JP2000159384A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JP2000159384A
JP2000159384A JP35399398A JP35399398A JP2000159384A JP 2000159384 A JP2000159384 A JP 2000159384A JP 35399398 A JP35399398 A JP 35399398A JP 35399398 A JP35399398 A JP 35399398A JP 2000159384 A JP2000159384 A JP 2000159384A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transfer material
transfer
transport
image
image forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP35399398A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Hirai
平井  宏
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP35399398A priority Critical patent/JP2000159384A/ja
Publication of JP2000159384A publication Critical patent/JP2000159384A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像転写領域に向けて転写材の斜行を除去
し、タイミングを計って搬送するローラ対が転写材を搬
送することによる画像伸縮、色ずれ、画像ショックを、
簡単な構造で、防止する。 【解決手段】 レジストローラ10のニップ位置10p
を転写ベルト71の転写材搬送平面Tよりも下方に設定
し、且つ、レジストローラ10の転写材搬送方向10a
を転写ベルト71の搬送方向に対してθ=10〜30゜
上方へ傾ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば複写機ある
いはプリンター等とされる静電記録方式あるいは電子写
真記録方式による画像形成装置に関し、特に、複数の画
像形成部と、該複数の画像形成部から転写材へ画像を転
写する画像転写領域と、該画像転写領域において転写材
を搬送する第1の搬送手段と、前記画像転写領域に向け
て転写材の斜行を除去し、タイミングを計って搬送する
ローラ対を用いた第2搬送手段とを有する画像形成装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】図4に従来のフルカラー画像形成装置の
一例を示す。本例のフルカラー画像形成装置は、画像リ
ーダ部Rと、画像出力部Hとからなり、画像出力部H
は、転写材搬送ベルト71の搬送面移動方向に沿って直
線に並置された第1、第2、第3及び第4の画像形成ス
テーションPa、Pb、Pc、Pdを備えている。
【0003】各画像形成ステーションPa〜Pdには、
像担持体としての感光ドラム1a、1b、1c、1d、
一次帯電器2a、2b、2c、2d、光学系3a、3
b、3c、3d、及び現像器4a、4b、4c、4dが
配置されている。
【0004】一次帯電器2a〜2dにおいて感光ドラム
1a〜1dの表面に均一な帯電量の電荷を与える。次い
で、光学系3a〜3dにより、記録画像信号に応じて変
調した例えばレーザービーム等の光線を感光ドラム1a
〜1d上に露光させることによって、そこに静電潜像を
形成する。
【0005】更に、現像器4a〜4dによって上記静電
潜像を顕像化する。現像器4a〜14dにおいては、イ
エロー、シアン、マゼンタ、ブラックの4色の現像剤
(トナー)をそれぞれ収納し、感光ドラム1a〜1dに
対して近接させている。
【0006】各画像形成ステーションPa〜Pdの第1
〜第4画像転写領域Na、Nb、Nc、Ndの下流側で
は、クリーニング装置6a、6b、6c、6dにより転
写材に転写されずに感光ドラム11a〜11dに残され
たトナーを掻き落としてドラム表面の清掃を行う。以上
に示したプロセスにより、各トナーによる画像形成が順
