JP2000158411A - 回転切削工具およびその製造方法 - Google Patents

回転切削工具およびその製造方法

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JP2000158411A
JP2000158411A JP10334800A JP33480098A JP2000158411A JP 2000158411 A JP2000158411 A JP 2000158411A JP 10334800 A JP10334800 A JP 10334800A JP 33480098 A JP33480098 A JP 33480098A JP 2000158411 A JP2000158411 A JP 2000158411A
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cutting
cutting arm
arm
row
arms
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JP10334800A
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Toshitaka Sugi
年隆 杉
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KANEKKUSU HAMONO KOGYO KK
Original Assignee
KANEKKUSU HAMONO KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は、顧客の要求に合わせた仕様の
工具を容易に製造でき、しかも切削屑の排出を良好にし
て切削抵抗の軽減を図り、併せて高速回転時の空転音や
切削音を低減した回転切削工具を提供することにある。 【解決手段】ドラム本体10の周方向には切削腕列2
1,22,23が配置してある。切削腕列21,22,
23は、それぞれ複数の切削腕20と切削屑案内溝30
を有している。切削腕20の上端には、切削刃200が
取り付けてある。切削腕列21,22,23の切削腕2
0は、それぞれ配置が異なっている。切削腕列22,2
3の切削腕20は、切削腕列21の切削残を切削するよ
うに配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は回転切削工具および
その製造方法に係り、更に詳しくは、顧客の要求に合わ
せた仕様の工具を容易に製造でき、しかも切削屑の排出
を良好にして切削抵抗の軽減を図り、併せて高速回転時
の空転音や切削音を低減した回転切削工具に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】鉋をかける作業を効率良く行うために、
従来から電気鉋や鉋盤が使用されている。従来の電気鉋
や鉋盤に使用されるカッターは、カッターヘッド(回転
ドラム)に2〜4枚のかんな刃を、カッターヘッドの軸
線方向と平行に取付け3,500〜6,000rpmの高速で回転さ
せるものであった。このために騒音が発生しやすく、ま
た、かんな刃が同時に木材にくい込むために切削抵抗が
大きいという課題があった。
【0003】特開平4−331102号公報には、上記
課題を解決すべく「円筒の外周面に複数条螺旋のそれぞ
れの方向線に沿って、該方向線の始端から終端に向かう
方向に傾斜する複数の腕を等間隔に突設し、該腕の先端
に切削刃を設けた」鉋盤用回転刃が開示されている。図
4にこの鉋盤用回転刃の概略図を示す。この回転刃によ
れば、切削刃が複数断続的に設けてあるので、切削刃に
は一度に切削抵抗がかからず、全体として切削抵抗を減
らすことはできる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし複数の腕は、円
筒の外周面に複数条螺旋のそれぞれの方向線に沿って、
傾斜して突設する構造となっているため、その製造工程
が繁雑となり、製造に多くの時間と手間を要していた。
【0005】ところで、この種の回転切削工具は、顧客
の装置に合わせて製造されるいわゆる受注生産品(一品
の場合もある)であり、多品種少量生産の典型的なもの
である。図4に示したような鉋盤用回転刃の切削刃の数
