JP2000158267A - 電動クランプ装置 - Google Patents

電動クランプ装置

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JP2000158267A
JP2000158267A JP10339095A JP33909598A JP2000158267A JP 2000158267 A JP2000158267 A JP 2000158267A JP 10339095 A JP10339095 A JP 10339095A JP 33909598 A JP33909598 A JP 33909598A JP 2000158267 A JP2000158267 A JP 2000158267A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電動クランプ装置の小型化を図るとともに、動
作性に優れた電動クランプ装置を提供すること。 【解決手段】電動モータ11の駆動により推力シャフト
15を回転運動させ、推力シャフト15の回転運動を推
力ロッド34の直線運動に変換することにより推力ロッ
ド34を直線的に前後移動させる電動アクチュエータ1
を設ける。前記推力ロッド34の前端側には推力ロッド
34の移動によりクランプ動作するクランプ機構とを設
ける。そして、電動アクチュエータ1においては、筒状
をなす推力シャフト15内に推力ロッド34を挿入し、
推力シャフト15と推力ロッド34との間に推力ロッド
34を送り出すための送りネジ機構36を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電動モータ等の
回転駆動源の回転運動を直線運動に変換し、直進部材を
その軸線方向へ直線的に移動させてクランプ動作する電
動クランプ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の電動クランプ装置装
置としては例えば図9に示すものがある。すなわち、電
動モータ201には複数の歯車からなる動力伝達機構2
02を介して推力シャフト203が駆動連結されてい
る。推力シャフト203はボール軸受203aを介して
回転可能に軸線方向には不動に支持されている。推力シ
ャフト203の外周面には雄ネジ部204が形成されて
おり、その雄ネジ部204には筒状をなす推力伝達カプ
ラ205の雌ネジ部206が螺合されている。推力伝達
カプラ205には推力ロッド207が取り付けられ、推
力ロッド207の前端にはクランプ部材208が設けら
れている。図示しないクランプ部材の前端側には図示し
ないクランプ装置が設けられている。
【0003】そして、電動モータ201が回転すると、
その回転力が推力シャフト203に伝達され、推力シャ
フト203の回転運動が推力伝達カプラ205を介して
推力ロッド207の直線運動に変換されることにより、
推力ロッド207がその軸線方向へ直線的に移動され
る。これにより、クランプ部材がクランプ装置内を前、
後移動することにより、ワークがアンクランプ又はクラ
ンプされる。
【0004】又、推力ロッド207の外周側には回転エ
ネルギー蓄積兼推力保持用の弾性部材210が設けられ
ている。弾性部材210はばね係数の等しい複数枚の皿
ばねを直列に重ね合わせて構成されている。そして、推
力ロッド207が前端(又は後端)のストロークエンド
まで到達した状態で更に電動モータ201が回転する
と、推力ロッド207のそれ以上の前進(又は後退)が
阻止されていることから、推力伝達カプラ205が前進
(又は後退)方向へ変位され、その変位により弾性部材
210が軸線方向に圧縮される。
【0005】そして、推力伝達カプラ205の前進(又
は後退)方向への変位量、即ち弾性部材210の変位量
が所定量に達すると、推力伝達カプラ205に取付けら
れた磁石211の磁気を推力センサ213が検出し、推
力検出信号を図示しない制御装置へ出力する。その推力
検出信号に基づいて電動モータ201にブレーキがかけ
られる。この状態で電動モータ201への通電を停止す
ると、弾性部材210の反発力により、推力ロッド20
7が押されて(又は引かれて)、無通電状態でワークの
押し付け動作(又は引き寄せ動作)が保持される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の電動
クランプ装置では、単一の機能部材を和算する構成のた
め、推力シャフト203を支持するボール軸受203a
と、推力伝達カプラ205と、弾性部材210とを軸線
に並列に配置する必要があった。結果として電動クラン
プ装置が大型化するという問題があった。
【0007】又、推力シャフト203に比べて比較的大
型でかつ重い推力伝達カプラ205が推力ロッド207
とともに移動する。そのため、電動クランプ装置の動作
性が低下するという原因にもなっていた。
【0008】この発明は、前記各問題点を解決するため
になされたものであり、第1の目的は、小型化低価格化
を図ることができる電動クランプ装置を提供することに
ある。第2の目的は、動作性に優れた電動クランプ装置
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、回転駆動源の駆動により回転部材を回転運動させ、
回転部材の回転運動を直進部材の直線運動に変換するこ
とにより直進部材をその軸線方向へ直線的に前後移動さ
せるアクチュエータと、前記直進部材の前端側に設けら
れ、直進部材の移動によりクランプ動作するクランプ機
構とを備えた電動クランプ装置であって、前記アクチュ
エータにあっては、筒状をなす回転部材内に直進部材を
挿入し、回転部材と直進部材との間に直進部材を送り出
すための送りネジ機構を設けたものである。
【0010】上記手段により、回転駆動源により回転部
材が回転運動すると、その回転運動が直進部材の直線運
動に変換され、直進部材は直線的に移動する。直進部材
の移動によりワーク等がクランプ機構にてクランプされ
る。又、直進部材は回転部材と軸線上に並列に配置する
必要がないので、軸線方向に全長が長くなることがな
い。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の電動クランプ装置において、前記アクチュエータにあ
っては、直進部材の直線移動が規制されたとき、回転部
材を直進部材とは逆方向に移動し得るように構成し、そ
の回転部材の逆方向への移動時に、圧縮又は伸長させて
得た反発力を直進部材の推力とするとともに、回転駆動
源の停止時にその推力を保持する弾性部材を設けるよう
にしたものである。
【0012】上記手段により、直進部材に連結されたク
