JP2000142282A - 自動車用の安全促進装置 - Google Patents

自動車用の安全促進装置

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JP2000142282A
JP2000142282A JP10320894A JP32089498A JP2000142282A JP 2000142282 A JP2000142282 A JP 2000142282A JP 10320894 A JP10320894 A JP 10320894A JP 32089498 A JP32089498 A JP 32089498A JP 2000142282 A JP2000142282 A JP 2000142282A
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正次 大和田
Takayuki Yagishima
孝幸 柳島
Masayuki Kaneda
雅之 金田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全確認が必要な走行環境において、運転者
が安全確認を怠った場合に警報を発することができる自
動車用の安全促進装置を提供する。 【解決手段】 自動車の運転者の顔画像を入力する画像
入力手段CL1と、画像入力手段CL1が入力した顔画
像を画像処理して顔の特徴量を検出する特徴量検出手段
CL2と、自車両の走行環境を検出する走行環境検出手
段CL3と、走行環境検出手段CL3の検出データに基
づいて自動車の走行環境が安全確認を必要とする環境か
否かを判定する走行環境判定手段CL4と、走行環境判
定手段CL4が安全確認を必要とする走行環境であると
判定した場合に、特徴量検出手段CL2の検出データに
基づいて運転者の安全確認の有無を判定する安全確認判
定手段CL5と、安全確認判定手段CL5による安全確
認を怠ったとの判定に基づいて運転者に安全保持を促す
安全促進手段CL6とによって構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の運転者に
安全確認のための注意を喚起する自動車用の安全促進装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車用の安全促進装置として
は、例えば特開平7−108850号公報に記載されて
いるものがある。この安全促進装置は、道路上に障害物
等を検出したときに該障害物等から自車両までの距離を
求め、その距離と自車速との関係から通常のブレーキに
よる停車、警報を伴う停車、自動ブレーキによる停車と
3段階の停車手段を備えており、警報又は自動ブレーキ
による停車後には、再発進時に、運転者に安全確認を促
す警報を発するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の安全促進装置では、障害物等の検出による停車後の
再発進時にのみ警報を発するため、ごく限られた場面で
しか安全確認のための注意を喚起することができず、通
常走行時における安全確認が必要な走行環境では安全保
持を促すことができないという問題がある。しかも、運
転者の安全確認の有無に係わらず警報が発せられるた
め、運転者が安全確認を行った場合には煩わしいという
問題点もある。
【0004】そこで、本発明では、安全確認が必要な走
行環境において運転者が安全確認を怠った場合に、運転
者に安全保持を促すことができる自動車用の安全促進装
置を提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、自動
車の運転者の顔画像を入力する画像入力手段と、該画像
入力手段が入力した顔画像を画像処理して顔の特徴量を
検出し記憶する特徴量検出手段と、自車両の走行環境を
検出する走行環境検出手段と、該走行環境検出手段の検
出データに基づいて自車両の走行環境が安全確認を必要
とする環境か否かを判定する走行環境判定手段と、該走
行環境判定手段が安全確認を必要とする走行環境である
と判定した場合に、前記特徴量検出手段の検出データに
基づいて運転者の安全確認の有無を判定する安全確認判
定手段と、該安全確認判定手段による安全確認を怠った
との判定に基づいて運転者に安全保持を促す安全促進手
段とを備えていることを特徴としている。
【0006】請求項2の発明は、請求項1記載の自動車
用の安全促進装置であって、前記走行環境検出手段は、
方向指示器の作動によって自車両の進路変更を検出し、
前記走行環境判定手段は、方向指示器が作動した場合を
安全確認が必要な走行環境と判定することを特徴として
いる。
【0007】請求項3の発明は、請求項2記載の自動車
用の安全促進装置であって、前記走行環境検出手段は、
自車両の操舵角変化を検出し、前記安全確認判定手段
は、方向指示器の作動開始時から操舵角が変化するまで
の間に、運転者の安全確認の有無を判定することを特徴
としている。
【0008】請求項4の発明は、請求項2記載の自動車
用の安全促進装置であって、前記安全確認判定手段は、
方向指示器の作動開始時より所定時間前までの前記特徴
量検出手段に記憶されたデータに基づいて運転者に安全
確認の有無を判定することを特徴としている。
【0009】請求項5の発明は、請求項1〜4の何れか
に記載の自動車用の安全促進装置であって、前記走行環
境検出手段は、自車両前方の交差点を検出し、前記走行
環境判定手段は、自車両が交差点に進入する場合を安全
確認が必要な走行環境と判定することを特徴としてい
る。
【0010】請求項6の発明は、請求項5記載の自動車
用の安全促進装置であって、前記走行環境検出手段は、
自車両の車速を検出し、前記走行環境判定手段は、自車
両が信号機の無い交差点に進入する場合には、該交差点
の手前で停車したか否かを判定し、該交差点の手前で停
車しなかったと判定した場合には、運転者に安全保持を
促すよう前記安全促進手段に指示することを特徴として
いる。
【0011】請求項7の発明は、請求項1〜6の何れか
に記載の自動車用の安全促進装置であって、前記走行環
境検出手段は、自車両前方の踏切を検出し、前記走行環
境判定手段は、自車両が踏切に進入する場合を安全確認
が必要な走行環境と判定することを特徴としている。
【0012】請求項8の発明は、請求項7記載の自動車
用の安全促進装置であって、前記走行環境検出手段は、
自車両の車速を検出し、前記走行環境判定手段は、自車
両が踏切に進入する場合には、該踏切の手前で停車した
か否かを判定し、該踏切の手前で停車しなかったと判定
した場合には、運転者に安全保持を促すよう前記安全促
進手段に指示することを特徴としている。
【0013】請求項9の発明は、請求項1〜8の何れか
に記載の自動車用の安全促進装置であって、前記走行環
境検出手段は、トランスミッションのギヤ位置がリバー
ス位置か否かを検出し、前記走行環境判定手段は、前記
リバース位置にある場合を安全確認が必要な走行環境と
判定することを特徴としている。
【0014】請求項10の発明は、請求項9記載の自動
車用の安全促進装置であって、前記走行環境検出手段
は、ブレーキペダルの踏み込みの有無を検出し、前記安
全確認判定手段は、トランスミッションのギヤ位置がリ
バース位置になった時点からブレーキペダルの踏み込み
無しが検出されるまでの間に、運転者が安全確認を怠っ
たと判定した場合には、運転者に安全保持を促すよう前
記安全促進手段に指示することを特徴としている。
【0015】請求項11の発明は、請求項9記載の自動
車用の安全促進装置であって、前記走行環境検出手段
は、アクセルペダルの踏み込みの有無を検出し、前記安
全確認判定手段は、トランスミッションのギヤ位置がリ
バース位置になった時点からアクセルペダルの踏み込み
有りが検出されるまでの間に、運転者が安全確認を怠っ
たと判定した場合には、運転者に安全保持を促すよう前
記安全促進手段に指示することを特徴としている。
【0016】請求項12の発明は、請求項5〜8の何れ
かに記載の自動車用の安全促進装置であって、前記走行
