JP2000137036A - 分注方法 - Google Patents

分注方法

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JP2000137036A
JP2000137036A JP35357699A JP35357699A JP2000137036A JP 2000137036 A JP2000137036 A JP 2000137036A JP 35357699 A JP35357699 A JP 35357699A JP 35357699 A JP35357699 A JP 35357699A JP 2000137036 A JP2000137036 A JP 2000137036A
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reagent
dispensing
analysis
passage
liquid
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JP35357699A
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Mutsuo Kashiba
睦朗 加柴
Masao Ushikubo
昌夫 牛久保
Yasuo Mori
康雄 森
Mikio Watanabe
幹夫 渡辺
Hiroyuki Machida
博之 町田
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分析用液体を正確に微量分注でき、したがっ
て分析装置に適用した場合には、分析用液体の無駄を有
効に防止できると共に、処理能力も向上でき、分注装置
も小型にできる分注方法を提供する。 【解決手段】 微量の分析用液体を所定の分析用の分注
対象に分注するための分注方法であって、吐出口を有す
る分注用通路に分析用液体を保持する工程と、前記分注
用通路内の前記吐出口近傍の体積を分析に必要な吐出量
に応じた分だけ変化させて、該分注用通路に保持された
分析用液体を前記吐出口から分注対象に向けて吐出させ
る工程と、前記の体積変化を繰り返して、同一または異
なる分注対象に所望量の分析用液体を供給する工程と、
を有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動分析装
置において、サンプルや試薬等の分析に用いる分析用液
体を反応容器のような分注対象に分注する分注方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】自動分析装置では、反応容器中でサンプ
ル及び/又は試薬を分注・攪拌して被検液を得た後、測
光手段で測光することにより被検液成分を分析する作業
を、連続的かつ自動的に行うようにしている。
【0003】ここで、サンプルや試薬等の分析用液体を
反応容器に分注するにあたっては、吐出口を有するプロ
ーブを吸引チューブで接続したマイクロシリンジが用い
られ、マイクロシリンジの吸引動作によって例えばプロ
ーブを介して分析用液体を吸引し、その吸引した分析用
液体をマイクロシリンジの排出動作によって反応容器に
分注するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年の自動
分析装置では、分析項目の増加に対処するため、また採
血等の際の被検者の負担を軽減することから、微量検体
による分析が望まれている。
【0005】しかしながら、従来の自動分析装置では、
マイクロシリンジを分注通路に直接的に連通させて分析
用液体を分注しているため、吐出する量より多い分量の
分析用液体を吸引する必要があるために、シリンジの動
作ストロークを長くして吸引チューブ内に十分な体積変
化をもたらして吸引を行なった後に、シリンジの動作ス
トロークを短くして小さな体積変化でもって微量な吐出
を行う構成になっている。このため、従来の分注方法で
は、吸引と吐出とで流路内の体積変化の差が大きくな
り、吐出精度を高めるのが困難であった。特に、微量の
液体を繰り返し吐出する場合には、その分、吸引時のス
トロークが長くなるため、分析用液体を正確に微量分注
するのが一層困難となる。また、吸引チューブと接続す
ることで、分注用プローブからシリンジまでの比較的長
い分注用通路に亘る体積に体積変化を与えるようにして
いるので、所望の分注量を得ること自体が困難であっ
