JP2000157241A - 食用農産物の追熟方法 - Google Patents

食用農産物の追熟方法

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JP2000157241A
JP2000157241A JP30636298A JP30636298A JP2000157241A JP 2000157241 A JP2000157241 A JP 2000157241A JP 30636298 A JP30636298 A JP 30636298A JP 30636298 A JP30636298 A JP 30636298A JP 2000157241 A JP2000157241 A JP 2000157241A
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ripening
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edible
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Masao Nakajima
正男 中島
Hiroshi Hattori
啓 服部
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N KE KK
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  • Storage Of Fruits Or Vegetables (AREA)
  • Apparatuses For Bulk Treatment Of Fruits And Vegetables And Apparatuses For Preparing Feeds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 極く短時間の磁場処理を施すだけの簡単な作
業によって、葉黄度の進行速度を上昇させるとととも
に、固有の風味、香りを引き出して食用農産物を早期に
生長させ完熟させることができるようにする。 【解決手段】 緑熟段階で収穫された食用農産物に、磁
力線が当該食用農産物の生長軸方向またはそれにほぼ平
行な方向に向かうような単一極性で、かつ、生長軸上の
ピーク値において0.1テスラ、好ましくは、0.2テ
スラ以上の磁場強さを持つ単発パルス状磁場を印加して
該食用農産物の生長を促進する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主としてバナナ、
洋ナシ等の果実類やトマト等の果菜類野菜などのよう
に、完熟前の緑熟段階で収穫され、その後に成分の充
実、組織の軟化、香気の発現、変色など質的な変化を伴
う熟度進行によって完熟される食用農産物の熟度を強制
的に促進するための食用農産物の追熟方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】食用農産物のうち、上述した果実類等に
おいては、樹上で完熟された場合、果皮が裂けて虫の産
卵被害を受けるとか、果実類特有の風味、香りが欠ける
等の商品価値の低下に繋がる問題が発生する。このよう
な問題の発生を避けるために、緑熟段階で収穫し、その
後、追熟処理を施すことによって、熟度を促進して完熟
させる手段を採用するのが一般的である。
【0003】果実類等の食用農産物の追熟因子として
は、温度以外に炭酸ガス (CO2)やエチレンガス (C2
4)組成等が考えられる。主にバナナ、マンゴー、アボ
ガド等の輸入果実類や国産の洋ナシ、トマト等にあって
は、呼吸作用に密接に関連する炭酸ガス (CO2)および
エチレンガス (C24)の吐出量が最も大きな追熟因子
である。この点に着目して、従来、気密室を設け、この
気密室内に果実類等の食用農産物を収容するとともに、
処理促進剤としてのエチレンガスや追熟速度調整(抑
制)剤としての炭酸ガスを供給することで、農作物自体
の呼吸作用を制御して追熟処理する方法が一般に採用さ
れていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
如き従来一般の追熟方法による場合は、追熟処理のため
に大型の気密室が必要であるだけでなく、ガス圧の管理
及びガス供給量の制御に高度かつ複雑な制御装置及びそ
のための操作等も必要となり、さらに、消耗材としての
