JP2000144846A

JP2000144846A - 大便器および便座装置

Info

Publication number: JP2000144846A
Application number: JP10341031A
Authority: JP
Inventors: Shinichi Arita; 新一有田; Hironori Yamazaki; 洋式山崎; Atsushi Kai; 敦甲斐; Shigeru Mizoguchi; 茂溝口; Kiyoshi Monobe; 清物部; Seiichiro Inoue; 誠一郎井上; Masaki Miura; 正樹三浦; Yoshinori Sagara; 芳則相良
Original assignee: Toto Ltd
Current assignee: Toto Ltd
Priority date: 1998-11-13
Filing date: 1998-11-13
Publication date: 2000-05-26

Abstract

(57)【要約】【課題】大便器において清潔性を維持する。【解決手段】大便器または衛生洗浄便座装置に水、洗
剤、酸性水、次亜塩素酸を大便器に吐出する機構を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は大便器の清潔性の維
持に好適な大便器または便座装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】図１は従来の大便器構造の説明図であ
る。大便器において汚物を洗浄する方法は以下の通りで
ある。給水タンクまたは洗浄弁より給水部１に水が供給
されリム内通水部２を通り、洗浄水吐出穴３から洗浄面
４に吐出される。この吐出された水により、洗浄面４に
排泄された汚物をサイホン作用等を用いてトラップ部５
を介して排出部６から排出する。なお本発明で言う大便
器は図１では図示しないが便座、便蓋まで含む。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の大便器では、洗
浄面４に排泄された汚物を洗浄水吐出穴３より洗浄面４
に吐出される水により流す。以下この吐出された水を汚
物洗浄水と呼ぶこととする。しかし、強固に付着した汚
物はこの汚物洗浄水では流れないこともあり汚れとして
残ることがある。また水垢、かびなどの汚れも汚物洗
浄水では流れない。また、洗浄水吐出穴３より上の部分
の汚れも汚物洗浄水にふれないため汚れとして残る。こ
れらの汚れを落とすため人により洗剤などを用いて清掃
が行われている。本発明は、上記課題を解決するために
なされたもので、本発明の目的は、セルフクリーニング
を行う大便器または大便器を清掃する衛生洗浄便座装置
を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項１〜４は、大便器に大便器洗浄用のノズル機構
を設けノズルから水、洗剤、酸性水、次亜塩素酸を吐出
するため強固に付着した汚物も表面から剥離し、かび、
水垢なども清掃される。また、汚物洗浄水が流れない部
分や便座、便蓋に向けて吐出することにより、この部分
の汚れも清掃される。

【０００５】上記目的を達成するために請求項５〜８は
便座装置に清掃用の水、洗剤、酸性水、次亜塩素酸を大
便器に吐出する機構を設けたので大便器に付着した汚
物、かび、水垢などの汚れが取れる。また、汚物洗浄水
が流れない部分や便座、便蓋に向けて吐出することによ
り、この部分の汚れも清掃される。

【０００６】

【発明の実施の形態】図２は本発明を実施した大便器の
１実施例である。人体が着座する便座１２の背部には、
給水の開閉機構、洗剤が格納されるタンク、および、そ
れらを制御するコントローラなどを内蔵する大便器清掃
装置本体１４が配置されている。洗浄ノズル１３は大便
器清掃装置本体１４から洗浄面中央に向かって後方から
伸縮するように配置されている。その駆動に当たって
は、大便器清掃装置本体１４上面に配置された操作部１
５の操作スイッチを押す。

【０００７】図３は本発明を実現した洗浄ノズル機構の
１実施例の斜視図である。ノズルヘッド２５は給水され
る経路となるノズル本体２４と共に、モーター２１の駆
動力を伝達するタイミングベルト２３によって洗浄面中
央に向かう方向の伸縮動作を実施する。ノズルヘッド２
５とノズル本体２４はフレーム２２によって支えられて
いる。フレーム２２は大便器清掃装置本体１４に固定さ
れる。ノズルヘッド２５はノズル本体２４に回転できる
ように取り付けられ、吐出穴はノズルヘッド２５に回転
力を与えるような接線方向に向けて設けられる。これに
より水などの吐出によりノズルヘッド２５が回転する。

【０００８】なお、この洗浄ノズル１３から吐出される
水によって、大便器本体だけでなく、人体の肛門部や女
性の局部を洗浄しても良い。

【０００９】本発明の実施例によると使用者が便蓋１１
を締め、操作部１５のスイッチを入にすると、まず洗浄
ノズル１３は、伸縮動作を始め、洗剤の吐出によりノズ
ルヘッド２５は回転を始める。一定時間後、洗浄ノズル
の伸縮と洗剤の吐出を終える。このことよりまんべんな
く洗剤を付着させることができる。一定時間経過後、洗
剤が汚れとなじんだ後、洗浄ノズル１３は、高圧で吐出
しながら、伸縮を行う。このとき水の吐出によりノズル
ヘッド２５は回転している。一定時間後、洗浄ノズルの
伸縮と水の吐出を終える。これらの一連の動作により、
表面の汚れを取ることができる。また、吐出する方向を
調整することにより、大便器の上面や便座の裏側などの
汚れも取ることが出来る。

【００１０】なお、操作部１５は、タイマーなどと連動
し定期的に清掃する機構や、画像処理などを行い汚れの
具合を検知し、自動的に行う構成であっても良い。ま
た、洗浄ノズル１３から吐出するのは、酸性水や、水道
水を電気分解してえられる次亜塩素酸は細菌、カビなど
を殺す作用があり、これらを吐出するとカビなどの汚れ
に対してより効果的である。

【００１１】

【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項１〜４では、大便器に大便器洗浄用のノズ
ル機構を設けノズルから水、洗剤、酸性水、次亜塩素酸
を吐出するため強固に付着した汚物も表面から剥離し、
かび、水垢なども清掃される。また、汚物洗浄水が流れ
ない部分や便座、便蓋に向けて吐出することにより、こ
の部分の汚れも清掃される。

【００１２】請求項５〜８では便座装置に清掃用の水、
洗剤、酸性水、次亜塩素酸を大便器に吐出する機構を設
けたので大便器に付着した汚物、かび、水垢などの汚れ
が取れる。また、汚物洗浄水が流れない部分や便座、便
蓋に向けて吐出することにより、この部分の汚れも清掃
される。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の大便器構造の説明図

【図２】本発明の説明図

【図３】本発明を実施した洗浄ノズル機構の斜視図

【符号の説明】

１…給水部２…リム内通水部３…洗浄水吐出穴４
…洗浄面５…トラップ部６…排出部１１…便蓋１２…便座１３…洗浄ノズル１４…大
便器清掃装置本体１５…操作部２１…モーター２２…フレーム２３
…タイミングベルト２４…ノズル本体２５…ノズルヘッド

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者溝口茂福岡県北九州市小倉北区中島２丁目１番１号東陶機器株式会社内 (72)発明者物部清福岡県北九州市小倉北区中島２丁目１番１号東陶機器株式会社内 (72)発明者井上誠一郎福岡県北九州市小倉北区中島２丁目１番１号東陶機器株式会社内 (72)発明者三浦正樹福岡県北九州市小倉北区中島２丁目１番１号東陶機器株式会社内 (72)発明者相良芳則福岡県北九州市小倉北区中島２丁目１番１号東陶機器株式会社内Ｆターム(参考） 2D038 AA02 JA05 JC11 JF00

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】便蓋を閉じることより形成されるボール
空間全体を洗浄可能なノズル機構を有することを特徴と
する大便器。
【請求項２】請求項１の大便器において、前記ノズル
機構から洗剤を吐出することを特徴とする大便器。
【請求項３】請求項１の大便器において、前記ノズル
機構から酸性水を吐出することを特徴とする大便器。
【請求項４】請求項１の大便器において、前記ノズル
機構から次亜塩素酸を吐出することを特徴とする大便
器。
【請求項５】便蓋を閉じることより形成されるボール
空間全体を洗浄可能なノズル機構を有することを特徴と
する便座装置。
【請求項６】請求項５の便座装置において、前記ノズ
ル機構から洗剤を吐出することを特徴とする便座装置。
【請求項７】請求項６の便座装置において、前記ノズ
ル機構から酸性水を吐出することを特徴とする便座装
置。
【請求項８】請求項７の便座装置において、前記ノズ
ル機構から次亜塩素酸を吐出することを特徴とする便座
装置。