た。したがって、従来の自動分析装置では、比較的多量
の分析用液体を要し、分析用液体の無駄が多いと言う問
題があった。また、比較的多量の分析用液体を分注する
ため、分注に時間がかかり処理能力を上げるのが困難で
あると共に、マイクロシリンジを用いることから分注装
置が大型になると言う問題があった。
【0006】本発明は、上記の問題点に着目してなされ
たもので、分析用液体を正確に微量分注でき、したがっ
て分析装置に適用した場合には、分析用液体の無駄を有
効に防止できると共に、処理能力も向上でき、分注装置
も小型にできる分注方法を提供することを目的とするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、微量の分析用液体を所定の分析用の分注
対象に分注するための分注方法であって、吐出口を有す
る分注用通路に分析用液体を保持する工程と、前記分注
用通路内の前記吐出口近傍の体積を分析に必要な吐出量
に応じた分だけ変化させて、該分注用通路に保持された
分析用液体を前記吐出口から分注対象に向けて吐出させ
る工程と、前記の体積変化を繰り返して、同一または異
なる分注対象に所望量の分析用液体を供給する工程と、
を有することを特徴とするものである。
【0008】本発明の好適実施の形態では、前記分析用
液体を吐出する工程では、圧電素子を用い、該圧電素子
に吐出量に応じたパルス電圧を印加して前記分注用通路
内の体積を選択的に変化させる。
【0009】
【実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明の実施
の形態について説明する。図1は本発明に係る分注方法
を適用する自動分析装置の平面図であり、図2は斜視図
であり、図3は多連容器としての反応容器の斜視図であ
る。反応容器1は、キュベットパック2に収納されてお
り、キュベットローダ3から直線状の搬送ライン4に送
り出されるようになっている。キュベットパック2は、
例えば1パック当たり160 テスト分の反応容器が収納さ
れている。
【0010】反応容器1は、図3に示すように1個で複
数のテスト項目の検査が可能に、4つのセルに区切られ
ており使い捨て用に形成されている。したがって、1検
体に対して1項目しか分析しない場合は、この反応容器
1で4検体分の分析が可能である。また、近年は検液の
微量化に伴い、反応容器が小型化していく傾向があり、
反応容器のロード、搬送、排出用の機構が複雑化してい
るが、本実施例に係る反応容器1のサイズの場合は極端
に小さくなることはなく、機構の複雑化を招くことはな
い。
【0011】また、使い捨て反応容器1であるので、反
応容器1によるキャリーオーバがなく、免疫項目のテス
トのように高い分析精度を要求されるものであっても、
信頼性を確保できる。そして、本実施例のように多連型
の反応容器であると、一体成形ができ、またセルの肉厚
を減らしたりサイズを小さくしたりして高価なTPX等
の材料を使用する場合も使用量を削減できるとともに、
1個の反応容器1で4検体分或いは4項目分の分析がで
きるので、コストの点で有利であり使い捨ての欠点をカ
バーできる。
【0012】また、キュベットパック2には、1パック
当たり160 テスト分の反応容器1、つまり40個の4連型
反応容器1が収納されている。このキュベットパック2
は、搬送ライン4に対して直角方向にセットされ、1列
20個の反応容器1が2列になってキュベットパック2内
に収納され、一列づつ順次に搬送ラインにロードされる
ようになっている。したがって、1パック当たりのテス
ト数が従来に比較し多くなるとともに、装置にセットし
た1個の反応容器1でできるテスト数も多くなる。ま
た、キュベットパック2は分析処理中でも随時にパック
単位で補充できるので、連続分析テスト数も従来に比較
し多くなる。
【0013】キュベットローダ3は、キュベットパック
2から反応容器1を搬送ライン4にロードするが、本実
施例のように4連型反応容器1の場合は装置の基本動作
周期をT秒とすると、4T秒間に1回搬送ライン4に反
応容器1をセットすればよいこととなる。したがって、
分析処理能力を向上させるために、装置に高速動作を行
わせる場合も1回の動作で4テスト分の反応容器を同時
にロードできるので効率がよい。さらに、ローディング
時のジャム発生についても、4テスト分に1回のローデ
ィングですむため、従来の1/4 の発生確立となり装置の
信頼性が向上する。
【0014】搬送ライン4は、キュベットロード位置か