炭酸ガスやエチレンガスの使用が必要であって、大掛か
りな設備を要するだけでなく、追熟処理作業に多大な手
間及び労力を要し、作業性、処理能率および経済性の面
からみて問題がある。特に、エチレンガスは引火性に富
んでいるため、それの使用に際しては安全性にも十分な
配慮を要する。また、温度条件が同一であっても、気密
室内のガス組成が変化すると、追熟に反して追熟抑制と
いった逆効果を生じるという問題もあった。
【0005】本発明は上記のような実情に鑑みてなされ
たもので、生産出荷地等で極く短時間で、しかも簡易な
処理を施すだけで、生長を促進して所定の追熟効果を能
率よくかつ確実に発揮させることができる食用農産物の
追熟方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る食用農産物の追熟方法は、緑熟段階で
収穫された食用農産物に、磁力線が当該食用農産物の生
長軸方向またはそれにほぼ平行な方向に向かう略単一極
性の単発パルス状磁場を印加することにより、該食用農
産物の生長を促進することを特徴とするものである。な
お、本発明において、「単発パルス状磁場」とは、周期
性を必要としないことを意味し、また複数回加えてもよ
い。
【0007】上記のような特徴を有する本発明によれ
ば、緑熟段階で収穫した食用農産物に対して、単一極性
の単発パルス状磁場という強大な磁気エネルギーを生長
軸方向またはそれにほぼ平行な方向に向けて瞬間あるい
は極く短時間に亘って直接印加するといった簡易で、か
つ時間のかからない作業処理を施すのみで、該食用農産
物の追熟因子として大きなウェイトを占める呼吸作用に
密接に関連するエチレンガスや炭酸ガスの吐出量を適切
に制御して該食用農作物の生長が促進される。これによ
り、葉黄度の進行速度(黄化速度)の上昇が図れ、色づ
くだけでなく、固有の風味、香りを引き出して食用農産
物全体を早期に追熟させることが可能である。また、上
記のような磁場処理を施すだけでよく、大掛かりな気密
室の設置および消耗材としての炭酸ガスやエチレンガス
の使用が不要であり、追熟処理のための設備及び作業性
を簡素にして所定の追熟効果を経済的かつ能率的に達成
することができる。
【0008】上記食用農産物の追熟方法における単発パ
ルス状磁場の強度としては、形態、大きさ、成分、呼吸
性能などが多様な食用農産物のいずれに対しても所定の
追熟効果を発揮させ得るようにすることが肝要であり、
この点を考慮すると、磁場の中心軸上のピーク値におい
て0.1テスラ以上に設定するのが好ましく、より好ま
しくは0.2テスラ以上に設定する。
【0009】また、上記食用農産物の追熟方法における
単発パルス状磁場の印加方向については、磁力線が食用
農産物の生長方向に対して反対方向に向かう逆方向印加
でもよいが、特に、磁力線が生長方向とほぼ同一方向に
向かう順方向印加とすることによって、後述の実験デー
タからも明らかなように、逆方向印加に比べて追熟効果
を一層高めることが可能である。なお、本発明におい
て、「生長方向」とは、一般に、葉は上向きに生長し、
一方、根は下向きに生長するので、葉については上向き
をいい、根については下向きをいう。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
にもとづいて説明する。図1は本発明に係る食用農産物
の追熟方法を実施するために用いられる単発パルス状磁
場発生装置の概略構成図、図2はそのブロック回路図の
一例である。この単発パルス状磁場発生装置は、サイリ
スタによる双方向電力位相制御方式の入力トランス部と
整流部からなるAC入力部1と、多数直列に接続された
半導体整流器(シリコン整流体)とコンデンサを使用し
てなるコッククロフト・ウォルトン回路等の直流高電圧
発生回路2と、コンデンサ充放電回路3と、サイリスタ
等のスイッチ回路4と、ダイオードクランプなどのクロ
ーバー回路5とを備えた単発パルス状磁場発生電源7
と、円筒形で食用農産物Aをほぼ同軸上に収納保持可能
な形態に構成された磁場発生用電磁コイル6と、両者
6,7を電気的に断続するスイッチ8とからなる。この
ようなコンデンサ蓄勢方式単発パルス状磁場発生装置の
使用によって、上記コイル6の中心軸上に図3に示すよ
うな単一極性波形の単発パルス状磁場(磁界)を発生さ
せるように構成している。なお、単発パルス状磁場Pu
の波形としては、図3に示すものに限定されるものでな
く、例えば図4の(a)〜(c)に示すような波形状の
ものであってもよい。更には、図4(d)のように、負
