JP2000154938A - 瞬間加熱温水装置 - Google Patents

瞬間加熱温水装置

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JP2000154938A
JP2000154938A JP11256653A JP25665399A JP2000154938A JP 2000154938 A JP2000154938 A JP 2000154938A JP 11256653 A JP11256653 A JP 11256653A JP 25665399 A JP25665399 A JP 25665399A JP 2000154938 A JP2000154938 A JP 2000154938A
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heating
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良祐 林
Hiroyuki Matsushita
博之 松下
Koichiro Matsushita
康一郎 松下
Minoru Furukouji
実 古小路
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タンク内を乱れや空気泡のない流れとする水
路構成、給電端子の取り付け方法と、ヒータパターン形
状を工夫することにより、所定温度の温水を得るための
ヒータパターンを持つ必要最小限の伝熱面積を確保した
まま、高負荷化、コンパクト化、良組立性が図れる瞬間
加熱式温水装置を提供する。 【解決手段】 平板状加熱手段と、前記平板状加熱手段
の両側面部全域に熱交換用水路を形成する水路形成手段
と、前記熱交換用水路へ給水するための入水口と、前記
熱交換用水路から温水を出湯するための出湯口と、前記
熱交換用水路内の水の流れを層流とする層流手段とから
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に給水源から供
給される水を所定温度の適温水に短時間で加熱して人体
局部の洗浄用瞬間加熱式の温水装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来この種の温水装置には、図6に示し
たようなものが一般的であった。(例えば特開平10−
220876号に記載)同公報に見られるものを詳述す
ると、以下の通りである。温水装置101は、略中央に
配された平板状加熱手段であるセラミックヒータ102
と、そのセラミックヒータ102の全周に一体に設けら
れたフランジ103と、セラミックヒータ102を包み
込むように収納するタンク104とが設けられ、タンク
104の開口端部に設けられた鍔部105とフランジ1
03をねじ106で締結することにより、函体を構成し
ている。
【0003】つづいて、このタンク104は、もう一方
の端部に内部と連通する入水口107と出湯口108と
を有し、その内面にリブ109を設けセラミックヒータ
102との間にリブ109を隔壁とした蛇行水路110
を構成している。また、タンク104の鍔部105のフ
ランジ103側には図示しないOリングが配設され、前
記ねじ106の締結により水シールができる構成になっ
ている。そして、給電端子114には給電線115が電
気接続され、セラミックヒータ102をなしている。
【0004】さらに、セラミックヒータ102と給電端
子114の間にアルミナ等のセラミックからなるフラン
ジ103が発熱面であるセラミック板と垂直に設けら
れ、セラミック板と同時に焼成されることにより、一体
となっている。
【0005】図7には、従来のセラミックヒータ102
のヒータパターンを示す。セラミックヒータ102の中
央部116にのみヒータパターンを形成し、両端部11
7にはセラミックヒータ102をタンク104へ固定す
るための固定孔118を4隅に設け、いずれか一端には
給電端子114を形成する。上記構成により、入水口1
07からタンク104内に流入した水は蛇行水路 1
10を通過し、出湯口108より流出する。セラミック
ヒータ102の給電線115から電力を供給した場合、
セラミックヒータ102より、蛇行水路110を流れる
水に伝達され、水は温水装置101を流れる短時間の間
に加熱され出湯口108より連続して流出する。これに
