JP2000144110A - 磁気ディスク基盤用アルミニウム合金板用研削加工液及び研削加工方法 - Google Patents

磁気ディスク基盤用アルミニウム合金板用研削加工液及び研削加工方法

Info

Publication number
JP2000144110A
JP2000144110A JP11246804A JP24680499A JP2000144110A JP 2000144110 A JP2000144110 A JP 2000144110A JP 11246804 A JP11246804 A JP 11246804A JP 24680499 A JP24680499 A JP 24680499A JP 2000144110 A JP2000144110 A JP 2000144110A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grinding
magnetic disk
group
aluminum alloy
alloy plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11246804A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoyuki Sugita
知之 杉田
Hideo Fujimoto
日出男 藤本
Hidetoshi Umeda
秀俊 梅田
Takakazu Imai
堯一 今井
Koichi Naruse
公一 成瀬
Satoshi Tanaka
智 田中
Takeshi Okamoto
毅 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Sanyo Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Sanyo Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd, Sanyo Chemical Industries Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP11246804A priority Critical patent/JP2000144110A/ja
Publication of JP2000144110A publication Critical patent/JP2000144110A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 加工後のサブストレートの品質が良好である
と共に、生産性が高く、処理コストが低い磁気ディスク
基盤用アルミニウム合金板用研削加工液及び研削加工方
法の提供。 【解決手段】 下記一般式(1)で示される化合物(A
1)と、炭素数8乃至36の脂肪族カルボン酸又はその
塩(B)及び/又は脂肪族カルボン酸の炭素数が8乃至
36の脂肪族カルボン酸アミド(C)を20/80乃至
99/1の重量比で含有する。 X1−R1−O−{(AO)p1/(CH2CH2O)q1}−
1 …(1) [式中、X1は水素原子又は−O−{(AO)p1/(C
2CH2O)q1}−Q2、Q1は−P(=O)(OM)2
−、Q2は水素原子又はQ1を表す。]R1は炭素数1乃
至30の2価の炭化水素基、Aは炭素数3乃至4のアル
キレン基を表し、p1の合計は32乃至300の整数、
1の合計は0又は1乃至40の整数を表す。Mはカチ
オン成分を表す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録媒体としての磁
気ディスク基盤に使用されるアルミニウム合金板の研削
加工液及び研削加工方法に関し、更に詳述すれば、研削
加工後に製品となるサブストレートの表面粗度を小さく
し、スクラッチによる製品サブストレートの不良発生を
防止し、更に凝集沈殿法による排水処理性が優れた磁気
ディスク基盤用アルミニウム合金板用研削加工液及び研
削加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピューターの記憶装置であるハード
ディスクドライブ(以下、HDD)に使用される一般的
な磁気ディスクの製造方法を以下に示す。先ず、JIS
5086系のアルミニウム合金の薄板をプレスでドーナ
ツ状に打ち抜く。打ち抜いたワークの平坦度を出すため
にワークを重ねて加圧焼鈍を行い、所謂ブランクを作成
する。
【0003】焼鈍後のブランクは、疵防止のため、その
内縁部及び外縁部を切削除去する。この端面加工を経た
後、ブランクは砥石でグラインド加工して表面粗度を小
さくし、所謂サブストレートとする研削加工を行う。研
削加工にはPVA砥石に代表される多孔質の砥石を使用
する。そして、水平に固定されたブランクの両面に砥石
を押圧してブランクの研削面を砥石で加圧し、上側砥石
からグラインド加工用の水溶性研削液を一定量供給しな
がら、研削加工機を回転することによりブランク表面を
砥粒により研削除去し、目的の板厚まで加工する。
【0004】サブストレート加工後はサブストレート表
面に膜厚5乃至20μm程度のNi−Pメッキを施し、
更に遊離砥粒を含んだ研磨液を供給しながらクロスポリ
ッシング加工を行ってメッキ面を研磨し、Ni−Pメッ
キ基盤を作成する。
【0005】このNi−Pメッキ基盤を作成した後、最
後に磁性膜をスパッタリングにて被着すると、磁気ディ
スクが完成する。
【0006】近時、磁気ディスクの高記録密度化の要求
がますます高くなり、磁気ヘッドの浮上量を小さくする
傾向にある。このため、磁気ディスクの表面粗度を小さ
くする必要がある。その一環としてNi−Pメッキ前の
サブストレート表面の粗度を低下させる要求が高まって
いる。その一方で、HDDの低価格化の影響により、サ
ブストレートの製造コストを低減するため、製品歩留り
を向上させるという要望がある。
【0007】このような背景の下で、グラインド加工用
の研削液としては、従来、水溶性の脂肪酸塩、脂肪酸ア
ミド、アルキルリン酸エステル塩、アルカノールアミン
を主成分としたものを、水に希釈して使用していた。そ
して、加工が終わった研削液は排水処理槽へ運ばれ、硫
酸バンド等に代表される凝集剤及び凝集肋剤を添加さ
れ、排水の中に含まれる研削液の成分が凝集沈殿されて
液中から取り除かれ、法律等で定められた排水に関する
規制値を下回っていることを確認した後、排水処理され
る。
【0008】しかし、これらのグラインド加工用の研削
液では磁気ディスクの高密度化の要求に伴い、サブスト
レート表面の粗度の低下に対して十分な性能を示すもの
ではなかった。そこで、潤滑性が高いノニオン系の界面
活性剤等の使用が試みられるようになり、これらのもの
はサブストレート表面の粗度の低下に対して効果が認め
られた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ノニオン系の界面活性剤は、凝集処理による排水処理が
