JP2000157620A - 脱臭装置 - Google Patents

脱臭装置

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JP2000157620A
JP2000157620A JP10335149A JP33514998A JP2000157620A JP 2000157620 A JP2000157620 A JP 2000157620A JP 10335149 A JP10335149 A JP 10335149A JP 33514998 A JP33514998 A JP 33514998A JP 2000157620 A JP2000157620 A JP 2000157620A
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deodorizing
deodorizing material
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material container
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JP10335149A
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Yasuhiro Shindo
泰宏 進藤
Hide Matsubayashi
秀 松林
Hiroshi Kikuchi
▲廣▼志 菊地
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
  • Gas Separation By Absorption (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 寝たきりの高齢者のおむつ替え等で発生する
排泄物等の臭いを、短時間に除去し、運搬容易でメンテ
ナンスに優れた安全な脱臭装置を提供する。 【解決手段】 粒状又はペレット状の活性炭13よりな
る複数層の脱臭材充填層12を一つのトランク型脱臭材
容器5内に設け、脱臭材容器5の通風路入口14と出口
15および各脱臭材充填層間に合成樹脂製網を備えた。
便臭の成分である硫化水素などの酸性ガス、アンモニア
やアミンなどの塩基性ガス、および硫化メチルなどの硫
黄系中性ガスをそれぞれ吸着する、酸性ガス系吸着剤、
塩基性ガス系吸着剤、および硫黄系中性ガス系吸着剤を
添着して、脱臭材13a〜13cとしての活性炭を形成
する。これにより、便などに含まれる複数の臭い成分を
同時に短時間で除去し、かつ交換作業が極めて容易にな
るという効果がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は脱臭装置に係り、特
に、人間や他の動物の便などの排泄物による室内空気中
の臭気成分を脱臭するのに好適な脱臭装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の室内空気中の臭気成分を脱臭する
脱臭装置は、例えば特開平5−317392号公報に記
載のように、脱臭材の量を極力小さくするか、あるいは
薄くしておいて、風圧の少ないプロペラファンや貫流フ
ァンでも、脱臭材中に空気が循環できるように構成され
ていた。このため、強い臭いを短時間で除去するという
よりも、1日かけて室内の臭いを徐々に取り除くという
発想で作られていた。
【0003】一方、近年は、社会を構成する年代別の人
口のうちで、高い年齢層の割合が大きくなる、いわゆる
社会の高齢化が進んでくるにつれて、生活の時間の大部
分を横臥した状態で人の割合が増大している。医療機関
等で手術を施された直後の患者についても、同様に、生
活時間の大部分を横臥した状態で過ごしている。
【0004】これらの人は、横臥している場所とは別の
場所にある便所等の排泄場所へ移動することが困難であ
るために、一般的におむつを使用している。また、同様
に、別の場所にある入浴設備のある場所への移動が困難