環境検出手段がナビゲーションシステムを備えているこ
とを特徴としている。
【0017】請求項13の発明は、請求項1〜12の何
れかに記載の自動車用の安全促進装置であって、前記安
全促進手段は、運転者に警報を発する警報器であること
を特徴としている。
【0018】請求項14の発明は、請求項1〜13の何
れかに記載の自動車用の安全促進装置であって、前記特
徴量検出手段は、前記顔画像から顔の縦方向の画素列に
おける濃度の局所的な高まり毎に画素を定めて抽出点と
し、隣接する抽出点を顔の横方向へ連続させた連続デー
タに基づいて少なくとも眼の位置を特定し、その特定し
た眼の位置を含む所定領域を設定して、その所定領域内
に存在する少なくとも眼のデータのデータ数をカウント
し、前記安全確認判定手段は、前記所定領域内のデータ
数が運転者の前方注視時のデータ数と同数の場合には、
運転者が安全確認を怠ったと判定し、前記所定領域内の
データ数が運転者の前方注視時のデータ数より減少した
場合には、運転者が安全確認を行ったと判定することを
特徴としている。
【0019】
【発明の効果】請求項1の発明では、画像入力手段は、
自動車の運転者の顔画像を入力し、特徴量検出手段は、
画像入力手段が入力した顔画像を画像処理し顔の特徴量
を検出して記憶し、走行環境検出手段は、自車両の走行
環境を検出し、走行環境判定手段は、走行環境検出手段
の検出データに基づいて自動車の走行環境が安全確認を
必要とする環境か否かを判定し、安全確認判定手段は、
走行環境判定手段が安全確認を必要とする走行環境であ
ると判定した場合に、特徴量検出手段の検出データに基
づいて運転者の安全確認の有無を判定し、安全促進手段
は、安全確認判定手段による安全確認を怠ったとの判定
に基づいて運転者に安全保持を促すので、安全確認が必
要な走行環境において運転者が安全確認を怠った場合に
は運転者に安全保持を促すことができる。
【0020】請求項2の発明では、請求項1の発明の効
果に加えて、走行環境検出手段は、方向指示器の作動に
よって自車両の進路変更を検出し、走行環境判定手段
は、方向指示器が作動した場合を安全確認が必要な走行
環境と判定するので、方向指示器が作動した場合には、
安全確認判定手段が運転者の安全確認の有無を判定し、
運転者が安全確認を怠ると安全促進手段が運転者に安全
保持を促すことができ、従って、方向指示器を作動させ
て車線変更,追い越し又は交差点での右左折等の進路変
更を行う際の事故を未然に防止することができる。
【0021】請求項3の発明では、請求項2の発明の効
果に加えて、走行環境検出手段は、自車両の操舵角変化
を検出し、安全確認判定手段は、方向指示器の作動開始
時から操舵角が変化するまでの間に、運転者の安全確認
の有無を判定するので、運転者が方向指示器を作動させ
て車線変更等の進路変更を行う際に、運転者が方向指示
器を作動させてからハンドルを切るまでに安全確認を怠
ると、運転者がハンドルを切り始めた直後に安全確認判
定手段の指示で安全促進手段が運転者に安全保持を促す
ことができ、従って、車線変更等の進路変更時の事故を
確実に防止することができる。
【0022】請求項4の発明では、請求項2の発明の効
果に加えて、安全確認判定手段は、方向指示器の作動開
始時より所定時間前までの特徴量検出手段に記憶された
データに基づいて運転者に安全確認の有無を判定するの
で、運転者が方向指示器の作動直後に車線変更等の進路
変更を行う際に、方向指示器の作動開始時より所定時間
過去に遡った時点から方向指示器の作動開始時までの間
に運転者が安全確認を怠ると、方向指示器の作動開始直
後に安全確認判定手段の指示で安全促進手段が運転者に
安全保持を促すことができ、従って、運転者が方向指示
器の作動直後に車線変更等の進路変更を行う際の事故を
確実に防止することができる。
【0023】しかも、請求項4の発明では、安全確認判
定手段は、方向指示器の作動開始時より所定時間前まで
の特徴量検出手段に記憶されたデータに基づいて運転者
に安全保持の有無を判定するので、運転者が方向指示器
を作動させる前に安全確認を行った場合の運転者への警
報等による安全保持の促進を回避することができ、安全
確認を行った運転者への警報等による安全保持の促進に
対して運転者が感じる煩わしさを解消することもでき
る。
【0024】請求項5の発明では、請求項1〜4の発明
の効果に加えて、走行環境検出手段は、自車両前方の交
差点を検出し、走行環境判定手段は、自車両が交差点に
進入する場合を安全確認が必要な走行環境と判定するの
で、自動車が交差点に進入する場合には、安全確認判定
手段が運転者の安全確認の有無を判定し、運転者が安全
確認を怠ると安全促進手段が運転者に安全保持を促すこ
とができ、従って、交差点通過時の事故を未然に防止す
ることができる。
【0025】請求項6の発明では、請求項5の発明の効
果に加えて、走行環境検出手段は、自車両の車速を検出
し、走行環境判定手段は、自車両が信号機の無い交差点
に進入する場合には、該交差点の手前で停車したか否か
を判定し、該交差点の手前で停車しなかったと判定した
場合には、運転者に安全保持を促すよう前記安全促進手
段に指示するので、信号機の無い交差点の手前で自動車
が停車しなかった場合には、走行環境判定手段の指示で
安全促進手段が直ちに運転者に安全保持を促すことがで
き、従って、信号機の無い交差点での一旦停車無視によ
る事故を未然に防止することができる。
【0026】請求項7の発明では、請求項1〜6の発明
の効果に加えて、走行環境検出手段は、自車両前方の踏
切を検出し、走行環境判定手段は、自車両が踏切に進入
する場合を安全確認が必要な走行環境と判定するので、
自動車が踏切に進入する場合には、安全確認判定手段が
運転者の安全確認の有無を判定し、運転者が安全確認を
怠ると安全促進手段が運転者に安全保持を促すことがで
き、従って、踏切通過時の事故を未然に防止することが
できる。
【0027】請求項8の発明では、請求項7の発明の効
果に加えて、走行環境検出手段は、自車両の車速を検出
し、走行環境判定手段は、自車両が踏切に進入する場合
には、該踏切の手前で停車したか否かを判定し、該踏切
の手前で停車しなかったと判定した場合には、運転者に
安全保持を促すよう安全促進手段に指示するので、踏切
の手前で自動車が停車しなかった場合には、走行環境判
定手段の指示で安全促進手段が直ちに運転者に安全保持
を促すことができ、従って、踏切での一旦停車無視によ
る事故を未然に防止することができる。
【0028】請求項9の発明では、請求項1〜8の発明
の効果に加えて、走行環境検出手段は、トランスミッシ
ョンのギヤ位置がリバース位置か否かを検出し、走行環
境判定手段は、リバース位置にある場合を安全確認が必
要な走行環境と判定するので、自動車を後退させる場合
には、安全確認判定手段が運転者の安全確認の有無を判
定し、運転者が安全確認を怠ると安全促進手段が運転者
に安全保持を促すことができ、従って、車両後退時の事
故を未然に防止することができる。
【0029】請求項10の発明では、請求項9の発明の
効果に加えて、走行環境検出手段は、ブレーキペダルの
踏み込みの有無を検出し、安全確認判定手段は、トラン
スミッションのギヤ位置がリバース位置になった時点か
らブレーキペダルの踏み込み無しが検出されるまでの間
に、運転者が安全確認を怠ったと判定した場合には、運
転者に安全保持を促すよう安全促進手段に指示するの
で、自動車を後退させる時に運転者が安全確認を怠った
場合には、安全確認判定手段の指示によりフットブレー
キの作動解除直後に安全促進手段が運転者に安全保持を
促して、車両後退時の事故を確実に防止することができ
る。
【0030】請求項11の発明では、請求項9の発明の
効果に加えて、走行環境検出手段は、アクセルペダルの
踏み込みの有無を検出し、安全確認判定手段は、トラン
スミッションのギヤ位置がリバース位置になった時点か
らアクセルペダルの踏み込み有りが検出されるまでの間
に、運転者が安全確認を怠ったと判定した場合には、運
転者に安全保持を促すよう安全促進手段に指示するの
で、自動車を後退させる時に運転者が安全確認を怠った
