JP2000149154A - 自動監視装置 - Google Patents

自動監視装置

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JP2000149154A
JP2000149154A JP10315202A JP31520298A JP2000149154A JP 2000149154 A JP2000149154 A JP 2000149154A JP 10315202 A JP10315202 A JP 10315202A JP 31520298 A JP31520298 A JP 31520298A JP 2000149154 A JP2000149154 A JP 2000149154A
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Japan
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light
moving object
automatic monitoring
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moving body
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JP10315202A
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English (en)
Inventor
Hisao Matsushima
久雄 松島
Taku Takeuchi
▼卓▲ 竹内
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Nippon Signal Co Ltd
Original Assignee
Nippon Signal Co Ltd
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  • Burglar Alarm Systems (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 監視エリア内の監視を効率良くしかも、低コ
ストにすることができ、盗難事件を事前に防止すること
にある。 【解決手段】 ガルバノミラー25を駆動させ監視エリ
アEに侵入した動体Nを2次元方向から動体Nに光を振
りながら当てて迅速に走査する。あらかじめ設定してお
いた動体の距離及びガルバノミラー25の傾動角につい
ての移動体情報と、動体の生情報に基づいて演算により
求めた動体の距離及びガルバノミラー25の傾動角の移
動体情報が所定範囲内にあるか否かを識別部31で識別
し、所定範囲のとき動体Nが人間であるとみなし警備員
を呼ぶための処置をとり、所定範囲でないとき人間でな
いとして無視する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は監視エリアに侵入し
てきた動体を監視する自動監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からこの種の自動監視装置には、監
視エリアに侵入してきた動体を赤外線(感温)センサに
より検出し、動体が監視エリアに侵入したか否かを監視
するものがある。また監視エリアは、室内だけに限定さ
れず、会社の敷地内においても複数台の自動監視装置を
設置することにより監視することができる。
【0003】一方、自動監視装置には、赤外線センサな
どを用いずにビデオカメラなどを施設内や室内に設置し
て、盗難などがあった場合にビデオを再生して犯人の手
掛かりや証拠物件として用いたものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、赤外線
センサを基本とした自動監視装置は、監視エリアに侵入
したものが動体であることのみ判定するものであり、動
体の大きさを加味して監視することができないため、小
動物である猫などが監視エリア内へ侵入した場合におい
ても監視することがある。このような監視の結果、小動
物である猫などが監視エリア内へ侵入した場合において
も監視員を急行させることがある。それでは、監視エリ
ア内の監視のために必要以上の経費がかかり、経費の無
駄になる。
【0005】ビデオカメラを基本とした自動監視装置
は、盗難事件などが発生した時点において、犯人をつき
とめるための手掛かりや証拠物件としてビデオカメラに
より犯人の顔や犯人の手口などをビデオテープに録画し
ておくものであり、盗難事件の発生を事前に防止するこ
とを前提としたものではない。
【0006】本発明の目的は、監視エリア内の監視を効
