JP2000156320A - 変圧器のコイル及び高圧変圧器 - Google Patents

変圧器のコイル及び高圧変圧器

Info

Publication number
JP2000156320A
JP2000156320A JP11280138A JP28013899A JP2000156320A JP 2000156320 A JP2000156320 A JP 2000156320A JP 11280138 A JP11280138 A JP 11280138A JP 28013899 A JP28013899 A JP 28013899A JP 2000156320 A JP2000156320 A JP 2000156320A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
winding
pair
coil
windings
diode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11280138A
Other languages
English (en)
Inventor
Walter Dipl Ing Goseberg
ゴーゼベルク ヴァルター
Daniel Goudey
グーディー ダニエル
Michel Malfroy
マルフロイ ミッシェル
Samuel Nguefeu
ヌグエフュー サミュエル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Thomson Television Components France SA
Original Assignee
Thomson Television Components France SA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Thomson Television Components France SA filed Critical Thomson Television Components France SA
Publication of JP2000156320A publication Critical patent/JP2000156320A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/28Coils; Windings; Conductive connections
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F38/00Adaptations of transformers or inductances for specific applications or functions
    • H01F38/42Flyback transformers

Abstract

(57)【要約】 【課題】 チャンバ間キャパシタンスのうちの少なくと
も1つが活性化されないように各チャンバの巻線を構成
し、これらの巻線を形成するワイヤの端部の接続を構成
することである。 【解決手段】 上記課題は、変圧器のステップアップコ
イルは、2つの巻線から成る巻線の少なくとも1つの対
を有し、この対の第1の巻線及びこの対の第2の巻線は
2つの連続するチャンバに収容され、変圧器のステップ
アップコイルは、少なくとも2つのダイオードすなわち
第1のダイオード及び第2のダイオードを有し、上記の
対の第1の巻線の内側端部は第1のダイオードの電極に
接続され、上記の対の第2の巻線の内側端部は第2のダ
イオードの同一の性質の電極に接続されていることによ
って解決される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン受像
器又はモニタに使用されるような陰極線管の高圧電極に
電力供給するためのチャンバに収容された高圧変圧器、
とりわけこのような変圧器のステップアップコイルに関
し、さらに本発明はこのようなステップアップコイルを
有する変圧器に関する。具体的には本発明は、絶縁材料
から成るコイル巻き枠を有し、この巻き枠はこの巻き枠
の軸線に沿ってチャンバを有し、これらのチャンバは半
径方向のパーティションによって範囲を定められて第1
の巻線、最後の巻線及び中間巻線を含む電圧ステップア
ップワイヤ巻線を収容し、これらの巻線の各々は2つの
端部すなわち内側端部及び外側端部を有し、これらの巻
線の各端部は、第1の巻線の端部のうちの1つ及び最後
の巻線の端部のうちの1つを除いて、後続の又は先行の
巻線の端部又はステップアップダイオードの電極に接続
されており、これらのステップアップダイオードは2つ
の電極すなわちアノード及びカソードを有している変圧
器のコイル及びこのようなステップアップコイルを有す
る変圧器に関する。
【0002】
【従来の技術】技術的観点から見ると、高圧変圧器は大
きくに種類に分かれる。チャンバード変圧器(chambere
d transformer)とレイヤード変圧器(layered transfo
rmer)である。これら2つの種類の変圧器は強磁性回路
及び磁気回路の少なくとも一部分に巻かれた1次巻線及
び2次巻線を有する。2次巻線は2つのタイプの巻線を
有する。すなわち、例えば5、12又は30Vの補助電
圧を発生するために使用される2次巻線と陰極線管の作
動するために必要な高圧、例えば7〜10kVのオーダ
の集束電圧及び30kVのオーダのアノード電圧を発生
するために使用される巻線である。後者の巻線は普通は
3次巻線又はステップアップ巻線と呼ばれる。レイヤー
ド変圧器においては、このステップアップ巻線は磁気回
路の部分の周囲に、この磁気回路の軸を基準にして半径
方向に互いに積層されて配置された同心同軸のレイヤの
形で取り付けられている。巻線の多数のレイヤは、後続
のレイヤを巻きつける前に取り付けられる可撓性の絶縁
材料のレイヤによって互いに導電的に(galvanically)
絶縁されている。チャンバード変圧器の場合には、ステ
ップアップ巻線は、これらステップアップ巻線がパーテ
ィションを絶縁することによって分離されたチャンバに
それぞれ収容されていることによって互いに導電的に絶
縁されている。これらのチャンバは磁気回路の軸線に沿
って分配配置されている。本発明の変圧器は後者のチャ
