JP2000149566A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JP2000149566A
JP2000149566A JP31602998A JP31602998A JP2000149566A JP 2000149566 A JP2000149566 A JP 2000149566A JP 31602998 A JP31602998 A JP 31602998A JP 31602998 A JP31602998 A JP 31602998A JP 2000149566 A JP2000149566 A JP 2000149566A
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sense amplifier
power supply
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circuit
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Shunichi Iwanari
俊一 岩成
Akinori Shibayama
晃徳 柴山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低電圧化,低消費電力化,小型化を損なうこ
となく、読み出し動作速度の高い半導体記憶装置を提供
する。 【構成】 メモリセル9をマトリックス状に配置してな
るメモリセルアレイと、行方向に各メモリセル9を接続
するワード線7と、列方向に各メモリセル9を接続する
ビット線8とを備えたDRAMとして機能する半導体記
憶装置を前提とする。メモリセル9の選択動作でのセン
スアンプ5による読み出しデータの増幅時に、センスア
ンプ5の電源電圧を内部降圧電源VINTから外部電源
VDDへ切り替える電源電圧切り替え回路1A,1B,
1Cが、ビット線8の方向に沿って並ぶセンスアンプ駆
動回路4A,4B,4Cごとに設けられている。これに
より、センスアンプ駆動回路を介して電荷を供給されて
同時に動作するセンスアンプ数を低減することが可能に
なり、データ増幅速度が高速になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速でのデータ増
幅が可能なデータ増幅回路とそれを用いた半導体記憶装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、CPUの高速化とアプリケーショ
ンの高性能化、及びシステム全体の高速化が進んでいる
ことから、主記憶メモリのデータ転送の高速化と共に、
ランダムアクセスの高速化が求められている。一方で、
携帯情報端末機器では長時間のバッテリー駆動を可能に
するため主記憶メモリの低消費電力化が強く求められて
いる。これまでDRAMでは、内部素子の信頼性の確保
や低消費電力化のために内部降圧電源VINTを用いて
内部素子を動作させる方式が取られてきたが、この内部
降圧電源VINTの低電圧化によって、データ増幅、特
にセンスアンプの増幅速度が遅くなり、ランダムアクセ
スの高速化を妨げていた。
【0003】これに対して、従来は以下のような方式を
用いて対応してきた。
【0004】第1の方式は、特開平9−204777号
公報に開示されている方式であって、センスアンプの増
幅動作の開始時に、センスアンプの電源電圧として一時
的に内部降圧電位VINTの代わりに外部電源電位VD
Dを用いる方式である。
【0005】これは、以下のような不具合を解消すべく
提案された方式である。すなわち、センスアンプによる
メモリセルからの読み出しデータを増幅する時には、多
くの電流がこのセンスアンプ部において消費される。元
々、センスアンプの電源電位としては低消費電力化のた
め内部降圧電源電位VINTが用いられているが、この
内部降圧電源電位VINTの電流供給能力には限界があ
る。このため、上述のセンスアンプでのデータ増幅時に
は、電荷供給が不十分なことによる電圧降下が発生し、
センスアンプのデータ増幅速度を遅くしてしまう。
【0006】それに対し、上記特開平9−204777
号公報に開示されている方式では、図16に示すよう
に、各センスアンプ駆動回路の電源電位を内部高圧電源
電位VINTと外部電源電位VDDとに切り換えるため
の電源電圧切り替え回路をセンスアンプブロック毎に設
置して、データ増幅時に内部降圧電源電位VINTの代
わりに電荷供給能力を充分もつ外部電源電位VDDを切
り替えて供給するようにしている。この電源電位の切り
替えにより、電荷供給不足によるセンスアンプのデータ
増幅速度の遅れを防ぎ、高速化を実現していた。
【0007】第2の方式は、特開平9−330591号
公報や特開平10−125067号公報に開示されてい
る方式であって、セルからの読み出しデータを一旦セン
スアンプへ取り込んだ後、このデータの増幅時にセンス
アンプとビット線の間のスイッチングトランジスタ(シ
ェアードスイッチ:SS)を完全に閉じる方式である。
【0008】この方式は、下記のような不具合を解消す
べく提案された方式である。通常、センスアンプが選択
されていない場合はシェアードスイッチのゲート電位は
外部電源電位VDDでる。センスアンプの選択時に選択
されたメモリセル側のシェアードスイッチのゲート電位
が再書き込み電位であるワード線昇圧電位VPPに遷移
し、非選択側のシェアードスイッチのゲート電位は接地
電位VSSに遷移してシェアードスイッチが閉じられ
る。ところが、センスアンプでデータを増幅する際にシ
ェアードスイッチが完全に開いているために、このシェ
アードスイッチを介して、メモリセル側のビット線の容
量及び抵抗がセンスアンプに対する負荷として働き、セ
ンスアンプの増幅動作を遅らせていた。
【0009】これに対して、上述の特開平9−3305
91号公報や特開平10−125067号公報に開示さ
れている方式では、図17(a)に示すように、ワード
線が活性化されるとシェアードスイッチが開いてメモリ
セルからの読み出し電荷をセンスアンプへ取り込むが、
その後、シェアードスイッチのゲート電位が外部電源電
位VDDから接地電位VSSに下げられてシェアードス
イッチが完全に閉じる。これにより、続いて行われるセ
ンスアンプによるデータの増幅時には、シェアードスイ
ッチを介してメモリセル側のビット線の容量及び抵抗が
センスアンプの負荷となることはなく、センスアンプの
データ増幅動作の高速化が実現できる。また、データの
増幅後はシェアードスイッチのゲート電位が接地電位V
SSから一気にワード線の電源電位VPPにまで上げら
れて、再書き込みが行なわれる。
【0010】第3の方式は、論文[ISSCC-1997 DIGEST
OF TECHNICAL PAPER P.66-67]に開示されている方式で
あって、センスアンプによるデータ増幅時におけるシェ
アードスイッチのゲート電位を、メモリセルからの微小
読み出し電荷がセンスアンプに取り込まれるために必要
かつ最低のレベルに低く抑える方式である。
【0011】この方式では、図17(b)に示すよう
に、センスアンプが選択されていない場合にはシェアー
ドスイッチのゲート電位を接地電位VSSにして、シェ
アードスイッチを閉じることによりセンスアンプ側のビ
ット線とメモリセル側のビット線とを完全に分離させ
る。また、この時のセンスアンプ側のビット線プリチャ
ージ電位をメモリセル側のビット線プリチャージ電位よ
りも高い電位に設定しておく。センスアンプの選択時に
は、シェアードスイッチのゲート電位をメモリセルから
の読み出し電荷がセンスアンプに取り込まれるために必
要かつ最低のレベル(β+Vtn)(VtnはNMOSトラ
ンジスタのしきい値電圧)まで上げ、この状態でセンス
アンプでのデータ増幅動作を行う。メモリセルへの再書
き込みの際にも、このシェアードスイッチのゲート電位
は変化せず、上述のメモリセルからの読み出し電荷がセ
ンスアンプに取り込まれるために必要かつ最低のレベル
を維持する。
【0012】したがって、センスアンプ選択時には、セ
ンスアンプ側のビット線においてはメモリセル側のビッ
ト線に比べてそのプリチャージ電位が高いこととその容
量が小さいことから、シェアードスイッチを開けて読み
出し電荷をセンスアンプ内に取り込んだ際に、そのビッ
ト線対(BIT,/BIT)のビット線間電位差が先の
読み出し時に比べて大きくなる(Low側の電位が降下
してHi側との電位差が大きくなる)。これにより、セ
ンスアンプによるデータ増幅時にシェアードスイッチか
らメモリセル側のビット線の容量及び抵抗に起因するセ
ンスアンプの負荷を低減することと、増幅動作の開始時
の対をなすビット線間の電位差を大きくすることとによ
り、センスアンプのデータ増幅の高速化を実現しようと
していた。
【0013】第4の方式は、センスアンプ起動のタイミ
ング設定遅延素子として、容量を接続したインバータ・
チェーンを使用する方式である。
【0014】これは、図18に示すように、センスアン
プの起動・停止タイミングの遅延特性を、ワード線の起
動からこのワード線の立ち上がり,立ち下がり時間のR
C遅延特性に合わせるために、センスアンプの起動・停
止タイミングの遅延時間の設定を、容量を接続したイン
バータ・チェーンをその遅延回路として使用している方
式である。これにより、温度変化に対応して必要とされ
たワード線の起動,停止タイミングに対するセンスアン
プの起動・停止タイミングの余分な遅延時間を無くすこ
とのできる回路構成になり、センスアンプの起動タイミ
ングを早めて高速化を実現しようとしていた。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
従来の方式についても、それぞれ以下のような不具合が
あった。
【0016】第1の方式については、センスアンプによ
るデータ増幅時の供給電荷量は増加するものの、センス
アンプブロックの選択時に同時に動作するセンスアンプ
での消費電荷に対して電圧切り替え回路からの供給電荷
が不足する事態を招いていた。このため、センスアンプ
の増幅能力を充分には上げられず、データ増幅速度の高
速化効果が十分得られない。
【0017】第2の方式については、シェアードスイッ
チのゲート電位を接地電位VSSへ降圧するタイミング
を、メモリセルからの読み出し電荷をセンスアンプに取
り込んだ後とするための調整が難しい。このタイミング
設定には、電源電圧依存性、温度依存性、プロセスバラ
ツキを考慮したタイミングマージンを加える必要が生じ
る。例えば電源電圧依存性については、以下の不具合が
ある。センスアンプの読み出しに要する時間は、電源電
圧が高い場合にはそのタイミングは短くて済むが、電源
電圧が低い場合にはそのタイミングは長くかかる。その
ために、タイミングを低電圧時の読み出し特性に合わせ
て設定すると、高電圧時の読み出し時にはデータを取り
込む前にシェアードスイッチが閉じてしまう。一方、タ
イミングを高電圧時の読み出し特性に合わせて設定する
と、低電圧時の読み出し時にはデータが取り込まれても
なかなかシェアードスイッチが閉じず、これがセンスア
ンプの起動の遅れを生じさせる。すなわち、センスアン
プの増幅動作自体の高速化は可能かもしれないが、タイ
ミング調整を正確に行ないながら、センスアンプの起
動,再書き込みを含めた動作速度を高速化するのが困難
である。
【0018】また、再書き込み時にシェアードスイッチ
のゲート電位を接地電位VSSから一気にワード線の電
源電位にまで昇圧させるため、その電位発生回路である
ワード線昇圧電位発生回路への負担が増え、このワード
線昇圧電位発生回路の電荷供給能力を上げることによる
発生回路自体での消費電力の増大と、ワード線昇圧電位
の変動を減らす為の容量の増加によるチップ面積の増大
とを併せて招く。
【0019】第3の方式については、対をなすビット線
間(BIT,/BIT)でのメモリセルからの読み出し
電位差をデータ増幅時に大きくできるものの、このシェ
アードスイッチ電位制御方式のみではセルへの再書き込
みは不十分となるため、センスアンプの構成を複雑なも
のにする必要がある。具体的には、Hi側データのレベ
ルを十分あげるためのP型MOSトランジスタをシェア
ードスイッチのビット線側に設置する必要がある。しか
しながら、この構成を採ると、通常のセンスアンプに比
べて,P型MOSトランジスタが2つ多くなり、ウェル
の分離を考慮するとセンスアンプ自体の面積増加を招く
