JP2000154180A - 2−フェニルベンゾトリアゾール類の製造法 - Google Patents

2−フェニルベンゾトリアゾール類の製造法

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JP2000154180A
JP2000154180A JP10328644A JP32864498A JP2000154180A JP 2000154180 A JP2000154180 A JP 2000154180A JP 10328644 A JP10328644 A JP 10328644A JP 32864498 A JP32864498 A JP 32864498A JP 2000154180 A JP2000154180 A JP 2000154180A
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carbon atoms
hydrogen atom
hydroxy
alkyl
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Yoshinori Omae
吉則 大前
Yuichi Kaneko
勇一 金子
Yasuhiro Hizuka
安弘 肥塚
Naohiko Fukuoka
直彦 福岡
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Chemipro Kasei Kaisha Ltd
Original Assignee
Chemipro Kasei Kaisha Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 酸性条件下で水素による還元反応を行う新規
な2−フェニルベンゾトリアゾールの製法の提供と、酸
性物質の存在下、安価でクリーンな水素による還元反応
を行うことにより、副反応や脱塩素化がほとんどなく、
目的生成物である2−フェニルベンゾトリアゾール類を
分離、精製しやすく、かつ収率や生産性の高い新規な2
−フェニルベンゾトリアゾールの製法の提供。 【解決手段】 一般式II 【化1】 で示される2−フェニルベンゾトリアゾール−N−オキ
シド類を酸性条件に、水および有機溶媒からなる群から
選ばれた少なくとも1種の溶媒中で水素添加触媒の存在
下、水素により還元することを特徴とする前記一般式I
で示される2−フェニルベンゾトリアゾール類の製造
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチックス、
塗料、油、繊維等の紫外線吸収剤として有用な2−フェ
ニルベンゾトリアゾール類の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】2−フェニルベンゾトリアゾール類は、
一般式III
【化3】 (式中、R、R、R、R、Rは一般式Iに同
じ)で示されるo−ニトロヒドロキシアゾベンゼン類を
化学的又は電解的に還元して製造されている。しかしな
がら夫々一長一短があって充分満足し得る方法ではな
い。
【0003】例えば特公昭37−5934号公報および
米国特許第3773751号では、o−ニトロアゾベン
ゼン類をアルコール性水酸化ナトリウム溶液中におい
て、亜鉛末で化学的に還元して相当する2−フェニルベ
ンゾトリアゾール類を良好な収率で得ているが、この水
酸化ナトリウム−亜鉛系は、亜鉛スラッジを生じる点で
排水汚染の問題や廃棄物の処理が容易でないことなどの
難点がある。
【0004】米国特許第2362988号では前記反応
において、硫化アンモン、アルカリスルフィド亜鉛−ア
ンモニア系、硫化水素−ナトリウム系又は亜鉛−塩酸系
などの還元剤を用いる方法を提案しているが、この方法
は多量の亜硫酸塩、亜鉛塩を生成するため、やはり排水
汚染の問題や廃棄物の処理が容易ではない。
【0005】特開昭52−113973号、特開昭52
−113974号、特公昭60−36429号、特公昭
60−36430号、特公昭60−36431号および
特公昭60−36432号各公報では、o−ニトロアゾ
ベンゼン類を水素化触媒および塩基性物質の存在下にア
ルカリ性の条件で水素還元を行って相当する2−フェニ
ルベンゾトリアゾール類を得ているが充分な生成率とは
言えない。またRが塩素のとき脱塩素化による副生物
が生じるという問題点がある。
【0006】また脱塩素化の問題に対し種々の製法が提
案されており、特開平2−134370号ではo−ニト
ロアゾベンゼン類を白金触媒と多量の有機アミンの存在
下に接触水素添加する方法、更に特開平7−22857
6号、特開平7−228577号および特開平8−21
7762号公報では、o−ニトロアゾべンゼン類を硫黄
化合物により被毒された水素化触媒および塩基性物質の
存在下に水素で還元して相当する2−フェニルベンゾト
リアゾール類が得られる旨報告されている。しかしなが
ら、それらの方法は塩基性物質の処理と環境上の問題か
ら作業が複雑となり、また基質に対する溶媒使用量が多
く生産性が悪いので工業的製法としては問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的
は、酸性条件下で水素による還元反応を行う新規な2−
フェニルベンゾトリアゾールの製法を提供することにあ
り、本発明の第2の目的は、酸性物質の存在下、安価で
クリーンな水素による還元反応を行うことにより、副反
応や脱塩素化がほとんどなく、目的生成物である2−フ
ェニルベンゾトリアゾール類を分離、精製しやすく、か
つ収率や生産性の高い新規な2−フェニルベンゾトリア
