JP2013171280A - 転写装置及び画像形成装置 - Google Patents

転写装置及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013171280A
JP2013171280A JP2012037289A JP2012037289A JP2013171280A JP 2013171280 A JP2013171280 A JP 2013171280A JP 2012037289 A JP2012037289 A JP 2012037289A JP 2012037289 A JP2012037289 A JP 2012037289A JP 2013171280 A JP2013171280 A JP 2013171280A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roll
shaft
image
shaft cover
secondary transfer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012037289A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5982863B2 (ja
Inventor
Takao Furuya
孝男 古谷
Yoshinari Iwaki
能成 岩城
Takashi Ogino
孝 荻野
Eizo Kurihara
英三 栗原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2012037289A priority Critical patent/JP5982863B2/ja
Publication of JP2013171280A publication Critical patent/JP2013171280A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5982863B2 publication Critical patent/JP5982863B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

【課題】第1のロール及び第2のロールに掛け渡された無端ベルトにおいて、第1のロール及び第2のロールの回転軸の撓みと、第1のロールの回転軸に対する第2のロールの回転軸の傾きとに起因する周速差を低減する。
【解決手段】用紙搬送方向Cと交わる方向、すなわち画像形成装置10の奥行き方向に設けた複数のフォトセンサの検知結果に基づいて、制御部は、用紙に形成された画像の用紙搬送方向の通過時間を算出する。制御部は、算出結果に基づいて、剥離ロール218の移動方向と移動量を決定し、決定内容に基づいて駆動装置31を制御する。駆動装置31の駆動に応じてギア32が回転すると、この回転力をラックギア33が矢印F方向の動力に変換する。ラックギア33の接続部35が剥離ロール218の回転軸方向に移動して止め具34と接触し、その押圧力により剥離ロール218を回転軸方向に移動させる。
【選択図】図7

Description

本発明は、転写装置及び画像形成装置に関する。
特許文献1には、電子写真方式の画像形成装置において、転写ロールを円筒形状または太鼓型形状とすることで、転写ベルトを支持する複数のロールのアライメントのズレにより生じる転写ロールの片寄りを防止することが記載されている。
特許第4389648号公報
本発明の目的とするところは、第1のロール及び第2のロールに掛け渡された無端ベルトにおいて、第1のロール及び第2のロールの回転軸の撓みと、第1のロールの回転軸に対する第2のロールの回転軸の傾きとに起因する周速差を低減することにある。
請求項1に記載の転写装置は、画像が転写された転写媒体と接触した状態で回転し、当該転写媒体と接した領域に搬送されてくる記録媒体に当該転写媒体から前記画像を転写する第1のロールと、前記第1のロールと距離を隔てた位置に設けられて回転するクラウン形状の第2のロールであって、回転軸方向における各位置の半径が、当該クラウン形状の回転軸方向における両端部から当該クラウン形状の回転軸方向における中心位置に向かうにつれて大きくなる第2のロールと、前記第1のロール及び前記第2のロールに掛け渡された無端ベルトと、前記第2のロールの回転軸方向における当該第2のロールの位置を変更する変更手段とを備え、前記第2のロールの回転軸方向における各位置の半径は、前記無端ベルトの張力によって前記第1のロールの回転軸が撓んだときの、当該位置における撓み量と、前記無端ベルトの張力によって当該第2のロールの回転軸が撓んだときの、当該位置における撓み量とを加算した値に応じた大きさであることを特徴とする。
請求項2に記載の転写装置は、前記第2のロールの回転軸の一端よりも他端に近い位置に設けられ、搬送される前記記録媒体に形成された画像が通過している第1の期間を検知する第1の検知手段と、前記第2のロールの回転軸の前記他端よりも前記一端に近い位置に設けられ、搬送される前記記録媒体に形成された画像が通過している第2の期間を検知する第2の検知手段と、前記第1の検知手段によって検知された前記第1の期間が前記第2の検知手段によって検知された前記第2の期間より短いときには、当該第1の期間と当該第2の期間との差に応じた量だけ、前記第2のロールの位置を前記一端から前記他端へ向かう方向へと変更することを決定する決定手段とを備え、前記変更手段は、前記決定手段による決定に従って前記第2のロールの位置を変更することを特徴とする。
請求項3に記載の転写装置は、前記第2のロールは、円柱状のシャフトと、前記クラウン形状であって、その長手方向に前記シャフトが挿入される空間が形成されたシャフトカバーと、前記シャフトカバーの外周面から前記空間に達するネジ孔とを備え、前記変更手段は、前記ネジ孔と、当該ネジ孔に嵌められて前記シャフトカバーを前記シャフトに対して固定させるネジとであることを特徴とする。
請求項4に記載の転写装置は、前記第2のロールは、軸方向の異なる位置にそれぞれ設けられた複数の凹部を有するシャフトと、前記クラウン形状のシャフトカバーをその直径を通るように2つに分割したときの一方及び他方となる第1のシャフトカバー及び第2のシャフトカバーと、前記第1のシャフトカバー及び前記第2のシャフトカバーが合わせられたときに前記第2のロールのクラウン形状を形成するように、双方の当該シャフトカバーを固定する固定手段と、前記第1のシャフトカバー及び前記第2のシャフトカバーにそれぞれ設けられた溝部であって、前記第1のシャフトカバー及び前記第2のシャフトカバーが合わせられて固定されたときに、前記シャフトが挿入される空間を形成する溝部と、前記第1のシャフトカバー及び前記第2のシャフトカバーのそれぞれの前記溝部に設けられた凸部であって、前記空間に挿入された前記シャフトに設けられた複数の前記凹部のいずれかに挿入される凸部とを備え、前記変更手段は、前記シャフトに設けられた複数の前記凹部と、前記第1のシャフトカバー及び前記第2のシャフトカバーに設けられた前記凸部とであることを特徴とする。
