JP2000139193A - 作業車の警報装置 - Google Patents

作業車の警報装置

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JP2000139193A
JP2000139193A JP10322060A JP32206098A JP2000139193A JP 2000139193 A JP2000139193 A JP 2000139193A JP 10322060 A JP10322060 A JP 10322060A JP 32206098 A JP32206098 A JP 32206098A JP 2000139193 A JP2000139193 A JP 2000139193A
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alarm
state
grain
connector
detection sensor
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JP10322060A
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English (en)
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Kazuya Takasaki
和也 高崎
Shigeki Hayashi
繁樹 林
Suezo Ueda
末蔵 上田
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成の複雑化を招くことなく、分離されたコ
ネクタの接続忘れを未然に防止することが可能となる作
業車の警報装置を提供する。 【解決手段】 機体に対して着脱自在に装着されるグレ
ンタンク6に、警報状態と非警報状態とを検出する検出
センサSW3が設けられ、この検出センサSW3の前記
警報状態の検出作動に伴って警報作動する警報作動手段
KSが機体側に備えられ、検出センサSW3と警報作動
手段KSとを接続する接続線Lがその途中部にてコネク
タCNにより接続・分離自在に設けられ、検出センサS
W3が、前記警報状態を検出する状態では導通状態とな
り、前記非警報状態を検出する状態では非導通状態とな
るように構成され、警報作動手段KSは、警報作動を実
行可能な状態において、接続線を通して入力される情報
が非導通状態であれば、警報作動を実行するように構成
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばコンバイン
等の作業車における警報装置に関し、詳しくは、機体に
対して着脱自在に装着される作業部に、その作業部にお
ける警報状態と非警報状態とを検出する検出センサが設
けられるとともに、この検出センサの前記警報状態の検
出作動に伴って警報作動する警報作動手段が機体側に備
えられ、前記検出センサと前記警報作動手段とを接続す
る接続線がその途中部にてコネクタにより接続・分離自
在に設けられている作業車の警報装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記構成の作業車の警報装置としては、
例えば、特開平10‐33050号公報に示されるよう
に、作業車の一例であるコンバインにおいて、機体に対
して着脱自在に装着される作業部として、例えば穀粒貯
留用のタンクが着脱自在に設けられて清掃等のメンテナ
ンス作業を行い易くするように構成したものがあった。
そして、検出センサとして、そのタンク内の穀粒貯留量
が設定量を越えると検出作動する穀粒貯留量センサが設
けられ、この穀粒貯留量センサが検出作動すると機体側
に備えられた警報作動手段が警報作動して穀粒貯留量が
設定量を越えていることを作業者に報知するように構成
されていた。
【0003】そして、従来では、前記穀粒貯留量センサ
は、例えば、穀粒貯留量が設定量を越える警報状態で
は、センサ設置箇所に穀粒が存在することになり圧力感
知にてオン状態(導通状態)となり、穀粒貯留量が設定
量よりも少ない非警報状態では、センサ設置箇所に穀粒
が存在せずオフ状態(非導通状態)となるように構成さ
れていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような構成の作業
車の警報装置において、メンテナンス作業等のために作