ゾールの製法を提供する点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
問題点を解消すべく種々研究したところ、これまでに類
例のない酸性物質の存在下で、2−フェニルベンゾトリ
アゾール−N−オキシド類を出発原料として水素による
還元反応を行うことにより、前記課題を達成できること
を見出した。
【0009】すなわち本発明は、一般式I
【化4】 〔式中Rは、水素原子、塩素原子、炭素数1〜4の低
級アルキル基、炭素数1〜4の低級アルコキシル基、カ
ルボキシル基およびスルホン酸基よりなる群から選ばれ
た基であり、Rは、水素原子、塩素原子、炭素数1〜
4の低級アルキル基および炭素数1〜4の低級アルコキ
シル基よりなる群から選ばれた基であり、Rは、水素
原子、塩素原子、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数
1〜4の低級アルコキシル基、フェニル基、炭素数1〜
8のアルキル基で置換されたフェニル基、フェノキシ
基、アルキル部分の炭素数1〜4のフェニルアルキル
基、および式 −C2n−COOR (式中、nは0〜4を表わし、Rは水素原子または炭
素数1〜4のアルキル基を表わす。)よりなる群から選
ばれた基であり、Rは、水素原子、塩素原子、ヒドロ
キシル基および炭素数1〜4のアルコキシル基よりなる
群から選ばれた基であり、Rは水素原子、炭素数1〜
12のアルキル基およびアルキル部分の炭素数が1〜4
のフェニルアルキル基よりなる群から選ばれた基であ
る。〕で示される2−フェニルベンゾトリアゾール類を
製造するに際して、一般式II
【化5】 〔式中Rは、水素原子、塩素原子、炭素数1〜4の低
級アルキル基、炭素数1〜4の低級アルコキシル基、カ
ルボキシル基およびスルホン酸基よりなる群から選ばれ
た基であり、Rは、水素原子、塩素原子、炭素数1〜
4の低級アルキル基および炭素数1〜4の低級アルコキ
シル基よりなる群から選ばれた基であり、Rは、水素
原子、塩素原子、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数
1〜4の低級アルコキシル基、フェニル基、炭素数1〜
8のアルキル基で置換されたフェニル基、フェノキシ
基、アルキル部分の炭素数1〜4のフェニルアルキル
基、および式 −C2n−COOR (式中、nは0〜4を表わし、Rは水素原子または炭
素数1〜4のアルキル基を表わす。)よりなる群から選
ばれた基であり、Rは、水素原子、塩素原子、ヒドロ
キシル基および炭素数1〜4のアルコキシル基よりなる
群から選ばれた基であり、Rは水素原子、炭素数1〜
12のアルキル基およびアルキル部分の炭素数が1〜4
のフェニルアルキル基よりなる群から選ばれた基であ
る。〕で示される2−フェニルベンゾトリアゾール−N
−オキシド類を酸性条件に、水および有機溶媒からなる
群から選ばれた少なくとも1種の溶媒中で水素添加触媒
の存在下、水素により還元することを特徴とする前記一
般式Iで示される2−フェニルベンゾトリアゾール類の
製造法に関する。
【0010】本発明の概略を説明すれば、反応容器に出
発物質である2−フェニルベンゾトリアゾール−N−オ
キシド類、溶媒、水素添加触媒および酸性物質を入れ、
反応容器中の空気を水素置換した後、所定量の水素を常
圧〜5kg/cm2で送り、常温〜300℃の温度で、
攪拌下反応を進める。反応終了後、水素添加触媒を濾別
し得られた粗生成物を再結晶などによって精製すれば2
−フェニルベンゾトリアゾール類の精製品が得られる。
【0011】本発明における酸性物質としては特別の制
限はないが、最も適切な酸性物質としては、塩酸、硫
酸、燐酸などの無機酸類もしくは酢酸、ギ酸、蓚酸、メ
タンスルホン酸などの有機酸類であって、これらは単独
でもあるいは混合物の形でもいずれの形であってもよ
く、またこれらの酸性物質は水溶液としても用いること
ができる。
【0012】酸性物質の添加量は一般式IIのN−オキシ
ド類に対して0.1〜500モル%の添加量範囲がよ
く、好ましくは1〜10モル%で用いることが適当であ
る。酸性の条件としては、pH5以下、特にpH2以下
で行うことが好ましい。
【0013】本発明に使用出来る反応溶媒としては、
水;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコー
ル、n−プロパノール、イソブタノール、n−ブタノー
ル、シクロヘキサノール、エチレングリコール、プロピ
レングリコールなどのアルコール類;ジオキサン、テト
ラヒドロフラン、ジブチルエーテル、エチルイソアミル
エーテル、エチルフェニルエーテルなどのエーテル類;
ヘキサン、シクロヘキサン、トルエン、キシレンなどの
脂肪族あるいは芳香族の炭化水素類;ホルムアミド、ア
セトアミド、キノリン、トリエチルアミン、n−ブチル
アミン、2−メチルピロリドンなどの含窒素化合物類を
用いることができ、これらは1種類あるいは2種以上混
合して用いることができる。
【0014】反応溶媒の使用量は、一般式IIのN−オキ
シド類の重量に対して0〜20倍量、好ましくは、生産
性や反応熱の除熱および反応物を溶解し水素添加触媒を
濾別するために1〜2倍量が適当である。
【0015】本発明に使用出来る水素添加触媒としては
公知のものでよく、白金、パラジウム、ルテニウム、ロ
ジウムなどの白金族元素が用いられる。又、白金、パラ
ジウム、ルテニウム、ロジウムなどの触媒成分を種々の
担持体、例えば炭素(活性炭、木炭等)、炭酸カルシウ
ム、炭酸バリウム、硫酸バリウム、アルミナ、珪藻土、
シリカアルミナなどに担持したものを使用することがで
き、その担持量は0.1〜10重量%、好ましくは0.
