JP2000141117A - ハニカムコア切削装置およびハニカムコアの除去方法 - Google Patents

ハニカムコア切削装置およびハニカムコアの除去方法

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JP2000141117A
JP2000141117A JP10311855A JP31185598A JP2000141117A JP 2000141117 A JP2000141117 A JP 2000141117A JP 10311855 A JP10311855 A JP 10311855A JP 31185598 A JP31185598 A JP 31185598A JP 2000141117 A JP2000141117 A JP 2000141117A
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JP
Japan
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honeycomb core
roller
honeycomb
flanged
sandwich panel
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JP10311855A
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Takashi Nakamura
孝 中村
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Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業性を向上させると共に切削工具の寿命低
下や粉塵の発生を抑制することができる構成を備えたハ
ニカムコアの切削装置およびこれを用いた切削方法を得
る。 【解決手段】 ハニカムサンドイッチパネル1内に位置
するハニカムコア2の周辺部を切削する切削装置10で
あって、平行に延在する一対の片部11A,11Bおよ
び片部11A,11Bを連結する基部11Cを有したコ
字状フレーム11と、一方の上記片部11Aに、上記基
部11Cに沿って設けられ一つの面に当接して回転する
複数の鍔付きローラ16と、他方の上記片部11Bに、
上記鍔付きローラ16と対向するとともに上記鍔付きロ
ーラ16の方向に移動可能に支持された回転自在な鍔付
き副ローラ17と、上記基部11Cに、上記一つの面と
直角な回転軸を有し取付位置を自在にして取付けられる
ハンドルータ20とを備えた切削装置を用いてハンドル
ータに取り付ける切削工具を取り換えて縦溝およびこれ
委と直交する横溝をそれぞれ形成して非切削部を剥離さ
せやすくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、航空機や人工衛星
の構造体として用いられるハニカムサンドイッチパネル
のハニカムコア切削装置およびハニカムコアの除去方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】航空機やロケットあるいは人工衛星の構
造体として用いられる部材の一つに、ハニカムサンドイ
ッチパネルがある。ハニカムサンドイッチパネルは、ノ
ーメックス(商標:イー・アイ・デュポンCO.)繊維
からなる紙状体やアルミニウム箔からなるコアに金属板
や繊維強化樹脂複合材の外板を上下両面に接着して構成
されている。このハニカムサンドイッチパネルは軽量で
ありながら剛性も高い。上記ハニカムサンドイッチパネ
ルには、内部に水などが浸入するのを防止する構成が採
用されている、つまり、ハニカムサンドイッチパネル内
に位置するハニカムコアの周辺部に樹脂を充填したり、
あるいは、浸入防止部材を貼着することが行われてい
る。図10は、上述した浸入防止処理が施されたハニカ
ムサンドイッチパネル1を示す図である。同図(a)に
おいて、ハニカムサンドイッチパネル1の内部に位置し
て上下各面が外板3により挟まれているハニカムコア2
の周辺部は、外板3の側面から内側に同図(b)に示す
