JP2000144871A - 開閉蓋 - Google Patents

開閉蓋

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JP2000144871A
JP2000144871A JP10326428A JP32642898A JP2000144871A JP 2000144871 A JP2000144871 A JP 2000144871A JP 10326428 A JP10326428 A JP 10326428A JP 32642898 A JP32642898 A JP 32642898A JP 2000144871 A JP2000144871 A JP 2000144871A
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義隆 宇江
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浩 山本
Kiyoshi Suzuki
清 鈴木
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卓嗣 濱田
Hifumi Kurokawa
一二三 黒川
Ko Yamamoto
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Abstract

(57)【要約】 【課 題】投雪口に設けられ、開閉可能な格子状の溝蓋
を備えた開閉蓋において、投雪する際、バランスウェイ
トが雪の落下の妨げとならないようにすると共に、溝蓋
を閉めたときには嵩張らないようにし、搬送や保管コス
トを低減させる。 【解決手段】投入口1を構成する矩形状のフレーム2に
枢軸3とバランスウェイト軸5を横向きに並設してチェ
ーン伝動機構により互いに連動させ、枢軸3により開閉
可能に軸支した溝蓋4を開けたときには、バランスウェ
イト軸5にて軸支されるバランスウェイト6を溝蓋4の
手前側で溝蓋4と対向して下向きに垂下し、溝蓋4を閉
じたときには溝蓋4と並行して折り重なるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、人が出入りする出
入口或いは各種の原料、製品、廃棄物等を投入する投入
口に設けられ、開閉が容易にできる開閉蓋に関する。
【0002】
【従来技術】開閉蓋が設置される箇所の一例に雪国にお
ける排雪施設として道路下に配設された流雪溝への投雪
口がある。すなわち雪国では除雪車により除雪されて道
路脇に堆積する雪、屋根から降ろされて軒下に堆積する
雪、その他道路等上の積雪を除排雪するための施設とし
て道路下に暗渠状の流雪溝が設けてあり、流雪溝には道
路脇に道路に沿い適宜の間隔を存して開閉蓋を備えた投
雪口が設けられている。そして除排雪時には開閉蓋を開
けて周囲より掻き集めた雪を投雪口より投入し、河川よ
り導入した河川水や家庭から排出される温排水を利用し
て流している。
【0003】こうした流雪溝は通常、主要道路下に設置
されているが、主要道路には重量のある大型車両も通行
するため蓋にはかなりな剛性が必要とされ、そのため蓋
の重量が大となって開閉が困難となっている。特開平8
−68101号には、蓋の開閉を容易にするために蓋の
開閉に連動して昇降するバランスウェイト付アームを設
けたものが開示され、また特許第2613184号に
は、投雪口の一側にハッチ軸とバランスウェイト軸を上
下に配置し、ハッチ軸に蓋を、バランスウェイト軸にバ
ランスウェイトを取付けたものが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】バランスウェイトを備
えた蓋は、大きな力を要さず、軽快に開閉できる利点が
ある。とくに特許第2613184号に開示されるもの
は、蓋を開いたときバランスウェイトが垂下することに
より蓋の開放状態が安定すると共に、バランスウェイト
が投雪の妨げとなることがなく、また蓋を閉じたときに
は蓋とバランスウェイトがほゞ並行するように近接して
嵩張らず、組立状態のスペースが狭くできて搬送及び保
管コストが低減する利点がある。
【0005】本発明は、上述の開閉蓋に改良を加えたも
ので、第1の目的は蓋を開けたとき、バランスウェイト
がより一層原料や廃棄物等を投入するときの邪魔になら
ないようにするものであり、第2の目的は蓋を閉じたと
きより一層嵩張らないようにするものである。
【0006】