場合には、安全確認判定手段の指示によりアクセルペダ
ルの踏み込み開始直後に安全促進手段が運転者に安全保
持を促して、車両後退時の事故を確実に防止することが
できる。
【0031】請求項12の発明では、請求項5〜8の発
明の効果に加えて、走行環境検出手段がナビゲーション
システムを備えているので、ナビゲーションシステムに
よって、自車両から所定距離前方までの走行車線に存在
する交差点や踏切を確実に検出することができると共
に、その交差点が信号機を備えているか否かも確実に検
出することができる。
【0032】請求項13の発明では、請求項1〜12の
発明の効果に加えて、安全促進手段は運転者に警報を発
する警報器であるので、安全確認が必要な走行環境にお
いて運転者が安全確認を怠った場合には、音や光等の警
報によって運転者に安全確認を促すことができる。
【0033】請求項14の発明では、請求項1〜13の
発明の効果に加えて、特徴量検出手段は、運転者の顔画
像から少なくとも眼の位置を特定し、その特定した眼の
位置を含む所定領域内に存在する少なくとも眼のデータ
のデータ数をカウントし、安全確認判定手段は、前記所
定領域内のデータ数が運転者の前方注視時のデータ数と
同数の場合には、運転者が安全確認を怠ったと判定し、
前記所定領域内のデータ数が運転者の前方注視時のデー
タ数より減少した場合には、運転者が安全確認を行った
と判定するので、左右あるいは後方の安全確認が必要な
走行環境で運転者が前方注視のままのときは、運転者が
安全確認を怠ったと判定することができ、左右あるいは
後方の安全確認が必要な走行環境で運転者が左右あるい
は後方を向いて安全確認を行ったときは、運転者が安全
確認を行ったと判定することができる。従って、安全確
認判定手段によって運転者の安全確認の有無を確実に判
定することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態を示
す機能ブロック図である。図1に示すように、この安全
促進装置は、画像入力手段CL1,顔の特徴量検出手段
CL2,走行環境検出手段CL3,走行環境判定手段C
L4,安全確認判定手段CL5及び安全促進手段CL6
を備えている。
【0035】画像入力手段CL1は、自動車の運転者の
顔画像を入力する。特徴量検出手段CL2は、画像入力
手段CL1が入力した顔画像を画像処理して顔の特徴量
を検出する。走行環境検出手段CL3は、自車両の走行
環境を検出する。走行環境判定手段CL4は、走行環境
検出手段CL3の検出データに基づいて自車両の走行環
境が安全確認を必要とする環境か否かを判定する。
【0036】安全確認判定手段CL5は、走行環境判定
手段CL4が安全確認を必要とする走行環境であると判
定した場合に、特徴量検出手段CL2の検出データに基
づいて運転者の安全確認の有無を判定する。安全促進手
段CL6は、安全確認判定手段CL5による安全確認を
怠ったとの判定に基づいて運転者に安全保持を促す。
【0037】図2は、本発明の一実施形態の構成を示す
構成ブロック図である。図2に示すように、本実施形態
では、自動車のインストルメントパネルに、運転者の顔
を正面から撮影する画像入力手段CL1としてのTVカ
メラ11が設けられている。このTVカメラ11で撮影
された顔画像は、AD変換器12により画像データに変
換される。この画像データは、画像メモリ13に格納さ
れ、画像メモリ13から画像データ演算回路14に出力
される。
【0038】画像データ演算回路14は、前記画像デー
タから顔の縦方向の画素列における濃度の局所的な高ま
り毎に画素を定めて抽出点とし、隣接する抽出点を顔の
横方向へ連続させた連続データに基づいて眼と眉の位置
を特定する。特徴量認識回路15は、画像データ演算回
路14が特定した眼と眉の位置を含む所定領域を設定
し、その設定した所定領域内に存在する眼と眉のデータ
のデータ数をカウントして、運転者の顔の特徴量を認識
する。
【0039】従って、AD変換器12,画像メモリ1
3,画像データ演算回路14及び特徴量認識回路15
は、顔の特徴量検出手段CL2を構成している。なお、
運転者の顔画像の画像処理による顔の特徴量の認識に関
しては追って詳述する。
【0040】走行環境検出手段CL3としての走行環境
検出回路21は、各種センサ等によって自車両の走行環
境を検出する。判定回路22は、走行環境検出回路21
から入力したデータに基づいて自車両の走行環境が左右
の安全確認を必要とする環境であるか否かを判定し、安
全確認を必要とする環境であると判定した場合には、顔
の特徴量認識回路15から入力したデータに基づいて運
転者の安全確認の有無を判定する。従って、判定回路2
2は、走行環境判定手段CL4と安全確認判定手段CL
5とを構成している。なお、判定回路22による判定に
関しては追って詳述する。
【0041】安全促進手段CL6としての警報処理回路
23は、音や光で運転者に警報を発する警報器を含み、
運転者が安全確認を怠ったと判定回路22が判定した場
合に、判定回路22からの指示によって運転者に警報を
発する。
【0042】ここで、運転者の顔画像の画像処理によっ
て運転者の顔の特徴量を認識する方法について説明す
る。図3は、運転者の顔画像の画像処理を示すフローチ
ャートであり、図4は、画素列の設定を示す説明図であ
る。
【0043】図3に示すように、ステップS110で
は、TVカメラ11によって撮影された運転者の顔画像
がAD変換器12によって、各画素の濃度がデジタル値
の画素像に変換される。ステップS120では、画像メ
モリ13に1フレームの画像に対応する画像データが蓄
積される。
【0044】ステップS130では、画像メモリ13に
蓄積された膨大な画像データの中から顔の縦方向の画素
列が図4に示すように選択される。すなわち、顔の縦
(Y)方向の画素列が画面の中央部分に等間隔で数十列
となるように、横(X)方向の10画素毎に一列の画素
列が設定される。なお、横(X)方向には512列の画
素列が設定され、1列の画素列は縦(Y)方向に480
個の画素を有し、画素列毎に全画素の濃度値が演算処理
される。
【0045】ステップS140では、画素列ごとに濃度
値を演算処理して抽出点となる画素(Y座標値)を特定
する。ステップS150では、画素列ごとに求めた抽出
点を横(X)方向に連結してグループ化する。ステップ
S160では、グループ化した連結データから不必要な
連結データを除去し、最終的に必要な連結データについ
てだけ候補点データを形成する。ステップS170で
は、複数の候補点データの中から眼と眉の候補点データ
を選択して、眼と眉の位置を特定する。従って、ステッ
プS130〜ステップS170は、図2中の画像データ
演算回路14によって実行される。
【0046】ステップS180では、眼と眉の位置を含
む所定領域を設定し、その所定領域内に存在する眼と眉
のデータのデータ数をカウントして、運転者の顔の特徴
量を認識する。従って、ステップS180は、図2中の
顔の特徴量認識回路15によって実行される。なお、ス
テップS140〜S180に関しては、以下に詳述す
る。
【0047】図5は、ステップS140を示すフローチ
ャートである。図6は、図4中の画素列Xaの濃度を示
すグラフであって、(a)は相加平均濃度値を示し、
(b)は相加平均濃度値の微分値を示している。図7
は、図4中の画素列Xbの濃度を示すグラフであって、
(a)は相加平均濃度値を示し、(b)は相加平均濃度
値の微分値を示している。
【0048】図5に示すように、ステップS141で
は、図4に示す画像データの左側から順番に、画素列ご
との全画素の濃度値を所定回数呼び出す。ステップS1
42では、画素列上の各画素の濃度値を相加平均して、
画素列上の濃度値から高周波数成分(ノイズ)を除去し
た相加平均濃度値を求める。例えば、図4に示す画素列
Xaからは図6(a)、画素列Xbからは図7(a)に
示す相加平均濃度値が算出される。
【0049】ステップS143では、相加平均濃度値を
微分する。図6(a)に示す相加平均濃度値は、図6
(b)に示す微分値となり、図7(a)に示す相加平均
