JP2000149966A - 固体高分子型燃料電池 - Google Patents

固体高分子型燃料電池

Info

Publication number
JP2000149966A
JP2000149966A JP10318748A JP31874898A JP2000149966A JP 2000149966 A JP2000149966 A JP 2000149966A JP 10318748 A JP10318748 A JP 10318748A JP 31874898 A JP31874898 A JP 31874898A JP 2000149966 A JP2000149966 A JP 2000149966A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
flow path
anode
contact angle
gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10318748A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3123992B2 (ja
Inventor
Yasunori Yoshimoto
保則 吉本
Koji Yasuo
耕司 安尾
Yasuo Miyake
泰夫 三宅
Akira Hamada
陽 濱田
Ikuro Yonezu
育郎 米津
Koji Nishio
晃治 西尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP10318748A priority Critical patent/JP3123992B2/ja
Publication of JP2000149966A publication Critical patent/JP2000149966A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3123992B2 publication Critical patent/JP3123992B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガスを効果的に排出しながら、排水も効率よ
く行える固体高分子型燃料電池を提供すること。 【解決手段】 アノードと対応する領域よりも下流側の
流路部分40cにおいて、これと対応する部位に溌水性
シート13(PTFEシート)を敷設し、その直下流に
ガス排出口123を開設する。更に、その下流側(流路
終端)で流路と対応する部位に吸水基材14を敷設し、
その直下流に水排出口を開設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体高分子型燃料
電池に関し、殊にガスの分配性能を向上させる技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】固体高分子型燃料電池は、固体高分子膜
の一方の側にカソードが配され他方の側にアノードが配
されたセルが、ガス流路が形成された一対のプレート部
材で挟持された基本構造であって、実用化されているも
のの多くは、このような基本構造の単位セルが多数積層
されて構成されている。そして、運転時には、カソード
側の流路に酸化剤としての空気を、アノード側の流路に
燃料ガスを供給し、電気化学的な反応により発電を行
う。
【0003】ところで、固体高分子型燃料電池は、運転
中に固体高分子膜のイオン伝導性を確保するためにこれ
を保湿する必要があり、そのため、従来から空気や燃料
ガスを加湿して供給することにより固体高分子膜を保湿
する方式が多く用いられているが、これに代わって例え
ば、特開平5−41230号公報に開示されているよう
に、各々のアノード側の流路に燃料ガスと液体の水とを
分配して共に流通させることによって、アノードに対す
る燃料ガスの供給と固体高分子膜の保湿を効率よく行う
と共に電池の冷却も行うことのできる固体高分子型燃料
電池も開発されている。
【0004】また、燃料電池において優れた電池特性を
得るためにはアノード全体に渡って燃料ガスを行き渡ら
せることが必要である。そのため、この方式の固体高分
子型燃料電池においては、アノード側流路が水で閉塞し
て燃料ガスの流れが止まることがないようにすることが
望まれる。この点を考慮して、従来から、当該流路を鉛
直方向に向けて燃料ガス及び水を下方向に流通させた
後、電池下部の共通の配管を経由して電池の外部に排出
するような構成となっているが、それでもアノード側流
路の下流端は、気体である燃料排ガス、固体である流路
基板、液体である水の3相が接するため、毛細管現象に
より水のメニスカスが形成されて燃料ガスが流れなくな
りやすいという問題がある。
【0005】図8は、アノード側流路の下端部でメニス
カスが形成され、ガスの流通が閉塞される様子を示す模
式図である。このようなメニスカス800が形成される
と、その流路801は閉塞されるので、アノードに対す
る燃料ガスの供給は不均一となってしまう。このような
水による流路の閉塞を防止する対策として、毛細管現象
が生じないように流路の幅をより拡く設定することも考
えられるが、流路幅を拡げるとそのぶん流路が形成され
た基板とセルとの接触面積が少なくなる結果、燃料電池
内の電気抵抗が大きくなるので望ましくない。
【0006】また、燃料ガスを高圧で供給して流路内を
高速で流通させることも考えられるが、この場合、燃料
ガスの高圧供給及び回収のための装置が必要となり、携
帯用などのコンパクトなシステムを実現する上で望まし
くない。この課題を解決するために本出願人は先に、図
9に示したようにアノード側基板900の下流側に複数
本のアノード側流路901と対応させて溌水処理したカ