ンバード変圧器に属する。これらの変圧器はすでに広く
周知であり、多数の刊行物において記述されている。こ
のような刊行物の例としてはドイッチェトムソンブラン
トの名のもとに米国特許5523735号明細書又はヨ
ーロッパ特許出願0529418号公報が挙げられる。
【0003】チャンバード変圧器は、とりわけ複数のチ
ャンバの巻線を同時に巻くことが出来るので、組み立て
コストが比較的低いという点でレイヤ技術の変圧器に対
して利点を有する。さらに、例えばterphaneタイプの絶
縁物をレイヤの間に積層するために必要な中断が回避さ
れる。他方で、チャンバード変圧器は比較的大きないわ
ゆる「リンギング(ringing)」漏れ電圧を示す。この
振動は陰極線管のスクリーン上の画像に動揺を引き起こ
す。画像のこれらの動揺は、最上位の機種のテレビジョ
ンセット、高品位画像によるモニタ又はテレビジョンに
おいては許されないものである。これらの画像の動揺は
レイヤ技術の変圧器の場合には存在しないもしくは少な
くとも大幅に低減されることが知られている。本発明の
発明者は、この差はレイヤ間キャパシタンス(inter-la
yer capacitance)の不活性化と言われるものに起因す
ると考える。多くのレイヤ間キャパシタンスはこれらレ
イヤ間キャパシタンスの2つの端部の各々において等し
い電圧パルスによってエネルギーを供給される。これら
のキャパシタンスの端子を介する電圧の交流変動はそれ
ゆえゼロである。レイヤ間漂遊キャパシタンスは励起さ
れない。さらに、これらのレイヤ技術の変圧器は1次巻
線とステップアップ巻線の各レイヤとの間の完全な結合
という利点を有する。さらに、アースとステップアップ
コイルの第1の区間(第1のレイヤ)との間にインダク
タに並列な抵抗から成るダイポールを挿入することは、
余剰の過振動をほとんど完全に消すことに役立つ。本発
明の発明者は、このためビーム電流が決定するスクリー
ンスキャニング周波数又は画像の輝度が変動する時に、
整流の後で非常に安定なDCレベルを供給することがで
きるリンギングのない電圧が例えば集束電圧を供給する
のために選択された中間レイヤの端部で得られると考え
る。この場合、集束のトラッキングは良好であるとい
う。チャンバード変圧器の場合、2つの連続するチャン
バの巻線にある瞬間的な電圧が異なるためにチャンバ間
キャパシタンスが活性化されてしまう。この結果、これ
らのキャパシタンスの放電及び充電のために漏れ電圧が
発生するのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、チャ
ンバ間キャパシタンスのうちの少なくとも1つが活性化
されないように各チャンバの巻線を構成し、これらの巻
線を形成するワイヤの端部の接続を構成することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題は、変圧器のス
テップアップコイルは、2つの巻線から成る巻線の少な
くとも1つの対を有し、この対の第1の巻線及びこの対
の第2の巻線は2つの連続するチャンバに収容され、ス
テップアップコイルコイルは、少なくとも2つのダイオ
ードすなわち第1のダイオード及び第2のダイオードを
有し、この上記の対の第1の巻線の内側端部は第1のダ
イオードの電極に接続され、上記の対の第2の巻線の内
側端部は第2のダイオードの同一の性質の電極に接続さ
れているか、又は選択的に上記の対の第1の巻線の外側
端部は第1のダイオードの電極に接続され、上記の対の
第2の巻線の外側端部は第2のダイオードの同一の性質
の電極に接続されていることによって解決される。
【0006】
【発明の実施の形態】最も一般的な実施形態では、コイ
ルは上述のように形成された少なくとも2つの巻線対す
なわち第1の対及び第2の対を有し、2つの対を構成す
る4つの巻線は連続するチャンバに収容されており、こ
れら2つの対は一緒になって基本セルを形成し、第1の
対の第1の巻線の内側端部は第1のダイオードの電極に
接続されており、第1の対の第2の巻線の内側端部は第
2のダイオードの同一の性質の電極に接続されており、
第2の対の第1の巻線の外側端部は第1のダイオードの
他方の電極に接続されており、第2の対の第2の巻線の
外側端部は第2のダイオードの他方の電極に接続されて
いる。
【0007】
【実施例】本発明の実施例を次に図面に基づいて詳しく
説明する。
【0008】図1及び図2は本発明の発明者によって解
決される技術的問題を説明するためのものである。図1
はレイヤード昇圧器のレイヤ1、2、3を示している。
各レイヤは第1及び第2の端部を有する巻線から形成さ
れている。レイヤ1は端部4、5を有し、レイヤ2は端
部6、7を有し、レイヤ3は端部8、9を有する。レイ
ヤ1と2及びレイヤ2と3との間のレイヤ間キャパシタ
ンスは各レイヤの向かい合ったワイヤ表面によって物理
的には形成されている。このようなキャパシタンスは物
理的に分散されていると言われる。図1ではこれらのキ
ャパシタンスは見やすくするために各巻線の端部に配置
されている。これらのキャパシタンスを表現するため
に、例えばレイヤ1と2との間のキャパシタンスはキャ
パシタ10、11によって表され、これらのキャパシタ
10、11はレイヤ1及び2の第1の端部4、6との間
に及び第2の端部5と7との間にそれぞれ配置されてい
る。同様に接続されているキャパシタ12及びキャパシ
タ13はレイヤ2と3との間のレイヤ間キャパシタンス
を表している。各々第1の端部はダイオードによって後
続のレイヤの第2の端部に結合されている。従って、第
1のレイヤを形成する巻線1の第1の端部4は第14の
アノード15に接続され、このダイオード14のカソー
ド16は第2のレイヤを形成する巻線2の第2の端部7
に接続されている。第1の端部4、6、8にそれぞれ現
れる電圧パルス17、19、21、第2の端部5、7、
9にそれぞれ現れる電圧パルス18、20、22が図1
に示されている。本発明の発明者によれば、第1の端部
4、6、8及び第2の端部5、7、9に現れる電圧信号
はそれぞれ同一の形状、同一の振幅及び同一の符号を有
するので、レイヤ間キャパシタンスは活性化されない。
それゆえ、あまり制御されない電圧を導くこれらのキャ
パシタンスの充放電は起こらない。
【0009】図2は公知のやり方で巻かれたチャンバー
ド昇圧器のチャンバに現れるパルスを示している。外側