【課題の解決手段】請求項1記載の発明は、第1の目的
を達成するための発明で、投入口一側の枢軸に軸支され
て開閉可能であり、各種の原料や廃棄物等を投入する投
入口に設けられる開閉蓋において、上記枢軸と横方向に
適宜の間隔を存して配置されるバランスウェイト軸にバ
ランスウェイトを軸着し、枢軸とバランスウェイト軸を
伝動機構により同方向に回転するように連結させて蓋を
開けたときバランスウェイトが下向きになるようにした
ことを特徴とする。
【0007】本発明によると、蓋を開けた状態で原料や
廃棄物等を投入口に蓋に向かって投入するとき、バラン
スウェイトは手前側で下向きに垂下するため原料や廃棄
物等の投入の妨げとなることがない。本発明の伝動機構
としては、歯車伝動機構、チェーン伝動機構、ベルト伝
動機構等が挙げられる。
【0008】請求項2記載の発明は、第1の目的を達成
する別の発明で、人が出入りし、或いは原料や廃棄物等
を投入する投入口を構成する枠と、枠の一側に開閉可能
に軸支される蓋と、枠の外側に軸支され、蓋の開閉と連
動して回動するバランスウェイトよりなることを特徴と
する。本発明によると、バランスウェイトは枠外側に軸
支されるためバランスウェイトが人の出入りや原料や廃
棄物等を枠内に投入するときの妨げとなることはない。
【0009】本発明において、蓋を軸支する枢軸やバラ
ンスウェイトを軸支するバランスウェイト軸は、枠に横
架して枠内に配置されていてもよいが、枠の一辺又は対
向辺に軸支し、枠内に横架されないようにするのが望ま
しい。これにより枢軸やバランスウェイト軸も人の出入
り或いは原料や廃棄物等の投入の妨げとなることがな
い。
【0010】なお、本発明の枢軸とバランスウェイト軸
は横向きに並設されていても縦向きに並設されていても
よいが、いづれにしても両軸は上述の伝動機構により連
結され、連動して回転する。請求項3記載の発明は、第
2の目的を達成するための発明で、出入口一側の枢軸に
軸支されて開閉可能であり、人が出入りする出入口、或
いは各種の原料や廃棄物等を投入する投入口に設けられ
る開閉蓋において、バランスウェイトを軸支するバラン
スウェイト軸を上記枢軸の横方向に適宜の間隔を存して
配置し、枢軸とバランスウェイト軸を伝動機構により連
結し、蓋を閉じたときバランスウェイトが蓋と並行ない
しほゞ並行するようにしたことを特徴とする。
【0011】本発明によれば、蓋を閉じたとき、バラン
スウェイトが蓋に折り重なって並行ないしほゞ並行する
が、枢軸とバランスウェイト軸を横方向に並設すること
により、縦方向に並設するより嵩張りを少なくすること
ができる。本発明においてもバランスウェイトは、蓋に
格子状の溝蓋を使用する場合、バランスウェイトを投入
口を塞ぐプレート状のものとすると、蓋の機能を果たす
ことができる。
【0012】また伝動機構としては前述したものと同様
のものが用いられる。請求項4記載の発明は、第2の目
的を達成する別の発明で、請求項2記載の発明におい
て、蓋を軸支する枢軸の横方向にバランスウェイトを軸
支するバランスウェイト軸を設けたことを特徴とする。
本発明の枢軸とバランスウェイト軸は上述の伝動機構に
より連結され連動するが、バランスウェイトは蓋を開い
たとき蓋と同じ側に垂下するようにしてもよいし、蓋と
離れた側で蓋と対向して垂下するようにしてもよい。
【0013】請求項5記載の発明は、第1及び第2の目
的を達成するための発明で、請求項1記載の発明におい
て、蓋を閉じたときバランスウェイトが蓋と並行ないし
ほゞ並行するようにしたことを特徴とする。本発明によ
ると、原料や廃棄物等を開けた蓋に向かって投げ入れる
とき、バランスウェイトが投入口の妨げとなるこがな
く、またバランスウェイトを蓋と折り重ねたとき両軸を
縦設するのと比べ、嵩張りが少なくなる。
【0014】本発明のバランスウェイトは、蓋に格子状
をなす、いわゆるグレーチングと称される溝蓋を用いた
場合、バランスウェイトを投入口を塞ぐプレート状のも
のとすると、バランスウェイトが蓋の機能を果たし、土
砂やごみが投入口に落下するのを防ぐことができるう
え、臭気や熱伝達の遮断機能を果たすことができる。こ
の場合、プレート状のバランスウェイトには、開口部を
形成すると共に、開口部を塞ぐ薄板を着脱可能に取付け
るのが望ましい。夏には取外すことにより開口部から排
水できるようになり、また冬には取付けて開口部を塞ぐ
ことにより断気効果を持たせ、臭気や熱伝達の遮断効果
を奏するようになる。
【0015】したがって請求項6記載の発明は、請求項
5記載の発明において、蓋を格子状の溝蓋となすと共
に、バランスウェイトを投入口を塞ぐことのできるプレ
ート状のものとして開口部を形成し、かつバランスウェ
イトに開口部を塞ぐ薄板を着脱可能に取付けたことを特
徴とする。薄板は、蓋を閉じるとき、バランスウェイト
との間の隙間よりバランスウェイト上に挿入して取付け
ることもできるが、蓋を開くとき落下し、また支えて開
くときの障害となる。この問題を解消するために、バラ
ンスウェイトに薄板の係止手段を設けて取付けた薄板
が、動かないようにするのが望ましい。
【0016】したがって請求項7記載の発明は、請求項
6記載の発明において、バランスウェイトに薄板を係止
手段によって係止させたことを特徴とする。本発明の係
止手段としては、例えばバランスウェイト上に取付けた
薄板の両端をバランスウェイトと共に挟み込んで止着す
るクリップ、バランスウエィトに薄板を吸着する磁石、
バランスウェイトに形成される薄板の挿入溝、バランス
ウェイトに突設され、薄板が挿入されるガイドレール等
が挙げられる。
【0017】なお、上記各発明の蓋は格子状の溝蓋のほ
か、投入口を塞ぐプレートであってもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】図1ないし図3は、投雪口に設け
られる開閉蓋を示すもので、投入口1を構成し、道路脇
に設置される受枠2と、受枠2の対向辺の一側に枢軸3
にて開閉可能に軸支される格子状の溝蓋4と、対向辺の
他側にバランスウェイト軸5にて開閉可能に軸支され、
自由端側にプレートを重ねた構造をなすバランスウェイ
ト6と、枢軸3とバランスウェイト軸5とを両軸3及び
5が同方向に回転するように連結するチェーン伝動機構
Aとからなり、溝蓋4を開けると、バランスウェイト6
が下向きに旋回して溝蓋4と対向して垂下し(図2)、
溝蓋4を閉じると、バランスウェイト6が溝蓋4に折り
重なって並行し水平となる。
【0019】本実施形態によると、溝蓋4を開けた状態
で投入口1に溝蓋4に向かって投雪するとき、バランス
ウェイト6は手前側にあるため雪の落下の妨げになるこ
とはない。溝蓋4を閉めるときには、バランスウェイト
6は溝蓋4と並行に折り重ねられ、嵩張ることがないう
え、流雪溝の保温機能を果たし、流雪溝に投下される雪
の融雪を促進する。
【0020】図4は、プレート状のバランスウェイト7
に一定間隔で三列の開口部8を形成すると共に、裏側に
係止手段としてのガイドレール9を三列突設してなるも
ので、各ガイドレール9に例えばアルミニウム製やプラ
スチック製の軽量な薄板10を挿入して開口部8を塞ぐ
ことができるようにしてある。薄板10はガイドレール
9に圧入して摩擦保持させれば、蓋を開いてバランスウ
ェイト7を下げたとき滑り落ちることはないが、圧入は
薄板の出し入れを困難にする。逆に出し入れを容易にす
ると、蓋を開いたとき滑り落ち易くなる。この問題を解
消するには、枢軸と反対側のガイドレール自由端に滑り
止めを設け、図2に示すようにバランスウェイト7を下
げた状態で上方より薄板を出し入れするとよい。なお、
ガイドレール9は図4に示す向きと直交して配置しても
よい。この場合、開閉時に薄板が脱落するおそれはな
い。
【0021】図5及び図6に示す開閉蓋は、図1ないし
図3に示すものと同じ構造の受枠11に格子状の溝蓋1
2を同様にして開閉可能に軸着すると共に、受枠11の
一辺外側にプレート状のバランスウェイト13を縦向き
にして軸着し、溝蓋12を軸支する枢軸14と、バラン
スウェイト13を軸支するバランスウェイト軸15とを
スプロケット16A、16Bと、スプロケット16A、
16Bに固着のチェーン17とよりなるチェーン伝動機
構Bにより互いに逆向きに回動するように連結してなる
もので、別の例では、枢軸14とバランスウェイト軸1
5は歯車伝動機構により連結される。
【0022】本実施形態によると、投入口にはバランス
ウェイトがないため投雪時、雪の落下の妨げとなること
がない。溝蓋を閉めたときにはバランスウェイト13が
持上げられるため嵩張りを少なくすることができる。
【0023】
【発明の効果】請求項1記載の発明によると、持ち上げ
た蓋が邪魔となって原料や廃棄物等は通常、持ち上げた
蓋に向かって投入されるようになるが、この際、バラン
スウェイトは投入方向の手前で下向きをなすため原料や
廃棄物等の落下の妨げとなることがない。
【0024】請求項2記載の発明によると、バランスウ
