JP2000159225A - 折り畳み式運搬用容器 - Google Patents

折り畳み式運搬用容器

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JP2000159225A
JP2000159225A JP10337782A JP33778298A JP2000159225A JP 2000159225 A JP2000159225 A JP 2000159225A JP 10337782 A JP10337782 A JP 10337782A JP 33778298 A JP33778298 A JP 33778298A JP 2000159225 A JP2000159225 A JP 2000159225A
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JP10337782A
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Shigenobu Tanabe
成伸 田辺
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Gifu Plastic Industry Co Ltd
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Gifu Plastic Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 どのような環境下においても保冷カバーを容
器本体内の所定位置に確実に連結することができる折り
畳み式の運搬用容器を提供する。 【解決手段】 容器本体11は、底部12、一対の長側
壁15及び短側壁16並びに口枠17により構成されて
いる。各側壁15,16は、底部12及び口枠17の内
側に折り畳み可能に構成されている。保冷カバー21は
容器本体11内に収容されるとともに、容器本体11を
折り畳んだときには、底部12内に収容されるようにな
っている。底部12の底壁12aには複数のフック18
が突設されている。保冷カバー21の底壁21c外面に
は連結ベルト26が接合されている。そして、フック1
8と連結ベルト26との係合関係により保冷カバー21
が底部12に連結されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば冷蔵又は
冷凍した商品において温度管理等を必要とする商品を運
搬、保管する際に使用されるとともに、未使用時には、
内部に設けられた保冷カバーとともに一体に折り畳み可
能に構成した折り畳み式運搬用容器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、冷凍された商品を所定温度に保ち
ながら運搬する際には、保冷機能を有する運搬用容器が
使用されている。このような運搬用容器としては、例え
ば合成樹脂により四角箱状に形成された容器本体を外部
から断熱シートで被覆した運搬用容器等が挙げられる。
ところが、上記のような運搬用容器は使用時又は未使用
時には、断熱シートを容器本体に被せたり、取り外した
りする作業が不便であり、未使用時には収納に場所をと
るという問題があった。
【0003】そこで、このような問題を解決すべく、従
来より様々な折り畳み式運搬用容器が提案されている。
例えば、実公平2−1269号公報に開示されている折
り畳み式運搬用容器は、折り畳み可能な容器本体と、こ
の容器本体内に配設される折り畳み可能な可撓性を有す
る断熱シート状保冷カバーとから構成されている。
【0004】前記容器本体は、浅い箱状の底部と、底部
の周縁に立設された対向する各一対の長側壁及び短側壁
と、各側壁の上端に設けられた四角枠状の開口枠とから
構成されている。各長側壁は上下に二分割され、連結軸
によって折り畳み可能に連結された一対の板材から形成
されるとともに、各板材の上下両端が回動軸によって底
部及び開口枠の長辺側にそれぞれ回動可能に連結されて
いる。各短側壁は一枚の板材から形成されるとともに、
上端が連結軸によって開口枠の短辺側にそれぞれ連結さ
れている。また、前記保冷カバーは、面ファスナーによ
って容器本体の底壁上に接合されている。
【0005】そして、運搬用容器を折り畳むときには、
まず、一対の短側壁を開口枠内へ折り畳んだ後、底部と
開口枠とが積み重なるように開口枠を底部へと接近させ
る。すると、底部及び開口枠の内部に半分に折り曲げら
れた状態の各長側壁が収納される。次いで、各長側壁の
上部に各短側壁が積み重ねられた状態で折り畳まれるこ
とにより容器本体が折り畳まれる。このとき、保冷カバ