困難であり、処理後の排水が高CODを示し、上述の方
法では排水処理できないという欠点を有している。
【0010】サブストレート表面の粗度の低下 グラインド加工後、サブストレートの表面粗度が大きい
場合、Ni−Pメッキ後の粗度も大きくなることが分か
っている。粗度が高いサブストレートを使用することで
粗度が大きくなってしまったNi−Pメッキ後の基盤
で、高記録密度化対応の低粗度磁気ディスクを製造する
には、ポリッシュ工程で、ポリッシュにかける時間を長
くする必要があり、磁気ディスクの生産性の低下を招
く。
【0011】サブストレート表面の微小疵(以下、ス
クラッチという。)の低減 スクラッチはサブストレート加工中にアルミニウム合金
板の研削層、脱落した砥石の砥粒、及び研削機の錆びた
部分の鉄粉等が、加工中のサブストレートの表面を擦る
ことにより発生する。スクラッチのあるサブストレート
は不良品として捨てられるため、生産歩留りを低下さ
せ、生産性を低下させる原因になる。
【0012】凝集沈殿法による排水処理性が良好 排水処理方法には、凝集沈殿方式のほか、バクテリアに
よる微生物分解の方法があり、これなら高CODの廃液
でも排水処理が可能である。しかしながら、その方法は
処理コストがかかること、廃液処理の時間がかかり、単
位時間に限られた量の廃液しか処理できないこと等の問
題点があり、生産性及び処理コストの面で凝集沈殿法に
及ばない。
【0013】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、加工後のサブストレートの品質が良好であ
ると共に、生産性が高く、処理コストが低い磁気ディス
ク基盤用アルミニウム合金板用研削加工液及び研削加工
方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係る磁気ディス
ク基盤用アルミニウム合金板用研削加工液は、下記一般
式(1)で示される化合物(A1)と、炭素数8乃至3
6の脂肪族カルボン酸又はその塩(B)及び/又は脂肪
族カルボン酸の炭素数が8乃至36の脂肪族カルボン酸
アミド(C)を20/80乃至99/1の重量比で含有
することを特徴とする。 X1−R1−O−{(AO)p1/(CH2CH2O)q1}−Q1 …(1) 但し、一般式中、X1は水素原子又は−O−{(AO)
p1/(CH2CH2O)q 1}−Q2である。Q1は下記一般
式(3)で示されるリン酸エステル(塩)基、Q2は水
素原子又はQ1を表す。
【0015】R1は炭素数1乃至30の2価の炭化水素
基、Aは炭素数3乃至4のアルキレン基、p1、q1は夫
々同じでも異なっていてもよい。p1の合計は32乃至
300の整数、q1の合計は0又は1乃至40の整数を
表す。Mはカチオン成分を表す。但し、q1が1以上の
場合、{(AO)p1/(CH2CH2O)q1}はランダム
付加及び/又はブロック付加を表し、付加順序は問わな
い。
【0016】この場合、更に下記一般式(2)で表され
る化合物(A2)を含有し、化合物(A1)/化合物
(A2)の重量比が10/90乃至99/1であること
が好ましい。 X2−R2−O−{(AO)p2/(CH2CH2O)q2}−H …(2) 但し、一般式中、X2は水素原子又は下記一般式
(4)で示される。 −O−{(AO)p2/(CH2CH2O)q2}−H …(4)
【0017】R2は炭素数1乃至30の2価の炭化水素
基、Aは炭素数3乃至4のアルキレン基、p2、q2は夫
々同じでも異なっていてもよい。p2の合計は32乃至
300の整数、q2の合計は0又は1乃至40の整数を
表す。但し、q2が1以上の場合、{(AO)p2/(C
2CH2O)q2}はランダム付加及び/又はブロック付
加を表し、付加順序は問わない。
【0018】また、前記化合物(A1)中のポリオキシ
アルキレン鎖及び前記化合物(A2)中のポリオキシア
ルキレン鎖の数平均分子量が2000乃至20000で
あることが好ましい。
【0019】本発明に係る磁気ディスク基盤用アルミニ
ウム合金板の研削加工方法は、磁気ディスク基盤用アル
ミニウム合金板を多孔質砥石で挟み込んで加圧し、請求
項1乃至3のいずれか1項に記載の研削加工液を前記磁
気ディスク基盤用アルミニウム合金板の研削加工面に供
給しつつ、前記磁気ディスク基盤用アルミニウム合金板
と前記多孔質砥石とを相対運動させることによって、前
記砥石で前記磁気ディスク基盤用アルミニウム合金板を
所定の板厚まで研削加工する工程を有し、使用時におけ
る研削加工液中の前記化合物[(A1)+(B)+
(C)]、又は[(A1)+(A2)+(B)+
(C)]の合計の含有量が0.01乃至2重量%である
ことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例に係る磁気
ディスク基盤用アルミニウム合金板用研削加工液及び研
削加工方法について詳細に説明する。
【0021】本願発明者等は、前記目的を達成するため
磁気ディスク基盤用アルミニウム合金板用研削加工液に
ついて研究を重ねた結果、前述の一般式(1)で示され
るリン酸エステル(塩)基を有するポリエーテル化合物
(A1)と、炭素数8乃至36の脂肪族カルボン酸又は
その塩(B)及び/又は脂肪族カルボン酸の炭素数が8
乃至36の脂肪族カルボン酸アミド(C)を20/80
乃至99/1の重量比で含有する磁気ディスク基盤用ア
ルミニウム合金板用研削加工液により、本願発明の目的
を達成できることを見いだした。
【0022】本発明の化合物(A1)を示す一般式
(1)及び化合物(A2)を示す一般式(2)におい
て、R1、R2は炭素数1乃至30の2価の炭化水素基で
あり、炭化水素基としては、炭素数1乃至30のアルキ
レン基、炭素数3乃至30のアルケニレン基又は無置換
若しくはアルキル置換のアリーレン基が挙げられる。
【0023】炭素数1乃至30のアルキレン基として
は、直鎖又は分岐のいずれのアルキレン基でもよく、例
えば、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、イソプ
ロビレン基、n−ブチレン基、1,2−ブチレン基、イ
ソブチレン基、直鎖又は分岐のペンチレン基、ヘキシレ
ン基、へプチレン基、オクチレン基、ノネン基、デシレ
ン基、ウンデシレン基、ドデシレン基、トリデシレン
基、テトラデシレン基、ペンタデシレン基、ヘキサデシ
レン基、ヘプタデシレン基、オクタデシレン基、エイコ
シレン基、ヘンエイコシレン基、ドコシレン基、トリコ
シレン基、テトラコシレン基、ペンタコシレン基、ヘキ
サコシレン基、ヘプタコシレン基、オクタコシレン基、
ノナコシレン基及びトリアコンチレン基等が挙げられ
る。
【0024】炭素数3乃至30のアルケニレン基として
は、直鎖又は分岐のいずれのアルケニレン基でもよく、
例えば、プロペニレン基、直鎖又は分岐のブテニレン
基、ペンテニレン基、ヘキセニレン基、ヘプテニレン
基、オクテニレン基、ノネニレン基、デセニレン基、ウ
ンデセニレン基、ドデセニレン基、トリデセニレン基、
テトラデセニレン基、ペンタデセニレン基、ヘキサデセ
