JP2000146087A - 二重壁構造体 - Google Patents

二重壁構造体

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JP2000146087A
JP2000146087A JP10336608A JP33660898A JP2000146087A JP 2000146087 A JP2000146087 A JP 2000146087A JP 10336608 A JP10336608 A JP 10336608A JP 33660898 A JP33660898 A JP 33660898A JP 2000146087 A JP2000146087 A JP 2000146087A
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JP10336608A
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Kazuyoshi Suzuki
一喜 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1の壁部と第2の壁部を有する中空な二重
壁構造の本体に貼付物を貼着した二重壁構造体であっ
て、その内部に異物が侵入することを阻止し、かつ貼付
物を容易に剥離できるようにする。 【解決手段】 第1の壁部10の一部と第2の壁部11
の一部を接合し、その接合部15に貫通孔3を形成し、
その貫通孔3を覆った状態で貼付物7を本体2の外表面
5に貼着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内部に中空部を有
する二重壁構造の本体と、該本体の外表面に貼着された
貼付物とを有する二重壁構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、ファクシミリ、プリンタ、ワー
ドプロセッサ、パーソナルコンピュータなどの事務機器
や、テレビ、ビデオデッキなどの電子機器から、建築
物、建造物、鉄道、自動車、船舶、玩具などの多くの技
術分野における製品には、外表面に貼付物の貼着された
構造体が用いられている。複写機を例にとると、その前
ドアの本体には、該本体の外表面に、樹脂シート、樹脂
フィルム、紙、布、薄い金属又は樹脂のプレートなどの
可撓性ないしは剛性を有するシート状部片が貼着され、
該本体とシート状部片とによって前ドアが構成されてい
る。かかるシート状部片は、デカル又はエンブレムなど
と称せられ、その表面に、商品名、複写機の取扱い方な
どの情報が記入されていたり、又はここに情報を書き込
めるように構成され、或いはシート状部片が装飾用に用
いられることもある。かかるシート状部片が、構造体本
体の外表面に貼着される貼付物の一例である。
【0003】ところで、特に近年、環境の保護や一層の
省資源化を図る目的で、リサイクル性に優れた製品の開
発が求められている。電子機器や自動車などの製品を使
用し尽したとき、その全体又はその部品のうち、再生で
きるものは、これを再生処理し、これを再利用するので
ある。例えば、ユーザが使用尽した製品又はその部品の
構造体が熱可塑性樹脂より成るときは、これをペレット
状に破砕し、そのペレットを加熱溶融して新たな成形品
を製造し、これを再利用する。
【0004】その際、構造体の本体と、これに貼着され
た貼付物が異種材料で構成されている場合、その構造体
をそのまま破砕して溶融したとき、その異種材料が互い
に溶け合わず、かかる溶融材料によって再生成形品を製
造しても、その機械的特性が大きく低下するおそれがあ
る。従って、このような場合には、構造体を破砕する前
に、その本体から貼付物を剥がし、これらを別々に処理
する必要がある。
【0005】また、リサイクル処理方法として、上述の
ように構造体を溶融して新たな製品を製造する方法のほ
かに、その傷みや汚れが軽微であるときは、これを破
砕、溶融することなく、再びその構造体を使用する方法
が挙げられる。ここでも複写機の前ドアを例に挙げる
