JP2000036084A - 進入物監視装置 - Google Patents
進入物監視装置Info
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- JP2000036084A JP2000036084A JP10202066A JP20206698A JP2000036084A JP 2000036084 A JP2000036084 A JP 2000036084A JP 10202066 A JP10202066 A JP 10202066A JP 20206698 A JP20206698 A JP 20206698A JP 2000036084 A JP2000036084 A JP 2000036084A
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- Japan
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- monitoring area
- scanning
- monitoring
- image
- optical system
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- Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
- Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
- Burglar Alarm Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 所定の監視領域内における不審物の進入を簡
易に、且つ確実に検出することのできる安価で実用性の
高い進入物監視装置を提供する。 【解決手段】 所定の監視領域1を視野する上方位置、
例えば天井2に設けられて前記監視領域をレーザビーム
光を用いて2次元的に走査する走査光学系3と、この走
査光学系とは異なる方向から監視領域を視野して前記レ
ーザビーム光による前記監視領域の走査パターンを画像
として検出する撮像光学系4と、この撮像光学系にて求
められた前記走査パターンの変化から前記監視領域への
物体の進入を検出する画像処理部7とを備えたことを特
徴としている。特に定常時における走査パターンを標準
画像とし、この標準画像と監視画像とを比較してその走
査パターンの変化を検出する。
易に、且つ確実に検出することのできる安価で実用性の
高い進入物監視装置を提供する。 【解決手段】 所定の監視領域1を視野する上方位置、
例えば天井2に設けられて前記監視領域をレーザビーム
光を用いて2次元的に走査する走査光学系3と、この走
査光学系とは異なる方向から監視領域を視野して前記レ
ーザビーム光による前記監視領域の走査パターンを画像
として検出する撮像光学系4と、この撮像光学系にて求
められた前記走査パターンの変化から前記監視領域への
物体の進入を検出する画像処理部7とを備えたことを特
徴としている。特に定常時における走査パターンを標準
画像とし、この標準画像と監視画像とを比較してその走
査パターンの変化を検出する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、倉庫等への不審物
の進入を簡易に、且つ確実に検出することのできる進入
物監視装置に関する。
の進入を簡易に、且つ確実に検出することのできる進入
物監視装置に関する。
【0002】
【関連する背景技術】近時、各種のセキュリティ・シス
テムが注目されており、その1つに特定の監視領域内へ
の不審物の進入を監視する装置がある。この種の監視装
置は、従来では専らTVカメラを用いて監視領域の画像
を得、これを直接モニタする如く構成される。しかし最
近では発光ダイオードから得られる赤外線光を監視領域
内に照射し、その反射光量の変化から該監視領域内にお
ける不審物の進入を判定することも種々試みられてい
る。
テムが注目されており、その1つに特定の監視領域内へ
の不審物の進入を監視する装置がある。この種の監視装
置は、従来では専らTVカメラを用いて監視領域の画像
を得、これを直接モニタする如く構成される。しかし最
近では発光ダイオードから得られる赤外線光を監視領域
内に照射し、その反射光量の変化から該監視領域内にお