次行われる。
【0007】転写材搬送ベルト(以下、「転写ベルト」
という)71は、駆動モータ73によって駆動される駆
動ローラ72と、従動ローラ74、75とに張設され、
第1搬送手段としての転写材搬送ユニットを構成してい
る。
【0008】一方、カセット14又はトレイ15から転
写材供給手段8又は9により供給された転写材Pは、第
2搬送手段としてのローラ対であるレジストローラ10
により斜行どりをされた後、タイミングを計り略平面状
に送り出されて第3搬送手段としての吸着ローラ11に
より矢印方向に移動する転写ベルト71に静電吸着さ
れ、第1画像転写領域Naにおいてイエロー画像が転写
される。
【0009】その後、同様に第2画像転写領域Nb(マ
ゼンタ)、第3画像転写領域Nc(シアン)、第4画像
転写領域Nd(ブラック)において画像が転写され、定
着装置12において定着され、フルカラー画像を得、排
出ローラ13によりトレイ16上に排出される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例においては以下に述べるような問題があった。
【0011】図5はレジストローラ10から第1画像転
写領域Na周辺を示す断面図である。レジストローラ1
0から送り出された転写材Pは吸着ローラ11によって
転写ベルト71に吸着された後、第1画像転写領域Na
へ移動し転写されるが、ここで問題となるのはレジスト
ローラ10の転写材搬送速度Vrと転写ベルト71の転
写材搬送速度Vbの関係である。
【0012】まず、VrとVbが全く等速であれば、つ
まりVr=Vbであれば問題はないが、レジストローラ
10や転写ベルト駆動ローラ72(図4参照)の外径寸
法にはバラツキがあり、又、上記ローラ10、72の置
かれている環境、通紙枚数によってもその外径寸法や摩
擦係数等は変化するため、転写材搬送速度を全く等しい
状態に保つことは不可能である。
【0013】又、通常レジストローラ10はゴム材と鉄
材のローラ対からなり、両方のローラを駆動し十分な搬
送力をもって転写材Pを搬送するが、一方、転写ベルト
吸着位置11nでは、転写ベルト(その材料としてはP
ET(ポリエチレンテレフタレート)やPVdF(ポリ
フッ化ビニリデン)等が用いられる)71と、駆動又は
従動する鉄材の上ローラ11aとによって転写材を挟持
搬送するので、その搬送力はレジストローラ10のそれ
と比較して小さい値となってしまい、転写中の転写材P
へ悪影響を及ぼすことが多い。
【0014】例えば、Vr<Vbではレジストローラ1
0と転写ベルト71で転写材Pを引張りあってしまい
(図中Pn)、次のような不具合が生じさせる。 転写材Pを転写ベルト71に対して上流側に滑らせ
る。 転写材Pを通して転写ベルト71を転写ベルト駆動ロ
ーラ72に対して回転方向と反対方向に滑らせる。 転写ベルト駆動ローラ72を駆動する転写ベルト駆動
モータ73(図4参照)まで悪影響を及ぼす。
【0015】そして、転写材Pの後端がレジストローラ
10を通過した後、転写材Pが通常の搬送速度に戻って
転写されるが、上記理由から転写材Pがレジストローラ
10に挟持されている場合とそうでない場合とで、その
境目のタイミングで転写中の画像にショック跡が発生す
るだけでなく、転写材Pがレジストローラ10に挟持さ
れているときに転写中の色と、そうでないときに転写中
の色との間にずれが発生してしまう、いわゆる色ずれで
ある。
【0016】以上のような理由から通常レジストローラ
と転写ベルトの搬送速度関係はVr>Vbに設定されて
いる。
【0017】又、上記したようにこの状態を環境や通紙
枚数によらず一定に保つためには最初に十分な速度差を
つける必要があり、例えばVrをVbの1%程度増しに
初期設定しなければならない。この場合はVr<Vbの
場合とは逆にレジストローラ10が転写材Pをその進行
方向に押すことになるが、その押す力はレジストローラ
10と吸着ローラ11の間に転写材搬送方向に対して垂
直方向にループを形成する(図中PL)ことで逃すこと
ができる。
【0018】しかし、例えば転写ベルト搬送速度Vbが
100mm/s、レジストローラ10〜吸着ローラ11
間距離がL=60mmでレジストローラ10が1%速い
場合、A3紙でループ長さ((レジストローラ10〜吸
着ローラ11間にある転写材長さ)−(レジストローラ
