JP2000141635A - インクジェットヘッド - Google Patents

インクジェットヘッド

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JP2000141635A
JP2000141635A JP31321198A JP31321198A JP2000141635A JP 2000141635 A JP2000141635 A JP 2000141635A JP 31321198 A JP31321198 A JP 31321198A JP 31321198 A JP31321198 A JP 31321198A JP 2000141635 A JP2000141635 A JP 2000141635A
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Japan
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memory alloy
shape memory
film
oxide film
jet head
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JP31321198A
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English (en)
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Masami Asano
雅己 浅野
Yasuhisa Fujii
泰久 藤井
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 形状記憶合金を使用したインクジェットヘッ
ドにおいて、高精度の加工が行いやすく、比較的容易に
製造することができるインクジェットヘッドを提供す
る。 【解決手段】 インク液滴を吐出させるノズル11と、
ノズル11に連通する加圧室12と、加圧室12の壁面
の一部に設けられ、圧縮応力を生じる薄膜21に形状記
憶合金22を積層してなる加圧振動手段20と、形状記
憶合金22を加熱する加熱手段と、を有することを特徴
とするインクジェットヘッド。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録装置に用いられるインクジェットヘッドに係り、特
に、形状記憶合金を用いたインクジェットヘッドに関す
る。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置は、記録時の騒
音が極めて小さいこと、高速印字が可能であること、イ
ンクの自由度が高く安価な普通紙を使用できることなど
多くの利点を有する。この中でも記録の必要な時にのみ
インク液滴を吐出する、いわゆるインク・オン・デマン
ド方式が、記録に不要なインク液滴の回収を必要としな
いため、現在主流となってきている。
【0003】このようなインク・オン・デマンド方式の
インクジェットヘッドとして、例えば特開平6−918
65号公報には、インク液滴を吐出させるための加圧振
動手段として形状記憶合金を用いたものが開示されてい
る。
【0004】形状記憶合金は、加熱したときにオーステ
ナイト変態によりマルテンサイト相で起こした形状変形
を元に戻そうとする大きな力が発生するため、これをア
クチュエータとして用いた際には、ごく小さい形状のも
のであっても大きな力を得ることができる利点がある。
したがって、形状記憶合金を用いたアクチュエータをイ
ンクジェットヘッドの加圧振動手段として採用すること
は、インクジェットヘッドの小型化、高密度化に適した
ものの一つである。
【0005】しかしながら、形状記憶合金は、冷却過程
でマルテンサイト変態を起こすときには、変形せず、力
も発生しない。したがって、加圧振動手段として形状記
憶合金を使うには、加熱過程により生じた変形を元に戻
す力が必要になる。上記公報に記載されたものでは、リ
ン青銅やステンレスの薄板を形状記憶合金に沿わせて配
置することにより、これら薄板のバネ力を利用して、形
状記憶合金が加熱過程において変形したものを元に戻す
ようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、インクジェ
ットヘッドの加工には、ミクロンオーダでの加工精度が
要求されるため、上記公報のごとく、形状記憶合金を元
に戻すためのバイアスバネとしてリン青銅やステンレス
などの薄板を使用した場合、これらリン青銅やステンレ
スなどをミクロンオーダの精度で加工すること自体非常
に難しく、その製造が極めて困難であるといった問題が
ある。特にインクジェットヘッドは、ノズルの数が数千
に及ぶものがあり、その様なインクジェットヘッドでは
一つ一つの振動手段の大きさ、すなわち、形状記憶合金
と、これに対応するバイアスバネの大きさが数μm程度
から、ものによっては1μm以下となるものもあるた
め、その加工が非常に難しく、採用する製造方法によっ
ては、インクジェットヘッドの値段にも大きく影響する
ことになる。
【0007】そこで、本発明の目的は、形状記憶合金を
使用したインクジェットヘッドにおいて、高精度の加工