端部は巻線の終端に配置された端部であり、この端部の
ワイヤ近傍は巻線コイルの軸から半径方向に最も遠方に
あるターンを構成する。この表現は内側端部と対照して
おり、つまりこの内側端部は巻線マンドレルの近傍のチ
ャンバの底部に配置されており、この端部のワイヤ近傍
は巻線コイルの軸に対して半径方向に最も近くにあるタ
ーンを構成する。巻線マンドレルは図2には示されてい
ない。このマンドレルの軸AA´だけが図示されてい
る。この図は2つの連続するステップアップ巻線区間を
示しており、第1の区間は23であり第2の区間は24
である。第1の区間23は3つの部分巻線25、26、
27を有する。これらの巻線の各々はチャンバ(図示せ
ず)に収容されている。第2の区間は4つの部分巻線2
8、29、30、31を有する。これらの巻線の各々は
チャンバ(図示せず)に収容されている。これら2つの
区間23、24はダイオード32によって接続されてい
る。第2の区間24は後続の区間(図示せず)との接続
を提供するダイオード33に接続されている。部分巻線
25、26それぞれの外側端部34及び35は部分巻線
26、27それぞれの内側端部の36、37に接続され
ている。第1の区間23の最後の部分巻線の外側端部3
8はダイオード32のアノード39に接続され、このダ
イオード32のカソード40は第2の区間24の最初の
部分巻線28の内側端部49に接続されている。説明し
やすくするために、部分巻線25〜31の各々は同数の
ターンを有すると仮定する。第1のセル23の巻線25
〜27の各々の外側端部で本発明の発明者によって測定
された信号41〜43は、これらの巻線の側に図2にお
いて示されている。これらの信号は実質的に同一の形状
を有するが、異なる振幅を有する。この結果、巻線間キ
ャパシタンスにおいて電位差が現れる。これらの巻線間
キャパシタンスは活性化されている。「リンギング」漏
れ信号がこれから結果的に生じる。第2のセル24の巻
線28〜29の各々の内側端部において本発明の発明者
によって測定された信号44、45はそれぞれこれらの
巻線の側に図2において示されている。同様に第2のセ
ル24の巻線30、31の各々の外側端部において本発
明の発明者によって測定された信号46、47はそれぞ
れこれらの巻線の側に図2において示されている。セル
24においては、ダイオード32の存在のために、信号
44は信号41〜43とは反対の符号である。セル24
の巻線の対称点に位置するポイント48では、電位の交
流成分はゼロである。巻線30、31の各々の外側端部
で本発明の発明者によって測定された信号46、47は
それぞれ正であり、同一の形状を有するが、異なる振幅
を有する。セル23の場合のように、ことを特徴とする
の結果巻線間キャパシタンスにおける電位差が生じる。
これらの巻線間キャパシタンスは活性化されている。巻
線間キャパシタンスの存在は最小の大きさのために互い
に必然的に接近しているこれらの巻線の存在から結果的
に生じるので、これらの巻線間キャパシタンスを取り去
ることは不可能であり、それよりは本発明の発明者はこ
れらの巻線間キャパシタンスのいくつかを活性化しない
手段を見いだした。これは図3に基づいて以下において
説明する手段である。
【0010】図3は本発明の発明者がステップアップ巻
線の基本セル50と呼ぶところのものを示している。こ
のセル50は2つの対55、56に分配された4つの連
続する巻線51〜54を有する。巻線が連続していると
言われる場合、これらの巻線が軸方向に連続したチャン
バに分配されているということを意味している。第1の
対55の第1の巻線51の内側端部57は第1のダイオ
ード59のアノード58に接続されている。第1の対5
5の第2の巻線52の内側端部61は第2のダイオード
63のアノード62に接続されている。第1の対55の
第2の巻線52の外側端部84は基本セル50の第2の
対56の第1の巻線53の内側端部65に接続されてい
る。基本セル50の第2の対56のこの第1の巻線53
の外側端部66は第1のダイオード59のカソード60
に接続されている。最後に、基本セル50の第2の対5
6の第2の巻線54の外側端部67は第2のダイオード
63のカソード64に接続されている。よって、連続す
る巻線の第1の対55の内側端部57、61は第59、
63のアノード58、62にそれぞれ接続されている。
結果的に、これらの端部57、61に現れる信号は同一
の形状を有し、同一大きさ及び同一の符号を有する。こ
れらの信号は参照符号68及び69でそれぞれ示されて
いる。このように1の対を形成する巻線51と52との
間の巻線間キャパシタンスC1は活性化されない。
【0011】基本セル50の第2の対56の第1及び第
2の巻線53、54の外側端部66、67はダイオード
59、63のカソード60、64にそれぞれ接続されて
いる。結果的に、これらの端部66、67に現れる信号
は同一の形状、同一の大きさ及び同一の符号を有する。
これらの信号は70及び71によってそれぞれ示されて
いる。このように第2の対を形成する巻線53と54と
の間の巻線間キャパシタンスC1は活性化されない。
【0012】図3で注意すべきは、各々の対の巻線5
1、52又は53、54はこれらの巻線の間に2つの対
55、56を互いに分離する距離よりも小さい距離を有
していることである。これは同一の対の2つの巻線の間
の巻線間キャパシタンスC1が不活性化されるためであ
る。これらのキャパシタンスの値は比較的大きい。他方
で、同一の対に所属していない巻線の向かい合った面の
間のキャパシタンスC2は、これらの端部に現れる信号
0と69又は70と0が異なるので活性化される。それ
ゆえこれらのキャパシタンスC2の値を低減することは
有利である。これが2つの連続する対の巻線の間に観察
される比較的大きな距離の目的である。図5及び6に関
連して後ほど説明する本発明の有利な実施形態では、同
一の対の巻線を分離する絶縁パーティションはこの対の
外側パーティションの各々よりも厚い。他方で、各々の
対は分離溝によって後続の対から分離されている。これ
故、セルの2つの対の最も接近している巻線52と53
との間の分離は、巻線を含むチャンバの2つのパーティ
ションの厚さ及び分離溝の軸方向の長さによってもたら
される。
【0013】上記の基本セルでは、巻線51、52の内