であるため、入浴の代わりとして、横臥場所で身体を濡
れた布等で拭ったり、衣服を着替えたりすることが一般
的に行われている。このため、上記のおむつや使用済の
衣服からの臭いを脱臭する要求が出ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した、生活時間の
大部分を、横臥した状態で過ごさざるを得ない人が、お
むつを替えたり、身体を拭ったりして、身に付けていた
ものを着替える際に発生する臭いを、短時間で低減する
という要求に対して、上記従来の技術による脱臭装置で
は、脱臭材の量が小さいか、あるいは薄いために、臭い
の原因となる物質の成分との接触時間が短いので、短時
間での脱臭は困難であった。
【0006】また、脱臭材も、便臭などの排泄臭に必ず
しも最適な材料で構成されてはいなかった。さらに、排
泄臭に対して脱臭効果のある脱臭材は、一般に取り扱う
のは危険であり、従来は専門的に扱われていた。
【0007】本発明の目的は、上記課題を解決するため
になされたもので、臭いを短時間に除去でき、しかも、
コンパクトで持ち運びが容易であり、メンテナンスに優
れた安全性の極めて高い脱臭装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の脱臭装置は、排泄物の臭気を除去するため
に、酸性ガス系吸着剤を活性炭に添着した第1の脱臭材
と、塩基性ガス系吸着剤を活性炭に添着した第2の脱臭
材と、硫黄系中性ガス系吸着剤を活性炭に添着した第3
の脱臭材とが、一つの脱臭材容器内に、それぞれ区分し
て装填されてなることを特徴とするものである。
【0009】また、前記脱臭材容器は、前記第1ないし
3の脱臭材を区分する合成樹脂製網を備え、前記第1な
いし第3の脱臭材は、それぞれ粒状またはペレット状の
脱臭材とした。
【0010】また、前記脱臭材容器は、前記脱臭材に対
面する内面側が、ゴム、フッソ樹脂、またはエポキシ樹
脂による防食膜を備えた金属製容器で構成され、また、
前記脱臭材容器内面の防食膜は、内張り、ライニング加
工、または塗装により形成された防食膜とした。また、
前記脱臭材容器は、FRP製容器でもよい。
【0011】また、前記脱臭材容器は、運搬自在なトラ
ンク型容器とした。また、前記脱臭材容器は、前記臭気
を含む空気を通過させる通風用ファンと、前記空気を吸
い込むグリルと、脱臭した空気を吐き出すグリルとを備
えた脱臭箱体に、着脱可能に装着されてなるものであ
る。
【0012】また、前記脱臭箱体は、前記通風用ファン
の吐き出し側で、かつ、前記吐き出しグリルの前段側
に、合成樹脂製のフィルタを備えている。また、前記脱
臭箱体は、前記吸い込みグリルを一側面または背面に、
前記吐き出しグリルを他の側面または前面に備え、か
つ、前記脱臭材容器は、通風路入口を底面側に、通風路
出口を頂面側に配置され、前記通風用ファンは、前記ト
ランク型容器の通風路出口側に配置されてなるものであ
る。
【0013】また、本発明は、脱臭箱体内の空気通路
に、脱臭材容器が着脱可能に装着され、前記脱臭材容器
内には、酸性ガス系吸着剤を活性炭に添着した第1の脱
臭材と、塩基性ガス系吸着剤を活性炭に添着した第2の
脱臭材と、硫黄系中性ガス系吸着剤を活性炭に添着した
第3の脱臭材とが、それぞれ合成樹脂製フィルタにより
通気可能に区分して装填され、前記脱臭材容器を交換す
ることにより、前記第1ないし第3の脱臭材を同時に交
換可能に構成されてなるものである。
【0014】下記の表1は、便臭などの排泄物の臭いを
構成する3種類の臭いの原因となる物質の成分と、これ
ら臭い成分を脱臭する脱臭物質との主反応例を示したも
のである。便などの排泄物による臭い成分は、酸性系
統、塩基性系統、および中性系統の3種類に分類でき
る。便臭などの排泄物の臭いを除去するには、これら3
種類の臭い成分をまとめて除去することが必要である。
【0015】
【表1】
【0016】本発明によれば、これら3種類の脱臭材に
より、便臭などの排泄物の臭いの臭い成分を、まとめて
