JP2000139173A - 作業車用の制御装置及びそれを備えたコンバイン - Google Patents

作業車用の制御装置及びそれを備えたコンバイン

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JP2000139173A
JP2000139173A JP10314201A JP31420198A JP2000139173A JP 2000139173 A JP2000139173 A JP 2000139173A JP 10314201 A JP10314201 A JP 10314201A JP 31420198 A JP31420198 A JP 31420198A JP 2000139173 A JP2000139173 A JP 2000139173A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各制御に対する情報入力用の操作具等の操作
頻度等の使用状況が各制御毎に異なるような場合に、そ
の使用状況の変化に適切に対応して、上記操作具等を極
力操作し易い状態を使用できるようにする。 【解決手段】 複数種の制御の実行に必要な情報を各制
御毎に分けて手動操作にて入力する複数個の操作ユニッ
ト42〜45が、並列順序を並び替え可能に並設される
状態で備えられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の制御を実行
するように構成された作業車用の制御装置、及び、その
作業車用の制御装置を備えたコンバインに関する。
【0002】
【従来の技術】上記作業車用の制御装置では、例えば、
作業車の一例であるコンバインにおいて、刈高制御、脱
穀制御、機体姿勢制御等の複数の制御が実行されるが、
従来、その各制御の実行に必要な情報(各制御について
の制御起動情報、制御条件の設定情報等)を、制御部に
対して手動操作にて入力するための操作具等は、例えば
操縦部の操作パネルに位置が固定されて設置されていた
(例えば、特開平10‐42655号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そのため、上記従来技
術では、例えば作業条件(コンバインの場合では、作業
地や作物の状態等)や操縦者によって、各制御毎に設け
た操作具等の使用状況(操作頻度等)が異なるような場
合に、例えば操作頻度の高い操作具が運転者側から遠い
位置に設置されているような場合には、操作し難い状態
で使用せざるを得ないという不都合があった。
【0004】本発明は上記実情に鑑みてなされたもので
あって、その目的は、上記操作具等の操作頻度等の使用
状況が各制御毎に異なるような場合に、その使用状況の
変化に適切に対応して、各制御に対する情報入力操作を
極力行い易くする点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、複数
種の制御の実行に必要な情報を各制御毎に分けて手動操
作にて入力する複数個の操作ユニットが、並列順序を並
び替え可能に並設される状態で備えられている。従っ
て、各制御毎に備えられる情報入力用の複数個の操作ユ
ニットを、操作し易い配置の並設状態に適宜付け換える
ことができるので、従来のように、情報入力用の操作具
等が操縦部の操作パネル等に固定状態で設置されている
ものでは、操作頻度等の使用状況が各制御毎に異なるよ
うな場合にも、位置が固定された操作具等を操作し難い
状態で使用せざるを得ないという不具合が生じるのに対
して、例えば操作頻度の高い制御用の操作ユニットを、
操作頻度の低い制御用の操作ユニットと付け換えて、操
作し易い位置に移動させる等して、極力操作し易い状態
で使用できるようにすることができる。尚、上記操作ユ
ニットとは、例えば、各制御の起動入切用の操作具や、
起動入切状態を表示する表示部、制御条件設定用の操作
具等、その制御の実行に必要なものをユニット化したも
のである。
【0006】請求項2によれば、請求項1において、前
記複数種の制御を集中して実行する中央制御部と、前記
複数個の操作ユニットからの入力情報を中央制御部に送
信する1つ通信処理部とが、通信線を介して通信可能に
接続されて設けられ、複数個の操作ユニットの夫々が、
自己と他の操作ユニットとを識別する状態で自己の入力
情報を通信処理部に入力して、通信処理部が、複数個の
操作ユニットの夫々を識別しながら各操作ユニットから
入力した情報を中央制御部に送信する通信処理を実行
し、中央制御部が、通信処理部から送信された各操作ユ
ニットの入力情報に基づいて、前記複数種の制御の夫々
を実行する。従って、複数個の操作ユニットのを並び替
えて互いに異なる位置に付け換えた場合にも、各操作ユ
ニットを識別して各操作ユニットからの入力情報を的確
に入力させることができながら、中央制御部が複数個の
操作ユニットからの入力情報に基づいて複数の制御を集
中して適切に実行することができ、もって、請求項1の
好適な手段が得られる。
【0007】請求項3によれば、請求項1又は2に記載
の作業車用の制御装置を備えたコンバインにおいて、前
記複数種の制御として、脱穀制御、扱深さ制御、及びそ
の他の刈取作業用の制御が実行され、脱穀制御及び扱深
さ制御の実行に必要な情報を入力するための操作部が位
置固定状態で備えられ、その他の刈取作業用の制御の実
行に必要な情報が、前記複数個の操作ユニットにて入力
される。従って、脱穀制御及び扱深さ制御はコンバイン
における基本的な制御であるから、その両制御の情報入
力用の操作部を位置固定状態で設置して、操縦者が常に
決まった位置で確実に入力操作できるようにする一方、
その他の刈取作業用の制御に必要な情報は、並び替え可
能な複数個の操作ユニットにて入力させて、コンバイン
の使用状況等に応じて操作し易い状態にすることができ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、作
業車としてのコンバインに適用した場合について図面に
基づいて説明する。図1〜図3に示すように、コンバイ
ンは、左右一対のクローラ走行装置30を備える機体V
の前部に、刈取昇降シリンダ5によって横軸心X周りに
上下揺動操作自在な状態で刈取部1が付設され、その刈
取部1の後方に、操縦部31、刈取穀稈を脱穀・選別す
る脱穀部2、脱穀部2から供給される穀粒を貯溜するタ
ンク3、及びこのタンク3内の穀粒を排出するための穀
粒排出用のアンローダ32等が搭載されて構成されてい
る。
【0009】図2に示すように、刈取部1は、先端部に
付設された分草具33、穀稈の引き起こし装置34、引
き起こした穀稈の株元を切断する刈り刃35、刈り取ら
れた穀稈を寄せ集めて後方へ搬送する補助搬送装置3
7、先端側で刈取穀稈を受け取って脱穀部2のフィード
チェーン52に受け渡す縦搬送装置36等を備えてい
る。又、刈取部1の地面に対する高さを検出するための
超音波センサS6と、穀稈が触れるとオン作動して刈取
り作業中であることを検出する株元センサS2とが設け
られている。そして、上記超音波センサS6の情報に基
づいて、刈取部1の対地高さが目標設定高さに維持され
るように、前記刈取昇降シリンダ5の作動を制御する刈
高制御が実行される。
【0010】前記縦搬送装置36(尚、図2では、縦搬
送装置36の機能を説明するために、図1と一部記載が
異なっている部分がある)は、穀稈の株元側を挟持搬送
する株元搬送装置36a、穀稈の穂先側を係止搬送する
