JP2000143169A - クレーンの巻き上げロープの過巻き防止装置 - Google Patents

クレーンの巻き上げロープの過巻き防止装置

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JP2000143169A
JP2000143169A JP10323557A JP32355798A JP2000143169A JP 2000143169 A JP2000143169 A JP 2000143169A JP 10323557 A JP10323557 A JP 10323557A JP 32355798 A JP32355798 A JP 32355798A JP 2000143169 A JP2000143169 A JP 2000143169A
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winch
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hook
boom
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JP10323557A
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Yoshitaka Ida
義隆 井田
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Sumitomo SHI Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】フック先端部よりフックまでの距離を正確に検
知し巻き取りワイヤの過巻きを防止する。 【解決手段】ブーム8先端部より下方のフックブロック
12の上面12aに電磁波を照射する送信機43と、ブ
ーム先端部24側に反射する反射波を受信する受信機4
5とを設け、送信機43より照射された電磁波が反射波
として受信機45に受信されるまでの所要時間に基づい
てブーム先端部24よりフックブロック12の上面12
aまでの離間距離L1を演算した後、該離間距離L1と
過巻き防止距離Rとを比較してウインチ15の運転・停
止を制御する過巻き防止手段47を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はクレーンに関するも
のであり、特に、クレーンのブーム先端部からフックブ
ロックまでの距離を検知して巻き上げロープの過巻きを
防止するようにしたクレーンの巻き上げロープの過巻き
防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4はこの種、従来のクレーンとしての
自走クレーンを示している。同図に示すようにこの自走
式クレーン1は、旋回運動を行なう上部旋回体2(機
体)を下部走行体3に旋回支持装置4を介して支持し、
上部旋回体2の後部に備えられたAフレーム、すなわ
ち、ガントリ5とライブマスト6とをブーム起伏ロープ
7で連結し、更に、ライブマスト6とブーム8とをペン
ダントロープ9で連結している。
【0003】そして、前記ブーム8の先端部にトップシ
ーブ10aとガイドシーブ10bを回転自在に軸支し、
下部に荷吊り用のフック11を有するフックブロック1
2のシーブ13とに巻き上げロープ14を巻回して取着
し、該巻き上げロープ14を前記上部旋回体2に配設さ
れた巻き上げウインチ15に接続している。
【0004】従って係る自走式クレーン1では、ウイン
チ15の巻き取り・繰り出しにより荷(図示せず)を昇
降し、また、機体後部に備えられているブーム起伏用ウ
インチ16の巻き取り、繰り出しによって、前記ブーム
8を起伏し、前記フックブロック12の作業範囲を調節
することになるが、前記ウインチ15が誤って過巻きさ
れると、ブーム8の先端部、トップシーブ10a、支軸
8a、前記フックブロック12の何れかに損傷が発生
し、最悪の場合には、ウインチ15とブーム8との引き
合いによって転倒モーメントが生じ、これによってクレ
ーンの転倒事故が発生する慮れがある。
【0005】そこで、この種の過巻き事故を防止するた
