JP2000140011A - 吸収性物品 - Google Patents
吸収性物品Info
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Abstract
収性物品を提供すること。 【解決手段】 液不透過性の防漏層3及び該防漏層3よ
り肌当接面側に配された液保持性の吸収層2を具備する
実質的に縦長の吸収性物品1において、上記吸収性物品
1の長手方向左右両側部に、液不透過性の帯状伸縮性シ
ート5により肌当接面側へ凸形状に形成された弾性壁1
0を有し、該弾性壁10は上記吸収性物品の幅方向に対
して外側部10aおよび内側部10bに区分され、上記
吸収層2が上記吸収性物品の幅方向中央部および上記弾
性壁の内側部10bの肌当接面側に配されている。
Description
く、モレにくい、生理用ナプキンや失禁パッド等の吸収
性物品に関する。
性の表面層、液不透過性の防漏層および液保持性の吸収
層からなる生理用ナプキンや失禁パッドなどの吸収性物
品は広く用いられているが、着用時において、吸収性物
品の側縁部から排泄物がもれる横漏れを生じる問題があ
る。
ば、特開平8−215244号公報では吸収性物品の両
側縁部に合成樹脂フィルム等の弾性片からなるカフを設
けた吸収性物品が、また、実開平3−15511号公報
ではポリウレタン等の発泡体、不織布等の剛性が高い材
料からつくられた弾性保形片により吸収層の両側部を立
体に形成させることが提案されている。しかし、特開平
8−215244号公報では、装着者の体圧によりカフ
が内側に倒れ込み排泄物がカフを越えて漏れることがあ
り、実開平3−15511号公報では、弾性保形片の剛
性が高く、装着者の体圧に対して緩衝できずに吸収体が
よれたり、弾性保形片が装着者に違和感を与えることが
あるなど、未だ漏れ防止と装着感を十分に満足していな
い。
優れ、また装着感の良好な吸収性物品を提供することに
ある。
両側部に液不透過性の帯状伸縮性シートにより弾性壁を
形成させ、その内側部に吸収層が配された吸収性物品に
より、上記目的を達成させるものである。
層より肌当接面側に配された液保持性の吸収層を具備す
る実質的に縦長の吸収性物品において、上記吸収性物品
の長手方向左右両側部に、液不透過性の帯状伸縮性シー
トにより肌当接面側へ凸形状に形成された弾性壁を有
し、該弾性壁は上記吸収性物品の幅方向に対して外側部
および内側部に区分され、上記吸収層が、吸収性物品の
幅方向中央部および弾性壁の内側部の肌当接面側に配さ
れていることを特徴とする吸収性物品を提供するもので
ある。
態について、図面を参照して説明する。
ン1は、図1及び図2に示すように、液不透過性の防漏
層3及び該防漏層3より肌当接面側に配された液保持性
の吸収層2を具備し、実質的に縦長の形状をしている。
上記防漏層3は防漏シート31により形成されており、
上記吸収層2は液体保持性の吸収体21と、該吸収体2
1の肌当接面側を覆うように配された液体透過性の表面
シート22とからなる。上記表面シート22は肌当接面
を形成し、上記防漏シート31は非肌当接面を形成し、
表面シート22と防漏シート31は、生理用ナプキンの
周縁部において接着されている。そして、非肌当接面に
は下着に装着するためのずれ止め材4が設けられてい
る。尚、本願において、長手方向とは吸収性物品の縦長
の方向を指し、幅方向とは長手方向に対して垂直の方向
を指す。また、本発明の上記の表面シート、防漏シート
および吸収体等の各構成材料、および吸収性物品として
の製造方法については、従来からのものを用いることが
できる。
の帯状の伸縮性シート5が防漏シート31の長手方向左
右両側部にそれぞれ配設および固定されており、該伸縮
性シート5の収縮により、肌当接面側に凸形状の弾性壁
10が形成される。上記弾性壁10は、弾性壁の頂部近
傍により幅方向に外側部10aおよび内側部10bに区
分される。上記吸収層2は、防漏シート31より肌当接
面側に位置し、且つ幅方向中央部1a及び各弾性壁10
の上記内側部10bの肌当接面側に配されている。
方向に伸び、幅方向の断面形状が肌当接面側に凸の円弧
形状であり、上記内側部10bには生理用ナプキン1の
長手方向に沿って両端に亘るまで上記吸収層2が配され
ている。
は、表面シート22は吸収体21を覆うとともに、更に
弾性壁も覆い、該表面シートの外縁はそれぞれ生理用ナ
プキン1の両側および両端に固定される。上記吸収体2
1の厚みは、フィット性および立体形状の保持性から
0.05〜3mmが好ましく、0.2〜2mmが一層好
ましい。また、吸収層2の幅方向中央部1aの幅Wは、
体へのフィット性の点から15〜60mmが好ましい。