率良くしかも、低コストですることができる自動監視装
置を提供することにある。
【0007】本発明のさらなる目的は、盗難事件を未然
に防止する簡単な構成からなる自動監視装置を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1は、一方向に光を発射する投光手段と、この
投光手段からの光を反射させると共に、反射光を多次元
的に振らせる反射手段と、この反射手段を起点として設
定した監視エリアに侵入してきた動体に当たって戻る戻
り光を受光する受光手段と、この受光手段の受光情報に
基づいて動体の大きさを演算する演算手段と、この演算
手段の演算情報と予め記憶させた情報とを比較して動体
が人間に相当するか否かを識別する識別手段とを備えた
ことを特徴とする。
【0009】投光手段の反射光を反射手段で反射させて
動体に当てる。このときには、反射手段にて反射光を多
次元的に振らせるので、動体に当たって戻る戻り光は二
次元情報となる。この情報を受光手段、演算手段及び識
別手段を介して処理することにより、動体の有無、動体
が人間に相当するか否かを知ることができる。
【0010】請求項2では、反射手段は第1の回転軸及
びこの第1の回転軸に直交する第2の回転軸並びに第1
及び第2のコイルを有し、第1及び第2のコイルに電磁
界が生じ駆動電流を供給すると、第1及び第2の回転軸
を軸心とした回転モーメントにより、監視エリア内の動
体に光を振りながら当てることを特徴とする。
【0011】第1及び第2の回転軸に対する駆動電流を
供給すると、第1及び第2のコイルに電磁界が生じ、第
1及び第2の回転軸を軸心とした回転モーメントが生
じ、駆動電流を第1及び第2コイルに導入することによ
り、相互に直交する第1及び第2の回転軸を所望の傾斜
角まで傾けて監視エリア内を投光する。反射手段が小型
軽量化容易であるため、反射手段の小型かつ軽量化を図
ることができる。
【0012】請求項3は、請求項1又は請求項2記載の
自動監視装置に、動体が発する赤外線を当てその赤外線
を検出する赤外線センサを加えたことを特徴とする。
【0013】人や動物は赤外線を発する。普通の備品、
装置は、常時赤外線を発しない。従って、赤外線センサ
で侵入動体が人間を含む動体であるか否かを知ることが
できる。この情報に基づいて、次いで自動監視装置を動
作させることにより、自動監視装置の監視負担をより軽
減することができる。
【0014】請求項4は、請求項1又は請求項2記載の
自動監視装置に、物体の有無を直接検出する光電センサ
を加えたことを特徴とする。
【0015】この自動監視装置では、動体が監視エリア
内に入ると、光電センサが動体の存在を検出し、センサ
出力によりガルバノミラーと動体間の距離をより正確に
求め、ガルバノミラーの第1及び第2の回転軸を所望の
傾斜角まで傾けたときのミラーの傾動角情報と距離情報
から動体の大きさを求め、その動体が人間であるか否か
を迅速に判定することにより、動体が人間の場合に侵入
を阻止する手段を迅速に講じることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。以下に説明する自動監視装置は、オフイス
ビルにおけるセキュリテイシステムに用い、室内の重要
書類や金銭を保管する保管庫の監視をする。
【0017】図1は本発明に係る自動監視装置を室内に
設置した構成図であり、室内Rには、自動監視装置10
が壁または柱に適宜な手段により取付けられ、扉Dには
反射手段12から出射する光の通過する窓Wが穿設され
ているが、説明の都合上、窓Wを誇張して広く開けてあ
る。
【0018】自動監視装置10は、投光手段11、反射
手段12、受光手段13、演算手段14及び識別手段1
5からなり、これらの手段はコンパクトな手の平サイズ
のボックスに収納できる大きさからなる。投光手段11
は反射手段12に光を発射するものであり、半導体レー
ザのように小型で高出力のレーザ光を投光する。反射手
段12は投光手段11からの光を反射させると共に、反
射光を監視エリアE内の人間とみなされる動体Nに向け
て二次元方向より振りながら当てる。この反射手段12
は、第1及び第2の回転軸と第1及び第2のコイルとを
有するガルバノミラー(ガルバノミラーの詳細について
は後述する)である。
【0019】受光手段13は、反射手段12を起点とし
て設定した監視エリアEに侵入してきた動体とみなされ
る人間Nに当たって戻る戻り光を受光するハーフミラー
からなる。演算手段14は、受光手段13の受光情報に
基づいて人間とみなされる動体Nの大きさを演算により
求める。受光情報は人間とみなされる動体Nと受光手段
13との間の距離と、反射手段12におけるミラーの傾
動角度についての情報である。
【0020】識別手段15は、演算手段14の演算情報