ける不審物の進入を判定することも種々試みられてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで監視領域が屋
外であったり、或いは室内であっても窓等から太陽光が
差し込むような環境下においては、太陽光に含まれる赤
外線が多量であり、しかも昼夜において、更には気候条
件によって赤外線光量が大幅に変化する。この為、これ
らの影響を受けることなく上述した反射光量の変化から
不審物の進入を検出することが困難である等の問題があ
る。ちなみに太陽光等の外光の強度を検出し、これを用
いて監視領域内から検出される反射光量を補正すること
等が考えられているが、装置構成が相当大掛かりで高価
なものとなることが否めない。またその他の照明光源が
存在する場合にも、その影響を受けることが否めない。
外であったり、或いは室内であっても窓等から太陽光が
差し込むような環境下においては、太陽光に含まれる赤
外線が多量であり、しかも昼夜において、更には気候条
件によって赤外線光量が大幅に変化する。この為、これ
らの影響を受けることなく上述した反射光量の変化から
不審物の進入を検出することが困難である等の問題があ
る。ちなみに太陽光等の外光の強度を検出し、これを用
いて監視領域内から検出される反射光量を補正すること
等が考えられているが、装置構成が相当大掛かりで高価
なものとなることが否めない。またその他の照明光源が
存在する場合にも、その影響を受けることが否めない。
【0004】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たもので、その目的は、太陽光等の影響を受けることな
しに所定の監視領域内における不審物の進入を簡易にし
て確実に検出することのできる安価で実用性の高い進入
物監視装置を提供することにある。
たもので、その目的は、太陽光等の影響を受けることな
しに所定の監視領域内における不審物の進入を簡易にし
て確実に検出することのできる安価で実用性の高い進入
物監視装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
べく本発明に係る進入物監視装置は、所定の監視領域を
視野する上方位置、例えば天井に設けられて前記監視領
域をレーザビーム光を用いて2次元的に走査する走査光
学系と、この走査光学系とは異なる方向から前記監視領
域を視野して前記レーザビーム光による前記監視領域の
走査パターンを画像として検出する撮像光学系と、この
撮像光学系にて求められた前記走査パターンの変化から
前記監視領域への物体の進入を検出する画像処理部とを
備えたことを特徴としている。
べく本発明に係る進入物監視装置は、所定の監視領域を
視野する上方位置、例えば天井に設けられて前記監視領
域をレーザビーム光を用いて2次元的に走査する走査光
学系と、この走査光学系とは異なる方向から前記監視領
域を視野して前記レーザビーム光による前記監視領域の
走査パターンを画像として検出する撮像光学系と、この
撮像光学系にて求められた前記走査パターンの変化から
前記監視領域への物体の進入を検出する画像処理部とを
備えたことを特徴としている。
【0006】好ましくは請求項2に記載するように前記
画像処理部においては、定常時に求められる前記監視領
域の走査パターンを標準画像とし、この標準画像と前記
監視領域の監視時に求められる前記監視領域の走査パタ
ーンとを比較して前記監視領域への物体の進入を判定す
ることを特徴としている。
画像処理部においては、定常時に求められる前記監視領
域の走査パターンを標準画像とし、この標準画像と前記
監視領域の監視時に求められる前記監視領域の走査パタ
ーンとを比較して前記監視領域への物体の進入を判定す
ることを特徴としている。
【0007】即ち、本発明はレーザビーム光を用いて所
定の監視領域を走査した際の走査パターンを、その走査
光学系とは異なる方向から視野した場合、監視領域に存
在する物体によって上記走査パターンの形状が変化する
ことに着目し、定常時の走査パターンと監視時の走査パ
ターンとを比較することで、前記監視領域における異常
な物体の存在、即ち、不審物の進入を検出することを特
徴としている。
定の監視領域を走査した際の走査パターンを、その走査
光学系とは異なる方向から視野した場合、監視領域に存
在する物体によって上記走査パターンの形状が変化する
ことに着目し、定常時の走査パターンと監視時の走査パ
ターンとを比較することで、前記監視領域における異常
な物体の存在、即ち、不審物の進入を検出することを特
徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態に係る進入物監視装置について説明する。
実施形態に係る進入物監視装置について説明する。
【0009】この進入物監視装置は、倉庫や事務室等の
所定の監視領域内への不審物の進入を光学的に監視する
もので、概略的には図1に示すように、例えば当該監視
領域1の上方位置である天井2に設けられ、特定波長の
レーザビーム光を用いて上記監視領域1を2次元走査す
る走査光学系3と、この走査光学系3とは異なる方向か
ら上記監視領域1を視野して、前記レーザビーム光によ
る前記監視領域1の走査パターンを画像として検出する
撮像光学系4とを備えて構成される。
所定の監視領域内への不審物の進入を光学的に監視する
もので、概略的には図1に示すように、例えば当該監視
領域1の上方位置である天井2に設けられ、特定波長の
レーザビーム光を用いて上記監視領域1を2次元走査す
る走査光学系3と、この走査光学系3とは異なる方向か
ら上記監視領域1を視野して、前記レーザビーム光によ
る前記監視領域1の走査パターンを画像として検出する
撮像光学系4とを備えて構成される。
【0010】尚、上記走査光学系3は、例えば特定波長
のレーザビーム光を発振出力するレーザダイオード(L
D)等のレーザ光源5と、上記レーザビーム光に対する
反射角を可変して該レーザビーム光を2次元走査し、前
記監視領域1内に対するレーザ光の照射位置を連続的に
変化させるガルバノミラー(GM)からなる走査機構6
とを具備する。また前記撮像光学系4は、前記レーザビ
ーム光の波長成分だけを透過する波長選択フィルタ(図
示せず)を備え、前記監視領域1におけるレーザビーム
光の走査パターンを画像として撮像するCCDカメラ等
からなる。
のレーザビーム光を発振出力するレーザダイオード(L
D)等のレーザ光源5と、上記レーザビーム光に対する
反射角を可変して該レーザビーム光を2次元走査し、前
記監視領域1内に対するレーザ光の照射位置を連続的に
変化させるガルバノミラー(GM)からなる走査機構6
とを具備する。また前記撮像光学系4は、前記レーザビ
ーム光の波長成分だけを透過する波長選択フィルタ(図
示せず)を備え、前記監視領域1におけるレーザビーム
光の走査パターンを画像として撮像するCCDカメラ等
からなる。
【0011】ちなみに前記走査機構6をなすガルバノミ
ラーは、例えば図2(a)(b)にその平面構成と横断面構
造とを示すようなシリコン・マイクロ・オプティカル・
スキャナ(SMOS)からなる。このSMOSは、例え
ば特開平7−175005号公報に開示されるようにシ
リコン基板6aをエッチング加工して、その中央部に任
意の向きと角度に変位可能な薄板からなる可動部を形成
し、この可動部の上面に全反射ミラー6bを形成したも
のである。
ラーは、例えば図2(a)(b)にその平面構成と横断面構
造とを示すようなシリコン・マイクロ・オプティカル・
スキャナ(SMOS)からなる。このSMOSは、例え
ば特開平7−175005号公報に開示されるようにシ
リコン基板6aをエッチング加工して、その中央部に任
意の向きと角度に変位可能な薄板からなる可動部を形成
し、この可動部の上面に全反射ミラー6bを形成したも
のである。
【0012】具体的には前記SMOSは、矩形状の枠部
6cの内側に第1のトーションバー6dを介して枠状の
薄板からなる第1の可動体6eを形成し、更にこの第1
の可動体6eの内側に前記第1のトーションバー6dと
直交する第2のトーションバー6fを介して平板状の第
2の可動体6gを形成し、この第2の可動体6gの上面
に前記全反射ミラー6bを形成した構造を有する。そし
て前記第1の可動体6eおよび第2の可動体6gの各上
面にそれぞれ形成されて電磁石をなす平面コイル(図示
せず)と、前記枠部6cに組み込んだ永久磁石6hとの
間に生起させる磁気力を用いて、前記第2の可動体6
g、ひいては前記全反射ミラー6bを任意の方向に、且
つ任意の角度に変位させ、これによって所定の方向から
前記全反射ミラー6bに対して照射されるレーザ光(ビ
ーム光)を偏向し、走査する役割を果たす。
6cの内側に第1のトーションバー6dを介して枠状の
薄板からなる第1の可動体6eを形成し、更にこの第1
の可動体6eの内側に前記第1のトーションバー6dと
直交する第2のトーションバー6fを介して平板状の第
2の可動体6gを形成し、この第2の可動体6gの上面