ランプ機構がワークを所定位置でクランプする場合のよ
うに、直進部材の移動が規制された場合には、回転部材
が直進部材のそれまでの移動方向とは逆方向へ移動す
る。その際、弾性部材を圧縮又は伸長させ、その圧縮量
又は伸長量に応じた変位量だけ回転部材が逆方向移動す
る。そのとき弾性部材に蓄えられた反発力が回転駆動源
停止時の直進部材の推力となる。
【0013】請求項3に記載の発明は、弾性部材をばね
係数が互いに異なる複数種類にし、各弾性部材のうちば
ね係数の比較的大きい弾性部材によって主として前記回
転駆動源の停止時における直進部材の推力を確保すると
ともに、ばね係数の比較的小さい弾性部材によって主と
して前記回転部材の前記逆方向への変位量を確保するよ
うにしたものである。
【0014】上記手段により、ばね係数の比較的大きい
弾性部材の存在によって、前記回転駆動源の停止時にお
ける直進部材の大きな推力は確実に確保され、又ばね係
数の比較的小さい弾性部材によって前記回転部材の前記
逆方向への大きな変位量が確実に確保される。この回転
部材の逆方向への変位量が大きくなることで回転部材の
位置検出が確実となる。
【0015】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
うち何れか1項に記載の電動クランプ装置において、前
記クランプ機構にあっては、前記直進部材がその軸線方
向を中心として回転するのを阻止する回り止め手段をク
ランプ機構側に配置したものである。
【0016】上記手段により、回り止め手段はクランプ
機構の部材を兼用することで達成され、構成が複雑化す
るのを防止することができるため、装置を小型化できる
とともに重量を低減でき、及び製造コストを低減するこ
とができる。
【0017】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
うちいずれか1項に記載の電動クランプ装置において、
前記送りネジ機構は、回転部材の内周面に設けられた雌
ネジ部と、直進部材の外周面に設けられ、雌ネジに螺合
されている雄ネジ部とを備え、両ネジ部を螺合した状態
で回転部材内に直進部材が挿入される機械的送りネジ機
構から構成されているものである。
【0018】上記手段により、回転部材が回転すると、
雄ネジ部と雌ネジ部の螺合関係により、直進部材が移動
する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、一実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図1に示すように、電動クランプ装置K
は、電動アクチュエータ1と、クランプ機構111とか
ら構成されている。クランプ機構111は電動アクチュ
エータ1の前端に配置されている。そして、電動アクチ
ュエータ1の駆動により、クランプ機構111が駆動す
るようになっている。
【0020】まず、電動アクチュエータ1の構成につい
て図1〜図3に基づいて説明する。アクチュエータとし
ての電動アクチュエータ1の大枠を形成するアクチュエ
ータ本体2は、第1フレーム3、その第1フレーム3の
前方に配置された長尺状かつ筒状の第2フレーム4、第
1フレーム3の後端に連結される後ブラケット6から構
成されている。
【0021】第1フレーム3はその上部が第2フレーム
4よりも上方に突出しており、第1フレーム3における
その突出した部分の前端面には回転駆動源としての電動
モータ11が固定されている。この実施形態では電動モ
ータ11としてインダクションモータが使用されてい
る。電動モータ11の出力軸12は第1フレーム3の内
部空間に向けて突出されている。
【0022】電動モータ11には無励磁作動型の電磁ブ
レーキ13が固定されている。従って、電動モータ11
に対する通電が停止されるとともに電磁ブレーキ13が
無励磁状態にあるとき、電磁ブレーキ13の作用により
出力軸12がロックされる。一方、電動モータ11に対
する通電が行われるとともに電磁ブレーキ13が励磁状
態にあるとき、電動ブレーキ13のブレーキ作用が解除
されて出力軸12が回転される。
【0023】回転部材としての推力シャフト15は長尺
状かつ円筒状に形成され、アクチュエータ本体2の略全
長に亘って延びるように収容されている。推力シャフト
15は同推力シャフト15の長手方向に離間して配置さ
れた一対の軸受としてのボール軸受16,17によって
回転可能に支持され、かつ軸方向荷重も支持されてい
る。
【0024】第1フレーム3及び後ブラケット6内に
は、出力軸12の回転力を推力シャフト15に伝達する
動力伝達機構21が収容されている。動力伝達機構21
はこの実施形態では歯車機構によって構成されている。
【0025】この動力伝達機構21について説明する
と、出力軸12には第1小歯車22が固定されている。
後ブラケット6に支持されたボール軸受23と第1フレ
ーム3に支持されたメタル軸受27とにより、第2小歯
車24が回転可能に支持されている。第2小歯車24に
は同軸上に配置された第1大歯車25が一体回転可能に
固定されている。この第1大歯車25は第1小歯車22
に噛合されている。推力シャフト15の後端側には第2
大歯車26が固定され、第2小歯車24に噛合されてい
る。
【0026】従って、出力軸12の回転力は、第1小歯
車22、第1大歯車25、第2小歯車24及び第2大歯
車26を介して推力シャフト15に伝達される。即ち、
出力軸12の回転に伴って、推力シャフト15が回転す
る。
【0027】推力シャフト15の軸線方向内周面には前
端側の全域に亘って雌ネジ31が形成されている。直進
部材としての推力ロッド34は、長尺状かつ棒状に形成
され、推力シャフト15内に挿入された状態で第2フレ
ーム4内に収容されている。推力ロッド34の外周面に
は雌ネジ部31と等ピッチの雄ネジ部33が形成され、
推力シャフト15の雌ネジ部31に螺合されている。推
力ロッド34の前端部は、第2フレーム4の前端開口部
4aから前方へ突出されている。この実施形態において
は、雌ネジ部31と雄ネジ部33とにより送りネジ機構
36が構成されている。
【0028】推力ロッド34は後記する回り止め機構1
20により、軸線方向を中心とした回り止めがなされて
いる。従って、推力シャフト15が回転すると、推力シ
ャフト15と推力ロッド34との螺合関係及び推力ロッ
ド34の回り止め構造とに基づいて、推力ロッド34が
軸線方向に進退される。
【0029】次に、前記ボール軸受16,17及びその
周囲の構成について説明する。アクチュエータ本体2内
において、第1フレーム3には内方に向けて突出する第
1係止壁51が形成され、第2フレーム4には第1係止