ーは折り畳まれた状態で底壁と各長側壁との間に位置す
るように、底部の内側に収容されるようになっている。
【0006】また、運搬用容器を使用するときには、開
口枠を底部から離間させるように持ち上げ、半分に折り
畳まれた各長側壁を一枚の板状となるように引き延ば
す。次いで、各短側壁を容器本体の内側から外側に向か
って回動させ押さえ込むことにより、容器本体が組み立
てられる。そして、底部内で折り畳まれた状態の保冷カ
バーを、開口枠の開口端まで引き延ばすことにより、そ
の内部に冷凍された商品が収容され、その状態で運搬さ
れる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
運搬用容器によれば、経時的変化によって面ファスナー
の接合力が低下し、折り畳まれた運搬用容器を組み立て
て保冷カバーを開いたり、冷凍された商品を収容したり
する際、保冷カバーが容器本体から離脱するおそれがあ
るという問題があった。また、容器本体内において保冷
カバーが所定位置から僅かにずれた状態で接合される場
合があり、この状態で運搬用容器を折り畳むと、長側壁
等の回動に保冷カバーが巻き込まれ、保冷カバーが損傷
を受けるおそれがあるという問題もあった。
【0008】加えて、環境の変化によって接合力が低下
し、保冷カバーが容器本体から離脱するおそれがあると
いう問題があった。また、折り畳まれた運搬用容器を組
み立てた後保冷カバーを開く際、保冷カバーの面ファス
ナーが取着されている部分に力が加わり、その部分が損
傷を受けるおそれがあるという問題もあった。
【0009】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、どのような環境下においても保冷カバー
を容器本体内の所定位置に確実に連結することができる
折り畳み式の運搬用容器を提供することにある。他の目
的としては、簡単な操作で、保冷カバ−が損傷を受ける
ことなく保冷カバーと容器本体との連結を確保すること
のできる折り畳み式の運搬用容器を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の折り畳み式運搬用容器の発明
は、四角箱状に形成された底部と、底部の周縁に立設さ
れた対向する各一対の側壁と、これら側壁の上端に支持
された四角枠状をなす口枠とから構成し、各側壁を底部
又は口枠の内側に折り畳み可能に構成し、断熱シートに
よって形成された折り畳み可能な保冷カバーを前記底部
又は口枠の内側に収容できるように構成するとともに、
前記底部又は保冷カバーにはフックを設け、保冷カバー
又は底部には前記フックに係合する連結部材を備え、フ
ックと連結部材との係合関係により保冷カバーを底部に
連結したものである。
【0011】請求項2に記載の折り畳み式運搬用容器の
発明は、請求項1に記載の発明において、前記フックを
底部の底壁上に突出するように一体形成したものであ
る。請求項3に記載の折り畳み式運搬用容器の発明は、
四角箱状に形成された底部と、底部の周縁に立設された
対向する各一対の側壁と、これら側壁の上端に支持され
た四角枠状をなす口枠とから構成し、各側壁を底部又は
口枠の内側に折り畳み可能に構成し、断熱シートを帯状
の形状保持部材で補強することにより形成された折り畳
み可能な保冷カバーを前記底部の内側に収容できるよう
に構成するとともに、前記保冷カバーの形状保持部材上
には面状係止体を設け、底部の内側には前記保冷カバー
の面状係止体に接合する面状係止体を備え、両面状係止
体の接合関係により保冷カバーを底部に連結したもので
ある。
【0012】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、この発明
の第1実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
【0013】図1〜図3に示すように、容器本体11を
構成する底部12は合成樹脂により上面に開口部を有す
る有底長四角箱状に形成され、その底壁12a外面には
四角枠状をなす脚部13が突設されている。図4に示す
ように、複数の底壁リブ14は、底部12の底壁12a
外面における脚部13の内側に格子状に形成され、底部
12に対して加えられる捩れ等の力を受け、その変形を
防止するようになっている。
【0014】図1〜図3に示すように、底部12の開口
部周縁において、長辺側の両側壁12bには一対の長側
壁15が互いに対向するように立設されるとともに、短
辺側の両側壁12cには一対の短側壁16が互いに対向
するように立設されている。口枠17は合成樹脂により
長四角枠状に形成されるとともに、各一対の長側壁15
及び短側壁16の上端に支持されている。前記底部1