は、螺旋条の数と弦巻線の角度によって設定される。例
えば切削刃の数を一定とした場合、螺旋条が回転ドラム
の軸線方向に平行に近い角度であれば螺旋条の数を増や
す必要があり、その反対に螺旋条が回転ドラムの軸線方
向に直角に近い角度であれば螺旋条の数は、一本でも良
い。
【0006】つまり、回転切削工具の全長と直径が異な
る度に、そのつど最適な切削効率を得るべく螺旋を形成
する弦巻線の角度や本数を選び出し、その角度や本数に
合わせて製造装置の設定を設定しなければならず、短期
間の納期には対応できない課題がある。
【0007】また、上記した従来の回転刃では、複数の
腕が円筒の外周面に複数条螺旋のそれぞれの方向線に沿
って傾斜して突設されているために、腕と円筒との付け
根の箇所が鋭角になり、この鋭角部分に切り屑が引っか
かり或いは溜まって排出がうまくいかず、それが切削抵
抗となり、その結果切削抵抗の軽減が必ずしも十分とは
いえない課題がある。更に、高速回転による切削音の減
少も十分とはいえなかった。
【0008】本発明者は、図4に示した従来の回転刃が
有する課題は、複数の腕を円筒の外周面に複数条螺旋の
それぞれの方向線に沿って傾斜して突設することが必要
であることとなっているために、これが製造を複雑化
し、製造時間が長くなる原因であるとの理解に到達し
た。
【0009】そこで再度基本に立ち返り、従来と同様回
転ドラムの周面に、軸線方向と平行に複数の切削刃を配
置することを基本とし、顧客の要求に合わせた仕様の工
具を容易に製造でき、しかも切削屑の排出を良好にする
と共に騒音の低減化を図るべく鋭意研究を重ね、本発明
を完成したものである。
【0010】(発明の目的)即ち、本発明の目的は、顧
客の要求に合わせた仕様の工具を容易に製造でき、しか
も切削屑の排出を良好にするとと共に騒音の低減化を図
った回転切削工具およびその製造方法を提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決する為の手段】上記課題を解決するために
講じた発明の構成は次の通りである。第1の本発明にあ
っては、ドラム本体の周方向には、該ドラム本体の軸線
方向と平行に所要の間隔で配置された複数の切削腕列
と、該切削腕列の間に配置されており断面が曲面状の切
削屑排出溝が設けてあり、上記切削腕列は、所要間隔で
設けてありドラム本体の回転方向から見て直立して形成
された複数の切削腕と、該切削腕の間に設けてあり断面
が曲面状に形成されている切削屑案内溝を有し、上記複
数の切削腕列は、ドラム本体の両端に配置した切削腕
と、該両切削腕間に所要間隔で配置した複数の切削腕を
有する切削腕列と、該切削腕列のドラム本体回転方向後
側に配置されており、該切削腕列の切削残を切削するよ
うに配置された切削腕を有する二以上の切削腕列を含
み、上記ドラム本体には、これらの切削腕列を一組とし
て複数組が設けてあることを特徴とする、回転切削工具
である。
【0012】第2の発明にあっては、丸鋼を切削して、
丸鋼の軸線方向と平行な複数の切削腕用ブロックと該切
削腕用ブロック間に切削屑排出溝を形成し、上記切削腕
用ブロックを所要間隔で切削して複数の切削腕本体と該
切削腕本体間に切削屑案内溝を形成して得られた回転切
削工具であって、ドラム本体の周方向には、該ドラム本
体の軸線方向と平行に所要の間隔で配置された複数の切
削腕列と、該切削腕列の間に配置されており断面が曲面
状の切削屑排出溝が設けてあり、上記切削腕列は、所要
間隔で設けてありドラム本体の回転方向から見て直立し
て形成された複数の切削腕と、該切削腕の間に設けてあ
り断面が曲面状に形成されている切削屑案内溝を有し、
上記複数の切削腕列は、ドラム本体の両端に配置した切
削腕と、該両切削腕間に所要間隔で配置した複数の切削
腕を有する切削腕列と、該切削腕列のドラム本体回転方
向後側に配置されており、該切削腕列の切削残を切削す
るように配置された切削腕を有する二以上の切削腕列を
含み、上記ドラム本体には、これらの切削腕列を一組と
して複数組が設けてあることを特徴とする、回転切削工
具である。
【0013】第3の発明にあっては、回転切削工具を製
造するにあたり、丸鋼を切削して、丸鋼の軸線方向と平
行な複数の切削腕用ブロックと該切削腕用ブロック間に
切削屑排出溝を形成するステップ、上記ステップで得ら