と予め後述するデータ格納部に格納させた情報とを比較
して人間とみなされる動体Nに相当するか否かを識別す
る。尚、データ格納部に格納されたデータは、あらかじ
め人間が監視エリアE内の所定位置より内側に侵入する
ときの人間とみなされる動体Nと受光手段13との間の
距離と、反射手段12におけるミラーの傾動角度につい
ての基準となる設定情報である。
【0021】図2は本発明に係る自動監視装置の一構成
図であり、人間とみなされる動体Nに赤外線を当て、そ
の赤外線を検出する赤外線センサ21を部屋または廊下
の天井20に取付けたものである。動体Nが自動監視装
置10の監視エリアEに近付くときに、部屋又は廊下の
天井20に設置した赤外線センサ21が動体Nの存在を
検出する。赤外線センサ21を用いることにより、動体
Nの存在を確認するスクリーニングをしてから自動監視
装置10を動作させることにより、動体Nの存在を確認
した段階で自動監視装置10を動作させることができ、
自動監視装置10の監視負担をより軽減することができ
る。
【0022】図3は本発明に係る自動監視装置の他の構
成図であり、動体Nを天井22と床23にそれぞれ設置
した光電センサ24により検知する。光電センサ24と
しては、ホトインタラプタを用いる。動体Nが自動監視
装置10の監視エリアE内に入り、天井22と床23に
設けた光電センサ24,24間に動体Nが存在すると、
動体Nの存在を検出し、センサ出力により反射手段12
であるガルバノミラーと動体間Nの距離をより正確に求
める。このときには、ガルバノミラーの第1及び第2の
回転軸X,Yを所望の傾斜角まで傾けたときのミラーの
傾動角情報と前記距離情報から動体の大きさを求め、そ
の動体Nが人間であるかまたは猫などの小動物であるか
をより迅速に知ることができ、人間の場合に侵入を阻止
する手段を講じ、猫などの小動物のときには無視するこ
とができる。
【0023】図4は本発明に係る自動監視装置の実施形
態の構成図であり、自動監視装置20は、反射手段12
であるガルバノミラー25(ガルバノミラー25の詳細
は、後述する)ドライバ30、受光手段13であるハー
フミラー26、光検出手段であるCCD(光撮像素子)
27,28、投光手段11である半導体レーザ29、パ
ルス発生回路35、識別手段15である識別部31、デ
ータ格納部34及び設定部36、演算手段14である距
離算出部33、データ格納部34及び設定部36からな
る。上記自動監視装置20は、コンパクトな手の平サイ
ズのボックスに収納可能な大きさからなる。
【0024】半導体レーザ29はハーフミラー26を介
してガルバノミラー25に光を発射するものであり、高
出力のレーザ光を投光する。ガルバノミラー25は半導
体レーザ29からの光を反射させると共に、反射光を監
視エリアE内の人間とみなされる動体Nに向けて二次元
方向より振りながら当てる。このガルバノミラー25
は、第1の回転軸Y及び第2の回転軸Xと第1及び第2
のコイルとしての平面コイル(詳細は後述する)とを含
むものである。
【0025】ハーフミラー26は、ガルバノミラー25
を起点として設定した監視エリアEに侵入してきた動体
とみなされる人間Nに当たって戻る戻り光を受光する。
距離算出部33は、ハーフミラー26で受光した戻り光
を光センサであるCCD27,28で検出し、位相比較
部32を経て入力する距離情報とあらかじめデータ格納
部34に格納された基準距離情報の比較と、ガルバノミ
ラー25のミラー傾動角情報と予めデータ格納部34に
格納してあるガルバノミラー25の傾動角情報からなる
移動体情報の比較をし、動体Nの大きさを演算により求
める。
【0026】ドライバ30はガルバノミラー25のミラ
ー傾動角、ミラー26の傾動角を駆動制御すると共に、
識別部31からの出力により駆動する。識別部31は、
距離算出部33で算出した距離情報と予め後述するデー
タ格納部に格納させた距離情報とを比較して人間とみな
される動体Nに相当するか否かを識別する。
【0027】自動監視装置10の全体的な動作は、識別
部31からの指令に基づいてする。識別部31はパルス
発生回路35を経て半導体レーザ29に発光指令及びガ
ルバノミラー25にドライバ30を介在して回動指令を
すると共に、図示しないモード切換スイッチなどの切換
制御指令をする。識別部31は走査角信号、発光タイミ
ング信号及び測定時間信号に基づいて動作し、識別部3
1が発光指令をパルス発生回路35に対してすると、パ
ルス発生回路35より一定周期をもつ一連の発光パルス
の発生を開始する。パルス発生回路35より出力する発
光パルスは半導体レーザ29に入力する。発光パルスの
周期は、測定可能な最大距離を光が往復するのに要する
時間より長くする。
【0028】識別部31はガルバノミラー回転指令をド