めに、従来、過巻き防止装置が提案されている。図5及
び図6に示すように、この過巻き防止装置17は、重錘
18の中心部に巻き上げロープ19を挿通するためのロ
ープ通し孔20を形成する共に、重錘18の左右に、一
対の吊りロープ21,22の一端部を夫々接続して該一
対の吊りロープ21,22の他端部を、夫々、ブーム8
の先端部24に過巻き検出手段25,25を介して吊り
下げ、前記重錘18が、前記フック11により下方から
押し上げられたとき、前記過巻き検出手段25,25内
部のマイクロスイッチ27,27がスイッチングするよ
うに構成されている。
【0006】
【課題を解決するための手段】このように従来の過巻き
防止装置は、クレーンのフック11の昇降軌道上に、該
昇降軌道に沿わせて昇降可能に重錘18を吊り下げ、該
重錘18がフック26又は前記フックブロック12によ
って下方から押し上げられたことをマイクロスイッチ2
7によって検出し、この信号に基づいて前記ウインチ1
5の巻き上げを停止し、過巻きを防止する。
【0007】しかし、前記巻き上げロープ14はS又は
Z撚りの撚り線であり、重量が作用すると撚り方向に回
転し、重量を撤去すると撚り戻し方向に回転する性質を
有している。このため、荷揚げ時に、巻き上げロープ1
4自身の回転力が前記重錘18に伝って連れ回りする
と、巻き上げロープ14の外周に前記吊りロープ21,
22が螺旋状に巻き付く現象が発生する。
【0008】従って、このような場合は過巻きは正常に
検出されない。因みに、前記重錘18に対する回転力の
伝達には、張力によって内層より滲み出すグリスの粘着
性が大きな影響を及ぼしているものと考えられる。
【0009】ここに、前記吊りロープ21,22、重錘
18及び前記過巻き検出手段25,25より成る過巻き
防止手段17を廃止し、光又は超音波によってブーム8
の先端部24よりフック11の上面までの距離を検知
し、該検知信号に基づいて過巻きを防止することが考え
られる。しかし、レーザ光は強度が高くとも、霧、降
雨、降雪、並びに反射面の汚れに弱く、また、超音波は
風に流されやすいため、何れも良好でない。
【0010】そこで、風、霧、降雨、降雪、反射面の汚
れ等、外乱因子の影響なく、フック先端部よりフックま
での距離を正確に検知し、該検知信号に基づいてウイン
チの運転/停止を制御するために解決せられるべき技術
的課題が生じてくるのであり、本発明は該課題を解決す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために提案されたものであり、起伏自在に支持され
たクレーンブームのブーム先端部に軸支したトップシー
ブとフックブロックのシーブとに巻き上げロープを巻回
して取着し、該巻き上げロープをウインチに接続したク
レーンにおいて、前記ブーム先端部に前記フックブロッ
クの反射面までの距離を検出すべく該ブーム先端部より
下方のフックブロックの反射面に光を除く電磁波を照射
する送信機と、前記送信機より照射され前記フックブロ
ックの反射面よりブーム先端部に反射する反射波を受信
する受信機と、前記送信機より照射された電磁波が反射
波として前記受信機に受信されるまでの所要時間と該電
磁波の速度に基づいて前記ブーム先端部より前記フック
ブロックの反射面までの離間距離を演算した後、前記ブ
ーム先端部と前記フックブロックの上面との間に確保さ
れる過巻き防止のための過巻き防止距離と前記離間距離
との比較に基づいて前記ウインチの運転・停止を制御す
るコントローラと、を備えたクレーンの巻き上げロープ
の過巻き防止装置を提供し、更に、前記ウインチが、該
ウインチの回転速度を制御する回転速度制御部と、運転
/停止を制御する停止部を有し、前記コントローラが、
過巻き防止のために前記ブーム先端部と前記フックとの
間に確保する過巻き防止距離と前記離間距離とが合致す
る手前で前記ウインチの回転速度制御部に回転速度低下
信号を出力し、前記過巻き防止距離に前記離間距離が合
致したとき、前記ウインチの停止部に停止信号を出力す
るように構成されたクレーンの巻き上げロープの過巻き
防止装置を提供するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、クレーンに適用した本発明
の一実施の形態を図1乃至図3に従って詳述する。な
お、従来技術(図4)と同一構成部については同一符号
を付しその説明は省略するものとする。
【0013】図1において、8はクレーンのブームを示
している。ウインチ15の巻き上げロープ14は、ブー
ム8のブーム先端部24に軸支されたトップシーブ10
aとフックブロック12のシーブ13とに巻回され、該
巻き上げロープ14の先端部は、前記ブーム8の先端部
に固定されている。このため、ウインチ15の回転軸3
1をクラッチ及び流体クラッチ(図示せず)を介して油
圧モータ30に連結し、該油圧モータ30の回転方向を
切り換えれば、前記フックブロック12を昇降すること
ができる。
【0014】前記モータ30は第1吸排口32と第2吸
排口33とを備え、第1吸排口32に流入する作動油を
第2吸排口33より吐出するときには、前記ウインチ1
5を巻き取り側に駆動し、また、第2吸排口33より流
入する作動油を第1吸排口32より吐出するときには、
前記ウインチ15を繰り出し側に駆動するように、前記
ウインチ15に取付けられており、コントロール切換弁
34を介して油圧ポンプ35とドレン36とに接続され
ている。
【0015】具体的に、該コントロール切換弁34は、
パイロット式3室4ポート方向切換弁から構成され、操
作レバ37の操作と連動する切換弁38が、前記ウイン
チ15の巻き取りに対応する位置に切り換えられたとき
には、油圧ポンプ35の吐出口と前記油圧モータ30の
第1吸排口32とを連通すると同時に、前記油圧モータ
30の第2吸排口33とドレン36とを連通するように
構成され、一方、前記操作レバ37により前記切換弁3
8が前記ウインチ15の繰り出し位置に対応する位置に
切り換えられたときには、前記コントロール切換弁34
を、前記油圧ポンプ35の吐出口と前記油圧モータ35
の第2吸排口33とを連通すると同時に、ドレン36と
第1吸排口32とを連通するように構成されている。
【0016】従って、操作レバ37の切り換えによっ
て、前記ウインチ15の巻き取り、繰り出しを簡単に切
り換えることができる。
【0017】もちろん、前記切換弁38は、前記コント
ロール切換弁34の中立位置と対応する中立位置を有
し、中立位置に切り換えられたときは、前記油圧ポンプ
35よりの作動油を油圧モータ30に送らず、ドレン3
6を介して作動油タンク(図示せず)に戻すように構成
されている。
【0018】そして、係るモータ駆動回路53の第1パ
イロットポート34aと前記油圧ポンプ35とを連通す
る第1パイロット油路39に、電磁切換弁40が介設さ
れ、該電磁切換弁40は、例えば、通電によって電磁切
換弁40の上流と下流とを連通し、通電解除時には該電
磁切換弁40の上流と下流とを遮断するよう構成されて
いる。
【0019】図1及び図2に示すように、巻き上げワイ
ヤ15の過巻きを規制すべく、前記トップシーブ10a
を軸支する支軸41にブラケット42が回動自在に吊設
され、該ブラケット42に送信機43と受信機44とか
ら成る距離検出手段が取付けられている。
【0020】送信機43は、内部で信号を発生させ、こ
の信号を送信アンテナ45より電磁波として重力方向下
方の前記フックブロック9上面に向けて照射し、受信機
44は、前記フックブロック12の上面12aから受信
機43側に反射した電磁波(以下、反射波という。)を
受信アンテナ46を介して受信する。
【0021】ここで送信アンテナ46から照射する電磁
波(電波)は、光を除くミリ波、センチ波又はマイクロ
波であり、超音波と比べると、風に流され難く、また、
光に比べると、降雨、降雪、及び汚等の外乱の影響を受
けない。このため送信アンテナ45より発信した電磁波
は、確実に受信アンテナ46によって受信されることに
なる。そしてこの受信機43には、増幅器及び検波器
(いずれも図示せず)が内蔵され、増幅器は受信した反
射波の信号を増幅し、検波器は巻き上げロープ14より
の反射波と、フックブロック12よりの反射波とを検波
によって識別可能にレベル分けし、この信号レベルの相
違に基づいて、巻き上げロープ14の反射成分を除去す
る。
【0022】一方、前記建設機械等のキャビン内等に
は、上記操作レバ37とともにコントローラとしての過
巻き制御装置47が設けられる。
【0023】該過巻き制御装置(コントローラ)47
は、前記送信機43及び受信機44と有線により通信可
能であり、送信機43から前記フックブロック12に向
けて前記電磁波が発射されたときから、前記受信機44
に受信されるまでの所要時間を内部カウンタにより検出
すると共に、該所要時間と前記電磁波の速度とに基づい
て前記フックブロック12の上面12aと前記受信アン
テナ46までの離間距離L1を演算する距離検出手段4
8と、前記トップシーブ10aと前記フックブロック1
2の上面12aとの衝突を防止するための離間距離、す
なわち過巻きを防止し得る過巻き防止距離Rを記憶した
距離記憶手段49と、前記距離検出手段48の演算より
得られた離間距離L1と、対応する過巻き距離Rとを比
較演算して離間距離L1が前記過巻き距離Rと一致した
ときには、前記電磁切換弁40に対する通電を断って、
過巻きを防止する過巻判定手段50とから構成されてい
る。
【0024】この場合、前記過巻き防止距離Rは、設計
回転数で前記油圧モータ30が運転されているときで且
つ、前記電磁切換弁40により作動流体の供給が断たれ
たとき、フックブロック12の上面12aが前記送信ア
ンテナ44と受信アンテナ46の上面12aに当接する
ことのないように、前記油圧モータ30の慣性回転を見
込んで設定される。因みに、前記過巻き制御装置47
は、本実施の形態にあっては、CPU、ROM、RA
M、I/O及び割り込み回路及びバックアップ電源、等
を中心にして構成されたマイクロコンピューターより成
り、前記過巻き距離記憶手段49はROM又はRAMよ
り、前記距離検出手段48及び過巻き判定手段50は夫
々CPUより構成されている。この場合、ROMは、前
記した制御を記憶し、CPUは、始動とともにROMの
制御内容と、RAMの記憶値とを読みこんで演算及び各
種の制御を実行する。
【0025】次に荷上げ操作について説明する。
【0026】クレーンのキースイッチ(図示せず)がO
Nに切換られ、動力源としての建設機械のエンジンが始
動されると、前記過巻き制御装置47及び電磁切換弁4
0にそれぞれ駆動電源が供給され、油圧ポンプ35が作
動する。このため電磁切換弁40は、パイロットポート
39上流と下流とを連通している。
【0027】前記ウインチ15を駆動して巻き上げロー
プ14を巻き上げる際は、手動により前記操作レバ37
を巻き上げ位置に作動する。
【0028】これにより、前記コントロール切換弁34
は巻き上げ位置に切り換わり、油圧ポンプ35により油
圧モータ30が巻き取り方向に回転し、ウインチ15の
巻胴51には巻き上げワイヤ14が巻き取られていく。
【0029】このとき、前記送信機43は、支軸41に
対して回動自在であるので、送信アンテナ44は、常に
重力方向下方のフックブロック12の上面12aを臨ん
でいる。このためフックブロック12が昇降することが
無い限り、送信アンテナ44とフックブロック12の上
面12aとの離間距離は一定となる。
【0030】送信機43から距離検出のための電磁波が
照射されると、受信機45はその受信アンテナ46によ
って、反射波(電磁波)を受信し、増幅後、検波した信
号を過巻き判定手段50に出力する。
【0031】過巻き判定手段50は、送信開始時からフ
ックブロック12の上面12aによって反射した反射波
が受信されるまでの時間を内部カウンタの積算により得
ると共に、この所要時間と前記電磁波の速度に基づい
て、送信アンテナ44よりフックブロック12の上面1
2aまでの離間距離L1を逆算する。
【0032】例えば、パルス変調した電磁波を前記フッ
クブロック12の上面12aに向けて照射し、送信パル
スと受信パルスとの時間差、すなわち、目標までの往復
時間と、該電磁波の速度に基づいて、離間距離L1を求
める場合、電磁波の往復時間をtとし、電磁波の速度を
Cで表すと、下式(1)により求めることができる。
【0033】L1=C・t/2…………(1) なお、式(1)は、パルス変調方式に対応する式であ
り、FM−CW方式、2周波CW方式、スペクトラム拡
散方式の場合には、それぞれ対応する式により算出す
る。
【0034】ミリ波、センチ波、FM波又はマイクロ波
等の電磁波は上記した如く、反射面及び全天候に対して
反応しない。このため、確実な測距が可能となる。
【0035】次に、過巻き距離記憶手段(RAM又はR
OM)49に予め記憶しておいた過巻き距離Rと前記演
算より得られた離間距離L1とを過巻き判定手段50に
より比較して、該離間距離L1が過巻き距離Rに到達し
たとき、前記巻き取り側の第1パイロット油路39中に
介設された電磁切換弁40の通電を遮断する。
【0036】この遮断により、前記コントロール切換弁
31は、中立位置に切り換わり、油圧モータ35より供
給される作動油は全てドレン36へと排出され、これに
より、前記トップシーブ10aとフックブロック12と
の衝突が防止され、過巻き事故が防止される。
【0037】なお、フックブロック12の振動によっ
て、フックブロック12の上面12aが送信機43,受
信機45の検出範囲外に移動することもあり得るが、こ
のような現象は、荷の吊り上げ開始時と降ろし時に発生
するものであり、常時、発生するものではないため、特
に、支障はない。
【0038】図3は、前記作動油圧回路53の他の実施
形態を示している。
【0039】この作動油圧回路53は、前記過巻き防止
距離Rより前記離間距離L1とが合致する手前で、予
め、前記ウインチ15の回転速度を低下しておくことに
よって、過巻き防止距離Rに前記フックブロック12を
停止し、これによって、信頼性を可及的に向上するもの
であり、図3に示すように、前記油圧ポンプ35に代え
て、吐出流量を調節する可変容量ポンプ55を設け、前
記過巻き制御装置47に、更に、巻き上げ速度制限距離
記憶手段56と、巻き上げ速度制限判定手段57とを設
け、前記距離検出手段48によって離間距離L1を求め
た後、巻き上げ速度制限判定手段57に出力し、この巻
き上げ速度制限判定手段57が、前記距離検出手段48
より出力された離間距離L1と巻き上げ速度制限距離記
憶手段56に予め記憶された巻き上げ速度制限距離L2
とを比較して、該離間距離L1が巻き上げ速度制限距離
L2と合致したとき、前記可変容量ポンプ55のK点角
制御手段(図示せず)に対して吐出量減少信号を出力し
て、油圧モータ30の速度を所定速度減少するように構
成されている。もちろん、過巻き防止距離Rと前記巻き
上げ速度制限距離L2とは、過巻き防止距離R<巻き上
げ速度制限距離L2の関係を満足するよう互いに設定さ
れる。
【0040】よって、前記フックブロック12が過巻き
距離Rに到達する前に、フックブロック12の速度が所
定速度低下するため、過巻き距離Rに前記フックブロッ
ク12を停止することが可能となり、過巻き防止の信頼
性をさらに向上することができる。
【0041】なお、本発明の実施の形態では、前記フッ
クブロック12の上面12aまでの距離を検出した後、
この検出距離に基づいて前記ウインチ15の運転/停止
を制御する説明をしたが、例えば、フックブロック12
側に信号を受信した後、変調する送信機を設け、この送
信機によって変調した信号を前記受信機45に受信させ
ることによって、反射信号の識別を行なうことも可能で
ある。また、本実施形態では、フックブロック12を例
に掲げて説明したが、フック11を前記巻き上げロープ
14で直吊りする場合は、フック11の上面(反射面)
又は、フック11の上面に反射板を取付けて、この反射
板により、測距するように構成することも可能である。
【0042】このように、本発明は、本発明の精神を逸
脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本
発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
【0043】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、上記一実施の形
態に詳述したように、ブーム先端部にブーム先端部より
下方のフックブロックの反射面に光を除く電磁波を照射
する送信機と、送信機より照射され前記フックブロック
の反射面よりブーム先端部に反射する反射波を受信する
受信機とを設け、前記送信機より照射された電磁波が反
射波として前記受信機に受信されるまでの所要時間と該
電磁波の速度に基づいて前記ブーム先端部より前記フッ
クブロックの反射面までの離間距離を演算した後、前記
