JP2000156073A - マルチトラック再生装置 - Google Patents

マルチトラック再生装置

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JP2000156073A
JP2000156073A JP10326597A JP32659798A JP2000156073A JP 2000156073 A JP2000156073 A JP 2000156073A JP 10326597 A JP10326597 A JP 10326597A JP 32659798 A JP32659798 A JP 32659798A JP 2000156073 A JP2000156073 A JP 2000156073A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マルチトラック再生装置において、容易に頭
出しを行う。 【解決手段】 複数の音声トラックに音声データが記録
されているマルチトラック再生装置2の任意の音声トラ
ックを操作子8によって指定し、操作子8の操作によっ
て頭出し開始指示をレコーダ制御装置4に与えると、マ
ルチトラックレコーダ2から指定されたトラックの音声
データが、無音部分検出装置12に供給され、無音部分
検出装置12が、無音部分を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音声データが記録
されている音声トラック再生装置の頭出し装置に関し、
特に複数の音声トラックにそれぞれ音声データが記録さ
れているマルチトラック再生装置の頭出し装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、マルチトラック記録装置では、
複数の音声トラックにそれぞれ音声データが記録されて
いる。例えば、1つの曲を演奏した場合の各楽器のパー
トが、音声トラックごとに記録されている。このマルチ
トラック記録装置では、例えば特定の楽器のパートの特
定のポイントから音声データを再生したり、編集したり
する必要がある。このような場合、頭出しと呼ばれる作
業により再生時刻をその特定のポイントから再生できる
ようにしておくか、その特定のポイントをローケータと
呼ばれる時刻を登録するメモリに記憶する必要がある。
【0003】従来、この頭出しは、その特定の音声トラ
ックを早送りまたは巻き戻ししながら、再生音を使用者
が聞き取り、所望のポイントを探すことで行われてい
た。そして、何度も、この特定ポイントを頭出しする必
要がある場合には、頭出ししたポイントの時刻をローケ
ータに記憶させ、ローケータを用いて頭出しすることも
行われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような頭
出し作業は、使用者が再生された音声を聞きながら行っ
ていたので、使用者が、この作業に習熟していないと、
円滑に行えなかった。ローケータを使用するにしても、
予め使用者が特定のポイントをローケータに設定しなけ
ればならないので、使用者が、上述した作業に習熟して
いなければならない。
【0005】本発明は、マルチトラック再生装置におい
て、容易に頭出しが行える装置を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、音声データを互いに独立して同時に再
生可能な複数の音声トラックと、任意の音声トラックを
指定する音声トラック指定手段と、任意の時刻を指定す
る時刻指定手段と、検出を行う指示をする無音区間の検
出開始指示手段と、検出開始指示手段からの検出開始指
示によって、前記音声トラック指定手段が指定した音声
トラックの、前記任意の時刻より順方向または逆方向に
音声データの波形データまたはエンベロープを判定し、
無音区間を検出する無音区間検出手段とを、具備し、前
記無音区間検出手段の検出した無音区間の無音開始点ま
たは無音終了点の時刻情報を発生する。
【0007】本発明によれば、検出開始指示手段が検出
開始指示を発生すると、音声トラック指定手段によって
指定された音声トラックの音声データの、時刻指定手段
によって指定された任意の時刻から、無音区間検出手段
によって、順方向または逆方向に音声データの波形デー
タまたはエンベロープが判定され、無音区間が検出され
る。通常のカセットテープレコーダ等において行われて
いる頭出しは、少なくともRチャンネル、Lチャンネル
の2チャンネルの音声を混合した状態で、無音区間を検
出している。従って、特定の楽器パートにおける無音区
間を検出することは不可能である。しかし、この発明に
よれば、複数の音声トラックのうち、指定された特定の
音声トラックのみで無音区間を検出することができるの
で、指定されたトラックにのみ記録されている音声デー
