JP2000146442A - 乾燥方法およびその装置 - Google Patents

乾燥方法およびその装置

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JP2000146442A
JP2000146442A JP10312350A JP31235098A JP2000146442A JP 2000146442 A JP2000146442 A JP 2000146442A JP 10312350 A JP10312350 A JP 10312350A JP 31235098 A JP31235098 A JP 31235098A JP 2000146442 A JP2000146442 A JP 2000146442A
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drying
gas
dried
zone
blower
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Tsuneo Azegami
統雄 畔上
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PLANDO KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被乾燥物中に含まれているプラスチックスの
分解や溶着を抑止できると共に乾燥効率を高め、プラス
チックス分解温度以下の低温乾燥ができるようにした乾
燥方法およびその装置を提供することにある。 【解決手段】 回転自在な回転円筒5内にこの回転円筒
5の軸線と平行方向に挿通された送風管7の一方より乾
燥ガスを送り込むと共に送風管7の他方より冷却ガスを
送り込み、前記送風管7の長手方向へ適宜な間隔で設け
られた吹き出し口17より前記乾燥ガス,冷却ガスを前
記回転円筒5内へ吹き出し、前記回転円筒5の一方より
投入された被乾燥物9に吹き付けると共に前記回転円筒
5を回転せしめて被乾燥物Pを乾燥せしめ前記回転円筒
5の他方より排出せしめることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、乾燥せしめる被
乾燥物のインプット変動に適応する乾燥方法およびその
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に乾燥方法およびその装置として
は、乾燥ガスの流れと被乾燥物(含水物)の流れが向き
合う向流式乾燥,乾燥ガスの流れと被乾燥物(含水物)
の流れが並行している並流式乾燥および乾燥ガスと被乾
燥物(含水物)の流れが交叉している十字流乾燥の3つ
の方法が知られている。
【0003】そして、被乾燥物(含水物)の量および状
態、被乾燥物の形状および熱的な特性などによって、乾
燥ガスの温度,風量,固体とガス体の接触状態(攪拌の
強さ)、乾燥ガスの化学的な性質などの条件を最適に設
定し、乾燥の効率を最大限に高めるよう装置設計が行わ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、被乾燥物と
して例えばプラスチックスを含む都市ごみを原料に、代
替燃料を製造するプロセスにおける乾燥工程で、上述し
た従来の乾燥方法,装置を適応した場合には、次のよう
なトラブルが生じ、代替燃料を製造することが困難とな
るか、著しい効率の悪い乾燥になってしまう。
【0005】(1) 、プラスチックスが乾燥過程で、比較
的低温でガス化し、有害な化学ガスを発生させる危険性
がある。
【0006】(2) 、ガス化に至らない場合でも、プラス
チックスが部分的に溶解し、ランプフォーミングやリン
グフォーミングによる操業トラブルを起こしやすい。
【0007】(3) 、プラスチックスのガス化や、溶着を
避けるためには、間接加熱によるか、100℃に近い低
温ガスを大量に循環させる方法をとることになるが、建
設費が高く燃料費も高くなるなどプロセスの経済性を著
しく疎外している。
【0008】(4) 、火災事故になる恐れもある。
【0009】この発明の目的は、被乾燥物中に含まれて
いるプラスチックスの分解や溶着を抑止できると共に乾
燥効率を高め、プラスチックス分解温度以下の低温乾燥
ができるようにした乾燥方法およびその装置を提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1によるこの発明の乾燥方法は、回転自在な回
転円筒内にこの回転円筒の軸線と平行方向に挿通された
送風管の一方より乾燥ガスを送り込むと共に送風管の他
方より冷却ガスを送り込み、前記送風管の長手方向へ適
宜な間隔で設けられた吹き出し口より前記乾燥ガス,冷
却ガスを前記回転円筒内へ吹き出し、前記回転円筒の一
方より投入された被乾燥物に吹き付けると共に前記回転
円筒を回転せしめて被乾燥物を乾燥せしめ前記回転円筒
の他方より排出せしめることを特徴とするものである。
【0011】請求項5によるこの発明の乾燥装置は、回
転自在な回転円筒と、この回転円筒内に回転円筒の軸線
と平行方向に挿入された送風管と、この送風管の一方に
設けられ乾燥ガスを送風管に送り込む乾燥ガス用送風口
と、前記送風管の他方に設けられ冷却ガスを送り込む冷
却ガス用送風口と、前記送風管の長手方向に適宜な間隔
で設けられた複数の吹き出し口と、前記回転円筒の一方
に設けられた被乾燥物を回転円筒内に投入する投入口
と、前記回転円筒の他方に設けられた回転円筒内から乾
燥物を排出せしめる排出口と、で構成されていることを
特徴とするものである。
【0012】したがって、請求項1,5によるこの発明
の乾燥方法およびその装置では、回転円筒内に挿通され
た送風管の一方の乾燥ガス用送風口より乾燥ガスを送り
込むと共に送風管の他方の冷却ガス用送風口より冷却ガ
スを送り込んだ状態で被乾燥物を投入口より回転円筒内
に投入すると、被乾燥物は回転円筒が回転されても自重
により回転円筒の下部に滞留しながら排出口へと流れて
送風管に設けられた吹き出し口より乾燥ガスと冷却ガス
が吹き出されて乾燥されて排出口より排出される。
【0013】例えばプラスチックスを含む被乾燥物(含
水物)は少なくとも100℃まで固体内温度が上昇する
までの昇温期では乾燥ガスが例えば250℃を越えるよ
うな場合でも、プラスチックは分解されるようなことは
ない。昇温期で高温の乾燥ガスが送り込まれても恒率乾
燥期でも表面温度は100℃近くに保たれ、さらに減率
乾燥期では冷却ガスが送り込まれているから低温で乾燥
される。
【0014】而して、被乾燥物中に含まれているプラス
チックスの分解や溶着が抑止されると共に乾燥効率が高
められる。しかも、プラスチックス分解温度以下の低温
乾燥が行われる。
【0015】請求項2によるこの発明の乾燥方法は、請
求項1の乾燥方法において、前記被乾燥物の昇温期,恒
率乾燥期および減率乾燥期に合わせて前記送風管内を3
つのA,B,Cゾーンに形成せしめて、この各ゾーンを
自在にコントロールせしめることを特徴とするものであ
る。
【0016】請求項6によるこの発明の乾燥装置は、請
求項5の乾燥装置において、前記被乾燥物の昇温期,恒
率乾燥期および減率乾燥期に合わせて前記送風管内を3
つのA,B,Cゾーンに形成せしめるべく、前記乾燥ガ
ス用送風口より送り込まれる少なくとも乾燥ガスの温度
をコントロールせしめる制御装置を備えてなることを特
徴とするものである。
【0017】したがって、請求項2,6の乾燥方法およ
びその装置では、少なくとも乾燥ガスの温度をコントロ
ールすることによって、投入口より回転円筒内へ投入さ
れる被乾燥物のインプット変動に対して適応される。
【0018】請求項3によるこの発明の乾燥方法は、請
求項2の乾燥方法において、前記送風管内に設けたオリ
フイスによりBゾーンとCゾーンの温度勾配をシャープ
にすることを特徴とするものである。