濃度値は、図7(b)に示す微分値となる。
【0050】ステップS144では、先ず、ステップS
143で算出した微分値から、相加平均濃度値の暗さの
ピークに対応するY座標値を求める。すなわち、微分値
が負から正に反転するY座標値は、暗さのピークに対応
して眉,眼,口等をそれぞれ代表する1個づつのY座標
値となる。なお、微分値が正から負に反転するY座標値
は、眉,眼等の中間位置に対応する明るさのピーク位置
であるから採用しない。
【0051】例えば、図6(a)に示す相加平均濃度値
は(b)に示す微分値となり、微分値が負から正に反転
するY座標値p1,p2,p3,p4,p5が抽出され
る。次に、ステップS144では、各Y座標値p1,p
2,p3,p4,p5の手前の微分値のピーク値が所定
のしきい値(破線)以下となるY座標値q1,q2,q
3を抽出点として特定する。なお、手前の微分値のピー
ク値を判別することにより、顔面の皺や凹凸が抽出点と
なることを回避している。
【0052】図7(a)に示す相加平均濃度値からは、
(b)に示す微分値が負から正に反転するY座標値p
1,p2,p3が抽出される。しかし、何れも手前の微
分値のピーク値がしきい値(破線)以下とならず、抽出
点が形成されない。
【0053】ステップS145では、最後の画素列、す
なわち、図4の右端の画素列であるか否かを判定する。
最後の画素列であれば、全ての画素列で抽出点を特定済
みであるから、ステップS150へ進む。最後の画素列
でなければ、ステップS141へ戻って、次の画素列の
濃度値データからの抽出点の特定を行う。
【0054】このようにして特定した抽出点の分布を図
8に示している。この図に示すように、画素列毎に0〜
4個程度の抽出点A1,A2,A3,A4が特定され
る。例えば、画素列Xcでは抽出点A1,A2、画素列
Xdでは抽出点A1,A2,A3,A4が特定される。
【0055】図9は、図3中のステップS150を示す
フローチャートである。図10(a)は、抽出点のグル
ープ化を示すグラフである。ステップS150では、図
10(a)に示すように、画素列毎に特定した抽出点を
X方向へ連結してグループ化する。
【0056】図9に示すように、ステップS151で
は、画素列の抽出点データを画素列の順番に呼び出す。
ステップS152では、互いに隣接する画素列の抽出点
についてY座標値を比較し、ステップS153では、互
いに隣接する画素列で抽出点のY座標値の差が所定の範
囲(本実施形態では10画素)内であるか否かを判定す
る。互いに隣接する画素列の抽出点のY座標値の差が1
0画素以下であれば、ステップS154へ進んで連結デ
ータが形成され、Y座標値の差が10画素を超えていれ
ば、ステップS155へ進んで連結データは形成されな
い。
【0057】ステップS154では、互いに隣接する画
素列の抽出点から連結データを形成する。連結データ
は、発生したグループ毎に順番に付与されるグループ番
号と、各グループの左端の抽出点が属する画素列の番号
(X座標値に対応)とで分類されて、連結された抽出点
の個数N(画素列数)とY座標値とがメモリに記憶さ
れ、画素列を処理する毎にメモリの記憶内容が書き換え
られて形成される。
【0058】ステップS155では、最後の画素列であ
るか否かを判定する。最後の画素列であれば、全ての画
素列について抽出点データのグループ化が終了している
ので、ステップS160へ進む。最後の画素列でなけれ
ば、ステップS151へ戻って、次の画素列の抽出点デ
ータのグループ化を行う。
【0059】図11は、図3中のステップS160を示
すフローチャートである。図10(b)は、抽出点のグ
ループ化データから形成された候補点を示すグラフであ
る。ステップS160では、不必要な連結データを除去
し、最終的に必要な連結データについてだけ候補点デー
タを形成する。
【0060】図11に示すように、ステップS161で
は、メモリから連結データをグループ番号の順に1個づ
つ呼び出す。ステップS162では、連結データのデー
タ数Nを評価する。ステップS163では、連結データ
のデータ数Nが所定値(本実施形態では5)以上か否か
を判定する。連結データのデータ数Nが所定値以上であ
れば、ステップS164へ進んで候補点データを形成す
る。連結データのデータ数Nが所定値未満であれば、例
えば鼻の穴等と判定し、ステップS165へ進んで候補
点データを形成しない。
【0061】ステップS164では、各グループ毎に、
連結データのY座標値の平均値と、連結データのX座標
値の平均値(連結開始画素列番号と連結終了画素列番号
との平均値)とからなる候補点データを形成する。例え
ば、図8に示す抽出点群からは、図10(a)に示すよ
うに、両方の眉及び眼,鼻の影,口にそれぞれ対応する
抽出点のグループG1〜G6が残される。ただし、ここ
では、残された6個のグループG1〜G6について左か
ら右、上から下方向へ順番に番号を付け直している。従
って、図10(a)に示す抽出点の各グループG1〜G
6は、図10(b)に示す6個の候補点K1〜K6で代
表される。
【0062】ステップS165では、最後の連結データ
であるか否かを判定する。最後の連結データであれば、
全ての連結データを評価済みであるから、ステップS1
70へ進む。最後の連結データでなければ、ステップS
161へ戻って、次の連結データの評価を開始する。
【0063】図3中のステップS170では、複数の候
補点データの中から眼と眉の候補点データを選択して、
眼と眉の位置を特定する。例えば、図10(b)に示す
6個の候補点K1〜K6の場合、Y座標値の大きい(低
い)候補点K5,K6を中心にして中央の検出ゾーンZ
Cを設定する。検出ゾーンZCの外側には、Y座標値の
小さい(高い)候補点K1,K3と候補点K2,K4を
それぞれ中心にして左右の検出ゾーンZL,ZRを設定
する。
【0064】そして、左右の検出ゾーンZL,ZRに含
まれる候補点K1〜K4と、中央の検出ゾーンZCに含
まれる候補点K5,K6との高さ関係や、検出ゾーンZ
Lに含まれる両候補点K1,K3の位置関係や、検出ゾ
ーンZRに含まれる両候補点K2,K4の位置関係に基
づき、眼に対応する候補点K3,K4と、眉に対応する
候補点K1,K2とを選択して、眼と眉の位置を特定す
る。
【0065】図3中のステップS180では、眼と眉の
位置を含む所定領域を設定し、その所定領域内に存在す
る眼と眉のデータのデータ数をカウントして、運転者の
顔の特徴量を認識する。ここで、図12〜図16を使用
してステップS180について説明する。
【0066】図12は、運転者の目と眉の部分の顔画像
を示す説明図である。図12において、符号31は画面
の外枠、符号32は運転者の眉、符号33は運転者の眼
を示している。図13は、図12に示すものから抽出点
をグループ化し、そのグループ化したものに基づく所定
領域の設定を示す説明図である。なお、抽出点のグルー
プ化については、既に説明したので、説明を省略する。
【0067】図13において、符号G1,G2は、眉3
2に対応する抽出点のグループを示し、符号G3,G4
は、眼33に対応する抽出点のグループを示している。
符号34は、運転者の安全確認の有無を判定するための
所定領域(以下、ウインドウという)を示している。こ
のウインドウ34の大きさは、運転者が前方を注視して
いる前方注視状態で運転者の眼及び眉が入る大きさに、
走行中の振動で眼や眉が動く量を含んだ大きさとしてい
る。
【0068】図14は、運転者が左ドアミラーを見た状
態を示す処理画像の説明図である。図14に示すよう
に、運転者が前方注視状態から左ドアミラーを見ると、
眼33や眉32に対応する抽出点のグループG1〜G4
は、高さ方向の変化は無いが横方向へ大きく移動して、
左側の両グループG2,G4がウインドウ34から外れ
る。
【0069】図15は、運転者が右ドアミラーを見た状
態を示す処理画像の説図である。図15に示すように、
運転者が前方注視状態から右ドアミラーを見ると、眼3
3や眉32に対応する抽出点のグループG1〜G4は、
右側の両グループG1,G3がウインドウ34から外れ
る。
