JP2000154680A - ドアストッパ装置 - Google Patents

ドアストッパ装置

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JP2000154680A
JP2000154680A JP11138856A JP13885699A JP2000154680A JP 2000154680 A JP2000154680 A JP 2000154680A JP 11138856 A JP11138856 A JP 11138856A JP 13885699 A JP13885699 A JP 13885699A JP 2000154680 A JP2000154680 A JP 2000154680A
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Toshio Sakakibara
敏男 榊原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通行や掃除の邪魔になることがないドアスト
ッパ装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 床に縦型のガイド筒1を埋設してこのガ
イド筒1に、戸当て部材2を戸当て面4が床面より突出
した戸当て状態と、戸当て部材2の上面が床面と略面一
にある収納状態の2態様に保持されるように嵌挿する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は開け放したドアが壁
面等に衝突することを防止するドアストッパ装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】開け放したドアが壁面等に衝突すること
を防止するドアストッパ装置は、通常、床面上に固定設
置されるため、高齢者や幼児が歩いたり通行する際に躓
いて転んだり、足をぶつけて怪我をする恐れがあるうえ
に、ドアストッパ装置の周辺を電気掃除機で掃除する際
には先細の吸引ノズルに交換して掃除しなければならず
手間がかかるうえに、ドアストッパ装置の周辺は床ふき
用のポリッシャーを利用することができなかった。しか
も、ドアストッパ装置により、ドアの開口度は規制され
るため、ドアの設置位置によってはドアノブが邪魔をし
てドア開口幅サイズの荷物などを通過させることができ
なくなるという問題もあった。さらに、車椅子を利用し
て通行する場合には、ドアストッパ装置が通行の邪魔を
する恐れが生じるという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は通行や掃除の
邪魔になることがないドアストッパ装置を提供すること
を目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
め本発明は、床に縦型のガイド筒を埋設してこのガイド
筒に、戸当て部材を戸当て面が床面より突出した戸当て
状態と、戸当て部材の上面が床面と略面一にある収納状
態の2態様に保持されるように嵌挿したドアストッパ装
置を請求項1の発明とし、請求項1の発明において、戸
当て部材の上部をストッパ部としてその側面を戸当て面
としたドアストッパ装置を請求項2の発明とし、戸当て
部材の上部を屈曲自在に枢着されるストッパ部としてそ
の上端を戸当て面としたドアストッパ装置を請求項3の
発明とし、請求項1または2または3の発明において、
戸当て部材がロック機構により戸当て状態と、収納状態
の2態様に保持されるドアストッパ装置を請求項4の発
明とし、請求項4の発明において、ロック機構が係止溝
と、ガイド筒に設けられて前記係止溝と係合するピン
と、戸当て部材を上方に付勢するばねとからなるドアス
トッパ装置を請求項5の発明とし、ロック機構が戸当て
部材の下降位置と下降位置を規制する係止部を形成した
逆行防止段付きのハート形カム溝と、一端をガイド筒に
枢着させるとともに他端を前記ハート形カム溝に係合さ
せたカムレバーと、戸当て部材を上方に付勢するばねと
からなるドアストッパ装置を請求項6の発明とし、ロッ
ク機構が戸当て部材の下降位置を規制する係止部を形成
した逆行防止段付きのハート形カム溝と、戸当て部材の
上昇位置を規制する縦ガイド溝と、一端をガイド筒に枢
着させるとともに他端を前記ハート形カム溝に係合させ
