JP2000146249A - 換気装置 - Google Patents

換気装置

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JP2000146249A
JP2000146249A JP10311301A JP31130198A JP2000146249A JP 2000146249 A JP2000146249 A JP 2000146249A JP 10311301 A JP10311301 A JP 10311301A JP 31130198 A JP31130198 A JP 31130198A JP 2000146249 A JP2000146249 A JP 2000146249A
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Japan
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discharge
passage
introduction
air
heat exchanger
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Application number
JP10311301A
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English (en)
Inventor
Eisaku Okubo
英作 大久保
Takeshi Hiruko
毅 蛭子
Masanori Kawazoe
政宣 川添
Yasuhiko Kochiyama
泰彦 河内山
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/56Heat recovery units

Landscapes

  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 設置作業の工数増加などの弊害を生ずること
なく、ケーシングの構成を簡素化する。 【解決手段】 長方形板状の仕切部材を多数積層して導
入通路と排出通路とを交互に区画し、全熱交換器(20)
を形成する。全熱交換器(20)のエレメント本体(28)
の各長辺側には、導入通路及び排出通路の開口(23,2
4)を1つずつ、各開口(23,24)が互いに対角の位置と
なるように形成する。この全熱交換器(20)を、直方体
状のケーシング(11)に収納する。このケーシング(1
1)には、一対の導入側空気口(14,15)と、一対の排出
側空気口(17,18)とを形成する。この全熱交換器(2
0)の両側方にそれぞれ隔壁(12)を設け、導入通路を
介して各導入側空気口(14,15)を連通する導入側空気
通路(13)と、排出通路を介して各排出側空気口(17,1
8)を連通させる排出側空気通路(16)とを区画形成す
る。また、各空気通路(13,16)には、それぞれファン
(19a,19b)を配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、導入空気と排出空
気との間で熱交換を行う熱交換器を備えて室内等を換気
するための換気装置に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、特開平4−68243号公報
に開示されているように、室内等の換気を行う換気装置
であって、導入空気と排出空気とを熱交換させる熱交換
器を備えるものが知られている。この熱交換器は長方形
の仕切板を積層して構成され、仕切板を挟んで導入通路
と排出通路とが交互に形成されている。また、各通路に
おける仕切板の短辺側に開口を1つずつ設けると共に、
短辺側に導入通路の開口と排出通路の開口とが隣接する
ように形成されている。更に、熱交換器の両側に吸気用
及び排気用の空気通路が区画形成されている。そして、
例えば冬季には、暖かい排出空気から熱を回収して冷た
い導入空気を暖め、その後に導入空気を室内に供給して
換気による空調負荷の増大を抑制している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
熱交換器では仕切板の短辺側に開口を設けていたため、
熱交換器の形状が長細い形状となっていた。一方、換気
装置は、この主の熱交換器をケーシング内に収納して構
成される。このケーシング内ににおける熱交換器の開口
が形成された側面側には、熱交換器の各通路に空気を分
配するための空気通路を設ける必要がある。従って、上
記の細長い熱交換器をケーシングに収納する場合、ケー
シングの形状を長細い形状としなければならない。更
に、ケーシング内にファンを設置する場合には、上記空
気通路内にファンが配置される。従って、この場合には
ケーシングの形状が一層長細い形状となってしまう。
【0004】ここで、この種の換気装置は、ケーシング
の四隅に吊り金具を設けて天井から吊り下げ設置される
のが一般的である。従って、上述のようにケーシングの
形状が長細くなると、吊り下げ設置した際の変形を防ぐ
ためにケーシングに強度を与える必要があり、換気装置
の構成が複雑化するという問題があった。また、ケーシ
ングの長手方向の中央部にも吊り金具を取り付けるとす
ると、設置作業の工数が増加するという問題があった。
【0005】更に、上記の問題を回避するためには、各
仕切板の形状を小さくして熱交換器の長さを短く維持し
つつ、仕切板の積層枚数を増やして熱交換能力を確保す
ることも考えられる。しかしながら、このように仕切板
の枚数を増やすと、ケーシング内に流入した空気は、熱
交換器に多数形成された導入通路や排出通路に分かれて
流れることとなる。従って、各通路に均等に空気を分配
することが困難になり、熱交換器の有する全ての伝熱面
を有効に利用することができず、熱交換器の能力が充分