2、一対の長側壁15及び短側壁16並びに口枠17に
より、容器本体11が構成されている。そして、この容
器本体11内には、収容空間が形成されている。
【0015】前記長側壁15は合成樹脂により上下に二
分割された一対の板材15aから形成されるとともに、
図3に二点鎖線で示すように、各板材15aは一端の両
側部において連結軸15bにより折り畳み可能に連結さ
れている。各長側壁15の下端部及び上端部の両側面に
は、それぞれ一対の回動軸15c,15dが突設されて
いる。
【0016】これら回動軸15c,15dのうち下部に
位置する各回動軸15cは、底部12の短辺側の側壁1
2c両端に貫設された回動孔12dに挿通されている。
また、上部に位置する各回動軸15dは、口枠17の短
辺側の側壁17b両端に貫設された回動孔17cに挿通
されている。すなわち、各長側壁15は底部12及び口
枠17の長辺側の両端においてそれぞれ回動可能に支持
されている。
【0017】図8(a),(b)に示すように、前記各
短側壁16は合成樹脂により一枚の板材から形成される
とともに、上端部の両側面には一対の回動軸16aが突
設されている。そして、各回動軸16aが口枠17の長
辺側の側壁17a両端に貫設された回動孔17cに挿通
されることによって、各短側壁16は口枠17の短辺側
の両端において回動可能に支持されている。
【0018】図5(c)に示すように、保冷カバー21
は断熱シートにより上部が開口された長四角箱状に形成
され、内部に冷凍された商品を収容する空間を有してい
る。保冷カバー21の開口部周縁において、中蓋22は
長辺側の一方の側壁21a上端を延長し、その延長部分
を折り曲げることによって形成されている。上蓋23は
長辺側の他方の側壁21a上端を延長し、その延長部分
を折り曲げることによって、保冷カバー21の開口部全
体を覆うように形成されている。
【0019】中蓋22の表面及び上蓋23の裏面には、
それぞれ対応する位置に面ファスナー25が設けられて
いる。そして、図5(b)に示すように、中蓋22と上
蓋23とが重なり合うように両蓋22,23を内側に折
り曲げることによって、保冷カバー21の開口部を閉塞
することができるとともに、両蓋22,23が面ファス
ナー25によって接合されるようになっている。
【0020】一対の横蓋24は、短辺側の両側壁21b
上端を延長し、その延長部分を折り曲げることによって
形成されている。上蓋23の表面及び一対の横蓋24の
裏面には、それぞれ対応する位置に面ファスナー25が
設けられている。そして、図5(a)に示すように、一
対の横蓋24を内側に折り曲げることによって、保冷カ
バー21をほぼ密閉状態とすることができるとともに、
各横蓋24はそれぞれ面ファスナー25によって上蓋2
3に接合されるようになっている。
【0021】図1及び図6に示すように、連結部材とし
ての一対の連結ベルト26は布等により帯状をなすよう
に形成されている。この連結ベルト26は、保冷カバー
21の底壁21c外面の両側部において幅方向に延びる
ように設けられ、その両端部が底壁21c外面に接合さ
れている。つまり、連結ベルト26の中間部と保冷カバ
ー21の底壁21c外面との間には所定間隔の隙間が保
持されるようになっている。
【0022】図1及び図7に示すように、フック18は
底部12の底壁12a上の両側部において、幅方向に3
つ並列となるように対向して設けられている。各フック
18は、その先端が底部12の中央に向かう逆L字状を
なし、底部12の底壁12a上から突出するように底部
12と一体形成されている。また、対向する2列のフッ
ク18の間隔は、一対の連結ベルト26の間隔と対応す
るように設定されている。
【0023】折り畳み式運搬用容器は、前記容器本体1
1内に保冷カバー21を収容することによって構成され
ている。図7に二点鎖線で示すように、この状態で、保
冷カバー21の連結ベルト26の一側部を、底部12の
フック18の内側に係合することによって、保冷カバー
21と容器本体11の底部12とが連結されている。そ
して、運搬用容器は保冷カバー21を開いた状態でその
内部に冷凍された商品が収容され、各蓋22,23,2
4により上部開口が閉塞されるとともに、この状態で運
搬されるようになっている。
【0024】図4及び図7に示すように、底部12の底
壁12aには、各フック18と対応する位置に複数の挿
通孔19が貫設されている。この挿通孔19はフック1
8を底部12と一体形成する際、金型を抜くための孔で
あるとともに、冷凍庫内等において冷気が運搬容器内に
導かれるようになっている。
【0025】図2及び図8(a),(b)に示すよう
に、底部12上に口枠17が積み重ねられ、折り畳まれ