ーボンペーパ902を配し、ガスを当該カーボンペーパ
902から選択的に透過させ、残る水を更に下流側の排
出マニホールドに設けた吸水基材903で吸水させて排
出するという技術を提案した(特願平9−188572
号明細書及び図面)。
【0007】これにより、上記メニスカスの形成による
ガス流路の閉塞といった問題は解消することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記明細書
の具体例に記載された構成は、安定した発電を実現する
ために、未反応ガスが水排出口から流れ出ることを防止
して、カーボンペーパ902の微細な孔のみから排出さ
れるようにすることでアノード側流路901一本、一本
におけるガス分配が均一に行われるようにしたものであ
る。すなわち、吸水基材903を流路の出口全体を覆う
ように配設し、流路の下端が水で封鎖(水封)されるよ
うにして、ガスの流出を防止してある。
【0009】この技術によればガスをセルに比較的、均
一に分配させられるという利点はある一方、吸水基材9
03が流路901の出口側においてアノード側流路90
1全体を横切って設けられているので、以下のような問
題がある。すなわち、通常、アノード側流路基板を形成
するのに用いられるカーボン多孔体は、一般に微細なカ
ーボン粉末を焼結して平板状に形成され、そして切削加
工により流路が形成されている。このため、水やガスを
供給することにより表面が剥離することもあり、排水マ
ニホールドに設けた吸水基材に剥離したカーボンが目詰
まりしてしまう可能性が高い。また、剥離が生じにくい
基板として例えば導電材料を樹脂で成形することにより
作製したもの、いわゆるモールド成型によるものを用い
る場合でも、水にゴミが浮遊しておれば、そのゴミによ
る目詰まりが生じ同様の結果を招く。
【0010】このようにカーボン粉末などのゴミが目詰
まりすると、水が上流側に押し上げてきて、ガスを選択
的に排出するカーボンペーパ902を覆ってしまう可能
性があり、仮にこのようになれば、ガスを効果的に排出
できなくなってしまう。そこで、本発明は、かかる課題
に鑑みてなされたものであって、ガスを効果的に排出し
ながら、排水も効率よく行える固体高分子型燃料電池を
提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、固体高分子膜にカソード及びアノードを
配したセルが、前記アノードに対向してアノード側流路
が形成された第1のプレートと、前記カソードに対向し
てカソード側流路が形成された第2のプレートとで挟持
されてなり、前記アノード側流路に燃料ガス及び水が供
給されると共に前記カソード側流路に酸化剤ガスが供給
されて発電する固体高分子型燃料電池であって、前記第
1のプレートは、燃料ガス流れ方向の前記アノードの終
端よりも下流側に前記アノード側流路から延設された延
設流路を有し、延設流路の底面と対応する位置には、表
面の水の接触角が延設流路のプレート内壁の水の接触角
と同等若しくは大きい部材が配され、当該部材の下流側
には、ガス排出口が開設されており、更に、前記ガス排
出口の下流側において、延設流路の底面と対応する位置
には、表面の水の接触角が延設流路のプレート内壁の水
の接触角と同等若しくは小さい部材が配され、当該部材
の下流側には、延設流路と連通する水排出口が開設され
ている。
【0012】或いは、前記第2のプレートは、酸化剤ガ
ス流れ方向の前記カソードの終端よりも下流側に前記カ
ソード側流路から延設された延設流路を有し、延設流路
の底面と対応する位置には、表面の水の接触角が延設流
路のプレート内壁の水の接触角と同等若しくは大きい部
材が配され、当該部材の下流側には、ガス排出口が開設
されており、更に、前記ガス排出口の下流側において、
延設流路の底面と対応する位置には、表面の水の接触角
が延設流路のプレート内壁の水の接触角と同等若しくは
小さい部材が配され、当該部材の下流側には、延設流路
と連通する水排出口が開設されている。
【0013】
【発明の実施の形態】[実施の形態]以下に本発明の実施
の形態に係る固体高分子型燃料電池について図面を参照
しながら具体的に説明する。図1は、本実施の形態に係
る固体高分子型燃料電池1(以下、単に「燃料電池1」と
いう。)を構成するセルユニット100の組み立て図で
ある。
【0014】本図に示すように、セルユニット100
は、長方形状の枠体10の片面側(図1では上面側)
に、固体高分子膜21にカソード22及びアノード23
を配してなるセル20と、複数のカソード側流路311
…が平行に形成されたカソード側流路基板30とが嵌め
込まれ、枠体10の他面側(図1では、下面側)に、複
数のアノード側流路400…が平行に形成されたアノー
ド側流路基板40と仕切板50とが嵌め込まれて構成さ
れている。なお、図1においては、アノード23は、固
体高分子膜21の背面側にあるので破線で示している。
【0015】セル20は、カソード側流路基板30とア
ノード側流路基板40とで挟持された状態で保持されて
おり、アノード側流路400…には、図1の白抜き矢印
で示す方向に燃料ガスが流れ、カソード側流路311…
には、図1の太矢印で示す方向に空気が流れ、セル20
で発電がなされるようになっている。燃料ガスとして
は、水素ガス或いは水素を主成分とする天然ガス、プロ
パン、ブタン、メタノールなどの改質ガスを用いること
ができる。
【0016】燃料電池1は、このセルユニット100が
所定数積層され、その両端が一対の端板71、72(図
1では不図示、図3参照)で挟持されて構成されてい
る。枠体10は、長方形状の板体に対して、その片面側
(図1で上面側)の燃料ガス流通方向の中央部に、上記
のセル20及びカソード側流路基板30を嵌め込むため
切欠部101が形成され、他面側(図1で下面側)に