の極性を一部に含んでいても、一方の極性のエネルギー
が他方の極性のエネルギーに比べ著しく大きければ(略
単一極性であれば)、単一極性に近似した効果が得られ
る。
【0011】次に、上記のように構成されたコンデンサ
蓄勢方式単発パルス状磁場発生装置による収穫後の食用
農産物に対する追熟処理方法について簡単に説明する。
図5に示すように、緑熟段階で収穫された果実等の食用
農産物Aを上記円筒形磁場発生コイル6の内部空間に、
その生長軸Ac方向がコイル6の中心軸(磁場の中心
軸)20と平行またはほぼ平行になるように収納し保持
させる。この状態で、上記コンデンサ蓄勢方式単発パル
ス状磁場発生装置におけるAC入力部1に単相AC50
/60Hzの位相制御された電圧を印加すると、電源7
の各回路2〜5による直流高電圧の発生、充電、クラン
プ等の動作及びスイッチ8を経てコイル6には図5の矢
印aまたはbに示すように磁力線が束になって流れる。
この磁束の流れは食用農産物Aの生長軸Ac方向または
それにほぼ平行な方向であり、食用農産物Aにはそれの
生長軸Ac方向またはほぼ平行な方向で、図3もしくは
図4に示したような単一極性の単発パルス状磁場Puが
印加されることになる。
【0012】ここで、上記単発パルス状磁場の強さは、
磁場の中心軸20上のピーク値が0.1テスラ以上、好
ましくは、0.2テスラ以上に設定されている。また、
上記単発パルス状磁場の単位印加時間は、コンデンサ充
電回路3におけるコンデンサ放電サイクルによって決定
されるが、通常は4〜50ミリ秒である。
【0013】以上のような磁場強さ及び単位印加時間を
持つ単発パルス状磁場が一回または必要に応じて複数回
印加された食用農産物Aは、その追熟因子として大きな
ウェイトを占める呼吸作用に密接に関連する炭酸ガスや
エチレンガスの吐出量が適切に制御されて該食用農作物
の生長が促進されることになり、これによって、葉黄度
の進行速度の上昇が図れるだけでなく、固有の風味、香
りを引き出して食用農産物全体を早期に追熟させること
が可能である。
【0014】以下、単発パルス状磁場の印加による食用
農産物の追熟処理に関し本発明者が行った実験例につい
て説明する。 〔実験例〕 実験条件; (1)試料:グリーンリーフレタス (2)単発パルス状磁場の印加方向:図5の破線で示す
ように、磁力線が(a)茎側から葉側または先端部へ向
かう順方向、(b)実線で示すように、葉側または先端
から茎側への逆方向及び(c)一点鎖線で示す直角方向 (3)単発パルス状磁場の強さ:コイルの中心軸上のピ
ーク値において、0.05T(テスラ)、0.1T、
0.2T、0.5T、2T、0T(無処理) (4)単発パルス状磁場の印加回数:5回 (5)保存温度:室温(15℃) 上記(1)〜(5)の条件下での処理品と無処理品との
葉色特性(葉黄度)の差異を検討した。
【0015】実験結果;葉黄度の経日変化特性は、図6
(a),(b),(c)に示す通りであった。この図6
の葉黄度特性結果からみて、収穫後のグリーンリーフレ
タスに0.2T以上の単発パルス状磁場を生長軸方向に
5回印加することにより、室温(15℃)保存下におい
て、処理品は無処理品に比べて棚持ち期間終了日(5
日)までの生長速度が大きくて追熟効果を有すること、
及び、単発パルス状磁場を生長軸に対して直角方向に印
加する場合には磁場強度の大きさに関係なく、処理品と
無処理品の生長速度に殆ど差が生じず、追熟効果を期待
することができないことが判明した。 なお、効果が得
られる磁場の強さは、農作物の種類やコイルの径によっ
て若干変化するので、本発明の範囲については、上記好
適な0.2T〜2Tと、広い範囲について設定してい
る。
【0016】また、図6(a)(c)の特性図の比較か
らも明らかなように、単発パルス状磁場の印加方向を順
方向とした場合の方が逆方向とした場合に比して生長速
度がより大きく、特に、その順方向に印加する場合の磁
場の強さを0.2T以上とするときは、無処理品の棚持
ち期間終了日時点での葉黄度と同等の葉黄度に達するま
での日数が1〜2日短縮され、非常に大きな追熟効果が
得られることが判った。
【0017】さらに、単発パルス状磁場を順方向に印加
する場合において、磁場の強さを0.1T以下とする
と、図6(c)の特性図のように、無処理品に比べて追
熟効果がない結果が現れているが、この場合の磁場の強
さはあくまでも磁場の中心軸上のピーク値を示すもので
あり、コイルに対し密接状態にある試料の外周葉片部に
対しては実質的に0.15T以上の磁場強さが印加さ