た状態の容器本体11内において、一対の長側壁15は
各板材15aが重なり合うように折り畳まれ、底部12
及び口枠17の内側に収容されている。また、一対の短
側壁16は回動軸16aを中心に回動され、両長側壁1
5上に積み重ねられた状態で、口枠17の内側に収容さ
れている。そして、底部12の内側と長側壁15との間
には、収容部20が形成されている。
【0026】図9(a)に示すように、保冷カバー21
の長辺側の各側壁21aには、各側壁21aを上下に二
分割するように長さ方向に延びる谷折れ線27が形成さ
れている。また、短辺側の各側壁21bには、各側壁2
1bを上下に二分割するように幅方向に延びる山折れ線
28が形成されるとともに、側壁21bの対角線上には
一対の谷折れ線27が形成されている。
【0027】この保冷カバー21は、各蓋22,23,
24を閉塞し、各谷折れ線27が保冷カバー21の内側
に折り曲げられ、各山折れ線28が外側に折り曲げられ
た状態で、図9(b)に示すように、ほぼ一枚の板状を
なすように折り畳まれている。そして、図2に示すよう
に、保冷カバー21は容器本体11の底部12に連結さ
れたまま、前記収容部20内に収容されるようになって
いる。
【0028】次に、前記折り畳み式運搬用容器の作用に
ついて以下に記載する。さて、図2に示すように、折り
畳み式運搬用容器は不使用の際には折り畳まれた状態で
所定箇所に保管される。この運搬用容器を使用する際に
は、折り畳まれた運搬用容器が箱状をなすように組み立
てられる。
【0029】すなわち、まず、図8(b)に示すよう
に、容器本体11の底部12及び口枠17を離間するよ
うに口枠17が上方へ引っ張られ、一対の長側壁15が
伸ばされて、底部12及び口枠17の長辺側の両端に支
持される。次いで、図8(a)に示すように、一対の短
側壁16が容器本体11の内側から外側に向かって回動
され、口枠17の短辺側の両端に支持されることによっ
て、容器本体11が組み立てられる。
【0030】続いて、保冷カバー21の一対の横蓋24
が開かれ、この横蓋24を手で把持し、引っ張ることに
よって、保冷カバー21の上部が口枠17まで引き上げ
られる。その後、図1に示すように、保冷カバー21の
各蓋22,23,24が外側へ折り曲げられ、上部開口
が開放される。そして、保冷カバー21の上部開口より
冷凍された商品が収容される。
【0031】上記運搬用容器において、保冷カバー21
と容器本体11とは常に連結された状態となっている。
また、対向するフック18は、一対の連結ベルト26の
間隔と一致するように配設され、しかもその先端が互い
に向かい合うように設けられていることから、連結ベル
ト26を介して連結された保冷カバー21は、その両側
部における移動が規制される。
【0032】このため、運搬用容器を組み立てる際に保
冷カバー21を引っ張ったとき、保冷カバー21は容器
本体11内の所定位置に保持され、保冷カバー21の引
き出しが迅速かつ円滑に行われる。また、保冷カバー2
1と容器本体11との連結は、連結ベルト26とフック
18との係合関係により行われるため、例えば低温下に
おいても両部材18,26間の係合力が低下することは
なく、連結ベルト26とフック18との係合関係が保持
される。加えて、保冷カバー21が容器本体11内の所
定位置からずれた場合等には、連結ベルト26とフック
18との係合関係を保持したまま、容易に位置ずれが修
正される。
【0033】冷凍された商品を取り出した後、運搬用容
器は折り畳まれて保管される。すなわち、まず、保冷カ
バー21を底部12に連結したまま、各蓋22,23,
24が閉じられ、面ファスナー25により接合される。
次いで、図9(a),(b)に示すように、各谷折れ線
27及び山折れ線28が折り曲げられ、折り畳まれた保
冷カバー21が底部12内に収容される。
【0034】続いて、各短側壁16を容器本体11の外
側から内側に向かって回動した後、口枠17を底部12
に接近させると、各長側壁15が底部12及び口枠17
の内側に折り畳まれる。そして、底部12上に口枠17
を積み重ねたとき、容器本体11が折り畳まれるととも
に、折り畳まれた保冷カバー21が収容部20内に収容
され、運搬用容器が折り畳まれる。
【0035】前記第1実施形態によって発揮される効果
について、以下に記載する。 ・ 第1実施形態の折り畳み式運搬用容器によれば、連
結ベルト26とフック18との係合関係により保冷カバ
ー21と容器本体11とが連結されている。このため、
例えば低温下においても両部材18,26間における係
合力が低下することがなく、どのような環境下において
も保冷カバー21を容器本体11内の所定位置に確実に
連結することができる。
