JP2009219668A - 発酵微粉末竹粉及びその製造方法並びに脱臭剤と入浴剤 - Google Patents

発酵微粉末竹粉及びその製造方法並びに脱臭剤と入浴剤 Download PDF

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Abstract

【課題】天然素材であり多様な有効成分を有しながらも、現今では利用用途が少なく、竹害を引き起こして環境に大きな負荷をかけて不要資源となっている竹の有効利用を図る。
【解決手段】発酵した粒径30μm程度以下の微粉末状の竹粉であって、水分含有量が10重量%程度以下である発酵微粉末竹粉を提供する。発酵微粉末竹粉の製造方法として、生竹をオガクズ状に切削した竹粉を好気性菌で発酵させて発酵竹粉とし、発酵竹粉を水分含有量が30重量%程度になるまで乾燥させてから竹粉塊や荒竹屑等の粉状体以外のものを除去し、更に水分含有量が10重量%程度以下になるまで乾燥させた後に、発酵竹粉を粒径30μm程度以下の微粉末に粉砕して発酵微粉末竹粉とする方法を提供する。更に、上記した発酵微粉末竹粉からなる脱臭剤、及び上記した発酵微粉末竹粉を所定量の水に分散させた後に濾過した液体からなる脱臭剤と入浴剤を提供する。
【選択図】図2

Description

本発明は、天然素材であり多様な有効成分を有しながらも、現今では利用用途が少なく、竹害を引き起こして環境に大きな負荷をかけて不要資源となっている竹の有効利用を図るとともに、環境に優しく多方面に効果的に使用可能な発酵微粉末竹粉及びその製造方法並びに脱臭剤と入浴剤に関するものである。
竹は、イネ科タケ亜科に属する多年生常緑草本植物の大型のものの総称であり、古くより、様々な用途に利用されている。タケノコは春の代表的な旬の食材であり、成長し充分乾燥させた竹は硬さと柔軟さを備えており、竹垣や各種建具に代表されるように建築用資材、紙の原料、弓,定規,籠,扇子等の細工物や工芸品の材料、炭や竹酢液の原料等々に利用されている。また、手入れの行き届いた竹林は風雅の極みであり、竹林を愛でるといった文化的な側面も有している。
わが国で生育する竹には、真竹(マダケ)、孟宗竹(モウソウチク)、淡竹(ハチク)をはじめとして数百の種類が存在するが、その中でも孟宗竹(モウソウチク)は生育数も多く、高さ25mに達するものもある最大の大きさである。これらの竹は前記したように以前は有益な資材であったが、現今では資材としての竹材需要が減少し、タケノコも安価な中国産の輸入が増えたことにより、竹林が放置されることが多くなっている。特に孟宗竹は成長が早く柔軟性に富んでいるため、放置竹林が他の植生へ侵入し、植林をした檜や杉を枯死させたり、成長を阻害している。実際に放置竹林に入った者でないとその被害は実感することはできず、被害の大きいところでは放置竹林に侵入できないほど過密化している。更に放置竹林は、周囲の植生のみならず、里山や休耕田などにも広がり、環境保全上の大きな問題ともなっている。
そのため、これらの放置竹林の弊害を解決するために、地方自治体も里山再生事業を立ち上げ放置竹林の駆除に取り組んでいる。放置竹林を伐採するだけではその後の利用手段がないため、これまでにも伐採した竹材を資源として有効利用するために竹炭,竹炭粉,フローリング材,食品添加物,繊維,脱臭剤,肥料,或いは石油の代替燃料等として孟宗竹を始めとする竹材を利用する試みがなされている。例えば、生竹を主要原料とし、生竹の食品化、さらには飼料化への道を開くための生竹粉末のサイレージ方法として、生竹を切削して粒度500μm程度の粉末に加工する過程と、生竹粉末を加工後一週間以内に遮光性、密封性を有する包装袋に収納し、嫌気性又は半嫌気性の条件下で真空包装する過程と、真空包装した生竹粉末を一箇月程度静置し、生竹粉末をサイレージする手段が提供されている(特許文献1)。