1〜5重量%である。さらに、触媒成分を金属系被毒剤
や硫黄系被毒剤で処理することができる。金属系被毒剤
として例えば、酢酸スズ(II)、塩化スズ(II)、硫酸
スズ(II)、酢酸鉛(II)、硝酸鉛(II)、EDTA2
ナトリウム鉛などの元素周期表第14族の金属(Ge、
Sn、Pb)塩、または硫黄系被毒剤としてチオグリコ
ール、チオ酢酸、チオ酢酸ブチル、チオジプロピオン
酸、ノルマルドデシルメルカプタン、2−メルカプトエ
タノール、メチレンビスチオグリコール酸ブチル、ベン
ジルメルカプタン、チオサリチル酸、チオフェノールな
どのチオール類、チオフェン、チオフェン酢酸、ジフェ
ニルスルフィド、ジベンジルモノスルフィドなどのスル
フィド類あるいはチオ尿素などを挙げることができる。
【0016】触媒成分の被毒は、酢酸スズ(II)、塩化
スズ(II)、硫酸スズ(II)、酢酸鉛(II)、硝酸鉛
(II)、EDTA2ナトリウム鉛などの金属系被毒剤を
1種類あるいは2種以上混合して用いることができる。
例えば、金属系被毒剤を用いて被毒を施す場合、あらか
じめ水素添加触媒と金属系被毒剤を水中で50℃〜10
0℃で加熱撹拌することで調製でき、好ましくは、触媒
成分に対して0.1〜5重量%、特に好ましくは0.1
〜1.0重量%の被毒を施して用いる。また、チオ尿
素、チオフェン、チオフェノール、ドデシルメルカプタ
ンなどの硫黄系被毒剤を用いる場合、1種類あるいは2
種以上混合して用いることができる。例えば、硫黄系被
毒剤を用いて被毒を施す場合、あらかじめ水素添加触媒
と硫黄系被毒剤を本反応溶媒中に添加し、室温〜50℃
で撹拌することで調製でき、好ましくは、触媒成分に対
して0.1〜2重量%、特に好ましくは0.1〜1重量
%を添加する。
【0017】本発明における水素添加触媒の使用量は、
一般式IIのN−オキシド類の重量に対して、0.1〜1
0重量%、好ましくは0.2〜1重量%で使用し、反応
後濾別により分離した本水素添加触媒を特別な再生処理
を行うことなく繰り返し使用することもできる。
【0018】本発明における還元反応温度としては、通
常、0℃から300℃の温度で充分行うことができ、好
ましくは常温から150℃の温度で行う。
【0019】本発明における還元反応圧力としては、常
圧〜50kg/cm2の圧力で充分行うことができ、好
ましくは常圧〜10kg/cm2の圧力で行う。
【0020】本発明における水素の使用量は、反応に必
要な理論量に近い量であり、通常1.0〜1.2当量程
度である。
【0021】本発明の方法において原料として用いられ
る一般式IIの化合物の具体例としては下記のものが挙げ
られ、単離ウエット品あるいは反応粗製液を酸性にして
単離せずに用いることもできる。2−(2’−ヒドロキ
シ−3’−t−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−
クロルベンゾトリアゾール−N−オキシド、2−(2’
−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−メチルフェニ
ル)−5−メチルベンゾトリアゾール−N−オキシド、
2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチル
フェニル)−5−クロルベンゾトリアゾール−N−オキ
シド、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−
ブチルフェニル)−5−メチルベンゾトリアゾール−N
−オキシド、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ
−t−アミルフェニル)ベンゾトリアゾール−N−オキ
シド、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−
アミルフェニル)−5−クロルベンゾトリアゾール−N
−オキシド、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフ
ェニル)ベンゾトリアゾール−N−オキシド、2−
(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)−5−メ
チルベンゾトリアゾール−N−オキシド、2−[2’−
ヒドロキシ−5’−(1,1,3,3−テトラメチルブ
チル)フェニル]ベンゾトリアゾール−N−オキシド、
2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−アミルフェニル)
ベンゾトリアゾール−N−オキシド、2−[2’−ヒド
ロキシ−5’−(1,1,3,3−テトラメチルブチ
ル)フェニル]−5−クロルベンゾトリアゾール−N−
オキシド、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−アミル
フェニル)−5−クロルベンゾトリアゾール−N−オキ
シド、2−(2’−ヒドロキシ−5’−n−ドデシルフ
ェニル)ベンゾトリアゾール−N−オキシド、2−
(2’−ヒドロキシ−5’−n−ドデシルフェニル)−
5−クロルベンゾトリアゾール−N−オキシド、2−
[2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−(1,1,3,
3−テトラメチルブチル)フェニル]ベンゾトリアゾー
ル−N−オキシド、2−[2’−ヒドロキシ−3’,
5’−ジ−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フ
ェニル]−5−クロルベンゾトリアゾール−N−オキシ
ド、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−ブチルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール−N−オキシド、2−(2’−
ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)ベ
ンゾトリアゾール−N−オキシド、2−(2’−ヒドロ
キシ−3’−t−ブチル−5’−メチルフェニル)ベン
ゾトリアゾール−N−オキシド、2−(2’,4’−ジ
ヒドロキシフェニル)−5−クロルベンゾトリアゾール
−N−オキシド、2−(2’,4’−ジヒドロキシフェ
ニル)ベンゾトリアゾール−N−オキシド、2−(2’
−ヒドロキシ−4’−メトキシフェニル)ベンゾトリア
ゾール−N−オキシド、2−[2’−ヒドロキシ−3,
5−ジ(α,α−ジメチルベンジル)フェニル]ベンゾ
トリアゾール−N−オキシド、2−[2’−ヒドロキシ
−3,5−ジ(α,α−ジメチルベンジル)フェニル]
−5−クロルベンゾトリアゾール−N−オキシド、2−
(2’−ヒドロキシ−3’−α−メチルベンジル−5’
−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール−N−オキシ
ド、2−(2’−ヒドロキシ−3’−α−メチルベンジ
ル−5’−メチルフェニル)−5−クロルベンゾトリア
ゾール−N−オキシド、3−[3−t−ブチル−5−
(5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−N−オキシ
ド−2−イル)−4−ヒドロキシフェニル]プロピオン
酸、2−(2’−ヒドロキシ−3’−sec−ブチルフ
ェニル−5’−t−ブチルフェニル)−5−t−ブチル
ベンゾトリアゾール−N−オキシド、2−(2’−ヒド
ロキシ−3’−sec−ブチルフェニル−5’−t−ブ
チルフェニル)−5−n−ブチルベンゾトリアゾール−
N−オキシド、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−ブ
チルフェニル)−5,7−ジ−クロルベンゾトリアゾー
ル−N−オキシド、2−(2’−ヒドロキシ−3’,
5’−ジ−t−ブチルフェニル)−5,7−ジ−クロル
ベンゾトリアゾール−N−オキシド、2−(2’−ヒド
ロキシ−5’−メチルフェニル)−5−カルボキシベン
ゾトリアゾール−N−オキシド、
【0022】なおこれらの一般式IIのN−オキシド類は
一般式IIIのo−ニトロアゾベンゼン類を原料として種
々の方法で製造できる。例えば特開平4−159267
号、特開平1−117871号公報に記載の方法で製造
した反応粗製液は酸性とすることで、本発明の原料とし
て単離せずに用いることができる。また、反応粗製液中
にo−ニトロアゾベンゼン類やベンゾトリアゾール類が
含まれていてもよい。
【0023】本発明によって得られるベンゾトリアゾー
ル類は、一般式Iで示される化合物であり、たとえば、
2−(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−メ
チルフェニル)−5−クロルベンゾトリアゾール、2−
(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−メチル
フェニル)−5−メチルベンゾトリアゾール、2−
(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェ
ニル)−5−クロルベンゾトリアゾール、2−(2’−
ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)−
5−メチルベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキ
シ−3’,5’−ジ−t−アミルフェニル)ベンゾトリ
アゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−
t−アミルフェニル)−5−クロルベンゾトリアゾー
ル、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)
ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−
メチルフェニル)−5−メチルベンゾトリアゾール、2
−[2’−ヒドロキシ−5’−(1,1,3,3−テト
ラメチルブチル)フェニル]ベンゾトリアゾール、2−
(2’−ヒドロキシ−5’−t−アミルフェニル)ベン
ゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−5’−
(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェニル]−
5−クロルベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキ
シ−5’−t−アミルフェニル)−5−クロルベンゾト
リアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−n−ドデ
シルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒド
ロキシ−5’−n−ドデシルフェニル)−5−クロルベ
ンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−3’,
5’−ジ−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フ
ェニル]ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ
−3’,5’−ジ−(1,1,3,3−テトラメチルブ
チル)フェニル]−5−クロルベンゾトリアゾール、2
−(2’−ヒドロキシ−5’−t−ブチルフェニル)ベ
ンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,
5’−ジ−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、
2−(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−メ
チルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’,4’
−ジヒドロキシフェニル)−5−クロルベンゾトリアゾ
ール、2−(2’,4’−ジヒドロキシフェニル)ベン
ゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−4’−メト
キシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒド
ロキシ−3,5−ジ(α,α−ジメチルベンジル)フェ
ニル]ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−
3,5−ジ(α,α−ジメチルベンジル)フェニル]−
5−クロルベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキ
シ−3’−α−メチルベンジル−5’−メチルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−
3’−α−メチルベンジル−5’−メチルフェニル)−
5−クロルベンゾトリアゾール、3−[3−t−ブチル
−5−(5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2−
イル)−4−ヒドロキシフェニル]プロピオン酸、2−
(2’−ヒドロキシ−3’−sec−ブチルフェニル−
5’−t−ブチルフェニル)−5−t−ブチルベンゾト
リアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−sec−
ブチルフェニル−5’−t−ブチルフェニル)−5−n
−ブチルベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ
−5’−t−ブチルフェニル)−5,7−ジ−クロルベ
ンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,
5’−ジ−t−ブチルフェニル)−5,7−ジ−クロル
ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−
メチルフェニル)−5−カルボキシベンゾトリアゾー
ル、等が挙げられる。
【0024】
【実施例】以下に本発明を実施例によって説明するが、
本発明はこれらにより何ら限定されるものではない。
【0025】実施例1 1000ml四つ口フラスコに2−(2’−ヒドロキシ
−3’,5’−ジ−t−アミルフェニル)ベンゾトリア
ゾール−N−オキシド330g(0.898mol)、
5%パラジウムカーボン3.0g、トルエン:2−プロ
パノール:水(容量比10:2:1の割合に混合)60
0ml、およびシュウ酸2水和物10g(0.08mo
l)を入れ30〜40℃で攪拌しながら水素を吹き込ん
だ。吸収された水素量を補い常圧で、15時間反応(反
応速度0.008m−1)を行った。反応終了後、水素
添加触媒を濾別し、〔濾液の一部をHPLCにより定量
した所、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t
−アミルフェニル)ベンゾトリアゾールの生成率は9
9.0%であった。〕溶媒層の残留酸性物質を水洗浄に
より除去した後、溶媒等を留去し、残固体をメタノール
で晶析し、メタノール洗浄して、303.0gの収量で
微黄色結晶性粉末の2−(2’−ヒドロキシ−3’,
5’−ジ−t−アミルフェニル)ベンゾトリアゾールを
得た。収率96.0%、融点79〜82℃ なお、本発明の反応は、反応時間(t)と転化率(C)
とがほぼ1次の関係にあるので、前記反応速度kは次式
の1次反応速度式から求めたものである。−In(1−
C)=kt
【0026】実施例2 内容量1000mlの攪拌機のついたオートクレーブ中
に2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチ
ルフェニル)ベンゾトリアゾール−N−オキシド330
g(0.972mol)、5%パラジウムカーボン1.
0g、トルエン300ml、メタノール30mlおよび
10%塩酸10g(0.03mol)を入れ、水素置換
した後、水素圧を2kg/cm2とした。攪拌しながら
昇温して50℃とし、同温度で水素圧を2kg/cm2
に保ちながら攪拌を継続し、3時間反応(反応速度0.