ニレン基、ヘプタデセニレン基、オクタデセニレン基、
エイコセニレン基、ヘンエイコセニレン基、ドコセセニ
レン基、トリコセニレン基、テトラコセニレン基、ペン
タコセニレン基、ヘキサコセニレン基、ヘプタコセニレ
ン基、オクタコセニレン基、ノナコセニレン基及びトリ
アコンテニレン基等が挙げられる。
【0025】アリーレン基としては、炭素数6乃至30
の無置換アリーレン基、炭素数1乃至24の1乃至12
個のアルキル基で置換された総炭素数が7乃至30のア
リーレン基が挙げられる。例えば、無置換アリーレン基
である−ph−ph−、−ph−C(CH32−ph−
(但し、−ph−はフェニレン基を表す。)、o,m,
p−フェニレン基;アルキル置換アリーレン基であるト
ルイレン基、クレジレン基、エチルフェニレン基、n−
プロピルフェニレン基、イソプロピルフェニレン基、直
鎖又は分岐のブチルフェニレン基、直鎖又は分岐のペン
チルフェニレン基、直鎖又は分岐のヘキシルフェニレン
基、直鎖又は分岐のヘプチルフェニレン基、直鎖又は分
岐のオクチルフェニレン基、直鎖又は分岐のノニルフェ
ニレン基、直鎖又は分岐のデシルフェニレン基、直鎖又
は分岐のウンデシルフェニレン基、及び直鎖又は分岐の
ドデシルフェニレン基等が挙げられる。
【0026】前記一般式(1)に示すX1、又は前記一
般式(2)に示すX2が水素原子の場合、これらのう
ち、好ましいのは、炭素数8乃至22のアルキレン基及
び炭素数8乃至22のアルケニレン基、更に好ましいの
は炭素数12乃至18のアルキレン基及び炭素数12乃
至18のアルケニレン基、特に好ましいのは炭素数12
乃至18のアルキレン基である。
【0027】前記一般式中(1)のX1が下記一般式
(5)である場合、これらのうち、好ましいのは、炭素
数2乃至12のアルキレン基、炭素数2乃至12のアル
ケニレン基、更に好ましいのはプロピレン基、1,2−
ブチレン基及び1,4−ブチレン基、特に好ましいのは
プロピレン基である。
【0028】
【化1】 −O−{(AO)p1/(CH2CH2O)q1}−Q2 …(5)
【0029】前記一般式(2)中のX2が前記一般式
(4)である場合、これらのうち、好ましいのは、炭素
数2乃至12のアルキレン基、炭素数2乃至12のアル
ケニレン基、更に好ましいのはプロピレン基、1,2−
ブチレン基及び1,4−ブチレン基、特に好ましいのは
プロピレン基である。
【0030】Q1は前記一般式(3)で表されるリン酸
エステル(塩)基であり、Mはカチオン成分を示し、具
体的には水素、アルカリ金属(リチウム、ナトリウム、
カリウム、ルビジウム、セシウム、フランシウム)、ア
ルカリ土類金属(ベリリウム、マグネシウム、カルシウ
ム、ストロンチウム、バリウム)、アンモニウム、モノ
−、ジ−及びトリ−アルキル(アルキル基の炭素数1乃
至20)アミン、モノ−、ジ−及びトリ−アルカノール
(ヒドロキシアルキル基の炭素数1乃至20)アミン等
が挙げられる。これらのうち、好ましいのはアルカリ金
属であり、特に好ましいのはナトリウム及びカリウムで
ある。
【0031】p1の合計及びp2の合計は炭素数3乃至4
のアルキレンオキサイドの付加モル数を表し、通常、3
2乃至300の整数であり、好ましくは、32乃至10
0の整数である。p1及びp2が32未満であると、サブ
ストレートの研削加工性が悪くなり、生産性を低下さ
せ、また、p1及びp2が300を超えると、粘性が大き
くなり、取り扱いが難しくなる。
【0032】q1の合計及びq2の合計はエチレンオキサ
イドの付加モル数を表し、q1及びq2は通常0又は1乃
至40の整数である。好ましくは、q1及びq2は0又は
1乃至15の整数である。凝集沈殿処理性の観点から、
エチレンオキサイド付加モル数は40以下が好ましい。
【0033】q1及びq2が1以上の場合のアルキレンオ
キサイドの付加形式は、エチレンオキサイド(EO)と
炭素数3乃至4のアルキレンオキサイドとの2種以上の
ランダム付加でもブロック付加でもよく、付加順序は問
わない。好ましくは、プロピレンオキサイド(PO)ブ
ロック付加物へのエチレンオキサイド(EO)のブロッ
ク付加物である。
【0034】一般式(1)及び一般式(2)におけるA
は、炭素数3乃至4のアルキレン基であり、AOは水酸
基含有化合物に付加させる炭素数3乃至4のアルキレン
オキサイドに由来するオキシアルキレン基を表してい
る。このようなアルキレンオキサイドとしては、プロピ
レンオキサイド(PO)、1,2−ブチレンオキサイド
(BO)、イソブチレンオキサイド、2,3−ブチレン
オキサイド、オキセタン、メチルオキセタン及びテトラ
ヒドロフラン(THF)等が挙げられ、好ましくはPO
及びBO、更に好ましくはPOである。
【0035】本発明の化合物(A1)としては、HR1
OH又はR1(OH)2で表される水酸基を有する化合物
(a)のアルキレンオキサイド付加物に更にリン酸エス
テル化剤により、リン酸エステル(塩)としたものが挙
げられる。
【0036】(A1)におけるR1の炭素数が1であ
り、X1が水素原子でない場合は、例えば、前記アルキ
レンオキサイド付加物2モルと塩化メチレン1モルとの
脱塩酸反応性生物であるジオールのリン酸エステル
(塩)が挙げられる。
【0037】(a)のアルキレンオキサイド付加物にお
いて、EOと共に他のアルキレンオキサイドを使用する
場合の付加様式は、ランダム付加でもブロック付加でも
よい。また、2種類以上のアルキレンオキサイドを併用
してもよい。
【0038】このようなアルキレンオキサイド付加物と
しては、例えば、下記乃至に示すものがある。 化合物(a)に、PO、BO又はTHFを単独付加し
たもの 化合物(a)に、POとBOをランダム付加又はブロ
ック付加したもの 付加物又は付加物に更にEOをブロック付加した
もの 化合物(a)に、POとBOとEOをランダム付加し
たもの 化合物(a)に、THFとEOをランダム付加したも
【0039】化合物(a)としては、一価アルコール、
例えば、メタノール、エタノール、1−、2−プロパノ
ール、1−ブタノール、イソブタノール、n−オクチル
アルコール、ラウリルアルコール、オレイルアルコー
ル、ステアリルアルコール、ドデシルフェノール、チー
グラー触媒を使用して合成されたアルコール、オキソ法
で合成されたアルコール及びn−パラフィンの酸化によ
り得られる2級アルコール等の天然又は合成の直鎖又は
分岐の一価アルコール;並びに二価アルコール、例え
ば、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,
4−ブタンジオール、1,2−ブタンジオール等の天然
又は合成の直鎖又は分岐の二価アルコールが挙げられ
る。
【0040】(A1)としては、例えば、化合物(a)
のPO−EOブロック付加体(「PO−EO」はPO付
加物にEOをブロック付加することを表す。)のリン酸
エステル(塩)、化合物(a)のPO・EOランダム付
加体(「PO・EO」はPOとEOをランダムに付加す
ることを表す。)のリン酸エステル(塩)、化合物
