JPH0680268A - ベルト搬送装置 - Google Patents

ベルト搬送装置

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Publication number
JPH0680268A
JPH0680268A JP4258895A JP25889592A JPH0680268A JP H0680268 A JPH0680268 A JP H0680268A JP 4258895 A JP4258895 A JP 4258895A JP 25889592 A JP25889592 A JP 25889592A JP H0680268 A JPH0680268 A JP H0680268A
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JP
Japan
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roll
belt
rolls
axial direction
deformation
Prior art date
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Pending
Application number
JP4258895A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsumi Sakamaki
克己 坂巻
Kenichi Kobayashi
健一 小林
Takeo Okabe
武雄 岡部
Norio Hokari
則雄 保苅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 伸縮性の少ない材料からなるベルトにも適用
できるのは勿論のこと、ベルトを支持搬送するロールの
変形に伴う画質の劣化を防止することが可能なベルト搬
送装置を提供することを目的とする。 【構成】 ベルト部材を平面状に支持する一対のロール
のうち少なくとも一方のロールを、軸部材の外周に弾性
体層を被覆して形成し、当該ロールの弾性体層の外径が
軸方向に沿って一定に形成されているとともに、軸部材
の外径がロールの軸方向中央部に対し両端部の径が小さ
くなるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数、あるいは単数
の画像形成手段によって画像を得る電子写真式複写装
置、中間体転写装置、プリンター、インクジェットプリ
ンター、イオノグラフィプリンター等に用いられるベル
ト搬送装置に関し、特に、ベルトを張架支持するロール
の形状を改良したベルト搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記複数の画像形成手段を有する
カラーの電子写真式複写装置等では、転写材搬送用ベル
ト上に転写用紙を吸着させて、当該転写用紙上に複数の
画像形成手段によって順次トナー像の転写を行うか、中
間体転写ベルトを用いて一旦全トナー像をベルトに転写
してから転写用紙に一括転写することにより、カラー画
像の複写を行うように構成されている。
【0003】ところで、上記カラーの電子写真式複写装
置等に使用されるベルト搬送装置としては、例えば、次
に示すようなものがある。このベルト搬送装置は、図1
0及び図11に示すように、ベルト100を複数のロー
ル101、102、103、104間に掛け回すととも
に、当該ベルト100を駆動ロール101と第1の従動
ロール102との間において水平に移動するように保持
搬送する。そして、上記ベルト100上に互いに所定の
間隔をおいて配設された複数の画像形成手段105、1
06、107、108によって、ベルト100上に保持
搬送される転写用紙109に異なった色の画像を順次転
写するように構成したものである。
【0004】また、上記ベルト搬送装置においては、ベ
ルト100を保持搬送するために複数のロール101、
102、103、104が使用されているが、これらの
複数のロール101、102、103、104のうち第
1の従動ロール102は、転写用紙109の剥離性等を
考慮して径が小さく設定されている。