たカムレバーと、ガイド筒に取り付けられて前記縦ガイ
ド溝に係合する固定ピンと、戸当て部材を上方に付勢す
るばねとからなるドアストッパ装置を請求項7の発明と
し、請求項6の発明において、ハート形カム溝の下部に
鉤形溝を延設してその下端を開放するとともに、ハート
形カム溝と鉤形溝との交点を係止部としたドアストッパ
装置を請求項8の発明とし、請求項7の発明において、
ハート形カム溝の下端が開放されているドアストッパ装
置を請求項9の発明とするのである。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明の第1の好ましい実
施の形態を図1、2、3、4に基づいて詳細に説明す
る。1は上面を床面と略面一として床に埋設される縦型
のガイド筒であり、該ガイド筒1の上端面には床取付用
のフランジ部1aが形成されている。2は前記ガイド筒
1内に嵌挿される断面円形の戸当て部材であり、該戸当
て部材2は先方部に屈曲自在なストッパ部3を枢着した
もので、該ストッパ部3の上端は合成ゴムやプラスチッ
ク等の緩衝材よりなる戸当て面4としている。また、戸
当て部材2のストッパ部3は図3に示されるように、9
0度横向きに屈曲させた時、ストッパ部3のT字形状の
ヒンジ部の上端下面3aがもう一方のヒンジ部の側面2
aに当接してストッパ部3が90度だけ横向きに枢動さ
れるようになっている。
【0006】5はロック機構であり、該ロック機構5は
戸当て部材2のストッパ部3の戸当て面4を床面より突
出させた戸当て状態と床面と略面一にある収納状態の2
態様に保持するものであり、戸当て状態では戸当て部材
2のストッパ部3はガイド筒1より突出され、収納状態
では戸当て部材2のストッパ部3はガイド筒1内に没入
される。また、該ロック機構5は戸当て部材2の外面に
わたって形成される係止溝6と、ガイド筒1に設けられ
て前記係止溝6と係合するピン7と、戸当て部材2を上
方に付勢するばね8とからなるものであり、係止溝6は
ストッパ部3の中間部に到る戸当て部材2の上下方向に
形成され、ピン7との係合により戸当て部材2を回り止
めするとともに、その上下端を90度屈曲させた係止部
6a、6bに形成してピン7が係止溝6の上下端に達し
たとき戸当て部材2を時計回り方向に若干回動させるこ
とによりピン7は係止部6a、6bに係合され、ストッ
パ部3を図2、図3に示されるようなガイド筒1内への
収納状態と戸当て状態との2態様に保持できるものとし
ている。
【0007】9はガイド筒1の下端縁に形成される内鍔
部であり、該内鍔部9にばね8の下端は支持される。1
0は戸当て面4に形成される抓みであり、該抓み10を
つまんで戸当て部材2を回動させることにより、係止溝
6の係止部6a、6bにピン7を係止させたり、係止部
6a、6bからピン7の係合を解いたりするものであ
る。11はドア留めであり、該ドア留め11はドアに取
り付けられるフックHと、ストッパ部3に形成されて該
フックHを係止させる係止孔12とよりなるものとして
いるが、落とし錠形式のドア留めとしてもよい。13は
床がコンクリートの場合、ガイド筒1の下方に形成され
る埃溜めで、ガイド筒1内に塵埃が堆積して作動不良が
発生することを防止しているが、埃溜め13内に塵埃が
充満したような場合には、ガイド筒1を床に固定してい
るフランジ部1aのねじを外してガイド筒1を戸当て部
材2毎床から外したうえ、孔内の塵埃を電気掃除機で吸
引して取り除けばよい。
【0008】このように構成されたものは、先ず、ガイ
ド筒嵌合用の孔をドアの旋回終端位置の床に穿設する。
そして、穿設された透孔に戸当て部材2が装着されてい
る縦型のガイド筒1を埋設し、そのフランジ部1aをも
って床面にねじ止め固定する。このようにして床に組み
込まれたドアストッパ装置は、抓み10を摘んで反時計
回り方向に回動させて、係止部6aとピン7との係合を
解けば、ストッパ部3の戸当て面4を床面と略面一とし
てガイド筒1内に収納されている戸当て部材2はばね8
の付勢力によりガイド筒1を上昇してストッパ部3をガ
イド筒1の上方に突出させる。そして、係止溝6の終端
がピン7に当接した状態で、抓み10を摘んで戸当て部
材2を時計回り方向に回動させて係止部6bにピン7を
係止させ、戸当て部材2のストッパ部3を床面より突出
させた状態に保持する。この状態でストッパ部3をヒン
ジにより90度横向きに屈曲させれば、ストッパ部3の