と、ユーザが複写機を使用尽し、その複写機が回収され
たとき、その前ドア本体が未だ充分に使用できるもので
あるときは、これを新たな複写機の前ドアとして再使用
するのである。その際、回収された複写機の前ドア本体
に貼着されたデカルないしはエンブレムより成るシート
部片は、経年変化等によって変色し、或いはその傷みが
進んでいるのが普通であるため、そのシート状部片を前
ドア本体から剥がした後、当該前ドア本体を清掃し、多
少の傷みのあるときはこれを修理し、その上に新たなシ
ート状部片を貼着して新たな複写機の前ドアとして再使
用する。
【0006】上述のように、いずれのリサイクル処理方
法を採用したときも、構造体本体から貼付物を剥がす必
要があるが、この剥離作業を容易に行えるように、図7
に示す如く、本体2Aに予め貫通孔3Aを形成し、その
貫通孔3Aを覆った状態で該本体2Aの外表面5Aに貼
付物7Aを貼着した構造体1Aが提案されている。この
ような構造体1Aが、例えば複写機の前ドアとして使用
されるのである。
【0007】この本体2Aから貼付物7Aを剥離するに
は、その裏面側から貫通孔3Aに例えばドライバ9Aな
どの細い棒より成る剥離具を挿入して貼付物7Aに外力
を加え、当該貼付物7Aを本体2Aから剥離する。この
とき、貼付物7Aをドライバ9Aで破り、或いはこれを
破ることなく、当該貼付物7Aを剥離することができ
る。図7に鎖線で示すように、本体2Aの他方の外表面
6Aにも貼付物8Aを貼着してもよく、この場合には、
例えば、ドライバ9Aによってその貼付物8Aを破り、
次いでもう1つの貼付物7Aを剥離する。破った貼付物
8Aも、これを例えば手操作で楽に外表面6Aから剥離
することができる。
【0008】図7に示したように、構造体1Aの本体2
Aが一重壁構造を有している場合には、上述した構成に
よって、支障なく、貼付物7Aを容易に剥離することが
できる。
【0009】一方、図8に示すように、内部に中空部S
Bを有する二重壁構造の本体2Bと、その本体2Bの外
表面に貼着された貼付物7Bを有する二重壁構造体1B
の場合には、その本体2Bの第1の壁部10Bと第2の
壁部11Bとに貫通孔4B,3Bをそれぞれ形成し、そ
の貫通孔3Bを覆った状態で貼付物7Bを外表面5Bに
貼着する。かかる二重壁構造体1Bが例えば複写機の前
ドアとして使用される。そして、この貼付物7Bを剥離
するときは、その裏面側から、2つの貫通孔4B,3B
にドライバ9Bを挿入して、貼付物7Bに外力を加え
る。この構成によっても貼付物7Bを容易に剥離するこ
とができる。
【0010】ところが、図8に示した二重壁構造体1B
には、その第1の壁部10Bにも貫通孔4Bが形成さ
れ、これが構造体1Bの使用中に開放したままとなるの
で、図8に矢印Aで示すように、この貫通孔4Bから異
物が侵入し、二重壁構造体1Bが例えば前ドアとして使
用された場合、その開閉動作時に、侵入した異物が遊動
して異音が発生するおそれがある。また貫通孔4Bから
多量のごみなどが侵入すると、二重壁構造体1Bの重量
が増大して、その操作性が低下する不具合を免れない。
【0011】図8に鎖線で示すように、本体2Bのもう
一方の外表面6Bにも貼付物8Bを貼着して、貫通孔4
Bを閉鎖し、構造体1Bの使用時にその本体内部に異物
が侵入することを阻止することも考えられる。ところ
が、本体2Bの製造後に、貫通孔3B,4Bを穿設する
製造方法を採用した場合には、その穿孔時に切り子が本
体2Bの内部に落下して入り込むおそれがある。この場
合には、その後、貼付物8Bで貫通孔4Bを閉鎖して
も、内部に落下した切り子は本体2Bの内部に入ったま
まとなる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述した新規
な認識に基づきなされたものであって、その目的とする
ところは、二重壁構造の本体に貼着された貼付物を容易
に剥離でき、しかもその内部に異物が侵入することを阻
止できる冒頭に記載した形式の二重壁構造体を提供する
ことにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、冒頭に記載した形式の二重壁構造体におい