10〜吸着ローラ11間距離))は3〜4mm程度とな
り、レジストローラ10と吸着ローラ11間距離が小さ
い場合、転写材Pに大きな曲率を作らなければならな
い。
【0019】ここで転写材の腰が強い場合、秤量が15
7g/m2 以上の厚紙等の場合や本例のごとくレジスト
ローラ10の搬送平面と転写ベルト71が略水平の場合
は特に転写材Pのループが作り難く、レジストローラ1
0が転写材Pを押す力を逃しきれない。
【0020】図9のグラフにレジストローラ10の転写
材搬送方向と転写ベルト71の搬送方向のなす角がθ=
0゜、レジストローラ10〜吸着ローラ11間距離がL
=30mmの場合の転写材の秤量の違いによるループ量
((レジストローラ10〜吸着ローラ11間にある転写
材長さ)−(レジストローラ10〜吸着ローラ11間最
短長さL))と転写材が元に戻ろうとする復元力(g
f)の関係を示した。
【0021】この結果から転写材の復元力は、 1.転写材の秤量の増加に伴い大きくなる。 2.転写材は秤量に関わらずループが形成される際、初
期に復元力が大きくなり、ループ量がある値に達すると
減少していく。
【0022】以上のことが転写材の復元力が転写材Pを
転写ベルト11に対して下流方向に滑らしたり、転写ベ
ルト7を転写材Pを通して駆動ローラ72に対して回転
方向に滑らせたり、ベルト駆動モータ73にまで影響を
及ぼす原因となる。
【0023】又、近年、装置本体サイズが小さくなる傾
向があるが、それに伴いレジストローラ10と吸着ロー
ラ11間距離Lも小さくなってきている。このとき、V
rとVbの速度差が同じ場合、レジストローラ10と吸
着ローラ11間にできるループ量や転写材の曲率はLが
小さくなるのに伴って大きくなり(図6、7参照)、レ
ジストローラ10が転写材Pを押す力や転写材後端がレ
ジストローラ10を抜ける時のショックも大きくなって
しまう。
【0024】図6及び図7により説明すると、図6にお
いてレジストローラ10と吸着ローラ11間の距離はL
=L11、図7においてL=L12、このとき、L11
<L12とすると、レジストローラ10と吸着ローラ1
1間にできるループ量や転写材の曲率は、図6の場合の
方が図7の場合よりも大きい。
【0025】次に、レジストローラ10と吸着ローラ1
1間で転写材のループを比較的作りやすくするべくレジ
ストローラ10の搬送方向を転写ベルト71の搬送方向
に対してθ5゜〜10゜程度下方に傾けた例を図8に示
す。
【0026】この場合、レジストローラ10によって搬
送された転写材先端は直接転写ベルト71に突入するた
め、転写材先端は転写ベルト71に対し大きなショック
を与えるばかりか、転写ベルト71の転写材Pが突入す
る箇所の裏側にバックアップするものがなければ転写ベ
ルトのうち転写ベルト上従動ローラ75と吸着ローラ1
1間のベルト71aを図中下方向に変形させてしまう。
その結果、例えば突入した転写材の先を行く転写材が転
写中の場合、転写ベルト71にショックや速度変化を与
え画像ショックや色ずれが発生する。
【0027】以上のように、カラー複写機のような転写
材に複数回転写を行うものではレジストローラ10が転
写材を搬送することによる画像伸縮、色ずれ、画像ショ
ック跡が問題となっていた。それは特に本体サイズが小
さいサイズで顕著であった。
【0028】従って、本発明の目的は、画像転写領域に
向けて転写材の斜行を除去し、タイミングを計って搬送
するローラ対が転写材を搬送することによる画像伸縮、
色ずれ、画像ショックを、簡単な構造で、防止できる画
像形成装置をを提供することである。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、
複数の画像形成部と、該画像形成部より転写材へ画像が
転写される複数の画像転写領域が直線的に配置され、該
画像転写領域において転写材をベルト体に載せて搬送す
る第1の搬送手段と、該画像転写領域へ向けて転写材の
斜行を除去しつつ、タイミングを計って搬送するローラ
対を用いた第2の搬送手段とを有し、前記第1搬送手段
と前記第2の搬送手段とによって転写材を搬送する面が
略水平面状である画像形成装置において、前記ローラ対
のニップ位置を前記第1搬送手段の転写材搬送平面より
も下方に設定し、且つ前記第2搬送手段の転写材搬送方
向を前記第1搬送手段の転写材搬送方向に対して10゜