らローディング方向端部に設けられている測光ユニット
部5に至るまで直線状に形成されており、反応容器1が
1列になってローディングされるようになっている。反
応容器1は、1テスト分づつの基本動作周期をT秒とす
るピッチ送りの間欠動作で、分注位置、攪拌位置を通過
させながら順次測光ユニット部5へと搬送される。そし
て、搬送ライン4の直線距離の長さは、第1試薬分注
後、第2試薬の分注位置まで反応時間が十分とれるよう
に形成されている。例えば、1ピッチ送りの基本動作周
期T秒と、第1試薬分注位置と第2試薬分注位置との間
のセル数を考慮して形成すればよい。キュベットロード
位置近傍には、希釈液分注器6が設けられており、4連
のセルのそれぞれに必要な希釈液の合計量を1回のシリ
ンジ吸引動作により吸引した後、各々のセルに順次希釈
液を分注できるように構成されている。なお、分注量は
予めデータ処理装置に入力されているテスト項目により
おのおの定められている。なお、高濃度試薬を用いず
に、一般試薬を用いる場合は希釈液の分注は不要であ
る。
【0015】希釈液が分注された反応容器1には、試薬
保冷庫7に常時保冷されている第1試薬が分注される。
ここで、試薬保冷庫7について説明すると、試薬保冷個
7には放射状に区画された試薬ホイール8が載置され、
ここに放射状に20本の試薬ラック9が配設されている。
個々の試薬ラック9には4本の分注器付試薬ボトル10が
セットされている。したがって、第1試薬、第2試薬を
それぞれ40本づつセットすると、全体で40項目分の試薬
がセットできるということになる。試薬保冷庫7は、ペ
ルチェ素子すなわち電子的な熱交換デバイスにより冷却
されており、常時12℃±4℃に温度制御されている。
【0016】分注器付試薬ボトル10は、図4(Aは斜視
図、Bは断面図)に示すようにパック化され、識別用の
バーコードが付された試薬ボトル交換部10aと、試薬分
注器部10bとを有している。試薬ボトル交換部10aに形
成されているフィルム面10cを下に向けて試薬分注器部
10bに差し込むことにより試薬ボトル交換部10a内の試
薬が試薬分注器部10bに導かれるようになっている。な
お、試薬ボトル交換部10aの上面には空気孔10dが形成
されている。分注は、試薬分注器部10b内に向けてある
ボール10e, 10fとピストン10gを、ソレノイド10hで
押すことにより行われる。具体的に説明すると、試薬吸
引弁側ボール10e、試薬吐出弁側ボール10fと、これら
をそれぞれ上方向に付勢しているバネ10i,10jにより
上下方向に延在する管路10kを形成している。ピストン
10gは、この管路10kに直交する方向から動作するよう
に設けてある。そして、ソレノイド10hが矢印方向に動
作してピストン10gを押すと、ピストン10gはストロー
クS分だけ移動し、吐出量に応じた体積変化を生じて吐
出弁側ボール10fを押し管路10kとの間に隙間が生じ、
ストロークS分の試薬を特定の反応容器1に対して吐出
する。
【0017】一方、ソレノイド10hが反矢印方向に戻る
と、管路10eと管路10kとの間に隙間が生じ、ストロー
クS分の試薬を吸引する。こうして複数個の反応容器1
に対して所定量の試薬の分注を繰り返し行うが、分析項
目等により分注量が異なる場合はストローク量を調整す
るか、分注回数による調整を行う。試薬分注器は圧電素
子を用いた分注器とし、外部からの電気信号により分注
量を制御できるようにしたものでもよい。例えば、1パ
ルスで1μl が分注される。こうしてこれら試薬ボトル
内の試薬を全て吐出、使用した場合は試薬ボトル交換部
のみを上方へ引き出し、新しい試薬ボトルと交換できる
ようになっている。しかし、比較的高価な試薬分注器
は、反復使用する。
【0018】搬送ライン4と後述するサンプラーとの間
には、攪拌・サンプルプローブユニットが設けられてい
る。この攪拌・サンプルプローブユニットは、第1試薬
攪拌棒11とサンプルプローブ移送具12とサンプル攪拌棒
13を有しており、これらは同一の回転軸を介して駆動す
るようになっている。第1試薬攪拌棒11と、サンプルプ
ローブ移送具12に保持されているサンプルプローブ14
と、サンプル攪拌棒15は同時に回転駆動して、それぞれ
反応容器1内の第1試薬を攪拌し、或いはサンプル分注
をし、サンプル攪拌動作を行う。なお、攪拌は攪拌棒を
回転することにより行う。また、攪拌・サンプルプロー
ブユニットの各動作部の先端操作部が移動する装置基台