上端の緩衝材よりなる戸当て面4がドア面と向かい合う
戸当て状態となる。この状態でドアが勢いよく開け放た
れると、ドアはストッパ部3の戸当て面4と衝突するこ
ととなるが、戸当て面4は緩衝材よりなるため、そのエ
ネルギーは吸収されてドアを傷めたり、ドアのガラスを
破損したり、あるいは、壁等を損傷させたり、大きな衝
突音を発することもないものである。
【0009】そして、車椅子で通行しようと場合や、室
内の掃除や床ふきを行う場合には、90度横向きに屈曲
されているストッパ部3をヒンジ部をもって起立させ
て、戸当て部材2を直線状としたうえ、ストッパ部3の
上端に形成されている戸当て面4の抓み10を摘んで反
時計回り方向に戸当て部材2を回動させれば、係止溝6
の係止部6bに係止されているピン7は係止溝6の直線
部分に移動するから、この状態で戸当て部材2を下方に
押し込めば、戸当て部材2の係止溝6はピン7に沿って
ばね8の付勢力に抗して下降し、ストッパ部3の上端が
ガイド筒1の上端面と面一となる時点、すなわち係止溝
6の始端にピン7が当接することにより下降は停止され
る。この状態で戸当て面4の抓み10を摘んで時計回り
方向に戸当て部材2を回動させれば、係止溝6の係止部
6aにピン7は係止されることとなり、ストッパ部3は
ガイド筒1内に収納されることとなるので、床面にはフ
ランジ部1aの厚み分が膨出されるのみであるから、車
椅子の通行の障害となったり、掃除や床ふきの邪魔にな
ることはほとんどないので、電気掃除機やポリッシャー
で通常の床面と同じように掃除を行うことができるうえ
に、車椅子での通行も支障なく行えることとなる。しか
も、高齢者や幼児が歩いたり通行する際に躓いて転んだ
り、足をぶつけて怪我をすることもないものである。ま
た、ドアを開け放しで固定する場合には、ドア留め11
のドアに取り付けられているフックHをストッパ部3の
係止孔12に係止させてドアを戸当て部材2に係合させ
ればよい。
【0010】図5、6に示される、第2の好ましい実施
の形態は、ストッパ部3を屈曲自在とせず、戸当て部材
2の先方部にストッパ部3を一連に続けて形成し、該ス
トッパ部3の側面に戸当て面4を形成したものとし、構
造を簡単にして部品数を減らすとともに組み付け工数を
減らしてコストダウンを図り安価に提供できるものとし
ている。また、ストッパ部3に形成される戸当て面4は
断面円形のストッパ部3の側面を切削して平面状として
いるが、戸当て部材2を断面角形としてストッパ部3の
切削工程をなくしたものとしてもよい。また、ロック機
構5その他の構成は前記好ましい実施の形態と同じため
同一符号を付して説明を省略する。
【0011】また、前記各好ましい実施の形態では、戸
当て面4を合成ゴムやプラスチック等の緩衝材を用いて
いるが、超低弾性ゴム等の衝撃吸収材を用いればより効
果的にドアの衝突エネルギーを吸収できることとなる。
さらに、前記各好ましい実施の形態では、戸当て面4に
抓み10を設けているが、戸当て面4の表面に指を押し
付けてその摩擦抵抗で戸当て部材2を回動させ、係止溝
6の係止部6a、6bとピン7との係脱を行ってもよ
く、あるいは、戸当て面4の表面を粗面にして摩擦抵抗
を増大させ指による回動操作が容易になるようにしても
良いことは勿論である。また、前記各好ましい実施の形
態では、床面にはガイド筒1のフランジ部1aが膨出さ
れるものとしているが、床にフランジ部1aが嵌まり込
む窪みを形成する等して床と面一となるようにしてもよ
いことは勿論である。
【0012】図7〜13に示される、第3の好ましい実
施の形態は、前記第2の好ましい実施の形態と同じよう
に、ストッパ部3を屈曲自在とせず、戸当て部材2の先
方部にストッパ部3を一連に続けて形成し、該ストッパ
部3の側面を戸当て面4とするとともに、ロック機構5
を戸当て部材2の外周面に形成されるハート形カム溝1
6と、一端をガイド筒1に枢着させるとともに他端を前
記ハート形カム溝16に係合させた揺動自在なカムレバ
ー17と、戸当て部材2を上方に付勢するばね8とから
なるものとしている。
【0013】そして、前記ハート形カム溝16は図12
に示されるように、戸当て部材2の下降位置を規制する
係止部5aを形成するとともに、カムレバー17の逆行
防止段が形成された溝に係合されて循環運動を行うカム
レバー17が逆方向(時計回り方向)に移動しないよ
う、ハート形カム溝16の溝は、反時計回り方向に対し