より、低吐水量においても乱流域になるよう流速を確保
し、十分な熱伝達率を確保することが可能となり、長時
間の連続出湯が図れる。
【0006】ところで、従来使用されている温水装置に
おいて、温水装置に入ってくる水流は伝熱面に至るまで
に入水口の位置、向きおよび形状等により伝熱面近傍の
水流の速度分布が不均一となり、温水装置内部の水流の
温度分布が不均一になっていた。その結果、出湯口近傍
の出湯温度を検出する検出手段付近を通過する水流の湯
温が不均一で、出湯温度を検出する検出手段にて検出し
た湯温のハンチング幅が大きくなる構造になっていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成のような従来の瞬間式温水装置では、蛇行水路を形成
し水路の断面積を小さくすることを特徴の一つとしてい
るが、高温に発熱するセラミック製リブが樹脂製のタン
ク内壁を溶かすので、リブとタンクの内壁を密着させる
ことはできない。そのため、タンク内壁とリブの間には
隙間を設けざるを得ず、タンク内における流れの一部は
蛇行水路を通らずにその隙間を通る。よって、蛇行水路
によって乱流域になるよう流速を確保するという目的が
達成されず、タンク内には流れのよどみ場や空気泡の溜
まり場ができてしまうという課題があった。
【0008】また、仮にタンク内壁とリブの間に隙間を
生じさせないような方策(例えば、タンク内壁を金属製
とする等)をとったとしても、水路を蛇行させるため圧
力損失が大きくなり、必要吐水量を得るための必要給水
圧が極めて高くなり、一般家庭等給水圧が比較的低いと
ころでは使用できないという課題があった。
【0009】更に、セラミックヒータに温度勾配が生じ
てしまいヒートショックによりセラミックヒータが割れ
るといった課題があった。
【0010】そこで本発明は、タンク内を乱れや空気泡
のない流れとする水路構成、給電端子の取り付け方法
と、ヒータパターン形状を工夫することにより、所定温
度の温水を得るためのヒータパターンを持つ必要最小限
の伝熱面積を確保したまま、高負荷化、コンパクト化、
良組立性が図れる瞬間加熱式温水装置を提供することに
ある。
【0011】また、上記構成のような従来の温水装置で
は、出湯口近傍の出湯温度を検出する温度検出手段で検
出する温度は伝熱面近傍における水流の速度分布が不均
一で、伝熱面近傍の温度分布が不均一であるため、水流
が加熱手段の熱を十分供給されない低温部領域と供給過
多な高温部領域に分かれ混合されないまま流れていく結
果、出湯温度のハンチング幅が大きくなり、正確かつ素
速く湯温を検出できないため正確かつ応答性の良い出湯
温度の制御が困難であるという課題があった。
【0012】
【課題を解決するための手段及び作用及び効果】本発明
は上記目的を達成するために、平板状加熱手段と、前記
平板状加熱手段の両側面部全域に熱交換用水路を形成す
る水路形成手段と、前記熱交換用水路へ給水するための
入水口と、前記熱交換用水路から温水を出湯するための
出湯口と、前記熱交換用水路内の水の流れを層流とする
層流手段としたものである。
【0013】上記発明によれば、熱交換器中の流水を乱
れや空気泡のない層流とすることにより、沸騰音、温度
制御不良、ヒータ割れなどの不具合の原因となる局所加
熱を発生させないようにすることが可能である。
【0014】この層流手段は、前記熱交換用水路を熱交
換用水路の流水方向に対し垂直に切った断面積及び形状
がいずれにおいても略同一として構成することができ
る。
【0015】また、入水口から熱交換用水路内へ流入す
る流入速度及び出湯口から熱交換用水路外へ流出する流
出速度よりも熱交換用水路を流れる流速を減速させる減
速手段を備えたことにより、熱交換用水路への滞留時間
を確保することができ、比較的小ワットの熱交換器でも
十分な沸かし上げ能力を得ることができる。
【0016】この減速手段は、熱交換用水路の流水方向
に対し垂直に切った断面積を入水口の断面積および出湯
口の断面積よりも大きくして構成することができる。
【0017】また、入水口近傍下流に熱交換用水路へ流
入する水を平板状加熱手段の両側面部全域に広げる拡散
手段を備えたことにより、熱交換用水路内へ一様に水を
供給することができ、平板状加熱手段からの放熱を一様
に奪い去ることができる。したがって、局所加熱を発生
させないことが可能である。
