JP2000145543A - 内燃機関のシリンダヘッドカバ―取付け構造 - Google Patents

内燃機関のシリンダヘッドカバ―取付け構造

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JP2000145543A
JP2000145543A JP11194976A JP19497699A JP2000145543A JP 2000145543 A JP2000145543 A JP 2000145543A JP 11194976 A JP11194976 A JP 11194976A JP 19497699 A JP19497699 A JP 19497699A JP 2000145543 A JP2000145543 A JP 2000145543A
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JP
Japan
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cylinder head
head cover
coil spring
combustion engine
internal combustion
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JP11194976A
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English (en)
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Noriaki Fujii
徳明 藤井
Kota Yoshiura
光太 吉浦
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F7/00Casings, e.g. crankcases or frames
    • F02F7/006Camshaft or pushrod housings

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  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリンダヘッドに動弁機構を備えた頭上弁式
内燃機関のシリンダヘッドカバー取付け構造を提供する
ことにある。 【解決手段】 シリンダヘッドカバー25の外周縁がシリ
ンダヘッド2に当接して、該シリンダヘッドカバー25が
前記シリンダヘッド2に取付けられる内燃機関1におい
て、クランク軸に対し直交した巾方向シリンダヘッドカ
バー中央部に凹部26が形成され、該凹部26を貫通して一
端が前記シリンダヘッドに固定される結合部材28に、コ
イルスプリング32が遊嵌され、該コイルスプリング32
は、圧縮された状態にて、前記シリンダヘッドカバー25
の凹部26の底面と前記結合部材28の他端のスプリング受
け部33に挟持され、前記コイルスプリング32、結合部材
28およびスプリング受け部33は、前記シリンダヘッドカ
バー25の凹部26内に納められたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本出願発明は、シリンダヘッ
ドに動弁機構を備えた頭上弁式内燃機関のシリンダヘッ
ドカバー取付け構造に関するものである。
【0002】
【従来技術および解決しようとする課題】ボルトとコイ
ルスプリングを用いてシリンダヘッドカバーをシリンダ
ヘッドに取付けたものとして、実開昭56−10144
9号公報および実開昭58−162395号公報に記載
されたものがある。
【0003】実開昭56−101449号公報記載のも
のでは、ボルトがボルト頭部と雄ネジ部とに分割され、
該ボルト頭部の下端と雄ネジ部の上端とにコイルスプリ
ングの上下両端部が一体に結合され、該コイルスプリン
グの外周に嵌合しうるラバーブーツの上端に鍔部が形成
されており、シリンダヘッドカバーのフランジ部に形成
された貫通孔に前記ラバーブーツを嵌挿し、該ラバーブ