とともに構造も複雑となる。また、メモリセルデータを
反転させる場合、シェアードスイッチを間に挟みなが
ら、このP型MOSトランジスタを介してビット線間の
電位差を取り込むデータに従って反転しなければならな
いので、異なるデータをメモリセルに書き込む動作の速
度に遅れを生じる。
【0020】第4の方式については、センスアンプの起
動・停止タイミングの設定には、外部電源電圧の変化及
びプロセスバラツキに対するセンスアンプ起動信号発生
回路の遅延特性とワード線の起動からワード線の立ち上
がりまでの時間、および、ワード線の停止から立ち下が
りまでの時間の遅延特性の違いを考慮しなくてはならな
いため、ワード線の起動・停止のタイミングに対するセ
ンスアンプの起動・停止のタイミングにマージンを持た
せる必要性が生じ、センスアンプの起動タイミングに遅
れを生じてしまう。
【0021】本発明の主たる目的は、低電圧化,低消費
電力化,小型化の要請に反することなく、読み出し動作
速度の向上を図ることにある。
【0022】より具体的には、センスアンプによるメモ
リセルのデータを増幅時に十分な電荷を供給すること、
シェアードスイッチのゲート電位の電位切り替え制御を
簡素化しながらデータ増幅時のセンスアンプの負荷を減
らすこと、再書き込み時のワード線電位発生回路の負担
を低減させ、あるいはメモリセルへの書き込み電位を十
分確保しながらセンスアンプ起動・停止のタイミングを
ワード線の起動・停止の動作タイミングに合わせること
などを可能とする半導体記憶装置を提供することを目的
とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の半導体記
憶装置は、情報を記憶するためのメモリセルを行列状に
配置してなるメモリセルアレイと、上記メモリセルアレ
イの行方向に延び、行方向に配置された各メモリセルに
接続されるワード線と、上記メモリセルアレイの列方向
に延び、列方向に配置された各メモリセルに接続される
ビット線と、上記メモリセルアレイのワード線に平行に
配置され、上記ビット線に接続されてメモリセルに記憶
された情報を増幅するための複数のセンスアンプにより
構成される複数のセンスアンプ列と、上記センスアンプ
列ごとに設けられ、各センスアンプにセンスアンプ駆動
信号を供給する複数のセンスアンプ駆動回路と、複数の
電源電圧を受け、出力を上記複数の電源電圧のうちのい
ずれか1つに切り替えて、この出力を上記センスアンプ
駆動回路に電源電圧として供給する電源電圧制御回路と
を備え、上記電源電圧制御回路は、上記ビット線に沿っ
て並ぶセンスアンプ駆動回路群ごとに配置されている。
【0024】これにより、同時に動作する複数のセンス
アンプ駆動回路群に、それぞれ個別の電源電圧制御回路
が接続されることになるので、各センスアンプへの電荷
供給能力が向上する。これは、同時に動作するセンスア
ンプ数が少ないビット線方向に並ぶセンスアンプ駆動回
路ごとに電源電圧制御回路が設けられているので、1つ
の電源電圧制御回路により供給するセンスアンプ数の低
減により、メモリセルデータの増幅時にセンスアンプに
十分な電荷供給を行うことができる。
【0025】上記第1の半導体記憶装置において、上記
複数の電源電位のうちの1つを内部降圧電位とし、上記
電源電圧制御回路を、低消費電力モードのときには上記
内部降圧電位のみを上記センスアンプ駆動回路に供給す
るように構成することにより、低消費電力モード時の動
作(例えばCBRリフレッシュ,セルフリフレッシュな
ど)における消費電力が低減される。
【0026】上記第1の半導体記憶装置において、上記
複数の電源電位のうちの1つは内部降圧電位であり、上
記ビット線とセンスアンプとの間に介設され、導通状態
と非導通状態とに切り換わるスイッチングトランジスタ
と、上記スイッチングトランジスタの導通状態時におけ
る所定時間の間、上記スイッチングトランジスタのゲー
ト電位を上記内部降圧電位に保持するセンスアンプ制御
回路とをさらに備えることができる。
【0027】これにより、センスアンプ制御回路によっ
てセンスアンプの電源電圧がデータ増幅のために外部電
源電位に切り替えられても、スイッチングトランジスタ
のゲート電位は内部降圧電位程度に抑えられるので、ス
イッチングトランジスタを挟むメモリセル側のビット線
は外部電源電位まで昇圧されることなく内部降圧電源電
位以下に抑えられることになる。
【0028】上記第1の半導体記憶装置において、上記
電源電圧制御回路を、上記メモリセルアレイの両側に配
置することにより、同時に活性化されるワード線の数が
多い場合にも電荷供給能力が高く維持される。
【0029】本発明の第2の半導体記憶装置は、情報を
記憶するためのメモリセルと、上記メモリセルに接続さ
れるワード線及びビット線と、上記ビット線に接続さ
れ、上記メモリセルに記憶された情報を上記ビット線に
取り出してから増幅するためのセンスアンプと、上記ビ
ット線と上記センスアンプとの間に介設され、導通状態
と非導通状態とに切り換わるスイッチングトランジスタ
と、上記スイッチングトランジスタのゲート電位を制御
するための制御回路とを備え、上記スイッチングトラン
ジスタは待機時には非導通状態であり、上記制御回路
は、上記スイッチングトランジスタの導通状態時におけ
るゲート電位を、第1の電源電位とした後、所定時間が
経過したときに上記第1の電源電位よりも高い第2の電
源電位に上昇させるように構成されている。
【0030】これにより、スイッチングトランジスタの
ゲート電位が比較的低電位の第1の電源電位である間
は、センスアンプがスイッチングトランジスタを介して
メモリセル側の負荷による影響をあまり受けないので、
センスアンプの負荷が低減化され、その間に高速なメモ
リセルデータの増幅動作が可能なる。そして、スイッチ
ングトランジスタのゲート電位が比較的高電位の第2の
電源電位である間に、センスアンプからメモリセルに増
幅された電位を供給して十分な電荷で再書き込みを行な
うことが可能になる。しかも、読み出し動作中にスイッ
チングトランジスタのゲート電位の切り替えを行なう場
合のような細かいタイミング制御を必要としないので、
高速化による動作の不具合を招くことはない。
【0031】上記第2の半導体記憶装置において、上記
第1の電源電位を内部降圧電位または外部電源電位と
し、上記第2の電源電位を昇圧電位とすることができ
る。
【0032】また、上記第2の半導体記憶装置におい
て、上記第1の電源電位を内部降圧電位とし、上記第2
の電源電位を外部電源電位または昇圧電位としてもよ
い。
【0033】上記第2の半導体記憶装置において、上記
制御回路を、接地電位,外部電源電位及び昇圧電位のう
ちのいずれか1つを切り替えて、上記スイッチングトラ
ンジスタのゲート電位として供給するように構成するこ
ともできる。
【0034】本発明の第3の半導体記憶装置は、情報を
記憶するためのメモリセルと、上記メモリセルに接続さ
れるワード線及びビット線と、上記メモリセルに記憶さ
れた情報を増幅するためのセンスアンプと、ワード線選
択信号を生成するためのワード線選択信号発生回路と、
ワード線駆動信号を生成するためのワード信号駆動信号
発生回路と、上記ワード線選択信号と上記ワード線駆動
信号とを入力し、ワード線を駆動するためのワード線駆
動回路と、上記センスアンプの起動信号を出力するセン
スアンプ起動信号発生回路とを備え、上記センスアンプ
起動信号発生回路が上記ワード線選択信号発生回路と上
記ワード線駆動信号発生回路と上記ワード線駆動回路と
のうちの少なくともいずれか1つと同じ構造を有する回
路により構成されている。
【0035】これにより、外部電源電圧依存性,温度依
存性およびプロセスバラツキの影響を含めて、センスア
ンプの起動及び停止のタイミングを設定するセンスアン
プ起動信号の出力タイミングを、ワード線の起動・停止
のタイミングに合わせることが可能になる。
【0036】上記第3の半導体記憶装置において、上記
ワード線選択信号発生回路と上記ワード線駆動信号発生
回路と上記センスアンプ起動信号発生回路とを、冗長判
定回路の出力信号である正規ワード線選択信号あるいは
冗長選択信号で起動させるように構成することにより、
センスアンプの起動停止の開始タイミングとワード線の
起動・停止のタイミングが合わせられることになる。
【0037】上記第3の半導体記憶装置において、外部
電源電位に応じ外部電源電位の範囲内で外部電源電位依
存性の少ない電圧を生成して上記ワード線に印加する第
1の電圧生成手段と、外部電源電位に応じ外部電源電位
の範囲内で外部電源電位依存性の少ない電圧を生成し
て、上記センスアンプ起動信号発生回路のうち少なくと
も一部の回路に供給する第2の電圧生成手段とをさらに
備えることができる。
【0038】これにより、メモリセルからのデータの取
り出し動作とセンスアンプの増幅動作とを電源依存性の
少ない電圧を利用して制御できるので、両者のタイミン
グの調整が容易になり、メモリセルデータの増幅を高速
で行なうことができる。
【0039】上記第3の半導体記憶装置において、上記
ワード線には、外部電源電位の範囲内で外部電源電位依
存性の少ない電圧が入力され、上記センスアンプ起動信
号発生回路のうち少なくとも一部の回路には、外部電源
電位の範囲内で外部電源電位依存性の少ない電圧が入力
されるように構成することが好ましい。
【0040】上記第3の半導体記憶装置において、上記
センスアンプ起動信号発生回路を、上記ワード線選択信
号発生回路,上記ワード線駆動信号発生回路及び上記ワ
ード線駆動回路のうちの少なくとも1つと同じ構造を有
する部分と、上記センスアンプの起動信号を出力する遅
延回路とにより構成し、上記遅延回路を、上記ワード線
と同じレイアウト構造を有する導電体により構成するこ
とができる。
【0041】これにより、各動作のタイミングを調整す
る際に、回路を構成する部材の遅延特性などの電源電圧
依存性やプロセスバラツキの影響をほとんど無視できる
ことになる。
【0042】上記第3の半導体記憶装置において、上記
遅延回路を、メモリセルトランジスタと同じレイアウト
構造を有し情報の記憶には使用されないダミーメモリセ
ルを配置して構成することにより、ダミーメモリセルを
活用して動作の高速化を図ることができる。
【0043】上記第3の半導体記憶装置において、上記
ダミーメモリセルをメモリセル領域の端部に配設してお
くことにより、メモリセル領域とセンスアンプ部との間
に存在する段差を緩和することができる。
【0044】上記第3の半導体記憶装置において、上記
センスアンプ起動信号発生回路を、上記ワード線選択信
号発生回路,上記ワード線駆動信号発生回路及び上記ワ
ード線駆動回路のうちの少なくとも1つと同じ構造を有
する部分と、上記センスアンプの起動信号を出力する遅
延回路とにより構成し、上記遅延回路を、接地電位に接
続された第1及び第2の配線と絶縁膜を挟んで対向しな
がら延びる第3の配線により構成して、上記第3の配線
を、複数のNMOSトランジスタのゲートとして形成し
ておくことができる。
【0045】これにより、メモリセルトランジスタを構
成する複数のNMOSトランジスタのゲートとして機能
するワード線と同じ遅延特性を有する第3の配線により
遅延回路を構成することが可能になり、上述のような電
源電圧依存性やプロセスバラツキ依存性のないタイミン
グ調整を行なうことができ、第3の配線の特性をワード
線の特性と合わせることができる。
【0046】その場合、上記第3の配線のNMOSトラ
ンジスタのゲートとして機能する部分における幅及び長
さを、上記ワード線の上記メモリセルのゲートとして機
能する部分における幅及び長さと同じとすることが好ま
しい。
【0047】上記第3の半導体記憶装置において、上記
センスアンプ起動信号発生回路を、上記ワード線選択信
号発生回路,上記ワード線駆動信号発生回路及び上記ワ
ード線駆動回路のうちの少なくとも1つと同じ構造を有
する部分と、上記センスアンプの起動信号を出力する遅
延回路とにより構成し、上記遅延回路を、複数のMOS
トランジスタをそれらのドレイン同士間に少なくとも1
つの抵抗素子を介在させながら直列に接続してなる遅延
素子を複数個有し、かつ各MOSトランジスタのゲート
を入力部とし、各MOSトランジスタ間の接続部を出力
部とするように上記遅延素子を順に接続して構成するこ
とができる。
【0048】これにより、電源電圧依存性の比較的大き
いMOSトランジスタを利用しながら、MOSトランジ