タを、例えば特定の楽器パートを、対象として頭出しを
行うことができ、特定の楽器パートにおける無音区間を
検出して、頭出しを行うことができる。ハードディスク
やZIP等の不揮発性の記録媒体に音声データを記録さ
せるディジタル・ハードディスク・レコーディングにお
いては、特定のパートにおけるトラックの音声データの
みを無音検出の対象とすることにより、全ての楽器パー
トの音声データを再生して頭出しを行うよりも遥かに速
い時間で頭出しを行うことができる。
【0008】無音区間検出手段としては、種々のものが
利用できる。例えば、音声データのレベル(絶対値レベ
ル)を、無音判定用に予め定めた閾値レベルと比較手段
によって比較し、音声データのレベルが閾値レベルより
も小さいときに無音と判定することができる。また、音
声データの音量レベル(エンベロープ)を無音判定用の
閾値レベルと比較することを行って、無音区間検出を行
ってもよい。
【0009】また、音声データのレベルが閾値レベル以
下になったポイント(有音から無音に変化したポイン
ト)と、これに続いて音声データのレベルが閾値レベル
を超えたポイント(無音から有音に変化したポイント)
とをそれぞれ検出し、これらポイント間の期間を、予め
定めた期間(検出長さ)と比較し、予め定めた期間より
も長いときに、無音区間であると判定することもでき
る。これによって、単なる休符部分を無音区間と誤認識
することを防止できる。
【0010】このようにして検出された無音区間の無音
開始点または無音終了点の時刻情報は、種々に利用でき
る。例えば、この時刻情報に基づき再生時刻を示す現在
時刻を移動させることによって、検出された無音開始点
または無音終了点の時刻から再生を直ちに開始すること
もできるし、検出された無音開始点または無音終了点の
発生時刻をローケータに設定し、何度もこの無音開始点
または無音終了点から再生することができるようにする
こともできる。
【0011】或いは、このようにして頭出ししたことを
利用して、音声データのコピー、切り取りまたは貼り付
け等の編集を行うこともできる。即ち、音声データのコ
ピー、切り取りが開始される位置や、終了される位置
は、無音であることが多い音楽的な切れ目である可能性
が高い。また、貼り付けが開始される位置も、無音であ
ることが多い音楽的な切れ目である可能性が高い。そこ
で、上述した音声トラック指定手段、無音区間検出手段
等を利用して、無音開始点または無音終了点の発生時刻
を検出し、この検出された時刻に基づいて現在時刻を移
動させ、この現在時刻をコピー、切り取開始ポイントと
することができる。さらに、コピー、切り取りの開始ポ
イントを検出した後に、これに後続する無音開始点また
は無音終了点の発生時刻を検出し、これに現在時刻を移
動させ、この現在時刻を終了ポイントとすることもでき
る。これによって、コピーまたは切り取りする領域を自
動的に指定することができる。
【0012】なお、上記のコピー、切り取りの開始ポイ
ントは、音声データの無音区間の検出を、演奏データの
時間経過(順方向)に従って行った場合であり、音声デ
ータの無音区間の検出を、演奏データの時間経過と逆
(逆方向)に行った場合には、コピー、切り取りの終了
ポイントが、まず検出され、次にコピー、切り取りの開
始ポイントが検出される。
【0013】また、貼り付けの開始ポイントも、上記と
同様にして決定することができる。これによって貼り付
けの開始ポイントを自動的に決定することができる。
【0014】さらに、このように頭出ししたことを利用
して、音声トラック内の不要な領域の削除を行うことが
できる。ハードディスクやZIP等の不揮発性の記録媒
体に音声データを記録させるディジタルレコーディング
では、録音した長さだけハードディスク等の領域を必要
とするが、そのうち無音区間は、実際には不要であるの
に領域が確保される。マルチトラックの場合には、各ト
ラックごとにこのような不要な領域が確保される。不要
な領域は開放したほうが録音時間が長くなるので、好ま
しい。そこで、各トラックごとに、上述したトラック指
定手段と無音検出手段の他に消去手段を設け、無音検出
手段によって無音区間を検出し、この無音区間を消去手
段によって消去する。
【0015】また、停止位置設定手段によって停止オフ
セット量を設定し、無音区間の無音開始点または無音終
了点の時刻情報と停止オフセット量とに基づいて現在時
刻を移動させることもできる。この場合も、上述したの
と同様に現在時刻を利用して、音声データの再生、コピ
ー及び切り取りのような編集を行うと、これらの開始時
刻または終了時刻にマージンを確保できる。
【0016】また、検出頻度設定手段に無音区間の検出
頻度を設定し、この設定された検出頻度に基づいて、音
声トラック指定手段が指定した音声トラックの音声デー
タのうちの一部のデータから無音区間を検出することも