【0036】・ 第1実施形態の折り畳み式運搬用容器
によれば、フック18は底部12の底壁12a上に突出
するように一体形成されている。このため、保冷カバー
21と容器本体11との連結を容易に行うことができる
とともに、複数のフック18を底部12の底壁12a上
に接合する必要がなく底部12及びフック18形成にお
ける製造工程を簡略化することができる。
【0037】・ 第1実施形態の折り畳み式運搬用容器
によれば、底部12の底壁12aにおいて、フック18
と対応する位置には、挿通孔19が貫設されている。こ
の挿通孔19をフック18を形成する際の金型抜きのた
めの孔とすることによって、逆L字状をなすフック18
を容易に形成することができる。加えて、挿通孔19を
介して、例えば冷気等が流入することによって、運搬用
容器内を所定温度に効率よく保持することができる。
【0038】・ 第1実施形態の折り畳み式運搬用容器
によれば、連結部材として帯状をなす一対の連結ベルト
26が使用されている。この連結ベルト26は僅かに下
方に撓み、保冷カバー21の底壁21cとの間に隙間を
形成するため、フック18との連結をより容易かつ確実
に行うことができる。
【0039】加えて、両端部のみが保冷カバー21の底
壁21cと接合されていることから、広い範囲で隙間が
形成されるため、僅かにずれた状態であってもフック1
8との係合を確実に行うことができる。
【0040】・ 第1実施形態の折り畳み式運搬用容器
によれば、連結ベルト26とフック18との係合関係に
より保冷カバー21と容器本体11とが連結されている
ことから、保冷カバー21が容器本体11内の所定位置
からずれた場合、連結ベルト26とフック18との係合
関係を保持したまま、位置ずれを容易に修正することが
できる。
【0041】(第2実施形態)以下、この発明の第2実
施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実
施形態においては、前記第1実施形態と異なる点を中心
に説明する。
【0042】図10に示すように、保冷カバー21は断
熱シートの周縁部を、帯状をなす形状保持部材30で補
強することによって、折り畳み可能な長四角箱状に形成
されている。すなわち、保冷カバー21の底壁21c両
側部及び短辺側の両側壁21b下端部間と、短辺側の両
側壁21b及び長辺側の両側壁21a間の稜線部外面に
は、形状保持部材30が設けられ、これらの周縁部が補
強されている。同様に、各蓋22,23,24の周縁部
には、形状保持部材30が設けられ、補強されている。
【0043】保冷カバー21の底壁21c両側部に位置
する形状保持部材30上には、面状係止体としての面フ
ァスナー31aが取着されている。この面ファスナー3
1aと対応する位置となる底部12上の両側部には面状
係止体としての面ファスナー32aが取着されている。
そして、保冷カバー21と容器本体11の底部12と
は、両面ファスナー31a,32aを接合することによ
って連結されている。
【0044】さて、第2実施形態の保冷カバー21の容
器本体11への連結は、保冷カバー21底壁21cの4
つの角部と、底部12の底壁21aの4つの角部とを位
置合わせした後、対応する各面ファスナー31a,32
aを接合することによって行われる。このとき、保冷カ
バー21の面ファスナー31aは底壁21c外面の両側
部に設けられていることから、底部12の面ファスナー
32aとの位置合わせが目視することなく容易に行われ
る。
【0045】また、保冷カバー21の面ファスナー31
aは、保冷カバー21を補強する形状保持部材30上に
設けられている。このため、運搬用容器を組み立てて保
冷カバー21を開くとき等、面ファスナー31aが取着
されている形状保持部材30に力が加わる場合であって
も形状保持部材30がその力を十分に受け止めるため、
保冷カバー21の強度は保持される。
【0046】従って、第2実施形態の運搬用容器によれ
ば、保冷カバー21と底部12との位置合わせという簡
単な操作だけで、保冷カバ−21が損傷を受けることな
く、保冷カバー21と容器本体11との連結を確保する
ことができる。
【0047】なお、本実施形態は、次のように変更して
具体化することも可能である。 ・ 第1実施形態の運搬用容器において、連結部材は連
結ベルト26に限定されるものではなく、例えばフック
18と対応する形状の横L字状をなすフックとしてもよ
い。
【0048】あるいは、保冷カバー21の底壁21c外
面において、フック18と対応する位置に複数の袋状を
なす連結部材を接合するとともに、連結部材である袋の
内側にフック18の先端を係合し、底部12と保冷カバ
ー21とを連結するように構成してもよい。