ーツ内に前記雄ネジ部、コイルスプリングおよびボルト
頭部を順次嵌挿し、該雄ネジ部の先端をシリンダヘッド
の雌ネジ部に当てがった後、前記ボルト頭部を旋回する
ことにより、前記雄ネジ部を雌ネジ部にネジ込み、シリ
ンダヘッドカバーをシリンダヘッドに取付けるようにな
っていた。
【0004】この考案では、ボルト頭部に加えられるト
ルクがコイルスプリングを介して雄ネジ部に伝達される
ようになっているため、該コイルスプリングの捩れ剛性
が極めて高くないと、雄ネジ部を雌ネジ部に強固に螺合
することができず、ネジ部が外れ易い。そしてこれを回
避すべく該コイルスプリングの捩れ剛性を増大すると、
これに対応して該コイルスプリングの圧縮剛性も高くな
って、ヘッドカバーを弾性的に取付けようとする効果が
著しく低下してしまう不具合がある。
【0005】また、実開昭58−162395号公報記
載のものでは、ロッカーアームを枢支するロッカーシャ
フトホルダーに雌ネジ部が形成され、シリンダヘッドカ
バーを上方から下方へ貫通する雄ネジにコイルスプリン
グが遊嵌されるとともに、該雄ネジが前記雌ネジ部に螺
着されており、コイルスプリングのバネ力でもって、シ
リンダヘッドカバーの周縁部がパッキンを介してシリン
ダヘッドに押付けられるようになっている。
【0006】実開昭58−162395号公報記載のも
のにおいては、シリンダヘッドカバーの頂面より前記雄
ネジの頂部が上方へ著しく突出し、内燃機関の全高が高
くなってしまい、内燃機関の小型化が困難であった。
【0007】またシリンダヘッドカバーからの雄ネジの
突出量を小さくすると、コイルスプリングの剛性が高く
なってしまい、雄ネジの螺入量の変化に対しシリンダヘ
ッドカバーの押付け力が大巾に変動してしまい、適正な
押付け力が得られ難かった。
【0008】
【課題を解決するための手段および効果】本出願発明
は、このような難点を克服した内燃機関のシリンダヘッ
ドカバー取付け構造の改良に係り、請求項1記載の発明
は、シリンダヘッドカバーの外周縁がシリンダヘッドに
当接して、該シリンダヘッドカバーが前記シリンダヘッ
ドに取付けられる内燃機関において、クランク軸に対し
直交した巾方向シリンダヘッドカバー中央部に凹部が形
成され、該凹部を貫通して一端が前記シリンダヘッド側
に固定される結合部材に、コイルスプリングが遊嵌さ
れ、該コイルスプリングは、圧縮された状態にて、前記
シリンダヘッドカバーの凹部底面と前記結合部材の他端
のスプリング受け部に挟持され、前記コイルスプリン
グ、結合部材およびスプリング受け部は、前記シリンダ
ヘッドカバーの凹部内に納められたことを特徴とするも
のである。
【0009】請求項1記載の発明は、前記したように構
成されているので、前記シリンダヘッドカバーの凹部よ
り前記結合部材が上方へ突出することなく該シリンダヘ
ッドカバー凹部にコイルスプリングおよびスプリング受
け部が納められ、内燃機関の小型化が達成される。
【0010】また、前記シリンダヘッドカバー凹部の深
さおよび広さに応じてコイルスプリングの長さおよび巻
き径をそれぞれ大きくすることができるので、変形量が
大きくてバネ定数の小さなコイルスプリングを用いるこ
とができ、シリンダヘッドカバーをシリンダヘッドに適
正に押付けることができる程度の大きさの押付け力でシ
リンダヘッドカバーをシリンダヘッドに取付けることが
できるとともに、その押付け力を微妙に調整することが
できる。
【0011】さらに、請求項2記載のように発明を構成
することにより、シリンダヘッドカバー上部の凹部に少
なくとも下側スプリング受け部が納められるので、該シ
リンダヘッドカバー上部より突出する結合部材の突出長
が可及的に短縮され、内燃機関の小型化が可能となる。
【0012】さらにまた、カムシャフトの上方に位置し
てカムシャフトホルダー等にボルトの如き結合部材を取
付けた場合には、ボルトの締結部長さを確保することが
困難であり、コイルスプリングの保持力が低下する惧れ
があり、また、締結部の長さを長くすると、内燃機関が
大型化してしまい、しかも、カムシャフトの外側に結合
部材を設けた場合も、該結合部材や、該結合部材に遊嵌
されるコイルスプリングおよびスプリング受け部が、外
側にはみ出して内燃機関が大型化してしまう不具合があ
るが、請求項3記載のように発明を構成することによ
り、吸・排気カムシャフト間で、結合部材をヘッド側に
固定することができる結果、吸・排気カムシャフト間の
スペースを有効に利用して、結合部材をヘッド側に固定
できるので、スプリングを安定して保持することができ
るとともに、内燃機関の小型化を図ることができる。
【0013】しかも、請求項4記載のように発明を構成
することにより、吸気カムシャフトと排気カムシャフト
の間に形成されるシリンダヘッドカバーの凹部を有効に
利用して、前記コイルプリング結合部材およびスプリン
グ受け部を設けることができ、しかも、該結合部材の長
さを短縮して、シリンダヘッドカバーの取付け剛性を増
大させることができる。
【0014】そして、請求項5記載のように発明を構成
することにより、結合部材の基部に前記リング状弾性部
材のヘッドカバー端を介してヘッドカバーの凹部を位置
決めして嵌合するため、該ヘッドカバーを安定して支持
することができるとともに、内燃機関から前記結合部材
に伝達された振動を前記リング状弾性部材で遮断して前
記ヘッドカバーに伝達しないようにすることができ、騒
音レベルをできるだけ低減することができる。しかも、
弾性部材を大型化することなく、コイルスプリングの位
置決めを確実に行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図1ないし図3に図示され
た本出願発明の一実施形態について説明する。
【0016】内燃機関1は、図示されない乗用車に搭載
される4ストロークサイクルV型8気筒(片側4気筒)
頭上弁式内燃機関であって、図1に図示されるように、
シリンダヘッド2には、Vバンク内側(図1で右側)に
吸気通路3が形成されるとともに、Vバンク外側に排気
通路4が形成され、該吸気通路3および排気通路4の燃
焼室端部に吸気弁5および排気弁6が開閉自在に設けら
れている。
【0017】また、シリンダヘッド2には、各シリンダ
毎に油圧タペットホルダー7がボルト8でもって一体に
取付けられ、前記吸気弁5,排気弁6の頂端に油圧タペ
ット9の下端が当接するように、該油圧タペットホルダ
ー7に油圧タペット9が摺動自在に嵌装されている。
【0018】さらに、各シリンダ間および該シリンダよ
り外側方に位置して、ロッカーシャフトホルダー10を上
方から下方へ貫通してシリンダヘッド2に螺着されるボ
ルト42により、ロッカーシャフトホルダー10がシリンダ
ヘッド2に一体に取付けられ、該ロッカーシャフトホル
ダー10に吸気ロッカーシャフト11,排気ロッカーシャフ
ト12が貫通され、該吸気ロッカーシャフト11,排気ロッ
カーシャフト12にそれぞれ吸気ロッカーアーム13,排気
ロッカーアーム14が揺動自在に嵌合され、該吸気ロッカ
ーアーム13,排気ロッカーアーム14の上方に位置してロ
ッカーシャフトホルダー10上部に吸気カムシャフト15,
排気カムシャフト16とカムホルダー17とが順次重ねら
れ、該カムホルダー17を貫通してロッカーシャフトホル
ダー10に螺着されるボルト18によって、吸気カムシャフ
ト15,排気カムシャフト16はロッカーシャフトホルダー
10とカムホルダー17とに回転自在に枢支され、前記吸気
カムシャフト15,排気カムシャフト16は図示されないス
プロケットおよびチェンを介してクランクシャフトに連
結されており、該クランクシャフトが2回転する毎に吸
気カムシャフト15,排気カムシャフト16は1回転回転駆
動されるようになっている。
【0019】さらにまた、吸気弁5,排気弁6のステム
19の上端にステムシール20が設けられ、吸気弁5,排気
弁6の上端にバルブスプリングリテーナ21が取付けら
れ、シリンダヘッド2のバルブスプリング受け部22とバ
ルブスプリングリテーナ21とにバルブスプリング23が介
装されており、バルブスプリング23のバネ力により、吸
気弁5,排気弁6は、常時閉塞されるように付勢される
ようになっている。
