JP2000141186A - 生産ラインの制御システム - Google Patents

生産ラインの制御システム

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JP2000141186A
JP2000141186A JP32232398A JP32232398A JP2000141186A JP 2000141186 A JP2000141186 A JP 2000141186A JP 32232398 A JP32232398 A JP 32232398A JP 32232398 A JP32232398 A JP 32232398A JP 2000141186 A JP2000141186 A JP 2000141186A
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Masaaki Nojima
正明 野島
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Misawa Homes Co Ltd
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    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明の目的は、1ラインで複数規格の生
産を可能としつつも、ワークとその規格を間違えること
のない安定したライン処理を行うことのできる生産ライ
ンの制御システム、更に、生産品の搬送を短時間で行う
ことのできる生産ラインの制御システムを提供すること
である。 【解決手段】 生産に関わる処理を行う複数の処理装置
2〜11と、これら処理装置2〜11を制御する複数の
制御装置20〜28とを備え、複数規格の生産品を1ラ
インで生産することのできる生産ライン1の制御システ
ムである。そして、複数の制御装置20〜28に接続さ
れ、処理装置2〜11に生産品の規格に応じて異なる処
理を行なわせるべく、複数の制御装置20〜28を統括
的に制御するホスト制御装置40を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数の処理装置
とこれら処理装置を制御する複数の制御装置を備え、複
数規格の生産品を1ラインで生産できる生産ラインの制
御システムに関する。
【0002】
【背景の技術】複数の処理装置とこれら処理装置を制御
する複数の制御装置を備えた生産ラインとして、例え
ば、特開平07−72921号公報、特開平07−20
0901号公報に開示の生産ラインがある。この生産ラ
インは、例えば、建材であるパネルを生産するラインで
あり、複数の処理装置として、桟材を接着してパネルの
枠体を組み立てる枠体接着装置、桟材を釘打ちする釘打
ち装置、枠体や面材に接着材を塗布する塗布装置、枠体
に面材を圧着するプレス装置、面材を両面に貼り付ける
ために枠体を回転させる回転装置、面材の形状を既定さ
れた形状にカットして整えるサイザー装置などが備わっ
ている。そして、これらのうち複数の処理装置(全ての
処理装置とは限らない。)にそれぞれ制御装置が備わ
り、各処理装置の制御が個別に行なわれている。また、
上記の生産ラインには、例えばパネルの大きさを異なら
せるなど、複数規格の生産品を1ラインで生産できるよ
うにするため、生産品1個毎に規格データが記録された
バーコードカードを生成するバーコード生成手段を備え
ると共に、複数の制御装置にそれぞれバーコードリーダ
ーを備え、生産品の流れに伴いバーコードカードを必要
な制御装置に順次送るといった作業を行っている。そし
て、バーコードを制御装置に読込ませることで、各処理
装置の処理内容を生産品ごとに変更して複数規格の生産
品を生産する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の生産ラインでは、バーコードカードを生産品と伴に
複数の制御装置に順次送り、制御装置にバーコードを読
み込ませると云った作業を作業員が行う必要がある。そ
して、このバーコードを送る作業中、例えば、バーコー
ドカードをまとめて複数運び、その際、順番を取り違え
てしまうといったミスを生じることがあった。バーコー
ドカードを生産品1個毎に付随させて個別に運ばずに、
まとめて複数運んでしまうのは、バーコードカードを必
要とする制御装置および処理装置と、必要としない制御
装置および処理装置があることに起因する。すなわち、
バーコードカードを必要としない処理装置で生産品の処
理が行なわれている間は、バーコードカードを次の処理
装置および制御装置のところまで運んでしまってもかま
わないからである。また、生産途中に、生産品に欠損な
どが生じて生産ラインから欠損品を除外するという場合
があるが、この際、欠損品に対応するバーコードカード
をラインから除外する必要が生じるが、除外するバーコ
ードカードを間違えてしまうというミスを生じることが
あった。上記バーコードカードの順番の取り違え、除外
するバーコードカードの取り間違えが生じると、処理し
ている生産品の規格と処理内容が異なり、生産品をだめ
にしてしまうという問題がでてくる。
【0004】ところで、上記従来の生産ラインでは、上
流の処理装置と下流の処理装置との連携をとって生産品
を次工程に送る必要があるため、隣合う上流の制御装置
と下流の制御装置とを接続して、生産品の搬送が可能か
(上流の処理装置が処理中でないか)否かの確認を互い
に行うようにしている。一般的な生産ラインでは、生産
量を上げるため、生産ライン上の処理装置が休むことな
く稼動するように生産品を次から次へと生産ライン上に
流すのが通常である。しかしながら、このように生産品
がライン上の全ての処理装置にかけらている状況では、
1個の生産品の搬送を行う場合でも、上記生産品の搬送
が可能か否かの確認を、最上流の制御装置から最下流の