【0005】さらに、上記ベルト100を支持搬送する
駆動ロール101は、すべて金属製のロールによって比
較的径が大きく形成されている。これに対し、第1の従
動ロール102は、図12に示すように、金属製の軸部
材であるコア110の外周にゴム等の弾性体層111を
均一な厚さに被覆して構成されており、ベルト100
は、これらの複数のロール101、102、103、1
04間に所定の張力で掛け回されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
の場合には、次のような問題点を有している。すなわ
ち、上記従来のベルト搬送装置の場合には、ベルト10
0が複数のロール101、102、103、104間に
所定の張力で掛け回されているため、各ロール101、
102、103、104には、ベルト100によって張
力が作用して変形が生じる。このベルト100を保持搬
送するロールに生じる変形は、駆動ロール101はすべ
て金属製のロールによって比較的径が大きく形成されて
いるため殆ど無視することができるが、当該駆動ロール
101と共にベルト100を水平に支持搬送する第1の
従動ロール102は、転写用紙109の剥離性等を考慮
して径が小さくしかも表面が弾性体層111によって形
成されているため、変形し易い。
【0007】そのため、第1の従動ロール102には、
図13に示すように、ベルト100から受ける張力によ
って変形が生じる。このように、第1の従動ロール10
2に変形が生じると、ベルト100自身もロール102
の変形に伴って変形する。すると、上記ベルト100に
よって搬送される転写用紙109上に、各画像形成手段
105、106、107、108から転写される現像像
も、ベルト100の変形に伴って変形する。その結果、
各画像形成手段105、106、107、108によっ
て感光体ドラム105a、106a、107a、108
aの軸方向に沿った直線状の画像を形成した場合には、
各画像形成手段105、106、107、108によっ
て順次転写される画像そのものは直線状であるものの、
画像が転写された転写用紙109がベルト100によっ
て搬送されるに従って、ベルト100が次第に変形し、
このベルト100上に保持された転写用紙109もベル
ト100の変形に応じて次第に変形する。そのため、各
画像形成手段105、106、107、108によって
転写用紙109上に順次転写される画像が互いにずれて
しまい、色ずれを発生させ画質が低下するという問題点
があった。
【0008】かかる従来技術が有する問題点について、
更に説明すると次の通りである。すなわち、上記ベルト
100には、通常約100〜250gf/cm幅の張力
が印加されているため、径が小さく表面が弾性体層11
1からなる第1の従動ロール102は撓み易い。この第
1の従動ロール102に撓み変形が生じると、その結果
ベルト100の搬送方向の場所によって異なる歪みが生
じる。これから、駆動ロール101と第1の従動ロール
102間の直線部分は、複数の画像形成手段105、1
06、107、108が配置されているため、転写位置
によって異なった歪みが発生する。これは、色ずれとな
って画質上の欠陥となる。
【0009】つまり、第1転写位置で紙に転写された画
像(例えば、ブラック)直線121aは、この時点では
直線であるが、第4転写位置までベルト100が進んで
くるとベルト100の歪みの不均一により、弓形に撓ん
だライン121bとなる。そこで、第4転写像(例え
ば、シアン)の直線124aが紙に転写したとすると、
シアンは直線であるのに対してブラックは弓形となり、
結果として画像が重ならず色ずれが両者間で発生する。
この量は、概略、転写平面を構成する第1の従動ロール
102の弾性撓みに相当する。駆動ロール101は、精
度を出すために、鉄系の金属製ロールでできており、且
つ、強度も大きいため、撓み量は無視しえるが、第1の
従動ロールである剥離ロール102は、無視しえない撓
み量が発生する。
【0010】このとき、剥離ロール102全体が金属で
ある場合は、強度的に撓み量は小さく、20μm程度以
下になるのが通常である。しかし、ベルト100の軸方
向への蛇行に対する許容度等を与えるために、当該剥離