〜30゜上方へ傾けることを特徴とする画像形成装置で
ある。
【0030】転写材へ1番目に画像転写する第1画像転
写領域よりも上流側で、前記第2搬送手段から搬送され
た転写材を挟持搬送する位置に、前記第1搬送手段に従
動し、且つ前記ベルト体を挟持する第3の搬送手段を有
することが好ましい。
【0031】前記第2搬送手段と前記第1又は第3搬送
手段間に、前記第2搬送手段と前記第1又は第3搬送手
段の間で形成される転写材の搬送方向に対して垂直方向
のループが接触しない十分な空間をもつ第1の転写材搬
送ガイドを有することが好ましい。
【0032】前記第1搬送手段は前記ベルト体と、前記
ベルト体を張設、駆動する駆動ローラ及び少なくとも1
つの従動ローラとを有し、前記第2搬送手段と前記第1
又は第3搬送手段間に第2の転写材搬送ガイドを設け、
該第2の転写材搬送ガイドは、前記第2搬送手段によっ
て搬送された転写材先端が前記第2搬送手段近傍の前記
駆動ローラ又は従動ローラより上流側の前記ベルト体に
接触しない形状であることが好ましい。
【0033】転写材が前記第2搬送手段と前記第3搬送
手段の間で搬送方向に対して垂直方向のループを形成す
る際に元に戻ろうとする搬送方向の復元力又は搬送方向
に対して垂直方向のループを形成するために必要な搬送
方向の力Fpに対し、搬送中の転写材が前記第3搬送手
段に対して搬送方向に滑り出すのに要する搬送方向の力
FtをFt>Fpに設定することが好ましい。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像形成装置
を図面に則して更に詳しく説明する。尚、次にする実施
例の説明においては、本発明は、図4のカラー画像形成
装置に具現化するものとして説明する。従って、カラー
画像形成装置の全体的構成及び機能についての説明を省
略し、本発明の特徴部分について説明する。
【0035】図1には、転写材搬送縦パス81から第1
画像転写領域Naに至る転写材搬送路周辺が示されてい
る。
【0036】図1において、ローラ対であるレジストロ
ーラ10のニップ位置10pは転写ベルト71の転写材
搬送平面Tよりも下方に位置し、且つ、レジストローラ
10の転写材搬送方向10aは転写ベルト71の搬送方
向に対してθ=10〜30゜上方へ傾けてある。
【0037】ここで図10のグラフに、レジストローラ
ニップ10p〜吸着ローラニップ11p間距離L1が5
0mm、転写材Pの秤量が157g/m2 の場合のレジ
ストローラ搬送方向と転写ベルト搬送方向のなす角度θ
の違いによる転写材の元に戻ろうとする復元力の変化を
示した。
【0038】測定方法は図3に示すように、転写材Pを
距離L、相対角度θの2対のローラ対100、110で
挟持し、転写材Pの搬送方向下流側端部をバネ計りGで
受ける。その後、上流側のローラ対100を矢印方向に
駆動して2対のローラ対100、110間で転写材Pに
ループを形成した状態での転写材下流側端部がバネ計り
Gを押す力を測定する。
【0039】このグラフからレジストローラの搬送方向
と転写ベルトの搬送方向のなす角は0〜30゜間では大
きいほど転写材の復元力が小さくなっていることがわか
る。このことから、レジストローラ搬送方向と転写ベル
ト搬送方向のなす角を搬送可能とする転写材の種類に応
じてθ=10〜30゜に設定することで、まずループ形
成初期の転写材の復元力を低下させて秤量の大きい(腰
の強い)転写材でもループを形成し、更に転写材が固有
のある値以上のループを形成した時の復元力の急激な減
少を利用する。
【0040】このように吸着ローラニップ11pに働く
転写材Pの復元力を小さくすることで、転写中の転写材
の画像伸縮、色ずれ、画像ショック跡を防止することが
できる。更にはレジストローラニップ10pや吸着ロー
ラニップ11pでの挟持圧を小さく抑えられ、構造物の
不要な強度アップ等の必要がない。
【0041】次に、レジストローラニップ位置を転写ベ
ルト搬送平面Tよりも下方に設定し、レジストローラ搬
送方向を上方へ向けることにより、図8に示したレジス
トローラニップ位置を転写ベルト搬送平面Tよりも上方
に設定し、レジストローラ搬送方向を下方へ向ける場合
と比較して、不図示のカセット給紙手段によって搬送さ
れてきた転写材搬送縦パス81とレジストローラニップ
10pの水平距離L2を小さくしつつ、Uターンパス8