に発揮されなくなるおそれがあった。
【0006】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、設置作業の工数増加
や、熱交換器の性能低下という弊害を生ずることなく、
ケーシングの構成を簡素化を図ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、長方形状の仕
切部材(21)の長辺側に、導入通路(22)及び排出通路
(25)の開口(23,24,26,27)を形成し、それに伴って
ケーシング(11)を所定の形状に形成するものである。
【0008】具体的に、本発明が講じた第1の解決手段
は、直方体状のケーシング(11)内に熱交換器(20)が
収納される換気装置(10)を対象としている。尚、ここ
でいう直方体とは相隣る面が全て直角に交わるような六
面体を意味し、立方体も含む概念である。
【0009】そして、上記熱交換器(20)には、長方形
状で且つ平板状の多数の仕切部材(21)を互いに所定の
間隔を存して積層して成るエレメント本体(28)と、該
仕切部材(21)を挟んで交互に形成された導入通路(2
2)及び排出通路(25)とを設け、上記仕切部材(21)
の長辺側に対応するエレメント本体(28)の第1の長辺
側と第2の長辺側とには、それぞれ導入通路(22)の開
口(23,24)と排出通路(25)の開口(26,27)とが互い
に隣接するように形成し、上記ケーシング(11)には、
一対の導入側空気口(14,15)と一対の排出側空気口(1
7,18)とを形成し、上記ケーシング(11)内における熱
交換器(20)の両側方には、上記導入通路(22)を介し
て両導入側空気口(14,15)を連通させる導入側空気通
路(13)と、上記排出通路(25)を介して両排出側空気
口(17,18)を連通させる排出側空気通路(16)とを形
成する隔壁(12)を設けるものである。
【0010】また、本発明が講じた第2の解決手段は、
上記第1の解決手段において、熱交換器(20)を、仕切
部材(21)の短辺側に対応するエレメント本体(28)の
短辺側の両側面がケーシング(11)の内側面に沿うよう
に配置する一方、隔壁(12)を、仕切部材(21)の長辺
側に対応するエレメント本体(28)の長辺側の側面から
該側面と対向するケーシング(11)の内側面に向かって
延びるように形成するものである。
【0011】また、本発明が講じた第3の解決手段は、
上記第1又は第2の解決手段において、導入側空気通路
(13)に配置される導入側ファン(19a)と、排出側空
気通路(16)に配置される排出側ファン(19b)とを設
けるものである。
【0012】また、本発明が講じた第4の解決手段は、
上記第3の解決手段において、導入側ファン(19a)と
排出側ファン(19b)の両方を、熱交換器(20)の一方
の側方に配置するものである。
【0013】また、本発明が講じた第5の解決手段は、
上記第1〜第4の何れか1の解決手段において、各導入
通路(22)及び各排出通路(25)における一方の開口
(23,26)を他方の開口(24,27)に対して対角の位置に
形成し、熱交換器(20)の各導入通路(22)及び各排出
通路(25)には、一方の開口(23,26)から流入した空
気が仕切部材(21)の短辺に沿って流れた後に該仕切部
材(21)の横断方向に流れ、再び該仕切部材(21)の短
辺に沿って流れて他方の開口(24,27)に至る内部流路
(30)を区画形成するものである。
【0014】また、本発明が講じた第6の解決手段は、
上記第1〜第4の何れか1の解決手段において、各導入
通路(22)及び各排出通路(25)における一方の開口
(23,26)を他方の開口(24,27)に対して対角の位置に
形成し、熱交換器(20)の各導入通路(22)及び各排出
通路(25)には、一方の開口(23,26)から他方の開口
(24,27)に至る内部流路(30)を区画形成する複数の
区画壁(40)を設ける一方、上記各区画壁(40)には、
各開口(23,24,26,27)から仕切部材(21)の短辺に沿
って延びる一対の並進部(41)と、仕切部材(21)の長
辺に沿って延びる横断部(42)とを設けるものである。
【0015】−作用− 上記第1の解決手段では、熱交換器(20)をケーシング
(11)に収納して換気装置(10)が構成される。この熱
交換器(20)では、仕切部材(21)の長辺側に対応する
エレメント本体(28)の長辺側に、各通路(22,25)の
開口(23,24,26,27)を形成している。一方、エレメン
ト本体(28)の上記長辺側の側面から延びて、所定の導
入側空気通路(13)及び排出側空気通路(16)が形成さ
れる。従って、ケーシング(11)の形状が極端に長細い
形状となることはない。
【0016】この換気装置(10)を運転すると、室内へ
供給される導入空気が一方の導入側空気口(14)からケ
ーシング(11)内の導入側空気通路(13)に流入する。
この導入空気は、熱交換器(20)の各導入通路(22)に
分かれて流入する。また、室内から排出される排出空気
が一方の排出側空気口(17)からケーシング(11)内の
排出側空気通路(16)に流入する。この排出空気は、熱
交換器(20)の各排出通路(25)に分かれて流入する。
【0017】熱交換器(20)では、仕切部材(21)を介
して導入空気と排出空気との間で熱交換が行われる。つ
まり、冬季に室内を暖房している場合は、排出空気から
熱を回収し、これを導入空気に供給する。その後、導入
空気は、再び導入側空気通路(13)を流れ、他方の導入
側空気口(15)を通って室内に供給される。一方、排出
空気は、再び排出側空気通路(16)を流れ、他方の排出
側空気口(18)を通って室外に排出される。以上の動作
によって、上記換気装置(10)は、空調負荷の増大を抑