壁51から前方へ離間した位置に同じく内方に向けて突
出する第2係止壁52が形成されている。前記一対のボ
ール軸受16,17はこれら両係止壁51,52間に配
置されている。
【0030】ボール軸受16,17の外輪はアクチュエ
ータ本体2の内周面、即ち第1フレーム3或いは第2フ
レーム4の内周面に対し軸線方向へ摺動可能に収容され
ている。推力シャフト15はボール軸受16,17の内
輪に遊挿され、同ボール軸受16,17の内輪は推力シ
ャフト15の外周面に対し軸線方向へ摺動可能となって
いる。
【0031】推力シャフト15の外周面には外方に向け
て突出する第1係止片53が形成され、それよりも前方
へ離間した位置には同じく外方へ向けて突出する第2係
止片54が形成されている。これら第1係止片53と第
2係止片54との軸線方向の間隔は、両係止壁51,5
2間の間隔と略同一となっている。初期状態、即ち図1
の状態では、両係止壁51,52と両係止片53,54
とは軸線方向にみて同一の位置関係を保持している。
【0032】両ボール軸受16,17間には、複数枚
(ここでは4枚)の皿ばねを軸線方向に直列に重ねた第
1弾性部材55と、複数枚(ここでは6枚)の皿ばねを
軸線方向に重ねた第2弾性部材56とが軸線方向に同軸
上に並ぶように配設されている。なお、この実施形態で
は各皿ばねは内径支持構造となっている。
【0033】第1弾性部材55を構成する皿ばねは、そ
のばね係数が充分に大きなものである。この実施形態の
ように4枚の皿ばねを直列に配列していることで、1枚
の皿ばねのばね係数と比べると第1弾性部材55のばね
係数は減少するが、それでもなおばね係数は充分に大き
い。又、第1弾性部材55に軸線方向への圧縮力が作用
した場合、全体としての変位量はより小さい。
【0034】一方、第2弾性部材56を構成する皿ばね
は、そのばね係数が第1弾性部材55側の皿ばねのそれ
よりも小さいものとされている。しかも、この実施形態
のように第1弾性部材55の4枚の皿ばねよりも枚数の
多い6枚の皿ばねを直列に配列していることで、第1弾
性部材55よりも第2弾性部材56の方が充分にばね係
数が小さくなる。又、第2弾性部材56に軸線方向への
圧縮力が作用した場合、第1弾性部材55に比べ全体と
しての変位量はより大きくなる。
【0035】第2弾性部材56の両端にはストッパ5
7,57が配設されている。両ストッパ57,57は推
力シャフト15の外周面に対し軸線方向へ摺動可能に挿
通されている。両ストッパ57,57は第2弾性部材5
6の内径側を支持しつつ第2弾性部材56の軸線方向両
端を支持している。これら両ストッパ57,57は、第
2弾性部材56が軸線方向へ所定量収縮したとき、互い
に当接されて第2弾性部材56のそれ以上の収縮を阻止
するストッパ機能を有する。前方のストッパ57の前面
には第1弾性部材55の後端が当接されている。
【0036】推力シャフト15の前端には被検出部とし
ての磁石61が装着されている。アクチュエータ本体2
の外側面、即ち第2フレーム4の外側面には磁石61に
対応する位置に検出手段としての推力センサ62a,6
2bが装着されている。
【0037】推力センサ62a,62bは図1に示すよ
うに推力が発生していない状態では、磁石61の磁気を
検出しない。一方、図2に示すように、後方に引きこみ
方向又は前方に押し出し方向に推力が発生している状態
で磁石61の磁気が検出されて、それぞれ推力センサ6
2a,62bの推力検出信号を出力する。
【0038】ここで、第2弾性部材56のばね係数は、
推力保持時における第2弾性部材56の変位量が推力セ
ンサ62a,62bの応差値よりも大きくなるように設
定されている。一方、第1弾性部材55のばね係数は、
推力センサスイッチ62a,62bの応差値にかかわら
ず、推力保持や異常動作時の衝撃吸収等の機能を果たし
得るように設定されている。
【0039】次に、クランプ機構111の構成について
図1、図4及び図5に基づいて説明する。前記推力ロッ
ド34の前端にはクランプ機構111が設けられ、この
クランプ機構111は推力ロッド34の移動によりクラ
ンプ動作するようになっている。クランプ機構111の
ケーシング117内において、推力ロッド34の前端に
は結合部118が設けられ、結合部118の両端外周面
はケーシング117の内周面117bに摺動可能に密接
されている。ケーシング117はアルミや合成樹脂等の
非磁性材料から構成されている。
【0040】前記結合部118にはステンレス鋼等の非
磁性材料からなる結合ピン119が貫通され、その両端
部は結合部118の両端面より外方へ突出されている。
結合ピン119の両端部に対応するようにケーシング1
17の内面には、その軸線方向に延びる一対の案内溝1
17aが形成され、この案内溝117aの内面は円弧状
に形成されている。案内溝117aの内面には結合ピン
119の両端部が摺動可能かつ密接に係合されている。
この結合ピン119の両端部は半球状に形成されてい
る。そして、推力ロッド34がその軸線方向に沿って移
動されるとき、推力ロッド34がその軸線を中心として
回転するのが阻止されるようになっている。
【0041】従って、この実施形態において、回り止め
手段としての回り止め機構120は、移動体を構成する
結合部118及び結合ピン119、案内面を構成するケ
ーシング117の内周面117b及び案内溝117aの
内面から構成されている。又、ケーシング117の内周
面117bと結合部118との間、及び案内溝117a
と結合ピン119との間には隙間が形成されていない。
このため、外からの塵埃等が、前記クランプ機構111
や電動アクチュエータ本体2の内部に侵入しないように
なっている。
【0042】前記結合ピン119の両端部には磁石12
1が設けられている。この磁石121に対応するように
ケーシング117の外面には推力ロッド34の移動方向
に沿って延びる一対の取付溝122が形成されている。
各取付溝122内には磁石121の磁力により作動する
位置スイッチ123a,123bが取り付けられ、この
位置スイッチ123a,123bの取付位置は取付溝1
22に沿って、すなわち推力ロッド34の移動方向に沿
って変更可能となっている。なお、この実施形態では、
磁石121及び位置スイッチ123a,123bにより
位置検出手段が構成されている。
【0043】そして、推力ロッド34の移動に伴い磁石
121がそれぞれ位置スイッチ123a,123bと対
向する位置に移動したとき、位置スイッチ123a,1
23bが開動作して推力ロッド34の位置が確認され
る。すなわち、それぞれ位置スイッチ123a,123
bが動作することにより、図示しない制御装置にクラン
プ機構111がそれぞれクランプ位置、アンクランプ位