スタよりも大きい抵抗値を有する抵抗素子によって電源
電圧依存性の少ない遅延特性を有する遅延回路が得られ
る。
【0049】その場合、上記抵抗素子を、Hiレベル及
びLowレベルのうち上記センスアンプの起動又は停止
を指令するレベルの信号が流れる部分にのみ介設してお
くことで、抵抗素子の数を低減でき、小型化された半導
体記憶装置が得られる。
【0050】また、上記各遅延素子における複数のMO
Sトランジスタを、第1導電型MOSトランジスタと第
2導電型MOSトランジスタとし、上記複数の遅延素子
のうち、上記抵抗素子が上記遅延素子の出力部と上記第
1導電型MOSトランジスタとの間に介設されている遅
延素子を第1の反転素子とし、上記抵抗素子が上記遅延
素子の出力部と上記第2導電型MOSトランジスタとの
間に介設されている知線素子を第2の反転素子としたと
きに、上記遅延回路を、上記第1の反転素子と上記第2
の反転素子とを交互に接続し構成しておくことによって
も、同様の効果が得られる。
【0051】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明するが、以下の各実施形態における半導体記憶装置
は、具体的にはいわゆるDRAMとして機能するもので
ある。
【0052】(第1の実施形態)まず、本発明の第1の
実施形態に係る半導体記憶装置について、図面を参照し
ながら説明する。
【0053】−構成− 図1は、本実施形態に係る半導体記憶装置の概略構成を
示す回路図である。
【0054】図1に示すように、本発明の第1の実施の
形態の半導体記憶装置は、多数のメモリセル9をマトリ
ックス状に配置してなるメモリセルアレイ(同図にはメ
モリセルアレイを分割した1つのメモリセルブロック1
9のみ表示されている)と、センスアンプ5などを配設
したセンスアンプブロック10と、電源電圧切り替え回
路1A,1B,1Cとを備えている。センスアンプブロ
ック10は、センスアンプ起動回路2と、センスアンプ
制御回路3Xと、センスアンプ駆動回路4A,4B,4
Cと、多数のセンスアンプ5を配列してなるセンスアン
プ列6A,6Bとを備えている。本実施形態では、電源
電圧切り替え回路1A,1B,1Cが電源電圧制御回路
として機能する。
【0055】また、行方向に延びて各メモリセル9のゲ
ート電極に接続される多数のワード線7と、列方向に延
びて各メモリセル9のドレインに接続される多数のビッ
ト線8とが設けられている。メモリセル9は、メモリセ
ルトランジスタと、メモリセルトランジスタのソースに
接続されるメモリセルキャパシタとにより構成されてい
る。センスアンプ5は、ビット線8に接続されて、メモ
リセルキャパシタが保持する電荷に応じてデータが”
0”か”1”かを検知する。センスアンプ駆動回路4
A,4b,4C及びセンスアンプ制御回路3Xは、各セ
ンスアンプ5の動作を制御するものである。また、セン
スアンプ起動回路2は各センスアンプ駆動回路4A,4
B,4Cの増幅動作の開始・停止を行なわせるものであ
る。なお、メモリセルブロック19内には、多数のメモ
リセルがマトリックス状に配置されており、多数のワー
ド線7と多数のビット線8とが存在していて、各センス
アンプ5は、いずれも各ビット線に接続されているが、
この構造は周知のメモリセルブロックの構造であるの
で、それらの表示が省略されている。さらに、図中左方
にも多数のメモリセルブロックと19と、センスアンプ
ブロックとが交互に配置されているが、図1ではそれら
の表示が省略されている。
【0056】ここで、本実施形態に係る半導体記憶装置
の特徴は、外部電源電位VDDとこれよりも低い内部降
圧電源電位VINTとを受ける電源電圧切り替え回路1
A,1B,1Cが、各センスアンプ列5ごとに設けられ
ているセンスアンプ駆動回路4A,4B,4Cに対して
個別に、例えば、各1個づつ設置されており、かつ、ビ
ット線8に平行に延びる駆動電源供給配線12a,12
B,12Cに電源電圧切り替え回路1A,1B,1Cが
接続されている点である。つまり、一般的な常識では、
センスアンプの制御はセンスアンプブロック10単位で
行なわれるのであるが、本実施形態では、複数のセンス
アンプブロック10に跨ってビット線に沿って並ぶセン
スアンプ駆動回路群、例えば各センスアンプブロック1
0中のセンスアンプ駆動回路4Aのみを抜き出したセン
スアンプ駆動回路群ごとに電源電圧切り替え回路1Aを
設けているのである。
【0057】この電源電圧切り替え回路1A,1B,1
Cは、配線11を介して入力されるバンク選択信号Sbs
を受けて、出力信号を外部電源電圧VDDと内部降圧電
源電位VPPとに切り換えて、その出力信号を駆動電源
供給配線12A,12B,12Cを介して各センスアン
プ駆動回路4A,4B,4Cにそれぞれ供給している。
駆動電源供給配線12A,12B,12Cは電源接続配
線13により互いに接続されているが、この電源接続配
線13は必ずしも設ける必要がない。
【0058】センスアンプ起動回路2は、配線14を介
してアドレス選択信号Sasを受けたときに、当該アドレ
スのメモリセルデータの増幅動作を開始,停止させるセ
ンスアンプ起動信号Ssaを出力し、このセンスアンプ起
動信号Ssaは配線15を介してセンスアンプ駆動回路4
A,4B,4Cに送り込まれる。
【0059】図2は、センスアンプ5内の構成と、 セ
ンスアンプ制御回路3Xとの接続関係を示す回路図であ
る。同図に示すように、センスアンプ5は、ビット線8
に介設されるメモリセルデータ増幅回路24と、メモリ
セルデータ増幅回路24を挟んでビット線8に介設され
た1対のシェアードスイッチ25A,25B(スイッチ
ング用MOSトランジスタ)とを備えている。各シェア
ードスイッチ25A,25Bの各ゲートは、それぞれ配
線16A,16Bを介してセンスアンプ制御回路3Xに
接続されている。つまり、図1には、センスアンプ制御
回路3Xと各センスアンプ5との間を接続する配線16
が1本ずつしか記載されていないが、実際には1対の配
線となっている。
【0060】センスアンプ制御回路3Xは、アドレス選
択信号Sasを受け、配線16A,16Bから、シェアー
ドスイッチ25A,25Bのゲート電位を制御するため
のシェアードスイッチ制御信号SctA ,SctB を出力
し、このシェアードスイッチ制御信号SctA ,SctB に
よりシェアードスイッチ25A,25Bのオン・オフが
制御される。すなわち、一方のシェアードスイッチ25
Aが開くと、メモリセル9のデータがビット線8を介し
てメモリセルデータ増幅回路24に取り込まれる。な
お、他方のシェアードスイッチ25Bが開くと、図中左
方に配置されているメモリセル(図示せず)のデータが
メモリセルデータ増幅器24に取り込まれる。
【0061】各センスアンプ駆動回路4A,4B,4C
は、駆動電源供給配線12A,12B,12Cを介して
供給される外部電源VDD又は内部降圧電位VINT
と、センスアンプ起動信号Ssaとを受けて、センスアン
プ駆動信号Ssdを出力し、このセンスアンプ駆動信号S
sdがセンスアンプ電源電位配線17を介して各センスア
ンプ列6A,6B内のセンスアンプ5に供給されてい
る。
【0062】なお、バンク選択信号Sbsは、CBRリフ
レッシュ動作,セルフフレッシュ動作などの低消費電力
モードと外部アクセス動作モードとについて、その活性
化を区別するための信号とすることもある。
【0063】−回路動作−次に、以上のような構成の半
導体記憶装置の動作について説明する。
【0064】まず、あるメモリセル9の選択動作時に
は、バンク選択信号Sbsによって、電源電圧切り替え回
路1A,1B,1Cの出力が待機時の内部降圧電源電位
VINTから外部電源電位VDDへと切り替えられる。
これと並行して、メモリセルブロック19を挟んで選択
されたセンスアンプブロック10においては、シェアー
ドスイッチ25A(又は25B)のゲート電位を制御す
るシェアードスイッチ制御信号SctA (又はSctB )が
活性化されて、ビット線8上に読み出されたメモリセル
データがセンスアンプ5に取り込まれる。メモリセルデ
ータが取り込まれた後にセンスアンプ起動信号Ssaが活
性化され、センスアンプ駆動回路4A,4B,4Cが動
作を開始する。そして、センスアンプ電源電位配線17
の電位は、ビット線プリチャージレベルから外部電源電
位VDDに切り替えられ、センスアンプ5がメモリセル
データの増幅動作を行う。
【0065】このメモリセルデータの増幅時におけるセ
ンスアンプ5の電源電圧の供給経路は、その配置場所に
よって異なる。すなわち、電源電圧がセンスアンプ駆動
回路4A,駆動電源供給配線12Aを経由して電源電圧
切り替え回路1Aから供給される経路と、電源電圧がセ
ンスアンプ駆動回路4B,駆動電源供給配線12Bを経
由して電源電圧切り替え回路1Bから供給される経路
と、電源電圧がセンスアンプ駆動回路4C,駆動電源供
給配線12Cを経由して電源電圧切り替え回路1Cから
供給される経路とがある。
【0066】メモリセルデータの増幅後一定時間が経過
すると、電源電圧切り替え回路1A,1B,1Cによ
り、駆動電源供給配線12A,12B,12Cの電位が
外部電源電位VDDから内部降圧電源電位VINTに戻
される。このタイミングに合わせてシェアードスイッチ
制御信号Sctの電位が上昇して、シェアードスイッチ2
5A(又は25B)のゲート電位がワード線昇圧電位V
PPに昇圧されると、再書き込み動作が開始される。こ
のタイミングは、例えば上述のバンク選択信号Sbsが流
れる配線11に遅延回路を用いて調整することができ
る。
【0067】ここで、バンク選択信号SbsをCBRリフ
レッシュ,セルフリフレッシュ動作などの低消費電力モ
ードと外部アクセス動作モードとで切り分けて、上記電
源電圧切り替え回路1A,1B,1Cによる電源電圧切
り替え動作を低消費電力動作モードのときには行なわな
い構成を採ることが好ましい。その理由は、センスアン
プ5のアクセス時に供給電圧を高くする理由は、アクセ
スに要する時間を短縮するにはコラムデコーダからのア
ドレス選択信号が入った後速やかにデータをセンスアン
プ5から取り出す必要があり、そのためにはコラムデコ
ーダからのアドレス選択信号Sasが入るまでにセンスア
ンプ5内でデータがすばやく増幅されている必要がある
からである。ところが、CBRリフレッシュ,セルフリ
フレッシュ動作などは外部からのアクセスとは無関係に
行なわれる動作であるので、上述のような高速化を図る
必要はない。したがって、CBRリフレッシュ,セルフ
リフレッシュなどの外部からのアクセスとは無関係の動
作を低消費電力モードとし、外部アクセス動作モードに
ついてのみセンスアンプへの供給電圧を内部降圧電位V
INTから外部電源電圧VDDに切り替える制御を行な
うようにしてもよい。
【0068】−効果− 以上のように、本実施形態の半導体記憶装置は、センス
アンプの電源電圧供給源として、電源電圧切り替え回路
1A,1B,1Cを、ビット線8に沿って並ぶセンスア
ンプ駆動回路4A,4B,4Cのそれぞれに対して個別
に設置しているので、メモリセルデータの増幅の際、セ
ンスアンプ5でのデータ増幅に必要な電荷をこれら電圧
切り替え回路1A,1B,1Cから供給することが可能
となり、センスアンプ列6A,6B内のセンスアンプ5
が一斉起動した時に発生していたHi側データ増幅に必
要な電荷の供給不足を防げ、センスアンプのデータ増幅
速度の高速化が図れる。
【0069】特に、電源電圧切り替え回路1A,1B,
1Cからビット線8に沿って延びる駆動電源供給配線1
2A,12B,12Cにより、各センスアンプ駆動回路
4A,4B,4Cを接続しているので、電荷の供給能力
の向上効果が大きくなる。その理由は、ワード線7方向
に沿って各センスアンプ駆動回路4A,AB,ACを接
続する配線につながるセンスアンプの数が例えば100
0個程度であるのに対し、本実施形態のごとく、駆動電
源供給配線12A,12B,12Cによりビット線8方
向に沿って各センスアンプ回路4A,4B,4Cを接続
した場合には、各駆動電源供給配線12A,12B,1
2Cに接続されるセンスアンプの数はその1/9〜1/
8程度に低減されるので、駆動電源供給配線12A,1
2B,12Cの負荷が大幅に小さくなるからである。
【0070】また、CBRリフレッシュ,セルフリフレ
ッシュ動作などの低消費電力モードつまりセンスアンプ
のデータ増幅動作の高速化を比較的必要としない場合に
