JP2000146038A - 埋設管継手部の保護構造 - Google Patents

埋設管継手部の保護構造

Info

Publication number
JP2000146038A
JP2000146038A JP10331969A JP33196998A JP2000146038A JP 2000146038 A JP2000146038 A JP 2000146038A JP 10331969 A JP10331969 A JP 10331969A JP 33196998 A JP33196998 A JP 33196998A JP 2000146038 A JP2000146038 A JP 2000146038A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
protective layer
epoxy resin
protective
resin composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10331969A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazumasa Asano
一正 浅野
Noriyuki Yamada
紀之 山田
Yoshinori Tanaka
義憲 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Nitto Shinko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
Nitto Shinko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Denko Corp, Nitto Shinko Corp filed Critical Nitto Denko Corp
Priority to JP10331969A priority Critical patent/JP2000146038A/ja
Publication of JP2000146038A publication Critical patent/JP2000146038A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Non-Disconnectible Joints And Screw-Threaded Joints (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 接着層の予備付設や型枠の形成、加熱処理等
を要することなく埋設現場にて簡単な作業で施工でき、
耐性に優れて熱収縮性チューブによる保護層を損傷なく
安定に保護カバーできる埋設管継手部の保護構造の開
発。 【解決手段】 継手部(11)を除く外周にポリオレフ
ィン系防食層(13)を設けてなる管(1)をその継手
部を介し順次溶接連結しつつ、その連結管の継手部に熱
収縮性チューブによる保護層(2)を設けて推進工法に
より順次埋設敷設する埋設管の当該継手部における保護
構造において、前記保護層の上に変形性基材に含浸させ
た常温硬化型エポキシ樹脂組成物の常温固化によるカバ
ー層(3)を有する埋設管継手部の保護構造。 【効果】 基材の巻き付け方式や被覆材の塗布含浸方式
等による異径構造に対しても容易に対処できる簡単で、
かつ常温雰囲気下の作業にて施工できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、管を順次接続しつつ推進
工法にて連続的に埋設敷設する場合のその接続部の保護
効果に優れる埋設管継手部の保護構造に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼管の継手部となる両端部を除いた外周
にポリオレフィン系防食層を設けてそれを順次溶接連結
しつつ地中に連続的に埋設敷設する推進工法にて、ガス
管や水道管や石油化学プラント管等の各種の管を敷設す
る方法が施工効率などの点より広く普及している。
【0003】前記の場合、埋設管継手部における防食処
理については熱収縮性チューブをその連結継手部を含む
ポリオレフィン系防食層の端部間にかけて装着し、それ
を加熱収縮処理して保護層を密着性よく形成する効率的
な保護方式が開発されている。しかしその連結埋設管を
そのまま敷設処理したのでは、前記保護層が剥がれたり
傷付いたりして保護機能が阻害されるため当該保護層を
さらに保護するカバー層が種々提案されている。