に前記全反射ミラー6bを形成した構造を有する。そし
て前記第1の可動体6eおよび第2の可動体6gの各上
面にそれぞれ形成されて電磁石をなす平面コイル(図示
せず)と、前記枠部6cに組み込んだ永久磁石6hとの
間に生起させる磁気力を用いて、前記第2の可動体6
g、ひいては前記全反射ミラー6bを任意の方向に、且
つ任意の角度に変位させ、これによって所定の方向から
前記全反射ミラー6bに対して照射されるレーザ光(ビ
ーム光)を偏向し、走査する役割を果たす。
【0013】このようなSMOSからなる走査機構6を
用いてレーザビーム光の反射方向とその反射角度を可変
して該レーザビーム光により監視領域1を2次元走査す
る走査光学系3、およびレーザビーム光による監視領域
1の走査パターンを画像として検出する撮像光学系4を
備えて構成される本装置は、具体的には図3に示すよう
に構成される。
用いてレーザビーム光の反射方向とその反射角度を可変
して該レーザビーム光により監視領域1を2次元走査す
る走査光学系3、およびレーザビーム光による監視領域
1の走査パターンを画像として検出する撮像光学系4を
備えて構成される本装置は、具体的には図3に示すよう
に構成される。
【0014】即ち、レーザ発振器5から出力されたレー
ザビーム光を反射する走査機構(ガルバノミラー)6
は、X軸動部11およびY軸駆動部12によりそれぞれ
駆動されて、そのX軸(第1のトーションバー6d)お
よびY軸(第2のトーションバー6f)をそれぞれ支軸
として前記全反射ミラー6b(第2の可動体6g)を傾
け、これによってレーザビーム光に対する反射方向と反
射角度が可変される。上記X軸駆動部11およびY軸駆
動部12は、制御部13からの指令(監視周期を規定す
る同期信号;Sync)を受けて作動する水平走査発振器1
4および垂直走査発振器15がそれぞれ発振出力する周
期Thの水平走査信号Hscanおよび周期Tvの垂直走査信
号Vscanに従って前記全反射ミラー6bの前記各軸方向
に対する傾き角度を制御する。このような走査機構(ガ
ルバノミラー)6の駆動により、前記レーザビーム光は
監視領域1の一定方向(Y軸方向)に周期Thで走査さ
れながら、この走査方向とは直交する方向(X軸方向)
に周期Tvで走査され、これによって上記監視領域1が
2次元走査される。
ザビーム光を反射する走査機構(ガルバノミラー)6
は、X軸動部11およびY軸駆動部12によりそれぞれ
駆動されて、そのX軸(第1のトーションバー6d)お
よびY軸(第2のトーションバー6f)をそれぞれ支軸
として前記全反射ミラー6b(第2の可動体6g)を傾
け、これによってレーザビーム光に対する反射方向と反
射角度が可変される。上記X軸駆動部11およびY軸駆
動部12は、制御部13からの指令(監視周期を規定す
る同期信号;Sync)を受けて作動する水平走査発振器1
4および垂直走査発振器15がそれぞれ発振出力する周
期Thの水平走査信号Hscanおよび周期Tvの垂直走査信
号Vscanに従って前記全反射ミラー6bの前記各軸方向
に対する傾き角度を制御する。このような走査機構(ガ
ルバノミラー)6の駆動により、前記レーザビーム光は
監視領域1の一定方向(Y軸方向)に周期Thで走査さ
れながら、この走査方向とは直交する方向(X軸方向)
に周期Tvで走査され、これによって上記監視領域1が
2次元走査される。
【0015】尚、上記各走査信号Hscan,Vscanの周期
Th,Tvは、監視領域1に対する監視の仕様に応じて設
定されるが、要は監視領域1の監視情報(画像)を得る
上での所定の監視周期において上記監視領域1の全体を
くまなく走査し得るように定めれば良い。具体的には室
内等の矩形状の監視領域1を、例えばTV画面における
映像(画像)走査と同様にラスタ走査するようにしても
良いが、前記周期Th,Tvを非整数倍比の関係に設定し
てリサージュ波形を描くように前記監視領域1を2次元
走査することも可能である。
Th,Tvは、監視領域1に対する監視の仕様に応じて設
定されるが、要は監視領域1の監視情報(画像)を得る
上での所定の監視周期において上記監視領域1の全体を
くまなく走査し得るように定めれば良い。具体的には室
内等の矩形状の監視領域1を、例えばTV画面における
映像(画像)走査と同様にラスタ走査するようにしても
良いが、前記周期Th,Tvを非整数倍比の関係に設定し
てリサージュ波形を描くように前記監視領域1を2次元
走査することも可能である。
【0016】一方、撮像光学系4は、前記制御部13か