ように所定寸法X’だけ除去され、この除去された箇所
には樹脂40が充填されている。この場合、ハニカムサ
ンドイッチパネル1の厚さは全域に亘って一定であり、
図10(b)に示すように、ハニカムコア2の側面の傾
斜角度も一定である。従来、ハニカムコアを除去するた
めの作業として、エンドミルを装備したハンドドリルを
作業者が手で持ち、ハンドドリルを支えながら一定の深
さを維持してハンドコア内に溝を掘削する作業が繰り返
されている。この作業は、ハニカムコアの除去該当個所
全域に亘って作業者がハンドドリルを支えながら実行さ
れる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ハニカムコア
の周辺部を除去するために作業者による工具類の支持が
継続された場合には、周辺部の除去寸法維持が作業者の
技量や熟練度に依存することから、作業時間の短縮およ
び精度確保が困難となり、作業性が著しく悪化すること
がある。さらに、エンドミルによってハニカムコアの除
去該当個所全域を対象として切削が行われることから、
切削工具の寿命が短くなるばかりでなく、除去該当個所
からの粉塵の発生も顕著となり、作業環境としては好ま
しくない。
【0004】本発明の目的は、上記従来のハニカムコア
の切削作業における問題に鑑み、作業性を向上させると
共に切削工具の寿命低下や粉塵の発生を抑制することが
できる構成を備えたハニカムコアの切削装置およびこれ
を用いた切削方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の、請求項1記載の発明は、ハニカムサンドイッチパネ
ル内に位置するハニカムコアの周辺部を切削する切削装
置であって、対向して延在する一対の片部および片部を
連結する基部を有したコ字状フレームと、一方の上記片
部に、上記基部に沿って設けられ一つの面に当接して回
転する複数の鍔付きローラと、他方の上記片部に、上記
鍔付きローラと対向するとともに上記鍔付きローラの方
向に移動可能に支持された回転自在な鍔付きローラと、
上記基部に、上記一つの面と直角な回転軸を有し取付位
置を自在にして取付けられるハンドルータと、を備えた
ことを特徴としている。
【0006】請求項2記載の発明は、上記一方の片部の
先端部に、上記鍔付きローラと略平行に移動可能に固定
されるとともに回転軸を傾斜自在に固定され該鍔付きロ
ーラの移動方向に回転移動するローラと、上記他方の片
部に、上記ローラと対向して上記ローラの向きに付勢さ
れた副ローラと、を備えたことを特徴としている。
【0007】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載のハニカムコア切削装置を用いるハニカムコアの除
去方法であって、コ字状フレームに有する一対の平行な
片部に設けられている鍔付きローラおよび鍔付き副ロー
ラとでハニカムサンドイッチパネルを挟持し、これら鍔
付きローラが回転移動するのに応じて移動するハンドル
ータ保持ブロックにハンドルータを搭載し、ハンドルー
タにはハニカムサンドイッチパネルの側面と垂直に進入
可能な切削工具を取り付けて側面から所定深さの縦溝を
側面の厚さ方向で少なくとも1カ所に形成する縦溝形成
工程と、上記工程により形成された縦溝と直角な方向に
回転することでハニカムコアを切削可能な切削工具を上
記ハンドルータに取り付け、ハンドルータ保持ブロック
の移動に合わせて縦溝の底部を切削して横溝を形成する
横溝形成工程と、上記縦溝形成工程および横溝形成工程
によって上記ハニカムコアに形成された各溝をはさんで
上記切削工具が進入しなかった部分と遊離しているハニ
カムコアの周辺部近傍部分を剥離する剥離工程と、を備
えていることを特徴としている。
【0008】請求項4記載の発明は、ハニカムサンドイ
ッチパネルの端部のハニカムコアを所定幅除去する方法
であって、ハニカムコアの周辺部にハニカムコアの側面
と垂直な縦溝を形成する工程と、上記縦溝を中心として
該縦溝に垂直な方向に横溝を形成する工程と、横溝より
外側部分のハニカムコアを引き剥がす工程と、を備えた
ことを特徴としている。
【0009】
【作用】請求項1記載の発明では、対向する一対の片部
