JP2000150424A - 半導体素子の製造装置及びその使用方法 - Google Patents

半導体素子の製造装置及びその使用方法

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JP2000150424A
JP2000150424A JP32044198A JP32044198A JP2000150424A JP 2000150424 A JP2000150424 A JP 2000150424A JP 32044198 A JP32044198 A JP 32044198A JP 32044198 A JP32044198 A JP 32044198A JP 2000150424 A JP2000150424 A JP 2000150424A
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sheet
annular
adhesive sheet
adhesive
wafer
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Satoru Mokuta
悟 杢田
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体素子の製造装置の大型化を招くことな
く粘着シートの展延率を向上させることができる半導体
素子の製造装置及びその使用方法を提供する。 【解決手段】 半導体ウエハー10を各半導体素子10
aに分割後の工程において、シート展延部材38がウエ
ハーリング14を下方に押圧していくときに、粘着シー
ト12の半導体ウエハー10とウエハーリング14との
間の環状部分を、支持部材40の環状の支持面40aに
形成された凹凸部と、シート展延部材38の環状の対向
面38bに形成された凹凸部との間に挾み込んで、粘着
シート12の上記環状部分の断面を凹凸部の形状に沿っ
て、上下方向に折れ曲がるよう変形させていくことによ
り、粘着シート12の中央部を放射方向に引張って展延
させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばICやLS
I等として用いられる半導体素子を製造するための装置
に関し、例えば、半導体ウエハーを各半導体素子に分割
後に、その半導体素子が粘着されている粘着シートを展
延させるための装置等の、半導体素子の製造装置及びそ
の使用方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にICやLSI等として用いられる
半導体素子は、種々の製造工程を経て製造される。すな
わち、基板となる半導体ウエハーの製造、この半導体ウ
エハー上にエッチング,不純物拡散,イオン注入,気相
酸化膜被着,或いは電極用金属蒸着を施すこと等による
半導体素子の形成、この半導体素子のダイシングによる
半導体ウエハーからの分割、及び、半導体素子のボンデ
ィング,モールディング等の、パッケージ等への半導体
素子の製品としての組立て工程等である。
【0003】ここで特に、半導体素子の製造工程の1つ
である、上記半導体素子の半導体ウエハーからの分割工
程、及び半導体素子の剥離取り上げ工程について着目し
てみると、半導体ウエハーをダイヤモンドカッターブレ
ード等を用いてダイシング、すなわち半導体ウエハーを
切断して各半導体素子に分割後に、その半導体素子が粘
着している粘着シートから各半導体素子を個々に剥離し
て取り上げて、次の製造工程(例えば半導体素子をリー
ドフレームの所定の位置に固定)を行なう装置に移送す
るようになっている。
【0004】このため従来は、予じめ半導体ウエハーを
粘着シートの上面に粘着固定し、ダイシング時に各半導
体素子を粘着シートを残して完全に切断し、その後上記
粘着シートを放射方向に引っ張って展延することによ
り、分割された各半導体素子間の間隔を拡げ、これによ
り各半導体素子を上記粘着テープから、真空コレット等
を用いて剥離して取り上げ易くするようにしている。
【0005】ここで、上記半導体ウエハーから個々の半
導体素子への分割工程、及び半導体素子の剥離取り上げ
工程を行なうために、従来行なわれていた方法や装置に
ついて、図6ないし図11に基づいて以下に説明する。
【0006】図6(a)に示すように、ICチップ10
a(半導体素子)が互いに隣合って複数形成された半導
体ウエハー10と、上面に粘着面12aが形成された粘
着シート12と、内径が半導体ウエハー10の径より大
きい環状の板状のウエハーリング14を用意し、図6
(b)に示すように、半導体ウエハー10とウエハーリ
ング14の裏面を粘着シート12の粘着面12aに同心
円状に配置して粘着し、さらに、図6(c)に示すよう
に、粘着シート12の4隅角部をウエハーリング14の
外径に沿って裁断除去する。