ロール102には、その表面に弾性体層111を設ける
場合が多く、その結果、必然的にコアシャフト110の
外径が細くなる(図12)。この結果、ここでのロール
弾性撓み量δは、ラップ角(ベルト100がロール10
2を覆う領域の中心角)にもよるが、おおよそ100μ
m前後に拡大してしまう。
【0011】これから、色ずれΔxとして、第1転写位
置と第4転写位置の距離Aと、駆動ロール101と剥離
ロール102間の距離Lの比であるA/Lに弾性撓み量
δを掛けた値Δx=δ×A/Lが発生する。
【0012】ところで、従来公知のベルト搬送装置で
は、かかるベルト100を支持搬送する第1の従動ロー
ル102の変形に基づく問題点を解決すべく、上記観点
からベルトを支持するロールの形状を検討したものは無
く、従来からロール形状の改良に関して提案されている
ベルト搬送装置は、機能的にベルトの蛇行を防止するも
ののみであった。
【0013】例えば、特開昭63−301084号公報
に開示された画像形成装置は、ベルトを懸回し走行せし
めるための複数ロールのうち少なくとも一つのロール
を、軸方向中央部が両端部に比し、直径が大きく構成さ
れたクラウンロールにしたことを特徴とするものであ
る。
【0014】この提案に係る画像形成装置は、ベルトが
蛇行した際に、クラウンロールに懸回されたベルトに当
該クラウンロールの中心に移動させようとする力が作用
することを利用して、ベルトの蛇行を防止するのが目的
であり、ベルトを支持搬送するロールの変形に基づく画
質の劣化等の問題点については、何ら考慮されていな
い。そのため、上記ベルトの蛇行防止の効果を得るため
には、たとえベルトを支持搬送するクラウンロールに変
形が生じたとしても、変形後のクラウンロールには、そ
の中央部と端部での直径の差を大きく取らなければなら
ず、かかる軸方向に沿って直径差のあるクラウンロール
に懸回されるベルトは、弾性ゴム又は同等の伸縮性を有
する材料からなるものであることが必要であった。この
結果、ベルト材の種類は制限され、伸縮性の少ない転写
ベルトを張架するロールとしては不適切であった。
【0015】従って、上記ベルトとして伸縮性の少ない
材料からなるものを使用する場合には、フランジ付きの
ロールを用いるか、ベルトに等間隔の穴を開け、ロール
側に凸部を円周上に配したパーフォレーション方式を採
用する必要がある。
【0016】しかし、この場合には、双方ともベルト強
度に依存しているため、薄手のフィルム材からなるベル
トの場合には、端部破損、穴の拡大や亀裂などが発生し
やすくなり不適切であった。また、当然に、ベルトを支
持搬送するロールの変形に伴う画質の劣化を防止するこ
とができないものであった。
【0017】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
記従来技術の問題点を解決するためになされたもので、
その目的とするところは、伸縮性の少ない材料からなる
ベルトにも適用できるのは勿論のこと、ベルトを支持搬
送するロールの変形に伴う画質の劣化を防止することが
可能なベルト搬送装置を提供することにある。
【0018】上記の課題を解決するために、請求項第1
項記載の発明は、ベルト部材を複数のロールによって張
架搬送するとともに、当該ベルト部材を上記複数のロー
ルのうち対向する一対のロール間において平面状に支持
してなるベルト搬送装置において、上記ベルト部材を平
面状に支持する一対のロールのうち少なくとも一方のロ
ールを、軸部材の外周に弾性体層を被覆して形成し、当
該ロールの弾性体層の外径が軸方向に沿って一定に形成
されているとともに、軸部材の外径がロールの軸方向中
央部に対し両端部の径が小さくなるように構成されてい
る。
【0019】また、請求項第2項記載の発明は、ベルト
部材を複数のロールによって張架搬送するとともに、当
該ベルト部材を上記複数のロールのうち対向する一対の
ロール間において平面状に支持してなるベルト搬送装置
において、上記ベルト部材を平面状に支持する一対のロ
ールのうち少なくとも一方のロールを、軸部材の外周に
半径方向外方へ向けて弾性材料からなるベルト支持用の
スリーブ部材を円板状に突設して形成するとともに、当