れた切削腕用ブロックを所要間隔で切削して複数の切削
腕本体と該切削腕本体間に切削屑案内溝を形成するステ
ップ、を含むことを特徴とする、回転切削工具の製造方
法である。
【0014】第4の発明にあっては、回転切削工具を製
造するにあたり、丸鋼を切削して、丸鋼の軸線方向と平
行な複数の切削腕用ブロックと、該切削腕用ブロック間
の切削屑排出溝を有するドラム本体を形成するステッ
プ、上記ステップで得られた切削腕用ブロックを切削し
て、ドラム本体の両端とその間に所要間隔で設けられた
切削腕本体と、切削腕本体間に設けられた切削屑案内溝
を有する切削腕本体列を形成するステップ、被切削体の
切削時に上記切削腕本体列によって構成された切削腕列
の切削残を切削するように、上記切削腕本体列のドラム
本体回転方向後側に、切削腕本体列を形成するステッ
プ、を含むことを特徴とする、回転切削工具の製造方法
である。
【0015】(作 用)本発明にかかる回転切削工具で
被切削物である木材を切削加工する場合を説明する。切
削装置に装着された回転中の切削工具に木材が接すると
木材は切削される。その場合において、例えば、ドラム
本体の両端に配置した切削腕と、該両切削腕間に所要間
隔で配置した複数の切削腕を有する切削腕列で木材が切
削されても切削腕間には切削屑案内溝が所要の間隔で設
けてあるので木材表面には切削残が生じる。
【0016】この切削残は、上記切削腕列のドラム本体
回転方向後側に配置されており、該切削腕列の切削残を
切削するように配置された切削腕を有する二以上の切削
腕列で切削されるので、上記切削残は切削される。回転
切削工具は、上記したような切削腕列を一組として複数
組が設けてあるので、木材の表面には良好な切削面が効
率的に得られる。なお、切削腕をこの様な配置にしたの
は、試行錯誤の結果、現段階では最良の結果が得られた
からである。
【0017】切削腕で切削された木材の切削屑は、切削
腕の根本に移動し切削腕間の切削屑案内溝を通り、切削
腕列間の切削屑排出溝に導かれて回転切削工具外に排出
される。
【0018】その際、ドラム本体の回転方向から見て切
削腕は直立し、しかも切削腕間の切削屑案内溝は曲面状
に形成してあるために、切削屑が引っかかる、或いは溜
まるような箇所はなく、円滑に切削屑排出溝に導かれ
る。その結果切削効率が向上する。しかも切削腕が直立
しているために切削抵抗を無理な姿勢で受けず、また、
強度も向上し、切削腕のビビリが解消でき、その結果切
れ味が良くなる。
【0019】本発明にかかる回転切削工具の製造方法で
は、丸鋼を切削して、丸鋼の軸線方向と平行な複数の切
削腕用ブロックと該切削腕用ブロック間に切削屑排出溝
を形成するステップ、上記ステップで得られた切削腕用
ブロックを所要間隔で切削して複数の切削腕本体と該切
削腕本体間に切削屑案内溝を形成するステップ、を採用
している。
【0020】このため、製造にあたっては、回転切削工
具の全長と直径が異なっても、直線的に形成される切削
腕用ブロックおよび該切削腕用ブロック間に形成する切
削屑排出溝の数、切削腕用ブロックから形成される切削
腕本体と該切削腕本体間に切削屑案内溝の数を設定すれ
ばよい。
【0021】従って、従来の螺旋形の切削腕を有する回
転切削工具のように、切削工具の全長と直径が異なる度
ごとに最適な切削効率を得るために螺旋を形成する弦巻
線の角度や本数を決め、それに合わせて製造装置の設定
を変更するような作業が不要となり、製造効率が向上す
る。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明を図面に示した実施の形態
に基づき更に詳細に説明する。図1は回転切削工具の一
実施の形態を示した斜視図、図2は図1に示した回転切
削工具をフランジ側から見た図、図3は図1に示した回
転切削工具の切削腕の配置を示した展開図である。図4
は図2のII−II線の断面を示した説明図、図5は図3の
III−III線における切削刃の重なり具合を表した模式
図、図6は回転切削工具の製造される状態の一部を段階
的に示した説明図である。なお、各図において、符号
は、図面を見やすくするのに必要な分を付しており、ま
た、同一または同等箇所には同一符号を付して示してい
る。
【0023】図1を参照する。符号10は回転切削工具