【0007】このようにして粘着シート12に粘着した
ウエハーリング14を、ダイシング装置の平面取付台
(図示せず)上にチャッキングして、ウエハーリング1
4と共に粘着シート12を介してその平面取付台上に載
置された半導体ウエハー10を、図7に示すように、ダ
イヤモンドカッターブレード16を回転させて粘着シー
ト12を残して完全に切断し(ダイシング)、依然粘着
シート12上に粘着したままで複数の個々のICチップ
10aに分割する。
【0008】このようにして半導体ウエハー10を各I
Cチップ10aに分割した後、図8に示すように、各I
Cチップ10aとウエハーリング14を粘着した粘着シ
ート12を、環状の板状のシート展延用上テーブル18
と、円筒状の支持部20aを内径部に有するシート展延
用下テーブル20との間に挾むように配置して、次にシ
ート展延用上テーブル18を下降させる。
【0009】このことにより、図9に示すように、粘着
シート12の半導体ウエハー10とウエハーリング14
との間の環状部分を、シート展延用下テーブル20の支
持部20a上に支持させて、ウエハーリング14を支持
部20a上の半導体ウエハー10の高さよりZだけ低い
高さ位置に下降させることにより、粘着シート12の上
記環状部分を下方に引っ張る。
【0010】ここで、シート展延用上テーブル18とシ
ート展延用下テーブル20は、図10に示すような、シ
ート展延用装置22の一部として組立てられている。シ
ート展延用装置22は、シート展延用下テーブル20の
4隅にボルトのようなネジ部材24が立設されており、
これらのネジ部材24の上端部に、シート展延用上テー
ブル18の4隅のネジ孔18aがネジ締結されている。
【0011】図11に示すように、ネジ部材24とシー
ト展延用下テーブル20とはネジ締結されておらず、シ
ート展延用下テーブル20の上下のCリング26がネジ
部材24に形成された上下2つの環状ミゾに係合するこ
とにより結合している。このことにより、ネジ部材24
はシート展延用下テーブル20と相対回転は可能だが、
シート展延用下テーブル20に対してネジ部材24が長
さ方向に相対変位することはできないようになってい
る。
【0012】ネジ部材24の図11中下端部には、タイ
ミングプーリー28が設けられている。図10に示すよ
うに、シート展延用下テーブル20の上にはモーター3
0が設けられ、このモーター30の出力軸はシート展延
用下テーブル20の裏側に突出して、その出力軸の先端
部にはタイミングプーリー32が設けられている。
【0013】各ネジ部材24のタイミングプーリー2
8、及びモーター30の出力軸のタイミングプーリー3
2には、1本の無端状のタイミングベルト34が同時に
掛け渡されている。このため、モーター30が回転する
ことにより、タイミングプーリー32,タイミングベル
ト34,各タイミングプーリー28を介して、各ネジ部
材24を同時に回転させることができ、このことにより
シート展延用上テーブル18が上下動することができ
る。
【0014】前述の図9に示すように、上記シート展延
用装置22においてシート展延用上テーブル18が下降
して、ウエハーリング14を半導体ウエハー10の高さ
よりZだけ低い高さ位置に駆動することにより、粘着シ
ート12の前記環状部分を放射方向に引っ張ることがで
きる。
【0015】このことにより粘着シート12は、各IC
チップ10aに分割された半導体ウエハー10の放射方
向に引っ張られて延びるだけでなく、その半導体ウエハ
ー10の円周方向にも延びて、シート展延用下テーブル
20の支持部20a上の粘着シート12の、半導体ウエ
ハー10が粘着されている中央部の全面が展開するよう
にその領域の面積が拡張される。
【0016】このため、図10の円A内の部分拡大図に
示すように、各ICチップ10a間の隣合う間隔が所定
値以上に大きくなる。このことにより、ICチップ10
aの各々を粘着シート12の粘着面12aから、真空コ
レット等を用いて剥離して取り上げ易くすることができ
る。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の半導体素子の製造装置においては、シート展
延用装置22のシート展延用上テーブル18を下降させ
て、粘着シート12の前記環状部分の断面を斜め下方の
一方向に直線状に引っ張ることにより、粘着シート12
を展延させるように構成されていたため、粘着シート1
2の展延率をさらに向上させるためには、図9に示すよ
うな、シート展延用上テーブル18の下降量Zをさらに
大きくしなければならず、このためシート展延用装置2
2の高さを高くする必要が生じて装置の大型化を招くと
いう問題があった。
【0018】そこで本発明は、上記問題点に鑑みて、半
導体素子の製造装置の大型化を招くことなく粘着シート
の展延率を向上させることができる半導体素子の製造装
