JP2000158281A - 端面研磨装置における端面研磨部の並列運転構造 - Google Patents

端面研磨装置における端面研磨部の並列運転構造

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JP2000158281A
JP2000158281A JP10337655A JP33765598A JP2000158281A JP 2000158281 A JP2000158281 A JP 2000158281A JP 10337655 A JP10337655 A JP 10337655A JP 33765598 A JP33765598 A JP 33765598A JP 2000158281 A JP2000158281 A JP 2000158281A
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polishing
wafer
peripheral
notch
face
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JP10337655A
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Shunji Hakomori
駿二 箱守
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SpeedFam-IPEC Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 周面研磨装置を2系統にして、一方が停止し
た場合であっても他方が運転を続けるようにした端面研
磨装置における端面研磨部の並列運転構造を提供する。 【解決手段】 共用する搬送部材を境にして両側にそれ
ぞれ2つの周面研磨装置を直列に配設し、片側のうちの
少なくとも一方の周面研磨装置が停止した場合には反対
側の周面研磨装置が運転を継続するようにしてウエハの
研磨作業を停止せざるを得ないという事態が発生するの
を防止した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は端面研磨装置にお
ける端面研磨部の並列運転構造に関し、特に、端面研磨
部を2組として一方の組のみを運転することができる端
面研磨装置における端面研磨部の並列運転構造に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、シリコンウエハのような半導体
ウエハは、エッジのチッピング防止やエピタキシャル成
長時のクラウン防止等のために、その周縁部に面取り加
工が施されている。この面取り加工は、ダイヤモンド砥
石で研削することにより行われるが、研削後に加工歪層
が残り易く、このような加工歪層が残っていると、ディ
バイスプロセスにおいて熱処理を繰り返した時に結晶欠
陥が発生することがある。このために通常は、上記加工
歪層をエッチングにより除去しているが、エッチング処
理した表面は波状や鱗状の凹凸になって汚れが残り易
く、この汚れがディバイスプロセスにおいてウエハ全体
に拡散し、特性を劣化させる大きな原因となる。
【0003】そこで、近年では、ウエハの面取り加工し
たエッジを鏡面研磨により平滑化するための技術がウエ
ハの表面の研磨とは全く別の技術として確立されてお
り、ウエハのエッジを鏡面研磨する装置として種々の端
面研磨装置が提案されている。
【0004】そして、ウエハの端面研磨装置にあって
は、まず、ノッチを研磨した後に、周端面を研磨するよ
うになっている。この周端面を研磨する端面研磨部にお
ける研磨工程にあっては、直列に設けられた一対の周面
研磨装置を用いて、一方の周面研磨装置でウエハを表向
きにした状態で研磨を行い、この後反転して裏向きにし
て研磨を行うようになっている。すなわち、ウエハの周
端面を研磨するには2つの周面研磨装置が用いられてお
り、一方の周面研磨装置で表向きのウエハを、また、他
