JP2000141116A - クランクシャフトの加工方法 - Google Patents

クランクシャフトの加工方法

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JP2000141116A
JP2000141116A JP10323259A JP32325998A JP2000141116A JP 2000141116 A JP2000141116 A JP 2000141116A JP 10323259 A JP10323259 A JP 10323259A JP 32325998 A JP32325998 A JP 32325998A JP 2000141116 A JP2000141116 A JP 2000141116A
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Japan
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cutter
pin
rest
journal
crankshaft
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JP10323259A
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English (en)
Inventor
Masumi Shimomura
真素美 下村
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KOMATSU KOKI KK
Original Assignee
KOMATSU KOKI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2頭式のクランクシャフトミラーでサイズの
小さいワークを加工する場合、各カッタユニットに設け
られたレストが互いに干渉して加工できない。 【解決手段】 加工すべきワーク3の両端をチャックで
固定し、かつ2基のカッタユニットにそれぞれ設けられ
たカッタを回転させて、上記ワーク3を複数工程でミー
リング加工するクランクシャフトの加工方法において、
まず左右カッタユニット5,5の間に設けた1基の
レスト6により第2ジャーナルJを支持した状態で、
左側カッタユニット5のカッタで第1ピンPを、そ
して右側カッタユニット5のカッタで第2ピンP
同時に加工する第1工程と、レスト6により第4ジャー
ナルJを支持した状態で、左側カッタユニット5
カッタで第3ピンPを、そして右側カッタユニット5
のカッタで第4ピンPを同時に加工する第2工程と
によりクランクシャフトを加工することにより、、レス
ト6が干渉することがないので、サイズの小さなワーク
3でも加工することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はエンジンなどに使
用するクランクシャフトの加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来クランクシャフトの加工方法として
は、例えば特開平10−71518号公報や、特開平1
0−118822号公報に記載されたものが公知であ
る。
【0003】前者公報の加工方法は、加工すべきワーク
の両端をチャックでクランプし、かつ回転するカッタで
上記ワークのジャーナル及びピンを複数工程で切削加工
するクランクシャフトの加工方法において、上記チャッ
クの一方に位相爪を設けて、この位相爪によりワークの
位相位置決め後ワークをクランプし、次に回転するカッ
タで上記ワークのジャーナル及びピンを複数工程で加工
すると共に、上記位相爪とカッタが干渉する位置にある
第1ジャーナルを除く全てのジャーナル及びピンの切削
加工が完了したら、位相爪を有するチャックをアンクラ
ンプした後位相爪がカッタと干渉しない位置まで後退さ
せて、その位置で再びワークをクランプした後、第1ジ
ャーナルを切削加工するようにしたものである。
【0004】また後者公報の加工方法は、加工すべきワ
ークの両端をセンタにより支持した状態で、チャックに
よりワークの両端をクランプし、かつ回転するカッタで
上記ワークのジャーナル及びピンを複数工程で切削加工
するクランクシャフトの加工方法において、上記チャッ
クの一方に位相爪を設けて、この位相爪によりワークの
位相位置決め後ワークをクランプし、次に回転するカッ
タで上記ワークのジャーナル及びピンを複数工程で加工
すると共に、上記位相爪とカッタが干渉する位置にある