て溝の最も深い位置から次第に浅くなり、次いで、最も
浅くなった溝から段差をもって最も深い溝に移動するよ
うになっており、カムレバー17は正方向(反時計回り
方向)には移動できるが、時計回り方向には深い溝と浅
い溝との間に形成された段差により移動することはでき
ないようになっている。さらに、ハート形カム溝16は
下端を開放したものとして、組立時、カムレバー17の
組付け作業を簡単にして生産性を向上できるものとする
とともに、ガイド筒1内を清掃する際に、ハート形カム
溝16からカムレバー17を簡単に離脱させて、戸当て
部材2をガイド筒1から簡単に引き出せるようにしてい
る。また、図13に示されるように、下降位置を規制す
る係止部5aを形成するとともに、ハート形カム溝16
の下部に鉤形溝16aを形成して、ハート形カム溝16
と鉤形溝16aとの交点を係止部5bとし、カムレバー
17のカム17aを係止部5bに当接させて戸当て部材
2の上昇位置を規制できるものとしているが、ガイド筒
1内を清掃する時には、カムレバー17のカム17aが
鉤形溝16aの水平溝に沿うよう戸当て部材2を回動さ
せ、鉤形溝16aの角部にカム17aが当接した後、戸
当て部材2を引上げれば、下端を開放させた鉤形溝16
aからカム17aは抜け出すため、戸当て部材2をガイ
ド筒1から引き出すことができることとなる。
【0014】また、前記カムレバー17は上端にハート
形カム溝16に係合されるカム17aが屈曲形成される
とともに、下端にガイド筒1に枢着される短杆17b
が、前記カム17aとは逆方向に屈曲されて形成される
もので、ばね性を付与させるため、カム17a、短杆1
7bを水平としたとき縦杆17cは傾斜されるものとし
ている。さらに、前記ばね8はガイド筒1の底部開口に
張架された桟1bから立設されるガイドピン18に嵌挿
され、下端を桟1bに当接させるとともに、上端を戸当
て部材2に形成された縦孔2bの天井に当接させて、戸
当て部材2を上方に付勢している。19は戸当て部材2
に形成される縦ガイド溝であり、該縦ガイド溝19は図
12に示されるような、下端を開放させたハート形カム
溝16を用いた場合、カムレバー17では戸当て部材2
の上昇位置を規制することができないので、ガイド筒1
に挿通される固定ピン20を縦ガイド溝19に係合させ
て戸当て部材2の上昇位置を規制するものとしている。
また、ストッパ部3には、図9、10に示されるよう
な、掛け金23の出没自在なピン23aを嵌挿させる凹
孔24を図10や図7に鎖線で示されるように形成し
て、ピン23aを凹孔24に嵌合させることによりドア
の動き止めを行っているが、図11に示されるような、
磁石製の当て部材21をドアに取り付け、ストッパ部3
を鉄製として、ストッパ部3を当て部材21を当接させ
ることにより磁気吸着させてドアを動き止めするものと
してもよい。この磁石製の当て部材21による磁気吸着
によるドア止めでは、強い風が吹くようなときには、磁
気吸着が解かれることがあるので、当て部材21に枢動
自在な掛け輪22を取り付けて必要時に掛け輪22をス
トッパ部3に掛け止めてドアの動き止めを確実なものと
することが好ましい。
【0015】このように構成されたものは、前記好まし
い実施の形態と同様にしてガイド筒1を取り付ける。こ
のようにして床に組み込まれたドアストッパ装置は、図
7、8、9に示される状態から、ストッパ部3を押して
戸当て部材2をガイド筒内に若干押し込めば、ハート形
カム溝16の上端中央部の係止部5aに係合されている
カムレバー17のカム17aは図12、13上、溝の傾
斜に沿って左側のハート形カム溝16の頂部に移動す
る。この状態で戸当て部材2への押圧を解けば、ばね8
により付勢されている戸当て部材2は上昇することとな
る。この上昇によりカムレバー17のカム17aはハー
ト形カム溝16の下方に移動して、中央の集合された段
差付きの溝に移行することとなる。このとき、図12に
示されるハート形カム溝16の場合は、固定ピン20が
縦ガイド溝19の下端に係止することにより戸当て部材
2の上昇は停止する。そして、図13に示されるハート
形カム溝16の場合は、カム17aは係止部5bに係止
して戸当て部材2の上昇を停止させる。これにより、戸
当て部材2のストッパ部3は床面より一定長さ突出され
た戸当て可能な状態となる。この状態でドアが開かれる