は、アノード側流路基板40及び仕切板50を嵌め込む
凹部103が形成され、更に切欠部101の中央部に
は、アノード側流路基板40とアノード23とが接触で
きるように窓102が開設された形状であって、プラス
チック材料を射出成型することにより作製されたもので
ある。
【0017】また、枠体10の燃料ガス流通方向に対す
る上流部には、水を外部から導入するための一対のマニ
ホールド孔111と、これと連通しアノード側流路40
0…に水を分配するための溝孔121並びに燃料ガスを
外部から導入するための一対のマニホールド孔112
と、これと連通しアノード側流路400…に燃料ガスを
分配するための溝孔122が開設されている。また、下
流部には、未反応の燃料ガスを外部に導出するための一
対のマニホールド孔113と、これと連通しアノード側
流路400…からの燃料ガスをマニホールド孔113に
排出するための溝孔123並びに水を外部に導出するた
めの一対のマニホールド孔114と、これと連通しアノ
ード側流路400…からの水をマニホールド孔114へ
排出するための溝孔124が開設されている。
【0018】なお、各溝孔121〜124は、アノード
側流路400…と直交する方向に形成され、その両端が
各マニホールド孔111〜114と対応している。固体
高分子膜21は、パーフルオロカーボンスルホン酸から
なる薄膜である。カソード22、アノード23は、白金
担持カーボンを材料とした所定の厚みの層であって、固
体高分子膜21の中央部にホットプレスにより密着成型
されている。
【0019】カソード側流路基板30は、枠体300に
流路基板本体310が嵌め込まれて構成されている。流
路基板本体310は、カーボン多孔体からなる平板状の
部材であって、カソード22と対向する面(図1で下
面)に、空気を流通させる流路311…が形成されてい
る。
【0020】枠体300は、長方形状の平板の中央に窓
303が開設された形状で、プラスチック材料からな
り、カソード22側とは反対側の面(図1で上面側)
に、空気を流路311…に導入するための流路301…
及び空気を流路311…から導出するための流路302
…が形成されている。なお、セル20とカソード側流路
基板30との間にはガスケット61が介在し、セル20
と切欠部101との間にはガスケット62が介在してい
る。
【0021】アノード側流路基板40は、枠体10より
若干小サイズの長方形状のカーボン多孔体であって、複
数のアノード側流路400…が互いに平行に形成されて
いると共に流路400…間にはリブ401…が形成され
ている。このアノード側流路基板40は、燃料ガス流通
方向の中央に位置する中央部40aと、この中央部40
aから延設された上流部40b及び下流部40cからな
り、中央部40aでは上流部40b及び下流部40cよ
りもリブ401…の高さが高く設定されている。そし
て、このリブの高い部分401aが、上記の窓102に
嵌まり込んでアノード23と電気的に接触するようにな
っている。
【0022】なお、図1では省略しているが、カソード
22とカソード側流路基板30の間並びにアノード23
とアノード側流路基板40との間には、溌水処理を施し
たカーボンペーパからなる集電体24、25が介挿され
ている(図5参照)。仕切板50は、アノード側流路基
板40と同等のサイズの気密性ガラス状カーボン板であ
って、カソード側流路基板30とアノード側流路基板4
0との間に介在されており、両者を電気的に導通させな
がらカソード側流路311…を流れる空気とアノード側
流路400…を流れる燃料ガスとが混流するのを防止す
る働きをなしている。
【0023】なお、図2において、135〜138はO
リングで、マニホールド孔111〜114及び溝孔12
1〜124を囲む状態で形成されたOリング用溝131
〜134に燃料電池の組み立て状態において、枠体10
同士の間に挟まってこの部分をシールする。図3は、燃
料電池1の全体的な構成並びに運転動作を示す斜視図で
ある。ここでは燃料ガスとして水素ガスを用いて運転す
る場合について説明する。
【0024】本図に示すように、運転時には、燃料電池
1は、空気の流通路(カソード側流路)が水平に向くよ
うに配置する。そして、図示しないファンから、流路3
01…に空気を送り込む。この空気はカソード側流路3
11…を流通しながらカソード22に酸素を供給し、流
路302…から電池の外に排出される。
【0025】一方、マニホールド孔112からなる内部
マニホールドには、水素ガスボンベ2から水素ガスを供
給し、マニホールド孔111からなる内部マニホールド
には、水ポンプ3から水を供給する。供給された水及び
水素ガスは、各セルユニット100に分配され、各セル
ユニット100において、溝孔121及び溝孔122か
らアノード側流路基板40の上流部40bに分配され
て、アノード側流路400…を下流側に流れ、アノード
23への水素ガスの供給と固体高分子膜21の保湿を行
う。
【0026】水ポンプ3の出力は、水供給用の溝孔12
1における水圧を計測して、この値が所定の水圧値とな
るように調整する。水素ガスの供給圧力はレギュレータ
5で調整する。この圧力は、通常、10〜10万mmH
2O、特に100〜800mmH2O程度が適当である。
一方、排出される未反応水素の圧力はレギュレータ6に
よって調整する。この排出圧力は、燃料電池1における
燃料利用率が90%以上となるように調整することが好
ましい。
【0027】アノード側流路400…を通過した未反応
水素ガスは、溝孔123からマニホールド孔113を通
って電池の外に排出され、アノード側流路400…を通
過した水は、溝孔124からマニホールド孔114を通
って電池の外に排出される。このように、燃料ガスは液
体の水と分離された状態で排出される。このため、排出
されたガスを分離タンク4を経由することなくそのまま