第1ジャーナルを除く全てのジャーナル及びピンの切削
加工が完了したら、センタがワークの両端を支持した状
態で位相爪を有するチャックをアンクランプした後位相
爪がカッタと干渉しない位置まで退避させて、その位置
で爪体によりセンタをクランプした後、第1ジャーナル
を切削加工するようにしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記公報のクラ
ンクシャフトの加工方法では、何れも1基のカッタユニ
ットを備えた1頭式のクランクシャフトミラーによりワ
ークを加工する方法のため、加工に時間がかかって生産
性が悪いなどの不具合がある。
【0006】一方2基のカッタユニットを備えた2頭式
のクランクシャフトミラーによりクランクシャフトを加
工する方法も従来から採用されているが、従来の2頭式
のクランクシャフトミラーは図1に示すように、カッタ
ユニットaの対向面に、それぞれレストbが設けられて
いて、チャックcにより両端が固定されたワークdをカ
ッタeで加工する場合、加工個所に隣接するジャーナル
fをレストbで支持して、加工中ワークdが撓むのを防
止している。
【0007】しかしカッタユニットaの対向面にそれぞ
れレストbが設けられたクランクシャフトミラーでは、
サイズの小さなワークdを2基のカッタユニットaで同
時に加工する場合、レストbが互いに干渉してワークd
を加工できないなど、加工できるワークに制限を受ける
などの不具合があった。
【0008】この発明はかかる従来の不具合を改善する
ためになされたもので、2頭式クランクシャフトミラー
のカッタユニットの間に1基のみレストを設けて、この
レストによりジャーナルを支持しながらワークを加工す
るようにしたクランクシャフトの加工方法を提供して、
加工できるワークの制限をなくすと共に、生産性の向上
を図ることを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段及び作用効果】上記目的を
達成するため請求項1記載の発明は、加工すべきワーク
の両端をチャックで固定し、かつ2基のカッタユニット
にそれぞれ設けられたカッタを回転させて、上記ワーク
を複数工程でミーリング加工するクランクシャフトの加
工方法において、まず左右カッタユニットの間に設けた
1基のレストにより第2ジャーナルを支持した状態で、
左側カッタユニットのカッタで第1ピンを、そして右側
カッタユニットのカッタで第2ピンを同時に加工する第
1工程と、レストにより第4ジャーナルを支持した状態
で、左側カッタユニットのカッタで第3ピンを、そして
右側カッタユニットのカッタで第4ピンを同時に加工す
る第2工程とによりクランクシャフトを加工するように
したものである。
【0010】上記方法により、2基のカッタユニットに
よりワークを同時に加工することができることから、加
工時間の短縮と、これによる生産性の向上が図れると共
に、レストが干渉することがないので、サイズの小さな
ワークの加工も行えるようになる。
【0011】また各ピンの加工後、レストによりジャー
ナルを支持した状態で、レストのないカッタユニットを
使用して、カタンタウエイトの側面やレストで支持して
いないジャーナルの加工を連続して行えるため、作業能
率も大変よい。
【0012】さらにレストの数が少ないことから、レス
トの開閉回数が少なくなり、これによって段取り時間の
短縮が図れることから、作業能率も向上する。
【0013】上記目的を達成するため請求項2記載の発
明は、加工すべきワークの両端をチャックで固定し、か
つ2基のカッタユニットにそれぞれ設けられたカッタを
回転させて、上記ワークを複数工程でミーリング加工す
るクランクシャフトの加工方法において、まず左右カッ
タユニットの間に設けた1基のレストにより第4ジャー
ナルを支持した状態で、左側カッタユニットのカッタで
第3ピンを、そして右側カッタユニットのカッタで第4
ピンを同時に加工する第1工程と、レストにより第2ジ
ャーナルを支持した状態で、左側カッタユニットのカッ
タで第1ピンを、そして右側カッタユニットのカッタで
第2ピンを同時に加工する第2工程とによりクランクシ
ャフトを加工するようにしたものである。
【0014】上記方法により、2基のカッタユニットに
よりワークを同時に加工することができることから、加
工時間の短縮と、これによる生産性の向上が図れると共
に、レストが干渉することがないので、サイズの小さな
ワークの加工も行えるようになる。
【0015】また各ピンの加工後、レストによりジャー
ナルを支持した状態で、レストのないカッタユニットを
使用して、カタンタウエイトの側面やレストで支持して