業部(タンク)を機体から取り外す場合、検出センサ
(穀粒貯留量センサ)と警報制御手段とを接続する接続
線がコネクタによる接続部分で切り離されることになる
が、メンテナンス作業等が終了して作業部を機体に装着
させるときに、前記コネクタの接続作業を忘れてしまう
ことがあり、接続していない状態で作業を実行すると、
作業中に前記作業部における前記警報状態が検出センサ
にて検出されても、その検出情報が警報作動手段に伝え
られずに警報作動が実行されない不都合がある。
【0005】そこで、作業開始に際して、上記コネクタ
が適切に接続されているか否かを検出するとともに接続
されていなければ作業者に報知させる専用の報知手段を
設ける構成も考えられるが、このような構成において
は、専用の報知手段を別途設ける必要があり、それだけ
構成が複雑になりコスト高を招く不利がある。
【0006】本発明はかかる点に着目してなされたもの
であり、その目的は、上記構成の作業車の警報装置にお
いて本来備える警報作動構成を有効利用して、構成の複
雑化を招くことなく、分離されたコネクタの接続忘れを
未然に防止することが可能となる作業車の警報装置を提
供する点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の特徴構
成によれば、前記検出センサが、前記警報状態を検出す
る状態では導通状態となり、前記非警報状態を検出する
状態では非導通状態となるように構成され、前記警報作
動手段は、警報作動を実行可能な状態において、前記接
続線を通して入力される情報が非導通状態であれば、警
報作動を実行するように構成されている。
【0008】従って、作業部が機体に装着され且つコネ
クタが適正に接続されている正常状態においては、警報
作動手段が警報作動を実行可能な状態において、検出セ
ンサが前記警報状態を検出すると、導通状態から非導通
状態に切り換わり、接続線を通して入力される情報が非
導通状態となるから警報作動を実行することになる。そ
して、メンテナンス作業等のために作業部を一旦、取り
外した後、再度、装着したときに、作業部が機体に装着
されたにも拘わらずコネクタが接続されていない場合に
は、接続線がコネクタ部分で開放された非導通状態とな
るので接続線を通して警報作動手段に入力される情報が
非導通状態となる。このような状態で、警報作動手段が
警報作動を実行可能な状態に設定されると、警報作動を
実行することになる。そうすると、例えば、作業を開始
するとき等において、作業を行っていないにも拘わらず
警報作動が実行されることから、作業者はコネクタが接
続されていない異常状態であることを認識することにな
る。
【0009】その結果、この種の作業車が本来備える警
報作動構成を有効利用して、例えばコネクタが接続され
ていない状態を検出して報知する専用の報知手段を備え
る等の構成の複雑化を招くことなく、作業部の取り外し
に伴って分離されたコネクタを、作業部装着時に接続す
ることを忘れてしまうといった不利を未然に防止するこ
とが可能となる作業車の警報装置を提供できるに至っ
た。
【0010】請求項2に記載の特徴構成によれば、請求
項1において、前記作業部が、刈取収穫作業に伴って収
穫される穀粒を貯留する穀粒貯留部にて構成され、穀粒
の貯留量が設定量を下回っていれば前記非警報状態とな
り、前記貯留量が前記設定量を越えると前記警報状態と
なるように構成されている。
【0011】つまり、作業装置が刈取収穫機に備えられ
る穀粒貯留部であり、刈取作業が進行するに伴って穀粒
貯留部内に貯留される穀粒量が増加していくことにな
る。穀粒の貯留量が設定量を下回っていれば非警報状態
であり、貯留量が前記設定量を越えると警報状態とな
る。従って、警報作動手段が警報作動を実行可能な状態
に設定されていれば、穀粒貯留部(作業部)が機体に装
着され且つコネクタが適正に接続されている正常状態に
おいては、穀粒の貯留量が設定量を越えると警報作動手
段が警報作動して、刈取収穫機を操縦する作業者は、穀
粒貯留量が設定量を越えていることを認識することがで
きる。
【0012】しかも、穀粒貯留部(作業部)が機体に装
着されているにも拘わらずコネクタが適正に接続されて
いない場合には、例えば刈取作業を開始するとき等に、
警報作動手段が警報作動を実行可能な状態に設定される
と、そこで、警報作動手段が警報作動して、作業者は、
コネクタが適正に接続されていないことを認識すること
ができる。その結果、コネクタの接続忘れを未然に防止