【0004】従来、前記のカバー層としては、金属溶射
の塗料塗装膜(特開平3−87248号公報)、ホット
メルト接着層を介し密着処理したFRP層(特開平6−
240699号公報)、型枠を介し形成したエポキシ樹
脂の加熱硬化層(特開平9−189395号公報)、特
殊接着層を介し密着処理したポリウレタン樹脂層やポリ
ウレア樹脂層(特開平9−189396号公報、同10
−30785号公報)が知られていた。
【0005】しかしながら、管の埋設施工時に損壊を生
じるカバー層の耐性不足、接着層の予備付設や型枠の形
成、バーナやヒータによる加熱処理等を要する難施工性
などの問題点があり、いずれの場合も満足できるもので
はなかった。
【0006】
【発明の技術的課題】本発明は、接着層の予備付設や型
枠の形成、加熱処理等を要することなく埋設現場にて簡
単な作業で施工でき、耐性に優れて熱収縮性チューブに
よる保護層を損傷なく安定に保護カバーできる埋設管継
手部の保護構造の開発を課題とする。
【0007】
【課題の解決手段】本発明は、継手部を除く外周にポリ
オレフィン系防食層を設けてなる管をその継手部を介し
順次溶接連結しつつ、その連結管の継手部に熱収縮性チ
ューブによる保護層を設けて推進工法により順次埋設敷
設する埋設管の当該継手部における保護構造において、
前記保護層の上に変形性基材に含浸させた常温硬化型エ
ポキシ樹脂組成物の常温固化によるカバー層を有するこ
とを特徴とする埋設管継手部の保護構造を提供するもの
である。
【0008】
【発明の効果】本発明によれば、変形性基材の巻き付け
方式や被覆材の塗布含浸方式等による異径構造に対して
も容易に対処できる簡単で、かつ常温雰囲気下の作業に
て施工でき、従って接着層の予備付設及び型枠や加熱手
段等の特殊装置を要することなく埋設現場で短時間に効
率よく施工できると共に、基材補強のエポキシ系硬化層
による耐性に優れるカバー層にて熱収縮性チューブによ
る保護層を保護できて、埋設管の推進敷設の際にその保
護層が剥離したり石ころ等で損傷することなく安定に信
頼性よく埋設管継手部の防食保護を長期に持続させるこ
とができる。
【0009】
【発明の実施形態】本発明による保護構造は、継手部を
除く外周にポリオレフィン系防食層を設けてなる管をそ
の継手部を介し順次溶接連結しつつ、その連結管の継手
部に熱収縮性チューブによる保護層を設けて推進工法に
より順次埋設敷設する埋設管の当該継手部に係わるもの
であり、前記保護層の上に、変形性基材に含浸させた常
温硬化型エポキシ樹脂組成物の常温固化によるカバー層
を有してなるものである。その例を図1に示した。1が
埋設管、11が継手部、12が溶接連結部、13がポリ
オレフィン系防食層、2が熱収縮性チューブによる保護
層、3がカバー層である。
【0010】本発明においては、図例の如く熱収縮性チ
ューブによる保護層2の上に、変形性基材に含浸させた
常温硬化型エポキシ樹脂組成物の常温固化によるカバー
層3を有する点を除いて特に限定はない。
【0011】従って保護の対象となる、継手部を除く外
周にポリオレフィン系防食層を設けてなる鋼管等をその
継手部を介し溶接連結したもの、及びその連結管の継手
部に熱収縮性チューブによる保護層を設けたものについ
ては従来に準じることができる。また得られた保護構造
体を推進工法にて順次埋設敷設する方法についても従来
に準じることができる。
【0012】カバー層は、変形性基材に含浸させた常温
硬化型エポキシ樹脂組成物の常温固化層として形成され
る。これにより型枠や加熱手段等の特殊装置を要するこ
となく、埋設現場にて保護カバー力に優れて推進工法に
耐えるものを短時間に簡単な作業にて形成することがで
きる。
【0013】変形性基材に含浸させるエポキシ樹脂組成
物は、常温硬化型ものとされる。これにより加熱手段等
を用いることなく自然環境下等の埋設現場にて常温固化
によるカバー層を形成することができる。かかるエポキ
シ樹脂組成物は、適宜なエポキシ樹脂とそれを常温で硬
化処理しうる硬化剤を用いることにより形成でき、それ
らを埋設現場で混合することにより調製することができ
る。
【0014】従ってエポキシ樹脂としては、常温で液状
を示す二液混合型の適宜なものを用いうる。ちなみにそ
の例としては、ビスフェノールA型やビスフェノールF
型、ビスフェノールS型やそれらの水添型の如きビスフ
ェノール型、フェノールノボラック型やクレゾールノボ
ラック型の如きノボラック型、トリグリシジルイソシア
ヌレート型やヒダントイン型の如き含窒素環型、脂環式