(a)のTHF−EOブロック付加体のリン酸エステル
(塩)、化合物(a)のTHF・EOランダム付加体の
リン酸エステル(塩)が挙げられ、より好ましくは化合
物(a)のPO−EOのブロック付加体のリン酸エステ
ル(塩)である。
【0041】本発明の化合物(A1)のポリオキシアル
キレン鎖の数平均分子量は、通常、2000乃至200
00であり、好ましくは2200乃至10000であ
り、更に好ましくは2300乃至5000である。化合
物(A1)の数平均分子量が2000以上ではサブスト
レートの研削加工性が良好となり、生産性を向上させ
る。一方、化合物(A1)の数平均分子量が20000
以下であると粘度が大きくならず、取り扱いが容易であ
る。
【0042】本発明の研削加工液に必要により、含有さ
れる化合物(A2)は前述の(a)のアルキレンオキサ
イド付加物に相当するポリエーテル化合物であり、化合
物(A1)を構築するポリエーテル化合物と同じもので
も異なっていてもよい。同じものである場合、(X1
2、R1=R2、p1=p2、q1=q2)は、(A2)を
部分リン酸エステル(塩)化して、(A1)と(A2)
の組成物を得ることもできる。
【0043】化合物(A1)と化合物(A2)を併用す
る場合の(A1)と(A2)の割合はリン酸エステル化
の条件又は配合量により調節できるが、凝集沈殿処理性
の観点から、化合物(A1)/化合物(A2)が重量比
で10/90乃至99/1が好ましく、更に好ましくは
25/75乃至90/10である。
【0044】一般式(1)の化合物(A1)の製造にお
いて、リン酸エステル化剤としては、無水リン酸、工業
用リン酸又はポリリン酸等の公知のものを使用できる。
リン酸エステル化反応において、これらのリン酸エステ
ル化剤を単独で用いてもよいし、2種以上のリン酸エス
テル化剤を併用することもできる。また、リン酸化反応
の開始時に水を加えてもよい。更に、リン酸エステル化
反応において必要に応じて溶剤を用いたり、リン酸エス
テル化の反応が進行するにつれて生成する水を減圧脱水
又は溶剤との共沸脱水によって除去して反応を円滑に進
行させてもよい。
【0045】公知の方法でリン酸エステル化を行うと、
通常、リン酸モノエステル以外に、リン酸ジエステル、
リン酸トリエステル等も生成し、これらの混合物が得ら
れる。本発明の研削加工液中には、リン酸ジエステル又
はその塩及び/又はリン酸トリエステル等を含んでいて
もよく、これらの任意の混合物が使用できるが、リン酸
トリエステルの含有量が低く、リン酸モノエステル、リ
ン酸ジエステル、及びこれらの含有量の高い混合物が好
ましく、リン酸トリエステルの含有量は5重量%以下が
好ましい。より好ましくはリン酸モノエステルの含有率
の高い混合物、例えば、リン酸モノエステル、リン酸ジ
エステルの割合(重量比)が100/0乃至50/50
の混合物である。更に好ましくはリン酸モノエステル、
リン酸ジエステルの割合が100/0乃至70/30の
混合物である。
【0046】リン酸エステル(塩)の具体的な製造方法
としては、例えば、ラウリルアルコールにAO又はAO
とEOを付加重合させたポリアルキレンオキサイド化合
物を、30乃至120℃で無水リン酸と反応させること
によってリン酸エステルとし、塩基(水酸化カリウム
等)で中和することにより得られる。
【0047】また、例えば、オレイルアルコールにAO
又はAOとEOを付加重合させて得られるポリアルキレ
ンオキサイド化合物に、水を加えた後、無水リン酸と反
応させることによって、ポリアルキレンオキサイド化合
物の一部をリン酸エステルとし、塩基(水酸化カリウム
等)で中和することにより得られる。
【0048】更に、例えば、1,4−ブタンジオールに
AO又はAOとEOを付加重合させて得られるポリアル
キレンオキサイド化合物に、工業リン酸と、溶剤として
キシレンを加え、生成する水をキシレンと共に共沸脱水
してリン酸エステルとし、キシレンを除去した後、塩基
(水酸化カリウム等)で中和することにより得られる。
【0049】本発明においては、脂肪族カルボン酸又は
その塩(B)及び/又は脂肪族カルボン酸アミド(C)
を化合物(A1)又は[(A1)と(A2)]と併用す
る。
【0050】本発明の(B)として使用される脂肪族カ
ルボン酸としては、炭素数が通常8乃至36、好ましく
は8乃至20、より好ましくは8乃至18の直鎖又は分
岐状の、飽和又は不飽和の脂肪族モノ−又はポリカルボ
ン酸である。例えば、飽和脂肪族カルボン酸である直
鎖又は分岐のオクタン酸、ノナン酸、デカン酸、ドデカ
ン酸又はステアリン酸等、不飽和脂肪族カルボン酸で
あるオレイン酸等、脂肪族ジカルボン酸であるセバシ
ン酸又はドデカン二酸等重合脂肪族カルボン酸である
ダイマー酸等が挙げられる。これらのうち、好ましく
は、分岐の飽和脂肪族カルボン酸、直鎖又は分岐の不飽
和脂肪族カルボン酸であり、更に好ましくは、分岐の飽
和脂肪族カルボン酸、直鎖の不飽和脂肪族カルボン酸で
あり、特に好ましくは、イソノナン酸又はオレイン酸で
ある。
【0051】本発明の(B)として使用される脂肪族カ
ルボン酸塩には、例えば、アルカリ金属塩、アルカリ土
類金属塩、アンモニウム塩、アルキル(アルキル基の炭
素数1乃至20)アミン塩又はアルカノール(ヒドロキ
シアルキル基の炭素数1乃至20)アミン塩等が含ま
れ、その具体的なカチオン成分としては、前述のリン酸
塩と同様のものが挙げられる。
【0052】本発明の(C)として使用される脂肪族カ
ルボン酸アミドとしては、脂肪族カルボン酸部分の炭素
数が通常、8乃至36、好ましくは8乃至20、更に好
ましくは8乃至18の直鎖又は分岐状の、飽和又は不飽
和の脂肪族カルボン酸のアミド化合物である。脂肪族カ
ルボン酸部分としては、例えば、飽和脂肪族カルボン
酸である直鎖又は分岐のオクタン酸、ノナン酸、デカン
酸、ドデカン酸又はステアリン酸等;不飽和脂肪族カ
ルボン酸であるオレイン酸等;脂肪族ジカルボン酸で
あるセバシン酸、ドデカン二酸等;重合脂肪族カルボ
ン酸であるダイマー酸等;天然脂肪族カルボン酸であ
る椰子油脂肪酸等が挙げられ、アミン部分としてはモノ
アルキル(アルキル基の炭素数1乃至20)アミン、ジ
アルキル(アルキル基の炭素数1乃至20)アミン、モ
ノアルカノール(ヒドロキシアルキル基の炭素数1乃至
20)アミン及びジアルカノール(ヒドロキシアルキル
基の炭素数1乃至20)アミンが挙げられる。脂肪族カ
ルボン酸アミドの具体例としては、夫々直鎖又は分岐の
オクタン酸、ノナン酸、デカン酸、ドデカン酸、ステア
リン酸、オレイン酸、セバシン酸、ドデカン二酸、ダイ
マー酸、椰子油脂肪酸等のモノアルカノールアミド、ジ
アルカノールアミド、モノアルキルアミド又はジアルキ
ルアミド及びこれらの混合物が挙げられる。これらのう
ち、好ましいのはモノアルカノールアミド、ジアルカノ
ールアミドであり、更に好ましくはモノエタノールアミ
ド、ジエタノールアミドである。
【0053】本発明において、化合物(A1)の量に対
する脂肪族カルボン酸又はその塩(B)及び/又は脂肪