のドラム本体を示す。ドラム本体10の周方向には、該
ドラム本体10の軸線方向I−Iと平行に所要の間隔で
複数の切削腕列21,22,23が配置してある。本実
施の形態では、切削腕列21,22,23を一組とす
る、四組(A,B,C,D(図3参照))の切削腕列2
1,22,23が設けてある。なお、切削腕列21,2
2,23の組数は限定されない。また、切削腕列21,
22,23の間には、断面が曲面状の切削屑排出溝31
が設けてある。
【0024】切削腕列21,22,23は、所要間隔で
設けてある複数の切削腕20と、切削腕20の間に設け
てあり、断面が曲面状に形成されている切削屑案内溝3
0を有している。
【0025】切削腕20の上端には、先端に向けて末広
がりに形成してある超硬チップからなる切削刃200が
銀鑞付けされている。符号11は、ドラム本体10を装
置の回転軸に取り付けるためのフランジである。
【0026】切削腕列21は、ドラム本体10の両端に
配置された切削腕20,20を有している。また、両端
に配置した切削腕20,20間に所要間隔で配置された
13本の切削腕20を有している。即ち、切削腕列21
は、15本の切削腕20を有している。なお、切削腕列
21の切削腕20の本数は限定されない。
【0027】切削腕列21のドラム本体10の回転方向
後側には、切削腕列21の切削残をそれぞれ切削するよ
うに配置された切削腕20を有する切削腕列22,23
が配置されている。切削腕列22,23は、所要間隔で
配置された14本の切削腕20を有し、切削腕列21の
切削残をそれぞれ切削する。なお、切削腕列21の切削
残を切削する切削腕列の列数は、二列以上でも良く、ま
た、切削腕20の本数も限定されない。
【0028】切削腕列21および切削腕列22,23の
切削腕20の配置について、図3を参照しながら更に詳
しく説明する。図3で示すように、各切削腕列21,2
2,23の切削腕20は、それぞれ配置が異なってい
る。上記したように、切削腕列21では、ドラム本体1
0の両端に配置した切削腕20,20と、その間に、切
削屑案内溝30を介して一定間隔で配置した13本の切
削腕20を有している。
【0029】切削腕列21のドラム本体10回転方向後
側に配置されている切削腕列22の各切削腕20の配置
は次の通りである。切削腕列21の各切削腕20の切削
刃200の右端部202と、切削腕列22の各切削腕2
0に設けた切削刃200の左端部201とは重なる。切
削腕列21の各切削腕20の切削刃200の左端部20
1と、切削腕列22の各切削腕20に設けた切削刃20
0の右端部202とは重ならない。従って、切削腕列2
1の切削残は、切削腕列22だけでは完全に取り除けな
い。
【0030】切削腕列22のドラム本体10回転方向後
側に配置されている切削腕列23の各切削腕20の配置
は次の通りである。切削腕列22の各切削腕20の切削
刃200の右端部202と、切削腕列23の各切削腕2
0に設けた切削刃200の左端部201とは重なる。切
削腕列22の各切削腕20の切削刃200の左端部20
1と、切削腕列23の各切削腕20に設けた切削刃20
0の右端部202とは重ならない。従って、切削腕列2
1の切削残は、切削腕列23だけでは完全に取り除けな
い。しかし、切削腕列21の各切削腕20の切削刃20
0の左端部201と、切削腕列23の各切削腕20に設
けた切削刃200の右端部202とは重なる。
【0031】従って、切削腕列21,22,23が回転
移動したときの切削刃200の軌跡は、切削屑案内溝3
0の形成によって形成された空間部を塞ぎ、図5に示す
ようにあたかも一本の切削刃の刃先のようになってい
る。これにより、切削腕列21切削残は、切削腕列22
及び23で完全に取り除くことができる。
【0032】なお、本実施の形態では、切削腕列21,
22,23の組によって各列の配置が異なっている。具
体的には、切削腕列22と23の列の配置が入れ替わっ
ており、A組とC組、B組とD組が同じ配置になってい
る。各組の切削腕列21,22,23及び切削腕20を
この様な配置にしたのは、試行錯誤の結果、現段階では
最良の結果が得られたからである。しかし、この配置に
限定するものではない。
【0033】ドラム本体10は、各切削腕列21,2
2,23の軌跡の重なりによって、従来と同様な複数本