【0018】また、熱交用水路内の水の流速を平板状加
熱手段の両側面部全域に亘って略均一化する均一化手段
を備えたことにより、使用開始時熱交換器内に滞留する
空気を入水口から供給される水によってゆっくりと出湯
口から押し出すことが出来、熱交換器内へ空気溜りが発
生することを防止することができる。
【0019】この均一化手段は、熱交換用水路内の流水
方向に平行に設けた複数のフィンにより構成することが
できる。また、このフィンは水路形成手段に一体的に設
けることができる。
【0020】また、出湯口近傍上流に熱交換用水路から
流出する湯を出湯口へ集水する集水手段を備えたことに
より、熱交換用水路から出湯口へ圧力損失なく湯を供給
することができる。
【0021】また、平板状加熱手段の給電端子を前記平
板状に対して垂直に設けたことにより、給電端子を従来
のような周面シールではなく、平面シールとすることが
でき、運搬時の振動、通常使用時の衝撃や過度の水圧に
耐えることができ、また組立性の向上が図れる。
【0022】なお、この給電端子を前記均一化手段とす
ることで、装置全体をコンパクト化することが可能とな
る。
【0023】また、平板状加熱手段は、電力によりジュ
ール熱を発生する発熱体をアルミナ等からなる一対のセ
ラミック板により挟んで形成したセラミックヒータとし
たので、防水絶縁体で熱伝導率の高いセラミック板で外
郭が構成されたセラミックヒータを直接タンク内に収納
することができ、水が直接ヒータに接触する水路が構成
でき、昇温速度と制御応答性の向上を図ることができ
る。
【0024】さらに、平板状加熱手段は、前記水路形成
手段に固定するための固定部と前記給電端子を端部に持
ったセラミックヒータであり、かつ前記固定部および給
電端子以外の箇所全域にヒータパターンを形成したの
で、必要最小限の伝熱面積を確保したまま、高負荷化、
コンパクト化が図れる。
【0025】また、セラミックヒータの表面温度を検出
する温度検出手段を前記ヒータパターンを形成する面と
同一面に形成したので、ヒータの過剰な加熱を即座に検
出することができ、過剰加熱によるヒータ割れを防止す
ることができる。なお、温度検出手段を給電端子間に形
成することで、コンパクト化を図ることができる。
【0026】本発明は上記課題を解決するために、温水
装置において、入水口と出湯口との間の水路に水流を整
流化するプール部または突起部を備えたものである。
【0027】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施例の温水装置
における一部切り欠き斜視図であり、図2は同分解斜視
図、図3は同縦断面図、図4は図3のA−A’断面図で
ある。図1〜図4において温水装置1は、略中央に配さ
れた平板状加熱手段であるセラミックヒータ2と、その
セラミックヒータ2との間の両側面部全域にスリット状
の熱交換用水路9を形成する水路形成手段4と、熱交換
用水路9へ給水するための入水口5と、前記熱交換用水
路9から温水を出湯するための出湯口6とから構成され
る。また、入水口5付近上流には入水口5から供給され
る水をスリット状の熱交換用水路9の全域に亘って供給
するための拡散部17を、出湯口6付近下流には熱交換
用水路9により温水とされた水を圧力損失なく徐々に出
湯口6に送り込むための集水部14を各々設ける。な
お、図3に示すL間の熱交換用水路9の流水方向に対し
垂直に切った断面はいずれも図4に示される断面であ
り、それにより熱交換用水路9内の水の流れを層流とす
る。また、入水口5及び出湯口6の断面積よりも大きく
することで、流速を減速し熱交換用水路9内に滞留する
時間を長くすることにより熱交換のために十分な時間を
確保する。
【0028】この水路形成手段4は、拡散手段4c、セ
ラミックヒータ2を固定するための固定ボス4eを有す
る水路形成半体4a、入水口5、出湯口6、給電線7を
挿通するための挿通口4d、挿通口4dから内側に突出
して形成された筒状の接合部8(拡散手段を兼用)を有
する水路形成半体4bとからなり、セラミックヒータ2
に設けた固定孔12内に固定ボス4eを挿入し、固定ボ
ス4eの頭部を加熱し押し潰すことで、水路形成半体4
aに挟着固定し、その後、セラミックヒータ2の給電線
7を挿通口4dに挿通した後、水路形成半体4a、4b
の開口部に嵌装した発熱ワイヤ13に直接電圧を印可し
て加熱し、水路形成半体4a、4bを溶着一体化し、ま
たセラミックヒータ2表面と接合部8との間を面パッキ
ン18でシールすることで函体を構成する。更に、挿通
口4dから接合部8内へシリコンなどを充填することで
確実にシールする。なお、水路形成手段4の内面に一体
にフィン3を形成しており、熱交換用水路9はフィン3
を隔壁とした複数の水路に分割されている。また、フィ
ン3の先端は鋭角となっており、入水した水とセラミッ
クヒータの接触面積を大きくする。
【0029】図4、図5に示すように、セラミックヒー
タ2の内部にはタングステンを主成分とした発熱体11
が配設され、その両側には一対のセラミック板10が発
熱体11を包み込むように一体構成されている。
【0030】その発熱体11の発熱部と給電端子7は、
セラミック板10の端部に寄せてあり、伝熱面を広くす
ることによりワット密度を低減したセラミックヒータ2
をなしている。また、給電端子7間にはセラミックヒー
タ2の表面温度を検出するための温度センサ15を配置
する。この温度センサ15で検出される温度は信号線1
6を介して制御装置(図示無し)に送られ、セラミック
ヒータが割れる可能性のある温度となった時にセラミッ
クヒータ2への通電を停止する。
【0031】上記構成より、施工後、入水口5から温水
装置1内に流入した水は、入水後すぐに両面に分かれ拡
散手段4c、8(接合部)により拡開して、乱れのない
流れで図2の矢印のように熱交換用水路9内を徐々に満
水状態として、温水装置1内の空気を出湯口6から排出
する。この際フィン3は熱交換用水路9内が波立って空
気排出が難しくなることを防止している。施工が完了
し、使用する時は、温水装置1内が水で満たされた状態
なので、入水口5から温水装置1内に流入した水は、入
水後すぐに両面に分かれ拡散手段4c、8(接合部)に
より拡開して、乱れのない流れで図2の矢印のように、
熱交換用水路9内に流れ込み、熱交換が行われ適温に加
熱された湯となり、集水部14によって圧力損失なく出
湯口6へ導かれることで湯を供給することができる。こ
の際、フィン3は熱交換用水路9を小通路として区画
し、それぞれの小通路を流れる水の流速が均一となるよ
う機能する。また、局所加熱により発生する空気溜りを
流水により出湯口6へ排出するよう機能する。本実施例
において、フィン3は一定間隔に設けられ、入水口5か
ら離れた箇所のフィン3を長くすることで、小通路の流
路抵抗を等しくし、各々の小通路に流れる流速を等しく
している。これに変えて、フィン3の長さを均等にし
て、入水口5から遠いほど間隔を広げるようにしても良
い。このように均一な流速とすることで、セラミックヒ
ータの表面温度を略一様にすることができ、ヒートショ
ックによるセラミックヒータの割れを防止することがで
きる。
【0032】セラミックヒータ2の給電線7から電力を
供給した場合、発熱体11により発生した熱がセラミッ
ク板10を経て、熱交換用水路9内を流れる水に効率よ
く、短時間に伝達され、水は熱交換用水路9内を流れる
わずかな時間の間に加熱され出湯口6より連続出湯す
る。
【0033】また、貯水部がなく熱交換用水路9内の水
の熱容量を低減できるので、使用開始から適温の温水が
出湯されるまでの昇温速度も速く、使用者が出湯温度を
変更したい場合などの応答も良くなる。
【0034】さらに、セラミック板10が防水性及び電
気絶縁性を有しているので、セラミックヒータ2の発熱
部11を水没させる構成が可能となり、熱効率をさらに
高める効果がある。
【0035】このようにタンクの両内面に熱交換用水路
9を形成する方式は、加熱流量が少ない場合などに極め
て有効である。
【0036】また、本実施例に示すように本発明の温水
装置では、給電端子7がセラミックヒータ2に垂直に設
けられているので、セラミックヒータ2の発熱部10を
タンク4に収納後、給電端子のリード線を平面シールと
して容易にかつ確実に水シールすることができる。
【0037】なお、本実施例においては、平板状加熱手
段として平板状のセラミックヒータを用いたが、シーズ
ヒータやマイカヒータ等、様々な応用が考えられる。
【0038】図8に別実施例を示す。基本構成として
は、セラミックヒータ等の加熱手段と入水するための入
水口5と加熱手段2により加熱された湯を出湯する出湯
口6と前記入水口5と前記出湯口6との中間あるいは近
傍の水路に設けられたプール部4gまたは突起部4fを