穂先搬送装置36b及び穂先案内板36cからなり、刈
取部1の揺動軸心Xと同一軸心周りで揺動自在に支持さ
れるとともに、扱深さモータM1によって揺動調節自在
に設けられ、これによって、補助搬送装置37から受け
取る穀稈の挟持箇所が稈長方向に変更され、脱穀部2で
の扱深さが調節できるように構成されている。又、刈取
穀稈の搬送経路中において、上記扱深さモータM1によ
る扱深さ調節箇所よりも搬送方向下手側に、稈長方向に
間隔を置いて並置されて、穀稈が接触すると揺動してオ
ン作動するスイッチ式の一対の穂先センサS8a,S8
bが設けられている。そして、上記一対の穂先センサS
8a,S8bの間に穀稈の穂先が位置する状態(株元側
センサS8bがオンで、穂先側センサS8aがオフの状
態)を適正扱深さ状態として、その適正扱深さ状態に維
持されるように、上記扱深さモータM1の作動を制御す
る扱深さ制御が実行される。
【0011】図3に示すように、機体前方に向かって左
から2番目の分草具33には、複数個の分草具33の間
に導入される穀稈列に対する機体Vの機体横方向での位
置を検出するために、穀稈に接当して機体後方側に揺動
する検出バーを備えた左右一対の方向センサS1が設け
られている。そして、走行機体Vが植立穀稈に沿って自
動走行するように、上記一対の方向センサS1の情報に
基づいて、左右の各クローラ走行装置30への動力伝達
を入り切りする左右の操向用クラッチ20L,20Rを
夫々作動させる操向用シリンダ9L,9R(図19参
照)の作動を制御する方向制御が実行される。つまり、
左右のクローラ走行装置30のうち動力伝達が切られた
側に機体V が旋回するので、機体Vが適正位置からずれ
ている場合には、上記ずれとは反対側のクローラ走行装
置30への動力伝達を切るように上記操向用シリンダ9
L,9Rを作動させて走行方向を修正する。
【0012】左右の各クローラ走行装置30には、駆動
スプロケット30a、テンション転輪30b、及び複数
の従動輪30cを備えた左右のトラックフレーム30d
が設けられるとともに、左右のトラックフレーム30d
を機体Vに対して各別に昇降駆動するためのローリング
用シリンダ30eが設けられ、機体Vには、その水平面
に対する機体の傾きを検出するローリングセンサS4が
設けられている。そして、地面の状態にかかわらず機体
姿勢を水平姿勢等の所定姿勢に維持するように、上記ロ
ーリングセンサS4の情報に基づいて、左右のローリン
グ用シリンダ30eの作動を制御する水平制御が実行さ
れる。
【0013】前記アンローダ32は、先端部に下向き姿
勢の排出口32aを備え、基端側が横軸心Z周りに上下
揺動自在な状態で支持部32bに支持されるとともに、
その上下揺動駆動するためのアンローダ用油圧シリンダ
62が設けられ、又、支持部32bが縦軸心Y周りに旋
回操作自在な状態で機体Vに枢支されるとともに、その
旋回駆動用の旋回用モータM3が設けられている。又、
上記支持部32bの旋回位置を検出するために、ポテン
ショメータからなるアンローダ位置センサS3が設けら
れている。尚、図3には、刈取作業中等においてアンロ
ーダ32を格納用のホーム位置に操作した状態が示され
ている。そして、上記アンローダ位置センサS3や、上
昇操作及び左右方向への旋回操作の限界位置を検出する
リミットスイッチ(図示しない)等の情報に基づいて、
アンローダ32の作動を制御するアンローダ制御が実行
される。
【0014】脱穀部2は、図4に示すように、扱胴51
を収納する扱室A、刈取部1から供給される穀稈を搬送
するフィードチェーン52、トウミ53と揺動選別板5
4とからなる選別装置B 、穀粒回収用の一番口55、及
び、穀粒と藁屑との混合物を回収するための二番口56
等を備えている。そして、扱室Aで脱穀された処理物の
うち単粒化したものは、扱室Aの下部に設けられた受網
57から選別装置B に漏下し、それ以外の処理物は受網
57の後端部より選別装置Bに落下する。
【0015】上記フィードチェーン52には、図2に示
すように、挟持レール52aがフィードチェーン52側
に押圧付勢される状態で対向配置され、回動駆動される
フィードチェーン52と挟持レール52aとによって穀
稈の株元部を挟持保持して搬送するように構成されてい
る。ただし、扱室Aの前部側に位置する挟持レール部分
が、レール上げモータM2等によって、フィードチェー
ン52から離間する上方位置に移動自在に構成されてい
る。これによって、刈取穀稈を扱室Aの横側方で挟持搬
送しながら脱穀処理する通常状態とともに、刈取穀稈の
稈長が極端に短いような場合に、穀稈の全稈を扱室Aに
投入するように、上記レール上げモータM2等を駆動さ
せるレール制御が実行できるように構成されている。
【0016】選別装置Bの揺動選別板54は、トウミ5
3の上方に位置するグレンパン58、その後方に位置す
るチャフシーブ59、その下方に位置するグレンシーブ
61等を備えている。チャフシーブ59は、処理物移送
方向に並置された複数個の帯板状部材からなり、その隣
接する帯板状部材の間隔(チャフ開度)がチャフ開度調
節モータM4によって変更されるように構成されてい
る。尚、S10は、揺動選別板54上の処理物の層厚を
検出するシーブセンサである。トウミ53は、揺動選別
板54上の藁屑を吹き飛ばすためのものであり、後方側
のファンケースカバー53aをトウミ風力調節モータM
5にて開閉操作することにより、揺動選別板54上の処
理物に及ぼす風力(トウミ風力)が変更されるように構
成されている。つまり、カバーの開度が大きいほど前方
側への風力が小さくなって、トウミ風力が小さくなる。
【0017】そして、選別装置Bでの選別処理が適正に
行われるように、扱室Aからの漏下処理物量に応じて、
チャフ開度調節モータM4及びトウミ風力調節モータM
5の作動を制御する脱穀制御が実行される。ここで、走
行速度が速くなると、扱室Aに供給される刈取穀稈量が
多くなって扱室Aからの漏下処理物量が多くなるので、
後述の車速センサS7の情報に基づいて判別される扱室
Aへの穀稈供給量が多いほど、上記チャフ開度及び上記
トウミ風力が大になるように制御される。
【0018】次に、動力伝達系を図5に示す。機体Vに
搭載されたエンジンEの出力は、脱穀クラッチ37を介
して脱穀部2に伝達されるとともに、走行クラッチ38
及び無段変速装置39を介してクローラ走行装置30の
ミッション部40に伝達される。ミッション部40に伝
達された出力は、ミッション部40に設けた副変速装置
(図示しない)を経てクローラ走行装置30に伝達され
るとともに、刈取クラッチ47を介して刈取部1に伝達
される。S9は、脱穀クラッチ37の入切状態を検出す
る脱穀スイッチであり、S7は、ミッション部40への
入力回転数により走行速度を検出するための車速センサ
であり、S5は、電磁ピックアップ式のエンジン回転数
センサである。又、無段変速装置39を変速操作するた
めの変速モータM6、及び副変速装置の変速用の油圧ク
ラッチ等(図示しない)が設けられている。ここで、エ
ンジンEに対する負荷が大きくなるほど、エンジン回転
数が低下することから、無負荷時のエンジン回転数(基
準回転数)からの回転数低下量によって、エンジンEの
負荷が判別される。そして、エンジンEの能力を極力有
効に利用できるようにするために、上記車速センサS7
にて検出される走行速度が設定上限速度を超えない条件
で、前記エンジン回転数センサS5の情報に基づいて判
別されるエンジン負荷が適正範囲に維持されるように、