制しつつ室内の換気を行う。尚、仕切部材(21)が伝熱
性と共に透湿性を備えるようにした場合は、排出空気か
ら熱だけでなく水蒸気が回収され、この熱及び水蒸気が
導入空気に供給される。
【0018】また、上記第2の解決手段では、ケーシン
グ(11)の長手方向の中央部に所定の姿勢で熱交換器
(20)が配置される。そして、該熱交換器(20)の両側
方には簡素な形状の隔壁(12)が所定の姿勢で設けら
れ、該隔壁(12)によって所定の導入側空気通路(13)
及び排出側空気通路(16)が形成される。
【0019】また、上記第3の解決手段では、ケーシン
グ(11)内の所定位置に導入側ファン(19a)及び排出
側ファン(19b)が設けられる。この導入側ファン(19
a)を運転すると導入側空気通路(13)に導入空気が流
通し、排出側ファン(19b)を運転すると排出側空気通
路(16)に排出空気が流通する。
【0020】また、上記第4の解決手段では、導入側フ
ァン(19a)及び排出側ファン(19b)が、共に熱交換器
(20)に対して同じ側に設けられる。ここで、熱交換器
(20)と各ファン(19a,19b)との間にある程度の間隔
を設ける必要がある。従って、上述のように両ファン
(19a,19b)を配置することによって、ケーシング(1
1)の長さが短縮される。
【0021】また、上記第5の解決手段では、各導入通
路(22)及び各排出通路(25)に対して各通路(22,2
5)の一方の開口(23,26)から空気が流入する。この空
気は、各通路(22,25)内の内部流路(30)を通り、所
定の方向に流れて他方の開口(24,27)に至り、該他方
の開口(24,27)から流出する。従って、各仕切部材(2
1)のほぼ全面に亘って各通路(22,25)内の空気と仕切
部材(21)とが接触し、導入通路(22)内の導入空気と
排出通路(25)内の排出空気との間で熱交換が行われ
る。
【0022】また、上記第6の解決手段では、各導入通
路(22)及び各排出通路(25)に対して各通路(22,2
5)の一方の開口(23,26)から空気が流入する。この空
気は、上記内部流路(30)内を流れて他方の開口(24,2
7)から流出する。具体的に、一方の開口(23,26)から
流入した空気は、先ず区画壁(40)の一方の並進部(4
1)に沿って流れ、続いて区画壁(40)の横断部(42)
に沿って流れた後に他方の並進部(41)に沿って流れ、
他方の開口(24,27)から流出する。従って、各仕切部
材(21)のほぼ全面に亘って各通路(22,25)内の空気
と仕切部材(21)とが確実に接触し、導入通路(22)内
の導入空気と排出通路(25)内の排出空気との間で熱交
換が行われる。
【0023】
【発明の効果】上記の解決手段では、仕切部材(21)の
長辺側に導入通路(22)及び排出通路(25)の開口(2
3,24,26,27)を形成している。従って、ケーシング(1
1)内に熱交換器(20)の側方に導入側空気通路(13)
及び排出側空気通路(16)を形成しても、ケーシング
(11)の形状が特定の方向に極端に細長くなることはな
い。このため、ケーシング(11)における特定方向の強
度を特に高くする必要がなく、ケーシング(11)の簡素
化を図ることができる。更には、換気装置(10)の設置
場所の制約を少なくすることができ、使い勝手を向上さ
せることができる。
【0024】また、上述のようにしてケーシング(11)
の簡素化を図りつつ、各仕切部材(21)の大きさをある
程度に維持することができ、仕切部材(21)の数が過度
に増加することはない。従って、各通路(22,25)へ空
気を均等に分配することができ、伝熱面である仕切部材
(21)の表面を全て有効に利用して熱交換を行うことが
できる。この結果、熱交換器(20)の能力を確実に発揮
させることができる。
【0025】また、仕切部材(21)長辺側に各通路(2
2,25)の開口(23,24,26,27)形成しているため、各開
口(23,24,26,27)の開口面積を最大限確保することが
できる。従って、熱交換器(20)の各通路(22,25)へ
空気が流入出する際に生ずる圧力損失を低減することが
でき、空気が熱交換器(20)を通過する際の圧力損失を
低減することができる。このことによっても、熱交換器
(20)の能力を確実に発揮させることが可能となる。
【0026】また、上記第2の解決手段によれば、単純
な形状の隔壁(12)によってケーシング(11)内に空気
通路(13,16)を形成することができ、ケーシング(1
1)の簡素化を一層図ることができる。
【0027】また、上記第3,第4の解決手段によれ
ば、導入側ファン(19a)及び排出側ファン(19b)で送
風手段(19a,19b)を構成し、導入側空気通路(13)及
び排出側空気通路(16)に確実に空気を流通させること
ができる。特に、上記第4の解決手段によれば、ケーシ
ング(11)の長さを短縮することができる。従って、ケ
ーシング(11)の構成を一層簡素化でき、換気装置(1
0)の小型化を図ることができる。
【0028】また、上記第5,第6の解決手段によれ
ば、各仕切部材(21)のほぼ全面と導入空気及び排出空
気とを均一に接触させることができる。このため、各仕
切部材(21)のほぼ全面を有効に利用して、導入空気と
排出空気との間における熱及び水蒸気の授受を行うこと
ができる。この結果、全熱交換器の能力を一層確実に発
揮させることができる。
【0029】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の実施形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0030】図1に示すように、換気装置(10)は、熱
交換器である全熱交換器(20)をケーシング(11)に収
納して構成されている。
【0031】上記ケーシング(11)は中空の直方体状に