方の周面研磨装置で裏向きのウエハの周端面をそれぞれ
研磨するようになっている。したがって、使用によって
研磨パッドが摩損した場合の交換作業や故障等の場合
で、いずれか一方の周面研磨装置を停止した場合には、
端面研磨部自体が運転不能になってしまい、ウエハの研
磨作業の効率化が図れないという問題点を有していた。
【0005】この発明の目的は、端面研磨装置の端面研
磨部において直列の2つの周面研磨装置からなる一対の
周端面研磨工程を有し、いずれかの周面研磨装置が停止
した場合であっても、端面研磨工程の全体が運転不能に
ならないようにして、ウエハの研磨作業の効率化を図る
ことができる端面研磨装置における端面研磨部の並列運
転構造を提供することを目的とする。
【0006】
【問題点を解決するための手段】上記の問題点を解決す
るためにこの発明は、積層した状態で複数のウエハを収
納したカセットを供給部に位置し、このカセット内のウ
エハを順次搬送してノッチ研磨部でウエハのノッチを、
また、端面研磨部でウエハの周端面を研磨した後に、排
出部のカセット内に収納するようにした端面研磨装置に
おいて、前記端面研磨部に、直列に配設された2つのも
のが2組配設された周面研磨装置と、ノッチが研磨され
たウエハを受け取って各組の最初の周面研磨装置側に搬
送する搬送部材と、この搬送部材で搬送されたノッチ研
磨後のウエハを受け取って各組の最初の周面研磨装置に
セットして研磨させ、最初の周面研磨装置で研磨後のウ
エハを受け取って表裏面を反転させて次の周面研磨装置
にセットして研磨させる反転部材とを配設し、前記端面
研磨部は、いずれか一方の組の周面研磨装置だけで前記
端面研磨装置を機能させる手段を採用したものである。
また、前記周面研磨装置は直列に2つが配設されている
とともに、各周面研磨装置は研磨ドラムを挟んだ両側で
2つのウエハの周端面を同時に研磨可能となっている構
成を有している。
【0007】
【作用】この発明は上記の手段を採用したことにより、
ノッチの研磨が終了したウエハの周端面の研磨を行う時
に、ウエハを表向きおよび裏向きでそれぞれ周端面の研
磨を行うために2つの周面研磨装置を直列に配設して行
っているが、この2つの周面研磨装置を直列に配設した
ものを並列に設け、すなわち2つの直列に周面研磨装置
を一対設けたことにより、いずれか一方の周面研磨装置
が停止して周端面研磨工程が不能になった場合であって
もいずれか他方の周面研磨装置が運転して周端面研磨工
程を行うことができ、これによって端面研磨装置の全体
が停止するということは確実に防止できることなる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面に示すこの発明の実施
の形態について説明する。図面にはこの発明による端面
研磨部の並列運転構造が採用されているウエハの端面研
磨装置(エッジポリッシャ)の全体が示されている。
【0009】この端面研磨装置は、内部にウエハを積層
して収納したカセットからウエハを取り出して一定の向
きに整列させ、さらに前後を反転して次の工程に搬送す
る供給部10と、この供給部10からのウエハを受け取
ってウエハに設けたノッチを研磨する一対のノッチ研磨
装置を有するノッチ研磨部20と、このノッチ研磨部2
0でノッチを研磨されたウエハを受け取って、まず表面
側を上にした状態でウエハの端面の研磨を行い、さら
に、ウエハを表裏を反転させた状態で同様にウエハの端
面の研磨を行う端面研磨部50と、ノッチおよび端面の
研磨が終了したウエハを収納するカセットを有している
排出部100とを具えている。
【0010】この発明による並列運転構造に形成されて
いる端面研磨部50は、図1、図2に示されている。そ
して、中央部にY方向に直列に連続して配設されて、そ
れぞれY方向に往復移動可能な2つの多関節アームを具
えた2つの搬送部材51、52と、この2つの搬送部材
51、52を境にして対向しているとともに、Y方向に
それぞれ直列に配設された一対の周面研磨装置53とを
具え、さらに、ウエハ渡し部21で受け取ったウエハを