取り除くことができる。また、一つの容器に3種類の脱
臭材を収納したので、コンパクトで容器ごと交換可能と
なり、一般人が脱臭材を直接取り扱うことによる危険を
防止できる。また、脱臭材を区分して収容することによ
り、酸やアルカリが混じり合って生じる無用な化学反応
を防止できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態を示
す脱臭装置の縦断面図、図2は図1のA方向から見た脱
臭装置の断面図、図3は本発明の脱臭材容器の説明図で
ある。
【0018】図1〜図3において、本発明による脱臭装
置1は、吸い込みグリル2と吐き出しグリル3とを備え
た脱臭箱体4と、脱臭箱体4内に設けられた脱臭材容器
5および通風用ファン6、除塵フィルタ7とより構成さ
れている。
【0019】脱臭箱体4は、上部には上フタ8が開閉自
在に設けられており、下部にはキャスタ9が設けられて
いる。上フタ8を開けることにより、脱臭材容器5を脱
臭箱体4に対し自在に取り出すことができ、また、キャ
スタ9により、脱臭装置1を部屋間あるいは部屋内で自
在に移動することができる。
【0020】さらに、脱臭材容器5はトランク型に形成
され、その上部には人が握るとって10が設けられてい
る。また、脱臭材容器5は、脱臭箱体4に対して着脱自
在に形成されている。
【0021】また、脱臭箱体4内には、脱臭材容器5を
着脱自在に抜き差しするための枠体11が設けられてお
り、枠体11の一方の端には除塵フィルタ7が、もう一
方の端には通風用ファン6が配置されている。
【0022】脱臭材容器5内には、粒状またはペレット
状の活性炭を充填した脱臭材充填層12が複数層設けら
れている。室内空気は通風用ファン6によって吸い込ま
れ、脱臭箱体4の吸い込みグリル2および除塵フィルタ
7を通って、脱臭材容器5内の脱臭材充填層12内に入
って脱臭材13と接触し、空気中の臭気成分を脱臭す
る。脱臭後の空気は通風用ファン6内を通過後、脱臭箱
体4の吐き出しグリル3を通って再び室内に戻る。
【0023】脱臭材5は、粒状またはペレット状の活性
炭よりなり、高齢のため、生活の大部分を横臥して過ご
す人をかかえる福祉施設や、寝たきりの高齢の肉親を介
護する一般家庭において、寝たきりの高齢者のおむつ替
えときに発生する臭いを、短時間に、かつ、空気中の臭
い成分を総合的に除去するために、以下の第1〜第3の
3種類の脱臭材を用意する。
【0024】すなわち、第1の脱臭材は、便臭(排泄
臭)の成分の一つである硫化水素などの酸性ガスを吸着
する酸性ガス系吸着材を添着して形成されている。
【0025】また、第2の脱臭材は、便臭(排泄臭)の
成分の別の一つである、アンモニアやアミンなどの塩基
性ガスを吸着する塩基性ガス系吸着材を添着して形成さ
れている。
【0026】また、第3の脱臭材は、便臭(排泄臭)の
成分のさらに別の一つである、硫化メチルなどの硫黄系
中性ガスを吸着する硫黄系中性ガス系吸着材を添着して
形成されている。
【0027】トランク型の脱臭材容器5は、脱臭材の性
能が容器の材料により劣化することを防止するために、
ゴム16またはフッソ樹脂またはエポキシ樹脂で内面を
内張りまたはライニング加工または塗装された金属製容
器で構成されている。なお、この脱臭材容器5の別な材
料として、FRP製の容器を使用してもよい。
【0028】粒状またはペレット状の活性炭を充填した
脱臭材充填層12の、通風路入口側14ないしは通風路
出口側15ないしは脱臭材充填層12間には、合成樹脂
製網17が設けられ、第1〜第3の脱臭材13a、13
b、13cが、それぞれ混じり合わないように、所定位
置への保持を図るように構成されている。
【0029】通風用ファン6は、シロッコファンまたは
ターボファンで構成されており、脱臭材充填層12内に
空気を流通させる際の、強い通風抵抗に打ち勝つように
構成されている。
【0030】また、通風用ファン6の吐き出し側で、か
つ、脱臭装置1の吐き出しグリル3の前側には、合成樹
脂製網18が設けられている。これは、万一、脱臭材が