請求項5に記載の画像形成装置は、像保持体と、前記像保持体を帯電させる帯電手段と、前記帯電手段によって帯電させられた像保持体に対し露光を行って静電潜像を形成する露光手段と、前記露光手段により形成された静電潜像を現像して、前記像保持体の表面に画像を形成する現像手段と、画像が転写される転写媒体と、前記像保持体の表面に形成された画像を前記転写媒体に転写する転写手段と、前記転写媒体に転写された画像を記録媒体に転写する請求項1〜4のいずれか1項に記載の転写装置と、前記記録媒体に転写された画像を当該記録媒体に定着させる定着手段とを備えることを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、第1のロール及び第2のロールに掛け渡された無端ベルトにおいて、第1のロール及び第2のロールの回転軸の撓みと、第1のロールの回転軸に対する第2のロールの回転軸の傾きとに起因する周速差を低減することができる。
請求項2記載の発明によれば、無端ベルトの周速差を人間が手作業で計測しなくても、第1のロール及び第2のロールに掛け渡された無端ベルトにおいて、第1のロールの回転軸に対する第2のロールの回転軸の傾きに起因する周速差を低減するができる。
請求項3記載の発明によれば、第2のロールの回転軸方向における位置を変更するための駆動源やその駆動力を第2のロールの回転軸に伝達する機構を備える場合と比較して、転写装置の製造コストを抑えることができる。
請求項4記載の発明によれば、第2のロールの回転軸方向における位置を変更するための駆動源やその駆動力を第2のロールの回転軸に伝達する機構を備える場合と比較して、転写装置の製造コストを抑えることができる。
請求項5記載の発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、第1のロール及び第2のロールに掛け渡された無端ベルトにおいて、第1のロール及び第2のロールの回転軸の撓みと、第1のロールの回転軸に対する第2のロールの回転軸の傾きとに起因する周速差を低減することができる。
画像形成装置のハードウェア構成を示すブロック図 画像形成部の構造の一例を示す図 従来例における撓みの生じた二次転写ロール、二次転写ベルト及び撓みの生じた剥離ロールを用紙搬送方向に対して垂直に見た図 用紙を表す図 剥離ロールを表す図 従来例における二次転写ベルトの周速差を説明する図 剥離ロールのシフト機構を表す図 変換テーブルの一例を表す図 本実施形態における二次転写ベルトの周速差を説明する図 二次転写ベルトの周速差が解消されない場合を説明する図 変形例2に係る剥離ロールを表す斜視図 変形例3に係る剥離ロールを表す分解斜視図
<実施形態>
図1は、画像形成装置10のハードウェア構成を示すブロック図である。画像形成装置10は、制御部100、画像形成部200、記憶部300、通信部400及びUI(User Interface)部500を有するコンピュータとして構成されている。各部はバスによって電気的に接続されている。制御部100は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を有する。CPUは、ROM又は記憶部300に記憶されている制御プログラムを実行することにより制御部100と接続されている各部を制御する。
画像形成部200は、帯電、露光、現像、転写、定着といった電子写真方式の各工程を経て画像を形成する手段である。画像形成部200は、これらの各工程に応じた条件を適用し、画像データが表す画像を用紙に形成する。画像形成部200は、本実施形態においてはカラーの画像を形成する手段であるが、モノクロの画像を形成する手段であってもよい。
記憶部300は、例えばハードディスクのような記憶装置であって、例えば制御プログラムを記憶する。通信部400は、制御部100の制御の下で、ユーザが操作するパーソナルコンピュータなどのクライアント端末と通信を行って、画像データなどを取得する。UI部500は、例えばタッチスクリーンとキーとを有する。UI部500は、ユーザの操作内容に応じた信号を制御部100へ供給する。制御部100は、この信号に基づいて操作内容を判断し、例えば画像形成処理を実行したり、画像をタッチスクリーンに表示させたりする。
図2は、画像形成部200の構造の一例を示す図である。図2に例示する画像形成部200は、いわゆる中間転写方式によって、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のトナーを用いて画像を形成するものである。画像形成部200は、トナーカートリッジ211Y、211M、211C、211Kと、転写ユニット212Y、212M、212C、212Kと、露光装置213と、中間転写ベルト214と、複数の支持ロール215と、二次転写ロール216と、二次転写ベルト217と、剥離ロール218と、複数の搬送ロール219と、定着装置220と、フォトセンサ221とを備える。
なお、図2に示す構成要素のうち、符号の末尾にアルファベット(Y、M、C又はK)を付したものは、当該構成要素が上記4色のいずれかに対応するものであることを示している。これらの構成要素は、使用するトナーの色が異なるものの、主要な構成や機能は共通している。そこで、以下においては、これらの構成要素の説明において、互いを区別する必要がない場合には、「トナーカートリッジ211」や「転写ユニット212」というように、符号の末尾を省略してこれらを総称するものとする。
トナーカートリッジ211は、各色のトナーを収容し、これを必要に応じて転写ユニット212の現像器に供給する手段である。転写ユニット212は、像保持体である感光体ドラム、感光体ドラムを帯電させる帯電器、露光装置213により形成された静電潜像を現像して感光体ドラムの表面に画像を形成する現像器、および一次転写ロールなどを備え、各色のトナー像を中間転写ベルト214に転写する転写手段である。露光装置213は、感光体ドラムを露光して静電潜像を形成する露光手段である。帯電器は帯電手段の一例であり、現像機は、現像手段の一例である。