族カルボン酸アミド(C)の量の重量比(A1)/
[(B)+(C)]は通常20/80乃至99/1、好
ましくは50/50乃至95/5である。(A1)/
[(B)+(C)]が20/80未満であると、潤滑性
が不足し、加工後のサブストレートの粗度が大きくな
る。また、(A1)/[(B)+(C)]が99/1を
超えると、研削加工液の防錆性が悪く、錆が研削加工液
の中に入り、サブストレートのスクラッチの原因とな
る。
【0054】脂肪族カルボン酸又はその塩(B)と脂肪
族カルボン酸アミド(C)との量の重量比(B)/
(C)は通常0/100乃至100/0であり、研削速
度の経時変化を抑制する点からは、0/100乃至90
/10が好ましく、この点について更に好ましくは0/
100乃至70/30である。
【0055】一般式(1)の化合物(A1)、一般式
(2)の化合物(A2)及び副生するリン酸ジエステ
ル、リン酸トリエステル等の合計量に対する脂肪族カル
ボン酸又はその塩(B)及び/又は脂肪族カルボン酸ア
ミド(C)の量の重量比[(A1)+(A2)+{(A
1)を除く副生した全リン酸エステル}]/[(B)+
(C)]は通常20/80乃至99/1であり、好まし
くは、50/50乃至95/5である。[(A1)+
(A2)+{(A1)を除く副生した全リン酸エステ
ル}]/[(B)+(C)]は潤滑性の点、即ち、加工
後のサブストレートの粗度を小さくするという点から、
20/80以上が好ましく、研削加工液の防錆性を損な
わないという点で、99/1以下が好ましい。
【0056】以上の成分を含むアルミニウム合金板用研
削加工液は粗度の低減に効果があるポリエーテル系化合
物を使用しているのみならず、凝集沈殿法による廃液処
理が可能である。また、前記成分は研削加工中にアルミ
ニウム表面に吸着し易いため、表面に厚い油膜をつく
り、それが、スクラッチの原因となる砥石から脱落した
砥粒及びアルミニウムの研削層が、被加工中のサブスト
レートを傷つけることを防止する。なお、研削中に吸着
した研削液の成分は、サブストレート加工後の洗浄時に
除去することができるため、後で問題をおこすことはな
い。
【0057】なお、本発明のアルミニウム合金板用研削
加工液はそれ自体で十分な性能を具備しているが、必要
により、本発明の成分以外に、防錆剤、防腐剤、消泡剤
及び分散性向上剤等を配合したり、ソリューション型の
アルミニウム合金板用研削加工液として、水等の溶媒に
希釈して使用することができる。また、水を含有する潤
滑剤に溶解又は分散させることによって使用することも
可能である。
【0058】防錆剤としては、例えば、長鎖脂肪酸変性
物(マレイン化オレイン酸、ヒドロキシ脂肪酸アルキル
エステルのリン酸エステル、エポキシ化脂肪酸アルキル
エステルのリン酸エステル)等のアミン塩又はアルカリ
金属塩、有機アミン(モノエタノールアミン、トリエタ
ノールアミン、モルホリン、シクロヘキシルアミン、N
−ジメチルアミノエタノールアミン、イソプロパノール
アミン、ブチルアミン、オクチルアミン、ラウリルアミ
ン又はオレイルアミン等)、有機アミン誘導体(前記ア
ミンのアルキレンオキシド付加物)、シクロヘキシルア
ミンナイトライト及びベンゾトリアゾール等が挙げられ
る。
【0059】防腐剤としては、芳香族カルボン酸(安息
香酸、パラターシャリーブチル安息香酸、ニトロ安息香
酸等)等のアミン塩又はアルカリ金属塩、トリアジン系
防腐剤及びチアゾリン系防腐剤等が挙げられる。
【0060】消泡剤としては、エステル系消泡剤、ポリ
エーテル系消泡剤、鉱物油系消泡剤及びシリコン系消泡
剤が挙げられる。
【0061】分散性向上剤としては、アルキルベンゼン
スルホン酸、アルキルナフタレンスルホン酸、アルキル
ジフェニルエーテルスルホン酸、ナフタレンスルホン酸
のホルマリン縮合物、ポリオキシアルキレンアルキルエ
ーテルカルボン酸、炭素数40以上のポリカルボン酸等
のアミン塩又はアルカリ金属塩等が挙げられる。
【0062】次に、本願発明の磁気ディスク基盤用アル
ミニウム合金板用研削加工液を使用した研削加工方法に
ついて説明する。
【0063】磁気ディスク基盤用アルミニウム合金板を
多孔質砥石で挟み込んで加圧し、本発明の研削加工液を
この磁気ディスク基盤用アルミニウム合金板の研削加工
面に供給しつつ、前記磁気ディスク基盤用アルミニウム
合金板と前記多孔質砥石とを相対運動させることによっ
て、砥石で前記磁気ディスク基盤用アルミニウム合金板
を所定の板厚まで研削する工程を有し、使用時における
研削加工液中の[(A1)+(A2)+(B)+
(C)]の合計の含有量は0.01乃至2重量%である
ことが必要であり、望ましくは0.012乃至1.8重
量%である。[(A1)+(A2)+(B)+(C)]
の合計の含有量が0.01重量%以上では、潤滑性が良
好で、製品サブストレートの粗度が低くなる。また、油
膜の形成が十分に行われ、スクラッチの低減効果が良好
である。一方、含有量が2重量%以下であれば、潤滑性
が向上しすぎないため、砥粒の加工中のサブストレート
表面への食い込みを阻害せず、研削速度が低下しない。
【0064】
【実施例】次に、本願発明の実施例について本願発明の
範囲から外れる比較例と比較して説明する。なお、以下
に示す実施例において、部又は%は特記しない限り、夫
々重量部又は重量%を示す。
【0065】[第1実施例]先ず、本願発明に係る研削
加工液の実施例について説明する。実施例1乃至17及
び比較例1乃至9の組成物(配合液)を以下のようにし
て製造し、性能評価を行った。即ち、以下の(A−1)
乃至(A−8)のリン酸エステル(塩)基を有したポリ
エーテル組成物と脂肪族カルボン酸又はその塩を用いた
実施例1乃至8の組成物、(A−1)乃至(A−8)と
脂肪族カルボン酸アミド、又は脂肪族カルボン酸又はそ
の塩及び脂肪族カルボン酸アミドの両方を使用した実施
例9乃至17の組成物を製造した。なお、同時に、ポリ
エーテル(D−1)乃至(D−4)と脂肪族カルボン酸
又はその塩を用いた比較例1乃至4、(D−1)乃至
(D−4)と脂肪族カルボン酸アミドを用いた比較例5
乃至8並びに脂肪族カルボン酸又はその塩及び脂肪族カ
ルボン酸アミドを併用しない比較例9の組成物を下記表
1及び表2の配合割合でアルミニウム合金基盤の研削加
工用の組成物として作成した。
【0066】<実施例のリン酸エステル基(塩)を有す
るポリエーテル> (A−1):ポリプロビレングリコール(数平均分子
量:2500)にEO15モル付加させたポリエーテル
を部分リン酸エステル化したもののカリウム塩。(リン
酸モノエステル/リン酸ジエステル=90/10、化合
物(A1)に該当するリン酸モノエステル/化合物(A
2)に該当するポリエーテル=35/65) (A−2):ノルマルオクチルアルコールにPO/EO
(重量比:90/10)をランダムに45モル付加さ
せ、次いでEOを8モルブロック付加させたものを、部
分リン酸エステル化したもののカリウム塩。(リン酸モ
ノエステル/リン酸ジエステル=72/28、(A1)
/(A2)=80/20) (A−3):オレイルアルコールに先ずPOを45モル
付加させた後に、更にEOを10モルブロック付加させ
たものを、部分リン酸エステル化したもののカリウム
塩。(リン酸モノエステル/リン酸ジエステル=95/
5、(A1)/(A2)=30/70) (A−4):ステアリルアルコールに、POを40モル
付加させた後に、EOを10モルブロック付加させたも
のを、部分リン酸エステル化したもののカリウム塩。
(リン酸モノエステル/リン酸ジエステル=90/1
0、(A1)/(A2)=40/60) (A−5):炭素数10乃至18の直鎖アルコールに、
先ずPOを35モル付加させた後に、更にEOを10モ
ルブロック付加させたものを、部分リン酸エステル化し
たもののカリウム塩。(リン酸モノエステル/リン酸ジ
エステル=95/5、(A1)/(A2)=30/7
0) (A−6):炭素数12乃至14の直鎖アルコールにP
Oを40モル付加させた後に、更にEOを10モルブロ
ック付加させたものを、部分リン酸エステル化したもの
のカリウム塩。(リン酸モノエステル/リン酸ジエステ
ル=95/5、(A1)/(A2)=35/65) (A−7):ドデシルフェノールに、PO/EO(重量
比:80/20)をランダムに45モル付加した後、部
分リン酸エステル化したもののカリウム塩。(リン酸モ
ノエステル/リン酸ジエステル=70/30、(A1)
/(A2)=90/10) (A−8):炭素数12乃至14の直鎖アルコールにP
Oを35モル付加させたものを、部分リン酸エステル化
したもののカリウム塩。(リン酸モノエステル/リン酸
ジエステル=95/5、(A1)/(A2)=33/6
7)
【0067】<比較例のポリエーテル及びポリエーテル
組成物> (D−1):ノルマルブタノールのEO/PO(重量
比:50/50)ランダム付加物(数平均分子量:14
00)。 (D−2):ポリプロピレングリコール(数平均分子
量:800)にEOを20モル付加させたポリエーテ
ル。 (D−3):ラウリルアルコールにEOを20モル付加
させたポリエーテル。 (D−4):炭素数12の直鎖アルコールにPOを18
モル付加させた後、EOを10モル付加させたものを、
部分リン酸エステル化したもののカリウム塩。(リン酸
モノエステル/リン酸ジエステル=67/33、(A
1)/(A2)=75/25)
【0068】
【表1】
【0069】
【表2】
【0070】本発明で規定された化合物(A1)と(A
2)を含有する組成物(A−1)乃至(A−8)を使用
した実施例1乃至17の組成物と比較例1乃至9の組成
物を夫々1%水溶液に希釈し、研削加工した後の製品サ
ブストレートの表面粗度とスクラッチ発生率及び凝集沈
殿による廃液処理性(COD)を測定した。
【0071】特に、実施例9乃至17の組成物と比較例
9の組成物は、更に砥石を繰り返し使用した場合の研削
速度の経時変化を測定した。なお、比較例1乃至8は当
初より研削速度が劣っているので測定しなかった。
【0072】図1は本実施例で使用した研削機を示す模
式図、図2はそのA−A方向にみた平面図である。研削
機1の下定盤3は、回転及び昇降可能に保持されてお
り、かつその上面にドーナツ状の砥石2が取り付けられ
ている。上定盤5は、下定盤3の上方位置に下定盤3と
同軸上で対向するように配置されている。また、この上
定盤5は回転及び昇降可能に保持されており、その下面
にドーナツ状の砥石4が取り付けられている。砥石2、
4の間には、その軸芯位置に太陽歯車7が配置されてお
り、太陽歯車7の径方向外方位置には、内歯歯車9が太
陽歯車7と同心状に配置されている。また、ワークキャ
リア6は内歯歯車9と太陽歯車7の両歯車に噛台された
状態で砥石2、4の間に保持されるようになっている。
【0073】そして、ブランク8をワークキャリア6の
保持孔6aに配置し、ブランク8を砥石2、4に押し当
てた状態で、実施例及び比較例の研削液を供給しなが
ら、太陽歯車7を回転駆動することにより、ワークキャ
リア6を自転させつつ、太陽歯車7の回りで公転させ、
更に定盤1、3を相互逆方向に回転駆動することによ
り、ブランク8の両面の研削加工を行う。なお、本試験
で用いた研削機では、1バッチの研削でサブストレート
を16個製造することができる。なお、本発明の対象は
前記遊星歯車機構式の研削機に限定されるものではな
い。
【0074】研削条件は以下に示すとおりである。研削条件 砥石 ;市販のPVA砥石、砥粒#4000 研削液 ;表1の研削液を水道水で1%に希釈 加圧力 ;20g/cm2で1分間一次加工した後、
60g/cm2で所定の板厚まで二次加工を行う。 使用材料;JIS5086 サイズ ;3.5インチのブランク 板厚 ;加工前0.83mm、加工後0.78mm 加工枚数;各条件に付き、80枚(5バッチ)加工
【0075】なお、1つの研削液のテストが終了する
と、次にテストする研削液を砥石に供給しながら、研削
装置を5分間ほど空回転させることにより、前回テスト
した研削液を砥石から除去してから試験した。
【0076】研削速度の経時変化のテストは加工枚数を
80枚(5バッチ)を行った後、更に、5バッチずつ繰
り返し、320枚目(20バッチ目)まで続けて行っ
た。
【0077】(1)粗度 研削試験にて製造されたサブストレートを各実施例及び
比較例について無作為に10枚サンプリングし、市販の
触針式接触法による粗度計を使用してRaを測定した。
評価はRaの平均値により行い、平均が200Å未満の
ものを合格(○)とした。
【0078】(2)スクラッチ発生率 各条件につき製造したサブストレートを全て目視検査
し、スクラッチが発生しているサブストレートの数をカ
ウントした。評価はスクラッチの発生率で調査し、発生
率が10%未満(8枚未満)のものを合格(○)とし
た。サブストレート表面のスクラッチの発生率を調査し
た。
【0079】(3)凝集沈殿処理性 1%水溶液にポリ塩化アルミニウム(無機系凝集剤)を
3000ppm添加した。次に、水酸化カルシウムで希
釈液のpHを6乃至8に調整した後、高分子凝集剤(サ
ンフロックAH−200P(三洋化成工業(株)製))
を2ppm添加した。最後に、沈殿物をろ別し、ろ過し
た液体をJIS K0102−17に従ってCOD値を
測定し、1000以下のものを合格(○)とした。
【0080】(4)研削速度 研削加工前後の供試ブランクを1枚選択し、研削前後の
重量を夫々測定し、その重量差から研削速度を計算し
た。測定は1バッチ毎に5バッチについて行った。評価
は5バッチの平均により行い、評価の判定は以下のとお
りとした。 15μm/分以上 ○ 15μm/分未満、10μm/分以上 △ 10μm/分未満 ×
【0081】化合物(A1)と(A2)を含有する組成
物(A−1)乃至(A−8)を使用した実施例1乃至1
7の研削加工液と比較例1乃至9の研削加工液による処
理後のCOD濃度、表面粗度、スクラッチ数、スクラッ
チ発生率及び凝集沈殿処理性の評価結果を表3に示し、
実施例9乃至17と比較例9の研削速度の経時変化の評
価結果を表4に示す。
【0082】
【表3】
【0083】
【表4】
【0084】この表3から明らかなように、実施例1乃
至17の研削加工液の場合は、処理後のCOD濃度も低
く、表面粗度も十分に小さく、また、スクラッチも少な
いため、低粗度のサブストレートを低いスクラッチ発生
率で製造することができ、同時に凝集沈殿による排水処
理が容易であることがわかる。これに対し、比較例1乃
至9の研削加工液の場合は、少なくとも前記特性のいず
れかが劣るものであった。
【0085】表4から明かなように、実施例9乃至17
の研削加工液の場合は、研削速度の経時変化がほとんど
見られず、砥石を繰り返しての使用が可能であるので、
研削加工性が比較例9よりも更に良好であるといえる。
これに対して、比較例9の研削加工液の場合、最初の8
0枚(5バッチ)程度までは良好な研削速度を示すが、
バッチ数が増していくと、研削速度は経時変化により低
下し、砥石の交換が必要となる。
【0086】[第2実施例]次に、使用時の研削加工液
中の含有量を変化させた場合の効果について、実施例a
乃至cと、それから外れる比較例d及びeを、「第1実
施例」の実施例3で配合した研削加工液を用いて評価し
た加工条件を下記表5に、評価結果を表6に示す。
【0087】
【表5】
【0088】
【表6】
【0089】表5に示すように、5種類の加工条件でサ
ブストレートを加工し、各加工条件における製品サブス
トレートの粗度、研削速度、平坦度を夫々測定した。こ
の測定結果を表6に示した。
【0090】(1)粗度 粗度の測定方法は第1実施例と同一である。つまり、研
削試験にて製造されたサブストレートを各実施例及び比
較例について、無作為に10枚サンプリングし、市販の
触針式接触法による粗度計を使用して中心線平均粗さR
aを測定した。評価はRaの平均値により行い、評価の
判定は以下のとおりである。 150Å未満 ○ 200Å未満、150Å以上 △ 200Å以上 ×
【0091】(2)研削速度 研削加工前後の供試ブランクを1枚選択し、研削前後の
重量を夫々測定し、その重量差から計算した。測定は1
バッチ毎に5バッチについて行った。評価は5バッチの
平均により行い、評価の判定は以下のとおりとした。 15μm/分以上 ○ 15μm/分未満、10μm/分以上 △ 10μm/分未満 ×
【0092】(3)平坦度 市販のレーザー干渉計による平坦度測定器にて測定し
た。各実施例及び比較例について、無作為に10枚のサ
ブストレートを抽出して測定した。評価は、10枚の平
均値が5μm以下のものを合格とした。 5μm未満 ○ 5μm以上、6μm未満 △ 6μm以上 ×
【0093】前記表6に示すように、本発明の実施例に
係る研削加工方法の場合は、研削速度を低下させること
なく、サブストレートの品質(粗度・平坦度)を維持す
ることができることがわかる。これに対し、比較例の場
合は、粗度が悪いか、又は研削速度が低いものであっ
た。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る磁気
ディスク基盤用アルミニウム合金板用研削加工液は、研
削加工後のアルミニウム合金板の粗度を低下させること
ができ、凝集沈殿による排水処理性が良好であり、か
つ、油性効果によるスクラッチの低減効果を有している
ため、磁気ディスク基盤用アルミニウム合金の研削加工
液として極めて優れた性能を有する。更に脂肪族カルボ
ン酸アミドを含有する研削加工液を使用して研削加工し
た場合には、研削速度の経時変化を抑制することが可能
である。
【0095】また、この研削加工液を使用して本発明に
よりアルミニウム合金板を研削加工することにより、排
水処理性を向上させ、スクラッチを低減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にて使用した研削機を示す模式
図である。
【図2】同じくそのA−A方向にみた平面図である。
【符号の説明】
1:研削機 2、4:砥石 3:下定盤 5:上定盤 6:ワークキャリア 7:太陽歯車 8:ブランク 9:内歯歯車
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤本 日出男 栃木県真岡市鬼怒ヶ丘15番地 株式会社神 戸製鋼所真岡製造所内 (72)発明者 梅田 秀俊 栃木県真岡市鬼怒ヶ丘15番地 株式会社神 戸製鋼所真岡製造所内 (72)発明者 今井 堯一 京都府京都市東山区一橋野本町11番地の1 三洋化成工業株式会社内 (72)発明者 成瀬 公一 京都府京都市東山区一橋野本町11番地の1 三洋化成工業株式会社内 (72)発明者 田中 智 京都府京都市東山区一橋野本町11番地の1 三洋化成工業株式会社内 (72)発明者 岡本 毅 京都府京都市東山区一橋野本町11番地の1 三洋化成工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で示される化合物(A
    1)と、炭素数8乃至36の脂肪族カルボン酸又はその
    塩(B)及び/又は脂肪族カルボン酸の炭素数が8乃至
    36の脂肪族カルボン酸アミド(C)を20/80乃至
    99/1の重量比で含有することを特徴とする磁気ディ
    スク基盤用アルミニウム合金板用研削加工液。 X1−R1−O−{(AO)p1/(CH2CH2O)q1}−Q1 …(1) [但し、一般式中、X1は水素原子又は−O−{(A
    O)p1/(CH2CH2O)q1}−Q2で表されるリン酸エステル(塩)基、Q2は水素原子又
    はQ1を表す。R1は炭素数1乃至30の2価の炭化水素
    基、Aは炭素数3乃至4のアルキレン基、p1、q1は夫
    々同じでも異なっていてもよい。p1の合計は32乃至
    300の整数、q1の合計は0又は1乃至40の整数を
    表す。Mはカチオン成分を表す。但し、q1が1以上の
    場合、{(AO)p1/(CH2CH2O)q1}はランダム
    付加及び/又はブロック付加を表し、付加順序は問わな
    い。]
  2. 【請求項2】 更に下記一般式(2)で表される化合物
    (A2)を含有し、化合物(A1)/化合物(A2)の
    重量比が10/90乃至99/1であることを特徴とす
    る請求項1に記載の磁気ディスク基盤用アルミニウム合
    金板用研削加工液。 X2−R2−O−{(AO)p2/(CH2CH2O)q2}−H …(2) [但し、一般式中、X2は水素原子又は−O−{(A
    O)p2/(CH2CH2O)q2}−H、R2は炭素数1乃
    至30の2価の炭化水素基、Aは炭素数3乃至4のアル
    キレン基、p2、q2は夫々同じでも異なっていてもよ
    い。p2の合計は32乃至300の整数、q2の合計は0
    又は1乃至40の整数を表す。但し、q2が1以上の場
    合、{(AO)p2/(CH2CH2O)q2}はランダム付
    加及び/又はブロック付加を表し、付加順序は問わな
    い。]
  3. 【請求項3】 前記化合物(A1)中のポリオキシアル