変速モータM6の作動を制御する車速制御が実行され
る。
【0019】次に、上述した各種の制御(刈高制御、扱
深制御、方向制御、水平制御、アンローダ制御、レール
制御、脱穀制御等)の起動指令や、制御目標値等の情報
を入力する情報入力手段、及び、各種情報の表示手段に
ついて説明する。図6及び図7に示すように、操縦部3
1の座席31Aの左横脇に、座席に近い側から順に、上
記各制御の起動スイッチや調整ボリューム等を備えた基
本スイッチモジュールMU1(図8参照)と、水平制御
の起動スイッチや手動操作スイッチ等を備えた水平制御
スイッチモジュールMU3(図10参照)とが配置さ
れ、さらに、走行速度を変速操作するための手動変速レ
バー7が、握り部7Aを上記基本スイッチモジュールM
U1の上方に位置させる状態で設けられている。尚、こ
の手動変速レバー7の操作に応じて前記変速モータM6
が駆動される。一方、座席31Aの右側前方には、乗降
部31Bが設けられ、座席右側後部位置には、前記アン
ローダ32を操作するためのスイッチ等を備えたアンロ
ーダスイッチモジュールMU2(図9参照)が配置され
ている。
【0020】又、操縦部31の右前方側には、刈取部1
を手動で昇降操作する刈取昇降レバーと走行機体Vを手
動で左右に旋回操作するステアリングレバーとに兼用構
成された十字操作式の刈高操向レバー8が設けられてい
る。つまり、この刈高操向レバー8を後方側に揺動操作
すると刈取部1が上昇する一方、前方側に揺動操作する
と刈取部1が下降し、刈高操向レバー8を左側に揺動操
作すると機体が左旋回する一方、右側に揺動操作すると
機体が右旋回する。尚、この刈高操向レバー8の刈取昇
降及び操向操作の各方向での揺動操作量を検出するため
に、夫々ポテンショメータにて構成された刈取昇降検出
センサS12及び操向操作検出センサS13が設けられ
ている。操縦部31の左前方側のパネルには、各種の情
報を表示するための表示用モジュールMU4(図11参
照)が設けられている。
【0021】前記基本スイッチモジュールMU1には、
図8に示すように、脱穀及び扱深さ制御用操作ユニット
部41、車速制御用操作ユニット部42、方向制御用操
作ユニット部43、刈高制御用操作ユニット部44、レ
ール制御用操作ユニット部45、及び、予備用の操作ユ
ニット部46とが装備されている。尚、予備用の操作ユ
ニット部46は、上記以外の制御を追加したような場合
に、その操作ユニット部として使用される。
【0022】前記脱穀及び扱深さ制御用操作ユニット部
41には、照光式の押しボタンスイッチに構成された扱
深制御の起動スイッチ41a、麦、稲及び濡れの中から
1つの作物条件を選択する作物切換ボリューム41b、
チャフ開度を調節するためのチャフボリューム41c、
及び、トウミ風力を調節するためのトウミボリューム4
1dが一体形成されている。ここで、上記1つの作物条
件において、チャフボリューム41cを開側に回すほ
ど、前記穀稈供給量に対するチャフ開度の制御状態が全
体として開き側に変更調節され、トウミボリューム41
dを強側に回すほど、前記穀稈供給量に対するトウミ風
力の制御状態が全体として強側に変更調節される。又、
作物条件の選択により、麦、稲、濡れの順で、上記チャ
フ開度の制御状態が全体として開き側に変更調節され、
トウミ風力の制御状態が全体として強側に変更調節され
る。
【0023】車速制御用操作ユニット部42には、照光
式の押しボタンスイッチに構成された車速制御の起動ス
イッチ42aと、上限車速を設定する車速制限ボリュー
ム42bとが一体形成されている。方向制御用操作ユニ
ット部43には、照光式の押しボタンスイッチに構成さ
れた方向制御の起動スイッチ43aと、旋回力を調節す
るための旋回力切換ボリューム43bとが一体形成され
ている。ここで、旋回力切換ボリューム43bを大側に
回すと、ディーティ駆動される前記操向用シリンダ9
L,9Rのオフ時間に対するオン時間の比(ディーティ
比)が大側に変更されて旋回力が大きくなり、小側に回
すと、上記ディーティ比が小側に変更されて旋回力が小
さくなる。刈高制御用操作ユニット部44には、照光式
の押しボタンスイッチに構成された刈高制御の起動スイ
ッチ44aと、目標刈高さを設定するための刈高さ調整
ボリューム44bとが一体形成されている。レール制御
用操作ユニット部45には、レール制御の起動スイッチ
45aと、レール制御の入り切り状態を表示するレール
制御ランプ45bとが一体形成されている。尚、図8
は、チャフボリューム41c、トウミボリューム41
d、車速制限ボリューム42b、旋回力切換ボリューム
43b、及び刈高さ調整ボリューム44bによる各切換
えを、7段階に調整できるもの(クリック付)を例示し
ている。
【0024】以上より、複数の制御として、脱穀制御、
扱深さ制御、及び、その他の刈取作業用の制御が実行さ
れ、それらの制御のうちで脱穀制御及び扱深さ制御の実
行に必要な情報を手動操作にて入力するための操作部4
1が、前記脱穀及び扱深さ制御用操作ユニット部41に
て構成されて、基本スイッチモジュールMU1に位置固
定状態で備えられている。一方、上記脱穀制御及び扱深
さ制御以外の複数の制御(つまり、上記その他の刈取作
業用の制御)の実行に必要な情報を各制御毎に分けて手
動操作にて入力するように並設される複数個の操作ユニ
ット42〜45が、上記車速制御用操作ユニット部4
2、方向制御用操作ユニット部43、刈高制御用操作ユ
ニット部44、及びレール制御用操作ユニット部45に
て構成されて、図8の(a)(b)に示すように、その
各設置位置を互いに異なる位置に付け換え可能な状態で
基本スイッチモジュールMU1に備えられている。
【0025】上記付け換え可能にするために、各操作ユ
ニット42〜45は、図26に示すように、各々の外形
形状が同一に形成されると共に、モジュールMU1側に
対して脱着できるようなスナップイン構造に形成されて
いる。尚、上記各操作ユニット42〜45の位置を付け
換えても、後述のように、各操作ユニット42〜45か
らの情報を区別して入力できるように構成されている
(図27参照)。
【0026】アンローダスイッチモジュールMU2に
は、図9に示すように、アンローダ32を自動作動させ
るための自動スイッチ50a、アンローダ32を停止さ
せるための停止スイッチ50b、十字操作キーに構成さ
れてアンローダ32を手動で上昇・下降・右旋回・左旋
回操作するための手動操作スイッチ50c、照光式の押
しボタンスイッチに構成されたモミ排出スイッチ50
d、タンク開スイッチ50e、タンク閉スイッチ50
f、及び、アンローダ32の目標停止位置を機体左側、
機体後部側、機体右側のうちから選択する停止位置選択
ボリューム50gが一体形成されている。ここで、アン
ローダ32の制御の実行に必要な情報を手動操作にて入
力する情報入力部として、上記各スイッチやボリューム
等が設けられている。
【0027】水平制御スイッチモジュールMU3には、
図10に示すように、照光式の押しボタンスイッチに構
成された水平制御の起動用の自動スイッチ60a、照光
式の押しボタンスイッチに構成されて水平制御モードを
上げ基準と下げ基準とに切り換える水平モード切替スイ
ッチ60b、照光式の押しボタンスイッチに構成された
後進時機体上昇スイッチ60c、十字操作キーに構成さ
れて機体姿勢を右上げ・右下げ・左上げ・左下げ状態に
手動操作するための手動操作スイッチ60d、及び、水
平制御の作動時(自動モード)における目標傾斜状態を