て、前記本体の第1の壁部の一部と第2の壁部の一部と
が互いに接合され、その接合部に貫通孔が形成されてい
て、該貫通孔を覆った状態で、前記本体の少なくとも一
方の外表面に貼付物が貼着されていることを特徴とする
二重壁構造体を提案する(請求項1)。
【0014】その際、前記本体の第1の壁部に、その外
表面から第2の壁部に向けて窪んだ凹部が形成され、該
凹部の底部に前記貫通孔が形成されていると共に、該凹
部が、本体の第1の壁部の外表面から当該凹部の底部に
向けて幅を狭めたテーパ状に形成されていると有利であ
る(請求項2)。
【0015】また、上記請求項2に記載の二重壁構造体
において、前記本体の第2の壁部にも、その外表面から
第1の壁部に向けて窪んだ凹部が形成され、両凹部の底
部に前記貫通孔が形成されていると有利である(請求項
3)。
【0016】さらに、上記請求項3に記載の二重壁構造
体において、前記本体の第2の壁部に形成された凹部
が、該第2の壁部の外表面から当該凹部の底部に向けて
幅を狭めたテーパ状に形成されていると有利である(請
求項4)。
【0017】また、上記請求項1乃至4のいずれかに記
載の二重壁構造体において、前記本体が、熱可塑性樹脂
をブロー成形によって形成した成形品により構成されて
いると有利である(請求項5)。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例を図面
に従って詳細に説明する。
【0019】図1は複写機の外観を示す斜視図であり、
この複写機は、その本体の外装カバー12、その本体フ
レームに開閉自在に枢支された前ドア13、本体上部に
設けられた原稿押え用の圧板14、本体内部に設けられ
た図示していない画像形成要素などの多数の要素から構
成されている。ここでは、リサイクル処理可能な部品の
一例として、前ドア13を取り上げ、その前ドア13に
本発明を適用した具体例を明らかにする。
【0020】前ドア13は、図1に実線で示した閉位置
と鎖線で示した開位置との間を回動開閉可能に本体フレ
ームに支持され、その外表面にデカルないしはエンブレ
ムと称せられている貼付物7が貼着されている。
【0021】図2は、前ドア13の拡大断面斜視図であ
り、この図から判るように、前ドア13は、内部に中空
部Sを有する二重壁構造の本体2と、その本体2の外表
面5に貼着された上述の貼付物7とを有する二重壁構造
体1により構成されている。中空部Sは、外部に対して
遮断されて密閉されている。また貼付物7は、先に説明
したように、樹脂シート、樹脂フィルム、紙、布、薄い
金属又は樹脂のプレートなどの可撓性ないしは剛性を有
するシート状部片より成り、その表面に所定の情報が記
入され、ないしは装飾模様などが記入されている。貼付
物7にユーザなどが情報を記入できるように構成するこ
ともできる。
【0022】図2から明らかなように、本体2の第1の
壁部10の一部と第2の壁部11の一部とは互いに接合
されていて、その接合部15に貫通孔3が形成されてい
る。貫通孔3の径dは、例えば2乃至10mm程度、好ま
しくは4乃至5mmである。また、その貫通孔3を覆った
状態で、本体2の外表面5に、上述の貼付物7が、例え
ば接着剤又は両面接着テープなどによって貼着されてい
る。
【0023】図2に鎖線で示すように、本体2のもう一
方の外表面6に、貫通孔3を覆った状態で、貼付物8を
貼着してもよいし、両方の外表面5,6にそれぞれ貼付
物7,8を貼着することもできる。このように、貫通孔
3を覆った状態で、本体2の少なくとも一方の外表面
5,6に貼付物7,8を貼着することができるが、図示
した例では、第2の壁部11の外表面5、すなわち図1
に実線で示すように前ドア13を閉じたとき、複写機の
外装面となる外表面5にのみ、貼付物7が貼着されてい
るものとする。
【0024】上述した構成によれば、貫通孔3が貼付物
7によって覆われているので、その貫通孔3によって複
写機の外観が害されることはない。しかも、前ドア13
をリサイクル処理するときは、図2に示すように、本体
2の第1の壁部10の側から、剥離具、例えばドライバ