040m−1)した。反応終了後、水素添加触媒を濾別
し、〔濾液の一部をHPLCにより定量した所、2−
(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェ
ニル)ベンゾトリアゾールの生成率は99.6%であっ
た。〕溶媒層の残留酸性物質を水洗浄により除去した
後、溶媒等を留去し、残固体をメタノールで晶析し、メ
タノール洗浄すると、303.1gの収量で微黄色結晶
性粉末の2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t
−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾールを得た。収率9
6.4%、融点152〜154℃
【0027】実施例3 内容量1000mlの攪拌機のついたオートクレーブ中
に2−(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−
メチルフェニル)−5−クロルベンゾトリアゾール−N
−オキシド330g(0.995mol)、5%パラジ
ウム(1%鉛被毒)カーボン1.0g、トルエン:メタ
ノール(容量比6:4の割合に混合)500ml、およ
び30%硫酸18g(0.05mol)を入れ水素置換
した後、水素圧を2kg/cm2とした。攪拌しながら
昇温して80℃とし、同温度で水素圧を2kg/cm2
に保ちながら攪拌を継続し、3時間(反応速度0.04
0m−1)反応した。反応終了後、水素添加触媒を濾別
し、〔濾液の一部をHPLCにより定量した所、2−
(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−メチル
フェニル)−5−クロルベンゾトリアゾールの生成率は
99.5%であった。〕溶媒層の残留酸性物質を水洗浄
により除去した後、溶媒等を留去し、残固体をメタノー
ルで晶析し、メタノール洗浄して、302.8gの収量
で微黄色結晶性粉末の2−(2’−ヒドロキシ−3’−
t−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロルベン
ゾトリアゾールを得た。収率96.5%、融点140〜
141℃
【0028】実施例4 実施例3における5%パラジウム(1%鉛被毒)カーボ
ンの代わりに無被毒の5%パラジウムカーボンを用いる
こと以外の操作(仕込、反応温度、反応圧力)は実施例
3と同様に繰り返し、10時間反応(反応速度0.01
2m−1)した。反応終了後、水素添加触媒を濾別し、
〔濾液の一部をHPLCにより定量した所、2−(2’
−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−メチルフェニ
ル)−5−クロルベンゾトリアゾールの生成率は98.
5%であった。〕溶媒層の残留酸性物質を水洗浄により
除去した後、溶媒等を留去し、残固体をメタノールで晶
析し、メタノール洗浄して、229.4gの収量で微黄
色結晶性粉末の2−(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブ
チル−5’−メチルフェニル)−5−クロルベンゾトリ
アゾールを得た。収率95.4%、融点140〜141
【0029】実施例5 内容量1000mlの攪拌機のついたオートクレーブ中
に、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブ
チルフェニル)−5−クロルベンゾトリアゾール−N−
オキシド330g(0.883mol)、5%白金カー
ボン1.0g、チオ尿素0.1g、n−ブタノール40
0ml、85%燐酸11g(0.015mol)を入
れ、水素置換した後、水素圧を2kg/cmとした。
攪拌しながら昇温して100℃とし、同温度で水素圧を
2kg/cm2に保ちながら攪拌を継続し、7時間反応
した。反応終了後、水素添加触媒を濾別し、〔濾液の一
部をHPLCにより定量した所、2−(2’−ヒドロキ
シ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)−5−クロ
ルベンゾトリアゾールの生成率は99.5%であっ
た。〕溶媒層の残留酸性物質を水洗浄により除去した
後、溶媒等を留去し、残固体をメタノールで晶析し、メ
タノール洗浄すると、303.2gの収量で微黄色結晶
性粉末の2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t
−ブチルフェニル)−5−クロルベンゾトリアゾールを
得た。収率96.0%、融点155〜157℃
【0030】実施例6 内容量1000mlの攪拌機のついたオートクレーブ中
に、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブ
チルフェニル)−5−クロルベンゾトリアゾール−N−
オキシド330g(0.883mol)、5%白金カー
ボン1.0g、チオ尿素0.1g、n−ブタノール40
0ml、85%燐酸11g(0.015mol)を入
れ、水素置換した後、水素圧を10kg/cmとし
た。攪拌しながら昇温して100℃とし、同温度で水素
圧を10kg/cm2に保ちながら攪拌を継続し、3時