型や脂肪族型、ナフタレン型の如き芳香族型やグリシジ
ルエーテル型、ビフェニル型の如き低吸水率タイプやジ
シクロ型、エステル型やエーテルエステル型、それらの
変性型などがあげられる。エポキシ樹脂は1種又は2種
以上を用いうる。
【0015】一方、硬化剤としても上記の如く、エポキ
シ樹脂を常温で硬化処理しうる適宜なものを1種又は2
種以上用いることができる。ちなみにその例としては、
エチレンジアミンやプロピレンジアミン、ジエチレント
リアミンやトリエチレンテトラミン、それらのアミンア
ダクトの如きアミン系化合物類、就中、脂肪族ポリアミ
ン、トリス(ジメチルアミノメチル)フェノールの如き
フェノール系化合物類などがあげられる。
【0016】硬化剤の使用量は、その種類、エポキシ樹
脂のエポキシ当量やその硬化までの時間(ポットライ
フ)などに応じて適宜に決定することができる。一般に
は、エポキシ基1当量に対し、0.5〜1.5当量、就
中0.6〜1.4当量、特に0.7〜1.2当量の割
合、あるいはエポキシ樹脂100重量部あたり1〜15
重量部、就中2〜10重量部、特に3〜6重量部の割合
で用いられる。
【0017】上記したように常温硬化型エポキシ樹脂組
成物の調製は、ポットライフを制御するため埋設現場に
て行われる。従ってエポキシ樹脂と硬化剤は、それらを
混合して常温硬化型エポキシ樹脂組成物とするまでは分
離した状態におかれる。ポットライフは、適宜に決定し
うるが一般には、埋設作業効率などの点より120分間
以内、就中5〜60分間、特に10〜45分間程度が好
ましい。
【0018】前記の常温硬化型エポキシ樹脂組成物の調
製に際しては、必要に応じて例えばポットライフや含浸
性ないし粘度、得られるカバー層の物性の調節などを目
的に適宜な添加剤を1種又は2種以上配合することがで
きる。その添加剤は、常温硬化型エポキシ樹脂組成物の
調製の際に、第三成分等としてエポキシ樹脂と硬化剤と
は別個に配合することもできるが、埋設現場での効率的
な調製の点よりはエポキシ樹脂又は硬化剤と必要に応じ
溶剤等を使用して予め混合しておくことが好ましい。
【0019】ちなみに前記添加剤の例としては、第三級
アミン類やイミダゾール類、第四級アンモニウム塩類や
有機金属塩類、リン化合物類や尿素系化合物類などの上
記ポットライフの制御等を目的とした、エポキシ樹脂1
00重量部あたり0.05〜7重量部、就中0.1〜5
重量部、特に0.2〜3重量部の硬化促進剤、又はカバ
ー層の物性制御等を目的とした、エポキシ樹脂100重
量部あたり10〜100重量部、就中20〜80重量
部、特に30〜50重量部のポリマー類やモノマー類な
どがあげられる。
【0020】前記のポリマー類やモノマー類としては、
適宜なものを用いることができる。ちなみにその例とし
ては、アクリル系ポリマーやエステル系ポリマー、アミ
ノ系ポリマーやウレタン系ポリマー、シリコーン系ポリ
マーやアルキド系ポリマー、フェノール系ポリマーやフ
ェノキシ系ポリマー、アリレート系ポリマーやスルホン
系ポリマー、アミド系ポリマーやイミド系ポリマー、エ
ーテルスルホン系ポリマーやエーテルイミド系ポリマ
ー、カーボネート系ポリマーやシリコーン系ポリマー、
フッ素系ポリマーやスチレン系ポリマー、ビニルピロリ
ドン系ポリマーやセルロース系ポリマー、アクリロニト
リル系ポリマーやオレフィン系ポリマー、エチレン・酢
酸ビニル共重合体やエチレン・プロピレン共重合体、エ
チレン・エチルアクリレート共重合体やポリビニルブチ
ラール、ポリブタジエンやポリビニルアルコール、エチ
レン・ビニルアルコール共重合体やポリ塩化ビニル、ポ
リ塩化ビニリデンや塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体、
塩化ゴムや塩素化ポリオレフィン、それらのモノマー類
などがあげられる。
【0021】就中、チオール系末端基含有の液状樹脂や
多官能アクリル系モノマー等の如く硬化剤を介したエポ
キシ樹脂の硬化の際に、その硬化物中に官能基等を介し
て共重合しうるものが好ましく用いうる。従って前記の
ポリマー類は、当該官能基を導入した変性物などであっ
てもよい。ポリマー類やモノマー類は1種又は2種以上
を用いることができる。
【0022】また上記の添加剤としては、変形性基材に
含浸させた場合の垂れ防止や着色などを目的に充填剤、
就中、無機系充填剤ないし着色剤も用いうる。その充填
剤等としては、例えばタルクや炭酸カルシウム、クレー
やベントナイト、含水ケイ酸マグネシウムやシリカ、カ
ーボンやチタニアの如き一般的な充填剤やチキソロープ