該スリーブ部材を軸部材の軸方向に沿って所定の間隙を
おいて形成し、上記スリーブ部材の厚さがロールの軸方
向の中央部が厚く、両端部が薄くなるように設定されて
いる。
【0020】さらに、請求項第3項記載の発明は、ベル
ト部材を複数のロールによって張架搬送するとともに、
当該ベルト部材を上記複数のロールのうち対向する一対
のロール間において平面状に支持してなるベルト搬送装
置において、上記ベルト部材を平面状に支持する一対の
ロールのうち少なくとも一方のロールを、軸部材の外周
に弾性体層を被覆して形成し、当該ロールの弾性体層の
外径がロールの軸方向中央部に対し両端部の径が小さく
なるように構成されている。
【0021】なお、上記軸部材や弾性体層の外径を変化
させる場合には、例えば、外径が太鼓状に変化するよう
に設定されるが、これに限定されるわけではなく、テー
パ状に変化するように設定してもよい。
【0022】
【作用】上記のように、請求項第1項記載の発明におい
ては、ベルト部材を平面状に支持する一対のロールのう
ち少なくとも一方のロールを、軸部材の外周に弾性体層
を被覆して形成し、当該ロールの弾性体層の外径が軸方
向に沿って一定に形成されているとともに、軸部材の外
径がロールの軸方向中央部に対し両端部の径が小さくな
るように構成されているので、上記ロールにベルト部材
の張力が作用して当該ロールが変形した場合でも、軸部
材の変形と弾性体層の変形が相互に作用して、結果的に
ロールの軸方向における変形量を均一にすることができ
る。
【0023】また、請求項第2項記載の発明において
は、ベルト部材を平面状に支持する一対のロールのうち
少なくとも一方のロールを、軸部材の外周に半径方向外
方へ向けて弾性材料からなるベルト支持用のスリーブ部
材を円板状に突設して形成するとともに、当該スリーブ
部材を軸部材の軸方向に沿って所定の間隙をおいて形成
し、上記スリーブ部材の厚さがロールの軸方向の中央部
が厚く、両端部が薄くなるように設定されているので、
上記ロールにベルト部材の張力が作用して当該ロールの
スリーブ部材が変形した場合でも、スリーブ部材の軸方
向における変形量を均一にすることができる。
【0024】さらに、請求項第3項記載の発明において
は、ベルト部材を平面状に支持する一対のロールのうち
少なくとも一方のロールを、軸部材の外周に弾性体層を
被覆して形成し、当該ロールの弾性体層の外径がロール
の軸方向中央部に対し両端部の径が小さくなるように構
成されているので、ロールの変形に伴うベルトの移動速
度の変化と、ロールの弾性体層の外径の変化に伴うベル
トの移動速度の変化とを相殺することができ、結果的に
ベルト部材に変形が生じるのを防止することができる。
【0025】
【実施例】以下にこの発明を図示の実施例に基づいて説
明する。
【0026】図2乃至図4はこの発明に係るベルト搬送
装置を適用したカラー画像形成装置の一実施例を示すも
のである。
【0027】図4において、1K、1Y、1M、1Cは
それぞれ黒、イエロー、マゼンタ、シアンの各色のトナ
ー像を形成する画像形成部であり、これらの画像形成部
1K、1Y、1M、1Cは、それぞれ黒、イエロー、マ
ゼンタ、シアンの各色のトナー像がその表面に形成され
る感光体ドラム2K、2Y、2M、2Cを備えている。
これらの感光体ドラム2K、2Y、2M、2Cは、互い
に所定の間隔をおいて並列的に配置されている。上記各
感光体ドラム2K、2Y、2M、2Cの表面は、一次帯
電器3K、3Y、3M、3Cによって一様に帯電された
後、半導体レーザーやポリゴンミラー等からなる露光装
置4K、4Y、4M、4Cによって各色に対応した画像
が順次露光されて静電潜像が形成される。これらの各感
光体ドラム2K、2Y、2M、2Cの表面に形成された
静電潜像は、現像装置5K、5Y、5M、5Cによって
それぞれ黒、イエロー、マゼンタ、シアンの各色のトナ
ーによって現像されて可視トナー像となり、これらの可
視トナー像は、必要に応じて図示しない転写前除電器に
よって除電された後、転写帯電器6K、6Y、6M、6
Cの帯電によって転写用紙7上に順次転写される。
【0028】上記感光体ドラム2K、2Y、2M、2C
から順次トナー像の転写を受ける転写用紙7は、図示し
