JP2000143229A - 高温でのSiO2―懸濁液の乾燥法 - Google Patents

高温でのSiO2―懸濁液の乾燥法

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JP2000143229A
JP2000143229A JP11290266A JP29026699A JP2000143229A JP 2000143229 A JP2000143229 A JP 2000143229A JP 11290266 A JP11290266 A JP 11290266A JP 29026699 A JP29026699 A JP 29026699A JP 2000143229 A JP2000143229 A JP 2000143229A
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sio
suspension
sio2
silicic acid
aerosol
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JP11290266A
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English (en)
Inventor
Hemme Ina
ヘムメ イナ
Stipan Katusic
カトゥジック シュティパン
Lortz Wolfgang
ロルツ ヴォルフガンク
Steffen Dr Hasenzahl
ハーゼンツァール シュテフェン
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Evonik Operations GmbH
Original Assignee
Degussa GmbH
Degussa Huels AG
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温でのSiO2−懸濁液の乾燥法。 【解決手段】 水性SiO2−懸濁液をアエロゾール中
に入れ、該アエロゾールを、酸素と水素の燃焼によって
得られる高温火炎中に供給し、得られたSiO2−粒子
をガス流から分離する。 【効果】 本発明による珪酸は、粘着防止剤又は充填材
として使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高温でのコロイド
状のSiO2−懸濁液の乾燥法、得られた球状珪酸及び
その使用に関するものである。
【0002】
【従来の技術】平均粒径≧10μmを有するSiO2
粒子を得るために、珪酸ゲルを噴霧乾燥で乾燥させるこ
とは公知である。こうして製造された生成物は、触媒担
体として使用されている(ベルギー王国特許第8687
92号)。
【0003】更に、火炎加水分解によって製造された熱
分解法酸化物を水中に分散させ、かつ噴霧乾燥すること
は公知である。引き続き、微粒状物が生じている(ドイ
ツ連邦共和国特許出願公開第3611449A号)。
【0004】珪酸粒状物のもう1つの製造法は、沈降珪
酸懸濁液の噴霧乾燥であるが、これは2〜3.9の範囲
内のpH値を有している。噴霧乾燥は、ノズル塔の一成
分ノズル又はFDS−技術を用いて実施することができ
る(ドイツ連邦共和国特許出願第19807700.9
−41)。
【0005】更に、水蒸気及び気体状の四塩化珪素を別
個に300〜400℃の温度にまで加熱し、かつ混合物
を600〜1200℃の温度で反応させることによっ
て、球状の親水性珪酸を水蒸気加水分解によって製造す
ることは公知である(ドイツ連邦共和国特許第3913
260号)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、高温
でのSiO2−懸濁液の乾燥法であるが、これは、水性
SiO2−懸濁液をアエロゾール中に入れ、該アエロゾ
ールを、酸素と水素の燃焼によって得られる高温火炎中
に供給し、得られたSiO2−粒子をガス流から分離す
ることによって特徴付けられる。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題は、本発明によ
って解決される。
【0008】本発明による方法の場合、珪酸ゾル(pH
=8〜9)を使用することができるが、これは、水中に
懸濁されており(濃度:5〜30重量%)、かつ超音波
噴霧器、超音波霧吹き器又は二成分ノズル、あるいは有
利に超音波噴霧器2を用いてアエロゾールに向けて噴霧
することができる。
【0009】更に、水性SiO2−懸濁液として、3〜
30重量%の濃度を有する熱分解により製造された珪酸
の懸濁液を使用することもできる。
【0010】担体ガス7(窒素又は空気)を用いて、導
入を、液滴落下3(液滴>10μmを再循環させる)に
よって行うことができる。担体ガス及びアエロゾール
を、外側から加熱された予備乾燥管4によって温度75
〜300℃で火炎反応器5の内管の中に案内することが
できる。前記の火炎のために使用した燃焼ガスは水素で
あり、かつ環状ノズル8を介して供給することができ
る。前記の火炎とは、水素−空気−火炎のことであり、
事情により酸素を混合することもできる。空気もしくは
酸素は、外部環状ノズルを介して燃焼室に到達すること
ができる。水素−空気−火炎は、最高2045℃の温度
に達することがある。燃焼ガス、即ち水素対全ガス量の
比によって、反応器5中の温度を制御することができ
る。少ない全ガス量を保持するが、それにもかかわら
ず、できるだけ高い温度を達成するためには、反応器
に、酸素源としての空気の代わりに酸素を供給すること
もできる。全ガス量には、アエロゾールのための担体ガ
ス、燃焼ガス、二次空気もしくは二次酸素及びアエロゾ
ールの溶剤の上記からのガス、この場合には水も含まれ
る。
【0011】SiO2−懸濁液は、本発明による方法の
場合、直接火炎中に供給される。粒度範囲0.2〜10
μm、有利に1〜10μmの球状の珪酸粒子が生じる。
【0012】得られた生成物は、フィルター6又はサイ
クロンを用いてガス流から分離することができる。排ガ
ス流を、洗浄器9に導通することができる(図1)。形
成された珪酸粒子は、pH値3〜6を有している。ま
た、塩基性の安定化した珪酸ゾルをエダクトとして使用
する場合には、酸性の生成物が得られる。前記の親水性
の球状珪酸のBET−表面積は、50〜150m2
g、殊に85〜130m2/gであってもよい。SiO
H−濃度は、OH0.500〜0.700ミリモル/g
であってもよい。SiOH−密度は、BET−表面積に
基づいて算出することができる。該生成物は、>99%
までがSiO2からなり、0〜0.27%のNa2O含量
を有している。
【0013】本発明による珪酸は、粘着防止剤又は充填
材として、有利に歯科用充填材料中で使用することがで
きる。
【0014】
【実施例】例1及び2中で使用する装置の配置は、図1
中に図示してある。
【0015】例 1 受器1から、乾燥すべきSiO2−懸濁液(SiO26.
6重量%)LudoxAS40(DuPont Speciality Ch
emicals社のアンモニウムヒドロキシド安定化した珪酸
ゾル)を、超音波噴霧器2(装入量は、1振動器当たり
70g/h)にポンプ輸送し、そこでアエロゾール中に
入れる。このアエロゾールは、水蒸気とSiO2とから
なる。SiO2−懸濁液アエロゾールを、窒素1.6N
3/hの担体ガス7を用いて、まず液滴落下3、次に
100℃に温度調節してある加熱された予備乾燥管4を
導通させる。この予備乾燥によって、アエロゾ−ルから
水を取り出す。こうして予備乾燥させたアエロゾール
は、直接、水素−空気−火炎中に到達するが、これは、
担体ガスとしての窒素の使用に基づき更に酸素が混合さ
れる。そこで、珪酸にするための珪酸ゾルの完全な乾燥
が行われる。
【0016】乾燥後に、こうして製造したSiO2が、
白色の微粒状粉末として生じるので、これをフィルター
6を用いてガス流から分離する。フィルター温度は、1
45℃である。
【0017】分析データ: 比表面積(BET)[m2/g]:130 SiOH−濃度[OHミリモル/g]:0.563/
0.579 SiOH−密度[OH/nm2]:2.61/2.67 平均粒度(Cilas d50)[μm]:2.32(図2) 嵩密度[g/l]:560 突固め密度[g/l]:659 RFA:Na2O0.27%、SiO299.45% 図3のREM写真は、生成物を示している。
【0018】例 2 例1中に記載してあるのと同じSiO2−懸濁液(Si
26.6重量%)を製造する。
【0019】担体ガスとして、空気1.2Nm3/hを
使用するが、これにより、懸濁液アエロゾールを液滴落
下と、その後の200℃に加熱してある加熱した予備乾
燥管に導通させて、火炎中での乾燥の前に例1の場合よ
りも多くの水を分離する。この後、予め乾燥させたアエ
ロゾールを、温度の上昇のために最小量の酸素を混合し
てある水素−空気−火炎中に案内し、そこで乾燥させ
る。
【0020】こうして得られた珪酸の分離を、例1で記
載したのと同様にして行う。フィルター温度は153℃
である。
【0021】珪酸は、白色の微粒状粉末として生じる。
【0022】分析データ: 比表面積(BET)[m2/g]:86 平均粒度(Cilas d50)[μm]:2.19(図4) 嵩密度[g/l]:533 突固め密度[g/l]:722 RFA:Na2O0.25%、SiO299.56% 図5のREM写真は、生成物を示している。
【0023】例1及び2で記載した生成物の製造パラメ
ータは、表1中にまとめてある。
【0024】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の装置の配置を示す略図であ
る。
【図2】図2は、例1により得られたSiO2の平均粒
度を示すグラフ及び表である。
【図3a】図3aは、例1により得られたSiO2粒子
の構造を示す走査電子顕微鏡写真である。
【図3b】図3bは、例1により得られたSiO2粒子
の構造を示す走査電子顕微鏡写真である。
【図4】図4は、例2により得られたSiO2の平均粒
度を示すグラフ及び表である。。
【図5a】図5aは、例2により得られたSiO2粒子
の構造を示す走査電子顕微鏡写真である。
【図5b】図5bは、例2により得られたSiO2粒子
の構造を示す走査電子顕微鏡写真である。
【符号の説明】
1 受器、 2 超音波噴霧器、 3 液滴落下、 4
予備乾燥管、 5火炎反応器、 6 フィルター、
7 担体ガス、 8 環状ノズル、 9 洗浄器
フロントページの続き (72)発明者 シュティパン カトゥジック ドイツ連邦共和国 ケルクハイム ベルリ ナー リング 20 (72)発明者 ヴォルフガンク ロルツ ドイツ連邦共和国 ヴェヒタースバッハ フェルトシュトラーセ 9 (72)発明者 シュテフェン ハーゼンツァール ドイツ連邦共和国 マインタール フロル シャイトシュトラーセ 23

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高温でのSiO2−懸濁液の乾燥法にお
    いて、水性SiO2−懸濁液をアエロゾール中に入れ、
    該アエロゾールを、酸素と水素の燃焼によって得られる
    高温火炎中に供給し、得られたSiO2−粒子をガス流
    から分離することを特徴とする、高温でのSiO2−懸
    濁液の乾燥法。
  2. 【請求項2】 SiO2−懸濁液がpH値8〜9を有す
    るが、得られた生成物は、pH値3〜6を有する、請求
    項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 SiO2−懸濁液中のSiO2の濃度が5
    〜30重量%である、請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 粒度1〜10μm及びBET−表面積5
    0〜150m2/gを有する球状の親水性珪酸。
  5. 【請求項5】 粘着防止剤としての請求項4に記載の珪
    酸の使用。
  6. 【請求項6】 有利に歯科分野での充填材としての請求
    項4に記載の珪酸の使用。
JP11290266A 1998-10-10 1999-10-12 高温でのSiO2―懸濁液の乾燥法 Pending JP2000143229A (ja)

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