が行いやすく、比較的容易に製造することができるイン
クジェットヘッドを提供することである。
【0008】
【解決を解決するための手段】本発明の目的は、下記す
る手段により達成される。
【0009】(1)インク液滴を吐出させるノズルと、
前記ノズルに連通する加圧室と、前記加圧室の壁面の一
部に設けられ、圧縮応力を生じる薄膜に形状記憶合金を
積層してなる加圧振動手段と、前記形状記憶合金を加熱
する加熱手段と、を有することを特徴とするインクジェ
ットヘッド。
【0010】(2)前記圧縮応力を生じる薄膜は、シリ
コン酸化膜であることを特徴とするインクジェットヘッ
ド。
【0011】(3)前記加熱手段は、前記形状記憶合金
に直接電流を流すことにより自己発熱させるものである
ことを特徴とするインクジェットヘッド。
【0012】(4)前記加熱手段は、前記形状記憶合金
の上部に位置するヒータ線であることを特徴とするイン
クジェットヘッド。
【0013】(5)前記加熱手段は、前記形状記憶合金
にレーザ光を照射するレーザ光照射手段であることを特
徴とするインクジェットヘッド。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、実施形態を例示
することによって具体的に説明する。
【0015】《実施形態1》図1は、本実施形態1のイ
ンクジェットヘッドを示す斜視図であり、図2は、図1
に示したA−A線における断面図であり、図3は同じく
B−B線に沿う断面図である。なお、図1においては、
後に詳細に説明するように、このインクジェットヘッド
の主要な部分の構成が分かりやすいように、最上層の保
護膜を省略した。
【0016】図示するインクジェットヘッド1は、イン
ク液滴が吐出される複数のノズル11と、ノズル11か
らインク液滴を吐出させるために、その内圧を可変する
ための加圧振動手段20を備え各ノズル11ごとに分離
して設けられている加圧室12と、加圧室12へインク
を供給するためにインクを蓄えておく共通インク室13
と、共通インク室13内のインクを各加圧室12へ導く
インレット14と、加圧振動手段20に設けられている
後述する形状記憶合金22に電力を供給する共通配線1
5および個別配線16と、インクジェットヘッド1の図
示上部全面を覆う保護膜(パシベーション)17と、が
設けられている。
【0017】このインクジェットヘッド1は、その製造
方法上、加圧室12、共通インク室13および加圧振動
手段20が形成されている第1基板10と、ノズル11
およびインレット14が形成されている第2基板30に
よって構成されている。また、共通インク室13には、
インクジェットヘッド1をプリンタに装備した際にプリ
ンタに設けられているインクタンクからインクを供給す
るための開口部(不図示)が設けられている。
【0018】加圧振動手段20は、各加圧室12に共通
して、その壁面の一部(図示上部壁面)を構成するシリ
コン酸化膜(以下単に酸化膜と称する)21と、各加圧
室12ごとに分離して、酸化膜21上に設けられている
形状記憶合金22よりなる。なお、酸化膜21は、共通
インク室13の壁面の一部(図示上部壁面)にもなって
いる。
【0019】この加圧振動手段20の機能および動作に
ついて説明する。
【0020】加圧振動手段20は、1つの加圧室12に
ついて見た場合、前記したように、酸化膜21の図示上
部に形状記憶合金22が積層されたものである。ここ
で、酸化膜21の働きは、形状記憶合金22に対して、
形状記憶合金22が加熱されることにより記憶された形
状となった後、室温に戻したときに、加熱される前の状
態に戻すためのバイアスバネとして機能するものであ
る。
【0021】本実施形態においては、形状記憶合金22
に平面形状を記憶させておき、一方、室温時には、図2
に示したように、図示上部に凸に出ている形状となるよ
うにしている。そして、形状記憶合金22は加熱される
ことでオーステナイト変態が生じ、図4に示すように、
平面形状となる。この平面形状になるときに加圧室12
内部が加圧されるので、ノズル11からインク液滴が吐
出する。その後、形状記憶合金22が冷却されるとマル
テンサイト変態を起こす。このとき形状記憶合金22だ
けでは形状変形は起きないが、酸化膜21がバイアスバ
ネとして作用することで、元の上に凸になった状態に戻
る。
【0022】この酸化膜21がバイアスバネとして働く
理由について説明する。酸化膜は、シリコン基板上に形
成されると、シリコン基板に対して圧縮応力をもった層
となる。特にシリコンを熱酸化して成膜した酸化膜はシ
リコン内に酸素原子が入り込み酸化ケイ素となるので、
シリコン基板に対して大きな圧縮応力を示す。そして、
酸化膜下のシリコン基板の一部を、後に詳細に説明する
製造工程のように、異方性エッチングにより除去するこ
とで、酸化膜の層は、シリコン基板によって圧縮された
状態から解放されて広がろうとするため、上に凸の状態
となる。
【0023】そして、酸化膜は、この上に凸となった状
態、すなわち、圧縮応力が解放された状態を保とうとす
るため、形状記憶合金が加熱されて、その変形力により
平面形状となった後、形状記憶合金が冷えてその変形力
がなくなると、上に凸の状態に戻すバイアスバネとして
作用するのである。
【0024】このバイアスバネとして作用する力は、上