回収して再利用することも可能である。
【0028】燃料電池1から排出されるた水と、排気中
に含まれた水蒸気が凝縮した水とは分離タンク4で回収
される。回収された水は、冷却器7で冷却されて再び水
ポンプ3から燃料電池1に供給される。 〔アノード側流路の上流から下流部までの詳細構成及び
効果について〕図1に戻って上流部では、上記の水供給
用の溝孔121に水分配基板11が、燃料ガス供給用の
溝孔122にガス分配基板12が、Oリング(不図示)
を介して嵌め込まれている。
【0029】この水分配基板11及びガス分配基板12
は、どちらも長尺状の薄板に細孔11a及び細孔12a
が開設されたものであって、アノード側流路基板40の
上流部40bに接して配置されおり、すべてのアノード
側流路400…に対応して細孔11a、12aが開設さ
れている。水分散基板11及びガス分配基板12の具体
例としては、金属製(SUS304、SUS316等の
ステンレス鋼、Ti鋼)の薄板やセラミック製(AL2
3等)の薄板にエッチングで細孔を開設したもの、或い
はプラスチック製(ポリエステル系、ABS系、パーフ
ェニルオキサイド系、PPE系、PPS系等)の薄板に
細孔を開設したものを挙げることができる。
【0030】各細孔11a、12aは、同一形状(例え
ば、円形、楕円形、多角形)、同一の大きさで、個数も
同一である(例えば、流路毎に1個づつ、2個づつ、或
いは3個づつ形成されている。) 水分配基板11の厚さや細孔11aの孔径は、細孔11
aを水が通過するときに適度な抵抗(圧損)が生ずるよ
うに設定することが望ましく、実用的には、基板の厚さ
を120μm〜5mm、細孔11aの孔径を20μm〜
3mmの範囲内で設定することが望ましい。
【0031】枠体10の表面においてガス排出通路であ
る溝孔123の上流側の流路400…の底面400a…
に対応する位置には、アノード側流路基板40を形成す
る材質よりも、つまりアノード側流路400…の基板壁
面よりも水の接触角が大きい溌水領域13がアノード側
流路400…と対応するように形成されている(図4、
図5参照)。これにより、後述のようにガスの流れを円
滑なものとする。
【0032】この溌水領域13は、もともとは、アノー
ド側流路400…の基板壁面よりも水の接触角が大きい
ものでもなくてもよい。すなわち、本来は同等であって
も、電池作動時に水が繰返し接触したとき接触角があま
り低下せず、アノード側流路基板40の水の接触角との
間に差を生じるものであればよい。これは、燃料電池作
動時において水が繰返し接触したときに、カーボン多孔
体であるアノード側基板40の水の接触角(濡れ性)は
次第に小さくなり(大きくなって)安定すると思われる
ので、このときに水の接触角に差が生じる領域であれば
後述の気層と液層との分離流を生成することができるか
らである。
【0033】溌水領域13は、枠体10の壁面に溌水性
の部材である樹脂シートを敷設したり、樹脂自体を塗布
して層状に形成する。なお、枠体10自体を溌水性のあ
る材料で作製することもできる。溌水性の樹脂として
は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラ
フルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニル共重合
体(PFA)、シリコーン(silicone)、ポリフェニ
レンスルファイド(PPS)、テトラフルオロエチレン
・ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)等を挙
げることができる。
【0034】また、枠体10の表面において上記の溝孔
124直上流で、アノード側チャネル400…の底面4
00a…と対応する位置には、アノード側流路400…
の基板壁面よりも水の接触角が小さい親水領域14が形
成されている(図4、図5参照)。この親水領域14
は、もともと、アノード側流路400…の基板壁面より
も水の接触角が小さいものでもなくても、本来は同等で
あっても、電池作動時に水が繰返し接触したとき接触角
が低下し、アノード側流路基板40の水の接触角との間
に差を生じるものであればよい。これは、燃料電池作動
時には水が繰り返し接触することになるので、水の接触
角(濡れ性)が次第に低下する(大きくなる)と思われ
る。従って、このときに、アノード側流路基板40の水
の接触角との間に差が生じるような領域であれば後述の
液層を引き付けることが可能だからである。
【0035】この親水領域14は、枠体10の壁面に親
水性の部材である樹脂シートを敷設したり、樹脂を層状
に塗布して形成する。この領域の親水性は高いほど好ま
しく、吸水性の素材で構成することが好ましい。具体的
な素材としては、ポリエステル、レーヨン、ナイロン、
ポリエステル/レーヨン、ポリエステル/アクリル、レ
ーヨン/ポリクラール等を主成分とする織布、不織布、
フェルトを挙げることができる。
【0036】なお、特許請求の範囲において記載した
「延設流路」とはアノード側流路下流部40cをいい、
「延設流路の底面と対応する位置には、表面の水の接触
角が延設流路のプレート内壁の水の接触角と同等若しく
は大きい部材が配され」という文言における部材とは、
溌水領域13を備えた枠体10をいい、「延設流路の底
面と対応する位置には、表面の水の接触角が延設流路の
プレート内壁の水の接触角と同等若しくは小さい部材が
配され」という文言における部材とは親水領域14を備
えた枠体10をいう。
【0037】図4は、燃料電池1を水供給チャネルに沿
って切断した断面図であって、流路内での気液混合物の
生成、流れ、排出の様子を模式的に示している。図5
(a)、(b)は、燃料電池1の運転動作を示すもので
あって、図5(a)はセルユニット100の上面を模式
的に示す図であり、図5(b)はそのA−A’断面を模