側端部は各々ダイオードアノードに接続されている。同
様に、第2の対を形成する巻線53、54の外側端部は
各々カソードに接続されている。注意すべきは、巻線間
キャパシタンスの不活性化の観点からみれば、巻線5
1、52の内側端部が各々ダイオードカソードに接続さ
れ、第2の対を形成する巻線53、54の外側端部が各
々アノードに接続される場合にも同じことが達成される
ことある。本発明のこの第1の変形実施形態を記述する
ためには、上記の記述のうち「カソード60、64」を
それぞれ「アノード58、62」に置き換えて上記の記
述を繰り返せば十分である。この第1の変形実施形態の
電気回路図は図3において破線で示されているようにダ
イオードの位置を逆にすることによって図3の回路図か
ら得られる。
【0014】もう1つの不活性化の等価的な方法が図4
に図示されている。この方法においては、第1の対の巻
線の各々の内側端部をダイオードのアノードに接続する
代わりに、外側端部がそのように接続される。第1の対
55の第2の巻線52の内側端部61は第2の対56の
第1の巻線53の上部端部66に接続されている。第2
の対56の第1及び第2の巻線の下部端部65、81は
それぞれダイオード58、63のカソード60、64に
接続される。注意すべきは、ダイオードの位置が図3に
基づいて上で説明したのとは逆になっていることであ
る。
【0015】本発明によるステップアップコイルは一般
的に複数の基本セル50を有する。図3に示された実施
例では、第1の対55の第1の巻線51の外側端部75
は先行するセルの第2の対の第2の巻線の内側端部に接
続されるか、又は、最初のセルの場合には基準電位の電
源に周知のやり方で結合される。第2の対55の第2の
巻線54の内側端部81は後続のセルの第1の巻線の外
側端部に接続か、又は、最後のセルの場合には直接的に
か又は巻線及び/又はダイオードによってこの変圧記器
の高圧出力側に結合される。
【0016】図4に示された実施形態では、第1の対5
5の第1の巻線51の内側端部57は先行するセルの第
2の対の第2の巻線の外側端部に接続されるか、又は最
初のセルの場合には周知のやり方で基準電位の電源に結
合される。第2の対55の第2の巻線54の外側端部6
7は後続のセルの第1の巻線の内側端部に接続される
か、又は最後のセルの場合には直接的にか又は巻線及び
/又はダイオードによってこの変圧器の高圧出力側に結
合される。
【0017】実施形態にかかわりなく、巻線間キャパシ
タンスの不活性化は「リンギング」の減少に寄与する。
【0018】ステップアップ巻線のコイル100の完全
に例示的な実施例を図5及び6に関連して説明しよう。
図5はコイル100の巻き枠72及びこのコイル100
のダイオード及び巻線の概略図である。この図5は本発
明の機械的な側面及び製造プロセスを説明するためのも
のである。図6は図5に示されたステップアップコイル
の電気接続を器雌ためのものである。以下の記述におい
て本発明のこの例示的な実施例は図3に示されているよ
うな3つの基本セルを有することが見て取れるだろう。
これあのセルを記述する際には、図5及び6と関連し
て、図3と同一の参照番号を使用する。図3で示された
のと同一の機能を有する部材はそれゆえインデックス
1、2、3、...nを付けて同一の参照番号を有する。
ここで「n」は相互に類似している部材の数を表し、こ
れらの部材を互いに物理的に区別する。同様に図5の他
の互いに類似の部材もインデックス1、2、3、...n
を付けた同一の参照番号を有する。インデックスの付い
ていない参照番号は一般的に部材を示すために使用され
る。図において全てのインデックス付きの参照番号を示
す必要はないだろう。
【0019】巻き枠72は軸AA´を有する中空シリン
ダの周知の形状を有する。周知のやり方でこの軸は磁気
回路(図示せず)の軸でもある。巻き枠72の外側部分
は21個のパーティション801〜8021を有し、これ
らパーティション801〜80 21の外側横方向表面はこ
の図をわかりやすくするためにドットで示されている。
というのも、この図は拡大されたスケールで示されてい
るが、パーティションを示す平行なラインの連続及び2
つのパーティションの間の溝又はチャンバ、中間部は図
5では識別しやすくないからである。本発明の説明にお
いて従来の辞書的な区別をするために、シリンダ72の
外側表面と2つの連続するパーティション80との間に
含まれるボリュームは下で説明する区別に従って溝又は
チャンバと呼ばれる。すでに見て取れるように、これら
のボリュームの幾つかはワイヤ巻線を有し他のボリュー
ムはワイヤ巻線を有していない。ボリュームの範囲を定
める2つの連続するパーティション80の間のこのボリ
ュームがワイヤ巻線を有していない場合に用語「溝」が
使用される。2つの連続するパーティションの間の中間
ボリュームがワイヤ巻線を有する場合に用語「チャン
バ」が使用される。ワイヤ巻線は図5では厚い黒いライ
ンで示されている。従って、2つのチャンバが互いにな
んらかのチャンバによって分離されていない場合にはこ
れら2つのチャンバは軸方向に連続している。ところ
が、2つの軸方向に連続するチャンバは1つ又は複数の
溝によって互いに分離され得る。よって、ここに示され
たコイル100は、12個のチャンバ791〜7912
収容される、3つの基本セル501〜503にグループ分
けされた12個の部分巻線を有する。コイル100は付
加的な巻線83及び付加的なダイオード82も有する。
2つの連続するパーティションの間の中間溝は小さな十
字記号によってマーキングされて、わかりやすくなって
いる。よって、巻線を含まない7個の溝761〜767
存在する。これら7個の溝はワイヤのための通路を収容
している。
【0020】コイル100の構造は1つの可能な製造方
法を記述することによって説明する。
【0021】巻き枠72は周知のやり方でモールディン
グによって作られる。7個のダイオードは、モールドさ
れた巻き枠72の部分を有利には構成するダイオード支
持台73、74に最初に取り付けられる。図5ではこれ
らの支持台は731〜737及び741〜747とラベルが
付けられている。図をわかりやすくするために、最初の
部材と最後の部材だけが実際にはナンバリングされてい
る。有利には、支持台73、74は円筒形巻き枠72か
ら半径方向に十字記号によってラベルを付けられた溝7