用ナプキン1の長手方向の両端に亘るように設けられて
おり、また長手方向に伸張された状態で、防漏シート3
1の肌当接面側に固着されている。詳細には、伸縮性シ
ート5は、生理用ナプキン1の長手方向及び幅方向、即
ち、各伸縮性シート5の長手方向に沿う両側縁部である
外側縁部5b及び内側縁部5c、並びに幅方向に沿う両
端部5a,5aにおいて、それぞれ上記防漏シート31
に接着固定されている。上記伸縮性シート5の両側縁部
5b,5cにおける収縮力は、伸縮性シート全体の収縮
力よりも弱く、伸縮性シートの両側縁部間、即ち外側縁
部5bと内側縁部5cの間の中央部分が生理用ナプキン
の長手方向に積極的に収縮する。そして、該伸縮性シー
ト5の収縮により、生理用ナプキン1の両側部に肌当接
面側に凸の立体形態である弾性壁10を形成している。
また、本実施形態の生理用ナプキン1においては、該伸
縮性シート5の収縮により、生理用ナプキン全体が長手
方向に肌当接面に凹状に湾曲されている。
性壁10の高さhは、漏れ防止効果および装着感の点
で、1〜15mmが好ましく、2〜10mmがより好ま
しい。また、長手方向における肌当接面側に凹状に湾曲
する湾曲率としては、身体へのフィット性および下着へ
の装着性との点で、図3に示す曲率半径rが、50〜3
00mmであることが好ましく、100〜200mmで
あることがより好ましい。
の長手方向への湾曲率を得る為には、上記伸縮性シート
5は、吸収性物品に接着固定する際に、伸縮物性、固定
個所等を調整する。
の高さの成形性、およびフィット性の点で、吸収性物品
の長手方向において5〜50%伸張したときの応力が、
50〜500cN/幅25mmが好ましく、100〜3
00cN/幅25mmがより好ましい。
は、上述した弾性壁の好ましい凸形状および高さhを得
る為に、5bと5cとの間隔は3〜30mmが好ましく
5〜20mmがより好ましい。伸縮性シート5と防漏シ
ート31の固定、及び吸収層2の伸縮性シート5と防漏
シート31の固定は、ヒートシール、ホットメルトおよ
び超音波等を用いて行われる。
り、伸縮性を有するものであれば特に限定されない。具
体的には、シート材料としては、天然ゴム、ポリウレタ
ン、スチレン−イソプレン共重合体、スチレン−ブタジ
エン共重合体、アクリル酸エチルとエチレンとの共重合
体等のエチレン−αオレフィン共重合体等からなる材料
自体が伸縮性を有するフィルム、不織布、織物等のシー
トがあげられ、該フィルムと不織布の積層物等が挙げら
れる。
は、ヒートシール性を向上させる為に、ポリエチレン/
ポリエステル、ポリエチレン/ポリプロピレン、あるい
はポリプロピレン等からなる熱可塑性不織布と積層して
用いることが好ましい。この様な熱可塑性不織布は、不
織布自身が伸縮性を有するようにクリンプ加工した繊維
を用いることが好ましい。伸び難い不織布を積層する場
合は、あらかじめ伸縮性フィルムのみを所定の伸張率ま
で伸張し、不織布にホットメルトやヒートシール等によ
って接着し、伸縮性フィルムが不織布をギャザリングす
る様にして作っても良い。
性壁の内側部10bの内方において、長手方向中央部1
bの吸収層2の肌当接面に、長手方向に沿う一対の第1
溝14、14および第2溝15、15がエンボス加工、
熱溶着等により設けられている。上記第1溝および第2
溝においては、表面シート22と吸収体21が接着され
ている。上記第1溝および第2溝の深さは0.1〜5m
mが好ましく、幅0.1〜5mmとするのが好ましい。
10が生理用ナプキンの両側部に凸曲面形状に長手方向
に延びて防漏壁を形成しており、横漏れ防止に優れる。
また、上記弾性壁10は、伸縮性シート5により形成さ
れ、且つ生理用ナプキンの両側部に形成されることによ
り、幅方向外側からの装着者の体圧を緩衝し、変形回復
性がよく、ヨレにくいため、漏れ防止に優れた吸収性物
品を提供できる。更には、弾性壁10は、柔軟で適度の
変形自由度を有し身体の動きに追従し、装着者に違和感
がなく装着感が優れる。
吸収層2が弾性壁10の内側部10bまで配されて生理
用ナプキンの両側部が吸収性の防漏壁を形成するため、
横漏れ防止が一層優れたものとなる。また、常に吸収面
が広く維持され、且つ内側部10bの吸収層2に適度な
自由度があるため、吸収体が内側に倒れて吸収阻害する
ことがなく、身体に吸収面が沿い、吸収面からの排せつ
ポイントのズレや浮きによる吸収力や吸収速度の低下や
漏れを極力防止できる。
おいては、上記表面シート22は弾性壁10全体を覆う
ように配されるため、装着者への肌触りが良好である。
本実施形態の生理用ナプキン1においては、第1溝14
および第2溝15を有しているため、体液の吸収および
拡散の抑制に寄与し、優れた防漏性が発揮される。ま
た、第2溝15を有しているため、上記吸収層2が上記
弾性壁の内側部10bに沿って一層良好に支持すること
ができ、生理用ナプキン1が装着者の股間に良好にフィ
ットされる。
が、以下のように変更することが可能である。図4及び
図5に示すように、表面シート22は、弾性壁10の外
側部10aへの体液の浸透を防止するため、吸収体2の
側縁部を覆って内側へ折り込み、弾性壁10の外側部1
0aを被覆していなくてもよい。この場合、伸縮性シー
ト5は、肌に直接当接する個所の肌触りを良好にする
為、及びヒートシール性を向上させる為に、ポリエチレ
ン/ポリエステル、ポリエチレン/ポリプロピレン、あ
るいはポリプロピレン等からなる熱可塑性不織布との積
層材を用いてもよい。
cの長手方向に沿う固定は、それぞれ全長に亘って接着
しても良く、長手方向の中央部1bのみで接着しても良
い。また、伸縮性シート5の幅方向に沿う固定は、両端
部5aで接着してもよく、中央部1bよりの位置におい
て接着しても良い。また、伸縮性シート5を幅方向に更
に延出させ、非肌当接面側にずれ止め材を設けることに
より、下着固定用の伸縮性ウィングを形成させても良
い。
漏性および装着感を得ることができる。
生理用ナプキンを示す斜視図である。
−II線の概略の断面図である。
理用ナプキンを示す斜視図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 液不透過性の防漏層及び該防漏層より
肌当接面側に配された液保持性の吸収層を具備する実質
的に縦長の吸収性物品において、 上記吸収性物品の長手方向左右両側部に、液不透過性の
帯状伸縮性シートにより肌当接面側へ凸形状に形成され
た弾性壁を有し、該弾性壁は上記吸収性物品の幅方向に
対して外側部および内側部に区分され、 上記吸収層が、吸収性物品の幅方向中央部および上記弾
性壁の内側部の肌当接面側に配されていることを特徴と
する吸収性物品。 - 【請求項2】 上記吸収性物品は、その長手方向にお
いて肌当接面側に凹状に湾曲した形状を有する請求項1
記載の吸収性物品。 - 【請求項3】 上記弾性壁の外側部は、その肌当接面
に液透過性シートを有している請求項1記載の吸収性物
品。 - 【請求項4】 上記吸収層は、上記弾性壁の内側部の
内方において、長手方向に延びる左右1対の溝を有して
いる請求項1記載の吸収性物品。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP35065298A JP4023934B2 (ja) | 1998-11-05 | 1998-11-05 | 吸収性物品 |
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JP35065298A Expired - Fee Related JP4023934B2 (ja) | 1998-11-05 | 1998-11-05 | 吸収性物品 |
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Country | Link |
---|---|
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008525100A (ja) * | 2004-12-23 | 2008-07-17 | エスセーアー・ハイジーン・プロダクツ・アーベー | 吸収用品 |
JP2011522606A (ja) * | 2008-06-13 | 2011-08-04 | ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー | 吸収性粒子状ポリマー材料及び予備形成された股部を備える、フィット性の向上したおむつ又はパンツ |
JP2016013187A (ja) * | 2014-06-30 | 2016-01-28 | ユニ・チャーム株式会社 | 吸収性物品 |
JP2016112157A (ja) * | 2014-12-15 | 2016-06-23 | 花王株式会社 | 吸収性物品 |
-
1998
- 1998-11-05 JP JP35065298A patent/JP4023934B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2016013187A (ja) * | 2014-06-30 | 2016-01-28 | ユニ・チャーム株式会社 | 吸収性物品 |
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