JP2000142152A - 車両用4輪駆動装置 - Google Patents

車両用4輪駆動装置

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JP2000142152A
JP2000142152A JP10313614A JP31361498A JP2000142152A JP 2000142152 A JP2000142152 A JP 2000142152A JP 10313614 A JP10313614 A JP 10313614A JP 31361498 A JP31361498 A JP 31361498A JP 2000142152 A JP2000142152 A JP 2000142152A
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piston
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Toshio Kobayashi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スポーツ走行に相応しい旋回性能を有し、し
かも伝達効率やトラクション性能が高く、軽量且つコン
パクトな車両用4輪駆動装置を提供する。 【解決手段】 変速機構の出力軸41に、クラッチドラ
ム51と出力軸41とを係合自在な第1のクラッチ52
を設けるとともに、ワンウェイクラッチ53を介してク
ラッチドラム51と出力軸41とを係合自在な第2のク
ラッチ54を設ける。出力軸41と後輪6側の駆動系を
直結して後輪6に動力伝達可能にするとともに、出力軸
41と前輪3の駆動系との間に第1のクラッチ52と第
2のクラッチ54を介装し、少なくともこれらのうち一
のクラッチを介して出力軸41から前輪3に動力伝達可
能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用4輪駆動装
置のドライブトレーンに関し、より詳しくは、駆動力を
前輪と後輪とへ配分する動力配分装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両用4輪駆動装置の動力配
分装置においては、差動歯車装置に差動制限装置を組み
合わせたものが数多く提案されている。
【0003】しかしながら、差動歯車装置に差動制限装
置を組み合わせた動力配分装置(センターディファレン
シャル装置)は、一般に、構造が複雑化してコスト高な
ものとなるため、これに対処し、例えば特公昭48−3
971号公報には、遊星歯車式の差動歯車装置にワンウ
ェイクラッチを備えた多出力路トルク伝達装置(駆動力
伝達装置)が開示されている。この技術によれば、複雑
な差動制限装置を用いることなく、前進走行時におい
て、前輪が後輪よりもかなり早く回転することを許容す
るとともに、後輪は前輪よりも予め定められた僅かな値
(タイヤの有効半径の差を補正するために必要な値)だ
けしか早く回ることのできないよう、前後輪を差動制限
することができる。また、この多出力路トルク伝達装置
は、前輪出力軸系にワンウェイクラッチを有し、後退走
行時にはこのワンウェイクラッチを弱く締結することに
よって、旋回時のタイトコーナーブレーキング現象を防
止している。
【0004】また、フルタイム4WDの動力配分装置に
おいては、トランスファーのベベルギヤ軸上に前進用と
後退用のワンウェイクラッチを配設し、ワンウェイクラ
ッチのアウターレース外周のスプラインにスリーブが選
択的に結合自在な構成とすることにより、差動歯車装置
による前進、後退時の差動を一方向のみに制限する技術
が実用化されている。
【0005】一方で、差動歯車装置を用いたフルタイム
4WDの動力配分装置は重量、コスト、サイズ等の点で
不利なものとなり、さらに、差動制限装置としてデフロ
ック機構を追加すると装置全体の複雑化を招くことか
ら、例えば、実開昭61−81428号公報には、一端
側がエンジンの出力軸に変速機を介して連結されると共
に他端側が非操舵輪に連結される非操舵輪出力軸と、こ
の非操舵輪出力軸と並設され且つ操舵輪に連結される操
舵輪出力軸と、この操舵輪出力軸と前記非操舵輪出力軸
とに組み付けられて前記非操舵輪出力軸からの駆動力を
当該操舵輪出力軸に伝達させ得る出力軸連結手段とを備
え、この出力軸連結手段には軸受を介して回転自在に支
持されていると共に前記操舵輪の前進回転を許容する一
方向クラッチ(ワンウェイクラッチ)と、この一方向ク
ラッチを前記非操舵輪出力軸と一体化させ得るクラッチ
操作手段とが付設されている4輪駆動用動力伝達装置が
開示されている。そして、この4輪駆動用動力伝達装置
では、旋回時に前輪と後輪とに回転差が発生すると自動
的にタイトコーナーブレーキング現象を回避するように
なっている。
【0006】また、特開平3−217333号公報に
は、前輪の回転が後輪の回転よりも遅いときには前輪駆
動軸を後輪駆動軸に直結し、前輪の回転が後輪の回転よ
りも早いときには非直結するワンウェイクラッチと、前
後輪の駆動軸間に介在されこれらの駆動軸が直結された
ときに前後輪の回転数差を吸収する差動制限機構とを備
えた4輪駆動装置が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記各
技術においては、以下のような問題点を有する。先ず、
上記特公昭48−3971号公報に記載の技術では、直
進走行時において、後輪がスリップして、予め設定した
前輪駆動系の歯数比よりも多くスリップすればワンウェ
イクラッチはロックし前後輪を係合して直結4WDの状
態になるものである。従って、このセンターディファレ
ンション装置は、前後輪のスリップに応じてデフロック
されるが、車両の重量配分、車両諸元、タイヤの有効半
径のばらつきや摩耗及び空気圧の変化、パンク、テンパ
ータイヤ装着時等様々な条件を考慮しながら、前後輪に
強制的に回転差を与えるための歯数差を設定する必要が
あり、さらに、乗用車、トラック或いは、前輪駆動ベー
スの4WDか後輪駆動ベースの4WDか等に応じて歯数
差を固有に設定する必要がある。
【0008】また、滑りやすい坂道を登坂走行する場合
には、車輪が所定のスリップをするまでデフロックしな
いため、後輪が横に流れたり、車体がいわゆる尻振りを
起こし、走行性が著しく低下する虞がある。
【0009】また、旋回走行時においては、前後輪の回
転差が予め設定した旋回半径による回転差だけスリップ
しないとデフロックしない。従って、センタデフがフリ
ーの状態で旋回のターンインに入り後輪がスリップしな
いとデフロック、すなわち直結4WDにならず、特にモ
ータスポーツに適用した場合、走破性が低下したり、ア
クセル・ワークに応じた円滑な旋回性(回頭性)や操舵
安定性を得ることができない等の不都合が生じる。
【0010】また、後退走行時(リバース走行時)にお
いては、ワンウェイクラッチがロックされて直結4WD
となるため、旋回時には油圧クラッチの作動圧を弱くし
てタイトコーナーブレーキング現象を防止している。こ
のため、牽引時や、高負荷走行時に充分なトラクション
を得られない虞がある。
【0011】次に、トランスファーのベベルギヤ軸上に
前進用と後退用のワンウェイクラッチを配設した動力配
分装置の技術においては、上述の特公昭48−3971
号公報に記載の技術と同様に、タイヤの有効半径や重量
配分等によっては直進走行時に前輪と後輪の駆動系に内
部循環トルクが発生し、伝達効率や燃費性能が悪化する
原因となる。
【0012】また、モータスポーツ等に適用するには、
旋回時の回頭性が好ましくなく、コーナーイン時に旋回
のきっかけが掴めない等の不都合がある。
【0013】次に、実開昭61−81428号公報に記
載の技術においては、4WD走行時に、前輪と後輪との
間に回転差が生じたとき、ワンウェイクラッチにより自
動的に2輪駆動に切り換える機構であるため、場合によ
っては走破性の低下やトラクションの不足等が発生する
ことがある。
【0014】また、直進走行時には、上述の各技術と同
様に、タイヤ有効半径のばらつきやタイヤ空気圧のばら
つき、重量配分等によっては前後輪間に内部循環トルク
が発生し、伝達効率や燃費の低下を引き起こす原因とな
る。
【0015】次に、特開平3−217333号公報に記
載の技術においても、前後のタイヤの有効半径に差が生
じる等して前後輪の回転差の関係が前輪<後輪となる
と、ワンウェイクラッチが常時直結状態となり、上述の
各技術と同様に、前後輪間に内部循環トルクが発生し、
伝達効率や燃費の低下を引き起こす原因となる。
【0016】また、各タイヤの空気圧が著しく異なる場
合や有効半径の異なる前輪と後輪とを誤って装着した場
合等に連続走行をすると、駆動系の部材、例えばハイポ
イドギヤ等に損傷が生じる虞がある。
【0017】さらに、後退時にはワンウェイクラッチが
係合するため、旋回する際には前後輪の旋回半径の差か
らタイトコーナーブレーキング現象が生じてしまう。
【0018】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、スポーツ走行に相応しい旋回性能を有し、しかも伝
達効率やトラクション性能が高く、軽量且つコンパクト
な車両用4輪駆動装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、第1の発明による車両用4輪駆動装置は、変速機構
の出力軸から出力される動力を前輪駆動系と後輪駆動系
とに配分可能な動力配分装置と、上記動力配分装置を制
御する動力配分制御装置と、を備えた車両用4輪駆動装
置であって、上記動力配分装置を、上記出力軸に設けら
れ、上記前輪駆動系と上記後輪駆動系のうち一方の駆動
系と上記出力軸とを係合自在な第1のクラッチと、上記
出力軸に設けられ、他方の駆動系の回転速度が上記一方
の駆動系の回転速度よりも大きいときのみ動力伝達可能
なワンウェイクラッチを介して、上記一方の駆動系と上
記出力軸とを係合自在な第2のクラッチと、を備えると
ともに、上記出力軸と上記他方の駆動系とを直結して構
成し、上記動力配分制御装置は、少なくとも車両の走行
状態と路面状況に応じて、上記第1のクラッチと上記第
2のクラッチの係合を可変制御することを特徴とする。
【0020】また、第2の発明による車両用4輪駆動装
置は、上記第1の発明において、上記動力配分制御装置
は、少なくとも、前輪回転速度と、後輪回転速度と、エ
ンジン出力と、変速機構のギヤポジションと、転舵量
と、に基づいて、上記第1のクラッチと上記第2のクラ
ッチの係合を可変制御することを特徴とする。
【0021】また、第3の発明による車両用4輪駆動装
置は、上記第1または第2の発明において、上記動力配
分制御装置は、少なくとも、各車輪が予め設定した範囲
内で適正な状態での前進走行時には、上記第2のクラッ
チを係合制御するとともに、上記第1のクラッチを必要
に応じて係合制御することを特徴とする。
【0022】また、第4の発明による車両用4輪駆動装
置は、上記第1乃至第3の発明の何れかにおいて、上記
動力配分制御装置は、後退走行時には、上記第2のクラ
ッチを解放制御するとともに、上記第1のクラッチを必
要に応じてスリップ制御することを特徴とする。
【0023】また、第5の発明による車両用4輪駆動装
置は、上記第1乃至第4の発明の何れかにおいて、上記
動力配分制御装置は、各車輪が予め設定した範囲外の状
態となったとき、第2のクラッチを解放制御するととも
に、上記第1のクラッチを必要に応じてスリップ制御す
ることを特徴とする。
【0024】また、第6の発明による車両用4輪駆動装
置は、上記第1乃至第5の発明の何れかにおいて、上記
第1のクラッチと上記第2のクラッチは同一のクラッチ
ドラム内に連ねて配設された油圧多板式のクラッチであ
って、上記第1のクラッチを上記クラッチドラム内の一
端側に配設するとともに、上記第2のクラッチを同一ク
ラッチドラム内における上記第1のクラッチよりも他端
寄りに配設し、さらに、上記第1のクラッチに対応する
第1のピストンを上記クラッチドラム内の他端側に配設
して上記クラッチドラムと上記第1のピストンとの間に
該第1のピストンを作動させるための第1の油圧室を形
成するとともに、上記第2のクラッチに対応する第2の
ピストンを上記クラッチドラム内における上記第1のピ
ストンよりも一端寄りに配設して上記第1のピストンと
上記第2のピストンとの間に該第2のピストンを作動さ
せるための第2の油圧室を形成し、上記第1のピストン
の作動を上記第1のクラッチに伝達するためのプレッシ
ャピンを上記第2のクラッチを構成するドリブンプレー
ト及びリテーニングプレートを貫通して上記第1のクラ
ッチに臨ませるとともに、上記第2のピストンの作動を
上記第2のクラッチに伝達するためのプレッシャピンを
上記第2のクラッチに臨ませたことを特徴とする。
【0025】また、第7の発明による車両用4輪駆動装
置は、上記第1乃至第6の発明において、上記前輪駆動
系の終減速比と上記後輪駆動系の終減速比とを異なるギ
ヤ比に設定し、直進走行時には前輪回転速度が後輪回転
速度よりも大きくなるよう設定したことを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図面は本発明の実施の一形態に係
わり、図1は車両用4輪駆動装置の概略を示す平面図、
図2は4輪駆動車用手動変速機の要部を示すスケルトン
図、図3は動力配分装置の要部を示すスケルトン図、図
4は動力配分装置の要部断面図、図5はワンウェイクラ
ッチの要部断面図、図6は車両用4輪駆動装置の全体の
概略構成を示す説明図、図7は油圧制御装置の構成図、
図8は代表的な走行状態におけるクラッチの状態を示す
図表、である。
【0027】本車両用4輪駆動装置のドライブトレーン
について説明すると、図1の(a)に配置平面図を示す
ように、4輪駆動車用手動変速機1が車両前方に縦置き
配置されるエンジン10に一体的に接合されて、前輪3
に動力伝達すると共に、プロペラ軸4及びリヤディファ
レンシャル装置5等を介して後輪6に動力伝達するよう
に、或いは同図(b)に示すように、車両後方に縦置き
配置されるエンジン10に手動変速機1を接合して後輪
6に動力伝達すると共にプロペラ軸4及びフロントディ
ファレンシャル装置7等を介して前輪3に動力伝達する
ように構成されている。
【0028】ここで、本実施の形態では前者である車両
前方にエンジン10と共に手動変速機1を配置する場合
であって、また、前輪3側のファイナルギヤの終減速比
と後輪6側のファイナルギヤの終減速比とが等しく、且
つ、前後輪の有効半径が等しい場合を例に説明する。
【0029】図2において、上記手動変速機1について
説明すると、符号10は縦置きエンジンであり、縦置き
エンジン10に接合されてクラッチ20を収容するクラ
ッチケース12、このクラッチケース12の後方に一方
の駆動系を構成するフロントディファレンシャル装置3
0を収容するディファレンシャルハウジング13、この
ディファレンシャルハウジング13の後方に手動変速歯
車機構40を収容するメインケース14及びメインケー
ス14の後方に位置して動力配分装置50を収容するエ
クステンションケース15が順次接合されてトランスミ
ッションケース16を形成している。
【0030】縦置きエンジン10のクランク軸11がク
ラッチケース12内部のクラッチ20に連結し、クラッ
チ20に連結する入力軸21がメインケース14内部の
手動変速歯車機構40の出力軸41及びカウンタ軸42
にクランク軸11からの動力を伝動構成する。
【0031】そして手動変速歯車機構40で変速した動
力を入力軸21と同軸芯上に配置した出力軸41に出力
し、出力軸41からの出力をエクステンションケース1
5内部の動力配分装置50に入力し、動力配分装置50
によってフロントディファレンシャル装置30を介して
前輪3に伝動構成する一方、プロペラ軸4及び他方の駆
動系を構成するリヤディファレンシャル装置5等を介し
て後輪6に伝動構成される。
【0032】上記クラッチ20はエンジン10のクラン
ク軸11に一体的に結合されたフライホイール22、フ
ライホイール22に一体的に結合されたクラッチカバー
23及びこれらと一体に回転して入力軸21に沿って移
動自在なプレッシャプレート24からなる駆動側と、そ
の間にあって入力軸21に摺動自在にスプライン嵌合す
るクラッチディスク25の被動側とから成り、プレッシ
ャプレート24はばね力により常時クラッチディスク2
5をフライホイール22に圧着し、その摩擦力によりク
ランク軸11からの回転力を入力軸21に伝達する。
【0033】クラッチ20を切るときはレリーズフォー
ク(図示せず)によりレリーズベアリング27を押し込
み、プレッシャプレート24をフライホイール22から
離間することによって行われる。
【0034】入力軸21は前端がフライホイール22に
パイロットベアリングを介して、また後部がベアリング
を介してメインケース14に回転自在に支持され、入力
軸21の後端に設けられた入力ドライブギヤ29と手動
変速歯車機構40のカウンタ軸42の前端に設けたカウ
ンタドリブンギヤ43とを噛合することにより入力軸2
1から手動変速歯車機構40に伝動構成される。
【0035】手動変速歯車機構40は入力軸21と同一
軸芯上で前端が入力軸21の後端に回転自在に支持さ
れ、かつ後端がメインケース14に回転自在に支持され
る出力軸41及び、出力軸41の下方でかつ出力軸41
と平行配置されるカウンタ軸42を有し、カウンタ軸4
2はベアリングを介して前端及び後端が各々メインケー
ス14に回転自在に支持されている。
【0036】カウンタ軸42は、その軸芯に沿って貫通
する中空状であって前記カウンタドリブンギヤ43側か
ら順に3速ドライブギヤ44c、2速ドライブギヤ44
b、1速ドライブギヤ44a及びリバースドライブギヤ
44fが一体に形成され、さらに、リバースドライブギ
ヤ44fの後方には5速ドライブギヤ44eがスプライ
ン嵌合している。
【0037】一方、出力軸41には3速ドライブギヤ4
4c、2速ドライブギヤ44b、1速ドライブギヤ44
a及び5速ドライブギヤ44eに各々常時噛合する3速
ドリブンギヤ45c、2速ドリブンギヤ45b、1速ド
リブンギヤ45a及び5速ドリブンギヤ45eが各々二
−ドルベアリングを介して回転自在に装着され、更に1
速ドリブンギヤ45aと5速ドリブンギヤ45eとの間
にはニードルベアリングを介してリバースドリブンギヤ
45fが回転自在に装着されている。
【0038】ここでカウンタ軸42に設けられる各ドラ
イブギヤは1速ドライブギヤ44a、2速ドライブギヤ
44b、3速ドライブギヤ44c、5速ドライブギヤ4
4eの順で次第に大径に形成され、出力軸41上に設け
られる各ドリブンギヤは逆に5速ドリブンギヤ45e、
3速ドリブンギヤ45c、2速ドリブンギヤ45b、1
速ドリブンギヤ45aの順で次第に大径になるように形
成されている。
【0039】またリバースドライブギヤ44fはメイン
ケース14に設けられた壁部と軸受部との間に配置され
たアイドラ軸46に回転自在に軸支されるリバースアイ
ドラーギヤ46fに噛み合い、かつリバースアイドラー
ギヤ46fは出力軸41上に配設される上記リバースド
リブンギヤ45fと噛合し、リバースドライブギヤ44
fとリバースドリブンギヤ45fとを同回転方向に連動
するように構成されている。
【0040】出力軸41上における2速ドリブンギヤ4
5bと1速ドリブンギヤ45aとの間には、出力軸41
に回転自在に軸支される1速ドリブンギヤ45aと2速
ドリブンギヤ45bとを選択的に出力軸41に動力伝達
可能に連結する1、2速用の第1同期装置47が配置さ
れている。
【0041】そしてセレクタによりスリーブをニュート
ラル状態から後方へ移動させることにより第1同期装置
47を介して1速ドリブンギヤ45aが出力軸41の回
転に同期した後、出力軸41に動力伝達可能に連結して
入力軸21から入力ドライブギヤ29、カウンタドリブ
ンギヤ43を介してカウンタ軸42に入力された動力が
1速ドライブギヤ44a及び1速ドリブンギヤ45aの
歯数に従って1速段に相応して減速されて出力軸41
に、或いは逆に出力軸41から1速ドリブンギヤ45
a、1速ドライブギヤ44aを介してカウンタ軸42、
カウンタドリブンギヤ43、入力ドライブギヤ29を経
て入力軸21へ伝動構成される。またニュートラル状態
に復帰させることにより出力軸41と1速ドリブンギヤ
45aとの連結が解除される。一方第1同期装置47の
スリーブを前方へ移動することにより2速ドリブンギヤ
45bがカウンタ軸42と同期した後、出力軸41に連
結されて2速ドライブギヤ44b及び2速ドリブンギヤ
45bの歯数に相応した2速段が得られる。
【0042】入力軸21の後端に設けられる入力ドライ
ブギヤ29と3速ドリブンギヤ45cとの間には、3、
4速用の第2同期装置48が介装され、この第2同期装
置48のスリーブを後方へ移動させることにより3速ド
リブンギヤ45cが出力軸41の回転に同期した後、出
力軸41に動力伝達可能に連結して3速ドライブギヤ4
4c及び3速ドリブンギヤ45cの歯数に相応した3速
段が得られる。一方第2同期装置48のスリーブを前方
へ移動することにより入力軸21と出力軸41の回転が
同期した後、入力軸21と出力軸41が動力伝達可能に
連結して入力軸21と出力軸41とが直結状態の直結段
用噛み合い機構として機能して4速段が得られる。
【0043】更にリバースドリブンギヤ45fと5速ド
リブンギヤ45eとの間には、第3同期装置49が介装
され、この第3同期装置49のスリーブを後方に移動す
ることにより5速ドリブンギヤ45eが出力軸41の回
転に同期した後、出力軸41に動力伝達可能に連結して
5速ドライブギヤ44e及び5速ドリブンギヤ45eの
歯数に相応じた5速段が得られる。一方第3同期装置4
9のスリーブを前方に移動することによりリバースドリ
ブンギヤ45fが出力軸41の回転に同期した後、出力
軸41に動力伝達可能に連結して、リバースドリブンギ
ヤ45fとリバースドリブンギヤ45fがリバースアイ
ドラーギヤ46fを介して動力伝達可能に噛合する後退
段が得られる。
【0044】中空状に形成されるカウンタ軸42内に
は、フロントドライブ軸31が貫通し、フロントドライ
ブ軸31の前端にフロントディファレンシャル装置30
のファイナルギヤ、例えばハイポイドギヤ32と常時噛
み合うピニオン部31aが形成され、先端部はテーパベ
アリングを介在して、後端部はベアリングを介在して各
々メインケース14の前端及び後端に回転自在に軸支さ
れている。
【0045】次に、トランスミッションケース16の後
部、即ちエクステンションケース15内部の動力配分装
置50は、エクステンションケース15内に延長された
出力軸41と、この出力軸41と同軸上で回動自在なク
ラッチドラム51と、該クラッチドラム51内部に配設
され出力軸41とクラッチドラム51とを係合自在な第
1のクラッチ52と、出力軸41上に設けられたワンウ
ェイクラッチ53と、クラッチドラム51内部に第1の
クラッチ52と連なって配設されクラッチドラム51と
ワンウェイクラッチ53とを係合自在な第2のクラッチ
54とを備えて構成されている。
【0046】上記出力軸41はエクステンションケース
15の外部でプロペラシャフト4に連結されていて、該
プロペラシャフト4、リヤディファレンシャル装置5を
介して後輪6,6に動力を伝達するようになっている。
【0047】また、クラッチドラム51にはトランスフ
ァドライブギヤ51aが設けられ、このトランスファド
ライブギヤ51aはフロントドライブ軸31に設けられ
たトランスファドリブンギヤ31bに常時噛合されてい
る。そして、第1,第2のクラッチ52,54のうち少
なくともどちらか一方が係合されて動力が出力軸41か
らクラッチドラム51に配分されると、このクラッチド
ラム51に配分された動力はフロントドライブ軸31、
フロントディファレンシャル装置7を介して前輪3,3
に伝達されるようになっている。
【0048】ここで、上記ワンウェイクラッチ53は、
第2のクラッチ54の係合時において、出力軸41の回
転数がクラッチドラム51の回転数よりも大きいときロ
ックして出力軸41の動力をクラッチドラム51に伝達
し、出力軸41の回転数がクラッチドラム51の回転数
よりも小さいときフリーとなるものである。
【0049】次に、上記動力配分装置50の機構につい
て詳しく説明する。図4に示すように、第1のクラッチ
52は、クラッチドラム51内の後方寄り(図中右寄
り)に配設されるもので、複数のドライブプレート60
と複数のドリブンプレート61とが交互に重ね合わせて
配設され、さらに、ドリブンプレート61とラジアル方
向の形状が略同一なリテーニングプレート62が後端に
重ねて配設されて要部が構成されている。
【0050】より詳しく説明すると、出力軸41の外周
には第1のクラッチハブ63が固設されており、ドライ
ブプレート60は、内周が第1のクラッチハブ63の外
周にスプライン結合されて支持されている。
【0051】また、上記ドリブンプレート61及びリテ
ーニングプレート62は、外周がクラッチドラム51の
内周にスプライン結合されて支持されている。
【0052】なお、上記クラッチドラム51の内周には
スナップリング64が設けられており、このスナップリ
ング64にリテーニングプレート62が係止されること
により、第1のクラッチ52を構成する各プレートの後
方への移動が規制されるようになっている。
【0053】上記第2のクラッチ54は、クラッチドラ
ム51内で、上記第1のクラッチ52よりも前方寄り
(図4中左寄り)に配設されるもので、複数のドライブ
プレート65と複数のドリブンプレート66とが交互に
重ね合わせて配設され、さらに、ドリブンプレート66
とラジアル方向の形状が略同一なリテーニングプレート
67が後端に重ねて配設されて要部が構成されている。
【0054】より詳しく説明すると、上記出力軸41の
外周には、上記ワンウェイクラッチ53を介して第2の
クラッチハブ68が設けられており、ドライブプレート
65は、内周が第2のクラッチハブ68の外周にスプラ
イン結合されて支持されている。
【0055】また、上記ドリブンプレート66及びリテ
ーニングプレート67は、外周がクラッチドラム51の
内周にスプライン結合されて支持されている。
【0056】上記ワンウェイクラッチ53は、図5に示
すように、インナーレースとしての出力軸41とアウタ
ーレースとしての第2のクラッチハブ68との空間内に
配置された複数のスプラグ53aを備えて構成され、こ
のスプラグ53aにより、出力軸41の回転数が第2の
クラッチハブ68の回転数よりも大きいときロックし、
出力軸41の回転数が第2のクラッチハブ68の回転数
よりも小さいときフリーとなるものである。
【0057】なお、このワンウェイクラッチ53の側面
には軸受53bが設けられ、この軸受53bによって出
力軸41と第2のクラッチハブ68との間隔が一定に保
たれるようになっている。
【0058】ここで、上記第1,第2のクラッチ52,
54は本実施の形態においては油圧式の多板クラッチで
あり、従って、動力配分装置50は、さらに、クラッチ
ドラム51の内部前方寄りに、第1のクラッチ52を作
動させる第1のピストン70と、第2のクラッチ54を
作動させる第2のピストン71とを備えている。
【0059】具体的に説明すると、上記クラッチドラム
51の前方寄り位置には出力軸41を軸支するための円
筒形状の軸受部51bが後方に向かって突出形成されて
おり、上記第1のピストン70は、内縁部がシールリン
グを介して軸受部51bの外周に摺動自在に嵌合されて
いるとともに、外縁部がシールリングを介してクラッチ
ドラム51の内周に摺動自在に嵌合されている。
【0060】この第1のピストン70には外縁に沿って
後方に突出したリング部材70aが一体形成され、この
リング部材70aの端部には、第1のクラッチ52を押
圧自在な複数本(例えば4本)のプレッシャピン72a
を等分位置に備えたプレッシャリング72がベアリング
を介して相対回転自在に連設されている。
【0061】ここで、ドリブンプレート66及びリテー
ニングプレート67には、外周に沿った等分位置に、プ
レッシャピン72aに対応するスプライン切欠部(図示
せず)が設けられており、上記プレッシャピン72aは
このスプライン切欠部を貫通して第1のクラッチ52を
押圧するようになっている。
【0062】また、上記プレッシャピン72aの先端寄
りにはスナップリング73が設けられており、このスナ
ップリング73にリテーニングプレート67が係止され
ることによって第2のクラッチ54を構成する各プレー
トの後方への移動が規制されるようになっている。
【0063】上記第2のピストン71は、第1のピスト
ン70よりも後方で、内縁部がシールリングを介して軸
受部51bの外周に摺動自在に嵌合されているととも
に、外縁部がシールリングを介してリング部材70aの
内周に摺動自在に嵌合されている。
【0064】この第2のピストン71には、第2のクラ
ッチ54を押圧自在な複数本(例えば4本)のプレッシ
ャピン74aを等分位置に備えたプレッシャリング74
がベアリングを介して相対回転自在に連設されている。
【0065】なお、図中符号75はリターンスプリング
であり、このリターンスプリング75によって、第1,
第2のピストン70,71が前方に付勢されている。
【0066】上記クラッチドラム51と第1のピストン
70との間には第1の油圧室76が形成され、また、第
1のピストン70と第2のピストン71との間には第2
の油圧室77が形成されている。
【0067】そして、これら第1の油圧室76、第2の
油圧室77には、第1の作動油圧供給路78、第2の作
動油圧供給路79がそれぞれ連通され、後述する油圧制
御装置80により所要の作動油圧が各油圧室に供給され
るようになっている。
【0068】次に、上記各油圧室76,77に油圧を供
給する油圧制御装置80について、図7に基づき説明す
る。なお、上記第1,第2の油圧室76,77への制御
油圧の供給系は略同様であり、従って、以下、制御油圧
を第1の油圧供給路78を通じて第1の油圧室76に供
給する油圧供給系についてのみ説明する。
【0069】モータ82により駆動されるオイルポンプ
83の吐出圧がレギュレータ弁84で調圧され、所定の
作動油と作動油圧を生じ、作動油圧の油路85が、クラ
ッチ制御弁86,第1の油圧供給路78を介して第1の
油圧室76に連通されている。
【0070】また、上記油路85は、パイロット弁8
7,油路88によりデューティソレノイド弁89,上記
クラッチ制御弁86の制御側に連通されている。
【0071】そして、後述の動力配分制御装置90から
のデューティ信号がデューティソレノイド弁89に入力
されて、該デューティソレノイド弁89によりデューテ
ィ比に応じた所定のデューティ圧を生じ、このデューテ
ィ圧により上記クラッチ制御弁86を動作することで、
第1の油圧室76に供給するクラッチ油圧を制御し、油
圧多板クラッチから構成される第1のクラッチ52を作
動する。
【0072】尚、第2の油圧室77への制御油圧の供給
系についても同様に構成されている。
【0073】また、上記動力配分制御装置90は、マイ
クロコンピュータ等から構成され、図6に示すように、
少なくとも、前輪回転速度センサ91、後輪回転速度セ
ンサ92、スロットル開度センサ93、転舵角センサ9
4、エンジン回転速度センサ95、ギヤポジションセン
サ96等からの入力に基づいて走行状態や路面状況を検
出し、第1,第2のクラッチ52,54への制御油圧
を、例えば、予め設定されたマップ等からギヤポジショ
ン毎に検索して上記油圧制御装置80の各ソレノイド弁
に出力するようになっている。
【0074】ここで、上記前輪回転速度センサ91は、
例えば、フロントディファレンシャル装置30に設けら
れたスピードメータギヤ(図示せず)から前輪回転速度
を検出し、後輪回転速度センサ92は、例えば、エクス
テンションケース15に設けられ、出力軸41の回転数
から後輪回転速度を検出するようになっている。
【0075】また、スロットル開度センサ93とエンジ
ン回転速度センサ95は、エンジン10に設けられ、こ
れらに基づきエンジンからの出力信号を検出するように
なっている。
【0076】また、転舵角センサ94は、ステアリング
に設けられて転舵量を検出するようになっている。
【0077】また、ギヤポジションセンサ96は、手動
変速歯車機構40の図示しないギヤシャフト系に設けら
れているか、或いは、既存のセンサを利用して演算によ
り走行中のギヤポジションの位置を求めるようになって
いる。
【0078】上記構成による車両用4輪駆動装置の動力
配分装置50において、第1,第2のクラッチ52,5
4の各係合動作は以下のように行われる。
【0079】先ず、動力配分制御装置90からの信号に
基づき、油圧制御装置80から第1の油圧室76のみに
作動油圧が供給されると、この作動油圧によって第1の
ピストン70は後方に移動され、プレッシャピン72a
を介して第1のクラッチ52を押圧する。この際、第2
のピストン71も上記第1のピストン70に押圧されて
後方へ移動するが、プレッシャピン74aとスナップリ
ング73とが等ピッチで移動するため、第2のクラッチ
54は係合されないままの状態で後方に移動される。従
って、第1の油圧室76のみに作動油圧が供給された場
合には、第1のクラッチのみが係合される。
【0080】次に、動力配分制御装置90からの信号に
基づき、油圧制御装置80から第2の油圧室77のみに
作動油圧が供給されると、この作動油圧によって第2の
ピストン71は後方に移動され、プレッシャピン74a
を介して第2のクラッチ54を押圧する。これにより、
第2の油圧室77のみに作動油圧が供給された場合に
は、第2のクラッチ54のみが係合される。
【0081】次に、動力配分制御装置90からの信号に
基づき、油圧制御装置80から第1の油圧室76と第2
の油圧室77に作動油圧が供給されると、第1の油圧室
76に供給された作動油圧によって、第1のピストン7
0は後方に移動されてプレッシャピン72aを介して第
1のクラッチ52を押圧するとともに第2のピストン7
1を後方に移動させ、第2の油圧室77に供給された作
動油圧によって、第2のピストン71はさらに後方に移
動されてプレッシャピン74aを介して第2のクラッチ
54を押圧する。これにより、第1,第2の油圧室7
6,77に作動油圧が供給された場合には、第1,第2
のクラッチ52,54がともに係合される。
【0082】ここで、上述のように、第2のピストン7
1は、第1のピストン70が後方に移動されると、この
第1のピストン70と共に後方に移動されるものである
が、第2のクラッチ54の係合は第1のピストン70の
挙動に影響されることがない。
【0083】従って、上記構成による第2のクラッチ5
4は、クラッチドラム51が回動されている場合におい
ても、第1の油圧室76内の作動油にかかる遠心油圧の
影響を受けることがないため、クラッチドラム51の回
動時における遠心油圧の影響を最小限にとどめることが
でき、動作精度を高いレベルで維持することができる。
【0084】次に、代表的な走行状態における、上記構
成による動力配分装置50の作用について図8を参照し
て説明する。
【0085】先ず、前進走行時において、動力配分制御
装置90は、通常、第1のクラッチ52を解放し、第2
のクラッチ54を係合するよう制御する。
【0086】このような状態でアクセルがオンされた加
速走行時等には、ワンウェイクラッチ53はその特性上
ロックされる。
【0087】従って、手動変速歯車機構40から出力軸
41を介して出力される動力は、出力軸41に連結され
たプロペラシャフト4を介してリヤディファレンシャル
装置5に伝達されるとともに、ワンウェイクラッチ5
3,第2のクラッチ54,クラッチドラム51を介して
出力軸41から動力配分されてフロントディファレンシ
ャル装置30にも伝達される。
【0088】すなわち、アクセルがオンされた前進走行
時においては、動力配分装置50は、基本的には第2の
クラッチ54が係合し、さらにワンウェイクラッチ53
がロックして直結4WDとして機能し、出力軸41を介
して出力される動力は前後輪に配分される。
【0089】ところで、前後輪の有効半径に差が生じた
場合、前後の駆動系に内部循環トルクが発生し、エンジ
ン10の動力が各車輪に有効に伝達されず、動力伝達効
率や燃費に悪影響を及ぼすことがある。このような場
合、動力配分制御装置90は、第1のクラッチ52を解
放したままの状態で、各センサの入力に基づき、必要に
応じて第2のクラッチ54の係合をスリップ制御する。
【0090】一方、アクセルがオフされたコースティン
グ惰行時やブレーキ作動時等には、ワンウェイクラッチ
53は、その特性上フリーの状態になる。
【0091】従って、手動変速歯車機構40から出力軸
41を介して出力される動力は、出力軸41に連結され
たプロペラシャフト4を介してリヤディファレンシャル
装置5のみに伝達される。
【0092】すなわち、アクセルがオフされた前進走行
時においては、動力配分装置50は、基本的にはFRと
して機能し、出力軸41を介して出力される動力は後輪
6,6に伝達される。
【0093】ところで、下り坂をアクセルオフで走行す
る場合等においては、ワンウェイクラッチ53がフリー
となって動力配分装置50がFRとして機能するため、
車両挙動が好ましくない場合がある。特に、滑りやすい
路面の下り坂を走行する場合には顕著であり、このよう
な場合、動力配分制御装置90は、各センサの入力に基
づいて、必要に応じて第1のクラッチ52を係合させ、
前後の駆動系を拘束状態に置いて車両挙動を安定させ
る。
【0094】次に、前進走行時の旋回走行時において、
動力配分制御装置90は、第1のクラッチ52を解放
し、第2のクラッチ54を係合するよう制御する。
【0095】この旋回走行時において、前輪3,3が後
輪6,6との旋回半径の差によって速く回転すると、ワ
ンウェイクラッチ53はフリーとなり、動力配分装置5
0はFRとして機能する。そして、全ての動力が後輪
6,6に伝達されると各車輪がスリップすることが多く
なるが、動力伝達が行われている後輪6,6のスリップ
量が前輪3,3のスリップ量よりも多くなると、自動的
にワンウェイクラッチ53が係合して動力伝達装置50
が直結4WDとして機能する。
【0096】従って、動力伝達装置50は、旋回走行時
初期にワンウェイクラッチ53がフリーとなるFRとな
り旋回のきっかけを掴み、その後、直結4WDとなるの
で、十分な駆動力が得られるためスポーツ走行時やラリ
ー走行時に好ましい旋回性能を発揮する。
【0097】次に、後退走行時において、動力配分制御
装置90は、第2のクラッチ54を解放するよう制御す
るとともに、各センサの入力に応じて第1のクラッチ5
2をスリップ制御する。ここで、動力配分制御装置90
による第1のクラッチ52のスリップ制御は、各センサ
の入力に応じて行われるもので、直進時は締結度合いを
強化し、旋回時は締結度合いを緩和するものである。
【0098】このように第2のクラッチ54を解放、第
1のクラッチ52をスリップ制御することで、後退走行
時にワンウェイクラッチ53がロックされて後退旋回時
にタイトコーナーブレーキング現象が発生するのを回避
することができる。
【0099】なお、第1,第2のクラッチ52,54を
共に解放すれば、動力配分装置50はFR状態となる
が、路面摩擦係数が高い場合はこの状態に制御してもよ
い。
【0100】次に、タイヤ空気圧の低下等により、前後
輪の有効半径の差が予め設定した範囲よりの大きくなっ
た場合において、動力配分制御装置90は、各センサの
入力に応じて、第2のクラッチ54を解放制御し、第1
のクラッチ52を必要に応じてスリップ制御する。
【0101】すなわち、直結4WDは、悪路を走行する
場合には走破性を向上するものであるが、摩擦係数の高
い舗装路面等の走行時において前後輪の有効半径に大き
な差が生じた場合には内部循環トルクが発生して伝達効
率や燃費に悪影響を及ぼすため、第2のクラッチ54を
解放制御し、第1のクラッチ52を必要に応じてスリッ
プ制御して上記問題を回避する。
【0102】このように、本実施の形態による車両用4
輪駆動装置は、出力軸41を後輪6側へ直結して動力伝
達可能に構成するとともに、前輪3側には第1のクラッ
チ52或いはワンウェイクラッチ53及び第2のクラッ
チ54を介して動力配分可能な構成としたので、構造を
簡素化することができ、軽量且つコンパクトな動力配分
装置50を提供することができる。
【0103】さらに、上記車両用4輪駆動装置の動力配
分装置50は、単一のクラッチドラム51内に、第1の
クラッチ52、ワンウェイクラッチ53,第2のクラッ
チ54を配設して構成されたものなので、構造を簡素化
することができ、軽量且つコンパクトな動力配分装置5
0を提供することができる。
【0104】また、上記車両用4輪駆動装置の動力配分
装置50は、旋回走行時に、第1のクラッチ52を解放
状態とし、第2のクラッチ54を係合状態とし、ワンウ
ェイクラッチ53の作用によって、旋回走行時初期にF
Rとして機能した後、4WDとして機能するので回頭性
を著しく向上することができる。
【0105】特に、滑りやすい路面をアクセルを踏み込
みながら旋回する場合には、旋回初期にFRとなり、後
輪がスリップして前輪と同じ回転数になると瞬時に4W
Dとなって駆動力を確実に前後輪に伝達することができ
るため、高レベルの走行安定性を得ることができる。
【0106】また、アクセルをオンした前進走行時にお
いて、第2のクラッチ54を係合するとワンウェイクラ
ッチ53の特性上ロックして直結4WD走行時となる
が、前後輪の有効半径の変化等によって内部循環トルク
が発生した場合には、走行状態に応じて第2のクラッチ
54をスリップ制御することにより、動力損失を低減す
ることができ、燃費性能が良好なフルタイム4WDの動
力配分装置を提供することができる。
【0107】また、アクセルをオフした前進走行時にお
いては、通常、第2のクラッチ54が係合されている場
合においてもワンウェイクッチ53が特性上フリーとな
りFR走行となるが、走行状態や路面状態等に応じて第
1のクラッチ52を係合することにより、前後輪間の動
力配分を制御して4WD走行を行うことができる。
【0108】また、後退走行時においては、第2のクラ
ッチ54を解放して、第1のクラッチ52を必要に応じ
て制御することにより、4WD走行を実現すると共に、
旋回時のタイトコーナーブレーキング現象を防止するこ
とができる。
【0109】なお、本実施の形態においては、第1のク
ラッチ52を油圧多板クラッチによって構成した例を示
したが、本発明はこれに限るものではなく、第1のクラ
ッチ52を、機械式のクラッチ、粘性式のクラッチ、或
いは、電磁式のクラッチ等で構成してもよい。
【0110】また、本実施の形態においては、動力配分
装置50を手動変速機1に適用した車両用4輪駆動装置
についての一例を示したが、本発明はこれに限るもので
はなく、例えば、動力配分装置を自動変速機や無断変速
機に適用して車両用4輪駆動装置を構成しても良い。
【0111】また、本実施の形態においては、車両前方
にエンジン10と共に手動変速機1を配置する場合であ
って、また、前輪3側のファイナルギヤの終減速比と後
輪6側のファイナルギヤの終減速比とが等しく、且つ、
前後輪の有効半径が等しい場合について説明したが、本
発明はこれに限るものではなく、例えば、車両後方にエ
ンジンと共に手動変速機を配置することも可能であり、
また、予め前輪側と後輪側との終減速比を異なるものに
設定することも可能であり、さらに、前輪と後輪の有効
半径を異なるものに設定することも可能である。
【0112】ここで、例えば、前輪側の終減速比と後輪
側の終減速比とに予め所定の差を設けて、直進走行する
際には常時、車輪の回転数が前輪>後輪の関係を保つよ
うにドライブトレーンを構成することにより、タイヤ径
のばらつきを考慮して確実に上述の4WD機能を発揮で
きる車両用4輪駆動装置を提供することができる。
【0113】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、第1のクラッチ52とワンウェイクラッチ
53を介する第2のクラッチ54とから動力配分装置5
0を構成するため、軽量且つコンパクトな車両用4輪駆
動装置を提供することができる。
【0114】請求項2記載の発明によれば、第1のクラ
ッチ52及び第2のクラッチ54は、各運転状況や路面
状態により動力配分制御装置に制御されることによっ
て、請求項1記載の発明の効果に加え、スポーツ走行に
相応しい旋回性能を有し、さらに、伝達効率やトラクシ
ョン性能を高く維持することができる。
【0115】請求項3記載の発明によれば、請求項1、
2記載の発明の効果に加え、滑りやすい路面の下り坂を
走行する場合に第1のクラッチを必要に応じて係合して
直結4WDとすることで、車両挙動を安定することがで
きる。
【0116】請求項4記載の発明によれば、請求項1乃
至請求項3記載の発明の効果に加え、後退走行時に第2
のクラッチを解放し、第1のクラッチを必要に応じてス
リップ制御することで、後退旋回時にタイトコーナブレ
ーキング現象が発生するのを回避することができる。
【0117】請求項5記載の発明によれば、請求項1乃
至請求項4記載の発明の効果に加え、摩擦係数の高い舗
装路面等の走行時において前後輪の有効半径に大きな差
が生じた場合には、第2のクラッチを解放制御し、第1