に有する鍔付きローラおよび鍔付き副ローラにより、こ
れら鍔付きローラが支持される方向と直角な方向に回転
軸を有するハンドルータがハニカムサンドイッチパネル
の側面の厚さ方向の位置決めおよび側面との距離が決定
される。これにより、ハンドルータの回転軸に切削工具
を取り付けた場合のハニカムサンドイッチパネルに対す
る切削位置と切削工具の進入量を正確に規定することが
できる。
【0010】請求項2記載の発明では、コ字状フレーム
に備えられたローラによってフレーム自体がハニカムサ
ンドイッチパネルの側面上で移動することができるの
で、連続的な切削作業ができ、ハニカムサンドイッチパ
ネルへの切削工具の取付をより確実にすることができ
る。
【0011】請求項3記載の発明では、ハンドルータを
ハニカムサンドイッチパネルの側面に沿って移動可能に
設けた状態でハンドルータに取り付けられる切削工具を
取り換えることにより縦溝形成後、これと直交する横溝
を形成することでハニカムサンドイッチパネル内のハニ
カムコアを容易に剥離できるようにすることができる。
【0012】請求項4記載の発明では、切削されるのが
縦溝と横溝の部分だけであるので、切削粉を削減するこ
とができ作業環境を改善できる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図を
用いて説明する。図1は、本発明に係るハニカムコア切
削装置の正面図であり、ハニカムコア切削装置10は、
一対の片部11A,11Bと、片部11A,11Bとを
繋ぐ基部11Cとから成るコ字状フレーム11をベース
部材として備えている。図1および図2に示すように、
コ字状フレーム11の一方の片部11Aには、基部11
Cに近い部分に、基部11Cに沿って、回転自在な2個
の鍔付きローラ16が配置されている。この鍔付きロー
ラ16の鍔の傾斜角は鈍角に形成されていて、図3に示
すように、鈍角に形成された角部を持つハニカムサンド
イッチパネル1の外板3の側面に線接触できるようにな
っている。また、鍔の立ち上がり部分の隅半径は非常に
小さく形成されていて、この隅に当接する部材の位置が
大幅に狂わないようにされている。もう一方の片部11
Bには、少なくとも1個の回転自在な鍔付き副ローラ1
7が上記鍔付きローラ16に対向して設けられている。
この鍔付き副ローラ17は軸方向に移動可能であり、支
軸11B1にはバネ15’が外嵌され鍔付きローラ16
の向きに付勢されている。そして、図3に示すように、
隅部に角部を当接させて鍔付きローラ16と鍔付き副ロ
ーラ17とにハニカムサンドイッチパネル1が挟持され
る。図1および図3に示すように、鍔付きローラ16が
設けられた片部11Aの先端部にはハニカムサンドイッ
チパネル1の外周に沿って外板3上を回転して移動可能
なローラ12が設けられている。ローラ12は、鍔付き
ローラ16の回転軸に略平行に移動可能に固定され、さ
らに、鍔付きローラ16の回転軸およびローラ12の回
転軸に直角な方向の軸回りに回動自在に固定されてい
る。ローラ12に対向して片部11Bの先端部には、副
ローラ13が設けられている。副ローラ13はローラ1
2の方向に移動可能に支持され、その支軸にはバネ15
が外嵌されローラ12の向きに付勢されている。これ
ら、ローラ12と副ローラ13でハニカムサンドイッチ
パネル1を挟持することにより、ハニカム濃さ切削装置
10の取付をより確実にすることができる。
【0014】コ字状フレーム11の基部11Cにはハン
ドルータ保持ブロック18が設けられている。ハンドル
ータ保持ブロック18は、コ字状フレーム11の基部1
1Cに形成されたハニカムサンドイッチパネル1の厚さ
方向の長孔11Dに対面可能に設けられ、基部11Cの
表面を摺動できるように構成されている。ハンドルータ
保持ブロック18は、コ字状フレーム11の基部11C
に立設されている支持板19に設けられた長孔19A
(図3参照)内に挿通される締結部材によって任意の位
置で固定されるようになっている。上記任意の位置は、
コ字状フレーム11の基部11Cに形成されている長孔
11Dの長手方向、換言すれば、ハニカムサンドイッチ
パネル1の厚さ方向での位置を意味する。
【0015】ハンドルータ保持ブロック18にはその中
央部にハンドルータ支持孔が形成されており、そのハン
ドルータ支持孔にはハンドルータ20が装着できるよう
になっている。ハンドルータ20は、そのシャンク部に
エンドミルや円板の周辺部にダイヤモンドを固着したダ
イヤモンドカッタが取り付けられるようになっている。
図1および図2には、ハンドルータ20にダイヤモンド
カッタDCが装着されている状態が示されている。
【0016】一方、コ字状フレーム11の基部11Cに
は、その長手方向端部から延長して配置されたフレーム
部材21、22が固定されており、このフレーム部材2
1、22の上面には支柱状の把手フレーム23、24が
固定されている。把手フレーム23、24間には、図2
に示すように、ハンドルータ20の操作スイッチを操作
する操作レバー20Aを内部に挿通した補助スイッチバ
ー25が揺動可能に支持されている。
【0017】本実施例は以上のような構成であるから、
ハニカムコア切削装置10は、図3および図4に示す状
態で用いられる。つまり、ハニカムサンドイッチパネル
1に装着されることになるが、ハニカムサンドイッチパ
ネル1の上下各面のうち、上面を基準面としてハニカム
コア切削装置10が装着される。この場合には、コ字状
フレーム11の開口部側をハニカムサンドイッチパネル
の周辺部側から挿入すると、鍔付きローラ16および鍔
付副ローラ17がハニカムサンドイッチパネル1の周辺
部表面に当接することで挿入が完了する。ハニカムサン
ドイッチパネル1の上面にはローラ12および鍔付きロ
ーラ16の鍔部が当接し、ハニカムサンドイッチパネル
1の下面には補助ローラ13および鍔付副ローラ17の
鍔部が当接してハニカムコア切削装置10の姿勢が固定
される。補助ローラ13および鍔付副ローラ17は、弾
性部材15、15’によってハニカムサンドイッチパネ
ル1の厚さに応じて変位することができる。このため、
ハニカムサンドイッチパネル1の厚さによって変位する
と、弾性復帰力によって位置決めローラ12および鍔付
きローラ16側に向けハニカムサンドイッチパネル1を
加圧する。従って、ハニカムサンドイッチパネル1は、
図3に示すように、厚さ方向で対向する上記各ローラに
より挟持されることになる。
【0018】鍔付きローラ16および鍔付副ローラ17
がハニカムサンドイッチパネル1の外板3の側面に当接
することにより、コ字状フレーム11の基部とハニカム
コア2の側面との対向間隔が均一化される。この状態で
ハンドルータ保持ブロック18にハンドルータ19を装
着すると、ハニカムサンドイッチパネル1のハニカムコ
ア2の周辺部を一定の幅で切削することができる。つま
り、図4に示すように、切削作業時には把持フレーム2
3、24を把持して補助スイッチ25を操作することに
よりハンドルータ19に装備されている切削工具による
ハニカムコア2の切削が実行できる。しかも、ハニカム
コア2の長手方向に沿ってコ字状フレーム11を押し動
かすことで位置決めローラ12、補助ローラ13および
鍔付きローラ16、鍔付副ローラ17が上下各パネル表
面および側面で回転しながら移動する。これにより、コ
字状フレーム11をハニカムサンドイッチパネル1の側
面に沿って移動させた場合、各ローラ12、13および
16、17がハニカムサンドイッチパネル1の上下各面
および側面に当接しているので、常にコ字状フレーム1
1の基部11Cとハニカムサンドイッチパネル1の側面
との対向間隔が一定に維持されてハンドルータ19に装
備されている切削工具の切削代、換言すれば、ハニカム
コア2に対する切削工具の進入量が一定化される。従っ
て、作業者は単にコ字状フレーム11を押し動かすだけ
で所望する深さおよび長さを持つ切削部の切削が行え
る。
【0019】次に、上記構成のハニカムコア切削装置1
1を用いたハニカムコアの切削方法に関する実施例につ
いて説明する。本実施例では、図5(b)に示すよう
に、傾斜した側面が上下各外板3と同一面とされている
状態から、図10(b)に示したように、ハニカムコア
2の端部を一定幅X’を除去する。
【0020】本実施例による切削方法は、次の工程が実
行される。 (1)側面から所定深さでハニカムコアの側面に沿って
縦溝を少なくとも1カ所に形成する縦溝形成工程。 (2)縦溝と直角な方向の横溝を縦溝を中心位置として
縦溝の底部に連通させて形成する横溝形成工程。 (3)縦溝形成工程および横溝形成工程によって上記ハ
ニカムコアに形成された各溝をはさんで上記切削工具が
進入しなかった部分と遊離しているハニカムコアの周辺
部近傍部分を剥離する剥離工程。 以下、各工程について説明する。図6は、(1)に挙げ
た縦溝形成工程を説明するための模式図である。この工
程では、図6(a)に示すように、側面から上述した一
定幅X’に相当する深さで奥行き方向に掘削される縦溝
2Aを、ハニカムコア2の側端部に少なくとも1カ所、
好ましくは、後述する剥離工程で剥離される周辺部の大
きさが大きくならない程度の箇所数で形成する。この場
合には、図6(b)に示すように、図1において説明し
たハニカムコア切削装置10が用いられる。ハニカムコ
ア切削装置10に装備されているハンドルータ20に
は、縦溝2Aを掘削するためのエンドミル20’が装着
され、このエンドミル20’をハニカムコア2の側面か
らハニカムコア2内に進入させることができる。ハニカ
ムコア2の側面に沿って縦溝2Aを形成する際には、ハ
ニカムコア切削装置10を押し動かし、各ローラ12、
13および16、17をハニカムコア2の上下面および
側面で移動させる。
【0021】縦溝2Aを複数箇所に形成する場合には、
ハニカムコア切削装置10のコ字状フレーム11の基部
でハンドルータ保持ブロック18を摺動させて切削位置
に位置決めしたうえで、上述した場合と同様に、ハニカ
ムコア切削装置10をハニカムコア2の長手方向に沿っ
て移動させる。
【0022】縦溝形成工程が終了すると(2)に挙げた
横溝形成工程が実行される。図7は横溝形成工程を説明
するための模式図であり、同図において横溝2Bは、縦
溝2Aと直角な方向で縦溝2Aの底部に連通した溝であ
る。横溝2Bは、縦溝2Aを中心位置として縦溝2Aの
形成方向と直角な方向に相当するハニカムコア2の厚さ
方向に掘削される。このため、横溝2Bを形成する際に
は、図7(b)に示すように、ハニカムコア切削装置1
0側のハンドルータ20にダイヤモンドカッタDCが装
着される。ダイヤモンドカッタDCの直径は、図7
(c)に示すように、ハニカムコア2の上下各面に位置
する外板3との接触を避けるために、外板内面との間で
1〜3mm程度の隙間dができる寸法が用いられる。ま
た、シャンク部の径は縦溝2Aの幅よりも小さくし、シ
ャンク部を立て溝2Aの中を移動させる。横溝2Bを形
成する際の作業としては、図6に示した作業と同様に、
エンドミル20’に代えてダイヤモンドカッタDCが装
着されたハンドルータ20を装備しているハニカムコア
切削装置10を、ハニカムサンドイッチパネル1の側面
に沿って移動する。この場合、図7(b)に示すよう
に、ハンドルータ20のシャンク部が縦溝2Aに入り込
むので、縦溝2Aを中心位置として同一半径の溝が形成
される。横溝2Bは、縦溝2Aの形成個数に合わせて形
成されるので、ハニカムコア2は、図8(b)に示すよ
うに、縦溝2Aと横溝2Bとで囲まれた部分が切削工具
は進入しなかったハニカムコア2の内部と遊離した状態
となる。
【0023】(2)に挙げた工程が終了すると、ハニカ
ムコア2の周辺部を剥ぎ取る剥ぎ取り工程が実施され
る。(2)に挙げた工程が終了すると縦溝2Aと横溝2
Bとで囲まれたハニカムコア2の周辺部は、前述したよ
うに切削工具が進入しなかった部分から遊離しているの
で、図8(a)に示すように、作業者によって剥ぎ取ら
れる。
【0024】周辺部が剥ぎ取られたハニカムサンドイッ
チパネル1には、図9に示すように、凹部が形成されて
おり、その凹部に対して図10に示した樹脂40が充填
される。
【0025】本実施例によれば、ハニカムコア2の周辺
部を除去する際に、除去領域全域に亘って切削する必要
がなく、単に縦溝2Aと横溝2Bとを形成するだけで周
辺部を剥離できるので、周辺部の除去に要する時間を短
縮することが可能となる。なお、上記(1)、(2)の
工程は、(2)の工具の軸部に(1)と同様な工具を形
成することで同時にT形溝を形成することも可能であ
る。また、上記実施例では、鍔付きローラを使用した
が、鍔付きローラの代わりに鍔を持たないローラを使用
することもできる。この場合、ハニカムサンドイッチパ
ネル1の側面に傾斜が設けられると、傾斜の角度によ
り、基部における外板表面の位置が定まらずハニカムコ
ア切削装置10においてカッター位置を決定できない
が、ハニカムサンドイッチパネル1に切削装置10を取
り付けてカッターを切削位置に合わせることにより、カ
ッター位置を定めることができる。
【0026】
【発明の効果】以上、請求項1記載の発明によれば、対
向する一対の片部に有する鍔付きローラおよび鍔付き副
ローラにより、これら鍔付きローラが支持される方向と
直角な方向に回転軸を有するハンドルータがハニカムサ
ンドイッチパネルの側面の厚さ方向での位置決めされ
る。これにより、ハンドルータの回転軸に切削工具を取
り付けた場合には、ハニカムサンドイッチパネルに対す
る切削工具の進入量を正確に規定することができる。こ
れにより、切削工具の切削代を常に一定させて維持させ
ることができるので、制度維持のための労力負担を軽減
して高精度で樹脂の充填代を形成することが可能にな
る。しかも、鍔付きローラおよび鍔付き副ローラにより
ハンドルータとハニカムサンドイッチパネルの側面との
対向位置関係が略自動的に割り出せるので、樹脂の充填
代の精度を高めるための熟練度合いや技量を必要としな
いので、高価な加工装置等を用いることなく精度の高い
充填代を形成することが可能になる。
【0027】請求項2記載の発明によれば、コ字状フレ
ームに備えられたローラによってフレーム自体がハニカ
ムサンドイッチパネルの側面上で移動することができる
ので、連続的な切削作業ができ、ハニカムサンドイッチ
パネルへの切削工具の取付をより確実にすることができ
る。これにより、作業労力の軽減が可能となり、高精度
の作業を維持しやすくなる。
【0028】請求項3記載の発明によれば、ハンドルー
タをハニカムサンドイッチパネルの側面に沿って移動可
能に設けた状態でハンドルータに取り付けられる切削工
具を取り換えることにより縦溝形成後、これと直交する
横溝を形成することではにかむaサンドイッチパネル内
のハニカムコアを容易に剥離できるようにすることがで
きる。これにより、樹脂の充填代を形成する際に縦溝と
横溝の形成という必要最小限の加工ですむので、加工作
業の労力や粉塵の発生量をそれぞれ低減することが可能
になる。
【0029】請求項4記載の発明によれば、切削される
のが縦溝と横溝の部分だけであるので、切削粉を削減す
ることができ作業環境を改善できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例によるハニカムコア切削装置のよ
う部構造を説明するための正面図である。
【図2】図1中、符号(2)で示す方向の矢視断面図で
ある。
【図3】図1に示したハニカムコア切削装置によるハニ
カムコア切削状態を説明するための図である。
【図4】図1に示したハニカムコア切削装置を用いた切
削作業状態を示す斜視図である。
【図5】本発明実施例による切削方法が適用されるハニ
カムサンドイッチパネルの構造を説明するための図であ
り、(a)は外観図、(b)は側面図である。
【図6】本発明実施例による切削方法の一工程である縦
溝形成工程を説明するための図であり、(a)は縦溝を
説明するためのハニカムサンドイッチパネルの外観図、
(b)は縦溝形成過程を説明するためのハニカムサンド
イッチパネルの側面図である。
【図7】本発明実施例による切削方法の他の工程である
横溝形成工程を説明するための図であり、(a)は横溝
を説明するためのハニカムサンドイッチパネルの外観
図、(b)は横溝形成過程を説明するためのハニカムS
N土一致パネルの側面図、(c)は横溝とハニカムサン
ドイッチパネルの上下各面のパネルとの関係を説明する
ための要部側面図である。
【図8】本発明実施例による切削方法におけるさらに他
の工程を説明するための図であり、(a)は縦溝と横溝
とが形成されている状態のハニカムサンドイッチパネル
の側面図、(b)は上記各溝で囲まれている周辺部の剥
ぎ取り作業を示す斜視図である。
【図9】図6乃至図8に示した工程によって除去された
周辺部を有するハニカム個サンドイッチパネルを示す図
であり、(a)は外観図、(b)は側面図である。
【図10】ハニカムサンドイッチパネルの周辺部を除去
する構造の一例を示す図であり、(a)は外観図、
(b)は側面図である。
【符号の説明】
1 ハニカムサンドイッチパネル 2 ハニカムコア 2A 縦溝 2B 横溝 3 パネル 10 ハニカムコア切削装置 11 コ字状フレーム 11A、11B 片部 12 位置決めローラ 13 補助ローラ 15、15’ 弾性部材 16 鍔付きローラ 17 鍔付副ローラ 18 ハンドルータ保持ブロック 20 ハンドルータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハニカムサンドイッチパネル内に位置す
    るハニカムコアの周辺部を切削する切削装置であって、 対向して延在する一対の片部および片部を連結する基部
    を有したコ字状フレームと、 一方の上記片部に、上記基部に沿って設けられ一つの面
    に当接して回転する複数の鍔付きローラと、 他方の上記片部に、上記鍔付きローラと対向するととも
    に上記鍔付きローラの方向に移動可能に支持された回転
    自在な鍔付きローラと、 上記基部に、上記一つの面と直角な回転軸を有し取付位
    置を自在にして取付けられるハンドルータと、 を備えたことを特徴とするハニカムコアの切削装置。
  2. 【請求項2】 上記一方の片部の先端部に、上記鍔付き
    ローラと略平行に移動可能に固定されるとともに回転軸
    を傾斜自在に固定され該鍔付きローラの移動方向に回転
    移動するローラと、 上記他方の片部に、上記ローラと対向して上記ローラの
    向きに付勢された副ローラと、を備えたことを特徴とす
    る請求項1記載のハニカムコアの切削装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のハニカムコア切
    削装置を用いるハニカムコアの除去方法であって、 コ字状フレームに有する一対の平行な片部に設けられて
    いる鍔付きローラおよび鍔付き副ローラとでハニカムサ
    ンドイッチパネルを挟持し、これら鍔付きローラが回転
    移動するのに応じて移動するハンドルータ保持ブロック
    にハンドルータを搭載し、ハンドルータにはハニカムサ
    ンドイッチパネルの側面と垂直に進入可能な切削工具を
    取り付けて側面から所定深さの縦溝を側面の厚さ方向で
    少なくとも1カ所に形成する縦溝形成工程と、 上記工程により形成された縦溝と直角な方向に回転する
    ことでハニカムコアを切削可能な切削工具を上記ハンド
    ルータに取り付け、ハンドルータ保持ブロックの移動に
    合わせて縦溝の底部を切削して横溝を形成する横溝形成
    工程と、 上記縦溝形成工程および横溝形成工程によって上記ハニ
    カムコアに形成された各溝をはさんで上記切削工具が進
    入しなかった部分と遊離しているハニカムコアの周辺部
    近傍部分を剥離する剥離工程と、 を備えていることを特徴とするハニカムコアの除去方
    法。
  4. 【請求項4】 ハニカムサンドイッチパネルの端部のハ
    ニカムコアを所定幅除去する方法であって、 ハニカムコアの周辺部にハニカムコアの側面と垂直な縦
    溝を形成する工程と、 上記縦溝を中心として該縦溝に垂直な方向に横溝を形成
    する工程と、 横溝より外側部分のハニカムコアを引き剥がす工程と、 を備えたことを特徴とするハニカムコアの除去方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109396515A (zh) * 2018-12-03 2019-03-01 江西洪都航空工业集团有限责任公司 一种蜂窝夹层板镗芯工具及镗芯方法
CN112476054A (zh) * 2020-09-22 2021-03-12 成都飞机工业(集团)有限责任公司 一种基于等切削角度的超声波机床匕首刀刀轨生成方法

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