制御装置まで全ての制御装置間で行わなくてはならな
い。なぜなら、生産ラインの途中の1搬送間で確認した
だけでは、生産品を1搬送間で搬送した後、その上流で
生産品が詰まる可能性があり、詰らないようにその上流
の生産品を次工程に送ると、次の工程でまた生産品が詰
まる可能性がある。
【0005】従って、上記従来の生産ラインでは、上記
理由により生産品の搬送に必要な確認の時間が長くなっ
てしまい、生産ラインの生産量を低減させてしまうとい
う問題があった。また、上記のような生産品の搬送方法
では、生産品が生産ライン上の全ての処理装置にかけら
れている状況で、生産品の搬送を行う場合、まず、最上
流の処理装置の生産品を移動させた後、この移動を1個
手前の制御装置に確認させ、その後、1個手間の処理装
置から最上流の処理装置へ生産品を移動させる。次い
で、この移動を更に1個手前の制御装置に確認させて、
更に1個手前の処理装置から生産品を1個上流に移動さ
せるというように、将棋倒し式に1個1個時間をおいて
生産品を移動させていくことになる。このような1個1
個時間をおいた生産品の移動はいたずらに搬送時間を長
くするだけであった。
【0006】この発明は、上記実状に鑑みてなされたも
ので、1ラインで複数規格の生産を可能としつつも、取
り間違えが生じうるバーコードカードの送り処理を不要
とし、間違えのない安定したライン処理を行うことので
きる生産ラインの制御システム、更に、生産品が詰って
いる場合でも生産品の搬送を短時間で行うことのできる
生産ラインの制御システムを提供することを目的として
いる。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、生産に関わる処理を行う複
数の処理装置2〜17と、これら処理装置2〜17を制
御する複数の制御装置20〜32とを備え、複数規格の
生産品を1ラインで生産することのできる生産ライン1
の制御システムであって、前記複数の制御装置20〜3
2に接続され、前記処理装置20〜32に生産品の規格
に応じて異なる処理を行なわせるべく、前記複数の制御
装置20〜32を統括的に制御するホスト制御装置40
を備えた構成とした。
【0008】この請求項1記載の発明によれば、従来、
例えばバーコードカードなどを各制御装置に読み込ませ
ることで複数規格の生産品を1ラインで生産していたシ
ステムに対し、ホスト制御装置が統括して制御すること
で、各制御装置に生産品の規格に応じた制御を行なわせ
るので、従来あった工程途中でのバーコードカードの順
番の取り違えによる処理の狂いといった不具合を解消す
ることができる。なお、ホスト制御装置と複数の制御装
置との接続は、伝送線を介した接続でも良いし、無線な
どによる接続としても良い。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の生
産ラインの制御システムにおいて、生産品の規格に関す
る規格データが記録された記憶媒体Cを生成するカード
生成手段と、前記記憶媒体Cの規格データを読み取るデ
ータ読取手段45とを備え、前記記憶媒体の規格データ
に基づいて、ホスト制御装置40による前記複数の制御
装置20〜32の統括的な制御が行なわれる構成とし
た。
【0010】この請求項2記載の発明によれば、例え
ば、完成後の生産品に記憶媒体(例えばバーコードカー
ド)を貼り付けてその規格をこの記憶媒体(例えばバー
コードカード)により表わすと云った、生産ライン外で
従来より行なわれている記憶媒体による処理を、従来と
同様に続けることができる。ここで、記憶媒体は、例え
ば、バーコードの記録されたバーコードカードや、その
他、種々の記憶媒体を利用しても良い。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の生産ラインの制御システムにおいて、オペレーター
による入力操作が可能な入力操作手段を備えると共に、
前記ホスト制御装置40には、生産ラインに流れる複数
の生産品の規格データに関する生産品データが記憶され
るデータテーブルと、生産品を生産ラインの途中で除外
する場合に、生産品を除外した箇所を前記入力操作手段
を介して指示することで、除外した生産品に対応する前
記生産品データを前記データテーブルから除外するデー
タ除外処理機能とが設けられている構成とした。
【0012】この請求項3記載の発明によれば、例え
ば、欠損などが生じて生産ライン途中の生産品を除外す
る際、オペレータは、生産品を除外した箇所を指示する
ことで該生産品に関わる規格データを除外することが出
来る。すなわち、不慣れな作業員であっても容易に且つ
間違いなく生産品の除外に伴う規格データの除外処理を
行うことが出来る。従って、従来では除外生産品と除外
するバーコードカードの取り間違いといったミスがあり
えたが、この従来の例に比較して、生産品をラインから
除外する際の処理ミスが減少する。なお、上記入力操作
手段は、ホスト制御装置と一体に設けられていても良い
し、別体に設けられケーブルや無線により接続された構
成としても良い。また、上記生産品データは、生産品の
規格データそのものであっても良いし、該規格データに
関連させて設けられたラベルデータ、および、生産品の
通し番号データなどとしても良い。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何
れかに記載の生産ラインの制御システムにおいて、前記
複数の処理装置2〜17のうち少なくとも1つの処理装
置3,9に対応して、当該処理装置3,9により行なわ
れる処理内容がどの規格のものかを作業員に知らせる表
示装置を備え、前記ホスト制御装置40の制御に基づき
前記表示装置の表示制御が行なわれる構成とした。
【0014】一般に、生産ラインは無人で処理が可能な
工程と、有人でないと処理できない工程とがある。この
請求項4記載の発明によれば、有人で処理を行う工程に
上記表示装置を配置することで、作業員に処理内容を把
