JP2000145765A - 動圧軸受装置 - Google Patents

動圧軸受装置

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JP2000145765A
JP2000145765A JP10322436A JP32243698A JP2000145765A JP 2000145765 A JP2000145765 A JP 2000145765A JP 10322436 A JP10322436 A JP 10322436A JP 32243698 A JP32243698 A JP 32243698A JP 2000145765 A JP2000145765 A JP 2000145765A
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Japan
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dynamic pressure
generating groove
pressure generating
reverse
groove
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Hideki Kanebako
秀樹 金箱
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Nidec Instruments Corp
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Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 潤滑流体としてオイルを用いる場合のみなら
ず空気等の他の流体を用いる場合であっても、簡易な構
成で、正逆いずれの方向においても良好な動圧を得るこ
とを可能とする。 【解決手段】 回転部材3の回転方向が変化するに伴っ
て正圧及び負圧を発生する動圧発生溝51,52が互い
に入れ替わっても、外部連通孔21,22に設けた孔開
閉手段23,24によって、常に、正圧が発生する動圧
発生溝に対応する外部連通孔を閉塞させ、かつ負圧が発
生する動圧発生溝に対応する外部連通孔を開放させるこ
とによって、回転方向にかかわらず必要な正圧を常時保
持するとともに無用な負圧状態を解消させたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、潤滑流体に動圧を
発生させ、その動圧により回転部材を回転自在に支持す
るように構成した動圧軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ポリゴンミラー、磁気ディスク、
光ディスク等の各種回転板を回転駆動させるための動圧
軸受装置に関する提案が種々行われている。動圧軸受装
置においては、固定部材側の動圧軸受面と、回転部材側
の動圧軸受面とが所定の隙間を介して周状に対向するよ
うに配置されており、その対向隙間に動圧軸受部が形成
されている。また、上記両対向動圧面のうちのいずれか
一方側には、動圧発生溝が形成されており、動圧軸受部
内に注入された空気やオイル等の潤滑流体が、回転時に
動圧発生溝のポンピング作用により加圧され、当該潤滑
流体の動圧によって回転部材が固定部材に対して回転可
能に支持されるようになっている。
【0003】このような動圧軸受装置においては、通
常、回転部材の回転方向は一方向に決められており、そ
の回転方向に対応して支持圧力を発生するように動圧発
生溝の傾斜方向が設定されている。一方、場合によって
は正方向と逆方向との両方向に回転を要求されることが
あることから、特開平1−206110号公報に開示さ
れたような正逆回転可能な動圧軸受装置の提案もなされ
ている。このものでは、図6に示されているように、正
方向回転に対応して支持圧力を発生する正方向動圧発生
溝1と、逆方向回転に対応して支持圧力を発生する逆方
向動圧発生溝2とが設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな両方向回転に対応した動圧軸受装置は、潤滑流体と
してオイルを用いたものに限られており、空気を潤滑流
体とした装置には適用することができない。すなわち、
いずれかの方向に回転を継続させた場合には、正方向動
圧発生溝1及び逆方向動圧発生溝2のうちの一方は回転
方向に対応していないことから、図7(b)に示されて
いるように負圧状態となる。なお、図7(b)では、逆
方向動圧発生溝2が負圧となった状態を表している。
【0005】このとき、オイルを潤滑流体に用いた動圧
軸受装置では、上述した負圧領域に存在する溝部(図7
(b)では逆方向動圧発生溝2)がオイル切れとなっ
て、図7(c)に示されているように大気圧状態とな
り、その結果、無用な負圧は生じることがなくなり、回
転部材の支持は良好に行われる。これに対して、空気を
潤滑流体に用いる装置では、図7(b)のように形成さ
れた負圧領域がそのまま存在してしまい、支持圧力であ
る正圧が負圧により相殺される方向にバランスしてしま
い、良好な支持動圧が得られなくなって動圧軸受の機能
を著しく低下させてしまう。
【0006】そこで本発明は、簡易な構成で、あらゆる
潤滑流体に対して良好な軸受特性を得ることができるよ
うにした両方向回転の支持可能な動圧軸受装置を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明では、固定部材に対して回転部
材が周状に面対向しつつ回転可能に配置されているとと
もに、上記固定部材及び回転部材の両対向面に動圧面が
それぞれ形成され、これら両対向動圧面のうちの少なく
とも一方側に、上記回転部材の回転に伴い支持圧力を発
生する動圧発生溝が凹設された動圧軸受装置において、
上記動圧発生溝が、前記回転部材の正方向への回転に対
応して支持圧力を発生する正方向動圧発生溝と、逆方向
への回転に対応して支持圧力を発生する逆方向動圧発生
溝とを含み、これら正方向動圧発生溝及び逆方向動圧発
生溝の各々における最大圧力発生部位にそれぞれ対面す
るようにして、前記固定部材に対して外部連通孔が貫通
形成され、上記外部連通孔には、正方向回転時に前記正
方向動圧発生溝及び逆方向動圧発生溝にそれぞれ対面す
る各外部連通孔を閉塞及び開放し、かつ逆方向回転時に
は上記逆方向動圧発生溝及び正方向動圧発生溝にそれぞ
れ対面する各外部連通孔を閉塞及び開放する孔開閉手段
が設けらている。
【0008】また、請求項2記載の発明では、上記請求
項1記載の正方向動圧発生溝及び逆方向動圧発生溝は、
互いに連通するように繋げられている。
【0009】さらに、請求項3記載の発明では、上記請
求項1記載の前記孔開閉手段は、正圧で閉塞され負圧で
開放される弁機構から構成されている。
【0010】さらにまた、請求項4記載の発明では、上
記請求項1記載の正方向動圧発生溝及び逆方向動圧発生
溝は、ラジアル動圧発生溝又はスラスト動圧発生溝を構
成している。
【0011】本発明においては、回転部材の回転方向が
変化するに伴って正圧及び負圧を発生する動圧発生溝が
互いに入れ替わっても、孔開閉手段によって、常に、正
圧が発生する動圧発生溝に対応する外部連通孔が閉塞さ
れ、かつ負圧が発生する動圧発生溝に対応する外部連通
孔が開放されることとなり、回転方向にかかわらず必要
な正圧が常時保持されるとともに無用な負圧状態が解消
され、正逆いずれの方向においても良好な動圧が得られ
るようになっている。
【0012】このとき、本発明のように、孔開閉手段と
して弁機構を用いれば、簡易な構成で確実な切り替え動
作が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明するが、それに先立って、本発明を適用する空気
動圧軸受を備えた軸回転型のポリゴンミラー駆動用モー
タの構造について図面に基づき説明する。
【0014】図2に示されたポリゴンミラー駆動用モー
タは、デジタルコピー、レーザプリンタ等におけるレー
ザスキャナーを構成するものであって、10000〜3
0000RPM程度の高速回転をするため、軸受には非
接触で回転支持可能な空気動圧軸受等が用いられてい
る。
【0015】すなわち、図2において、ベース1にネジ
止め固定された中空円筒状の軸受部材(固定部材)2内
に、数μm〜十数μmの隙間を隔てて軸部材としてのロ
ータ(回転部材)3が挿入されており、当該ロータ3の
外周面側の動圧面4に形成された正逆両回転用のラジア
ルヘリングボーン溝5と、軸受部材2の内周面側の動圧
面とで構成される空気動圧発生部6によって、上記ロー
タ3が高速回転可能に支承される構成になされている。
さらに上記ベース1の中央柱状部1aの外周には、駆動
コイル7が嵌合固定されており、その駆動コイル7に周
対向するようにして、駆動用の磁気回路をつくる環状マ
グネット8が配置されている。この環状マグネット8
は、上記ロータ3の内部に鉄製のヨーク9を介して配置
されており、上記駆動コイル7と共にモータ駆動部を構
成している。上記正逆両回転用のラジアルヘリングボー
ン溝5は、正逆の両回転方向に対応するようにして互い
に反対方向に向けて配置された正方向動圧発生溝51及
び逆方向動圧発生溝52を備えているが、その詳細構造
については後述する。
【0016】上記ロータ3の先端部(図示上端部)には
環状凸部11が設けられており、この環状凸部11に対
してポリゴンミラー12が嵌合されている。このポリゴ
ンミラー12上には、波形ばね13を介してバランスプ
レート14が同軸に載置されており、そのバランスプレ