できる。この場合、音声データの一部のデータから無音
区間を検出するので、無音検出を高速化できる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の1実施の形態の頭出し装
置は、図1に示されているように、マルチトラックレコ
ーダ2を有している。このマルチトラックレコーダ2
は、複数の音声トラックを有し、これらトラックにそれ
ぞれ異なる音声データが録音されている。音声データ
は、音声、楽器または効果等の波形データであり、ディ
ジタル形式で記録されている。また、記録は、実際に
は、ハードディスクやZIP等の記録媒体に行われてい
る。
【0018】このマルチトラックレコーダ2は、レコー
ダ制御装置4によって制御されている。このレコーダ制
御装置4は、マルチトラックレコーダ2を制御するため
のものである。例えば録音、再生、早送り、巻き戻し、
停止等の指示が、ユーザーインターフェース6から操作
子8を介してレコーダ制御装置4に供給されたとき、レ
コーダ制御装置4が、マルチトラックレコーダ2に、録
音、再生、早送り、巻き戻し、停止等の動作を行わせ
る。なお、上記のような指示が操作子8を介して与えら
れたことは、ユーザーインターフェース6を介して表示
装置10に表示される。
【0019】なお、操作子8には、後述する無音部分検
出装置12に、いずれの音声トラックの無音部分を検出
させるかを指示する操作子や、無音部分の検出の開始を
指示する操作子も含まれている。なお、この開始の指示
には、順方向に頭出しの開始を指示するものと、逆方向
に頭出しの開始を指示するものとの2種類がある。これ
ら操作子8としては、キーボードやマウス等を使用する
ことができる。
【0020】無音部分検出装置12は、マルチトラック
レコーダ2から供給される指定された音声トラックから
のディジタル音声データから無音部分を検出するもので
ある。
【0021】これらレコーダ制御装置4、ユーザーイン
ターフェース6、無音部分検出装置12は、図示しない
CPUやDSPが実行するプログラムによって実現され
る。なお、図示していないが、CPUやDSPは、RA
MやROMと共同して、プログラムを実行する。
【0022】図2は、この頭出し装置を備えたマルチト
ラックレコーダのメインルーチンを示したものである。
マルチトラックレコーダが再生停止状態にある時は、こ
のメインルーチンの実行が継続されるものである。電源
が供給されると、まず初期設定が行われる(ステップS
2)。次に、なんらかのイベントが発生していないか監
視するルーチンが実行される。
【0023】この監視ルーチンでは、操作子8によって
無音部分の検出を行う音声トラックを指定するイベント
が発生しているか判断される(ステップS4)。このイ
ベントが発生していると、指定された音声トラックの番
号が記憶される(ステップS6)。
【0024】ステップS6が実行された場合、或いは音
声トラックの指定イベントが発生していない場合、操作
子8によって、順方向頭出し開始イベントが発生してい
るか判断される(ステップS8)。このイベントが発生
していると、ステップS6で指定されたトラック番号の
音声トラックを再生方向と同一方向に無音部分を検出す
る処理が行われる(ステップS10)。この処理の詳細
については、後述する。
【0025】このステップS10に続いて、検出された
時刻(無音部分)にレコーダ2が制御され(ステップS
12)、現在時刻(例えば再生の対象時刻)を移動させ
て、マルチレコーダを停止状態にし、その停止位置から
の再生が可能な状態とする。
【0026】ステップS12が実行された後、或いは順
方向頭出し開始イベントが発生していない場合、逆方向
頭出し開始イベントが発生しているか判断される(ステ
ップS14)。このイベントが発生している場合、ステ
ップS6で指定されたトラック番号のトラックを再生方
向と逆方向に無音部分を検出する処理が行われる(ステ
ップS16)。この処理については後述する。
【0027】このステップS16に続いて、検出された
時刻(無音部分)にレコーダ2が制御される(ステップ
S18)。ここでのレコーダ2の制御は、ステップS1
2の制御と同様なものである。
【0028】ステップS18に続いて、或いは逆方向頭
出し開始イベントが発生していない場合、レコーダの操
作イベントが操作子8によって発生しているか判断され
る(ステップS20)。このイベントが発生している
と、レコーダ2の制御が行われる(ステップS22)。
例えば、イベントに応じて、再生、録音、早送り、巻き
戻し、停止等の制御が行われる。
【0029】ステップS22に続いて、或いはレコーダ
の操作イベントが発生していない場合、操作子8によっ
て無音部分を検出するためのパラメータの設定イベント
が発生しているかの判断が行われる(ステップS2