形成されると共に、該ケーシング(11)には、一対の導
入側空気口(14,15)と一対の排出側空気口(17,18)と
が形成されている。具体的に、上記ケーシング(11)の
室外側の端面(図1における左端面)には、導入側空気
口である導入側流入口(14)と、排出側空気口である排
出側流出口(18)とが左右に並んで形成されている。ま
た、上記ケーシング(11)の室内側の端面(図1におけ
る右端面)には、導入側空気口である導入側流出口(1
5)と、排出側空気口である排出側流入口(17)とが左
右に並んで形成されている。更に、導入側流入口(14)
と導入側流出口(15)は互いに対角の位置に形成され、
排出側流入口(17)と排出側流出口(18)もまた互いに
対角の位置に形成されている。
【0032】上記ケーシング(11)の内部には、該ケー
シング(11)の長手方向の中央部に位置して全熱交換器
(20)が所定の姿勢で配置されている。この全熱交換器
(20)は、直方体状のエレメント本体(28)によって構
成され、該エレメント本体(28)の短辺側がケーシング
(11)の長手方向に沿う姿勢で、ケーシング(11)内に
設置されている。
【0033】上記ケーシング(11)内部の全熱交換器
(20)の両側方には隔壁(12)が1つずつ配置されてい
る。この隔壁(12)は、上記エレメント本体(28)の長
辺側からケーシング(11)の長手方向に延びる板状の部
材である。この隔壁(12)のうち、全熱交換器(20)の
室外側に設けられた隔壁(12)によってケーシング(1
1)内が上記導入側流入口(14)側と排出側流出口(1
8)側とに区画される一方、室内側に設けられた隔壁(1
2)によってケーシング(11)内が上記排出側流入口(1
7)側と導入側流出口(15)側とに区画される。そし
て、上記全熱交換器(20)を介して導入側流入口(14)
と導入側流出口(15)とを連通させる導入側空気通路
(13)と、排出側流入口(17)と排出側流出口(18)と
を連通させる排出側空気通路(16)とが区画形成されて
いる。
【0034】また、導入側空気通路(13)と排出側空気
通路(16)とには、ぞれぞれファン(19a,19b)が1つ
ずつ設置されている。具体的に、導入側空気通路(13)
には導入側流出口(15)の近傍に位置して導入側ファン
(19a)が設けられる一方、排出側空気通路(16)には
排出側流出口(18)近傍に位置して排出側ファン(19
b)が設けられる。そして、上記各ファン(19a,19b)
は、導入側空気通路(13)及び排出側空気通路(16)に
空気を流通させるための送風手段を構成している。
【0035】図2に示すように、この全熱交換器(20)
は、長方形状で平板状の仕切部材(21)を多数積層して
直方体状に形成されたエレメント本体(28)を備えてい
る。また、各仕切部材(21)は所定の間隔をおいて積層
されており、仕切部材(21)の積層方向には、仕切部材
(21)を挟んで、導入通路(22)と排出通路(25)とが
交互に区画形成されている。また、上記仕切部材(21)
は、吸放湿性粉体を1種類又は複数種類含む紙から成
り、伝熱性と透湿性とを有するように構成されている。
尚、吸放湿性粉体の例としては、合成ゼオライト、天然
ゼオライト、合成シリカ、シリカゲル等が挙げられる。
【0036】各導入通路(22)及び各排出通路(25)に
は、上記仕切部材(21)の各長辺側に1つずつ所定の開
口(23,24,26,27)が設けられ、該開口(23,24,26,27)
は上記仕切部材(21)の長辺の端部から中央部に亘って
形成されている。具体的に、導入通路(22)の1つの開
口は、仕切部材(21)の第1の長辺側に位置して導入側
入口(23)を構成し、他の開口は、第2の長辺側に位置
して導入側出口(24)を構成している。また、導入側入
口(23)と導入側出口(24)とは、互いに対角の位置に
形成されている。一方、排出通路(25)の1つの開口
は、仕切部材(21)の第2の長辺側に位置して排出側入
口(26)を構成し、他の開口は、第1の長辺側に位置し
て排出側出口(27)を構成している。また、排出側入口
(26)は導入側出口(24)の側方に、排出側出口(27)
は導入側入口(23)の側方にそれぞれ形成されている。
【0037】つまり、上記エレメント本体(28)の各長
辺側には、それぞれ導入通路(22)の開口(23,24)と
排出通路(25)の開口(26,27)とが互いに対角の位置
となるように形成されている。
【0038】図3及び図4に示すように、各導入通路
(22)及び各排出通路(25)には、それぞれ5つの区画
壁(40)が設けられ、該区画壁(40)によって各通路
(22,25)内に6つの内部流路(30)が区画形成されて
いる。尚、上記の区画壁(40)及び内部流路(30)の数
は例示であり、設計条件に応じて適宜定めるようにすれ
ばよい。
【0039】図3に示すように、上記導入通路(22)に
は、5つの導入側の区画壁(40)が設けられ、この各区
画壁(40)によって導入側入口(23)から導入側出口
(24)に至る6つの導入側の内部流路(30)が区画形成
されている。そして、導入側の内部流路(30)は、導入
側入口(23)から流入する空気を、区画壁(40)の横断
部(42)に沿って上記仕切部材(21)の横断方向へ流
し、導入側出口(24)に導くように構成されている。
【0040】具体的に、上記各区画壁(40)は、導入側
入口(23)から上記仕切部材(21)の短辺に沿って延び
る入口側の並進部(41)と、該入口側の並進部(41)の
終端から仕切部材(21)の長辺に沿って延びる横断部
(42)と、該横断部(42)の終端から導入側出口(24)
まで仕切部材(21)の短辺に沿って延びる出口側の並進
部(41)とによって形成されている。上記入口側の各並
進部(41)は、導入側入口(23)を幅方向に等分するよ
うに等間隔で配置されている。また、上記出口側の各並
進部(41)も、導入側出口(24)を幅方向に等分するよ
うに等間隔で配置されている。更に、上記入口側及び出
口側の各並進部(41)は、上記各横断部(42)の間隔が
等間隔となるようにそれぞれ所定の長さに形成されてい
る。
【0041】一方、図4に示すように、上記排出通路
(25)には、5つの排出側の区画壁(40)が設けられ、
この各区画壁(40)によって排出側入口(26)から排出
側出口(27)に至る6つの排出側の内部流路(30)が区
画形成されている。そして、排出側の内部流路(30)
は、排出側入口(26)から流入する空気を、区画壁(4
0)の横断部(42)に沿って上記仕切部材(21)の横断
方向へ流し、排出側出口(27)に導くように構成されて
いる。
【0042】具体的に、上記各区画壁(40)は、排出側
入口(26)から上記仕切部材(21)の短辺に沿って延び
る入口側の並進部(41)と、該入口側の並進部(41)の
終端から仕切部材(21)の長辺に沿って延びる横断部
(42)と、該横断部(42)の終端から排出側出口(27)
まで仕切部材(21)の短辺に沿って延びる出口側の並進
部(41)とによって形成されている。上記入口側の各並
進部(41)は、排出側入口(26)を幅方向に等分するよ
うに等間隔で配置されている。また、上記出口側の各並
進部(41)も、排出側出口(27)を幅方向に等分するよ
うに等間隔で配置されている。更に、上記入口側及び出
口側の各並進部(41)は、上記各横断部(42)の間隔が
等間隔となるようにそれぞれ所定の長さに形成されてい
る。つまり、排出側の区画壁(40)は、上記導入側の区
画壁(40)を図3において左右反転させた形状に形成さ
れている。
【0043】上述のように、各導入通路(22)及び各排
出通路(25)には、所定の内部流路(30)を形成してい
る。そして、この各内部流路(30)に導入空気や排出空
気を流すことによって、仕切部材(21)のほぼ全面に亘
って導入空気及び排出空気と仕切部材(21)とを接触さ
せるようにしている。また、所定形状の区画壁(40)に
よって各内部流路(30)を形成するため、各内部流路
(30)の入口から出口までの流路長が等しくなる。この
ことによって、各内部流路(30)に流れる空気の流量を
均一化するようにしている。
【0044】また、上記各導入通路(22)及び各排出通
路(25)の内部流路(30)の形状は、上記仕切部材(2
1)の形状に対応して変化する。つまり、各内部流路(3
0)のうち、並進部(41)に沿う部分の幅は仕切部材(2
1)の長辺の半分を6等分した長さとなり、横断部(4
2)に沿う部分の幅は仕切部材(21)の短辺を6等分し
た長さとなる。従って、内部流路(30)には幅の広い部
分と狭い部分とが形成される。一方、この様に内部流路
(30)の幅が変化すると、空気が内部流路(30)を流れ
る際の圧力損失の増大を招く。このため、内部流路(3
0)の幅の変化を小さく留めるように、仕切部材(21)
の長辺の長さを短辺の長さの概ね1.5倍から2.5倍の
範囲とするのが好ましい。また、更に好ましくは、仕切
部材(21)の長辺の長さを短辺の長さの2倍とするのが
よく、この場合には各内部流路(30)の幅は変化しな
い。
【0045】−運転動作− 本実施形態の換気装置(10)の動作について、冬季に暖
房中の室内を換気する場合を例に説明する。上記換気装
置(10)を運転すると、導入側ファン(19a)及び排出
側ファン(19b)によって、室外からの導入空気を導入
側流入口(14)から導入側空気通路(13)に、室内から
の排出空気を排出側流入口(17)から排出側空気通路
(16)にそれぞれ吸い込む。導入側空気通路(13)の導
入空気は、全熱交換器(20)の導入側入口(23)に導か
れて導入通路(22)に流入し、該導入通路(22)の各内
部流路(30)に分かれて流れる。一方、排出側空気通路
(16)の排出空気は、全熱交換器(20)の排出側入口
(26)に導かれて排出通路(25)に流入し、該排出通路
(25)の各内部流路(30)に分かれて流れる。
【0046】導入通路(22)の内部流路(30)に流入し
た導入空気は、先ず上記区画壁(40)の入口側の並進部
(41)に沿って流れ、続いて流れの向きを変えて上記横
断部(42)に沿って仕切部材(21)の横断方向に流れ
る。その後、該導入空気は、再び流れの向きを変えて上
記出口側の並進部(41)に沿って流れ、導入側出口(2
4)に至る。一方、排出通路(25)の内部流路(30)に
流入した排出空気は、先ず上記区画壁(40)の入口側の
並進部(41)に沿って流れ、続いて流れの向きを変えて
上記横断部(42)に沿って仕切部材(21)の横断方向に
流れる。その後、該排出空気は、再び流れの向きを変え
て上記出口側の並進部(41)に沿って流れ、排出側出口
(27)に至る。
【0047】ここで、室外からの導入空気は、冷たくて
乾燥しているのに対し、室内からの排出空気は暖かく、
湿度も高くて水蒸気を多く含んでいる。そして、導入空
気及び排出空気は、各内部流路(30)において仕切部材
(21)と接触しつつ流れる。その間に、該仕切部材(2
1)を介して、導入空気と排出空気との間で熱及び水蒸
気の授受が行われる。
【0048】具体的に、上記仕切部材(21)は伝熱性を
有するため、該仕切部材(21)を介して排出空気から導
入空気へ熱が移動し、導入空気が暖められる。例えば、
図3の最上段の導入側の内部流路(30)と、図4の最上
段の排出側の内部流路(30)との間では、ほぼ対向流と
なって熱交換が行われる。また、仕切部材(21)は透湿
性も有するため、該仕切部材(21)を介して排出空気か
ら導入空気へ水蒸気も移動する。つまり、全熱交換器
(20)では、排出空気の熱を回収して導入空気を暖める
と共に、排出空気中の水蒸気を回収して導入空気に付与