設定する水平調整ボリューム60eが一体形成されてい
る。ここで、機体Vの姿勢制御の実行に必要な情報を手
動操作にて入力する情報入力部として、上記各スイッチ
やボリューム等が設けられている。
【0028】表示用モジュールMU4には、図11に示
すように、指示針式の燃料メータ70a、指示針式のタ
コメータ70b、水温メータ70c、前記タンク3内の
モミの量を表示するモミLCD70d、及び、各種のメ
ッセージやグラフ等を表示する主LCD70eが設けら
れ、さらに、左右のウインカランプ70fや、充電(チ
ャージ)、ブレーキ、オイル、及びチェックの各種の警
報ランプ70gや、前記副変速装置の切換状態が高速、
標準、倒伏及び中立のいずれの状態であるかを表示する
副変速ランプ70hが設けられている。尚、図には、上
記主LCD70eに、エンジンの負荷レベルを示すバー
グラフを上側に、前記シーブセンサS10にて検出され
る脱穀部2の揺動選別板54上での処理物量を示すバー
グラフを下側に、夫々表示したものを例示している。
【0029】そして、図12及び図13に示すように、
前記複数の制御(刈高制御、扱深制御、方向制御、水平
制御、アンローダ制御、レール制御、脱穀制御等)を集
中して実行する中央制御部CUと、刈取部1、脱穀部
2、タンク部(前記タンク3とアンローダ32にて構成
される)及び本機部4等の機体各部に分散配置される複
数個の端末制御部LU(LU1〜LU5),MU(MU
1〜MU4)とが、通信線T1,T2を介して通信可能
に接続されている。そして、前記情報入力用の各操作部
の外に、作業用のアクチュエータ類AK、制御情報検出
用のセンサ類SW、及び、情報表示用の表示手段HS
が、前記複数個の端末制御部LU,MUのいずれかに接
続されて、その接続された端末制御部LU,MUに対し
て信号を入出力している。
【0030】ここで、前記アクチュエータ類AKは、機
体各部に備えた作業装置を作動させるための前記油圧シ
リンダや電動モータ等からなり、前記センサ類SWは、
各種の制御情報をON/OFFの二値情報として検出す
るスイッチ等からなる。具体的には、図12に例示する
ように、刈取部1に配置される端末制御部LU3から、
前記扱深さモータM1に対する駆動信号が出力されると
ともに、端末制御部LU3に、前記方向センサS1、前
記株元センサS2、及び前記穂先センサS8a,S8b
の検出信号が入力されている。又、脱穀部2に配置され
る端末制御部LU4から、前記レール上げモータM2、
前記チャフ開度調節モータM4及び前記トウミ風力調節
モータM5に対して駆動信号が出力されている。
【0031】又、本機部4に配置される2つの端末制御
部LU1,2のうちで、1つの端末制御部LU2から、
前記変速モータM6に対する駆動信号が出力されるとと
もに、端末制御部LU2に、前記脱穀スイッチS9及び
前記副変速装置の変速状態を切り換えるための副変速ス
イッチ(図示しない)の信号が入力され、他の端末制御
部LU1は、油圧出力専用の端末制御部に構成されて、
この端末制御部LU1から、前記刈取昇降シリンダ5
用、前記操向用シリンダ9L,9R用、前記ローリング
用シリンダ30e、及び前記アンローダ用油圧シリンダ
62を駆動するための各ソレノイドに対する各駆動信号
が出力されている。又、タンク部に配置される端末制御
部LU5から、前記旋回用モータM3に対する駆動信号
が出力されるとともに、端末制御部LU5に、前記タン
ク3内に貯溜されている穀粒の量を検出するためのモミ
センサS11の検出信号が入力されている。
【0032】又、各スイッチモジュールMU1〜3に備
えた表示用のランプ類及び表示用モジュールMU4に備
えたメータやLCD表示器やランプ類が、上記表示手段
HSに相当する。
【0033】前記中央制御部CUに、前記通信線T1,
T2として、高速通信用の高速通信線T1と、低速通信
用の低速通信線T2とが接続され、複数個の端末制御部
LU,MUのうちで、アクチュエータ類AKの駆動のた
めに高速通信処理が要求される信号が入出力する端末制
御部(以下、高速端末部と称す)LU1〜LU5が、高
速通信線T1に接続される一方、高速通信処理が要求さ
れない信号が入出力する端末制御部MU1〜MU4(つ
まり、各スイッチモジュールMU1〜3及び表示用モジ
ュールMU4)が、低速通信線T2に接続されている。
つまり、アクチュエータ類AKに対する駆動信号の出力
や、前記センサ類SWからの検出情報の入力は、機体各
部の制御を実行する上で高速の処理が要求されるので、
前記アクチュエータ類AK及び前記センサ類SWが接続
された高速端末部LU1〜LU5が、高速通信線T1に
接続されている。一方、前記手動入力情報や、前記表示
手段HSに対する表示用の駆動信号の出力は、機体各部
の制御を実行する上で高速処理が要求されるものではな
いので、前記各スイッチモジュールMU1〜3及び表示
用モジュールMU4が、低速通信線T2に接続されてい
る。
【0034】図13に示すように、中央制御部CUに
は、制御処理用のマイクロコンピュータCPUが設けら
れ、そのマイクロコンピュータCPUと高速通信線T1
との間でのデータ授受を中継する中央側の通信用ICと
してのゲートアレイGA1が備えられている。ここで、
上記マイクロコンピュータCPUとゲートアレイGA1
との間のデータ授受は、8ビットのバスラインを介して
行われる。一方、高速通信線T1に接続された各高速端
末部LU1〜5は、センサ類SW及びアクチュエータ類
AKと高速通信線T1との間でのデータ授受を中継する
端末側の通信用ICとしてのゲートアレイGA2を備え
ている。
【0035】又、上記制御用のマイクロコンピュータC
PUには、ポテンショメータ等の連続的に変化する情報
を検出するアナログ式センサからのアナログ入力信号
や、回転数等を検出するためのパルス式センサからのパ
ルス入力信号が、信号処理回路を介して入力ポートPo
rt1,2に入力されるとともに、前記エンジンEに対
する燃料供給を遮断してエンジン停止させるためのエン
ジン停止ソレノイドSOLeに対する駆動信号が、出力
ポートPort4から出力されている。ここで、上記ア
ナログ入力信号として、前記アンローダ位置センサS
3、前記ローリングセンサS4、前記超音波センサS
6、前記シーブセンサS10、前記刈取昇降検出センサ
S12及び操向操作検出センサS13からの各検出信号
が入力され、上記パルス入力信号として、前記車速セン
サS7からの検出信号が入力され、さらに、電源投入用
のメインスイッチMWの信号が入力されている。
【0036】又、上記制御用のマイクロコンピュータC
PUには、E2 ROM等の不揮発性のメモリMEMが
接続され、このメモリMEMに各種のエラー情報等が記
憶されるようになっている。図中、PS1は、前記マイ
クロコンピュータCPU及びゲートアレイGA1等に対
して電源電圧並びに電源ON時のリセット信号を供給す
る直流電圧源である。
【0037】又、図13に示すように、各高速端末部L
U1〜5に対するアドレス信号を発生する4本のハーネ
スAD1〜4が、アースに接続されたLOWレベル電圧
のハーネスと無接続状態のハーネスを組み合わせて設け
られ、上記ハーネスAD1〜4と、センサ類SW及びア
クチュエータ類AKとが、一体形成されたコネクタCN
を介して各高速端末部LU1〜5に接続されている。そ
して、ハーネスAD1〜4は、ゲートアレイGA2のア
ドレス設定用の外部端子A0〜A3に接続されて、LO
Wレベル電圧のハーネスからはLOWレベルの電圧信号