上の軌跡は円弧を描き、ここに第1試薬攪拌棒洗浄部1
6、サンプルプローブ洗浄部17、サンプル攪拌棒洗浄部1
8が設けられている。そして、各動作部の動作サイクル
の始めまたは終わりに、同時に洗浄されるようになって
いる。
【0019】搬送ライン4を挟んで試薬ホイール8と対
向する位置に、サンプラー19が設けられている。サンプ
ラー19には、10本のサンプルチューブ20をセットできる
円形状サンプルターレット21が円周に沿って6個配設さ
れている。各サンプルターレット21の中心は、同一円周
上に位置するように構成されており、簡素な回転駆動系
により60検体分のサンプルチューブ20の移送が可能であ
る。また、各サンプルターレット21のサイズは直径がほ
ぼ10cm程度であり、ユーザの取扱が容易であるととも
に、直線状のラックに比較しサンプルチューブ20が転倒
してしまうといった事態を防止できる。さらに、検体の
追加や緊急処理検体のセットもサンプルターレット21単
位で随時可能であるため、これらの作業を容易に行え
る。
【0020】次に、搬送ライン4を移動する反応容器1
に対する試薬の分注、サンプルの分注等を行う場合につ
いて説明する。テスト項目に必要な第1試薬は、試薬保
冷庫7に載置されている試薬ホイール8の何れかに配設
された試薬ラック9に保持されている。そこで、試薬ホ
イール8を回転させて、必要な第1試薬を保持している
試薬ラック9を選択し、試薬保冷庫7の側部に形成され
ている第1試薬移送ライン出口39に移送する。こうして
第1試薬移送ライン40を直線移動した後、試薬ラック9
に保持されている4本の分注器付試薬ボトル10のうち、
テスト項目に必要な試薬分注器部が反応容器1の真上に
くる位置で停止し、試薬が分注される。第2試薬の分注
についても同様に、第2試薬移送ライン出口41に分注器
付試薬ボトル10を移送し、第2試薬移送ライン42を直線
移動させて行う。
【0021】なお、分注器付試薬ボトル10に試薬バーコ
ードを付し、第1試薬移送ライン出口39、又は、第2試
薬移送ライン出口41にバーコードスキャナー設けること
により、40本の試薬とそのセット位置を自動的に読み取
ることができる。この点、従来のランダムアクセス機で
は、検査技師が試薬セットの位置とテスト項目の対応を
分析開始前に確認する必要があったので、煩雑な作業を
強いられていたことに比較し、処理作業が容易に行われ
るようになった。また、従来は例えば80本の試薬ボトル
をターンテーブルの円周に沿って配設していたが、本実
施例は小さな試薬ホイール8に分注器付試薬ボトル10を
効率よく配設できるので、試薬保冷庫7も小型のもので
よく装置全体の小型化を図れる。また、試薬ラック9に
は4本の試薬をセットできるようにしているので、セッ
ト項目検査や関連項目の試薬を並べてセットすることが
でき、次のセルの分析項目に必要な試薬が同一試薬ラッ
ク内に有る場合、データ処理部からの指示により試薬ラ
ックをターンテーブルに再度戻す必要はなく、試薬ラッ
クのピッチ送りのみにより試薬選択を行うことができ
る。また、専用の試薬分注器を使用するため、試薬キャ
リーオーバを防止するための洗浄も不要となり、分析処
理作業の高速化を図れる。
【0022】次に、サンプラー19に配設されているサン
プルターレット21の中のサンプルチューブ20から、サン
プルを分注する作業について説明する。サンプルを分注
するには、液面検知機構付のサンプルプローブ14を用い
て必要量だけ分取する。この場合、従来のようにシリン
ジと弁による分注器を用いるのではなく、圧電素子を設
け電気信号を与えることにより、微小な体積変化が分注
用通路内に発生して、パルス信号で一定分注量が複数回
にわたり分注されるようになっている。このように電子
制御によりサンプルプローブのサイズが小さくなるとと
もに、分注量の精度の向上を図れる。なお、サンプラー
19はターレット方式に限定されるものではなく、スネー
クチェーン方式でもよいことはいうまでもない。
【0023】こうしてサンプルが反応容器1に分注され
た後、反応容器1は1ピッチ送られ前記のサンプル攪拌
棒13により攪拌される。その後、反応容器1は第2試薬
が分注されるまで約4.2 分間搬送ライン4をピッチ送り
される。なお、反応容器1は後述するように第2試薬が
分注される直前の第2の測光位置で吸光度が測定され、
濃度計算用のデータとして用いられる。
【0024】次に反応容器1に、第2試薬が第1試薬と
同様にして分注される。なお、第1試薬と第2試薬とは