また、竹のもつ防臭・防菌能力に着目し、特に優れた防臭・防菌能力を有する竹表皮部分を微細なパウダー状に粉砕した竹粉を、吸水部に加えた生理用ナプキンや紙おむつも提供されている(特許文献2)。更に、竹の利用を促進するために、竹をパウダー状に粉砕する手段として、回転駆動源の回転駆動作用下に所定方向に回転する回転切削歯を有する回転切削機構と、被加工物である竹の直径に対応して、竹の切削加工部位を前記回転切削歯に対して略直交する位置に位置決めするとともに、前記竹の切削加工部位を前記回転切削歯に接触するように案内する位置決めガイド機構とを備える竹粉製造装置が提供されている(特許文献3)。
特開2006−180832号公報 特開平05−293136号公報 特開2003−236403号公報
しかしながら、前記した従来の竹炭、竹炭粉等の利用手段では膨大な量の放置竹林の竹材の有効利用が図られるとは言い難く、燃料等の利用についても得られる熱量や燃焼効率上の問題が大きく、普及するにはほど遠い。また、竹材の脱臭作用は広く知られているが、炭化や活性化した竹炭や竹を原料とする活性炭を脱臭剤として利用するという従来の手段に留まっており、普及しているとは言い難い。特許文献1は生竹粉を発酵させるものではあるが、その目的は飼料を製造するためのサイレージであり、飼料に必要な有機酸を含ませるために、竹粉を遮光性、密封性を有する包装袋に収納して嫌気性又は半嫌気性の条件下で静置する手段が採用されており、飼料以外に有効利用を図ることができない。さらに、特許文献1に示す発酵した竹粉は未乾燥であり、水分含有量が30重量%を超えているため、仮に脱臭剤として利用しようとしても充分な脱臭力を有していない。
また、特許文献2は竹粉をそのまま紙おむつ等の吸水部に添加するのみであり、防臭・防菌能力に優れたものとはいえない。さらに、特許文献3はパウダー状に粉砕する手段は開示されているが、単にパウダー状に粉砕しただけで竹材の利用用途が得られるわけではない。
そこで本発明は上記の竹材の利用手段が有している問題点を解決して、環境に優しく多方面に効果的に使用可能な発酵微粉末竹粉及びその製造方法並びに脱臭剤と入浴剤を提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために、発酵した粒径30μm程度以下の微粉末状の竹粉であって、水分含有量が10重量%程度以下である発酵微粉末竹粉を提供する。そして、オガクズ状に切削した生竹を好気性菌で発酵させ、乾燥させた後に微粉末状に粉砕する。
また、発酵微粉末竹粉の製造方法として、生竹をオガクズ状に切削した竹粉を好気性菌で発酵させて発酵竹粉とし、発酵竹粉を水分含有量が30重量%程度になるまで乾燥させてから竹粉塊や荒竹屑等の粉状体以外のものを除去し、更に水分含有量が10重量%程度以下、好ましくは5重量%程度以下になるまで乾燥させた後に、発酵竹粉を粒径30μm程度以下の微粉末に粉砕して発酵微粉末竹粉とする方法を提供する。そして、温度管理の下で散水・切り返しを行って発酵させ、オガクズ状に切削した竹粉に、好気性菌で発酵した微粉末状の竹粉を所定量混入して発酵させる。
更に、上記した発酵微粉末竹粉からなる脱臭剤、及び上記した発酵微粉末竹粉を所定量の水に分散させた後に濾過した液体からなる脱臭剤を提供する。
また、上記した発酵微粉末竹粉からなる入浴剤、及び上記した発酵微粉末竹粉を所定量の水に分散させた後に濾過した液体からなる入浴剤を提供する。