れ、無処理品に比べて十分な追熟効果が得られることも
ある。また、本実験例ではグリーンリーフレタスを試料
とした場合であるが、バナナ、洋ナシ等の果実類やトマ
ト等の果菜類野菜を試料とした実験では、磁場の強さが
0.1T以上であれば、印加方向を順方向、逆方向のい
ずれにした場合も、無処理品に比べて十分な追熟効果が
得られる可能性がある。
【0018】なお、単発パルス状磁場の印加手段として
は、上記実施の形態で説明したコンデンサ蓄勢方式の単
発パルス状磁場発生装置以外に、直流電磁石方式、永久
磁石方式、超電導磁石方式などであってもよく、さら
に、食用農産物をコンベヤによりトンネル形状の磁場発
生部の中を高速に通過移動させて単発パルス状磁場を印
加させるようにしてもよい。
【0019】また、上記実施の形態におけるコンデンサ
蓄勢方式の単発パルス状磁場発生装置においては、磁場
発生コイル6として円筒形のものを使用したが、それに
限らず、角柱形、角錐形、円錐形、それらの複合形、渦
巻形、樽形でもよく、上下または左右に分割されたもの
を用いてもよい。
【0020】また、食用農産物をケースに詰めてコンベ
ヤにより高速搬送させながら、その食用農産物ケースに
単発パルス状磁場を印加させる形態で本発明方法を実施
する場合の単発パルス状磁場発生装置としては、(A)
磁場発生用電磁コイルを複数に分割し、それら分割コイ
ルを各コイルによる発生磁束が加算されるようにカスケ
ード接続した分割電磁コイル方式、(B)角型もしくは
円型の単一小形コイルの複数個を並列に配置するととも
に、これら複数個の小形コイルをカスケード接続したマ
ルチ電磁コイル方式、等が考えられる。
【0021】図7(a)は上記(A)の分割電磁コイル
方式を採用した単発パルス状磁場発生装置の一例であ
る。これは、食用農産物ケースACを搬送するコンベヤ
10の上下両側に円筒形のコイル2A,2Bを対向配置
し、これら2つのコイルをカスケード接続するととも
に、各コイル2A,2Bそれぞれに、透磁率が高く、残
留磁気の大きい、かつ、渦電流の発生を低減できる電気
抵抗の大きな珪素鋼板などを積層してなる継鉄11A,
11Bを付設して構成したものである。このような継鉄
使用の分割コイル方式の単発パルス状磁場発生装置によ
れば、各コイル2A,2Bの径方向の磁場勾配を低減し
食用農産物ケースACの搬送方向に沿う磁場分布を平均
化、安定化することができる。また、コイルの分割によ
って、それらコイルの冷却(空冷)面積の拡大に伴う放
熱特性の改善によりコイル寿命の延長化が図れる。
【0022】図7(b)は上記(B)のマルチ電磁コイ
ル方式を採用した単発パルス状磁場発生装置の一例であ
る。これは、食用農産物ケースACを搬送するコンベヤ
10の上側(もしくは下側または上下両側でもよい)に
複数個の小形単位コイル2C…を搬送方向及びそれに直
交する方向に密接させて並列配置するとともに、これら
単位コイル2C…をカスケード接続した構成のものであ
る。このようなマルチコイル方式の単発パルス状磁場発
生装置によれば、単位コイル2Cが小形である上に、各
コイル2Cがカスケード接続されて発生磁束が加算され
るために、高い単発パルス状磁場を得やすいとともに、
各コイル2C…に対応して独立の電源を使用すること
で、電源の小型化も図れる。また、このマルチコイル方
式の各コイル2C…それぞれに上述したような継鉄を使
用し磁場分布の平均化を図ることも可能である。さら
に、コイル数及び電源数を増やすことで、単発パルス状
磁場の印加範囲を拡大して食用農産物ケースACの複数
個を同時に磁場処理することもできる。さらにまた、複
数個のコイル2C…のうち任意数のコイルのみを動作さ
せて、磁場を部分印加することも可能である。
【0023】また、上記各種形態の単発パルス状磁場発
生装置の磁場発生コイルの発熱抑制のために、その素線
材料としては、銅やアルミニウム等の電気抵抗の低い材
質の丸線でも角線でもよく、さらに、ホローコンダクタ
のように、内部に冷却水通路を形成可能な中空導線を用
いてもよい。
【0024】また、本発明方法は、野菜や果実などの食
用農産物全般の追熟に適用可能であるが、特に、トマト
等の果菜類野菜、バナナ、洋ナシ等の果実類、ブロッコ
リー等の花菜類野菜で、直状生長型野菜や熱帯果実等の
輸入果実類の追熟に好適である。
【0025】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、緑熟段
階で収穫した食用農産物に、略単一極性の単発パルス状