は、バンク選択信号Sbsをこの動作モード時に発生させ
ない制御構成にすることによって、この動作モードに限
り、電源電圧切り替え回路1A,1B,1Cによる電源
電圧の切り替え制御が行なわれないので、センスアンプ
駆動回路4A,4B,4Cへの駆動電源供給配線12
A,12B,12Cと、センスアンプ電源電位配線17
との電位変化に伴う配線の充放電を無くすことができ、
CBR電流,セルフリフレッシュ電流などを減らすこと
ができる。
【0071】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態に係る半導体記憶装置について、図面を参照し
ながら説明する。
【0072】−構成− 本実施形態においても、第1の実施形態で説明した図2
に示すセンスアンプ5及びセンスアンプ制御回路3Xの
構成を採っている。
【0073】図3は、本実施形態に係るセンスアンプ制
御回路3Xの具体的な構成を示す回路図である。図3に
示すように、センスアンプ制御回路3Xは、シェアード
スイッチ25A,25Bのゲートにワード線昇圧電位V
PPを供給するPMOSトランジスタ28と、接地電位
VSSおよび外部電源電位VDD(VDDmax =VPP
−Vtn)を供給するインバータ29と、該インバータ2
9の出力をドレインに受けるNMOSトランジスタ30
と、NMOSトランジスタ30のゲート(ノード2)電
位を供給する電源電圧VPPのインバータ31とから構
成されている。ここで、ノード1はインバータ29の出
力側とNMOSトランジスタ30のドレインとの間のノ
ードであり、ノード2はインバータ31の出力側とNM
OSトランジスタ30のゲートとの間のノードであり、
ノード3はPMOSトランジスタ28のゲートに繋がる
ノードである。
【0074】−回路動作− 図4は、本実施形態に係る半導体記憶装置の読み出し動
作時におけるシェアードスイッチ制御信号SctA ,Sct
B と、この制御信号SctA ,SctB を発生させるセンス
アンプ制御回路3Xの動作のシーケンスを示すタイミン
グチャートである。
【0075】同図に示すように、メモリセルブロック1
9のワード線が選択された時(図中のタイミングtw
s)、アドレス選択信号Sasの立ち上がりによって、イ
ンバータ29が駆動されると、待機時に接地電位VSS
であった選択ワード線側のシェアードスイッチ25Aへ
のシェアードスイッチ制御信号SctA は、外部電源(電
位VDD)によって、ノード1からNMOSトランジス
タ30を介してノード1の電位で決まる値へ昇圧され
る。このとき、ノード3の電位はまだワード線昇圧電位
VPPであるのでPMOSトランジスタ28はオフ状態
にある。また、ノード2の電位は待機時ワード線昇圧電
位VPPであるので、NMOSトランジスタ30はオン
状態にある。したがって、シェアードスイッチ25Aの
シェアードスイッチ制御信号SctA は、VDD≦VPP
−Vtn(VtnはNMOSトランジスタ30のしきい値電
圧)の場合には外部電源電位VDDに、VDD>VPP
−Vtnの場合には電位(VPP−Vtn)に、それぞれ昇
圧される。すなわち、外部電源電位VDDが低電圧の時
にはその電位VDDまで、外部電源電位VDDが高電圧
の時には電位(VPP−Vtn)まで昇圧される。
【0076】続いて、センスアンプ起動信号Ssaが接地
電位VSSから外部電源電位VDDに遷移すると(同図
のタイミングtrw)、ノード2の電位が接地電位VSS
に、続いてノード3の電位が同じく接地電位VSSに遷
移する。このとき、NMOSトランジスタ30はオフ状
態になり、PMOSトランジスタ28はオン状態にな
る。そして、シェアードスイッチ25Aへのシェアード
スイッチ制御信号SctAは、PMOSトランジスタ28
を介してメモリセルへのデータ再書き込みのためのワー
ド線昇圧電位VPPへと昇圧される。
【0077】一方、ワード線のリセット時(図中のタイ
ミングtwr)には、アドレス選択信号Sasの立ち下がり
によって、ノード3の電位がワード線昇圧電位VPPに
遷移し(PMOSトランジスタ28がオフ状態に)、続
くセンスアンプ起動信号Ssaのリセット(外部電源電位
VDDから接地電位VSSへの立ち下がり)によって、
ノード2の電位がワード線昇圧電位VPPに(NMOS
トランジスタ30がオン状態に)なるので、シェアード
スイッチ25Aのシェアードスイッチ制御信号SctA
は、NMOSトランジスタ30を介して、ノード1の電
位である接地電位VSSまで降圧される。
【0078】なお、メモリセルへのデータ再書き込みの
ためのシェアードスイッチ制御信号SctA の昇圧タイミ
ング(図中のタイミングtrw)は、図4の破線に示すよ
うに、センスアンプ起動信号Ssaの立ち上がりよりも一
定時間遅いタイミングであっても構わない。あるいは、
この再書き込みのためのシェアードスイッチ制御信号S
ctA の昇圧タイミングは、アドレス選択信号Sasの立ち
上がりから一定時間遅いタイミングに設定されていても
構わない。
【0079】ここで、非選択側のメモリセルブロック
(図2には図示されていないが、センスアンプ制御回路
3Xの左方に存在するもの)のシェアードスイッチ25
Bのシェアードスイッチ制御信号SctB は、上記動作の
間、接地電位VSSに維持されている。
【0080】−効果− 以上のように、本実施形態に係る半導体記憶装置では、
センスアンプ5におけるメモリセルデータの増幅を行な
う一定期間の間、シェアードスイッチ25Aのゲート電
位(シェアードスイッチ制御信号SctA )が外部電源電
位VDDに保持されているので、特に、外部電源電位V
DDの低電圧時に、センスアンプ5によりシェアードス
イッチ25Aからメモリセル側のビット線22に充放電
するための電荷(負荷)が少なくなる。そして、この制
御のために上記従来の公報の技術のごとくメモリセルデ
ータのセンスアンプへの取り込み動作の途中でシェアー
ドスイッチ25Aを閉じた状態から開く動作を行なう必
要はないので、上記従来の技術のようなタイミング調整
の困難を招くことはなく、センスアンプ5の起動をも含
めた動作速度の高速化を図ることができる。
【0081】また、データの再書き込み動作時(図4の
タイミングtrw)は、すでに外部電源電位VDD(又は
VPP−Vtn)まで昇圧されているシェアードスイッチ
25Aのゲート電位(シェアードスイッチ制御信号Sct
A )をワード線昇圧電位VPPに昇圧させればよいだけ
であるので、ワード線昇圧電位発生回路(図示せず)が
昇圧する必要のある電位差は、ワード線昇圧電位VPP
と外部電源電位VDDとの差(VPP〜VDD)程度で
ある。したがって、従来必要であった昇圧電位差(VP
P〜VSS)に比べて昇圧電位差を大きく低減すること
が可能になり、ワード線昇圧電位発生回路の電荷供給能
力を抑制することができる。よって、ワード線昇圧電位
発生回路の低消費電力化と、その電荷供給能力を抑える
ことによる平滑容量低減によるチップ面積の縮小を図る
ことができる。
【0082】(第3の実施形態)次に、本発明の第3の
実施形態に係る半導体記憶装置について、図面を参照し
ながら説明する。
【0083】−構成− 図5は、本実施形態に係る半導体記憶装置の概略構成を
示す回路図である。
【0084】同図に示すように、本実施形態に係る半導
体記憶装置は、上記第1の実施の形態に係る半導体記憶
装置の構成に加えて、電源電圧切り替え回路1A,1
B,1Cの出力信号(駆動電源供給配線12A,12
B,12Cを介してセンスアンプ駆動回路4A,4B,
4Cに供給される電源)を外部電源電位VDDと内部降
圧電位VINTとに切り替えるタイミングを制御するた
めの電圧切り替えタイミング発生回路18を備えてい
る。本実施形態では、電源電圧切り替え回路1A,1
B,1Cと電圧切り替えタイミング発生回路18とによ
り、電源電圧制御回路が構成されている。さらに、セン
スアンプ制御回路3の出力信号であるシェアードスイッ
チ制御信号Sct(シェアードスイッチ制御信号SctA ,
SctB )は、センスアンプ5によるメモリセルデータの
増幅時に、一定期間の間、内部降圧電源電位VINTと
NMOSトランジスタ30(図3参照)のしきい値電圧
(Vtn)の電位を加算した電位(VINT+Vtn)を保
持するように構成されている。その他の構成は上記第1
の実施形態に係る半導体記憶装置の構成と同じである。
【0085】また、本実施形態では、電圧切り替えタイ
ミング発生回路18は、配線11に接続されてバンク選
択信号Sbsを入力信号として受けるものであるが、セン
スアンプ起動信号Ssaを出力する第1の実施の形態にお
けるセンスアンプ起動回路2と同一の回路構成を有して
いる。
【0086】図6は、本実施形態におけるセンスアンプ
制御回路3Yの構成を示す回路図である。
【0087】同図に示すように、本実施形態におけるセ
ンスアンプ制御回路3Yは、上記第2の実施形態におけ
るセンスアンプ制御回路3Xの構成に加えて、ノード6
の前段側に設けられたインバータ44と、インバータ3
1とNMOSトランジスタ30との間に介設されたNM
OSトランジスタ46と、NMOSトランジスタ46と
NMOSトランジスタ30との間のノード5に接続され
る電源供給ラインに介設された2つのNMOSトランジ
スタ47,48と、電源投入時の電位を決める回路49
とを備えている。ただし、図3におけるノード1,2,
3は、図6においてはノード4,5,6と表示されてい
る。このNMOSトランジスタ47のドレインは内部降
圧電源電位VINTを供給する電源に接続されている。
【0088】−動作− 本実施形態に係る半導体記憶装置においては、メモリセ
ルの選択動作時に、電源電圧切り替え回路1A,1B,
1Cの電源電位切り替え動作が電圧切り替えタイミング
発生回路18によって制御される。すなわち、駆動電源
供給配線12A,12B,12Cの電位が内部降圧電位
VINTから外部電源電位VDDへ切り替えられる電圧
切り替えと、メモリセルデータの増幅から所定時間経過
した後に駆動電源供給配線12A,12B,12Cの電
位が外部電源電位VDDから内部降圧電源電位VINT
へ切り替えられる電圧切り替えとが、センスアンプ5の
データ増幅動作に合わせて行われる。
【0089】また、このセンスアンプ電源供給配線12
A,12B,12Cの外部電源電圧VDDから内部降圧
電源電位VINTへの電圧切り替えタイミングに合わせ
て、シェアードスイッチ制御信号Sctが電位(VINT
+Vtn)からワード線昇圧電位VPPに昇圧され、デー
タの再書き込み動作が行われる。
【0090】図7は、本実施形態に係る半導体記憶装置
の読み出し動作時におけるシェアードスイッチ制御信号
Sctと、この信号Sctを発生させるセンスアンプ制御回
路3Yの動作のシーケンスを示すタイミングチャートで
ある。
【0091】同図に示すように、メモリセルブロック1
9のワード線が選択された時(図中のタイミングtw
s)、アドレス選択信号Sasの立ち上がりによって、イ
ンバータ29が駆動されると、待機時に接地電位VSS
であったシェアードスイッチ制御信号Sctは外部電源に
より駆動,昇圧される。この時、ノード5は待機時ワー
ド線昇圧電位VPPとNMOSトランジスタ30のしき
い値電圧Vtnの差の電位(VPP−Vtn)からNMOS
トランジスタ30によるセルフブート効果によって昇圧
される。しかし、ノード5の電位の最大値は、NMOS
トランジスタ47とNMOSトランジスタ48により、
内部降圧電位VINTと各NMOSトランジスタ47,
48のしきい値電圧(いずれもVtnとする)とを加算し
た電位(VINT+2×Vtn)に設定される。このと
き、PMOSトランジスタ28はオフ状態にあり、NM
OSトランジスタ30はオン状態にある。このため、シ
ェアードスイッチ制御信号Sctの電圧値は、ノード4,
ノード5及びNMOSトランジスタ29によって、最大
値電位(VINT+Vtn)に設定される。ただし、この
最大値は、ノード4の外部電源電位VDDの値によって
変わり、外部電源電位VDDが電位(VINT+Vtn)
以下の場合には外部電源電位VDDになり、外部電源電
圧VDDが電位(VINT+Vtn)以上の場合には電位
(VINT+Vtn)になる。
【0092】続いて、センスアンプ起動信号Ssaが接地
電位VSSから外部電源電位VDDに遷移すると(同図
のタイミングtrw)、ノード5の電位が接地電位VSS
に、続いてノード6の電位が同じく接地電位VSSに遷