備えた温水装置である。そして、入水口5と出湯口6と
の中間にあるいは近傍の水路にプール部4gがあるた
め、温水装置に入ってくる水流はそこで一旦流速の分布
および方向を均一に整流化されてから6個の通孔4hを
通って伝熱面に進入することができる。水流の流速分布
が均一になることにより、水流は伝熱面から熱的エネル
ギーを一様に供給を受けられるため、水流の低温部領域
と高温部領域との温度差が小さくなり、そして出湯口付
近における水流の温度分布が均一になり出湯温を検出す
る検出手段にて検出される出湯温度のハンチング幅を極
力小さくすることができる。出湯口近傍に設けられた温
度検出手段(図示無)にて正確な出湯温度を検出するこ
とができるため、出湯温度制御の正確性と応答性を向上
させることができ、その結果人体局部洗浄装置の温水装
置おいては洗浄水温度が突発的な給水圧変動あるいは給
水温度変動等による外乱因子に対しても素速くかつ正確
に追従でき人体局部への高温度による洗浄水の吐水ある
いは低温度による洗浄水の吐水を防止することができ
る。また、伝熱面にて熱的エネルギーを一様に供給され
た水流は温度分布が均一であり、加熱手段に対して熱的
応力を軽減でき加熱手段への熱的負荷が軽減されるた
め、加熱手段の寿命を延長させ信頼性を向上させること
ができる。伝熱面近傍における水流の速度分布は均一で
整流化されているため、加熱時に伝熱面近傍より発生し
た蒸気あるいは水流に溶存していた気体が乱流状態で発
生する渦等に引き込まれて滞留するようなことがなく速
やかに出湯口へ押し流すことができる。加熱手段にて水
流を加熱した際に、伝熱面には蒸気や水流に溶存してい
た気体が分離して気泡が発生するが、水流の速度分布が
均一でなければその気泡が伝熱面近傍に滞留し伝熱面の
熱伝達率を低下させ、その部分において局部発熱が起こ
り、加熱手段へ熱的応力を加えることになり加熱手段の
信頼性を低下させることになるが、水流の速度分布が均
一であれば、加熱時に発生した蒸気や水流に溶存してい
た気体が気泡として発生しても滞留させることなく速や
かに出頭口へ押し流すことができ局所的な熱伝達効率低
下による局部発熱で加熱手段へ熱的負荷がかからないた
め加熱手段の信頼瀬を向上させることができる。上記整
流化手段により出湯温度は出湯温度検出手段近傍におい
て、ハンチング幅が低減されるため、出湯温度の制御を
素速くかつ正確に行うことが可能になるが、さらなる制
御の応答性および正確性を追求するならば、出湯温度の
温度検出手段上流側に水流の低温部領域と高温部領域を
攪拌させる突起部4fを設けても良い。これらの効果は
実験を実施することにより確認されている。そして、入
水口と出湯口との間の水路に水流を整流化するプール部
4gまたは突起部4fを備えることにより、入水口の形
状および向きを変化させても伝熱面への水流の流速およ
び方向の乱れを起こすことがないため、入水口の形状お
よび向きを温水装置の回りに配置している他ユニットに
干渉しないように決定できる等、入水口の位置決めおよ
び形状等の設計自由度が上がり、ひいては温水洗浄装置
等製品全体としてのコンパクト設計が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例の温水装置における一部切り
欠き斜視図
【図2】 同温水装置の分解斜視図
【図3】 同温水装置の側面図
【図4】 同セラミックヒータ部の断面図
【図5】 同セラミックヒータのパターン形成図
【図6】 従来の温水装置の一部切り欠き斜視図
【図7】 同セラミックヒータのパターン形成図
【図8】 同温水装置の別実施例に係る水路形成半体4
aの平面斜視図
【符号の説明】
1…温水装置 2…セラミックヒータ(平板状加熱手段) 3…突起部 4…タンク 5…入水口 6…出湯口 7…給電端子 8…シール材 9…直行水路 10…発熱体 11…セラミック板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松下 康一郎 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 古小路 実 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板状加熱手段と、前記平板状加熱手段
    の両側面部全域に熱交換用水路を形成する水路形成手段