本発明にかかる発酵微粉末竹粉は好気性菌により温度管理の下で散水・切り返しを行って発酵させているため、竹材の持つ脱臭力その他の有用成分の効力が向上している。また、微粉末状の竹粉、特には発酵粒径30μm程度以下の微粉末状の竹粉からなり、単位重量当たりの表面積が拡大しているため、この点においても竹材の持つ脱臭力その他の有用成分の効力が高められているとともに、取扱が簡単で多用途に使用することができる。更に、乾燥、特には水分含有量が10重量%程度以下であるため、散布や二次利用が容易であって利便性が向上している。
この発酵微粉末竹粉は、生竹をオガクズ状に切削した竹粉を好気性菌で発酵させて発酵竹粉とし、発酵竹粉を水分含有量が30重量%程度になるまで乾燥させることにより、粉状体と竹粉塊や荒竹屑等の粉状体以外のものを選別することができ、粉状体以外のものを除去した後に、更に水分含有量が10重量%程度以下、好ましくは5重量%程度以下になるまで乾燥させてから、発酵竹粉を粒径30μm程度以下の微粉末に粉砕するため、不純物や異物の混入しない純粋な発酵微粉末竹粉を得ることができる。
この発酵微粉末竹粉をそのままで、或いは所定量の水に分散させた後に濾過した液体を脱臭剤、或いは入浴剤として使用することにより、従来の竹炭や竹を原料とする活性炭、或いは他の竹材からなる脱臭剤よりも取扱が簡単で効果の高い脱臭剤、或いは入浴剤を得ることができる。
以下本発明にかかる発酵微粉末竹粉及びその製造方法並びに脱臭剤と入浴剤の最良の実施形態を図に基づいて説明する。図1は発酵微粉末竹粉の製造工程の第1実施形態を概略的に示すシステム図である。先ず、原料として、ステップ1で原料生竹Aを準備する。原料生竹Aの種類としては特に限定はなく、どのような竹材であっても使用可能であるが、竹粉とするためには、竹の肉厚が厚いものが好ましい。そこで、本実施形態では最も成長が早く、かつ、生育数も多く肉厚の厚い孟宗竹を使用した。この孟宗竹を竹林から伐採して4m程の長さに切断して原料生竹Aとし、ステップ2で伐採した竹林の地面に10日ほどそのまま放置して寝かした。
この間にステップ3に示すように竹林の土壌中の土壌性菌や糸状性菌その他の好気性の発酵菌が原料生竹Aに付着する。この発酵菌の付着した原料生竹Aをステップ4で工場内に搬入する。工場は直射日光を避けることができ、かつ、外気を取り入れることができる場所であれば使用可能である。本実施形態では農業用のビニールハウスに直射日光を避けて遮光するための開閉式の日除け天幕,換気扇,天窓,両サイドの手動巻き上げ換気装置,前後方向の換気戸からなる温度管理システムを設置して使用した。次にステップ5に示すように既存の切削機で原料生竹Aをオガクズ状、例えば粒径500μm〜200μm程度に切削して、ステップ6に示すように竹粉Bを製造する。この竹粉Bの水分含有量は70重量%程度である。
得られた竹粉Bに散水し、撹拌をした後に工場内に50cm程度の厚さとなるように水平に均して積み上げ、直射日光を避けた状態でステップ7に示す発酵を開始する。発酵は原料生竹Aに付着した竹林の土壌中の土壌性菌や糸状性菌その他の好気性発酵菌によって行われる。そして、発酵に際しては、ステップ8に示すように温度/湿度管理の下、散水と切り返しを定期的に繰り返して行うことにより、ステップ9に示すように発酵が進行する。発酵中の竹粉B内の温度は35度〜40度程度が好ましく、湿度は45%〜55%程度が好ましい。この温度/湿度管理は毎日定時(本実施形態では毎日午前10時に測定した)に棒状の温度計とハロゲン水分計を竹粉の中に挿入して測定をする。そして、散水と切り返しによって温度を調節し、散水によって水分量を調節する。この発酵工程において肝要なことは、発酵完了までは毎日温度、湿度を管理し、直射日光を当てないよう養生をして発酵温度が45度以上にならないように、散水と切り返しを繰り返すことである。
この切り返しとは、竹粉B中の発酵菌の死滅を防ぐために温度が45度を超えないように小型トラクターやスコップを使用して、積層された発酵中の竹粉Bの底部をすくい上げて、温度の低い上部と混合・撹拌を行って、適正な発酵温度(35度〜40度)を維持することである。概ね1日〜3日に一度行うようにする。このステップ8及びステップ9の作業を発酵中の竹粉Bの測定温度が発酵終了を示す30度以下になるまで繰り返して行う。工場内の環境や季節によっても異なるが、概ね1週間から2週間程度で竹粉Bの温度は30度以下となり、ステップ10に示すように発酵が完了し、ステップ11に示す発酵竹粉Cが製造される。
なお、ステップ7〜ステップ10に示す発酵工程において、竹粉Bに直射日光が当たると発酵菌が死滅するため、直射日光が当たらないように開閉式の日除け天幕を天候に応じて開閉操作をする。併せて、工場内の外気温度が15度以下の場合は、竹粉Bをシートで覆い、外気温度が15度以上の場合は換気扇の作動や日除け天幕,天窓,両サイドの手動巻き上げ換気装置,前後方向の換気戸の開閉操作によって工場内の温度管理を行い、工場内の温度を15度から35度の範囲に、即ち冬場でも15度以上に、又夏場でも35度以下に保つように調節する。
次に、この発酵竹粉Cを工場内で20cm程度の厚さに広げて、切り返しを定期的に行いながら、ステップ12に示すように水分含有量が30重量%程度になるまで乾燥させる。なお、本実施形態では工場内で自然乾燥を行ったが、乾燥機等を使用した強制乾燥であってもよい。
そして、乾燥の終了した発酵竹粉Cをステップ13に示す5mmメッシュの篩機にかけて、ステップ14に示すように竹粉塊や荒竹屑等の粉状体以外のものを除去する。ステップ12の乾燥により、水分によって凝集していた発酵竹粉Cが粉状に分散し、ステップ13に示す5mmメッシュの篩機のメッシュを通過可能となるとともに、竹粉塊や原料生竹Aの切削時に竹粉Bに混入した竹の節部分等の荒竹屑等の粉状体以外のものが篩機の5mmメッシュを通過することができないためである。なお、発酵竹粉Cの水分含有量が30重量%を大きく超えていると、発酵竹粉C自体が塊状となっており、篩機のメッシュを通過せず、篩機から荒竹屑等の粉状体以外のものとともに排出されてしまう。
その後ステップ15に示すように、粉状体以外のものを除去した発酵竹粉Cをステップ12と同様の手段で水分含有量が10重量%程度以下、好ましくは5重量%程度以下まで乾燥させる。水分含有量がゼロに近くなるほど、脱臭力は高くなり利用範囲も広くなり、除湿作用も有する。
次に、ステップ16に示すように公知の製粉機を使用して粒径30μm程度以下の微粉末となるように微粉砕して、ステップ17に示す発酵微粉末竹粉Dを得る。このように粒径30μm程度以下の微粉末とすることによって、表面積が拡大し、脱臭力が向上するとともに、脱臭剤等として利用した場合に即効性があることと、使用用途が多用途・多目的に広がる。
図2は本発明にかかる発酵微粉末竹粉の製造工程の第2実施形態を概略的に示すシステム図であり、図1に示す第1実施形態と同一の工程については同一の符号を付してその説明を省略する。この第2実施形態図は、図1に示す第1実施形態の伐採地の地面への原料生竹Aの放置(ステップ2)による土壌性菌・糸状性菌その他の発酵菌の付着(ステップ3)を省略したものであり、その他の構成は第1実施形態と同一である。即ち、伐採した原料生竹Aには、元々土壌性菌・糸状性菌その他の発酵菌が付着しているため、これらの工程を省略してもステップ5以下の工程を経ることによって、竹粉Bは土壌性菌・糸状性菌その他の好気性の発酵菌によって発酵する。
図3は本発明にかかる発酵微粉末竹粉の製造工程の第3実施形態を概略的に示すシステム図であり、図1に示す第1実施形態及び図2に示す第2実施形態と同一の工程については同一の符号を付してその説明を省略する。この第3実施形態は、図1に示す第1実施形態又は図2に示す第2実施形態によって得た発酵微粉末竹粉Dを利用して安定した品質で量産をするための実施形態である。図1に示す第1実施形態は最初に発酵微粉末竹粉Dを得るために、ステップ2で伐採地の地面に原料生竹Aを放置して、ステップ3に示すように竹林の土壌中の土壌性菌や糸状性菌その他の好気性の発酵菌を原料生竹Aに付着させて、発酵を行った。また、図2に示す第2実施形態では、第1実施形態のステップ2、ステップ3を省略して、元々原料生竹Aに付着している土壌性菌・糸状性菌その他の好気性の発酵菌を利用して発酵を行った。図3に示す第3実施形態では、既に発酵微粉末竹粉Dを得ているため、これを保管しておき、ステップ6に示す竹粉Bに、ステップ18に示すように保管してあった発酵微粉末竹粉Dを30重量%〜50重量%程度添加して混合することによって、元々原料生竹Aに付着している発酵菌と併せてステップ7に示す発酵を開始する。その後の工程は第1実施形態と同様である。以後、製造した発酵微粉末竹粉Dを保管しておき、竹粉Bに添加することによって安定して発酵を行い、発酵微粉末竹粉Dを製造することができる。
なお、第1実施形態又は第2実施形態で製造する発酵微粉末竹粉Dは所望の効能や機能を発揮する発酵微粉末竹粉Dを得るまで試行錯誤を重ねて、ステップ2の放置する地面の場所や時期・期間を異にして複数の発酵微粉末竹粉Dを製造し、その中から取捨選別をして所望の効能や機能を有する発酵微粉末竹粉Dを得た。この発酵微粉末竹粉Dを製品検査し、袋詰めをして製品として販売する。
得られた発酵微粉末竹粉Dは、乾燥した状態であって、かつ、単位重量当たりの表面積が広い微粉末であるため、竹の持つ多様な有効成分、中でも脱臭力,消臭力が高く、抗菌性にも優れ、又散布が容易であるとともに、即効性がある。そこで、この発酵微粉末竹粉Dをそのままの状態で、或いは所定量の水に分散させた後に濾過した液体を脱臭剤、或いは入浴剤として使用することができる。しかも100%天然素材であり、安心して使用することができる。また、肥料として使用することも可能である。
なお、原料生竹Aの棹部分以外の枝、葉、先端部分や曲がった棹部分、或いは竹粉Bを製造した残りの棹部分はチップ状に裁断し、竹粉Bと同様の工程で発酵させたものは、脱臭力は発酵微粉末竹粉Dに劣るがそのままで脱臭剤として使用することもできるし、鶏糞を混合し、更に発酵させて肥料として使用することもできる。
脱臭剤としては、凡そ社会生活を送る上で発生する臭気には、その臭気が人間・動物・植物に起因する臭気は勿論、人工的臭気であっても対応可能であり、脱臭・消臭・防臭をすることが可能である。使用に際しては、微粉末状或いは液状であるため、そのまま散布、敷設、噴霧等の適宜の手段を採用することができる。
[脱臭剤としての使用例]
以下に、脱臭剤として使用した実例を説明する。家庭用の生ゴミ容器に発酵微粉末竹粉Dをひとつかみ散布して使用したところ、生ゴミ臭がしなくなった。そのため、レストラン,給食センター,弁当屋,スーパーマーケット,市場,旅館,ホテルなど大量の生ゴミを排出する場所においても、発酵微粉末竹粉Dを生ゴミを排出する容器内に所定量散布しておくと、脱臭することができて腐敗臭による不快感がなくなるとともに、抗菌作用で病原菌の抑制に繋がり、衛生的である。
ペットの排泄シートの上に発酵微粉末竹粉Dを散布して使用したところ、犬の排尿・排便の後でも臭いがなかった。そのため、発酵微粉末竹粉Dを内部に敷設してペットシートを製造すると、脱臭効果のあるペットシートを得ることができて有用である。
灰皿の中に少量の水とともに発酵微粉末竹粉Dを散布してタバコを吸い灰皿として使用したところ、タバコの臭いが減少した。また、所定の容器に発酵微粉末竹粉Dを入れて載置して日常生活を送ったところ、室内の臭いが減少した。そこで、寝たきり老人を長期間家庭介護している家において、発酵微粉末竹粉Dを所定の容器に入れてベッドの下に載置しておいたところ、老人臭、排泄の臭い等々の独特の臭気が減少した。また、その老人が使用している使い捨て紙おむつを装着する際に発酵微粉末竹粉D10g〜20gを紙製の容器に入れて紙おむつ内に付設しておいたところ、おむつ交換時の排泄臭が減少していた。また、予め発酵微粉末竹粉Dを付設しておくことなく、おむつ交換時に排泄物に同様に発酵微粉末竹粉D10g〜20gを散布したところ、排泄臭が速効で減少し、介護の負担が軽減した。次に、所定の容器に収納した発酵微粉末竹粉D10g〜20gを老人の布団の中に入れておいたところ、老人臭・介護臭が減少した。
喫煙者が乗車する自動車内に液状にした本発明にかかる脱臭剤を散布しておいたところ、自動車内の臭い、たばこの臭いが減少した。また、室内で焼き肉を食べた後に液状の脱臭剤を散布したところ、即効性を以て焼き肉臭が減少した。
くみ取り式の便槽を使用している家庭において、便槽の中に発酵微粉末竹粉Dを投入しておいたところ、排泄物臭が消えた。水洗式トイレの室内に所定の容器に入れた発酵微粉末竹粉Dを載置しておいたところ、トイレ内の臭いが消え、快適なトイレを実現することができた。その他の猫,ウサギ,ハムスター,カメ,カブトムシその他のペットの糞尿及び異臭の脱臭には、砂,おが屑,チップ等のペットの生活用具に混ぜて使用するとよい。
家庭の庭に設置されたコンポスト内に発酵微粉末竹粉Dを100g程投入して使用したところ、生ゴミの腐敗臭が消え、コンポストを快適に使用することができるようになるとともに、発酵も促進された。また、夏、20頭の乳牛を飼っている牧場に発酵微粉末竹粉Dを20kg程散布すると、匂いは薄くなり、散布前にはハエが沢山いたが、3日後に行くと3分の1程度に減っていた。牧場等の場合は、概ね1m当たり200g程度を毎日散布することが適当である。
40℃のお湯に発酵微粉末竹粉Dを入れて、靴の中敷きを浸して乾燥後に使用したところ、足の臭いが気になる人であってもその臭いが消え、脱臭、殺菌効果を確認できた。ペットの洋犬をシャンプーするときに、お湯の中に発酵微粉末竹粉Dと犬専用シャンプーを混ぜて洗ったところ、1ケ月は匂わなかった。
下水の臭気に対しては発酵微粉末竹粉Dを直接下水に流せば、脱臭できるとともに下水の濁りが緩和される。また、側溝の臭気に対しては、発酵微粉末竹粉Dを側溝に直接散布すれば即効で脱臭効果を発揮する。
上記したように本発明にかかる脱臭剤は、簡易トイレ,生ゴミ,喫煙車内及び室内,コンポスト,動物,昆虫,糞尿,集団給食調理場の腐敗物,食堂の塵箱,家庭の三角生ゴミ入れ犬猫の便器,犬猫の寝布団,ゴミ処理場,産業廃棄物処理場,動植物腐敗等多種多様な物質に脱臭効果が得られる。脱臭力の高さを証明するには、人の嗅覚(官能)で図るしかないが、上記した実験ではいずれも全ての人が脱臭効果を認めている。
[入浴剤としての使用例]
発酵微粉末竹粉D200gを木綿の袋(縦30cm×横20cm)に収納して家庭用の浴槽に入れ、10分程湯に浸した後に袋を取り出して発酵微粉末竹粉Dのエキスを絞った浴槽で入浴をした。この入浴を3日続けたところ、乾燥肌によるかゆみが改善された。なお、入浴剤は3日間同じものを乾燥させて再利用した。
以上詳細に説明したように、本発明は「30μm程度以下の微粉末状であること」「水分含有量10重量%程度以下であること」「発酵していること」の特徴を有しており、天然素材である竹の有効成分を効果的に活かして多用途に使用可能な発酵微粉末竹粉を得ることができ、脱臭剤や入浴剤として使用して有効である。また、現今では利用用途が少なく、竹害を引き起こして環境に大きな負荷をかけて不要資源となっている竹の有効利用を図ることができ、里山の再生にも貢献することができる。さらに、微粉末であり、乾燥しているため取扱が簡単で散布や二次利用が容易であって利便性が高い。
本発明にかかる発酵微粉末竹粉の製造工程の第1実施形態を概略的に示すシステム図。 本発明にかかる発酵微粉末竹粉の製造工程の第2実施形態を概略的に示すシステム図。 本発明にかかる発酵微粉末竹粉の製造工程の第3実施形態を概略的に示すシステム図。
符号の説明
A…原料生竹
B…竹粉
C…発酵竹粉
D…発酵微粉末竹粉

Claims (14)

  1. 発酵した微粉末状の竹粉からなることを特徴とする発酵微粉末竹粉。
  2. 発酵した微粉末状の竹粉であって水分含有量が10重量%程度以下であることを特徴とする発酵微粉末竹粉。
  3. 発酵した粒径30μm程度以下の微粉末状の竹粉からなることを特徴とする発酵微粉末竹粉。
  4. 発酵した粒径30μm程度以下の微粉末状の竹粉であって、水分含有量が10重量%程度以下であることを特徴とする発酵微粉末竹粉。
  5. オガクズ状に切削した生竹を好気性菌で発酵させ、乾燥させた後に微粉末状に粉砕する請求項1,2,3又は4記載の発酵微粉末竹粉。
  6. 生竹をオガクズ状に切削した竹粉を好気性菌で発酵させた後に、乾燥させ、微粉末状に粉砕することを特徴とする発酵微粉末竹粉の製造方法。
  7. 生竹をオガクズ状に切削した竹粉を好気性菌で発酵させた後に、水分含有量が10重量%程度以下になるまで乾燥させ、その後に粒径30μm程度以下の微粉末状に粉砕することを特徴とする発酵微粉末竹粉の製造方法。
  8. 生竹をオガクズ状に切削した竹粉を好気性菌で発酵させて発酵竹粉とし、発酵竹粉を水分含有量が30重量%程度になるまで乾燥させてから竹粉塊や荒竹屑等の粉状体以外のものを除去し、更に水分含有量が10重量%程度以下になるまで乾燥させた後に、発酵竹粉を粒径30μm程度以下の微粉末に粉砕して発酵微粉末竹粉とすることを特徴とする発酵微粉末竹粉の製造方法。
  9. 温度管理の下で散水・切り返しを行って発酵させる請求項6,7又は8記載の発酵微粉末竹粉の製造方法。
  10. オガクズ状に切削した竹粉に、好気性菌で発酵した微粉末状の竹粉を所定量混入して発酵させる請求項6,7,8又は9記載の発酵微粉末竹粉の製造方法。
  11. 請求項1〜請求項5のいずれか記載の発酵微粉末竹粉からなることを特徴とする脱臭剤。
  12. 請求項1〜請求項5のいずれか記載の発酵微粉末竹粉を所定量の水に分散させた後に濾過した液体からなることを特徴とする脱臭剤。
  13. 請求項1〜請求項5のいずれか記載の発酵微粉末竹粉からなることを特徴とする入浴剤。
  14. 請求項1〜請求項5のいずれか記載の発酵微粉末竹粉を所定量の水に分散させた後に濾過した液体からなることを特徴とする入浴剤。
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