らの同期信号Syncを受けて前記監視領域1を撮像するC
CDカメラを主体として構成される。この撮像光学系4
は、例えば前記同期信号Syncにより規定され1監視周期
に亘って、前述した如く走査光学系3にて撮像領域1を
2次元走査したレーザビーム光の反射光を捉えること
で、その走査パターンを1枚の画像として撮像入力す
る。このような走査パターンからなる監視画像は画像処
理部7に与えられ、予め設定された前記監視領域1の標
準画像と比較される。
らの同期信号Syncを受けて前記監視領域1を撮像するC
CDカメラを主体として構成される。この撮像光学系4
は、例えば前記同期信号Syncにより規定され1監視周期
に亘って、前述した如く走査光学系3にて撮像領域1を
2次元走査したレーザビーム光の反射光を捉えること
で、その走査パターンを1枚の画像として撮像入力す
る。このような走査パターンからなる監視画像は画像処
理部7に与えられ、予め設定された前記監視領域1の標
準画像と比較される。
【0017】即ち、画像処理部7は、前記監視領域1に
不審物等の進入のない定常状態において、前記撮像光学
系(CCDカメラ)4により得られた画像(走査パター
ン)から、監視の基準となる標準画像を作成する標準画
像作成部21と、作成された標準画像を記憶する標準画
像メモリ22を備えている。上記標準画像作成部21
は、例えば定常状態において検出される最初の監視画像
(走査パターン)、或いは定常状態における所定の期間
に亘って検出された複数の監視画像(走査パターン)を
平均化する等して標準画像を作成する。このような標準
画像の作成については、監視装置を作動させて監視領域
1の監視を開始する毎に行うようにしても良く、或いは
所定期間毎に走査パターンの微少な変化を学習しながら
標準画像を逐次更新して求めるようにしても良い。
不審物等の進入のない定常状態において、前記撮像光学
系(CCDカメラ)4により得られた画像(走査パター
ン)から、監視の基準となる標準画像を作成する標準画
像作成部21と、作成された標準画像を記憶する標準画
像メモリ22を備えている。上記標準画像作成部21
は、例えば定常状態において検出される最初の監視画像
(走査パターン)、或いは定常状態における所定の期間
に亘って検出された複数の監視画像(走査パターン)を
平均化する等して標準画像を作成する。このような標準
画像の作成については、監視装置を作動させて監視領域
1の監視を開始する毎に行うようにしても良く、或いは
所定期間毎に走査パターンの微少な変化を学習しながら
標準画像を逐次更新して求めるようにしても良い。
【0018】しかして画像処理部は、前述した同期信号
Syncに従って撮像光学系(CCDカメラ)4により得ら
れた画像(走査パターン)を監視画像として比較画像メ
モリ23に格納する。比較器24は、上記比較画像メモ
リ23に格納された監視画像と、前記標準画像メモリ2
2に予め格納されている標準画像とを比較し、その差異
が大きい場合、これを前記監視領域1への不審物の進入
による走査パターンの変化であるとして検出する。しか
して警報部25は、上記比較器24において走査パター
ンの大きな変化が検出されたとき、監視領域1への不審
物の進入であるとして警報を発するものとなっている。
Syncに従って撮像光学系(CCDカメラ)4により得ら
れた画像(走査パターン)を監視画像として比較画像メ
モリ23に格納する。比較器24は、上記比較画像メモ
リ23に格納された監視画像と、前記標準画像メモリ2
2に予め格納されている標準画像とを比較し、その差異
が大きい場合、これを前記監視領域1への不審物の進入
による走査パターンの変化であるとして検出する。しか
して警報部25は、上記比較器24において走査パター
ンの大きな変化が検出されたとき、監視領域1への不審
物の進入であるとして警報を発するものとなっている。
【0019】ここで前記レーザビーム光の走査による監
視領域1の走査パターンについて説明すると、例えばレ
ーザビーム光を所定の走査ピッチで平行に走査するもの
とすると、上記監視領域1が床面等の平面であれば、そ
の走査パターンはレーザビーム光の平行な走査軌跡とし
て求められる。しかし図4に例示するように、上記床面
上にある物体Aが存在すると、監視領域1を走査するレ
ーザビーム光Lは物体Aに照射されることになるので、
これを別の角度から視野する撮像光学系(CCDカメ
ラ)4への反射光の光路が大きく変化する。特に物体A