微粉末化して粉塵が舞い上がったときに、室内側に粉塵
を放出するのを防止する効果がある。
【0031】活性炭13は、室内空気中の臭気成分を吸
着し続けていくと、脱臭性能が徐々に低下していく。こ
のため本発明の脱臭装置1では、所定の月数経過後、活
性炭13を新品と交換する。本発明によれば、脱臭材容
器5は脱臭箱体4に対して着脱自在に形成されているた
め、活性炭13の新品との交換が極めて容易である。
【0032】つまり、上記吸着材を添着した3種類の脱
臭材は、酸やアルカリなどを含み、一般に手を触れたり
することは危険である。そのため、専門の脱臭材交換所
などで、脱臭箱体を、そのまま脱臭性能の高い新品など
の脱臭材を収納した脱臭箱体と交換できるようにした。
脱臭箱体内の脱臭材の入れ替えは、工場や交換所などの
所定の場所で、専門の取扱者が行うことにより、事故の
ない、メンテナンスに優れた安全な製品としている。
【0033】図4は、本発明の他の実施形態を示す脱臭
装置の縦断面図である。吸い込みグリル2は、脱臭装置
1の側面または背面に設けられ、吐き出しグリル3は脱
臭装置1の側面または前面に設けられている。また、ト
ランク型の脱臭材容器5は、その通風路入口14を脱臭
装置1の底面側に配置され、その通風路出口15を、脱
臭装置1の頂面側に配置するように形成されている。ま
た、通風用ファン6は、前記トランク型の脱臭材容器5
の通風路出口15側に配置されている。
【0034】このような構成にすることにより、脱臭装
置1の製造工程において、脱臭材の充填量にバラツキが
あった場合や、施設に設置するまでの輸送時の振動によ
って脱臭材が沈下した場合などでも、図1に示した横置
に比べて、風の方向に対し、通風時の流路抵抗が均一に
なりやすく、脱臭材が均一に消費されやすいという利点
がある。
【0035】本例でも、図1のものと同様に、一つのコ
ンパクトな容器に3種類の脱臭材を、混じり合わないよ
うに区分して収納したので、便臭などの排泄臭の臭気成
分をまとめて取り除くことができ、脱臭材同士の無用な
化学反応を防止でき、また、脱臭材容器は脱臭箱体に対
して着脱自在に形成されているため、脱臭材容器自体を
新品と交換すればよく、一般人が脱臭材を直接取り扱う
ことによる危険を防止できる。
【0036】以上説明した脱臭装置は、以下のように構
成できる。 (1)排泄物の臭いを除去するために、酸性ガス系吸着
剤を活性炭に添着した第1の脱臭材と、塩基性ガス系吸
着剤を活性炭に添着した第2の脱臭材と、硫黄系中性ガ
ス系吸着剤を活性炭に添着した第3の脱臭材とが、一つ
の脱臭材容器内に、それぞれ区分して装填されてなるこ
とを特徴とする脱臭装置。
【0037】(2)前記脱臭材容器は、前記第1ないし
3の脱臭材を区分する合成樹脂製網を備え、前記第1な
いし第3の脱臭材は、それぞれ粒状またはペレット状の
脱臭材であることを特徴とする(1)に記載の脱臭装
置。
【0038】(3)前記脱臭材容器は、前記脱臭材に対
面する内面側が、ゴム、フッソ樹脂、またはエポキシ樹
脂による防食膜を備えた金属製容器で構成されているこ
とを特徴とする(1)または(2)に記載の脱臭装置。
【0039】(4)前記脱臭材容器内面の防食膜は、内
張り、ライニング加工、または塗装により形成された防
食膜であることを特徴とする(1)、(2)または
(3)に記載の脱臭装置。
【0040】(5)前記脱臭材容器は、FRP製容器で
あることを特徴とする(1)または(2)に記載の脱臭
装置。
【0041】(6)前記脱臭材容器は、運搬自在なトラ
ンク型容器からなることを特徴とする(1)ないし
(5)のうちいずれかに記載の脱臭装置。
【0042】(7)前記脱臭材容器は、前記臭気を含む
空気を通過させる通風用ファンと、前記空気を吸い込む
グリルと、脱臭した空気を吐き出すグリルとを備えた脱
臭箱体に、着脱可能に装着されてなることを特徴とする
(1)ないし(6)のうちいずれかに記載の脱臭装置。
【0043】(8)前記脱臭箱体は、前記通風用ファン
の吐き出し側で、かつ、前記吐き出しグリルの前段側
に、合成樹脂製のフィルタを備えたことを特徴とする