することにより、刈取作業中に穀粒の貯留量が設定量を
越えても警報作動しないといった不都合を未然に回避す
ることができる。
【0013】請求項3に記載の特徴構成によれば、請求
項2において、刈取収穫作業の開始を人為操作にて指令
する運転状態指令手段が備えられ、警報作動手段は、運
転状態指令手段にて運転入りが指令されると警報作動を
実行可能な状態に設定されるように構成されている。
【0014】従って、刈取収穫作業を開始する際、作業
者が運転状態指令手段の人為操作にて作業開始を指令す
ると、警報作動手段は、警報作動を実行可能な状態に設
定されるので、穀粒貯留部が機体に装着され且つコネク
タが適正に接続されていれば、刈取収穫作業が実行され
るに伴って穀粒の貯留量が設定量を越えると警報作動を
実行することができ、コネクタが適正に接続されていな
い状態では、運転状態指令手段の人為操作にて作業開始
を指令すると同時に警報作動手段が警報作動することに
なる。
【0015】その結果、刈取収穫作業を開始する場合
に、作業者が人為操作にて指令することになる運転状態
指令手段の指令に基づいて、作業者は、コネクタが適正
に接続されていないことを認識することができ、例え
ば、警報作動手段を警報作動実行可能な状態に設定する
ための専用の指令手段を別途設ける構成に比べて、操作
を忘れたり、構成が複雑化したりする等の不利がない状
態で、刈取作業中に穀粒の貯留量が設定量を越えても警
報作動しないといった不都合を未然に回避することがで
きる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る作業車の警報
装置をコンバインに適用した場合について図面に基づい
て説明する。図1及び図2に示すように、コンバイン
は、左右一対のクローラ走行装置1を備えた走行機体2
の前部に稲、麦等の植立穀稈を引き起して刈取り、刈取
った穀稈を機体後方に搬送する刈取部3を昇降操作でき
るように取付け、刈取部3の横側部に運転部4を備える
とともに、刈取部3から搬送されてくる穀稈を搬送しな
がら脱穀処理する脱穀装置5、この脱穀装置5からの脱
穀粒を貯留する穀粒貯留部としてのグレンタンク6、及
び、グレンタンク6に貯留された脱穀粒を排出する穀粒
排出用オーガ7等を走行機体2に備えて構成されてい
る。
【0017】図3にこのコンバインの伝動系を示してい
る。運転座席の下方側に配置されたエンジンEの動力
が、ベルトテンション式の脱穀クラッチCL1を兼ねる
ベルト伝動機構8を介して脱穀装置5に動力が伝達され
るとともに、ベルトテンション式の穀粒排出クラッチC
L2を兼ねるベルト伝動機構9を介して穀粒排出用オー
ガ7に動力を伝達するように構成され、更に、エンジン
Eの動力がベルトテンション式の刈取クラッチCL3を
兼ねるベルト伝動機構10及び変速装置11や操向用操
作機構等を備えたミッションケース12を介して左右ク
ローラ走行装置1,1に供給される一方、変速後の動力
がベルト伝動機構12を介して刈取部3に供給されるよ
うに伝動系が構成されている。
【0018】前記脱穀クラッチCL1は、運転部に備え
られた脱穀クラッチレバー13の手動操作によって入切
される構成となっており、刈取クラッチCL3も同様に
運転部4に備えられた刈取クラッチレバー14の手動操
作によって入切される構成となっている。又、前記穀粒
排出クラッチCL2は、そのテンションアームに連動さ
せたクラッチ用電動モータM3(以下、クラッチモータ
という)を設けて、このクラッチモータM3の正逆転駆
動によって、クラッチ入切操作できるように構成し、穀
粒排出クラッチCL2の入切操作によって穀粒排出用オ
ーガ7を穀粒排出状態と停止状態とに切り換えるように
構成している。尚、圃場内で刈取作業を実行するときに
は脱穀クラッチCL1は入り状態に設定されることにな
り、脱穀クラッチレバー13は、刈取収穫作業の開始を
人為操作にて指令する運転状態指令手段に相当すること
になる。そして、脱穀クラッチレバー13がクラッチ入
状態にあるとオンし、クラッチ切り状態にあるとオフす
る脱穀スイッチSW1が設けられ、この脱穀スイッチS
W1がオンすることにより脱穀クラッチレバー13にて
運転入りが指令されたことが検出できることになる。
【0019】脱穀装置5の脱穀粒排出部から延出する揚
穀装置15の穀粒排出口16がグレンタンク6に接続さ
れ、脱穀装置5からの脱穀粒をグレンタンク6に供給し
て貯留できるように構成している。そして、前記グレン