2の半径Rを大きくすることが可能となる(図1参
照)。その結果、Uターンパス82の曲率が小さくでき
転写材の搬送性の良好と装置の小型化を両立することが
できる。
【0042】次に、図2を用いて、レジストローラ10
と吸着ローラ11間における、レジストローラ10の搬
送方向に対してθ=10〜30゜で交差する面とその上
流側とに十分な空間を有する形状の上搬送ガイド(第1
転写材搬送ガイド)111を設置することの作用、効果
について説明する。
【0043】レジストローラ10によって搬送された
(腰の強い)転写材Pの先端は上搬送ガイド111に突
き当たり、そこで屈曲して上搬送ガイド111に沿って
吸着ローラニップ部11pに導かれる。
【0044】従って、転写材先端が転写ベルト71に接
触する速度や吸着ローラニップ11pに侵入する速度V
r’(=Vr×cosθ)はレジストローラ10の搬送
速度Vrよりも小さくなり、転写ベルト71に与えるシ
ョックや転写ベルト71のうち、転写ベルト従動ローラ
75と吸着ローラ11間の部分71aを下方に撓ませる
力を緩和することができる。
【0045】その結果、先端が吸着ローラニップ11p
に突入した転写材Pより先行した転写材が転写中の場
合、突入によるショック、ベルトの撓みによる転写ベル
ト71の振動、速度変動を緩和し先行転写材の画像品位
の劣化を防止することができる。
【0046】又、上搬送ガイド111を図2に示すよう
に、レジストローラ10と吸着ローラ11間において十
分な空間を有する形状とすることで、転写材先端が十分
搬送された後、転写材PがループP’を作った場合にそ
のループ形状を上方から下方へ押さえつけないようにす
ることによって、転写材が吸着ローラニップ部11pで
転写材搬送方向に滑ろうとする力を大きくしないように
することができる。
【0047】その結果、吸着ローラニップ圧を大きくす
ることなく、画像伸縮や色ずれを防止することが可能と
なる。
【0048】次に、図2を用いてレジストローラ10と
転写ベルト111間に下搬送ガイド112を設置するこ
との作用効果について説明する。
【0049】レジストローラ10によって搬送された転
写材先端が下カールしている場合、転写材先端は下搬送
ガイド(第2転写材搬送ガイド)112がなければ、転
写ベルト71のうち、転写ベルト下従動ローラ74と上
従動ローラ75の間の部位71bに突入することにな
る。そこで下搬送ガイド112を設置することで上搬送
ガイド111の場合と同様に突入によるショック、ベル
トのたわみによる転写ベルト71の振動、速度変動を緩
和し、先行転写材の画像品位の劣化を防止することがで
きる。
【0050】最後に、吸着ローラニップ11pで転写材
Pがその搬送方向に滑り出すのに有する力Ftは画像形
成装置の搬送可能転写材のうち、最も腰の強い転写材の
ループが元に戻ろうとする復元力又は搬送方向と垂直方
向のループを形成するために必要な搬送方向の力Fpに
対してFt>Fpになるように転写ベルト表面の摩擦係
数μと吸着ローラ挟持圧を設定する。
【0051】このようにすることで、転写ベルトに対し
て転写材が搬送方向に滑ることなく画像伸縮、色ずれ等
の画像品位の劣化を防止することができる。
【0052】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の画像形成装置によれば、画像転写領域に向けて転写材
の斜行を除去し、タイミングを計って搬送するローラ対
のニップ位置を第1搬送手段の転写材搬送平面よりも下
方に設定し、且つ第2搬送手段の転写材搬送方向を前記
第1搬送手段の転写材搬送方向に対して10゜〜30゜
上方へ傾けることにより、前記ローラ対が転写材を搬送
することによる画像伸縮、色ずれ、画像ショックを、簡
単な構造で、防止でき、高品質画像を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る転写材搬送縦パス〜第
1画像転写領域に至る転写材搬送路周辺を示す断面図で
ある。
【図2】本発明の一実施例に係るレジストローラ〜吸着
ローラに至る転写材搬送路周辺を示す断面図である。
【図3】レジストローラの転写材搬送角度を変えたとき
の転写材の復元力を測定するための装置を示す説明図で
ある。
【図4】本発明が具現化される従来のカラー画像形成装