握させることが出来る。また、従来では、このような把
握をバーコードカードにより行なわせていたので、バー
コードカードが周ってこないと、次の処理内容が把握で
きなかったのに対し、この発明では表示タイミングをコ
ントロールすることで次の処理内容を把握させるタイミ
ングをコントロールすることもできる。なお、表示装置
の制御は、直接ホスト制御装置が行っても良いし、各制
御装置を介して行っても良い。
【0015】請求項5記載の発明は、請求項1〜4の何
れかに記載の生産ラインの制御システムにおいて、前記
ホスト制御装置40は、各制御装置20〜32に生産品
の搬送を指示する搬送コマンドを出力する搬送コマンド
出力機能を有し、該搬送コマンドが複数の制御装置20
〜32にほぼ同時に出力可能であり、前記各制御装置2
0〜32は、ホスト制御装置40からの搬送コマンドに
基づき生産品の搬送を開始する構成とした。
【0016】この請求項5記載の発明によれば、生産ラ
インの全ての処理装置に生産品が掛けられているような
詰った状態においても、生産品の搬送を短時間で行うこ
とが出来る。すなわち、従来では上記のような詰った状
態では、将棋倒し的に1個ずつ生産品を移動させていた
のに対し、この発明ではホスト制御装置からの搬送コマ
ンドのみで搬送処理が開始され、全ての処理装置で全て
生産品を同時に移動させることが出来るので、この処理
により従来に比べて短時間の搬送が可能となる。
【0017】請求項6記載の発明は、請求項1〜5の何
れかに記載の生産ラインの制御システムにおいて、前記
複数の制御装置のうち少なくとも1つの制御装置20〜
32には、対応する処理装置2〜17に発生したエラー
を検出するエラー検出手段と、エラーの検出を前記ホス
ト制御装置40にフィードバックするフィードバック機
能とが設けられる一方、前記ホスト制御装置40には、
前記制御装置からのフィードバックに基づきどの処理装
置でエラーが発生したかを表示するエラー発生箇所表示
手段50(,45B)が設けられている構成とした。
【0018】この請求項6記載の発明によれば、従来、
生産ライン上でエラーが発生すると、どの箇所でエラー
が生じたのか確認するのに長時間要したのに対して、こ
の発明ではこの確認を短時間で行うことが出来る。従っ
て、エラーの改修を短時間で行うことが可能となり、無
駄な生産ラインのストップをなくすことが出来る。な
お、上記エラー発生個所表示手段は、ホスト制御装置と
一体に設けられていても良いし、ホスト制御装置と別体
に設けられケーブルや無線により接続される構成として
も良い。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図1〜図9の図面を参照しながら説明する。図1
と図2は、本発明の実施の形態の生産ライン1の全体構
成を示すブロック図である。生産ライン1の全体のブロ
ック図は大きいため、図1と図2に2分割して示してい
る。この実施の形態の生産ライン1は、生産品として建
材であるパネルを製造するもので、処理装置である芯材
加工機2、枠組機3、コンベア装置4,15、S/P
(Spreader Roll)機5,10、第1合板供給機6、第
1プレス装置7、第1反転機8、G/W(Grass Wool)
ステージ9、第2合板供給機11、第2プレス装置1
2、第2反転機13、サイザー装置14、合板ステージ
16および合板用コンベア装置17,18、並びに、上
記処理装置を個別に制御する個別シーケンサ(制御装
置)20〜32、各個別シーケンサを制御するホスト制
御装置としてのホストシーケンサ40、データ読取手段
や入力操作手段を構成するライン管理端末45、記憶媒
体としてバーコードカードを生成するバーコードカード
生成装置(不図示)、ラインの故障発生個所を表示する
あんどん装置(故障発生個所表示手段)50(図7)等
から構成される。これらの構成のうち、個別シーケンサ
20〜32、ホストシーケンサ40、ライン管理端末4
5、バーコード生成装置(不図示)、あんどん装置50
等が、生産ライン1の制御システムを構成している。
【0020】芯材加工機2は、パネルの芯材(桟材)を
パネルの規格にあった長さに切断する装置である。枠組
機3は、芯材を規格に応じた配置に並べて接着および釘
打ちする装置で、有人にて処理を行う装置である。枠組
機3の近傍には作業員に芯材の配置を画で知らせる表示
装置(不図示)が設けられている。S/P(Spreader R
oll)機5,10は、芯材に合板貼り付け用の接着剤を
塗布する装置である。第1合板供給機6は、芯材に1面
側の合板(面板)をセットする装置、第2合板供給機1
1は、他面側の合板(面板)をセットする装置である。
第1プレス装置7および第2プレス装置12は、芯材に
合板を固着させるために生産途中のパネル(以下、ワー
クと云う)を所定の圧力でプレスする装置、第1反転機
8および第2反転機13はワークを裏表反転させる装置
である。
【0021】G/Wステージ9は、一面に合板が張り合
わされた段階のワークに断熱遮音材(グラスウール)を
敷詰めるための装置で、有人にて処理を行う装置であ
る。G/Wステージ9の近傍には、作業員にどの種類の
断熱遮音材を挿入するかを表示する表示装置(不図示)
が設けられている。サイザー装置14は、芯材に張り合
わされた合板の縁部をカットして、合板の形状と寸法を
整える装置であり、第1サイザー装置14aによりワー
クの直交する2辺をカットして整形し、第2サイザー装
置14bにより残りの2辺をカットして寸法を整える。
合板ステージ16は、合板の種類を選択して合板用コン
ベア装置17に搬送させる装置である。
【0022】個別シーケンサ20〜32は、それぞれに
CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random
Access Memory)、ROM(Read Only Memory)が備わ
る制御装置であり、それぞれ、合板ステージ16、枠組