が供給され、無接続状態のハーネスについてはゲートア
レイGA2内部で電源側にプルアップされたHIGHレ
ベルの電圧信号が供給され、この電圧信号の組み合わせ
によって各アドレスが設定される。図13の例では、高
速端末部LU3が、外部端子A0〜A3のすべてがLO
Wレベルであってアドレス0として設定される。センサ
類SW及びアクチュエータ類AKは、夫々信号処理回路
及び駆動回路を経てゲートアレイGA2の入出力ポート
に接続されている。尚、図中、PS2は、ゲートアレイ
GA2等に電源電圧を供給する直流電圧源である。
【0038】前記高速通信線T1は、例えばRS485
の規格を利用して構成され、図13に示すように、2線
式の通信ラインLnと、中央制御部CU及び各高速端末
部LU1〜5における通信ラインLnとの接点に、各ゲ
ートアレイGA1,2から受け取った送信データをRS
485等の規格に合った信号に変換して通信ラインLn
に出力する一方、通信ラインLn上の信号を入力して、
その受信データを各ゲートアレイGA1,2に出力する
通信ドライバーDRが設けられている。
【0039】前記中央側のゲートアレイGA1と端末側
のゲートアレイGA2とは、同仕様の通信用ICに形成
されたゲートアレイGAのモードを切り換えて使用する
ように構成されている。以下、図14に基づいて具体的
に説明する。
【0040】前記ゲートアレイGAは、図14(イ)に
示すように、MODE端子をLOWレベルにすると内部
回路が中央側のゲートアレイGA1として機能するマス
ターモードに切り換えられ、このマスターモードでは、
ゲートアレイGAは、CPUとバスラインを介して入出
力するデータを保持する入出力バッファ11と、この入
出力バッファ11からの送信用のパラレルデータを保持
する送信バッファ13と、この送信バッファ13のパラ
レルデータをシリアルデータに並列直列変換するP/S
変換部14と、このP/S変換部14からのシリアルデ
ータにCRC生成部15からの誤り検出用のCRCデー
タを付加したものを送信データとして送出する通信コン
トロール回路16と、受信したシリアルデータを直列並
列変換するS/P変換部18と、受信したシリアルデー
タについてCRC等のチェックを行い通信エラーの有無
を検出するエラー検出部17と、S/P変換部18から
のパラレルデータ及びエラー検出部17からのエラーデ
ータを保持して入出力バッファ11に出力する受信バッ
ファ19と、CPUからデータ入出力時の制御信号であ
るR/W(リード・ライト)信号及びSTB(データス
トローブ)信号を入力し又CPUに対する割り込みIN
T信号を出力するCPUI/F部12とを備える構成に
なる。
【0041】又、前記ゲートアレイGAは、図14
(ロ)に示すように、MODE端子をHIGHレベルに
すると内部回路が端末側のゲートアレイGA2として機
能するスレーブモードに切り換えられ、このスレーブモ
ードでは、ゲートアレイGAは、センサ類SW及びアク
チュエータ類AKに対してデータを入出力する入出力ポ
ート21と、この入出力ポート21を介して入力した各
センサ類SWからの検出信号をパラレルデータとして保
持する送信バッファ13と、この送信バッファ13のパ
ラレルデータをシリアルデータに並列直列変換するP/
S変換部14と、このP/S変換部14からのシリアル
データにCRC生成部15からの誤り検出用のCRCデ
ータを付加したものを送信データとして送出する通信コ
ントロール回路16と、受信したシリアルデータを直列
並列変換するS/P変換部18と、受信したシリアルデ
ータについてCRC及びアドレス等のチェックを行い通
信エラーの有無を検出するエラー検出部17と、S/P
変換部18からのパラレルデータ及びエラー検出部17
からのエラーデータを保持して入出力ポート21に出力
する受信バッファ19と、各高速端末部LU1〜5に対
するアドレスを設定するためのアドレス設定部22とを
備える構成になる。
【0042】尚、前記入出力ポート21は、各8ビット
からなる3つのポートPA,PB,PCで構成され、マ
スターモードでの入出力バッファ11はスレーブモード
での入出力ポート21のポートPBと共用されている。
【0043】そして、中央制御部CUが、上記各ゲート
アレイGA1,2及び高速通信線T1を介して、高速通
信線T1に接続された各高速端末部LU1〜5との間で
高速の通信処理を実行するように構成されている。具体
的には、図15に示すように、中央制御部CUが、各高
速端末部LU1〜5に対して設定されたアドレスを指定
して、ポーリングセレクティング方式にて各高速端末部
LU1〜5と多重通信するように構成されている。つま
り、中央制御部CUのマイクロコンピュータCPUが、
設定時間間隔での送信割り込み処理によって、ゲートア
レイGA1に各高速端末部LU1〜5に対する要求信号
(各センサ類SWのデータ入力又は各アクチュエータ類
AKに対する出力要求)を出力するとともに、各高速端
末部LU1〜5からの返信信号(各センサ類SWの入力
データ又はACKデータ)を受信したゲートアレイGA
1からの割り込み信号で起動される受信割り込み処理に
よって、各高速端末部LU1〜5からの返信信号を受け
取る。そして、設定されたポーリング周期Tp(例えば
5ms)で、すべての高速端末部LU1〜5との通信が
実行できるように、上記設定時間間隔が設定されてい
る。
【0044】又、前記中央制御部CUのマイクロコンピ
ュータCPUが、標準機能としてシリアル通信インター
フェース機能を備えており、一方、図17及び図18に
示すように、各スイッチ及び表示モジュールMU1〜4
に設けられる入出力信号処理用のコントローラ29が、
同様にシリアル通信インターフェース機能を標準機能と
して備えたワンチップマイコン等にて構成されている。
【0045】以上より、前記中央制御部CUと、前記複
数個の操作ユニット42〜45からの入力情報を前記中
央制御部CUに送信する1つ通信処理部としてのコント
ローラ29とが、通信線T2を介して通信可能に接続さ
れて設けられている。
【0046】そして、図27に示すように、基本スイッ
チモジュールMU1において、設置位置が付け換えられ
る複数個の操作ユニット42〜45(車速制御用操作ユ
ニット部42、方向制御用操作ユニット部43、刈高制
御用操作ユニット部44、及びレール制御用操作ユニッ
ト部45)の夫々が、自己と他の操作ユニットとを識別
する状態で各接続コネクタCNN及び信号線SLを介し
て、前記コントローラ29に入力するように構成されて
いる。つまり、複数本の信号線SLを各操作ユニット専
用の信号線SL1〜4に分けて、各操作ユニットは、そ
の自己に割り当てられた信号線SL1〜4にだけ接続さ
れている。尚、図28に、車速制御用操作ユニット42
の接続例を示す。そして、上記コントローラ29が、前
記複数個の操作ユニット42〜45の夫々を識別しなが
ら各操作ユニット42〜45から入力した情報、並び
に、操作部41から入力した情報からを前記中央制御部
CUに送信する通信処理を実行し、前記中央制御部CU
が、前記コントローラ29から送信された前記各操作ユ
ニット42〜45並びに操作部41の入力情報に基づい
て、前記複数の制御の夫々を実行するように構成されて
いる。
【0047】前記低速通信線T2が、前記高速通信線T
1と同様に、例えばRS485の規格を利用して構成さ
れて、図13に示すように、2線式の通信ラインLn'
が設けられるとともに、中央制御部CUのCPU及び各
モジュールMU1〜4におけるコントローラ29と通信