いないジャーナルの加工を連続して行えるため、作業能
率も大変よい。
【0016】さらにレストの数が少ないことから、レス
トの開閉回数が少なくなり、これによって段取り時間の
短縮が図れることから、作業能率も向上する。
【0017】上記目的を達成するため請求項3記載の発
明は、加工すべきワーク両端をチャックで固定し、かつ
2基のカッタユニットにそれぞれ設けられたカッタを回
転させて、上記ワークを複数工程でミーリング加工する
クランクシャフトの加工方法において、まず左右カッタ
ユニットの間に設けた1基のレストにより第2ジャーナ
ルを支持した状態で、左側カッタユニットのカッタで第
1ピンを、そして右側カッタユニットのカッタで第2ピ
ンを同時に加工する第1工程と、レストにより第4ジャ
ーナルを支持した状態で、左側カッタユニットのカッタ
で第3ピンを、そして右側カッタユニットのカッタで第
4ピンを同時に加工する第2工程と、レストにより第6
ジャーナルを支持した状態で、左側カッタユニットのカ
ッタで第5ピンを、そして右側カッタユニットのカッタ
で第6ピンを同時に加工する第3工程とによりクランク
シャフトを加工するようにしたものである。
【0018】上記方法により、2基のカッタユニットに
よりワークを同時に加工することができることから、加
工時間の短縮と、これによる生産性の向上が図れると共
に、レストが干渉することがないので、サイズの小さな
ワークの加工も行えるようになる。
【0019】また各ピンの加工後、レストによりジャー
ナルを支持した状態で、レストのないカッタユニットを
使用して、カタンタウエイトの側面やレストで支持して
いないジャーナルの加工を連続して行えるため、作業能
率も大変よい。
【0020】さらにレストの数が少ないことから、レス
トの開閉回数が少なくなり、これによって段取り時間の
短縮が図れることから、作業能率も向上する。
【0021】上記目的を達成するため請求項4記載の発
明は、加工すべきワークの両端をチャックで固定し、か
つ2基のカッタユニットにそれぞれ設けられたカッタを
回転させて、上記ワークを複数工程でミーリング加工す
るクランクシャフトの加工方法において、まず左右カッ
タユニットの間に設けた1基のレストにより第6ジャー
ナルを支持した状態で、左側カッタユニットのカッタで
第5ピンを、そして右側カッタユニットのカッタで第6
ピンを同時に加工する第1工程と、レストにより第4ジ
ャーナルを支持した状態で、左側カッタユニットのカッ
タで第3ピンを、そして右側カッタユニットのカッタで
第4ピンを同時に加工する第2工程と、レストにより第
2ジャーナルを支持した状態で、左側カッタユニットの
カッタで第1ピンを、そして右側カッタユニットのカッ
タで第2ピンを同時に加工する第3工程とによりクラン
クシャフトを加工するようにしたものである。
【0022】上記方法により、2基のカッタユニットに
よりワークを同時に加工することができることから、加
工時間の短縮と、これによる生産性の向上が図れると共
に、レストが干渉することがないので、サイズの小さな
ワークの加工も行えるようになる。
【0023】また各ピンの加工後、レストによりジャー
ナルを支持した状態で、レストのないカッタユニットを
使用して、カタンタウエイトの側面やレストで支持して
いないジャーナルの加工を連続して行えるため、作業能
率も大変よい。
【0024】さらにレストの数が少ないことから、レス
トの開閉回数が少なくなり、これによって段取り時間の
短縮が図れることから、作業能率も向上する。
【0025】上記目的を達成するため請求項5記載の発
明は、加工すべきワークの両端をチャックで固定し、か
つ2基のカッタユニットにそれぞれ設けられたカッタを
回転させて、上記ワークを複数工程でミーリング加工す
るクランクシャフトの加工方法において、まず左右カッ
タユニットの間に設けた1基のレストにより第2ジャー
ナルを支持した状態で、左側カッタユニットのカッタで
第1ピンを、そして右側カッタユニットのカッタで第2
ピンを同時に加工する第1工程と、レストにより第3ジ
ャーナルを支持した状態で、右側カッタユニットのカッ
タで第3ピンを加工する第2工程とによりクランクシャ
フトを加工するようにしたものである。
【0026】上記方法により、2基のカッタユニットに
よりワークを同時に加工することができることから、加
工時間の短縮と、これによる生産性の向上が図れると共
に、レストが干渉することがないので、サイズの小さな
ワークの加工も行えるようになる。
【0027】また各ピンの加工後、レストによりジャー
ナルを支持した状態で、レストのないカッタユニットを
使用して、カタンタウエイトの側面やレストで支持して
いないジャーナルの加工を連続して行えるため、作業能
率も大変よい。
【0028】さらにレストの数が少ないことから、レス
トの開閉回数が少なくなり、これによって段取り時間の
短縮が図れることから、作業能率も向上する。
【0029】上記目的を達成するため請求項6記載の発
明は、加工すべきワークの両端をチャックで固定し、か
つ2基のカッタユニットにそれぞれ設けられたカッタを
回転させて、上記ワークを複数工程でミーリング加工す
るクランクシャフトの加工方法において、まず左右カッ
タユニットの間に設けた1基のレストにより第3ジャー
ナルを支持した状態で、左側カッタユニットのカッタで
第2ピンを、そして右側カッタユニットのカッタで第3
ピンを同時に加工する第1工程と、レストにより第2ジ
ャーナルを支持した状態で、左側カッタユニットのカッ
タで第1ピンを加工する第2工程とによりクランクシャ
フトを加工するようにしたものである。
【0030】上記方法により、2基のカッタユニットに
よりワークを同時に加工することができることから、加
工時間の短縮と、これによる生産性の向上が図れると共
に、レストが干渉することがないので、サイズの小さな
ワークの加工も行えるようになる。
【0031】また各ピンの加工後、レストによりジャー
ナルを支持した状態で、レストのないカッタユニットを
使用して、カタンタウエイトの側面やレストで支持して
いないジャーナルの加工を連続して行えるため、作業能
率も大変よい。
【0032】さらにレストの数が少ないことから、レス
トの開閉回数が少なくなり、これによって段取り時間の
短縮が図れることから、作業能率も向上する。
【0033】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図2以下
に示す図面を参照して詳述する。図2はこの発明のクラ
ンクシャフトの加工方法を実施する2頭式クランクシャ
フトミラーの正面図を示すもので、ベッド1上に2基の
ワークヘッド2が接離方向に移動自在に設けられてい
る。
【0034】これらワークヘッド2の対向面には、ジャ
ーナル3a及びピン3bを加工するワーク3の両端を固
定するチャック4が設けられている。上記チャック4は
図3に示すように、ワーク3の両端面に予め前加工され
たセンタ孔3cを支持するセンタ4aと、ワーク3の一
端側に設けられたプーリシャフト3d及び他端側に設け
られたフランジ3eをクランプする3本の爪体4bを有
していて、これらチャック4によりワーク3の両端を固
定するようになっている。なお図3中4cはエアブロー
用のエア噴出口である。
【0035】一方上記各ワークヘッド2の間には、2基
のカッタユニット5が接離方向に移動自在に設けられて
おり、これら2基のカッタユニット5の一方に、ワーク
3を加工する際、ワーク3のジャーナル3aを支持する
レスト6が設けられている。上記各カッタユニット5
は、ベッド1の一端側に設けられた駆動モータ7により
回転されるボールねじ軸8により接離方向へ独立して移
動自在なサドル5aを有していて、このサドル5a上に
サドル5aの移動方向と直交する方向に移動自在なスラ
イド5bが設けられている。
【0036】上記スライド5bには、図示しない揺動機
構により上下方向へ揺動されるスイングアーム5cが設
けられていて、このスイングアーム5cに、回転しなが
ら、内周面に設けられた多数のチップ5dでワーク3を
ミーリング加工するカッタ5eが設けられていると共
に、一方のカッタユニット5のサドル5aに、上記レス
ト6が取付けられている。
【0037】なおレスト6は、各カッタユニット5の間
に、カッタユニット5と独立させて設けて、図示しない
駆動手段によりカッタユニット5と別個に移動できるよ
うにしてもよい。
【0038】次に上記2頭式のクランクシャフトミラー
を使用してクランクシャフトを加工する方法を説明す
る。図4は4気筒エンジンに使用するクランクシャフト
のピン3bを2工程で加工方法を示すもので、まず第1
工程で、左側カッタユニット5のカッタ5eを第1ピ
ンPに位置決めし、右側のカッタユニット5のカッ
タ5eを第2ピンPに位置決めする。このとき一方例
えば右側カッタユニット5のサドル5aには、加工す
べきピン3bに隣接するジャーナル3aの位置になるよ
うレスト6が取付けられているため、右側カッタユニッ
ト5のカッタ5eを第2ピンPに位置決めすると、
レスト6が第2ジャーナルJに位置決めされる。
【0039】次にこの状態でレスト6により第2ジャー
ナルJを支持したら、左右カッタユニット5,5
のカッタ5eを回転させて、第1工程で第1ピンP
第2ピンPを同時に加工する。第1工程で第1・第2
ピンP,Pの加工が完了したら、右側カッタユニッ
ト5のカッタ5eを第4ピンPへ、そして左側カッ
タユニット5のカッタ5eを第3ピンPへ移動する
と、右側カッタユニット5のサドル5aに取付けられ
たレスト6は第4ジャーナルJへ位置決めされるの
で、この状態でレストにより第4ジャーナルJを支
持して、第2工程でカッタ5eにより第3・第4ピンP
,Pを加工する。
【0040】そして第2工程で全てのピン3bの加工が
終了したら、左右カッタユニット5,5を元の位置
へ移動させた後、チャック4をアンクランプして加工の
完了したワーク3を搬出し、次に加工するワーク3を搬
入して上記動作を繰返すもので、ワーク3のサイズが小
さく、各ピン3bの間が接近している場合でも、1基の
レスト6により各ピン3b間のジャーナル3aを支持す
るようにしたことから、従来の各カッタユニット5にそ
れぞれレスト6を設けたもののように、レスト6が互い
に干渉して、隣接するピン3bを同時に加工することが
できないなどの不具合を解消することができる。
【0041】以上は第1ピンP側(フロント側)から
ワーク3を加工する場合の加工方法であるが、図5に示
すように第4ピンP側(リア側)から加工するように
してもよい。すなわち第1工程では、レスト6により第
4ジャーナルJを支持した状態で、第3ピンPと第
4ピンPを同時に加工し、第2工程では、レスト6に
より第2ジャーナルJを支持した状態で第1ピンP
と第2ピンPを同時に加工するようにしてもよい。
【0042】また上記実施の形態では、右カッタユニッ
ト5側にレスト6を設けているが、左カッタユニット
側にレスト6を設けてもよく、カッタユニット5よ
り独立させて、図示しない駆動手段で左右カッタユニッ
ト5,5と別個にレスト6を移動させてもよい。こ
れは以下に示す別の実施の形態の場合でも同様である。
【0043】一方図6及び図7は、6気筒エンジンに使
用するクランクシャフトの加工方法を示すもので、次に
これを説明する。6気筒エンジンに使用するクランクシ
ャフトの場合は、第1ピンP〜第6ピンPまで加工
するため、3工程となる。
【0044】まず図6に示す第1工程で、左側カッタユ
ニット5のカッタ5eを第1ピンPへ、そして右側
カッタユニット5のカッタ5eを第2ピンPへ位置
決めすると、レスト6は第2ジャーナルJに位置決め
される。この状態でレスト6により第2ジャーナルJ
を支持したら、カッタ5eを回転させて第1・第2ピン
,Pを同時に加工する。
【0045】第1工程で第1・第2ピンP,Pの加
工が完了したら、右側カッタユニット5のカッタ5e
を第4ピンPに、そして左側カッタユニット5のカ
ッタ5eを第3ピンPへ移動して、レスト6により第
4ジャーナルJを支持したら、カッタ5eを回転させ
て第2工程で第3・第4ピンP,Pを同時に加工す
る。第3・第4ピンP,Pの加工が完了したら、右
側カッタユニット5のカッタ5eを第6ピンPへ、
そして左側カッタユニット5のカッタ5eを第5ピン
へ移動して、レスト6により第6ジャーナルJ
支持したら、カッタ5eを回転させて、第3工程で第5
・第6ピンP,Pを同時に加工する。
【0046】以上のようにして全てのピン3bを加工し
たら、加工の完了したワーク3を搬出後、次に加工する
ワーク3を搬入して上記動作を繰返すもので、6気筒エ
ンジン用のクランクシャフトが3工程で加工できるよう
になる。
【0047】なお図6に示す加工方法では、第1ピンP
側からワーク3を加工する場合であるが、図7に示す
ように第6ピンP側より加工するようにしてもよい。
すなわち第1工程でレスト6により第6ジャーナルJ
を支持した状態で、第5・第6ピンP,Pを同時加
工し、第2工程でレスト6により第4ジャーナルJ
支持した状態で、第3・第4ピンP,Pを同時に加
工し、第3工程でレスト6により第2ジャーナルJ
支持した状態で第1・第2ピンP,Pを同時に加工
するようにしてもよい。一方図8及び図9は、3気筒エ
ンジンに使用するクランクシャフトの加工方法を示すも
ので、次にこれを説明する。3気筒用エンジンのクラン
クシャフトは、第1ピンP〜第3ピンPまでを2工
程で加工する。すなわち第1工程では、レスト6で第2
ジャーナルJを支持した状態で左右カッタユニット5
,5の各カッタ5eで第1・第2ピンP,P
同時に加工する。そして第2工程では、レスト6で第3
ジャーナルJを支持した状態で、右側カッタユニット
のカッタ5eで第3ピンPを加工する。この場合
も上記加工方法と同様、図9に示すように第3ピンP
側から2工程で全てのピン3bを加工するようにしても
よい。すなわち、第1工程でレスト6により第3ジャー
ナルJを支持した状態で、第2ピンPと第3ピンP
を同時に加工し、第2工程でレスト6により第2ジャ
ーナルJを支持した状態で、第1ピンPを加工する
ようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のクランクシャフトの加工方法を示す説明
図である。
【図2】この発明の方法を実施するクランクシャフトミ
ラーの一部を省略した正面図である。
【図3】この発明の方法を実施するクランクシャフトミ
ラーのチャック付近を示す拡大図である。
【図4】この発明の実施の形態になるクランクシャフト
の加工方法により4気筒エンジンのクランクシャフトを
加工する方法を示す工程図である。
【図5】この発明の実施の形態になるクランクシャフト
の加工方法により4気筒エンジンのクランクシャフトを
加工する方法を示す工程図である。
【図6】この発明の実施の形態になるクランクシャフト
の加工方法により6気筒エンジンのクランクシャフトを
加工する方法を示す工程図である。
【図7】この発明の実施の形態になるクランクシャフト
の加工方法により6気筒エンジンのクランクシャフトを
加工する方法を示す工程図である。
【図8】この発明の実施の形態になるクランクシャフト
の加工方法により3気筒エンジンのクランクシャフトを
加工する方法を示す工程図である。
【図9】この発明の実施の形態になるクランクシャフト
の加工方法により3気筒エンジンのクランクシャフトを
加工する方法を示す工程図である。
【符号の説明】 3…ワーク 4…チャック 5…カッタユニット 5…左側カッタユニット 5…右側カッタユニット 5e…カッタ 6…レスト P…第1ピン P…第2ピン P…第3ピン P…第4ピン P…第5ピン P…第6ピン J…第1ジャーナル J…第2ジャーナル J…第3ジャーナル J…第4ジャーナル J…第5ジャーナル J…第6ジャーナル J…第7ジャーナル

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工すべきワーク(3)の両端をチャッ
    ク(4)で固定し、かつ2基のカッタユニット(5)に
    それぞれ設けられたカッタ(5e)を回転させて、上記
    ワーク(3)を複数工程でミーリング加工するクランク
    シャフトの加工方法において、まず左右カッタユニット
    (5,5)の間に設けた1基のレスト(6)により
    第2ジャーナル(J)を支持した状態で、左側カッタ
    ユニット(5)のカッタ(5e)で第1ピン(P
    を、そして右側カッタユニット(5)のカッタ(5
    e)で第2ピン(P)を同時に加工する第1工程と、
    レスト(6)により第4ジャーナル(J)を支持した
    状態で、左側カッタユニット(5)のカッタ(5e)
    で第3ピン(P)を、そして右側カッタユニット(5
    )のカッタ(5)で第4ピン(P)を同時に加工
    する第2工程とによりクランクシャフトを加工すること
    を特徴とするクランクシャフトの加工方法。
  2. 【請求項2】 加工すべきワーク(3)の両端をチャッ
    ク(4)で固定し、かつ2基のカッタユニット(5)に
    それぞれ設けられたカッタ(5e)を回転させて、上記
    ワーク(3)を複数工程でミーリング加工するクランク
    シャフトの加工方法において、まず左右カッタユニット
    (5,5)の間に設けた1基のレスト(6)により
    第4ジャーナル(J)を支持した状態で、左側カッタ
    ユニット(5)のカッタ(5e)で第3ピン(P
    を、そして右側カッタユニット(5)のカッタ(5
    e)で第4ピン(P)を同時に加工する第1工程と、
    レスト(6)により第2ジャーナル(J)を支持した
    状態で、左側カッタユニット(5)のカッタ(5e)
    で第1ピン(P)を、そして右側カッタユニット(5
    )のカッタ(5)で第2ピン(P)を同時に加工
    する第2工程とによりクランクシャフトを加工すること
    を特徴とするクランクシャフトの加工方法。
  3. 【請求項3】 加工すべきワーク(3)の両端をチャッ
    ク(4)で固定し、かつ2基のカッタユニット(5)に
    それぞれ設けられたカッタ(5e)を回転させて、上記
    ワーク(3)を複数工程でミーリング加工するクランク
    シャフトの加工方法において、まず左右カッタユニット
    (5,5)の間に設けた1基のレスト(6)により
    第2ジャーナル(J)を支持した状態で、左側カッタ
    ユニット(5)のカッタ(5e)で第1ピン(P
    を、そして右側カッタユニット(5)のカッタ(5
    e)で第2ピン(P)を同時に加工する第1工程と、
    レスト(6)により第4ジャーナル(J)を支持した
    状態で、左側カッタユニット(5)のカッタ(5e)
    で第3ピン(P)を、そして右側カッタユニット(5
    )のカッタ(5e)で第4ピン(P)を同時に加工
    する第2工程と、レスト(6)により第6ジャーナル
    (J)を支持した状態で、左側カッタユニット
    (5)のカッタ(5e)で第5ピン(P)を、そし
    て右側カッタユニット(5)のカッタ(5e)で第6
    ピン(P)を同時に加工する第3工程とによりクラン
    クシャフトを加工することを特徴とするクランクシャフ
    トの加工方法。
  4. 【請求項4】 加工すべきワーク(3)の両端をチャッ
    ク(4)で固定し、かつ2基のカッタユニット(5)に
    それぞれ設けられたカッタ(5e)を回転させて、上記
    ワーク(3)を複数工程でミーリング加工するクランク
    シャフトの加工方法において、まず左右カッタユニット
    (5,5)の間に設けた1基のレスト(6)により
    第6ジャーナル(J)を支持した状態で、左側カッタ
    ユニット(5)のカッタ(5e)で第5ピン(P
    を、そして右側カッタユニット(5)のカッタ(5
    e)で第6ピン(P)を同時に加工する第1工程と、
    レスト(6)により第4ジャーナル(J)を支持した
    状態で、左側カッタユニット(5)のカッタ(5e)
    で第3ピン(P)を、そして右側カッタユニット(5
    )のカッタ(5e)で第4ピン(P)を同時に加工
    する第2工程と、レスト(6)により第2ジャーナル
    (J)を支持した状態で、左側カッタユニット
    (5)のカッタ(5e)で第1ピン(P)を、そし
    て右側カッタユニット(5)のカッタ(5e)で第2
    ピン(P)を同時に加工する第3工程とによりクラン
    クシャフトを加工することを特徴とするクランクシャフ
    トの加工方法。
  5. 【請求項5】 加工すべきワーク(3)の両端をチャッ
    ク(4)で固定し、かつ2基のカッタユニット(5)に
    それぞれ設けられたカッタ(5e)を回転させて、上記
    ワーク(3)を複数工程でミーリング加工するクランク
    シャフトの加工方法において、まず左右カッタユニット
    (5,5)の間に設けた1基のレスト(6)により
    第2ジャーナル(J)を支持した状態で、左側カッタ
    ユニット(5)のカッタ(5e)で第1ピン(P
    を、そして右側カッタユニット(5)のカッタ(5
    e)で第2ピン(P)を同時に加工する第1工程と、
    レスト(6)により第3ジャーナル(J)を支持した
    状態で、右側カッタユニット(5)のカッタ(5e)
    で第3ピン(P)を加工する第2工程とによりクラン
    クシャフトを加工することを特徴とするクランクシャフ
    トの加工方法。
  6. 【請求項6】 加工すべきワーク(3)の両端をチャッ
    ク(4)で固定し、かつ2基のカッタユニット(5)に
    それぞれ設けられたカッタ(5e)を回転させて、上記
    ワーク(3)を複数工程でミーリング加工するクランク
    シャフトの加工方法において、まず左右カッタユニット
    (5,5)の間に設けた1基のレスト(6)により
    第3ジャーナル(J)を支持した状態で、左側カッタ
    ユニット(5)のカッタ(5e)で第2ピン(P
    を、そして右側カッタユニット(51)のカッタ(5
    e)で第3ピン(P)を同時に加工する第1工程と、
    レスト(6)により第2ジャーナル(J)を支持した
    状態で、左側カッタユニット(5)のカッタ(5e)
    で第1ピン(P)を加工する第2工程とによりクラン
    クシャフトを加工することを特徴とするクランクシャフ
    トの加工方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116428983A (zh) * 2023-04-25 2023-07-14 温州神一轴业股份有限公司 一种轴类加工用三维光学测量仪
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