と、ドアはストッパ部3に当たって停止されるので、ド
アが壁等にぶつかって壁等を損傷させることがもない。
【0016】そして、車椅子で通行しようと場合や、室
内の掃除や床ふきを行う場合には、図10、11の状態
から戸当て部材2のストッパ部3を押圧して、戸当て部
材2をガイド筒1内に押し込めば、ハート形カム溝16
の下端中央部の溝に係合されているカムレバー17のカ
ム17aは段差により左側の溝に移行できないので、図
12、13上において、右側のハート形カム溝16に沿
って上昇し、段差を介して頂部の深い溝に嵌まり込む。
この状態で戸当て部材2への押圧を解けば、ばね8によ
り付勢されている戸当て部材2は上昇することとなり、
この上昇によってカムレバー17のカム17aはハート
形カム溝16の上端中央部の係止部5aに移動してばね
圧により停止し安定する。このときストッパ部3の上端
面はガイド筒1の上端面と面一となるので、床面にはフ
ランジ部1aの厚み分が膨出されるのみであるから、ス
トッパ部3が邪魔となることがないので、ドアをストッ
パ部3に邪魔されることのない最大限開放できるので、
車椅子の通行は勿論、ドアノブにより邪魔されることが
ないので、ドアの開口幅サイズの荷物などを通過させる
ことが可能となる。しかも、掃除や床ふきの邪魔になる
ことはなく、電気掃除機やポリッシャーで通常の床面と
同じように掃除や床ふきを行うことができる。さらに、
高齢者や幼児が歩いたり通行する際にストッパ部3に躓
いて転んだり、足をぶつけて怪我をすることもない。そ
して、ドアを開け放しで固定する場合には、図9、図1
0に示される掛け金23のピン23aをストッパ部3の
凹孔24に嵌合させたり、図11に示されるように、ス
トッパ部3を鉄製として磁石製の当て部材21にストッ
パ部3を磁気吸着させれてドア止めを行えばよい。磁気
吸着によりドア止めを行う際、確実なドア止めを必要と
するときには、当て部材21の掛け輪22をストッパ部
に3に掛け止めればよい。
【0017】また、図14に示される、第4の好ましい
実施の形態は、ガイド筒1を戸当て部材2より短くして
ガイド筒1よりフランジ付きの下部が突出されるものと
するとともに、ストッパ部3を戸当て部材2に螺着した
ものとし、ストッパ部3の螺着を解くことにより戸当て
部材2の分解を行ってガイド筒1内の清掃を容易なもの
とするとともに、組付けを容易なものとして組立作業性
を向上させた点が、前記第3の好ましい実施の形態と相
違する以外の構成および作用効果は同じため同一符号を
付して説明を省略する。
【0018】
【発明の効果】本発明は前記説明により明らかなよう
に、戸当て部材をガイド筒に嵌挿し、戸当て部材の戸当
て面が床面より突出した戸当て状態と、戸当て部材の上
面が床面と略面一にある収納状態の2態様に保持するよ
うにしたから、ドアストッパ装置の不使用時、床面に戸
当て部材のような突起物がないバリヤフリーとすること
ができ、車椅子による通行や幼児の歩行器、自動車おも
ちゃ等による移動や遊戯も自由になるうえに、高齢者や
幼児が歩いたり通行する際、ドアストッパ装置に躓いて
転倒したり、足をぶつけて怪我をする恐れはなくなるう
えに、電気掃除機による掃除やポリッシャーによる床ふ
きをする際にも邪魔になることがない等種々の利点を有
するものである。従って、本発明は従来の問題点を解決
したドアストッパ装置として寄与するところ大なもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の好ましい実施の形態を収納状態
として示す一部切欠斜視図である。
【図2】本発明の第1の好ましい実施の形態を収納状態
として示す断面図である。
【図3】本発明の第1の好ましい実施の形態を状態を戸
当て状態として示す断面図である。
【図4】本発明の第1の好ましい実施の形態を状態を戸
当て状態として示す平面図である。
【図5】本発明の第2の好ましい実施の形態を収納状態
として示す斜視図である。
【図6】本発明の第2の好ましい実施の形態を戸当て状
態として示す断面図である。
【図7】本発明の第3の好ましい実施の形態を収納状態
として示す一部切欠斜視図である。
【図8】本発明の第3の好ましい実施の形態を収納状態
として示す一部切欠側面図である。
【図9】本発明の第3の好ましい実施の形態を戸当て前
状態として示す正面図である。
【図10】本発明の第3の好ましい実施の形態を戸当て
状態として示す正面図である。