1〜767において突出している。これらの溝76は上
記のように巻線を有していない。後ほど再び説明する
が、これらの溝76は、巻線間キャパシタンスC2(図
3参照)が不活性化されていない巻線の部分を分離す
る。それゆえ、これらの溝の軸方向の長さは二重の目的
に使用される。すなわち、これらの溝は巻線間キャパシ
タンスC2を低減するのに寄与し、さらに支持台73、
74の脚部を収容するのである。後者はダイオード5
9、63又は82の接続部77、78を受け入れるため
の中空部分を収容するのに十分な厚さを持たなければな
らないし、同時に十分な頑強さを保持し、しかも最小の
大きさで十分な頑強さを保持する。ダイオードが巻き付
けを実施する前に取り付けられることは、本発明による
コイル100の製造のためのプロセスの有利な特性であ
る。というのも、これにより、これらのダイオードの接
続部77、78を使用して、必要ならば、例えばステッ
プアップ巻線を作るためにこれらの接続部の周りにきつ
く巻き付けること(ラッピング)によってコイルを巻く
ためのワイヤの端部を固定することができるからであ
る。それゆえ、周知のやり方において従来技術で使用さ
れる接合ピンを使用しないですますことができ、これは
この変圧器のコンパクトさに寄与する。ステップアップ
巻線を形成するワイヤ巻き付け方法を説明する。ワイヤ
は第1のダイオード591のアノード接続部771に巻き
付けられ、このワイヤが第1のチャンバ791にコイル
状に巻き付けられる。第1のセル501の第1の対のこ
の第1の巻線511の外側端部751は周知のやり方で例
えば一定の電位の電源に、すなわち図1又は6に示され
ているようにインダクタに並列な抵抗又はインダクタに
直列な抵抗によってアースに接続される。同様に、ワイ
ヤは第2のダイオード631のアノード接続部772に巻
き付けられ、このワイヤが第2のチャンバ792にコイ
ル状に巻き付けられる。図3の55によって示されてい
るような巻線対551がこうして得られる。対を構成す
るチャンバの巻線間キャパシタンスC1は不活性化され
ており、対のこれらの巻線は単一のパーティション80
3により分離された軸方向に連続する巻線である。次い
でチャンバ792に含まれる巻線521の外側端部841
はパーティション804のガイダンス及び保持スロット
(図示せず)に導かれ、これによりこのワイヤを空の溝
762に導くことができる。このワイヤはこの溝を単に
通過し、パーティション805のガイダンス及び保持ス
ロット(図示せず)に導かれ、これによりこのワイヤを
チャンバ793の底部に導くことができる。このチャン
バ793においてこのワイヤは巻線531を構成する。注
意すべきことは、この例示的な実施例では第1の対55
1の第2の巻線521の外側端部841は第2の対561
第1の巻線531の内側端部65 1と直接連結されること
である。当然、内側端部と外側端部との間の接続は接合
ピンによっても保障されうる。このチャンバ793にワ
イヤをコイル状に巻き付けた後で、巻線531の外側端
部661はダイオード591のカソードに接続される。新
しいワイヤがダイオード592のアノード582にきつく
巻き付けられ、この新しいワイヤは巻線512を構成す
るためにチャンバ795の内側にコイル状に巻き付けら
れる。この巻線512は第2の基本セル502の第1の対
552の第1の巻線である。巻線512の外側端部752
は溝763に向かってパーティション808のスロット
(図示せず)によってガイドされる。この溝763をこ
のワイヤは通過してパーティション807のスロット
(図示せず)を介してチャンバ794に出会う。このチ
ャンバ794においてこのワイヤはコイル状に巻き付け
られて巻線541を構成する。巻線541の外側端部はダ
イオード631のカソード641に接続される。注意すべ
きことは、この例示的な実施例ではセル502のような
中間セルの第1の対552の第1の巻線512の外側端部
752は先行するセル501の第2の対561の第2の巻
線541の内側端部811に直接連結されることである。
内側端部と外側端部との間の直接接続は接合ピンによっ
ても保障されうる。この方法は、とりわけ集束電圧を供
給する接続部を得るために本発明によるコイルにおいて
少なくとも1度は使用される。図6はこの方法を破線に
よって示しており、セル502のような中間セルの第1
の対552の第1の巻線512の外側端部752がピン8
6に接合されている。それゆえ、先行するセル501
第2の対561の第2の巻線541の内側端部811も集
束電圧出力側にためにこの同じピン86に接合されてい
る。
【0022】上述のようにコイル形成を実行した後に
は、第1のセル501を形成する4個の巻線511、52
1、531、541がコイル状に巻かれている。同じ事を
第2のセルの第1の対512に対しても行う。第2のセ
ル502の他の巻線522、532、542の巻き付けなら
びに他の中間コイルの巻き付けは、もしこのコイル10
0が3つより多くの基本セル50を有するならば、同様
のやり方で実施される。第3のセル又は一般的に最後の
セルの巻き付けは、もしこのコイル100が3つより多
くの基本セル50を有するならば、同一のやり方で行わ
れる。ただし、最後のセル503又は50の第4の巻
線543又はより一般的に54は例外とすることがあ
りうる。
【0023】上記の実施例では、共に1つのセルを形成
する巻線の2つの対55、56は溝76によって互いに
軸方向に分離されたチャンバ79に収容され、同時に対
55又は56の巻線は共通の分離パーティション80を
有する連続するチャンバ79に収容される。同様に、セ
ル50の4つの巻線54はチャンバ79に収容され、こ
のチャンバ79は、後続のセル50の第1の巻線51を
収容するチャンバから軸方向に少なくとも1つの溝76
によって分離されている。2つの軸方向に連続するチャ
ンバ79を分離する溝76はダイオード支持台73、7
4の脚部を収容する。
【0024】上記の巻線を製造する方法は、必然的にリ
ニアなやり方で一連の動作を記述することによって、こ
れらの巻線動作が連続的に行われることを意味するもの
として理解されるべきではない。多数のチャンバの巻線
をできるだけ同時に行うことの前述した利点は本発明の
コイル100の実施例において保持される。
【0025】注意すべきことは、図5及び6に関連して