機3、芯材加工機2、コンベア装置4およびS/P機
5、合板用コンベア装置17、第1合板供給機6、第1
プレス装置7、第1反転機8、G/Wステージ9、第2
プレス装置12、第2反転機13、サイザー装置14、
コンベア装置15を個別に制御する。その制御内容に
は、一般に、処理の開始と停止、ワークの搬送搬入、そ
の他、芯材加工機2やサイザー装置14の制御であれば
切断鋸の移動制御、第1第2プレス機7,12の制御で
あれば圧力やプレス部の高さ調整がある。これら個別シ
ーケンサ20〜32のうち幾つかの個別シーケンサ2
1,22,26,28,29,31は、処理するパネル
の規格に応じて制御内容を変化させる。それにより、図
1と図2中の斜線入り丸印で示す処理装置(枠組機3、
芯材加工機2、第1プレス装置7、G/Wステージ9、
第2プレス装置12、サイザー装置14、)が、処理す
るパネルの規格に応じて処理内容を自動的に変化させる
ようになっている。この規格に応じた制御内容および処
理内容の変化に関しては後に詳述する。
【0023】また、これら個別シーケンサ20〜32の
うち有人処理を行う枠組機3とG/Wステージ9を制御
する2個の個別シーケンサ21,28は、処理装置の近
傍に設置された表示装置に、ワークの規格を作業者に知
らせるための表示を行わせる表示制御も行う。また、各
処理装置には、その駆動部や搬送部の処理異常を検出す
るために多数のセンサが設けられており、これらセンサ
が、各処理装置に対応する個別シーケンサ20〜32に
接続されている。そして、個別シーケンサ20〜32で
は、上記処理装置の処理制御に加えて、上記センサから
のセンサ出力に基づき各処理装置に処理異常(エラー)
が発生していないかを監視するエラー監視処理が行なわ
れている。ここで、処理異常とは、例えば、駆動してい
るはずの駆動部が駆動していなかったり、ワークが存在
するはずの位置にワークが存在していない等の事態であ
る。センサは、駆動部やワークの移動を接触、光の反射
透過、磁気により検知する接触センサ、光センサ、磁気
センサなど各種センサを使用することが出来る。
【0024】ライン管理端末45は、CPU(Central
Processing Unit )、RAM(Random Access Memor
y)、ROM(Read Only Memory)を備えた演算処理装
置(汎用コンピュータやパーソナルコンピュータ)45
Aや、表示装置(陰極線管ディスプレーや液晶ディスプ
レーなど)45B、並びに、入力操作手段としての入力
装置(キーボードやマウスなど)45Cや、データ読取
手段としてのバーコードリーダーなどを備えている。ラ
イン管理端末45には、生産ライン1で生産する個々の
ワークの規格を表わす規格データが、生産ライン1に流
す全てのワークに対応させて1個1個入力される。この
規格データの入力は、バーコードカードCに記録された
バーコードを読み込むことで行なわれる。バーコードカ
ードは、従来と同様、バーコードにより規格データが記
録されたカードで、図示しないバーコードカード生成装
置によりワーク1個毎にそれぞれ生成される。そして、
生産ライン1に流すワーク順にバーコードカードCのバ
ーコードを読み取らせていくことで、ワークの規格デー
タが入力されていく。
【0025】ホストシーケンサ40は、CPU(Centra
l Processing Unit )、RAM(Random Access Memor
y)、ROM(Read Only Memory)を備え、各個別シー
ケンサ20〜32と通信して、これら個別シーケンサ2
0〜32を統括的に制御するものである。ホストシーケ
ンサ40には、ライン管理端末45が接続され、ライン
管理端末45から全てのワークの規格データが入力され
るようになっている。この規格データは、RAM中の所
定データテーブル中に入力された順番に記憶されるよう
になっている。また、ホストシーケンサ40とライン管
理端末45との間でデータの入出力が可能になってお
り、ライン管理端末45の入力装置45Cを介してホス
トシーケンサ40側の操作を行ったり、ホストシーケン
サ40側からの出力によりライン管理端末45の表示装
置45Bに生産ライン1の状態を表示することが可能に
なっている。
【0026】ホストシーケンサ40による個別シーケン
サ20〜32の制御には、次の内容のものがある。即
ち、各処理装置からワークを次工程に搬送させる制御、
各処理装置の処理を開始/停止させる制御、処理装置の
処理内容を規定する制御、各処理装置の異常発生の監視
制御等である。また、ホストシーケンサ40には、例え
ば欠損などによりワークを生産ライン1の途中で除外す
る場合に、ワークに対応する規格データを除外するデー
タ除外処理機能も備わっている。
【0027】ワークを次工程に搬送させる制御は、ホス
トシーケンサ40から搬送コマンド信号を該当する個別
シーケンサ20〜32に送信することで実行される。個
別シーケンサ20〜32に送信コマンド信号が入力され
ると、個別シーケンサ20〜32は、従来のように次工
程の個別シーケンサと通信して次工程からワークが移動
されたか確認することなく、対応する処理装置を制御し
てワークを次工程に搬送開始する。また、生産ライン1
にワークが詰った状態においてワークを搬送する場合に
は、ホストシーケンサ40から全ての個別シーケンサ2
0〜32にほぼ同時に搬送コマンド信号を出力すると云
った方法で制御が行なわれる。即ち、生産ライン1にワ
ークが詰った状態において、全ての個別シーケンサ20
〜32から処理完了の応答信号が出力されると、該出力
に基づきホストシーケンサ40から全ての個別シーケン
サ20〜32にほぼ同時に搬送コマンド信号が出力され
る。そして、これら搬送コマンド信号が出力されると、
全ての処理装置で一斉にワークを次工程に搬送する処理
が開始され、従来の将棋倒し的に1個ごと順番にワーク
を移動させていたのに較べて、顕著に短い搬送時間でワ