ラインLn' との各接点に、中央制御部CUのCPU及
び各コントローラ29から受け取った送信データをRS
485等の規格に合った信号に変換して通信ラインL
n' に出力する一方、通信ラインLn' 上の信号を入力
して、その受信データを中央制御部CUのCPU及び各
コントローラ29に出力する通信ドライバーDR' が設
けられている。
【0048】そして、中央側のマイクロコンピュータC
PUと各モジュール側のコントローラ29に備えた両方
のシリアル通信インターフェース機能を用いて、中央制
御部CUが、前記低速通信線T2を介して直接、各モジ
ュールMU1〜4との間で低速の通信処理を実行するよ
うに構成されている。具体的には、図16に示すよう
に、中央制御部CUは、予め設定された各モジュールM
U1〜4のアドレスを順次指定しながら、ポーリングセ
レクティング方式にて、各モジュールMU1〜4からの
データ(各手動スイッチや調整用ボリュームのデータ)
の入力、及び、各モジュールMU1〜4に対するデータ
の出力(各ランプや表示部の表示データ)を行う。つま
り、中央制御部CUのマイクロコンピュータCPUが、
設定時間間隔での送信割り込み処理によって、各モジュ
ールMU1〜4に対して要求信号を送信するとともに、
各端末制御部LU1〜5からの返信信号を受信するに伴
って受信割り込みを起動して、その受信割り込み処理に
て各モジュールMU1〜4からの返信信号を受け取る。
尚、この低速通信線T2による通信処理と、前記高速通
信線T2による通信処理のタイミングが同時になる場合
には、高速通信線T2による通信処理が優先して実行さ
れる。ここで、1つのモジュールMU1〜4に対する要
求信号の送信処理と、モジュールMU1〜4からの応答
信号の受信処理に、15ms程度の時間を要し、4つの
モジュールMU1〜4のすべてに対する通信を、所定時
間(最大60ms)内に実行するように前記設定時間間
隔が設定されている。
【0049】図17に示すように、各スイッチモジュー
ルMU1〜3において、各モジュールのコントローラ2
9は、各手動スイッチの状態を2値(ON/OFF)の
デジタル信号として入力し、各調整用ボリュームの操作
状態をアナログ信号として入力するとともに、8ビット
のデジタルデータにAD変換処理する。一方、コントロ
ーラ29は、中央制御部CUから送信される表示用デー
タに基づいて、各ランプに対して駆動信号を出力して表
示作動させる。
【0050】又、図18に示すように、表示用モジュー
ルMU4において、コントローラ29に、燃料(フュー
エル)センサ、水温センサ、前記エンジン回転数センサ
S5、及びオイルスイッチからの各検出信号と、オルタ
ネータの出力電圧とが入力され、コントローラ29は、
これらの入力信号及び中央制御部CUから送信される表
示用データに基づいて、燃料メータ70a、タコメータ
70b、水温メータ70c、モミLCD70d、主LC
D70e、副変速ランプ70h、及び、警報ランプ70
gのうちのチェックランプを表示作動させる。尚、コン
トローラ29は、上記エンジン回転数センサS5、燃料
センサ、水温センサ等の検出情報を、中央制御部CUか
らの送信要求に応じて送信する。一方、左右のウインカ
ランプ70fは、各ウインカスイッチの入り操作によっ
て点灯し、警報ランプ70gのうちのチャージランプ
は、オルタネータからの出力電圧によって消灯し、ブレ
ーキランプは、ブレーキスイッチの入り操作によって点
灯し、オイルランプは、オイルスイッチの入り操作によ
って点灯する。
【0051】そして、前記中央制御部CUは、前記端末
制御部LU,MU(各高速端末部LU1〜5及び各モジ
ュールMU1〜4)から送信された前記センサ類SW、
前記各操作ユニット42〜45及び操作部41からの各
入力データに基づいて、前記アクチュエータ類AKのす
べてに対する適正駆動内容を判定して、その適正駆動内
容を制御データとして前記アクチュエータ類AKが接続
されている高速端末部LU1〜5に送信し、一方、前記
アクチュエータ類AKが接続されている高速端末部LU
1〜5は、前記中央制御部CUから受信した前記制御デ
ータに基づいて、前記アクチュエータ類AKに対して駆
動信号を出力する。
【0052】次に、アクチュエータ類AKの駆動制御の
具体例として、本機部4に配置された高速端末部LU1
によって駆動される前記刈取昇降シリンダ5と、左右一
対の操向用シリンダ9L,9Rに対する駆動構成につい
て説明する。図20に示すように、刈取昇降シリンダ5
には、一対のソレノイドL1,L2にて作動される3位
置切換式の油圧制御弁6から圧油が供給されている。各
ソレノイドL1,L2の駆動端子(一端)は、夫々駆動
用のトランジスターTr1,Tr2の各コレクタ端子に
接続されている。上記トランジスターTr1,Tr2の
各ベースに2つのアンド回路25,26の出力が接続さ
れ、各アンド回路25,26の一方の入力側はゲートア
レイGA2のポート出力端子a,bに接続されるととも
に、他方の入力側は各アンド回路25,26の出力が接
続されているトランジスターTr1,Tr2とは反対側
のトランジスターTr2,Tr1のコレクタ端子に接続
されている。これにより、トランジスターTr1,Tr
2が同時にONしないようにして、ソレノイドL1,L
2の何れか一方をポート出力端子a,bの出力に対応し
て駆動するように構成している。但し、油圧制御弁6
は、ソレノイドL1,L2の何れも駆動していないとき
には、中央の位置に復帰付勢されている。
【0053】一方、図20に示すように、左右の各操向
用シリンダ9L,9Rは、一対のソレノイドL3,L4
にて作動される3位置切換式の油圧制御弁10から圧油
が供給され、各ソレノイドL3,L4の駆動端子(一
端)は、夫々駆動用のトランジスターTr3,Tr4の
各コレクタ端子に接続されている。上記トランジスター
Tr3,Tr4の各ベースに2つのアンド回路27,2
8の出力が接続され、各アンド回路27,28の一方の
入力側はゲートアレイGA2のポート出力端子c,dに
接続されるとともに、他方の入力側は各アンド回路2
7,28の出力が接続されているトランジスターTr
3,Tr4とは反対側のトランジスターTr4,Tr3
のコレクタ端子に接続されている。これにより、トラン
ジスターTr3,Tr4が同時にONしないようにし
て、ソレノイドL3,L4の何れか一方をポート出力端
子c,dの出力に対応して駆動するように構成してい
る。但し、油圧制御弁10は、ソレノイドL3,L4の
何れも駆動していないとき中央の位置に復帰付勢されて
いる。
【0054】以上の構成において、中央制御部CUは、
前記基本スイッチモジュールMU1との通信によって、
刈高制御用操作ユニット部44に備えた刈高制御の起動
スイッチ44aがオンしていると判断したときには、前
記刈高さ調整ボリューム44bにて入力される目標高さ
情報及び前記超音波センサS6の対地高さ情報に基づい
て刈取高さを目標高さに維持するための前記刈取昇降シ
リンダ5に対する適正駆動内容を判別し、その適正駆動
内容を制御データとして上記刈取昇降シリンダ5が接続
された高速端末部LU1に送信する。そして、上記高速
端末部LU1は、受信した制御データに従って前記ゲー
トアレイGA2のポート出力端子a,bの一方からHI
GH信号を、他方からLOW信号を出力して前記ソレノ
イドL1,L2のいずれか一方を駆動して、刈取昇降シ
リンダ5を昇降作動させる。
【0055】上記と同様にして、中央制御部CUは、前