上に記述された実施例は図3との関連において記述され
たセルモデル50を基礎とすることである。勿論、巻線
間キャパシタンスの不活性化の観点からは図3及び4と
の関連において記述された実施形態によるセル50を使
用することは等価である。
【0026】よって、図4に示されたセルモデル50に
基づいて構成されるコイル100は巻線の少なくとも2
つの対、第1の対55及び第2の対56を有し、2つの
対55、56を構成する4つの巻線51〜54は連続す
るチャンバ791、7912に収容されており、これら2
つの対は共に基本セル50を形成し、第1の対55の第
1の巻線51の外側端部75は第1のダイオード59の
アノード58に接続されており、第1の対55の第2の
巻線52の外側端部84は第2のダイオード63のアノ
ード62に接続されており、第2の対56の第1の巻線
53の内側端部65は第1のダイオード59のカソード
60に接続されており、第2の対56の第2の巻線54
の内側端部81は第2のダイオード63のカソード64
に接続されている。
【0027】第1の対55の第2の巻線の内側端部61
は第2の対56の第1の巻線53の外側端部66に接続
されている。
【0028】先行する中間セルを後続の中間セルに又は
最後のセルに接合することは次のことによって行われ
る。すなわち、先行するセル501の第2の対561の第
2の巻線541の外側端部671が後続のセル502の第
1の巻線512の内側端部572に接続されることによっ
て行われる。
【0029】周知のやり方において、本発明の実施形態
のうちの1つによるコイル100はそれ自体は周知の変
圧器90に含まれており、図7に分解図として示されて
いる。このような変圧器の例はこの変圧器がこのコイル
100を含んでいるというただ1つの点においてのみ周
知の変圧器と異なっている。
【0030】図7に図示された高圧変圧器90は陰極線
管(図示せず)に電力供給するためのものである。強磁
性材料(図示せず)から成るコアの周囲にこのコアは参
照符号92によって示された1次巻線及び2次巻線を全
体に巻いた第1のコイル巻き枠を有し、そして上記のよ
うな第2のコイル巻き枠72を有する。陰極線管のグリ
ッドに電力供給するための高圧巻線を有するのはこの第
2のコイル巻き枠72である。2つのコイル巻き枠91
及び72は取り付けられた位置において、互いに同心
に、3次コイル巻き枠72の内側に1次コイル巻き枠が
配置される。2つのコイルの構成体はコイル91及び7
2が取り付けられたコアの部分と共に通常は絶縁プラス
ティックから成るケーシング95に収容される。このケ
ーシング95はそれぞれ参照符号96及び97によって
示されている高圧用の2つの出力側ダクトを有する。第
1の出力側96はアノード高圧用であり、第2の出力9
7は集束高圧用である。後者は、通常はポテンショメー
タブロック98によって調整可能であり、このポテンシ
ョメータブロック98は取り外し可能に取り付けられて
いるか、さもなくば絶縁ケーシング95のオープンフェ
イス00に取り付けられている。
【0031】集束ピン86がポテンショメータブロック
にエネルギを供給し、このポテンショメータブロックか
ら1つではなく2つの集束電圧用の、すなわちスタティ
ック集束及びダイナミック集束の集束電圧用の出力側ダ
クトならびにしばしば電子を加速するための電圧G2
(最大約1500V)のための出力側ダクトを設ける実
施形態(変形実施形態)が存在する。
【図面の簡単な説明】
【図1】レイヤード昇圧器のレイヤ及びレイヤ間キャパ
シタンスを示す概略的な回路図である。
【図2】従来技術により構成された連続したチャンバの
巻線及び2つの連続するステップアップ巻線を分離する
ダイオードの実施例を示す概略的な回路図である。
【図3】本発明による4つの連続するチャンバの巻線及
びこれら巻線を分離するダイオードへのこれら巻線の接
続を有する基本セルの概略的な回路図である。
【図4】本発明のもう1つの実施形態による4つの連続
するチャンバの巻線及びこれら巻線を分離するダイオー
ドへのこれら巻線の接続を有する基本セルの概略的な回
路図である。
【図5】本発明により構成されるコイルの概略図であ
る。
【図6】図5のコイルの電気的接続を示す概略的な回路
図である。
【図7】本発明により構成される巻線を有するステップ
アップコイルを備えた変圧器の概略図である。
【符号の説明】
1、2、3 レイヤ 4、5 レイヤ1の第1及び第2の端部 6、7 レイヤ2の第1及び第2の端部 8、9 レイヤ3の第1及び第2の端部 10、11 キャパシタンス 12、13 レイヤ間キャパシタンス 14 ダイオード 15 アノード 16 カソード 17、18、19、20、21、22 電圧パルス 23、24 連続するステップアップ巻線区間 25、26、27 部分巻線 28、29、30、31 部分巻線 32 ダイオード 33 中間ダイオード 34及び35 外側端部 36、37 内側端部 38 外側端部 39 アノード 40 カソード 41〜43 信号 44、45 信号 46〜47 信号 48 対称点 49 内側端部 50 基本セル 51〜54 連続する巻線 55、56 巻線の対 57 内側端部 58 アノード 59 第1のダイオード 60 カソード 61 内側端部 62 アノード 63 第2のダイオード 64 カソード 65 内側端部 66 外側端部 67 外側端部 68及び69 信号 70及び71 信号 72 巻き枠 73、74 ダイオード支持台 75 外側端部 76 溝 77、78 接続部 79 チャンバ 80 パーティション 81 下部端部 82 最後のダイオード 83 最後の巻線 84 外側端部 85 最後の巻線の端部 86 出力側ピン 90 変圧器 91 1次コイル巻き枠 92 1次及び2次巻線 95 ケーシング 96、97 高圧用出力側ダクト 98 ポテンショメータブロック 99 オープンフェイス 100 ステップアップコイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ダニエル グーディー フランス国 グレイ アヴェニュ ジャン −ジョール 20 (72)発明者 ミッシェル マルフロイ フランス国 ヴァントウ ルートゥ ドゥ ロンジヴェール (番地なし) (72)発明者 サミュエル ヌグエフュー フランス国 アントニー リュー ピエー ル コールマン 9

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変圧器のコイル(100)であって、該
    コイル(100)は絶縁材料から成るコイル巻き枠(7
    2)を有し、この巻き枠(72)は該巻き枠(72)の
    軸線(AA´)に沿ってチャンバ(791〜7912)を
    有し、これらのチャンバ(791〜7912)は、半径方
    向のパーティション(801〜8021)によって範囲を
    定められて、第1の巻線(511)、最後の巻線(8
    3)及び中間巻線を含む電圧ステップアップワイヤ巻線
    (51〜54)を収容し、これらの巻線の各々は2つの
    端部(57、61、65、66、67、75、81、8
    4)すなわち内側端部(57、61、65、81)及び
    外側端部(66、67、75、84)を有し、前記巻線
    (51〜54)の各端部(57、61、65、66、6
    7、75、81、84)は、前記第1の巻線の端部のう
    ちの1つ(75)及び前記最後の巻線(83)の端部の
    うちの1つ(85)を除いて、後続の又は先行する巻線
    の端部又はステップアップダイオード(59、63)の
    電極(58、60、62、64)に接続されており、前
    記ステップアップダイオード(59、63)は2つの電
    極(58、60、62、64)すなわちアノード(5
    8、62)及びカソード(60、64)を有している、
    変圧器のコイル(100)において、 該コイル(100)は、2つの巻線(511〜513、5
    1〜523、531〜533、541〜543)から成る巻
    線の少なくとも1つの対(551〜553、561〜5
    3)を有し、該対の第1の巻線(511〜513;531
    〜533)及び前記対の第2の巻線(521〜523;5
    1〜543)は2つの連続するチャンバ(791、79
    12)に収容され、前記コイル(100)は少なくとも2
    つのダイオード(59、63)すなわち第1のダイオー
    ド(59)及び第2のダイオード(63)を有し、前記
    対の第1の巻線の内側端部(57)は前記第1のダイオ
    ード(59)の電極(58、60)に接続され、前記対
    の第2の巻線の内側端部(61)は第2のダイオードの
    同一の性質の電極(62、64)に接続されているか、
    又は選択的に、前記対(55、56)の第1の巻線(5
    1)の外側端部(75)は前記第1のダイオード(5
    9)の電極(58、60)に接続され、前記対の第2の
    巻線の外側端部(84)は前記第2のダイオード(6
    3)の同一の性質の電極(62、64)に接続されてい
    ることを特徴とする、変圧器のコイル(100)。
  2. 【請求項2】 コイル(100)は巻線の少なくとも2
    つの対すなわち第1の対(55)及び第2の対(56)
    を有し、該2つの対(55、56)を構成する4つの巻
    線(51〜54)は連続するチャンバ(791、794
    に収容されており、これら2つの対は共に基本セル(5
    0)を形成し、前記第1の対(55)の第1の巻線(5
    1)の内側端部(57)は第1のダイオード(59)の
    アノード(58)に接続されており、前記第1の対(5
    5)の第2の巻線(52)の内側端部(61)は第2の
    ダイオード(63)のアノード(62)に接続されてお
    り、前記第2の対(56)の第1の巻線(53)の外側
    端部(66)は前記第1のダイオード(59)のカソー
    ド(60)に接続されており、前記第2の対(56)の
    第2の巻線(54)の外側端部(67)は前記第2のダ
    イオード(63)のカソード(64)に接続されている
    ことを特徴とする請求項1記載のコイル(100)。
  3. 【請求項3】 コイル(100)は巻線の少なくとも2
    つの対すなわち第1の対(55)及び第2の対(56)
    を有し、該2つの対(55、56)を構成する4つの巻
    線(51〜54)は連続するチャンバ(791、794
    に収容されており、これら2つの対は共に基本セル(5
    0)を形成し、前記第1の対(55)の第1の巻線(5
    1)の外側端部(75)は第1のダイオード(59)の
    アノード(58)に接続されており、前記第1の対(5
    5)の第2の巻線(52)の外側端部(84)は第2の
    ダイオード(63)のアノード(62)に接続されてお
    り、前記第2の対(56)の第1の巻線(53)の内側
    端部(65)は前記第1のダイオード(59)のカソー
    ド(60)に接続されており、前記第2の対(56)の
    第2の巻線(54)の内側端部(81)は前記第2のダ
    イオード(63)のカソード(64)に接続されている
    ことを特徴とする請求項1記載のコイル(100)。
  4. 【請求項4】 第1の対(55)の第2の巻線の外側端
    部(84)は第2の対(56)の第1の巻線(53)の
    内側端部(65)に接続されていることを特徴とする請
    求項2記載のコイル(100)。
  5. 【請求項5】 第1の対(55)の第2の巻線の内側端
    部(61)は第2の対(56)の第1の巻線(53)の
    外側端部(66)に接続されていることを特徴とする請
    求項3記載のコイル(100)。
  6. 【請求項6】 コイル(100)は複数の基本セル(5
    1、502、503)すなわち第1のセル(501)、任
    意に1つ又は複数の中間セル(502)及び最後のセル
    (503)を有し、先行するセル(501)の第2の対
    (561)の第2の巻線(541)の内側端部(811
    は後続のセル(502)の第1の巻線(512)の外側端
    部(752)に接続されることを特徴とする請求項4記
    載のコイル(100)。
  7. 【請求項7】 コイル(100)は複数の基本セル(5
    1、502、503)すなわち第1のセル(501)、任
    意に1つ又は複数の中間セル(502)及び最後のセル
    (503)を有し、先行するセル(501)の第2の対
    (561)の第2の巻線(541)の外側端部(671
    は後続のセル(502)の第1の巻線(512)の内側端
    部(572)に接続されることを特徴とする請求項5記
    載のコイル(100)。
  8. 【請求項8】 コイル(100)は3個の基本セル(5
    1、502、503)すなわち第1のセル(501)、第
    2のセル(502)及び第3のセル(503)を有し、第
    1のセル(501)の第1の巻線(511)の外側端部
    (751)は一定電位の電源に結合されており、第1及
    び第2のセル(501、502)の第2の対(561、5
    2)の第2の巻線(541、542)の内側端部(8
    1、812)はそれぞれ第2及び第3のセル(502
    503)の第1の対(552、553)の第1の巻線(5
    2、513)の上部端部(752、753)に接続されて
    おり、第3のセル(513)の第2の対(563)の第2
    の巻線(543)の内側端部(813)は付加的な巻線
    (83)の上部端部(754)に接続され、この付加的
    な巻線(83)の下部端部(85)は出力側ダイオード
    (82)に接続されていることを特徴とする請求項6記
    載のコイル(100)。
  9. 【請求項9】 第1のセル(501)の第2の巻線(5
    1)の内側端部(811)は接合ピン(86)によって
    第2のセル(502)の第1の対(552)の第1の巻線
    (512)の上部端部(752)に接続され、このピン
    (86)はそれ自体はコイル(100)の出力側に接続
    されていることを特徴とする請求項8記載のコイル(1
    00)。
  10. 【請求項10】 巻線の少なくとも1つの対(55、5
    6)の2つの巻線(51、52;53、54)は共通の
    分離パーティション(80)を有する連続するチャンバ
    (79)に収容されていることを特徴とする請求項1〜
    9までのうちの1項記載のコイル(100)。
  11. 【請求項11】 セルの巻線の対(55、56)は溝
    (76)によって同じセルの巻線の他の対から分離さ
    れ、この溝(76)はステップアップ巻線を含まないこ
    とを特徴とする請求項2〜10のうちの1項記載のコイ
    ル(100)。
  12. 【請求項12】 先行するセルは溝(76)によって後
    続のセルから分離されており、この溝(76)はステッ
    プアップ巻線を含まないことを特徴とする請求項6〜1
    1のうちの1項記載のコイル(100)。
  13. 【請求項13】 ダイオード(59、63、82)はダ
    イオード支持台(73、74)の上に取り付けられてお
    り、該ダイオード支持台(73、74)はステップアッ
    プ巻線を含まない溝(76)から半径方向に突出してい
    ることを特徴とする請求項2〜12までのうちの1項記
    載のコイル(100)。
  14. 【請求項14】 巻線の端部(57、61、65、6
    6、67、75、81、84)はダイオード(59、6
    3、82)の接続部(77、78)に直接接続されてい
    ることを特徴とする請求項1〜13までのうちの1項記
    載のコイル(100)。
  15. 【請求項15】 高圧変圧器において、 該高圧変圧器は請求項1〜14までのうちの1項記載の
    ステップアップコイル(100)を有する、高圧変圧
    器。
JP11280138A 1998-09-30 1999-09-30 変圧器のコイル及び高圧変圧器 Pending JP2000156320A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR9812251 1998-09-30
FR9812251A FR2783965B1 (fr) 1998-09-30 1998-09-30 Transformateur haute tension