置の一例を示す全体構成図である。
【図5】図4のカラー画像形成装置のレジストローラ〜
第1画像転写領域に至る転写材搬送路周辺を示す断面図
である。
【図6】図5と同様の図において、レジストローラ〜吸
着ローラ間距離が小さい場合における転写材のループ形
状を示す断面図である。
【図7】図5と同様の図において、レジストローラ〜吸
着ローラ間距離が大きい場合における転写材のループ形
状を示す断面図である。
【図8】レジストローラの位置が転写ベルトの搬送面よ
り上方にある、レジストローラ〜第1画像転写領域に至
る転写材搬送路周辺を示す断面図である。
【図9】転写材の秤量の違いによるループ量とその復元
力の関係を示すグラフである。
【図10】レジストローラの転写材搬送方向と転写ベル
トの搬送方向の傾き量の違いによるループ量と転写材の
秤量の違いによるループ量とその復元力の関係を示すグ
ラフである。
【符号の説明】
10 レジストローラ(ローラ対/第2搬送手段)) 11 吸着ローラ(第2搬送手段) 71 転写ベルト(ベルト体/第3搬送手段) Na 第1画像転写領域

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の画像形成部と、該画像形成部より
    転写材へ画像が転写される複数の画像転写領域が直線的
    に配置され、該画像転写領域において転写材をベルト体
    に載せて搬送する第1搬送手段と、該画像転写領域へ向
    けて転写材の斜行を除去しつつ、タイミングを計って搬
    送するローラ対を用いた第2搬送手段とを有し、前記第
    1搬送手段と前記第2の搬送手段とによって転写材を搬
    送する面が略水平面状である画像形成装置において、 前記ローラ対のニップ位置を前記第1搬送手段の転写材
    搬送平面よりも下方に設定し、且つ前記第2搬送手段の
    転写材搬送方向を前記第1搬送手段の転写材搬送方向に
    対して10゜〜30゜上方へ傾けることを特徴とする画
    像形成装置。
  2. 【請求項2】 転写材へ1番目に画像転写する第1画像
    転写領域よりも上流側で、前記第2搬送手段から搬送さ
    れた転写材を挟持搬送する位置に、前記第1搬送手段に
    従動し、且つ前記ベルト体を挟持する第3搬送手段を有
    する請求項1の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記第2搬送手段と前記第1又は第3搬
    送手段間に、前記第2搬送手段と前記第1又は第3搬送
    手段の間で形成される転写材の搬送方向に対して垂直方
    向のループが接触しない十分な空間をもつ第1の転写材
    搬送ガイドを有する請求項1又は2の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記第1搬送手段は前記ベルト体と、前
    記ベルト体を張設、駆動する駆動ローラ及び少なくとも
    1つの従動ローラとを有し、前記第2搬送手段と前記第
    1又は第3搬送手段間に第2の転写材搬送ガイドを設
    け、該第2の転写材搬送ガイドは、前記第2搬送手段に
    よって搬送された転写材先端が前記第2搬送手段近傍の
    前記駆動ローラ又は従動ローラより上流側の前記ベルト
    体に接触しない形状である請求項1、2、又は3の画像
    形成装置。
  5. 【請求項5】 転写材が前記第2搬送手段と前記第3搬
    送手段の間で搬送方向に対して垂直方向のループを形成
    する際に元に戻ろうとする搬送方向の復元力又は搬送方
    向に対して垂直方向のループを形成するために必要な搬
    送方向の力Fpに対し、搬送中の転写材が前記第3搬送
    手段に対して搬送方向に滑り出すのに要する搬送方向の
    力FtをFt>Fpに設定する請求項2の画像形成装
    置。
JP35399398A 1998-11-27 1998-11-27 画像形成装置 Pending JP2000159384A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35399398A JP2000159384A (ja) 1998-11-27 1998-11-27 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35399398A JP2000159384A (ja) 1998-11-27 1998-11-27 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000159384A true JP2000159384A (ja) 2000-06-13