記したように酸化膜の圧縮応力が解放される力であり、
したがって、圧縮応力そのものと略同じ力となる。ちな
みに酸化膜の圧縮応力は2.36×108 Paであり、
これがバイアスバネとしての力と考えてよい。
【0025】これに対し、形状記憶合金の力は、オース
テナイト変態を起こす100℃前後を見ると、形状記憶
時の熱処理温度や時間などにもよるが、例えば500〜
800℃で5分〜1時間程度の場合、1〜4×108
a程度の引っ張り応力を示す。そして本実施形態では、
後述のように、550℃、1時間の熱処理を行ってお
り、これによる形状記憶合金の引っ張り応力は2.74
×108 Paとなり、前記酸化膜のバイアス力をちょう
ど打ち消す程度の力となる。したがって、形状記憶合金
に平面形状を記憶させておけば、オーステナイト変態を
起こすときに、酸化膜のバイアスバネとしての力を打ち
消して平面形状となる。一方、形状記憶合金がマルテン
サイト変態を起こすとき、およびその前駆段階であるR
相変態を起こすときには、上記熱処理条件(500〜8
00℃で5分〜1時間程度)では、106 〜107 Pa
程度の引っ張り応力を示し、本実施形態の熱処理条件
(550℃、1時間)では、6.38×106 Paとな
るので、前記した酸化膜のバイアスバネとしての力より
2桁小さいため、酸化膜の圧縮応力が解放される力で、
十分に元の凸状態に戻ることになる。
【0026】次に、形状記憶合金22に配線されている
共通配線15と個別配線16は、形状記憶合金22に電
力を供給して、直接発熱させるためのものである。な
お、図示してはいないが共通配線15はアースラインに
接続され、個別配線16は各々個別にスイッチを介して
電源と接続されるものである。これにより、各形状記憶
合金22には、図示しないスイッチの動作によって、そ
れぞれ個別に電力が供給されて自己発熱することとな
り、この発熱作用により、前記したように記憶した形
状、すなわち平面状態に変形することで、インク液滴が
ノズル11より飛翔する。
【0027】したがって、本実施形態1では、この形状
記憶合金22そのものと、これに電力を供給するための
共通配線15、個別配線16、およびスイッチ、電源な
どが本発明の加熱手段として機能することとなる。
【0028】次に、このインクジェットヘッド1の製造
方法について説明する。
【0029】このインクジェットヘッド1は、いわゆる
半導体装置製造プロセスを利用して製造することができ
る。
【0030】インクジェットヘッド1は、上述したよう
に第1基板10と第2基板30とから成り立っており、
それぞれ別途に製造し、最終工程でこれらを張り合わせ
ている。そこで、まず、加圧室12、共通インク室13
および加圧振動手段20が形成されている第1基板10
の製造方法について説明する。
【0031】図5〜7は、第1基板10の製造方法を工
程順に説明するための図面である。なお、これらの図面
は、前記図2において示した断面と同一断面における1
つの加圧室部分を示した。
【0032】第1基板10として使用するものは、通常
の半導体装置に用いられているシリコン(Si)ウェー
ハを予め200μmの厚さにまでラッピングしたもので
ある。また、Siウェーハは、ウェーハ表面の面方位が
(110)のものを使用する。
【0033】まず、図5Aに示すように、200μm程
度にラップしたウェーハ101の両面に熱酸化法により
酸化膜102aおよび102bを1μm成膜する。ここ
で、ウェーハ101表面(図示上側の面、以下同様)の
酸化膜102aは、前述した加圧振動手段20における
酸化膜21となるものである。また、ウェーハ101裏
面の酸化膜102bは後の工程において、ウェーハ10
1を裏面側からエッチングして加圧室12や共通インク
室13を形成する際のエッチングマスクに利用されるも
のである。また、ここでウェーハ101の両面に酸化膜
102a,bを成膜することにより、後の工程におい
て、TiNi膜のアニール処理後、ウェーハ全体のそり
を防止することができる。
【0034】次に図5Bに示すように、スパッタ法によ
りTiNi膜103を、ウェーハ101表面、酸化膜1
02a上に7μm成膜する。このときTiNi膜の組成
は、Ti:Ni=50.1:49.9とした。
【0035】続いて、550℃、1時間のアニール処理
を行う。これにより、TiNi膜103に平坦な状態を
形状記憶する。ただし、この段階では、酸化膜102a
の下にはSiウェーハ101が残っているので、上方に
突出するようなことはない。
【0036】次に、レジスト塗布、フォトリソグラフィ
ー工程により加圧室12上部の領域を特定して、TiN
i膜103が加圧室12の上部にのみ残るようにレジス
トエッチングマスクを形成し、フッ酸と硝酸の混合液に
よりTiNi膜103をパターニングする。これにより
図5Cに示すように、ウェーハ101表面の酸化膜10
2a上の、特定した加圧室12となる部分の上部にのみ
TiNi膜が残り、加圧振動手段20の形状記憶合金2
2となる。
【0037】次に、ウェーハ101表面上には、図5D
に示すように、形状記憶合金22を含む全面上にAl膜
104をスパッタ法により成膜する。
【0038】そして、成膜したAl膜104を、レジス
ト塗布、フォトリソグラフィーおよびRIE(またはC
DE)によってパターニングして、Alによる共通電極