タンク6は、機体に対して着脱自在に装着される構成と
なっている。つまり、図4に示すように、グレンタンク
6は、天板部に開閉蓋17にて開閉自在な点検用開口6
aを形成するとともに、底部に穀粒排出用開口6bを形
成した合成樹脂で成る容器にて構成され、横外側の側壁
部に付設してある上下一対の把手18を利用して、機体
に固定状態で取り付けられる板金製の底スクリューケー
ス19の上側に着脱自在に装着できる構成となってい
る。
【0020】前記底スクリューケース19は、図6に示
すように、穀粒を中央側に流下案内する傾斜案内部20
が形成されるとともに、ケース周縁部にはグレンタンク
6の荷重を支持する荷重支持部21が形成され、グレン
タンク6における穀粒排出用開口6bが形成される底部
が、底スクリューケース19の前記傾斜案内部20及び
荷重支持部21にて載置支持される構成となっており、
しかも、載置支持された状態で、タンク上部に設けられ
て揚穀装置15に設けられたフック22に係合する締め
付け装置23によって機体に対して締め付け固定される
ように構成されている。
【0021】従って、作業時には、グレンタンク6の穀
粒排出用開口6bが形成されている底部を底スクリュー
ケース19の上に載せて固定し、作業終了時等にてグレ
ンタンク6を底スクリューケース19から取外すことに
より、底スクリューケース19の内部を清掃及び点検し
やすいように開放できるとともに、グレンタンク6の内
部を点検用開口6aや穀粒排出用開口6bから容易に清
掃したり、点検したりすることができるようになってい
る。
【0022】図1に示すように、穀粒排出用オーガ7
は、底スクリューケース19の後側に連結している伝動
ケース24を介して接続された縦オーガ25と、この縦
オーガ25の上部先端側に接続された横オーガ26とを
備えて構成され、縦オーガ25が伝動ケース24に対し
て旋回用電動モータM1(以下、旋回モータと言う)を
有する旋回操作機構27によってその縦軸芯Y1周りで
旋回操作できるように支持され、前記横オーガ26は、
縦オーガ25に対して起伏用電動モータM2(以下、起
伏モータと言う)を有する起伏操作機構28によって水
平方向の軸芯Pまわりで上下に起伏揺動操作できるよう
に連結して構成してある。
【0023】縦オーガ25の内部には穀粒を上方側に向
けて搬送する縦スクリュー29を設け、又、横オーガ2
6の内部には穀粒を先端側に向けて搬送する横スクリュ
ー30を設けている。そして、底スクリュー31と縦ス
クリュー29とは伝動ケースの内部にてベベルギア機構
(図示せず)を介して連動連結し、縦スクリュー29と
横スクリュー30とは、縦オーガ25と横オーガ26の
連結している部分の内部にてベベルギア機構(図示せ
ず)を介して連動連結している。
【0024】横オーガ26は、縦オーガ25に基端部が
連結する基端側横オーガ26Aと、この基端側横オーガ
26Aの先端側に縦軸芯Y2周りで折曲揺動自在に連結
される先端側オーガ26Bとによって構成され、先端側
オーガ26Bを基端側オーガ26Aに対して揺動調節
し、両オーガ26A,26Bを一直線状に並べるととも
に先端側オーガ26Bの基端部を基端側オーガ26Aの
先端部に接続し、連結分離自在に構成された横スクリュ
ー30の端部同士を連動連結させることにより、横オー
ガ26が使用状態になり、先端側オーガ26Bを機体内
方側に屈折するように揺動させて基端側オーガ26A横
側に平行に並べることにより、横オーガ26が折れ曲が
り収納状態(図2の仮想線の状態)になりコンパクトに
収納できるようにしている。そして、先端側オーガ26
Bと基端側オーガ26Aとの連結部分には、それらが一
直線状に並ぶ作用状態になっていればオン状態となり、
屈曲していればオフ状態となる姿勢検出センサSW2が
設けられている。
【0025】そして、前記穀粒排出クラッチCL2を入
りに操作すると、このクラッチを介してエンジンEの動
力が底スクリュー31に伝えられ、縦スクリュー29及
び横スクリュー30の夫々が回転駆動され、縦オーガ2
5が底スクリュー31からの穀粒を縦オーガ25の上端
部まで揚送し、横オーガ26が縦オーガ25からの穀粒
を横オーガ26の先端部に吐出筒を付設して形成してあ
る穀粒排出口32まで横送りして、この穀粒排出口32
から落下排出させることになる。
【0026】従って、穀粒排出作業を行う場合には、機
体外方側に突出する張出位置に旋回操作させて、穀粒排
出口32を運搬車の荷台等の上方側個所にセットしてお
くことにより、搬出穀粒を運搬車に積み込むことができ
る。
【0027】図7に示すように、旋回操作機構27は、
縦オーガ25のスクリュー筒の下端部に一体回動するよ
うに取付けた旋回ギヤ33と、伝動ケース24に固定の
モータブラケット34に水平向きの軸芯まわりで回動自
在に支持されながら旋回ギヤ33に噛み合うウォームギ
ヤ35と、このウォームギヤ35の回転支軸35aに出
力軸を連動させた状態でモータブラケット34に取付け
た旋回モータM1とによって構成してある。
【0028】図8に示すように、起伏操作機構28は、
縦オーガ25の先端部に固定のシリンダブラケット36
と、横オーガ26の基端部に固定のシリンダブラケット
37とに亘って取付けたネジシリンダ38及びガスシリ
ンダ39、シリンダブラケット37に取付けた起伏モー
タM2の夫々によって構成してある。ネジシリンダ38
は、縦オーガ側のシリンダブラケット36に一端側が揺
動自在に支持されるシリンダチューブ38aと、横オー
ガ側のシリンダブラケット37に一端側が揺動自在に支
持されるとともに他端側がシリンダチューブ38aに螺
合するシリンダネジ38bとによって構成してある。
【0029】シリンダネジ38bを起伏モータM2の出
力軸に連動させ、起伏モータM2を正回転及び逆回転方
向に回転駆動されるように操作すると、起伏モータM2
の駆動力により、シリンダネジ38bが正回転方向に回
転駆動されてネジシリンダ38が伸長作動したり、シリ
ンダネジ38bが逆回転方向に回転駆動されてネジシリ
ンダ38が短縮作動したりするように構成してある。
【0030】すなわち、ネジシリンダ38が起伏モータ
M2の駆動力によって伸長及び短縮作動する電動ネジシ
リンダになっており、伸長作動することによって横オー
ガ26を上昇側に揺動操作し、短縮作動することによっ
て横オーガ26を下降側に揺動操作する。ガスシリンダ
39は、シリンダチューブと、このシリンダチューブに
封入されたガスによってシリンダチューブから突出する
側に付勢されているシリンダロッドとで成り、電動ネジ
シリンダ38が横オーガ26を上昇側に揺動操作する
際、シリンダロッドの突出付勢力によって横オーガ26
に上昇操作力を与えて電動ネジシリンダ38による上昇
操作を補助する。
【0031】そして、図9に示すように、マイクロコン
ピュータを備えて構成される制御装置Hが備えられ、こ
の制御装置が、運転部4に備えた操作部の指令操作に基
づいて、旋回モータM1、起伏モータM2、クラッチモ
ータM3の夫々の動作を制御するように構成されてい
る。運転部には、オーガの上昇を指令する上昇スイッチ
SU1、オーガの下降を指令する下降スイッチSD1、
左旋回を指令する左旋回スイッチSL1、右旋回を指令
する右旋回スイッチSR1、クラッチモータM3による
穀粒排出クラッチCL2の入り切りを指令するクラッチ
入切スイッチ40の夫々が設けられ、これらの操作状態
が制御装置Hに指令情報として入力される。又、クラッ
チ入切スイッチ40は、ランプを内蔵した位置保持型で
あり、押し操作するとスイッチがオン(クラッチがオ
ン)するとともにランプが点灯してその状態を維持し、
再度押し操作するとスイッチがオフ(クラッチがオフ)
してランプが消灯するようになっている。
【0032】前記制御装置は、脱穀スイッチSW1、姿
勢検出センサSW2の検出情報も入力されるようになっ
ており、姿勢検出センサSW2がオン状態を検出してい
なければ、クラッチ入切スイッチ40がオン操作されて
もクラッチモータM3による穀粒排出クラッチCL2の
入り作動を実行しないように構成され、横オーガ26が
屈曲収納姿勢のままで誤って穀粒排出クラッチCL2が
オンしないようになっている。
【0033】そして、前記グレンタンク6の内部には、
タンク内での穀粒貯留量が設定量を越えている警報状態
であるか、設定量以下である非警報状態であるかを検出
する穀粒検出センサSW3が設けられ、この穀粒検出セ
ンサSW3が警報状態を検出するに伴って警報作動する
警報作動手段KSが機体側に備えられている。つまり、
穀粒検出センサSW3の検出情報が前記制御装置Hに入
力されるようになっており、制御装置Hには、穀粒検出
センサSW3の検出作動に基づいて、作業者に穀粒貯留
量が設定量を越えていることを報知するべく、運転部4
に設けられた警報ブザーBZを作動させる警報制御手段
100が制御プログラム形式で備えられている。従っ
て、制御装置Hにおける警報制御手段100と警報ブザ