Family

ID=18434600

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35399398A Pending JP2000159384A (ja) 1998-11-27 1998-11-27 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000159384A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007052513A1 (ja) * 2005-11-07 2007-05-10 Riso Kagaku Corporation インクジェット印刷装置及び印刷方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007052513A1 (ja) * 2005-11-07 2007-05-10 Riso Kagaku Corporation インクジェット印刷装置及び印刷方法
JPWO2007052513A1 (ja) * 2005-11-07 2009-04-30 理想科学工業株式会社 インクジェット印刷装置及び印刷方法
JP4588071B2 (ja) * 2005-11-07 2010-11-24 理想科学工業株式会社 インクジェット印刷装置及び印刷方法
US8721065B2 (en) 2005-11-07 2014-05-13 Riso Kagaku Corporation Ink jet printer and printing method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6813471B2 (en) Image forming apparatus, image transferring device and recording medium conveying method
USRE42572E1 (en) Belt device
KR101454088B1 (ko) 화상 형성 장치
JP5783750B2 (ja) 画像形成装置
US20070172265A1 (en) Image forming device
US5732312A (en) Image forming apparatus with movable belt and means to position recording sheets thereon
US6539194B2 (en) Image forming apparatus including transfer belt having first and second image transfer surface planes arranged at an angle, and plural image bearing members facing same
JP5340473B2 (ja) 画像形成装置
JP2000159384A (ja) 画像形成装置
JP2005077669A (ja) 画像形成装置
JPH1191977A (ja) ベルト駆動装置
JP3296838B2 (ja) 画像形成装置
JPS62161156A (ja) 画像形成装置
JP3919397B2 (ja) 画像形成装置
JP2004029525A (ja) 画像形成装置
JP2000112190A (ja) 画像形成装置
JPH0815942A (ja) 画像形成装置
JP2011013381A (ja) 画像形成装置
JP2003270974A (ja) 画像形成装置
JP2000321838A (ja) 画像形成装置
JPH1124350A (ja) 画像形成装置
JP2000281232A (ja) シート材搬送装置及び画像形成装置
JP3262477B2 (ja) 画像形成装置
JPH0680268A (ja) ベルト搬送装置
JPH1130917A (ja) 電子写真装置