剤等の増粘剤などの適宜なものを用いうる。
【0023】前記の垂れ防止等の点よりは、例えばエポ
キシ樹脂100重量部あたり10〜150重量部、就中
15〜100重量部、特に20〜80重量部の充填剤等
を配合して軟調なコンパウンドとすることが好ましい。
就中、粘度調節等の点よりはエポキシ樹脂100重量部
あたり10重量部以下、就中1〜7重量部、特に2〜4
重量部の無水シリカの使用が好ましい。
【0024】さらに、例えばフェノール系やアミン系、
有機硫黄系やホスフィン系等の老化防止剤、グリコール
類やシリコーン類、アルコール類等の変性剤、その他、
防錆剤なども上記した添加剤の例としてあげられる。添
加剤は、エポキシ樹脂側又は硬化剤側の一方又は両方に
適宜に配合でき、その両方に同じ添加剤を配合すること
もできる。
【0025】調製した常温硬化型エポキシ樹脂組成物を
含浸させる変形性基材は、その含浸組成物の保持材やカ
バー層の補強材、層厚の調節材や均一化材、衝撃緩和材
や損傷防止材等の保護材などとして機能させることを目
的する。変形性基材としては、必要に応じ常温硬化型エ
ポキシ樹脂組成物を含浸させた状態で埋設管の継手部の
外周に沿わす変形を許容する適宜なものを用いうる。
【0026】一般には例えば、ガラス繊維や他のセラミ
ック繊維、炭素繊維やポリエステル繊維、ポリプロピレ
ン繊維やポリアミド繊維、複数繊維の混合繊維等の適宜
な繊維からなる例えば織布や不織布やフェルトなどが用
いられる。就中、ガラス繊維基材などの、エポキシ樹脂
組成物の固化層との密着力に優れて強度に優れるカバー
層を形成する基材が好ましく用いうる。変形性基材の厚
さは適宜に決定しうるが、一般には見かけ厚さに基づい
て0.1〜15mm、就中0.2〜12mm、特に0.3〜
10mmとされる。変形性基材の寸法は、保護対象の継手
部の寸法や作業性などに応じて適宜に決定することがで
きる。
【0027】カバー層は図例の如く、溶接連結部12を
介した埋設管1,1の継手部11,11の外周に設けた
熱収縮性チューブによる保護層2の上に設けられる。そ
のカバー層の形成は、例えば変形性基材に予め常温硬化
型エポキシ樹脂組成物を含浸させて保護層上に縦巻や横
巻や縦添等の適宜な方式で巻き付ける方式や貼り付ける
方式、又は保護層上に変形性基材を縦巻や横巻や縦添等
の適宜な方式で巻き付け又は貼り付けてそれに常温硬化
型エポキシ樹脂組成物を塗布含浸させる方式などの適宜
な方式にて行うことができる。
【0028】カバー層は、常温硬化型エポキシ樹脂組成
物を含浸した変形性基材を単位として、その単層体にて
形成されていてもよいし、2層又は3層以上の重畳層か
らなる積層体にて形成されていてもよい。一般には、埋
設地の地盤強度などに応じて10層以下、就中5層以
下、特に単層体〜3層体として形成される。なお1層の
厚さは、通例10mm以下、就中8mm以下、特に1〜5mm
である。
【0029】カバー層は、前記の如く保護層上を常温硬
化型エポキシ樹脂組成物を含浸した変形性基材にて包囲
することにより、常温にてエポキシ樹脂組成物の硬化反
応が自然に進行して固化し、目的のカバー層を形成す
る。
【0030】なおカバー層は、図例の如く熱収縮性チュ
ーブによる保護層2の完全保護を目的に、管長方向にお
ける保護層の両端部も含む状態に被覆するように、従っ
てポリオレフィン系防食層13の上にまたがる状態に設
けることが好ましい。またカバー層端部の少なくとも埋
設先行側は、ポリオレフィン系防食層との段差が可及的
に小さくなるように成形された構造が、カバー層の破損
防止などの点より好ましい。
【0031】本発明による保護構造は、推進工法により
順次埋設敷設される例えばガス管や水道管、石油化学プ
ラント管や電線敷設管等の各種の埋設管における継手部
に設けた防食保護層等の上に設けてその下部層を保護す
ることなどの目的に好ましく適用することができる。
【0032】
【実施例】実施例1 ビスフェノールA型エポキシ樹脂100部(重量部、以
下同じ)、多官能アクリル系モノマー40部、タルク3
5部及び無水シリカ3部を混合した混和物A250部
と、チオール系末端基を有する液状樹脂100部、タル
ク35部、無水シリカ3部及び2,4,6−トリス(ジ
メチルアミノメチル)フィノール6部を混合した混和物
B250部を混合して常温硬化型エポキシ樹脂組成物を
調製した。
【0033】次に、前記の常温硬化型エポキシ樹脂組成
物を600mm角のガラス繊維マット上に流延し、それを
ゴムヘラにて押し拡げて均一に含浸させたのち埋設管継
手部の収縮チューブからなる保護層上に縦添式で巻き付
けて常温で30分間放置し、自然硬化したカバー層を得
た。
【0034】なお前記の埋設管は、継手部を除く外周に
ポリオレフィン系防食層を設けた150AのPLP鋼管
をその継手部を介し突合せ方式にて溶接連結し、その継
手部の外周に幅460mmの熱収縮性チューブを装着して
それをガスバーナーにて加熱処理して保護層を形成し、
その表面をサンドペーパーで粗面化処理したものであ
る。
【0035】実施例2 2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フィノー
ルの配合量を4部とした混和物Bを用いて常温硬化型エ
ポキシ樹脂組成物を調製し、それを含浸させたガラス繊
維マット2枚を用いて二重巻し常温で60分間放置して
自然硬化させたほかは、実施例1に準じてカバー層を得
た。
【0036】実施例3 2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フィノー
ルの配合量を2部とした混和物Bを用いて常温硬化型エ
ポキシ樹脂組成物を調製し、それを含浸させたガラス繊
維マット3枚を用いて二重巻し常温で1日間放置して自
然硬化させたほかは、実施例1に準じてカバー層を得
た。
【0037】実施例4 ビスフェノールA型エポキシ樹脂100部、含水ケイ酸
マグネシウム60部、多官能アクリル系モノマー40部
及び無水シリカ4部を混合した混和物C204部と、脂
肪族ポリアミン40部及び無水シリカ4部を混合した混
和物D44部を混合して常温硬化型エポキシ樹脂組成物
を調製し、それを幅280mm、長さ1200mmのガラス
繊維マット上に流延し、それをゴムヘラにて押し拡げて
均一に含浸させたものを2枚作製したのち埋設管継手部
の収縮チューブからなる保護層の上に縦添式で二重巻き
し、常温で30分間放置して、自然硬化したカバー層を
得た。なお前記の埋設管は、300AのPLP鋼管であ
る点を除き実施例1に準じたものである。
【0038】比較例 カバー層を有しない以外は実施例1に準じたもの、従っ
て熱収縮チューブによる保護層が露出したものを用い
た。
【0039】評価試験 実施例1〜3及び比較例で得た埋設管を推進工法により
地下2mの深さに30mの長さで埋設敷設した。また実
施例4で得た埋設管を推進工法により地下2mの深さに
240mの長さで埋設敷設した。
【0040】前記付設の埋設管を取りだして検査したと
ころ、実施例ではカバー層の表面に若干の傷跡は認めら
れたが熱収縮チューブによる保護層には何の欠陥も発見
されなかった。一方、比較例では熱収縮チューブによる
保護層に防食材として実用が困難な状態に剥がれや破損
が発生していた。なお実施例では、埋設前にカバー層を
ホリディーディテクターによりピンホールテストを実施
したがいずれの場合も欠陥部分は存在しなかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の部分断面説明図
【符号の説明】
1:埋設管(11:継手部 12:溶接連結部 13:ポリオ
レフィン系防食層) 2:熱収縮性チューブによる保護層 3:カバー層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 紀之 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 (72)発明者 田中 義憲 福井県福井市二の宮2丁目7番1号 日東 シンコー株式会社内 Fターム(参考) 3H013 BA08

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 継手部を除く外周にポリオレフィン系防
    食層を設けてなる管をその継手部を介し順次溶接連結し
    つつ、その連結管の継手部に熱収縮性チューブによる保
    護層を設けて推進工法により順次埋設敷設する埋設管の
    当該継手部における保護構造において、前記保護層の上
    に変形性基材に含浸させた常温硬化型エポキシ樹脂組成
    物の常温固化によるカバー層を有することを特徴とする
    埋設管継手部の保護構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、カバー層が保護層上
    に巻き付け被覆したガラス繊維基材にアミン系硬化剤含
    有の軟調な常温硬化型エポキシ樹脂組成物を塗布含浸さ
    せたものからなる保護構造。