周面研磨装置53に伝達する一対のウエハ反転部材80
とを有している。
【0011】すなわち、前記2つの搬送部材51、52
を共有した状態で、一方側の一対の周面研磨装置53、
53または他方側の一対の周面研磨装置53、53とそ
の周面研磨装置53、53にウエハを搬送するウエハ反
転部材80とで構成されている。
【0012】つぎにまず、周面研磨装置53について説
明する。この周面研磨装置53は、図7〜図11に示す
ように中央部に位置してドラムパッド55a(図11参
照)がそれぞれ巻かれている一対の研磨ドラム55を有
し、この研磨ドラム55の両側のY方向にはそれぞれウ
エハ押圧機構60が配設されている。この場合、各ウエ
ハ押圧機構60は、平面から見てY方向に対して所定角
度だけ傾斜した方向(A方向)で配設されており(図1
0参照)、また、上部には水平状態と傾斜状態との間を
垂直方向に揺動可能(図7参照)な吸着盤54が配設さ
れている。
【0013】このウエハ押圧機構60は図7、図8およ
び図9に示すように、ウエハをバキューム吸着するため
の吸着盤54を保持する第1ボディ61と、この第1ボ
ディ61を支軸62を中心に揺動可能に保持する第2ボ
ディ63とを有し、第2ボディ63が支持機構65によ
って回転テーブル64の半径方向、すなわち、研磨ドラ
ム55に接離する方向と、この研磨ドラム55の半径方
向と直交する方向、すなわち、隣接する2つの研磨ドラ
ム55の中心を結ぶ線と平行な方向とに移動可能に支持
されている。
【0014】前記支持機構65は、回転テーブル64の
下面に固定された台板66に研磨ドラム55に接離する
方向(A方向)に設けられた第1レール67と、この第
1レール67に沿って移動自在の第1スライド部材68
と、第1スライド部材68の上部に前記第1レール67
と直交する向き(B方向)に設けられた第2レール69
と、第2レール69に沿って移動可能の第2スライド部
材70とを有し、第2スライド部材70の上部に前記第
2ボディ63が脚71により取付けられている。
【0015】また、前記台板66の下面にはプーリ72
が取付けられ、このプーリ72にワイヤ72aが張設さ
れており、ワイヤ72aの後端は前記第1スライド部材
68から下向きに延出するアーム73に固定され、ワイ
ヤ72aの先端には重り74が吊り下げられている。そ
して、この重り74によって第1スライド部材68が第
1レール67上を研磨ドラム55側に向けて常時付勢さ
れている。
【0016】また、前記第2スライド部材70にはプー
リ90を介して端部に重り91が取付けられたワイヤ9
2が取付けられ、この重り91によって吸着盤54が付
勢されて吸着したウエハが2つの研磨ドラム55、55
に対して略均一に当接するように構成されている。
【0017】これは、回転する研磨ドラム55、55に
対してウエハが当接した時にウエハ自体が回転すること
により生じる両研磨ドラム55、55に対する不均一な
当接力を略均一にするためのものである。
【0018】前記台板66の下面にはエアシリンダ75
が取付けられ、このエアシリンダ75のロッド75aの
先端がアーム73に当接し、エアシリンダ75により第
1スライド部材68が重り74に抗して研磨ドラム55
から離間する方向に付勢されるように構成されている。
【0019】なお、図9に示すように前記吸着盤54
は、その表面に複数の吸着孔が穿設され、それらの吸着
孔が第1ボディ61および第2ボディ63等に設けられ
たポートや配管77を介して真空源(図示せず)に接続
されている。この吸着盤54は、第1ボディ61に設け
た駆動源で研磨時には非常にゆっくりとした速度で回転
される。
【0020】また、前記のように前記第1ボディ61
は、ロータリアクチュエータ78で吸着盤54が水平を
向いた状態と、傾斜した状態との間を支軸62を中心と
して揺動可能であり、水平状態の時は研磨ドラム55か
ら離間してウエハの受渡し、あるいは受取りを行なう。
そして、吸着盤54が傾斜した状態では重り74の作用
力によって両研磨ドラム55、すなわち、2つの研磨ド