移する。このとき、NMOSトランジスタ30はオフ状
態になり、PMOSトランジスタ28はオン状態にな
る。そして、シェアードスイッチ25Aへのシェアード
スイッチ制御信号SctAは、PMOSトランジスタ28
を介してメモリセルへのデータ再書き込みのためのワー
ド線昇圧電位VPPへと昇圧される。
【0093】一方、ワード線のリセット時(図中のタイ
ミングtwr)には、アドレス選択信号Sasの立ち下がり
によって、ノード6の電位がワード線昇圧電位VPPに
遷移し(PMOSトランジスタ28がオン状態に)、続
くセンスアンプ起動信号Ssaのリセット(外部電源電位
VDDから接地電位VSSへの立ち下がり)によって、
ノード5の電位が電位(VPP−Vtn)に(NMOSト
ランジスタ30がオン状態に)なるので、シェアードス
イッチ25Aのシェアードスイッチ制御信号SctA は、
NMOSトランジスタ30を介して、ノード4の電位で
ある接地電位VSSまで降圧される。
【0094】なお、メモリセルへのデータ再書き込みの
ためのシェアードスイッチ制御信号Sctの昇圧タイミン
グ(図中のタイミングtrw)は、図7の破線に示すよう
に、センスアンプ起動信号Ssaの立ち上がりよりも一定
時間遅いタイミングであっても構わない。あるいは、こ
の再書き込みのためのシェアードスイッチ制御信号Sct
の昇圧タイミングは、アドレス選択信号Sasの立ち上が
りから一定時間遅遅いタイミングに設定されていても構
わない。
【0095】−効果− 以上のように、本実施形態の半導体記憶装置は、シェア
ードスイッチ制御信号Sctに一定期間、内部降圧電源電
位VINTとNMOSトランジスタのしきい値電圧Vtn
とを加算した電位(VDD+Vtn)を保持させるセンス
アンプ制御回路3Yを設けることによって、センスアン
プ5による読み出しデータの増幅時に、シェアードスイ
ッチ25A,25Bのゲート電位を電位(VINT+V
tn)以下に抑制しておくことができる。これにより、第
1及び第2の実施形態と同様に、センスアンプ5のビッ
ト線負荷はデータ増幅の際の一定期間の間低減されるの
で、上述の理由により、低電圧時におけるデータ増幅動
作の高速化を図ることができる。
【0096】加えて、本実施形態では、電源電圧切り替
え回路1A,1B,1Cによってセンスアンプ電源電位
配線17の電位が外部電源電圧VDDに切り替わってい
ても、シェアードスイッチ25A,25Bを挟んでセン
スアンプ5に接続されるメモリセル側のビット線8の電
位を外部電源電圧VDDまで過剰に昇圧させることなく
内部降圧電源電位VINT以下に抑えることができ、メ
モリセルトランジスタ9の信頼性の向上を図ることがで
きる。
【0097】その場合、電圧切り替えタイミング発生回
路18の構成をセンスアンプ起動回路2と同一構成にす
ることにより、センスアンプ5によるデータの増幅時
に、センスアンプ5でのメモリセルデータの増幅のタイ
ミングに合わせた駆動電源供給配線12A,12B,1
2Cの電位の外部電源電圧VDDから内部降圧電源電位
VINTへの切り替えができる。そして、これにより、
この駆動電源供給配線12A,12B,12Cの電位を
外部電源電圧VDDから内部降圧電源電位VINTに切
り替えるタイミングと、シェアードスイッチ制御信号S
ctの電位を電位(VINT+Vtn)からワード線昇圧電
位VPPに切り替えるタイミングとを相対的に合わせる
ができるので、メモリセルトランジスタ9の信頼性を確
保しながら再書き込み動作の高速化を図ることができ
る。
【0098】(第4の実施形態)次に、本発明の第4の
実施形態に係る半導体記憶装置について、図面を参照し
ながら説明する。
【0099】−構成− 図8は、本実施形態に係る半導体記憶装置の概略構成を
示す回路図である。本実施形態に係る半導体記憶装置
は、上記第3の実施形態に係る半導体記憶装置の構成と
は、上述の電源電圧切り替え回路及び電圧切り替えタイ
ミング発生回路をメモリセルアレイ,センスアンプなど
を挟んで1対設けている点が異なる。
【0100】すなわち、図8に示すように、メモリセル
アレイ及びセンスアンプブロック10(図5には、その
一部のメモリセルブロック19やセンスアンプブロック
10が示されている)を含むメモリセルアレイ&センス
アンプ部41を挟んで、電源電圧切り替え回路1AT,1
BT,1CT及び1AB,1BB,1CBと、電圧切り替えタイミ
ング発生回路18T,18Bとをそれぞれ配置してなる
1対の電圧切り替え部52T,52Bが設けられてい
る。ただし、メモリセルアレイ&センスアンプ部41の
詳細な構造は図5から容易に理解できるので、図示を省
略している。そして、電源電圧切り替え回路1ATと電源
電圧切り替え回路1ABとの間、電源電圧切り替え回路1
BTと電源電圧切り替え回路1BBとの間、電源電圧切り替
え回路1CTと電源電圧切り替え回路1CBとの間は、それ
ぞれその出力信号をセンスアンプ駆動回路4A,4B,
4Cに供給するための駆動電源供給配線12A,12
B,12Cによって接続されている。
【0101】ここで、図8には図示されていないが、電
圧切り替えタイミング発生回路18T,18Bには、バ
ンク選択信号Sbsがその発信源からそれぞれ電圧切り替
えタイミング発生回路18T、18Bに到達する時間の
差を調整するための回路が配設されている。
【0102】−動作− 本実施形態においても、駆動電源供給配線12A,12
B,12Cの電圧切り替わり動作は、第3の実施形態で
説明した動作と同じである。ただし、メモリセルアレイ
を挟んで設置された電圧切り替え部52T,52Bで
は、その起動信号であるバンク選択信号Sbsのそれぞれ
の回路への到達時間の差が電圧切り替えタイミング回路
18T,18Bで調整され、駆動電源供給配線12A,
12B,12Cの電位を切り替える動作は同じタイミン
グで行なわれる。
【0103】加えて、本実施形態においても、電圧切り
替えタイミング回路18T,18Bがセンスアンプ起動
回路2と同じ構成をとることから、その切り替え動作は
センスアンプ5の起動,停止動作と相対的に同期した動
作が行われる。
【0104】−効果− 以上のように、本実施形態の半導体記憶装置は、メモリ
セルアレイ&センスアンプ部41を挟んで両側に電圧切
り替えタイミング回路18T,18Bと電源電圧切り替
え回路1AT〜1CT,1AB〜1CBとを設置することによっ
て、記憶容量の増大に伴ってメモリセルアレイ当りの同
時に選択されるワード線数が増えた場合でも、センスア
ンプによるデータ増幅時における電荷供給能力を高く維
持することにより、センスアンプのデータ増幅速度の高
速化を図ることができる。
【0105】(第5の実施形態)次に、本発明の第5の
実施形態に係る半導体記憶装置について、図面を参照し
ながら説明する。
【0106】−構成− 図9は、本実施形態に係る半導体記憶装置の概略構成を
示す回路図である。
【0107】本実施形態に係る半導体記憶装置は、上記
第1の実施形態に示す半導体記憶装置と同様の構成を有
する半導体記憶装置を前提としている。ただし、図1に
示す電源電圧切り替え回路1A,1B,1Cは必ずしも
備えている必要はないし、あるいは、図1に示す位置に
電源電圧切り替え回路が設けられていてもよい。また、
センスアンプ制御回路やセンスアンプ駆動回路は図示さ
れていないが、一般的にはこれらの回路も設けられてい
る。
【0108】図9に示すように、本実施形態に係る半導
体記憶装置は、ワード線選択信号発生回路61と、ワー
ド線駆動信号発生回路62と、ワード線駆動回路63
と、センスアンプ起動回路2Xとを備えている。そし
て、本実施形態に係るセンスアンプ起動回路2Xは、ワ
ード線選択信号発生回路61と同じ回路構成をとるダミ
ーワード線選択信号発生回路67と、ワード線駆動信号
発生回路62と同じ回路構成をとるダミーワード線駆動
信号発生回路68と、ワード線駆動回路63と同じ回路
構成をとるダミーワード線駆動回路69と、タイミング
調整用の遅延回路70を備えている点が特徴である。な
お、図9に示すワード線選択信号発生回路61と、ワー
ド線駆動信号発生回路62と、ワード線駆動回路63と
は上記各実施形態に係る半導体記憶装置にも備えられて
いる。また、メモリセルトランジスタ64及びメモリセ
ルキャパシタ65を配置したメモリセル9は図1に示す
メモリセルブロック19内に配置されているものである
し、センスアンプ5は図1に示すセンスアンプ列6A,
6Bに配置されているものであるが、ここでは、動作の
理解を容易にするために孤立した状態で示している。
【0109】また、74はワード線選択信号発生回路6
1の起動信号であるロウアドレス信号(ロウブロック選
択信号)Srbが入力される配線、75はワード線起動信
号Swaが入力される配線である。さらに、図1などに示
す構成と同様に、ワード線7,ビット線8,ワード線7
によるメモリセルデータの読み出し及びワード線の選択
停止に合わせてセンスアンプを起動停止する信号である
センスアンプ起動信号Ssaが流れる配線15などの配線
が設けられている。
【0110】−動作− まず、ワード線のセット動作について説明する。
【0111】ワード線起動信号Swaによってワード線駆
動信号発生回路62が動作し、続いて、ロウアドレス信
号Srbによってワード線選択信号発生回路61が動作
し、このワード線駆動信号発生回路62の出力信号とワ
ード線選択信号発生回路61の出力信号とによってワー
ド線駆動回路63が駆動されてメモリセル選択用ワード
線7が起動される。このメモリセル選択用ワード線7の
起動により、メモリセル9からメモリセルトランジスタ
64を通してビット線8に電荷が読み出される。メモリ
セル9から読み出された電荷は、センスアンプ起動信号
Ssaによって起動されるセンスアンプ5によって増幅さ
れる。このワード線7のセット動作(メモリセルからの
読み出し電荷がセンスアンプ5内に取り込まれる動作)
完了後に、センスアンプ起動信号Ssaのセット動作が開
始される。
【0112】次に、ワード線のリセット動作について説
明する。
【0113】まず、ワード線起動信号Swaのリセットに
よってワード線駆動信号発生回路62がリセットされ
る。これにより、ワード線駆動回路63を介してワード
線7の電位の接地電位VSSへのリセットが開始する。
続いて、ワード線起動信号Swaのリセットによってワー
ド線選択信号発生回路61がリセットされる。このワー
ド線7のリセット動作完了後に、センスアンプ起動信号
Ssaのリセット動作が開始される。
【0114】次に、センスアンプ起動信号Ssaによるセ
ット動作について説明する。
【0115】まず、メモリセル選択用ワード線7の起動
時と同様に、ワード線起動信号Swaによってダミーワー
ド線駆動信号発生回路68が動作し、続いて、ロウアド
レス信号Srbによってダミーワード線選択信号発生回路
67が動作して、このダミーワード線駆動信号発生回路
68の出力信号とダミーワード線選択信号発生回路67
の出力信号とによってダミーワード線駆動回路69が起
動される。そして、このダミーワード線駆動回路69の
出力信号は、遅延回路70を介しセンスアンプ起動信号
Ssaとして出力される。遅延回路70は、その際にメモ
リセル選択用ワード線7の立ち上がりタイミングに対す
るセンスアンプ起動信号Ssaのタイミングのずれが最適
になるような遅延値を有する。すなわち、ワード線7の
電位が立ち上がってメモリセル9からデータが出てきた
ときに、センスアンプ5を動作させてデータの増幅動作
を開始するように、両者のタイミングが調整されてい
る。
【0116】次に、センスアンプ起動信号Ssaのリセッ
ト動作について説明する。
【0117】ワード線7のリセット動作が完了した後
に、ワード線起動信号Swaのリセットによってダミーワ
ード線駆動信号発生回路68がリセットされる。これに
より、ダミーワード線駆動回路69および遅延回路70
を介してセンスアンプ起動信号Ssaによるリセット動作
が開始する。続いて、ロウアドレス信号Srbのリセット
によってワード線選択信号発生回路67がリセットされ
る。遅延回路70は、その際にメモリセル選択用ワード
線72の立ち下がりタイミングに対するセンスアンプ起
動信号Ssaの立ち下がりタイミングのずれが最適になる
ような遅延値を有する。
【0118】−効果− 以上のように、本実施形態の半導体記憶装置は、メモリ
セル選択用ワード線7の選択から発生、および、非選択
からリセットまでの動作を制御するための回路(ワード
線選択信号回路61,ワード線駆動信号発生回路62,
ワード線駆動回路63)と、センスアンプ起動信号Ssa
の発生、および、リセットまでの動作を制御する回路
(ダミーワード線選択信号回路67,ダミーワード線駆
動信号発生回路68,ダミーワード線駆動回路69)を
互いに同じ回路構成にすることによって、メモリセル選
択用ワード線7の電位の電源電圧依存性,温度依存性,
プロセスバラツキ依存性(例えばトランジスタのゲート
長のバラツキ)と、センスアンプ5の起動・停止タイミ
ングの電源電圧依存性,温度依存性,プロセスバラツキ
依存性とを合わせることができる。すなわち、ワード線
7の電位とセンスアンプ起動信号Ssaとが電源電圧,温
度などの変化に応じてそのタイミングを変化させる方向
及び変化の程度がほぼ共通化されるので、これらのパラ
メータの変化の影響を見込んだタイミングのマージンを
最小限に抑制することができ、その結果、センスアンプ
によるデータ増幅の高速化を図ることができる。
【0119】ただし、全体としてのタイミングが各パラ
メータの変化によって大きく崩れなければよいので、例
えば、ダミーワード線選択信号発生回路67のみがワー
ド線選択信号発生回路61と同一のレイアウトを有して
いてもよい。また、ダミーワード線駆動信号発生回路6
8がワード線駆動信号発生回路62と同一のレイアウト
を有していなくてもよい。さらに、ダミーワード線駆動
回路69がワード線駆動回路63と同一のレイアウトを
有していなくてもよい。
【0120】次に、図10は、本実施形態の変形例に係
る半導体記憶装置の構成を示す回路図である。同図に示
すように、センスアンプ起動回路2Yは、図9に示すよ
うなダミーワード線駆動信号発生回路68を備えておら
ず、ダミーワード線駆動回路69は、ワード線選択信号
発生回路67の出力とワード線昇圧電位VPPとを受け
てセンスアンプ起動信号Ssaを出力するように構成され
ている。この変形例の構成によっても、上述のような本
実施形態の半導体記憶装置と同様の効果を発揮しながら
回路構成の簡素化を図ることができる。
【0121】なお、ここでワード線選択信号発生回路6
1の起動信号とワード線起動信号Swaとして、例えば冗
長判定回路の出力信号である正規ワード線選択信号、あ
るいは、冗長ワード線選択信号を用いて、起動・停止の
タイミングを共通化すれば、さらに回路構成の簡素化を
図ることができる。すなわち、ワード線7の電位とセン
スアンプ起動信号Ssaとが電源電圧,温度などの変化に
応じてそのタイミングを変化させる方向及び変化の程度
が共通化されるので、これらのパラメータの変化の影響
を見込んだタイミングのマージンを最小限に押さえるこ
とができ、その結果、センスアンプによるデータ増幅の
高速化を図ることができる。
【0122】(第6の実施形態)次に、本発明の第6の
実施形態に係る半導体記憶装置について、図面を参照し
ながら説明する。
【0123】−構成− 図11は本実施形態に係る半導体記憶装置のメモリセル
アレイの一部を示す回路図であり、図12は本実施形態
に係る半導体記憶装置のメモリセルの構造を示す断面図
である。本実施形態においても、図1に示す半導体記憶
装置の構成を前提としている。ただし、図1に示す電源
電圧切り替え回路1A,1B,1Cは配置されていな
い。そして、すでに説明した第5の実施形態における図
9又は図10に示すワード線選択信号発生回路61と、
ワード線駆動信号発生回路62と、ワード線駆動回路6
3と、センスアンプ起動回路2とを備えていることが前
提である。
【0124】図11に示すように、本実施形態に係る半
導体記憶装置は、データのリードライトに使用されるメ
モリセル9と、各メモリセル9のメモリセルトランジス
タのゲートとしても機能するメモリセル選択用ワード線
7とを備えている。さらに、メモリセル9と同じ構造を
有するメモリセルトランジスタ及びメモリセルキャパシ
タからなりデータのリードライトには通常使用されない
ダミーメモリセル82と、メモリセル選択用ワード線7
と同じ材料により構成され、メモリセル領域とセンスア
ンプ部との段差緩和のために設けられ通常メモリセル選
択には使用していないダミー配線81と、ダミー配線8
1のレベルを検知するためのレベル検知回路83とを備
え、上記ダミー配線81とレベル検知回路83とによっ
て、図9又は図10に示す遅延回路70が構成されてい
る。レベル検知回路83は、論理しきい値をトランジス
タサイズ等の比を変えることにより設定していることを
特徴としている。なお、ビット線8とダミービット線8
6とを切り離すべく接地に接続された切り離し用ワード
線84が設けられている。
【0125】次に、本実施形態に係る半導体記憶装置の
メモリセル部の断面構造について説明する。図12に示
すように、本実施形態に係る半導体記憶装置は、メモリ
セル9のメモリセルトランジスタのゲート電極となるメ
モリセル選択用ワード線7と、切り離し用ワード線84
と、ダミーセル82のメモリセルトランジスタのワード
線となるダミー配線81とが順に配置されている。この
とき、ダミー配線81は、メモリセルアレイの端部に、
つまり、メモリセル部とセンスアンプ部の境界に設けら
れており、基板上のメモリセル部とセンスアンプ部との
間の段差を緩和するように構成されている。
【0126】−動作− 図9又は図10に示すセンスアンプ起動回路2X(又は
2Y)内のダミーワード線駆動回路69の出力信号であ
るセンスアンプ起動信号Ssaが遅延回路70に相当する
本実施形態のダミー配線81及びレベル検知回路83に
入力されると、以下の動作が行なわれる。すなわち、メ
モリ選択に使用するワード線7と同じ負荷82をもつダ
ミー配線81を介してレベル検知回路83に伝わり、レ
ベル検知回路83からセンスアンプ起動信号Ssaが出力
される。この時、ダミー配線81の遅延時間を決定する
RC特性は、メモリセル選択用ワード線7のそれと同一
の特性を持っている。また、このレベル検知回路83に
はヒステリシス特性を持たせ、論理しきい値を、ダミー
配線81の立ち上り時には(ビット線プリチャージ電
位)+(メモリセルトランジスタのしきい値電圧Vtn)
+(バックバイアス効果分)に、立ち下がり時には(メ
モリセルトランジスタのしきい値電圧VtnLow)に設定
している。ただし、VtnLow とはソース基板間電圧が小
さいときのしきい値電圧である。これにより、レベル検
知回路83からは、立ち上り、立ち下がりのタイミング
が、それぞれメモリセルトランジスタのゲートが開閉す
るタイミングに合ったセンスアンプ起動信号Ssaが出力
される。
【0127】−効果− 以上のように、本実施形態に係る半導体記憶装置は、デ
ータのリードライトに使用されるメモリセル選択用ワー
ド線7と同じ負荷をもつダミー配線81と、ヒステリシ
ス特性をもつレベル検知回路83とにより、センスアン
プ起動回路2内の遅延回路70を構成するようにしたの
で、センスアンプ起動信号Ssaの出力タイミングをメモ
リセル選択用ワード線7のRC特性、メモリセルデータ
の読み出し、および、メモリセルトランジスタのゲート
の開閉タイミングに合わせることが可能になり、センス
アンプ5の動作のタイミングの最適化による(特に低電
圧においての)センスアンプ5の増幅動作の高速化を図
ることができる。
【0128】また、半導体記憶装置の断面構造におい
て、一般に、メモリセル部とセンスアンプ部との間にお
いて段差を有している。これは、メモリセルにはストレ
ージノードや容量膜やセルプレート等のメモリセルキャ
パシタを構成するために必要な部材が存在するのに対
し、センスアンプ部にはこのようなメモリセルキャパシ
タに相当する部材は存在していないからである。ここ
で、本実施形態のメモリセルにおいては、図12に示す
ように、ダミー配線81及びダミービット線86をメモ
リセル部の端部に配置しているので、上記段差をできる
だけ緩和することができる。(注:切り離し用ワード線
84を設けた効果はありませんか。) (第7の実施形態)次に、本発明の第7の実施形態に係
る半導体記憶装置について、図面を参照しながら説明す
る。
【0129】−構成− 図13は、本実施形態に係る半導体記憶装置内の遅延回
路を構成する配線構造を示す平面図である。本実施形態
の半導体記憶装置は、図11に示すようなダミー配線8
1と、ダミーセル82と、レベル検知回路83と、切り
離し用ワード線84とを有する回路と同様の回路構成を
有している。
【0130】すなわち、図13に示すように、本実施形
態に係る半導体記憶装置は、メモリセル選択用ワード線
7と同じ材料(例えばポリシリコン)で構成されるダミ
ー配線91と、ダミー配線91をゲートとするNMOS
トランジスタ92と、ダミー配線91の信号を入力とし
そのレベルを検知するレベル検知回路93と、メモリセ
ル選択用ワード線7と同じ材料により構成され、接地電
位VSSにレベルが固定された配線94,95とからな
る遅延回路を備えたセンスアンプ起動回路を有してい
る。また、95はNMOSトランジスタ92のソース・
ドレインに電位を供給する配線であり、96は配線95
とNMOSトランジスタ92のソース・ドレインとを接
続するコンタクトホールである。配線95は、ビット線
と同一の材料(例えばアルミニウム合金,ポリサイド
等)により構成されており、コンタクトホール96は、
ビット線とメモリセルトランジスタのソース・ドレイン
とを接続するコンタクトホールと同じ開口面積及び深さ
を有するものである。
【0131】このダミー配線91は、メモリ選択用ワー
ド線7とほぼ同じ厚みと幅(ゲート長)と長さとを有
し、また、NMOSトランジスタ92は、1つの共通の
メモリセル選択用ワード線7をゲートとする多数のメモ
リセル9のNMOSトランジスタの全チャネル領域とほ
ぼ同じチャネル領域を有するように、蛇行して形成され
ている。また、ダミー配線91は、配線94と配線95
との間に層間絶縁膜を挟み、しかも、実際のメモリセル
選択用ワード線7が非選択状態のワード線7から受ける
隣接配線間容量と同等の容量を持つような距離を隔てて
隣接するように形成されている。また、上述の第6の実
施形態と同様に、レベル検知回路93の論理しきい値
は、(ビット線プリチャージ電位)+(メモリセルトラ
ンジスタのしきい値電圧Vtn)+(バックバイアス効果
分)に設定されている。
【0132】−動作− 図9又は図10に示すセンスアンプ起動回路2X(又は
2Y)内のダミーワード線駆動回路69の出力信号であ
るセンスアンプ起動信号Ssaが遅延回路70に相当する
本実施形態のダミー配線91及びレベル検知回路93に
入力されると、以下の動作が行なわれる。すなわち、ダ
ミー配線91は、電位が接地電位VSSに固定されてい
る配線94,95に挟まれ、かつ、メモリセル選択用ワ
ード線7と同様のトランジスタのゲート容量を有してい
るので、メモリセル選択用ワード線7とほぼ同じ配線負
荷を有している。そして、このダミー配線91を介して
センスアンプ起動信号Ssaがレベル検知回路93に伝わ
る。これにより、ダミー配線91への入力から出力まで
に要する時間(遅延時間)は、実際のメモリセル選択用
ワード線7と同一のRC特性を有することになる。ま
た、上述の第6の実施形態と同様に、レベル検知回路9
3の論理しきい値は、(ビット線プリチャージ電位)+
(メモリセルトランジスタのしきい値電圧Vtn)+(バ
ックバイアス効果分)に設定されており、メモリセル選
択用ワード線7の特性に加えてメモリセルからのデータ
読み出しタイミングに合わせてセンスアンプ起動信号S
saが出力される。また、このレベル検知回路93にヒス
テリシス特性を持たせ、論理しきい値をダミー配線91
の立ち上り時には(ビット線プリチャージ電位)+(メ
モリセルトランジスタのしきい値電圧Vtn)+(バック
バイアス効果分)に、立ち下がり時にはメモリセルトラ
ンジスタのしきい値電圧VtnLow レベルに設定すること
によって、立ち上り、立ち下がり両方にタイミングを合
わせてセンスアンプ起動信号73を出力させる。ただ
し、VtnLow とはソース基板間電圧が小さいときのしき
い値電圧である。
【0133】−効果− 以上のように、本実施形態の半導体記憶装置には、デー
タのリードライトが行なわれるメモリセル選択用ワード
線7がもつゲート容量、及び、隣接配線間容量と同等の
配線負荷を持ったダミー配線91を有する遅延回路を備
えたセンスアンプ起動回路が配置されている。これによ
って、センスアンプ起動信号Ssaの出力タイミングをメ
モリセル選択用ワード線7のRC特性、および、メモリ
セルデータの読み出しタイミングに合わせることが可能
になり、(特に低電圧において)センスアンプ5の動作
のタイミングの最適化によるセンスアンプ5の増幅動作
の高速化を図ることができる。
【0134】(第8の実施形態)次に、本発明の第8の
実施形態に係る半導体記憶装置について、図面を参照し
ながら説明する。
【0135】−構成− 図14は、本実施形態に係る半導体記憶装置のセンスア
ンプ起動回路内の遅延回路の構成を示す回路図である。
【0136】同図に示すように、本実施形態に係る半導
体記憶装置のセンスアンプ起動回路内の遅延回路には、
PMOSトランジスタのドレインに抵抗R1をNMOS
トランジスタのドレインに抵抗R2をそれぞれ挿入して
構成されるインバータ素子101と、ソース−ドレイン
間が短絡されたPMOSトランジスタ及びNMOSトラ
ンジスタのゲート同士を接続して構成されるゲート容量
負荷素子102とを交互に複数組直列に接続した遅延素
子列100が設けられている。ただし、配線104から
は、図9,図10に示す起動回路2内のダミーワード線
駆動回路69の出力信号が入力される。また、この遅延
素子列100の出力のレベルを検知するレベル検知回路
103が設けられており、上記遅延素子列100とレベ
ル検知回路103とにより、図9又は図10に示す遅延
回路70に相当する遅延回路が構成されている。ここ
で、遅延素子列100中のインバータ素子101及びゲ
ート容量負荷素子102の電源電圧として、ワード線昇
圧電位VPPの外部電源電圧VDD依存性と同じVDD
依存性を有する電源電圧である内部降圧電位VINTが
用いられている。また、このレベル検知回路103の論
理しきい値は、トランジスタサイズ等の比を変えること
により設定されている。
【0137】−動作− センスアンプ起動回路内のダミーワード線91の出力信
号は配線104から遅延素子100を介してレベル検知
回路103に伝わる。そのとき、PMOSトランジスタ
およびNMOSトランジスタのドレインに挿入した抵抗
素子R1,R2の抵抗値は、PMOSトランジスタ及び
NMOSトランジスタの抵抗に比べて十分大きく、ま
た、一定値を採りうることから電荷充放電時の時間T
(=RC)は一定に保たれるので、電荷充放電能力の電
源電圧依存性は小さい。つまり、抵抗としても機能する
トランジスタと抵抗素子を直列に接続してなる部分の電
気的抵抗については、抵抗素子の抵抗値をトランジスタ
の抵抗値よりも大幅に大きくしておくと、トランジスタ
の抵抗値の電源電圧依存性は全体の抵抗値にあまり寄与
しない。そして、この抵抗素子R1,R2はポシシリコ
ンで形成されており抵抗値の温度依存性は小さいので、
インバータ素子101のトランジスタを含めた抵抗も温
度依存性は小さい。これにより、PMOSトランジス
タ,NMOSのトランジスタの能力の電源電圧依存性、
温度依存性が起因となる遅延時間の変化は抑えられ、イ
ンバータ素子101の特性を電源電圧依存性、温度依存
性が小さいメモリセル選択用ワード線72のRC遅延特
性に合うようにしている。遅延素子列100の遅延時間
をメモリセル選択用ワード線72の電位の立ち上がり時
と立ち下がり時とで変えるには、互いに逆論理となる奇
数番目のインバータ素子101と偶数番目のインバータ
素子101とでメモリセル選択用ワード線72の立ち上
がり/立ち下がり時間の比に合わせて抵抗素子R1と抵
抗素子R2の抵抗値の比を変えればよい。
【0138】また、このレベル検知回路103は、第
6,第7の実施形態と同様に、論理しきい値の変更とヒ
ステリシス特性とを有している。
【0139】−効果− 以上のように、本実施形態の半導体記憶装置は、第6,
第7の実施形態と同様に、センスアンプ起動信号Ssaの
出力タイミングをデータのリードライトに使用されるメ
モリセル選択用ワード線7のRC特性、および、メモリ
セルデータの読み出しタイミングに合わせることが可能
になり、(特に低電圧において)センスアンプ5の動作
のタイミングの最適化によるセンスアンプ5の増幅動作
の高速化を図ることができる。
【0140】(第9の実施形態)次に、本発明の第9の
実施形態に係る半導体記憶装置について、図面を参照し
ながら説明する。
【0141】−構成− 図15は、本実施形態に係る半導体記憶装置のセンスア
ンプ起動回路内の遅延回路(図9,図10における遅延
回路70に相当するもの)の概略構成を示す回路図であ
る。同図に示すように、本実施形態に係る遅延回路は、
多数のインバータ素子が配列された遅延素子列113及
び114と、入力信号の立ち上りエッジと立ち下がりエ
ッジそれぞれに対してこの遅延素子列113,114の
出力の一方を通過させるように切り替える論理回路部1
15と、出力レベルを内部降圧電位VINTから外部電
源電位VDDに変更するレベルシフタ116とを備えて
いる。ただし、配線104からは、図9,図10に示す
起動回路2内のダミーワード線駆動回路69の出力信号
が入力される。そして、遅延素子列113,114に
は、PMOSトランジスタとドレインに抵抗素子R3が
挿入されたNMOSトランジスタとにより構成されるイ
ンバータ素子111と、ドレインに抵抗素子R4が挿入
されたPMOSトランジスタとNMOSトランジスタと
により構成されるインバータ素子112とが交互にかつ
直列に配置されている。
【0142】−動作− 第6の実施形態で説明したように、メモリセル選択用ワ
ード線7の立ち上り、立ち下がりに合わせてセンスアン
プ起動回路2内のダミーワード線駆動回路69の出力信
号はHiレベル、Lowレベルにそれぞれ遷移する。こ
のとき、ワード線の立ち上がり時と立ち下がり時では、
電源電圧依存性を含めて、タイミングの遅延特性が異な
る。
【0143】センスアンプの起動時、ダミーワード線駆
動回路69の出力信号はHiレベルへの遷移タイミング
をワード線7の立ち上りに合わせる必要があるので、遅
延素子列114は遅延回路としては動作させず、遅延素
子列113のみを遅延回路として動作させる。
【0144】遅延素子列113は、一段目のPMOSト
ランジスタと抵抗素子R3の接続部を出力とし、次段に
おいてはこの逆のNMOSトランジスタと抵抗素子R4
の接続部を出力とする。ここで、遅延素子列113にお
いては、立ち上がり時にHiレベルの信号が入力される
一段目のインバータ素子111のうちオン状態となるN
MOSトランジスタのドレインに抵抗素子R3が挿入さ
れていればよく、オフ状態となるPMOSトランジスタ
のドレインには電流が流れないので抵抗素子を挿入して
おく必要はない。同様に、立ち上がり時にLowレベル
の信号が入力される二段目のインバータ素子112にお
いては、オン状態となるPMOSトランジスタのドレイ
ンにのみ抵抗素子R4を挿入しておけばよい。このよう
な構成により、遅延素子列113の抵抗素子R3、R4
を介して電荷の充放電を行なって信号を遅延させる。
【0145】また、センスアンプの停止時、配線104
から入力されるダミーワード線駆動回路69の出力信号
は、Lowレベルへの遷移タイミングをワード線7の立
ち下がりに合わせる必要があるので、遅延素子列113
は遅延回路としては動作させず、遅延素子列114のみ
を遅延回路として動作させる。
【0146】遅延素子列114は、遅延素子列113と
同様に、一段目のインバータ素子111においてはNM
OSトランジスタのドレインのみに抵抗素子R3が挿入
され、次段のインバータ素子112においてはPMOS
トランジスタのドレインにのみ抵抗素子R4が挿入され
て構成されている。すでに説明した遅延素子列113と
同様に、立ち下がり時に、Hiレベルの信号が入力され
る一段目のインバータ素子111のNMOSトランジス
タと、Lowレベルの信号が入力される二段目のPMO
Sトランジスタとに抵抗素子が挿入されていればよいか
らである。すなわち、遅延素子列114の抵抗素子R
3、R4を介して電荷の充放電を行なって信号を遅延さ
せる。
【0147】ここで、センスアンプ起動時の遅延素子列
114、及び、停止時の遅延素子列113は、抵抗素子
R3、R4を介さず入力信号を転送するので、リセット
されるまでの時間は短く、次サイクルの動作への影響は
ない。
【0148】−効果− 以上のように、本実施形態に係る半導体記憶装置は、遅
延素子列を構成するインバータ素子において、PMOS
トランジスタとNMOSトランジスタのうち信号の遷移
時にオン状態となるトランジスタのドレインにのみ抵抗
素子を挿入し、出力ノードを、NMOSトランジスタの
ドレインとPMOSトランジスタのドレインとに交互に
切り替えるようにしたインバータ素子を組み合わせてな
る遅延素子列113,114を有する遅延回路を形成
し、ワード線の立ち上り、立ち下がりに対するセンスア
ンプ起動・停止のタイミングをそれぞれ個別に設定する
構成を採っている。これによって、第6〜第8の実施形
態と同様に、センスアンプ起動信号Ssaの出力タイミン
グを、データのリードライトに使用されるメモリセル選
択用ワード線7のRC特性に合わせることが可能にな
り、(特に低電圧においての)センスアンプの動作タイ
ミングの最適化によってセンスアンプ増幅動作の高速化
を図ることができる。加えて、同じ遅延時間を得るのに
必要な抵抗素子数を低減することができ、かつ、メモリ
セル選択用ワード線7の立ち上がり、立ち下がり個別の
タイミングの設定も容易となる。
【0149】
【発明の効果】本発明の第1の半導体記憶装置によれ
ば、センスアンプ駆動信号を供給する複数のセンスアン
プ駆動回路の出力を複数種類に切り替える電源電圧制御
回路を、ビット線に沿って並ぶセンスアンプ駆動回路群
ごとに配置することにより、センスアンプへの電荷供給
が不十分となる事態の発生を防止することができる。
【0150】本発明の第2の半導体記憶装置によれば、
ビット線とセンスアンプとの間に換わるイッチングトラ
ンジスタを設けて、スイッチングトランジスタの動作時
におけるゲート電位を第1の電源電位から第2の電源電
位に上昇させるように構成することにより、細かいタイ
ミング制御を行なうことなく、読み出し動作の高速化を
図ることができる。
【0151】本発明の第3の半導体記憶装置によれば、
センスアンプ起動信号発生回路をワード線選択信号発生
回路とワード線駆動信号発生回路とワード線駆動回路と
のうちの少なくともいずれか1つと同じ構造を有する回
路により構成することにより、外部電源電圧依存性,温
度依存性およびプロセスバラツキを含めて、センスアン
プ起動信号の出力タイミングを、容易にワード線の起動
及び停止のタイミングに合わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における半導体記憶装
置の構成を示す回路図である。
【図2】本発明の第1及び第2の実施形態におけるセン
スアンプの構成を示す回路図である。
【図3】本発明の第2の実施形態におけるセンスアンプ
制御回路の構成を示す回路図である。
【図4】本発明の第2の実施形態におけるセンスアンプ
制御回路の動作シーケンスを示すタイミングチャート図
である。
【図5】本発明の第3の実施形態における半導体記憶装
置の構成を示す回路図である。
【図6】本発明の第3の実施形態におけるセンスアンプ
制御回路の構成を示す回路図である。
【図7】本発明の第3の実施形態におけるセンスアンプ
制御回路の動作シーケンスを示すタイミングチャート図
である。
【図8】本発明の第4の実施形態における半導体記憶装
置の構成を示す回路図である。
【図9】本発明の第5の実施形態における半導体記憶装
置の構成を示す回路図である。
【図10】本発明の第5の実施形態における半導体記憶
装置の変形例の構成を示す回路図である。
【図11】本発明の第6の実施形態における遅延回路を
構成するダミーセル及びメモリセルアレイの一部を示す
回路図である。
【図12】本発明の第6の実施形態における半導体記憶
装置のメモリセル部の断面図である。
【図13】本発明の第7の実施形態におけるセンスアン
プ起動回路内に配置される遅延回路を構成する配線構造
を示す平面図である。
【図14】本発明の第8の実施形態におけるセンスアン
プ起動回路内に配置される遅延回路の構成を示す回路図
である。
【図15】本発明の第9の実施形態におけるセンスアン
プ起動回路内に配置される遅延回路の構成を示す回路図
である。
【図16】センスアンプの電源電位を切り替える手段を
設けた従来の半導体記憶装置の構成を示す回路図であ
る。
【図17】読み出し動作時にシェードスイッチをオンオ
フする動作を行なう従来のセンスアンプ制御回路の動作
シーケンスを示すタイミングチャート図、及び読み出し
動作時にシェードスイッチのゲート電位を低電位に制御
する別の従来のセンスアンプ制御回路の動作シーケンス
を示すタイミングチャート図である。
【図18】インバーとチェーンを利用した従来のセンス
アンプ起動信号発生用遅延回路の構成を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
1 電源電圧切り替え回路 2 センスアンプ起動回路 3 センスアンプ制御回路 4 センスアンプ駆動回路 5 センスアンプ 6 センスアンプ列 7 ワード線 8 ビット線 9 メモリセル 10 センスアンプブロック 11 バンク選択信号 12 駆動電源供給配線 13 電源接続線 14〜18 配線 17 センスアンプ電源電位配線 19 メモリセルブロック Sas アドレス選択信号 Sbs バンク選択信号 Ssa センスアンプ起動信号 Sct シェアードスイッチ制御信号
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Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報を記憶するためのメモリセルを行列
    状に配置してなるメモリセルアレイと、 上記メモリセルアレイの行に沿って延び、行に沿って配
    置された各メモリセルに接続されるワード線と、 上記メモリセルアレイの列に沿って延び、列に沿って配
    置された各メモリセルに接続されるビット線と、 上記メモリセルアレイのワード線に平行に配置され、上
    記ビット線に接続されてメモリセルに記憶された情報を
    増幅するための複数のセンスアンプにより構成される複
    数のセンスアンプ列と、 上記センスアンプ列ごとに設けられ、各センスアンプに
    センスアンプ駆動信号を供給する複数のセンスアンプ駆
    動回路と、 複数の電源電圧を受け、出力を上記複数の電源電圧のう
    ちのいずれか1つに切り替えて、この出力を上記センス
    アンプ駆動回路に電源電圧として供給する電源電圧制御
    回路とを備え、 上記電源電圧制御回路は、上記ビット線に沿って並ぶセ
    ンスアンプ駆動回路群ごとに配置されていることを特徴
    とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体記憶装置におい
    て、 上記複数の電源電位のうちの1つが内部降圧電位であ
    り、 上記電源電圧制御回路は、低消費電力モードのときには
    上記内部降圧電位のみを上記センスアンプ駆動回路に供
    給するように構成されていることを特徴とする半導体記
    憶装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の半導体記憶装置に
    おいて、 上記複数の電源電位のうちの1つは内部降圧電位であ
    り、 上記ビット線とセンスアンプとの間に介設され、導通状
    態と非導通状態とに切り換わるスイッチングトランジス
    タと、 上記スイッチングトランジスタの導通状態時における所
    定時間の間、上記スイッチングトランジスタのゲート電
    位を上記内部降圧電位に保持するセンスアンプ制御回路
    とをさらに備えていることを特徴とする半導体記憶装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のうちいずれか1つに記載
    の半導体記憶装置において、 上記電源電圧制御回路は、上記メモリセルアレイの両側
    に配置されていることを特徴とする半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 情報を記憶するためのメモリセルと、 上記メモリセルに接続されるワード線及びビット線と、 上記ビット線に接続され、上記メモリセルに記憶された
    情報を上記ビット線に取り出してから増幅するためのセ
    ンスアンプと、 上記ビット線と上記センスアンプとの間に介設され、導
    通状態と非導通状態とに切り換わるスイッチングトラン
    ジスタと、 上記スイッチングトランジスタのゲート電位を制御する
    ための制御回路とを備え、 上記スイッチングトランジスタは、待機時には非導通状
    態であり、 上記制御回路は、上記スイッチングトランジスタの導通
    状態時におけるゲート電位を、第1の電源電位とした
    後、所定時間が経過したときに上記第1の電源電位より
    も高い第2の電源電位に上昇させることを特徴とする半
    導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の半導体記憶装置におい
    て、 上記第1の電源電位は内部降圧電位または外部電源電位
    であり、 上記第2の電源電位は昇圧電位であることを特徴とする
    半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の半導体記憶装置におい
    て、 上記第1の電源電位は内部降圧電位であり、 上記第2の電源電位は外部電源電位または昇圧電位であ
    ることを特徴とする半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】 請求項5記載の半導体記憶装置におい
    て、 上記制御回路は、接地電位,外部電源電位及び昇圧電位
    のうちのいずれか1つを切り替えて、上記スイッチング
    トランジスタのゲート電位として供給することを特徴と
    する半導体記憶装置。
  9. 【請求項9】 情報を記憶するためのメモリセルと、 上記メモリセルに接続されるワード線及びビット線と、 上記メモリセルに記憶された情報を増幅するためのセン
    スアンプと、 ワード線選択信号を生成するためのワード線選択信号発
    生回路と、 ワード線駆動信号を生成するためのワード信号駆動信号
    発生回路と、 上記ワード線選択信号と上記ワード線駆動信号とを入力
    し、ワード線を駆動するためのワード線駆動回路と、 上記センスアンプの起動信号を出力するセンスアンプ起
    動信号発生回路とを備え、 上記センスアンプ起動信号発生回路が上記ワード線選択
    信号発生回路と上記ワード線駆動信号発生回路と上記ワ
    ード線駆動回路とのうちの少なくともいずれか1つと同
    じ構造を有する回路により構成されていることを特徴と
    する半導体記憶装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の半導体記憶装置におい
    て、 上記ワード線選択信号発生回路と上記ワード線駆動信号
    発生回路と上記センスアンプ起動信号発生回路とは、冗
    長判定回路の出力信号である正規ワード線選択信号ある
    いは冗長選択信号で起動されるように構成されているこ
    とを特徴とする半導体記憶装置。
  11. 【請求項11】 請求項9記載の半導体記憶装置におい
    て、 外部電源電位に応じ外部電源電位の範囲内で外部電源電
    位依存性の少ない電圧を生成して上記ワード線に印加す
    る第1の電圧生成手段と、 外部電源電位に応じ外部電源電位の範囲内で外部電源電
    位依存性の少ない電圧を生成して上記センスアンプ起動
    信号発生回路のうち少なくとも一部の回路に供給する第
    2の電圧生成手段とをさらに備えていることを特徴とす
    る半導体記憶装置。
  12. 【請求項12】 請求項9記載の半導体記憶装置におい
    て、 上記ワード線には、外部電源電位の範囲内で外部電源電
    位依存性の少ない電圧が入力され、 上記センスアンプ起動信号発生回路のうち少なくとも一
    部の回路には、外部電源電位の範囲内で外部電源電位依
    存性の少ない電圧が入力されるように構成されているこ
    とを特徴とする半導体記憶装置。
  13. 【請求項13】 請求項9記載の半導体記憶装置におい
    て、 上記センスアンプ起動信号発生回路は、上記ワード線選
    択信号発生回路,上記ワード線駆動信号発生回路及び上
    記ワード線駆動回路のうちの少なくとも1つと同じ構造
    を有する部分と、上記センスアンプの起動信号を出力す
    る遅延回路とにより構成され、 上記遅延回路は、上記ワード線と同じレイアウト構造を
    有する導電体により構成されていることを特徴とする半
    導体記憶装置。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の半導体記憶装置にお
    いて、 上記遅延回路は、メモリセルトランジスタと同じレイア
    ウト構造を有し情報の記憶には使用されないダミーメモ
    リセルを配置して構成されていることを特徴とする半導
    体記憶装置。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の半導体記憶装置にお
    いて、 上記ダミーメモリセルはメモリセル領域の端部に配設さ
    れていることを特徴とする半導体記憶装置。
  16. 【請求項16】 請求項11記載の半導体記憶装置にお
    いて、 上記センスアンプ起動信号発生回路は、上記ワード線選
    択信号発生回路,上記ワード線駆動信号発生回路及び上
    記ワード線駆動回路のうちの少なくとも1つと同じ構造
    を有する部分と、上記センスアンプの起動信号を出力す
    る遅延回路とにより構成され、 上記遅延回路は、接地電位に接続された第1及び第2の
    配線と絶縁膜を挟んで対向しながら延びる第3の配線に
    より構成されており、 上記第3の配線は、複数のNMOSトランジスタのゲー
    トとして形成されていることを特徴とする半導体記憶装
    置。
  17. 【請求項17】 請求項16記載の半導体記憶装置にお
    いて、 上記第3の配線のNMOSトランジスタのゲートとして
    機能する部分における幅及び長さが、上記ワード線の上
    記メモリセルのゲートとして機能する部分における幅及
    び長さと同じであることを特徴とする半導体記憶装置。
  18. 【請求項18】 請求項9記載の半導体記憶装置におい
    て、 上記センスアンプ起動信号発生回路は、上記ワード線選
    択信号発生回路,上記ワード線駆動信号発生回路及び上
    記ワード線駆動回路のうちの少なくとも1つと同じ構造
    を有する部分と、上記センスアンプの起動信号を出力す
    る遅延回路とにより構成され、 上記遅延回路は、複数のMOSトランジスタをそれらの
    ドレイン同士間に少なくとも1つの抵抗素子を介在させ
    ながら直列に接続してなる遅延素子を複数個有し、かつ
    各MOSトランジスタのゲートを入力部とし、各MOS
    トランジスタ間の接続部を出力部とするように上記遅延
    素子を順に接続して構成されていることを特徴とする半
    導体記憶装置。
  19. 【請求項19】 請求項18記載の半導体記憶装置にお
    いて、 上記抵抗素子は、Hiレベル及びLowレベルのうち上
    記センスアンプの起動又は停止を指令するレベルの信号
    が流れる部分にのみ介設されていることを特徴とする半
    導体記憶装置。
  20. 【請求項20】 請求項18記載の半導体記憶装置にお
    いて、 上記各遅延素子における複数のMOSトランジスタは、
    第1導電型MOSトランジスタと第2導電型MOSトラ
    ンジスタであり、 上記複数の遅延素子のうち、上記抵抗素子が上記遅延素
    子の出力部と上記第1導電型MOSトランジスタとの間
    に介設されている遅延素子を第1の反転素子とし、上記
    抵抗素子が上記遅延素子の出力部と上記第2導電型MO
    Sトランジスタとの間に介設されている素子を第2の反
    転素子としたときに、 上記遅延回路は、上記第1の反転素子と上記第2の反転
    素子とを交互に接続し構成されていることを特徴とする
    半導体記憶装置。
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