【0019】請求項7によるこの発明の乾燥装置は、請
求項6の乾燥装置において、前記BゾーンとCゾーンの
温度勾配をシャープにすべく前記送風管内にオリフイス
を設けてなることを特徴とするものである。
【0020】したがって、請求項3,7の乾燥方法およ
びその装置では、BゾーンとCゾーンとの境目にオリフ
イスを設けることによって、BゾーンとCゾーンの温度
勾配がシャープとなり、被乾燥物のインプットの変動に
応じてBゾーンが拡大されたり、Cゾーンが拡大され
る。
【0021】請求項4によるこの発明の乾燥方法は、請
求項1,2又は3記載の乾燥方法において、被乾燥物
が、プラスチックスを含む都市ごみ等の破砕された廃棄
物又は成型された廃棄物であることを特徴とするもので
ある。
【0022】したがって、被乾燥物としてプラスチック
スを含む都市ごみ等の破砕された廃棄物又は成型された
廃棄物とすることにより、より一層効果的に乾燥され
る。
【0023】請求項8によるこの発明の乾燥装置は、請
求項5,6又は7の乾燥装置において、前記各吹き出し
口にノズル管を連結せしめてなることを特徴とするもの
である。
【0024】したがって、各吹き出し口にノズル管を連
結せしめることにより、ノズル管を被乾燥物の転動層内
部に埋設され、攪拌効果がより一層高められると同時
に、ノズル管の周辺に高流速状態を生ぜしめることで乾
燥効率が著しく高められる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基いて詳細に説明する。
【0026】図1および図2を参照するに、乾燥装置1
は前後左右に設けられたローラ3上に回転可能な回転円
筒5を備えており、この回転円筒5には回転円筒5の軸
線と平行方向(図1において水平方向)に軸芯より偏心
して送風管7が左右方向へ突出して挿通されている。
【0027】この送風管7の一方例えば右端には乾燥ガ
ス用送風口9が設けられていると共に、送風管7の他方
例えば左端には冷却ガス用送風口11が設けられてい
る。また、回転円筒5の一方例えば右端下部には被乾燥
物Pを回転円筒5内に投入するための投入口13が設け
られていると共に、回転円筒5の他方例えば左端下部に
は被乾燥物Pが乾燥された状態で排出せしめる排出口1
5が設けられている。
【0028】前記送風管7の長手方向には適宜な間隔で
複数の吹き出し口17が設けられていると共に、各吹き
出し口17にはノズル管19が連結されている。また、
前記乾燥ガス用送風口9には配管21を介して、バーナ
23を備えた熱風装置25が取付けられている。この熱
風装置25にはブロワー27が連結されていると共に前
記冷却ガス用送風口11にはブロワー29が連結されて
いる。さらに、前記送風管7の長手方向には図1に示さ
れているように、被乾燥物の昇温期,恒率乾燥期および
減率乾燥期に対応してA,B,Cゾーンが形成される。
そして、このBゾーンとCゾーンとの間にはオリフイス
31が設けられている。
【0029】前記回転円筒5の図1において左端上部側
面には配管33を介してブロワー35が連結されてい
る。このブロワー35には配管37の一端が連結され、
他端は大気に開放されている。この配管37と前記配管
21とは他の配管39で連結されている。しかも、この
配管37,39の途中にはそれぞれ開閉弁41,43が
設けられている。
【0030】前記熱風装置25、ブロワー27,29,
35および開閉弁41,43は制御装置45に接続され
ていて、この制御装置45ではブロワー27,29,3
5の流量,流速を制御すると共に、熱風装置25の加熱
温度を制御し、さらに開閉弁41,43を調節するもの
である。
【0031】上記構成により、回転円筒5内に挿通され
た送風管7の一方の乾燥ガス用送風口9より乾燥ガスを
送り込むと共に送風管7の他方の冷却ガス用送風口11
より冷却ガスを本実施の形態で大気中の空気を送り込ん
だ状態で、被乾燥物Pを投入口13より回転円筒5内に