ークを搬送することが出来る。
【0028】ホストシーケンサ40による各処理装置の
処理を開始/停止させる制御は、該当する個別シーケン
サ20〜32に処理開始コマンド信号/処理停止コマン
ド信号を出力することで実行される。
【0029】処理装置の処理内容を規定するホストシー
ケンサ40の制御は、ライン管理端末45から入力され
たワーク1個毎に対応する規格データに基づき、ホスト
シーケンサ40が各処理装置に必要な規格データを該当
する個別シーケンサ20〜32に出力することで実行さ
れる。ここで、バーコードカードCに記録されている規
格データの内容、規格データを必要とする処理装置と必
要としている規格データの内容について詳述する。図3
は、ホストシーケンサ40に入力される生産品の規格デ
ータの内容を示すデータチャート、図4は、生産ライン
1の処理装置と、処理装置に必要とされる規格データの
関係を示す図表である。バーコードカードCのバーコー
ドには、図3のチャートに示すように、規格データとし
て「1.建材パネルの品番、2.パネル名称、3.パネ
ル幅、4.パネル長さ、5.パネル厚み、6.中芯材種
類、7.合板種類(面材種類)、8.アンカー穴位置、
9.断熱遮音材の種類、10.リード管種類、11.防
腐剤種類、12.合板の接着面積、13.芯材配置情
報、14.各芯材の加工情報(使用部位、断面、本数、
長さ、欠き込み位置等)」などが記録されている。そし
て、これらの規格データがライン管理端末45で読み込
まれてホストシーケンサ40に送信される。
【0030】規格データを必要とする処理装置は、図1
と図2中の斜線入り丸印や図4の図表に示されるよう
に、芯材加工機2、枠組機3、第1プレス装置7および
第2プレス装置12、G/Wステージ9、サイザー装置
14であり、これら各処理装置が必要とする規格データ
の内容は、図4の図表に示すごとくである。図4の図表
中、「使用するデータ」の項目に示される番号は、図3
のチャートに示す番号に対応している。ホストシーケン
サ40は、各処理装置が処理を開始する前に、該当する
個別シーケンサ20、21、26、28、31に上記必
要とされる規格データを出力し、それにより、個別シー
ケンサ20、21、26、28、31により規格に応じ
た処理が実行される。例えば、芯材加工機2による芯材
の切断長さが変更されたり、枠組機3による芯材の組み
付け配置が変更(枠組機3近傍の表示装置に芯材の配置
が表示)されたり、第1第2プレス装置7,12による
プレスの高さ位置やプレス圧力が変更されたり、G/W
ステージ9での断熱遮音材の種類が変更(G/Wステー
ジ9近傍の表示装置に断熱遮音材の種類が表示)された
り、サイザー装置14による合板の切断位置が変更され
たりする。
【0031】ホストシーケンサ40による処理装置の異
常発生の監視制御は、各個別シーケンサ20〜32との
通信で各個別シーケンサ20〜32から異常発生の発信
がないかを監視することで行なわれる。個別シーケンサ
20〜32は、上述したように、対応する処理装置のセ
ンサ出力から処理装置での処理異常を監視しており、処
理異常があった場合にホストシーケンサ40に異常発生
の発信を行う。ホストシーケンサ40に処理異常の発信
がされると、ホストシーケンサ40は、どの個別シーケ
ンサ20〜32からの発信かを認識して、後述のあんど
ん装置50の該当するラベルを点灯(又は点滅)させ
て、どの工程でエラーが発生したかを表示する。更に、
ホストシーケンサ40は、処理異常の発信をした個別シ
ーケンサ20〜32から詳細なエラー情報(どのセンサ
が異常検出をしたか等)を取得すると共に、このエラー
情報をライン管理端末45に送信して詳細なエラー情報
を表示装置45Bに表示する(後述)。
【0032】図7は、ホストシーケンサ40に設けられ
たあんどん装置(故障発生個所表示手段)50を示す正
面図である。なお、このあんどん装置50は、ホストシ
ーケンサ40に一体的に設けられる必要はなく、ホスト
シーケンサ40と別体に設けてケーブルなどで接続する
構成としても良い。あんどん装置50は、生産ライン1
の流れにおける異常発生の伝達手段で目で見る管理の道
具である。目で見る管理の目的は、何が「正常」で何が
「異常」かを一目で判るようにし、異常が発生した場合
にタイムリーに手が打てる状態にすることである。その
ために正常な状態という「モノサシ」を明確にした道具
があんどんである。あんどん装置50は、ラインの監督
者が活用するためライン上部に設置する。
【0033】あんどん装置50の上段の表示窓51は、
ライン名を表示し、例えば緑色ランプで点灯している場
合にそのラインが稼働していることを示す。中段の表示
窓52…は、ライン上の各工程の異常を示すもので、例
えば黄色ランプで点灯している場合には、その工程で作
業の遅れ、機械故障等の異常発生を監督者に知らせて呼
び出しをかけていることを示す。下段の表示窓53…
は、ライン上の各工程の停止状態を示すもので、例えば
赤ランプで点灯している場合には、ワークの搬送サイク
ル時間内で作業が完了しなかったか、非常停止がかけら
れたことを示す。通常、中断の表示窓52…の点灯によ
り監督者が応援に入るが、ワーク搬送サイクル時間内に
故障復帰できずにあんどん装置50の異常発生の解除を
行えなかった場合に、自動的にワークが定位置で停止さ
れ下段の表示窓53…が点灯される。
【0034】「欠」表示窓54と、「満」表示窓55
は、製造ライン1上のワークの混みぐあいを示すもの
で、「欠」の点灯により最前工程からワークが供給され
てこないノーワークの状態を示し、「満」の点灯により
最後工程からワークが引かれないフルワークの状態を示
す。パネル生産のラインにおいては、ワークの搬送サイ
クル時間内に芯材の粗材投入が行なわれなかったり、パ
ネル完成後にパネルが積み付けされないと云ったことが
ないので、「欠」や「満」の制御は、メインラインから
ジョイントラインへのパネルの供給とラック投入の状態
について表示させる。左端の「非常停止」表示窓56
は、例えば赤色ランプで点灯している場合に、不安全
時、品質不良発生時当の緊急の際、作業者がラインを停
止したことを示し、表示窓53…の工程番号の表示と連
動する。このようなあんどん装置50によれば、作業遅
れやトラブル発生時には必ず作業者による黄色呼び出し
があり、監督者の助けによって復帰できない場合に、ワ
ークが定位置で停止して赤色ランプが点灯される。つま
り、作業遅れやトラブル発生等の異常を徹底して排除す
るために、恐れることなくラインを止め、改善して止ま
らない強い流れのラインをつくることが出来る。
【0035】図8は、ライン管理端末45のディスプレ
ー上に表示される生産ラインの管理表示の表示内容を示
す画像図である。図9は、ディスプレー上に表示される
各処理装置の故障チェック個所表示の表示内容を示す画
像図で、(a)は芯材加工機のもの、(b)は枠組機の
ものである。この生産ライン1の制御システムでは、上
記あんどん装置50による故障個所の表示以外に、上述
したように、ライン管理端末45の表示装置45Bによ
る詳細な故障個所の表示処理も可能である。ライン管理
端末45では、入力装置45Cの操作により所定のメニ
ューを選択することで、図8に示すような生産ライン1
のブロック表示を出力することが出来る。このブロック
表示において、上述の処理異常が発生すると、ホストシ
ーケンサ40からの詳細なエラー情報に基づき、処理異
常の生じた処理装置のブロックが、例えば赤点灯(又は
点滅)などのエラー表示に変更される。
【0036】また、入力装置45Cの操作によりエラー
表示されているブロックを指示することで、図9
(a),(b)に示すように、該当する処理装置の拡大
ブロック図が表示される。この拡大ブロック図には、処
理装置内のリミットスイッチや駆動部(モータやソレノ
イドバルブ)などの位置表示が行なわれている。そし
て、処理異常となっているリミットスイッチや駆動部の
表示が例えば赤点灯(又は点滅)に変更されて異常発生
を示し、と同時に、例えば「カット上昇リミットスイッ
チを確認してください」や「第1ストッパーシリンダ
ー、ソレノイドバルブを確認してください」と云うよう
に、文字表示により異常発生個所を表示するようになっ
ている。このように、異常発生個所が詳細に示されるの
で、メンテナンス専門の作業員でなくても改修作業がで
きるか否かの判断が付き、一般の作業員で治せる異常で
あればメンテナンス員を呼び出すことなくすばやく修理
することが出来るし、また、メンテナンス員が修理する
場合でも異常個所を見付ける時間が省け、結果として異
常発生時のライン停止時間を大幅に削減することが出来
る。
【0037】次に、ワークを欠損等により生産ライン1
の途中で除外する場合に、ホストシーケンサ40により
行われるデータ除外処理機能について説明する。図5
は、ホストシーケンサに入力された複数の規格データの
入力順番と、これら規格データが保有される処理装置と
の関係を示す図表、図6は、生産品の除外に関わる規格
データの除外方法を説明するための図表である。ホスト
シーケンサ40のRAM中には、生産ライン1に流れる
生産品の規格データが記憶されると共に、今現在、どの
処理装置にどの規格データの生産品が掛けられているか
を示すデータテーブルが設けられている。このデータテ
ーブルは、図5に示すように、「データ保有設備」の列
に各処理装置を示すデータを、「バーコードラベル入力
順番」の列に規格データに関連付けられているラベルデ
ータ(バーコードカードCの入力順の通し番号)を保有
する。すなわち、このデータテーブルにより、今現在、
各処理装置にかけられている生産品とその規格とが対応
づけられる。
【0038】そして、正常に処理が進んでいる場合に
は、ワークが次工程に搬送されるのと同時に、上記デー
タテーブル上のラベルデータも1行進められていく。一
方、処理中に欠損などが生じてワークをラインから除外
する場合には、作業員は、ワークの除外に伴い、除外の
生じた処理装置近傍にあるワーク除外ボタン(ワーク除
外用の入力操作手段)をオン操作する。なお、ワーク除
外ボタンは、複数の処理装置毎に設けられていて、作業
員がこのボタンを押すことで、どこの処理装置でワーク
の除外があったか指示できるようになっている。ワーク
除外ボタンをオン操作すると、このスイッチ信号がホス
トシーケンサ40に出力され、ホストシーケンサ40で
どの処理工程でワークの除外があったかが認識される。
なお、ワーク除外ボタンは個別シーケンサ20〜32に
接続され、スイッチ信号は個別シーケンサ20〜32を
介してホストシーケンサ40に出力されるようにしても
良い。
【0039】ホストシーケンサ40に、上記スイッチ信
号が出力されると、図6に示すように、除外(抜き取
り)が行われた処理装置(図6ではG/Wステージ9)
の行のラベルデータが自動的に除外される。そして、後
続のワークが次工程に繰り上がるのに伴って後続のラベ
ルデータが1行繰り上げられる。しかして、ワークの除
外に伴いこのワークの規格データも同様に除外される。
なお、ワークを除外したときにどの工程で除外されたか
を指示する入力操作手段は、上記のようなワーク除外ボ
タンに限られず、例えば、ライン管理端末45の入力装
置45Cを用いて表示装置45Bの画面上で指示するよ
うにしても良い。
【0040】以上のように、この実施の形態の生産ライ
ン1の制御システムによれば、従来、例えばバーコード
カードなどを個別シーケンサに読み込ませることで複数
規格の生産品を1ラインで生産していたシステムに対
し、ホストシーケンサが統括して制御することで、各個
別シーケンサ21,22,26,28,29,31にパ
ネルの規格に応じた制御を行なわせるので、従来あった
工程途中でのバーコードカードの順番の取り違えによる
処理の狂いといった不具合を解消することができる。ま
た、ホストシーケンサ40にパネルの規格データを入力
