JP2000144614A - 高架道路の排水用伸縮装置とその施工法 - Google Patents

高架道路の排水用伸縮装置とその施工法

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JP2000144614A JP10323980A JP32398098A JP2000144614A JP 2000144614 A JP2000144614 A JP 2000144614A JP 10323980 A JP10323980 A JP 10323980A JP 32398098 A JP32398098 A JP 32398098A JP 2000144614 A JP2000144614 A JP 2000144614A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高架道路の継ぎ目から流れ込む雨水を封止せ
ず、これを受け入れて道路の横断方向へ排出する排水性
能に富む伸縮装置を提供する。 【解決手段】端部継手(B)と単位継手(A)並びにそ
の相互間へ介挿使用される調整継手(C)の1組づつを
形作る両起立フエイスプレート(11a)(11b)
(11c)の向かい合う相互間隙(G1)(G2)(G
3)へ、ここからの侵入固体物捕捉用となる透水性クッ
ションフィルター(17a)(17b)(17c)を各
々圧縮状態に充填すると共に、そのフィルターを透過し
た雨水の受け入れ用となる伸縮可能な集水排出ベルト
(20)を、上記継手(A)(B)(C)の全体長さ
(L5)に及ぶ長尺な1枚物として、その両起立フエイ
スプレートの下端部又は両水平ベースプレート(12
a)(12b)(12c)へ吊り下げ状態に取り付け
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高架道路の排水性能
を発揮する伸縮装置と、その有用な施工法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、高架道路の継ぎ目にはその伸縮
作用を吸収すると共に、ここを止水作用するため、図4
1〜43のような伸縮装置が埋設使用されている。
【0003】その伸縮装置の単位継手は、板面の凹部
(x)と凸部(y)が交互する平面視の連続的な蛇行形
態に屈曲された向かい合う一対の鋼板製起立フエイスプ
レート(1)と、その両起立フエイスプレート(1)に
おける上記凹部(x)の開放下面を悉く遮蔽する鋼板製
水平ベースプレート(2)と、同じく両起立フエイスプ
レート(1)における上記板面の中途高さ位置から所要
間隔おきでの分布状態として、相互の離反する背後方向
へ上記水平ベースプレート(2)よりも長く一体的に張
り出された複数づつの埋設用アンカー筋(3)とから成
り、約1000〜2000mmの一定長さ(L)を有す
る通例である。
【0004】そして、このような単位継手の複数組が道
路の横断方向へ延在する直列の継ぎ足し状態に接続一体
化された上、道路のコンクリート床版(4)に刳り取ら
れた凹欠(5)内へ挿入セットされ、その凹欠(5)に
対する後付けコンクリート(6)の打設によって、上記
コンクリート床版(4)へ埋設一体化されるようになっ
ている。(7)はその埋設用アンカー筋(3)との縦横
交錯する組立状態に溶接された長尺な補強筋である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の伸縮
装置ではあくまでも両起立フエイスプレート(1)の向
かい合う相互間隙(G)からコンクリート床版(4)の
継ぎ目(遊間)(S)へ、雨水が流れ込み落下すること
を封止する趣旨として、図41、42のような加硫ゴム
から成るシール材(8)を両起立フエイスプレート
(1)の板面へ接着剤により貼り付け固定したり、更に
は図43のような砂や液状ゴムなどのバックアップ材
(9)を、そのシール材(8)の凹溝内へ上方から充填
したりしているため、次の諸問題がある。
【0006】即ち、高架道路のコンクリート床版(4)
は夏期に膨張するため、その継ぎ目(S)が狭くなり、
冬期に収縮するため、同じく継ぎ目(S)が広くなる。
この点、上記ゴム製のシール材(8)はこのような継ぎ
目(S)の変化と逆に熱変形する関係上、特に冬期両起
立フエイスプレート(1)の板面から剥離しやすくな
り、約30mmまでの僅かな伸縮量であればともかく、
それ以上の大きな伸縮量についてはこれを吸収・確保す
ることができず、止水効果の達成も不可能である。
【0007】又、両起立フエイスプレート(1)の向か
い合う相互間隙(G)を区画する凹部(x)と凸部
(y)との境界部(z)は、道路における横断線と縦断
線との何れとも非直角に交叉する傾斜面(10)を呈
し、その傾斜面(10)にも上記シール材(8)が貼り
付け固定されているため、両起立フエイスプレート
(1)がその相互間隙(G)の拡開する離反方向へ移動
した場合、そのシール材(8)には無理な捻じり切断力
が作用することとなる。
【0008】その結果、その向かい合う相互間隙(G)
からはタイヤの摩耗片やアスファルト舗装骨材の剥離
片、通行車両からの落下土砂、その他の各種固体物が自
由に侵入し、上記シール材(8)の上面に付着・堆積す
ることとも相俟って、そのシール材(8)が早期に破損
することとなり、耐久的な止水効果を維持することがで
きない。
【0009】更に、上記シール材(8)は単位継手の一
定長さ(L)分として、その両起立フエイスプレート
(1)の板面に貼り付け固定されたものであるため、例
えば特開平9−49204号から示唆されるように、単
位継手の複数組を継ぎ足し状態に接続する際、そのシー
ル材(8)同志の継ぎ目を別個なゴム製のシール材によ
って、必らず封止作業しなければならず、その継ぎ足し
施工上甚だ煩らわしいばかりでなく、伸縮装置としての
量産効果にも劣る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような諸問
題の抜本的な解決を企図しており、そのための構成上高
架道路の縁石に埋設される端部継手の1組と、同じく道
路のコンクリート床版に埋設される悉く均等な一定長さ
を備えた単位継手の複数組と、上記端部継手と単位継手
との隣り合う相互間に介挿される調整継手の1組とを、
【0011】何れも向かい合う一対の起立フエイスプレ
ートと、その両起立フエイスプレートの下端部から相互
の離反する背後方向へ一体的に張り出された水平ベース
プレートと、同じく両起立フエイスプレートの中途高さ
位置から所要間隔おきでの分布状態として、やはり相互
の離反する背後方向へ上記水平ベースプレートよりも長
く一体的に張り出された複数づつの埋設用アンカー筋と
から形作り、
【0012】上記両起立フエイスプレートの向かい合う
相互間隙が悉く高架道路の継ぎ目と対応位置する関係と
して、その継手の1組づつを道路の横断方向へ延在する
直列の継ぎ足し状態に接続一体化することにより、上記
継ぎ目の伸縮作用を吸収し得るように定めた高架道路の
伸縮装置において、
【0013】上記継手の1組づつを形作る両起立フエイ
スプレートの向かい合う相互間隙へ、ここからの侵入固
体物捕捉用となる透水性クッションフィルターを各々圧
縮状態に充填すると共に、
【0014】そのクッションフィルターを透過した雨水
の受け入れ用となる伸縮可能な断面ほぼ受け樋型の集水
排出ベルトを、上記継ぎ足し状態にある継手の全体長さ
に及ぶ長尺な1枚物として、その両起立フエイスプレー
トの下端部又は両水平ベースプレートへ吊り下げ状態に
取り付けたことを特徴とする。
【0015】又、上記伸縮装置の施工法として、第1に
高架道路の縁石に埋設される端部継手の1組と、同じく
道路のコンクリート床版に埋設される悉く均等な一定長
さを備えた単位継手の複数組と、上記端部継手と単位継
手との隣り合う相互間に介挿される調整継手の1組と
を、
【0016】何れも向かい合う一対の起立フエイスプレ
ートと、その両起立フエイスプレートの向かい合う相互
間隙へ圧縮状態に充填された侵入固体物捕捉用の透水性
クッションフィルターと、両起立フエイスプレートの下
端部から相互の離反する背後方向へ一体的に張り出され
た水平ベースプレートと、同じく両起立フエイスプレー
トの中途高さ位置から所要間隔おきでの分布状態とし
て、やはり相互の離反する背後方向へ上記水平ベースプ
レートよりも長く一体的に張り出された複数づつの埋設
用アンカー筋とから形作り、
【0017】上記継手の1組づつを直列に継ぎ足すこと
によって、道路の有効幅と対応する全体長さだけ接続一
体化すると共に、その全体長さに及ぶ1枚物の伸縮可能
な断面ほぼ受け樋型集水排出ベルトを、上記継手におけ
る両起立フエイスプレートの下端部又は両水平ベースプ
レートへ吊り下げ状態に取り付けた後、
【0018】その全体的な接続状態にある継手を、高架
道路の継ぎ目と対応位置する付近に刳り取られた凹欠
へ、その後付けコンクリートの打設により埋設一体化さ
せることを特徴とし、
【0019】第2に、同じく高架道路の縁石に埋設され
る端部継手の1組と、同じく道路のコンクリート床版に
埋設される悉く均等な一定長さを備えた単位継手の複数
組と、上記端部継手と単位継手との隣り合う相互間に介
挿される調整継手の1組とを、
【0020】何れも向かい合う一対の起立フエイスプレ
ートと、その両起立フエイスプレートの向かい合う相互
間隙へ圧縮状態に充填された侵入固体物捕捉用の透水性
クッションフィルターと、両起立フエイスプレートの下
端部から相互の離反する背後方向へ一体的に張り出され
た水平ベースプレートと、同じく両起立フエイスプレー
トの中途高さ位置から所要間隔おきでの分布状態とし
て、やはり相互の離反する背後方向へ上記水平ベースプ
レートよりも長く一体的に張り出された複数づつの埋設
用アンカー筋とから形作り、
【0021】上記継手の1組づつを直列に継ぎ足す際、
先行組と後行組との各別に分割して、その単独では何れ
も道路の有効幅に達しない短尺な部分長さだけ接続一体
化すると共に、
【0022】その先行組として接続された継手における
両起立フエイスプレートの下端部又は両水平ベースプレ
ートへ、道路の有効幅と対応する全体長さに及ぶ1枚物
の伸縮可能な断面ほぼ受け樋型集水排出ベルトを吊り下
げ状態に取り付けて、
【0023】上記先行組の継手を高架道路の継ぎ目と対
応位置する付近に刳り取られた凹欠へ、その後付けコン
クリートの打設により埋設一体化させた際、上記集水排
出ベルトの残余部分を一旦捲き曲げ状態に保管し、
【0024】次いで、上記後行組の継手を先行組のそれ
と継ぎ足し状態に埋設一体化させる際、上記集水排出ベ
ルトの残余部分を引き伸ばし延長させて、その後行組と
して接続された継手における両起立フエイスプレートの
下端部又は両水平ベースプレートへ、やはり吊り下げ状
態に取り付けることを特徴とするものである。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面に基いて本発明の詳細
を説明すると、図1〜23は本発明に係る排水用伸縮装
置の第1実施形態とその施工状態を示しており、(A)
は約1000〜2000mmの悉く均等な一定長さ(L
1)を備えた複数組の単位継手、(B)は約250〜3
30mmの一定長さ(L2)を有する1組の端部継手、
(C)はその端部継手(B)と上記単位継手(A)との
隣り合う相互間へ介挿使用される1組の調整継手であっ
て、単位継手(A)よりも短かい適当な長さ(L3)
(例えば約500mm)に作成準備されることとなる。
【0026】上記単位継手(A)と端部継手(B)並び
に調整継手(C)は、何れも向かい合う一対の鋼板製起
立フエイスプレート(11a)(11b)(11c)
と、その両起立フエイスプレート(11a)(11b)
(11c)の下端部から相互の離反する背後方向へ一体
的に張り出された鋼板製の水平ベースプレート(12
a)(12b)(12c)と、同じく両起立フエイスプ
レート(11a)(11b)(11c)の中途高さ位置
から所要間隔おきでの分布状態として、やはり相互の離
反する背後方向へ上記水平ベースプレート(12a)
(12b)(12c)よりも長く一体的に張り出された
複数づつの埋設用アンカー筋(13a)(13b)(1
3c)とから成る。
【0027】但し、その場合単位継手(A)を形作る両
起立フエイスプレート(11a)の向かい合う相互間隙
(G1)は、図1〜7から明白なように、その板面の凹
部(X)と凸部(Y)とが交互する平面視の鋸歯型や波
型などの連続的な蛇行形態に屈曲されており、上記両水
平ベースプレート(12a)がその凹部(X)の開放下
面を悉く遮蔽するように、両起立フエイスプレート(1
1a)と溶接一体化されているのである。(Z)は上記
凹部(X)と凸部(Y)との境界部を示しており、高架
道路における横断線と縦断線との何れとも非直角に交叉
する傾斜面をなしている。
【0028】これに対して、上記端部継手(B)は高架
道路の路肩部に対応位置するものとして、図8、9から
明白なように、そのコンクリート床版に埋設される下端
部(14)と、同じく道路の縁石に埋設される上端部
(15)との連続する正面視のほぼL字型をなしてお
り、しかもその両起立フエイスプレート(11b)の向
かい合う相互間隙(G2)が平面視のストレート形態に
直線化されている。
【0029】そして、上記調整継手(C)を形作る両起
立フエイスプレート(11c)の向かい合う相互間隙
(G3)が、図10、11から明白なように、単位継手
(A)の上記相互間隙(G1)と端部継手(B)の上記
相互間隙(G2)とを滑らかに連通させる如く、その蛇
行形態とストレート形態との言わば併存形態にある。
【0030】(16a)(16b)(16c)は上記継
手(A)(B)(C)における1組づつの隣り合う相互
間を、その長手方向(道路の横断方向)に沿う直列の継
ぎ足し状態として接続する一対づつの鋼板製接続アング
ルであり、その一辺が各起立フエイスプレート(11
a)(11b)(11c)における板面の中途高さ位置
へ添え付け溶接されている。その隣り合う継手(A)
(B)(C)の接続アングル(16a)(16b)(1
6c)同志を締結するためのボルトとその固定ナット
は、図示省略してある。
【0031】上記継手(A)(B)(C)の1組づつを
形作る両起立フエイスプレート(11a)(11b)
(11c)の向かい合う相互間隙(G1)(G2)(G
3)には、ここから侵入するアスファルト舗装骨材の剥
離片や通行車両からの落下土砂、タイヤの摩耗片、その
他の各種固体物を捕捉するため、スポンジ(プラスチッ
クの連続気泡体)やその他の伸縮性に富む弾力材から成
る透水性クッションフィルター(17a)(17b)
(17c)が充填されている。
【0032】しかも、その透水性クッションフィルター
(17a)(17b)(17c)は予じめ両起立フエイ
スプレート(11a)(11b)(11c)の板面によ
る幅方向からの圧縮状態に充填されており、その復元的
な膨張力の蓄積状態にある。高架道路のコンクリート床
版が冬期に収縮して、その両起立フエイスプレート(1
1a)(11b)(11c)の向かい合う相互間隙(G
1)(G2)(G3)が最も広く拡開するも、これを上
記クッションフィルター(17a)(17b)(17
c)により自づと確実に吸収できるようになっているわ
けである。その伸縮量は、例えば約100mm(最大
値)に設定されている。
【0033】(18a)(18b)(18c)は上記ク
ッションフィルター(17a)(17b)(17c)を
下方から安定良く受け止めるため、両水平ベースプレー
ト(12a)(12b)(12c)から上記相互間隙
(G1)(G2)(G3)への部分的に張り出されたス
トッパー片であるが、そのストッパー片(18a)(1
8b)(18c)の設置に代えて又は加えて、上記クッ
ションフィルター(17a)(17b)(17c)を両
起立フエイスプレート(11a)(11b)(11c)
の板面へ接着剤により貼り付け固定しても良い。
【0034】その場合、両起立フエイスプレート(11
a)(11b)(11c)の板面全体にクッションフィ