ーBZにより警報作動手段KSが構成される。
【0034】ところで、穀粒検出センサSW3と制御装
置Hとは接続線Lにて電気的に接続されることになる
が、上記したようにグレンタンク6は、メンテナンス作
業等のために機体に対して着脱自在に設けられているこ
とから、機体から取り外される場合には、前記接続線L
をその途中部にて分離しておく必要がある。そこで、図
10に示すように、その途中部にコネクタCNを設け
て、接続線Lの途中部をグレンタンク6の着脱に合わせ
て接続分離自在となるようにしている。
【0035】しかし、このような構成においては、前記
コネクタCNを分離しておいてグレンタンク6を一旦取
り外した後に再度、機体に装着する場合に、コネクタC
Nを接続し忘れることがある。そこで、このコンバイン
では、このようなコネクタCNの接続忘れがあった場
合、適切なタイミングで作業者に報知することができる
ような構成を備えている。
【0036】つまり、穀粒検出センサSW3は、グレン
タンク6の状態変化、即ち、タンク内での穀粒貯留量が
設定量を越えていることを検出しない状態(非警報状
態)では導通状態(オン状態)となり、タンク内での穀
粒貯留量が設定量を越えたことを検出する状態(警報状
態)では非導通状態(オフ状態)となるスイッチ式に構
成され、この穀粒検出センサSW3の両端部と制御装置
Hとが2本の接続線Lにて接続され、制御装置Hは、警
報作動を実行可能な状態、具体的には、脱穀スイッチS
W1がオンして刈取作業の運転開始が指令されているこ
とが検出されている状態において、前記接続線Lを通し
て入力される情報が非導通状態であれば警報作動を実行
するように構成されている。つまり、制御装置Hは、脱
穀スイッチSW1がオン状態であって、且つ、2本の接
続線Lが接続される制御装置Hの2つの入力端子の間が
非導通状態(オープン状態)であれば、警報ブザーBZ
を作動させるようになっている。
【0037】従って、図11(イ)に示すように、コネ
クタCNが適正に接続され、且つ、穀粒検出センサSW
3がオフしている状態では警報ブザーBZが作動するこ
とはない。そして、同図(ロ)に示すように、コネクタ
CNが適正に接続されて脱穀スイッチSW1がオンして
いる状態で、グレンタンク6内での穀粒貯留量が設定量
を越えて穀粒検出センサSW3がオンすると、制御装置
Hの2つの入力端子a,bの間が非導通状態となり、警
報ブザーBZが作動することになる。又、コネクタCN
が適正に接続されていない場合には、穀粒検出センサS
W3の検出状態に拘わらず制御装置Hの2つの入力端子
a,bの間は常に非導通状態となるので、脱穀スイッチ
SW1がオンすると同時に警報ブザーBZが作動するこ
とになる(図11(ハ)参照)。
【0038】その結果、作業者は刈取作業を開始するに
あたり、脱穀クラッチレバー13をクラッチ入り操作す
ると、そのとき、警報ブザーBZが作動することから、
コネクタCNが接続されていないことを認識することが
でき、コネクタCNが接続されない状態で刈取作業を継
続して穀粒の貯留量が設定量を越えても警報作動しない
といった不都合を未然に回避することができる。
【0039】〔別実施形態〕 (1)上記実施形態では、前記コネクタCNは前記穀粒
検出センサSW3の配線のみを接続・分離する構成とし
たが、このような構成に代えて次のように構成するもの
でもよい。例えば、図12に示すように、コネクタCN
のグレンタンク6側に穀粒検出センサSW3とは別の接
続端子によりジャンパ線JAを備え、このジャンパ線J
Aの両側部と制御装置Hの入力端子c,dとの間を2本
線で接続して、入力端子c,d間が非導通状態(オープ
ン状態)になると、エンジンEに対する燃料供給路50
に介装された燃料カットソレノイド51を作動させて燃
料供給を一時停止させ、エンジンEを非常停止させるよ
うに構成するものでもよい。又、この構成に代えて、あ
るいは、この構成に加えて、前記クラッチ入切スイッチ
33によりクラッチ入りが指令されている状態では、エ
ンジンEを始動することができないように、燃料供給を
停止したり、セルモータの作動を牽制したりする構成と
してもよい。
【0040】(2)上記実施形態では、警報作動手段と
してブザーを備える構成としたが、ブザーに代えて、あ
るいは、それに加えて、ランプを点滅させる等、他の警
報手段を用いることができる。尚、グレンタンク内の穀
粒貯留量をグラフィック表示等にて運転部の操作パネル
に表示させるようにすると、更に、使い勝手がよいもの
となる。
【0041】(3)上記実施形態では、作業部として穀
粒貯留部(グレンタンク)の場合を例示したが、穀粒貯
留部に限らず、着脱自在で且つ状態検出用のセンサを備
えるものであればよく、例えば、コンバインの刈取部等
の作業装置であってもよく、作業車としては、コンバイ
ンに限らず、田植え機やトラクタ、建設機械用の作業車
等、各種の作業車に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバイン全体の側面図
【図2】コンバイン全体の平面図
【図3】伝動系統図
【図4】グレンタンクの縦断背面図
【図5】グレンタンクの斜視図
【図6】底スクリューケースの斜視図
【図7】旋回操作機構を示す横断平面図
【図8】起伏操作機構を示す側面図
【図9】制御ブロック図
【図10】センサ接続状態を示す図
【図11】警報作動状態を示す作用図
【図12】別実施形態のセンサ接続状態を示す図
【符号の説明】
6 作業部 13 運転状態指令手段 CN コネクタ KS 警報作動手段 L 接続線 SW3 検出センサ
フロントページの続き (72)発明者 上田 末蔵 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 Fターム(参考) 2B076 AA03 AA06 EA03 EA10 EB04 EC19 EC23 ED23 2B396 JA04 JC07 KA04 KC05 KC07 KE02 KE03 KE04 KE05 KE07 LA03 LE02 LE03 LE18 LP03 LP08 LP12 LP17 LR02 LR08 LR13 LR19 MA02 MA05 MA07 MC02 MC07 MC13 ME22 MG03 MG05 ML02 PC05 PE06 QA02 QA25 QC01 QE01 QE16 QE25 QE31 QG05 RA11 RA22 5C086 AA45 BA18 CA25 CB24 DA01 DA10 EA11 EA43 FA02 FA12

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体に対して着脱自在に装着される作業
    部に、その作業部における警報状態と非警報状態とを検
    出する検出センサが設けられるとともに、この検出セン
    サの前記警報状態の検出作動に伴って警報作動する警報
    作動手段が機体側に備えられ、前記検出センサと前記警
    報作動手段とを接続する接続線がその途中部にてコネク
    タにより接続・分離自在に設けられている作業車の警報
    装置であって、 前記検出センサが、前記警報状態を検出する状態では導
    通状態となり、前記非警報状態を検出する状態では非導
    通状態となるように構成され、 前記警報作動手段は、警報作動を実行可能な状態におい
    て、前記接続線を通して入力される情報が非導通状態で
    あれば、警報作動を実行するように構成されている作業
    車の警報装置。
  2. 【請求項2】 前記作業部が、刈取収穫作業に伴って収
    穫される穀粒を貯留する穀粒貯留部にて構成され、穀粒
    の貯留量が設定量を下回っていれば前記非警報状態とな
    り、前記貯留量が前記設定量を越えると前記警報状態と
    なるように構成されている請求項1記載の作業車の警報
    装置。
  3. 【請求項3】 前記刈取収穫作業の開始を人為操作にて
    指令する運転状態指令手段が備えられ、 前記警報作動手段は、前記運転状態指令手段にて運転入
    りが指令されると、前記警報作動を実行可能な状態に設
    定されるように構成されている請求項2記載の作業車の
    警報装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20150095265A (ko) * 2014-02-13 2015-08-21 대동공업주식회사 농용 작업차의 역회전 pto 제어장치 및 방법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20150095265A (ko) * 2014-02-13 2015-08-21 대동공업주식회사 농용 작업차의 역회전 pto 제어장치 및 방법
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