ない給紙カセットから供給されて、転写用紙搬送用ベル
ト8上に吸着用帯電器9の帯電によって静電的に保持さ
れた状態で搬送され、各感光体ドラム2K、2Y、2
M、2Cの下方に位置する転写位置へと順次搬送され
る。そして、各感光体ドラム2K、2Y、2M、2Cか
ら順次各色のトナー像が転写された転写用紙7は、転写
用紙搬送用ベルト8から分離されて図示しない定着器ユ
ニットへと搬送され、この定着器ユニットによって転写
用紙7上に各色のトナー像が重合わされてカラーの画像
が定着され、カラー画像の形成が行われる。
【0029】一方、上記トナー像の転写が終了した各感
光体ドラム2K、2Y、2M、2Cの表面は、クリーニ
ング装置10K、10Y、10M、10Cによって残留
トナー等が除去された後、必要に応じて図示しないイレ
ースランプによって除電を受けて次の画像形成工程に備
える。
【0030】なお、図中、11、12は転写用紙7及び
転写用紙搬送用ベルト8の除電を行う除電器を示すもの
である。
【0031】ところで、この発明の一実施例に係るベル
ト搬送装置は、上記の如く、転写用紙搬送用ベルト8を
備えている。この転写用紙搬送用ベルト8は、図2及び
図3に示すように、複数(図示例では、4個)のロール
13、14、15、16によって循環移動可能に支持さ
れているとともに、駆動ロール13と第1の従動ロール
14との間において水平な平面を形成するように支持さ
れている。この転写用紙搬送用ベルト8は、例えば、厚
さ50〜150μmのPET(ポリエチレンテレフタレ
ート)樹脂によって形成され、ロール13、14、1
5、16によって約100〜250gf/cm幅の張力
で張架されている。また、上記転写用紙搬送用ベルト8
は、図2に示すように、その一端に駆動モータ17が直
結された駆動ロール13によって循環移動可能に駆動さ
れるようになっている。この駆動ロール13は、金属製
のロールによって比較的径が大きく形成されている。
【0032】一方、上記第1の従動ロール14は、転写
用紙搬送用ベルト8によって保持搬送された転写用紙8
を、当該ベルト8から転写用紙8自身の剛性によって剥
離するための剥離ロールとしての機能をも有しており、
この第1の従動ロール14は、図3に示すように、相対
的に径が小さく形成されている。
【0033】また、この実施例では、上記第1の従動ロ
ール14が、軸部材の外周に弾性部材を被覆して形成さ
れ、当該ロール14は、その外径が軸方向に沿って一定
に形成されているとともに、軸部材が、ロールの軸方向
中央部に対し両端部の径が小さくなるように構成されて
いる。
【0034】すなわち、上記第1の従動ロール14は、
図1に示すように、金属製の軸部材であるコアシャフト
20を備えており、このコアシャフト20の外周には、
ゴムや合成樹脂等の弾性材料からなる弾性体層21が被
覆されている。また、この第1の従動ロール14は、弾
性体層21の外径は軸方向に沿って均一であるが、コア
シャフト20の径がロールの軸方向中央部に対し両端部
の径が次第に小さくなるように太鼓状に形成されてい
る。
【0035】したがって、上記第1の従動ロール14
は、転写用紙搬送用ベルト8の張力によってロール14
が弾性変形した場合、弾性体層21及びコアシャフト2
0の撓み量が軸方向で分布を持ち、当該第1の従動ロー
ル14の外径の変形量は、図5に示すように、軸方向に
沿って均一となるように設定されている。このとき、コ
アシャフト20の外径の中央部と端部間の直径の差及び
直径の変化率は、ロール14の外径、外周層である弾性
体層21を構成する材料の硬度と被覆厚さ、ラップ角等
を考慮して決定される。上記第1の従動ロール14の弾
性体層21として、たとえば、JISによる硬度40°
〜50°のEPDMゴムからなるものを用い、弾性体層
21の平均厚み5mm、コアシャフト20の平均径が1
5mm程度とした場合、図1に示すロール14の構成で
は、第1の従動ロール14のコアシャフト21の径差
は、概略数mm(3〜5mm)程度になる。その際、上
記ロール14の弾性体層21の外径は、軸方向に沿って
均一に設定される。
【0036】以上の構成において、この実施例に係るベ
ルト搬送装置を適用したカラー画像形成装置において