置にあることを知らせる信号が出力される。制御装置で
は、クランプ動作の完了は、位置スイッチ123aがO
Nされ、続いて推力センサ62aがONされ、両方の信
号がアンド条件で満たされると完了とみなされる。アン
クランプ動作の完了は位置スイッチ123bのONのみ
とされるケースが多い。
【0044】前記ケーシング117の前端にはロケート
ピン126が固定され、このロケートピン126の後端
部にはクランプ座127が形成され、前端部には傾斜面
128が形成されている。そして、ロケートピン126
にワークWが挿入されると、ワークWはその係合孔12
4がロケートピン126の傾斜面128に位置決め案内
されてクランプ座127に当接される。これにより、ワ
ークWがクランプ機構111にセットされるとともに、
傾斜面128により所定の位置に位置決めされるように
なっている。
【0045】前記結合部118の係合凹部118aには
クランプ部材としてのクランプレバー129の後端が係
入され、そのクランプレバー129は結合ピン119に
より開閉回動可能に支持されている。クランプレバー1
29の前端部にはロケートピン126のクランプ座12
7に対し接離可能に対応する挟持爪130が斜めに形成
されている。クランプレバー129の中央部にはへ字状
をなす長孔129aが形成され、この長孔129aには
ケーシング117の中央部に貫通固定されたヒンジピン
131が遊挿されている。
【0046】そして、結合部118の移動に伴い、クラ
ンプレバー129の長孔129aはヒンジピン131に
よってガイドされる。その結果、クランプレバー129
は図1に実線で示すクランプ位置と同図に二点鎖線で示
すアンクランプ位置とをとり得るようになっている。す
なわち、推力ロッド34が後退したときには、クランプ
レバー129がクランプ位置に回動され、その挟持爪1
30がロケートピン126の開口部126aを介して突
出される。又、推力ロッド34が前進したときには、ク
ランプレバー129がアンクランプ位置に回動され、そ
の挟持爪130がロケートピン126の開口部126a
を介して没入される。
【0047】次に、以上のように構成された電動クラン
プ装置Kの動作を説明する。さて、ワークWをクランプ
する前の初期状態としては、クランプレバー129がア
ンクランプ位置に配置されている。この状態で、ワーク
Wがロケートピン126に挿入されてクランプ座127
に当接される。その後、電動モータ11の回転により推
力シャフト15が回転されると、推力ロッド34が後退
する方向へ直線的に移動される。この移動に伴い、結合
部118がケーシング117の内周面117bに摺動さ
れながら移動されるとともに、結合ピン119の両端部
がケーシング117の案内溝117aに摺動されながら
移動される。
【0048】このとき、推力シャフト15の回転力が推
力ロッド34に伝達されて、両者15,34が共回りし
ようとする。しかし、結合ピン119の両端部とケーシ
ング117の案内溝117aとは係合されているため、
推力ロッド34がその軸線を中心として回転するのが阻
止される。これにより、推力シャフト15及び推力ロッ
ド34の共回りが防止される。そして、クランプレバー
129の長孔129aがヒンジピン131にてガイドさ
れ、クランプレバー129は図1に二点鎖線で示すアン
クランプ位置から同図に実線で示すクランプ位置に回動
される。そして、クランプレバー129の挟持爪130
にてワークWがクランプされる。
【0049】このとき、磁石121が位置スイッチ12
3aに対向する位置まで移動されて、位置スイッチ12
3aがONする。すると、この位置スイッチ123aか
ら図示しない制御装置にクランプ機構111のクランプ
レバー129がクランプ位置にあることを知らせるクラ
ンプ位置信号が出力される。ワークWがクランプされる
時点以前では、弾性部材55,56に作用する力はF0
以下であり、図3に示すように、第1弾性部材55及び
第2弾性部材56の合計の変位量はゼロである。
【0050】続いて、ワークWをクランプする動作が始
まる。クランプ動作を行うため、制御装置は電動モータ
11の回転を継続させる。クランプ動作時は、ワークW
はクランプレバー129がそれ以上回動することができ
ないため、推力ロッド34はそれ以上の後退はできず停
止状態のままである。それでもなお電動モータ11は回
転し続けるため、雌ネジ部31と雄ネジ部33との螺合
関係によって、推力シャフト15が軸線方向に前進を始
める。推力シャフト15の前進は第2小歯車24の歯面
に対し第2大歯車26の歯面が軸線方向に滑ることによ
り実現される。
【0051】この推力シャフト15の前進により、図2
に示すように、第1係止片53が後側のボール軸受16
に係合された状態で前進され、同ボール軸受16を推力
シャフト15と一体に前進させる。この時、ボール軸受
16の外輪とアクチュエータ本体2の内周面との間で滑
りが生じる。一方、前側のボール軸受17は第2係止壁
52に係合されているため、推力シャフト15が前進し
ても位置の変化はない。
【0052】この推力シャフト15の前進の際、まず、
ばね係数の小さい第2弾性部材56が大きく圧縮され
て、一対のストッパ57,57同士が当接した状態とな
る。この第2弾性部材56の大きな圧縮量によって推力
シャフト15の前進側への変位量が大きくなる。即ち、
図3に示すように、まず第2弾性部材56に荷重F00
が作用した時点で2.5mmという大きな圧縮量が得ら
れる。
【0053】又、荷重がF00から次第に大きくなって
F1に達すると、第2弾性部材56はストッパ57,5
7によってそれ以上の圧縮が阻止されていることから、
次にばね係数の大きい第1弾性部材55が0.5mmだ
け圧縮され、合計の圧縮量が3.0mmとなる。この合
計の圧縮量である3.0mmは推力シャフト15の前進
側への変位量を意味している。
【0054】この第1弾性部材55及び第2弾性部材5
6の圧縮によって、両弾性部材55,56に電動モータ
11の電源からの駆動エネルギーと推力シャフト15か
らの回転エネルギーとが蓄えられる。即ち、両弾性部材
55,56の弾性力に基づく反発力によりクランプ力が
蓄えられる。
【0055】この時、推力シャフト15に装着された磁
石61は、推力シャフト15の大きな変位量と同一変位
量だけ前進し、推力センサ62aからは推力発生信号が
制御装置に出力される。
【0056】制御装置は、先に入力された位置スイッチ
123aからのクランプ位置信号と、推力センサ62a
からの推力発生信号とのアンド条件を基に電動モータ1
1の励磁を停止させる。同時に電磁ブレーキ13への励
磁を停止してブレーキを作動させる。