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000156320A true JP2000156320A (ja) 2000-06-06

Family

ID=9531044

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11280138A Pending JP2000156320A (ja) 1998-09-30 1999-09-30 変圧器のコイル及び高圧変圧器

Country Status (11)

Country Link
US (1) US6211766B1 (ja)
EP (1) EP0991091A1 (ja)
JP (1) JP2000156320A (ja)
KR (1) KR20000023456A (ja)
CN (1) CN1249522A (ja)
BR (1) BR9904411A (ja)
FR (1) FR2783965B1 (ja)
ID (1) ID25967A (ja)
MY (1) MY117064A (ja)
TR (1) TR199902378A2 (ja)
ZA (1) ZA995878B (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005123523A (ja) * 2003-10-20 2005-05-12 Sumida Corporation 高圧トランス
US7797661B2 (en) * 2004-09-03 2010-09-14 Abb Research Ag Method and apparatus for describing and managing properties of a transformer coil
US7263672B2 (en) 2004-09-03 2007-08-28 Abb Research Ltd. Methods, systems, and data models for describing an electrical device
US7721241B2 (en) * 2005-07-29 2010-05-18 Abb Research Ltd. Automated method and tool for documenting a transformer design
US8237526B2 (en) * 2008-06-09 2012-08-07 Sierra Lobo, Inc. Nondestructive capture of projectiles
US9711276B2 (en) 2014-10-03 2017-07-18 Instrument Manufacturing Company Resonant transformer

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4091349A (en) * 1975-12-29 1978-05-23 General Electric Company High voltage winding lead and terminal structure
US4266269A (en) * 1978-03-23 1981-05-05 Tokyo Shibaura Denki Kabushiki Kaisha Fly-back transformer
DE3151642A1 (de) * 1981-12-28 1983-07-14 Standard Elektrik Lorenz Ag, 7000 Stuttgart Zeilentransformator fuer fernsehgeraete
GB2136221B (en) * 1983-02-18 1986-07-02 Philips Nv High voltage power supply
NL8403704A (nl) * 1984-12-06 1986-07-01 Philips Nv Generator voor het opwekken van een hoge gelijkspanning.
DE4039373A1 (de) * 1990-12-10 1992-06-11 Thomson Brandt Gmbh Hochspannungstransformator
US5576681A (en) * 1990-12-10 1996-11-19 Deutsche Thomson-Brandt Gmbh High voltage transformer
KR100235814B1 (ko) * 1991-08-22 1999-12-15 루엘랑 브리지뜨 텔레비젼 수상기용 다이오드 분배 고전압 변압기

Also Published As

Publication number Publication date
CN1249522A (zh) 2000-04-05
MY117064A (en) 2004-04-30
FR2783965B1 (fr) 2000-12-29
EP0991091A1 (en) 2000-04-05
BR9904411A (pt) 2000-06-13
ZA995878B (en) 2000-03-31
ID25967A (id) 2000-11-16
TR199902378A3 (tr) 2000-04-21
FR2783965A1 (fr) 2000-03-31
TR199902378A2 (xx) 2000-04-21
US6211766B1 (en) 2001-04-03
KR20000023456A (ko) 2000-04-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4266269A (en) Fly-back transformer
US7733208B2 (en) High voltage pulse type transformer with increased coupling coefficient through primary and secondary winding proximity
US6853284B2 (en) High-voltage transformer
JPH05508298A (ja) 高電圧dc電源
US3947749A (en) Apparatus for generating high voltage for cathode-ray tube
US4247889A (en) High-voltage-secondary transformer, particularly television line transformer
JP2000156320A (ja) 変圧器のコイル及び高圧変圧器
JP3280965B2 (ja) テレビジョン受信機用高圧トランス
JPH05251196A (ja) X線管用高電圧給電装置及びパワーパック
JP2001052940A (ja) 高耐圧トランス及びそれを用いた電子装置
US5576681A (en) High voltage transformer
JPS62296349A (ja) 支持体に直接巻回された電磁偏向ユニット
US4841201A (en) Display device including flyback transformer constructed to control leakage currents
CN116631744A (zh) 线圈组件、脉冲变压器及医疗设备
US5973584A (en) High-voltage transformer for a television receiver
MXPA99008892A (en) High volt transformer
US3974421A (en) Television deflection coil
JP2004023091A (ja) フライバックトランス
JPH09129462A (ja) フライバックトランス
KR820002215B1 (ko) 플라이 백 트랜스 포머
JPH0342810A (ja) パルス変圧器
JP2584031B2 (ja) 高圧発生用トランス装置
JPS608409Y2 (ja) フライバツクトランス
KR880003676Y1 (ko) 직류 고전압 발생장치
JPH10164610A (ja) 陰極線管装置