の切削刃としての機能を維持しながら切削抵抗の低減、
回転切断工具の空転音の低減および切削屑の良好な排出
による切削効率の向上を図っている。
【0034】回転切削工具の製造方法 上記回転切削工具の製造される状態の一部を段階的に示
した概略を図6を参照して説明する。丸鋼60の中心に
貫通孔61を形成する。この丸鋼60の外面を切削し
て、丸鋼の軸線方向と平行な複数の切削腕用ブロック6
2と該切削腕用ブロック62間に切削屑排出溝31を形
成する(図6(a)参照)。
【0035】次に切削腕用ブロック62を所要間隔で切
削して複数の切削腕本体64と該切削腕本体64間に切
削屑案内溝30を形成する。あとは従来方法と同様に、
貫通孔61の両端縁部にフランジを取付け、各切削腕本
体64に切削刃200を取り付けて回転切削工具を得
る。
【0036】このような製造工程であるから、製造にあ
たっては、回転切削工具の全長と直径が異なっても、直
線的に形成される切削腕用ブロック62および該切削腕
用ブロック62間に形成する切削屑排出溝31の数、切
削腕用ブロック62から形成される切削腕本体64と該
切削腕本体64間に切削屑案内溝30の数を設定すれば
よい。
【0037】従って、従来の螺旋形の切削腕を有する工
具のように、切削工具の全長と直径が異なる度ごとに最
適な切削効率を得るために螺旋を形成する弦巻線の角度
や本数を決め、それに合わせて製造装置の設定を変更す
るような作業が不要となり、製造効率が向上する。
【0038】(作 用)本発明に係る回転切削工具で被
切削物である木材を切削加工する場合を説明する。切削
装置に装着された回転中の切削工具に木材が接すると木
材は切削される。その場合において、例えば、ドラム本
体10の両端に配置した切削腕20,20と、該両切削
腕20,20間に所要間隔で配置した13本の切削腕2
0を有する切削腕列21で木材が切削されても切削腕2
0間には切削屑案内溝30が設けてあるので木材表面に
は切削残が生じる。
【0039】この切削残は、上記切削腕列21のドラム
本体10回転方向後側に配置されており、該切削腕列2
1の切削残を切削するように配置された切削腕20を有
する二列の切削腕列22,23で切削されるので、上記
切削残は切削される。回転切削工具は、上記したような
切削腕列21,22,23が4組(A,B,C,D)設
けてあるので、木材の表面には良好な切削面が効率的に
得られる。
【0040】切削腕20で切削された木材の切削屑は、
切削腕20の根本に移動し切削腕20間の切削屑案内溝
30を通り、切削腕列21,22,23間の切削屑排出
溝31に導かれて回転切削工具外に排出される。
【0041】その際、ドラム本体10の回転方向から見
て切削腕20は直立し、しかも切削腕20間の切削屑案
内溝30は曲面状に形成してあるために、切削屑が引っ
かかる、或いは溜まるような箇所はなく、円滑に切削屑
排出溝31に導かれる。その結果切削効率が向上する。
しかも切削腕20が直立しているために切削抵抗を無理
な姿勢で受けず、また、強度も向上し、切削腕20のビ
ビリが解消でき、その結果切れ味が良くなる。
【0042】また、回転切削工具の製造方法では、丸鋼
60を切削して、丸鋼の軸線方向と平行な複数の切削腕
用ブロック62と該切削腕用ブロック62間に切削屑排
出溝31を形成するステップ、上記ステップで得られた
切削腕用ブロック62を所要間隔で切削して複数の切削
腕本体64と該切削腕本体64間に切削屑案内溝30を
形成するステップ、を採用している。
【0043】このため、製造にあたっては、回転切削工
具の全長と直径が異なっても、直線的に形成される切削
腕用ブロック62および該切削腕用ブロック62間に形
成する切削屑排出溝31の数、切削腕用ブロック62か
ら形成される切削腕本体64と該切削腕本体64間に切
削屑案内溝30の数を設定すればよい。
【0044】従って、従来の螺旋形の切削腕を有する回
転切削工具のように、切削工具の全長と直径が異なる度
ごとに最適な切削効率を得るために螺旋を形成する弦巻
線の角度や本数を決め、それに合わせて製造装置の設定
を変更するような作業が不要となり、製造効率が向上す
る。
【0045】なお、本明細書で使用している用語と表現
は、あくまで説明上のものであって何等限度的なもので
はなく、本明細書に記述された特徴およびその一部と等