15および個別電極16を形成する(図1参照)。
【0039】次に、図6Eに示すように、ウェーハ10
1表面上全体に、保護膜(パシベーション)17として
シリコン窒化膜(以下、単に窒化膜と称する)または酸
化膜をプラズマCVD法またはスパッタ法などの低温で
成膜できる方法により成膜する。ここで低温で成膜する
のは、形状記憶合金22とこの保護膜17との間で、保
護膜17の成膜時温度から冷却する過程で余計な応力を
発生させないようにするためである。因みにプラズマC
VD法では、300℃程度で成膜することができ、スパ
ッタ法では略常温で成膜が可能である。なお、絶縁膜と
しては窒化膜や酸化膜に限らず、例えばポリイミド膜な
どでもよく、ポリイミド膜は応力の発生が少ないので好
ましい。
【0040】次に、図6Fに示すように、ウェーハ10
1表面上全体に、ワックス材105を塗布する。このワ
ックス材105は、後のウェーハ101の裏面からのエ
ッチングの際に表面全体を保護するためのマスクとな
る。
【0041】次に、図6Gに示すように、ウェーハ10
1裏面側の酸化膜102b上に、レジストを塗布し、フ
ォトリソグラフィーによりレジストエッチングマスク1
06を形成して、RIEにより酸化膜102bをエッチ
ングして、加圧室12と共通インク室13を特定するた
めの領域のみウェーハ101裏面側のSi面を露出す
る。
【0042】続いて、レジスト剥離後、KOH溶液を用
いたSiの異方性エッチングにより、ウェーハ101裏
面側から加圧室12と共通インク室13部分を形成す
る。このとき、ウェーハ101にその表面が(110)
面のものを用いていることから、側壁は(111)面が
出ることで横方向にエッチングが広がることはない。ま
た、エッチングの最後は、ウェーハ101表面に最初に
形成した酸化膜102aが露出した時点で停止する。こ
れにより、加圧室12と共通インク室13となる部分の
みエッチングされる。そして、加圧室12を形成した部
分では、酸化膜102aの応力が解放されるため、図7
Hに示すように、酸化膜102aと形状記憶合金22、
すなわち、加圧振動手段20となる部分が上に凸の形状
となる。
【0043】その後、図7Iに示すように、ウェーハ1
01裏面の酸化膜102bおよびウェーハ101表面上
のワックス材105を除去して、この第1基板10の製
造は終了する。
【0044】次に、第2基板30の製造方法について説
明する。図8は、第2基板30の製造方法を工程順に示
す図面で、ノズル11となる部分の断面を示す。
【0045】第2基板30の製造には、表面が(10
0)面のSiウェーハ201を、予め100μm程度に
ラッピングしたものを使用し、まず、図8Aに示すよう
に、ウェーハ201の表裏面に熱酸化法により酸化膜2
02a,202bを成膜する。
【0046】続いて、図8Bに示すように、ウェーハ2
01表面側の酸化膜202a上にレジスト203を塗布
し、フォトリソグラフィーおよびRIE(またはCD
E)により、酸化膜202aにノズル11およびインレ
ット14となる部分を特定するための開口204を形成
する。
【0047】そして、レジスト除去後、ウェーハ201
をKOH溶液によって異方性エッチングする。これによ
り、図8Cに示すように、ウェーハ201には、断面が
三角形状の溝205が形成され、これがノズル11およ
びインレット14となる。このときSiのエッチング
は、ウェーハ表面の面方位を(100)にしたことで、
KOH溶液によるSiの異方性エッチングの特性とし
て、Siの(111)面が左右に完全に出た時点で、図
示したように断面形状が三角形の溝205が形成され
る。このとき、エッチングレートが極端に遅くなること
から自動停止の状態となる。なお、この溝205の深さ
は前記酸化膜202aの開口204の大きさによって異
なるので、ノズル11とインレット14でそれぞれの大
きさを変える場合には、適宜、酸化膜202aの、それ
ぞれの開口204の大ききを変えるとよい。
【0048】次に、ウェーハ201表裏面の酸化膜20
2a、202bをエッチング(フッ酸によるウエットエ
ッチング)して除去する。これにより図8Dおよび図9
に示すように、第2基板30が完成する。なお、裏面側
の酸化膜202bは残しておいてもよい。
【0049】そして、以上のようにして製造された第1
基板10と第2基板30とを陽極接合法により接合する
ことで、インクジェットヘッド1が完成する。
【0050】このように本実施形態1では、加圧振動手
段を酸化膜上に形状記憶合金を積層しただけの単純な構
造としたので、インクジェットヘッドを通常の半導体装
置製造プロセスを利用して比較的容易に製作することが
可能となる。
【0051】《実施形態2》次に、本発明を適用したイ
ンクジェットヘッドの他の実施形態について説明する。
本実施形態2は、インク液滴を吐出させるヘッド部と、
このヘッド部に備えられている形状記憶合金を加熱する
ための加熱手段とを分離したものである。
【0052】図10は本実施形態2におけるヘッド部5
0を示す斜視図である。このヘッド部50の構成は、図
示するように、前述の実施形態1のインクジェットヘッ
ド1の構成から共通配線15および個別配線16を省い
たもので、その他の構成は実施形態1のインクジェット
ヘッド1と同じである。なお、図10においても最上部