JP10331969A 1998-11-05 1998-11-05 埋設管継手部の保護構造 Pending JP2000146038A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10331969A JP2000146038A (ja) 1998-11-05 1998-11-05 埋設管継手部の保護構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10331969A JP2000146038A (ja) 1998-11-05 1998-11-05 埋設管継手部の保護構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000146038A true JP2000146038A (ja) 2000-05-26

Family

ID=18249681

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10331969A Pending JP2000146038A (ja) 1998-11-05 1998-11-05 埋設管継手部の保護構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000146038A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101744919B1 (ko) 2016-11-04 2017-06-20 조민구 비굴착 하수관 보강을 위한 상온 경화형 함침튜브, 그리고 이의 제조 방법 및 시공 방법

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101744919B1 (ko) 2016-11-04 2017-06-20 조민구 비굴착 하수관 보강을 위한 상온 경화형 함침튜브, 그리고 이의 제조 방법 및 시공 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4732632A (en) Protecting elongated substrate with multiple-layer polymer covering
CA2273130C (en) Method and apparatus for protecting the weld area of polyolefin coated pipe
US6059908A (en) Method for protecting substrates
JPH09510248A (ja) 硬化性ポリマー組成物および基材保護における使用
US4741940A (en) Articles and methods for protecting substrates
EP0181233B1 (en) Protecting substrates
JP2000146038A (ja) 埋設管継手部の保護構造
US4997685A (en) Elongated substrate with polymer layer covering
JP2001056087A (ja) ガス配管のガス漏れ防止構造
JPS6282022A (ja) 鋼材の防食方法
JP2002147684A (ja) 露出配管サポート部の防食構造
JP2590052B2 (ja) 埋設用シート
EP0272075A1 (en) Protection of joints in elongate substrates
JPH02255293A (ja) ポリオレフィン被覆鋼管の溶接接合部の防食方法
JP2521833B2 (ja) 法面の保護方法
US5573855A (en) Polymer concrete coating for pipe, tubular shapes, other metal members and metal structures
JP2523681B2 (ja) 鋼管の防食方法
JPH03290516A (ja) 鋼矢板の防蝕被覆構造
JP2967097B2 (ja) 重層構造の断熱壁及びその施工方法
JPH04320827A (ja) 鋼材の防食被覆方法
JPS6330631A (ja) 高遮水性能を有するワイヤ−ロ−プの端部構造
EP0141835A1 (en) Protective enclosing of elongate substrates
JPS63266081A (ja) 防食施工法
JPH0450593A (ja) 鋼管接続部の防食方法
JPS637941B2 (ja)