ライバ30にすると、これに応答してドライバ30にお
いて、投影光走査用ミラーを所定角度範囲、例えば、2
00mrad内で水平方向に往復動可能にガルバノミラ
ー25を回動する。このガルバノミラー25の回動速度
は、一走査角度範囲内で複数、例えば20ないし30の
投影光が投影される程度である。
【0029】半導体レーザ29は発光信号に応答して駆
動回路によってパルス駆動し、半導体レーザ29からコ
リメートされた、垂直方向に広がりをもつ縦長断面のレ
ーザ光、例えば、垂直方向に15mrad程度が出射す
る。
【0030】ガルバノミラー25の構造の詳細について
は後述するが、1次元のみならず、2次元でも振ること
ができるように、トーションバーを互いに直交させるた
め、第1及び第2のトーションバーを備える。
【0031】位相比較部32は、CCD27,28で検
出したレーザ光の入射波と反射波にそれぞれ対応する入
射波信号と反射波信号の位相を基準周波数の分周信号を
基準にしてそれぞれ比較する。
【0032】識別部31は、位相比較部33の出力であ
る距離情報とデータ格納部34にあらかじめ格納されて
いる距離情報に基づいて監視エリアEに侵入した動体N
の大きさが人間とみなされるか否かの識別をする。例え
ば身の丈が1メートル以上のとき(背を屈めて侵入する
ことを考慮)、動体Nが人間であると識別する。
【0033】図5は本発明で採用したガルバノミラーの
分解斜視図である。ガルバノミラー25は、半導体基板
であるシリコン基板40の上下面にそれぞれホウケイ酸
ガラスなどからなる上側及び下側絶縁基板としての上側
及び下側ガラス基板41,42を矢印で示すように重ね
て接合した3層構造体であり、上側及び下側ガラス基板
41,42はそれぞれ中央部に、例えば、超音波加工に
よって形成した方形状の凹部41A,42Aを設けた構
造からなる。
【0034】シリコン基板40に接合する場合に上側ガ
ラス基板41は、凹部41Aを下側にして同じくシリコ
ン基板40側に位置するように接合する。下側ガラス基
板42は、凹部42Aを下側にしてシリコン基板42側
に位置するようにして接合する。これにより、反射ミラ
ー46を設ける可動板43の揺動空間を確保すると共
に、密閉する構成にする。
【0035】シリコン基板40は、枠状に形成した外側
可動板43aと、外側可動板43Aの内側に軸支される
内側可動板43bとからなる平板状の可動板43を設け
る。外側可動板43aは、第1のトーションバー44
a,44aによってシリコン基板40に軸支する。
【0036】内側可動板43bは、第1のトーションバ
ー44a,44aと軸方向が直交する第2のトーション
バー44b,44bで外側可動板43aの内側に軸支す
る。可動板43a,43bと第1及び第2の各トーショ
ンバー44a,44bは、シリコン基板40に異方性エ
ッチングにより一体形成されており、シリコン基板40
と同一材料からなる。
【0037】外側可動板43aの上面は、シリコン基板
40上面に形成した一対の外側電極端子47a,47b
に一方の第1のトーションバー44aの部分を介して両
端がそれぞれ電気的に接続する平面コイル45aを絶縁
層で被覆して設ける。
【0038】内側可動板43Bの上面は、シリコン基板
40に形成した一対の内側電極端子47b,47bに、
一方の第2のトーションバー44bから外側可動板43
a部分を通って、第1のトーションバー44Aの他方側
を介してそれぞれ電気的に接続する平面コイル45bを
絶縁層で被覆して設ける。
【0039】上側及び下側ガラス基板41,42は、2
個づつ対となったそれぞれ8個づつの円板状の永久磁石
48a〜51a,48b〜51bを配置する。上側ガラ
ス基板41の互いに向かい合う永久磁石48a,48b
は、下側ガラス基板42の永久磁石49a,49bとで
外側可動板43aの平面コイル45aに磁界を作用して
平面コイル45aに流す駆動電流との相互作用によって
外側可動板43aを回動駆動させるためのものである。
【0040】上側ガラス基板41の互いに向い合う永久
磁石50a,50bは、下側ガラス基板44の永久磁石
51b,51bと共に内側可動板43bの平面コイル4
5bに磁界を作用させて平面コイル45bに流す駆動電
流との相互作用によって内側可動板43bを回動駆動さ
せるためのものである。
【0041】互いに向き合う永久磁石48a,49aの
上面がS極の時は、永久磁石49aの上面はN極になる
ように設け、しかも磁束が可動板43の平面コイル45
a,45b部分に対して平行に横切るように配置する。
その他の互いに向い合う永久磁石49a,49b、永久
磁石50a,50b、永久磁石51a,51bも同様で
ある。
【0042】下側ガラス基板42の下面は、平面コイル
45a,45bとそれぞれ電磁結合可能に配置された検