【0070】図16は、運転者が斜め後方を見た状態を
示す処理画像の説明図である。図16に示すように、運
転者が前方注視状態から斜め後方を見ると、眼33や眉
32に対応する抽出点のグループG1〜G4は全てウイ
ンドウ34から外れる。
【0071】従って、抽出点のグループG1〜G4を代
表する候補点K1〜K4が移動する方向と、ウインドウ
34内に存在する候補点K1〜K4数のカウントとによ
って、運転者が車両前方を注視しているのか、車両左側
の安全確認を行ったのか、車両右側の安全確認を行った
のか、あるいは、車両後方の安全確認を行ったのかを認
識することができる。
【0072】図17は、運転者が安全確認を行ったか否
かを判定するフローチャートである。図17に示すよう
に、ステップS1では、ウィンドウ34内に存在するグ
ループG1〜G4を代表する候補点K1〜K4の数をデ
ータ数としてカウントする。ウィンドウ34内には、通
常は両目と両眉の計4個のデータが存在している。
【0073】ステップS2では、ウィンドウ34内に存
在するデータ数が減少したか否かを判定する。ウィンド
ウ34内に存在するデータ数が減少していれば、ステッ
プS3へ進んで安全確認をしたと判定し、ウィンドウ3
4内に存在するデータ数が4個のまま不変であれば、ス
テップS4へ進んで安全確認を怠ったと判定する。
【0074】以上説明したように、本実施形態では、特
徴量検出手段CL2は、運転者の顔画像から眼33と眉
32の位置を特定し、その特定した眼33と眉32の位
置を含むウインドウ34内に存在する眼32と眉32の
データのデータ数をカウントし、安全確認判定手段CL
5は、ウインドウ34内のデータ数が運転者の前方注視
時のデータ数と同数の場合には、運転者が安全確認を怠
ったと判定し、ウインドウ34内のデータ数が運転者の
前方注視時のデータ数より減少した場合には、運転者が
安全確認を行ったと判定する。
【0075】このため、左右あるいは後方の安全確認が
必要な走行環境で運転者が前方注視状態のままのとき
は、運転者が安全確認を怠ったと判定することができ、
左右あるいは後方の安全確認が必要な走行環境で運転者
が左右あるいは後方を向いて安全確認を行ったときは、
運転者が安全確認を行ったと判定することができ、従っ
て、安全確認判定手段CL5により運転者の安全確認の
有無を確実に判定することができる。
【0076】図18は、自動車が車線変更をする場合を
示す説明図である。自動車41の運転者は、車線変更を
するために、片側2車線の道路42のA地点で方向指示
器を作動させ、右ドアミラーを見て右後方の安全を確認
した後、B地点でハンドルを右に切る。なお、図18に
おいて、符号43は、センターラインを示し、符号44
は、自動車の車線変更の軌跡を示し、符号L1は、AB
間の距離を示している。
【0077】図19は、本実施形態において車線変更時
に判定回路が実行するフローチャートである。ただし、
図2に示す走行環境検出回路21は、ステアリングホイ
ルの操舵角を検出する舵角センサと、方向指示器の作動
の有無を検出する作動センサとを備え、舵角センサによ
ってステアリングホイルの操舵角を検出し、作動センサ
によって方向指示器の作動の有無を検出している。
【0078】自動車41が車線変更をする場合には、図
19に示すように、図2の判定回路22は、ステップS
11において、舵角センサからステアリングホイルの操
舵角を舵角信号として入力し、ステップS12におい
て、作動センサから方向指示器の作動の有無を方向指示
器信号として入力する。
【0079】判定回路22は、ステップS13では、ス
テップS12で入力した方向指示器信号に基づいて方向
指示器の作動の有無を判定する。方向指示器が作動して
いる場合にはステップS14へ進み、方向指示器が作動
していない場合にはステップS11へ戻る。
【0080】ステップS14では、ステップS11で入
力した舵角信号に基づいて進路変更動作の有無を判定す
る。A地点で維持されていた舵角が変化して進路変更動
作があればステップS15へ進み、進路変更動作が無け
ればステップS11へ戻る。
【0081】ステップS15では、方向指示器が作動を
開始してからステアリングホイールが操舵されるまでの
間に、図2に示す顔の特徴量認識回路15からのデータ
に基づいて運転者が安全確認を行ったか否かを判定す
る。方向指示器が作動してからステアリングホイールが
操舵されるまでの間に運転者が安全確認を怠った場合に
はステップS16へ進み、運転者が安全確認を行った場
合にはステップS11へ戻る。
【0082】ステップS16では、判定回路22は、図
2の警報処理回路23に信号を出力して、運転者に安全
確認を促す音や光等の警報を警報処理回路23から発生
させる。
【0083】以上説明したように、本実施形態において
自動車41が車線変更をする場合には、判定回路22
は、先ず方向指示器の作動の有無を判定し、方向指示器
が作動している場合には、進路変更動作の有無を判定
し、進路変更動作があったと判定した場合には、運転者
の安全確認の有無を判定し、運転者が安全確認を怠った
場合には、警報処理回路23に指示して運転者に安全確
認を促す警報を警報処理回路23から発生させる。従っ
て、本実施形態では、車線変更時の事故を未然に防止す
ることができる。
【0084】しかも、本実施形態では、判定回路22
は、方向指示器が作動を開始してからステアリングホイ
ールが操舵されるまでの間に運転者が安全確認を怠った
場合に、運転者に安全確認を促す警報を警報処理回路2
3から発生させるので、車線変更時に運転者が安全確認
を怠ると、運転者がハンドルを切った直後に、運転者に
安全確認を促す警報を警報処理回路23から発生させる
ことができ、従って、車線変更時の事故を未然に、かつ
確実に防止することができる。
【0085】ところで、車線変更を行う場合には、運転
者が図18のAB区間で安全確認を行う場合の他に、安
全確認を行った後に方向指示器を作動させ、その作動後
すぐにハンドルを切る場合もある。
【0086】この場合に対処するには、方向指示器の作
動時より所定時間過去に遡った時点から方向指示器の作
動時までの間に、運転者が安全確認を行ったか否かを判
定回路22に判定させ、運転者が安全確認を怠ったと判
定回路22が判定した場合に、判定回路22の指示によ
って警報処理回路23が運転者に警報を発するようにす
れば良い。
【0087】このようにすれば、運転者が方向指示器を
作動させる前の安全確認を怠ったまま方向指示器の作動
直後にハンドルを切った場合には、方向指示器の作動開
始直後に警報処理回路23が運転者に警報を発して、運
転者に安全確認を促すことができ、従って、運転者が方
向指示器を作動させる前の安全確認を怠ったまま方向指
示器の作動直後に車線変更を行う際の事故を未然に、か
つ確実に防止することができる。
【0088】加えて、判定回路22は、方向指示器の作
動開始時より所定時間過去に遡って運転者の安全確認の
有無を判定するので、運転者が方向指示器を作動させる
前に安全確認を行った場合の運転者への警報を回避する
ことができ、安全確認を行った運転者への警報に対して
運転者が感じる煩わしさを解消することもできる。
【0089】なお、図19図示のフローチャートは、自
動車41が車線変更をする場合だけでなく、例えば、運
転者が方向指示器を作動させて追い越しを行う場合や交
差点を右左折する場合等、運転者が方向指示器を作動さ
せて自動車41の進路を変更する進路変更時に適用する
ことができるのは勿論のことである。
【0090】図20は、自動車が交差点を通過する場合
を示す説明図である。自動車41の運転者は、信号の無
い交差点63を通過するために、走行道路61の交差点
63手前の停止線64で自動車41aを一時停止させて
左右の安全を確認した後、交差点63に進入して交差点
63を通過する。なお、図20において、符号62は走
行道路61と交差する道路を示し、符号41bは交差点
63通過後の自動車を示している。
【0091】図21は、本実施形態において交差点通過
の際に判定回路が実行するフローチャートである。ただ