置及びその使用方法を提供することを課題とするもので
ある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明による半導体素子の製造装置は、上面に粘着
面が形成されこの粘着面の中央部に、半導体素子が互い
に隣合って複数形成された半導体ウエハーが粘着される
粘着シートと、前記粘着面の中央部に粘着される前記半
導体ウエハーの半径外方の粘着面に半導体ウエハーとほ
ぼ同心円状に配置されて粘着される環状の板状のウエハ
ーリングと、前記粘着面に粘着される前記半導体ウエハ
ーと前記ウエハーリングとの間の前記粘着シートの環状
部分の下面に接触して粘着シートを介して前記半導体ウ
エハーを支持する環状の支持面を有する支持部材と、前
記粘着シートの前記環状部分の下面を前記支持部材の環
状の支持面に接触させて、前記ウエハーリングの上面に
接触してウエハーリングを下方に押圧することにより、
粘着シートの中央部を放射方向に展延させるシート展延
部材とを備え、前記支持部材の環状の支持面と、前記ウ
エハーリングを下方に押圧するときに前記環状の支持面
に対向する前記シート展延部材の環状の対向面の各々の
断面に、互いの凹部と凸部が噛み合う凹凸部が形成され
ている構成としたものである。
【0020】このような構成の半導体素子の製造装置に
よれば、半導体ウエハーを各半導体素子に分割後の工程
において、シート展延部材がウエハーリングを下方に押
圧していくときに、粘着シートの半導体ウエハーとウエ
ハーリングとの間の環状部分を、支持部材の環状の支持
面に形成された凹凸部と、シート展延部材の環状の対向
面に形成された凹凸部との間に挾み込んで、粘着シート
の上記環状部分の断面を凹凸部の形状に沿って、上下方
向に折れ曲がるよう変形させていくことにより、粘着シ
ートの中央部を放射方向に引張って展延させることがで
きる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面に基づいて具体的に説明する。図1ないし図7
は、本発明による半導体素子の製造装置及びその使用方
法の第1の実施の形態について説明するために参照する
図である。従来と共通するものは同じ図を用いて説明す
る。
【0022】図6(a)に示すように、ICチップ10
a(半導体素子)が互いに隣合って複数形成された半導
体ウエハー10と、上面に粘着面12aが形成された粘
着シート12と、内径が半導体ウエハー10の径より大
きい環状の板状のウエハーリング14を用意し、図6
(b)に示すように、半導体ウエハー10とウエハーリ
ング14の裏面を粘着シート12の粘着面12aに同心
円状に配置して粘着し、さらに、図6(c)に示すよう
に、粘着シート12の4隅角部をウエハーリング14の
外径に沿って裁断除去する。
【0023】このようにして粘着シート12に粘着した
ウエハーリング14を、ダイシング装置の平面取付台
(図示せず)上にチャッキングして、ウエハーリング1
4と共に粘着シート12を介してその平面取付台上に載
置された半導体ウエハー10を、図7に示すように、ダ
イヤモンドカッターブレード16を回転させて粘着シー
ト12を残して完全に切断し(ダイシング)、依然粘着
シート12上に粘着したままで複数の個々のICチップ
10aに分割する。
【0024】このようにして半導体ウエハー10を各I
Cチップ10aに分割した後、図1に示すように、各I
Cチップ10aとウエハーリング14を粘着した粘着シ
ート12を、環状の板状のシート展延用上テーブル38
(シート展延部材)と、環状の支持面40aを内径部に
有するシート展延用下テーブル40(支持部材)との間
に挾むように配置する。シート展延用上テーブル38
は、シート展延用下テーブル40の環状の支持面40a
に対向する環状の対向面38bを有している。
【0025】そして図1に示すように、シート展延用下
テーブル40の環状の支持面40aと、シート展延用上
テーブル38の環状の対向面38bの各々の断面には、
互いの凹部と凸部が交互に噛み合う波状凹凸部が形成さ
れている。
【0026】また、図3に示すように、粘着シート12
に粘着された半導体ウエハー10とウエハーリング14
との間の環状部分の上面には、粘着面12aが形成され
ない非粘着面12bが形成されている。
【0027】このため、後述するように、粘着面12a
に粘着された半導体ウエハー10とウエハーリング14
との間の粘着シート12の環状部分を、シート展延用下
テーブル40の支持面40aに形成された波状凹凸部
と、シート展延用上テーブル38の対向面38bに形成
された波状凹凸部との間に挾み込んでいくときに、シー
ト展延用上テーブル38の対向面38bが非粘着面12
bに粘着することはない。
【0028】シート展延用上テーブル38とシート展延
用下テーブル40は、図4に示すような、本発明の第1