間反応(反応速度0.040m−1)した。反応終了
後、水素添加触媒を濾別し、〔濾液の一部をHPLCに
より定量した所、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’
−ジ−t−ブチルフェニル)−5−クロルベンゾトリア
ゾールの生成率は99.7%であった。〕溶媒層の残留
酸性物質を水洗浄により除去した後、溶媒等を留去し、
残固体をメタノールで晶析し、メタノール洗浄すると、
303.9gの収量で微黄色結晶性粉末の2−(2’−
ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)−
5−クロルベンゾトリアゾールを得た。収率96.2
%、融点155〜157℃
【0031】実施例7 内容量1000mlの攪拌機のついたオートクレーブ中
に、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)
ベンゾトリアゾール−N−オキシド300g(1.24
3mol)、5%白金カーボン1.0g、キシレン:n
−ブタノール混合溶媒(容量比10:1の割合に混合)
600mlおよび60%硫酸18g(0.11mol)
を入れ水素置換した後、水素圧を2kg/cm2とし
た。攪拌しながら昇温して90℃とし、同温度で水素圧
を2kg/cm2に保ちながら攪拌を継続し、3時間反
応(反応速度0.040m−1)した。反応終了後、水
素添加触媒を濾別し、〔濾液の一部をHPLCにより定
量した所、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェ
ニル)ベンゾトリアゾールの生成率は99.7%であっ
た。〕溶媒層の残留酸性物質を水洗浄により除去した
後、溶媒等を留去し、残固体を2−プロパノールで晶析
し、2−プロパノール洗浄すると、271.7gの収量
で2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベ
ンゾトリアゾールを得た。収率97.0%、融点129
〜131℃
【0032】実施例8 内容量1000mlの攪拌機のついたオートクレーブ中
に、2−[2’−ヒドロキシ−5’−(1,1,3,3
−テトラメチルブチル)フェニル]ベンゾトリアゾール
−N−オキシド330g(0.972mol)、5%パ
ラジウムアルミナ1.0g、トルエン300mlおよび
30%硫酸10g(0.03mol)を入れ、水素置換
した後、水素圧を2kg/cm2とした。攪拌しながら
昇温して80℃とし、同温度で水素圧を2kg/cm2
に保ちながら攪拌を継続し、5時間反応(反応速度0.
024m−1)した。反応終了後、水素添加触媒を濾別
し、〔濾液の一部をHPLCにより定量した所、2−
[2’−ヒドロキシ−5’−(1,1,3,3−テトラ
メチルブチル)フェニル]ベンゾトリアゾールの生成率
は99.0%であった。〕溶媒層の残留酸性物質を水洗
浄により除去した後、溶媒等を留去し、残固体をメタノ
ールで晶析し、メタノール洗浄すると、301.9gの
収量で微黄色結晶性粉末の2−[2’−ヒドロキシ−
5’−(1,1,3,3,−テトラメチルブチル)フェ
ニル]ベンゾトリアゾールを得た。収率96.0%、融
点101〜103℃
【0033】実施例9 内容量1000mlの攪拌機のついたオートクレーブ中
に、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ア
ルミフェニル)ベンゾトリアゾール−N−オキシド33
0g(0.898mol)、5%パラジウム(1%鉛被
毒)カーボン1.0g、トルエン450ml、水50m
l、および75%硫酸18g(0.05mol)を入れ
水素置換した後、水素圧を2kg/cm2とした。攪拌
しながら昇温して80℃とし、同温度で水素圧を2kg
/cm2に保ちながら攪拌を継続し、4時間反応(反応
速度0.030m−1)した。反応終了後、水素添加触
媒を濾別し、〔濾液の一部をHPLCにより定量した
所、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ア
ルミフェニル)ベンゾトリアゾールの生成率は99.5
%であった。〕溶媒層の残留酸性物質を水洗浄により除
去した後、溶媒等を留去し、残固体をメタノールで晶析
し、メタノール洗浄すると、304.6gの収量で微黄
色結晶性粉末の2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−
ジ−t−アルミフェニル)ベンゾトリアゾールを得た。
収率96.5%、融点79〜82℃
【0034】比較例1〜3 実施例9における硫酸の代わりに塩基性物質のn−ブチ
ルアミン(比較例1)、炭酸カルシウム(比較例2)お
よび無添加(比較例3)での反応を実施例9と同様に繰
り返した。反応終了後、水素添加触媒を濾別し、濾液の
一部をHPLCにより定量した所、2−(2’−ヒドロ
キシ−3’,5’−ジ−t−アルミフェニル)ベンゾト
リアゾールの生成率は表1のとおりであった。
【0035】
【表1】
【0036】
【効果】本発明は、酸性物質の存在下に、出発物質とし
て一般式IIで示される2−フェニルベンゾトリアゾール
−N−オキシド類を選択したことによリ、安価でクリー