【0057】その後、電動モータ11等の回転部分での
慣性モーメントにより荷重がF2、圧縮量が3.25m
mとなった時点で推力シャフト15が停止される。従っ
て、第1弾性部材55及び第2弾性部材56に蓄えられ
た反発力、即ちF2が保持される。
【0058】この第1弾性部材55及び第2弾性部材5
6に蓄えられた反発力は、電動モータ11を停止した状
態でも、ワークWをクランプ動作するクランプ力として
保持される。
【0059】又、図示しない加工装置によりワークWに
加工が施される。クランプレバー129の回動動作中及
びワークWの加工中において、結合部118外周面とケ
ーシング117の内周面117bとの間、及び結合ピン
119の両端部とケーシング117の案内溝117aと
の間には隙間が形成されていないため、アクチュエータ
本体2内に塵埃等が侵入することはない。
【0060】次に、アンクランプ動作をする場合、まず
電磁ブレーキ13を励磁してブレーキを解除するととも
に、電動モータ11を今までとは逆方向へ回転駆動させ
る。これにより、まず第1弾性部材55及び第2弾性部
材56に蓄えられた反発力は放出され、両弾性部材5
5,56は元の状態に戻る。この時、ばね係数の小さい
第2弾性部材55の戻り変位量が2.5mmと大きく、
又両弾性部材55,56の戻り変位量の合計は3.25
mmと充分に大きいため、推力センサ62aの応差値
(約1mm)を越えて磁石61が変位することとなり、
推力センサ62aは自身が有する応差に影響されること
なく、確実に無推力検出信号を制御装置へ出力する。
【0061】その後、雌ネジ部31と雄ネジ部33との
螺合関係により推力ロッド34が前進される。その結
果、位置スイッチ123aから制御装置へ出力されてい
たクランプ位置信号も停止され、図1に示す初期位置へ
復帰する。
【0062】なお、ワークWの加工が終了し、クランプ
を解除する場合は、電動アクチュエータ1は以上の作用
説明とは逆の動作を行う。多くの場合、アンクランプ状
態での推力値(前進力値)を保証する必要がないので、
アンクランプ位置信号123bONのみで、電動モータ
11と電磁ブレーキ13への励磁を停止する。電動モー
タ11の動作はクランプ開始時点までの前記クランプ動
作と類似のため、これ以上の説明は省略する。
【0063】従って、この実施の形態によれば以下のよ
うな効果を得ることができる。 (1)筒状をなす推力シャフト15内に推力ロッド34
を挿入し、推力シャフト15と推力ロッド34との間に
同推力ロッド34を送り出すための送りネジ機構36を
設けた。このため、両ボール軸受16,17、第1弾性
部材55及び第2弾性部材56を推力ロッド34と軸線
上に並列に配置する必要がない。従って、アクチュエー
タ本体2の軸線方向の長さを短くすることができるた
め、電動クランプ装置K全体の小型化低価格化を図るこ
とができる。
【0064】(2)推力ロッド34に比べて比較的大型
でかつ重い推力シャフト15が移動しないので、電動ク
ランプ装置Kの動作性が低下することはない (3)前記送りネジ機構36は、推力シャフト15の内
周面に設けられた雌ネジ部31と、推力ロッド34の外
周面に設けられた雄ネジ部33とから構成されている。
従って、比較的廉価な機械的変換機構を採用したことに
より、装置全体の低コスト化を図ることができる。
【0065】(4)クランプ力の保持を、圧縮させて得
た弾性部材55,56の反発力によっているので、クラ
ンプ力保持のために、電動モータ11を励磁して置く必
要がなく、電気消費量を少なくできる。又、通電が断た
れた時、クランプ力を失うことがなく、クランプ装置の
動作の安全性を向上できる。
【0066】(5)互いにばね係数の異なる第1弾性部
材55と第2弾性部材56とを備えたことから、推力シ
ャフト15の逆方向への大きな変位量の確保と大きな反
発力の蓄積とを、小さな空間で達成することができる。
その結果、電動アクチュエータ1の小型化、軽量化、製
作コスト低減、推力状態検出の調整のし易さ、推力状態
検出の有無の確実性向上等の各種の効果が期待できる。
【0067】(6)第2弾性部材56の圧縮量(2.5
mm)のみで推力センサ62a,62bの応差値(1m
m)を越えるように設定したことにより、他の弾性部
材、即ち第1弾性部材55では推力ロッド34に所定の
推力を発生させることのみ考慮すればよく、設計上のメ
リハリができて弾性部材55,56の選定が容易にな
る。
【0068】(7)第1弾性部材55や第2弾性部材5
6を構成する皿ばねは限られた空間でエネルギーを蓄え
る高い能力をもっており、この皿ばねを使用したことに
より、小型化の更なる促進に寄与しつつ推力保持能力を
確保できる。従って、第1弾性部材55及び第2弾性部
材56として皿ばねを使用したことは極めて有効であ
る。
【0069】(8)第1弾性部材55及び第2弾性部材
56を、皿ばねを複数毎重ねて構成した。これにより、
皿ばねの枚数によってばね係数を適宜調節することがで
きる利点があり、電動アクチュエータ1の用途に応じて
推力保持能力や推力保持時の推力シャフト15のストロ
ーク確保を適宜行うことができる。
【0070】(9)比較的ばね係数の小さい第2弾性部
材56側には所定量以上の圧縮がなされないようにスト
ッパ57を設けた。これにより、応力オーバーによる第
2弾性部材56側の皿ばねの破損を未然に防止し、電動
アクチュエータ1の動作不良を確実に回避することがで
きる。
【0071】(10)ストッパ57は少なくとも両弾性
部材55,56を区画するように配置されている。これ
により、種類や大きさの異なる弾性部材55,56を同
軸上に並べる場合に便利である。
【0072】(11)推力ロッド34がその軸線方向を
中心として回転するのを阻止する回り止め機構120を
設け、この回り止め機構120をクランプ機構111側
に構成部材を兼用する形で配置した。このため、アクチ
ュエータ本体2内部の機械的構成が複雑化しないばかり
か、部品点数も大幅に増えることがない。従って、クラ
ンプ機構111全体を小型化できるとともに、重量を低
減でき及び製造コストを低減することができる。
【0073】(12)前記回り止め機構120は、推力
ロッド34の前端に設けられた移動体としての結合部1
18及び結合ピン119、案内面としてのケーシング1
17の内周面117b及び案内溝117aの内面とから
構成されている。従って、簡単な構成にも拘わらず、推
力シャフト15と推力ロッド34とが共回りするのを確
実に防止することができる。
【0074】(13)結合部118の両端外周面はケー
シング117の内周面117bに摺動可能に密接されて
いるとともに、結合ピン119の両端外周面は案内溝1
17aの内面に摺動可能に密接されている。このため、