【0020】また、ロッカーシャフトホルダー10では、
図1に図示されるように、吸気カムシャフト15,排気カ
ムシャフト16の中間に位置する中間連結部24が低く形成
され、該ロッカーシャフトホルダー10およびカムホルダ
ー17に僅かな間隔を存するように、図示されないクラン
クシャフトと平行な吸気カムシャフト15,排気カムシャ
フト16に対し直交するシリンダヘッドカバー25の巾方向
中央部が下方へ窪んだ形状にシリンダヘッドカバー25は
形成され、該シリンダヘッドカバー25の中央凹部26に孔
27が形成され、該孔27を上方から下方へボルト28が貫通
し、中間連結部24に設けられているボルト42の頭部42a
に該ボルト28の下端ネジ部が一体に螺着されている。
【0021】さらに、シリンダヘッドカバー25の孔27と
ボルト28との間に、リング状弾性部材たるゴムブッシュ
29の下方環状突出部30が嵌合され、該ゴムブッシュ29の
上方に径方向位置決め用段部31が形成され、該径方向位
置決め用段部31は下方スプリング受け部たる下方リテー
ナ43で補強され、前記ボルト28に遊嵌され、すなわち隙
間を持ってはめ合わされるコイルスプリング32は、該ボ
ルト28に貫通係止される上方スプリング受け部たる上方
リテーナ33とゴムブッシュ29の径方向位置決め用段部31
と一体の下方リテーナ43とに介装されている。
【0022】さらにまた、シリンダヘッドカバー25の下
方外周縁の全周に亘りパッキン34が嵌着されている。
【0023】しかも、図3に図示されるように、シリン
ダ上方の燃焼室35に点火プラグ36の電極部37が露出する
ように、点火プラグ36がシリンダヘッド2を貫通して螺
着され、シリンダヘッドカバー25を貫通して下端がシリ
ンダヘッド2に嵌着されたガイド管38にハイテンション
コードパイプ39が嵌合され、該ハイテンションコードパ
イプ39の下端は、導電性のコイルスプリング40を介して
点火プラグ36の頭部端子41に接続されている。
【0024】図1ないし図3に図示の実施形態は、前記
したように構成されているため、内燃機関1が始動され
て、図示されないクランクシャフトが回転すると、吸気
カムシャフト15および排気カムシャフト16はその半分の
回転速度で回転駆動され、、吸気ロッカーアーム13およ
び排気ロッカーアーム14は、クランクシャフトが2回転
する毎に、所要のタイミングで1回ずつ吸気カムシャフ
ト15,排気カムシャフト16によって下方へ揺動され、該
吸気ロッカーアーム13および排気ロッカーアーム14の下
方揺動に対応し、バルブスプリング23のバネ力に打勝ち
油圧タペット9を介し吸気弁5および排気弁6が下方へ
駆動されて、該吸気弁5および排気弁6は開放され、吸
気通路3内の新気は吸気弁5を介して燃焼室35に供給さ
れるとともに、燃焼室35内の燃焼ガスは排気弁6を介し
て排気通路4内に排出される。
【0025】また、シリンダヘッドカバー25は、巾方向
中央部の凹部26にて、コイルスプリング32のバネ力によ
り下方へ押圧され、シリンダヘッドカバー25の外周縁は
パッキン34を介してシリンダヘッド2の頂面に均一に押
付けられ、シリンダヘッドカバー25内の空間は確実に密
閉される。
【0026】さらに、ボルト28の頭部およびリテーナ33
は、シリンダヘッドカバー25の巾方向両側部の頂部25a
よりも低いために、内燃機関1の全高が高くなることが
なく、内燃機関1の小型化が可能となる。
【0027】さらにまた、シリンダヘッドカバー25の凹
部26の深さおよび広さが充分にあるため、コイルスプリ
ング32の長さおよび巻き径を大きく取ることができる結
果、コイルスプリング32のバネ定数が小さくなり、ゴム
ブッシュ29の径方向位置決め用段部31とリテーナ33との
距離が変化しても、コイルスプリング32のバネ力による
シリンダヘッドカバー25からシリンダヘッド2への押付
け力がそれ程大きく変化することがなく、安定した押付
け力が得られる。そして、ゴムブッシュ29の径方向位置
決め用段部31とリテーナ33との距離を僅かに変化するこ
とにより、シリンダヘッド2に対するシリンダヘッドカ
バー25の押付け力を微妙に調整することができる。
【0028】しかも、ボルト28の下方螺合部に隣接した
個所で、ゴムブッシュ29の環状突出部30を介してシリン
ダヘッドカバー25の凹部26における孔27が嵌合されてい
るため、シリンダヘッドカバー25は前後左右にずれずに
確固とその取付け位置を維持することができる。
【0029】また、コイルスプリング32の上下両端は、
リテーナ33とゴムブッシュ29の径方向位置決め用段部31
とに嵌込まれているため、コイルスプリング32は安定し
て保持される。
【0030】さらに、ロッカーシャフトホルダー10の中
間連結部24およびボルト42aを介してシリンダヘッド2
に一体的に結合されるボルト28は、リテーナ33およびコ
イルスプリング32の外にさらにゴムブッシュ29を介して
シリンダヘッドカバー25の凹部26に連結されているた
め、内燃機関1の振動は、コイルスプリング32のみなら
ずゴムブッシュ29でもって緩衝されて、シリンダヘッド
カバー25への伝達が抑制されるので、騒音レベルの低下
が可能となる。
【0031】しかも、バネ定数の小さなスプリングを用
いることにより、ヘッドカバー取付け時のヘッドボルト
の締め付け量(回転角)をシビアに調整する必要がな
い。
【0032】そして、パッキン34がへたった際、径方向
位置決め用段部31とリテーナ33の距離が短くなってしま
っても、バネ定数が小さいため、締め付け力の低下を小
さく抑えることが出来、安定した締め付け力を得ること
ができる。
【0033】図1ないし図3に図示された特許請求の範
囲請求項1の実施形態では、シリンダヘッドカバー25の
凹部26を貫通して一端がシリンダヘッド2側に固定され
る結合部材がボルト28であり、このボルト28は、シリン
ダヘッド2に直接固定されておらず、ロッカーシャフト
ホルダー10の中間部24を貫通してシリンダヘッド2に螺
着されたボルト42に、前記結合部材たるボルト28の下端
が螺合固定されていたが、図4に図示されるように、結
合部材であるボルト44は、ロッカーシャフトホルダー10
の中間連結部24を貫通してシリンダヘッド2に一体に螺
合固定されるようになっていてもよい。
【0034】図4に図示の実施形態では、ボルト44の頭
部44aは、図1ないし図3に図示のボルト28と同程度に
長く設定され、該ボルト44の頭部44aには6角孔44bが
形成されるとともにこれよりも深くネジ孔44cが同芯状
に形成され、上方リテーナ33は、ボルト44の頭部44aの
頂面に載置され、該上方リテーナ33を貫通してネジ孔44
cに螺着されるボルト45によってボルト44の頭部44aに
一体に取付けられている。
【0035】このように、結合部材は、図4に図示のボ
ルト44のようにシリンダヘッド2に直接的に一体に固着
されていてもよければ、また、図1ないし図3に図示の
ボルト28のように、カムシャフトホルダー10を貫通して
シリンダヘッド2に螺着されたボルト42に固着され、換
言すれば、該ボルト28はボルト42を介して間接的にシリ
ンダヘッド2に固着されていてもよい。
【0036】また、図5ないし図6に図示されたシリン
ダヘッドカバー取付け構造は、特許請求の範囲請求項2
の実施形態であり、図1ないし図3に図示の実施形態で
は、吸気カムシャフト15と排気カムシャフト16とを押え
るカムホルダー17は、該吸気かムシャフト15および排気
カムシャフト16毎に別個に分割されていたが、前記図5
ないし図6に図示された実施形態では、カムホルダー46
は、吸気カムシャフト15および排気カムシャフト16を同
時に押えるように一体化されている。
【0037】そして、図5ないし図6に図示の実施形態
では、カムホルダー46およびロッカーシャフトホルダー
47を貫通してシリンダヘッド2に螺着されるボルトは、
カムホルダー46およびロッカーシャフトホルダー47の外
側部に配置された2本のボルト48と、該カムホルダー46
およびロッカーシャフトホルダー47の中央部に配置され
た各1本ずつの2種類のボルト49,50とよりなってお
り、各ボルト48,49,50の円柱状頭部48a,49a,50a
には6角孔48b,49b,50bが形成されて、ボルト螺回
用工具がこの6角孔48b,49b,50bに嵌合されるよう
になっている。
【0038】さらに、ボルト48が挿入されるボルト孔に
は、シリンダヘッド2とロッカーシャフトホルダー47と
の合せ部近傍と、ロッカーシャフトホルダー47とカムホ
ルダー46との合せ部近傍とに、合せ部を相互に位置ずれ
を起さないようにするための位置決めスリーブ51,52が
嵌合されている。
【0039】さらにまた、カムホルダー46およびロッカ
ーシャフトホルダー47の中央部に配置されたボルト49,
50は、図5に図示されるように、吸気側と排気側とに千
鳥状に配列され(図5では、ボルト50は排気側に配置さ
れている状態が図示されている)、該ボルト50の円柱状
頭部50aは、図6に図示されるように、他の円柱状頭部
48a,49aに比べて長く形成され、該ボルト50の円柱状
頭部50aには、6角孔50bよりも下方へ長いネジ孔50c
が該6角孔50bと同芯状に形成され、該ボルト50の円柱
状頭部50aに隣接した部分50dはカムホルダー46のボル
ト孔に隙間なく密接して嵌合しうるように太く形成され
ている。
【0040】そして、シリンダヘッドカバー53の中央部
には、リング状弾性部材たるゴムブッシュ54と該ゴムブ
ッシュ54の上部に径方向位置決め用段部55に接する下方
リテーナ57を収納しうる凹部58が形成され、該凹部58に
孔59が形成され、該孔59を上方から下方へ前記ボルト50
が貫通し、該シリンダヘッドカバー53の孔59とボルト50
との間に、前記ゴムブッシュ54の下方環状突出部56が嵌
合され、該ゴムブッシュ54の上部の径方向位置決め用段
部55に下方リテーナ57が載置され、前記ボルト50の頭部
50aに対し同芯状にコイルスプリング60が遊嵌されて前
記下方リテーナ57の外周部上に載置され、該コイルスプ
リング60の上部に上方リテーナ61が当てがわれ、該上方
リテーナ61を貫通してボルト50のボルト孔50cにボルト
62が螺着されており、前記コイルスプリング60の弾性圧
縮変形によるバネ力でもって、シリンダヘッドカバー53
の下端縁が下方へ押されてシリンダヘッド2の上面に圧
接されるようになっている。
【0041】また、図5に図示されるように、千鳥状に
配列されたボルト50の内で、隣接するボルト50の間の中
央に位置してシリンダヘッドカバー53に点火コイル挿入
孔63が形成され、該点火コイル挿入孔63に点火コイル64
の下方円筒部が挿入され、該点火コイル64の上部に取付
け片65が一体に形成され、該取付け片65を貫通してシリ
ンダヘッドカバー53のネジ孔(図示されず)に螺着され
るボルト66によって点火コイル64はシリンダヘッドカバ
ー53に一体に取付けられている。
【0042】さらに、点火コイル64の下方には図3に図
示されるように、点火プラグ(図示されず)が電気的に
接続された状態で、シリンダヘッド2に一体に取付けら
れるようになっている。
【0043】さらにまた、図5に図示されるように、カ
ムホルダー46の上方に位置して上方へ盛上った弯曲部67
がシリンダヘッドカバー53に形成されており、該弯曲部
67によってシリンダヘッドカバー53が補強・補剛される
とともに、該弯曲部67にカムホルダー46が収納されるよ
うになっている。
【0044】図5ないし図6に図示の実施形態は前記し
たように少なくとも下側スプリング受け部であるゴムブ
ッシュ54と下方リテーナ57がシリンダヘッドカバー53の
凹部58に納められるため、シリンダヘッドカバー取付け
構造がシリンダヘッドカバー53より大きく突出せず、内
燃機関1の小型化が可能となる。
【0045】また、カムホルダー46は、吸気ロッカーシ
ャフト11および排気ロッカーシャフト12を同時に装着す
るように一体化されているため、カムホルダー46の取付
け強度、剛性が高く、部品点数の削減でコストダウンが
可能となる。
【0046】さらに、各カムホルダー46およびロッカー
シャフトホルダー47は、これらを貫通してシリンダヘッ
ド2に螺着される4本のボルト48,49,50でもって共締