    キレン鎖及び前記化合物(A2)中のポリオキシアルキ
    レン鎖の数平均分子量が2000乃至20000である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の磁気ディスク
    基盤用アルミニウム合金板用研削加工液。
  4. 【請求項4】 磁気ディスク基盤用アルミニウム合金板
    を多孔質砥石で挟み込んで加圧し、請求項1乃至3のい
    ずれか1項に記載の研削加工液を前記磁気ディスク基盤
    用アルミニウム合金板の研削加工面に供給しつつ、前記
    磁気ディスク基盤用アルミニウム合金板と前記多孔質砥
    石とを相対運動させることによって、前記砥石で前記磁
    気ディスク基盤用アルミニウム合金板を所定の板厚まで
    研削加工する工程を有し、使用時における研削加工液中
    の前記化合物[(A1)+(B)+(C)]、又は
    [(A1)+(A2)+(B)+(C)]の合計の含有
    量が0.01乃至2重量%であることを特徴とする磁気
    ディスク基盤用アルミニウム合金板の研削加工方法。
JP11246804A 1998-09-04 1999-08-31 磁気ディスク基盤用アルミニウム合金板用研削加工液及び研削加工方法 Pending JP2000144110A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11246804A JP2000144110A (ja) 1998-09-04 1999-08-31 磁気ディスク基盤用アルミニウム合金板用研削加工液及び研削加工方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10-251570 1998-09-04
JP25157098 1998-09-04
JP11246804A JP2000144110A (ja) 1998-09-04 1999-08-31 磁気ディスク基盤用アルミニウム合金板用研削加工液及び研削加工方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000144110A true JP2000144110A (ja) 2000-05-26

Family

ID=26537917

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11246804A Pending JP2000144110A (ja) 1998-09-04 1999-08-31 磁気ディスク基盤用アルミニウム合金板用研削加工液及び研削加工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000144110A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004145928A (ja) * 2002-10-22 2004-05-20 Showa Denko Kk 磁気ディスク用アルミニウム基板およびその製造方法、ならびに磁気ディスク
JP2008135171A (ja) * 2007-12-28 2008-06-12 Showa Denko Kk 磁気ディスク用アルミニウム基板の製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004145928A (ja) * 2002-10-22 2004-05-20 Showa Denko Kk 磁気ディスク用アルミニウム基板およびその製造方法、ならびに磁気ディスク
JP2008135171A (ja) * 2007-12-28 2008-06-12 Showa Denko Kk 磁気ディスク用アルミニウム基板の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3856843B2 (ja) 磁気記録媒体基板用研磨材組成物及びこれを用いた磁気記録媒体基板の製造方法
US20120156123A1 (en) Water-soluble cutting fluid for slicing silicon ingots
JP2011168640A (ja) 硬質表面用アルカリ洗浄剤組成物
JP4836441B2 (ja) 研磨液組成物
CN112908834B (zh) 一种硅晶圆衬底快速绿色环保双面抛光方法
EP1833937A2 (en) Polishing solutions
WO2011058929A1 (ja) 固定砥粒ワイヤーソー用水溶性切断液、それを用いたインゴットの切断方法、そのリサイクル方法及び切断によって得られるウェハー
JP5711589B2 (ja) 磁気ディスク基板用洗浄剤
JPS61111398A (ja) コバルト含有金属の機械加工方法
JP2002114970A (ja) 水系ラップ液及び水系ラップ剤
JP2000144110A (ja) 磁気ディスク基盤用アルミニウム合金板用研削加工液及び研削加工方法
TW201807117A (zh) 研磨用組成物及其製造方法以及磁氣研磨方法
JP2002080882A (ja) 水溶性金属加工用油剤
JP4092006B2 (ja) 研磨液組成物
CN114214131B (zh) 一种晶圆衬底抛光制程后清洗液
WO2009150740A1 (ja) アルミニウムまたはその合金用研削加工液
JP2009097004A (ja) 水溶性切削液
TWI791633B (zh) 抗腐蝕拋光組成物
EP1115817B1 (en) Mechanical working in the presence of a metal containing copper or aluminium
JPH11209746A (ja) 磁気ディスク基盤用アルミニウム合金板用研削加工液及び研削加工方法
JP3857505B2 (ja) ラッピング用砥粒分散剤及びラッピング用スラリー
JP4949432B2 (ja) ハードディスク用基板の製造方法
JP4640981B2 (ja) 基板の製造方法
JP3875156B2 (ja) ロールオフ低減剤
JP2002249796A (ja) 水溶性油剤組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051130

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080515

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080520

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080722

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081118

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090331