中間転写ベルト214は、転写ユニット212によって転写されたトナー像を保持する手段である。すなわち、中間転写ベルト214は、トナー像が転写される転写媒体の一例である。中間転写ベルト214は、複数の支持ロール215により支持されて図中の矢印A1が示す方向に周回しながら移動する。二次転写ロール216は、中間転写ベルト214に転写されたトナー像を用紙に転写する手段である。二次転写ロール216は、本発明における第1のロールの一例である。二次転写ベルト217は、二次転写ロール216と剥離ロール218とに掛け渡された無端状のベルトであり、本発明にかかる無端ベルトの一例である。二次転写ベルト217は、二次転写ロール216の駆動に従って、図中の矢印A2が示す方向に周回しながら移動する。支持ロール215によって支持される中間転写ベルト214と、二次転写ロール216によって支持される二次転写ベルト217とが接触している領域を接触領域という。この接触領域において、中間転写ベルト214から用紙に画像が転写される。剥離ロール218は、二次転写ベルト217の周回移動に伴って回転する。二次転写ベルト217に密着して搬送される用紙は、剥離ロール218の位置まで移動すると、その用紙自身の剛性の作用により二次転写ベルト217から剥離する。剥離ロール218は、本発明における第2のロールの一例である。搬送ロール219は、用紙を図中の破線の矢印A3に沿った経路で搬送する手段である。定着装置220は、二次転写ロール216によりトナー像が転写された用紙を加熱及び加圧することによって、トナー像を用紙に定着させる定着手段である。
フォトセンサ221は、矢印A3で示す方向に搬送されてくる用紙に形成されている画像を光学的に読取る手段である。フォトセンサ221は、搬送されてくる用紙に形成された画像を検知すると、検知開始の旨を制御部100に通知する。また、フォトセンサ221は、画像を検知しなくなったタイミングで、検知終了の旨を制御部100に通知する。
以上が画像形成装置10についての構成の説明である。
ここで、二次転写ロール216、二次転写ベルト217及び剥離ロール218において発生する現象について説明する。まず、二次転写ロール216及び剥離ロール218について、その軸方向において画像形成装置10の背面側に位置する端部をIN側端部といい、前面側に位置する端部をOUT側端部といい、これらのIN側端部とOUT側端部との間の中央の部位を中央部という。同様に、二次転写ベルト217においても、二次転写ロール216及び剥離ロール218の軸方向において画像形成装置10の背面側に位置する端部をIN側端部といい、前面側に位置する端部をOUT側端部といい、中央の部位を中央部という。
画像形成装置10において、製造コストや設置スペースといった事情から、剥離ロール218が、二次転写ロール216と比較して曲げ剛性が低い材質でできている場合、二次転写ベルト217の張力により、剥離ロール218のシャフトが撓む。また、このとき、二次転写ベルト217の張力により、二次転写ロール216のシャフトにも剥離ロール218ほどではないが撓みが生じる。
図3は、従来例における撓みの生じた二次転写ロール216、二次転写ベルト217及び撓みの生じた剥離ロール218yを用紙搬送方向Cに対して垂直に見た図である。二次転写ロール216及び剥離ロール218yには、二次転写ベルト217が掛け渡されている。図3においては、ベルトの厚みやシャフトの撓みが分かりやすいように、ベルトの厚みと、二次転写ロール216及び剥離ロール218の径のサイズと、撓みの量については、実際のサイズより過大に表現している。この点については、以降の図6、図9及び図10においても同様である。
図3に示すように、二次転写ロール216及び剥離ロール218yは、矢印C方向への回転に伴う二次転写ベルト217の張力により、撓みが生じている。撓みにより、二次転写ベルト217は、ベルトの幅方向の位置によって外周の長さに差が生じる(以下、この差を外周差という)。具体的には、図3において、二次転写ベルト217の外周の長さは、両端部と比較して中央部が短いものとなる。これにより、二次転写ベルト217の周方向における速度の差(以下、周速差という)が発生する。具体的には、このとき、二次転写ベルト217の中央部の周速は、その外周の長さが短い分だけ、両端部における周速と比較して遅いものとなる。このような周速差が発生すると、両端部と中央部とで、用紙に形成される画像の用紙搬送方向における長さの差(以下、倍率差という)が生じてしまい、画質に悪影響を及ぼす。二次転写ロール216及び剥離ロール218yの撓みによるこのような問題が生じないように、本発明において採用する仕組みについて、以下に順を追って説明する。
図4は、本実施形態に係る用紙20を表す図である。上述したように、まず、二次転写ロール216及び剥離ロール218について、その回転軸方向において画像形成装置10の背面側に位置する端部をIN側端部といい、前面側に位置する端部をOUT側端部といい、これらのIN側端部とOUT側端部との間の中央の部位を中央部という。用紙の部位についても、その用紙搬送方向Cに応じてこれらの呼称を用いるものとする。また、図示上、中央部を「CEN」と表記している。用紙20において画像が転写される領域は、用紙搬送方向Cにおいて400mm(ミリメートル)の幅を持つ。図5は、剥離ロール218を表す図である。図示するように、剥離ロール218は、その回転軸方向において無端ベルト217と接する部分がクラウン形状となっている。剥離ロール218は、回転軸方向における各位置の半径が、クラウン形状の回転軸方向における両端部からクラウン形状の回転軸方向における中心位置に向かうにつれて大きくなっている。剥離ロール218がこのようなクラウン形状を有することにより、後述するように、二次転写ベルト217における中央部と両端部とで生じる外周差及び周速差が、或る程度軽減される。
図6は、従来例における二次転写ベルト217の周速差を説明する図である。図6(a)は、二次転写ロール216と剥離ロール218とに二次転写ベルト217が掛け渡された様子を用紙搬送方向Cの垂直方向から見た状態を表している。ここで、二次転写ベルト217の張力により、二次転写ロール216及び剥離ロール218のシャフトには撓みが生じているものとする。図6においては、撓みによる二次転写ベルト217の外周差及び周速差を軽減するために、剥離ロール218が、二次転写ベルト217の張力により撓むであろう、剥離ロール218自身のシャフトの撓み量に応じて、その半径がシャフトの軸方向の各位置で変化するようなクラウン形状となっている。剥離ロール218の中央部に撓みが生じても、クラウン形状により中央部は両端部よりも径が大きいため、二次転写ベルト217の中央部と両端部との外周差がある程度軽減され、これにより二次転写ベルト217の中央部と両端部との周速差も或る程度軽減される。このとき、撓んだ剥離ロール218のシャフトが成すカーブと、剥離ロール218のクラウン形状の内周側が成すカーブとが合うことで、剥離ロール218におけるクラウン形状の二次転写ロール216から遠い側の外周面が、回転軸方向に対して直線となる。
図6(b)は、図6(a)に示す構成において、用紙20に形成された画像の用紙搬送方向の長さを部位ごとに表している。図6(b)に示すように、二次転写ベルト217の中央部と両端部との外周差及び周速差は或る程度軽減しているが、IN側端部とOUT側端部では、用紙20に形成された画像の用紙搬送方向Cにおける長さに差分Diffが生じている。理想的には、剥離ロール218をそのシャフトの撓み量に応じたクラウン形状とすることで、外周差及び周速差が解消されるはずであるが、実際には、以下の理由から外周差及び周速差が残る。剥離ロール218の製造時の寸法誤差や、剥離ロール218を画像形成装置10に取り付ける際の取付誤差は、一定の割合で発生する。このような寸法誤差や取付誤差が生じると、剥離ロール218が、本来あるべき位置からずれることとなる。このような剥離ロール218の位置ずれが発生すると、剥離ロール218の回転軸が二次転写ロール216の回転軸に対して平行にならずに傾くことがある。このように剥離ロール218の回転軸と二次転写ロール216の回転軸とが平行にならない場合、回転軸方向の位置によって二次転写ベルト217の外周差が生じ、結果として周速差が発生する。このような二次転写ロール216に対する剥離ロール218の回転軸の傾きに起因する二次転写ベルト217の周速差に対して、本実施形態では、次のような構成を採用している。
図7は、剥離ロール218のシフト機構30を表す図である。シフト機構30は、二次転写ベルト217、剥離ロール218、駆動装置31、ギア32、ラックギア33、止め具34及び接続端部35からなる。図7は、図2に示す矢印A2の反対方向から見た様子を表している。剥離ロール218の回転軸方向には、予め決められた長さだけシャフトが延伸して形成されている。剥離ロール218のIN側に延伸するシャフトの端部には、2つの止め具34が間を挟んで設けられている。また、剥離ロール218のIN側には、例えばモータなどを駆動源とする駆動装置31が設けられており、駆動装置31の軸にはギア32が設けられている。ギア32にはラックギア33が噛み合うようになっており、駆動装置31の駆動に応じてギア32が回転すると、この回転力をラックギア33が矢印F方向の動力(ここでは剥離ロール218の回転軸方向に沿った方向)に変換する。ラックギア33は略L字型をしており、ギア32から遠い側であって、剥離ロール218からIN側に延伸するシャフトと近い側の端部である接続端部35には、剥離ロール218のシャフトが貫通するシャフト孔が設けられている。接続端部35は、2つの止め具34に挟まれる位置において、シャフト孔に剥離ロール218のシャフトが貫通した状態となっている。このような構成において駆動装置31が駆動すると、ギア32の回転がラックギア33に伝達されることで、ラックギア33の接続端部35が剥離ロール218の長手方向に移動して止め具34と接触し、その押圧力により剥離ロール218を長手方向に移動させる。このようなシフト機構30により、剥離ロール218は、その回転軸方向に移動する。これにより、剥離ロール218の回転軸方向における剥離ロール218の位置が変更される。駆動装置31、ギア32、ラックギア33、止め具34及び接続端部35は、本発明における変更手段の一例である。また、二次転写ロール216と、二次転写ベルト217と、剥離ロール218と、駆動装置31と、ギア32と、ラックギア33と、止め具34と、接続端部35とは、協働することで本発明に係る転写装置を実現する。
ここで、剥離ロール218を移動させるにあたり、どのようにその移動量を決定するかを説明する。上述したフォトセンサ221は、用紙搬送方向Cと交わる方向、すなわち画像形成装置10の奥行き方向に、複数設けられている。ここでは、少なくとも、IN側端部及びOUT側端部の2箇所にフォトセンサ221が設けられているものとする。各フォトセンサ221は、上述したように、画像の検知開始タイミング及び検知終了タイミングを制御部100に通知する。制御部100は、この通知に基づいて、検知終了タイミングから検知開始タイミングを減算することで、IN側端部及びOUT側端部といった各位置における画像の通過時間を算出する。このときの画像は、IN側端部及びOUT側端部における通過時間の厳密な比較を可能とするために、画像形成が可能な領域の全面を塗りつぶしたような調整用画像である。IN側端部における通過時間は、本発明に係る第1の期間の一例である。また、OUT側端部における通過時間は、本発明に係る第2の期間の一例である。また、IN側端部に設けられたフォトセンサ221は、本発明に係る第1の検知手段の一例である。また、OUT側端部に設けられたフォトセンサ221は、本発明に係る第2の検知手段の一例である。
例えば、IN側端部の通過時間がOUT側端部の通過時間より短い場合、制御部100は、剥離ロール218をIN側にシフトさせるように駆動装置31を制御する。これは、OUT側端部よりIN側端部の通過時間が短いということは、剥離ロール222のIN側端部の径がOUT側端部の径と比較して小さい、つまり外周差が発生しており、結果としてIN側端部の周速がOUT側端部の周速よりも遅くなっているためである。このような状態で、クラウン形状の剥離ロール218をIN側にシフトさせると、剥離ロール218において径のより大きな部分がIN側に移動することで外周差が減少し、IN側の周速が速くなる。
一方、IN側端部の通過時間がOUT側端部の通過時間より長い場合、制御部100は、剥離ロール218をOUT側にシフトさせるように駆動装置31を制御する。これは、OUT側端部よりIN側端部の通過時間が長いということは、剥離ロール222のIN側端部の径がOUT側端部の径と比較して大きい、つまり外周差が発生しており、結果としてIN側端部の周速がOUT側端部の周速よりも速くなっているためである。このような状態で、クラウン形状の剥離ロール218をOUT側にシフトさせると、剥離ロール218において径のより大きな部分がOUT側に移動することで外周差が減少し、IN側の周速が遅くなる。
このような制御により、剥離ロール218に掛け渡された二次転写ベルト217において、IN側端部とOUT側端部との外周差及び周速差が解消されて、用紙に形成される画像の用紙搬送方向における倍率差が改善される。制御部100は、その軸方向に沿った剥離ロール218の移動方向及び移動量を、記憶部300に予め記憶された変換テーブルに基づいて制御する。
図8は、変換テーブルの一例を表す図である。この変換テーブルには、部位毎の画像の通過時間の差(ミリ秒)に応じて、剥離ロール218の移動方向及び移動量(cm(センチメートル))が記述されている。まず、制御部100は、フォトセンサ221からの通知を受けて部位毎に算出した通過時間どうしの差を算出する。ここでは、制御部100は、IN側端部における通過時間からOUT側端部における通過時間を減算した値を、両者の差として算出する。次に、制御部100は、算出した通過時間の差と変換テーブルとに基づいて、剥離ロール218を移動させる方向及び移動量を決定する。変換テーブルには、通過時間のより長い側から通過時間のより短い側へ向かうように、剥離ロール218を移動させる方向が記述されている。例えば、制御部100は、IN側端部における通過時間とOUT側端部における通過時間との差を「−300ミリ秒」と算出すると、変換テーブルに基づいて、剥離ロール218を「IN側」に「0.3cm」移動させるよう制御する。図示した変換テーブルの内容は一例に過ぎず、他の内容であってもよいし、ユーザがUI部500を用いてその内容を変更可能としてもよい。制御部100は、本発明に係る決定手段の一例である。