【0049】・ 第1実施形態の運搬用容器において、
フック18を保冷カバー21の底壁21c外面に設ける
とともに、連結ベルト26を底部12の底壁12a上に
設けてもよい。
【0050】・ 第1実施形態の運搬用容器において、
フック18を底部12の側壁12a,12b内面に設け
るとともに、連結ベルト26を保冷カバー21の側壁2
1a,21b外面の対応する位置に設けてもよい。ある
いは、フック18を保冷カバー21の側壁21a,21
b外面に設けるとともに、連結ベルト26を底部12の
側壁12a,12b内面の対応する位置に設けてもよ
い。
【0051】・ 第2実施形態の保冷カバー21におい
て、図10に示すように、短辺側の両側壁21b下端
部、長辺側の両側壁21aの両側部下端及び短辺側の両
側壁21bの両側部下端から選ばれる少なくとも1箇所
の形状保持部材30上に、面ファスナー31b,31
c,31dを設けてもよい。また、これら面ファスナー
31b,31c,31dの位置と対応するように、底部
12の各側壁12a,12b内側に面ファスナー32
b,32c,32dを設けてもよい。このとき、面ファ
スナー31a,32aは省略してもよい。
【0052】すなわち、保冷カバー21及び底部12
は、対応する各面ファスナー31a〜31d,32a〜
32dの組み合わせから選ばれる少なくとも1組を設け
て構成してもよい。
【0053】・ 第1及び第2実施形態の運搬用容器に
おいて、複数の挿通孔19を省略して構成してもよい。 ・ 第1実施形態のフック18において、例えばフック
18の先端縁から突設部を垂下して設けることによっ
て、フック18を鉤状をなすように形成し、連結ベルト
26をそのフック18の内側に位置するように構成して
もよい。
【0054】このように構成した場合、突設部の内側と
連結ベルト26の他側縁とが係合することによって、両
部材18,26の係合をより確実に行うことができる。 ・ 第1実施形態のフック18において、例えばフック
18を底部12に1つだけ設ける、あるいは1列毎にフ
ック18を2つ又は4つ以上設けてもよい。
【0055】・ 第1実施形態のフック18及び連結ベ
ルト26において、複数のフック18よりなる列を少な
くとも3列設けるとともに、フック18の位置と対応す
るように連結ベルト26を少なくとも3つ設けてもよ
い。
【0056】・ 第1実施形態の連結ベルト26におい
て、両端部に加えて、例えばフック18間に位置する部
分を保冷カバー21に接合する等、連結ベルト26上の
少なくとも3箇所を保冷カバー21に接合してもよい。
【0057】・ 第1実施形態の運搬用容器において、
底部12及び保冷カバー21の両側部に設けられた2列
のフック18及び一対の連結ベルト26のうちいずれか
一方の組み合わせを省略すること。そして、フック18
及び連結ベルト26に代えて、底部12及び保冷カバー
21の一側部に一対の面ファスナーを設け、フック18
と連結ベルト26との係合関係及び面ファスナー同士の
接合関係によって底部12及び保冷カバー21を連結し
てもよい。
【0058】さらに、前記実施形態より把握できる技術
的思想について以下に記載する。 (1) 前記連結部材を、帯状をなす連結ベルトにより
構成するとともに、この連結ベルトを前記底部の底壁上
に一体形成されたフックと対応する保冷カバーの所定位
置に接合した請求項2又は請求項3に記載の折り畳み式
運搬用容器。
【0059】このように構成した場合、連結ベルトが僅
かに下方に撓み、保冷カバーとの間に隙間を形成するた
め、フックとの連結をより容易かつ確実に行うことがで
きる。
【0060】(2) 前記連結ベルトを、その両端部に
おいて保冷カバーに接合した(1)に記載の折り畳み式
運搬用容器。このように構成した場合、連結ベルトの両
端部のみが保冷カバーと接合されることから、広い範囲
で隙間が形成されるため、僅かにずれた状態であっても
フックとの係合を確実に行うことができる。
【0061】(3) 前記底部の底壁には、フックと対
応する位置に挿通孔を貫設した請求項2に記載の折り畳
み式運搬用容器。このように構成した場合、挿通孔をフ
ックを形成する際の金型抜きのための孔とすることによ
って、所定形状をなすフックを容易に形成することがで
きる。加えて、挿通孔を介して、例えば冷気等が流入す
ることによって、運搬用容器内を所定温度に効率よく保
持することができる。
【0062】(4) 前記フックを底部の側壁上に突出
するように一体形成した請求項1に記載の折り畳み式運
搬用容器。このように構成した場合、保冷カバーと容器
本体との連結を容易に行うことができるとともに、フッ
クを底部の側壁上に接合する必要がなく底部及びフック