出コイル51a,51b、検出コイル52a,52bと
パターニングされて設ける。検出コイル51a,51b
は、第1のトーションバー44aに対して対称位置に設
け、それぞれ対をなしている。検出コイル52a,52
bは、第2のトーションバー44bに対して対称位置に
設け、それぞれ対をなしている。
【0043】一対の検出コイル51a,51bは、外側
可動板43aの変位角を検出するもので、平面コイル4
5aに駆動電流を重畳して流す検出用電流に基つく平面
コイル45aと検出コイル52a,52bとの相互イン
ダクタンスが、外側可動板43aの角度変位により変化
し、この角度変化に応じた電気信号を出力する。この電
気信号によって外側可動板43aの変位角を検出するこ
とができる。一対の検出コイル52a,52bは、同様
にして内側可動板43bの変位角を検出するものであ
る。
【0044】図6は本発明の実施形態で採用したガルバ
ノミラーの平面図であり、外側可動板43aの平面コイ
ル45aに駆動電流を流せば、第1のトーションバー4
4a,44bを支点として、外側可動板43aが電流方
向に応じて回動し、これに伴い内側可動板43bも外側
可動板43aと一体に回動する。
【0045】内側可動板43bの平面コイル45bに駆
動電流を流せば、外側可動板43aの回動方向と直角方
向に、外側可動板43aに対して内側可動板43bが第
2のトーションバー44b,44bを支点として回動す
る。
【0046】平面コイル45aの駆動電流を制御して、
外側可動板43aを一周期回動操作した後、平面コイル
45bの駆動電流を制御し、内側可動板43bを一定角
度変位させて、この操作を周期的に繰返せば、ガルバノ
ミラー31の光軸を振ることができ、監視エリアEに侵
入した動体Nが人間とみなされるものであるか否かを迅
速に識別することができる。
【0047】上記ガルバノミラー25の動作について詳
細に説明する。第1及び第2回転軸X,Yに対する駆動
電流をガルバノミラー25に供給すると、第1及び第2
電極端子47a,51a、反射基板上の印刷配線を介し
て平面コイル45a,45bに達し、平面コイル45
a,45bによって、それぞれの両側端部に駆動電流に
伴う電磁界が生じる。このため、平面コイル45a,4
5bの両側端部には、フレミングの左手の法則にしたが
って磁気力Fが作用し、この磁気力によるローレンツ力
にしたがって、内側可動板43aに回転軸Yを軸心とし
た回転モーメントが生じ、内側可動板43bには、第1
回転軸Yを軸心とした回転モーメントが生じ、また内側
可動板43bには、回転軸Xを軸心とした回転モーメン
トが生じる。
【0048】以上に説明した回転モーメントは、内側可
動板43a,43bを回転させると、第1及び第2のト
ーションバー44a,44bの捩れにともなうバネ反力
と釣り合い、内側可動板43a,43bを一定の傾斜角
に達するまで傾ける。このため、適切な駆動電流を平面
コイル45a,45bに導入すれば、相互に直交する回
転軸X,Yを軸心として内側可動板43a,43bを任
意の傾斜角傾けることにより、ガルバノミラー31の光
軸を、一筆書きをする要領で動体Nに光を振りながら当
てることにより、迅速に走査することができる。
【0049】以上のようにガルバノミラー25を駆動さ
せることにより、監視エリアEに侵入した動体Nが人間
とみなされるか否かを動体Nを2次元方向から動体Nに
光を振りながら当てて迅速に走査することができるの
で、猫などの小動物が監視エリアに侵入する場合を無視
することにより、自動監視装置10を人間とみなされる
ものに限定して監視することができる。
【0050】図7は本発明に係る自動監視装置の実施形
態の動作を説明するフローチャートである。先ず、ステ
ップS100において、監視エリアEにおける自動監視
をするための初期設定をする。初期設定は、監視エリア
Eに人間Nが存在するときのガルバノミラー25と人間
Nとの間の距離情報L1,L2及びガルバノミラー25
の傾動角情報θ1,θ2を設定部36において初期設定
する。
【0051】次にステップS120にさらに進み、識別
部31よりドライバ30に対してガルバノミラー25の
起動信号を送出し、ガルバノミラー25を起動させる。
【0052】次にステップS130において、監視エリ
アEに侵入した動体Nが人間とみなされるかガルバノミ
ラー25の2つの回転軸を軸心に回転させながら光をず
らしながら、一筆書きを描く要領で動体Nに当て動体N
が人間または小動物であるか否かを調べる。次いで、ス
テップS140に進んで、対象物である動体に当てた複
数の光の反射光を装置側のガルバノミラー25、ミラー
26を経て受光する。さらにステップS150に進ん
で、受光した光を検出し、検出値とガルバノミラー25
のそのときの回転角とから演算により動体Nと自動監視
装置20との距離を求める。
【0053】次に、ステップS160に進み、あらかじ
め設定部36で設定し、データ格納部34に格納してお
いた動体の距離及びガルバノミラー25の傾動角につい
ての移動体情報と、動体の大きさについての生情報に基
づいて演算により求めた動体の距離及びガルバノミラー
25の傾動角についての移動体情報が所定範囲内にある
か否かを識別部31で識別し、所定範囲にあるとき動体
Nが人間であるとみなし警備員を呼ぶための処置をと
り、所定範囲にないとき人間でないとして無視し、以上
の処理を終了する。このように自動識別装置10で識別
することにより、警備員の監視に要する負担を簡易に軽
減する。図8は本発明に係る自動監視装置の実施形態の
動作を説明する他のフローチャートである。先ず、ステ
ップS200において、監視エリアEにおける自動監視
をするための初期設定をする。初期設定は、監視エリア
Eに人間Nが存在するときのガルバノミラー25と人間
Nとの間の距離情報L1,L2及びガルバノミラー25
の傾動角情報θ1,θ2を設定部36において初期設定
する。
【0054】次にステップS210に進んで、監視エリ
アE内に動体Nが侵入しているか否かを赤外線センサ2
1または光電センサ24で検出し、監視エリア内に動体
Nが侵入していることを検出すると、ステップS220
にさらに進み、識別部31よりドライバ30に対してガ
ルバノミラー25の起動信号を送出し、ガルバノミラー
25を起動させる。
【0055】次にステップS230において、監視エリ
アEに侵入した動体Nが人間とみなされるかガルバノミ
ラー25の2つの回転軸を軸心に回転させながら光をず
らしながら、一筆書きを描く要領で動体Nに当て動体N
が人間または小動物であるか否かを調べる。次いで、ス
テップS240に進んで、対象物である動体に当てた複
数の光の反射光を装置側のガルバノミラー25、ミラー
26を経て受光する。さらにステップS250に進ん
で、受光した光を検出し、検出値とガルバノミラー25
のそのときの回転角とから演算により動体Nと自動監視
装置20との距離を求める。
【0056】次に、ステップS260に進み、あらかじ
め設定部36で設定し、データ格納部34に格納してお
いた動体の距離及びガルバノミラー25の傾動角につい
ての移動体情報と、動体の大きさについての生情報に基
づいて演算により求めた動体の距離及びガルバノミラー
25の傾動角についての移動体情報が所定範囲内にある
か否かを識別部31で識別し、所定範囲にあるとき動体
Nが人間であるとみなし警備員を呼ぶための処置をと
り、所定範囲にないとき人間でないとして無視し、以上
の処理を終了する。このように自動識別装置10で識別
することにより、警備員の監視に要する負担を軽減す
る。
【0057】なお、以上の実施形態においては、自動監
視装置をオフイスビルにおけるセキュリテイシステムに
用い、室内の重要書類や金銭を保管する保管庫の監視を
する場合について例示したが、これのみに限定されない
ことは言うまでもなく、屋外における警備システムとし
て会社の敷地内の警備に用いる自動監視装置にも適用す
ることができる。この場合には、自動監視装置を敷地内
の建物などの複数の箇所に設置することにより、人間の
不法な侵入を防止することができる。
【0058】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1では、投光手段の反射光を反射手段で反
射させて動体に当てるときには、反射手段にて反射光を
多次元的に振らせるので、動体に当たって戻る戻り光は
二次元情報となり、この情報を受光手段、演算手段及び
識別手段を介して処理することにより、動体の有無、動
体が人間に相当するか否かを知ることができ、監視エリ
ア内の監視を効率良くしかも、低コストですることがで
きる。
【0059】請求項2では、駆動電流を反射手段に供給
すると、第1及び第2の回転軸を軸心とした回転モーメ
ントが生じるので、相互に直交する第1及び第2の回転
軸を所望の傾斜角まで傾けて監視エリア内を投光するこ
とができ、監視エリア内に無断で侵入する動体を事前に
監視することにより、人間とみなされる動体により引き
起こされる盗難事件などの発生を未然に防止することが
できる。
【0060】請求項3は、監視エリア内の動体の出す熱
を赤外線センサで検出することにより、赤外線センサで
侵入動体が人間を含む動体であるか否かを知ることがで
きる。この情報に基づいて自動監視装置を動作させるこ
とにより、自動監視装置の監視負担をより軽減させるこ
とができる。
【0061】請求項4は、動体が監視エリア内に入ると
き、光電センサが動体の存在を検出し、センサ出力によ
り反射手段と動体間の距離をより正確に求めることによ
り、反射手段の第1及び第2の回転軸を所望の傾斜角ま