(7)に記載の脱臭装置。
【0044】(9)前記脱臭箱体は、前記吸い込みグリ
ルを一側面または背面に、前記吐き出しグリルを他の側
面または前面に備え、かつ、前記脱臭材容器は、通風路
入口を底面側に、通風路出口を頂面側に配置され、前記
通風用ファンは、前記トランク型容器の通風路出口側に
配置されてなることを特徴とする(7)または(8)に
記載の脱臭装置。
【0045】(10)脱臭箱体内の空気通路に、脱臭材
容器が着脱可能に装着され、前記脱臭材容器内には、酸
性ガス系吸着剤を活性炭に添着した第1の脱臭材と、塩
基性ガス系吸着剤を活性炭に添着した第2の脱臭材と、
硫黄系中性ガス系吸着剤を活性炭に添着した第3の脱臭
材とが、それぞれ合成樹脂製フィルタにより通気可能に
区分して装填され、前記脱臭材容器を交換することによ
り、前記第1ないし第3の脱臭材を同時に交換可能に構
成されてなることを特徴とする脱臭装置。
【0046】(11)除塵フィルタ、通風用ファン、吸
い込みグリル、および吐き出しグリルを備えた脱臭箱体
を備え、かつ、空気中の臭気成分を通風用ファンによっ
て、交換自在な脱臭材に接触させて脱臭する脱臭装置に
おいて、複数層からなる脱臭材充填層を一つのトランク
型の脱臭材容器内に設けるとともに、前記脱臭材容器の
通風路入口と出口および各脱臭材充填層間に合成樹脂製
網を備えたことを特徴とする脱臭装置。
【0047】上記構成によれば、粒状またはペレット状
の活性炭を充填した複数層の脱臭材充填層を、一つのト
ランク型容器内に設けるとともに、室内空気を通風用フ
ァンによって脱臭材に接触させ、便臭(排泄臭)の成分
であるアンモニアやアミンなどの塩基性ガス、硫化水素
などの酸性ガス、およびメチルメルカプタンなどの硫黄
系中性ガスをそれぞれ吸着できる。
【0048】そのため、高齢や病気などが原因で、生活
の大部分を横臥して過ごす人のおむつ替えのときや、着
替えのときに発生する臭いを、短時間で除去することが
でき、また、脱臭材の交換作業も極めて容易になるとい
う効果がある。
【0049】また、合成樹脂製網を吐き出しグリルの前
側に設けているので、万一、脱臭材が微粉末化して粉塵
が舞い上がったときでも、室内側に粉塵を放出するのを
防止するという効果がある。
【0050】さらに、トランク型の脱臭材容器は、その
通風路入口を脱臭装置の底面側に配置され、その通風路
出口を脱臭装置の頂面側に配置するように形成されてい
るので、風の方向に対し通風時の流路抵抗が均一になり
やすく、脱臭材が均一に消費されやすいという効果があ
る。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、臭いを短時間に除去で
き、しかも、コンパクトで持ち運びが容易であり、メン
テナンスに優れた安全性の極めて高い脱臭装置が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す脱臭装置の縦断面図
である。
【図2】図1のA方向から見た本発明の脱臭装置の断面
図である。
【図3】本発明の脱臭材容器の説明図である。
【図4】本発明の他の実施形態を示す脱臭装置の縦断面
図である。
【符号の説明】
1 脱臭装置 2 吸い込みグリル 3 吐き出しグリル 4 脱臭箱体 5 脱臭材容器 6 通風用ファン 7 除塵フィルタ 8 上フタ 9 下フタ 10 とって 11 枠体 12 脱臭材充填層 13、13a、13b、13c 脱臭材 14 通風路入口側 15 通風路出口側 16 ゴム 17、18 合成樹脂製網
フロントページの続き (72)発明者 菊地 ▲廣▼志 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所冷熱事業部内 Fターム(参考) 4C080 AA05 AA06 CC02 CC03 CC04 CC05 CC08 CC09 CC13 JJ03 JJ04 KK08 MM01 NN05 QQ11 QQ17 QQ20 4D012 CA09 CB08 CB10 CG01 CG03 CJ10 CK05 CK07 4D020 AA09 BA01 BA12 BB01 BB07 CA05 CC02 CC14

