JP2000149755A - フューズフリー回路遮断器用リード線及びその製造法とフューズフリー回路遮断器 - Google Patents

フューズフリー回路遮断器用リード線及びその製造法とフューズフリー回路遮断器

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孝 服巻
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Yoshiyuki Kojima
慶享 児島
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輝美 嶋野
Toshihiro Sekiguchi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は、加熱工程を加えることなく、
高い強度の端子を有する多芯導体線を用いたフューズフ
リー回路遮断器用リード線とその製造法及びフューズフ
リー回路遮断器とその製造法を提供する。 【解決手段】本発明の前記リード線は多芯導体線の端部
に前記多芯導体線の個々の線同士が互いに絡み合って加
圧成形されている端子を有することを特徴とする。ま
た、前述の多芯導体線を部分的に前記多芯導体線の個々
の線同士が互いに絡み合った状態に加工する加工工程
と、該加工された部分を仮成形する仮成形工程と、該仮
成形した部分を更に圧力を加えて加圧成形又は塑性加工
する加工工程によって得ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なフューズフ
リー遮断開閉器用リード線とその製造法及びそれを用い
たフューズフリー遮断器とその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フューズフリー遮断開閉器や漏電
遮断器等の可動部リード線のアームと外部接続端子の接
続部には、多芯導体線が用いられている。多芯導体線の
線数は電気機器の電流容量によって変わってくる。そし
て、その端部の固着法は、電流容量が比較的小さい場合
は、多芯導体線の端部を抵抗溶接機により、溶融させて
固着する方法が用いられている。また、比較的大きい電
流で線数が多い場合は、抵抗溶接機による溶融法はうま
くいかないため、例えばSnめっきの多芯線を用いてそ
して、抵抗溶接機によりSnを利用して溶融して固着し
ている。
【0003】すなわち、従来の端末処理方法としては、
多芯線の数が比較的少ない場合は、抵抗溶接機を用いて
線同士を固着している。また、線数が多くなると抵抗溶
接機による固着にも限界があり、その固着法として、多
芯線の夫々にめっきを施し、そのめっきを利用して抵抗
溶接機による端末固着を行っているのが現状である。夫
々の方法にも一長一短が存在する。すなわち、前者では
線材同士を溶接すると処理温度が線材の溶融温度まで加
熱されることになり、線材自身の熱損傷が大きく電気機
器としては致命的な抵抗の増加を来すことになる。ま
た、後者では線材の夫々にめっきを施すため線材自身の
価格が高価になること、並びに他の因子として求められ
ている可とう性がめっき膜のため、また、抵抗溶接を行
って固着したため悪くなると言った問題が存在してい
る。
【0004】上記したように従来の端末処理の方法につ
いては、なんらかの欠点を有しており、多芯線の端末処
理を高品質に作製することは困難であった。
【0005】つまり多芯導体線と言うことから線数が多
くその端末処理には、簡便な方法が確立されておらず、
苦慮している。
【0006】このようにして固着した端末部を次に、遮
断開閉器や漏電遮断器等の可動部リード線のアームと外
部接続端子の夫々の接続部に接続する方法としては、従
来一般的には抵抗溶接機を用いた抵抗ろう付けやガスバ
ーナを用いたトーチろう付け等が適用され、接合されて
いる。
【0007】すなわち、ここで用いられているろう材は
銀ろう,りん銅ろう材が一般的であり、接続部の信頼性
が要求されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】フューズフリー遮断開
閉器用や漏電遮断機等の電機機器においては、接点の電
気的機能を発揮するために多芯線が導体線として多く用
いられており、導体線の端末処理が大変重要な役割を果
たしている。端末処理としては、まず多芯線の端部を固
着して次の端子への接続を容易にしようとする思想であ
る。つまり、固着と接続を同時に行うことが非常に困難
であると考えられる。多芯導体線は種々の電機機器に使
用されるため、それに伴い導体線も種々の種類が適用さ
れることになる。すなわち、線径や線数の異なったもの
など種々雑多であり、これらの線材の端末処理が容易に
出来ることが望まれていた。
【0009】また、端末において導体線の数が3本の場
合から多芯本(例えば10,000本)の場合や、しかも線径
の範囲が例えば0.01mmから0.3mm位までの場合など
は全ての導体線を一括固着することは、従来の方法では
非常に困難であった。すなわち、導体線が多数本で尚且
つ線径の小さいものから大きいものまで、その端末箇所
をできれば加熱温度を上げることなく、そしてできれば
線材にめっき等施さないで固着できる信頼性の高い端末
構造が強く望まれていた。
【0010】本発明の目的は、多芯導体線の他の端子へ
の接続部となる端末部を加熱することなく形成したフェ
ーズフリー遮断器用リード線とその製造法及びそれを用