4)。このイベントが発生していると、各種パラメータ
が設定される。パラメータとしては、検出レベル、検出
長さ、検出頻度、停止オフセット、検出方法がある。検
出レベルは、無音検出閾値レベルを表わし、検出長さ
は、無音区間として検出する最小の無音の長さを表わ
し、検出頻度は、音声データの検出間隔を表わし、停止
オフセットは検出された無音区間の開始点または終了点
のオフセット量を表わし、検出方法は、無音開始を検出
するのか、無音終了を検出するのかを表わす。
【0030】このステップS26に続いて、或いはパラ
メータ設定イベントが発生していない場合には、ステッ
プS4以降が再び実行される。即ち、なんらかのイベン
トが発生するか監視が行われており、イベントが発生す
ると、そのイベントに対応した処理が実行される。
【0031】図3は、再生方向と同一方向に検出が指示
された場合の図2のステップS10の詳細なフローチャ
ートである。なお、レコーダの各トラックには、一定の
時刻ごとに音声データが記憶されているとする。まず、
無音の開始時刻または無音の終了時刻を検出するための
音声データの時刻がセットされる検出時刻に、図7(a)
または図7(b)に示されている現在の時刻(無音区間
の検出を開始しようとする検査開始時刻)をセットする
(ステップS28)。
【0032】次に、無音開始時刻の検出を行う(ステッ
プS30)。無音開始時刻の検出は、図4に示されてい
るように、まず検出時刻の音声レベルを検出する(ステ
ップS302)。なお、以後、音声レベルを検出する場
合は、音声データの絶対値を示すものとする。次に、こ
の検出されたレベルが、予めパラメータの1つとして設
定されている検出レベル以下であるか判断される(ステ
ップS304)。
【0033】検出レベル以下でないと判断されると、無
音部分ではないので、検出時刻をパラメータとして予め
設定されている検出頻度時刻分だけ、検出方向に進める
(ステップS306)。検出レベル以下でないと判断さ
れた検出時刻が、例えば60秒であり、検出頻度時刻が
例えば0.1秒であり、検出方向が順方向であると、検
出時刻は60.1秒とされる。検出方向が逆方向である
と、検出時刻は59.9秒とされる。
【0034】次に、ステップS306において更新され
た検出時刻が、現在検査を行っているトラックの最終時
刻以上であるか判断する(ステップS308)。最終時
刻以上でなければ、ステップS302以降が再び実行さ
れ、ステップS304において検出レベル以下となる音
声レベルを探す。
【0035】ステップS304において検出レベル以下
となる音声レベルが見つかると、そのときの検出時刻を
図7(a)または図7(b)に示す無音開始時刻と記憶
して(ステップS310)、リターンする。
【0036】また、ステップS308において、検出時
刻が最終時刻以上になると、無音の開始が検出されなか
ったので、エラーリターンする。
【0037】再び図3に戻って、ステップS30の無音
開始時刻の検出の処理に続いて、ステップS30がエラ
ーリターンしているか判断する(ステップS32)。エ
ラーリターンしている場合、検出時刻としてトラック最
終時刻が設定され(ステップS34)、リターンする。
リターンした場合、図2のステップS12が実行される
が、仮に再生処理がステップS12において実行される
とすると、検出時刻の値である最終時刻が現在時刻とな
り、停止状態となる。
【0038】ステップS32において、エラーリターン
していないと判断されると、無音終了時刻検出処理が実
行される(ステップS36)。無音終了時刻検出処理で
は、図5に示すように、検出時刻(これは当初には、無
音開始時刻である。)の音声レベルを検出する(ステッ
プS362)。次に、この検出されたレベルが、検出レ
ベル以上であるか判断される(ステップS364)。検
出レベル以上でないと判断されると、無音区間が継続し
ているので、検出時刻を検出頻度時刻分だけ、検出方向
に進める(ステップS366)
【0039】次に、ステップS366において更新され
た検出時刻が、現在検査を行っているトラックの最終時
刻以上であるか判断する(ステップS368)。最終時
刻以上でなければ、ステップS362以降が再び実行さ
れ、ステップS364において検出レベル以上となる音
声レベルを探す。
【0040】ステップS364において検出レベル以上
となる音声レベルが見つかると、そのときの検出時刻
を、図7(a)または図7(b)に示す無音終了時刻と
して記憶し(ステップS370)、リターンする。
【0041】また、ステップS368において、検出時
刻が検出方向におけるトラック終了時刻(順方向の場合
は、そのトラックの録音最終時刻、逆方向の場合は、そ
のトラックの録音先頭時刻)を超えると、無音の終了が
検出されなかったので、エラーリターンする。