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排泄物の臭気を除去するために、酸性ガ
    ス系吸着剤を活性炭に添着した第1の脱臭材と、塩基性
    ガス系吸着剤を活性炭に添着した第2の脱臭材と、硫黄
    系中性ガス系吸着剤を活性炭に添着した第3の脱臭材と
    が、一つの脱臭材容器内に、それぞれ区分して装填され
    てなることを特徴とする脱臭装置。
  2. 【請求項2】 前記脱臭材容器は、前記第1ないし3の
    脱臭材を区分する合成樹脂製網を備え、前記第1ないし
    第3の脱臭材は、それぞれ粒状またはペレット状の脱臭
    材であることを特徴とする請求項1に記載の脱臭装置。
  3. 【請求項3】 前記脱臭材容器は、前記脱臭材に対面す
    る内面側が、ゴム、フッソ樹脂、またはエポキシ樹脂に
    よる防食膜を備えた金属製容器で構成されていることを
    特徴とする請求項1または2に記載の脱臭装置。
  4. 【請求項4】 前記脱臭材容器内面の防食膜は、内張
    り、ライニング加工、または塗装により形成された防食
    膜であることを特徴とする請求項1、2または3に記載
    の脱臭装置。
  5. 【請求項5】 前記脱臭材容器は、FRP製容器である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の脱臭装置。
  6. 【請求項6】 前記脱臭材容器は、運搬自在なトランク
    型容器からなることを特徴とする請求項1ないし5のう
    ちいずれかに記載の脱臭装置。
  7. 【請求項7】 前記脱臭材容器は、前記臭気を含む空気
    を通過させる通風用ファンと、前記空気を吸い込むグリ
    ルと、脱臭した空気を吐き出すグリルとを備えた脱臭箱
    体に、着脱可能に装着されてなることを特徴とする請求
    項1〜6のうちいずれかに記載の脱臭装置。
  8. 【請求項8】 前記脱臭箱体は、前記通風用ファンの吐
    き出し側で、かつ、前記吐き出しグリルの前段側に、合
    成樹脂製のフィルタを備えたことを特徴とする請求項7
    に記載の脱臭装置。
  9. 【請求項9】 前記脱臭箱体は、前記吸い込みグリルを
    一側面または背面に、前記吐き出しグリルを他の側面ま
    たは前面に備え、かつ、前記脱臭材容器は、通風路入口
    を底面側に、通風路出口を頂面側に配置され、前記通風
    用ファンは、前記トランク型容器の通風路出口側に配置
    されてなることを特徴とする請求項7または8に記載の
    脱臭装置。
  10. 【請求項10】 脱臭箱体内の空気通路に、脱臭材容器
    が着脱可能に装着され、前記脱臭材容器内には、酸性ガ
    ス系吸着剤を活性炭に添着した第1の脱臭材と、塩基性
    ガス系吸着剤を活性炭に添着した第2の脱臭材と、硫黄
    系中性ガス系吸着剤を活性炭に添着した第3の脱臭材と
    が、それぞれ合成樹脂製フィルタにより通気可能に区分
    して装填され、前記脱臭材容器を交換することにより、
    前記第1ないし第3の脱臭材を同時に交換可能に構成さ
    れてなることを特徴とする脱臭装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030064157A (ko) * 2002-01-26 2003-07-31 김동욱 황화수소 및 암모니아 함유 악취제거용 소규모 가스스크러버
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CN115121053A (zh) * 2022-08-31 2022-09-30 国投信开水环境投资有限公司 一种臭气资源化处理装置和方法
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