図9は、本実施形態における二次転写ベルト217の周速差を説明する図である。図9(a)は、二次転写ロール216と剥離ロール218とに二次転写ベルト217が掛け渡された様子を、用紙搬送方向Cの垂直方向から見た状態を表している。ここで、二次転写ベルト217の張力により、二次転写ロール216及び剥離ロール218のシャフトには撓みが生じているものとする。
剥離ロール218のクラウン形状における各位置の半径は、二次転写ロール216の回転軸であるシャフトの各位置における撓み量と、剥離ロール218の回転軸であるシャフトの各位置における撓み量とを加算した値に応じた大きさである。ここでいう二次転写ロール216のシャフトの各位置における撓み量は、二次転写ロール216側における二次転写ベルト217の内周側における幅方向の端部と二次転写ロール216との接点P1及びP2を結んだ線分L1から二次転写ロール216のシャフトの各位置までの距離によって表される。例えば、図9に示す線分D1は、この位置における二次転写ロール216のシャフトにおける撓み量を表す。また、ここでいう剥離ロール218のシャフトの各位置における撓み量は、剥離ロール218側における二次転写ベルト217の内周側における幅方向の端部と剥離ロール218との接点P3及びP4を結んだ線分L2から剥離ロール218のシャフトの各位置までの距離によって表される。例えば、図9に示す線分D2は、この位置における剥離ロール218のシャフトにおける撓み量を表す。また、ここで、剥離ロール218のクラウン形状における各位置の半径が上記加算した値に応じた大きさであるとは、二次転写ロール216のシャフトの各位置における撓み量と剥離ロール218のシャフトの各位置における撓み量とを加算した値と、剥離ロール218の各位置の半径とが、誤差を許容できる予め決められた範囲内にあることを表す。このような構成をとることにより、二次転写ロール216側の二次転写ベルト217の断面においてその内周側が成すカーブC1が、剥離ロール218側の二次転写ベルト217の断面においてその内周側が成すカーブC2と合うようになっている。
このようにクラウン形状を形成する理由は、以下のとおりである。図10は、二次転写ベルト217の周速差が解消されない場合を説明する図である。例えば、剥離ロール218のクラウン形状における各位置の半径が、剥離ロール218のシャフトの各位置における撓み量D2のみに応じたものである場合、クラウン形状を有した剥離ロール218も張力により撓むから、剥離ロール218は、二次転写ロール216から遠い側の外周面が、図10(a)に示すように回転軸方向に対して直線となる。図10(a)に示す状態から、図10(b)で示す状態のように剥離ロール218を回転軸方向のIN側に移動させても、剥離ロール218の二次転写ロール216から遠い側の外周面が直線となっているため、部位ごとの外周差が変化せず、クラウン形状の径差によって二次転写ベルト217の外周差が解消されることがない。これに対し、上述したような構成にすれば、剥離ロール218の二次転写ロール216から遠い側の外周面が直線とならずに、二次転写ロール216のシャフトの各位置における撓み量に応じたクラウン形状の径差が残る。これにより、剥離ロール218におけるクラウン形状の径が大きな部分が、画像の通過時間が短い方の端部に向かって移動した際に、二次転写ベルト217の外周差が解消されることで、二次転写ベルト217の周速差が解消される。
図9に戻る。図9(a)では、図6(a)と比較して、剥離ロール218がIN側にシフトした状態となっている。図9(b)は、図9(a)に示す構成において、用紙20に形成された画像の用紙搬送方向の長さを部位ごとに表している。この例では、剥離ロール218が移動した際に、剥離ロール218の二次転写ロール216から遠い側の外周面が直線とならずにクラウン形状の径差が残ることで、二次転写ベルト217における外周差及び周速差が解消されて、IN側端部とOUT側端部とで、用紙搬送方向Cにおける画像の倍率差が生じない状態となっている。
このように、本実施形態では、クラウン形状の剥離ロール218を回転軸方向に移動させるシフト機構30を設け、制御部100が、フォトセンサ221の検知結果に基づいて決定した移動方向と移動量となるように駆動装置31を制御して、剥離ロール218を回転軸方向に移動させる。このとき、剥離ロール218のクラウン形状における各位置の半径が、二次転写ロール216の回転軸であるシャフトの各位置における撓み量と、剥離ロール218の回転軸であるシャフトの各位置における撓み量とを加算した値に応じた大きさとなることで、クラウン形状の径差によって二次転写ベルト217の外周差及び周速差が解消される。このように、本実施形態によれば、二次転写ロール216及び剥離ロール218に掛け渡された無端ベルトにおいて、二次転写ロール216及び剥離ロール218の回転軸であるシャフトの撓みと、二次転写ロール216の回転軸であるシャフトに対する剥離ロール218のシャフトの傾きとに起因する周速差を低減することができる。
<変形例>
以上の実施形態は、次のように変形可能である。なお、以下の変形例は適宜組み合わせて実施してもよい。
(変形例1)
用紙に形成された画像の用紙搬送方向の長さの計測は、実施形態のようにフォトセンサ221を用いる方法に限らず、次のようにしてもよい。例えば、UI部500を用いたユーザの指示に基づいて、画像形成部200は、移動調整用のサンプル画像を用紙に形成する。このサンプル画像は、例えばA3のサイズの用紙において、用紙搬送方向に400mmの長さの線が描かれたものである。そして、図示しないスキャナーなどの読取装置を設けることで、ユーザは、サンプル画像が形成された用紙を読取装置に読取らせる。読取装置は、読取結果を制御部100に供給する。制御部100は、読取装置から供給された読取結果に基づいて、用紙に形成された画像の用紙搬送方向の長さを部位毎に算出する。そして制御部100は、部位毎の画像の長さ同士の差と上述した変換テーブルとに応じて、用紙搬送方向の画像の長さがより長い端部側から、用紙搬送方向の画像の長さがより短い端部側へ剥離ロール218を移動させるよう制御する。
また、画像の用紙搬送方向の長さの計測は、以下のように人間の手作業による方法でもよい。例えば、サンプル画像が形成されて排出された用紙に対して、ユーザが、定規などを用いて、その一端部と他端部とにおける画像の用紙搬送方向の長さを測定し、測定結果に基づいて剥離ロール218の移動方向及び移動量を決定する。そして、ユーザは、決定した剥離ロール218の移動方向及び移動量を、UI部500を用いて画像形成装置10に入力する。制御部100は、入力内容に従って剥離ロール218を移動させるよう制御する。人手を介する場合、定規などを用いずに、ユーザが、用紙を用紙搬送方向に向けて中央で2つ折りにし、折り重なったときの画像の端部の位置ずれが解消されるように、剥離ロール218の移動方向及び移動量を決定してもよい。