ラム55に巻き付けたドラムパッド55aにそれぞれ押
圧接触し、これにより、ウエハは周面の2か所が同時に
研磨されるようになっている。
【0021】なお、第1ボディ61は非研磨位置にある
水平状態の時はシリンダ75により重り74に抗して研
磨ドラム55から離間する方向に後退されている。ま
た、前記研磨ドラム55は研磨装置の機台に設けた駆動
源76によって回転可能に構成されている。さらに、吸
着盤54に取付けたウエハWの研磨時には研磨剤(スラ
リー)が噴出されるとともに、この研磨剤は回収されて
再利用されるようになっている。
【0022】つぎに、前記ウエハ反転部材80について
説明する。このウエハ反転部材80は、直列に設けられ
た周面研磨装置53の上部に沿ってそれぞれ設けられた
軌条82に沿ってY方向に移動可能であるとともに、ウ
エハを反転可能な一対のウエハ反転機構81を具えてい
る。
【0023】そして、このウエハ反転機構81にはウエ
ハチャック機構83が設けられており、このウエハチャ
ック機構83は、前記一方の搬送部材51の各多関節ア
ーム13の上面に載置したウエハWを受け取るようにな
っている。この場合、搬送部材51の一方の多関節アー
ム13がウエハ渡し部21に位置した時に載置されてい
るウエハを一方の周面研磨装置53の片側の吸着盤54
に、また、他方の多関節アーム13が載置しているウエ
ハを前記一方の周面研磨装置53の他の片側の吸着盤5
4にそれぞれ受け渡す。
【0024】さらに、前記供給部10側の周面研磨装置
53による周端面の研磨後に吸着盤54の両ウエハを受
け取って上昇するとともに、反転を行って、他方の周面
研磨装置53の両吸着盤54に受け渡し、この他方の周
面研磨装置53による周端面の研磨後に他方の搬送部材
52の両多関節アーム13に受け渡すようになってい
る。
【0025】なお、前記中央部にY方向に連続して配設
された2つの搬送部材51、52は、後述する供給部1
0で用いる搬送部材14と同様の構成である。
【0026】さらに、前記ウエハ反転部材80について
周面研磨装置53と関連付けて詳細に説明する。前記ウ
エハ反転部材80は、図2、図6に示し、前述したよう
に一方の側の2つの周面研磨装置53の上方を移動可能
に設けられている。ウエハ反転部材80は、一方の側の
2つの周面研磨装置53の上方にY方向に設けられた軌
条82と、この軌条82に取付けられるとともに、前記
研磨ドラム55を挟んで対向する一対の吸着盤54に対
応する間隔を有している一対のウエハ反転機構81とを
有している。
【0027】このウエハ反転部材80のウエハ反転機構
81は、周面研磨装置53の研磨ドラム55を挟んで対
向している水平状態の吸着盤54に対応する位置の上方
にそれぞれ位置している。そして、ウエハ反転機構81
は、駆動源によりウエハWを掴持可能、かつ、垂直方向
に回転可能であり、ウエハを掴持した状態で回転するこ
とでウエハの表裏面を反転可能となっている一対のアー
ムからなるウエハチャック機構83と、このウエハチャ
ック機構83をシリンダ等の部材によって昇降可能な昇
降アーム84と、この昇降アーム84を固定している移
動機台85とを有している。
【0028】前記移動機台85は、それに設けた駆動源
によって前記軌条82に沿ってY方向に移動可能となっ
ている。
【0029】したがって、図2に示すようにそれぞれウ
エハチャック機構83を有しているウエハ反転機構81
(81a、81b)は、供給部10側の周面研磨装置5
3の研磨ドラム55を挟んで対向している水平状態の吸
着盤54、54の上方から、他の周面研磨装置53の研
磨ドラム55を挟んで対向する水平状態の吸着盤54、
54の上方に位置する位置までの間を、上方に配設され
た軌条82に沿ってY方向に移動可能となっている。
【0030】この場合、両周面研磨装置53の吸着盤5
4のうちの供給部10側の吸着盤54aの上方に対向す
るのは同一のウエハ反転機構81(81a)であり、し
たがって、両周面研磨装置53の吸着盤54のうちの供
給部10側と反対側の吸着盤54bの上方に対向するの