し、図2に示す走行環境検出回路21は、ナビゲーショ
ンシステム(以下、NAVIと略称する)と、車速を検
出する車速センサとを備え、NAVIによって走行道路
61の道路情報を検出し、車速センサによって自車両4
1の車速を検出している。
【0092】自動車41が交差点を通過する場合には、
図21に示すように、図2の判定回路22は、ステップ
S21において、NAVIから走行道路の情報をNAV
I情報として入力し、ステップS22において、車速セ
ンサから自車両41の車速を車速信号として入力する。
【0093】判定回路22は、ステップS23では、ス
テップS21で入力したNAVI情報に基づいて、走行
道路61における自車両41から所定距離前方までに存
在する交差点63に信号機があるか否かを判定する。交
差点63に信号機が無い場合にはステップS24へ進
み、信号機がある場合にはステップS25へ進む。
【0094】ステップS24では、ステップS21で入
力したNAVI情報と、ステップS22で入力した車速
信号とに基づいて交差点63手前での一時停止の有無を
判定する。交差点63手前で一時停止した場合にはステ
ップS25へ進み、交差点63手前で一時停止しなかっ
た場合にはステップS26へ進んで、図2の警報処理回
路23に直ちに警報を発せさせる。
【0095】ステップS25では、交差点63通過前の
交差点63進入時に、図2に示す顔の特徴量認識回路1
5からのデータに基づいて運転者が安全確認を行ったか
否かを判定する。交差点63進入時に運転者が安全確認
を怠った場合にはステップS26へ進み、運転者が安全
確認を行った場合にはステップS21へ戻る。
【0096】ステップS26では、判定回路22は、警
報処理回路23に信号を出力して、運転者に安全確認を
促す音や光等の警報を車速の立ち上がり等のタイミング
で警報処理回路23から発生させる。
【0097】なお、運転者に安全確認を促す警報発生の
タイミングは、ステップS22で入力した車速信号に基
づく車速の立ち上がりのタイミングに限定されるもので
はない。例えば、走行環境検出回路21が、ブレーキス
イッチによってブレーキペダルの踏み込みの有無を検出
すると共に、アクセルスイッチによってアクセルペダル
の踏み込みの有無を検出し、判定回路22が、フットブ
レーキの踏み込み解除後であってアクセルペダルの踏み
込み開始直後のタイミングを捉えて警報処理回路23か
ら警報を発生させるようにしても良い。
【0098】以上説明したように、本実施形態において
自動車41が交差点63を通過する場合には、判定回路
22は、交差点63における信号機の有無に係わらず、
交差点63通過前の交差点63進入時に運転者が安全確
認を行ったか否かを判定し、交差点63進入時に運転者
が安全確認を怠った場合には、車速の立ち上がり等のタ
イミングで警報処理回路23に指示して運転者に安全確
認を促す警報を警報処理回路23から発生させる。従っ
て、本実施形態では、交差点63通過時の事故を未然
に、かつ確実に防止することができる。
【0099】しかも、判定回路22は、交差点63に信
号機が無い場合には、交差点63手前での一旦停車の有
無を判定し、交差点63手前で一旦停車しなかった場合
には、車速の立ち上がり等のタイミングで警報処理回路
23に指示して運転者に安全確認を促す警報を警報処理
回路23から発生させる。従って、本実施形態では、信
号機の無い交差点63での一旦停車無視による事故を未
然に防止することもできる。
【0100】更に、本実施形態では、走行環境検出手段
CL3としての走行環境検出回路21がNAVIを備え
ているので、自車両41から所定距離前方までの走行道
路61に存在する交差点63を確実に検出することがで
き、その交差点63が信号機を備えているか否かも確実
に検出することができ、交差点で車両が停車すべき停車
位置も検出することができる。
【0101】このため、本実施形態では、自車両41が
前記停車位置で停車したか否かを確実に検出することが
でき、該停車位置で停車した場合に運転者が左右の安全
を確認したか否かを判定することもできる。
【0102】図22は、自動車が踏切を通過する場合を
示す説明図である。自動車41の運転者は、走行道路7
1の踏切72手前の停止線73で自動車41aを一時停
止させて左右の安全を確認した後、踏切72に進入し踏
切72を通過する。なお、図22において、符号L3
は、自動車41から踏切72までの距離を示している。
【0103】図23は、本実施形態において踏切通過の
際に判定回路が実行するフローチャートである。ただ
し、図2に示す走行環境検出回路21は、NAVIと、
車速を検出する車速センサとを備え、NAVIによって
走行道路71の道路情報を検出し、車速センサによって
自車両41の車速を検出している。
【0104】自動車41が踏切72を通過する場合に
は、図23に示すように、図2図示の判定回路22は、
ステップS31において、NAVIから走行道路71の
情報をNAVI情報として入力し、ステップS32にお
いて、車速センサから自車両41の車速を車速信号とし
て入力する。
【0105】判定回路22は、ステップS33では、ス
テップS31で入力したNAVI情報に基づいて、走行
道路71における自車両41から所定距離前方までに踏
切72が存在するか否かを判定する。踏切72が存在す
る場合にはステップS34へ進み、踏切72が存在しな
い場合にはステップS31へ戻る。
【0106】ステップS34では、ステップS31で入
力したNAVI情報と、ステップS32で入力した車速
信号とに基づいて踏切72手前での一時停止の有無を判
定する。踏切72手前で一時停止した場合にはステップ
S35へ進み、踏切72手前で一時停止しなかった場合
にはステップS36へ進んで、図2の警報処理回路23
に直ちに警報を発せさせる。
【0107】ステップS35では、踏切72手前で一時
停止した後、再発進するまでの間に、図2に示す顔の特
徴量認識回路15からのデータに基づいて運転者が安全
確認を行ったか否かを判定する。踏切72手前で一時停
止した後、再発進するまでの間に運転者が安全確認を怠
った場合にはステップS36へ進み、運転者が安全確認
を行った場合にはステップS31へ戻る。
【0108】ステップS36では、判定回路22は、警
報処理回路23に信号を出力して、運転者に安全確認を
促す音や光等の警報を車速の立ち上がり等のタイミング
で警報処理回路23から発生させる。
【0109】以上説明したように、本実施形態において
自動車41が踏切72を通過する場合には、判定回路2
2は、先ず、走行道路71における自車両41から所定
距離前方までに踏切72が存在するか否かを判定し、踏
切72が存在する場合には、踏切72手前での一時停止
の有無を判定し、踏切72手前で一時停止した場合に
は、再発進までの間に運転者が安全確認を行ったか否か
を判定し、運転者が安全確認を怠った場合には、車速の
立ち上がり等のタイミングで警報処理回路23に指示し
て運転者に安全確認を促す警報を警報処理回路23から
発生させる。従って、本実施形態では、踏切72通過時
の事故を未然に、かつ確実に防止することができる。
【0110】しかも、判定回路22は、踏切72手前で
一旦停車しなかった場合には、車速の立ち上がり等のタ
イミングで警報処理回路23に指示して運転者に安全確
認を促す警報を警報処理回路23から発生させるので、
本実施形態では、踏切72手前での一旦停車無視による
事故を未然に防止することもできる。
【0111】更に、本実施形態では、走行環境検出手段
CL3としての走行環境検出回路21がNAVIを備え
ているので、自車両41から所定距離前方までの走行車
線71に存在する踏切72を確実に検出することができ
ると共に、踏切72で車両が停車すべき停車位置を検出
することもできる。
【0112】このため、本実施形態では、自車両41が
前記停車位置で停車したか否かを確実に検出することが
でき、該停車位置で停車した場合に運転者が左右の安全
を確認したか否かを判定することもできる。
【0113】図24は、本実施形態において自動車を後
退させる場合に判定回路が実行するフローチャートであ