で傾けたときの反射手段の傾動角情報と距離情報から動
体の大きさを求めることができ、その動体が人間である
か否かを迅速に判定することができるため、動体が人間
の場合に迅速に侵入を阻止する手段を講じることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動監視装置を室内に設置した構
成図
【図2】本発明に係る自動監視装置の一構成図
【図3】本発明に係る自動監視装置の他の構成図
【図4】本発明に係る自動監視装置の実施形態の構成図
【図5】本発明で採用したガルバノミラーの分解斜視図
【図6】本発明の実施形態で採用したガルバノミラーの
平面図
【図7】本発明に係る自動監視装置の実施形態の動作を
説明するフローチャート
【図8】本発明に係る自動監視装置の実施形態の動作を
説明する他のフローチャート
【符号の説明】
10…自動監視装置、11…投光手段、12…反射手
段、13…受光手段、14…演算手段、15…識別手
段、20…天井、21…赤外線センサ、22…天井、2
3…床、24…光電センサ、25…ガルバノミラー、2
6…ミラー天井、27,28…CCD(光撮像素子)、
29…半導体レーザ、30…ドライバ、31…識別部、
33…距離算出部、34…データ格納部、36…識別
部、40…シリコン基板、43a…外側可動板、43b
…内側可動板、43a…第1のトーションバー、44b
…第2のトーションバー、N…動体、E…監視エリア、
Y…第1の回転軸、X…第2の回転軸、D…ドア、W…
窓、R…部屋、L1、L2…距離情報、θ1,θ2…傾
動角情報。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA00 AA06 AA61 AA67 BB05 BB15 CC16 DD02 FF02 FF12 FF13 FF44 FF65 GG06 GG08 GG13 GG21 GG22 HH14 HH15 JJ01 JJ03 JJ05 JJ26 LL13 LL62 MM16 NN02 QQ23 QQ25 5C084 AA02 AA07 BB05 BB23 CC19 DD36 DD43 DD61 DD65 DD71 EE01 GG54 GG61 GG78

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方向に光を発射する投光手段と、 この投光手段からの光を反射させると共に、反射光を多
    次元的に振らせる反射手段と、 この反射手段を起点として設定した監視エリアに侵入し
    てきた動体に当たって戻る戻り光を受光する受光手段
    と、 この受光手段の受光情報に基づいて前記動体の大きさを
    演算する演算手段と、 この演算手段の演算情報と予め記憶させた情報とを比較
    して前記動体が人間に相当するか否かを識別する識別手
    段と、を備えたことを特徴とする自動監視装置。
  2. 【請求項2】 前記反射手段は第1の回転軸及びこの第
    1の回転軸に直交する第2の回転軸並びに第1及び第2
    のコイルを有し、前記第1及び第2のコイルに電磁界が
    生じ前記第1及び第2の回転軸を軸心とした回転モーメ
    ントにより、前記監視エリア内の前記動体に光を振りな
    がら当てる手段であることを特徴とする請求項1記載の
    自動監視装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の自動監視装
    置において、前記動体が発する赤外線を検出する赤外線
    センサを加えたことを特徴とする自動監視装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2記載の自動監視装
    置に、物体の有無を直接検出する光電センサを加えたこ
    とを特徴とする自動監視装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005101308A (ja) * 2003-09-25 2005-04-14 Fujinon Corp レーザ光送受光装置
JP2011214926A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Hokuyo Automatic Co マルチ信号処理装置、測距装置、及びマルチ測距システム
JP2020509412A (ja) * 2017-02-28 2020-03-26 ヴァレオ・シャルター・ウント・ゼンゾーレン・ゲーエムベーハー 光学取得装置の発光ユニット用の光学素子、発光ユニット、光学取得装置、自動車両、及び方法

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