【0042】再び図3に戻って、ステップS36に続い
て、ステップS36がエラーリターンしているか判断さ
れる(ステップS38)。エラーリターンしていなけれ
ば、ステップS30において決定した無音開始時刻と、
ステップS36において決定した無音終了時刻との差の
絶対値が、予めパラメータとして設定した検出長さ以上
であるか判断する(ステップS40)。この検出長さ
は、例えば、実際に無音であるのか単なる休符に伴う無
音であるのかの境界となる時間として予め設定されてい
る。
【0043】図7(a)または図7(b)に示すよう
に、この無音開始から無音終了までの区間が、検出長さ
よりも長いと、真に無音であると判定できる。無音開始
から無音終了までの区間が、検出長さよりも短いと、無
音でないと判断できるので、検出時刻をステップS36
で求めた無音終了時刻に設定し(ステップS42)、ス
テップS30から再び実行して、真の無音区間を再び検
査する。
【0044】ステップS40において、無音区間である
と判断されると、予めパラメータとして、無音の開始を
検出すると指示されていたか、無音の終了を検出すると
指示されていたか、即ち検出方法がどのように指示され
ているかを判断する(ステップS44)。
【0045】無音の開始の検出が指示されている場合に
は、図7(a)に示すように、ステップS30において
検出された無音開始時刻に、予めパラメータとして設定
されている停止オフセットを加算した時刻を、検出時刻
として記憶し(ステップS46)、リターンする。
【0046】無音の終了の検出が指示されている場合に
は、図7(b)に示すように、ステップS36において
検出された無音終了時刻から上記停止オフセットを減算
した時刻を、検出時刻として記憶し(ステップS4
8)、リターンする。
【0047】このように停止オフセットを開始時刻に加
算し、或いは終了時刻から停止オフセットを減算してい
るのは、コピーや切り取り等の編集時や再生時の立ち上
がりや、ステップS12でのレコーダ2の制御が、予め
余裕を持って開始されるようにするためである。
【0048】これらリターンによって、ステップS12
が実行され、検出時刻の値である最終時刻が現在時刻と
なり、レコーダ2が停止状態となる。
【0049】なお、図3において、ステップS38にお
いて、ステップS36がエラーリターンしたと判断され
た場合、即ち、無音の終了が検出されなかった場合に
は、ステップS50において、終了時刻としてトラック
最終時刻が記憶され、ステップS44以降が実行され
る。
【0050】従って、無音の開始を検出する指示が与え
られている場合には、ステップS46が実行されて、ス
テップS30において検出された無音開始時刻に停止オ
フセットが加算された時刻が検出時刻とされる。また、
無音の終了を検出する指示が与えられていると、ステッ
プS48が実行されて、ステップS42において検出さ
れた終了時刻から停止オフセットが減算され、これが検
出時刻とされる。
【0051】図2に示す「指定されたトラック番号のト
ラックを逆方向に無音区間を検出」(ステップS16)
の詳細を図6に示す。トラックの検査方向が順方向であ
るか逆方向の相違があるだけであるので、このステップ
S16は、図3に示した「指定されたトラック番号のト
ラックを順方向に無音区間を検出」(ステップS10)
とほぼ同様に構成されている。同等部分には同一符号を
付して、その説明を省略する。また、トラック最終時刻
を代入していた個所(ステップS34、S50)は、ト
ラック録音先頭時刻(ステップS34a、S50a)を
代入するものとする。但し、検出される無音の開始時刻
は、順方向に検出した場合の無音の終了時刻に相当し、
検出される無音の終了時刻は、順方向に検出した場合の
無音の開始時刻に相当する。
【0052】無音区間があると判定された後に、無音の
終了を検出する場合と無音の開始を検出する場合との処
理が、順方向の検査と逆方向の検査との相違に基づき、
図3とは異なる。逆方向に無音区間の検出を行っている
ので、無音の開始(順方向の場合の無音の終了)を検出
する場合、図7(c)に示すように、検出された無音開
始時刻から停止オフセットを減算して、検出時刻を求め
ている(ステップS46a)。無音終了(順方向の場合
の無音の開始)を検出する場合には、図7(d)に示す
ように、検出された無音終了時刻に停止オフセットを加
算している(ステップS48a)。
【0053】このように、このマルチトラックレコーダ
によれば、無音区間を検出しようとする音声トラックを
指定し、検出開始の指示を与えると、自動的に無音区間
を検出することができる。しかも、無音検出は、順方向
に行うことも、逆方向に行うこともできる。また、無音
区間は、或る程度の長さを有しているので、無音の開始
を検出することも、無音の終了を検出することもでき
る。