の実施の形態に係る、シート展延用装置42(半導体素
子の製造装置)の一部として組立てられている。シート
展延用装置42は、シート展延用下テーブル40の4隅
にボルトのようなネジ部材24が立設されており、これ
らのネジ部材24の上端部に、シート展延用上テーブル
38の4隅のネジ孔38aがネジ締結されている。
【0029】図5に示すように、ネジ部材24とシート
展延用下テーブル40とはネジ締結されておらず、シー
ト展延用下テーブル40の上下のCリング26がネジ部
材24に形成された上下2つの環状ミゾに係合すること
により結合している。このことにより、ネジ部材24は
シート展延用下テーブル40と相対回転は可能だが、シ
ート展延用下テーブル40に対してネジ部材24が長さ
方向に相対変位することはできないようになっている。
【0030】ネジ部材24の図5中下端部には、タイミ
ングプーリー28が設けられている。図4に示すよう
に、シート展延用下テーブル40の上にはモーター30
が設けられ、このモーター30の出力軸はシート展延用
下テーブル40の裏側に突出して、その出力軸の先端部
にはタイミングプーリー32が設けられている。
【0031】各ネジ部材24のタイミングプーリー2
8、及びモーター30の出力軸のタイミングプーリー3
2には、1本の無端状のタイミングベルト34が同時に
掛け渡されている。このため、モーター30が回転する
ことにより、タイミングプーリー32,タイミングベル
ト34,各タイミングプーリー28を介して、各ネジ部
材24を同時に回転させることができ、このことにより
シート展延用上テーブル38が上下動することができ
る。
【0032】上記シート展延用装置42において、図2
に示すように、シート展延用上テーブル38がウエハー
リング14を下方に押圧していくと、粘着面12aに粘
着された半導体ウエハー10とウエハーリング14との
間の粘着シート12の環状部分を、シート展延用下テー
ブル40の環状の支持面40aに形成された波状凹凸部
と、シート展延用上テーブル38の環状の対向面38b
に形成された波状凹凸部との間に挾み込んでいく。
【0033】このように、粘着シート12の前記環状部
分の断面を、シート展延用上テーブル38の対向面38
b及びシート展延用下テーブル40の支持面40aの波
状凹凸部の形状に沿って、上下方向に繰り返し複数回折
れ曲がるように変形させていくことにより、粘着シート
の中央部を放射方向に引張って展延させることができ
る。
【0034】このことにより粘着シート12は、各IC
チップ10aに分割された半導体ウエハー10の放射方
向に引っ張られて延びるだけでなく、その半導体ウエハ
ー10の円周方向にも延びて、シート展延用下テーブル
40の支持面40a上の粘着シート12の、半導体ウエ
ハー10が粘着されている中央部の全面が展開するよう
にその領域の面積が拡張される。
【0035】このため、図4の円B内の部分拡大図に示
すように、各ICチップ10a間の隣合う間隔が所定値
以上に大きくなる。このことにより、ICチップ10a
の各々を粘着シート12の粘着面12aから、真空コレ
ット等を用いて剥離して取り上げ易くすることができ
る。
【0036】上記のように、粘着シート12の前記断面
を前記対向面38b及び前記支持面40aの波状凹凸部
の形状に沿って、上下方向に繰り返し複数回折れ曲がる
よう変形させて、粘着シート12の中央部を放射方向に
引張って展延させるようにすることにより、シート展延
用上テーブル38の下降量を従来の半分位にすることが
できる。
【0037】このため、シート展延用装置42の高さを
高くすることなく粘着シート12の展延率を向上させる
ことができるので、半導体素子の製造装置の大型化を招
くことなく粘着シートの展延率を向上させることができ
る。
【0038】また、粘着シート12の前記断面を前記対
向面38b及び前記支持面40aの波状凹凸部の形状に
沿って、上下方向に繰り返し折れ曲がるよう変形させ
て、粘着シート12の中央部を放射方向に引張って展延
させるようにすることにより、シート展延用上テーブル
38の対向面38bの波状凹凸部や、シート展延用下テ
ーブル40の支持面40aの波状凹凸部と、粘着シート
12との接触面積が増えるため、導体ウエハー10の放
射方向に、より均一に粘着シート12の中央部を展延さ
せることができる。
【0039】また前述したように、粘着シート12に粘
着された分割後の半導体ウエハー10とウエハーリング
14との間の環状部分の上面には、粘着面12aが形成
されない非粘着面12bが形成されているため、粘着シ
ート12の上記環状部分を、シート展延用下テーブル4
0の支持面40aに形成された波状凹凸部と、シート展
延用上テーブル38の対向面38bに形成された波状凹
凸部との間に挾み込んでいくときに、シート展延用上テ
ーブル38の対向面38bが非粘着面12bに粘着する