の高さに依存して監視領域1を視野する撮像光学系(C
CDカメラ)4の画像上における反射光の検出位置が大
きく変化する。これ故、撮像光学系(CCDカメラ)4
が画像として検出する走査パターンの形状が、図5に例
示するように物体Aの存在部位にて大きく変化する。し
かして物体Aが存在しない場合には、その走査パターン
はレーザビーム光の平行な走査軌跡であり、このような
走査パターンが標準画像として前述した標準画像メモリ
22に記憶されているから、この標準画像と図5に示す
ような監視画像とを比較することにより、本来的には監
視領域1に存在するはずのない物体Aの存在が検出され
ることになる。つまり監視領域1への不審物の進入を簡
易にして、且つ確実に検出することが可能となる。
視領域1の走査パターンについて説明すると、例えばレ
ーザビーム光を所定の走査ピッチで平行に走査するもの
とすると、上記監視領域1が床面等の平面であれば、そ
の走査パターンはレーザビーム光の平行な走査軌跡とし
て求められる。しかし図4に例示するように、上記床面
上にある物体Aが存在すると、監視領域1を走査するレ
ーザビーム光Lは物体Aに照射されることになるので、
これを別の角度から視野する撮像光学系(CCDカメ
ラ)4への反射光の光路が大きく変化する。特に物体A
の高さに依存して監視領域1を視野する撮像光学系(C
CDカメラ)4の画像上における反射光の検出位置が大
きく変化する。これ故、撮像光学系(CCDカメラ)4
が画像として検出する走査パターンの形状が、図5に例
示するように物体Aの存在部位にて大きく変化する。し
かして物体Aが存在しない場合には、その走査パターン
はレーザビーム光の平行な走査軌跡であり、このような
走査パターンが標準画像として前述した標準画像メモリ
22に記憶されているから、この標準画像と図5に示す
ような監視画像とを比較することにより、本来的には監
視領域1に存在するはずのない物体Aの存在が検出され
ることになる。つまり監視領域1への不審物の進入を簡
易にして、且つ確実に検出することが可能となる。
【0020】かくして上述した如く作用する本装置によ
れば、レーザビーム光を用いて監視領域1を2次元走査
する走査光学系3とは異なる方向から該監視領域1を視
野して前記レーザビーム光の走査パターンを画像として
検出し、その走査パターンの変化から監視領域1内への
不審物の進入を検出するので、レーザビーム光、或いは
その反射光の強度変化の影響を受けることなしに監視領
域1への不審物の進入を確実に監視することができる。
しかも特定波長のレーザビーム光を用いることにより、
太陽光や他の照明光源の影響を受けることなしに、その
監視を信頼性良く行い得る。またレーザビーム光の走査
パターンを画像として捉えるので、簡単な画像処理だけ
で高精度に不審物の進入を監視することができる。
れば、レーザビーム光を用いて監視領域1を2次元走査
する走査光学系3とは異なる方向から該監視領域1を視
野して前記レーザビーム光の走査パターンを画像として
検出し、その走査パターンの変化から監視領域1内への
不審物の進入を検出するので、レーザビーム光、或いは
その反射光の強度変化の影響を受けることなしに監視領
域1への不審物の進入を確実に監視することができる。
しかも特定波長のレーザビーム光を用いることにより、
太陽光や他の照明光源の影響を受けることなしに、その
監視を信頼性良く行い得る。またレーザビーム光の走査
パターンを画像として捉えるので、簡単な画像処理だけ
で高精度に不審物の進入を監視することができる。
【0021】更にはレーザビーム光の反射光強度を逐次
モニタするものとは異なり、レーザビーム光の走査パタ
ーンで示される画像として監視領域1を監視するので、
監視領域1内に設置された固定物の影響を受けることな
く、即ち、固定物の存在を示す走査パターンを標準画像
として記憶することで、固定物以外の物体、つまり不審
物の進入を簡易にして確実に検出し得る等の効果が奏せ
られる。
モニタするものとは異なり、レーザビーム光の走査パタ
ーンで示される画像として監視領域1を監視するので、
監視領域1内に設置された固定物の影響を受けることな
く、即ち、固定物の存在を示す走査パターンを標準画像
として記憶することで、固定物以外の物体、つまり不審
物の進入を簡易にして確実に検出し得る等の効果が奏せ
られる。
【0022】尚、本発明は上述した実施形態に限られる
ものではない。前述したように監視領域1に対するレー