このようにしても、実施形態と同様の効果を奏する。
(変形例2)
実施形態においては、剥離ロール218を一体型のクラウン形状としたが、これに限らず次のようにしてもよい。
図11は、変形例2に係る剥離ロール218aを表す斜視図である。剥離ロール218aは、シャフト40、シャフトカバー50及びイモネジ60から構成される。説明の便宜上、シャフトカバー50の一部を切り開いた状態で図示している。シャフト40は、実施形態における剥離ロール218のシャフトとは異なり、クラウン形状ではなく円柱状となっている。シャフトカバー50は、例えば樹脂製のクラウン形状をした中空部材である。シャフトカバー50の長手方向における一端部から他端部にかけて、クラウン形状の中心をシャフト40が挿入される空間51が形成されている。また、シャフトカバー50の長手方向における中央部分には、イモネジ60が嵌めこまれるためのネジ孔52が、シャフトカバー50の外周面から空間51に達するように設けられている。空間51の内径は、シャフト40の径と比較して大きくなっており、空間51にシャフト40が貫通するように差し込まれる。図示するようなこの状態において、ユーザは、シャフトカバー50のシャフト40の軸方向における位置をシャフト40の軸方向に任意に変更させることが可能である。そして、ユーザが、シャフトカバー50のシャフト40の軸方向における位置を任意の位置に変更して、イモネジ60をネジ孔52に嵌めて締めることで、シャフト40に対してシャフトカバー50が固定される。例えば、ユーザは、上述した手作業による測定方法などにより剥離ロール218の移動方向と移動量を決定すると、決定内容に従った取り付け位置となるように、シャフトカバー50の位置をシャフト40の軸方向において変更して、イモネジ60をネジ孔52に嵌めて締めることで、シャフトカバー50をシャフト40に対して固定させる。ネジ孔52及びイモネジ60は、本発明における変更手段の一例である。
実施形態のように剥離ロール218が一体型のクラウン形状である場合、金属性のシャフトを削って加工が行われることになる。一方、本変形例のように、剥離ロール218aを、円柱状のシャフト40と、ネジ孔52を備えたクラウン形状のシャフトカバー50と、イモネジ60とによって構成するようにすれば、シャフト40の加工量を少なくおさえることができるため、製造コストを抑えることができる。このように本変形によれば、剥離ロールが一体型のクラウン形状である場合と比較して、剥離ロールの加工に要する製造コストを抑えながら、実施形態と同様の効果を奏することができる。
(変形例3)
剥離ロール218は、次のような構成としてもよい。
図12は、変形例3に係る剥離ロール218bを表す分解斜視図である。剥離ロール218bは、下部シャフトカバー53、シャフト41及び上部シャフトカバー54から構成される。なお、説明の便宜上、後述するシャフト溝541を有する面が視認できるように、上部シャフトカバー54を90度回転させて表示させている。下部シャフトカバー53及び上部シャフトカバー54は、例えば樹脂製であり、下部シャフトカバー53において後述するシャフト溝531を有する面と、上部シャフトカバー54においてシャフト溝541を有する面とが合わさることで、クラウン形状を形成する。つまり、下部シャフトカバー53及び上部シャフトカバー54は、クラウン形状の一体型のシャフトカバーがその直径を通るように2つに分割されたときの一方及び他方の形状と同様である。下部シャフトカバー53の長手方向には、下部シャフトカバー53の長手方向の中心を通るように、半円状のシャフト溝531が形成されている。シャフト溝531の内径は、シャフト41の径より大きなものとなっており、シャフト41はシャフト溝531を貫通できるようになっている。シャフト溝531は、本発明に係る溝部の一例である。また、下部シャフトカバー53をシャフト軸531と対向する方向からみたときに、シャフト溝531の両側には、平面であって、上部シャフトカバー54と接合する面である接合面532が形成されている。接合面532の長手方向における各端部には、複数の突起533が形成されている。ここでは、図示するように、接合面532には4つの突起533が形成されている。また、シャフト溝531の長手方向における中央部には、その内径がシャフト溝531の内径より小さい半円状の凸部534が形成されている。凸部534は、後述する、シャフト41に設けられた凹部411のいずれかに挿入されるようになっている。
シャフト41は、円柱状であり、その軸方向におけるそれぞれ異なる位置には、同一の幅を持つ複数の凹部411が、予め決められた間隔で設けられている。各々の凹部411の幅及び深さは、上述したように凸部534が挿入される寸法となっている。上部シャフトカバー54の長手方向には、長手方向の中心を通るように、半円状のシャフト溝541が形成されている。シャフト溝541の内径はシャフト溝531の内径と同じであって、シャフト41の径より大きなものとなっており、シャフト41はシャフト溝541を貫通できるようになっている。シャフト溝541は、本発明に係る溝部の一例である。また、上部シャフトカバー54をシャフト軸541と対向する方向からみたときに、シャフト溝541の両側には、平面であって、下部シャフトカバー53と接合する面である接合面542が形成されている。接合面542の長手方向における各端部には、複数の孔543が形成されている。ここでは、図示するように、接合面542には4つの孔543が形成されている。孔543は、突起533と嵌めあうようになっており、突起533と対向する位置に形成されている。下部シャフトカバー53の突起533が上部カバーの孔543と嵌めあうことで、下部シャフトカバー53と上部シャフトカバー54とが合わさってクラウン形状が形成されるとともに、下部シャフトカバー53及び上部シャフトカバー54が相互に固定される。突起533及び孔534は、協働することで本発明に係る固定手段を実現する。シャフトカバー53と上部シャフトカバー54とが合わせられて固定されたときに、シャフト溝531及びシャフト溝541が合わさることで、シャフト41が挿入される空間が形成される。また、シャフト溝541の長手方向における中央部には、その内径が、シャフト溝541の内径より小さく、かつ、凸部534の内径と同じである半円状の凸部544が形成されている。凸部544は、シャフト41に設けられた凹部411のいずれかに挿入されるようになっている。