記基本スイッチモジュールMU1との通信によって、方
向制御用操作ユニット部43に備えた方向制御の起動ス
イッチ43aがオンしていると判断したときには、前記
刈取部1に配置された高速端末部LU3から受信した前
記各方向センサS1,S2のON/OFF情報に基づい
て、旋回力切換ボリューム43bにて設定される旋回力
に調節しながら、コンバインを植立穀稈列に沿わせて走
行させるための左右一対の操向用シリンダ9L,9Rに
対する適正駆動内容を判別し、その適正駆動内容を制御
データとして上記操向用シリンダ9L,9Rの高速端末
部LU1に送信する。そして、上記高速端末部LU1
は、受信した制御データに従って前記ゲートアレイGA
2のポート出力端子c,dの一方からHIGH信号を、
他方からLOW信号を出力して前記ソレノイドL3,L
4のいずれか一方を駆動して、前記一対の操向用シリン
ダ9L,9Rの一方を作動させる。これにより、作動し
た方の操向用シリンダ9L,9R側(例えば左側の操向
用シリンダ9Lが作動すれば左側)に機体が操向され
る。
【0056】又、前記中央制御部CUは、前記端末制御
部LU,MU(各高速端末部LU1〜5及び各モジュー
ルMU1〜4)から送信された前記センサ類SW、前記
各操作ユニット42〜45及び操作部41の各入力デー
タに基づいて、前記表示手段HSに表示する適正表示内
容を判定して、その適正表示内容を表示用データとして
前記表示手段HSが接続されている端末制御部MU1〜
4に送信し、一方、前記表示手段HSが接続されている
端末制御部MU1〜4は、前記中央制御部CUから受信
した前記表示用データに基づいて、前記表示手段HSに
対して駆動信号を出力するように構成されている。
【0057】上記刈高制御の場合について具体的に説明
すると、中央制御部CUは、前記基本スイッチモジュー
ルMU1からの受信データによって、刈高制御の起動ス
イッチ44aのオン状態を確認すると、基本スイッチモ
ジュールMU1に対して、照光式スイッチに構成された
上記起動スイッチ44aを点灯させる指令データを送信
するとともに、表示用モジュールMU4に対して、主L
CD70eに刈高制御の起動メッセージを表示する表示
指令を送信する。そして、基本スイッチモジュールMU
1は、中央制御部CUから受信した点灯指令データに従
って、上記刈高制御の起動スイッチ44aを点灯作動さ
せ、表示用モジュールMU4は、中央制御部CUから受
信した表示指令に従って、上記主LCD70eに、「刈
高自動[入]」のメッセージを、所定時間(例えば、5
秒間)表示する。尚、刈高制御の起動スイッチ44aを
オフしたときには、上記主LCD70eに、「刈高自動
[切]」のメッセージが、所定時間(例えば、5秒間)
表示され、又、前記刈高さ調整ボリューム44bを操作
して、目標高さ情報を変更するときにも、中央制御部C
Uと表示用モジュールMU4の間の通信に基づいて、刈
高さ調整ボリューム44bによって変更される目標刈高
さの値が、主LCD70eにバーグラフ表示される。
【0058】上記と同様にして、方向制御の場合には、
中央制御部CUは、前記基本スイッチモジュールMU1
からの受信データによって、方向制御の起動スイッチ4
3aのオン状態を確認すると、基本スイッチモジュール
MU1に対して、照光式スイッチに構成された上記起動
スイッチ43aを点灯させる指令データを送信するとと
もに、表示用モジュールMU4に対して、主LCD70
eに方向制御の起動メッセージを表示する表示指令を送
信する。そして、基本スイッチモジュールMU1は、中
央制御部CUから受信した点灯指令データに従って、上
記方向制御の起動スイッチ43aを点灯作動させ、表示
用モジュールMU4は、中央制御部CUから受信した表
示指令データに従って、上記主LCD70eに、「方向
自動[入]」のメッセージを、所定時間(例えば、5秒
間)表示する。尚、方向制御の起動スイッチ43aをオ
フしたときには、上記主LCD70eに、「方向自動
[切]」のメッセージが、所定時間(例えば、5秒間)
表示され、又、前記旋回力切換ボリューム43bを操作
して、旋回力の情報を変更するときにも、中央制御部C
Uと表示用モジュールMU4の間の通信に基づいて、旋
回力切換ボリューム43bによって変更される旋回力の
値が、主LCD70eに、数値情報として表示される。
【0059】次に、図21〜図23に示すフローチャー
トに基づいて、前記中央制御部CUにおける制御動作に
ついて説明する。メインスイッチMWがオンされて電源
が投入され、中央制御部CUに電力が供給されると
(尚、このとき、各高速端末部LU1〜5及び各モジュ
ールMU1〜4にも電力が供給される。)、先ず、CP
Uのリセット状態が解除されて制御が立ち上がる。そし
て、イニシャライズ処理を行った後、設定時間間隔(5
ms)でアナログ式センサからのアナログ信号及びパル
ス式センサからのパルス信号の入力処理を行い、メイン
スイッチがオンしてから全ての高速端末部LU1〜5及
びモジュールMU1〜4の動作が安定化するのに必要な
時間(例えば250ms)が経過するまで、各モジュー
ルMU1〜4との間の低速通信処理を停止するととも
に、ゲートアレイGA1をリセット状態に保持して各高
速端末部LU1〜5との間の高速通信処理を停止にさせ
る(#1〜#6)。
【0060】上記全ての高速端末部LU1〜5及びモジ
ュールMU1〜4の動作が安定化するのに必要な時間が
経過すると、CPUは、各モジュールMU1〜4との間
の低速通信処理を開始するとともに、ゲートアレイGA
1のリセットを解除して各高速端末部LU1〜5との高
速通信処理を開始する(#7〜#8)。ここで、上記低
速通信処理及び高速通信処理は、前述のように割り込み
処理によって行われ、送信割り込み処理では、図22に
示すように、各高速端末部LU及びモジュールMUに対
する入力又は出力の要求信号を送信する送信処理を行
い、受信割り込み処理では、図23に示すように、各高
速端末部LU及びモジュールMUからの返信信号を受信
する受信処理を行う。
【0061】上記低速通信処理及び高速通信処理によっ
て、CPUが各センサ類SWや手動スイッチや調整ボリ
ューム等からの入力データを十分に蓄積して、システム
の立ち上がりを確認すると、CPUは上記各データに基
づいてアクチュエータ類AKの駆動内容及び表示手段H
Sの表示内容を判断するための演算処理を行う(#5,
#9)。尚、この演算にて求めた駆動データ及び表示デ
ータは、低速通信処理及び高速通信処理にて、各高速端
末部LU及びモジュールMUに送信される。
【0062】コンバインの作動を停止すべく、メインス
イッチMWがオフされると、CPUは、前記低速通信処
理を停止するとともに、ゲートアレイGA1をリセット
して前記高速通信処理を停止させる(#4,#10〜#
11)。そして、メインスイッチオフ後の5sec間、
エンジン停止用のソレノイドを駆動してエンジンへの燃
料供給を遮断するとともに、CPU内のRAM等のメモ
リに蓄積されている各端末制御部LU,MUにおける各
センサ類の検出データや手動スイッチ及び調整ボリュー
ム等のデータ(制御目標や制御状態の情報)を前記メモ
リMEMに一括して書き込む処理を行い、5sec経過
すると上記ソレノイドの駆動を停止する(#12〜#1
5)。尚、上記メモリMEMに書き込まれた制御目標や
制御状態の情報は、次回の制御開始時における参照デー
タとして使用される。
【0063】次に、図24に示すフローチャートに基づ
いて、各高速端末部LU1〜5における制御動作につい