ことを防止することができる。
【0040】なお、前記実施の形態においては、ネジ部
材24とシート展延用上テーブル38がネジ結合して、
シート展延用上テーブル38はネジ部材24の長さ方向
に相対移動可能となっており、ネジ部材24とシート展
延用下テーブル40は非ネジ結合により結合して、シー
ト展延用下テーブル40はネジ部材24の長さ方向に相
対移動不能となっていたが、このような構造に限定する
必要はなく、ネジ部材24とシート展延用上テーブル3
8を非ネジ結合として、ネジ部材24とシート展延用下
テーブル40をネジ結合により結合するようにしてもよ
い。
【0041】また、前記実施の形態においては、シート
展延用下テーブル40の環状の支持面40aと、シート
展延用上テーブル38の環状の対向面38bに、N字状
の凹凸部が形成されている場合について説明したが、そ
のような凹凸部はその他に、V字状、W字状、鋸歯状、
或いは台形歯の台形歯状に形成してもよい。
【0042】以上、本発明の実施の形態について具体的
に述べてきたが、本発明は上記の実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の技術的思想に基づいて、その
他にも各種の変更が可能なものである。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
半導体ウエハーを各半導体素子に分割後の工程におい
て、シート展延部材がウエハーリングを下方に押圧して
いくときに、粘着シートの半導体ウエハーとウエハーリ
ングとの間の環状部分を、支持部材の環状の支持面に形
成された凹凸部と、シート展延部材の環状の対向面に形
成された凹凸部との間に挾み込んで、粘着シートの上記
環状部分の断面を凹凸部の形状に沿って、上下方向に折
れ曲がるよう変形させていくことにより、粘着シートの
中央部を放射方向に引張って展延させることができる。
【0044】このため、粘着シートの展延率を向上させ
るためにシート展延用装置の高さを高くする必要がない
ので、半導体素子の製造装置の大型化を招くことなく粘
着シートの展延率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るシート展延用
装置42のシート展延用上テーブル38とシート展延用
下テーブル40の間に半導体ウエハー10とウエハーリ
ング14を粘着した粘着シート12を挾んで配置した状
態を示す断面側面図である。
【図2】シート展延用上テーブル38の対向面38bと
シート展延用下テーブル40の支持面40aとにより粘
着シート12の半導体ウエハー10とウエハーリング1
4との間の環状部分を挾み込んだ状態を示す断面側面図
及び円内部の拡大図である。
【図3】半導体ウエハー10とウエハーリング14を粘
着した粘着シート12の非粘着面12bを示す斜視図で
ある。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係るシート展延用
装置42を示す斜視図及びICチップ10aの拡大図で
ある。
【図5】シート展延用上テーブル38及びシート展延用
下テーブル40とネジ部材24との結合状態を示す部分
断面側面図である。
【図6】粘着シート12の粘着面12aに半導体ウエハ
ー10とウエハーリング14とを粘着する手順を図6
(a)〜(c)の順に示す各々の斜視図である。
【図7】ダイヤモンドカッターブレード16により半導
体ウエハー10を各ICチップ10aに分割する状態を
示す斜視図及びICチップ10aの拡大図である。
【図8】従来のシート展延用装置22のシート展延用上
テーブル18とシート展延用下テーブル20の間に半導
体ウエハー10とウエハーリング14を粘着した粘着シ
ート12を挾んで配置した状態を示す断面側面図であ
る。
【図9】従来のシート展延用上テーブル18とシート展
延用下テーブル20により粘着シート12の半導体ウエ
ハー10とウエハーリング14との間の環状部分を挾み
込んだ状態を示す断面側面図である。
【図10】従来のシート展延用装置22を示すその斜視
図及びICチップ10aの拡大図である。
【図11】従来のシート展延用上テーブル18及びシー
ト展延用下テーブル20とネジ部材24との結合状態を
示す部分断面側面図である。
【符号の説明】
10…半導体ウエハー、10a…ICチップ、12…粘
着シート、12a…粘着面、12b…非粘着面、14…
ウエハーリング、16…ダイヤモンドカッターブレー
ド、18,38…シート展延用上テーブル、18a,3
8a…ネジ孔、20,40…シート展延用下テーブル、
20a…支持部、22,42…シート展延用装置、24
…ネジ部材、26…Cリング、28,32…タイミング
プーリー、30…モーター、34…タイミングベルト、