形成における製造工程を簡略化することができる。
【0063】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発明の
折り畳み式運搬用容器によれば、例えば低温下において
も、フックと連結部材との係合力が低下せず、どのよう
な環境下においても保冷カバーを容器本体内の所定位置
に確実に連結することができる。
【0064】請求項2に記載の発明の折り畳み式運搬用
容器によれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、
保冷カバーと容器本体との連結を容易に行うことができ
るとともに、フックを底部の底壁上に接合する必要がな
く底部及びフック形成における製造工程を簡略化するこ
とができる。
【0065】請求項3に記載の発明の折り畳み式運搬用
容器によれば、形状保持部材上に面状係止体を設けたこ
とから、簡単な操作だけで、保冷カバ−が損傷を受ける
ことなく、保冷カバーと容器本体との連結を確保するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の運搬用容器を示す一部を破断
した斜視図。
【図2】 折り畳まれた運搬用容器を示す一部を破断し
た斜視図。
【図3】 容器本体を示す側面図。
【図4】 容器本体を示す底面図。
【図5】 (a)は保冷カバーを閉塞した状態を示す斜
視図、(b)は保冷カバーを開く過程を示す斜視図、
(c)は保冷カバーを開放した状態を示す斜視図。
【図6】 保冷カバーを示す底面図。
【図7】 フックを示す一部を拡大した正断面図。
【図8】 (a)は一対の短側壁を折り畳む過程を示す
斜視図、(b)は一対の長側壁を折り畳む過程を示す斜
視図。
【図9】 (a)は保冷カバーを折り畳む過程を示す斜
視図、(b)は折り畳まれた保冷カバーを示す斜視図。
【図10】 第2実施形態の運搬用容器を示す分解斜視
図。
【符号の説明】
12…底部、12a…底部の底壁、15…長側壁、16
…短側壁、17…口枠、18…フック、19…挿通孔、
21…保冷カバー、26…連結部材としての連結ベル
ト、30…形状保持部材、31a…保冷カバーの面状係
止体としての面ファスナー、32a…底部の面状係止体
としての面ファスナー。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 四角箱状に形成された底部と、底部の周
    縁に立設された対向する各一対の側壁と、これら側壁の
    上端に支持された四角枠状をなす口枠とから構成し、各
    側壁を底部又は口枠の内側に折り畳み可能に構成し、断
    熱シートによって形成された折り畳み可能な保冷カバー
    を前記底部の内側に収容できるように構成するととも
    に、前記底部又は保冷カバーにはフックを設け、保冷カ
    バー又は底部には前記フックに係合する連結部材を備
    え、フックと連結部材との係合関係により保冷カバーを
    底部に連結した折り畳み式運搬用容器。
  2. 【請求項2】 前記フックを底部の底壁上に突出するよ
    うに一体形成した請求項1に記載の折り畳み式運搬用容
    器。
  3. 【請求項3】 四角箱状に形成された底部と、底部の周
    縁に立設された対向する各一対の側壁と、これら側壁の
    上端に支持された四角枠状をなす口枠とから構成し、各
    側壁を底部又は口枠の内側に折り畳み可能に構成し、断
    熱シートを帯状の形状保持部材で補強することにより形
    成された折り畳み可能な保冷カバーを前記底部の内側に
    収容できるように構成するとともに、前記保冷カバーの
    形状保持部材上には面状係止体を設け、底部の内側には
    前記保冷カバーの面状係止体に接合する面状係止体を備
    え、両面状係止体の接合関係により保冷カバーを底部に
    連結した折り畳み式運搬用容器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003096744A (ja) * 2001-07-19 2003-04-03 Setouchi Wire Netting Industry Co Ltd 折畳式角形蛇篭及び蛇篭包装体並びに蛇篭の取り扱い方法
JP2007290770A (ja) * 2006-04-27 2007-11-08 Sekisui Plastics Co Ltd 保冷容器
JP2009501684A (ja) * 2005-07-19 2009-01-22 リアリー・ユースフル・プロダクツ・リミテッド 折り畳み容器

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