ザビーム光の走査をリサージュ波形を描くようにして行
うことも可能である。この場合においても、標準画像を
求める場合と監視画像を求める場合とにおける走査開始
のタイミングを所定の監視周期の下で同期させれば、定
常状態における画像(走査パターン)が常に等しくなる
ので、その走査パターンの変化を検出することで同様に
して不審物の進入を効果的に検出し得る。またレーザビ
ーム光の走査パターンを、監視領域1に対する視野方向
を異ならせた複数箇所にてそれぞれ検出することも可能
である。
ものではない。前述したように監視領域1に対するレー
ザビーム光の走査をリサージュ波形を描くようにして行
うことも可能である。この場合においても、標準画像を
求める場合と監視画像を求める場合とにおける走査開始
のタイミングを所定の監視周期の下で同期させれば、定
常状態における画像(走査パターン)が常に等しくなる
ので、その走査パターンの変化を検出することで同様に
して不審物の進入を効果的に検出し得る。またレーザビ
ーム光の走査パターンを、監視領域1に対する視野方向
を異ならせた複数箇所にてそれぞれ検出することも可能
である。
【0023】また1枚の監視画像(走査パターン)を得
る為のレーザビーム光の1走査期間や、上記監視画像
(走査パターン)を得る周期についても、その監視仕様
に応じて定めれば良い。即ち、上記レーザビーム光の1
走査期間毎に順次走査パターンを検出しても良く、或い
は所定のインターバル時間を持ちながら静止画像的に走
査パターンを検出するようにしても良い。更には走査機
構(ガルバノミラー)6として前述したシリコン・マイ
クロ・オプティカル・スキャナ(SMOS)に代えて、
トーションばねを介して支持されたミラーを圧電振動子
を用いて曲げ振動とねじり振動を与えて共振駆動するよ
うにしたマイクロ・オプティカル・スキャナ等を用いる
ことも可能である。更にはその他の機械式のアクチュエ
ータを用いたガルバノミラーを用いることも勿論可能で
ある。その他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種
々変形して実施することができる。
る為のレーザビーム光の1走査期間や、上記監視画像
(走査パターン)を得る周期についても、その監視仕様
に応じて定めれば良い。即ち、上記レーザビーム光の1
走査期間毎に順次走査パターンを検出しても良く、或い
は所定のインターバル時間を持ちながら静止画像的に走
査パターンを検出するようにしても良い。更には走査機
構(ガルバノミラー)6として前述したシリコン・マイ
クロ・オプティカル・スキャナ(SMOS)に代えて、
トーションばねを介して支持されたミラーを圧電振動子
を用いて曲げ振動とねじり振動を与えて共振駆動するよ
うにしたマイクロ・オプティカル・スキャナ等を用いる
ことも可能である。更にはその他の機械式のアクチュエ
ータを用いたガルバノミラーを用いることも勿論可能で
ある。その他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種
々変形して実施することができる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、レ
ーザビーム光を用いて監視領域を2次元走査したときの
走査パターンを画像として検出し、走査パターンの変化
から監視領域への不審物の進入を検出するので、簡易に
して信頼性良く、しかも太陽光等の影響を受けることな
しに確実に不審物の進入を監視することができる等の実
用上多大なる効果が奏せられる。
ーザビーム光を用いて監視領域を2次元走査したときの
走査パターンを画像として検出し、走査パターンの変化
から監視領域への不審物の進入を検出するので、簡易に
して信頼性良く、しかも太陽光等の影響を受けることな
しに確実に不審物の進入を監視することができる等の実
用上多大なる効果が奏せられる。
【図1】本発明の一実施形態に係る進入物監視装置によ
る監視領域の監視形態を模式的に示す図。
る監視領域の監視形態を模式的に示す図。
【図2】レーザビーム光の2次元走査に用いられる走査
機構(ガルバノミラー)の例を示す図。
機構(ガルバノミラー)の例を示す図。
【図3】本発明の一実施形態に係る進入物監視装置の全
体的な概略構成図。
体的な概略構成図。
【図4】レーザビーム光による監視領域の走査の概念を
示す図。
示す図。
【図5】画像として検出されるレーザビーム光の走査パ
ターンの例を示す図。
ターンの例を示す図。