9より成る細い棒の先端部を貫通孔3に挿入し、これを
押し込むことによって、貼付物7に大きな外力を加え、
これを破り、又は破ることなく、その貼付物7を外表面
7から剥離することができる。このような手操作によっ
て貼付物7を容易に本体2から剥がすことができるので
ある。このため、本体2を破砕してこれを溶融し、再び
新たな成形品を製造するときも、また本体2を清掃し
て、これをそのまま再度前ドア13の本体2として再使
用するときも、そのリサイクル処理を容易に行うことが
できる。
【0025】しかも、第1の壁部10の一部と第2の壁
部11の一部の接合部15に貫通孔3が形成されている
ので、本体2の内部の中空部Sが、貫通孔3を介して、
その外部に連通することはない。中空部Sが密閉される
のである。このため、前ドア13の使用中に、貫通孔3
から中空部Sに異物が侵入するおそれはなく、前ドア1
3の開閉時に、異物の遊動による異音が発生する不具合
を阻止できる。また中空部Sに経時的に多量のごみが侵
入して、その重量が増大し、その開閉操作性が低下する
不具合も阻止できる。
【0026】また、図2に示した二重壁構造体1におい
ては、本体2の第1の壁部10に、その外表面6から第
2の壁部11に向けて窪んだ凹部17が形成され、該凹
部17の底部に貫通孔3が形成されていると共に、その
凹部17が、本体2の第1の壁部10の外表面6から当
該凹部17の底部に向けて幅Dを狭めたテーパ状に形成
されている。このため、貼付物7を剥離すべく、図2に
示したように、ドライバ9を貫通孔3に挿入するとき、
該ドライバ9の先端部を凹部17のテーパ状壁面によっ
てガイドすることができ、容易かつ確実にドライバ9の
先端部を貫通孔3に導くことができ、楽に貼付物7の剥
離作業を行うことができる。
【0027】また、図2に鎖線で示したように、本体2
の第1の壁部10の側の外表面6に貼付物8を貼着した
ときも、凹部17は、この外表面6の側の開口におい
て、その幅Dが大きく開いているので、作業者はその凹
部17の開口を目で確認はできぬものの、手探りで容易
にその開口の場所を確認でき、この開口に、貼付物8の
上からドライバ9を差し込むことができ、楽にその貼付
物8を外表面6から剥がすことができる。
【0028】本体2は、適宜な方法によって製造できる
が、本例では、熱可塑性樹脂をブロー成形によって形成
した成形品によって、本体2が構成されている。ブロー
成形によって二重壁構造の本体を製造する方法は、例え
ば特開平9−123261号公報又は特開平10−86
214号公報に開示されているように従来より周知であ
り、かかるブロー成形法によって、図3に示すように貫
通孔3(図2)のあけられていない本体2を製造する。
図3はブロー成形直後の本体2を示している。このと
き、第1の壁部10の一部と第2の壁部11の一部が接
合した接合部15は互いに溶着している。次いで、その
接合部15に、例えば、図3に簡略化して示したドリル
16によって貫通孔3(図2)を形成し、しかる後、そ
の本体2の外表面5に貼付物7を貼着する。これによっ
て、二重壁構造体1、すなわち前ドア13が完成する。
【0029】上述のようにブロー成形法を採用すれば、
簡単かつ低コストで本体2を製造することができる。し
かも、第1の壁部10の一部と第2の壁部11の一部の
接合した接合部15を互いに溶着できるので、中空部S
を完全に密閉することができる。これにより、貫通孔3
の形成時に生じる切り子やごみなどが内部の中空部Sに
侵入する不具合をより確実に阻止することができる。ま
た、前述のテーパ状の凹部17も容易に形成することが
できる。
【0030】ブロー成形によって本体2を製造した後に
貫通孔3を穿孔したのは、ブロー成形時に、平滑な外表
面を保ちながら、小径の貫通孔3を形成することは困難
なためである。また、外表面に溶着痕を生じさせること
なく、成形品を製造する方法は、特開平10−8621
4号公報に詳しく説明されている。
【0031】このように、本体2の外表面に溶着痕を残
すことなく、その本体2をブロー成形で製造した場合、
その本体2に貫通孔3をあける際、貼付物7が貼着され