40本の試薬ラック9上のいずれの位置にでもセット可能
であるため、第1試薬のセットされた試薬ラック9と第
2試薬のセットされた試薬ラックが、交互に分注位置ま
で移動しては試薬保冷庫7内に戻るという動作を繰り返
す。第2試薬分注後に、反応容器1は1ピッチ送られ後
述する測光ユニット5の近傍に設けられている第2試薬
攪拌ユニット43で攪拌される。つまり、第2試薬攪拌棒
44を反応容器1内で回転させることにより攪拌し、その
後に第2試薬攪拌棒44は第2攪拌棒洗浄部45で洗浄され
る。その後、反応容器1は測光ユニット5に送られる。
【0025】測光ユニット5は、測光ターンテーブル23
と2つの測光光学系24、25を有している。測光ターンテ
ーブル23は、12個の4連反応容器1を格納できるように
なっており、搬送ライン4を介して分注、攪拌された反
応容器1が4ピッチ送りに1回連続的に送りこまれ、測
光ターンテーブル23の空いている個所に次々にロードさ
れる。測光ターンテーブル23は、従来の反応ターンテー
ブルと異なり半径が小さいため容易に恒温化できる。さ
らに、測光ターンテーブル23が小さいので、低速で回転
させながら十分な測光時間をとって、精度の高い測光デ
ータを得ることができる。測光(吸光度測定)するに
は、測光ターンテーブル23から反応容器1が2つの測光
光学系24、25による測光位置22a 、22b に移動する際
と、測光ターンテーブル23に戻る際に行われる。こうし
て反応過程のデータが所要の時間間隔で測定されなが
ら、反応容器1は測光ユニット5内を回転し、第2試薬
分注後の反応過程のテータが測定された後に反応管廃棄
ユニット26に廃棄される。なお、測光光学系を3個所以
上に増やすことにより分析処理能力を向上させることが
できることはいうまでもない。
【0026】図5は、測光ターンテーブル23に格納され
た反応容器1が、回転されながら測光されていく状態を
示したものである。ある反応容器1aが搬送されて図Aに
示すように測光ターンテーブル23に格納され、5秒間に
5ステップ分移動し図Bに示すように測光位置にくると
測光位置22a に移動し瞬間的に測光される。測光後は再
び測光ターンテーブル23に戻り移動する。こうして5秒
間に5ステップ分移動すると、図Cに示すような位置に
移動する。このような動作を図D〜図Gに至るまで繰り
返し、図Hの位置にまで移動したところで、反応容器1a
は測光位置22bに移動して測光され、測光後に測光ター
ンテーブル23に戻る。
【0027】次に、測光光学系について説明する。図6
に示すP1、P2、P3、P4は測光位置を示している。それぞ
れの測光位置に石英ファイバー27が光源光学系として設
けられておりこのいずれかに、ランプ28からの光エネル
ギーが集光レンズ29で集光された後、光源切り換え部30
に付設されている絞り31を通過し、光エネルギーが導か
れるようになっている。ランプ光の光エネルギーを4つ
の石英ファイバー27に順序よく導くには、図6Aに示す
ように集光レンズ38を微小移動させてフィラメント像を
石英ファンバー27端面上に走査させる方法、また、フィ
ラメント像を4つの石英ファイバー27端面の全体を覆う
ように結像させ、石英ファイバー端面27一つ分の絞り像
を走査する方法、また、石英ファイバー27端面そのもの
を物理的に移動させる方法等を適宜選択して行えばよ
い。
【0028】さらに、各測光位置から前記石英ファイバ
ー27に対応する石英ファイバー32が、それぞれ分光光度
計33に導かれている。分光光度計33のファイバー導入口
のファイバー端面は、図6Bに示すように分光光度計33
の入射スリット34と相似形を呈しており、ここから入射
した光は集光レンズ35、入射スリット34を通過し、フラ
ットフィールドタイプグレーティング36を介してフォト
ダイオードアレイ37で受光されるようになっている。こ
のように、4本の石英ファイバー32の繊維はランダムに
組み合わされて、入射スリット34と相似の矩形になって
いるので、測光位置P1、P2、P3、P4のいずれの位置から
の光も矩形状の発光端面となる。そして、分光された光
はフォトダイオードアレイ37により受光され、光電変換
される。
【0029】測光位置P1では、試薬攪拌後の試薬ブラン
ク測定のために測光され、測光位置P2では、第2試薬が
分注される直前の自己ブランクが測光される。測光位置
P3、P4では、それぞれ被検液の測光が行われる。そし
て、これら測光は全て前記のごとく吸光度測定による。