ンな水素による還元で、収率よく2−フェニルベンゾト
リアゾール類を製造することができた。また本発明は、
副反応生成物が非常に少なく、目的生成物の分離、精製
が極めて簡単であるとともに水素添加触媒を繰り返し使
用できることから工業的な経済性に優れかつ環境にやさ
しいという特徴を有する。
フロントページの続き (72)発明者 肥塚 安弘 兵庫県神戸市中央区東川崎町1丁目3番3 号 ケミプロ化成株式会社内 (72)発明者 福岡 直彦 兵庫県神戸市中央区東川崎町1丁目3番3 号 ケミプロ化成株式会社内 Fターム(参考) 4H039 CA42 CB40

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式I 【化1】 〔式中Rは、水素原子、塩素原子、炭素数1〜4の低
    級アルキル基、炭素数1〜4の低級アルコキシル基、カ
    ルボキシル基およびスルホン酸基よりなる群から選ばれ
    た基であり、Rは、水素原子、塩素原子、炭素数1〜
    4の低級アルキル基および炭素数1〜4の低級アルコキ
    シル基よりなる群から選ばれた基であり、Rは、水素
    原子、塩素原子、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数
    1〜4の低級アルコキシル基、フェニル基、炭素数1〜
    8のアルキル基で置換されたフェニル基、フェノキシ
    基、アルキル部分の炭素数1〜4のフェニルアルキル
    基、および式 −C2n−COOR (式中、nは0〜4を表わし、Rは水素原子または炭
    素数1〜4のアルキル基を表わす。)よりなる群から選
    ばれた基であり、Rは、水素原子、塩素原子、ヒドロ
    キシル基および炭素数1〜4のアルコキシル基よりなる
    群から選ばれた基であり、 Rは水素原子、炭素数1〜12のアルキル基およびア
    ルキル部分の炭素数が1〜4のフェニルアルキル基より
    なる群から選ばれた基である。〕で示される2−フェニ
    ルベンゾトリアゾール類を製造するに際して、一般式II 【化2】 〔式中Rは、水素原子、塩素原子、炭素数1〜4の低
    級アルキル基、炭素数1〜4の低級アルコキシル基、カ
    ルボキシル基およびスルホン酸基よりなる群から選ばれ
    た基であり、Rは、水素原子、塩素原子、炭素数1〜
    4の低級アルキル基および炭素数1〜4の低級アルコキ
    シル基よりなる群から選ばれた基であり、Rは、水素
    原子、塩素原子、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数
    1〜4の低級アルコキシル基、フェニル基、炭素数1〜
    8のアルキル基で置換されたフェニル基、フェノキシ
    基、アルキル部分の炭素数1〜4のフェニルアルキル
    基、および式 −C2n−COOR (式中、nは0〜4を表わし、Rは水素原子または炭
    素数1〜4のアルキル基を表わす。)よりなる群から選
    ばれた基であり、Rは、水素原子、塩素原子、ヒドロ
    キシル基および炭素数1〜4のアルコキシル基よりなる
    群から選ばれた基であり、 Rは水素原子、炭素数1〜12のアルキル基およびア
    ルキル部分の炭素数が1〜4のフェニルアルキル基より
    なる群から選ばれた基である。〕で示される2−フェニ
    ルベンゾトリアゾール−N−オキシド類を酸性条件に、
    水および有機溶媒からなる群から選ばれた少なくとも1
    種の溶媒中で水素添加触媒の存在下、水素により還元す
    ることを特徴とする前記一般式Iで示される2−フェニ
    ルベンゾトリアゾール類の製造法。
  2. 【請求項2】 前記還元反応を0〜300℃の温度で行
    う請求項1記載の2−フェニルベンゾトリアゾール類の
    製造法。
  3. 【請求項3】 前記還元反応を常圧〜50kg/cm
    の圧力下で行う請求項1または2記載の2−フェニルベ
    ンゾトリアゾール類の製造法。
  4. 【請求項4】 水素添加触媒として、白金族元素を使用
    する請求項1〜3いずれか記載の2−フェニルベンゾト
    リアゾール類の製造法。
  5. 【請求項5】 水素添加触媒として炭素またはアルミナ
    上に0.1〜5重量%の白金族元素が担持された触媒を
    使用する請求項1〜4いずれか記載の2−フェニルベン
    ゾトリアゾール類の製造法。
  6. 【請求項6】 元素周期表第14族〔新IUPACフォ
    ーマット1〜18族のうちの14族であり、従来の元素
    周期表IVb族に相当〕の金属元素、チオ尿素、チオール
    類、スルフィド類よりなる群から選ばれた少なくとも1
    種の被毒剤で被毒した水素添加触媒を使用する請求項1
    〜5いずれか記載の2−フェニルベンゾトリアゾールの
    製造法。
  7. 【請求項7】 酸性条件としてpH5以下で行う請求項
    1〜6いずれか記載の2−フェニルベンゾトリアゾール
    類の製造法。
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