投入すると、被乾燥物Pは回転円筒5が回転されても自
重により回転円筒7の下部に滞留しながら排出口15へ
と流れて送風管7に設けられた吹き出し口17を経てノ
ズル管19より乾燥ガスと冷却ガスが吹き出されること
により乾燥されて排出口15より排出せしめることがで
きる。
【0032】一般にプラスチックスを含む含水物の被乾
燥物Pは少なくとも100℃まで固体内温度が上昇する
までの昇温期では、乾燥ガスが250℃を越えるような
場合でも、プラスチックスが分解するようなことはな
い。従って送風管7内のAゾーンでは高温の熱風が送り
込まれる。恒率乾燥期でも、表面温度は100℃近くに
保たれる。従って250℃近い熱風を送り込んでも、プ
ラスチックスが分解する危険性は殆どない。しかし、減
率乾燥期に入ると一気に表面温度が上昇し、ガス化や溶
着が起こり易くなる。送風管7内のBゾーンからCゾー
ンに向けて、乾燥ガスの温度を制御装置45により適切
にコントロールし、表面温度の上昇を抑止し、且つ高効
率の乾燥を維持することを可能にすることができる。即
ちCゾーンの排出口15近くでは余熱を利用し、冷却過
程での乾燥になる。特に大規模乾燥装置などについては
オリフイス27を取り付けることで、BゾーンとCゾー
ンの温度勾配をシャープにとることが出来る。被乾燥物
Pのインプットの変動に応じてBゾーンを拡大したり、
Cゾーンを拡大したりすることが効果的に出来る。
【0033】制御装置45で開閉弁41,43を必要に
応じて調節せしめることで、一度使用された乾燥ガスが
再利用されるものである。
【0034】送風管7からの吹き出し口17にノズル管
19を設け、ノズル管19を含水物の転動層内部に埋設
することができる。ノズル管19の設置は攪拌効果を高
めると同時に、ノズル管19周辺に高流速状態を生ぜし
めることで乾燥効率を著しく高める効果が得られる。吹
き出し口17、およびノズル管19の本数・位置などに
ついては、規模や含水物の特性によって異なるものであ
る。
【0035】被乾燥物Pとしてはプラスチックスを含む
都市ごみを原料(破砕されたごみ又は成型されたごみ)
とする代替燃料の製造を行うときの乾燥に特に適用され
るのがよいが、これに限定されるものでない。含水物内
部に乾燥過程で予期せぬ化学反応や熱分解が生ずるよう
な場合には、この方法が適用できる。
【0036】この乾燥装置1を用いて被乾燥物Pとして
例えば高含水率,低含水率のRDFを用いて乾燥する場
合には図3に示したような状態となり、低温乾燥を行う
ことができ、RDFのインプットの変動に対して効果的
で、特に含水率の程度によって乾燥温度をコントロール
することで広範囲に適用できる。
【0037】しかも、次の3つの条件を限定することに
よって特に効果が期待できる。
【0038】(A) 含水物を予め成型物とし、成型物の組
成及び物性が均一に保たれていることが望ましい。言い
かえれば、都市ごみを単純に破砕したものであれば、プ
ラスチックスは乾燥機内において偏折を起こし、熱分解
や溶着が避けられなくなる。
【0039】(B) 特に都市ごみを燃料とする場合には、
CaO等を添加することによって含水物の腐敗物を予め
処理し、無臭・生物的に安定な状態に維持することで、
乾燥がより効果的に行われる。
【0040】(C) 特にCaO添加によって成型物が昇温
期において炭酸化反応で表面が固化し、一定の形状を保
つことで、ポロシティ(空隙率)の高い代替燃料が製造
され、燃焼性能を著しく高める。また同時に固形物の粉
化が抑止されることで、均一な乾燥操作が可能になる。
【0041】実際に本発明の実施形態において、この方
法を適応した結果、通常の乾燥方法に比べ4倍に近い乾
燥能力が得られ且つ90%以上の乾燥達成率を確保する
ことができる。
【0042】したがって、この乾燥方法を行うことによ
って総合的に見て次のような効果を奏することになる。
【0043】(1) 、含水物のフローに対して、乾燥ガス
は、乾燥特性に最適な条件で温度コントロールされた十
字流送風を行うことによってプラスチックスの分解や溶
着を抑止できる。
【0044】(2) 、含水物はプロセスフローの各断面に
おいて、乾燥ガスと含水物が完全混合状態で最適な気固
接触を保ち乾燥効率を高める装置的・操作的方法が取ら
れ、プラスチックス分解温度以下の低温乾燥が可能にな
る。
【0045】(3) 、含水物のプロセスフローと十字流で
送風される乾燥ガスとは、装置的には並流で排気は図1
に示す配管33より、ブロワー35により排出される。
しかも、乾燥条件が保たれ、プラスチックスのガス分解
温度以下にコントロールされる。
【0046】(4) 、含水物の昇温期、恒率乾燥期、減率
乾燥期のゾーンを自在にコントロールすることによっ
て、最適にして高効率の乾燥操作を可能にし、併せてプ
ラスチックスの分解や溶着を抑止する。
【0047】(5) 、特に都市ごみを原料とする場合のよ
うに、インプットの変動が質的に量的に短時間で変動す
る場合に、減率乾燥期と乾燥物の冷却を同時に行うこと
で、高い乾燥達成率を維持し且つプラスチックスの分解
や溶着を抑止するダイナミックなコントロールが可能に
なる。
【0048】なお、この発明は、前述した発明の実施の
形態に限定されることなく、適宜な変更を行うことによ
り、その他の態様で実施し得るものである。
【0049】
【発明の効果】以上のごとき発明の実施の形態より理解
されるように、請求項1,5の発明によれば、回転円筒
内に挿通された送風管の一方の乾燥ガス用送風口より乾
燥ガスを送り込むと共に送風管の他方の冷却ガス用送風
口より冷却ガスを送り込んだ状態で被乾燥物を投入口よ
り回転円筒内に投入すると、被乾燥物は回転円筒が回転
されても自重により回転円筒の下部に滞留しながら排出
口へと流れて送風管に設けられた吹き出し口より乾燥ガ
スと冷却ガスが吹き出されて乾燥されて排出口より排出
される。
【0050】例えばプラスチックスを含む被乾燥物(含
水物)は少なくとも100℃まで固体内温度が上昇する
までの昇温域では乾燥ガスが例えば250℃を越えるよ
うな場合でも、プラスチックスは分解されるようなこと
はない。昇温期で高温の乾燥ガスが送り込まれても恒率
乾燥期でも表面温度は100℃近くに保たれ、さらに減
率乾燥期では冷風が送り込まれているから低温で乾燥せ
しめることができる。
【0051】而して、被乾燥物中に含まれているプラス
チックスの分解や溶着を抑止せしめることができると共
に乾燥効率を高めることができる。しかも、プラスチッ
クス分解温度以下の低温乾燥を行うことができる。
【0052】請求項2,6の発明によれば、少なくとも
乾燥ガスの温度をコントロールすることによって、投入
口より回転円筒内へ投入される被乾燥物のインプット変
動に対して適応せしめることができる。
【0053】請求項3,7の発明によれば、Bゾーンと
Cゾーンとの境目にオリフイスを設けることによって、
BゾーンとCゾーンの温度勾配がシャープとなり、被乾
燥物のインプットの変動に応じてBゾーンを拡大せしめ
たり、Cゾーンを拡大せしめることができる。
【0054】請求項4の発明によれば、被乾燥物として
プラスチックスを含む都市ごみ等の破砕された廃棄物又
は成型された廃棄物とすることにより、より一層効果的
に乾燥せしめることができる。
【0055】請求項8の発明によれば、各吹き出し口に
ノズル管を連結せしめることにより、ノズル管を被乾燥
物の転動層内部に埋設され、攪拌効果がより一層高めら
れると同時に、ノズル管の周辺に高流速状態を生ぜしめ
ることで乾燥効率を著しく高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の乾燥装置の構成図である。
【図2】図1における側面図である。
【図3】被乾燥物が低含水率,高含水率の場合における
ガス温度との関係を示した図である。
【符号の説明】
1 乾燥装置 5 回転円筒 7 送風管 9 乾燥ガス用送風口 11 冷却ガス用送風口 13 投入口 15 排出口 17 吹き出し口 19 ノズル管 21,33,39 配管 25 熱風装置 27,29,35 ブロワー 31 オリフイス 41,43 開閉弁 45 制御装置 P 被乾燥物

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転自在な回転円筒内にこの回転円筒の
    軸線と平行方向に挿通された送風管の一方より乾燥ガス
    を送り込むと共に送風管の他方より冷却ガスを送り込
    み、前記送風管の長手方向へ適宜な間隔で設けられた吹
    き出し口より前記乾燥ガス,冷却ガスを前記回転円筒内
    へ吹き出し、前記回転円筒の一方より投入された被乾燥
    物に吹き付けると共に前記回転円筒を回転せしめて被乾
    燥物を乾燥せしめ前記回転円筒の他方より排出せしめる
    ことを特徴とする乾燥方法。
  2. 【請求項2】 前記被乾燥物の昇温期,恒率乾燥期およ
    び減率乾燥期に合わせて前記送風管内を3つのA,B,
    Cゾーンに形成せしめて、この各ゾーンを自在にコント
    ロールせしめることを特徴とする請求項1記載の乾燥方
    法。
  3. 【請求項3】 前記送風管内に設けたオリフイスにより
    BゾーンとCゾーンの温度勾配をシャープにすることを
    特徴とする請求項2記載の乾燥方法。
  4. 【請求項4】 被乾燥物が、プラスチックスを含む都市
    ごみ等の破砕された廃棄物又は成型された廃棄物である
    ことを特徴とする請求項1,2又は3記載の乾燥方法。
  5. 【請求項5】 回転自在な回転円筒と、この回転円筒内
    に回転円筒の軸線と平行方向に挿入された送風管と、こ
    の送風管の一方に設けられ乾燥ガスを送風管に送り込む
    乾燥ガス用送風口と、前記送風管の他方に設けられ冷却
    ガスを送り込む冷却ガス用送風口と、前記送風管の長手
    方向に適宜な間隔で設けられた複数の吹き出し口と、前
    記回転円筒の一方に設けられた被乾燥物を回転円筒内に
    投入する投入口と、前記回転円筒の他方に設けられた回
    転円筒内から乾燥物を排出せしめる排出口と、で構成さ
    れていることを特徴とする乾燥装置。
  6. 【請求項6】 前記被乾燥物の昇温期,恒率乾燥期およ
    び減率乾燥期に合わせて前記送風管内を3つのA,B,
    Cゾーンに形成せしめるべく、前記乾燥ガス用送風口よ
    り送り込まれる少なくとも乾燥ガスの温度をコントロー
    ルせしめる制御装置を備えてなることを特徴とする請求
    項5記載の乾燥装置。
  7. 【請求項7】 前記BゾーンとCゾーンの温度勾配をシ
    ャープにすべく前記送風管内にオリフイスを設けてなる
    ことを特徴とする請求項6記載の乾燥装置。
  8. 【請求項8】 前記各吹き出し口にノズル管を連結せし
    めてなることを特徴とする請求項5,6又は7記載の乾
    燥装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003083677A (ja) * 2001-09-12 2003-03-19 Shin Nihonkai Jukogyo Kk クーラー付きロータリードライヤ装置
KR102073885B1 (ko) * 2019-02-20 2020-03-11 (주)태광에코 에너지 사용량을 절감하고 건조효율이 향상된 로터리 킬른장치
CN113243543A (zh) * 2021-06-01 2021-08-13 临沧市质量技术监督综合检测中心 一种核桃烘干设备
CN115900301A (zh) * 2022-11-10 2023-04-04 烟台嘉天治电子设备有限公司 一种食品加工过程中使用的烘干机

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