反応管廃棄ユニット26は、測光ユニット22に連接して設
けられており、測光ターンテーブル23から掻き出された
反応容器1を、バイオハザードを考慮しながらプラスチ
ックの袋等に収納して袋ごと廃棄処分されるようになっ
ている。上述した実施例によれば、反応容器は使い捨て
の1キュベット複数セル であるため、測光の高速化を
図れ、測光ターンテーブルが小型になり恒温化し易いと
共に回転・位置制御が容易となり、キュベットジャムの
発生確立が低くなり、再検・緊急検査が容易となり、ラ
ンニングコストが安くなり、試薬分注器によるコンタミ
ネーションがなくなり、試薬洗浄が不要となった。な
お、多連容器としては、特開昭62−119460号公
報に開示されているように、試薬及び/又はサンプルを
部分的に収容していてもよい。また、反応容器として
は、微量の液体を異なる分注位置に分注して反応が可能
であれば、個別に分離されたものでもよいし、平板状や
その他の形状を有していてもよい。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、吐出口を有する分注用
通路に分析用液体を保持し、分注用通路内の体積を変化
させて保持された分析用液体を吐出口から吐出させて反
応容器に分注するので、分析用液体を正確に微量分注で
き、したがって分析装置に適用した場合には、分析用液
体の無駄を有効に防止できると共に、処理能力も向上で
き、分注装置も小型にできる。また、圧電素子を用い、
該圧電素子にパルス電圧を印加して分注用通路内の体積
を変化させることにより、分注量を容易かつ高精度に制
御できると共に、分注装置を容易に小型化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る分注方法を適用する自動分析装
置の概要を示す平面図である。
【図2】 図1の斜視図である。
【図3】 図1に示す反応容器の斜視図である。
【図4】 同じく、分注器付試薬ボトルの斜視図および
断面図である。
【図5】 同じく、測光ユニットの動作を示す平面図で
ある。
【図6】 同じく、測光光学系を示す概要図である。
【符号の説明】
1 反応容器 2 キュベットパック 3 キュベットローダ 4 搬送ライン 5 測光ユニット 6 希釈液分注器 7 試薬保冷庫 8 試薬ホイール 9 試薬ラック 10 分注器付試薬ボトル 16 第1試薬攪拌棒洗浄部 17 サンプルプローブ洗浄部 18 サンプル攪拌棒洗浄部 19 サンプラー 20 サンプルチューブ 21 サンプルターレット 22a 測光位置 22b 測光位置 23 測光ターンテーブル 24 測光光学系 25 測光光学系 26 反応容器廃棄ユニット 39 第1試薬移送ライン出口 40 第1試薬移送ライン 41 第2試薬移送ライン出口 42 第2試薬移送ライン 43 第2試薬攪拌ユニット 45 第2攪拌棒洗浄部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 康雄 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 渡辺 幹夫 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 町田 博之 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微量の分析用液体を所定の分析用の分注
    対象に分注するための分注方法であって、 吐出口を有する分注用通路に分析用液体を保持する工程
    と、 前記分注用通路内の前記吐出口近傍の体積を分析に必要
    な吐出量に応じた分だけ変化させて、該分注用通路に保
    持された分析用液体を前記吐出口から分注対象に向けて
    吐出させる工程と、 前記の体積変化を繰り返して、同一または異なる分注対
    象に所望量の分析用液体を供給する工程と、 を有することを特徴とする分注方法。
  2. 【請求項2】 前記分析用液体を吐出させる工程では、
    圧電素子を用い、該圧電素子に吐出量に応じたパルス電
    圧を印加して前記分注用通路内の体積を選択的に変化さ
    せることを特徴とする請求項1に記載の分注方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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