式的に示す図である。
【0038】細孔11aから水が、細孔12aから燃料
ガスが各アノード側流路400…に供給されて、気液混
合物が生成される。そして、この気液混合物が各アノー
ド側流路400…を流れることにより、アノードへの燃
料ガスの供給と固体高分子膜の保湿を行うと共に、電池
を冷却する冷媒としての働きも果たす。アノード側流路
基板40はカーボン多孔体で形成されているのに対し
て、アノード23上に配されている集電体25は溌水処
理が施されているので、アノード側流路基板40の表面
に対する水の接触角は、集電体25の表面における水の
接触角よりも小さい。更に、電極と対向する位置の下流
側でも、上記したとおり、アノード側流路基板40の表
面に対する水の接触角は、溌水領域13の水の接触角よ
りも小さい。
【0039】従って、アノード側流路400…の上流部
40bで生成された気液混合物は、まず、セルと対応す
る部分を通過するときに、液層と気層とが分離される傾
向がある。すなわち、水が基板40側に引き付けられ
て、アノード側流路基板40側には主に水からなる液層
が存在し、アノード23(集電体25)側には主に燃料
ガスと水蒸気とからなる気層が存在した状態で流れるの
で、アノード23に対して燃料ガスの供給が効率よく行
われる。
【0040】次に、セルと対応する部分から更に下流側
でも、同様にしてこの分離した状態が維持されることに
なる。したがって、溝孔123側には、液側の水は臨ま
ず、気層が臨むことになるので、溝孔123からガスの
選択的な排出が効率よく行われる。このガスの排出は、
溌水領域13とアノード側基板40との水の接触角の差
が大きいほど効率が向上するのでそのように設計してお
くことが好ましい。また、溝孔123を形成する壁面1
23aを溌水性の素材で被覆しておく方が、ここに水が
浸入しにくくなるので好ましい。もっとも、枠体10自
体を溌水性の素材で構成すれば、そのような必要はな
い。
【0041】一方、水はガス排出口(溝孔123)直下
を通過して、さらに下流に流れる。このとき、アノード
側流路下流部40cのみならず親水領域14も水に対す
る親和性が高いので(なぜなら、アノード側流路基板4
0は、カーボン多孔体で作製されているからであ
る。)、水が親水領域14に接触し流路空間全体を覆い
下流部40cは水封される。このように燃料電池1で
は、上記した従来の技術のようにアノード側流路の水排
出口への出口全体を吸水材のような固形物で覆うことに
より、水排出口へのガスの流入を防止するものではな
く、出口側は水排出口(溝孔124)に連通する出口を
強制的に水封することによって、これを実現するもので
ある。
【0042】このようにアノード側流路400…下端側
を水封することにより、ガスを均一に分配するととも
に、未反応ガスが水排出口から流れ出ることを防止し、
未反応ガスの溝孔123からの排出を促進させることが
できる。また、上記のように親水領域14を設ければ、
流路基板の素材が剥離して生じるゴミや、もともと水や
ガス中に存在するゴミが親水領域14を覆ってしまい、
この領域の吸水性を低下するのを防止することができ
る。これは、上記したようにアノード側流路400…が
終端(出口側)で溝孔124と連通し、終端が開放され
た状態となるように、親水領域14を設けてあるからで
ある。
【0043】なお、上記のようにアノード側流路が鉛直
方向に走るように配置されて運転しているので、アノー
ド側流路400…終端側を水封しながら溜まった水は、
自重により適宜水排出口(溝孔124)に落下する。そ
のため、水が上流側に上昇してきてガス排出口である溝
孔123内に侵入する可能性は極めて低い。更に、ガス
排出口123の壁面123aを上記のように溌水性の素
材で被覆しておけば、水が仮に上流側に上昇してきても
溝孔123内に壁面123aを伝って水が侵入し、開口
部分に滞留するようなことはない。従って、そのような
意味でも溝孔123の形成壁面123aは溌水性の素材
で被覆しておくことが好ましい。
【0044】上記説明では、カーボン多孔体をアノード
側流路基板40に用い、これの表面を何ら処理しないも
のであったが、例えば、アノード側流路400…の内壁
面を親水領域14を形成した素材と同じものを敷設、或
いは塗布すれば、流路壁面の水の接触角がカーボン多孔
体自体の場合に比べてより小さくでき、これによって、
気層と液層との分離効率が向上するのでガスの選択的な
排出をより効率よく行うことができる。このような処理
を施すことにより、基板表面の親水性を高める手法は、
膨張黒鉛、黒鉛、フォーネスブラックなどのカーボンと
フェノール系などの樹脂と混合物を用いたモールド成型
により作製した基板を用いる場合に特に有効である。な
ぜなら、モールド成型による基板は、一般に親水性が低
い(水の接触角が多孔性カーボンに比べて大きい)から
である。
【0045】また、アノード側流路400…壁面の表面
粗さを大きくすることによっても、水の接触角を小さく
することもできる。表面粗さを大きくする方法として、
カーボン多孔体の表面をサンドペーパで研磨したり、流
路底面に、微細な溝を形成する方法がある(出願番号P
CT/JP98/01707の明細書を参照)。なお、
上記説明では、水と燃料ガスとを燃料電池内に供給し燃
料電池内で気液混合物を生成するいわゆる内部加湿につ
いて説明したが、燃料ガスを燃料電池本体に供給する前
に水蒸気発生装置を用いて加湿する外部加湿を採用する
場合にも上記したガスの選択的な透過及び水の排出の技
術は適用することができる。ただし、内部加湿に適応す
る方が、水量が多いので有効である。また、アノード側
についてのみ加湿する場合について説明したが、カソー
ドに供給する酸化剤ガスである空気を加湿して供給する
場合にも、同様に上記ガスの選択的な透過及び水の排出
の技術は適用することができる。
【0046】[実施例]上記した構成の燃料電池を以下の
条件にて作製した。アノード側流路基板40は、水の接
触角が10度のカーボン多孔体で形成し、アノードに対
応する部分には、水の接触角が140度の集電体を配し
た。これにより、気液混合物はアノードと対応する流路
を流れるときには、アノード側は気層、流路底部側は液
層をなす分離流となる。
【0047】アノードと対応する領域を通過した気液混
合物は、アノード側流路基板の下流部40cに流入す
る。前記溌水領域13はPTFE(ポリテトラフルオロ
エチレン)テープを枠体に貼り付けて構成した。このP
TFEテープ表面の水の接触角は、アノード側流路より
も大きい90度である。従って、この溌水領域13に対
応する領域を流れる気液混合物は、溌水領域13側は気
層、流路底部側は液層をなす分離流となる親水領域14
は、水の接触角が0度の吸水性を有するナイロン不織布
からなる吸水基材で構成した。従って、アノード側流路
よりも水の接触角は小さいので、この親水領域14に対
応する領域を流れる水は、親水領域14側に引き込まれ
流路の出口全体を覆うことになる。
【0048】このようにアノード側流路の終端が水封さ
れることで、上記したように、ガスは溝孔123から効
率よく排出されるとともに、ガスをセルに均一に分配さ
せることができる。なお、ここでの水の接触角は、以下
の方法で、図6に示す水滴と測定対象物の表面とがなす
角度Θを測定したものである。
【0049】・測定装置:協和界面科学株式会社製 接
触角計 CA−D型 ・温度条件:水及び測定対象物ともに常温 ・測定対象物:常温乾燥状態 ・測定時間:液滴下後30秒後に測定 次に、以下の条件にて燃料電池を作製し電池特性につい
て検討した。
【0050】・電極面積:100cm2 ・固体高分子膜:パーフルオロカーボンスルホン酸膜 ・アノード:Pt−Ru担持カーボン ・カソード:Pt担持カーボン ・セル積層数:60枚 [比較例]上記した従来構成(図8に示した構成)の燃料
電池であり、作製条件は上記実施例の条件と同様であ
る。
【0051】[実験]実施例の燃料電池と比較例の燃料電
池とを以下の条件で作動させたときのセル電池を経時的
に測定し、その性能を比較検討した。 ・電流密度 :0.4A/cm2 ・燃料ガス利用率:70% ・酸化剤利用率 :20% ・燃料ガス :メタンを水蒸気改質した改質ガス
(H2:38.3%,N2:43%,CO2:17%,C
4:0.7%) ・酸化剤:空気 この結果を図7に示した。
【0052】この図7から明らかなように、比較例の電
池においては、経時的にセル電圧の低下が認められ、2
0分程度しか安定した運転ができなかった。一方、実施
例の電池においては、長時間に渡って安定した発電が可
能であった。なお、図9にて示したガスを選択的に透過
する構成を備えた燃料電池でもここで行った100分程
度の連続運転であれば、安定した特性が得られるが、更
に長時間運転すると次第に吸水基材にゴミが詰まり、吸
水性能が低下するため、特性が低下してくる。実施例の
燃料電池ではこのようなことがないことから、その点優
れている。
【0053】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明の固体高
分子型燃料電池によれば、第1のプレート(アノード側
流路基板)は、燃料ガス流れ方向の前記アノードの終端
よりも下流側に前記アノード側流路から延設された延設
流路を有し、延設流路の底面と対応する位置には、表面
の水の接触角が延設流路のプレート内壁の水の接触角と
同等若しくは大きい部材が配され、当該部材の下流側に
は、ガス排出口が開設されており、更に、前記ガス排出
口の下流側において、延設流路の底面と対応する位置に
は、表面の水の接触角が延設流路のプレート内壁の水の
接触角と同等若しくは小さい部材が配され、当該部材の
下流側には、延設流路と連通する水排出口が開設されて
いるので、ガスを効果的に排出しながら、排水も効率よ
く行うことができる。
【0054】また、第2のプレート(カソード側流路基
板)に同様の技術を適応すれば、アノード側においても
ガスを効果的に排出しながら、排水も効率よく行うこと
ができる。これは特に、酸化剤ガスを加湿する場合に有
効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る固体高分子型燃料電池の基本
構成要素のセルユニットの構成を示す組立図である。
【図2】上記セルユニットの組み立て後の概観図であ
る。
【図3】上記固体高分子型燃料電池の全体的な構成並び
に運転動作を示す斜視図である。
【図4】上記固体高分子型燃料電池の要部断面図であ
る。
【図5】上記固体高分子型燃料電池の運転動作を示すも
のであって、図5(a)はセルユニットの上面を模式的
に示す図であり、図5(b)はそのA−A’断面を模式
的に示す図である。
【図6】水の接触角の定義を示す模式図である。
【図7】実験結果を示す電池の特性図である。
【図8】従来の固体高分子型燃料電池の構成を示す図で
ある。
【図9】更に、別な従来の固体高分子型燃料電池の構成
を示す図である。
【符号の説明】
1 固体高分子型燃料電池 10 枠体 11 水分散基板 11a 細孔 12 ガス分配基板 12a 細孔 13 溌水領域 14 親水領域 20 セル 21 固体高分子膜 22 カソード 23 アノード 24、25集電体 30 カソード側流路基板 40 アノード側流路基板 40a 中央部(アノード側基板) 40b 上流部(アノード側基板) 40c 下流部(アノード側基板) 50 仕切板 61、62ガスケット 71、72端板 100 セルユニット 101 切欠部 102 窓 103 凹部 111 マニホールド孔(水供給用) 112 マニホールド孔(ガス供給用) 113 マニホールド孔(ガス排出用) 114 マニホールド孔(水排出用) 121、122、123、124溝孔 123a溝孔形成壁面 131、132、133、134Oリング用溝 135、136、137、138Oリング 300 枠体 301 流路(カソード側) 302 流路(カソード側) 303 窓 310 流路基板本体 311 流路(カソード側) 400 アノード側流路 400aアノード側流路底部 401 リブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三宅 泰夫 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 濱田 陽 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 米津 育郎 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 西尾 晃治 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 5H026 AA06 CC03 CC08 EE19 HH03 5H027 AA06 CC06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固体高分子膜にカソード及びアノードを
    配したセルが、前記アノードに対向してアノード側流路
    が形成された第1のプレートと、前記カソードに対向し
    てカソード側流路が形成された第2のプレートとで挟持
    されてなり、前記アノード側流路に燃料ガス及び水が供
    給されると共に前記カソード側流路に酸化剤ガスが供給
    されて発電する固体高分子型燃料電池であって、 前記第1のプレートは、 燃料ガス流れ方向の前記アノードの終端よりも下流側に
    前記アノード側流路から延設された延設流路を有し、 延設流路の底面と対応する位置には、表面の水の接触角
    が延設流路のプレート内壁の水の接触角と同等若しくは
    大きい部材が配され、当該部材の下流側には、ガス排出
    口が開設されており、 更に、前記ガス排出口の下流側において、延設流路の底
    面と対応する位置には、表面の水の接触角が延設流路の
    プレート内壁の水の接触角と同等若しくは小さい部材が
    配され、当該部材の下流側には、延設流路と連通する水
    排出口が開設されていることを特徴とする固体高分子型
    燃料電池。
  2. 【請求項2】 固体高分子膜にカソード及びアノードを
    配したセルが、前記アノードに対向してアノード側流路
    が形成された第1のプレートと、前記カソードに対向し
    てカソード側流路が形成された第2のプレートとで挟持
    されてなり、前記アノード側流路に燃料ガス及び水が供
    給されると共に前記カソード側流路に酸化剤ガスが供給
    されて発電する固体高分子型燃料電池であって、 前記第2のプレートは、 酸化剤ガス流れ方向の前記カソードの終端よりも下流側
    に前記カソード側流路から延設された延設流路を有し、 延設流路の底面と対応する位置には、表面の水の接触角
    が延設流路のプレート内壁の水の接触角と同等若しくは
    大きい部材が配され、当該部材の下流側には、ガス排出
    口が開設されており、 更に、前記ガス排出口の下流側において、延設流路の底
    面と対応する位置には、表面の水の接触角が延設流路の
    プレート内壁の水の接触角と同等若しくは小さい部材が
    配され、当該部材の下流側には、延設流路と連通する水
    排出口が開設されていることを特徴とする固体高分子型
    燃料電池。
  3. 【請求項3】 前記第2のプレートは、 酸化剤ガス流れ方向の前記カソードの終端よりも下流側
    に前記カソード側流路から延設された延設流路を有し、 延設流路の底面と対応する位置には、表面の水の接触角
    が延設流路のプレート内壁の水の接触角と同等若しくは
    大きい部材が配され、当該部材の下流側には、ガス排出
    口が開設されており、 更に、前記ガス排出口の下流側において、延設流路の底
    面と対応する位置には、表面の水の接触角が延設流路の
    プレート内壁の水の接触角と同等若しくは小さい部材が
    配され、当該部材の下流側には、延設流路と連通する水
    排出口が開設されていることを特徴とする請求項1記載
    の固体高分子型燃料電池。
  4. 【請求項4】 前記延設流路の底面に対応して配され
    た、表面の水の接触角が延設流路のプレート内壁の水の
    接触角と同等若しくは大きい部材は、 溌水性の素材で構成されていることを特徴とする請求項
    1から3の何れかに記載の固体高分子型燃料電池。
  5. 【請求項5】 前記延設流路の底面に対応して配され
    た、表面の水の接触角が延設流路のプレート内壁の水の
    接触角と同等若しくは小さい部材は、 吸水性の素材で構成されていることを特徴とする請求項
    1から4の何れかに記載の固体高分子型燃料電池。
JP10318748A 1998-11-10 1998-11-10 固体高分子型燃料電池 Expired - Fee Related JP3123992B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10318748A JP3123992B2 (ja) 1998-11-10 1998-11-10 固体高分子型燃料電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10318748A JP3123992B2 (ja) 1998-11-10 1998-11-10 固体高分子型燃料電池

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000149966A true JP2000149966A (ja) 2000-05-30
JP3123992B2 JP3123992B2 (ja) 2001-01-15

Family

ID=18102508

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10318748A Expired - Fee Related JP3123992B2 (ja) 1998-11-10 1998-11-10 固体高分子型燃料電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3123992B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100539114B1 (ko) * 2001-08-30 2005-12-26 산요덴키가부시키가이샤 연료 전지
JP2007134089A (ja) * 2005-11-08 2007-05-31 Toyota Motor Corp 燃料電池
US7285352B2 (en) 2002-12-02 2007-10-23 Sanyo Electric Co., Ltd. Separator for fuel cell and fuel cell therewith
US8557465B2 (en) 2007-02-09 2013-10-15 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Fuel cell including a liquid discharge mechanism
JP2014164849A (ja) * 2013-02-22 2014-09-08 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 固体高分子形燃料電池

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5777892B2 (ja) 2011-01-12 2015-09-09 本田技研工業株式会社 燃料電池
US9088015B2 (en) 2012-03-26 2015-07-21 Honda Motor Co., Ltd. Fuel cell comprising water discharge channel formed by a corrugated section

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100539114B1 (ko) * 2001-08-30 2005-12-26 산요덴키가부시키가이샤 연료 전지
CN100428552C (zh) * 2001-08-30 2008-10-22 三洋电机株式会社 燃料电池
US7285352B2 (en) 2002-12-02 2007-10-23 Sanyo Electric Co., Ltd. Separator for fuel cell and fuel cell therewith
JP2007134089A (ja) * 2005-11-08 2007-05-31 Toyota Motor Corp 燃料電池
US8557465B2 (en) 2007-02-09 2013-10-15 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Fuel cell including a liquid discharge mechanism
JP2014164849A (ja) * 2013-02-22 2014-09-08 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 固体高分子形燃料電池

Also Published As

Publication number Publication date
JP3123992B2 (ja) 2001-01-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3177256B2 (ja) 安定して優れた発電特性を得ることができる固体高分子型燃料電池
JP4907894B2 (ja) 燃料電池スタック
WO2006038519A1 (ja) 燃料電池及び発電方法
JP2007511888A (ja) 改良されたプロトン交換膜燃料電池
JP2001015136A (ja) 燃料電池システム
JP3882735B2 (ja) 燃料電池
WO2005109556A1 (en) Fuel cell and separator thereof
JP4580852B2 (ja) 燃料電池
JP4894210B2 (ja) 固体高分子型燃料電池、固体高分子型燃料電池スタック及び携帯用電子機器
US8940449B2 (en) Fuel cell
US20070284253A1 (en) Fuel cell water management
JP2002367655A (ja) 燃料電池
JP3022528B1 (ja) 固体高分子型燃料電池
JP4984428B2 (ja) 燃料電池システム
JP3123992B2 (ja) 固体高分子型燃料電池
JP2000277132A (ja) 燃料電池
JPWO2008032449A1 (ja) 電解質膜および燃料電池
JP4880131B2 (ja) ガス拡散電極およびこれを用いた燃料電池
JP2001135326A (ja) 固体高分子電解質型燃料電池および同スタック
JP4321040B2 (ja) 固体高分子型燃料電池
JP4729866B2 (ja) 燃料電池
JP2004146246A (ja) 固体高分子型燃料電池、固体高分子型燃料電池用の酸化剤ガスセパレータ
JP3524807B2 (ja) 燃料電池
JP3679789B2 (ja) 燃料電池
WO2008068886A1 (ja) 燃料電池

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071027

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081027

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081027

Year of fee payment: 8

S201 Request for registration of exclusive licence

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R314201

S201 Request for registration of exclusive licence

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R314201

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081027

Year of fee payment: 8

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081027

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091027

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101027

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101027

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111027

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111027

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111027

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121027

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121027

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121027

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121027

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121027

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121027

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131027

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131027

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131027

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131027

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131027

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees