JP2000142052A - 自動車のロアアーム - Google Patents

自動車のロアアーム

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JP2000142052A
JP2000142052A JP10319695A JP31969598A JP2000142052A JP 2000142052 A JP2000142052 A JP 2000142052A JP 10319695 A JP10319695 A JP 10319695A JP 31969598 A JP31969598 A JP 31969598A JP 2000142052 A JP2000142052 A JP 2000142052A
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JP
Japan
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mounting portion
lower arm
stabilizer
cross
vehicle
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Pending
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JP10319695A
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English (en)
Inventor
Tomoyuki Suzuki
智之 鈴木
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車のサスペンション部に大きな荷重がか
かっても破損しにくいロアアームを提供すること。 【解決手段】 ロアアーム本体1のホイール側取付部2
と車体側取付部3との間にスタビライザー取付部4を設
け、ロアアーム本体1のホイール側取付部2とスタビラ
イザー取付部4間のショートアーム11の横断面を横長
四角形状とし、スタビライザー取付部4と車体側取付部
3間にわたるロングアーム12の横断面のうち、スタビ
ライザー取付部4側を縦長四角形状とし、車体側取付部
3側を十字形状としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のホイール
と車体を懸架するサスペンションの自動車のロアアーム
に関する。
【0002】
【従来の技術】図8及び図9は、自動車のサスペンショ
ン部を示している。ドライブシャフト52に連結してい
る前輪50は、ドライブシャフト52を嵌入するステア
リングナックル67を介して、その下側でロアアーム6
0の一端に連結され、上側ではショックアブソーバ51
により車体64側に連結されている。図8に示すよう
に、ステアリングナックル67にはアーム54が設けら
れており、このアーム54はタイロッド61を連結して
いる。
【0003】このようなサスペンション構造では、走行
路面の凹凸による振動をショックアブソーバ51で吸収
する一方、前輪50のショックアブソーバ51のストロ
ークに伴うスイングをロアアーム60で支持し、さらに
前輪50の操舵をタイロッド61にて行っている。ま
た、このサスペンション構造では、ロール剛性を高める
ためスタビライザー53が配設されている。スタビライ
ザー53はロアアーム60に配設した孔にブッシュ55
を介して取付けられ、スタビライザー53は、車両の前
側において、ブラケット62を介してボディ64に取付
けられている。
【0004】以上がサスペンションに関連する構造と機
能であるが、ロアアーム60についてさらに詳細な説明
をする。図10は、ロアアーム60の全体形状を示す斜
視図である。このロアアーム60は、鋳造製であり一端
にホイール側取付部58、他端に車体側取付部56を設
けそれらの間にスタビライザー取付部57を設けてい
る。ホイール側取付部58とスタビライザー取付部57
間の横断面は横長四角形状であり、スタビライザー取付
部57と車体側取付部56間の横断面はHを横にした形
状である(以下、単にH断面とする)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ロアアーム60には、
制動力、横方向、上下方向などの様々な荷重が加わる
が、その中でも特に正面衝突時に荷重が大きく負荷す
る。この理由は、ロアアーム60のスタビライザー用取
付部57部にスタビライザー53からの荷重が入力する
からである。上記したようにロアアーム60のスタビラ
イザー取付部57と車体側取付部56間の断面は、H形
状であり周知のように断面の形状が極端に変化する場合
は、変化する部分に応力が集中する。したがって、最大
荷重がかかるのは図10に示すスタビライザー用取付部
57の近傍であり、特に矢視Aの箇所である。本発明は
上記課題に鑑みてなされたもので、大きな荷重がかかっ
ても破損しにくい自動車のロアアームを提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を効果的に達成
するために本発明は、ロアアーム本体のホイール側取付
部と車体側取付部との間にスタビライザー取付部を設け
た自動車のロアアームにおいて、上記ロアアーム本体の
ホイール側取付部及び上記スタビライザー取付部間に位
置する横断面を横長四角形状とし、上記スタビライザー
取付部及び車体側取付部間に位置する横断面のうちスタ
ビライザー取付部側を縦長四角形状とし、車体側取付部
側を十字形状とした。また本発明は、ロアアーム本体の
ホイール側取付部と車体側取付部との間にスタビライザ
ー取付部を設けた自動車のロアアームにおいて、上記ロ
アアーム本体のホイール側取付部及び上記スタビライザ
ー取付部間に位置する横断面を横長楕円形状とし、上記
スタビライザー取付部及び車体側取付部間に位置する横
断面のうちスタビライザー取付部側を縦長楕円形状と
し、車体側取付部側を横長楕円形状とした。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
自動車のロアアームについて、図面を参照しながら説明
する。なお、サスペンション部におけるロアアームの配
置は、従来例と同じであるのでその詳細な説明は省略す
る。図1〜図3は、自動車のサスペンション部に配設さ
れるロアアーム本体1を示し、図1は斜視図であり、図
2は平面図であり、図3は側面図である。本発明に係る
ロアアーム本体1は、鋳鉄製であり例えば球状黒煙鋳鉄
品の一つであるFCD材を用いることができる。ロアア
ーム本体1は、図2に示すように平面視において、長手
方向軸に対してほぼ対称形である。そして、一端にホイ
ール側取付部2を設け、他端に車体側取付部3を設け、
ホイール側取付部2と車体側取付部3の間にはスタビラ
イザー取付部4を設けている。
【0008】ロアアーム本体1のホイール側取付部2
は、円板形状でありその中心部にボウルスタッド6の取
付孔7を形成し、円板面が水平方向に向けられている。
スタビライザー取付部4は、ホイール側取付部2よりに
設けられ、図4に示すように、軸を水平方向に向けたス
タビライザーのボス挿入孔9を設けている。ロアアーム
本体1の車体側取付部3は、軸を水平方向に向けた孔1
3を設け、該孔13にはブッシュ10が嵌入される。な
お、図3中の8はダストシールである。
【0009】ホイール側取付部2とスタビライザー取付
部4間にわたるショートアーム11の横断面は、図5に
示すように、横長四角形状であり、下角部に多少の丸味
rを設けている。スタビライザー取付部4と車体側取付
部3間にわたるロングアーム12は、スタビライザー取
付部4側の横断面が、図6に示すように縦長形状であ
る。図3に示すように、ロングアーム12の上下面は車
体側取付部3に向かって高さが小さくなる傾斜部14を
有しているので、該傾斜部14の断面形状は、車体側取
付部3に向けて縦より横の割合が大きくなる。
【0010】また、ロングアーム12の車体側取付部3
側の横断面は、図7に示すように、上下部にリブ15,
16を設けた十字形状であり、傾斜部14で、徐々にリ
ブ15,16の高さが大きくなり、傾斜部14の傾斜が
なくなる部位でリブの高さが等しくなる。そして、車体
側取付部3側に形成した傾斜部17で、リブ15,16
の厚さが徐々に薄くなるようにしている。そして、図2
に示すように、ロングアーム12の車体側取付部3の両
側部に円弧状の凹み18を設けている。なお、本実施の
形態では、ロアアーム本体1の実寸は、ホイール側取付
部2の中心から車体側取付部3の中心までの長さは28
4mmであり、スタビライザー取付部4の中心から車体
側取付部3の中心までの長さは206mmであり、図5
に示すショートアーム11の幅は36mmであり、図6
に示す縦長断面の幅は27mmである。
【0011】上記したように、従来品のロアアーム本体
では、断面がH形であるため、前方からの荷重を受けた
場合に、スタビライザー取付部57の近傍のリブに応力
が集中する。本実施の形態のロアアーム本体1は、スタ
ビライザー取付部4の近傍のリブを廃止し、断面を四角
形状にすることで応力を分散させてそれらが均等にかか
るようにしている。また、車体側取付部3側にも応力の
集中が見られるが、円弧状の凹み18を設けた可変十字
断面としてロングアーム12の変形を持たせる柔構造と
し、運動エネルギーを緩和できる。この可変十字断面に
ついては、リブ15,16の高さを調整することで、チ
ューニングが行いやすい。また、十字断面構造及び凹み
18を設けることにより、ロアアーム本体1の軽量化が
可能となり、ばね下重量軽減による操縦安定性の向上が
図れる。道路の凹凸などによる上下荷重時については、
下角部に応力が集中するが、ショートアーム11の上角
部よりも下角部に大きな丸味rを持たせることで、応力
を分散することができる。
【0012】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、勿論、本発明はこれに限定されることなく本発明
の技術的思想に基いて種々の変形及び変更が可能であ
る。例えば、上記ロアアーム本体1のショートアーム1
1の断面を横長楕円とし、ロングアーム12に設けた傾
斜部14を有する部分を縦長楕円とし、リブ15,16
を設けた部位を横長楕円形状にしてもよい。リブを立て
ない形状であるため応力集中がしにくく、鋳造時におい
ても湯流れに有利であり、リブよりも構造欠陥の発生も
少ない。
【0013】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のロアアーム
によれば、スタビライザー取付部の近傍の断面を四角形
状にすることで、前方からの荷重が負荷したときに応力
を分散させてそれらが均等にかかるようになる。車体側
取付部側は、円弧状の凹みを設けた可変十字断面として
変形を持たせる柔構造としたので、運動エネルギーを緩
和できる。また、ロアアーム本体の軽量化が可能とな
り、ばね下重量軽減による操縦安定性の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による自動車のロアアーム
本体の斜視図である。
【図2】図1のロアアーム本体の平面図である。
【図3】図1のロアアーム本体の側面図である。
【図4】図3のX−X線方向の断面図である。
【図5】図3のY−Y線方向の断面図である。
【図6】図3のZ−Z線方向の断面図である。
【図7】図3のW−W線方向の断面図である。
【図8】従来のロアアームを用いているサスペンション
の構造を示す平面図である。
【図9】従来のロアアームを用いているサスペンション
の構造を示す正面図である。
【図10】従来のロアアームの拡大図である。
【符号の説明】
1 ロアアーム本体 2 ホイール側取付部 3 車体側取付部 4 スタビライザー取付部 11 ショートアーム 12 ロングアーム 14,17 傾斜部 15,16 リブ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロアアーム本体のホイール側取付部と車
    体側取付部との間にスタビライザー取付部を設けた自動
    車のロアアームにおいて、上記ロアアーム本体のホイー
    ル側取付部及び上記スタビライザー取付部間に位置する
    横断面をほぼ横長四角形状とし、上記スタビライザー取
    付部及び車体側取付部間に位置する横断面のうちスタビ
    ライザー取付部側をほぼ縦長四角形状とし、車体側取付
    部側をほぼ十字形状としたことを特徴とする自動車のロ
    アアーム。
  2. 【請求項2】 上記車体側取付部側の横断面が十字形状
    である部分の両側面を、円弧状に凹ませて形成したこと
    を特徴とする請求項1に記載の自動車のロアアーム。
  3. 【請求項3】 上記ホイール側取付部及び車体側取付部
    間に位置する上記ロアアーム本体の横断面が横長四角形
    状である部分の両下角部のそれぞれに、丸味を形成した
    ことを特徴とする請求項1に記載の自動車のロアアー
    ム。
  4. 【請求項4】 ロアアーム本体のホイール側取付部と車
    体側取付部との間にスタビライザー取付部を設けた自動
    車のロアアームにおいて、上記ロアアーム本体のホイー
    ル側取付部及び上記スタビライザー取付部間に位置する
    横断面を横長楕円形状とし、上記スタビライザー取付部
    及び車体側取付部間に位置する横断面のうちスタビライ
    ザー取付部側を縦長楕円形状とし、車体側取付部側を横
    長楕円形状としたことを特徴とする自動車のロアアー
    ム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180090877A (ko) 2015-12-09 2018-08-13 신닛테츠스미킨 카부시키카이샤 컨트롤 아암

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20180090877A (ko) 2015-12-09 2018-08-13 신닛테츠스미킨 카부시키카이샤 컨트롤 아암
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