価の用語や表現を除外する意図はない。また、本発明は
図示の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の
技術思想の範囲内で数々の変更態様が可能であることは
言うまでもない。
【0046】
【発明の効果】本発明は以上のような構成を有し次の効
果を奏する。 (1) 切削装置に装着された回転中の切削工具に木材が
接すると木材は切削される。その場合において、例え
ば、ドラム本体の両端に配置した切削腕と、該両切削腕
間に所要間隔で配置した複数の切削腕を有する切削腕列
で木材が切削されても切削腕間には切削屑案内溝が所要
の間隔で設けてあるので木材表面には切削残が生じる。
【0047】この切削残は、上記切削腕列のドラム本体
回転方向後側に配置されており、該切削腕列の切削残を
切削するように配置された切削腕を有する二以上の切削
腕列で切削されるので、上記切削残は切削される。回転
切削工具は、上記したような切削腕列を一組として複数
組が設けてあるので、木材の表面には良好な切削面が効
率的に得られる。
【0048】(2) 切削腕で切削された木材の切削屑
は、切削腕の根本に移動し切削腕間の切削屑案内溝を通
り、切削腕列間の切削屑排出溝に導かれて回転切削工具
外に排出される。
【0049】その際、ドラム本体の回転方向から見て切
削腕は直立し、しかも切削腕間の切削屑案内溝は曲面状
に形成してあるために、切削屑が引っかかる、或いは溜
まるような箇所はなく、円滑に切削屑排出溝に導かれ
る。その結果切削効率が向上する。しかも切削腕が直立
しているために切削抵抗を無理な姿勢で受けず、また、
強度も向上し、切削腕のビビリが解消でき、その結果切
れ味が良くなる。
【0050】(3) 本発明にかかる回転切削工具の製造
方法では、丸鋼を切削して、丸鋼の軸線方向と平行な複
数の切削腕用ブロックと該切削腕用ブロック間に切削屑
排出溝を形成するステップ、上記ステップで得られた切
削腕用ブロックを所要間隔で切削して複数の切削腕本体
と該切削腕本体間に切削屑案内溝を形成するステップ、
を採用している。
【0051】このため、製造にあたっては、回転切削工
具の全長と直径が異なっても、直線的に形成される切削
腕用ブロックおよび該切削腕用ブロック間に形成する切
削屑排出溝の数、切削腕用ブロックから形成される切削
腕本体と該切削腕本体間に切削屑案内溝の数を設定すれ
ばよい。
【0052】従って、従来の螺旋形の切削腕を有する回
転切削工具のように、切削工具の全長と直径が異なる度
ごとに最適な切削効率を得るために螺旋を形成する弦巻
線の角度や本数を決め、それに合わせて製造装置の設定
を変更するような作業が不要となり、製造効率が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】回転切削工具の一実施の形態を示した斜視図。
【図2】図1に示した回転切削工具をフランジ側から見
た図。
【図3】図1に示した回転切削工具の切削腕の配置を示
した展開図。
【図4】図2のII−II線の断面を示した説明図。
【図5】図3のIII−III線における切削刃の重なり具合
を表した模式図。
【図6】回転切削工具の製造される状態の一部を段階的
に示した説明図。
【符号の説明】
10 ドラム本体 11 フランジ 20 切削腕 200 切削刃 201 左端部 202 右端部 21,22,23 切削腕列 30 切削屑案内溝 31 切削屑排出溝 60 丸鋼 61 貫通孔 62 切削腕用ブロック 64 切削腕本体
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年2月17日(2000.2.1
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【図4】
【図1】
【図3】
【図5】
【図6】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドラム本体(10)の周方向には、該ドラム
    本体(10)の軸線方向(I-I)と平行に所要の間隔で配置さ
    れた複数の切削腕列(21,22,23)と、該切削腕列(21,22,2
    3)の間に配置されており断面が曲面状の切削屑排出溝(3