て説明する。先ず、受信データ中のアドレスによって自
己に対するポーリング信号か否かを判断し、自己に対す
るポーリング信号であることが判ると、センサ類SWか
らの入力データの要求かアクチュエータ類AKに対する
出力要求かを判断し、入力要求の場合には、センサ類S
Wからの検出信号を入力し、それに基づいて返信用のセ
ンサデータを作成する一方、出力要求の場合には、受信
したデータをアクチュエータ類AKに対する駆動信号と
して出力し、返信用のACKデータを作成する。そし
て、上記作成したセンサデータ又はACKデータを中央
制御部CUへ送信する。
【0064】次に、図25に示すフローチャートに基づ
いて、各モジュールMU1〜4における制御動作につい
て説明する。先ず、受信データ中のアドレスによって自
己に対するポーリング信号か否かを判断し、自己に対す
るポーリング信号であることが判ると、手動スイッチや
調整ボリューム等からの入力データの要求か、表示ラン
プやメータやLCD表示器に対する出力要求かを判断
し、入力要求の場合には、手動スイッチや調整ボリュー
ム等からの検出信号を入力し、それに基づいて返信用の
データを作成する一方、出力要求の場合には、受信した
データに基づいて表示ランプやメータやLCD表示器に
対して駆動信号を出力し、返信用のACKデータを作成
する。そして、上記作成した返信データを、中央制御部
CUに対して送信する。
【0065】〔別実施形態〕次に、別実施形態について
説明する。上記実施形態では、複数の制御を集中して実
行する中央制御部CUを設けたものを示したが、これに
限るものではなく、各制御を分けて個別に実行する複数
の制御部を設けてもよい。なお、上記実施形態では、各
モジュールMU1〜3の通信処理部(コントローラ2
9)と中央制御部CUとの間を通信接続する通信線T2
を、RS485の規格を利用して構成したが、これ以外
の通信規格を利用してもよい。
【0066】上記実施形態では、設置位置が付け換え可
能な状態で並設される複数個の操作ユニット42〜45
を、基本スイッチモジュールMU1に備えるようにした
が、基本スイッチモジュールMU1以外の他のモジュー
ルについて、同様に構成するようにしてもよい。
【0067】上記実施形態では、複数個の操作ユニット
42〜45が、自己と他の操作ユニットとを識別する状
態で自己の情報を通信処理部(コントローラ29)に入
力する構成として、複数の信号線SLを各操作ユニット
42〜45専用の信号線に分けて、各操作ユニット42
〜45からの情報をコントローラ29に入力させるよう
に構成したが、これに限るものではない。
【0068】上記実施形態では、本発明を作業車として
のコンバインに適用して、複数の制御として、脱穀制
御、扱深さ制御、及びその他の刈取作業用の制御を実行
するとともに、前記脱穀制御及び扱深さ制御の実行に必
要な情報を入力するための操作部41を位置固定状態で
備え、その他の刈取作業用の制御の実行に必要な情報
が、上記付け換え可能な複数個の操作ユニット42〜4
5にて入力されるように構成したが、各制御情報の入力
形態はこれに限らない。例えば、脱穀制御及び扱深さ制
御を含む複数の制御すべてに対する情報入力用の操作ユ
ニットを付け換え可能にしたり、あるいは、脱穀制御及
び扱深さ制御以外の制御に対する情報入力用の操作部を
位置固定状態で備える等、種々の形態に変更できる。
又、本発明を、コンバイン以外の各種作業車に適用する
こともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの全体側面図
【図2】コンバインの前部側面図
【図3】コンバインの概略平面図
【図4】脱穀部の縦断側面図
【図5】コンバインの動力伝達図
【図6】操縦部の平面図
【図7】操縦部の背面図
【図8】基本スイッチモジュールの正面図
【図9】アンローダスイッチモジュールの正面図
【図10】水平制御スイッチモジュールの正面図
【図11】表示用モジュールの正面図
【図12】コンバインの制御構成の全体を示すブロック
【図13】コンバインの制御構成の主要部を示す回路ブ
ロック図
【図14】通信用ICの回路構成図
【図15】高速通信処理でのポーリングセレクティング
信号の波形図
【図16】低速通信処理でのポーリングセレクティング
信号の波形図
【図17】スイッチモジュールの制御構成を示すブロッ
ク図
【図18】表示用モジュールの制御構成を示すブロック
【図19】コンバインの前部側の概略平面図
【図20】刈取昇降及び操向操作の駆動構成を示す回路
【図21】中央制御部での制御作動を示すフローチャー
【図22】中央制御部での制御作動を示すフローチャー
【図23】中央制御部での制御作動を示すフローチャー
【図24】端末制御部での制御作動を示すフローチャー
【図25】端末制御部での制御作動を示すフローチャー
【図26】各操作ユニットの取り付け構造を示す概略断
面図
【図27】基本スイッチモジュールにおける信号の入力
構成を示す回路図
【図28】各操作ユニットからの信号の入力構成を示す
回路図
【符号の説明】
29 通信処理部 41 操作部 42〜45 操作ユニット CU 中央制御部 T2 通信線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種の制御の実行に必要な情報を各制
    御毎に分けて手動操作にて入力する複数個の操作ユニッ
    トが、並列順序を並び替え可能に並設される状態で備え
    られている作業車用の制御装置。
  2. 【請求項2】 前記複数種の制御を集中して実行する中
    央制御部と、前記複数個の操作ユニットからの入力情報
    を前記中央制御部に送信する1つ通信処理部とが、通信
    線を介して通信可能に接続されて設けられ、 前記複数個の操作ユニットの夫々が、自己と他の操作ユ
    ニットとを識別する状態で自己の入力情報を前記通信処
    理部に入力するように構成され、 前記通信処理部が、前記複数個の操作ユニットの夫々を
    識別しながら各操作ユニットから入力した情報を前記中
    央制御部に送信する通信処理を実行し、 前記中央制御部が、前記通信処理部から送信された前記
    各操作ユニットの入力情報に基づいて、前記複数種の制
    御の夫々を実行するように構成されている請求項1記載
    の作業車用の制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の作業車用の制御
    装置を備えたコンバインであって、 前記複数種の制御として、脱穀制御、扱深さ制御、及
    び、その他の刈取作業用の制御が実行されるように構成
    され、 前記脱穀制御及び前記扱深さ制御の実行に必要な情報を
    入力するための操作部が、位置固定状態で備えられ、 前記その他の刈取作業用の制御の実行に必要な情報が、
    前記複数個の操作ユニットにて入力されるように構成さ
    れているコンバイン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007259756A (ja) * 2006-03-28 2007-10-11 Iseki & Co Ltd コンバイン
JP2012100602A (ja) * 2010-11-11 2012-05-31 Kubota Corp コンバイン

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