も同一のウエハ反転機構81(81b)である。これに
よって、両周面研磨装置53の供給部10側の吸着盤5
4a、および供給部10側と反対側の吸着盤54bには
それぞれ同一のウエハWが供給されるようになってい
る。なお、前記軌条82およびウエハ反転部材80は、
前記2つの搬送部材51、52を境にして対向して配設
されている他の2つの周面研磨装置53の上方にも配設
されている。
【0031】また、この発明による端面研磨部にウエハ
を供給する以前に配設された、研磨前のウエハを供給す
る前記供給部10は、その詳細を図12に示すように、
内部にウエハWを積層して収納する2つのカセット1
1、11と、このカセット11内のウエハWを順次取り
出して周面に形成されたノッチが一定の位置となるよう
に整列させるアライナ12と、前記カセット11からア
ライナ12にウエハを伝達するとともに、アライナ12
から取り出して整列されたウエハを水平状態で180°
回転して前後を反転させ、この前後が反転した状態で次
のノッチ研磨工程に搬送するための多関節アーム13を
具えた搬送部材14とから構成されている。
【0032】前記2つのカセット11、11と、アライ
ナ12とは載置台110に載置されており、一方、前記
搬送部材14は前記載置台110に沿って移動するよう
に載置台110の側面に取付けられたロボット111に
取付けられている。そして、前記搬送部材14は図示の
実線の位置と2点鎖線の位置との間を往復移動可能であ
り、先端部に二股部15が配設された多関節アーム1
3、13を2つ有しており、この搬送部材14の2つの
二股部15の上面にはそれぞれウエハWが載置されて多
関節アーム13の伸縮に応じてウエハWを搬送可能とな
っている。
【0033】なお、前記搬送部材14の外側で2点鎖線
で示す円は二股部15の回動域を示している。さらに、
前記アライナ12は、たとえば特許第2729297号
公報に示されており、搬送部材14の多関節アーム13
の二股部15で搬送されたウエハWを受け取って、ウエ
ハWの周縁部に設けたノッチが多関節アーム13の二股
部15に対して所定の位置として整列させるようになっ
ている。
【0034】したがって、前記搬送部材14は、カセッ
ト11からウエハWを取り出してアライナ12に搬送
し、また、アライナ12で整列されたウエハWを受け取
ってこのウエハの前後位置を反転し、すなわち、ノッチ
の位置を前後逆にしてアライナ12側としてウエハ渡し
部21、21に伝達する。この場合、ウエハ渡し部2
1、21は後述するノッチ研磨部20に設けられたノッ
チ研磨装置22に対応するように2点鎖線で示すように
2か所に形成されている(図1参照)。
【0035】つぎに、前記供給部10に連続して配設さ
れたノッチ研磨部20について説明する。このノッチ研
磨部20は、図1に示すように前記2つのウエハ渡し部
21、21を挟んで対向する一対のノッチ研磨装置2
2、22と、図2に示すように前記両ノッチ研磨装置2
2、22の上方にそれぞれ位置するとともに、昇降可
能、かつウエハ渡し部21とノッチ研磨装置22との間
をX方向に配設された軌条29に沿って移動可能であ
り、下降位置の時に前記ウエハ渡し部21において前記
ウエハWを受け取って上昇し、さらに、X方向に移動し
てノッチ研磨装置22の上方に位置し、こののち下降し
てノッチ研磨装置22の吸着盤36に渡すようになって
いる3爪部材23が設けられている。
【0036】すなわち、図1のC−C線に沿って見た状
態が図3に示されていて、3爪部材23は下方に垂下す
る爪部24を有している。この爪部24は3つの爪を有
し、ウエハWを掴持した時に1つの爪が前記ウエハのノ
ッチに入るとともに、他の2つの爪はウエハの周端面を
押圧している。そして、この各爪が駆動源によって掴
持、拡開可能であり、また、掴持時には1つの爪がノッ
チに位置することでウエハの回動は阻止される。
【0037】また、前記爪部24は駆動源によって昇降
可能であるとともに、X方向に移動可能、かつ、水平を
保持したままで回動可能に構成されており、X方向に移
動した時には図4に示すようなノッチ研磨装置22、2
2の吸着盤36の上方にそれぞれ位置するようになって
いる。
【0038】前記ノッチ研磨装置22は、図4、5に示
すように、3爪部材23の爪部24の下降位置に位置
し、かつ、上面にウエハを吸着するとともに、水平状態
を基準として上下方向に傾斜可能な吸着部30と、この
吸着部30に吸着されたウエハに接離可能であるととも
に、ノッチに対向する部位が開放しているカバー31
と、このカバー31の内部に位置してノッチに当接する
ように表出しているノッチ研磨用パッド32と、このノ
ッチ研磨用パッド32を回動する駆動源33等からなる
研磨部34とから構成されている。
【0039】前記吸着部30は、円盤をなす上面に円周
状の吸着孔35が形成され、さらに、図5の2点破線で
示す状態に、研磨部34側の端部、すなわちノッチ側を
中心として傾斜可能となっている吸着盤36を有し、こ
の吸着盤36には真空源が接続されている。
【0040】前記研磨部34は、ノッチ研磨装置22の
機台37に、吸着部30を向いて配設された主軸38が
貫通した状態で基盤39が設けられ、この基盤39には
基板40が起立状態で配設され、この基板40の上部に
は内部にノッチ研磨用パッド32が位置するカバー31
が取付けられ、下方には駆動源33が設けられて駆動源
33とノッチ研磨用パッド32の回転軸との間にはベル
ト41が張設されている。
【0041】一方、前記基盤39には連結部材42が設
けられ、この連結部材42にはワイヤ43が連結されて
ワイヤ43には機台に設けたプーリ44を介して重り4
5が吊り下げられている。したがって、重り45によっ
て主軸38に沿って基盤39が移動して基盤39に設け
た基板40に設けたノッチ研磨用パッド32が吸着盤3
6に吸着されたウエハWのノッチに押圧されるようにな
っている。なお、46は、作動部46aが前記重り45
に抗して基盤39を移動させるシリンダであり、シリン
ダ46によってノッチから離れた位置に可動部を位置さ
せることができる。
【0042】したがって、ノッチ研磨部20には上記の
ように構成されているノッチ研磨装置22がウエハ渡し
部21を挟んで2つ設けられている。
【0043】また、前記端面研磨部50に隣接して、研
磨後のウエハをカセットに収納する排出部100が配設
されている。この排出部100は、前記供給部10に設
けられたカセット11と同様なカセット11が2つ配設
されており、このカセット11の挿入方向先側は閉塞さ
れていて、それ以上の挿入は阻止されている。
【0044】また、この各カセット11の配設された部
位は前記端面研磨部50に配設された搬送部材52の両
多関節アームによって研磨後のウエハWが収納可能な位
置である。さらに、この両カセット11は基台101に
取付けられているとともに、この基台101は駆動源1
02によって水平位置と垂直位置との間を上下方向に揺
動可能な基板103の上面に固定されており、しかも、
この基板103が垂直位置となった時は上面に設けたカ
セット11が水没するように、排出部100には水の貯
溜部104が形成されている(図2参照)。
【0045】なお、前記両カセット11のウエハの挿入
方向先側はそれ以上のウエハの挿入を阻止するように閉
塞されているので、カセット11の挿入方向先側が下方
になるように駆動源102で基板103が回動されて水
没した場合であっても、カセット11内のウエハが飛び
出したりする恐れはない。
【0046】このカセット11が水没する時に、内部に
収納した研磨後のウエハはその端面から水没することに
なり、水の抵抗が作用することがなく円滑に水没できる
とともに、水没時および引き上げ時には水によって表面
が洗われるような作用を受けるものである。
【0047】つぎに、前記のように構成されている端面
研磨装置の動作について説明する。ウエハを収納したカ
セットを載置台110に載置すると搬送部材14によっ
てウエハWが搬出されてアライナ12に伝達され、この
アライナ12でノッチが一定の位置となるようにウエハ