る。ただし、図2に示す走行環境検出回路21は、ブレ
ーキペダルの踏み込みの有無を検出するブレーキスイッ
チと、トランスミッションのギヤ位置が車両を後退させ
るリバース位置にあるか否かを検出するリバーススイッ
チとを備え、ブレーキスイッチによってブレーキペダル
の踏み込みの有無を検出し、リバーススイッチによって
トランスミッションのギヤ位置がリバース位置か否かを
検出している。
【0114】自動車を後退させる場合には、図24に示
すように、図2の判定回路22は、ステップS41にお
いて、リバーススイッチからトランスミッションのギヤ
位置がリバース位置か否かをリバースSW信号として入
力し、ステップS42において、ブレーキスイッチから
ブレーキペダルの踏み込みの有無をフットブレーキSW
信号として入力する。
【0115】判定回路22は、ステップS43では、ス
テップS41で入力したリバースSW信号に基づいて、
トランスミッションのギヤ位置がリバース位置にあるか
否かを判定する。トランスミッションのギヤ位置がリバ
ース位置にある場合にはステップS44へ進み、トラン
スミッションのギヤ位置がリバース位置にはない場合に
はステップS41へ戻る。
【0116】ステップS44では、ステップS42で入
力したフットブレーキSW信号に基づいてブレーキペダ
ルの踏み込みの有無を判定する。ブレーキペダルの踏み
込み無しが検出されてフットブレーキが作動していない
場合にはステップS45へ進み、ブレーキペダルが踏み
込み有りが検出されてフットブレーキが作動している場
合にはステップS41へ戻る。
【0117】ステップS45では、図2に示す顔の特徴
量認識回路15からのデータに基づいて運転者が安全確
認を行ったか否かを判定する。運転者が安全確認を怠っ
た場合にはステップS46へ進み、運転者が安全確認を
行った場合にはステップS41へ戻る。
【0118】ステップS46では、判定回路22は、図
2に示す警報処理回路23に信号を出力して、運転者に
安全確認を促す音や光等の警報を警報処理回路23から
直ちに発生させる。
【0119】以上説明したように、本実施形態において
自動車を後退させる場合には、判定回路22は、トラン
スミッションのギヤ位置がリバース位置か否かを判定
し、トランスミッションのギヤ位置がリバース位置にあ
る場合には、ブレーキペダルの踏み込みの有無を判定
し、ブレーキペダルの踏み込みが開放されてブレーキペ
ダルの踏み込み無しが検出され、フットブレーキが作動
していない場合には、運転者が安全確認を行ったか否か
を判定し、運転者が安全確認を怠った場合には、警報処
理回路23に指示して運転者に安全確認を促す警報を警
報処理回路23から直ちに発生させる。
【0120】このため、本実施形態では、車両後退時に
運転者が安全確認を怠った場合には、フットブレーキの
作動開放直後に警報を発して運転者に安全確認を促すこ
とができ、従って、車両後退時の事故を未然に、かつ確
実に防止することができる。
【0121】なお、自動車を後退させる場合には、走行
環境検出回路21は、前記ブレーキスイッチに代えて、
アクセルペダルの踏み込みの有無を検出するアクセルス
イッチを備え、このアクセルスイッチによってアクセル
ペダルの踏み込みの有無を検出するようにしても良い。
【0122】このようにした場合には、判定回路22
は、図24のステップS42では、アクセルスイッチか
らアクセルペダルの踏み込みの有無をアクセルSW信号
として入力し、ステップS44では、アクセルSW信号
に基づいてアクセルペダルの踏み込みの有無を判定し、
アクセルペダルが少しでも踏み込まれている場合にはス
テップS45へ進み、アクセルペダルが踏み込まれてい
ない場合にはステップS41へ戻るようにすれば良い。
【0123】このようにすることにより、トランスミッ
ションのギヤ位置がリバース位置になってからアクセル
ペダルの踏み込みを開始するまでの間に運転者が安全確
認を怠った場合には、アクセルペダルの踏み込み開始直
後に警報を発して運転者に安全確認を促すことができ、
車両後退時の事故を未然にかつ確実に防止することがで
きる。
【0124】以上説明したように、本実施形態では、画
像入力手段CL1は、自動車41の運転者の顔画像を入
力し、特徴量検出手段CL2は、画像入力手段CL1が
入力した顔画像を画像処理して顔の特徴量を検出し、走
行環境検出手段CL3は、自車両の走行環境を検出す
る。
【0125】そして、本実施形態では、走行環境判定手
段CL4と安全確認判定手段CL5とを構成する判定回
路22は、走行環境検出手段CL3の検出データに基づ
いて自動車41の走行環境が安全確認を必要とする環境
か否かを判定し、安全確認を必要とする走行環境である
と判定した場合には、特徴量検出手段CL2の検出デー
タに基づいて運転者の安全確認の有無を判定し、運転者
が安全確認を怠ったと判定した場合には、運転者に安全
確認を促す警報を発するよう安全促進手段CL6に指示
する。
【0126】従って、本実施形態では、安全確認が必要
な走行環境において運転者が安全確認を怠った場合に、
運転者に安全保持を促すことができる。
【0127】なお、以上説明した本実施形態では、安全
促進手段CL6として、運転者に音や光等で警報を発す
る警報器を含む警報処理回路23を採用している。しか
し、安全促進手段CL6は、このような警報処理回路2
3に限定されず、例えば、安全確認判定手段CL5によ
る安全確認を怠ったとの判定に基づいて自車両41を自
動ブレーキ等で制動し、安全保持を促すものであっても
良い。
【0128】そして、安全促進手段CL6として、自車
両41を自動ブレーキ等で制動して安全保持を促すもの
を採用した場合には、走行中の進路変更の際には減速さ
せ、踏切等では一旦停車状態を維持させることにより、
安全性をより向上させることができる。勿論、自動ブレ
ーキ等と警報とを組み合わせることも容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す機能ブロック図であ
る。
【図2】本発明の一実施形態の構成を示す構成ブロック
図である。
【図3】運転者の顔画像の画像処理を示すフローチャー
トである。
【図4】運転者の顔画像の画素列の設定を示す説明図で
ある。
【図5】図3中のステップS140を示すフローチャー
トである。
【図6】図4中の画素列Xaの濃度を示すグラフであっ
て、(a)は相加平均濃度値を示し、(b)は相加平均
濃度値の微分値を示している。
【図7】図4中の画素列Xbの濃度を示すグラフであっ
て、(a)は相加平均濃度値を示し、(b)は相加平均
濃度値の微分値を示している。
【図8】抽出点の分布を示すグラフである。
【図9】図3中のステップS150を示すフローチャー
トである。
【図10】抽出点からの候補点の特定を示すグラフであ
って、(a)は抽出点のグループ化を示し、(b)は候
補点の特定を示している。
【図11】図3中のステップS160を示すフローチャ
ートである。
【図12】運転者の目と眉の部分の顔画像を示す説明図
である。
【図13】図12に示すものの所定領域の設定を示す説
明図である。
【図14】運転者が左ドアミラーを見た状態を示す処理
画像の説明図である。
【図15】運転者が右ドアミラーを見た状態を示す処理
画像の説明図である。
【図16】運転者が斜め後方を見た状態を示す処理画像
の説明図である。
【図17】運転者が安全確認を行ったか否かを判定する
フローチャートである。
【図18】自動車が車線変更をする場合を示す説明図で
ある。
【図19】車線変更時に判定回路が実行するフローチャ
ートである。
【図20】自動車が交差点を通過する場合を示す説明図
である。
【図21】交差点通過の際に判定回路が実行するフロー
チャートである。
【図22】自動車が踏切を通過する場合を示す説明図で
ある。
【図23】踏切通過の際に判定回路が実行するフローチ
ャートである。
【図24】車両後退時に判定回路が実行するフローチャ
ートである。