いた遮断開閉器とその製造法を提供するにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、駆動手段によ
り回路の開閉動作を行う可動接触子と、該可動接触子に
対向して配設された固定接触子と、前記可動接触子が設
けられた軸に支持されて回転可能の導体からなるアーム
と、該アームと外部接続端子とを結ぶ多芯導体よりなる
可動部リード線とを備え、定格電流より大きい電流が流
れることによって自動的に前記回路を遮断するフューズ
フリー回路遮断器(FFB)において、前記可動部リー
ド線の前記アームと前記外部接触端子との接続部が、多
芯導体線の端末部を該多芯導体線同士が乱雑に絡みあっ
た不規則,不揃い状態で圧縮成形された多芯導体線を用
いることを特徴とする遮断開閉器にある。
【0012】本発明は、更に前述のFFBにおいて、他
の接続端子と接続できるような穴等の加工を施している
多芯導体線を用いるのが好ましい。
【0013】本発明は、前記FFBにおいて、前記可動
部リード線の前記アームと前記外部接続端子との接続部
が、多芯導体線の端末成形箇所を該多芯導体線と成形助
材とを絡みあわせた不規則,不揃い状態で圧縮成形され
ている多芯導体線を用いてることを特徴とするにある。
【0014】本発明は、前記FFBにおいて、前記可動
部リード線の前記アームと前記外部接続端子との接続部
が、多芯導体線の端末成形箇所を該多芯導体線と成形助
材とを絡みあわせた不規則,不揃い状態で圧縮成形さ
れ、且つ他の接続端子と接続できるような穴等の加工を
施していることを特徴とする。
【0015】本発明は、成形助材として、その材料が
銅,錫,鉛,銀,インジウムの中から選ばれたもので、
その形状は線状,粉末状,帯状,めっき,溶射等からな
り乱雑に絡みあった不規則,不揃い状態で圧縮成形され
ていることが好ましい。
【0016】本発明は、上記記載の多芯導体線は、線径
が0.01mmから1.5mmの範囲で、線数が3本以上で、
線材がCu,Al,Ag,Au等が好ましい。
【0017】本発明は、上記端末成形構造は、線径の異
なる導体線が組み合わされていること、また、線材の異
なる材料が組み合わされているものを用いることが好ま
しい。
【0018】本発明は、前記FFBにおいて、前記可動
部リード線の前記アームと前記外部接続端子との接続部
が、多芯導体線の端末部を該多芯導体線同士が乱雑に絡
みあった不規則,不揃い状態で圧縮成形された多芯導体
線を用い、該多芯導体線接続部の両端をろう材により接
合していることを特徴とする。
【0019】本発明は、前記FFBにおいて、前記可動
部リード線の前記アームと前記外部接続端子との接続部
が、多芯導体線の端末部を該多芯導体線同士が乱雑に絡
みあった不規則,不揃い状態で圧縮成形され且つ、他の
接続端子と接続できるような穴等の加工を施している多
芯導体線を用い、該多芯導体線接続部両端の穴を用いネ
ジ,リベット等で可締めて接続したことを特徴とする。
【0020】本発明は、前記FFBにおいて、多芯導体
線の端部の成形部を不規則,不揃いに成形する加工工
程、該成形した端部を仮成形にする加工工程及び該加工
された端部に圧縮を加えて成形品に加工する工程を有し
た製造法にある。
【0021】本発明は、駆動手段により回路の開閉動作
を行う可動接触子と、該可動接触子に対向して配設され
た固定接触子と、前記可動接触子が設けられた軸に支持
されて回転可能の導体からなるアームと、該アームと外
部接続端子とを結ぶ多芯導体よりなる可動部リード線と
を備え、定格電流より大きい電流が流れることによって
自動的に前記回路を遮断するフューズフリー回路遮断器
(FFB)において、多芯導体線の電気的性能を持たせ
るために、まず端末部を一体化する必要性に鑑み、熱損
傷のない冷間において所望の形状に成形することを目標
とした。
【0022】本発明は、多芯導体線の端部成形箇所又は
部分的に多芯導体線同士が乱雑に絡みあった不規則,不
揃い状態で圧縮成形加圧成形又は塑性加工されているこ
とを特徴とするフューズフリー回路遮断器用リード線に
ある。
【0023】本発明のフューズフリー回路遮断器用リー
ド線は、多芯導体線の端部成形箇所又は部分的に多芯導
体線同士が乱雑に絡みあった不規則,不揃い状態で前述
と同様に加工又は成形され、且つ他の接続端子と接続で
きるような穴等の加工を施していることを特徴とする。
【0024】本発明のフューズフリー回路遮断器用リー
ド線は、多芯導体線の端部成形箇所又は部分的に多芯導
体線と成形助材とを絡み合わせた不規則,不揃い状態で
成形又は加工されていることを特徴とし、また他の接続
端子と接続できるような穴等の加工を施していることを
特徴とする。
【0025】該述した成形助材としては、銅,錫,鉛,
銀,インジウムの中から選ばれたもので、その形状は線
状,粉末状,帯状,めっき,溶射等からなるのが好まし
い。また、多芯導体線は、線径が0.01mmから1.5mm
の範囲で、線数が30本以上好ましくは100本以上
で、線材がCu,Al,Ag,Au等を用いることがで
きる。
【0026】本発明の端末成形構造は、線径の異なる導
体線が組み合わされていること、また、線材の異なる材
料が組み合わされていることが好ましい。
【0027】そしてまた、本発明は、該記述の端末成形
された多芯導体線が、他の導体端子に接続されているこ
とを特徴とする。
【0028】本発明は、多芯導体線の端部又は部分的に
個々の線同士が互いに絡み合った不規則,不揃いに成形
する加工工程、該成形した端部を仮成形にする加工工程
及び該加工された端部に圧縮又は塑性加工を加えて成形
品に加工する工程を有することを特徴とするフューズフ
リー回路遮断器用リード線の製造法にある。
【0029】本発明のフューズフリー回路遮断器用リー
ド線は、多芯導体線を電気的性能を持たせるために、ま
ず端末部を一体化する必要性に鑑み熱損傷のない冷間に
おいて所望の形状に成形することを満たし、そしてま
た、冷間で成形した端部を次に他の電気的導体端子と接
続することが好ましい。
【0030】この端末成形は、多芯導体線を一端ほぐし
導体線同士が乱雑に絡み合った不規則,不揃い状態にし
て成形することにより成し得ることができる。こうして
形成された端末部は他の導体端子に接続することも十分
に可能なように考慮されている。成形品は、成形時に穴
等を施すこともできるし、その穴を利用してネジ止めも
できるし、また、一般的なろう付け等を用いて接合でき
る。
【0031】すなわち、本発明のフューズフリー回路遮
断器用リード線の多芯導体線は銅線の撚り線からなって
おり、ここではその束で構成されており、6束から構成
されている。端部は、多芯導体線が絡み合った不規則,
不揃い状態で成形され、一体成形されている。
【0032】そして、この端部は他の導体端子と接続す
る場合が出てくる。接合法の一例としては抵抗溶接機を
用いた抵抗ろう付けが推奨される。抵抗溶接機を用いる
のは、加熱と加圧が同時にでき、しかも、短時間で接合
ができることによる。そしてほとんどは大気中で接合さ
れるため、接合時間は短ければ短いほど、酸素との反応
が少ないため良好な継ぎ手が得られる。また、抵抗溶接
機は接合部の信頼性をより高めるために二段加熱,加圧
方式を採用することが好ましい。
【0033】多芯導体線の場合において一段目の加熱加
圧では抵抗値の高いろう材が発熱し、ろう材が加熱され
ると同時に多芯線もある温度に加熱され、二段目の加熱
加圧でろう材が溶融し多芯線の線材にろう材が濡れる。
従って、多芯線の線材が加熱される前に一気にろう材を
加熱しても濡れが生じにくいので二段加熱を行うのがよ
り好ましい。二段加熱,加圧方式は多芯線が比較的多い
場合に用いられる方式であり、多芯線が比較的少ない場
合は、一段方式加熱加圧でも十分に接合は行われる。
【0034】本発明に用いるろう材としてりん入りろう
材が好ましい。りん入りろう材としては重量で、P3〜
8%、又は更にAg4〜7%又は13〜17%を含むC
u合金からなるろう材が好ましく、更にこれらのろう材
にはSn及びAuを5%以下含むことができる。ろう材
は接合時に燐が被接合材の酸化物を除去しろうの濡れ性
を向上させるとともに、通常ろう材に際し必要であった
フラックスを不要とすることが出来るため、接合後の洗
浄をする必要がなく、従来用いていたフラックスの残存
による被接合材の腐食をなくすことが出来る。そして、
りん入りろう材は抵抗ろう付けが好ましいので、ろう箔
を接合界面に配置することが望ましい。その厚さや幅は
成形構造の大きさによって決定される。
【0035】多芯導体線の端部に穴を設けることにより
他の導体に対して機械的に接続できる。穴は冷間成形時
に同時に加工することにより、作製する。
【0036】また、本発明において成形を行う多芯線材
は、裸銅線を用いるのが最も多いが成形時の圧縮力を小
さくしたい場合や成形部の固着力をより強くしたい場合
などは、成形助材を用いることも有効である。接合助材
としては種々考えられるが、好ましくは多芯線自身より
軟らかい材料を選択することが大事である。それは金型
により成形する時に軟らかい材料であれば加圧で伸び多
芯線材に絡み、多芯線の密着性を向上させる効果がある
からである。材料としては、軟らかい銅,錫,鉛,銀,
インジウム等が推奨される。その形状は線状,粉末状,
帯状,めっき,溶射等が推奨される。
【0037】多芯線を形成する状態は、ストレート線,
撚り線や網線等が適用され、電気的性能上通電電流に応
じて多芯線の大きさや線径が変わってくる。
【0038】多芯導体線に求められるのは、多芯導体線
の端末処理、すなわち導体線同士が電気的に確実に導通
していること、そして長期使用に対して不具合が生じな
いことである。これらを満足させるためには、多芯導体
線の各線がお互いに絡み合い且つ線同士の密着が良好に
成形されていることが必要である。
【0039】以上のように多芯導体線の冷間圧縮成形に
よる端末成形構造部は、線材が乱雑に絡み合った不規
則,不揃い状態で成形されているため個々の線同士での
高い固着力,結合力を示し高い強度を有していた。
【0040】また、圧縮した端末成形品は他の導体端子
に接続する場合においても、例えばろう付けによる接続
においてもろう材が両者を濡らし、良好な接合が達成で
きた。また、ネジやリベット方式による接続においても
電気的な安定した特性を有した。
【0041】このようにして作製した端末成形構造部
は、それ自身の固着力も高いことが明らかとなり、ま
た、他の導体端子との接続においても満足する形態が得
られた。すなわち、熱損傷の少ない端末成形構造部が得
られ、信頼性の高い多芯導体線であることを確認してい
る。
【0042】また、多芯導体線においては種々な線材の
もの、JISで呼ぶ電気銅線、または銀線,金線、ある
いは夫々の線材に例えば錫メッキ等を施した線材までが
本発明の多芯線として適用できる。端部としては、角線
や楕円形等の形状においても同様に本発明の冷間圧縮成
形構造で作製できる。
【0043】本発明で適用する多芯線材は、裸線が多い
ため耐食性や耐酸化性等を考慮した対策をとることも有
効である。例えば、リード線及び端末部を絶縁物で覆う
ことも信頼性向上に寄与することを確認している。
【0044】
【発明の実施の形態】(実施例1)フューズフリー遮断
器用リード線を以下の様に製造した。
【0045】多芯導体線はCu撚り線,線径:0.05m
m,1束の線数:2413本を3列2段の6束:144
78本,長さ:65mmを冷間圧縮により成形した。
【0046】本発明の基本的な冷間圧縮成形の製造工程
を以下により説明する。まず図1に示すように撚り線よ
りなる多芯導体線1を所定の長さに切断し、2段に重ね
て6束にした。6束の一端部を図2に示すように押え治
具31により端部を所定長さを出して固定して、周方向
に回転する周方向回転ブラシ32を回転しながら多芯導
体線1の端部を軸を中心に回転する軸方向回転ブラシ3
3を回転させて図3の様に多芯導体線1をよじるととも
にブラシで回転させながら乱雑,不規則,不揃いに絡み
合わせた団子状態3にする。回転ブラシで団子状態3に
する前に所定の長さで押さえ多芯撚り線の端末部2を一
端ほぐし、中心から外側へ広げる作業を行った。
【0047】次に図4に示す金型34によりポンチ35
により加圧し仮成形部4を施し図5に示すように6束の
線の大きさよりやや大きい形状を作製する。そして仮成
形部4を図6のプレス機に配置し、押え治具31で端部
を固定し、ポンチ35により圧力2〜4トンで加圧し、
図7に示すように所定の形状の端子となる成形部5に成
形した。成形部5の形状は、8.2mm×8.1mm,厚さ:
約4.5mmであった。このようにして一束又は複数束の
多芯線の端部を冷間加工により所定の形状に成形し、一
体化することができる。一体化した成形部5は、前記し
たように多芯導体線1が不規則,不揃いに絡み合ってお
り、その断面20倍で観察した図を図8に示す。図の上
部が外側で、下部が成形部5の内部である。図に示す様
に成形部5の表面部は多芯導体線が回転ブラシによって
色んな方向にバラバラに絡み合って加工変形を受けた後
ポンチの押圧面に添って変形を受け、ポンチ面に横にな
った形で形成されている。個々の線が横に寝た状態の深
さは約0.5 〜1mmである。この横に寝た状態の深さは
加圧力の大きさに比例したものであり、本実施例におい
ては0.2mm 以上の加圧力とするのが好ましい。
【0048】(実施例2)実施例1と同様にフューズフ
リー遮断器用リード線を製造した。
【0049】多芯導体線はCuストレート線,線径:
0.1mm,線数:4040本,長さ:任意(ここでは7
0mm)を冷間により圧縮成形した。
【0050】本実施例の冷間圧縮成形の製造工程は実施
例1と同じ工程により行った。まず図1に示すようにス
トレート線からなる多芯導体線1を所定の長さに切断す
る。線材の一端部を図2,図3に示すように所定の長さ
で押さえ多芯ストレート線の端末部2を中心から外側へ
広げる。次にブラシにより回転を加えよじる。そしてブ
ラシで回転させながら乱雑,不規則,不揃いに絡み合わ
せた団子状態3にする。次に図4の金型により仮成形部
4を施し図5に示すように4束の線の大きさよりやや大
きい形状を作製する。そして仮成形部4を図6のプレス
機により押し圧を行い図7に示すように所定の形状の成
形部5に成形する。成形品の形状は、6.2mm×6.1m
m,厚さ:3.5mmであった。この時のプレス機の圧力は
約3.2ton である。
【0051】このようにして多芯ストレート線の端末部
を冷間により所定の形状に成形し、一体化することがで
きる。一体化した成形部は、図8に示したような線材が
不規則,不揃いに絡み合っていた。
【0052】(実施例3)実施例1の条件で作製した6
束多芯導体線の端末成形部を他の端子板7に接続した例
を図9に示す。(a)はろう付けした例であり、導体端
子はCuにAgめっきした板状、4mm厚みで抵抗溶接機
による抵抗ろう付けを行った。ろう材8はりん銅ろう:
重量でP5%,Ag15%,残部Cuである。ろう材の
厚さは0.13mmである。
【0053】抵抗ろう付け条件は一段加熱:加圧45k
g,電流6.2kA,1秒,二段加熱:加圧45kg,電流
6.8kA,1.5秒で接合した。
【0054】その結果、多芯導体線成形部と導体端子と
はりん銅ろうにより良好なろう付けを達成した。
【0055】(b)は金具9を用いてリベット10によ
る接続した例を示す。金具9は成形部5の保護を行い、
他の端子板7との接続板の作用を有する。そして金具9
の穴6と端子の穴をリベット10により加締めて両者を
固定する。リベット10材にはCu,Cu合金,Al合
金,Fe系等が適用できる。この方式で接続すると端末
成形から端末接続まで全て冷間で行われるため、熱損傷
が無く可とう性に優れた端末成形構造の多芯導体線が得
られた。
【0056】(実施例4)実施例1と同様にフューズフ
リー遮断器用リード線を製造した。
【0057】多芯導体線はCu線,線径:0.05mm,
1束の線数:2413本を3列2段の6束:14478
本,長さ:任意(ここでは70mm)を冷間圧縮により成
形した。
【0058】冷間圧縮成形の製造工程は実施例1と同様
である。但し、仮成形時に所望の穴径を施す心棒が使わ
れる。成形品の形状は、8.2mm×8.1mm,厚さ約4.
5mm,穴径4.5mmであった。この時のプレス機の圧力
は約3tonである。
【0059】このようにして多芯線の端末部を冷間によ
り所定の形状に成形し、一体化した穴付き成形構造を図
10に示す。
【0060】穴付き端末成形構造物を他の導体端子に接
続する例を図11に示す。(a)はネジ接続した構造を
示す。すなわち、端末成形部の上に金具12を用い、ワ
ッシャ13を介在させたネジ11により端子板7に締め
付け、端子板7と端末成形部5を接続した。(b)はリ
ベット接続した構造を示す。すなわち、端末成形部の上
に金具12を用い、リベット14により端子板7と端末
成形部5を締め付け、端子板7と端末成形部5を接続し
た。
【0061】(実施例5)実施例1と同様に前述のリー
ド線を製造した。
【0062】多芯導体線はCu線,線径:0.05mm,
1束の線数:2413本,長さ:任意(ここでは65m
m)を冷間圧縮により成形した。
【0063】冷間圧縮成形の製造工程は実施例1と同様
である。成形品の形状は、(a)は6mm×2.1mm,厚
さ約2.3mmであった。(b)は長さ6mm,線径が約2m
mに成形された。この時のプレス機の圧力は約0.8ton
である。
【0064】このようにして作製した多芯線の端末部を
次に、他の導体端子に接続する形態を図12に示す。
(a)は角型成形部の接続例を示す。すなわち、予め作
製された専用の接続端子15に冷間成形した成形部5を
端子として挿入し、接続端子15のネジ16により締め
付けて両者を一体化させる。(b)は丸型成形部の接続
例を示す。すなわち、予め作製された専用の接続端子1
7に冷間成形した成形部5を挿入し、接続端子17のネ
ジ18により締め付けて両者を一体化させる。本実施例
における多芯線の冷間圧縮成形による端末成形構造部
は、線材が乱雑に絡み合った不規則,不揃い状態で成形
されているため高い固着力を示した。
【0065】(比較例)多芯導体線はCu撚り線,線
径:0.05mm ,1束の線数:2413本を3列2段の
6束:14478本,長さ:任意(ここでは70mm)を
冷間圧縮により成形した。
【0066】ここではこれらの多芯導体撚り線を実施例
1で用いた金型を使い、冷間圧縮整形を行った。すなわ
ち、多芯導体撚り線を金型に配置し、プレス機により押
し圧を行い所定の形状に成形した。成形品の形状は、
8.2mm×8.1mm,厚さ:約3.2mmであった。この時
のプレス機の圧力は約3.5tonである。
【0067】上記の具体的実施例及び比較例で成形した
成形体の固着力を引き剥がし試験により行った。引き剥
がし試験は、6束の場合は上段の3束と下段の3束に分
け、夫々をチャックにつかみ引張り試験機により引張っ
た。また、ストレート線の場合は、およそ半分の線に分
け、夫々をチャックにつかみ引張り試験機により引張っ
た。ろう付けした成形体についても同様に引き剥がし試
験を行った。
【0068】その結果、本発明の成形体は、実施例1の
もので約4.5kg,実施例2のもので約5.2kg を示し
た。また、実施例3の成形部をろう付けしたものは、約
35kg,後述する実施例7のもので約6.8kg,実施例
8の成形部をろう付したものが約35kg,実施例9の成
形部をろう付したものは約41kgを示した。
【0069】比較例の成形体のものは、引張り試験機の
チャックに取り付ける時に成形体が崩れ、強度は零であ
った。
【0070】このように本発明で作製した成形体は、成
形部の固着力が高いことが明らかであり、また、成形体
をろう付けすることにより、更に高い固着力を示すこと
も明らかになった。
【0071】また、ネジやリベット方式による接続にお
いても電気的に安定した特性を有した。
【0072】このようにして作製した端末成形構造部
は、それ自身の固着力も高いことが明らかとなり、ま
た、他の導体端子との接続においても満足する形態が得
られた。すなわち、熱損傷の少ない端末成形構造部が得
られ、信頼性の高い多芯導体線が可能になった。
【0073】(実施例6)本実施例は図13に示す様に
実施例1で得た6束の撚り線となっている多芯導体線1
の成形部5に実施例3に記載のりん銅ろうの箔36を載
置して他の導体にろう付する場合と同じろう箔37が銅
導体38の表面にクラッドとして予め形成された部材を
同様に載置して一体に形成するものである。
【0074】図14は撚り線からなる多芯導体線1の端
子となる成形部5にろう箔37をクラッドした銅導体3
8をろう付接合する電気抵抗加熱装置の断面図である。
上部電極と下部電極間に成形部5の上にろう箔37を成
形部5に接触させて載置し、加圧するとともに交流電流
を流して成形部5とろう箔37との間を局部的に加熱溶
融して接合した。
【0075】図15は多芯導体線1の成形部5にろう箔
37をクラッドした銅導体38をろう付した斜視図であ
る。この様な銅導体38をろう箔37によって接合する
ことにより成形部5内にろう材が浸透し強度の高い端子
が得られ、図10に示す様に穴6を設けて他の導体にネ
ジ止めによる接続が信頼性高く行うことができる。
【0076】(実施例7)本発明に係るリード線として
他の実施例を示す。
【0077】多芯導体線は、Cu網線,線径:0.07m
m ,1網の線数:2784本を6枚重ね6段とし、その
本数:16704本,長さ:65mmを冷間圧縮により成
形した。冷間圧縮成形は、実施例1に示すような成形工
程により作製した。
【0078】概略は、まず多芯網線を所定の長さに切断
し6段に重ねて6束にする。6束の一端部を所定の長さ
で押さえ多芯網線の端末部を一端ほぐし、中心から外側
へ広げる。次にブラシにより回転を加えよじる。そして
ブラシで回転させながら乱雑,不規則,不揃いに絡み合
わせた状態にする。次に金型により仮成形を施し6束の
線の大きさよりやや大きい形状を作製する。そして仮成
形品を金型に配置し、プレス機により押し圧を行い所定
の形状に成形する。作製した成形品の形状は、8.2mm
×8.1mm,厚さ:約5.8mm であった。この時のプレ
ス機の圧力は約5.2ton である。
【0079】このようにして多芯網線41の端末部42
を冷間により所定の形状に成形45し、一体化した成形
構造を図16(a)に示す。また、同じ多芯網線41の
端末部42を冷間により所定の形状に成形45し、その
中に接続用の穴46加工を施し一体化した成形構造を図
16(b)に示す。
【0080】本実施例における多芯線の冷間圧縮成形に
よる端末成形構造部45は、線材が乱雑に絡み合った不
規則,不揃い状態で成形されているため高い固着力を示
し、また、FFB端子との接合部においてもろう材によ
り高い接合強さを示した。
【0081】(実施例8)図17は実施例1〜7によっ
て得た成形端子を有するリード線を用いることができる
フューズ・フリー・ブレーカ(FFB:回路遮断器)の
断面図である。FFBは規定の電流容量以上の電流が流
れたときに回路を自動的に遮断するものである。図17
に示す様に、FFBは可動接触子21,固定接触子2
0,ハンドル22,ハンドル22の固定バネ23,可動
接触子21のアーム27,外部接続端子29,多芯導体
線よりなる可動部リード線24,可動部リード線の両端
に設けられた本発明の成形端子25,発生したアームを
消す消弧用金属積層体28,本体ケース26を有してい
る。可動接触子21,固定接触子20はAg−W,Ag
−WC,Ag−C,Ag−W−C等のいずれかが用いら
れ、純銅からなるアーム27及び外部接続端子29に夫
々ろう付される。固定バネ23はコイルバネでピアノ線
からなり、本体ケース26は6−6ナイロン−ガラス繊
維からなる。本実施例における可動部リード線24は図
1に示す様に遮断開閉器用として用いられている多芯導
体線は、Cu撚り線,線径:0.05mm ,1束の線数:
2413本を3列2段の6束:14478本,長さ:65mm
を冷間圧縮により成形した。冷間圧縮成形は、実施例1
に示すような成形工程により作製した。作製した成形形
状は、実施例1で示した成形品とほぼ同じである。そし
て、端末成形構造の多芯導体線は、アーム27の端子箇
所と外部接続端子29の接続箇所に接合される。すなわ
ち、接合箇所は2箇所になる。
【0082】本実施例により可動部リード線24は裸銅
線によって構成されるので、軟らかく可撓性に富むので
遮断時の動きをスムーズに出来る。
【0083】このように本発明で作製した成形体は、成
形部の固着力が高いことが明らかであり、また、成形体
をろう付けすることにより、更に高い固着力を示すこと
も明らかになった。
【0084】また、ネジやリベット方式による接続にお
いても電気的に安定した特性を有していることを確認し
ている。更に、FFBに取り付けた(ろう付け)状態に
おける本発明の実施例2及び実施例3及び従来のSnめ
っき多芯導体線の可とう性を調査した。その結果、従来
のSnめっき多芯導体線に比べて本発明の冷間圧縮成形
多芯導体線は約2倍の可とう性を有した。
【0085】このようにして作製した端末成形構造の多
芯導体線を遮断開閉器(FFB)に用いることにより、
FFBとしての性能を十分に発揮し、可とう性に優れる
ことから長期使用に対しても信頼性の向上が図られた。
【0086】(実施例9)図18は実施例8の成形端子
を有する多芯線を用いたフューズ・フリー・ブレーカ
(FFB)の断面図で、多芯導体線の接合部を拡大した
図である。遮断開閉器用として用いられている多芯導体
線は、Cu網線,線径:0.07mm ,1網の線数:27
84本を4枚重ね4段とし、その本数:11136本,
長さ:ここでは65mmを冷間圧縮により成形した。冷間
圧縮成形は、実施例1に示すような成形工程により作製
した。作製した成形品の形状は、8.2mm×8.1mm,厚
さ:約5.1mm であった。この時のプレス機の圧力は約
3.7tonである。
【0087】次にアーム27箇所と外部接続端子29接
続箇所に上記冷間圧縮成形した多芯導体線よりなる可動
部リード線24を接合した例について説明する。接合は
ろう付けにより行った例であり、アーム導体端子及び外
部接続端子はCuにAgめっきした板状の4mm厚みで、
抵抗溶接機による抵抗ろう付けを行った。ろう付けによ
る接合部30のろう材は前述したりん銅ろう:りんを約
5%,Agを約15%,残Cuを含有した成分で、ろう
材厚さ0.13mm を用いた。
【0088】抵抗ろう付け条件は一段加熱:加圧58k
g,電流8.6kA ,1秒,二段加熱:加圧60kg,電
流9.4kA,1.5秒で接合した。
【0089】その結果、図17に示すように導体端子と
なるアーム27及び外部接続端子29に端末成形構造の
可動部リード線24の成形端部25がりん銅ろうにより
良好なろう付けが行われた。すなわち、板状端子と端末
成形部の夫々にりん銅ろうがぬれ、両者が良好且つ金属
的に接合していた。
【0090】本実施例においても実施例8と同様の効果
を有していた。
【0091】以上の実施例においては多芯撚り線,多芯
網線等の導体線は、本発明の冷間圧縮成形によって、線
材が乱雑に絡み合った不規則,不揃い状態で成形されて
いるため成形部は高い固着力を示した。
【0092】また、圧縮した端末成形品は他の導体端子
に接続する場合においても、例えばろう付けによる接続
においてもろう材が両者をぬらし、良好な接合が達成で
きた。また、ネジやリベット方式による接続においても
電気的に安定した特性を有した。
【0093】このようにして作製した端末成形構造部を
遮断開閉器の導体リード線に用いることにより電気的性
能を十分に発揮し、可とう性に優れることから長期使用
に対しても信頼性の向上が図られた。すなわち、熱損傷
の少ない端末成形構造部が得られ、信頼性の高い多芯導
体線であることが確認された。また、本発明では、遮断
開閉器について記述したが、その他に漏電遮断器、他に
もリード線を内蔵している電気機器等にも本発明は適用
できるものである。
【0094】また、多芯導体線においては種々な線材の
もの、JISで呼ぶ電気銅線、または銀線,金属、ある
いは夫々の線材に例えば錫メッキ等を施した線材までが
本発明の多芯線として適用できる。多芯線としては本発
明で記述した撚り線,ストレート線,網線等一般的な線
材が適用できる。また、線径においても、0.01mmか
ら0.3mm まで端末成形構造を作製することを確認して
おり、十分に適用できる。その他の角線や楕円形等の形
状においても同様に本発明の冷間圧縮成形構造で作製で
きる。
【0095】本発明で適用する多芯線材は、裸線材が多
いため耐食性や耐酸化性等を考慮した対策をとることも
有効である。例えば、リード線及び端末部を絶縁物で覆
うことも信頼性向上に寄与することを確認している。
【0096】
【発明の効果】本発明によれば、多芯導体線の冷間圧縮
成形による端末成形構造部は、線材が乱雑に絡み合った
不規則,不揃い状態で成形されているため加熱すること
なく高い固着力を有するフューズフリー遮断器とそれに
用いられるリード線が得られるものである。
【0097】また、圧縮した端末成形品は他の電気機器
の導体端子に接続する場合においても、例えばろう付け
による接合においてもろう材が両者をぬらし、良好な接
合が達成できた。また、ネジやリベット方式による接続
においても電気的に安定した特性を維持できる。
【0098】すなわち、冷間圧縮成形で作製するため熱
損傷の少ない端末成形構造部が得られる。それを用いた
遮断開閉器等は、端子間をろう材等で接合されるため、
電気的にも低い値を示し、長期間にわたり安定して使用
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の所望の長さに多芯導体線を切断した斜
視図。
【図2】本発明の多芯導体線の端部を絡めた状態に形成
する装置の構成図。
【図3】多芯導体線の端末部を一端ほぐし、乱雑,不規
則,不揃いに絡み合わせた状態を示す斜視図。
【図4】端部の仮成形を行う装置の構成図。
【図5】端部の仮成形状態を示す斜視図。
【図6】端部を圧縮成形するプレス機の構成図。
【図7】本発明の圧縮成形で作製した端部を有する多芯
導体線の斜視図。
【図8】本発明の実施例1で成形した成形部の断面図。
【図9】多芯導体線の端末部を他の導体端子にろう材に
より接合した構造(a)及び多芯導体線の端末部を他の
導体端子にリベットにより接続した構造(b)を示す斜
視図。
【図10】本発明の実施例4の成形条件で成形した穴付
き成形構造を示す斜視図。
【図11】多芯導体線の端末部を他の導体端子に穴を用
いてネジ止めした構造(a)及び多芯導体線の端末部を
他の導体端子に穴を用いてリベット止めした構造(b)
を示す斜視図。
【図12】本発明の実施例5の成形条件で成形した成形
構造を示し、多芯導体線の角型端末部を他の導体端子に
接続する形態(a)及び多芯導体線の丸型端末部を他の
導体端子に接続する形態(b)を示す斜視図。
【図13】本発明の実施例6に示す多芯導体線の斜視
図。
【図14】本発明の多芯導体線に銅導体を接合する接合
装置の断面図。
【図15】本発明の実施例6で得た多芯導体線の斜視
図。
【図16】実施例7によって得られた多芯導体線の斜視
図。
【図17】フューズフリー回路遮断器の断面図。
【図18】フューズフリー回路遮断器の部分断面図。
【符号の説明】
1,21…多芯導体線、2…端末部、3…団子状態、4
…仮成形部、5…成形部、6…穴、7…端子板、8…ろ
う材、9,12…金具、10,14…リベット、11,
16,18…ネジ、13…ワッシャ、15,17…接続
端子、20…固定接触子、21…可動接触子、22…ハ
ンドル、23…固定バネ、24…可動部リード線、26
…本体ケース、27…アーム、28…消弧用金属積層
体、29…外部接続端子、30…接合部、31…押え治
具、32…周方向回転ブラシ、33…軸方向回転ブラ
シ、34…金型、35…ポンチ、36…箔、37…ろう
箔、38…銅導体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 児島 慶享 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 嶋野 輝美 新潟県北蒲原郡中条町大字富岡46番地1 株式会社日立製作所産業機器事業部内 (72)発明者 関口 俊広 新潟県北蒲原郡中条町大字富岡46番地1 株式会社日立製作所産業機器事業部内 Fターム(参考) 5E051 GA02 GA09 GB02 GB03 GB06 5E085 BB03 CC03 CC06 CC08 DD01 DD09 DD13 EE11 EE12 FF01 FF16 HH06 HH07 HH09 HH31 HH34 JJ03 JJ06 JJ26 JJ36 JJ38 5G030 XX11 YY03 5G355 AA10 BA01 CA06 CA14

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多芯導体線の端部に前記多芯導体線の個々
    の線同士が互いに絡み合って加圧成形されている端子を
    有することを特徴とするフューズフリー回路遮断器用リ
    ード線。
  2. 【請求項2】多芯導体線が部分的に塑性加工によって固
    められた個所を有し、該個所は前記多芯導体線の個々の
    線同士が互いに絡み合って結合していることを特徴とす
    るフューズフリー回路遮断器用リード線。
  3. 【請求項3】多芯導体線が部分的に加圧成形された個所
    を有し、該個所の前記多芯導体線の個々の線が互いに絡
    み合って結合していることを特徴とするフューズフリー
    回路遮断器用リード線。
  4. 【請求項4】複数束からなる多芯導体線が部分的に塑性
    加工によって固められて個々の線同士が互いに一体に結
    合していることを特徴とするフューズフリー回路遮断器
    用リード線。
  5. 【請求項5】複数束からなる多芯導体線の端部が加圧成
    形されて固められており、前記多芯導体線の個々の線が
    互いに絡み合って一体に結合した端子を有することを特
    徴とするフューズフリー回路遮断器用リード線。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれかにおいて、前記加
    圧成形又は塑性加工された個所に他の導体がろう付又は
    機械的に接続されていることを特徴とするフューズフリ
    ー回路遮断器用リード線。
  7. 【請求項7】多芯導体線を部分的に前記多芯導体線の個
    々の線同士が互いに絡み合った状態に加工する加工工程
    と、該加工された部分を仮成形する仮成形工程と、該仮
    成形した部分を更に圧力を加えて加圧成形又は塑性加工
    する加工工程とを有することを特徴とするフューズフリ
    ー回路遮断器用リード線の製造法。
  8. 【請求項8】多芯導体線の端部を該多芯導体線の個々の
    線同士が互いに絡み合う状態に加工する加工工程と、該
    加工された前記端部を加圧成形又は塑性加工する加工工
    程とを有し、前記個々の線が互いに離れない様に結合し
    ていることを特徴とするフューズフリー回路遮断器用リ
    ード線の製造法。
  9. 【請求項9】複数束からなる多芯導体線の端部を、該多
    芯導体線の個々の線同士が互いに絡み合う状態に加工す
    る加工工程と、該加工された前記端部を加圧成形又は塑
    性加工する加工工程を有し、前記個々の線が互いに絡み
    合って結合していることを特徴とするフューズフリー回
    路遮断器用リード線の製造法。
  10. 【請求項10】前記多芯導体線は撚り線又は組網線であ
    る請求項7〜9のいずれかに記載のフューズフリー回路
    遮断器用リード線の製造法。
  11. 【請求項11】駆動手段により回路の開閉動作を行う可
    動接触子と、該可動接触子に対向して配設された固定接
    触子と、前記可動接触子が設けられ軸に支持されて回転
    可能の導体からなるアームと、該アームと外部接続端子
    とを結ぶ多芯導体よりなる可動部リード線とを備え、定
    格電流より大きい電流が流れることによって自動的に前
    記回路を遮断するフューズフリー回路遮断器において、
    前記可動部リード線は請求項1〜6のいずれかに記載の
    リード線からなることを特徴とするフューズフリー回路
    遮断器。
  12. 【請求項12】駆動手段により回路の開閉動作を行う可
    動接触子と、該可動接触子に対向して配設された固定接
    触子と、前記可動接触子が設けられ軸に支持されて回転
    可能の導体からなるアームと、該アームと外部接続端子
    とに多芯導体よりなる可動部リード線とが接続され、定
    格電流より大きい電流が流れることによって自動的に前
    記回路を遮断するフューズフリー回路遮断器の製造法に
    おいて、前記可動部リード線を請求項7〜10のいずれ
    かに記載の製造法によって得ることを特徴とするフュー
    ズフリー回路遮断器の製造法。
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