めされるため、カムホルダー46およびロッカーシャフト
ホルダー47はシリンダヘッド2に強固に装着されるとと
もに、カムホルダー46およびロッカーシャフトホルダー
47を装着するための締結部材であるボルトの数が削減さ
れ、この面でもコストダウンを図ることができる。
【0047】さらにまた、カムホルダー46およびロッカ
ーシャフトホルダー47をシリンダヘッド2に装着する部
材であるボルト50が、コイルスプリング60を遊嵌支持す
る部材を兼ねるため、部品点数がさらに減少する。
【0048】しかも、点火コイル64は、千鳥状に配置さ
れたボルト50群中にて相隣るボルト50の中間位置でシリ
ンダヘッドカバー53に装着されるため、点火コイル64は
安定して強固に保持されるとともに、相隣るボルト50に
干渉されずに比較的大きな点火コイル64がシリンダヘッ
ドカバー53に取付け可能となる。
【0049】また、千鳥状に配置されたボルト50に遊嵌
されるコイルスプリング60によりシリンダヘッドカバー
53が全体的に広く分散して下方へ押圧されて、シリンダ
ヘッドカバー53の下方外周縁がシリンダヘッド2の上面
に均等に当接されるため、シリンダヘッド2とシリンダ
ヘッドカバー53とのシール性が向上する。
【0050】さらに、シリンダヘッドカバー53には上方
へ弯曲した弯曲部67が形成されているため、シリンダヘ
ッドカバー53は補強・補剛され、コイルスプリング60の
バネ力でシリンダヘッドカバー53が変形することもなけ
れば、内燃機関1の振動でシリンダヘッドカバー53が共
振することもない。
【0051】さらにまた、シリンダヘッドカバー53は、
上方へ突出したカムホルダー46に隣接した部分のみ上方
へ弯曲して弯曲部67が形成され、他の部分はシリンダヘ
ッド2に接近した形状に形成されているため、内燃機関
1の上部がコンパクトに小型化されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本出願発明に係る内燃機関のシリンダヘッドカ
バー取付け構造の一実施形態を図示した横断側面図であ
る。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図2のIII −III 線に沿って截断した縦断面図
である。
【図4】図1ないし図3に図示の実施形態と異なる実施
形態の要部縦断面図である。
【図5】図1ないし図4に図示の実施形態とさらに異な
る実施形態に一部欠截平面図である。
【図6】図5のVI−VI線に沿って裁断した横断面図
である。
【符号の説明】
1…内燃機関、2…シリンダヘッド、3…吸気通路、4
…排気通路、5…吸気弁、6…排気弁、7…油圧タペッ
トホルダー、8…ボルト、9…油圧タペット、10…ロッ
カーシャフトホルダー、11…吸気ロッカーシャフト、12
…排気ロッカーシャフト、13…吸気ロッカーアーム、14
…排気ロッカーアーム、15…吸気カムシャフト、16…排
気カムシャフト、17…カムホルダー、18…ボルト、19…
ステム、20…ステムシール、21…バルブスプリングリテ
ーナ、22…バルブスプリング受け部、23…バルブスプリ
ング、24…中間連結部、25…シリンダヘッドカバー、26
…凹部、27…孔、28…ボルト、29…ゴムブッシュ、30…
環状突出部、31…径方向位置決め用段部、32…コイルス
プリング、33…上方リテーナ、34…パッキン、35…燃焼
室、36…点火プラグ、37…電極部、38…ガイド管、39…
ハイテンションコードパイプ 、40…コイルスプリン
グ、41…頭部端子、42…ボルト、43…下方リテーナ、4
4,45…ボルト、46…カムホルダー、47…ロッカーシャ
フトホルダー、48,49,50…ボルト、51,52…位置決め
スリーブ、53…シリンダヘッドカバー、54…ゴムブッシ
ュ、55…径方向位置決め用段部、56…環状突出部、57…
下方リテーナ、58…凹部、59…孔、60…コイルスプリン
グ、61…上方リテーナ、62…ボルト、63…点火コイル挿
入孔、64…点火コイル、65…取付け片、66…ボルト、67