Wの位置決めを行う。
【0048】こののち、搬送部材14の多関節アーム1
3がウエハWを搬送してウエハWの前後を反転してウエ
ハ渡し部21に伝達する。するとこのウエハ渡し部21
において、3爪部材23の爪部24がウエハを掴持して
ノッチ研磨装置22の吸着盤36に渡し、ノッチ研磨装
置22でノッチの研磨を行う。したがって、搬送部材1
4の2つの多関節アーム13で伝達されたウエハは、一
方および他方のノッチ研磨装置22にそれぞれ伝達され
て、ノッチの研磨が行われる。また、ノッチの研磨が終
了したウエハはそれぞれ3爪部材23によってウエハ渡
し部21において搬送部材51の多関節アーム13に載
置され、この搬送部材51を介して、ウエハ反転部材8
0のウエハチャック機構83で掴持されて周面研磨装置
53の対向する吸着盤54に搬送され、周面研磨装置5
3において2つの研磨ドラム55で端面を研磨される。
【0049】また、この研磨は水平に対して垂直方向に
所定角度だけ傾斜した状態で行われるので、まず、始め
の周面研磨装置53で研磨され、こののちウエハは次の
周面研磨装置53に運ばれる。そして、始めの周面研磨
装置53と次の周面研磨装置53との間の上方にはウエ
ハ反転部材80が設けられているので、始めの周面研磨
装置53で研磨されたウエハはウエハ反転部材80で反
転されて次の周面研磨装置53に搬送されて再び研磨さ
れる。すなわち、ウエハWの端面は傾斜状態で2回研磨
ドラム55に押圧されて研磨されることになる。
【0050】この研磨時にウエハの端面は面取りされて
いるので表面側の研磨時に端面の中央部および表面側の
面取り端面が、そして裏面側の研磨時に端面の中央部お
よび裏面側の面取り端面がそれぞれ研磨されることにな
る。
【0051】そして表裏面でそれぞれ研磨されたウエハ
Wは、搬送部材52のアームによって排出部100に搬
送されてそこに位置するカセット11に収納されるよう
になっている。したがって、排出部100のカセット1
1の内部にはノッチおよび周端面が研磨されたウエハW
が積層された状態で収納されることとなり、端面研磨装
置における研磨作業は終了するものである。
【0052】上記のような運転時に、前記端面研磨部5
0においては周面研磨装置53は、直列に接続された2
つの搬送部材51、52を境にして2つの周面研磨装置
53、53が直列に設けられたものが対向した状態で一
対、すなわち、搬送部材51、52を境にして両側に2
つの直列に並べられている周面研磨装置53、53が設
けられている。したがって、2つの搬送部材51、52
を境にした片側のいずれか一方の周面研磨装置53のド
ラムパッド55aの交換や、何らかの事態で周面研磨装
置53が停止した場合であっても、反対側の一対の周面
研磨装置53、53が運転することにより、端面研磨装
置の全体が停止するということはなく、ウエハの研磨を
続けることができるものである。
【0053】
【発明の効果】この発明は前記のように構成したことに
より、ウエハを周面研磨装置で研磨する時に、搬送部材
を境にして両側に直列に一対の周面研磨装置を配設した
ので、一対のうちの一方の周面研磨装置に何らかの事態
が発生して片側の周面研磨装置による運転を停止せざる
を得ない場合であっても、反対側の周面研磨装置が運転
を行うことができ、これによって、端面研磨装置の全体
が運転を停止するということはなく、ウエハの研磨作業
の効率化を図ることができる。また、直列に2つが配設
されている前記周面研磨装置は、それぞれ研磨ドラムを
挟んだ両側で2つのウエハの周端面を同時に研磨可能と
なっているので作業効率が非常に高められるという効果
を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による端面研磨部の並列運転構造が採
用されている端面研磨装置の全体を示す概略平面図であ
る。
【図2】端面研磨装置の全体を示す概略正面図である。
【図3】図1のC−C線に沿って見た概略図である。
【図4】ノッチ研磨装置の概略平面図である。
【図5】ノッチ研磨装置の概略正面図である。