ェイトは投入口内にないため人が出入りしたり、原料や
廃棄物等を投入するときの妨げとなることはない。請求
項3記載の発明によると、蓋を閉めたときバランスウェ
イトが並行に折り重なって嵩張りがより少なくなり、搬
送及び保管コストが低減される。請求項4記載の発明に
よると、請求項2記載の発明において奏する効果と共
に、蓋を閉めたときの嵩張りを少なくする、という効果
を併せて奏する。
【0025】請求項5記載の発明によると、上述する請
求項1及び3記載の効果を併せて奏することができる。
請求項6記載の発明によると、薄板を取付けることによ
りバランスウェイトで投入口を塞いだときの断気機能を
果たし、臭気や熱伝達を遮断することができる一方、薄
板を取り外したときには、格子状の溝蓋を通して流入す
る雨水等を開口部から排水することが可能となる。
【0026】請求項7記載の発明によると、蓋を開いて
バランスウェイトを下向きに向けたとき、薄板がバラン
スウェイトより脱落するのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる開閉蓋の平面図。
【図2】溝蓋を開けたときの状態を示す図。
【図3】溝蓋を閉めたときの状態を示す図。
【図4】バランスウェイトの一態様を示す斜視図。
【図5】本発明に係わる開閉蓋の別の態様を示す図。
【図6】同側面図。
【符号の説明】
1・・投入口 2、11・・受枠 3、14・・枢軸 4、12・・溝蓋 5、15・・バランスウェイト軸 6、7、13・・バランスウェイト 8・・開口部 9・・ガイドレール 10・・薄板 A、B・・チェーン伝動機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 清 広島県呉市築地町1−24 株式会社ダイク レ内 (72)発明者 濱田 卓嗣 広島県呉市築地町1−24 株式会社ダイク レ内 (72)発明者 黒川 一二三 広島県呉市築地町1−24 株式会社ダイク レ内 (72)発明者 山本 耕 広島県呉市築地町1−24 株式会社ダイク レ内 Fターム(参考) 2D063 CB12 DA12

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】投入口一側の枢軸に軸支されて開閉可能で
    あり、各種の原料や廃棄物等を投入する投入口に設けら
    れる開閉蓋において、上記枢軸と横方向に適宜の間隔を
    存して配置されるバランスウェイト軸にバランスウェイ
    トを軸着し、枢軸とバランスウェイト軸を伝動機構によ
    り同方向に回転するように連結させて蓋を開けたときバ
    ランスウェイトが下向きになるようにしたことを特徴と
    する開閉蓋。
  2. 【請求項2】人が出入りし、或いは原料や廃棄物等を投
    入する投入口を構成する枠と、枠の一側に開閉可能に軸
    支される蓋と、枠の外側に軸支され、蓋の開閉と連動し
    て回動するバランスウェイトよりなることを特徴とする
    開閉蓋。
  3. 【請求項3】出入口一側の枢軸に軸支されて開閉可能で
    あり、人が出入りする出入口、或いは各種の原料や廃棄
    物等を投入する投入口に設けられる開閉蓋において、バ
    ランスウェイトを軸支するバランスウェイト軸を上記枢
    軸の横方向に適宜の間隔を存して配置し、枢軸とバラン
    スウェイト軸を伝動機構により連結し、蓋を閉じたとき
    バランスウェイトが蓋と並行ないしほゞ並行するように
    したことを特徴とする開閉蓋。
  4. 【請求項4】蓋を軸支する枢軸の横方向にバランスウェ
    イトを軸支するバランスウェイト軸を設けたことを特徴
    とする請求項2記載の開閉蓋。
  5. 【請求項5】蓋を閉じたときバランスウェイトが蓋と並
    行ないしほゞ並行するようにしたことを特徴とする請求
    項1記載の開閉蓋。
  6. 【請求項6】蓋を格子状の溝蓋となすと共に、バランス
    ウェイトを投入口を塞ぐことのできるプレート状のもの
    として開口部を形成し、かつバランスウェイトに開口部
    を塞ぐ薄板を着脱可能に取付けたことを特徴とする請求
    項5記載の開閉蓋。
  7. 【請求項7】バランスウェイトに薄板を係止手段によっ
    て係止させたことを特徴とする請求項6記載の開閉蓋。
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