の保護膜については省略した。
【0053】一方、ヘッド部50に備えられている加圧
振動手段20を構成する形状記憶合金22を加熱する加
熱手段としては、図11に示すように、レーザ光照射手
段であるレーザスキャンユニット(以下レーザユニット
と称する)60を用いて、レーザ光を各加圧室12ごと
に設けられた形状記憶合金22に照射することにより行
っている。
【0054】レーザユニット60は、レーザ光源である
半導体レーザ61と、半導体レーザ61が発するレーザ
光を平行光にするコリメータレンズ62と、レーザ光の
ビーム形状を変形するための絞り63と、レーザ光を1
方向にだけ収束して後述のポリゴンミラー66上に線状
に集光させるシリンドリカルレンズ64と、モータ65
に接続され、モータ65によって回転するポリゴンミラ
ー66と、ポリゴンミラー66によって反射されて等角
速度でスキャンされているレーザ光を、等速度でヘッド
部50の形状記憶合金22へ照射するためのfφレンズ
67およびトーリックレンズ68と、から構成され、さ
らに、スキャンしているレーザ光の非有効部70におい
て、スキャンタイミングを検知するために、検出器71
とこの検出器71にレーザ光を導くためのミラー72お
よびレンズ73を有する。
【0055】半導体レーザ61は、図示しない制御装置
によってスイッチングされており、制御装置では、ポリ
ゴンミラー66の回転に同期させて、半導体レーザ61
をスイッチングすることで、適宜、インク液滴を吐出さ
せるノズル11に対応した形状記憶合金22を加熱す
る。
【0056】これにより、本実施形態2のインクジェッ
トヘッドでは、ヘッド部50自体に形状記憶合金22を
加熱するための配線構造物を形成する必要がなくなるの
で、ヘッド部50の製造がさらに簡単になる。また、ヘ
ッド部50自体に加熱源を持たないので、連続印字した
場合でも、ヘッド部50に加熱源としての構造物がない
分、蓄熱作用が少なく、安定したインク液滴の吐出が可
能となる。
【0057】《実施形態3》次に、本発明を適用したさ
らに他の実施形態について説明する。
【0058】図12は、本実施形態3のインクジェット
ヘッド80を示す斜視図であり、図13は、図12に示
したA−A線における断面図であり、図14は同じくB
−B線に沿う断面図である。なお、図12においては、
このインクジェットヘッドの主要な部分の構成が分かり
やすいように、一部の絶縁膜と最上層の保護膜を省略し
た。
【0059】本実施形態3は、加圧振動手段20を構成
する形状記憶合金22を加熱するための加熱手段とし
て、ヒータ線84を形状記憶合金22の上に設けたもの
である。このため、形状記憶合金22の上部には、ヒー
タ線84との絶縁をとるために絶縁膜83を成膜して、
その上にヒータ線84を設けている。また、このヒータ
線84に電力を供給するために、共通配線81と、個別
配線82を設けている。なお、その他の構成は実施形態
1と同様である。
【0060】本実施形態3のインクジェットヘッド80
の製造工程は、前述した実施形態1と略同様の工程によ
り実施することができ、変更点としては、形状記憶合金
22を形成するTiNi膜の成膜後、このTiNi膜を
パターニングする際に使用するフォトマスクとして、加
圧振動手段20部分の形状記憶合金パターンと共通配線
81および個別配線82のパターンの入ったフォトマス
クを使用してTiNi膜をパターニングし、その後、絶
縁膜83を成膜して、共通電極81および個別電極82
部分の上部を開口し、その上からヒータ線84となる、
例えばTaSiO2 を成膜して、これをヒータ線84の
パターンに形成する。なお、絶縁膜83としては、酸化
膜や窒化膜、あるいはポリイミド膜などを使用すること
ができ、酸化膜や窒化膜の場合にはプラズマCVD法や
スパッタ法など低温で成膜できる手法を用い、ポリイミ
ド膜の場合にはスピンコート法により成膜するとよい。
【0061】本実施形態3では、このようにヒータ線8
4を別途形状記憶合金22の上に設けることで、形状記
憶合金22を加熱するために使用する配線における発熱
を少なくするものである。これは、前述した実施形態1
のように、形状記憶合金22に直接電流を流す場合、そ
の構造は単純なものとなるが、形状記憶合金22に電流
を供給するための配線と、形状記憶合金とのシート抵抗
の差が少なく、十分な発熱量を得ようとすると、ある程
度の電流量を必要とし、配線も発熱してしまう。例えば
配線をAlとすると、Alのシート抵抗は数mΩ/□、
TiNiは10〜1000mΩ/□であり、その差が少
ない。これに対し、配線に対して高い抵抗値を有するヒ
ータ線(発熱抵抗体)を設けることで、同じ発熱量を得
ようとした場合、配線に流れる電流量は、相対的に少な
くなるため、配線からの発熱を抑えることができるので
ある。なお、ヒータ線として用いたTaSiO2 のシー
ト抵抗は100〜3000mΩ/□である。したがっ
て、本実施形態3のようにヒータ線22へ電力を供給す
る配線に形状記憶合金を用いたとしてもその抵抗値の差
が十分に大きいため、配線部分の形状記憶合金は発熱す
ることはない。
【0062】《実施形態4》次に、本発明を適用したさ
らに他の実施形態について説明する。
【0063】図15は、本実施形態4のインクジェット