は、次のようにしてベルトを張架搬送するロールの変形
に伴う画質の劣化が防止される。すなわち、上記カラー
画像形成装置においては、図4に示すように、各画像形
成手段1K、1Y、1M、1Cによって各色のトナー像
を形成するとともに、これらの各画像形成手段1K、1
Y、1M、1Cによって形成された各色のトナー像を、
転写用紙搬送用ベルト8上に保持された転写用紙7に順
次転写して、カラー画像の形成を行なうように構成され
ている。
【0037】ところで、上記転写用紙7を保持搬送する
転写用紙搬送用ベルト8は、複数のロール13、14、
15、16によって張架搬送されている。これら複数の
ロール13、14、15、16のうち、第1の従動ロー
ル14は、図1に示すように、コアシャフト20の外周
に弾性体層21を被覆して形成され、当該第1の従動ロ
ール14は、弾性体層21の外径が軸方向に沿って一定
に形成されているとともに、コアシャフト20は、ロー
ルの軸方向中央部に対し両端部の径が太鼓状に小さくな
るように構成されている。そのため、上記第1の従動ロ
ール14は、べルト8の張力によって荷重を受けると、
その弾性体層21及びコアシャフト20は、べルト8か
ら受ける荷重によって撓み変形する。
【0038】その際、上記コアシャフト21は、ロール
の軸方向中央部に対し両端部の径が小さくなるように構
成されているので、最も大きな荷重を受け、撓み易い中
央部の変形量が小さく、相対的に小さな荷重を受ける両
端部の変形量が相対的に大きくなる。また、弾性体層2
1は、ロールの軸方向中央部に対し両端部の径が小さく
なるように構成されているので、最も大きな荷重を受
け、撓み易い中央部の変形量が小さく、相対的に小さな
荷重を受ける両端部の変形量が相対的に大きい。その結
果、上記第1の従動ロール14は、図5に示すように、
全体として変形後の径が軸方向に沿って均一となる。
【0039】したがって、上記第1の従動ロール14
は、変形した後もロールの径が軸方向に沿って一定とな
るので、当該第1の従動ロール14によって支持搬送さ
れる転写用紙搬送用ベルト8に軸方向に沿って不均一な
変形が生じることがない。そのため、この転写用紙搬送
用ベルト8によって支持搬送される転写用紙7上に順次
転写される各色のトナー像に撓み変形が生じることがな
く、各色のトナー像を良好に重ね合わせることができる
ので、高画質のカラー画像を形成することができる。
【0040】このように、この実施例では、第1の従動
ロール14を、その弾性体層21の外径が一定で、しか
もコアシャフト20の径が中央部を大きく両端部を小さ
くなるように太鼓状に設定したので、転写用紙搬送用ベ
ルト8によって当該ロール14に変形が生じた場合で
も、ロール14の外径の変化は軸方向に沿って均一に生
じるので、当該ロール14によって張架搬送されるベル
ト8に不均一な変形が生じるのを防止することができ、
画質が劣化するのを防止することができる。
【0041】図6はこの発明の第二の実施例を示すもの
であり、前記実施例と同一の部分には同一の符号を付し
て説明すると、この実施例では、ロールが、軸部材の外
周に、半径方向外方へ向けて弾性材料からなるベルト支
持用のスリーブ部材を板状に突設して形成されていると
ともに、当該スリーブ部材を軸部材の軸方向に沿って所
定の間隙をおいて形成されており、しかも上記スリーブ
部材の厚さがロールの軸方向の中央部が厚く、両端部が
薄くなるように設定されている。
【0042】すなわち、上記第1の従動ロール14は、
図6に示すように、金属製の軸部材であるコアシャフト
30を備えており、このコアシャフト30の外周には、
半径方向外方へ向けてゴムや合成樹脂等の弾性材料から
なるベルト支持用のスリーブ部材31が円板状に突設さ
れている。このスリーブ部材31は、コアシャフト30
の軸方向に沿って所定の間隙をおいて設けられている。
【0043】また、上記第1の従動ロール14は、スリ
ーブ部材31の厚さを軸方向に沿った中央部と両端部と
で変化させることで、ロール軸方向の弾性力を変えるよ
うになっている。上記スリーブ部材31の厚さとして
は、例えば、両端部を1mm〜1.5mmで、中央部を
1.4mm〜3mm程度に、その間を徐々に厚さの勾配