磁場を生長軸方向またはそれにほぼ平行な方向に向けて
瞬間あるいは極く短時間に亘って直接印加するといった
非常に簡易で、かつ時間のかからない作業処理を施すの
みで、該食用農産物の追熟因子として大きなウェイトを
占める呼吸作用に密接に関連する炭酸ガスやエチレンガ
スの吐出量を適切に制御して該食用農作物の生長を積極
的に促進することが可能である。これによって、葉黄度
の進行速度の上昇を図るだけでなく、食用農産物固有の
風味、香りを引き出して食用農産物全体を早期に追熟さ
せることができる。しかも、上記のような磁場処理を施
すだけでよく、大掛かりな気密室の設置および消耗材で
ある追熟速度調整剤としての炭酸ガスや追熟促進剤とし
てのエチレンガスの使用が全く不要で、追熟処理のため
の設備及び作業性を簡素にして所定の追熟効果を経済
的、能率的にかつ、安全確実に達成することができると
いう効果を奏する。
【0026】特に、請求項3に記載の発明によれば、生
長速度をより大きくして、所定の追熟効果の一層の向上
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る食用農産物の追熟方法を実施する
ために用いられる単発パルス状磁場発生装置の概略構成
図である。
【図2】同上単発パルス状磁場発生装置のブロック回路
図である。
【図3】同上単発パルス状磁場発生装置により発生され
る単発パルス状磁場の波形図である。
【図4】(a)〜(d)は単発パルス状磁場の他の波形
例を示す図である。
【図5】野菜等の食用農産物を円筒形磁場発生コイルの
内部空間に収納保持させた状態および磁場方向の説明図
である。
【図6】(a),(b),(c)は実験例による実験結
果として得られた葉黄度の経日変化特性図である。
【図7】他の装置の例を示す断面図および斜視図であ
る。
【符号の説明】
6 磁場発生コイル 7 単発パルス状磁場発生電源 A 食用農産物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 服部 啓 東京都北区西ケ原1−26−3 社団法人食 品需給研究センター内 Fターム(参考) 4B061 AA10 BA04 BA13 BA17 CD30 4B069 AA02 HA07 HA09 HA11 HA13

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 収穫された食用農産物に、磁力線が当該
    食用農産物の生長軸方向またはそれにほぼ平行な方向に
    向かう略単一極性の単発パルス状磁場を印加することに
    より、該食用農産物の生長を促進することを特徴とする
    食用農産物の追熟方法。
  2. 【請求項2】 上記単発パルス状磁場の強度が、磁場の
    中心軸上のピーク値において0.2テスラ以上に設定さ
    れている請求項1に記載の食用農産物の追熟方法。
  3. 【請求項3】 上記単発パルス状磁場は、磁力線が食用
    農産物の生長方向と同一の順方向に向かうように印加さ
    れる請求項1または2に記載の食用農産物の追熟方法。
JP30636298A 1998-09-25 1998-10-12 食用農産物の追熟方法 Pending JP2000157241A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102009006776B3 (de) * 2009-01-30 2010-10-07 Köhler, Bodo, Dr. med. Vorrichtung zur Optimierung der Nachreifung von Obst und Gemüse
JP2012200726A (ja) * 2011-03-23 2012-10-22 Industry & Academic Cooperation In Chungnam National Univ 緑色の全粒穀物の加工および大量生産方法

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DE102009006776B3 (de) * 2009-01-30 2010-10-07 Köhler, Bodo, Dr. med. Vorrichtung zur Optimierung der Nachreifung von Obst und Gemüse
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