【0054】なお、このマルチトラックレコーダ2で
は、音声データの絶対値を検出レベルと比較することに
よって無音部分の検出を行ったが、音声データの音量を
示す値(エンベロープ) を検出レベルと比較することに
よって、無音部分の検出を行ってもよい。
【0055】図8は、音声データの音量を示す値(エン
ベロープ) を無音の開始時刻検出に用いた場合のフロー
チャートである。図3におけるステップS30において
無音開始検出が指示された場合、図8のフローチャート
の処理が実行される。
【0056】まず、前回に無音の開始時刻か判定された
音声データの音量を示す値が記憶される前回値が0とさ
れる(ステップS301a)。これに続いて、ステップ
S302が実行される。これは、図4のフローチャート
内のステップS302と同様な処理を行うものであるの
で、詳細な説明は省略する。
【0057】次に、ステップS30によって検出された
音声レベルの絶対値が現在値とされる(ステップS30
3a)。この現在値と前回値との差が求められる(ステ
ップS303b)。
【0058】上記差が正であるか負であるか判断される
(ステップS303c)。上記差が正ならば、検出した
音声レベルの音量(振幅)が前回値を上回っている(音
量が増加状態である)ので、現在値は、現状の音量を示
している。従って、なんら処理を行わずに、後述するス
テップS303eに進む。
【0059】上記差が負ならば、音声レベルの音量(振
幅)が前回値を下回っている(音量が減少状態である)
ので、前記差(負の値)を降下係数、例えば16で除算
したものを、前回値に加算して、現在値とする(ステッ
プS303d)。これにより、現在の音量を示す現在値
は、ステップS303aで検出された音声レベルの絶対
値に近づいていく。なお、この実施の形態では、降下係
数を16としたが、この値は、検出頻度や記録されてい
る音声データの楽音等の種類(周波数)等に基づいて調
節される。
【0060】ステップS303dに続いて、またはステ
ップS303cにおいて上記差が正であると判断される
と、次回の検出に備えて、前回値として現在値が記憶さ
れる(ステップS303e)。
【0061】これに続いて、図4のフローチャートのス
テップS304と同様に、現在値(これは、ステップS
303aにおける現在値と異なり、音量の値を表わして
いる。)が予めパラメータの1つとして設定されている
検出レベル以下であるか判断される(ステップS304
a)。以下、図4のフローチャートに示すステップS3
06、S308、S310と同じ処理が行われる。
【0062】以上のようにして、音声データの音量を示
す値(エンベロープ)を検出レベルと比較することによ
り、無音開始部分の検出が行われる。また、図3のフロ
ーチャートのステップS36において無音終了検出が指
示された場合も、同様な処理により、音声データの音量
を示す値(エンベロープ)を検出レベルと比較すること
によって、無音終了部分の検出を行うことができる。
【0063】なお、このマルチトラックレコーダ2で
は、無音区間を検出した場合、その無音区間の開始時刻
または終了時刻から再生可能な現在時刻で停止状態とな
るようにしたが、これに限ったものではなく、現在時刻
を変更するのではなく、ローケータ(頭出しのポイン
タ)にその無音区間の開始時刻または終了時刻を設定す
るようにしてもよい。
【0064】また、無音区間の検出結果を種々に利用す
ることができる。例えば指定した音声トラックの波形デ
ータの一部をコピーまたは切り取りする場合、コピーま
たは切り取りしたい波形データの一部は、フレーズであ
ることが多いので、無音区間から始まることが多い。そ
こで、上述したように無音区間の開始時刻または終了時
刻を検出することによって、コピーまたは切り取りの開
始位置を決定し、この決定された位置からコピーまたは
切り取りを開始するようにしてもよい。或いはフレーズ
は無音区間から始まり、無音区間で終わることが多いの
で、まず上述したように無音区間の開始時刻または終了
時刻を1つ検出し、連続して次の無音区間の開始時刻ま
たは終了時刻を検出し、これらの間をコピーまたは切り
取りするようにしてもよい。
【0065】上記のようにしてコピーまたは切り取りさ
れたフレーズは、適当なフレーズの先頭または後部に貼
り付けられるが、このフレーズの先頭または後部も無音
区間であることが多い。従って、貼り付ける位置を上述
したように無音区間の開始時刻または終了時刻を検出す
ることによって決定することもできる。
【0066】また、マルチトラックレコーダ2では、音
声トラックに記録される音声データは、実際に行われた
演奏を録音したデータであることがある。このような場
合、マルチトラックレコーダ2のハードディスクは、そ
の演奏時間に相当する領域を必要とする。しかし、この
録音された領域内には、無音区間が含まれていることが