【図11】本発明の第3の好ましい実施の形態を磁気吸
着による戸当て状態として示す正面図である。
【図12】本発明の第3の好ましい実施の形態のロック
機構のハート形カム溝を示す正面図である。
【図13】本発明の第3の好ましい実施の形態のロック
機構のハート形カム溝の別の例を示す正面図である。
【図14】本発明の第4の好ましい実施の形態を収納状
態として示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ガイド筒 2 戸当て部材 3 ストッパ部 4 戸当て面 5 ロック機構 5a 係止部 5b 係止部 6 係止溝 7 ピン 8 ばね 16 ハート形カム溝 16a 鉤形溝 17 カムレバー 19 縦ガイド溝 20 固定ピン

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床に縦型のガイド筒(1) を埋設してこの
    ガイド筒(1) に、戸当て部材(2) を戸当て面(4) が床面
    より突出した戸当て状態と、戸当て部材(2)の上面が床
    面と略面一にある収納状態の2態様に保持されるように
    嵌挿したことを特徴とするドアストッパ装置。
  2. 【請求項2】 戸当て部材(2) の上部をストッパ部(3)
    としてその側面を戸当て面(4) とした請求項1に記載の
    ドアストッパ装置。
  3. 【請求項3】 戸当て部材(2) の上部を屈曲自在に枢着
    されるストッパ部(3) としてその上端を戸当て面(4) と
    した請求項1に記載のドアストッパ装置。
  4. 【請求項4】 戸当て部材(2) がロック機構(5) により
    戸当て状態と、収納状態の2態様に保持される請求項1
    または2または3に記載のドアストッパ装置。
  5. 【請求項5】 ロック機構(5) が係止溝(6) と、ガイド
    筒(1) に設けられて前記係止溝(6) と係合するピン(7)
    と、戸当て部材(2) を上方に付勢するばね(8) とからな
    る請求項4に記載のドアストッパ装置。
  6. 【請求項6】 ロック機構(5) が戸当て部材(2) の下降
    位置と上降位置を規制する係止部(5a)、(5b)を形成した
    逆行防止段付きのハート形カム溝(16)と、一端をガイド
    筒(1) に枢着させるとともに他端を前記ハート形カム溝
    (16)に係合させたカムレバー(17)と、戸当て部材(2) を
    上方に付勢するばね(8) とからなる請求項4に記載のド
    アストッパ装置。
  7. 【請求項7】 ロック機構(5) が戸当て部材(2) の下降
    位置を規制する係止部(5a)を形成した逆行防止段付きの
    ハート形カム溝(16)と、戸当て部材(2) の上昇位置を規
    制する縦ガイド溝(19)と、一端をガイド筒(1) に枢着さ
    せるとともに他端を前記ハート形カム溝(16)に係合させ
    たカムレバー(17)と、ガイド筒(1) に取り付けられて前
    記縦ガイド溝(19)に係合される固定ピン(20)と、戸当て
    部材(2) を上方に付勢するばね(8) とからなる請求項4
    に記載のドアストッパ装置。
  8. 【請求項8】 ハート形カム溝(16)の下部に鉤形溝(16
    a) を延設してその下端を開放するとともに、ハート形
    カム溝(16)と鉤形溝(16a) との交点を係止部(5b)とした
    請求項6に記載のドアストッパ装置。
  9. 【請求項9】 ハート形カム溝(16)の下端が開放されて
    いる請求項7に記載のドアストッパ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011234785A (ja) * 2010-05-06 2011-11-24 Hitachi Appliances Inc 洗濯機
EP3219889A1 (de) * 2016-03-14 2017-09-20 Stefan Krause Schutzverriegelung, insbesondere schutzverriegelung für eine tür oder ein fenster

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