…弯曲部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダヘッドカバーの外周縁がシリン
    ダヘッドに当接して、該シリンダヘッドカバーが前記シ
    リンダヘッドに取付けられる内燃機関において、 クランク軸に対し直交した巾方向シリンダヘッドカバー
    中央部に凹部が形成され、該凹部を貫通して一端が前記
    シリンダヘッド側に固定される結合部材に、コイルスプ
    リングが遊嵌され、該コイルスプリングは、圧縮された
    状態にて、前記シリンダヘッドカバーの凹部底面と前記
    結合部材の他端のスプリング受け部に挟持され、前記コ
    イルスプリング、結合部材およびスプリング受け部は、
    前記シリンダヘッドカバーの凹部内に納められたことを
    特徴とする内燃機関のシリンダヘッドカバー取付け構
    造。
  2. 【請求項2】 シリンダヘッドカバーの外周縁がシリン
    ダヘッドに当接して、該シリンダヘッドカバーが前記シ
    リンダヘッドに取付けられる内燃機関において、 シリンダヘッドカバー上部に凹部が形成され、該凹部を
    貫通して一端が前記シリンダヘッド側に固定される結合
    部材に、コイルスプリングが遊嵌され、該コイルスプリ
    ングは、圧縮された状態にて、前記シリンダヘッドカバ
    ー凹部底面側にリング状弾性部材を介して設けられた下
    側スプリング受け部と前記結合部材の他端の上側スプリ
    ング受け部に挟持され、少なくとも前記下側スプリング
    受け部は、前記シリンダヘッドカバーの凹部内に納めら
    れたことを特徴とする内燃機関のシリンダヘッドカバー
    取付け構造。
  3. 【請求項3】 シリンダヘッドカバーの外周縁がシリン
    ダヘッドに当接して、該シリンダヘッドカバーが前記シ
    リンダヘッドに取付けられる内燃機関において、 前記シリンダヘッドカバー内に吸気カムシャフトおよび
    排気カムシャフトが設けられ、該シリンダヘッドカバー
    上部に凹部が形成され、該凹部を貫通して一端が前記シ
    リンダヘッド側に固定される結合部材に、コイルスプリ
    ングが遊嵌され、該コイルスプリングは、圧縮された状
    態にて、前記シリンダヘッドカバーの凹部底面と前記結
    合部材の他端のスプリング受け部に挟持され、前記結合
    部材は、前記吸気カムシャフトおよび排気カムシャフト
    の間で、シリンダヘッド側に固定されたことを特徴とす
    る内燃機関のシリンダヘッドカバー取付け構造。
  4. 【請求項4】 前記シリンダヘッドカバーの凹部を挟ん
    で両側に位置する吸気カムシャフトと排気カムシャフト
    をそれぞれ支持するカムシャフトホルダーを相互に一体
    に連結する連結部に前記結合部材が固着されたことを特
    徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項記載の
    内燃機関のシリンダヘッドカバー取付け構造。
  5. 【請求項5】 前記コイルスプリングの一端はリング状
    弾性部材を介して前記ヘッドカバーに当接され、該リン
    グ状弾性部材のヘッドカバー側一端部は、該ヘッドカバ
    ーと前記結合部材との間に嵌合され、前記リング状弾性
    部材の他端部には、前記コイルスプリングの内面に接す
    る径方向位置決め段部が形成されたことを特徴とする請
    求項1ないし請求項4のいずれか1項記載の内燃機関の
    シリンダヘッドカバー取付け構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013087701A (ja) * 2011-10-19 2013-05-13 Honda Motor Co Ltd オーバヘッドカムエンジン
WO2017082292A1 (ja) * 2015-11-12 2017-05-18 いすゞ自動車株式会社 内燃機関のアース構造

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