JP2000140900A - 家畜のし尿処理方法 - Google Patents
家畜のし尿処理方法Info
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
- Y02A40/10—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
- Y02A40/20—Fertilizers of biological origin, e.g. guano or fertilizers made from animal corpses
Landscapes
- Treatment Of Sludge (AREA)
- Fertilizers (AREA)
Abstract
処理コストが安価で、環境に安全に処理でき、しかも処
理したものを有効利用できる。 【解決手段】 家畜のし尿を攪拌しながら生石灰とパー
ライトとを投入し、または、生石灰とパーライトとを投
入して攪拌し、小粒体とする。
Description
法に関するものである。
生する家畜のし尿の処理は、発生場所の近くで集めて天
日乾燥して農作物や花木用の固形の肥料とするか、ある
いは集めたものを発酵処理して堆肥とする方法が採られ
ている。
を振りかけて混合し運搬しやすい形に収集したし尿を晴
天の日に、ムシロやシートの上に広げて置き、天日乾燥
によって水分を蒸発して乾燥させ、農作物や花木用の固
形肥料とするものである。
わらやもみ殻をふりかけて混合し、前記同様に運搬しや
すい形とした後、これを屋外の適当な場所に適度な高さ
に堆積し、数カ月間かけて家畜のし尿や付近の土壌に存
在する微生物によって発酵熟成させ農作物や花木用の熟
成堆肥とするものである。
処理方法においても、その処理する周辺においては、家
畜のし尿の持つ特異な悪臭によって周囲の環境を損な
い、付近の住民に対して著しい不快感を与えると共に、
ハエや蚊や害虫等の発生を引き起こし衛生的にも問題と
なっている。
た固形の肥料や熟成堆肥をハウス栽培の肥料として使用
した場合には、ハウス内は外気と遮断されているため
に、固形の肥料や熟成堆肥中に残存している刺激性の悪
臭がこもって、作業者の目や鼻を刺激し長時間作業する
ことができず、健康上にも問題が生じている。
し、悪臭の発生が少なく、処理の手間が掛からず、処理
コストが安価で、環境に安全に処理でき、しかも処理し
たものを有効利用できる家畜のし尿処理方法を提供する
ことにある。
ため、家畜のし尿を攪拌しながら生石灰とパーライトと
を投入し、または、生石灰とパーライトとを投入して攪
拌し、小粒体とすることを要旨とするものである。
家畜のし尿中の水分と水和発熱反応を起こして、短時間
で混合物の温度を急激に上昇させ、し尿中の水分を蒸発
させるので、脱水機等を用いることなく家畜のし尿濃度
を上げることができ、固形の小粒体とすることができ
る。
度が90〜110℃程度に上昇しその温度で保持される
ので、家畜のし尿中に存在する雑菌や寄生虫が死滅して
衛生的な小粒体となる。また、反応によって悪臭がなく
なるので悪臭物質の一部は、前記の急激な温度上昇によ
って、分解されるのではないかと推定される。
石灰となって、前記小粒体はアルカリ性を呈するものと
なる。これを一例として、農地や果樹園等の土壌に適量
を混合して使用すれば、酸性土壌や化成肥料の使用によ
って酸性に傾いている土壌を中和することができる。
保持する多孔性の空隙に、家畜のし尿中の悪臭成分の一
部を包含するので、前記小粒体には、家畜のし尿の悪臭
を感じることがない。また、前記空隙には、反応時に空
気も包含するので、前記小粒体は塊にならずパラパラと
したものとなり、これを一例として、土壌に適量を混合
して使用すれば、農作物や果樹等の根を好適に育成する
ことができる。
法の実施の形態を説明する。本発明の家畜のし尿処理方
法は、家畜のし尿を集めて攪拌機付きのタンクに入れ、
攪拌しながらこれに生石灰とパーライトとを投入し、ま
たは、生石灰とパーライトとを投入してから攪拌して、
十分に混合して反応させ粒径が1〜2mm程度の小粒体
とするものである。
場、養鶏場のいずれから発生するし尿でも良く、畜舎を
清掃した清掃水を混合したものでも良い。また、その固
形分としては20〜35%程度のし尿が、処理の作業性
から好ましい。
攪拌しながらこれに生石灰とパーライトとを加えて十分
に混合する。ここでそれぞれの固形換算の重量配合比
は、し尿の種類や濃度によっても若干変わってくるが、
家畜のし尿:生石灰:パーライト=100部:20〜5
0部:20〜30部程度の範囲において好ましく処理す
ることができる。また、し尿の濃度が高い場合には生石
灰の配合量は少目に、濃度が低い場合には配合量は多目
にすることが好ましい。
られる。また、パーライトは市販の粒径1〜1.5mm
程度の小粒状体のものが好ましく用いられる。
し攪拌すると、直ちに反応が開始されて混合系全体の温
度が上昇し、家畜のし尿中の水分は蒸発して、脱水機等
を用いることなく家畜のし尿の濃度を上昇させることが
できる。また、反応後は、固形分55〜65%程度(水
分として45〜35%程度)のパラパラとした粒径が1
〜2mm程度の不均一な小粒体に状態が変化する。
度は90〜110℃程度に上昇しその温度で保持される
ので、家畜のし尿中に存在する雑菌や寄生虫が死滅して
衛生的な小粒体となる。また、反応によって悪臭がなく
なるので悪臭物質の一部は、前記の急激な温度上昇によ
って、分解されるのではないかと推定される。
石灰となって、前記小粒体はアルカリ性を呈するものと
なる。
保持する多孔性の空隙に、家畜のし尿中の悪臭成分の一
部を包含するので、前記小粒体には、家畜のし尿の悪臭
を感じることがない。また、前記空隙には、反応時に空
気も包含するので、前記小粒体は塊にならずパラパラと
したものとなる。
として、農地や果樹園等の土壌に適量を混合して使用す
れば、酸性土壌や化成肥料の使用によって酸性に傾いて
いる土壌を中和するのに好都合である。この土壌が中和
されることは、農作物や果樹等が土壌中に存在するアル
ミニウムを吸収することが抑えられて、好ましく育成す
ることができるものである。
包含するので、土壌に適量を混合して使用すれば農作物
や果樹等の根を好適に育成することができる。
なく、雑菌や寄生虫が存在せず衛生的であるので、マン
ションやアパート等のベランダにおけるプランター園芸
用の用土の一部に配合することもできる。
るが、これは本発明の効果を具体的に説明するためのも
のであって、これによって本発明が限定されるものでは
ない。
度の牛のし尿200kgを攪拌機付きのタンクに入れ、
攪拌しながら粉末状の生石灰12.5kgと、粒径が約
1.5mmの小粒状のパーライト15kg(水分33%
を含む)とを投入して、反応を起こさせ牛のし尿を小粒
体とした。ここで各成分の絶乾の配合割合は、牛のし
尿:生石灰:パーライト=100部:25部:20部と
なっている。反応は生石灰の投入直後からタンクから水
蒸気が立ちのぼり、混合物の温度は98℃まで上昇し
た。この間、牛のし尿による悪臭の発生は殆どなかっ
た。また、反応が済んだ後、タンクから生成物を取り出
して手で触ってみると、パラパラとした粒径が1〜2m
m程度の小粒体となっていて牛のし尿の悪臭は全く無
く、微かに石灰の臭いを感じるものであった。
度の豚のし尿228kgを攪拌機付きのタンクに入れ、
攪拌しながら粉末状の生石灰14kgと、粒径が約1.
5mmの小粒状のパーライト18kg(水分33%を含
む)とを投入して、反応を起こさせ豚のし尿を小粒体と
した。ここで各成分の絶乾の配合割合は、豚のし尿:生
石灰:パーライト=100部:28部:24部となって
いる。反応は生石灰の投入直後からタンクから水蒸気が
立ちのぼり、混合物の温度は107℃まで上昇した。こ
の間、豚のし尿による悪臭の発生は殆どなかった。ま
た、反応が済んだ後、タンクから生成物を取り出して手
で触ってみると、パラパラとした粒径が1〜2mm程度
の小粒体となっていて豚のし尿の悪臭は全く無く、微か
に石灰の臭いを感じるものであった。
めた25%重量濃度の牛のし尿100kgにもみ殻28
kgを振りかけて混合し、これを晴天の日にムシロの上
に広げて置き、天日乾燥によって水分を蒸発し乾燥処理
したものを比較例1とした。
めた25%重量濃度の牛のし尿100kgに稲わら20
kgともみ殻10kgとを振りかけて混合し、これを屋
外に1m程度の高さに堆積し、2月〜6月の5ケ月間か
けて発酵熟成させ熟成堆肥として処理したものを比較例
2とした。
をその各々に対して、次に示す各測定項目を対応して示
した測定方法によって測定しその結果を表1にまとめ
た。
外線ランプをフード状に被せた簡易型水分計によって、
各試料を一定量(50g)採取し、赤外線ランプを点灯
して、焦げないように注意しながら減量しなくなるまで
乾燥して、乾燥前後の重量を求め、次式により固形分
(%)を算出した。 固形分(%)=乾燥後の重量÷乾燥前の重量×100
てよく攪拌して10分間溶出させた後、溶液のpHをp
H計で測定する。
用いて覗き、試料の中に潜む菌類、かび、虫等の存在を
確認した。
強弱と臭いの種類を表現した。
尿処理方法は極めて優れたものであって、処理後は土壌
改良剤として好ましく利用できるものであることが判
る。
改良材として使用する目的で、公的機関に依頼して得
た、肥料法による検査成績結果を下記の表2に示す。
す 上記検査成績結果から分かるように、本発明によって得
た小粒体は、特殊肥料としての重金属類の基準値を示す
値以下であり、土壌改良材として安全で好ましいもので
ある。
のし尿に生石灰とパーライトとを投入して混合すること
によって、生石灰が家畜のし尿中の水分と水和発熱反応
を起こして、短時間で混合物の温度を急激に上昇させ、
し尿中の水分を蒸発させるので、脱水機等を用いること
なく家畜のし尿濃度を上げることができ、固形の小粒体
とすることができる。
度が90〜110℃程度に上昇しその温度で保持される
ので、家畜のし尿中に存在する雑菌や寄生虫が死滅して
衛生的な小粒体となる。また、反応によって悪臭がなく
なるので悪臭物質の一部は、前記の急激な温度上昇によ
って、分解されるのではないかと推定される。
石灰となって、前記小粒体はアルカリ性を呈するものと
なる。これを一例として、農地や果樹園等の土壌に適量
を混合して使用すれば、酸性土壌や化成肥料の使用によ
って酸性に傾いている土壌を中和することができる。
保持する多孔性の空隙に、家畜のし尿中の悪臭成分の一
部を包含するので、前記小粒体には、家畜のし尿の悪臭
を感じることがない。また、前記空隙には、空気も包含
するので、前記小粒体は塊にならずパラパラとしたもの
となり、一例として土壌に適量を混合して使用すれば、
農作物や果樹等の根を好適に育成することができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 家畜のし尿を攪拌しながら生石灰とパー
ライトとを投入し、または、生石灰とパーライトとを投
入して攪拌し、小粒体とすることを特徴とする家畜のし
尿処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10315495A JP2000140900A (ja) | 1998-11-06 | 1998-11-06 | 家畜のし尿処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10315495A JP2000140900A (ja) | 1998-11-06 | 1998-11-06 | 家畜のし尿処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000140900A true JP2000140900A (ja) | 2000-05-23 |
Family
ID=18066066
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10315495A Pending JP2000140900A (ja) | 1998-11-06 | 1998-11-06 | 家畜のし尿処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000140900A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108307980A (zh) * | 2018-02-02 | 2018-07-24 | 中国科学院生态环境研究中心 | 一种废弃生物质制备无土栽培基质的方法 |
-
1998
- 1998-11-06 JP JP10315495A patent/JP2000140900A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108307980A (zh) * | 2018-02-02 | 2018-07-24 | 中国科学院生态环境研究中心 | 一种废弃生物质制备无土栽培基质的方法 |
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