する。
【0049】その後、導入空気は、全熱交換器(20)の
導入側出口(24)からケーシング(11)内の導入側空気
通路(13)へ流れ、導入側流出口(15)を通って室内に
供給される。一方、排出空気は、全熱交換器(20)の排
出側出口(27)からケーシング(11)内の排出側空気通
路(16)へ流れ、排出側流出口(18)を通って室外に排
出される。そして、上記換気装置(10)は、以上の動作
によって、空調負荷の増大を抑制しつつ室内の換気を行
う。
【0050】−実施形態1の効果− 本実施形態1では、仕切部材(21)の長辺側に導入通路
(22)及び排出通路(25)の開口(23,24,26,27)を形
成している。従って、ケーシング(11)内に全熱交換器
(20)の側方に導入側空気通路(13)及び排出側空気通
路(16)を形成しても、ケーシング(11)の形状が特定
の方向に極端に細長くなることはない。このため、ケー
シング(11)における特定方向の強度を特に高くする必
要がなく、ケーシング(11)の簡素化を図ることができ
る。更には、換気装置(10)の設置場所の制約を少なく
することができ、使い勝手を向上させることができる。
【0051】また、上述のようにしてケーシング(11)
の簡素化を図りつつ、各仕切部材(21)の大きさをある
程度に維持することができ、仕切部材(21)の数が過度
に増加することはない。従って、各通路(22,25)へ空
気を均等に分配することができ、伝熱面である仕切部材
(21)の表面を全て有効に利用して熱交換を行うことが
できる。この結果、全熱交換器(20)の能力を確実に発
揮させることができる。
【0052】また、仕切部材(21)長辺側に各通路(2
2,25)の開口(23,24,26,27)形成しているため、各開
口(23,24,26,27)の開口面積を最大限確保することが
できる。従って、全熱交換器(20)の各通路(22,25)
へ空気が流入出する際に生ずる圧力損失を低減すること
ができ、空気が全熱交換器(20)を通過する際の圧力損
失を低減することができる。このことによっても、全熱
交換器(20)の能力を確実に発揮させることが可能とな
る。
【0053】
【発明の実施の形態2】本発明の実施形態2は、上記実
施形態1において導入側ファン(19a)の配置を変更す
ると共に、ケーシング(11)の形状を変更したものであ
る。
【0054】図5に示すように、本実施形態では、導入
側空気通路(13)における導入側流入口(14)の近傍に
導入側ファン(19a)を配置している。従って、導入側
ファン(19a)と排出側ファン(19b)との両方が、ケー
シング(11)内における全熱交換器(20)の室外側に配
置される。また、この様に両ファン(19a,19b)を配置
したため、上記エレメント本体(28)の長辺側の側面
と、導入側流出口(15)と排出側流入口(17)とが形成
されたケーシング(11)の室内側の端面との間隔を狭め
ることが可能となる。このため、本実施形態のケーシン
グ(11)は、上記実施形態1のものよりも長手方向の長
さが短い形状に形成されている。
【0055】本実施形態の換気装置(10)は、上記実施
形態1と同様に動作して室内の換気を行う。また、本実
施形態によれば、上記実施形態1の効果と同様の効果が
得られると共に、ケーシング(11)の一層の簡素化が図
られ、換気装置(10)を小型化することができる。
【0056】尚、本実施形態では、導入側ファン(19
a)及び排出側ファン(19b)を全熱交換器(20)の室外
側に配置するようにしたが、これに代えて、両ファン
(19a,19b)を全熱交換器(20)の室内側に配置するよ
うにしてもよい。
【0057】
【発明のその他の実施の形態】上記各実施形態では、ケ
ーシング(11)の形状を、各面が長方形状の直方体状と
したが、各面が正方形状となる立方体状に形成するよう
にしてもよい。
【0058】また、上記各実施形態では、仕切部材(2
1)が伝熱性と透湿性とを有するように構成し、熱交換
器では導入空気と排出空気との間で熱及び水蒸気の授
受、即ち顕熱及び潜熱の両方の交換を行うようにしてい
る。これに対して、仕切部材(21)を伝熱性のみを有す
る金属板等で構成し、熱交換器において顕熱の交換のみ
を行うようにしてもよい。
【0059】また、上記各実施形態について、全熱交換
器(20)の各導入通路(22)及び各排出通路(25)にお
いて、内部流路(30)を以下に示すように形成してもよ
い。
【0060】−全熱交換器の変形例1− 図6に示すように、各導入通路(22)及び各排出通路
(25)の区画壁(40)に対し、並進部(41)及び横断部
(42)に加えて円弧部(43a)を設けてもよい。
【0061】具体的に、本変形例において、上記導入通
路(22)の区画壁(40)は、導入側入口(23)から上記
仕切部材(21)の短辺に沿って延びる入口側の並進部
(41)と、該入口側の並進部(41)の終端から円弧状に
延びる入口側の円弧部(43a)と、該入口側の円弧部(4
3a)の終端から仕切部材(21)の長辺に沿って延びる横
断部(42)と、該横断部(42)の終端から円弧状に延び
る出口側の円弧部(43a)と、該出口側の円弧部(43a)
の終端から導入側出口(24)まで仕切部材(21)の短辺
に沿って延びる出口側の並進部(41)とによって形成さ
れている。この区画壁(40)によって、導入側入口(2
3)から導入側出口(24)に至る導入側の内部流路(3
0)が区画形成される。
【0062】一方、図示しないが、上記排出通路(25)
の区画壁(40)は、上記実施形態1の場合と同様に、記
導入通路(22)の区画壁(40)を図6において左右反転
した形状に形成されている。そして、該区画壁(40)に
よって、排出側入口(26)から排出側出口(27)に至る
排出側の内部流路(30)が区画形成される。