する手段として、従来と同様のバーコードカードCを用
いているので、例えば、完成後のパネルにバーコードカ
ードを貼り付けてその規格をバーコードカードにより表
わすと云った、生産ライン1外で従来より行なわれてい
るバーコードカードによる処理を、従来と同様に続ける
ことができる。
【0041】また、欠損などが生じて生産ライン1途中
のワークを除外する際、作業者は、ワーク除外ボタンを
操作してワークをホストシーケンサ40に指示すること
で、該ワークに関する規格データを除外することが出来
る。従って、不慣れな作業員であっても容易に且つ間違
いなくワークの除外に伴う規格データの除外処理を行う
ことが出来る。それゆえ、従来あった除外するバーコー
ドカードの取り間違いといったミスが防止され、従来に
比べてワークをラインから除外する際の処理ミスが減少
する。また、有人で処理を行う工程に規格に応じた処理
内容が表示されるので、該処理内容を作業人に把握させ
ることが出来る。また、従来では、このような把握をバ
ーコードカードにより行なわせていたので、バーコード
カードが周ってこないと、次の処理内容が把握できなか
ったのに対し、この実施の形態では表示タイミングをコ
ントロールすることで次の処理内容を把握させるタイミ
ングもコントロールすることもできる。
【0042】また、ホストシーケンサ40からの搬送コ
マンド信号により、全ての処理装置で同時にワークを移
動できるので、ワークの搬送時間を顕著に短くすること
が出来る。また、あんどん装置50やライン管理端末4
5でのエラー発生個所表示により、生産ライン1のエラ
ー発生に対して、短時間で確実な対処を行うことが出来
る。従って、無駄な生産ラインのストップをなくすこと
が出来る。
【0043】なお、本発明は、この実施の形態の生産ラ
イン1の制御システムに限られず、例えば、生産品とし
て建材のパネルの他、様々な生産品に適用可能なのは云
うまでもないし、処理装置も生産品に応じて適宜変更さ
れるものである。また、ホスト制御装置に、生産品の規
格データを入力する方法も、記憶媒体(バーコードカー
ドC)を用いず、例えば、キー入力や、マウスなどのポ
インティングデバイスによる画面選択入力など種々の方
法がありえる。その他、規格データの内容や、規格デー
タの入力方法、エラー発生時のエラー発生個所表示の表
示方法、生産品のラインからの除外に伴う規格データの
除外処理の方法など、具体的に示した細部構成は、発明
の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0044】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、従来、例
えばバーコードカードなどを各制御装置に読み込ませる
ことで複数規格の生産品を1ラインで生産していたシス
テムに対し、ホスト制御装置が統括して制御すること
で、各制御装置に生産品の規格に応じた制御を行なわせ
るので、従来あった工程途中でのバーコードカードの順
番の取り違えによる処理の狂いといった不具合を解消す
ることができる。
【0045】請求項2記載の発明によれば、例えば、完
成後の生産品に記憶媒体(例えばバーコードカード)を
貼り付けてその規格をこの記憶媒体により表わすと云っ
た、生産ライン外で従来より行なわれている記憶媒体に
よる処理を、従来と同様に続けることができる。
【0046】請求項3記載の発明によれば、例えば、欠
損などが生じて生産ライン途中の生産品を除外する際、
作業者は、生産品を除外した箇所を入力することで該生
産品に関わる規格データを除外することが出来る。すな
わち、不慣れな作業員であっても容易に且つ間違いなく
生産品の除外に伴う規格データの除外処理を行うことが
出来る。従って、従来の除外生産品と除外するバーコー
ドカードの取り間違いといったミスが防止され、従来に
比較して生産品のラインからの除外に関わる処理ミスが
減少する。
【0047】請求項4記載の発明によれば、有人で処理
を行う工程に上記表示装置を配置することで、作業員に
処理内容を把握させることが出来る。また、従来では、
このような把握をバーコードカードにより行なわせてい
たので、バーコードカードが周ってこないと、次の処理
内容が把握できなかったのに対し、この発明では表示タ
イミングをコントロールすることで次の処理内容を把握
させるタイミングをコントロールすることもできる。
【0048】請求項5記載の発明によれば、生産ライン
の全ての処理装置に生産品が掛けられているような詰っ
た状態においても、生産品の搬送を短時間で行うことが
出来る。すなわち、従来では上記のような詰った状態で
は、将棋倒し的に1個ずつ生産品を移動させていたのに
対し、この発明ではホスト制御装置からの搬送コマンド
のみで搬送処理が開始され、全ての処理装置で全て生産
品を同時に移動させることが出来るので、この処理によ
り従来に比べて短時間の搬送が可能となる。
【0049】請求項6記載の発明によれば、従来、生産
ライン上でエラーが発生すると、どの箇所でエラーが生
じたのか確認するのに長時間要したのに対して、この発
明ではこの確認を短時間で行うことが出来る。従って、
エラーの改修を短時間で行うことが可能となり、無駄な
生産ラインのストップをなくすことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の生産ラインの全体構成を
示すブロック図を2分割したうちの第1部分である。
【図2】同、生産ラインの全体構成を示すブロック図を
2分割したうちの第2部分である。
【図3】ホストシーケンサに入力される生産品の規格デ
ータの内容を示すデータチャートである。
【図4】生産ラインの処理装置と、処理装置に必要とさ
れる規格データの関係を示す図表である。
【図5】ホストシーケンサに入力された複数の規格デー
タの入力順番と、これら規格データが保有される処理装
置との関係を示す図表である。
【図6】生産品の除外に関わる規格データの除外の方法
を説明するための図表である。
【図7】ホストシーケンサに設けられたあんどん装置
(エラー表示器)を示す正面図である。
【図8】ライン管理端末のディスプレー上に表示される
生産ラインの管理表示の表示内容を示す画像図である。
【図9】ライン管理端末のディスプレー上に表示される
各処理装置の故障チェック個所表示の表示内容を示す画
像図で、(a)は芯材加工機のもの、(b)は枠組機の
ものである。
【符号の説明】
1 生産ライン 2 芯材加工機 3 枠組機 4 コンベア装置 5 S/P機 6 第1合板供給機 7 第1プレス装置 8 第1反転機 9 G/Wステージ 10 S/P機 11 第2合板供給機 12 第2プレス装置 13 第2反転機 14 サイザー装置 15 コンベア装置 16 合板ステージ 17 合板用コンベア装置 20〜32 個別シーケンサ(制御装置) 40 ホストシーケンサ(ホスト制御装置) 45 ライン管理端末(データ読取手段) 45B 表示装置(エラー発生箇所表示手段) 45C 入力装置 50 あんどん装置(エラー発生箇所表示手段) C バーコードカード(記憶媒体)
フロントページの続き Fターム(参考) 3C030 DA01 DA04 3C042 RH01 RH05 RJ20 RL07 5B049 BB07 CC21 DD04 EE21 EE54 FF03 FF04 FF08 GG04 GG07 5H215 AA06 BB07 BB09 BB11 CC05 CC09 CX01 CX06 GG05 GG09 JJ13 JJ14 JJ23 KK04 9A001 HH34 JJ44 KK54 LL09

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生産に関わる処理を行う複数の処理装置
    と、これら処理装置をそれぞれ制御する複数の制御装置
    とを備え、複数規格の生産品を1ラインで生産すること
    のできる生産ラインの制御システムであって、 前記複数の制御装置に接続され、前記処理装置に生産品
    の規格に応じて異なる処理を行なわせるべく、前記複数
    の制御装置を統括的に制御するホスト制御装置を備えた
    ことを特徴とする生産ラインの制御システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の生産ラインの制御システ
    ムにおいて、 生産品の規格に関する規格データが記録された記憶媒体
    を生成するカード生成手段と、 前記記憶媒体の規格データを読み取るデータ読取手段と
    を備え、 前記記憶媒体の規格データに基づいて、ホスト制御装置
    による前記複数の制御装置の統括的な制御が行なわれる
    ことを特徴とする生産ラインの制御システム。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の生産ラインの制御
    システムにおいて、 オペレーターによる入力操作が可能な入力操作手段を備
    えると共に、 前記ホスト制御装置には、 生産ラインに流れる複数の生産品の規格データに関連し
    た生産品データが記憶されるデータテーブルと、 生産品を生産ラインの途中で除外する場合に、生産品を
    除外した箇所を前記入力操作手段を介して指示すること
    で、除外した生産品に対応する前記生産品データを前記
    データテーブルから除外するデータ除外処理機能とが設
    けられていることを特徴とする生産ラインの制御システ
    ム。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れかに記載の生産ライ
    ンの制御システムにおいて、 前記複数の処理装置のうち少なくとも1つの処理装置に
    対応し、当該処理装置により行なわれる処理内容がどの
    規格のものかを作業員に知らせる表示装置を備え、 前記ホスト制御装置の制御に基づき前記表示装置の表示
    制御が行なわれることを特徴とする生産ラインの制御シ
    ステム。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れかに記載の生産ライ
    ンの制御システムにおいて、 前記ホスト制御装置は、各制御装置に生産品の搬送を指
    示する搬送コマンドを出力する搬送コマンド出力機能を
    有し、該搬送コマンドが複数の制御装置にほぼ同時に出
    力可能であり、 前記各制御装置は、ホスト制御装置からの搬送コマンド
    に基づき生産品の搬送を開始することを特徴とする生産
    ラインの制御システム。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5の何れかに記載の生産ライ
    ンの制御システムにおいて、 前記複数の制御装置のうち少なくとも1つの制御装置に
    は、 対応する処理装置に発生したエラーを検出するエラー検
    出手段と、 エラーの検出を前記ホスト制御装置にフィードバックす
    るフィードバック機能とが設けられる一方、 前記ホスト制御装置には、 前記制御装置からのフィードバックに基づきどの処理装
    置でエラーが発生したかを表示するエラー発生箇所表示
    手段が設けられていることを特徴とする生産ラインの制
    御システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015521115A (ja) * 2012-05-29 2015-07-27 エルジー・ハウシス・リミテッド クレセントブラケットの自動取付装置
JP2015170802A (ja) * 2014-03-10 2015-09-28 富士機械製造株式会社 実装関連処理装置

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