1 監視領域 3 走査光学系 4 撮像光学系 5 レーザ光源 6 走査機構(ガルバノミラー) 11 X軸駆動部 12 Y軸駆動部 13 制御部 14 水平走査発振器 15 垂直走査発振器 21 標準画像作成部 22 標準画像メモリ 23 監視画像メモリ 24 比較器 25 警報部
フロントページの続き Fターム(参考) 2G065 AA04 AA15 AB02 AB09 AB22 AB26 AB28 BA04 BB26 BB45 BB49 BC11 BC14 BC19 BC22 BC23 BC33 CA05 DA01 DA18 DA20 5C084 AA01 AA07 AA15 BB04 BB21 CC19 DD36 DD61 DD65 DD71 GG51 GG54 GG65 GG78
Claims (2)
- 【請求項1】 監視領域を視野する上方位置に設けられ
て前記監視領域をレーザビーム光を用いて走査する走査
光学系と、 この走査光学系とは異なる方向から前記監視領域を視野
して前記レーザビーム光による前記監視領域の走査パタ
ーンを検出する撮像光学系と、 この撮像光学系にて求められた前記走査パターンの変化
から前記監視領域への物体の進入を検出する画像処理部
とを具備したことを特徴とする進入物監視装置。 - 【請求項2】 前記画像処理部は、定常時に求められる
前記監視領域の走査パターンを標準画像とし、この標準
画像と前記監視領域の監視時に求められる前記監視領域
の走査パターンとを比較して前記監視領域への物体の進
入を判定することを特徴とする請求項1に記載の進入物
監視装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10202066A JP2000036084A (ja) | 1998-07-16 | 1998-07-16 | 進入物監視装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10202066A JP2000036084A (ja) | 1998-07-16 | 1998-07-16 | 進入物監視装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000036084A true JP2000036084A (ja) | 2000-02-02 |
Family
ID=16451391
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10202066A Pending JP2000036084A (ja) | 1998-07-16 | 1998-07-16 | 進入物監視装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000036084A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005339543A (ja) * | 2004-05-21 | 2005-12-08 | Rockwell Automation Bv | 赤外線安全システム及び方法 |
JP2011159320A (ja) * | 2001-01-30 | 2011-08-18 | Masanobu Kujirada | カメラ等検知装置及び電気機器検知装置 |
CN102298813A (zh) * | 2011-07-05 | 2011-12-28 | 中国科学院半导体研究所 | 夜间周界安防监控光子栅栏系统 |
-
1998
- 1998-07-16 JP JP10202066A patent/JP2000036084A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011159320A (ja) * | 2001-01-30 | 2011-08-18 | Masanobu Kujirada | カメラ等検知装置及び電気機器検知装置 |
JP2005339543A (ja) * | 2004-05-21 | 2005-12-08 | Rockwell Automation Bv | 赤外線安全システム及び方法 |
CN102298813A (zh) * | 2011-07-05 | 2011-12-28 | 中国科学院半导体研究所 | 夜间周界安防监控光子栅栏系统 |
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