    1,31,・・・)が設けてあり、 上記切削腕列(21,22,23)は、 所要間隔で設けてありドラム本体(10)の回転方向から見
    て直立して形成された複数の切削腕(20,20,・・・)と、
    該切削腕(20,20,・・・)の間に設けてあり断面が曲面状
    に形成されている切削屑案内溝(30,30,・・・)を有し、 上記複数の切削腕列(21,22,23)は、 ドラム本体(10)の両端に配置した切削腕(20,20)と、該
    両切削腕(20,20)間に所要間隔で配置した複数本の切削
    腕(20,20,・・・)を有する切削腕列(21)と、 該切削腕列(21)のドラム本体(10)回転方向後側に配置さ
    れており、上記切削腕列(21)の切削残をそれぞれ切削す
    るように配置された切削腕(20,20,・・・)を有する二以
    上の切削腕列(22,23)を含み、 上記ドラム本体(10)には、これらの切削腕列(21,22,23)
    を一組として複数組が設けてあることを特徴とする、 回転切削工具。
  2. 【請求項2】 丸鋼を切削して、丸鋼の軸線方向と平行
    な複数の切削腕用ブロックと該切削腕用ブロック間に切
    削屑排出溝を形成し、上記切削腕用ブロックを所要間隔
    で切削して複数の切削腕本体と該切削腕本体間に切削屑
    案内溝を形成して得られた回転切削工具であって、 ドラム本体(10)の周方向には、該ドラム本体(10)の軸線
    方向(I-I)と平行に所要の間隔で配置された複数の切削
    腕列(21,22,23)と、該切削腕列(21,22,23)の間に配置さ
    れており断面が曲面状の切削屑排出溝(31,31,・・・)が
    設けてあり、 上記切削腕列(21,22,23)は、 所要間隔で設けてありドラム本体(10)の回転方向から見
    て直立して形成された複数の切削腕(20,20,・・・)と、
    該切削腕(20,20,・・・)の間に設けてあり断面が曲面状
    に形成されている切削屑案内溝(30,30,・・・)を有し、 上記複数の切削腕列(21,22,23)は、 ドラム本体(10)の両端に配置した切削腕(20,20)と、該
    両切削腕(20,20)間に所要間隔で配置した複数本の切削
    腕(20,20,・・・)を有する切削腕列(21)と、 該切削腕列(21)のドラム本体(10)回転方向後側に配置さ
    れており、上記切削腕列(21)の切削残をそれぞれ切削す
    るように配置された切削腕(20,20,・・・)を有する二以
    上の切削腕列(22,23)を含み、 上記ドラム本体(10)には、これらの切削腕列(21,22,23)
    を一組として複数組が設けてあることを特徴とする、 回転切削工具。
  3. 【請求項3】 回転切削工具を製造するにあたり、 丸鋼を切削して、丸鋼の軸線方向と平行な複数の切削腕
    用ブロックと該切削腕用ブロック間に切削屑排出溝を形
    成するステップ、 上記ステップで得られた切削腕用ブロックを所要間隔で
    切削して複数の切削腕本体と該切削腕本体間に切削屑案
    内溝を形成するステップ、を含むことを特徴とする、 回転切削工具の製造方法。
  4. 【請求項4】 回転切削工具を製造するにあたり、 丸鋼を切削して、丸鋼の軸線方向と平行な複数の切削腕
    用ブロックと、該切削腕用ブロック間の切削屑排出溝を
    有するドラム本体を形成するステップ、 上記ステップで得られた切削腕用ブロックを切削して、
    ドラム本体の両端とその間に所要間隔で設けられた切削
    腕本体と、切削腕本体間に設けられた切削屑案内溝を有
    する切削腕本体列を形成するステップ、 被切削体の切削時に上記切削腕本体列によって構成され
    た切削腕列の切削残を切削するように、上記切削腕本体
    列のドラム本体回転方向後側に、切削腕本体列を形成す
    るステップ、を含むことを特徴とする、 回転切削工具の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103192433A (zh) * 2013-04-10 2013-07-10 北京林业大学 一种木材高速螺旋式玉米铣刀

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