38b…対向面、40a…支持面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面に粘着面が形成されこの粘着面の中
    央部に、半導体素子が互いに隣合って複数形成された半
    導体ウエハーが粘着される粘着シートと、 前記粘着面の中央部に粘着される前記半導体ウエハーの
    半径外方の粘着面に半導体ウエハーとほぼ同心円状に配
    置されて粘着される環状の板状のウエハーリングと、 前記粘着面に粘着される前記半導体ウエハーと前記ウエ
    ハーリングとの間の前記粘着シートの環状部分の下面に
    接触して粘着シートを介して前記半導体ウエハーを支持
    する環状の支持面を有する支持部材と、 前記粘着シートの前記環状部分の下面を前記支持部材の
    環状の支持面に接触させて、前記ウエハーリングの上面
    に接触してウエハーリングを下方に押圧することによ
    り、粘着シートの中央部を放射方向に展延させるシート
    展延部材とを備え、 前記支持部材の環状の支持面と、前記ウエハーリングを
    下方に押圧するときに前記環状の支持面に対向する前記
    シート展延部材の環状の対向面の各々の断面に、互いの
    凹部と凸部が噛み合う凹凸部が形成されていることを特
    徴とする半導体素子の製造装置。
  2. 【請求項2】 前記粘着シートの前記環状部分の上面に
    非粘着面が形成されていることを特徴とする請求項1に
    記載の半導体素子の製造装置。
  3. 【請求項3】 上面に粘着面が形成されこの粘着面の中
    央部に、半導体素子が互いに隣合って複数形成された半
    導体ウエハーが粘着される粘着シートと、 前記粘着面の中央部に粘着される前記半導体ウエハーの
    半径外方の粘着面に半導体ウエハーとほぼ同心円状に配
    置されて粘着される環状の板状のウエハーリングと、 前記粘着面に粘着される前記半導体ウエハーと前記ウエ
    ハーリングとの間の前記粘着シートの環状部分の下面に
    接触して粘着シートを介して前記半導体ウエハーを支持
    する環状の支持面を有する支持部材と、 前記粘着シートの前記環状部分の下面を前記支持部材の
    環状の支持面に接触させて、前記ウエハーリングの上面
    に接触してウエハーリングを下方に押圧することによ
    り、粘着シートの中央部を放射方向に展延させるシート
    展延部材とを備え、 前記支持部材の環状の支持面と、前記ウエハーリングを
    下方に押圧するときに前記環状の支持面に対向する前記
    シート展延部材の環状の対向面の各々の断面に、互いの
    凹部と凸部が噛み合う凹凸部が形成されている半導体素
    子の製造装置を用いて、 前記半導体ウエハーを各半導体素子に分割後の工程にお
    いて、 前記シート展延部材が前記ウエハーリングを下方に押圧
    していくときに、 前記粘着シートの前記環状部分を、前記支持部材の環状
    の支持面に形成された凹凸部と、前記シート展延部材の
    環状の対向面に形成された凹凸部との間に挾み込んで、 前記粘着シートの前記環状部分の断面を前記凹凸部の形
    状に沿って上下方向に折れ曲がるよう変形させていくこ
    とにより粘着シートの中央部を放射方向に展延させるよ
    うにしたことを特徴とする半導体素子の製造装置の使用
    方法。
  4. 【請求項4】 前記粘着シートの前記環状部分の上面に
    非粘着面が形成されていて、 前記シート展延部材の前記対向面に前記粘着シートが粘
    着することなく粘着シートの前記環状部分の断面を前記
    凹凸部の形状に沿って上下方向に折れ曲がるよう変形さ
    せるようにしたことを特徴とする請求項3に記載の半導
    体素子の製造装置の使用方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009054679A (ja) * 2007-08-24 2009-03-12 Lintec Corp ウェハ加工用シート
JP2009218510A (ja) * 2008-03-12 2009-09-24 Canon Machinery Inc エキスパンド装置
JP2010092992A (ja) * 2008-10-06 2010-04-22 Disco Abrasive Syst Ltd テープ伸長装置
JP2012059994A (ja) * 2010-09-10 2012-03-22 Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd 保持装置
JP7374729B2 (ja) 2019-11-19 2023-11-07 株式会社ディスコ ウエーハの加工方法、及びフレーム

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