る側の外表面5の側からは、接合部15を目視で確認で
きないため、その反対側の外表面6の側から、凹部17
にドリル16を挿入して、接合部15に貫通孔3を穿設
する必要がある。
【0032】ところが、このようにして貫通孔3を形成
すると、その貫通孔3の穿孔時に、貼付物7の貼着され
る外表面5側の貫通孔3のまわりにバリが発生し、その
バリの上から貼付物7を貼着すると、バリに対応する貼
付物7の表面が浮き上がり、その外観が低下する。従っ
て、貼付物7の貼着に先立って、バリを除去する必要が
あるが、かかる作業の追加により、構造体1の製造コス
トが上昇する。
【0033】そこで、図4に示す例においては、図2に
示した凹部17のほかに、本体2の第2の壁部11に
も、その外表面5から第1の壁部10に向けて窪んだ凹
部18が形成され、両凹部17,18の底部に貫通孔3
が形成されている。図4に示した例では、凹部18が、
ほぼ一定深さの浅皿の受面状に形成されている。図4に
示した二重壁構造体1の他の構成は、図2に示した構造
体と変りはない。
【0034】図4に示した二重壁構造体1の本体2も、
図2に示した本体と同様にブロー成形により製造され、
その第1の壁部10の側の凹部17からドリル(図3参
照)を挿入し、そのドリルによって接合部15に貫通孔
3を形成するが、このとき、貼付物7の貼着される外表
面5の側の貫通孔3のまわりにバリができる。ところ
が、このバリは凹部18の底部に形成されるので、図4
に示すように、その凹部18を覆うように貼付物7を貼
着することにより、その貼付物7がバリに接触すること
はない。このため、バリを除去しなくとも、貼付物7の
貼着に支障をきたしたり、その貼着後に、バリが貼付物
7を浮き上がらせてその外観を低下させる不具合も発生
しない。このようにバリの除去作業が不要となるので、
二重壁構造体1のコストが上昇する欠点を回避すること
ができる。
【0035】図5に示す二重壁構造体1においては、本
体2の第2の壁部11に形成された凹部18が、もう1
つの凹部17と同様に、第2の壁部11の外表面5から
その凹部18の底部に向けて幅を狭めたテーパ状に形成
されている。他の構成は、図4に示した二重壁構造体と
実質的に変りはない。
【0036】図5に示した二重壁構造体1によれば、図
4に示した構造体により奏せられる前述の作用効果をそ
のまま奏することができると共に、図5に鎖線で示した
ように、第1の壁部10の外表面6に貼付物8を貼着し
た場合、第2の壁部11の側の凹部18から、鎖線で示
すドライバ9を挿入して、貼付物8を効率よく剥がすこ
とができる。すなわち、この場合も、ドライバ9の先端
部を凹部18のテーパ状壁面で案内しながら、貫通孔3
に導き、このドライバ9を貫通孔3に容易に挿通させ、
貼付物8に外力を加えることができる。
【0037】以上説明した各実施形態例においては、二
重壁構造体1の本体2が、熱可塑性樹脂をブロー成形に
よって形成した成形品によって構成されおり、これによ
って内部の中空部Sが密閉された二重壁構造の本体2を
容易に製造できるが、他の適宜な方法によって本体2を
製造することもできる。
【0038】例えば、図6に示すように、本体2の第1
の壁部10と第2の壁部11を、例えば射出成形又は真
空成形などによって別々に成形し、これらを互いに接合
することによって本体2を製造することもできる。この
場合も、第1の壁部10の一部と第2の壁部11が接合
した接合部15を互いに溶着又は接着して一体化するこ
ともできるが、第1の壁部10の一部と第2の壁部11
の一部とを、一体化せず、これらを単に圧接させてこれ
を接合部15としてもよい。また、本体2の第1及び第
2の壁部10,11の成形時に、貫通孔3を形成するこ
ともでき、このようにすれば本体2の製造後にドリルに
よる穿孔作業を省くことができる。
【0039】以上説明した各例においては、本体2を熱
可塑性樹脂によって構成したが、本体2を他の適宜な材
料、例えば金属板、熱硬化性樹脂、ボール紙などの比較
的剛性の大なる紙、又は木材などによって構成した場合
にも、本発明を支障なく適用することができる。