【0063】上記各通路(22,25)の内部流路(30)で
は、入口側の並進部(41)に沿って流れた後に流れの向
きを変えて横断部(42)に沿って流れ、その後、再び向
きを変えて出口側の並進部(41)に沿って流れる。その
際、入口側及び出口側の円弧部(43a)に案内されて流
れの向きを変えるため、流れの剥離が低減する。このた
め、内部流路(30)を流れる際の空気の圧力損失を低減
でき、空気が全熱交換器(20)を通過する際の圧力損失
を低減することができる。従って、全熱交換器(20)の
能力を一層確実に発揮させることができ、室内の換気を
充分に行うことができる。
【0064】−全熱交換器の変形例2− 図7及び図8に示すように、各通路(22,25)に連続し
た区画壁(40)を設けるのに代えて、不連続の並進区画
壁(60)と横断区画壁(65)とを設けるようにしてもよ
い。つまり、各導入通路(22)及び各排出通路(25)に
並進区画壁(60)と横断区画壁(65)とを設けて所定の
内部流路(30)を形成してもよい。
【0065】具体的に、上記導入通路(22)には、導入
側入口(23)から上記仕切部材(21)の短辺に沿って延
びる入口側の並進区画壁(60)が5つ設けられている。
各並進区画壁(60)の終端には、仕切部材(21)の中央
部に向かって(図7における下向き)円弧状に延びる円
弧部(61)と、該円弧部(61)から導入側入口(23)に
向かって接線状に延びる接線部(62)とが形成されてい
る。この並進区画壁(60)は、仕切部材(21)の第1の
短辺側から中央部に向かって長さの順に、所定の等間隔
で設けられている。そして、入口側の並進区画壁(60)
によって、入口側の並進内部流路(31)が区画形成され
る。
【0066】また、上記導入通路(22)には、導入側出
口(24)から上記仕切部材(21)の短辺に沿って延びる
出口側の並進区画壁(60)が5つ設けられている。各並
進区画壁(60)の終端には、仕切部材(21)の中央部に
向かって(図7における上向き)円弧状に延びる円弧部
(61)と、該円弧部(61)から導入側出口(24)に向か
って接線状に延びる接線部(62)とが形成されている。
この並進区画壁(60)は、仕切部材(21)の長辺の第2
の短辺側から中央部に向かって長さの順に、所定の等間
隔で設けられている。そして、出口側の並進区画壁(6
0)によって、出口側の並進内部流路(31)が区画形成
される。
【0067】また、上記導入通路(22)には、上記仕切
部材(21)の長辺に沿って延びる横断区画壁(65)が5
つ設けられている。各横断区画壁(65)の各端部は、上
記並進区画壁(60)の円弧部(61)に沿って円弧状に延
びる円弧端部(66)に構成されている。各横断区画壁
(65)は、互いに所定の等間隔をおいて、円弧端部(6
6)が各並進区画壁(60)の間に位置するように設けら
れている。つまり、各横断区画壁(65)は、上記並進内
部流路(31)の途中まで延びている。そして、横断区画
壁(65)によって、横断内部流路(32)が区画形成され
る。
【0068】以上のようにして、並進内部流路(31)と
横断内部流路(32)とが形成される。そして、該並進内
部流路(31)及び横断内部流路(32)によって、導入側
入口(23)から導入側出口(24)に至る導入側の内部流
路(30)が構成される。
【0069】一方、図示しないが、上記排出通路(25)
の並進区画壁(60)及び横断区画壁(65)は、上記実施
形態1の場合と同様に、上記導入通路(22)の並進区画
壁(60)及び横断区画壁(65)を図7において左右反転
した形状に形成されている。上記排出通路(25)には、
並進区画壁(60)によって並進内部流路(31)が形成さ
れ、横断区画壁(65)によって横断内部流路(32)が形
成される。そして、該並進内部流路(31)及び横断内部
流路(32)によって、排出側入口(26)から排出側出口
(27)に至る排出側の内部流路(30)が構成されてい
る。
【0070】上記各通路(22,25)では、内部流路(3
0)に流入した空気は、入口側の並進内部流路(31)を
流れ、横断区画壁(65)に案内されて流れの向きを変
え、横断内部流路(32)に流れる。その際、1つの並進
内部流路(31)を流れる空気が2つの横断内部流路(3
2)に分かれて流れると共に、1つの横断内部流路(3
2)には2つの並進内部流路(31)から空気が流入す
る。このため、横断内部流路(32)における流路幅方向
の偏流が抑制される。
【0071】続いて、該空気は、横断区画壁(65)に案
内されて流れの向きを変え、出口側の並進内部流路(3
1)を流れる。その際、1つの横断内部流路(32)を流
れる空気が2つの並進内部流路(31)に分かれて流れる
と共に、1つの並進内部流路(31)には2つの横断内部
流路(32)から空気が流入し、並進内部流路(31)での
偏流が抑制される。また、空気は横断区画壁(65)に案
内されて流れの向きを変えるため、流れの剥離が低減す
る。
【0072】従って、本変形例によれば、内部流路(3
0)内での流れの剥離を低減することができ、内部流路
(30)での圧力損失を確実に低減することができる。従
って、全熱交換器(20)の能力を一層確実に発揮させる
ことができ、室内の換気を充分に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1に係る換気装置の構成を示す概略斜
視図である。
【図2】実施形態1に係る全熱交換器の概略斜視図であ
る。
【図3】実施形態1に係る導入通路を示す全熱交換器の
概略断面図である。
【図4】実施形態1に係る排出通路を示す全熱交換器の
概略断面図である。
【図5】実施形態2に係る換気装置の構成を示す概略斜
視図である。
【図6】実施形態の第1の変形例に係る導入通路を示す
全熱交換器の概略断面図である。
【図7】実施形態の第2の変形例に係る導入通路を示す
全熱交換器の概略断面図である。
【図8】実施形態の第2の変形例に係る区画壁を示す図
7の要部拡大図である。
【符号の説明】
(11) ケーシング (13) 導入側空気通路 (14) 導入側流入口(導入側空気口) (15) 導入側流出口(導入側空気口) (16) 排出側空気通路 (17) 排出側流入口(排出側空気口) (18) 排出側流出口(排出側空気口) (19a) 導入側ファン(送風手段) (19b) 排出側ファン(送風手段) (20) 全熱交換器 (21) 仕切部材 (22) 導入通路 (25) 排出通路 (23) 導入側入口(開口) (24) 導入側出口(開口) (26) 排出側入口(開口) (27) 排出側出口(開口) (28) エレメント本体 (30) 内部流路 (40) 区画壁 (41) 並進部 (42) 横断部
フロントページの続き (72)発明者 川添 政宣 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 河内山 泰彦 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直方体状のケーシング(11)内に熱交換
    器(20)が収納され、 上記熱交換器(20)は、長方形状で且つ平板状の多数の
    仕切部材(21)を互いに所定の間隔を存して積層して成
    るエレメント本体(28)と、該仕切部材(21)を挟んで
    交互に形成された導入通路(22)及び排出通路(25)と
    を備え、 上記仕切部材(21)の長辺側に対応するエレメント本体
    (28)の第1の長辺側と第2の長辺側とには、それぞれ
    導入通路(22)の開口(23,24)と排出通路(25)の開
    口(26,27)とが互いに隣接するように形成され、 上記ケーシング(11)には、一対の導入側空気口(14,1
    5)と一対の排出側空気口(17,18)とが形成され、 上記ケーシング(11)内における熱交換器(20)の両側
    方には、上記導入通路(22)を介して両導入側空気口
    (14,15)を連通させる導入側空気通路(13)と、上記
    排出通路(25)を介して両排出側空気口(17,18)を連
    通させる排出側空気通路(16)とを形成する隔壁(12)
    が設けられている換気装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の換気装置において、 熱交換器(20)は、仕切部材(21)の短辺側に対応する
    エレメント本体(28)の短辺側の両側面がケーシング
    (11)の内側面に沿うように配置され、 隔壁(12)は、仕切部材(21)の長辺側に対応するエレ
    メント本体(28)の長辺側の側面から該側面と対向する
    ケーシング(11)の内側面に向かって延びるように形成
    されている換気装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の換気装置におい
    て、 導入側空気通路(13)に配置される導入側ファン(19
    a)と、排出側空気通路(16)に配置される排出側ファ
    ン(19b)とを備えている換気装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の換気装置において、 導入側ファン(19a)と排出側ファン(19b)の両方が、
    熱交換器(20)の一方の側方に配置されている換気装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4の何れか1記載の換気装
    置において、 各導入通路(22)及び各排出通路(25)における一方の
    開口(23,26)が他方の開口(24,27)に対して対角の位
    置に形成され、 熱交換器(20)の各導入通路(22)及び各排出通路(2
    5)には、一方の開口(23,26)から流入した空気が仕切
    部材(21)の短辺に沿って流れた後に該仕切部材(21)
    の横断方向に流れ、再び該仕切部材(21)の短辺に沿っ
    て流れて他方の開口(24,27)に至る内部流路(30)が
    区画形成されている換気装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至4の何れか1記載の換気装
    置において、 各導入通路(22)及び各排出通路(25)における一方の
    開口(23,26)が他方の開口(24,27)に対して対角の位
    置に形成され、 熱交換器(20)の各導入通路(22)及び各排出通路(2
    5)には、一方の開口(23,26)から他方の開口(24,2
    7)に至る内部流路(30)を区画形成する複数の区画壁
    (40)が設けられる一方、 上記各区画壁(40)が、各開口(23,24,26,27)から仕
    切部材(21)の短辺に沿って延びる一対の並進部(41)
    と、仕切部材(21)の長辺に沿って延びる横断部(42)
    とを有している換気装置。
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KR100588592B1 (ko) * 2004-10-07 2006-06-12 신우시스템 주식회사 열교환기
KR100975102B1 (ko) * 2008-04-22 2010-08-11 롯데알미늄 주식회사 환기장치용 열교환기
US11035586B2 (en) 2012-02-02 2021-06-15 Carrier Corporation Energy recovery ventilator

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