ルター(17a)(17b)(17c)を貼り付け固定
してもさしつかえないが、これを特に上記板面の凹部
(X)と凸部(Y)においてのみ、接着剤の塗布により
貼り付け固定するにとどめて、その凹部(X)と凸部
(Y)との傾斜面をなす境界部(Z)では、所謂フリー
状態に保つことが望ましい。両起立フエイスプレート
(11a)(11b)(11c)がその相互間隙(G
1)(G2)(G3)の拡開する離反方向へ移動した時
にも、そのクッションフィルター(17a)(17b)
(17c)に無理な捻じり切断力が作用し難く、、耐久
性を昂め得るからである。図7の符号(P)はその接着
剤による貼り付け固定部分を示唆している。
【0035】何れにしても、上記両起立フエイスプレー
ト(11a)(11b)(11c)の向かい合う相互間
隙(G1)(G2)(G3)からは、点火状態にあるシ
ガレットの吸殻などが侵入することもあり得るため、上
記クッションフィルター(17a)(17b)(17
c)の上層部にシリコン系ゴムの溶液を塗布したり、或
いは別個な耐熱性のメッシュカバー(図示省略)などを
被覆させたりすることによって、そのクッションフィル
ター(17a)(17b)(17c)の上面に耐火性能
を与えることが望ましい。
【0036】又、上記クッションフィルター(17a)
(17b)(17c)はその長手方向からの圧縮状態に
なく、その一端部又は両端部が各継手(A)(B)
(C)の対応する一端部又は両端部から、一定量(L
4)だけ張り出している。
【0037】つまり、クッションフィルター(17a)
(17b)(17c)の長さは各継手(A)(B)
(C)の一定長さ(L1)(L2)(L3)よりも予じ
め長く形成されており、その継手(A)(B)(C)の
1組づつを図12から図13のように、直列の継ぎ足し
状態に接続した時に初めて、上記クッションフィルター
(17a)(17b)(17c)における一定量(L
4)の張り出し端部(19a)(19b)(19c)同
志が、互いに突き合い圧縮されるようになっているので
ある。
【0038】もっとも、その圧縮状態に充填されたクッ
ションフィルター(17a)(17b)(17c)の上
面が、両起立フエイスプレート(11a)(11b)
(11c)の向かい合う相互間隙(G1)(G2)(G
3)から上方へ、背高く膨出しないように定められてい
ることは、言うまでもない。
【0039】上記のような透水性クッションフィルター
(17a)(17b)(17c)が充填された継手
(A)(B)(C)の1組づつは、高架道路における有
効幅の測定結果に基き、その有効幅の全体長さ(L5)
(例えば片側車線の約4500mm)に対応する伸縮装
置として、その隣り合う接続アングル(16a)(16
b)(16c)同志の締結により、道路の横断方向に沿
い延在する直列の継ぎ足し状態に接続一体化される。こ
のような接続作業は、生産工場において効率良く実行す
ることができる。
【0040】(20)はその伸縮装置の生産工場におい
て、上記継手(A)(B)(C)の1組づつを接続する
際、その全体長さに及ぶ長尺な1枚物として、両起立フ
エイスプレート(11a)(11b)(11c)の下端
部又は両水平ベースプレート(12a)(12b)(1
2c)へ吊り下げ状態に取り付けられる集水排出ベルト
であり、ゴムやプラスチックなどの弾性材から伸縮可能
な断面ほぼ受け樋型又は受け皿型に作成されている。
【0041】その集水排出ベルト(20)の取付状態
は、上記単位継手(A)と端部継手(B)並びに調整継
手(C)の何れにあっても悉くほぼ同一であるため、今
これを単位継手(A)への取付状態として、図1〜6に
基き説明すると、(21a)は鋼製フラットバーから成
る集水排出ベルト用支持プレートの一対であり、上記単
位継手(A)の両起立フエイスプレート(11a)から
背後方向へ張り出す両水平ベースプレート(12a)の
後端部に、その水平ベースプレート(12a)からのほ
ぼ直角な起立状態に溶接一体化されている。
【0042】その一対の支持プレート(21a)は上方
から見た場合、両起立フエイスプレート(11a)の凹
部(X)と悉く接合する言わば接線として、その単位継
手(A)の長手方向(道路の横断方向)に沿い延在する
相互の平行状態にある。
【0043】但し、上記集水排出ベルト(20)の支持
プレート(21a)を水平ベースプレート(12a)と
別個な鋼製フラットバーから成るものとして、その水平
ベースプレート(12a)の後端部へ溶接する代りに、
これを水平ベースプレート(12a)の後端部から上向
き連続的に曲げ起して、その一対の平行な直線状態に延
在させても良い。何れにしても、その両支持プレート
(21a)には複数のボルト受け入れ孔(22a)が、
図14のような所要間隔おきでの分布状態に開口形成さ
れている。
【0044】(23a)は上記支持プレート(21a)
と前後の組をなす別個な押えプレートの一対であって、
やはり鋼製フラットバーから成り、これには支持プレー
ト(21a)の上記ボルト受け入れ孔(22a)と合致
連通するボルト受け入れ孔(24a)の複数が開口分布
されている。
【0045】そして、上記断面ほぼ受け樋型に曲成され
た集水排出ベルト(20)の上部両端を、その両支持プ
レート(21a)と両押えプレート(23a)との前後
相互間で安定良く挟み、且つこれらのボルト受け入れ孔
(22a)(24a)へ串刺しされる水平な貫通ボルト
(25a)と、その貫通ボルト(25a)への締結ナッ
ト(26a)によって固定するようになっている。(2
7a)はその集水排出ベルト(20)の上部両端へ対応
的に開口分布された複数のボルト受け入れ孔である。
【0046】そのため、施工現場では勿論のこと、伸縮
装置の生産工場でも上記継手(A)(B)(C)の接続
作業と、その接続一体化された両起立フエイスプレート
(11a)(11b)(11c)の下端部又は両水平ベ
ースプレート(12a)(12b)(12c)に対する
長尺な集水排出ベルト(20)の取付作業を、誰でも簡
便に能率良く行なえるであり、その集水排出ベルト(2
0)の取付状態としても著しく安定・確固に保たれるこ
ととなる。
【0047】その際、図14から示唆されるように、上
記集水排出ベルト(20)の上部両端を外向き連続的に
折り返し重合させるか、又は同じく上部両端に別個なゴ
ムや金属などの補強片を添え付け固定することにより、
一対の係止フランジ(28a)として形作ると共に、そ
の集水排出ベルト(20)の両係止フランジ(28a)
を上記押えプレート(23a)の上縁部へ、上方から係
止させるように定めることが好ましい。上記貫通ボルト
(25a)の複数はこれらをスタッドボルトとして、支
持プレート(21a)又は押えプレート(23a)へ予
じめ一体的に植え付けてもさしつかえない。
【0048】尚、上記埋設用アンカー筋(13a)の複
数づつが両起立フエイスプレート(11a)の下端部付
近から相互の離反する背後方向へ張り出すことにより、
集水排出ベルト(20)とその支持プレート(21a)
並びに押えプレート(23a)と干渉するような場合に
は、これらに上記貫通ボルト(25a)の受け入れ孔
(22a)(24a)(27a)のみならず、そのアン
カー筋(13a)の逃し入れ孔(図示省略)も開口分布
されることは、勿論である。
【0049】上記継手(A)(B)(C)から全体的な
伸縮装置に仕上げるに当っては、図15〜18並びに図
19(I)(II)から明白なように、その端部継手
(B)の1組が高架道路の路肩部に対応位置するものと
して、これに単位継手(A)の複数組を接続する際、そ
の単位継手(A)と端部継手(B)との隣り合う相互間
に、適当な長さ(L3)を有する調整継手(C)の1組
を介挿使用して、直列の継ぎ足し状態に接続一体化する
ことにより、道路の有効幅と対応する全体長さ(L5)
の伸縮装置に仕上げ、併せて上記継手(A)(B)
(C)に対してはその全体長さ(L5)に及ぶ長尺な1
枚物の集水排出ベルト(20)をも、上記のような取付
状態に取り付けるのである。
【0050】念のために言えば、端部継手(B)の上端
部(15)はその下端部(14)からの起立形態をなし
ているため、これに沿って上記集水排出ベルト(20)
も上向きの曲げ起し状態に取り付けられることになる
が、何れにしても上記継手(A)(B)(C)に対する
集水排出ベルト(20)の取付状態では、図15〜18
から明白な通り、両起立フエイスプレート(11a)
(11b)(11c)の向かい合う相互間隙(G1)
(G2)(G3)に充填されている上記透水性クッショ
ンフィルター(17a)(17b)(17c)の下方位
置が、その集水排出ベルト(20)によって悉く遮蔽さ
れることとなる。
【0051】上記のような継ぎ足し状態に接続一体化さ
れた伸縮装置を、現場施工するに当っては図16〜18
から示唆されるように、高架道路のコンクリート床版
(29)とその表層のアスファルト舗装面(30)を、
継ぎ目(遊間)(S)と対応位置する付近において所謂
箱抜き形態に刳り取り、その刳り取り後の凹欠(31)
内へ上記伸縮装置を挿入セットすると共に、その継手
(A)(B)(C)の埋設用アンカー筋(13a)(1
3b)(13c)へ、別個の長尺な補強筋(32a)
(32b)(32c)の複数づつを相互の縦横交錯する
組立状態に溶接して、引き続き上記凹欠(31)へ後付
けコンクリート(33)を打設することにより、その伸
縮装置としての全体を埋設一体化させるのである。
【0052】しかも、その場合伸縮装置の全体を高架道
路の横断勾配に準じて、その路肩部へ行く程徐々に低く
なるように傾斜させ、上記端部継手(B)の上端部(1
5)を縁石(34)に埋設一体化するのであり、そうす
れば上記集水排出ベルト(20)が端部継手(B)の下
端部(14)と対応する位置において、最も低くなるた
め、ここに排水孔(35)を予じめ開口形成しておき、
その排水孔(35)をゴムやプラスチックなどのフレキ
シブルな接続具(36)によって、高架道路の路肩部に
配管済みの排水ドレン管(37)と連通接続する。
【0053】その接続具(36)も生産工場において、
上記集水排出ベルト(20)の排水孔(35)へ連通状
態に付属一体化させておくことができ、これを施工現場
において上記排水ドレン管(37)に加工した接続孔
(図示省略)へ差し込み固定すれば良い。
【0054】このような伸縮装置の使用状態では、継手
(A)(B)(C)を形作る両起立フエイスプレート
(11a)(11b)(11c)の向かい合う相互間隙
(G1)(G2)(G3)に充填された透水性クッショ
ンフィルター(17a)(17b)(17c)により、
各種侵入固体物が捕捉され、これを透過した雨水のみが
上記集水排出ベルト(20)によって、高架道路の継ぎ
目(S)から流れ込み落下しないように受け入れられ
る。
【0055】そして、その雨水は集水排出ベルト(2
0)により道路の横断方向へ自づと誘導され、その最も
低くなる下端部に開口形成された排水孔(35)から接
続具(36)を経て、路肩部の排水ドレン管(37)へ
排出されるのである。上記集水排出ベルト(20)が端
部継手(B)の上端部(15)に沿って、その上向きの
曲げ起し状態に取り付けられていることは、上記雨水を
堰止めて、これを排水孔(35)から確実に排出させる
ことに役立つ。
【0056】又、透水性クッションフィルター(17
a)(17b)(17c)は上記向かい合う相互間隙
(G1)(G2)(G3)へ圧縮状態に充填されている
ため、高架道路におけるコンクリート床版(29)の膨
張と収縮に起因して、その継ぎ目(S)が広狭変化した
としても、これに応じて自由自在に伸縮作用することと
なり、両起立フエイスプレート(11a)(11b)
(11c)からの剥離や破損などを生じるおそれもな
い。
【0057】更に、上記のような伸縮装置の使用状態で
は、断面ほぼ受け樋型をなす長尺な集水排出ベルト(2
0)の上部両端が、伸縮装置の長手方向(道路の横断方
向)に沿って延在する平行な一対づつの集水排出ベルト
用支持プレート(21a)(21b)(21c)と押え
プレート(23a)(23b)(23c)により挟持さ
れた吊り下げ状態にあるため、その継手(A)(B)
(C)の両起立フエイスプレート(11a)(11b)
(11c)が向かい合う相互間隙(G1)(G2)(G
3)の拡開する離反方向へ移動したとしても、上記集水
排出ベルト(20)に無理な捻じり切断力が働かず、そ
の移動に追従する円滑な伸縮作用を発揮し得ることとな
り、その結果集水排出ベルト(20)の破損や脱落など
を生じるおそれがなく、排水効果の安定性と耐久性に著
しく優れる。
【0058】上記のように、伸縮装置の全体は道路の横
断勾配に準じた傾斜状態として埋設使用されるようにな
っている関係上、図19(I)ではその道路の中央分離
帯側へ臨むこととなる上記集水排出ベルト(20)の端
部を、開口状態のままに放置しているが、その集水排出
ベルト(20)の端部を念のために施蓋し、ここから雨
水の流れ落ちることを堰止めることが好ましい。
【0059】その施蓋方法としては図19(II)から示
唆されるように、道路の路肩部のみならず、その単位継
手(A)が中央分離帯側へ臨むこととなる端部にも、直
接又は適当な長さの調整継手(C)を介して、上記端部
継手(B)を接続一体化することにより、これらへ一連
に取り付けられている集水排出ベルト(20)を、やは
り上向きの曲げ起し状態に保てば良い。尚、片側車線へ
の埋設後、残る片側車線に対しても上記と同様にして、
その継手(A)(B)(C)の左右対称な接続状態に埋
設施工されることは、言うまでもない。
【0060】先には、伸縮装置を形作る継手(A)
(B)(C)の接続と、その継手(A)(B)(C)に
対する集水排出ベルト(20)の取り付けを、生産工場
において行なう旨として説明したが、これらを伸縮装置
の埋設作業に先立ち、その施工現場において行なうこと
も勿論可能である。
【0061】図20(I)は上記伸縮装置の別な施工法
を示しており、例えば片側2車線の高架道路へ埋設する
ような場合、伸縮装置の全体を施工日程に応じた先行組
(F)と後行組(R)との各別に分割して、その各組
(F)(R)の単独では道路の有効幅に達しない短尺な
部分長さ(L6)(L7)だけ、予じめ継ぎ足し状態に
接続一体化しておき、その両組(F)(R)を施工現場
で接続することにより初めて、有効幅の全体長さ(L
5)に対応する伸縮装置として仕上がるように定めるの
である。
【0062】つまり、上記端部継手(B)と調整継手
(C)並びに単位継手(A)の1組づつから、一定の短
尺な部分長さ(L6)だけ継ぎ足し状態に接続一体化さ
れた先行組(F)と、単位継手(A)の複数組のみから
残る一定の短尺な部分長さ(L7)だけ継ぎ足し状態に
接続一体化された後行組(R)とを用意する。その先行
組(F)と後行組(R)とは逆であっても良いが、何れ
にしてもその先行組(F)となる継手(A)(B)
(C)における両起立フエイスプレート(11a)(1
1b)(11c)の下端部又は両水平ベースプレート
(12a)(12b)(12c)には、道路の有効幅と
対応する全体長さ(L5)に及ぶ長尺な1枚物の上記集
水排出ベルト(20)を予じめ取り付けておく。
【0063】そして、当日に先行組(F)の継手(A)
(B)(C)を高架道路の1車線分と対応する偏倚位置
へ埋設一体化し、その際集水排出ベルト(20)の残余
部分(38)を一旦捲き曲げ状態に保管しておく。
【0064】次いで、翌日に後行組(R)の継手(A)
を同じく道路の残る1車線分と対応する偏倚位置へ、上
記先行組(F)との直列継ぎ足し状態に埋設一体化する
のであるが、その際先に保管されている集水排出ベルト
(20)の残余部分(38)を引き伸ばし延長させて、
後行組(R)をなす継手(A)における両起立フエイス
プレート(11a)の下端部又は両水平ベースプレート
(12a)へ取り付けるのである。
【0065】このような施工法を採用する場合にも、図
19(II)と対応する図20(II)から示唆される通
り、その後行組(R)の単位継手(A)が中央分離帯側
へ臨むこととなる端部に、直接又は調整継手(C)を介
して端部継手(B)を予じめ接続一体化しておき、翌日
に先行組(F)から引き伸ばし延長させた集水排出ベル
ト(20)の残余部分(38)を、その端部継手(B)
に至るまで上向きの曲げ起し状態として取り付けること
により、やはり雨水の流れ落ちることを堰止めることが
望ましい。
【0066】このような図20に示す施工法を採用する
ならば、上記1車線分づつの車両通行が可能となり、通
行量の多い高架道路用として著しく有効である。図20
〜23の符号(39)は上記集水排出ベルト保管用の収
納ボックスを示しており、これは向かい合う一対のアン
グル型鋼材から成る壁枠(40)によって、上記先行組
(F)をなす継手(A)(B)(C)の相互間隙(G
1)(G2)(G3)と連通するトンネル型に造形され
ている。
【0067】しかも、その両壁枠(40)からは相互の
離反する背後方向へ、埋設用アンカー筋(41)も一体
的に張り出されており、これによって高架道路のコンク
リート床版(29)へ一旦仮り止め状態に埋設使用さ
れ、上記先行組(F)へ後行組(R)を継ぎ足し状態に
接続する際、そのコンクリート床版(29)から撤去さ
れるようになっている。
【0068】図1〜23に基き説明した本発明の第1実
施形態に対しては、図24〜40の第2〜10実施形態
に示すような各種改変を施すことも可能である。これら
の第2〜10実施形態にあっても、その単位継手(A)
と端部継手(B)並びに調整継手(C)の構成は悉く実
質的に同一であるため、やはり単位継手(A)を代表例
に挙げて説明すると、次の通りである。
【0069】先ず、図24〜28は本発明の第2実施形
態を示しており、これでは高架道路における透水性アス
ファルト舗装面(30)の浸透水も、上記集水排出ベル
ト(20)へ受け入れて、その路肩部の排水ドレン管
(37)から排出させることができるようになってい
る。
【0070】即ち、その図24〜28において、(4
2)は上記単位継手(A)の1組づつを形作る水平ベー
スプレート(12a)の何れか一方又は双方から、透水
性アスファルト舗装面(30)への斜め上向きに張り出
し延長された1個又は複数個の導水管路であり、その下
端部が悉く水平ベースプレート(12a)への言わば差
し込み固定状態として、上記集水排出ベルト(20)に
向かって連通開口している。
【0071】又、導水管路(42)の上端部は何れも不
透水性の既設コンクリート床版(29)と、その表層を
なす透水性アスファルト舗装面(30)との境界面に向
かって連通開口されており、そのアスファルト舗装面
(30)からの浸透水を導水管路(42)によって、上
記集水排出ベルト(20)へ自づと流入させることがで
きるようになっている。
【0072】その場合、上記導水管路(42)の上端部
は道路の横断方向に沿い、その単位継手(A)の一定長
さ(L1)分だけ延在する集水路(43)として形成す
ることが好ましい。その集水路(43)によって上記ア
スファルト舗装面(30)の浸透水を集め、導水管路
(42)へ効率良く流入させることができるからであ
る。尚、上記集水路(43)も単位継手(A)を接続す
る際、その隣り合う相互の直列継ぎ足し状態に接続され
ることは、言うまでもない。
【0073】このような集水路(43)は図28から例
示される通り、補強リブ(44)を備えた縞鋼板(4
5)と、貫通孔(46)が開口分布された穴明き鋼板
(47)との重合体から扁平に形作ることができる。そ
の縞鋼板(45)の補強リブ(44)が穴明き鋼板(4
7)と接することにより確保された内腔を、その上方や
貫通孔(46)からの浸透水受け入れ溝(48)とし
て、上記導水管路(42)へ連通させているわけである
が、このような機能を発揮し得る集水路(43)である
限り、その構成は自由に選定することができる。
【0074】又、図29は本発明の第3実施形態に係
り、この伸縮装置では上記第1実施形態を示した図18
との対比から明白なように、単位継手(A)の両水平ベ
ースプレート(12a)を両起立フエイスプレート(1
1a)の凹部(X)から背後方向へ更に長く張り出し、
その張り出し延長後端部を集水排出ベルト用支持プレー
ト(49a)として、ここに複数づつのボルト受け入れ
孔(50a)を開口分布させている。
【0075】そして、別個な鋼製フラットバーから成る
押えプレート(51a)と、上記支持プレート(49
a)との上下相互間で集水排出ベルト(20)の上部両
端を挟み付けるようになっている。(52a)はその押
えプレート(51a)から上向き一体的に植立されたス
タッドボルトの複数であり、これに上方から螺合される
締結ナット(53a)によって、上記集水排出ベルト
(20)を固定している。
【0076】その際、上記ボルト受け入れ孔(50a)
を前後方向に沿う細長い楕円形として開口させるなら
ば、その集水排出ベルト(20)の開口幅をコンクリー
ト床版(29)の継ぎ目(S)に応じて、広狭調整する
ことも可能となり、著しく便利である。
【0077】図30、31は本発明の第4実施形態に係
り、これでは上記集水排出ベルト(20)の開口幅をコ
ンクリート床版(29)の継ぎ目(S)に応じて、その
広狭調整できるようにするため、次のような構成を採用
している。
【0078】即ち、その伸縮装置を示した図30、31
において、(54a)は上記単位継手(A)の両起立フ
エイスプレート(11a)から背後方向へ張り出す両水
平ベースプレート(12a)の後端部へ、これとのほぼ
直角な起立状態に溶接一体化されるか、又はその後端部
から上向き連続的に曲げ起された一対の平行な調整ボル
ト用支持プレートであり、上記第1実施形態の集水排出
ベルト用支持プレート(21a)と類似するが、これに
は比較的長い調整ボルト(55a)の複数が水平に貫通
されていて、その締結ナット(56a)により支持プレ
ート(54a)へ各々固定された状態にある。その長い
調整ボルト(55a)をスタッドボルトとして、上記支
持プレート(54a)から背後方向へ一体的に張り出す
ことにより、その締結ナット(56a)の使用を省略し
ても勿論良い。
【0079】(57a)(58a)は上記調整ボルト用
支持プレート(54a)と平行に延在する別個な前後一
対づつの挟持プレートであり、これによって集水排出ベ
ルト(20)の上部両端を挟むようになっている。そし
て、その集水排出ベルト(20)を挟んだ状態にある挟
持プレート(57a)(58a)が、上記調整ボルト
(55a)へその先端部から通し込まれた上、その調整
ボルト(55a)と締結される前後一対づつのダブルナ
ット(59a)(60a)によって、固定されているの
である。
【0080】そのため、そのダブルナット(59a)
(60a)を上記調整ボルト(55a)に沿って、前後
方向へ進退操作することにより、集水排出ベルト(2
0)の開口幅をコンクリート床版(29)の継ぎ目
(S)と対応するように、広狭調整することができる。
【0081】殊更、上記前側挟持プレート(57a)を
アングル型鋼材として、後側挟持プレート(58a)と
平行な起立片(61)と、その起立片(61)の下端部
から水平ベースプレート(12a)に向かって張り出す
水平片(62)とを備えた向かい合う断面ほぼL字型に
曲成すると共に、その水平片(62)を水平ベースプレ
ート(12a)の下面へ接合させ得るように定めるなら
ば、コンクリート床版(29)への後付けコンクリート
(33)がそのコンクリート床版(29)の継ぎ目
(S)に流れ込み落下することを、上記前側挟持プレー
ト(57a)によって堰止めることもでき、その挟持プ
レート(57a)を後付けコンクリート(33)の打設
用型枠として兼用し得ることになる結果、ますます効果
的であると言える。
【0082】上記第1〜4実施形態の伸縮装置では、単
位継手(A)となる両起立フエイスプレート(11a)
の板面を両水平ベースプレート(12a)からほぼ直角
に垂立させているが、その両起立フエイスプレート(1
1a)の板面を図32、33の第5実施形態に示す通
り、下広がりのほぼハ字型として傾斜させても良い。
【0083】その場合には、上記集水排出ベルト(2
0)の上部両端を挟み付ける支持プレート(21a)と
押えプレート(23a)も、その対応的な下広がりのほ
ぼハ字型に傾斜させることが望ましい。
【0084】このような第5実施形態の構成によれば、
その両起立フエイスプレート(11a)の向かい合う相
互間隙(G1)に充填されている透水性クッションフィ
ルター(17a)が、不慮に上方へ背高く膨出したり、
まして上方へ抜け出したりするおそれをますます効果的
に防止することができる。
【0085】しかも、上記第1〜4実施形態に示した向
かい合う相互間隙(G1)の開口幅(W)と、第5実施
形態の向かい合う相互間隙(G1)における上端部の開
口幅とが、同じ寸法であると仮定した場合、その第5実
施形態における下端部の開口幅が比較的に広い分だけ、
例えば100mm以上の広い継ぎ目(S)を有するコン
クリート床版(29)に対しても、支障なく使用できる
ことになる。
【0086】これを逆説的に言えば、上記向かい合う相
互間隙(G1)における上端部の開口幅が狭くても、広
い継ぎ目(S)を有するコンクリート床版(29)に使
用して、その伸縮作用を確実に吸収できるわけであり、
言わば上位ランクの伸縮装置を使用する必要がなくなる
点で、著しく経済的となる。
【0087】そして、上記第5実施形態の構成にあって
も、その両水平ベースプレート(12a)の何れか一方
又は双方から所要数の導水管路(42)を、図34の第
6実施形態に示す如く張り出し延長させることにより、
上記第2実施形態の伸縮装置と同じく透水性アスファル
ト舗装面(30)の浸透水を、その導水管路(42)か
ら集水排出ベルト(20)を経て排水ドレン管(37)
へ排出させることができる。
【0088】更に、図35は本発明の第7実施形態を示
しており、これから明白なように、高架道路におけるコ
ンクリート床版(29)の損傷が激しい場合、これを下
面まで完全に刳り取って、その主桁(63)に伸縮装置
を取り付けることも可能である。
【0089】(64a)はそのために使う向かい合う一
対の取付スタンドであって、断面L字型のアングル型鋼
材から成り、その水平な接地プレート(65a)が垂直
な貫通ボルト(66a)とその締結ナット(67a)と
の複数づつを介して、上記主桁(63)に取り付け固定
される。
【0090】そして、その接地プレート(65a)から
起立する押えプレート(68a)により、上記第1実施
形態と同様な集水排出ベルト用支持プレート(21a)
と相俟って、集水排出ベルト(20)の上部両端を挟み
付け、且つ水平な貫通ボルト(25a)とその締結ナッ
ト(26a)によって固定するようになっている。
【0091】その際、上記取付スタンド(64a)の押
えプレート(68a)に開口分布する複数のボルト受け
入れ孔(69a)を、上下方向に沿う細長い楕円形に形
成すると共に、同じく取付スタンド(64a)の接地プ
レート(65a)に開口分布する複数のボルト受け入れ
孔(70a)を、前後方向に沿う細長い楕円形に形成す
ることにより、上記取付スタンド(64a)を主桁(6
3)や伸縮装置に対して位置調整できるように定めるこ
とが、好ましい。
【0092】又、図36の第8実施形態から示唆される
ように、両取付スタンド(64a)の接地プレート(6
5a)を背後方向へ張り出し延長させて、コンクリート
床版(29)の刳り取り後に開口する下面を遮蔽するな
らば、ここへ打設される後付けコンクリート(33)が
流れ込み落下することを、上記取付スタンド(64a)
の接地プレート(65a)により堰止めることができ、
その取付スタンド(64a)を後付けコンクリート(3
3)の打設用型枠としても兼用し得る効果がある。
【0093】上記第1〜8実施形態に示した伸縮装置で
は、その単位継手(A)における両起立フエイスプレー
ト(11a)の向かい合う相互間隙(G1)に限り、こ
れをその凹部(X)と凸部(Y)との境界部(Z)が冒
頭に述べた従来技術と特別に異ならず、高架道路におけ
る横断線と縦断線との何れとも非直角に交叉する傾斜面
をなす平面視の連続的な蛇行形態として屈曲させている
が、その相互間隙(G1)を図37、38の第9実施形
態に示す通り、両起立フエイスプレート(11a)にお
ける板面の凹部(X)と凸部(Y)との境界部(Z)
が、道路の横断線とほぼ直交(換言すれば道路の縦断線
とほぼ平行)する平行面(71)をなす平面視のコルゲ
ート形態などとして、連続的に蛇行させることが好まし
い。
【0094】その際、上記平行面(71)での開口幅
(W1)を例えば約30mmとして、凹部(X)と凸部
(Y)での開口幅(W2)(例えば約150mm)より
も狭く形成することにより、その平行面(71)での開
口幅(W1)から両起立フエイスプレート(11a)の
向かい合う相互間隙(G1)へ、通行する自動二輪車の
タイヤが落ち込まないように定める。
【0095】しかも、両起立フエイスプレート(11
a)の向かい合う相互間隙(G1)に充填した上記クッ
ションフィルター(17a)を、その両起立フエイスプ
レート(11a)の板面へ接着剤によって貼り付け固定
する場合には、上記凹部(X)と凸部(Y)においての
み、接着剤の塗布により貼り付け固定するにとどめ、上
記平行面(71)では所謂フリー状態に保つ。(P)は
やはりその接着剤によるクッションフィルター(17
a)の貼り付け固定部分を示している。
【0096】このような第9実施形態の構成によれば、
第1〜8実施形態の言わば単純な蛇行形態をなす相互間
隙(G1)に比し、その伸縮量を例えば125〜200
mmとして極力大きく確保することができ、又両起立フ
エイスプレート(11a)がその向かい合う相互間隙
(G1)の拡開する離反方向へ移動したとしても、ここ
に充填されているクッションフィルター(17a)が、
無理な捻じり切断力を受けて破損してしまうおそれもな
く、頗る有益である。
【0097】高架道路が河川や鉄道、別な道路などと非
直交状態に交叉する所謂斜橋となる場合、これに適用す
る伸縮装置としては図39、40の第10実施形態から
明白な通り、その単位継手(A)を上記第9実施形態の
それに準じて、両起立フエイスプレート(11a)にお
ける板面の凹部(X)と凸部(Y)との境界部(Z)
が、やはり高架道路の横断線とほぼ直交(縦断線とほぼ
平行)する平行面(71)をなす平面視のコルゲート形
態などとして、連続的に蛇行させつつも、その伸縮装置
の全体を上記河川や鉄道、別な道路(72)などの長手
方向に沿って、あたかも階段形態をなす如くに延在させ
るのである。
【0098】(θ)はその両起立フエイスプレート(1
1a)の上記平行面(71)と、上記河川や鉄道、別な
道路(72)などにおける長手中心線との交叉する角度
を示しており、例えばその平面視の約60度に定められ
る。上記平行面(71)での向かい合う相互間隙(G
1)が、凹部(X)と凸部(Y)での向かい合う相互間
隙(G1)よりも、その開口幅の狭く形成されることに
ついては、上記第9実施形態と同様である。
【0099】このような第10実施形態の伸縮装置にあ
っては、その単位継手(A)における両起立フエイスプ
レート(11a)の凹部(X)へ悉く接線となるように
接合される支持プレート(21a)の一対を、上記第1
実施形態のそれと異なる平面視の屈折線形態として、図
39のように上記河川や鉄道、別な道路(72)などの
長手方向に沿い延在させることにより、これと対応する
屈折線形態に作成した別個な押えプレート(23a)の
一対と相俟って、集水排出ベルト(20)の上部両端を
上記第1実施形態と同様に挟み付け、且つ複数づつの水
平な貫通ボルト(25a)とその締結ナット(26a)
によって固定すれば良い。
【0100】尚、第2〜10実施形態におけるその他の
構成とその施工法は、上記第1実施形態と実質的に同一
であるため、その図24〜40に図1〜23との対応符
号を記入するにとどめて、その詳細な説明を省略する
が、上記第1〜10実施形態として示した各種構成の単
独のみならず、これらを適宜に組み合わせた構成の伸縮
装置として仕上げ具体化することも、勿論可能である。
【0101】
【発明の効果】以上のように、本発明では高架道路の縁
石(34)に埋設される端部継手(B)の1組と、同じ
く道路のコンクリート床版(29)に埋設される悉く均
等な一定長さ(L1)を備えた単位継手(A)の複数組
と、上記端部継手(B)と単位継手(A)との隣り合う
相互間に介挿される調整継手(C)の1組とを、
【0102】何れも向かい合う一対の起立フエイスプレ
ート(11a)(11b)(11c)と、その両起立フ
エイスプレート(11a)(11b)(11c)の下端
部から相互の離反する背後方向へ一体的に張り出された
水平ベースプレート(12a)(12b)(12c)
と、同じく両起立フエイスプレート(11a)(11
b)(11c)の中途高さ位置から所要間隔おきでの分
布状態として、やはり相互の離反する背後方向へ上記水
平ベースプレート(12a)(12b)(12c)より
も長く一体的に張り出された複数づつの埋設用アンカー
筋(13a)(13b)(13c)とから形作り、
【0103】上記両起立フエイスプレート(11a)
(11b)(11c)の向かい合う相互間隙(G1)
(G2)(G3)が悉く高架道路の継ぎ目(S)と対応
位置する関係として、その継手(A)(B)(C)の1
組づつを道路の横断方向へ延在する直列の継ぎ足し状態
に接続一体化することにより、上記継ぎ目(S)の伸縮
作用を吸収し得るように定めた高架道路の伸縮装置にお
いて、
【0104】上記継手(A)(B)(C)の1組づつを
形作る両起立フエイスプレート(11a)(11b)
(11c)の向かい合う相互間隙(G1)(G2)(G
3)へ、ここからの侵入固体物捕捉用となる透水性クッ
ションフィルター(17a)(17b)(17c)を各
々圧縮状態に充填すると共に、
【0105】そのクッションフィルター(17a)(1
7b)(17c)を透過した雨水の受け入れ用となる伸
縮可能な断面ほぼ受け樋型の集水排出ベルト(20)
を、上記継ぎ足し状態にある継手(A)(B)(C)の
全体長さ(L5)に及ぶ長尺な1枚物として、その両起
立フエイスプレート(11a)(11b)(11c)の
下端部又は両水平ベースプレート(12a)(12b)
(12c)へ吊り下げ状態に取り付けてあるため、図4
1〜43に基き冒頭に述べた従来技術の諸問題を完全に
解決できる効果がある。
【0106】即ち、本発明における継手(A)(B)
(C)の1組づつを形作る両起立フエイスプレート(1
1a)(11b)(11c)の向かい合う相互間隙(G
1)(G2)(G3)に充填された透水性クッションフ
ィルター(17a)(17b)(17c)は、その相互
間隙(G1)(G2)(G3)から流れ込み落下する雨
水を封止するシール材ではなく、タイヤの摩耗片やアス
ファルト舗装骨材の剥離片、通行車両からの落下土砂、
その他の各種侵入固体物を捕捉して、その雨水のみを自
由に透過させ、これを下方位置の集水排出ベルト(2
0)に受け入れて排出させるものである。
【0107】しかも、その透水性クッションフィルター
(17a)(17b)(17c)は上記相互間隙(G
1)(G2)(G3)へ予じめの圧縮状態として充填さ
れており、これを透過した雨水の受け入れ用となる集水
排出ベルト(20)も、伸縮可能な断面ほぼ受け樋型と
して上記両起立フエイスプレート(11a)(11b)
(11c)の下端部又は両水平ベースプレート(12
a)(12b)(12c)からの吊り下げ状態に取り付
けられている。
【0108】そのため、夏期に高架道路のコンクリート
床版(29)が膨張して、その継ぎ目(S)が狭くなっ
た場合にはもとより、冬期にコンクリート床版(29)
が収縮して、その継ぎ目(S)が広く拡開した場合に
も、上記クッションフィルター(17a)(17b)
(17c)と集水排出ベルト(20)がこれらの変化に
追従する自由な伸縮作用を営なみ、そのクッションフィ
ルター(17a)(17b)(17c)により上記侵入
固体物が捕捉されることとも相俟って、剥離や破損など
を生じるおそれがなく、上記集水排出ベルト(20)が
継ぎ目を有しない長尺な1枚物であることとも相俟っ
て、上記雨水の確実な排出効果を達成できることにな
り、耐久性にも著しく優れる。
【0109】又、上記集水排出ベルト(20)は道路の
有効幅と対応する全体長さ(L5)に及ぶ長尺な1枚物
であるため、伸縮装置の施工法としても請求項18に記
載の通り、その全体長さ(L5)だけ生産工場において
接続一体化された継手(A)(B)(C)における両起
立フエイスプレート(11a)(11b)(11c)の
下端部又は両水平ベースプレート(12a)(12b)
(12c)へ、上記集水排出ベルト(20)を吊り下げ
状態に取り付けた後、これをそのまま高架道路のコンク
リート床版(29)へ埋設施工すれば足り、従来技術の
ように継手の1組づつを接続する際、その継ぎ目を逐一
特別なシール材によって封止作業する必要がない点で、
極めて短時間での効率良く現場施工できる効果がある。
【0110】殊更、請求項19に記載の施工法を採用す
るならば、その高架道路における車両の通行を止めるこ
となく現場施工できるため、ますます実益大であると言
える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る単位継手を示す平
面図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】図1の側面図である。
【図4】図3の4−4線断面図である。
【図5】図1の5−5線に沿う拡大断面図である。
【図6】図1の6−6線に沿う拡大断面図である。
【図7】両起立フエイスプレートの向かい合う相互間隙
を抽出して示す平面模式図である。
【図8】端部継手を示す平面図である。
【図9】図8の正面図である。
【図10】調整継手を示す平面図である。
【図11】図10の正面図である。
【図12】単位継手の直列関係を示す一部破断の正面図
である。
【図13】図12からの接続状態を示す一部破断の正面
図である。
【図14】集水排出ベルトの取付関係を示す分解斜面図
である。
【図15】単位継手と端部継手並びに調整継手の接続状
態を示す一部破断の正面図である。
【図16】図15の16−16線に沿う拡大断面図であ
る。
【図17】高架道路への施工状態を示す斜面図である。
【図18】同じく施工状態の拡大断面図である。
【図19】同じく施工法を説明するための正面模式図で
ある。
【図20】別な施工法を説明するための図19に対応す
る正面模式図である。
【図21】集水排出ベルトの収納ボックスを示す平面図
である。
【図22】図21の正面図である。
【図23】図21の側面図である。
【図24】図17に対応する本発明の第2実施形態を示
す斜面図である。
【図25】図24の単位継手を抽出して示す平面図であ
る。
【図26】図25の正面図である。
【図27】図24の施工状態を示す拡大断面図である
【図28】図27の一部を抽出して示す拡大断面図であ
る。
【図29】図18に対応する本発明の第3実施形態を示
す拡大断面図である。
【図30】図1に対応する本発明の第4実施形態を示す
平面図である。
【図31】図30の施工状態をを示す拡大断面図であ
る。
【図32】図17に対応する本発明の第5実施形態を示
す斜面図である。
【図33】図32の施工状態を示す拡大断面図である
【図34】図33に対応する本発明の第6実施形態を示
す拡大断面図である。
【図35】図17に対応する本発明の第7実施形態を示
す斜面図である。
【図36】図18に対応する本発明の第8実施形態を示
す拡大断面図である。
【図37】図17に対応する本発明の第9実施形態を示
す斜面図である。
【図38】図37から両起立フエイスプレートの向かい
合う相互間隙を抽出して示す平面模式図である。
【図39】本発明の第10実施形態に係る単位継手を示
す概略平面図である。
【図40】図39の40−40線に沿う拡大断面図であ
【図41】従来の伸縮装置を示す施工状態の断面図であ
る。
【図42】図41の平面図である。
【図43】従来の別な伸縮装置を示す施工状態の断面図
である
【符号の説明】
(11a)(11b)(11c)・起立フエイスプレー
ト (12a)(12b)(12c)・水平ベースプレート (13a)(13b)(13c)・アンカー筋 (17a)(17b)(17c)・透水性クッションフ
ィルター (18a)(18b)(18c)・ストッパー片 (19a)(19b)(19c)・クッションフィルタ
ーの張り出し端部 (20)・集水排出ベルト (21a)(21b)(21c)・集水排出ベルト用支
持プレート (23a)(23b)(23c)・押えプレート (25a)(25b)(25c)・貫通ボルト (26a)(26b)(26c)・締結ナット (29)・コンクリート床版 (30)・アスファルト舗装面 (31)・凹欠 (32a)(32b)(32c)・補強筋 (33)・後付けコンクリート (34)・縁石 (35)・排水孔 (36)・接続具 (37)・排水ドレン管 (38)・集水排出ベルトの残余部分 (39)・集水排出ベルト用収納ボックス (40)・壁枠 (42)・導水管路 (43)・集水路 (49a)(49b)(49c)・集水排出ベルト用支
持プレート (51a)(51b)(51c)・押えプレート (52a)(52b)(52c)・貫通ボルト(スタッ
ドボルト) (53a)(53b)(53c)・締結ナット (54a)(54b)(54c)・調整ボルト用支持プ
レート (55a)(55b)(55c)・調整ボルト (56a)(56b)(56c)・締結ナット (57a)(57b)(57c)(58a)(58b)
(58c)・挟持プレート (59a)(59b)(59c)(60a)(60b)
(60c)・ダブルナット (61)・起立片 (62)・水平片 (63)・主桁 (64a)(64b)(64c)・取付スタンド (65a)(65b)(65c)・接地プレート (68a)(68b)(68c)・押えプレート (71)・平行面 (A)・単位継手 (B)・端部継手 (C)・調整継手 (F)・先行組 (R)・後行組 (G1)(G2)(G3)・相互間隙 (S)・継ぎ目(遊間) (X)・凹部 (Y)・凸部 (Z)・境界部 (L1)(L2)(L3)(L5)・長さ (L4)・クッションフィルターの張り出し量 (W)・開口幅 (W1)・開口幅 (W2)・開口幅
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年11月16日(1998.11.
16)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高架道路の排水性能
を発揮する伸縮装置と、その有用な施工法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、高架道路の継ぎ目にはその伸縮
作用を吸収すると共に、ここを止水作用するため、図4
1〜43のような伸縮装置が埋設使用されている。
【0003】その伸縮装置の単位継手は、板面の凹部
(x)と凸部(y)が交互する平面視の連続的な蛇行形
態に屈曲された向かい合う一対の鋼板製起立フエイスプ
レート(1)と、その両起立フエイスプレート(1)に
おける上記凹部(x)の開放下面を悉く遮蔽する鋼板製
水平ベースプレート(2)と、同じく両起立フエイスプ
レート(1)における上記板面の中途高さ位置から所要
間隔おきでの分布状態として、相互の離反する背後方向
へ上記水平ベースプレート(2)よりも長く一体的に張
り出された複数づつの埋設用アンカー筋(3)とから成
り、約1000〜2000mmの一定長さ(L)を有す
る通例である。
【0004】そして、このような単位継手の複数組が道
路の横断方向へ延在する直列の継ぎ足し状態に接続一体
化された上、道路のコンクリート床版(4)に刳り取ら
れた凹欠(5)内へ挿入セットされ、その凹欠(5)に
対する後付けコンクリート(6)の打設によって、上記
コンクリート床版(4)へ埋設一体化されるようになっ
ている。(7)はその埋設用アンカー筋(3)との縦横
交錯する組立状態に溶接された長尺な補強筋である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の伸縮
装置ではあくまでも両起立フエイスプレート(1)の向
かい合う相互間隙(G)からコンクリート床版(4)の
継ぎ目(遊間)(S)へ、雨水が流れ込み落下すること
を封止する趣旨として、図41、42のような加硫ゴム
から成るシール材(8)を両起立フエイスプレート
(1)の板面へ接着剤により貼り付け固定したり、更に
は図43のような砂や液状ゴムなどのバックアップ材
(9)を、そのシール材(8)の凹溝内へ上方から充填
したりしているため、次の諸問題がある。
【0006】即ち、高架道路のコンクリート床版(4)
は夏期に膨張するため、その継ぎ目(S)が狭くなり、
冬期に収縮するため、同じく継ぎ目(S)が広くなる。
この点、上記ゴム製のシール材(8)はこのような継ぎ
目(S)の変化と逆に熱変形する関係上、特に冬期両起
立フエイスプレート(1)の板面から剥離しやすくな
り、約30mmまでの僅かな伸縮量であればともかく、
それ以上の大きな伸縮量についてはこれを吸収・確保す
ることができず、止水効果の達成も不可能である。
【0007】又、両起立フエイスプレート(1)の向か
い合う相互間隙(G)を区画する凹部(x)と凸部
(y)との境界部(z)は、道路における横断線と縦断
線との何れとも非直角に交叉する傾斜面(10)を呈
し、その傾斜面(10)にも上記シール材(8)が貼り
付け固定されているため、両起立フエイスプレート
(1)がその相互間隙(G)の拡開する離反方向へ移動
した場合、そのシール材(8)には無理な捻じり切断力
が作用することとなる。
【0008】その結果、その向かい合う相互間隙(G)
からはタイヤの摩耗片やアスファルト舗装骨材の剥離
片、通行車両からの落下土砂、その他の各種固体物が自
由に侵入し、上記シール材(8)の上面に付着・堆積す
ることとも相俟って、そのシール材(8)が早期に破損
することとなり、耐久的な止水効果を維持することがで
きない。
【0009】更に、上記シール材(8)は単位継手の一
定長さ(L)分として、その両起立フエイスプレート
(1)の板面に貼り付け固定されたものであるため、例
えば特開平9−49204号から示唆されるように、単
位継手の複数組を継ぎ足し状態に接続する際、そのシー
ル材(8)同志の継ぎ目を別個なゴム製のシール材によ
って、必らず封止作業しなければならず、その継ぎ足し
施工上甚だ煩らわしいばかりでなく、伸縮装置としての
量産効果にも劣る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような諸問
題の抜本的な解決を企図しており、そのための構成上高
架道路の縁石に埋設される端部継手の1組と、同じく道
路のコンクリート床版に埋設される悉く均等な一定長さ
を備えた単位継手の複数組と、上記端部継手と単位継手
との隣り合う相互間に介挿される調整継手の1組とを、
【0011】何れも向かい合う一対の起立フエイスプレ
ートと、その両起立フエイスプレートの下端部から相互
の離反する背後方向へ一体的に張り出された水平ベース
プレートと、同じく両起立フエイスプレートの中途高さ
位置から所要間隔おきでの分布状態として、やはり相互
の離反する背後方向へ上記水平ベースプレートよりも長
く一体的に張り出された複数づつの埋設用アンカー筋と
から形作り、
【0012】上記両起立フエイスプレートの向かい合う
相互間隙が悉く高架道路の継ぎ目と対応位置する関係と
して、その継手の1組づつを道路の横断方向へ延在する
直列の継ぎ足し状態に接続一体化することにより、上記
継ぎ目の伸縮作用を吸収し得るように定めた高架道路の
伸縮装置において、
【0013】上記継手の1組づつを形作る両起立フエイ
スプレートの向かい合う相互間隙へ、ここからの侵入固
体物捕捉用となる透水性クッションフィルターを各々圧
縮状態に充填すると共に、
【0014】そのクッションフィルターを透過した雨水
の受け入れ用となる伸縮可能な断面ほぼ受け樋型の集水
排出ベルトを、上記継ぎ足し状態にある継手の全体長さ
に及ぶ長尺な1枚物として、その両起立フエイスプレー
トの下端部又は両水平ベースプレートへ吊り下げ状態に
取り付けたことを特徴とする。
【0015】又、上記伸縮装置の施工法として、第1に
高架道路の縁石に埋設される端部継手の1組と、同じく
道路のコンクリート床版に埋設される悉く均等な一定長
さを備えた単位継手の複数組と、上記端部継手と単位継
手との隣り合う相互間に介挿される調整継手の1組と
を、
【0016】何れも向かい合う一対の起立フエイスプレ
ートと、その両起立フエイスプレートの向かい合う相互
間隙へ圧縮状態に充填された侵入固体物捕捉用の透水性
クッションフィルターと、両起立フエイスプレートの下
端部から相互の離反する背後方向へ一体的に張り出され
た水平ベースプレートと、同じく両起立フエイスプレー
トの中途高さ位置から所要間隔おきでの分布状態とし
て、やはり相互の離反する背後方向へ上記水平ベースプ
レートよりも長く一体的に張り出された複数づつの埋設
用アンカー筋とから形作り、
【0017】上記継手の1組づつを直列に継ぎ足すこと
によって、道路の有効幅と対応する全体長さだけ接続一
体化すると共に、その全体長さに及ぶ1枚物の伸縮可能
な断面ほぼ受け樋型集水排出ベルトを、上記継手におけ
る両起立フエイスプレートの下端部又は両水平ベースプ
レートへ吊り下げ状態に取り付けた後、
【0018】その全体的な接続状態にある継手を、高架
道路の継ぎ目と対応位置する付近に刳り取られた凹欠
へ、その後付けコンクリートの打設により埋設一体化さ
せることを特徴とし、
【0019】第2に、同じく高架道路の縁石に埋設され
る端部継手の1組と、同じく道路のコンクリート床版に
埋設される悉く均等な一定長さを備えた単位継手の複数
組と、上記端部継手と単位継手との隣り合う相互間に介
挿される調整継手の1組とを、
【0020】何れも向かい合う一対の起立フエイスプレ
ートと、その両起立フエイスプレートの向かい合う相互
間隙へ圧縮状態に充填された侵入固体物捕捉用の透水性
クッションフィルターと、両起立フエイスプレートの下
端部から相互の離反する背後方向へ一体的に張り出され
た水平ベースプレートと、同じく両起立フエイスプレー
トの中途高さ位置から所要間隔おきでの分布状態とし
て、やはり相互の離反する背後方向へ上記水平ベースプ
レートよりも長く一体的に張り出された複数づつの埋設
用アンカー筋とから形作り、
【0021】上記継手の1組づつを直列に継ぎ足す際、
先行組と後行組との各別に分割して、その単独では何れ
も道路の有効幅に達しない短尺な部分長さだけ接続一体
化すると共に、
【0022】その先行組として接続された継手における
両起立フエイスプレートの下端部又は両水平ベースプレ
ートへ、道路の有効幅と対応する全体長さに及ぶ1枚物
の伸縮可能な断面ほぼ受け樋型集水排出ベルトを吊り下
げ状態に取り付けて、
【0023】上記先行組の継手を高架道路の継ぎ目と対
応位置する付近に刳り取られた凹欠へ、その後付けコン
クリートの打設により埋設一体化させた際、上記集水排
出ベルトの残余部分を一旦捲き曲げ状態に保管し、
【0024】次いで、上記後行組の継手を先行組のそれ
と継ぎ足し状態に埋設一体化させる際、上記集水排出ベ
ルトの残余部分を引き伸ばし延長させて、その後行組と
して接続された継手における両起立フエイスプレートの
下端部又は両水平ベースプレートへ、やはり吊り下げ状
態に取り付けることを特徴とするものである。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面に基いて本発明の詳細
を説明すると、図1〜23は本発明に係る排水用伸縮装
置の第1実施形態とその施工状態を示しており、(A)
は約1000〜2000mmの悉く均等な一定長さ(L
1)を備えた複数組の単位継手、(B)は約250〜3
30mmの一定長さ(L2)を有する1組の端部継手、
(C)はその端部継手(B)と上記単位継手(A)との
隣り合う相互間へ介挿使用される1組の調整継手であっ
て、単位継手(A)よりも短かい適当な長さ(L3)
(例えば約500mm)に作成準備されることとなる。
【0026】上記単位継手(A)と端部継手(B)並び
に調整継手(C)は、何れも向かい合う一対の鋼板製起
立フエイスプレート(11a)(11b)(11c)
と、その両起立フエイスプレート(11a)(11b)
(11c)の下端部から相互の離反する背後方向へ一体
的に張り出された鋼板製の水平ベースプレート(12
a)(12b)(12c)と、同じく両起立フエイスプ
レート(11a)(11b)(11c)の中途高さ位置
から所要間隔おきでの分布状態として、やはり相互の離
反する背後方向へ上記水平ベースプレート(12a)
(12b)(12c)よりも長く一体的に張り出された
複数づつの埋設用アンカー筋(13a)(13b)(1
3c)とから成る。
【0027】但し、その場合単位継手(A)を形作る両
起立フエイスプレート(11a)の向かい合う相互間隙
(G1)は、図1〜7から明白なように、その板面の凹
部(X)と凸部(Y)とが交互する平面視の鋸歯型や波
型などの連続的な蛇行形態に屈曲されており、上記両水
平ベースプレート(12a)がその凹部(X)の開放下
面を悉く遮蔽するように、両起立フエイスプレート(1
1a)と溶接一体化されているのである。(Z)は上記
凹部(X)と凸部(Y)との境界部を示しており、高架
道路における横断線と縦断線との何れとも非直角に交叉
する傾斜面をなしている。
【0028】これに対して、上記端部継手(B)は高架
道路の路肩部に対応位置するものとして、図8、9から
明白なように、そのコンクリート床版に埋設される下端
部(14)と、同じく道路の縁石に埋設される上端部
(15)との連続する正面視のほぼL字型をなしてお
り、しかもその両起立フエイスプレート(11b)の向
かい合う相互間隙(G2)が平面視のストレート形態に
直線化されている。
【0029】そして、上記調整継手(C)を形作る両起
立フエイスプレート(11c)の向かい合う相互間隙
(G3)が、図10、11から明白なように、単位継手
(A)の上記相互間隙(G1)と端部継手(B)の上記
相互間隙(G2)とを滑らかに連通させる如く、その蛇
行形態とストレート形態との言わば併存形態にある。
【0030】(16a)(16b)(16c)は上記継
手(A)(B)(C)における1組づつの隣り合う相互
間を、その長手方向(道路の横断方向)に沿う直列の継
ぎ足し状態として接続する一対づつの鋼板製接続アング
ルであり、その一辺が各起立フエイスプレート(11
a)(11b)(11c)における板面の中途高さ位置
へ添え付け溶接されている。その隣り合う継手(A)
(B)(C)の接続アングル(16a)(16b)(1
6c)同志を締結するためのボルトとその固定ナット
は、図示省略してある。
【0031】上記継手(A)(B)(C)の1組づつを
形作る両起立フエイスプレート(11a)(11b)
(11c)の向かい合う相互間隙(G1)(G2)(G
3)には、ここから侵入するアスファルト舗装骨材の剥
離片や通行車両からの落下土砂、タイヤの摩耗片、その
他の各種固体物を捕捉するため、スポンジ(プラスチッ
クの連続気泡体)やその他の伸縮性に富む弾力材から成
る透水性クッションフィルター(17a)(17b)
(17c)が充填されている。
【0032】しかも、その透水性クッションフィルター
(17a)(17b)(17c)は予じめ両起立フエイ
スプレート(11a)(11b)(11c)の板面によ
る幅方向からの圧縮状態に充填されており、その復元的
な膨張力の蓄積状態にある。高架道路のコンクリート床
版が冬期に収縮して、その両起立フエイスプレート(1
1a)(11b)(11c)の向かい合う相互間隙(G
1)(G2)(G3)が最も広く拡開するも、これを上
記クッションフィルター(17a)(17b)(17
c)により自づと確実に吸収できるようになっているわ
けである。その伸縮量は、例えば約100mm(最大
値)に設定されている。
【0033】(18a)(18b)(18c)は上記ク
ッションフィルター(17a)(17b)(17c)を
下方から安定良く受け止めるため、両水平ベースプレー
ト(12a)(12b)(12c)から上記相互間隙
(G1)(G2)(G3)への部分的に張り出されたス
トッパー片であるが、そのストッパー片(18a)(1
8b)(18c)の設置に代えて又は加えて、上記クッ
ションフィルター(17a)(17b)(17c)を両
起立フエイスプレート(11a)(11b)(11c)
の板面へ接着剤により貼り付け固定しても良い。
【0034】何れにしても、上記両起立フエイスプレー
ト(11a)(11b)(11c)の向かい合う相互間
隙(G1)(G2)(G3)からは、点火状態にあるシ
ガレットの吸殻などが侵入することもあり得るため、上
記クッションフィルター(17a)(17b)(17
c)の上層部にシリコン系ゴムの溶液を塗布したり、或
いは別個な耐熱性のメッシュカバー(図示省略)などを
被覆させたりすることによって、そのクッションフィル
ター(17a)(17b)(17c)の上面に耐火性能
を与えることが望ましい。
【0035】又、上記クッションフィルター(17a)
(17b)(17c)はその長手方向からの圧縮状態に
なく、その一端部又は両端部が各継手(A)(B)
(C)の対応する一端部又は両端部から、一定量(L
4)だけ張り出している。
【0036】つまり、クッションフィルター(17a)
(17b)(17c)の長さは各継手(A)(B)
(C)の一定長さ(L1)(L2)(L3)よりも予じ
め長く形成されており、その継手(A)(B)(C)の
1組づつを図12から図13のように、直列の継ぎ足し
状態に接続した時に初めて、上記クッションフィルター
(17a)(17b)(17c)における一定量(L
4)の張り出し端部(19a)(19b)(19c)同
志が、互いに突き合い圧縮されるようになっているので
ある。
【0037】もっとも、その圧縮状態に充填されたクッ
ションフィルター(17a)(17b)(17c)の上
面が、両起立フエイスプレート(11a)(11b)
(11c)の向かい合う相互間隙(G1)(G2)(G
3)から上方へ、背高く膨出しないように定められてい
ることは、言うまでもない。
【0038】上記のような透水性クッションフィルター
(17a)(17b)(17c)が充填された継手
(A)(B)(C)の1組づつは、高架道路における有
効幅の測定結果に基き、その有効幅の全体長さ(L5)
(例えば片側車線の約4500mm)に対応する伸縮装
置として、その隣り合う接続アングル(16a)(16
b)(16c)同志の締結により、道路の横断方向に沿
い延在する直列の継ぎ足し状態に接続一体化される。こ
のような接続作業は、生産工場において効率良く実行す
ることができる。
【0039】(20)はその伸縮装置の生産工場におい
て、上記継手(A)(B)(C)の1組づつを接続する
際、その全体長さに及ぶ長尺な1枚物として、両起立フ
エイスプレート(11a)(11b)(11c)の下端
部又は両水平ベースプレート(12a)(12b)(1
2c)へ吊り下げ状態に取り付けられる集水排出ベルト
であり、ゴムやプラスチックなどの弾性材から伸縮可能
な断面ほぼ受け樋型又は受け皿型に作成されている。
【0040】その集水排出ベルト(20)の取付状態
は、上記単位継手(A)と端部継手(B)並びに調整継
手(C)の何れにあっても悉くほぼ同一であるため、今
これを単位継手(A)への取付状態として、図1〜6に
基き説明すると、(21a)は鋼製フラットバーから成
る集水排出ベルト用支持プレートの一対であり、上記単
位継手(A)の両起立フエイスプレート(11a)から
背後方向へ張り出す両水平ベースプレート(12a)の
後端部に、その水平ベースプレート(12a)からのほ
ぼ直角な起立状態に溶接一体化されている。
【0041】その一対の支持プレート(21a)は上方
から見た場合、両起立フエイスプレート(11a)の凹
部(X)と悉く接合する言わば接線として、その単位継
手(A)の長手方向(道路の横断方向)に沿い延在する
相互の平行状態にある。
【0042】但し、上記集水排出ベルト(20)の支持
プレート(21a)を水平ベースプレート(12a)と
別個な鋼製フラットバーから成るものとして、その水平
ベースプレート(12a)の後端部へ溶接する代りに、
これを水平ベースプレート(12a)の後端部から上向
き連続的に曲げ起して、その一対の平行な直線状態に延
在させても良い。何れにしても、その両支持プレート
(21a)には複数のボルト受け入れ孔(22a)が、
図14のような所要間隔おきでの分布状態に開口形成さ
れている。
【0043】(23a)は上記支持プレート(21a)
と前後の組をなす別個な押えプレートの一対であって、
やはり鋼製フラットバーから成り、これには支持プレー
ト(21a)の上記ボルト受け入れ孔(22a)と合致
連通するボルト受け入れ孔(24a)の複数が開口分布
されている。
【0044】そして、上記断面ほぼ受け樋型に曲成され
た集水排出ベルト(20)の上部両端を、その両支持プ
レート(21a)と両押えプレート(23a)との前後
相互間で安定良く挟み、且つこれらのボルト受け入れ孔
(22a)(24a)へ串刺しされる水平な貫通ボルト
(25a)と、その貫通ボルト(25a)への締結ナッ
ト(26a)によって固定するようになっている。(2
7a)はその集水排出ベルト(20)の上部両端へ対応
的に開口分布された複数のボルト受け入れ孔である。
【0045】そのため、施工現場では勿論のこと、伸縮
装置の生産工場でも上記継手(A)(B)(C)の接続
作業と、その接続一体化された両起立フエイスプレート
(11a)(11b)(11c)の下端部又は両水平ベ
ースプレート(12a)(12b)(12c)に対する
長尺な集水排出ベルト(20)の取付作業を、誰でも簡
便に能率良く行なえるであり、その集水排出ベルト(2
0)の取付状態としても著しく安定・確固に保たれるこ
ととなる。
【0046】その際、図14から示唆されるように、上
記集水排出ベルト(20)の上部両端を外向き連続的に
折り返し重合させるか、又は同じく上部両端に別個なゴ
ムや金属などの補強片を添え付け固定することにより、
一対の係止フランジ(28a)として形作ると共に、そ
の集水排出ベルト(20)の両係止フランジ(28a)
を上記押えプレート(23a)の上縁部へ、上方から係
止させるように定めることが好ましい。上記貫通ボルト
(25a)の複数はこれらをスタッドボルトとして、支
持プレート(21a)又は押えプレート(23a)へ予
じめ一体的に植え付けてもさしつかえない。
【0047】尚、上記埋設用アンカー筋(13a)の複
数づつが両起立フエイスプレート(11a)の下端部付
近から相互の離反する背後方向へ張り出すことにより、
集水排出ベルト(20)とその支持プレート(21a)
並びに押えプレート(23a)と干渉するような場合に
は、これらに上記貫通ボルト(25a)の受け入れ孔
(22a)(24a)(27a)のみならず、そのアン
カー筋(13a)の逃し入れ孔(図示省略)も開口分布
されることは、勿論である。
【0048】上記継手(A)(B)(C)から全体的な
伸縮装置に仕上げるに当っては、図15〜18並びに図
19(I)(II)から明白なように、その端部継手
(B)の1組が高架道路の路肩部に対応位置するものと
して、これに単位継手(A)の複数組を接続する際、そ
の単位継手(A)と端部継手(B)との隣り合う相互間
に、適当な長さ(L3)を有する調整継手(C)の1組
を介挿使用して、直列の継ぎ足し状態に接続一体化する
ことにより、道路の有効幅と対応する全体長さ(L5)
の伸縮装置に仕上げ、併せて上記継手(A)(B)
(C)に対してはその全体長さ(L5)に及ぶ長尺な1
枚物の集水排出ベルト(20)をも、上記のような取付
状態に取り付けるのである。
【0049】念のために言えば、端部継手(B)の上端
部(15)はその下端部(14)からの起立形態をなし
ているため、これに沿って上記集水排出ベルト(20)
も上向きの曲げ起し状態に取り付けられることになる
が、何れにしても上記継手(A)(B)(C)に対する
集水排出ベルト(20)の取付状態では、図15〜18
から明白な通り、両起立フエイスプレート(11a)
(11b)(11c)の向かい合う相互間隙(G1)
(G2)(G3)に充填されている上記透水性クッショ
ンフィルター(17a)(17b)(17c)の下方位
置が、その集水排出ベルト(20)によって悉く遮蔽さ
れることとなる。
【0050】上記のような継ぎ足し状態に接続一体化さ
れた伸縮装置を、現場施工するに当っては図16〜18
から示唆されるように、高架道路のコンクリート床版
(29)とその表層のアスファルト舗装面(30)を、
継ぎ目(遊間)(S)と対応位置する付近において所謂
箱抜き形態に刳り取り、その刳り取り後の凹欠(31)
内へ上記伸縮装置を挿入セットすると共に、その継手
(A)(B)(C)の埋設用アンカー筋(13a)(1
3b)(13c)へ、別個の長尺な補強筋(32a)
(32b)(32c)の複数づつを相互の縦横交錯する
組立状態に溶接して、引き続き上記凹欠(31)へ後付
けコンクリート(33)を打設することにより、その伸
縮装置としての全体を埋設一体化させるのである。
【0051】しかも、その場合伸縮装置の全体を高架道
路の横断勾配に準じて、その路肩部へ行く程徐々に低く
なるように傾斜させ、上記端部継手(B)の上端部(1
5)を縁石(34)に埋設一体化するのであり、そうす
れば上記集水排出ベルト(20)が端部継手(B)の下
端部(14)と対応する位置において、最も低くなるた
め、ここに排水孔(35)を予じめ開口形成しておき、
その排水孔(35)をゴムやプラスチックなどのフレキ
シブルな接続具(36)によって、高架道路の路肩部に
配管済みの排水ドレン管(37)と連通接続する。
【0052】その接続具(36)も生産工場において、
上記集水排出ベルト(20)の排水孔(35)へ連通状
態に付属一体化させておくことができ、これを施工現場
において上記排水ドレン管(37)に加工した接続孔
(図示省略)へ差し込み固定すれば良い。
【0053】このような伸縮装置の使用状態では、継手
(A)(B)(C)を形作る両起立フエイスプレート
(11a)(11b)(11c)の向かい合う相互間隙
(G1)(G2)(G3)に充填された透水性クッショ
ンフィルター(17a)(17b)(17c)により、
各種侵入固体物が捕捉され、これを透過した雨水のみが
上記集水排出ベルト(20)によって、高架道路の継ぎ
目(S)から流れ込み落下しないように受け入れられ
る。
【0054】そして、その雨水は集水排出ベルト(2
0)により道路の横断方向へ自づと誘導され、その最も
低くなる下端部に開口形成された排水孔(35)から接
続具(36)を経て、路肩部の排水ドレン管(37)へ
排出されるのである。上記集水排出ベルト(20)が端
部継手(B)の上端部(15)に沿って、その上向きの
曲げ起し状態に取り付けられていることは、上記雨水を
堰止めて、これを排水孔(35)から確実に排出させる
ことに役立つ。
【0055】又、透水性クッションフィルター(17
a)(17b)(17c)は上記向かい合う相互間隙
(G1)(G2)(G3)へ圧縮状態に充填されている
ため、高架道路におけるコンクリート床版(29)の膨
張と収縮に起因して、その継ぎ目(S)が広狭変化した
としても、これに応じて自由自在に伸縮作用することと
なり、両起立フエイスプレート(11a)(11b)
(11c)からの剥離や破損などを生じるおそれもな
い。
【0056】更に、上記のような伸縮装置の使用状態で
は、断面ほぼ受け樋型をなす長尺な集水排出ベルト(2
0)の上部両端が、伸縮装置の長手方向(道路の横断方
向)に沿って延在する平行な一対づつの集水排出ベルト
用支持プレート(21a)(21b)(21c)と押え
プレート(23a)(23b)(23c)により挟持さ
れた吊り下げ状態にあるため、その継手(A)(B)
(C)の両起立フエイスプレート(11a)(11b)
(11c)が向かい合う相互間隙(G1)(G2)(G
3)の拡開する離反方向へ移動したとしても、上記集水
排出ベルト(20)に無理な捻じり切断力が働かず、そ
の移動に追従する円滑な伸縮作用を発揮し得ることとな
り、その結果集水排出ベルト(20)の破損や脱落など
を生じるおそれがなく、排水効果の安定性と耐久性に著
しく優れる。
【0057】上記のように、伸縮装置の全体は道路の横
断勾配に準じた傾斜状態として埋設使用されるようにな
っている関係上、図19(I)ではその道路の中央分離
帯側へ臨むこととなる上記集水排出ベルト(20)の端
部を、開口状態のままに放置しているが、その集水排出
ベルト(20)の端部を念のために施蓋し、ここから雨
水の流れ落ちることを堰止めることが好ましい。
【0058】その施蓋方法としては図19(II)から示
唆されるように、道路の路肩部のみならず、その単位継
手(A)が中央分離帯側へ臨むこととなる端部にも、直
接又は適当な長さの調整継手(C)を介して、上記端部
継手(B)を接続一体化することにより、これらへ一連
に取り付けられている集水排出ベルト(20)を、やは
り上向きの曲げ起し状態に保てば良い。尚、片側車線へ
の埋設後、残る片側車線に対しても上記と同様にして、
その継手(A)(B)(C)の左右対称な接続状態に埋
設施工されることは、言うまでもない。
【0059】先には、伸縮装置を形作る継手(A)
(B)(C)の接続と、その継手(A)(B)(C)に
対する集水排出ベルト(20)の取り付けを、生産工場
において行なう旨として説明したが、これらを伸縮装置
の埋設作業に先立ち、その施工現場において行なうこと
も勿論可能である。
【0060】図20(I)は上記伸縮装置の別な施工法
を示しており、例えば片側2車線の高架道路へ埋設する
ような場合、伸縮装置の全体を施工日程に応じた先行組
(F)と後行組(R)との各別に分割して、その各組
(F)(R)の単独では道路の有効幅に達しない短尺な
部分長さ(L6)(L7)だけ、予じめ継ぎ足し状態に
接続一体化しておき、その両組(F)(R)を施工現場
で接続することにより初めて、有効幅の全体長さ(L
5)に対応する伸縮装置として仕上がるように定めるの
である。
【0061】つまり、上記端部継手(B)と調整継手
(C)並びに単位継手(A)の1組づつから、一定の短
尺な部分長さ(L6)だけ継ぎ足し状態に接続一体化さ
れた先行組(F)と、単位継手(A)の複数組のみから
残る一定の短尺な部分長さ(L7)だけ継ぎ足し状態に
接続一体化された後行組(R)とを用意する。その先行
組(F)と後行組(R)とは逆であっても良いが、何れ
にしてもその先行組(F)となる継手(A)(B)
(C)における両起立フエイスプレート(11a)(1
1b)(11c)の下端部又は両水平ベースプレート
(12a)(12b)(12c)には、道路の有効幅と
対応する全体長さ(L5)に及ぶ長尺な1枚物の上記集
水排出ベルト(20)を予じめ取り付けておく。
【0062】そして、当日に先行組(F)の継手(A)
(B)(C)を高架道路の1車線分と対応する偏倚位置
へ埋設一体化し、その際集水排出ベルト(20)の残余
部分(38)を一旦捲き曲げ状態に保管しておく。
【0063】次いで、翌日に後行組(R)の継手(A)
を同じく道路の残る1車線分と対応する偏倚位置へ、上
記先行組(F)との直列継ぎ足し状態に埋設一体化する
のであるが、その際先に保管されている集水排出ベルト
(20)の残余部分(38)を引き伸ばし延長させて、
後行組(R)をなす継手(A)における両起立フエイス
プレート(11a)の下端部又は両水平ベースプレート
(12a)へ取り付けるのである。
【0064】このような施工法を採用する場合にも、図
19(II)と対応する図20(II)から示唆される通
り、その後行組(R)の単位継手(A)が中央分離帯側
へ臨むこととなる端部に、直接又は調整継手(C)を介
して端部継手(B)を予じめ接続一体化しておき、翌日
に先行組(F)から引き伸ばし延長させた集水排出ベル
ト(20)の残余部分(38)を、その端部継手(B)
に至るまで上向きの曲げ起し状態として取り付けること
により、やはり雨水の流れ落ちることを堰止めることが
望ましい。
【0065】このような図20に示す施工法を採用する
ならば、上記1車線分づつの車両通行が可能となり、通
行量の多い高架道路用として著しく有効である。図20
〜23の符号(39)は上記集水排出ベルト保管用の収
納ボックスを示しており、これは向かい合う一対のアン
グル型鋼材から成る壁枠(40)によって、上記先行組
(F)をなす継手(A)(B)(C)の相互間隙(G
1)(G2)(G3)と連通するトンネル型に造形され
ている。
【0066】しかも、その両壁枠(40)からは相互の
離反する背後方向へ、埋設用アンカー筋(41)も一体
的に張り出されており、これによって高架道路のコンク
リート床版(29)へ一旦仮り止め状態に埋設使用さ
れ、上記先行組(F)へ後行組(R)を継ぎ足し状態に
接続する際、そのコンクリート床版(29)から撤去さ
れるようになっている。
【0067】図1〜23に基き説明した本発明の第1実
施形態に対しては、図24〜40の第2〜10実施形態
に示すような各種改変を施すことも可能である。これら
の第2〜10実施形態にあっても、その単位継手(A)
と端部継手(B)並びに調整継手(C)の構成は悉く実
質的に同一であるため、やはり単位継手(A)を代表例
に挙げて説明すると、次の通りである。
【0068】先ず、図24〜28は本発明の第2実施形
態を示しており、これでは高架道路における透水性アス
ファルト舗装面(30)の浸透水も、上記集水排出ベル
ト(20)へ受け入れて、その路肩部の排水ドレン管
(37)から排出させることができるようになってい
る。
【0069】即ち、その図24〜28において、(4
2)は上記単位継手(A)の1組づつを形作る水平ベー
スプレート(12a)の何れか一方又は双方から、透水
性アスファルト舗装面(30)への斜め上向きに張り出
し延長された1個又は複数個の導水管路であり、その下
端部が悉く水平ベースプレート(12a)への言わば差
し込み固定状態として、上記集水排出ベルト(20)に
向かって連通開口している。
【0070】又、導水管路(42)の上端部は何れも不
透水性の既設コンクリート床版(29)と、その表層を
なす透水性アスファルト舗装面(30)との境界面に向
かって連通開口されており、そのアスファルト舗装面
(30)からの浸透水を導水管路(42)によって、上
記集水排出ベルト(20)へ自づと流入させることがで
きるようになっている。
【0071】その場合、上記導水管路(42)の上端部
は道路の横断方向に沿い、その単位継手(A)の一定長
さ(L1)分だけ延在する集水路(43)として形成す
ることが好ましい。その集水路(43)によって上記ア
スファルト舗装面(30)の浸透水を集め、導水管路
(42)へ効率良く流入させることができるからであ
る。尚、上記集水路(43)も単位継手(A)を接続す
る際、その隣り合う相互の直列継ぎ足し状態に接続され
ることは、言うまでもない。
【0072】このような集水路(43)は図28から例
示される通り、補強リブ(44)を備えた縞鋼板(4
5)と、貫通孔(46)が開口分布された穴明き鋼板
(47)との重合体から扁平に形作ることができる。そ
の縞鋼板(45)の補強リブ(44)が穴明き鋼板(4
7)と接することにより確保された内腔を、その上方や
貫通孔(46)からの浸透水受け入れ溝(48)とし
て、上記導水管路(42)へ連通させているわけである
が、このような機能を発揮し得る集水路(43)である
限り、その構成は自由に選定することができる。
【0073】又、図29は本発明の第3実施形態に係
り、この伸縮装置では上記第1実施形態を示した図18
との対比から明白なように、単位継手(A)の両水平ベ
ースプレート(12a)を両起立フエイスプレート(1
1a)の凹部(X)から背後方向へ更に長く張り出し、
その張り出し延長後端部を集水排出ベルト用支持プレー
ト(49a)として、ここに複数づつのボルト受け入れ
孔(50a)を開口分布させている。
【0074】そして、別個な鋼製フラットバーから成る
押えプレート(51a)と、上記支持プレート(49
a)との上下相互間で集水排出ベルト(20)の上部両
端を挟み付けるようになっている。(52a)はその押
えプレート(51a)から上向き一体的に植立されたス
タッドボルトの複数であり、これに上方から螺合される
締結ナット(53a)によって、上記集水排出ベルト
(20)を固定している。
【0075】その際、上記ボルト受け入れ孔(50a)
を前後方向に沿う細長い楕円形として開口させるなら
ば、その集水排出ベルト(20)の開口幅をコンクリー
ト床版(29)の継ぎ目(S)に応じて、広狭調整する
ことも可能となり、著しく便利である。
【0076】図30、31は本発明の第4実施形態に係
り、これでは上記集水排出ベルト(20)の開口幅をコ
ンクリート床版(29)の継ぎ目(S)に応じて、その
広狭調整できるようにするため、次のような構成を採用
している。
【0077】即ち、その伸縮装置を示した図30、31
において、(54a)は上記単位継手(A)の両起立フ
エイスプレート(11a)から背後方向へ張り出す両水
平ベースプレート(12a)の後端部へ、これとのほぼ
直角な起立状態に溶接一体化されるか、又はその後端部
から上向き連続的に曲げ起された一対の平行な調整ボル
ト用支持プレートであり、上記第1実施形態の集水排出
ベルト用支持プレート(21a)と類似するが、これに
は比較的長い調整ボルト(55a)の複数が水平に貫通
されていて、その締結ナット(56a)により支持プレ
ート(54a)へ各々固定された状態にある。その長い
調整ボルト(55a)をスタッドボルトとして、上記支
持プレート(54a)から背後方向へ一体的に張り出す
ことにより、その締結ナット(56a)の使用を省略し
ても勿論良い。
【0078】(57a)(58a)は上記調整ボルト用
支持プレート(54a)と平行に延在する別個な前後一
対づつの挟持プレートであり、これによって集水排出ベ
ルト(20)の上部両端を挟むようになっている。そし
て、その集水排出ベルト(20)を挟んだ状態にある挟
持プレート(57a)(58a)が、上記調整ボルト
(55a)へその先端部から通し込まれた上、その調整
ボルト(55a)と締結される前後一対づつのダブルナ
ット(59a)(60a)によって、固定されているの
である。
【0079】そのため、そのダブルナット(59a)
(60a)を上記調整ボルト(55a)に沿って、前後
方向へ進退操作することにより、集水排出ベルト(2
0)の開口幅をコンクリート床版(29)の継ぎ目
(S)と対応するように、広狭調整することができる。
【0080】殊更、上記前側挟持プレート(57a)を
アングル型鋼材として、後側挟持プレート(58a)と
平行な起立片(61)と、その起立片(61)の下端部
から水平ベースプレート(12a)に向かって張り出す
水平片(62)とを備えた向かい合う断面ほぼL字型に
曲成すると共に、その水平片(62)を水平ベースプレ
ート(12a)の下面へ接合させ得るように定めるなら
ば、コンクリート床版(29)への後付けコンクリート
(33)がそのコンクリート床版(29)の継ぎ目
(S)に流れ込み落下することを、上記前側挟持プレー
ト(57a)によって堰止めることもでき、その挟持プ
レート(57a)を後付けコンクリート(33)の打設
用型枠として兼用し得ることになる結果、ますます効果
的であると言える。
【0081】上記第1〜4実施形態の伸縮装置では、単
位継手(A)となる両起立フエイスプレート(11a)
の板面を両水平ベースプレート(12a)からほぼ直角
に垂立させているが、その両起立フエイスプレート(1
1a)の板面を図32、33の第5実施形態に示す通
り、下広がりのほぼハ字型として傾斜させても良い。
【0082】その場合には、上記集水排出ベルト(2
0)の上部両端を挟み付ける支持プレート(21a)と
押えプレート(23a)も、その対応的な下広がりのほ
ぼハ字型に傾斜させることが望ましい。
【0083】このような第5実施形態の構成によれば、
その両起立フエイスプレート(11a)の向かい合う相
互間隙(G1)に充填されている透水性クッションフィ
ルター(17a)が、不慮に上方へ背高く膨出したり、
まして上方へ抜け出したりするおそれをますます効果的
に防止することができる。
【0084】しかも、上記第1〜4実施形態に示した向
かい合う相互間隙(G1)の開口幅5W)と、第5実施
形態の向かい合う相互間隙(G1)における上端部の開
口幅とが、同じ寸法であると仮定した場合、その第5実
施形態における下端部の開口幅が比較的に広い分だけ、
例えば100mm以上の広い継ぎ目(S)を有するコン
クリート床版(29)に対しても、支障なく使用できる
ことになる。
【0085】これを逆説的に言えば、上記向かい合う相
互間隙(G1)における上端部の開口幅が狭くても、広
い継ぎ目(S)を有するコンクリート床版(29)に使
用して、その伸縮作用を確実に吸収できるわけであり、
言わば上位ランクの伸縮装置を使用する必要がなくなる
点で、著しく経済的となる。
【0086】そして、上記第5実施形態の構成にあって
も、その両水平ベースプレート(12a)の何れか一方
又は双方から所要数の導水管路(42)を、図34の第
6実施形態に示す如く張り出し延長させることにより、
上記第2実施形態の伸縮装置と同じく透水性アスファル
ト舗装面(30)の浸透水を、その導水管路(42)か
ら集水排出ベルト(20)を経て排水ドレン管(37)
へ排出させることができる。
【0087】更に、図35は本発明の第7実施形態を示
しており、これから明白なように、高架道路におけるコ
ンクリート床版(29)の損傷が激しい場合、これを下
面まで完全に刳り取って、その主桁(63)に伸縮装置
を取り付けることも可能である。
【0088】(64a)はそのために使う向かい合う一
対の取付スタンドであって、断面L字型のアングル型鋼
材から成り、その水平な接地プレート(65a)が垂直
な貫通ボルト(66a)とその締結ナット(67a)と
の複数づつを介して、上記主桁(63)に取り付け固定
される。
【0089】そして、その接地プレート(65a)から
起立する押えプレート(68a)により、上記第1実施
形態と同様な集水排出ベルト用支持プレート(21a)
と相俟って、集水排出ベルト(20)の上部両端を挟み
付け、且つ水平な貫通ボルト(25a)とその締結ナッ
ト(26a)によって固定するようになっている。
【0090】その際、上記取付スタンド(64a)の押
えプレート(68a)に開口分布する複数のボルト受け
入れ孔(69a)を、上下方向に沿う細長い楕円形に形
成すると共に、同じく取付スタンド(64a)の接地プ
レート(65a)に開口分布する複数のボルト受け入れ
孔(70a)を、前後方向に沿う細長い楕円形に形成す
ることにより、上記取付スタンド(64a)を主桁(6
3)や伸縮装置に対して位置調整できるように定めるこ
とが、好ましい。
【0091】又、図36の第8実施形態から示唆される
ように、両取付スタンド(64a)の接地プレート(6
5a)を背後方向へ張り出し延長させて、コンクリート
床版(29)の刳り取り後に開口する下面を遮蔽するな
らば、ここへ打設される後付けコンクリート(33)が
流れ込み落下することを、上記取付スタンド(64a)
の接地プレート(65a)により堰止めることができ、
その取付スタンド(64a)を後付けコンクリート(3
3)の打設用型枠としても兼用し得る効果がある。
【0092】上記第1〜8実施形態に示した伸縮装置で
は、その単位継手(A)における両起立フエイスプレー
ト(11a)の向かい合う相互間隙(G1)に限り、こ
れをその凹部(X)と凸部(Y)との境界部(Z)が冒
頭に述べた従来技術と特別に異ならず、高架道路におけ
る横断線と縦断線との何れとも非直角に交叉する傾斜面
をなす平面視の連続的な蛇行形態として屈曲させている
が、その相互間隙(G1)を図37、38の第9実施形
態に示す通り、両起立フエイスプレート(11a)にお
ける板面の凹部(X)と凸部(Y)との境界部(Z)
が、道路の横断線とほぼ直交(換言すれば道路の縦断線
とほぼ平行)する平行面(71)をなす平面視のコルゲ
ート形態などとして、連続的に蛇行させることが好まし
い。
【0093】その際、上記平行面(71)での開口幅
(W1)を例えば約30mmとして、凹部(X)と凸部
(Y)での開口幅(W2)(例えば約150mm)より
も狭く形成することにより、その平行面(71)での開
口幅(W1)から両起立フエイス5レート(11a)の
向かい合う相互間隙(G1)へ、通行する自動二輪車の
タイヤが落ち込まないように定める。
【0094】しかも、両起立フエイスプレート(11
a)の向かい合う相互間隙(G1)に充填した上記クッ
ションフィルター(17a)を、その両起立フエイスプ
レート(11a)の板面へ接着剤によって貼り付け固定
する場合には、上記凹部(X)と凸部(Y)においての
み、接着剤の塗布により貼り付け固定するにとどめ、上
記平行面(71)では所謂フリー状態に保つ。(P)は
その接着剤によるクッションフィルター(17a)の貼
り付け固定部分を示している。
【0095】このような第9実施形態の構成によれば、
第1〜8実施形態の言わば単純な蛇行形態をなす相互間
隙(G1)に比し、その伸縮量を例えば125〜200
mmとして極力大きく確保することができ、又両起立フ
エイスプレート(11a)がその向かい合う相互間隙
(G1)の拡開する離反方向へ移動したとしても、ここ
に充填されているクッションフィルター(17a)が、
無理な捻じり切断力を受けて破損してしまうおそれもな
く、頗る有益である。
【0096】高架道路が河川や鉄道、別な道路などと非
直交状態に交叉する所謂斜橋となる場合、これに適用す
る伸縮装置としては図39、40の第10実施形態から
明白な通り、その単位継手(A)を上記第9実施形態の
それに準じて、両起立フエイスプレート(11a)にお
ける板面の凹部(X)と凸部(Y)との境界部(Z)
が、やはり高架道路の横断線とほぼ直交(縦断線とほぼ
平行)する平行面(71)をなす平面視のコルゲート形
態などとして、連続的に蛇行させつつも、その伸縮装置
の全体を上記河川や鉄道、別な道路(72)などの長手
方向に沿って、あたかも階段形態をなす如くに延在させ
るのである。
【0097】(θ)はその両起立フエイスプレート(1
1a)の上記平行面(71)と、上記河川や鉄道、別な
道路(72)などにおける長手中心線との交叉する角度
を示しており、例えばその平面視の約60度に定められ
る。上記平行面(71)での向かい合う相互間隙(G
1)が、凹部(X)と凸部(Y)での向かい合う相互間
隙(G1)よりも、その開口幅の狭く形成されることに
ついては、上記第9実施形態と同様である。
【0098】このような第10実施形態の伸縮装置にあ
っては、その単位継手(A)における両起立フエイスプ
レート(11a)の凹部(X)へ悉く接線となるように
接合される支持プレート(21a)の一対を、上記第1
実施形態のそれと異なる平面視の屈折線形態として、図
39のように上記河川や鉄道、別な道路(72)などの
長手方向に沿い延在させることにより、これと対応する
屈折線形態に作成した別個な押えプレート(23a)の
一対と相俟って、集水排出ベルト(20)の上部両端を
上記第1実施形態と同様に挟み付け、且つ複数づつの水
平な貫通ボルト(25a)とその締結ナット(26a)
によって固定すれば良い。
【0099】尚、第2〜10実施形態におけるその他の
構成とその施工法は、上記第1実施形態と実質的に同一
であるため、その図24〜40に図1〜23との対応符
号を記入するにとどめて、その詳細な説明を省略する
が、上記第1〜10実施形態として示した各種構成の単
独のみならず、これらを適宜に組み合わせた構成の伸縮
装置として仕上げ具体化することも、勿論可能である。
【0100】
【発明の効果】以上のように、本発明では高架道路の縁
石(34)に埋設される端部継手(B)の1組と、同じ
く道路のコンクリート床版(29)に埋設される悉く均
等な一定長さ(L1)を備えた単位継手(A)の複数組
と、上記端部継手(B)と単位継手(A)との隣り合う
相互間に介挿される調整継手(C)の1組とを、
【0101】何れも向かい合う一対の起立フエイスプレ
ート(11a)(11b)(11c)と、その両起立フ
エイスプレート(11a)(11b)(11c)の下端
部から相互の離反する背後方向へ一体的に張り出された
水平ベースプレート(12a)(12b)(12c)
と、同じく両起立フエイスプレート(11a)(11
b)(11c)の中途高さ位置から所要間隔おきでの分
布状態として、やはり相互の離反する背後方向へ上記水
平ベースプレート(12a)(12b)(12c)より
も長く一体的に張り出された複数づつの埋設用アンカー
筋(13a)(13b)(13c)とから形作り、
【0102】上記両起立フエイスプレート(11a)
(11b)(11c)の向かい合う相互間隙(G1)
(G2)(G3)が悉く高架道路の継ぎ目(S)と対応
位置する関係として、その継手(A)(B)(C)の1
組づつを道路の横断方向へ延在する直列の継ぎ足し状態
に接続一体化することにより、上記継ぎ目(S)の伸縮
作用を吸収し得るように定めた高架道路の伸縮装置にお
いて、
【0103】上記継手(A)(B)(C)の1組づつを
形作る両起立フエイスプレート(11a)(11b)
(11c)の向かい合う相互間隙(G1)(G2)(G
3)へ、ここからの侵入固体物捕捉用となる透水性クッ
ションフィルター(17a)(17b)(17c)を各
々圧縮状態に充填すると共に、
【0104】そのクッションフィルター(17a)(1
7b)(17c)を透過した雨水の受け入れ用となる伸
縮可能な断面ほぼ受け樋型の集水排出ベルト(20)
を、上記継ぎ足し状態にある継手(A)(B)(C)の
全体長さ(L5)に及ぶ長尺な1枚物として、その両起
立フエイスプレート(11a)(11b)(11c)の
下端部又は両水平ベースプレート(12a)(12b)
(12c)へ吊り下げ状態に取り付けてあるため、図4
1〜43に基き冒頭に述べた従来技術の諸問題を完全に
解決できる効果がある。
【0105】即ち、本発明における継手(A)(B)
(C)の1組づつを形作る両起立フエイスプレート(1
1a)(11b)(11c)の向かい合う相互間隙(G
1)(G2)(G3)に充填された透水性クッションフ
ィルター(17a)(17b)(17c)は、その相互
間隙(G1)(G2)(G3)から流れ込み落下する雨
水を封止するシール材ではなく、タイヤの摩耗片やアス
ファルト舗装骨材の剥離片、通行車両からの落下土砂、
その他の各種侵入固体物を捕捉して、その雨水のみを自
由に透過させ、これを下方位置の集水排出ベルト(2
0)に受け入れて排出させるものである。
【0106】しかも、その透水性クッションフィルター
(17a)(17b)(17c)は上記相互間隙(G
1)(G2)(G3)へ予じめの圧縮状態として充填さ
れており、これを透過した雨水の受け入れ用となる集水
排出ベルト(20)も、伸縮可能な断面ほぼ受け樋型と
して上記両起立フエイスプレート(11a)(11b)
(11c)の下端部又は両水平ベースプレート(12
a)(12b)(12c)からの吊り下げ状態に取り付
けられている。
【0107】そのため、夏期に高架道路のコンクリート
床版(29)が膨張して、その継ぎ目(S)が狭くなっ
た場合にはもとより、冬期にコンクリート床版(29)
が収縮して、その継ぎ目(S)が広く拡開した場合に
も、上記クッションフィルター(17a)(17b)
(17c)と集水排出ベルト(20)がこれらの変化に
追従する自由な伸縮作用を営なみ、そのクッションフィ
ルター(17a)(17b)(17c)により上記侵入
固体物が捕捉されることとも相俟って、剥離や破損など
を生じるおそれがなく、上記集水排出ベルト(20)が
継ぎ目を有しない長尺な1枚物であることとも相俟っ
て、上記雨水の確実な排出効果を達成できることにな
り、耐久性にも著しく優れる。
【0108】又、上記集水排出ベルト(20)は道路の
有効幅と対応する全体長さ(L5)に及ぶ長尺な1枚物
であるため、伸縮装置の施工法としても請求項18に記
載の通り、その全体長さ(L5)だけ生産工場において
接続一体化された継手(A)(B)(C)における両起
立フエイスプレート(11a)(11b)(11c)の
下端部又は両水平ベースプレート(12a)(12b)
(12c)へ、上記集水排出ベルト(20)を吊り下げ
状態に取り付けた後、これをそのまま高架道路のコンク
リート床版(29)へ埋設施工すれば足り、従来技術の
ように継手の1組づつを接続する際、その継ぎ目を逐一
特別なシール材によって封止作業する必要がない点で、
極めて短時間での効率良く現場施工できる効果がある。
【0109】殊更、請求項19に記載の施工法を採用す
るならば、その高架道路における車両の通行を止めるこ
となく現場施工できるため、ますます実益大であると言
える。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図38
【補正方法】変更
【補正内容】
【図38】

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高架道路の縁石(34)に埋設される端部
    継手(B)の1組と、同じく道路のコンクリート床版
    (29)に埋設される悉く均等な一定長さ(L1)を備
    えた単位継手(A)の複数組と、上記端部継手(B)と
    単位継手(A)との隣り合う相互間に介挿される調整継
    手(C)の1組とを、 何れも向かい合う一対の起立フエイスプレート(11
    a)(11b)(11c)と、その両起立フエイスプレ
    ート(11a)(11b)(11c)の下端部から相互
    の離反する背後方向へ一体的に張り出された水平ベース
    プレート(12a)(12b)(12c)と、同じく両
    起立フエイスプレート(11a)(11b)(11c)
    の中途高さ位置から所要間隔おきでの分布状態として、
    やはり相互の離反する背後方向へ上記水平ベースプレー
    ト(12a)(12b)(12c)よりも長く一体的に
    張り出された複数づつの埋設用アンカー筋(13a)
    (13b)(13c)とから形作り、 上記両起立フエイスプレート(11a)(11b)(1
    1c)の向かい合う相互間隙(G1)(G2)(G3)
    が悉く高架道路の継ぎ目(S)と対応位置する関係とし
    て、その継手(A)(B)(C)の1組づつを道路の横
    断方向へ延在する直列の継ぎ足し状態に接続一体化する
    ことにより、上記継ぎ目(S)の伸縮作用を吸収し得る
    ように定めた高架道路の伸縮装置において、 上記継手(A)(B)(C)の1組づつを形作る両起立
    フエイスプレート(11a)(11b)(11c)の向
    かい合う相互間隙(G1)(G2)(G3)へ、ここか
    らの侵入固体物捕捉用となる透水性クッションフィルタ
    ー(17a)(17b)(17c)を各々圧縮状態に充
    填すると共に、 そのクッションフィルター(17a)(17b)(17
    c)を透過した雨水の受け入れ用となる伸縮可能な断面
    ほぼ受け樋型の集水排出ベルト(20)を、上記継ぎ足
    し状態にある継手(A)(B)(C)の全体長さ(L
    5)に及ぶ長尺な1枚物として、その両起立フエイスプ
    レート(11a)(11b)(11c)の下端部又は両
    水平ベースプレート(12a)(12b)(12c)へ
    吊り下げ状態に取り付けたことを特徴とする高架道路の
    排水用伸縮装置。
  2. 【請求項2】継ぎ足し状態に接続一体化された端部継手
    (B)と単位継手(A)並びに調整継手(C)の全体
    を、道路の横断勾配に準じて傾斜させると共に、 その集水排出ベルト(20)の最も低くなる下端部に開
    口形成した排水孔(35)を、接続具(36)によって
    路肩部の排水ドレン管(37)と連通接続させたことを
    特徴とする請求項1記載の高架道路の排水用伸縮装置。
  3. 【請求項3】透水性クッションフィルター(17a)
    (17b)(17c)を伸縮性に富むスポンジとして、
    その長さを各継手(A)(B)(C)の長さ(L1)
    (L2)(L3)よりも予じめ一定量(L4)だけ長く
    張り出し形成することにより、 上記継手(A)(B)(C)の1組づつを直列の継ぎ足
    し状態に接続一体化した時、その隣り合うクッションフ
    ィルター(17a)(17b)(17c)の張り出し端
    部(19a)(19b)(19c)同志が互いに突き合
    い圧縮されるように定めたことを特徴とする請求項1記
    載の高架道路の排水用伸縮装置。
  4. 【請求項4】両起立フエイスプレート(11a)(11
    b)(11c)の向かい合う相互間隙(G1)(G2)
    (G3)へ充填した透水性クッションフィルター(17
    a)(17b)(17c)の下面を、両水平ベースプレ
    ート(12a)(12b)(12c)から上記相互間隙
    (G1)(G2)(G3)への部分的に張り出すストッ
    パー片(18a)(18b)(18c)の一対により受
    け止めたことを特徴とする請求項1記載の高架道路の排
    水用伸縮装置。
  5. 【請求項5】両起立フエイスプレート(11a)(11
    b)(11c)の向かい合う相互間隙(G1)(G2)
    (G3)へ充填した透水性クッションフィルター(17
    a)(17b)(17c)を、その両起立フエイスプレ
    ート(11a)(11b)(11c)における板面の凹
    部(X)と凸部(Y)だけに貼り付け固定したことを特
    徴とする請求項1記載の高架道路の排水用伸縮装置。
  6. 【請求項6】透水性クッションフィルター(17a)
    (17b)(17c)の上面にシリコン系ゴムの溶液を
    塗布するか、又は別個な耐熱性のメッシュカバーを被覆
    させることにより、耐火性能を与えたことを特徴とする
    請求項1記載の高架道路の排水用伸縮装置。
  7. 【請求項7】両起立フエイスプレート(11a)(11
    b)(11c)の板面を下広がりのほぼハ字型に傾斜さ
    せると共に、その向かい合う板面へ透水性クッションフ
    ィルター(17a)(17b)(17c)を貼り付け固
    定したことを特徴とする請求項1記載の高架道路の排水
    用伸縮装置。
  8. 【請求項8】単位継手(A)における両起立フエイスプ
    レート(11a)の向かい合う相互間隙(G1)を、そ
    の板面の凹部(X)と凸部(Y)とが交互する平面視の
    連続的な蛇行形態に屈曲させると共に、 上記凹部(X)と凸部(Y)との境界部(Z)を道路の
    横断線とほぼ直交する平行面(71)として、その平行
    面(71)での開口幅(W1)を上記凹部(X)と凸部
    (Y)での開口幅(W2)よりも狭く形成したことを特
    徴とする請求項1記載の高架道路の排水用伸縮装置。
  9. 【請求項9】単位継手(A)を形作る両水平ベースプレ
    ート(12a)の何れか一方又は双方から、1個又は複
    数個の導水管路(42)を道路の透水性アスファルト舗
    装面(30)へ斜め上向きに張り出し延長させて、 その各導水管路(42)の下端部を集水排出ベルト(2
    0)に向かって連通開口させる一方、同じく上端部を上
    記透水性アスファルト舗装面(30)に向かって連通開
    口させることにより、そのアスファルト舗装面(30)
    の浸透水を上記導水管路(42)から集水排出ベルト
    (20)へ自づと流入させるように定めたことを特徴と
    する請求項1記載の高架道路の排水用伸縮装置。
  10. 【請求項10】各導水管路(42)の上端部を道路の横
    断方向に沿い延在する集水路(43)として、透水性ア
    スファルト舗装面(30)に向かって開口させることに
    より、そのアスファルト舗装面(30)の浸透水を上記
    集水路(43)から導水管路(42)へ自づと流入させ
    るように定めたことを特徴とする請求項9記載の高架道
    路の排水用伸縮装置。
  11. 【請求項11】両水平ベースプレート(12a)(12
    b)(12c)の後端部から平行な一対の集水排出ベル
    ト用支持プレート(21a)(21b)(21c)を一
    体的に起立させると共に、 その各支持プレート(21a)(21b)(21c)と
    これに背後方向から接合される別個な押えプレート(2
    3a)(23b)(23c)との相互間によって、集水
    排出ベルト(20)の上部両端を挟持し、且つその挟持
    状態を水平な貫通ボルト(25a)(25b)(25
    c)と締結ナット(26a)(26b)(26c)との
    複数づつにより固定したことを特徴とする請求項1記載
    の高架道路の排水用伸縮装置。
  12. 【請求項12】両水平ベースプレート(12a)(12
    b)(12c)の後端部を一対の集水排出ベルト用支持
    プレート(49a)(49b)(49c)として延長さ
    せると共に、 その各支持プレート(49a)(49b)(49c)と
    これに下方から接合される別個な押えプレート(51
    a)(51b)(51c)との相互間によって、集水排
    出ベルト(20)の上部両端を挟持し、且つその挟持状
    態を垂直な貫通ボルト(52a)(52b)(52c)
    と締結ナット(53a)(53b)(53c)との複数
    づつにより固定したことを特徴とする請求項1記載の高
    架道路の排水用伸縮装置。
  13. 【請求項13】貫通ボルト(52a)(52b)(52
    c)の複数を押えプレート(51a)(51b)(51
    c)から上向き一体的に植立するスタッドボルトとし
    て、そのボルト受け入れ孔(50a)(50b)(50
    c)を前後方向に沿う楕円形として集水排出ベルト用支
    持プレート(49a)(49b)(49c)へ開口分布
    させることにより、集水排出ベルト(20)の開口幅を
    高架道路の継ぎ目(S)に応じて広狭調整できるように
    定めたことを特徴とする請求項12記載の高架道路の排
    水用伸縮装置。
  14. 【請求項14】両水平ベースプレート(12a)(12
    b)(12c)の後端部から平行な一対の調整ボルト用
    支持プレート(54a)(54b)(54c)を一体的
    に起立させて、その各支持プレート(54a)(54
    b)(54c)から後方へ複数の水平な調整ボルト(5
    5a)(55b)(55c)を一体的に張り出す一方、 集水排出ベルト(20)の上部両端を挟持する別個な前
    後一対づつの挟持プレート(57a)(57b)(57
    c)(58a)(58b)(58c)を、上記調整ボル
    ト(55a)(55b)(55c)の張り出し先端部か
    ら通し込み、且つその調整ボルト(55a)(55b)
    (55c)に締結するダブルナット(59a)(59
    b)(59c)(60a)(60b)(60c)を、前
    後方向へ進退させることにより、集水排出ベルト(2
    0)の開口幅を高架道路の継ぎ目(S)に応じて広狭調
    整できるように定めたことを特徴とする請求項1記載の
    高架道路の排水用伸縮装置。
  15. 【請求項15】前側挟持プレート(57a)(57b)
    (57c)を後側挟持プレート(58a)(58b)
    (58c)と平行な起立片(61)と、その起立片(6
    1)の下端部から各水平ベースプレート(12a)(1
    2b)(12c)に向かって張り出す水平片(62)と
    を備えた向かい合う断面ほぼL字型に曲成すると共に、 上記前側挟持プレート(57a)(57b)(57c)
    の水平片(62)を水平ベースプレート(12a)(1
    2b)(12c)の下面へ接合させることにより、後付
    けコンクリート(29)が高架道路の継ぎ目(S)に流
    れ込み落下しないように堰止めたことを特徴とする請求
    項14記載の高架道路の排水用伸縮装置。
  16. 【請求項16】両水平ベースプレート(12a)(12
    b)(12c)の後端部から平行な一対の集水排出ベル
    ト用支持プレート(21a)(21b)(21c)を一
    体的に起立させる一方、 高架道路の主桁(63)から上記支持プレート(21
    a)(21b)(21c)に接合される押えプレート
    (68a)(68b)(68c)を備えた取付スタンド
    (64a)(64b)(64c)の一対を一体的に起立
    させて、 その支持プレート(21a)(21b)(21c)と取
    付スタンド(64a)(64b)(64c)の押えプレ
    ート(68a)(68b)(68c)との相互間によっ
    て、集水排出ベルト(20)の上部両端を挟持し、且つ
    その挟持状態を水平な貫通ボルト(25a)(25b)
    (25c)と締結ナット(26a)(26b)(26
    c)との複数づつにより固定したことを特徴とする請求
    項1記載の高架道路の排水用伸縮装置。
  17. 【請求項17】取付スタンド(64a)(64b)(6
    4c)を集水排出ベルト用支持プレート(21a)(2
    1b)(21c)と平行に起立する押えプレート(68
    a)(68b)(68c)と、その押えプレート(68
    a)(68b)(68c)の下端部から相互の離反する
    背後方向へ張り出し延長する水平な接地プレート(65
    a)(65b)(65c)とを備えた向かい合う断面L
    字型に曲成すると共に、 上記取付スタンド(64a)(64b)(64c)の接
    地プレート(65a)(65b)(65c)を高架道路
    の主桁(63)へ接合固定することにより、後付けコン
    クリート(33)が高架道路の継ぎ目(S)に流れ込み
    落下しないように堰止めたことを特徴とする請求項16
    記載の高架道路の排水用伸縮装置。
  18. 【請求項18】高架道路の縁石(34)に埋設される端
    部継手(B)の1組と、同じく道路のコンクリート床版
    (29)に埋設される悉く均等な一定長さ(L1)を備
    えた単位継手(A)の複数組と、上記端部継手(B)と
    単位継手(A)との隣り合う相互間に介挿される調整継
    手(C)の1組とを、 何れも向かい合う一対の起立フエイスプレート(11
    a)(11b)(11c)と、その両起立フエイスプレ
    ート(11a)(11b)(11c)の向かい合う相互
    間隙(G1)(G2)(G3)へ圧縮状態に充填された
    侵入固体物捕捉用の透水性クッションフィルター(17
    a)(17b)(17c)と、両起立フエイスプレート
    (11a)(11b)(11c)の下端部から相互の離
    反する背後方向へ一体的に張り出された水平ベースプレ
    ート(12a)(12b)(12c)と、同じく両起立
    フエイスプレート(11a)(11b)(11c)の中
    途高さ位置から所要間隔おきでの分布状態として、やは
    り相互の離反する背後方向へ上記水平ベースプレート
    (12a)(12b)(12c)よりも長く一体的に張
    り出された複数づつの埋設用アンカー筋(13a)(1
    3b)(13c)とから形作り、 上記継手(A)(B)(C)の1組づつを直列に継ぎ足
    すことによって、道路の有効幅と対応する全体長さ(L
    5)だけ接続一体化すると共に、その全体長さ(L5)
    に及ぶ1枚物の伸縮可能な断面ほぼ受け樋型集水排出ベ
    ルト(20)を、上記継手(A)(B)(C)における
    両起立フエイスプレート(11a)(11b)(11
    c)の下端部又は両水平ベースプレート(12a)(1
    2b)(12c)へ吊り下げ状態に取り付けた後、 その全体的な接続状態にある継手(A)(B)(C)
    を、高架道路の継ぎ目(S)と対応位置する付近に刳り
    取られた凹欠(31)へ、その後付けコンクリート(3
    3)の打設により埋設一体化させることを特徴とする高
    架道路における排水用伸縮装置の施工法。
  19. 【請求項19】高架道路の縁石(34)に埋設される端
    部継手(B)の1組と、同じく道路のコンクリート床版
    (29)に埋設される悉く均等な一定長さ(L1)を備
    えた単位継手(A)の複数組と、上記端部継手(B)と
    単位継手(A)との隣り合う相互間に介挿される調整継
    手(C)の1組とを、 何れも向かい合う一対の起立フエイスプレート(11
    a)(11b)(11c)と、その両起立フエイスプレ
    ート(11a)(11b)(11c)の向かい合う相互
    間隙(G1)(G2)(G3)へ圧縮状態に充填された
    侵入固体物捕捉用の透水性クッションフィルター(17
    a)(17b)(17c)と、両起立フエイスプレート
    (11a)(11b)(11c)の下端部から相互の離
    反する背後方向へ一体的に張り出された水平ベースプレ
    ート(12a)(12b)(12c)と、同じく両起立
    フエイスプレート(11a)(11b)(11c)の中
    途高さ位置から所要間隔おきでの分布状態として、やは
    り相互の離反する背後方向へ上記水平ベースプレート
    (12a)(12b)(12c)よりも長く一体的に張
    り出された複数づつの埋設用アンカー筋(13a)(1
    3b)(13c)とから形作り、 上記継手(A)(B)(C)の1組づつを直列に継ぎ足
    す際、先行組(F)と後行組(R)との各別に分割し
    て、その単独では何れも道路の有効幅に達しない短尺な
    部分長さ(L6)(L7)だけ接続一体化すると共に、 その先行組(F)として接続された継手(A)(B)
    (C)における両起立フエイスプレート(11a)(1
    1b)(11c)の下端部又は両水平ベースプレート
    (12a)(12b)(12c)へ、道路の有効幅と対
    応する全体長さ(L5)に及ぶ1枚物の伸縮可能な断面
    ほぼ受け樋型集水排出ベルト(20)を吊り下げ状態に
    取り付けて、 上記先行組(F)の継手(A)(B)(C)を高架道路
    の継ぎ目(S)と対応位置する付近に刳り取られた凹欠
    (31)へ、その後付けコンクリート(33)の打設に
    より埋設一体化させた際、上記集水排出ベルト(20)
    の残余部分(38)を一旦捲き曲げ状態に保管し、 次いで、上記後行組(R)の継手(A)を先行組(F)
    のそれと継ぎ足し状態に埋設一体化させる際、上記集水
    排出ベルト(20)の残余部分(38)を引き伸ばし延
    長させて、その後行組(R)として接続された継手
    (A)における両起立フエイスプレート(11a)の下
    端部又は両水平ベースプレート(12a)へ、やはり吊
    り下げ状態に取り付けることを特徴とする高架道路にお
    ける排水用伸縮装置の施工法。
  20. 【請求項20】集水排出ベルト(20)の残余部分(3
    8)を一旦捲き曲げ状態に保管するための収納ボックス
    (39)を、向かい合う一対の壁枠(40)から先行組
    (F)の継手(A)(B)(C)と内部が連通するトン
    ネル型に造形して、 その収納ボックス(39)を一旦仮り止め状態に埋設す
    ると共に、上記先行組(F)の継手(A)(B)(C)
    に後行組(R)の継手(A)を継ぎ足し状態に接続する
    際、上記収納ボックス(39)を撤去するように定めた
    ことを特徴とする請求項19記載の高架道路における排
    水用伸縮装置の施工法。
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