【図6】図1のD−D線に沿って見た概略図である。
【図7】端面研磨装置に配置された周面研磨装置の概略
正面図である。
【図8】端面研磨装置に配置された周面研磨装置の概略
側面図である。
【図9】端面研磨装置に配置された周面研磨装置の吸着
部の近傍を示す概略正面図である。
【図10】端面研磨装置に配置された端面研磨部の片側
を示す概略平面図である。
【図11】端面研磨装置に配置された端面研磨部の片側
を示す概略正面図である。
【図12】供給部を示す概略平面図である。
【符号の説明】
10……供給部 11……カセット 12……アライナ 13……多関節アーム 14、51、52……搬送部材 15……二股部 20……ノッチ研磨部 21……ウエハ渡し部 22……ノッチ研磨装置 23……3爪部材 24……爪部 29、82……軌条 30……吸着部 31……カバー 32……ノッチ研磨用パッド 33、76、102……駆動源 34……研磨部 35……吸着孔 36、54(54a、54b)……吸着盤 37……機台 38……主軸 39……基盤 40、103……基板 41……ベルト 42……連結部材 43、72a、92……ワイヤ 44、72、90……プーリ 45、74、91……重り 46、75……シリンダ 46a……作動部 50……端面研磨部 53……周面研磨装置 55……研磨ドラム 55a……ドラムパッド 60……ウエハ押圧機構 61……第1ボディ 62……支軸 63……第2ボディ 64……回転テーブル 65……支持機構 66……台板 67……第1レール 68……第1スライド部材 69……第2レール 70……第2スライド部材 71……脚 73……アーム 75a……ロッド 77……配管 78……ロータリアクチュエータ 80……ウエハ反転部材 81(81a、81b)……ウエハ反転機構 83……ウエハチャック機構 84……昇降アーム 85……移動機台 100……排出部 101……基台 104……貯溜部 110……載置台 111……ロボット W……ウエハ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積層した状態で複数のウエハを収納した
    カセットを供給部に位置し、このカセット内のウエハを
    順次搬送してノッチ研磨部でウエハのノッチを、また、
    端面研磨部でウエハの周端面を研磨した後に、排出部の
    カセット内に収納するようにした端面研磨装置におい
    て、前記端面研磨部に、直列に配設された2つのものが
    2組配設された周面研磨装置と、ノッチが研磨されたウ
    エハを受け取って各組の最初の周面研磨装置側に搬送す
    る搬送部材と、この搬送部材で搬送されたノッチ研磨後
    のウエハを受け取って各組の最初の周面研磨装置にセッ
    トして研磨させ、最初の周面研磨装置で研磨後のウエハ
    を受け取って表裏面を反転させて次の周面研磨装置にセ
    ットして研磨させる反転部材とを配設し、前記端面研磨
    部は、いずれか一方の組の周面研磨装置だけで前記端面
    研磨装置を機能させることを特徴とする端面研磨装置に
    おける端面研磨部の並列運転構造。
  2. 【請求項2】 前記周面研磨装置は直列に2つが配設さ
    れているとともに、各周面研磨装置は研磨ドラムを挟ん
    だ両側で2つのウエハの周端面を同時に研磨可能となっ
    ている請求項1記載の端面研磨装置における端面研磨部
    の並列運転構造。
JP10337655A 1998-11-27 1998-11-27 端面研磨装置における端面研磨部の並列運転構造 Withdrawn JP2000158281A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101389294B1 (ko) * 2012-11-05 2014-04-25 (주)미래컴퍼니 기판 가공 장치 및 가공 방법

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