ート14側から差し込まれた固定ネジ15がロータ3の
環状凸部11に螺着されることによってポリゴンミラー
12の固定が行われている。
【0017】さらに、上記ベース1の中央柱状部1aの
上部外周及びバランスプレート14の内周には、一対の
環状マグネット16,17が周対向するように取り付け
られている。これらの各環状マグネット16,17に
は、軸方向に極性を逆にして着磁が行われており、これ
によって磁気スラスト軸受が構成されている。
【0018】このとき、上記ロータ(軸部材)3は、ア
ルミニウムまたはアルミニウム合金等の金属より形成さ
れ、当該ロータ3の外周面(動圧面)には、SiCメッ
キが施されているとともに、上述した動圧発生用溝5
が、切削加工により軸方向に一対形成されている。
【0019】一方、上記軸受部材2は、例えばポリカー
ボネート等の熱可塑性樹脂よりなる樹脂成形品であり、
当該軸受部材2の内周面(動圧面)には、潤滑性樹脂層
として例えばポリアミドイミドとポリ四弗化エチレン
(PTFE)を主成分とする塗装膜が形成されている。
上記樹脂成形品としての軸受部材2には、無機フィラー
としての例えばガラスファイバーが所定量充填されてい
る。この充填量は、ガラスファイバーを充填した樹脂成
形品の熱膨張係数が動圧発生部6を構成する相手側の軸
部材3、すなわちアルミニウムまたはアルミニウム合金
の熱膨張係数とほぼ同等となるような充填量となってい
る。
【0020】ここで、上述した正逆両回転用のラジアル
ヘリングボーン溝5を構成している正方向動圧発生溝5
1及び逆方向動圧発生溝52は、特に図1に1本の溝を
例として記載したように、軸方向に連続的するようにし
て形成されており、図示上側の正方向動圧発生溝51
は、回転方向の一方側である正方向回転に対応して支持
圧力を発生する溝構造を備えているとともに、逆方向動
圧発生溝52は、回転方向の他方側である逆方向回転に
対応して支持圧力を発生する溝構造を有している。
【0021】すなわち、これら正方向動圧発生溝51及
び逆方向動圧発生溝52のそれぞれは、周方向に対して
略対称的な角度で延在する一対の傾斜溝部どうしを略
「く」の字形状に閉じるように合流させた構成になされ
ており、その一対の傾斜溝からなる正方向動圧発生溝5
1及び逆方向動圧発生溝52のそれぞれが、図2に示さ
れているように周方向に所定のピッチで反対向きに多数
並設されている。このとき、上記正方向動圧発生溝51
及び逆方向動圧発生溝52の各々を構成している一対の
傾斜溝部のうち、内側すなわち他方側の動圧発生溝側に
隣接する溝部どうしは、互いに連通するように繋げられ
ており、その繋げられた部分に相当する溝部53が、正
方向動圧発生溝25及び逆方向動圧発生溝26の双方で
兼用される溝構成になされている。
【0022】そして、これら正方向動圧発生溝51及び
逆方向動圧発生溝52を構成している一対の傾斜溝部が
合流している頂部は、ロータ3の回転時における最大圧
力発生部になされるが、その最大圧力は、回転方向に対
応した側の動圧発生溝の頂部に発生し、回転方向に対応
していない反対側用の動圧発生溝の頂部には負圧が発生
しようとする。しかしながらこの負圧は、以下に説明す
る通気構成によって良好に解消されるようになってい
る。
【0023】すなわち、図1には、上述した正方向動圧
発生溝51及び逆方向動圧発生溝52のうちの一組のみ
を表しているが、これら正方向動圧発生溝51及び逆方
向動圧発生溝52の各々における傾斜溝部どうしの合流
頂部、すなわち最大圧力発生部位51a,52aに対面
するようにして、前記軸受部材(固定部材)2に外部連
通孔21,22が貫通形成されている。
【0024】これらの外部連通孔21,22の各々は、
周方向に複数個形成されており、軸受部材(固定部材)
2の内周壁面に対して大径の開口部が設けられていると
ともに、その大径開口部から外方側へ向かう途中部分に
段部が形成されており、その段部から外側の部分が小径
通路に形成されている。そして、上記段部に対して、孔
開閉手段としてのリード弁23,24が設けられてお
り、当該リード弁23,24によって上記外部連通孔2
1,22の開閉が行われるようになっている。
【0025】上記リード弁23,24は、軸受部材(固
定部材)2の内部側空間が正圧となったときには閉塞さ
れ、負圧となったときには開放されるように取り付けら
れているが、ロータ3の回転方向によって開閉動作が反
対になされる。すなわち、まず正方向回転時において
は、正方向動圧発生溝51に対面するリード弁23が閉
塞されて当該正方向動圧発生溝51による正圧が保持さ
れるとともに、逆方向動圧発生溝52に対面するリード
弁24は開放される。これにより、上記逆方向動圧発生
溝52により発生させられようとする負圧に応じて、外
部の大気が外部連通孔22を通して軸受部材2内に導入
され、負圧状態が解消させられて略大気圧になされる。
【0026】一方、逆方向回転時においては、逆方向動
圧発生溝52に対面するリード弁24が閉塞されて当該
逆方向動圧発生溝52による正圧が保持されるるととも
に、正方向動圧発生溝51に対面するリード弁23は開
放される。これにより、上記正方向動圧発生溝51によ
り発生させられようとする負圧に応じて、外部の大気が
外部連通孔21を通して軸受部材2内に導入され、負圧
状態が解消させられて略大気圧になされる。
【0027】このように、本実施形態においては、ロー
タ3の転方向が変化するに伴って正圧及び負圧を発生す
る動圧発生溝51,52が互いに入れ替わっても、孔開
閉手段を構成するリード弁23,24によって、常に、
正圧が発生する動圧発生溝51又は52に対応する外部
連通孔21又は22が閉塞され、かつ負圧が発生する動
圧発生溝51又は52に対応する外部連通孔21又は2
2が開放されることとなり、回転方向にかかわらず必要
な正圧が常時保持されるとともに無用な負圧状態が解消
され、正逆いずれの方向においても良好な動圧が得られ
るようになっている。
【0028】また、本実施形態では、孔開閉手段として
のリード弁機構を用いているので、極めて簡易な構成
で、通路の切替え動作が確実に得られる。
【0029】また、図3に示されている実施形態が、上
述した実施形態と異なる点は、外部連通孔31,32
が、段付き状態ではなく同一径の通路から構成されてい
る点であり、他の構成は上述した実施形態と同様であ
る。従って、このような実施形態においても上述した実
施形態と同様の作用・効果を得ることができる。
【0030】さらに、図4に示されている実施形態で
は、前述した図3にかかる実施形態における孔開閉手段
としてのリード弁の代わりに、スプール弁機構41が採
用されている。このスプール弁機構41は、中空円筒状
部材からなる切替筒41aを備えており、当該切替筒4
1aが、軸受部材(固定部材)2の外周壁面に対して軸
方向に摺動自在に取り付けられている。そして、駆動源
41bからの出力が、図示を省略した伝達変換機構を介
して上記切替筒41aに伝達されることによって、当該
切替筒41aが軸方向に適宜往復移動されるように構成
されている。
【0031】すなわち、上記切替筒41aは、正方向回
転時においては、図示のように上昇した位置に移動され
ており、これによって正方向動圧発生溝51に対面する
外部連通孔21が閉塞され、当該正方向動圧発生溝51
による正圧が保持されるとともに、逆方向動圧発生溝5
2に対面する外部連通孔22が開放されて、当該逆方向
動圧発生溝52による負圧が解消されるようになってい
る。一方、逆方向回転時においては、上記切替筒41a
が図示の位置から外部連通孔21,22の軸方向配置ピ
ッチ分だけ下降移動され、逆方向動圧発生溝52に対面
する外部連通孔22が閉塞されて当該逆方向動圧発生溝
52による正圧が保持されるとともに、正方向動圧発生
溝51に対面する外部連通孔21が開放されて当該正方
向動圧発生溝51による負圧が解消されるようになって
いる。このように、本実施形態においても、上述した各
実施形態と同様な作用・効果を得ることができる。
【0032】一方、図5に示された実施形態は、スラス
ト軸受を構成するスラスト板60に対して本発明を適用
した場合を表しており、図示は省略したが、そのスラス
ト板60に対して図示垂直方向に対面するようにして固
定部材(軸受スリーブ)が配置されている。上記スラス
ト板60には、正回転に対応して支持圧力を発生する半
径方向外側の正方向動圧発生溝61と、逆方向回転に対
応して支持圧力を発生する半径方向内側の逆方向動圧発
生溝62とのそれぞれが、略「く」の字形状の溝形状に
形成されており、両者61,62が反対側に向かって閉
じる形状で互いに連通されている。
【0033】一方、これら正方向動圧発生溝61及び逆
方向動圧発生溝62の各々を構成している一対の傾斜溝
どうしの合流頂部、すなわち最大圧力発生部位61a,
62aに対面するようにして、上述した固定部材(軸受
スリーブ)に外部連通孔(図示省略)が貫通形成されて
いる。これらの外部連通孔は、上記固定部材(軸受スリ
ーブ)に対して周方向に複数個形成されており、前述し
た実施形態と同様な弁機構等からなる孔開閉手段が付設
されている。このように本発明は、スラスト軸受に対し
ても同様に適用することができるものである。
【0034】以上、本発明者によってなされた発明の実
施形態を具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変形可能であるというのはいうまでもない。
【0035】例えば、上述した各実施形態のように、動
圧発生溝を回転部材(軸体)側に設ける場合のみなら
ず、固定部材側に形成する場合であっても、本発明は同
様に適用することができる。
【0036】さらに、上述した各実施形態は、潤滑流体
として空気を用いた動圧軸受装置の場合であるが、オイ
ル等の液体を用いた装置に対しても本発明は同様に適用
することができる。
【0037】さらにまた、本発明は、上述したモータ以
外に用いられる動圧軸受装置、例えば、ハードディスク
駆動用(HDD)モータ等に設けられる動圧軸受装置に
対しても本発明は同様に適用することができる。
【0038】
【発明の効果】以上述べたように本発明は、回転部材の
回転方向が変化するに伴って正圧及び負圧を発生する動
圧発生溝が互いに入れ替わっても、外部連通孔に設けた
孔開閉手段によって、常に、正圧が発生する動圧発生溝
に対応する外部連通孔を閉塞させ、かつ負圧が発生する
動圧発生溝に対応する外部連通孔を開放させることによ
って、回転方向にかかわらず必要な正圧を常時保持する
とともに無用な負圧状態を解消させたものであるから、
正逆いずれの方向においても良好な動圧を得ることがで
き、潤滑流体としてオイルを用いる場合のみならず空気
等の他の流体を用いる場合であっても、常に良好な軸受
特性を簡易な構成で得ることができる。
【0039】また、本発明のように、孔開閉手段として
弁機構を用いることによって一層簡易な構成で確実な切
り替え動作を可能とすれば、上述した効果をさらに高め
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる両回転用動圧軸受
装置の構造を表した模式的断面説明図である。
【図2】本発明を適用する動圧軸受を備えた軸固定型の
ポリゴンミラー駆動用モータの一例を表した横断面説明
図である。
【図3】本発明の他の実施形態にかかる両回転用動圧軸
受装置の構造を表した模式的断面説明図である。
【図4】本発明の更に他の実施形態にかかる両回転用動
圧軸受装置の構造を表した模式的断面説明図である。
【図5】本発明の更に他の実施形態にかかる両回転用動
圧軸受装置の構造を表した模式的断面説明図である。
【図6】一般の両回転動圧軸受装置の構造を表した外観
斜視説明図である。
【図7】一般の両回転動圧軸受装置における動圧の発生
状態を表した模式的説明図である。
【符号の説明】
2 軸受部材(固定部材) 3 ロータ(回転部材) 5 正逆両回転用ラジアルヘリングボーン溝 6 空気動圧発生部 51,61 正方向動圧発生溝 52,62 逆方向動圧発生溝 51a,52a 最大圧力発生部位 21,22,31,32 外部連通孔 23,24 リード弁(孔開閉手段) 41 スプール弁機構(孔開閉手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定部材に対して回転部材が周状に面対
    向しつつ回転可能に配置されているとともに、上記固定
    部材及び回転部材の両対向面に動圧面がそれぞれ形成さ
    れ、これら両対向動圧面のうちの少なくとも一方側に、
    上記回転部材の回転に伴い支持圧力を発生する動圧発生
    溝が凹設された動圧軸受装置において、 上記動圧発生溝が、前記回転部材の正方向への回転に対
    応して支持圧力を発生する正方向動圧発生溝と、逆方向
    への回転に対応して支持圧力を発生する逆方向動圧発生
    溝とを含み、 これら正方向動圧発生溝及び逆方向動圧発生溝の各々に
    おける最大圧力発生部位にそれぞれ対面するようにし
    て、前記固定部材に対して外部連通孔が貫通形成され、 上記外部連通孔には、正方向回転時に前記正方向動圧発
    生溝及び逆方向動圧発生溝にそれぞれ対面する各外部連
    通孔を閉塞及び開放し、かつ逆方向回転時には上記逆方
    向動圧発生溝及び正方向動圧発生溝にそれぞれ対面する
    各外部連通孔を閉塞及び開放する孔開閉手段が設けらて
    いることを特徴とする動圧軸受装置。
  2. 【請求項2】 前記正方向動圧発生溝及び逆方向動圧発
    生溝は、互いに連通するように繋げられていることを特
    徴とする請求項1記載の動圧軸受装置。
  3. 【請求項3】 前記孔開閉手段は、正圧で閉塞され負圧
    で開放される弁機構から構成されていることを特徴とす
    る請求項1記載の動圧軸受装置。
  4. 【請求項4】 正方向動圧発生溝及び逆方向動圧発生溝
    は、ラジアル動圧発生溝又はスラスト動圧発生溝を構成
    していることを特徴とする請求項1記載の動圧軸受装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005121574A1 (ja) * 2004-06-10 2005-12-22 Ntn Corporation 動圧軸受

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