このような構成において、ユーザは、例えば上述した手作業による計測方法などにより、剥離ロール218bの移動方向と移動量を決定する。そして、ユーザは、決定した移動方向と移動量に基づいて、下部シャフトカバー53の凸部534と上部シャフトカバー54の凸部544とを、シャフト41に設けられた凹部411のうち適切なものに挿入する。このとき、下部シャフトカバー53の突起533が上部シャフトカバー54の孔543と嵌めあうことで、下部シャフトカバー53と上部シャフトカバー54とが接続されてクラウン形状を形成する。ユーザは、用紙に形成された画像の用紙搬送方向における部位毎の倍率差が生じたときには、その倍率差に応じて剥離ロール218bの移動方向と移動量を決定する。そして、ユーザは、決定内容に従って、凸部534及び凸部544を挿入させる凹部411を適切に選択することで、下部シャフトカバー53及び上部シャフトカバー54が合わさって形成されるクラウン形状を有する部分のシャフト41の軸方向における位置を変更することができる。凸部534、凸部544及び凹部411は、本発明における変更手段の一例である。これにより、ユーザは、剥離ロール218bにおいてクラウン形状を有する部分の位置を回転軸方向に変更可能であるから、実施形態のように剥離ロール218bを回転軸方向に移動させるのと同様の効果を奏する。本変形例では、変形例2と同様、シャフト41の加工量を少なくおさえることができる。このように本変形によっても、剥離ロールが一体型のクラウン形状である場合と比較して、剥離ロールの加工に要する製造コストを抑えながら、実施形態と同様の効果を奏することができる。
10…画像形成装置、20…用紙、30…シフト機構、31…駆動装置、32…ギア、33…ラックギア、34…止め具、35…接続部、40,41…シャフト、50…カバー、51…空間、52…ネジ孔、53…下部カバー、54…上部カバー、60…イモネジ、100…制御部、200…画像形成部、300…記憶部、400…通信部、500…UI部、211…トナーカートリッジ、212…転写ユニット、213…露光装置、214…中間転写ベルト、215…支持ロール、216…二次転写ロール、217…二次転写ベルト、218、218a、218b、218y…剥離ロール、219…搬送ロール、220…定着装置、221…フォトセンサ、411…凹部、531,541…シャフト溝、532,542…接合面、533…突起、534,544…凸部、543…孔

Claims (5)

  1. 画像が転写された転写媒体と接触した状態で回転し、当該転写媒体と接した領域に搬送されてくる記録媒体に当該転写媒体から前記画像を転写する第1のロールと、
    前記第1のロールと距離を隔てた位置に設けられて回転するクラウン形状の第2のロールであって、回転軸方向における各位置の半径が、当該クラウン形状の回転軸方向における両端部から当該クラウン形状の回転軸方向における中心位置に向かうにつれて大きくなる第2のロールと、
    前記第1のロール及び前記第2のロールに掛け渡された無端ベルトと、
    前記第2のロールの回転軸方向における当該第2のロールの位置を変更する変更手段とを備え、
    前記第2のロールの回転軸方向における各位置の半径は、
    前記無端ベルトの張力によって前記第1のロールの回転軸が撓んだときの、当該位置における撓み量と、
    前記無端ベルトの張力によって当該第2のロールの回転軸が撓んだときの、当該位置における撓み量と
    を加算した値に応じた大きさである
    ことを特徴とする転写装置。
  2. 前記第2のロールの回転軸の一端よりも他端に近い位置に設けられ、搬送される前記記録媒体に形成された画像が通過している第1の期間を検知する第1の検知手段と、
    前記第2のロールの回転軸の前記他端よりも前記一端に近い位置に設けられ、搬送される前記記録媒体に形成された画像が通過している第2の期間を検知する第2の検知手段と、
    前記第1の検知手段によって検知された前記第1の期間が前記第2の検知手段によって検知された前記第2の期間より短いときには、当該第1の期間と当該第2の期間との差に応じた量だけ、前記第2のロールの位置を前記一端から前記他端へ向かう方向へと変更することを決定する決定手段とを備え、
    前記変更手段は、前記決定手段による決定に従って前記第2のロールの位置を変更する
    ことを特徴とする請求項1に記載の転写装置。
  3. 前記第2のロールは、
    円柱状のシャフトと、
    前記クラウン形状であって、その長手方向に前記シャフトが挿入される空間が形成されたシャフトカバーと、
    前記シャフトカバーの外周面から前記空間に達するネジ孔とを備え、
    前記変更手段は、
    前記ネジ孔と、
    当該ネジ孔に嵌められて前記シャフトカバーを前記シャフトに対して固定させるネジと
    であることを特徴とする請求項1に記載の転写装置。
  4. 前記第2のロールは、
    軸方向の異なる位置にそれぞれ設けられた複数の凹部を有するシャフトと、
    前記クラウン形状のシャフトカバーをその直径を通るように2つに分割したときの一方及び他方となる第1のシャフトカバー及び第2のシャフトカバーと、
    前記第1のシャフトカバー及び前記第2のシャフトカバーが合わせられたときに前記第2のロールのクラウン形状を形成するように、双方の当該シャフトカバーを固定する固定手段と、
    前記第1のシャフトカバー及び前記第2のシャフトカバーにそれぞれ設けられた溝部であって、前記第1のシャフトカバー及び前記第2のシャフトカバーが合わせられて固定されたときに、前記シャフトが挿入される空間を形成する溝部と、
    前記第1のシャフトカバー及び前記第2のシャフトカバーのそれぞれの前記溝部に設けられた凸部であって、前記空間に挿入された前記シャフトに設けられた複数の前記凹部のいずれかに挿入される凸部とを備え、
    前記変更手段は、
    前記シャフトに設けられた複数の前記凹部と、
    前記第1のシャフトカバー及び前記第2のシャフトカバーに設けられた前記凸部と
    であることを特徴とする請求項1に記載の転写装置。
  5. 像保持体と、
    前記像保持体を帯電させる帯電手段と、
    前記帯電手段によって帯電させられた像保持体に対し露光を行って静電潜像を形成する露光手段と、
    前記露光手段により形成された静電潜像を現像して、前記像保持体の表面に画像を形成する現像手段と、
    画像が転写される転写媒体と、
    前記像保持体の表面に形成された画像を前記転写媒体に転写する転写手段と、
    前記転写媒体に転写された画像を記録媒体に転写する請求項1〜4のいずれか1項に記載の転写装置と、
    前記記録媒体に転写された画像を当該記録媒体に定着させる定着手段と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