ブーム先端部と前記フックブロックの上面との間に確保
される過巻き防止のための過巻き防止距離と前記離間距
離との比較に基づいて前記ウインチの運転・停止を制御
するコントローラとを備えたので、風、霧、降雨、降
雪、反射面の汚れ等、外乱因子の影響なく、巻き上げワ
イヤの過巻きを防止することができ、ブーム先端部に対
するフックブロックの衝突を防止することができる等、
正に、著大なる効果を発揮する発明である。
【0044】また、請求項2記載の発明は、上記一実施
の形態に詳述したように、更に、前記ウインチが、該ウ
インチの回転速度を制御する回転速度制御部と、運転/
停止を制御する停止部を有し、前記コントローラを、過
巻き防止のために前記ブーム先端部と前記フックとの間
に確保する過巻き防止距離と前記離間距離とが合致する
手前で前記ウインチの回転速度制御部に回転速度低下信
号を出力し、前記過巻き防止距離に前記離間距離が合致
したとき、前記ウインチの停止部に停止信号を出力する
ように構成したので、慣性や応答遅れによる停止遅れを
防止することが可能となり、過巻き防止の信頼性をより
向上することができる等、正に、著大なる効果を発揮す
る発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るクレーンの解説図
である。
【図2】図1のII−II線矢視図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係るクレーンの解説図
であり、巻き上げワイヤの巻き上げ速度を調節するよう
にしたクレーンの解説図である。
【図4】従来のクレーンの構造を示す側面図である。
【図5】従来のクレーンの過巻き防止装置を示し、正常
な状態を示す図である。
【図6】従来のクレーンの過巻き防止装置を示し、吊り
ロープが巻き付いた状態を示す図である。
【符号の説明】 8 ブーム 12 フックブロック 15 ウインチ 24 ブーム先端部 43 送信機 45 受信機 47 過巻き防止手段(コントローラ) L1 離間距離 R 過巻き防止距離

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 起伏自在に支持されたクレーンブームの
    ブーム先端部に軸支したトップシーブとフックブロック
    のシーブとに巻き上げロープを巻回して取着し、該巻き
    上げロープをウインチに接続したクレーンにおいて、 前記ブーム先端部に前記フックブロックの反射面までの
    距離を検出すべく該ブーム先端部より下方のフックブロ
    ックの反射面に光を除く電磁波を照射する送信機と、 前記送信機より照射され前記フックブロックの反射面よ
    りブーム先端部に反射する反射波を受信する受信機と、 前記送信機より照射された電磁波が反射波として前記受
    信機に受信されるまでの所要時間と該電磁波の速度に基
    づいて前記ブーム先端部より前記フックブロックの反射
    面までの離間距離を演算した後、 前記ブーム先端部と前記フックブロックの上面との間に
    確保される過巻き防止のための過巻き防止距離と前記離
    間距離との比較に基づいて前記ウインチの運転・停止を
    制御するコントローラと、 を備えたことを特徴とするクレーンの巻き上げロープの
    過巻き防止装置。
  2. 【請求項2】 前記ウインチが、該ウインチの回転速度
    を制御する回転速度制御部と、運転/停止を制御する停
    止部を有し、 前記コントローラが、過巻き防止のために前記ブーム先
    端部と前記フックとの間に確保する過巻き防止距離と前
    記離間距離とが合致する手前で前記ウインチの回転速度
    制御部に回転速度低下信号を出力し、 前記過巻き防止距離に前記離間距離が合致したとき、前
    記ウインチの停止部に停止信号を出力するように構成さ
    れた請求項1記載のクレーンの巻き上げロープの過巻き
    防止装置。
JP10323557A 1998-11-13 1998-11-13 クレーンの巻き上げロープの過巻き防止装置 Pending JP2000143169A (ja)

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