を設けるように構成される。さらに、上記スリーブ部材
31の厚さとしては、勾配ではなしに段階的(例えば、
両端1mm、中央部10cmの幅に渡って3mm)に厚
さを変化させても機能的には特に支障はない。このよう
な構成では、スリーブ部材31の肉厚の差によってロー
ル中央部と両端部では半径方向の圧縮量に差が生じ、両
端部が圧縮されやすくなる。そして、ロール14自体の
弾性撓み量を軸方向に沿って均一にすることができる。
【0044】なお、上記スリーブ部材31は、コアシャ
フト30の軸方向に沿って螺旋状に一連に形成してもよ
い。
【0045】その他の構成及び作用は前記実施例と同一
であるので、その説明を省略する。
【0046】図7はこの発明の第三の実施例を示すもの
であり、前記実施例と同一の部分には同一の符号を付し
て説明すると、この実施例では、ロールの弾性体層の外
径が中央部が大きく、両端部が小さくなるように太鼓状
に形成されている。
【0047】すなわち、この実施例では、第1の従動ロ
ール14が、図7に示すように、弾性体層21の外径が
中央部が大きく、両端部が小さくなるように太鼓状に形
成されている。こうした場合には、この太鼓状のロール
14も以下の条件に合致すれば、本発明と同等の効果を
有する。つまり、従来例として図12に示すロールでは
ロールの弾性撓みによりベルト伸びがロール中央部と端
部で差が生じ、画像の弓型変形に帰結する。また、この
実施例の太鼓状ロール14では、図9に示すように、ロ
ールの弾性撓みを無視すれば、ロール中央部の径が大き
いため、ベルト長も中央部が長くなり、従って、ベルト
速度は、中央部が平均値より大きく両端部が低くなる。
これとは逆に、外径が均一なロールに撓み変形が生じる
と、図8に示すように、ロール中央部の径が小さいた
め、ベルト長も中央部が短くなり、従って、ベルト速度
は、中央部が平均値より遅く両端部が速くなる。この両
者を組み合わせることで、ベルト8の軸方向に関するプ
ロセス速度は一定に保つことができ、ベルト8に不均一
な変形が生じるのを防止することができる。
【0048】ここでいう太鼓状ロール14は、従来の蛇
行防止用の所謂クラウンロールとは、その形状におい
て、まったく異なる性質のものである。
【0049】実際に、ベルトを2つのロールで張架した
場合、弾性撓み量δとして、δ=約100μmが発生す
ると、中央部と端部とでベルト周長差はΔL=約200
μm発生する。これを補正するためには、180°のラ
ップ角での外周差が200μm有するロールが望まし
く、直径にして約127μmの差を持つ太鼓状ロール1
4を配置すればベルト8の軸方向に関するプロセス速度
は均一になる。この場合のロール材質は、図7のよう
に、コアシャフトが金属、外周層が均一な弾性体、ある
いは、金属及び樹脂の組合せ等でよい。
【0050】その他の構成及び作用は前記実施例と同一
であるので、その説明を省略する。
【0051】
【発明の効果】この発明は、以上の構成及び作用よりな
るもので、伸縮性の少ない材料からなるベルトにも適用
できるのは勿論のこと、ベルトを支持搬送するロールの
変形に伴う画質の劣化を防止することが可能なベルト搬
送装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明に係るベルト搬送装置の一実
施例におけるロールを示す構成図である。
【図2】 図2はこの発明に係るベルト搬送装置の一実
施例を適用したカラー画像形成装置を示す平面構成図で
ある。
【図3】 図3はこの発明に係るベルト搬送装置の一実
施例を適用したカラー画像形成装置の要部を示す側面構
成図である。
【図4】 図4はこの発明に係るベルト搬送装置の一実
施例を適用したカラー画像形成装置を示す構成図であ
る。
【図5】 図5はロールの変形後の状態を示す説明図で
ある。
【図6】 図6はこの発明に係るベルト搬送装置の第二
実施例におけるロールを示す構成図である。
【図7】 図7はこの発明に係るベルト搬送装置の第三
実施例におけるロールを示す構成図である。
【図8】 図8は従来のロールにおけるベルトの移動速
度を示すグラフである。
【図9】 図9はこの発明に係るベルト搬送装置の第三
実施例の動作を示すグラフである。
【図10】 図10は従来のベルト搬送装置を示す平面
構成図である。
【図11】 図11は従来のベルト搬送装置を適用した
カラー画像形成装置の要部を示す構成図である。
【図12】 図12は従来のベルト搬送装置のロールを
示す構成図である。
【図13】 図13は従来のベルト搬送装置のベルトの
変形状態を示す説明図である。
【符号の説明】
8 ベルト部材、13 駆動ロール、14 第1の従動
ロール、20 コアシャフト、21 弾性体層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 保苅 則雄 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベルト部材を複数のロールによって張架
    搬送するとともに、当該ベルト部材を上記複数のロール
    のうち対向する一対のロール間において平面状に支持し
    てなるベルト搬送装置において、上記ベルト部材を平面
    状に支持する一対のロールのうち少なくとも一方のロー
    ルを、軸部材の外周に弾性体層を被覆して形成し、当該
    ロールの弾性体層の外径が軸方向に沿って一定に形成さ
    れているとともに、軸部材の外径がロールの軸方向中央
    部に対し両端部の径が小さくなるように構成したことを
    特徴とするベルト搬送装置。
  2. 【請求項2】 ベルト部材を複数のロールによって張架
    搬送するとともに、当該ベルト部材を上記複数のロール
    のうち対向する一対のロール間において平面状に支持し
    てなるベルト搬送装置において、上記ベルト部材を平面
    状に支持する一対のロールのうち少なくとも一方のロー
    ルを、軸部材の外周に半径方向外方へ向けて弾性材料か
    らなるベルト支持用のスリーブ部材を円板状に突設して
    形成するとともに、当該スリーブ部材を軸部材の軸方向
    に沿って所定の間隙をおいて形成し、上記スリーブ部材
    の厚さがロールの軸方向の中央部が厚く、両端部が薄く
    なるように設定したことを特徴とするベルト搬送装置。
  3. 【請求項3】 ベルト部材を複数のロールによって張架
    搬送するとともに、当該ベルト部材を上記複数のロール
    のうち対向する一対のロール間において平面状に支持し
    てなるベルト搬送装置において、上記ベルト部材を平面
    状に支持する一対のロールのうち少なくとも一方のロー
    ルを、軸部材の外周に弾性体層を被覆して形成し、当該
    ロールの弾性体層の外径がロールの軸方向中央部に対し
    両端部の径が小さくなるように構成したことを特徴とす
    るベルト搬送装置。
JP4258895A 1992-09-03 1992-09-03 ベルト搬送装置 Pending JPH0680268A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6416176B1 (en) 1998-08-19 2002-07-09 Ricoh Company, Ltd. Ink-jet printing system having an improved sheet transport mechanism
JP2011123417A (ja) * 2009-12-14 2011-06-23 Canon Inc 画像形成装置
JP2013171280A (ja) * 2012-02-23 2013-09-02 Fuji Xerox Co Ltd 転写装置及び画像形成装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6416176B1 (en) 1998-08-19 2002-07-09 Ricoh Company, Ltd. Ink-jet printing system having an improved sheet transport mechanism
JP2011123417A (ja) * 2009-12-14 2011-06-23 Canon Inc 画像形成装置
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