【符号の説明】 CL1 画像入力手段 CL2 特徴量検出手段 CL3 走行環境検出手段 CL4 走行環境判定手段 CL5 安全確認判定手段 CL6 安全促進手段 11 TVカメラ 12 AD変換器 13 画像メモリ 14 画像データ演算回路 15 特徴量認識回路 21 走行環境検出回路 22 判定回路 23 警報処理回路 33 眼 34 ウインドウ(所定領域) 41 自動車(自車両) 63 交差点 72 踏切
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B60R 21/00 628J (72)発明者 金田 雅之 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 5H180 AA01 LL02 LL04 LL07 LL08 LL09 LL14 LL18

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の運転者の顔画像を入力する画像
    入力手段と、該画像入力手段が入力した顔画像を画像処
    理して顔の特徴量を検出し記憶する特徴量検出手段と、
    自車両の走行環境を検出する走行環境検出手段と、該走
    行環境検出手段の検出データに基づいて自車両の走行環
    境が安全確認を必要とする環境か否かを判定する走行環
    境判定手段と、該走行環境判定手段が安全確認を必要と
    する走行環境であると判定した場合に、前記特徴量検出
    手段の検出データに基づいて運転者の安全確認の有無を
    判定する安全確認判定手段と、該安全確認判定手段によ
    る安全確認を怠ったとの判定に基づいて運転者に安全保
    持を促す安全促進手段とを備えていることを特徴とする
    自動車用の安全促進装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動車用の安全促進装置
    であって、前記走行環境検出手段は、方向指示器の作動
    によって自車両の進路変更を検出し、前記走行環境判定
    手段は、方向指示器が作動した場合を安全確認が必要な
    走行環境と判定することを特徴とする自動車用の安全促
    進装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の自動車用の安全促進装置
    であって、前記走行環境検出手段は、自車両の操舵角変
    化を検出し、前記安全確認判定手段は、方向指示器の作
    動開始時から操舵角が変化するまでの間に、運転者の安
    全確認の有無を判定することを特徴とする自動車用の安
    全促進装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の自動車用の安全促進装置
    であって、前記安全確認判定手段は、方向指示器の作動
    開始時より所定時間前までの前記特徴量検出手段に記憶
    されたデータに基づいて運転者に安全確認の有無を判定
    することを特徴とする自動車用の安全促進装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れかに記載の自動車用
    の安全促進装置であって、前記走行環境検出手段は、自
    車両前方の交差点を検出し、前記走行環境判定手段は、
    自車両が交差点に進入する場合を安全確認が必要な走行
    環境と判定することを特徴とする自動車用の安全促進装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の自動車用の安全促進装置
    であって、前記走行環境検出手段は、自車両の車速を検
    出し、前記走行環境判定手段は、自車両が信号機の無い
    交差点に進入する場合には、該交差点の手前で停車した
    か否かを判定し、該交差点の手前で停車しなかったと判
    定した場合には、運転者に安全保持を促すよう前記安全
    促進手段に指示することを特徴とする自動車用の安全促
    進装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6の何れかに記載の自動車用
    の安全促進装置であって、前記走行環境検出手段は、自
    車両前方の踏切を検出し、前記走行環境判定手段は、自
    車両が踏切に進入する場合を安全確認が必要な走行環境
    と判定することを特徴とする自動車用の安全促進装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の自動車用の安全促進装置
    であって、前記走行環境検出手段は、自車両の車速を検
    出し、前記走行環境判定手段は、自車両が踏切に進入す
    る場合には、該踏切の手前で停車したか否かを判定し、
    該踏切の手前で停車しなかったと判定した場合には、運
    転者に安全保持を促すよう前記安全促進手段に指示する
    ことを特徴とする自動車用の安全促進装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8の何れかに記載の自動車用
    の安全促進装置であって、前記走行環境検出手段は、ト
    ランスミッションのギヤ位置がリバース位置か否かを検
    出し、前記走行環境判定手段は、前記リバース位置にあ
    る場合を安全確認が必要な走行環境と判定することを特
    徴とする自動車用の安全促進装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の自動車用の安全促進装
    置であって、前記走行環境検出手段は、ブレーキペダル
    の踏み込みの有無を検出し、前記安全確認判定手段は、
    トランスミッションのギヤ位置がリバース位置になった
    時点からブレーキペダルの踏み込み無しが検出されるま
    での間に、運転者が安全確認を怠ったと判定した場合に
    は、運転者に安全保持を促すよう前記安全促進手段に指
    示することを特徴とする自動車用の安全促進装置。
  11. 【請求項11】 請求項9記載の自動車用の安全促進装
    置であって、前記走行環境検出手段は、アクセルペダル
    の踏み込みの有無を検出し、前記安全確認判定手段は、
    トランスミッションのギヤ位置がリバース位置になった
    時点からアクセルペダルの踏み込み有りが検出されるま
    での間に、運転者が安全確認を怠ったと判定した場合に
    は、運転者に安全保持を促すよう前記安全促進手段に指
    示することを特徴とする自動車用の安全促進装置。
  12. 【請求項12】 請求項5〜8の何れかに記載の自動車
    用の安全促進装置であって、前記走行環境検出手段がナ
    ビゲーションシステムを備えていることを特徴とする自
    動車用の安全促進装置。
  13. 【請求項13】 請求項1〜12の何れかに記載の自動
    車用の安全促進装置であって、前記安全促進手段は、運
    転者に警報を発する警報器であることを特徴とする自動
    車用の安全促進装置。
  14. 【請求項14】 請求項1〜13の何れかに記載の自動
    車用の安全促進装置であって、前記特徴量検出手段は、
    前記顔画像から顔の縦方向の画素列における濃度の局所
    的な高まり毎に画素を定めて抽出点とし、隣接する抽出
    点を顔の横方向へ連続させた連続データに基づいて少な
    くとも眼の位置を特定し、その特定した眼の位置を含む
    所定領域を設定して、その所定領域内に存在する少なく
    とも眼のデータのデータ数をカウントし、前記安全確認
    判定手段は、前記所定領域内のデータ数が運転者の前方
    注視時のデータ数と同数の場合には、運転者が安全確認
    を怠ったと判定し、前記所定領域内のデータ数が運転者
    の前方注視時のデータ数より減少した場合には、運転者
    が安全確認を行ったと判定することを特徴とする自動車
    用の安全促進装置。
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