JP2012037289A 2012-02-23 2012-02-23 転写装置及び画像形成装置 Expired - Fee Related JP5982863B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012037289A JP5982863B2 (ja) 2012-02-23 2012-02-23 転写装置及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012037289A JP5982863B2 (ja) 2012-02-23 2012-02-23 転写装置及び画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013171280A true JP2013171280A (ja) 2013-09-02
JP5982863B2 JP5982863B2 (ja) 2016-08-31

Family

ID=49265209

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012037289A Expired - Fee Related JP5982863B2 (ja) 2012-02-23 2012-02-23 転写装置及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5982863B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015200875A (ja) * 2014-04-02 2015-11-12 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP7383950B2 (ja) 2019-09-20 2023-11-21 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0680268A (ja) * 1992-09-03 1994-03-22 Fuji Xerox Co Ltd ベルト搬送装置
JP2005316103A (ja) * 2004-04-28 2005-11-10 Fuji Xerox Co Ltd 転写装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2009047888A (ja) * 2007-08-20 2009-03-05 Ricoh Co Ltd ベルト寄り制御方法、ベルト駆動装置及び画像形成装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0680268A (ja) * 1992-09-03 1994-03-22 Fuji Xerox Co Ltd ベルト搬送装置
JP2005316103A (ja) * 2004-04-28 2005-11-10 Fuji Xerox Co Ltd 転写装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2009047888A (ja) * 2007-08-20 2009-03-05 Ricoh Co Ltd ベルト寄り制御方法、ベルト駆動装置及び画像形成装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015200875A (ja) * 2014-04-02 2015-11-12 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP7383950B2 (ja) 2019-09-20 2023-11-21 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5982863B2 (ja) 2016-08-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8837989B2 (en) Belt driving apparatus and image forming apparatus
EP3223079B1 (en) Image forming apparatus
JP5879841B2 (ja) 画像形成装置
US9599951B2 (en) Roller, image forming apparatus and manufacturing method of cylindrical shaft
JP6078975B2 (ja) 定着装置および画像形成装置
JP5982863B2 (ja) 転写装置及び画像形成装置
JP6233288B2 (ja) 画像形成ユニット及びこれを備えた画像形成装置
JP7229743B2 (ja) 定着装置
US11714367B2 (en) Transfer unit and image forming apparatus therewith
JP2019206411A (ja) 用紙位置検出装置、用紙搬送装置および画像形成装置
JP6326331B2 (ja) 転写装置およびそれを備える画像形成装置
JP2006215386A (ja) 画像形成装置
JP6372191B2 (ja) 画像形成装置
JP6150611B2 (ja) ベルト搬送装置及び画像形成装置
JP2018040863A (ja) 画像形成装置
JP6668802B2 (ja) 潤滑剤塗布装置および画像形成装置
JP5441988B2 (ja) ベルトユニットおよび画像形成装置
JP5990794B2 (ja) 定着装置、及び、画像形成装置
JP5641893B2 (ja) 用紙搬送装置および画像形成装置
JPH11224007A (ja) 画像形成用ベルト装置
JP2006337876A (ja) 画像形成装置
JP6619608B2 (ja) 感光体ドラム駆動装置およびそれを備える画像形成装置
JP6868955B2 (ja) 用紙搬送装置およびそれを備える画像形成装置
JP6590594B2 (ja) 画像形成装置
JP6164884B2 (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150123

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160105

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160705

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160718

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5982863

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees