JP2000144218A - 高炉原料装入方法 - Google Patents
高炉原料装入方法Info
- Publication number
- JP2000144218A JP2000144218A JP10325375A JP32537598A JP2000144218A JP 2000144218 A JP2000144218 A JP 2000144218A JP 10325375 A JP10325375 A JP 10325375A JP 32537598 A JP32537598 A JP 32537598A JP 2000144218 A JP2000144218 A JP 2000144218A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- agglomerate
- powder
- blast furnace
- raw material
- coke
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Manufacture Of Iron (AREA)
Abstract
提供する。 【解決手段】 高炉内へ原料と燃料を交互に層状に装入
する原料装入方法において、固体還元剤粉と鉱石粉とか
らなる塊成物とコークスとを混合した混合物を高炉中心
部へ別ルートで装入する高炉原料装入方法であって、上
記固体還元剤粉と鉱石粉とからなる塊成物のサイズが20
mm篩上〜100mm 篩下の範囲で、圧潰強度が50kg/個以上
で、塊成物の固体還元剤粉が石炭粉であり、石炭粉(WC)
と鉱石粉(WO)の混合割合が質量比(WO)/(WC)で 2〜5
で、塊成物(WB)とコークス(WCO) の混合割合が質量比(W
B)/(WCO) で 3以下である原料装入方法である。
Description
の技術分野に属し、詳しくは高炉の安定操業を可能にす
る高炉中心部への高炉原料装入方法の技術分野に属する
ものである。
ためには、高炉中心部でガス流を局所的に発達させて逆
V型の融着帯を形成させるとともに、炉芯コークス層の
通液性を高め、炉底部での溶銑環状流を抑制することが
重要である。これらの目的を達成するための方策とし
て、例えば、特願昭58-162273 号、特願昭62-220981
号、特願昭62-220987 号、R・D神戸製鋼技報/Vol.41
No.4 (1991)などにコークス中心装入が提案されてい
る。
スを通常の鉱石類、コークスの装入とは別に少量装入す
ることによって、炉中心部のガスの流れ(中心流)の確
保、融着帯形状の適正化(逆V型の融着帯)、炉芯充填
構造の適正化に効果がある。
が強くなると炉頂温度、特に炉中心部のガス温度が上昇
し、これまで飛散しなかったサイズのダストが飛散する
ようになって、炉外へ排出されるダスト量が増加する。
炉頂温度が上昇すると炉頂設備が短命化し、炉頂ガス中
のダスト量が増加すると、密度の小さいコークス、微粉
炭部分の割合が増加し、ダスト量が増加した分、燃料比
が増加するという問題がある。特に、近年精力的に実施
されている微粉炭多量吹き込み操業を実施すると、熱流
比〔固体の熱容量/気体の熱容量〕の低下により炉頂温
度が高くなる傾向が顕著である。
なされたもので、固体還元剤粉と鉱石粉とからなる塊成
物とコークスとを混合した混合物を高炉中心部へ装入す
ることにより、高炉の安定操業が可能な高炉原料装入方
法を提供することを目的とする。
料と燃料を交互に層状に装入する原料装入方法におい
て、固体還元剤粉と鉱石粉とからなる塊成物とコークス
とを混合した混合物を高炉中心部へ別ルートで装入する
高炉原料装入方法である。
物のサイズが20mm篩上〜100mm 篩下の範囲である上記の
高炉原料装入方法である。
る上記の原料装入方法である。
り、石炭粉(WC)と鉱石粉(WO)の混合割合が質量比(WO)/
(WC)で 2〜5 である上記の原料装入方法である。
合が質量比(WB)/(WCO) で 3以下である上記の原料装入
方法である。
コークスとを混合した混合物を装入することで中心流を
確保したままで、炉頂温度、特に炉中心部のガス温度の
上昇を抑制することができる。すなわち、塊成物は還
元剤の石炭粉と鉄鉱石粉とから形成されているため、12
00℃以上の温度で、塊成物中の鉄鉱石粉は還元剤の石炭
粉で見掛け上直接還元され、この時の還元反応は吸熱反
応であること、塊成物が装入時に中心流の顕熱を奪う
こと、の二つの効果により塊成物の装入は中心流の温度
を下げることになる。また、この時、ダスト量の低下に
よる燃料比の低下や出銑比の増加も期待できる。
はCOが主体であるため、塊成物と混合して装入したコー
クスはほとんどカーボンソリューションロス反応(CO2+
C→2CO)を受けることがないため劣化せずに炉内を降下
し炉芯を形成する。このため、上記コークスによる通
気、通液性の低下はない。
(WO)を還元し、かつ浸炭するに十分な炭素量(石炭粉(W
C))が含まれているので、塊成物と混合して装入したコ
ークスは浸炭に使用されることなくほとんど劣化しな
い。
合割合を質量比(WB)/(WCO) で制御することにより、塊
成物が軟化溶融し、溶け落ちした時の圧力損失もほとん
ど変化しない。
いて説明する。炉内塊状帯での通気性確保、塊成物の強
度確保、反応速度の観点から塊成物のサイズはコークス
と同じサイズにする。すなわち、コークスのサイズは高
炉内容積によって異なり、内容積2000m3以上では20mm以
上、4000m3以上では30mm以上のコークスが通常使用され
ている。したがって、塊成物のサイズは20mm篩上〜100m
m 篩下の範囲に限定する。
耐える強度を確保するために、一個当たり50kg(50kg/
個)以上とする。圧潰強度が50kg/個以上であるので、
搬送時のハンドリングにより塊成物は粉化しない。ちな
みに、タンブラー回転試験時の-1mm粉率と圧潰強度との
関係を図3に示す。図3に示すように、圧潰強度が小さ
くなると粉率は多くなり、圧潰強度が50kg/個以上にな
ると、-1mm粉率は15%以下と少なくなる。なお、タンブ
ラー回転試験はJIS M 8712による。また、塊成物は圧潰
強度が50kg/個以上で、見かけ密度が2.3g/cm3以上であ
ることが必要である。本願出願人が既に出願している特
願平10-81540号に提案しているように、塊成物の見かけ
密度が2.3g/cm3以上になると、塊成物中の熱伝導性も向
上し、塊成物中の鉱石粉の石炭粉による直接還元が促進
され、還元時間も短縮される。さらに塊成物の見かけ密
度が2.3g/cm3以上であることは塊成物の圧潰強度を50kg
/個以上にする上からも重要なことである。
石粉(WO)の還元と滴下時の浸炭に必要な量を含有させて
おくために、石炭粉(WC)と鉱石粉(WO)の混合割合を質量
比(WO)/(WC)で 2〜5 の範囲に限定する。なお、混合割
合に範囲を持たせた理由は、使用石炭粉の炭素含有量と
鉱石粉の酸化度のばらつきを配慮したためである。
しないように、塊成物(WB)とコークス(WCO) の混合割合
を質量比(WB)/(WCO) で 3以下とする。ちなみに、塊成
物(WB)とコークス(WCO) との混合割合と溶融滴下時の圧
力損失との関係を模式的に図4に示す。図4に示すよう
に、塊成物(WB)のコークス(WCO) に対する混合割合が3
を超えると溶融滴下時の圧力損失は急激に増加する。
とベルレスタイプがあるが、実施例では、ベル・アーマ
タイプについて説明する。図1に示すようにベル3の下
方に設けた装入シュート1から、塊成物とコークスとを
混合した混合物を高炉中心部へ装入する。図では中心装
入混合物2として図示している。高炉中心部への装入
は、図2に示すように、通常の装入順序C1↓、C2↓、O1
↓、O2↓のC2↓とO1↓の直後に行なった。このようにし
て、続いて装入される鉱石の中心部への流入を中心装入
した塊成物とコークスとを混合した混合物(BC)の山でせ
き止め、中心部の鉱石(O)/コークス(C) を局所的に低下
させる。このときの塊成物とコークスとを混合した混合
物の装入量は、鉱石装入量に対して質量比で 0.5〜0.7
%の範囲で十分である。ここで、C1、C2はコークスを、
O1、O2は鉱石を、BCは塊成物とコークスとを混合した混
合物をそれぞれ示す。なお、図1は1個の装入シュート
から事前に塊成物とコークスとを混合した混合物を装入
する例であるが、装入シュートを対称的に2個設け、秤
量した塊成物とコークスを別々に個々の装入シュートか
ら中心装入して炉内で混合してもよい。
合物の炉内現象に及ぼす影響について説明する。
炉内現象に及ぼす影響について説明する。比較例のNo.1
は従来のコークス中心装入法で、これを基準にして本発
明例を評価した(以下同じ)。表1に示すように、比較
例のNo.2は鉱石粉(WO)/石炭粉(WC)が 1であるため塊成
物中の鉱石粉は還元され高い金属化率を示し、コークス
の劣化もほとんどないが、塊成物中の鉱石粉が少ないた
め、中心部のガス温度の低下が少ない。比較例のNo.4は
鉱石粉(WO)/石炭粉(WC)が10であるため塊成物中の鉱石
粉は未還元で、コークスの劣化も大きく操業困難とな
る。本発明例のNo.3は鉱石粉(WO)/石炭粉(WC)が 3であ
るため塊成物中の鉱石粉は還元され高い金属化率を示
し、コークスの劣化もほとんどなく、ガスの流れも中心
流で炉芯は活性化され、本発明の目的とする中心部のガ
ス温度は低下する。
象に及ぼす影響について説明する。表2に示すように、
比較例のNo.6は塊成物(WB)/コークス(WCO) が 5である
ため炉中心部の圧力損失が上昇しガスの流れも周辺流化
し操業困難となる。本発明例のNo.5は塊成物(WB)/コー
クス(WCO) が 1であるため炉中心部の圧力損失もなく、
ガスの流れも中心流である。
影響について説明する。表3に示すように、比較例のN
o.7は塊成物のサイズが10mmと小さいため炉中心部の圧
力損失が上昇しガスの流れも周辺流化し操業困難とな
る。本発明例のNo.8は塊成物のサイズが50mmであるため
炉中心部の圧力損失もなく、ガスの流れも中心流で中心
部のガス温度は低下する。
ぼす影響について説明する。表4に示すように、比較例
のNo.9は塊成物の圧潰強度が10kg/個と小さいため搬送
時のハンドリング中に粉化し、炉中心部の圧力損失が上
昇しガスの流れも周辺流化し操業困難となる。本発明例
のNo.10 は塊成物の圧潰強度が80kg/個と大きいため搬
送時のハンドリング中にも粉化しないため、炉中心部の
圧力損失もなく、ガスの流れも中心流で中心部のガス温
度は低下する。
本発明は固体還元剤粉と鉱石粉とからなる塊成物とコー
クスとを混合した混合物を高炉中心部へ装入する方法で
あり、この方法によれば、高炉の安定操業が可能とな
り、炉頂設備の長寿命化、燃料比の低下、出銑比の増加
が図られる。
た混合物を高炉中心部へ装入する方法の説明図である。
た混合物の高炉中心部への装入順序を示す図である。
潰強度との関係を示す図である。
融滴下時の圧力損失との関係を模式的に示す図である。
…貯蔵ホッパー、5…秤量ホッパー、6…高炉。
Claims (5)
- 【請求項1】 高炉内へ原料と燃料を交互に層状に装入
する原料装入方法において、固体還元剤粉と鉱石粉とか
らなる塊成物とコークスとを混合した混合物を高炉中心
部へ別ルートで装入することを特徴とする高炉原料装入
方法。 - 【請求項2】 上記固体還元剤粉と鉱石粉とからなる塊
成物のサイズが20mm篩上〜100mm 篩下の範囲である請求
項1に記載の高炉原料装入方法。 - 【請求項3】 上記塊成物の圧潰強度が50kg/個以上で
ある請求項1または2に記載の原料装入方法。 - 【請求項4】 上記塊成物の固体還元剤粉が石炭粉であ
り、石炭粉(WC)と鉱石粉(WO)の混合割合が質量比(WO)/
(WC)で 2〜5 である請求項1または2または3に記載の
原料装入方法。 - 【請求項5】 上記塊成物(WB)とコークス(WCO) の混合
割合が質量比(WB)/(WCO) で 3以下である請求項1また
は2または3または4に記載の原料装入方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32537598A JP3522553B2 (ja) | 1998-11-16 | 1998-11-16 | 高炉原料装入方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32537598A JP3522553B2 (ja) | 1998-11-16 | 1998-11-16 | 高炉原料装入方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000144218A true JP2000144218A (ja) | 2000-05-26 |
JP3522553B2 JP3522553B2 (ja) | 2004-04-26 |
Family
ID=18176140
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32537598A Expired - Lifetime JP3522553B2 (ja) | 1998-11-16 | 1998-11-16 | 高炉原料装入方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3522553B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006299382A (ja) * | 2005-04-25 | 2006-11-02 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 高炉の操業方法 |
JP2008189952A (ja) * | 2007-02-01 | 2008-08-21 | Kobe Steel Ltd | 高炉操業方法 |
-
1998
- 1998-11-16 JP JP32537598A patent/JP3522553B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006299382A (ja) * | 2005-04-25 | 2006-11-02 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 高炉の操業方法 |
JP2008189952A (ja) * | 2007-02-01 | 2008-08-21 | Kobe Steel Ltd | 高炉操業方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3522553B2 (ja) | 2004-04-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101145603B1 (ko) | 환원철 펠릿의 제조 방법 및 선철의 제조 방법 | |
Pal et al. | Development of pellet-sinter composite agglomerate for blast furnace | |
EP2851435B1 (en) | Method for charging starting material into blast furnace | |
CN107208166A (zh) | 向高炉中装入原料的方法 | |
CN106414778B (zh) | 粒状金属铁的制造方法 | |
WO1996015277A1 (fr) | Procede d'utilisation d'un haut fourneau | |
JP2000192153A (ja) | 焼結鉱およびその製造方法、ならびに高炉操業方法 | |
JP3522553B2 (ja) | 高炉原料装入方法 | |
JP3247276B2 (ja) | 高炉の原料装入方法 | |
JP3732132B2 (ja) | 回転炉床式還元炉の操業方法 | |
JP6198649B2 (ja) | 高炉の原料装入方法 | |
JP3395554B2 (ja) | 焼結鉱の製造方法 | |
JP2006028538A (ja) | 高温被還元性に優れた焼結鉱を使用する高炉の操業方法 | |
JP7596194B2 (ja) | 銑鉄製造方法 | |
JP3709001B2 (ja) | 製鉄用非焼成塊成鉱及びその使用方法 | |
EP4317464A1 (en) | Raw material particles for production of agglomerate, method for producing raw material particles for production of agglomerate, agglomerate, method for producing agglomerate, and method for producing reduced iron | |
JP4415690B2 (ja) | 焼結鉱の製造方法 | |
JP4759979B2 (ja) | 高炉への原料装入方法 | |
JP2752502B2 (ja) | 高炉の原料装入方法 | |
JP6219266B2 (ja) | 高炉のメタリック原料装入方法 | |
JPH11256248A (ja) | SiO2含有量が低い焼結鉱およびその製造方法 | |
JPH09137208A (ja) | 高炉の原料装入方法 | |
JP2007211289A (ja) | 焼結鉱の製造方法 | |
JP2003171705A (ja) | 高炉への原料装入方法 | |
JPS59143009A (ja) | 溶融還元炉の炭材装入装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040120 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040204 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090220 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100220 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100220 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110220 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120220 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130220 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140220 Year of fee payment: 10 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |