JPH0959080A - 肥料及びその製造方法 - Google Patents
肥料及びその製造方法Info
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- JPH0959080A JPH0959080A JP7214649A JP21464995A JPH0959080A JP H0959080 A JPH0959080 A JP H0959080A JP 7214649 A JP7214649 A JP 7214649A JP 21464995 A JP21464995 A JP 21464995A JP H0959080 A JPH0959080 A JP H0959080A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A40/00—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
- Y02A40/10—Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
- Y02A40/20—Fertilizers of biological origin, e.g. guano or fertilizers made from animal corpses
Landscapes
- Fertilizers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 保水性に優れ、土壌微生物の活性化との相互
作用により植物を生長促進し得る肥料及びこの肥料を容
易に効率良く製造する。異臭を発生せず、施肥後に土壌
中に分解して残存しない肥料を得る。 【解決手段】 この肥料は、ケラチン原料と過酢酸液と
を混合した液を0〜60℃で3〜48時間加熱してケラ
チンを加水分解する加水分解工程と、この加水分解水溶
液にアルカリ水溶液を添加して加水分解生成物であるケ
ラチンタンパク質を溶解する工程と、このケラチンタン
パク質が溶解した液を固液分離する工程と、この固液分
離した水溶液に酸を加えて沈殿物を得る工程と、この沈
殿物を含む水溶液を固液分離して固形分のα−ケラトー
スを主成分とする加水分解ケラチンタンパク質を肥料と
して得る工程を経て作られる。
作用により植物を生長促進し得る肥料及びこの肥料を容
易に効率良く製造する。異臭を発生せず、施肥後に土壌
中に分解して残存しない肥料を得る。 【解決手段】 この肥料は、ケラチン原料と過酢酸液と
を混合した液を0〜60℃で3〜48時間加熱してケラ
チンを加水分解する加水分解工程と、この加水分解水溶
液にアルカリ水溶液を添加して加水分解生成物であるケ
ラチンタンパク質を溶解する工程と、このケラチンタン
パク質が溶解した液を固液分離する工程と、この固液分
離した水溶液に酸を加えて沈殿物を得る工程と、この沈
殿物を含む水溶液を固液分離して固形分のα−ケラトー
スを主成分とする加水分解ケラチンタンパク質を肥料と
して得る工程を経て作られる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加水分解されたケ
ラチンタンパク質(以下、加水分解ケラチンタンパク質
という)を含む固体状又は液状の肥料及びその製造方法
に関する。更に詳しくはα−ケラトースを主成分とする
加水分解ケラチンタンパク質を含有する肥料及びその製
造方法に関するものである。
ラチンタンパク質(以下、加水分解ケラチンタンパク質
という)を含む固体状又は液状の肥料及びその製造方法
に関する。更に詳しくはα−ケラトースを主成分とする
加水分解ケラチンタンパク質を含有する肥料及びその製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】農薬や化学肥料を多用する現代農法は、
病害虫からの被害を減少させ、作物の収量増加を実現し
たが、その一方で弊害として、土壌中に生息する微生物
(以下、土壌微生物という)を含めた生体系の崩壊をも
たらした。有機物の分解や土壌の保水性に大きく寄与し
ていた土壌微生物の数も低下し、従来の有機農法で培わ
れた肥土壌が見られなくなりつつある。近年、地球環境
へ関心が高まるにつれ、肥料にも土壌微生物の働きを活
性化させる作用が求められるようになり、土壌微生物が
不足しているようなやせた土壌に対しては土壌微生物を
含有させた有機肥料を利用する方法も提案されている。
例えば、羊や鶏を扱う畜産養鶏農家では、商品とならな
い羊毛や鶏の羽根などのケラチンタンパク質を土壌に埋
め、これを土壌微生物により発酵させることによって堆
肥としての利用価値を見い出してきた。ケラチンはその
ままでは吸水性に乏しく、土壌との混合性も悪く、また
微生物による分解性も遅く、肥料としての価値が少ない
ため、ケラチンを肥料として用いている農家では、ケラ
チンを発酵できる微生物を含む種堆肥を所有していて、
この種堆肥により土壌を植物生育に適するようにしてい
る。
病害虫からの被害を減少させ、作物の収量増加を実現し
たが、その一方で弊害として、土壌中に生息する微生物
(以下、土壌微生物という)を含めた生体系の崩壊をも
たらした。有機物の分解や土壌の保水性に大きく寄与し
ていた土壌微生物の数も低下し、従来の有機農法で培わ
れた肥土壌が見られなくなりつつある。近年、地球環境
へ関心が高まるにつれ、肥料にも土壌微生物の働きを活
性化させる作用が求められるようになり、土壌微生物が
不足しているようなやせた土壌に対しては土壌微生物を
含有させた有機肥料を利用する方法も提案されている。
例えば、羊や鶏を扱う畜産養鶏農家では、商品とならな
い羊毛や鶏の羽根などのケラチンタンパク質を土壌に埋
め、これを土壌微生物により発酵させることによって堆
肥としての利用価値を見い出してきた。ケラチンはその
ままでは吸水性に乏しく、土壌との混合性も悪く、また
微生物による分解性も遅く、肥料としての価値が少ない
ため、ケラチンを肥料として用いている農家では、ケラ
チンを発酵できる微生物を含む種堆肥を所有していて、
この種堆肥により土壌を植物生育に適するようにしてい
る。
【0003】しかし、ケラチンは微生物に分解されにく
い特徴を有するため、堆肥として使用できるようにする
ためには多くの時間がかかり、その発酵過程において悪
臭が発生することなどの難点があった。また、普通の畑
においては羊毛や鶏の羽根などを分解できる土壌微生物
はほとんど存在せず、例えば羊毛や鶏の羽根を埋めてお
いてもなかなか発酵せずに土中に残っているようなケー
スも多々見られた。これらの点を改良するために、従
来、天然タンパク質をリン酸又はリン酸を含有する、塩
酸、硫酸、硝酸等の鉱酸を用いて加熱して加水分解し、
得られた分解生成物を尿素と反応させて中和してpHを
調整し、次いでpH調整反応物にポリアクリルアマイド
又はその部分鹸化物を配合してアミノ酸系液体複合肥料
を得る方法が提案されている(特開昭50−2933
9)。この方法で得られる加水分解生成物は水溶性であ
って、しかも加水分解されたタンパク質の多くが本来の
ケラチンのような高分子量のタンパク質でなく、低分子
量のアミノ酸系のものである。
い特徴を有するため、堆肥として使用できるようにする
ためには多くの時間がかかり、その発酵過程において悪
臭が発生することなどの難点があった。また、普通の畑
においては羊毛や鶏の羽根などを分解できる土壌微生物
はほとんど存在せず、例えば羊毛や鶏の羽根を埋めてお
いてもなかなか発酵せずに土中に残っているようなケー
スも多々見られた。これらの点を改良するために、従
来、天然タンパク質をリン酸又はリン酸を含有する、塩
酸、硫酸、硝酸等の鉱酸を用いて加熱して加水分解し、
得られた分解生成物を尿素と反応させて中和してpHを
調整し、次いでpH調整反応物にポリアクリルアマイド
又はその部分鹸化物を配合してアミノ酸系液体複合肥料
を得る方法が提案されている(特開昭50−2933
9)。この方法で得られる加水分解生成物は水溶性であ
って、しかも加水分解されたタンパク質の多くが本来の
ケラチンのような高分子量のタンパク質でなく、低分子
量のアミノ酸系のものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この低分子量のアミノ
酸系の肥料はこのままでは水に溶けやすいため、この方
法では施肥後、雨水によって肥料が流出しないように、
最終工程でpH調整した加水分解生成物にポリアクリル
アマイド又はその部分鹸化物を配合しなければならず、
余分な工程を必要とした。またこの肥料は異臭を有する
問題点があるとともに、ポリアクリルアマイド又はその
部分鹸化物は施肥後の土壌中で分解せず、残存する不具
合があった。また現在市販されている固体或いは液体の
化学肥料の多くは、植物の根から直接吸収される低分子
塩等が用いられているが、これらの肥料も雨水によって
流出しやすく、また土壌微生物の生育にも効果が少な
い。現代農法において、肥料設計はいかに直接的に植物
に吸収させ、効率的に生長促進させるかに主眼がおかれ
ており、微生物バランスのとれた肥えた土壌を形成する
ことには主眼がおかれていない。両方法とも結果として
植物の生長を促進することにはなるものの、土壌の保水
性の向上や土壌微生物の生育には重点がおかれていな
い。一方、有機農法の見直しにより、古くから用いられ
ていた発酵鶏糞や油かすなどの有機肥料が利用されてい
るものの、その悪臭のために特に近くに住宅がある農地
や家庭ではあまり用いられていない。
酸系の肥料はこのままでは水に溶けやすいため、この方
法では施肥後、雨水によって肥料が流出しないように、
最終工程でpH調整した加水分解生成物にポリアクリル
アマイド又はその部分鹸化物を配合しなければならず、
余分な工程を必要とした。またこの肥料は異臭を有する
問題点があるとともに、ポリアクリルアマイド又はその
部分鹸化物は施肥後の土壌中で分解せず、残存する不具
合があった。また現在市販されている固体或いは液体の
化学肥料の多くは、植物の根から直接吸収される低分子
塩等が用いられているが、これらの肥料も雨水によって
流出しやすく、また土壌微生物の生育にも効果が少な
い。現代農法において、肥料設計はいかに直接的に植物
に吸収させ、効率的に生長促進させるかに主眼がおかれ
ており、微生物バランスのとれた肥えた土壌を形成する
ことには主眼がおかれていない。両方法とも結果として
植物の生長を促進することにはなるものの、土壌の保水
性の向上や土壌微生物の生育には重点がおかれていな
い。一方、有機農法の見直しにより、古くから用いられ
ていた発酵鶏糞や油かすなどの有機肥料が利用されてい
るものの、その悪臭のために特に近くに住宅がある農地
や家庭ではあまり用いられていない。
【0005】本発明の目的は、保水性に優れ、土壌微生
物の活性化との相互作用により植物を生長促進し得る肥
料及びこの肥料を容易に効率良く製造する方法を提供す
ることにある。本発明の別の目的は、異臭を発生せず、
施肥後に土壌中に分解して残存しない肥料を提供するこ
とにある。
物の活性化との相互作用により植物を生長促進し得る肥
料及びこの肥料を容易に効率良く製造する方法を提供す
ることにある。本発明の別の目的は、異臭を発生せず、
施肥後に土壌中に分解して残存しない肥料を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
発明は、ケラチン原料と過酢酸液とを混合した液を0〜
60℃で3〜48時間加熱してケラチンを加水分解する
加水分解工程と、この加水分解水溶液にアルカリ水溶液
を添加して加水分解生成物であるケラチンタンパク質を
溶解する工程と、このケラチンタンパク質が溶解した液
を固液分離する工程と、この固液分離した水溶液に酸を
加えて沈殿物を得る工程と、この沈殿物を含む水溶液を
固液分離して固形分のα−ケラトースを主成分とする加
水分解ケラチンタンパク質を肥料として得る工程とを含
む肥料の製造方法である。本発明の請求項2に係る発明
は、請求項1に係る発明であって、加水分解水溶液に添
加するアルカリ水溶液が水酸化カリウム水溶液であっ
て、固液分離した水溶液に加える酸がリン酸である肥料
の製造方法である。本発明の請求項3に係る発明は、請
求項1又は2に係る発明であって、加水分解工程の液が
ケラチン原料100重量%に対して氷酢酸500〜2,
700重量%と濃度30重量%の過酸化水素水100〜
1,500重量%とを添加混合して調製される肥料の製
造方法である。本発明の請求項4に係る発明は、請求項
1ないし3いずれかに係る方法により製造された平均分
子量が10,000〜40,000のα−ケラトースを
主成分とする加水分解ケラチンタンパク質を含む固体状
又は液状の肥料である。
発明は、ケラチン原料と過酢酸液とを混合した液を0〜
60℃で3〜48時間加熱してケラチンを加水分解する
加水分解工程と、この加水分解水溶液にアルカリ水溶液
を添加して加水分解生成物であるケラチンタンパク質を
溶解する工程と、このケラチンタンパク質が溶解した液
を固液分離する工程と、この固液分離した水溶液に酸を
加えて沈殿物を得る工程と、この沈殿物を含む水溶液を
固液分離して固形分のα−ケラトースを主成分とする加
水分解ケラチンタンパク質を肥料として得る工程とを含
む肥料の製造方法である。本発明の請求項2に係る発明
は、請求項1に係る発明であって、加水分解水溶液に添
加するアルカリ水溶液が水酸化カリウム水溶液であっ
て、固液分離した水溶液に加える酸がリン酸である肥料
の製造方法である。本発明の請求項3に係る発明は、請
求項1又は2に係る発明であって、加水分解工程の液が
ケラチン原料100重量%に対して氷酢酸500〜2,
700重量%と濃度30重量%の過酸化水素水100〜
1,500重量%とを添加混合して調製される肥料の製
造方法である。本発明の請求項4に係る発明は、請求項
1ないし3いずれかに係る方法により製造された平均分
子量が10,000〜40,000のα−ケラトースを
主成分とする加水分解ケラチンタンパク質を含む固体状
又は液状の肥料である。
【0007】本発明の製造方法では、水に不溶性である
ケラチンを加水分解して水溶性にする際に、従来のよう
にアミノ酸の状態にまで分子量を小さくせずに、氷酢酸
と過酸化水素水とにより合成される過酢酸液でケラチン
を10,000〜40,000程度の比較的高い分子量
サイズに加水分解にする。この加水分解ケラチンタンパ
ク質をアルカリ水溶液で溶解し、この加水分解水溶液を
固液分離した後、この固液分離した水溶液に酸を加えて
pHを4以下に調整することにより沈殿物が得られる。
この沈殿物を含む加水分解水溶液を固液分離すると、α
−ケラトースを主成分とする加水分解ケラチンタンパク
質を含む固形分が得られる。このとき、アルカリ水溶液
として水酸化カリウム水溶液を用い、酸としてリン酸を
用いると、加水分解ケラチンタンパク質を含む固形分に
はリン酸やカリが含有されるために肥料としての効果が
高くなる。この加水分解ケラチンタンパク質はアルカリ
水溶液又は中性水溶液には可溶であるが、酸性水溶液に
は不溶である。従ってこの肥料を一般的なpHが酸性で
ある土壌に施した場合には、土壌に含まれる酸性水が肥
料に吸収されるため、土壌の保水性が向上する。また降
雨時に雨水が土壌に浸透してきても、土壌と接触して酸
性水となった雨水に肥料は溶解せず、肥料は雨水により
流出しない。この結果、土壌微生物を乾燥から守り、そ
の生育環境を良好にしてその働きを相乗的に活性化させ
る。本発明の肥料主成分のα−ケラトースは土壌中で微
生物により徐々に発酵分解し、植物の生育に必要なアミ
ノ酸やアンモニア体窒素、微生物の発酵代謝物であるビ
タミンを植物に供給することになる。また土壌微生物が
活性化されることにより、微生物が代謝産物として作り
出す多糖などにより土壌の保湿効果が更に安定化するた
め、このような物質循環サイクルを経て土壌は肥沃にな
り、植物の生育が促進され、花付きが良くなり、実付き
も向上する。
ケラチンを加水分解して水溶性にする際に、従来のよう
にアミノ酸の状態にまで分子量を小さくせずに、氷酢酸
と過酸化水素水とにより合成される過酢酸液でケラチン
を10,000〜40,000程度の比較的高い分子量
サイズに加水分解にする。この加水分解ケラチンタンパ
ク質をアルカリ水溶液で溶解し、この加水分解水溶液を
固液分離した後、この固液分離した水溶液に酸を加えて
pHを4以下に調整することにより沈殿物が得られる。
この沈殿物を含む加水分解水溶液を固液分離すると、α
−ケラトースを主成分とする加水分解ケラチンタンパク
質を含む固形分が得られる。このとき、アルカリ水溶液
として水酸化カリウム水溶液を用い、酸としてリン酸を
用いると、加水分解ケラチンタンパク質を含む固形分に
はリン酸やカリが含有されるために肥料としての効果が
高くなる。この加水分解ケラチンタンパク質はアルカリ
水溶液又は中性水溶液には可溶であるが、酸性水溶液に
は不溶である。従ってこの肥料を一般的なpHが酸性で
ある土壌に施した場合には、土壌に含まれる酸性水が肥
料に吸収されるため、土壌の保水性が向上する。また降
雨時に雨水が土壌に浸透してきても、土壌と接触して酸
性水となった雨水に肥料は溶解せず、肥料は雨水により
流出しない。この結果、土壌微生物を乾燥から守り、そ
の生育環境を良好にしてその働きを相乗的に活性化させ
る。本発明の肥料主成分のα−ケラトースは土壌中で微
生物により徐々に発酵分解し、植物の生育に必要なアミ
ノ酸やアンモニア体窒素、微生物の発酵代謝物であるビ
タミンを植物に供給することになる。また土壌微生物が
活性化されることにより、微生物が代謝産物として作り
出す多糖などにより土壌の保湿効果が更に安定化するた
め、このような物質循環サイクルを経て土壌は肥沃にな
り、植物の生育が促進され、花付きが良くなり、実付き
も向上する。
【0008】本発明の請求項5に係る発明は、請求項4
に係る発明であって、加水分解ケラチンタンパク質にリ
ン酸肥料又はカリ肥料のいずれか又は双方を混合してな
る固体状又は液状の肥料である。これにより施肥後の土
壌中の微生物の分解活性を高めることができる。本発明
の請求項6に係る発明は、請求項4又は5に係る発明で
あって、加水分解ケラチンタンパク質に米ぬか、おが
屑、植物繊維、紙、綿屑、毛製品起毛屑、野菜の絞りカ
ス、果実の絞りカス、コーヒーの抽出カス及び茶の抽出
カスからなる群より選ばれた1種又は2種以上の生物分
解性がある繊維質を混合して成形された固体状の肥料で
ある。これにより加水分解ケラチンタンパク質は成形し
やすくなり、かつ通気性が向上するようになる。
に係る発明であって、加水分解ケラチンタンパク質にリ
ン酸肥料又はカリ肥料のいずれか又は双方を混合してな
る固体状又は液状の肥料である。これにより施肥後の土
壌中の微生物の分解活性を高めることができる。本発明
の請求項6に係る発明は、請求項4又は5に係る発明で
あって、加水分解ケラチンタンパク質に米ぬか、おが
屑、植物繊維、紙、綿屑、毛製品起毛屑、野菜の絞りカ
ス、果実の絞りカス、コーヒーの抽出カス及び茶の抽出
カスからなる群より選ばれた1種又は2種以上の生物分
解性がある繊維質を混合して成形された固体状の肥料で
ある。これにより加水分解ケラチンタンパク質は成形し
やすくなり、かつ通気性が向上するようになる。
【0009】本発明の肥料が保水性を有しかつ土壌微生
物を発酵させるために、最終的に加水分解ケラチンタン
パク質の平均分子量は10,000〜40,000の範
囲内にあることが必要である。10,000未満では施
肥後、雨水などによって流出しやすく保水性に劣る。こ
の分子量が増加するとともに保水性が上がる傾向にあ
る。一方、分子量が40,000を越えると、アルカリ
水溶液又は中性水溶液に対する溶解性が悪くなり、土壌
微生物が発酵しにくくなる。そのため分子量は30,0
00以下であることが好ましい。
物を発酵させるために、最終的に加水分解ケラチンタン
パク質の平均分子量は10,000〜40,000の範
囲内にあることが必要である。10,000未満では施
肥後、雨水などによって流出しやすく保水性に劣る。こ
の分子量が増加するとともに保水性が上がる傾向にあ
る。一方、分子量が40,000を越えると、アルカリ
水溶液又は中性水溶液に対する溶解性が悪くなり、土壌
微生物が発酵しにくくなる。そのため分子量は30,0
00以下であることが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に使用されるケラチン原料としては、主成分とし
てケラチンを含有するものであれば、限定されない。例
示すれば、人毛、羊毛、アルパカなどの獣毛や、アイガ
モや鶏などに代表される鳥類の羽毛、牛や馬などの家畜
の蹄などが挙げられる。この中でも羊毛が原料として入
手しやすく好ましい。ケラチンからα−ケラトースを得
るためには、従来より塩酸、硫酸、硝酸等の鉱酸を用い
た強反応系の加水分解法やチオール化合物や硫化物のよ
うな還元剤を用いる方法があるが、前者の方法は低分子
量の肥料になり易く、また後者の方法は生産コストが高
くなる等の問題点があり、それぞれ妥当でない。本発明
には、過酢酸の酸化剤を用いる弱反応系の加水分解法を
採用する。
本発明に使用されるケラチン原料としては、主成分とし
てケラチンを含有するものであれば、限定されない。例
示すれば、人毛、羊毛、アルパカなどの獣毛や、アイガ
モや鶏などに代表される鳥類の羽毛、牛や馬などの家畜
の蹄などが挙げられる。この中でも羊毛が原料として入
手しやすく好ましい。ケラチンからα−ケラトースを得
るためには、従来より塩酸、硫酸、硝酸等の鉱酸を用い
た強反応系の加水分解法やチオール化合物や硫化物のよ
うな還元剤を用いる方法があるが、前者の方法は低分子
量の肥料になり易く、また後者の方法は生産コストが高
くなる等の問題点があり、それぞれ妥当でない。本発明
には、過酢酸の酸化剤を用いる弱反応系の加水分解法を
採用する。
【0011】本発明の方法では、先ずケラチン原料を過
酢酸により10,000〜40,000の分子量サイズ
まで加水分解して加水分解ケラチンタンパク質を得る。
この酸化剤である過酢酸は氷酢酸と過酸化水素水を混合
することにより調製される。その割合は氷酢酸:濃度3
0重量%の過酸化水素水を5:5〜9:1に混合したも
のを使用する。好ましくは急激な分子量低下を伴わない
ようにするため氷酢酸:濃度30重量%の過酸化水素水
を8:2〜9:1に混合した溶液を用いる。この過酢酸
液に良く洗浄しかつ脱脂した上記ケラチン原料を入れる
ことにより、或いは良く洗浄しかつ脱脂した上記ケラチ
ン原料に過酢酸液を注入して良く撹拌することによりケ
ラチンのシスチン結合が開裂しかつペプチド鎖が切断さ
れて、ケラチンが適当な分子量サイズに分解される。過
酢酸液とケラチン原料の浴比は30:1〜10:1が適
当である。ケラチンを加水分解させるための液温は0〜
60℃であって、加水分解時間は3〜48時間である。
好ましい液温は40〜60℃でこのときの好ましい加水
分解時間は2〜5時間である。これによりケラチンは1
0,000〜40,000の分子量サイズに分解され
る。反応をできるだけ急激に進めないためにも60℃を
大きく越えないほうがよい。このようにして所望の分子
量を有する加水分解ケラチンタンパク質が得られる。
酢酸により10,000〜40,000の分子量サイズ
まで加水分解して加水分解ケラチンタンパク質を得る。
この酸化剤である過酢酸は氷酢酸と過酸化水素水を混合
することにより調製される。その割合は氷酢酸:濃度3
0重量%の過酸化水素水を5:5〜9:1に混合したも
のを使用する。好ましくは急激な分子量低下を伴わない
ようにするため氷酢酸:濃度30重量%の過酸化水素水
を8:2〜9:1に混合した溶液を用いる。この過酢酸
液に良く洗浄しかつ脱脂した上記ケラチン原料を入れる
ことにより、或いは良く洗浄しかつ脱脂した上記ケラチ
ン原料に過酢酸液を注入して良く撹拌することによりケ
ラチンのシスチン結合が開裂しかつペプチド鎖が切断さ
れて、ケラチンが適当な分子量サイズに分解される。過
酢酸液とケラチン原料の浴比は30:1〜10:1が適
当である。ケラチンを加水分解させるための液温は0〜
60℃であって、加水分解時間は3〜48時間である。
好ましい液温は40〜60℃でこのときの好ましい加水
分解時間は2〜5時間である。これによりケラチンは1
0,000〜40,000の分子量サイズに分解され
る。反応をできるだけ急激に進めないためにも60℃を
大きく越えないほうがよい。このようにして所望の分子
量を有する加水分解ケラチンタンパク質が得られる。
【0012】このようにして得られた加水分解ケラチン
タンパク質は、肥料にするために次の処理が行われる。
即ち、加水分解水溶液に0.2〜0.4Mのアンモニア
水、水酸化カリウム水溶液のようなアルカリ水溶液を添
加し、その溶液のpHを8〜10程度にして加水分解ケ
ラチンタンパク質を溶解する。このケラチンタンパク質
の溶解した液をろ過又は遠心分離により固液分離するこ
とによりその溶液部分を回収し、この水溶液に1〜5M
の塩酸、硫酸、硝酸等の鉱酸やリン酸を加えて水溶液の
pHを4以下にする。これによりα−ケラトースが析出
して沈殿するので、この沈殿物をろ過又は遠心分離によ
り固液分離して固形分のα−ケラトースを主成分とする
加水分解ケラチンタンパク質を含む肥料(以下、α−ケ
ラトース肥料という)を得る。このα−ケラトース肥料
は平均分子量が10,000〜40,000である。臭
いをより一層除去するためにこの肥料を更に塩酸、硫
酸、硝酸等の希鉱酸で洗浄することが好ましい。
タンパク質は、肥料にするために次の処理が行われる。
即ち、加水分解水溶液に0.2〜0.4Mのアンモニア
水、水酸化カリウム水溶液のようなアルカリ水溶液を添
加し、その溶液のpHを8〜10程度にして加水分解ケ
ラチンタンパク質を溶解する。このケラチンタンパク質
の溶解した液をろ過又は遠心分離により固液分離するこ
とによりその溶液部分を回収し、この水溶液に1〜5M
の塩酸、硫酸、硝酸等の鉱酸やリン酸を加えて水溶液の
pHを4以下にする。これによりα−ケラトースが析出
して沈殿するので、この沈殿物をろ過又は遠心分離によ
り固液分離して固形分のα−ケラトースを主成分とする
加水分解ケラチンタンパク質を含む肥料(以下、α−ケ
ラトース肥料という)を得る。このα−ケラトース肥料
は平均分子量が10,000〜40,000である。臭
いをより一層除去するためにこの肥料を更に塩酸、硫
酸、硝酸等の希鉱酸で洗浄することが好ましい。
【0013】固体状の肥料を作るには、α−ケラトース
肥料を圧搾等により過剰な水分を除去した後、造粒機又
は成形機により顆粒状、ペレット状、細長い棒状にし、
これを流動層乾燥機により乾燥する。α−ケラトース肥
料を他の肥料(例えば窒素、リン酸、カリ、ビタミン
等)又は上述した生物分解性のある繊維質のいずれか又
は双方と混合する場合には、α−ケラトース肥料から過
剰な水分を除去した後、他の肥料等をミキサ等により混
合して、同様に顆粒状、ペレット状、細長い棒状にした
乾燥肥料を得る。生物分解性のある繊維質と混合する
と、土壌の通気性が良くなる。このときの混合量は造粒
時又は成形時に形が崩れないように、過剰な水分を除去
したα−ケラトース肥料100重量%に対して50重量
%以下が好ましい。液状の肥料を作るには、α−ケラト
ース肥料を10〜50倍量の純水に溶かし、この水溶液
をアンモニア水、水酸化カリウム水溶液等のアルカリ水
溶液で中性にして、そのまま液体肥料として用いる。他
の肥料、例えば窒素、リン酸、カリ、ビタミン等と混合
する場合には、これらが配合された他の液体肥料と混合
する。防腐剤を添加する場合には土壌微生物の生育を妨
げない濃度とし、防腐剤を添加しない場合には液体肥料
を加熱して滅菌又は殺菌しておくことが好ましい。
肥料を圧搾等により過剰な水分を除去した後、造粒機又
は成形機により顆粒状、ペレット状、細長い棒状にし、
これを流動層乾燥機により乾燥する。α−ケラトース肥
料を他の肥料(例えば窒素、リン酸、カリ、ビタミン
等)又は上述した生物分解性のある繊維質のいずれか又
は双方と混合する場合には、α−ケラトース肥料から過
剰な水分を除去した後、他の肥料等をミキサ等により混
合して、同様に顆粒状、ペレット状、細長い棒状にした
乾燥肥料を得る。生物分解性のある繊維質と混合する
と、土壌の通気性が良くなる。このときの混合量は造粒
時又は成形時に形が崩れないように、過剰な水分を除去
したα−ケラトース肥料100重量%に対して50重量
%以下が好ましい。液状の肥料を作るには、α−ケラト
ース肥料を10〜50倍量の純水に溶かし、この水溶液
をアンモニア水、水酸化カリウム水溶液等のアルカリ水
溶液で中性にして、そのまま液体肥料として用いる。他
の肥料、例えば窒素、リン酸、カリ、ビタミン等と混合
する場合には、これらが配合された他の液体肥料と混合
する。防腐剤を添加する場合には土壌微生物の生育を妨
げない濃度とし、防腐剤を添加しない場合には液体肥料
を加熱して滅菌又は殺菌しておくことが好ましい。
【0014】α−ケラトース肥料は窒素を含有し、施肥
により土壌に窒素を供給する有機窒素肥料である。この
α−ケラトース肥料を単独で用いてもよいし、或いはリ
ン酸肥料又はカリ肥料のいずれか又は双方をα−ケラト
ース肥料100重量%に対してそれぞれ0〜40重量%
程度配合すると、植物の生育効果がより高まる。花用に
はα−ケラトース肥料に対してリン酸肥料の添加割合を
多くし、球根用にはカリ肥料の添加割合を多くする。果
実用にはα−ケラトース肥料単独でよく、これにより果
実を十分に大きく、かつ甘みを増すことができる。この
ようにして作られた本発明の肥料は、そのまま土壌に散
布され、水で湿らせるだけで徐々に土中に染み、上記の
効果を発揮する。特に前述したおが屑などの繊維質のも
のや他の肥料と混合した場合にはその効果も増加する。
特にこの肥料を赤土など土壌微生物が少なく、痩せた土
壌に用いる場合には、土壌微生物を混入させた肥料と混
合するとよい。一方、水耕栽培に用いる場合にも、使用
する水耕栽培液の微生物バランスが重要な役割をもって
おり、通気により脱硫菌、光合成細菌および放線菌など
植物の根の代謝活動を助ける微生物を活発化させること
が重要である。加水分解ケラチンタンパク質は上記微生
物に徐々に分解されることにより、最終代謝物としてア
ンモニアが生成され、植物の生育に必要な窒素源となる
と同時にpHを調節し、腐敗に関係する水カビなどの増
殖を抑制する働きもある。
により土壌に窒素を供給する有機窒素肥料である。この
α−ケラトース肥料を単独で用いてもよいし、或いはリ
ン酸肥料又はカリ肥料のいずれか又は双方をα−ケラト
ース肥料100重量%に対してそれぞれ0〜40重量%
程度配合すると、植物の生育効果がより高まる。花用に
はα−ケラトース肥料に対してリン酸肥料の添加割合を
多くし、球根用にはカリ肥料の添加割合を多くする。果
実用にはα−ケラトース肥料単独でよく、これにより果
実を十分に大きく、かつ甘みを増すことができる。この
ようにして作られた本発明の肥料は、そのまま土壌に散
布され、水で湿らせるだけで徐々に土中に染み、上記の
効果を発揮する。特に前述したおが屑などの繊維質のも
のや他の肥料と混合した場合にはその効果も増加する。
特にこの肥料を赤土など土壌微生物が少なく、痩せた土
壌に用いる場合には、土壌微生物を混入させた肥料と混
合するとよい。一方、水耕栽培に用いる場合にも、使用
する水耕栽培液の微生物バランスが重要な役割をもって
おり、通気により脱硫菌、光合成細菌および放線菌など
植物の根の代謝活動を助ける微生物を活発化させること
が重要である。加水分解ケラチンタンパク質は上記微生
物に徐々に分解されることにより、最終代謝物としてア
ンモニアが生成され、植物の生育に必要な窒素源となる
と同時にpHを調節し、腐敗に関係する水カビなどの増
殖を抑制する働きもある。
【0015】
【実施例】次に本発明の実施例を詳しく説明するが、こ
れらは本発明の技術的範囲を限定するものではない。 <実施例1>先ず過酢酸液として氷酢酸:過酸化水素水
(濃度30重量%)を重量比で3:7に混合した過酢酸
液を2kg用意し、この過酢酸液中によく洗浄した脱脂
羊毛を100g入れ、撹拌しながら羊毛のケラチンを室
温で24時間加水分解させた。次いでこの加水分解液か
ら羊毛を取り出し、水で洗浄した後に2kgの0.3M
のアンモニア水中に入れ、pHを9以上に調整し、室温
で2〜3時間かけて羊毛を溶解させた。この溶液中には
残渣があったが、溶液を撹拌して残渣をできるだけ細か
くした。このケラチンタンパク質の加水分解溶液に硫酸
を加えてpHを4ぐらいに調整した後、このpH調整で
沈殿したフロックをろ過布を用いてろ別した。これを圧
搾して脱水し、造粒機で直径1〜2mm、長さ5mm程
度の細長い棒状にした後、50℃の乾燥機中で含水率1
0%程度に乾燥させてα−ケラトース肥料を得た。
れらは本発明の技術的範囲を限定するものではない。 <実施例1>先ず過酢酸液として氷酢酸:過酸化水素水
(濃度30重量%)を重量比で3:7に混合した過酢酸
液を2kg用意し、この過酢酸液中によく洗浄した脱脂
羊毛を100g入れ、撹拌しながら羊毛のケラチンを室
温で24時間加水分解させた。次いでこの加水分解液か
ら羊毛を取り出し、水で洗浄した後に2kgの0.3M
のアンモニア水中に入れ、pHを9以上に調整し、室温
で2〜3時間かけて羊毛を溶解させた。この溶液中には
残渣があったが、溶液を撹拌して残渣をできるだけ細か
くした。このケラチンタンパク質の加水分解溶液に硫酸
を加えてpHを4ぐらいに調整した後、このpH調整で
沈殿したフロックをろ過布を用いてろ別した。これを圧
搾して脱水し、造粒機で直径1〜2mm、長さ5mm程
度の細長い棒状にした後、50℃の乾燥機中で含水率1
0%程度に乾燥させてα−ケラトース肥料を得た。
【0016】<実施例2>実施例1で得られたα−ケラ
トース肥料に次の割合(重量%)で他の肥料及び生物分
解性のある繊維質を添加し均一になるように混合した
後、この混合物100重量%に対して井戸水を50重量
%加えて良く練り合わせた。これを実施例1と同様に造
粒し乾燥して、同形同大の混合肥料を得た。 α−ケラトース 45 % 綿屑 40 % リン酸肥料 10 % カリ肥料 5 % 水溶性マンガン 0.001 % 水溶性苦土 0.05 % 水溶性ホウ素 0.005 % この混合肥料はα−ケラトース肥料と綿屑とを混ぜ合わ
せたことで、実施例1のα−ケラトース肥料より形が崩
れにくく、運搬時などに細かく割れることがなかった。
また混ぜ合わせた繊維質(綿屑)により施肥後の土壌の
通気性を良好にし、土壌微生物が実施例1の肥料よりも
増殖するようになった。更にα−ケラトース肥料に添加
したリン酸肥料、カリ肥料、マンガンなどが土壌微生物
の働きを実施例1の肥料よりもより活性化し、同時に綿
屑の発酵分解が活発になった。
トース肥料に次の割合(重量%)で他の肥料及び生物分
解性のある繊維質を添加し均一になるように混合した
後、この混合物100重量%に対して井戸水を50重量
%加えて良く練り合わせた。これを実施例1と同様に造
粒し乾燥して、同形同大の混合肥料を得た。 α−ケラトース 45 % 綿屑 40 % リン酸肥料 10 % カリ肥料 5 % 水溶性マンガン 0.001 % 水溶性苦土 0.05 % 水溶性ホウ素 0.005 % この混合肥料はα−ケラトース肥料と綿屑とを混ぜ合わ
せたことで、実施例1のα−ケラトース肥料より形が崩
れにくく、運搬時などに細かく割れることがなかった。
また混ぜ合わせた繊維質(綿屑)により施肥後の土壌の
通気性を良好にし、土壌微生物が実施例1の肥料よりも
増殖するようになった。更にα−ケラトース肥料に添加
したリン酸肥料、カリ肥料、マンガンなどが土壌微生物
の働きを実施例1の肥料よりもより活性化し、同時に綿
屑の発酵分解が活発になった。
【0017】<比較試験> (a) 保水性と土壌微生物の増殖状況の比較 実施例1で得られたα−ケラトース肥料50gを乾燥さ
せた畑の土900gとおが屑50gに混合して土壌Aを
用意した。比較のため、α−ケラトース肥料を含ませな
い上記と同じ畑の土950gとおが屑50gとを混合し
て土壌Bを用意した。土壌A及び土壌Bをそれぞれプラ
スチックバケツに入れ、双方に井戸水500gをふりか
け、水分ができるだけ均一になるように混ぜ合わせた。
これらを30℃に調整した孵卵器に入れ、そのまま2週
間保温した後、土壌Aと土壌Bを孵卵器から取り出し、
保水性と土壌微生物について比較した。保水性は次の方
法により保水率で求めた。先ず孵卵器に入れる前の土壌
A,Bを80℃のオーブンにそれぞれ5時間入れて乾燥
し、乾燥前後の重量差からこれを土壌中に含まれる水分
量a1とする。次いで孵卵器に入れて2週間保温した後
の土壌A,Bを80℃のオーブンにそれぞれ5時間入れ
て乾燥し、乾燥前後の重量差からこれを土壌中に含まれ
る水分量a2とする。これらの水分量a1及びa2から、
保水率は(a2/a1)×100(%)の式より求めた。ま
た土壌微生物は次の方法により微生物量で求めた。先ず
土壌を生理食塩水で適当に希釈した液を一定量取り、市
販の普通寒天培地上で広げて、そこで生育してくる微生
物の数を数えることにより、希釈倍率から計算上の微生
物量を測定した。これらの結果を表1に示す。
せた畑の土900gとおが屑50gに混合して土壌Aを
用意した。比較のため、α−ケラトース肥料を含ませな
い上記と同じ畑の土950gとおが屑50gとを混合し
て土壌Bを用意した。土壌A及び土壌Bをそれぞれプラ
スチックバケツに入れ、双方に井戸水500gをふりか
け、水分ができるだけ均一になるように混ぜ合わせた。
これらを30℃に調整した孵卵器に入れ、そのまま2週
間保温した後、土壌Aと土壌Bを孵卵器から取り出し、
保水性と土壌微生物について比較した。保水性は次の方
法により保水率で求めた。先ず孵卵器に入れる前の土壌
A,Bを80℃のオーブンにそれぞれ5時間入れて乾燥
し、乾燥前後の重量差からこれを土壌中に含まれる水分
量a1とする。次いで孵卵器に入れて2週間保温した後
の土壌A,Bを80℃のオーブンにそれぞれ5時間入れ
て乾燥し、乾燥前後の重量差からこれを土壌中に含まれ
る水分量a2とする。これらの水分量a1及びa2から、
保水率は(a2/a1)×100(%)の式より求めた。ま
た土壌微生物は次の方法により微生物量で求めた。先ず
土壌を生理食塩水で適当に希釈した液を一定量取り、市
販の普通寒天培地上で広げて、そこで生育してくる微生
物の数を数えることにより、希釈倍率から計算上の微生
物量を測定した。これらの結果を表1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】表1から明らかなように、α−ケラトース
肥料を含む土壌Aはこれを含まない土壌Bに比べて保水
性が著しく向上し、また土壌微生物の増殖が活発になる
ことが分かった。特に注目すべき点は、土壌Aには肥沃
な土壌で多く観察される放線菌や、保水成分である多糖
を生産する微生物の増殖が多く確認された。一方、土壌
Bではカビが多く観察された。
肥料を含む土壌Aはこれを含まない土壌Bに比べて保水
性が著しく向上し、また土壌微生物の増殖が活発になる
ことが分かった。特に注目すべき点は、土壌Aには肥沃
な土壌で多く観察される放線菌や、保水成分である多糖
を生産する微生物の増殖が多く確認された。一方、土壌
Bではカビが多く観察された。
【0020】(b) 土壌微生物の活性化状況の比較 フラスコCに井戸水20gを採取し、そこに実施例1で
得られたα−ケラトース肥料1gと畑の土1gとを入れ
均一に混合した。比較のため、別のフラスコDに同じ井
戸水20gを採取し、そこにケラチンである羊毛1gを
入れて良く撹拌した。フラスコCとフラスコDを30℃
に維持した状態で1週間振とうした。1週間後、フラス
コC及びフラスコDの内部を観察したところ、フラスコ
Dにはまだ羊毛の固まり状のものが残っていた。またフ
ラスコCとフラスコDから液1gをそれぞれ採取し、こ
れを生理食塩水で適当倍に希釈し、その100μlに含
まれる微生物の数を市販の普通寒天培地上でコロニーを
形成させることにより測定した。その結果、フラスコD
では2〜3万個の微生物が確認されたのに対して、α−
ケラトース肥料の入ったフラスコCでは2〜3億個の微
生物が確認された。このことから、ケラチンを加水分解
することによって、土壌微生物が1万倍程度活性化され
ることが判った。
得られたα−ケラトース肥料1gと畑の土1gとを入れ
均一に混合した。比較のため、別のフラスコDに同じ井
戸水20gを採取し、そこにケラチンである羊毛1gを
入れて良く撹拌した。フラスコCとフラスコDを30℃
に維持した状態で1週間振とうした。1週間後、フラス
コC及びフラスコDの内部を観察したところ、フラスコ
Dにはまだ羊毛の固まり状のものが残っていた。またフ
ラスコCとフラスコDから液1gをそれぞれ採取し、こ
れを生理食塩水で適当倍に希釈し、その100μlに含
まれる微生物の数を市販の普通寒天培地上でコロニーを
形成させることにより測定した。その結果、フラスコD
では2〜3万個の微生物が確認されたのに対して、α−
ケラトース肥料の入ったフラスコCでは2〜3億個の微
生物が確認された。このことから、ケラチンを加水分解
することによって、土壌微生物が1万倍程度活性化され
ることが判った。
【0021】(c) 植物成長促進に対する効果の比較 市販されているベルフラワー、ベンジャミン及びツリガ
ネソウの花の苗を購入し、これらをそれぞれ2つに区分
し、1つの苗床を2つに分離した苗床E及び苗床Fにそ
れぞれ植え付けた。実施例1で得られたα−ケラトース
肥料をスプーン一杯(約1g)に採取し、これを苗床E
に植え付けた各苗の根元に乗せた。苗床Fに植え付けた
各苗には何もしなかった。両方の苗床E,Fを日当たり
の良い場所に置き、時折水をかけて2カ月間栽培した。
その栽培結果を表2〜表4に示す。
ネソウの花の苗を購入し、これらをそれぞれ2つに区分
し、1つの苗床を2つに分離した苗床E及び苗床Fにそ
れぞれ植え付けた。実施例1で得られたα−ケラトース
肥料をスプーン一杯(約1g)に採取し、これを苗床E
に植え付けた各苗の根元に乗せた。苗床Fに植え付けた
各苗には何もしなかった。両方の苗床E,Fを日当たり
の良い場所に置き、時折水をかけて2カ月間栽培した。
その栽培結果を表2〜表4に示す。
【0022】
【表2】
【0023】
【表3】
【0024】
【表4】
【0025】表2〜表4から明らかなように、α−ケラ
トース肥料を添加した苗床Eの苗の生育状況は、この肥
料を添加しなかった苗床Fの苗の生育状況と比べて、全
ての花の苗に関して、葉の大きさ、葉の数、花芽の数、
根の付きが著しく向上していることが判った。特に苗床
Eの各苗の根のはりや、毛根の付きが良くなっているこ
とが明らかで、これにより苗床Eに添加したα−ケラト
ース肥料が植物の生育活性を大いに高めていることが推
察された。
トース肥料を添加した苗床Eの苗の生育状況は、この肥
料を添加しなかった苗床Fの苗の生育状況と比べて、全
ての花の苗に関して、葉の大きさ、葉の数、花芽の数、
根の付きが著しく向上していることが判った。特に苗床
Eの各苗の根のはりや、毛根の付きが良くなっているこ
とが明らかで、これにより苗床Eに添加したα−ケラト
ース肥料が植物の生育活性を大いに高めていることが推
察された。
【0026】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の製造方法に
よれば、α−ケラトースを主成分とする加水分解ケラチ
ンタンパク質を容易にかつ効率的に製造することができ
る。またこの方法により作られたα−ケラトース肥料
は、土壌微生物の増殖してその代謝分解能を活性化し、
その結果として土壌が肥え、植物の根の発達を良好に
し、植物の生長を著しく促進させることができる。また
α−ケラトース肥料は異臭を発生せず、単に肥料として
の役割だけではなく、土壌の保水剤としても機能し、土
壌微生物や植物の環境を乾燥から守り、また施肥後には
土壌中に分解して残存しない利点もある。
よれば、α−ケラトースを主成分とする加水分解ケラチ
ンタンパク質を容易にかつ効率的に製造することができ
る。またこの方法により作られたα−ケラトース肥料
は、土壌微生物の増殖してその代謝分解能を活性化し、
その結果として土壌が肥え、植物の根の発達を良好に
し、植物の生長を著しく促進させることができる。また
α−ケラトース肥料は異臭を発生せず、単に肥料として
の役割だけではなく、土壌の保水剤としても機能し、土
壌微生物や植物の環境を乾燥から守り、また施肥後には
土壌中に分解して残存しない利点もある。
Claims (6)
- 【請求項1】 ケラチン原料と過酢酸液とを混合した液
を0〜60℃で3〜48時間加熱してケラチンを加水分
解する加水分解工程と、 前記加水分解水溶液にアルカリ水溶液を添加して加水分
解生成物であるケラチンタンパク質を溶解する工程と、 前記ケラチンタンパク質が溶解した液を固液分離する工
程と、 前記固液分離した水溶液に酸を加えて沈殿物を得る工程
と、 前記沈殿物を含む水溶液を固液分離して固形分のα−ケ
ラトースを主成分とする加水分解ケラチンタンパク質を
肥料として得る工程とを含む肥料の製造方法。 - 【請求項2】 加水分解水溶液に添加するアルカリ水溶
液が水酸化カリウム水溶液であって、固液分離した水溶
液に加える酸がリン酸である請求項1記載の肥料の製造
方法。 - 【請求項3】 加水分解工程の液がケラチン原料100
重量%に対して氷酢酸500〜2,700重量%と濃度
30重量%の過酸化水素水100〜1,500重量%と
を添加混合して調製される請求項1又は2記載の肥料の
製造方法。 - 【請求項4】 請求項1ないし3いずれか記載の方法に
より製造された平均分子量が10,000〜40,00
0のα−ケラトースを主成分とする加水分解ケラチンタ
ンパク質を含む固体状又は液状の肥料。 - 【請求項5】 加水分解ケラチンタンパク質にリン酸肥
料又はカリ肥料のいずれか又は双方を混合してなる請求
項4記載の肥料。 - 【請求項6】 加水分解ケラチンタンパク質に米ぬか、
おが屑、植物繊維、紙、綿屑、毛製品起毛屑、野菜の絞
りカス、果実の絞りカス、コーヒーの抽出カス及び茶の
抽出カスからなる群より選ばれた1種又は2種以上の生
物分解性がある繊維質を混合して成形された請求項4又
は5記載の固体状の肥料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7214649A JPH0959080A (ja) | 1995-08-23 | 1995-08-23 | 肥料及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7214649A JPH0959080A (ja) | 1995-08-23 | 1995-08-23 | 肥料及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0959080A true JPH0959080A (ja) | 1997-03-04 |
Family
ID=16659267
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7214649A Pending JPH0959080A (ja) | 1995-08-23 | 1995-08-23 | 肥料及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0959080A (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100241336B1 (ko) * | 1997-10-21 | 2000-02-01 | 하기성 | 수용화된 함황 아미노산을 포함하는 비료 조성물 및 그의제조 방법 |
US6649740B1 (en) | 2000-03-01 | 2003-11-18 | Keraplast Technologies, Ltd. | Hydratable form of keratin for use as a soil amendment |
WO2005002354A1 (en) | 2003-06-24 | 2005-01-13 | Cargill, Incorporated | Recovery of peptones |
WO2005056497A1 (en) * | 2003-12-12 | 2005-06-23 | Stefan Szoke | Organic nitrogenous fertiliser |
GB2417725A (en) * | 2004-09-07 | 2006-03-08 | John William Carson | Organic fertiliser based on the potassium salt of a phosphated hydrolysed protein |
JP2009232692A (ja) * | 2008-03-26 | 2009-10-15 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | 微生物を用いたケラチン含有材料の分解方法 |
JP2010132524A (ja) * | 2008-11-06 | 2010-06-17 | Nokodai Tlo Kk | ペプチドキレート含有肥料 |
KR101043568B1 (ko) * | 2010-11-09 | 2011-06-23 | 김주대 | 폐 모발의 가수분해 및 미생물 발효에 의해 제조된 유기질 비료의 조성물 및 이의 제조방법 |
CN109715586A (zh) * | 2016-09-01 | 2019-05-03 | 维拉廷有限公司 | 有机肥和土壤改良剂 |
CN112811950A (zh) * | 2019-10-30 | 2021-05-18 | 光隆实业股份有限公司 | 利用动物废毛制造可用做有机肥的产物的方法 |
WO2023177798A1 (en) * | 2022-03-17 | 2023-09-21 | Setatech Usa, Inc. | Agricultural compositions and related methods |
-
1995
- 1995-08-23 JP JP7214649A patent/JPH0959080A/ja active Pending
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WO2005002354A1 (en) | 2003-06-24 | 2005-01-13 | Cargill, Incorporated | Recovery of peptones |
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