のクラッチをスリップ制御することで、内部循環トルク
が発生して伝達効率や燃費に悪影響を及ぼすのを回避す
ることができる。
【0118】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
乃至請求項5記載の発明の効果に加え、構造を簡素化す
ることができ、軽量且つコンパクトな動力配分装置を提
供することができる。
【0119】請求項7記載の発明によれば、直進走行時
に前輪回転速度が後輪回転速度よりも大きくなるように
設定されているため、タイヤ径のばらつきを考慮して確
実に請求項1乃至請求項6記載の発明の効果を発揮する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用4輪駆動装置の概略を示す平面図
【図2】4輪駆動車用手動変速機の要部を示すスケルト
ン図
【図3】動力配分装置の要部を示すスケルトン図
【図4】動力配分装置の要部断面図
【図5】ワンウェイクラッチの要部断面図
【図6】車両用4輪駆動装置の全体の概略構成を示す説
明図
【図7】油圧制御装置の構成図
【図8】代表的な走行状態におけるクラッチの状態を示
す図表
【符号の説明】
3 … 前輪 4 … プロペラ軸(他方の駆動系) 5 … リヤディファレンシャル装置(他方の駆動
系) 6 … 後輪 7 … フロントディファレンシャル装置(一方の
駆動系) 41 … 出力軸 42 … カウンタ軸(他方の駆動系) 50 … 動力配分装置 52 … 第1のクラッチ 53 … ワンウェイクラッチ 54 … 第2のクラッチ 90 … 動力配分制御装置 91 … 前輪回転速度センサ 92 … 後輪回転速度センサ 93 … スロットル開度センサ 94 … 転舵角センサ 95 … エンジン回転速度センサ 96 … ギヤポジションセンサ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変速機構の出力軸から出力される動力を
    前輪駆動系と後輪駆動系とに配分可能な動力配分装置
    と、 上記動力配分装置を制御する動力配分制御装置と、を備
    えた車両用4輪駆動装置であって、 上記動力配分装置を、 上記出力軸に設けられ、上記前輪駆動系と上記後輪駆動
    系のうち一方の駆動系と上記出力軸とを係合自在な第1
    のクラッチと、 上記出力軸に設けられ、他方の駆動系の回転速度が上記
    一方の駆動系の回転速度よりも大きいときのみ動力伝達
    可能なワンウェイクラッチを介して、上記一方の駆動系
    と上記出力軸とを係合自在な第2のクラッチと、を備え
    るとともに、 上記出力軸と上記他方の駆動系とを直結して構成し、 上記動力配分制御装置は、少なくとも車両の走行状態と
    路面状況に応じて、上記第1のクラッチと上記第2のク
    ラッチの係合を可変制御することを特徴とする車両用4
    輪駆動装置。
  2. 【請求項2】 上記動力配分制御装置は、少なくとも、
    前輪回転速度と、後輪回転速度と、エンジン出力と、変
    速機構のギヤポジションと、転舵量と、に基づいて、上
    記第1のクラッチと上記第2のクラッチの係合を可変制
    御することを特徴とする請求項1に記載の車両用4輪駆
    動装置。
  3. 【請求項3】 上記動力配分制御装置は、少なくとも、
    各車輪が予め設定した範囲内で適正な状態での前進走行
    時には、上記第2のクラッチを係合制御するとともに、
    上記第1のクラッチを必要に応じて係合制御することを
    特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用4輪
    駆動装置。
  4. 【請求項4】 上記動力配分制御装置は、後退走行時に
    は、上記第2のクラッチを解放制御するとともに、上記
    第1のクラッチを必要に応じてスリップ制御することを
    特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の車両
    用4輪駆動装置。
  5. 【請求項5】 上記動力配分制御装置は、各車輪が予め
    設定した範囲外の状態となったとき、第2のクラッチを
    解放制御するとともに、上記第1のクラッチを必要に応
    じてスリップ制御することを特徴とする請求項1乃至請
    求項4の何れかに記載の車両用4輪駆動装置。
  6. 【請求項6】 上記第1のクラッチと上記第2のクラッ
    チは同一のクラッチドラム内に連ねて配設された油圧多
    板式のクラッチであって、上記第1のクラッチを上記ク
    ラッチドラム内の一端側に配設するとともに、上記第2
    のクラッチを同一クラッチドラム内における上記第1の
    クラッチよりも他端寄りに配設し、さらに、上記第1の
    クラッチに対応する第1のピストンを上記クラッチドラ
    ム内の他端側に配設して上記クラッチドラムと上記第1
    のピストンとの間に該第1のピストンを作動させるため
    の第1の油圧室を形成するとともに、上記第2のクラッ
    チに対応する第2のピストンを上記クラッチドラム内に
    おける上記第1のピストンよりも一端寄りに配設して上
    記第1のピストンと上記第2のピストンとの間に該第2
    のピストンを作動させるための第2の油圧室を形成し、
    上記第1のピストンの作動を上記第1のクラッチに伝達
    するためのプレッシャピンを上記第2のクラッチを構成
    するドリブンプレート及びリテーニングプレートを貫通
    して上記第1のクラッチに臨ませるとともに、上記第2
    のピストンの作動を上記第2のクラッチに伝達するため
    のプレッシャピンを上記第2のクラッチに臨ませたこと
    を特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載の車
    両用4輪駆動装置。
  7. 【請求項7】 上記前輪駆動系の終減速比と上記後輪駆
    動系の終減速比とを異なるギヤ比に設定し、直進走行時
    には前輪回転速度が後輪回転速度よりも大きくなるよう
    設定したことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れ
    かに記載の車両用4輪駆動装置。
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