ヘッド85を示す断面図であり、前記実施形態3におけ
る図12に示したA−A線に沿う断面と同位置によるも
のである。
【0064】本実施形態4のインクジェットヘッド85
は、図示するように、加圧振動手段20を構成する酸化
膜21を各加圧室12ごとに分断したものである。な
お、その他の構成は、実施形態3のインクジェットヘッ
ド80と同じである。
【0065】このように、本実施形態4では、各加圧室
12ごとにその上部にある酸化膜21を分断すること
で、インクジェットヘッド85全体にかかる応力を少な
くすることができ、インクジェットヘッド85自体が酸
化膜21の圧縮応力によってそるのを防止することがで
きる。
【0066】これは、インクジェットヘッド85に用い
ている第1基板10が通常の半導体装置に使用している
ものより薄くしているため、基板全体にかかる応力は同
じでも、その影響が大きく、基板上に酸化膜などの応力
発生膜を成膜すると、どうしても基板がそりやすい傾向
にある。そこで、上記のように、酸化膜21を各加圧室
12ごとに分断することで、この酸化膜21による応力
を基板全体に及ぼさないようにしたものである。
【0067】なお、本実施形態4では、酸化膜21と同
時に、形状記憶合金22とヒータ線84とを絶縁するた
めの絶縁膜83も分断している。したがって、本実施形
態4によるインクジェットヘッド85の製造において
は、絶縁膜83を成膜後、レジストによるエッチングマ
スクのパターンを、各加圧室12ごとに絶縁膜83と酸
化膜21がエッチングされるように形成し、これをRI
Eなどによって絶縁膜83と共に酸化膜21をエッチン
グして分断している。これは、絶縁膜83に酸化膜を用
いた場合に特に有効であるが、絶縁膜に、比較的応力の
少ない窒化膜やポリイミド膜を用いた場合や、酸化膜を
用いた場合でも、絶縁膜として基板にかかる応力が小さ
い場合には、絶縁膜83は分断しなくてもよい。
【0068】このように各加圧室12ごとに絶縁膜21
を分断することによる効果は、ラインプリントタイプの
インクジェットヘッド、すなわち、印刷を行う用紙の幅
方向を1度に印字するために用紙幅全体をカバーするよ
うに、複数のノズルを1列(若しくは数列)に設けたよ
うなインクジェットヘッドの場合に、特に有効である。
これは、このように大きなインクジェットヘッドの場
合、基板にそりが発生すると、インクジェットヘッドの
中央部と端部とでノズル位置が変わってしまい、1ライ
ン上でのインク弾着位置が違ってしまうという問題が生
じるのであるが、本実施形態4のように、基板のそりを
防止することで、このような1ライン上におけるインク
弾着位置の違いを防止することが可能となる。
【0069】《実施形態5》次に、本発明を適用したさ
らに他の実施形態について説明する。
【0070】図16は、本実施形態5のインクジェット
ヘッド90を示す断面図であり、前記実施形態3におけ
る図12に示したA−A線に沿う断面と同位置によるも
のである。
【0071】本実施形態5のインクジェットヘッド90
では、図示するように、加圧振動手段20を構成する部
材として窒化膜91、ポリシリコン膜92および酸化膜
93を積層した後、形状記憶合金22としてTiNiを
積層し、さらにその上に実施形態3同様に絶縁膜83を
介してヒータ線84を配置したものである。また、ヒー
タ線84に電力を供給する配線としてはAl膜を使用し
ている。なお、その他の構成は、実施形態3のインクジ
ェットヘッド80と同じである。
【0072】このように、本実施形態5のインクジェッ
トヘッド90では、窒化膜91、ポリシリコン膜92お
よび酸化膜93を積層して、これをバイアスバネとして
機能させている。これにより、本実施形態5におけるイ
ンクジェットヘッド90では、バイアスバネとして機能
させる部分の強度を増すことができ、インクジェットヘ
ッド90の耐用年数を向上することができる。
【0073】ここで、窒化膜は、後述する製造工程にお
けるシリコンウェーハの裏面からのエッチングにおいて
エッチングストップ層として機能する。また、窒化膜は
引っ張りの内部応力を有するため、酸化膜との組み合わ
せで加圧室と反対側の、図示上部方向へ突出しやすくな
る。さらに、ポリシリコンは、その成膜条件を適宜変更
することで、圧縮にも引っ張りにも内部応力を制御する
ことができるため、バイアスバネとしてのバネ力を適宜
に変えることが可能となり、その設計の自由度が向上す
る。
【0074】また、このインクジェットヘッド90で
は、ヒータ線84に電力を供給する配線(共通配線8
1、個別配線82)にAl膜を使用したことにより、配
線抵抗が少なくなり、配線での発熱やエネルギーロスを
少なくすることができる。なお、配線としてはAlに限
らず、銅、クロム、金など半導体装置に用いられている
各種金属材料を使用することができる。
【0075】以下、本実施形態5におけるインクジェッ
トヘッド90の製造方法について説明する。
【0076】本実施形態5においても、インクジェット
ヘッド90は、第1基板10と第2基板30の2つの基
板からなるものであるが、第2基板30については、実
施形態1と同様のものであるので、ここでは第1基板1
0の製造方法についてのみ説明する。
【0077】図17〜18は本実施形態5におけるイン
クジェットヘッド90のうち、加圧振動手段20を有す
る第1基板10の製造方法を説明するための図面であ
る。なお、図17〜18は、図16に示した断面位置と
同じ断面位置において、1つの加圧室部分のみを示した
ものである。また、ここでは、実施形態1において説明
したものと同一機能を有する部材については同一の付号
を付し、同様の工程については一部その説明を省略し
た。
【0078】本実施形態5においても使用するSiウェ
ーハ101は、実施形態1と同様に、ウェーハを予め2
00μm厚さにまでラッピングしたもので、また、ウェ
ーハ表面の面方位が(110)のものを使用する。
【0079】まず、図17Aに示すように、厚さ200
μmにラップしたウェーハ101の表面(図示上側の
面)にプラズマCVD法により窒化膜91を0.17μ
m成膜し、続いて、CVD法によりポリシリコン膜92
を3μm成膜する。
【0080】続いて、実施形態1において説明したのと
同様にして、ウェーハ101の両面(表面はポリシリコ
ン面上、裏面はウェーハ面上)に酸化膜102aおよび
102bの成膜、TiNi膜の成膜と形状記憶のための
アニール処理(平面状態の記憶)、およびTiNi膜の
パターニングを行う。ここで形成された酸化膜102a
はバイアスバネを構成する酸化膜93となるものであ
り、また、パターニングされたTiNi膜は、形状記憶
合金22となる。
【0081】その後、本実施形態5では、図17Bに示
すように、パターニングしたTiNi膜(形状記憶合金
22)を含むウェーハ表面の全面に、絶縁膜303とし
て酸化膜を5μm程度、プラズマCVD法またはスパッ
タ法などの低温で成膜できる方法により成膜する。
【0082】次に、絶縁膜303上からAl膜をスパッ
タ法によりウェーハ表面から成膜し、成膜したAl膜を
フォトリソグラフィーおよびエッチング(RIEまたは
CDEなどのドライエッチング、若しくはリン酸、硝
酸、硫酸の混合溶液によるウェットエッチング)によっ
て、共通配線81および個別配線82にパターニングす
る(この工程は不図示)。
【0083】続いて、図17Cに示すように、レジスト
塗布後、このレジスト304を、図示するように、形状
記憶合金22の上部に当たる部分の絶縁膜303と、配
線にパターニングしたAl膜上の一部(後述のヒータ線
とコンタクトする部分、不図示)とが露出するように、
フォトリソグラフィーによってパターニングする。
【0084】そして、図18Dに示すように、レジスト
304上からヒータ線84となるTaSiO2 膜304
を成膜する。
【0085】続いて、レジスト304を除去することに
より(リフトオフ法)、図18Eに示すように、形状記
憶合金22上の絶縁膜303の上とAl膜(共通配線8
1および個別配線82)のコンタクト部分(不図示)
に、TaSiO2 膜よりなるヒータ線84が形成され
る。
【0086】その後は、また実施形態1において説明し
た工程と同様にして、ウェーハ表面上から保護膜17を
成膜し、その上に、ワックス材を塗布後、ウェーハ裏面
側の酸化膜102bをパターニングしてエッチングマス
クを形成し、KOH溶液によるSiの異方性エッチング
を行って、加圧室12および共通インク室13を形成す
る。このSiの異方性エッチングの際、本実施形態5で
は、最初にウェーハ表面側に成膜した窒化膜91がエッ
チング阻止膜として機能するため、この窒化膜91上の
ポリシリコン膜92が、KOH溶液によってエッチング
されることはない。
【0087】Siの異方性エッチング終了後、ワックス
材および裏面の酸化膜102bを除去することで、図1
8Fに示すように、本実施形態5における第1基板10
が完成する。
【0088】この後は、完成した第1基板10と、別途
製造した第2基板30(実施形態1と同様に製造)とを
陽極接合法により接合して、インクジェットヘッド90
が完成する。
【0089】以上本発明を適用した実施形態について説
明したが、本発明はこれら各実施形態に限定されるもの
ではなく、当然に各実施形態ごとに特有の要素、例えば
実施形態4において説明した加圧振動手段を構成する酸
化膜を各加圧室ごとに分断する構成を実施形態5のよう
に加圧振動手段を窒化膜、ポリシリコン膜および酸化膜
を積層してその上に形状記憶合金を積層した構成に適用
してもよいし、また実施形態5の構成からヒータ線を省
略して実施形態2のように、別途設けたレーザユニット
で形状記憶合金を加熱するようにしてもよいなど、様々
な構成が可能である。また、バイアスバネとしては、形
状記憶合金の形状を加熱前の状態に戻すことのできる圧
縮応力が得られるものであれば酸化膜に限定されるもの
ではなく、例えばシリコン窒化膜であっても適用するこ
とが可能である。さらには、本発明の技術思想の範囲内
において、様々な変更が可能であることは言うまでもな
い。
【0090】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、請求項ご
とに以下のような効果を奏する。
【0091】請求項1記載の本発明によれば、インクを
ノズルから吐出させるための加圧室内に圧力をかける加
圧振動手段を、圧縮応力を有する薄膜と形状記憶合金を
積層しただけの単純な構造としたので、通常の半導体装
置製造プロセスを用いてインクジェットヘッドを容易に
製作することが可能となる。
【0092】請求項2記載の本発明によれば、加圧振動
手段を構成する圧縮応力を有する薄膜としてシリコン酸
化膜を用いることとしたので、現在の半導体装置製造プ
ロセスにおいて使用されている手法をそのまま、かつ容
易に適用してインクジェットヘッドを製造することがで
きる。特に、シリコン酸化膜は、通常の半導体装置製造
プロセスにおいて非常によく使用されている部材である
ため、その制御性、例えば膜厚やパターン形成の制御性
がよく、インクジェットヘッドを製作する際にバイアス
バネとして必要な圧縮応力を発現させ、かつ、高精度で
必要なパターンに加工することができる。
【0093】請求項3記載の本発明によれば、加熱手段
として、形状記憶合金に直接電流を流して、形状記憶合
金自体を発熱させることとしたので、配線パターンを形
成するのみで、形状記憶合金を加熱することが可能とな
り、インクジェットヘッドを製造する際の工程を極力少
なくすることが可能となる。
【0094】請求項4記載の本発明によれば、加熱手段
として、形状記憶合金の上部にヒータ線を設けたので、
発熱源となるヒータ線に電力を供給する配線との抵抗差
を大きくすることができ、相対的に配線に流れる電流量
を少なくして、配線部分の不要な発熱を少なくすること
ができる。
【0095】請求項5記載の本発明によれば、加熱手段
として、レーザ光を形状記憶合金に照射するレーザ光照
射手段を設けたので、インクを吐出させるヘッド部分の
構造をより簡単にすることが可能となり、ヘッド部の製
造がさらに容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用した実施形態1におけるインク
ジェットヘッドを示す斜視図である。
【図2】 図1におけるA−A線に沿う断面図である。
【図3】 図1におけるB−B線に沿う断面図である。
【図4】 加圧振動手段の動作を説明するための断面図
である。
【図5】 図1に示したインクジェットヘッドのうち第
1基板の製造方法を説明するための図面である。
【図6】 図5に続く、インクジェットヘッドのうち第
1基板の製造方法を説明するための図面である。
【図7】 図6に続く、インクジェットヘッドのうち第
1基板の製造方法を説明するための図面である。
【図8】 図1に示したインクジェットヘッドのうち第
2基板の製造方法を説明するための図面である。
【図9】 図1に示したインクジェットヘッドのうち第
2基板を示す斜視図である。
【図10】 本発明を適用した実施形態2におけるイン
クジェットヘッドのヘッド部を示す斜視図である。
【図11】 本発明を適用した実施形態2におけるイン
クジェットヘッドに用いるレーザユニットを説明するた
めの図面である。
【図12】 本発明を適用した実施形態3におけるイン
クジェットヘッドを示す斜視図である。
【図13】 図12におけるA−A線に沿う断面図であ
る。
【図14】 図13におけるB−B線に沿う断面図であ
る。
【図15】 本発明を適用した実施形態4におけるイン
クジェットヘッドを示す断面図である。
【図16】 本発明を適用した実施形態5におけるイン
クジェットヘッドを示す断面図である。
【図17】 図16に示したインクジェットヘッドのう
ち第1基板の製造方法を説明するための図面である。
【図18】 図17に続く、インクジェットヘッドのう
ち第1基板の製造方法を説明するための図面である。
【符号の説明】
1,80,85,90…インクジェットヘッド、 10…第1基板、 11…ノズル、 12…加圧室、 13…共通インク室、 14…インレット、 20…加圧振動手段、 21,93…酸化膜、 22…形状記憶合金、 30…第2基板、 50…ヘッド部、 60…レーザユニット、 84…ヒータ線、 91…窒化膜、 92…ポリシリコン膜。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク液滴を吐出させるノズルと、 前記ノズルに連通する加圧室と、 前記加圧室の壁面の一部に設けられ、圧縮応力を生じる
    薄膜に形状記憶合金を積層してなる加圧振動手段と、 前記形状記憶合金を加熱する加熱手段と、 を有することを特徴とするインクジェットヘッド。
  2. 【請求項2】 前記圧縮応力を生じる薄膜は、シリコン
    酸化膜であることを特徴とする請求項1記載のインクジ
    ェットヘッド。
  3. 【請求項3】 前記加熱手段は、前記形状記憶合金に直
    接電流を流すことにより自己発熱させるものであること
    を特徴とする請求項1記載のインクジェットヘッド。
  4. 【請求項4】 前記加熱手段は、前記形状記憶合金の上
    部に位置するヒータ線であることを特徴とする請求項1
    記載のインクジェットヘッド。
  5. 【請求項5】 前記加熱手段は、前記形状記憶合金にレ
    ーザ光を照射するレーザ光照射手段であることを特徴と
    する請求項1記載のインクジェットヘッド。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100433528B1 (ko) * 2001-11-29 2004-06-02 삼성전자주식회사 잉크젯 프린트헤드 및 그 제조방법
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