外からの塵埃や加工屑等がクランプ機構111やアクチ
ュエータ本体2内に侵入することがない。従って、推力
シャフト15と推力ロッド34との螺合部分に塵埃等が
噛み込むのを防止することができるため、推力ロッド3
4をスムーズかつ確実に移動させることができる。
【0075】(14)結合ピン119にはクランプ機構
111におけるクランプレバー129が支持されてい
る。これにより、結合ピン119は推力ロッド34の回
り止めと推力ロッド34の支持とを兼用している。従っ
て、クランプレバー129を結合部118に連結するの
に別部材を設ける必要がないので、よりいっそう部品点
数を減らして、構造の簡素化、低コスト化を図ることが
できる。
【0076】(15)クランプ機構111には推力ロッ
ド34の移動位置を検出する位置検出手段としての磁石
121及び位置スイッチ123a,123bが設けられ
ている。従って、推力ロッド34の移動位置を検出する
ことにより、クランプ機構111の開閉位置状態を検知
することができる。
【0077】(16)位置スイッチ123a,123b
の取付位置は推力ロッド34の移動方向に沿って変更可
能となっている。このため、位置スイッチ123aの位
置を変更することにより、ワークWの厚みに合わせてク
ランプ機構111におけるクランプレバー129の開閉
位置の確認を自在に変更することができる。従って、ワ
ークWの厚みを変更しても、その変更に対して柔軟に対
応することができる。
【0078】(17)磁石121及び位置スイッチ12
3a,123bをクランプ機構111側に配置したの
で、アクチュエータ本体2内部の機械的構成が複雑化し
ないばかりか、部品点数も大幅に増えることがない。従
って、クランプ機構111全体を小型化できるととも
に、重量を低減でき及び製造コストを低減することがで
きる。
【0079】(18)結合ピン119及びケーシング1
17は非磁性材料から構成されているため、位置スイッ
チ123a,123bに悪影響を及ぼすのを防止するこ
とができ、推力ロッド34の移動位置を確実に検出する
ことができる。
【0080】(19)結合ピン119が結合部118か
ら外側に突出しているため、推力シャフト15と推力ロ
ッド34とが共回りするのを確実に防止することができ
る。しかも、結合ピン119が結合部118から外側に
突出しているため、磁石121を位置スイッチ123
a,123bに対して接近配置させることができる。従
って、位置スイッチ123a,123bの誤作動を確実
に防止することができる。
【0081】(20)結合ピン119の両端部は半球状
に形成されているため、結合部118及び結合ピン11
9の移動をスムーズに行うことができる。以上説明した
実施の形態の他、次のような他の実施の形態もある。
【0082】・第1弾性部材55及び第2弾性部材56
を構成する皿ばねをその外径側が第2フレーム4の内周
面に案内される外径案内方式としてもよい。 ・各弾性部材55,56は、皿ばね以外にも、コイルス
プリング、板ばね、ウレタンゴム等、弾性を有しばねの
エネルギーを蓄積できるその他の弾性手段を用いてもよ
い。又、皿ばねとコイルスプリングとの組み合わせな
ど、異種材料の組み合わせでも可能である。但し、特に
第1弾性部材55に関しては皿ばねを用いることが好ま
しい。
【0083】・第1弾性部材55の皿ばねと、第2弾性
部材56の皿ばねとを、それぞれ同一のばね係数のもの
を使用して実施してもよい。この場合、各皿ばねの重ね
合わせ配列を、第1弾性部材55は並列に配列し、第2
弾性部材56は前記のとおり直列に配列すればよい。こ
れは、皿ばねの特性として、直列の方が並列の場合より
も圧縮時の圧縮量が大きい一方、並列の方が直列の場合
よりもばね係数が大きくなるという特性があることに着
目したものである。この場合、複数種の皿ばねを用いず
とも複数種の弾性部材55,56を構成することがで
き、部品の種類の低減によるコスト低減及び管理の容易
さといった利点がある。
【0084】・弾性部材として、第1弾性部材55と第
2弾性部材56の二種類を用いているが、三種類以上用
いてもよい。又は、図6に示すように、第1弾性部材5
5の1種類のみとすること。
【0085】・第2弾性部材56のみで推力センサ62
a,62bの応差を越える圧縮量が得られるようにした
が、第1弾性部材55等の他の弾性部材の圧縮量との合
計量が推力センサ62a,62bの応差を越えるように
設計してもよい。
【0086】・回転駆動源として電動モータ11を、特
にインダクションモータを用いているが、サーボモータ
等の他の電動モータを用いてもよく、更には電動でない
エアモータ等の回転機械を用いてもよく、回転駆動源の
種類は限定されない。ここで、サーボモータを使用した
場合にはエンコーダのパルス信号によって位置検出を行
い得るため、磁石121及び位置スイッチ123a,1
23bが不要となる利点がある。又、サーボモータを用
いてより微少な単位でより正確に推力を制御したい用途
に対し、目標推力区域で軸方向変位量を大きく取れるの
で、検出器の分解能を上げることなく、安価に実現でき
る。
【0087】・無励磁時に状態を保持するために、電磁
ブレーキ13を設けているが、推力シャフト15と推力
ロッド34に設けられたねじのリード角を小さくして、
自動止まりねじとして電磁ブレーキ13を無くしてもよ
い。
【0088】・動力伝達機構15として、歯車機構に代
えて、ベルトやチェーンなどの索を用いた伝達機構とし
てもよい。 ・電動モータ11の出力軸12と推力シャフト15とを
直列に配置して両者を直結してもよい。この場合、歯車
機構等の動力伝達機構15を省略することができ、小型
化、低重量化、低コスト化等を促進し得る。
【0089】・推力シャフト15と推力ロッド34との
螺合関係は、雌ネジ部31と雄ネジ部33との機械的螺
合関係の他、磁気ねじによる磁気的螺合関係とすること
も可能である。
【0090】・磁気感応センサである推力センサ62
a,62bが磁石61を検出することで推力保持状態か
否かを判別するようにしたが、磁石と磁気感応センサと
の組み合わせ以外の例えばフォトセンサ等の光学式検出
やリミットスイッチ等の機械式検出も可能であり、推力
センサ62a,62bの種類は特に限定されない。又、
図示していないが被検出部である磁石61側の位置変化
を連続的に検出するような推力センサとしてもよい。
【0091】・クランプ機構111の回り止め機構12
0を省略し、その代わりに電動アクチュエータ1に回り
止め機構120を設けてもよい。具体的には、図7、図
8に示すように、推力ロッド34の後端は棒状に伸長さ
れ、その伸長された後端部には軸線方向に延びるキー7
1が設けられている。キー71に対応するように、後ブ
ラケット6の内面にはキー溝72が形成されている。そ
して、キー71がキー溝72内に係合され、キー71は
キー溝72に沿って摺動されるようになっている。
【0092】・クランプ機構111内に設けた磁石12
1及び位置スイッチ123a,123bの取り付け位置
を変更すること。この場合には、図7、図8に示すよう
に、伸長された後端部には磁石座73を介して磁石12
1が取り付けられている。磁石121に対応するアクチ
ュエータ本体2の後ブラケット6の外面には、位置スイ
ッチ123a,123bが設けられている。
【0093】・磁石121及び位置スイッチ123a,
123bを省略し、その代わりにMRセンサ、MR素子
等を使用すること。 ・円柱状をなす結合部118の外周面の一部にキーを突
出し、そのキーをケーシング117の内周面117bの
一部に形成したキー溝に係合してもよい。
【0094】・ケーシング117の内周面117bを非
円形状(この場合六角形状や四角形)に形成し、そのケ
ーシング117内に非円形状(この場合断面六角形状や
四角形)をなす結合部118を係合してもよい。この構
成にすれば、結合ピン119やキー145等の部材を必
要としないので、部品点数を低減でき、更なる低コスト
化を図ることができる。
【0095】・ケーシング117の内周面117bに軸
線方向に沿って延びる複数の溝を所定の間隔をおいて形
成し、結合部118の外周面に溝147に係合可能なス
プラインを形成すること。
【0096】・結合部118の一部に磁石121を設け
るとともに、非磁性材料とすること。次に、前記実施形
態から把握できる請求項以外の技術的思想について、そ
れらの効果とともに記載する。
【0097】(1) 前記各弾性部材は、ばね係数の比
較的大きい第1弾性部材と、ばね係数の比較的小さい第
2弾性部材との2種類からなる請求項3又は4に記載の
電動クランプ装置。この構成によれば、複数の弾性部材
を2種類のみとして部品の種類を必要最小限に抑えるこ
とができる。
【0098】(2) 前記各弾性部材のうち、少なくと
も比較的ばね係数の大きい方の弾性部材は、皿ばねによ
り構成されている請求項3〜5、(1)のうちいずれか
1項に記載の電動クランプ装置。この構成によれば、小
型であって充分な推力保持を行い得る。
【0099】(3) 前記各弾性部材は、それぞればね
係数の異なる皿ばねによって構成されている請求項3〜
5、(1)、(2)のいずれか1項に記載の電動クラン
プ装置。この構成によれば、小型化をいっそう促進する
ことができる。
【0100】(4) 前記各弾性部材のうち、少なくと
も比較的ばね係数の小さい方の弾性部材には、同弾性部
材が所定量圧縮された状態でそれ以上の圧縮を抑制する
ストッパを設けた請求項3〜5、(1)〜(3)のいず
れか1項に記載の電動クランプ装置。この構成によれ
ば、主として回転部材の逆方向への変位量を確保するた
めの比較的ばね係数の小さい方の弾性部材の破損を未然
に防止することができる。
【0101】(5) 前記回転部材に被検出部を設け、
回転部材が前記逆方向へ移動した際に被検出部の位置変
化を検出するとともに所定の応差を有する検出手段を備
えた請求項3〜5、(1)〜(4)のいずれか1項に記
載の電動クランプ装置。この構成によれば、チャタリン
グ防止のために所定の応差を有している検出手段による
推力保持状態か否かの検出を確実に行うことができる。
【0102】(6) 前記クランプ機構は、変換機構に
取り付けられたケーシングを備え、このケーシング内に
は、直進部材の前端に駆動連結され、同直進部材の移動
方向に沿って直進部材と一体的に移動する移動体と、そ
の移動体に駆動連結され、クランプ位置とアンクランプ
位置との間を回動するクランプ部材とが配置されている
請求項3に記載のクランプ装置。この構成によれば、ク
ランプ機構の構成を簡素化することができる。
【0103】(7) 前記回り止め手段は、移動体と、
移動体をその移動方向へ回転不能にガイドすべくクラン
プ機構のケーシング内に設けられた案内面とから構成さ
れているものである(6)に記載のクランプ装置。この
構成によれば、簡単な構成にも拘わらず、回転部材と直
進部材とが共回りするのを確実に防止することができ
る。
【0104】(8) 前記移動体は、その外周面がクラ
ンプ機構におけるケーシングの案内面に摺動可能に密接
されている(7)に記載のクランプ装置。この構成によ
れば、直進部材に塵埃が付着するのを防止することがで
きるので、直進部材をスムーズに移動させることができ
る。
【0105】(9) 前記移動体は、前記直進部材の前
端に回動可能に設けられ、クランプ部材に係合される結
合部と、前記クランプ機構におけるケーシングの案内面
の一部に係合される結合ピンとから構成され、前記結合
ピンは結合部とクランプ部材とをリンク結合支持してい
るものである(7)又は(8)に記載のクランプ装置。
この構成によれば、直進部材の回り止め機能と、クラン
プ部材を支持する機能とを兼用しているため、クランプ
部材を支持するのに別部材が必要ない。
【0106】(10) 前記クランプ機構には直進部材
の移動位置を検出する位置検出手段が配置されている請
求項1〜5、(1)〜(12)のうちいずれか1項に記
載の電動クランプ装置。この構成によれば、直進部材の
移動位置を検出することにより、クランプ機構の開閉を
簡単に検知することができる。
【0107】(11) 前記位置検出手段は、移動体の
結合ピンに設けた磁石と、磁石の磁力により開閉する位
置スイッチとから構成され、位置スイッチはその取付位
置が直進部材の移動方向に沿って変更可能である(1
0)に記載の電動クランプ装置。この構成によれば、位
置スイッチの位置を変更することにより、クランプ機構
におけるクランプ部材の開閉角度を自在に変更すること
ができるので、クランプ機構にてクランプされるワーク
等の形状が変更しても、その変更に柔軟に対応すること
ができる。
【0108】(12) 前記移動体の結合ピンは非磁性
材料から構成されている(11)に記載の電動クランプ
装置。この構成によれば、結合ピンを非磁性材料から構
成したため、位置スイッチに悪影響を及ぼすのを防止す
ることができ、直進部材の移動位置を確実に検出するこ
とができる。
【0109】(13) 回転駆動源の駆動により回転部
材を回転運動させ、回転部材の回転運動を直進部材の直
線運動に変換することにより直進部材をその軸線方向へ
直線的に前後移動させるアクチュエータと、前記直進部
材の前端側に設けられ、直進部材の移動によりクランプ
動作するクランプ機構とを備えた電動クランプ装置であ
って、前記アクチュエータにあっては、直進部材の直線
移動が規制されたとき、回転部材を直進部材とは逆方向
に移動し得るように構成し、その回転部材の逆方向への
移動時に、圧縮させて得た反発力を直進部材の推力とす
るとともに、回転駆動源の停止時にその推力を保持する
弾性部材を設け、この弾性部材をばね係数が互いに異な
る複数種類にし、各弾性部材のうちばね係数の比較的大
きい弾性部材によって主として前記回転駆動源の停止時
における直進部材の推力を確保するとともに、ばね係数
の比較的小さい弾性部材によって主として前記回転部材
の前記逆方向への変位量を確保するようにし、前記クラ
ンプ機構にあっては、前記直進部材がその軸線方向を中
心として回転するのを阻止する回り止め手段をクランプ
機構側に配置した電動クランプ装置。
【0110】(14) 前記送りネジ機構は、回転部材
の内周面に設けられた第1の着磁帯と、直進部材の外周
面に設けられた第2の着磁帯とを備え、両着磁部を非接
触にした状態で回転部材内に直進部材が挿入される磁気
的送りネジ機構から構成されている請求項1〜4のうち
いずれか1項に記載の電動クランプ装置。この構成によ
れば、潤滑材の不要な磁気的変換機構を採用したことに
より、潤滑材への塵埃の付着ということ自体が起こりえ
なくなり、防塵性に優れたものとすることができる。
【0111】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発
明によれば、電動クランプ装置の小型化を図るととも
に、動作性に優れた電動クランプ装置を提供することが
できる。
【0112】請求項2に記載の発明によれば、クランプ
力保持のために、電動モータを励磁しておく必要がな
く、電気消費量を少なくできる。又、通電が断たれた
時、クランプ力を失うことがなく、クランプ装置の安全
性を向上できる。
【0113】請求項3に記載の発明によれば、アクチュ
エータ全体としての小型化を確保しつつ推力保持状態及
びその解除状態を確実に検出することができる。請求項
4に記載の発明によれば、回り止め手段を設けても構成
が複雑化するのを防止することができるため、装置を小
型化できるとともに重量を低減でき、及び製造コストを
低減することができる。
【0114】請求項5に記載の発明によれば、比較的廉
価な機械的変換機構を採用したことにより、装置全体の
低コスト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電動アクチュエータの実施の形態を示す断面
図。
【図2】電動アクチュエータによる引き寄せ動作時の様
子を示す図1の一部拡大図。
【図3】本実施の形態における両弾性部材に加わる荷重
とその圧縮量との関係を示すグラフ図。
【図4】図1における5−5断面図。
【図5】図1における6−6断面図。
【図6】電動クランプ装置の他の実施の形態を示す断面
図。
【図7】電動クランプ装置の他の実施の形態を示す断面
図。
【図8】電動クランプ装置の他の実施の形態を示す断面
図。
【図9】電動クランプ装置の従来例を示す断面図。
【符号の説明】
1…電動アクチュエータ(アクチュエータ)、11電動
モータ(回転駆動源)、15…推力シャフト(回転部
材)、34…推力ロッド(直進部材)、36…送りネジ
機構、55…第1弾性部材(弾性部材)、56…第2弾
性部材(弾性部材)、57…ストッパ、61…磁石(被
検出部)、62a,62b…推力センサ(検出手段)、
111…クランプ機構、構、118…結合部(移動体、
回り止め手段)、119…結合ピン(移動体、回り止め
手段)、117…ケーシング、117a…案内溝の内面
(案内面、回り止め手段)、21…磁石(位置検出手
段)、123a,123b…位置スイッチ(位置検出手
段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 板屋 禎 愛知県小牧市大字北外山字早崎3005番地 シーケーディ 株式会社内 (72)発明者 大谷 治 愛知県小牧市大字北外山字早崎3005番地 シーケーディ 株式会社内 (72)発明者 大倉 守彦 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内 Fターム(参考) 3C016 BA01 CA08 CB03 CC03 CE05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動源の駆動により回転部材を回転
    運動させ、回転部材の回転運動を直進部材の直線運動に
    変換することにより直進部材をその軸線方向へ直線的に
    前後移動させるアクチュエータと、前記直進部材の前端
    側に設けられ、直進部材の移動によりクランプ動作する
    クランプ機構とを備えた電動クランプ装置であって、 前記アクチュエータにあっては、筒状をなす回転部材内
    に直進部材を挿入し、回転部材と直進部材との間に直進
    部材を送り出すための送りネジ機構を設けた電動クラン
    プ装置。
  2. 【請求項2】 前記アクチュエータにあっては、直進部
    材の直線移動が規制されたとき、回転部材を直進部材と
    は逆方向に移動し得るように構成し、その回転部材の逆
    方向への移動時に、圧縮又は伸長させて得た反発力を直
    進部材の推力とするとともに、回転駆動源の停止時にそ
    の推力を保持する弾性部材を設けるようにした請求項1
    に記載の電動クランプ装置。
  3. 【請求項3】 前記アクチュエータにあっては、弾性部
    材をばね係数が互いに異なる複数種類にし、各弾性部材
    のうちばね係数の比較的大きい弾性部材によって主とし
    て前記回転駆動源の停止時における直進部材の推力を確
    保するとともに、ばね係数の比較的小さい弾性部材によ
    って主として前記回転部材の前記逆方向への変位量を確
    保するようにした請求項2に記載の電動クランプ装置。
  4. 【請求項4】 前記クランプ機構にあっては、前記直進
    部材がその軸線方向を中心として回転するのを阻止する
    回り止め手段をクランプ機構側に配置した請求項1〜3
    のうちいずれか1項に記載の電動クランプ装置。
  5. 【請求項5】 前記送りネジ機構は、回転部材の内周面
    に設けられた雌ネジ部と、直進部材の外周面に設けら
    れ、雌ネジ部に螺合されている雄ネジ部とを備え、両ネ
    ジ部を螺合した状態で回転部材内に直進部材が挿入され
    る機械的送りネジ機構から構成されている請求項1〜4
    のうちいずれか1項に記載の電動クランプ装置。
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