ある。このような無音区間は、不要であり、ハードディ
スクの領域をいたずらに消費している。そこで、無音区
間を検出し、この無音区間を開放し、この無音区間に別
のデータを記録できるようにすることができる。このよ
うにすると、録音可能な時間を伸ばすことができる。
【0067】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、複数の
音声トラックのうち任意に指定された音声トラックにお
ける無音区間を自動的に検出することができるので、使
用者が頭出しを行うために特殊な技術を身につける必要
がなく、容易に頭出しを行うことができる。また、ハー
ドディスクやZIP等の不揮発性の記録媒体に音声デー
タを記録させるディジタル・ハードディスク・レコーデ
ィングにおいては、特定の楽器パートにおけるトラック
の音声データを検出頻度により間引いて、無音検出を行
うことにより、全ての楽器パートの音声データを再生し
て、頭出しを行うよりも、遥かに速い時間で頭出しを行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による頭出し装置を備えたマルチトラッ
クレコーダのブロック図である。
【図2】図2のマルチトラックレコーダのメインルーチ
ンである。
【図3】図2のステップS10の詳細なフローチャート
である。
【図4】図3のステップS30の詳細なフローチャート
である。
【図5】図3のステップS36の詳細なフローチャート
である。
【図6】図2のステップS16の詳細なフローチャート
である。
【図7】図1のマルチトラックレコーダでの頭出しの説
明図である。
【図8】図3のステップS30の無音開始時刻検出処理
の他の例の詳細なフローチャートである。
【符号の説明】
2 マルチトラックレコーダ 4 レコーダ制御装置 8 操作子 12 無音部分検出装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音声データを互いに独立して同時に再生
    可能な複数の音声トラックと、 任意の音声トラックを指定する音声トラック指定手段
    と、 任意の時刻を指定する時刻指定手段と、 検出を行う指示をする無音区間の検出開始指示手段と、 検出開始指示手段からの検出開始指示によって、前記音
    声トラック指定手段が指定した音声トラックの、前記任
    意の時刻より順方向または逆方向に音声データの波形デ
    ータに基づいて判定し、無音区間を検出する無音区間検
    出手段とを、具備し、前記無音区間検出手段の検出した
    無音区間の無音開始点または無音終了点の時刻情報を発
    生するマルチトラック再生装置。
  2. 【請求項2】 前記発生された時刻情報に基づき再生時
    刻を示す現在時刻を移動させることを特徴とする請求項
    1記載のマルチトラック再生装置。
  3. 【請求項3】 停止オフセット量を設定する停止位置設
    定手段と、 前記発生された時刻情報と設定された停止オフセット量
    とに基づいて、現在時刻を移動させることを特徴とする
    請求項1記載のマルチトラック再生装置。
  4. 【請求項4】 無音区間の検出頻度を設定する検出頻度
    設定手段と、 検出頻度設定手段によって設定された検出頻度に基づい
    て、音声トラック指定手段が指定した音声トラックの音
    声データのうちの一部のデータから無音区間を検出する
    ことを特徴とする請求項1記載のマルチトラック再生装
    置。
  5. 【請求項5】 無音区間の検出長さを設定する検出長さ
    設定手段と、 この検出長さ設定手段によって設定された検出長さに基
    づいて、設定された検出長以上の無音区間のみを検出す
    ることを特徴とする請求項1記載のマルチトラック再生
    装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003009295A1 (en) * 2001-07-19 2003-01-30 Xiaoming Lan A synchronisation system for flexible music phrasing and timing on accompaniment music cds used for rehearsal or performance
US7283722B2 (en) 2001-07-19 2007-10-16 Victor Company Of Japan, Ltd. Apparatus and method for reproducing video signals as they are recorded

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