    と、前記熱交換用水路へ給水するための入水口と、前記
    熱交換用水路から温水を出湯するための出湯口と、前記
    熱交換用水路内の水の流れを層流とする層流手段とから
    なる瞬間加熱温水装置。
  2. 【請求項2】 前記層流手段は、前記熱交換用水路を熱
    交換用水路の流水方向に対し垂直に切った断面積及び形
    状がいずれにおいても略同一として構成したことを特徴
    とする請求項1記載の瞬間加熱温水装置。
  3. 【請求項3】 入水口から熱交換用水路内へ流入する流
    入速度及び出湯口から熱交換用水路外へ流出する流出速
    度よりも熱交換用水路を流れる流速を減速させる減速手
    段を備えたことを特徴とする請求項1若しくは請求項2
    記載の瞬間加熱温水装置。
  4. 【請求項4】 前記減速手段は、熱交換用水路の流水方
    向に対し垂直に切った断面積を入水口の断面積および出
    湯口の断面積よりも大きくして構成したことを特徴とす
    る請求項3記載の瞬間加熱温水装置。
  5. 【請求項5】 入水口近傍下流に熱交換用水路へ流入す
    る水を平板状加熱手段の両側面部全域に広げる拡散手段
    を備えたことを特徴とする前記請求項のいずれか1項記
    載の瞬間加熱温水装置。
  6. 【請求項6】 前記熱交用水路内の水の流速を平板状加
    熱手段の両側面部全域に亘って略均一化する均一化手段
    を備えたことを特徴とする前記請求項のいずれか1項記
    載の瞬間加熱温水装置。
  7. 【請求項7】 前記均一化手段は、熱交換用水路内の流
    水方向に平行に設けた複数のフィンにより構成したこと
    を特徴とする請求項6記載の瞬間加熱温水装置。
  8. 【請求項8】 前記フィンは水路形成手段に一体的に設
    けたことを特徴とする請求項7記載の瞬間加熱温水装
    置。
  9. 【請求項9】 出湯口近傍上流に熱交換用水路から流出
    する湯を出湯口へ集水する集水手段を備えたことを特徴
    とする前記請求項のいずれか1項記載の瞬間加熱温水装
    置。
  10. 【請求項10】 前記平板状加熱手段の給電端子を前記
    平板状に対して垂直に設けたことを特徴とする上記いず
    れか1項記載の瞬間加熱温水装置。
  11. 【請求項11】 前記給電端子を前記均一化手段とした
    ことを特徴とする請求項10記載の瞬間加熱温水装置。
  12. 【請求項12】 平板状加熱手段は、電力によりジュー
    ル熱を発生する発熱体をアルミナ等からなる一対のセラ
    ミック板により挟んで形成したセラミックヒータである
    前記請求項のいずれか1項記載の瞬間加熱温水装置。
  13. 【請求項13】 平板状加熱手段は、前記水路形成手段
    に固定するための固定部と前記給電端子を端部に持った
    セラミックヒータであり、かつ前記固定部および給電端
    子以外の箇所全域にヒータパターンを形成した請求項1
    1記載の瞬間加熱温水装置。
  14. 【請求項14】 前記セラミックヒータの表面温度を検
    出する温度検出手段を前記ヒータパターンを形成する面
    と同一面に形成したことを特徴とする請求項10乃至請
    求項13記載の瞬間加熱温水装置。
  15. 【請求項15】前記温度検出手段を給電端子間に形成し
    たことを特徴とする請求項14記載の瞬間加熱温水装
    置。
  16. 【請求項16】加熱手段と入水するための入水口と、加
    熱手段により加熱された湯を出湯する出湯口と、入水口
    近傍に入水温度を検出する温度検知手段と、出湯口近傍
    に出湯温度を検出する温度検知手段と、前記入水口と前
    記出湯口の中間または近傍の水路に設けられたプール部
    とまたは突起部を備えた温水装置。
  17. 【請求項17】請求項16記載の温水装置において、加
    熱手段の伝熱面近傍の水路に温水の流れを整流化するス
    リットを備えた温水装置。
  18. 【請求項18】 請求項16記載の温水装置におい
    て、出湯口近傍の出湯温度を検出する温度検出手段の上
    流側に水流の低温部と高温部を撹拌する突起部またはエ
    ルボ部を備えた温水装置。
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