【0040】また、本発明は、複写機の構造体に限ら
ず、先に例示した多くの技術分野、さらにはその他の技
術分野において使用される二重壁構造体にも広く採用す
ることができるものである。
【0041】
【発明の効果】請求項1に記載の二重壁構造体によれ
ば、そのリサイクル処理時に、本体に貼着された貼付物
を容易に剥離できると共に、二重壁構造の本体の内部に
異物が侵入する不具合を阻止できる。
【0042】請求項2に記載の二重壁構造体によれば、
上記作用効果のほかに、凹部の開口側から剥離具を挿入
したとき、その先端部を凹部のテーパ状壁面で案内しな
がら、当該先端部を貫通孔に導くことができ、容易に貼
付物を剥離することができる。
【0043】請求項3に記載の二重壁構造体によれば、
上述した各作用効果を奏するほか、本体の製造後に貫通
孔を形成し、そのときバリができたときも、そのバリに
よって貼付物の貼着に支障をきたしたり、貼着後に貼付
物の外観が低下する不具合を阻止できる。
【0044】請求項4に記載の二重壁構造体によれば、
上述した各作用効果を奏するほか、第2の壁部の側の凹
部から剥離具を挿入したとき、その先端部を凹部のテー
パ状壁面によって案内しながら貫通孔に導くことがで
き、容易に貼付物を剥離することができる。
【0045】請求項5に記載の二重壁構造体によれば、
容易に内部が中空な二重壁構造の本体を製造することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】複写機の外観を示す斜視図である。
【図2】図1に示した複写機の前ドアを構成する二重壁
構造体の拡大断面斜視図である。
【図3】図2に示した二重壁構造体の本体に貫通孔を形
成する前の様子を示す拡大断面斜視図である。
【図4】図2とは異なる実施形態例の拡大断面斜視図で
ある。
【図5】図2とはさらに異なる実施形態例の拡大断面斜
視図である。
【図6】さらに別の実施形態例を示す断面図である。
【図7】従来の一重壁構造体の断面図である。
【図8】従来の二重壁構造体の断面図である。
【符号の説明】
1 二重壁構造体 2 本体 3 貫通孔 5 外表面 6 外表面 7 貼付物 8 貼付物 10 第1の壁部 11 第2の壁部 15 接合部 17 凹部 18 凹部 D 幅 S 中空部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に中空部を有する二重壁構造の本体
    と、該本体の外表面に貼着された貼付物とを有する二重
    壁構造体において、前記本体の第1の壁部の一部と第2
    の壁部の一部とが互いに接合され、その接合部に貫通孔
    が形成されていて、該貫通孔を覆った状態で、前記本体
    の少なくとも一方の外表面に貼付物が貼着されているこ
    とを特徴とする二重壁構造体。
  2. 【請求項2】 前記本体の第1の壁部に、その外表面か
    ら第2の壁部に向けて窪んだ凹部が形成され、該凹部の
    底部に前記貫通孔が形成されていると共に、該凹部が、
    本体の第1の壁部の外表面から当該凹部の底部に向けて
    幅を狭めたテーパ状に形成されている請求項1に記載の
    二重壁構造体。
  3. 【請求項3】 前記本体の第2の壁部にも、その外表面
    から第1の壁部に向けて窪んだ凹部が形成され、両凹部
    の底部に前記貫通孔が形成されている請求項2に記載の
    二重壁構造体。
  4. 【請求項4】 前記本体の第2の壁部に形成された凹部
    が、該第2の壁部の外表面から当該凹部の底部に向けて
    幅を狭めたテーパ状に形成されている請求項3に記載の
    二重壁構造体。
  5. 【請求項5】 前記本体が、熱可塑性樹脂をブロー成形
    によって形成した成形品により構成されている請求項1
    乃至4のいずれかに記載の二重壁構造体。
JP10336608A 1998-11-11 1998-11-11 二重壁構造体 Pending JP2000146087A (ja)

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