JP2000134988A - 電動機制御用電力変換装置 - Google Patents

電動機制御用電力変換装置

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康明 八須
Koji Nakanishi
孝司 中西
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Abstract

(57)【要約】 【課題】速度設定値に基づいて電動機を可変速制御する
電動機制御用電力変換装置において、複数個の速度指令
値から１個を選定し、これを前記速度設定値する際の作
業を簡単にする。 【解決手段】速度設定値生成回路５に備える複数個の速
度指令値のうち、他とは互いに異なる複数個の選定パラ
メータにより、前記速度指令値のうちのいずれか１個を
選定し、前記選定パラメータを選択信号によりいずれか
１個を選択し、この選択により選定された速度指令値を
速度設定値とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、速度設定値に基
づいて電動機を可変速制御する電動機制御用電力変換装
置に関する。
【０００２】
【従来の技術】図２は、この種の電動機制御用電力変換
装置として代表的な電圧形インバータを用いたブロック
構成図である。
【０００３】図２において、１は商用電源などの交流電
源、２はダイオード整流回路，平滑コンデンサ，自己消
弧形素子とダイオードとの逆並列回路をブリッジ接続し
て形成されるインバータ回路などから構成される電圧形
インバータ主回路、３は電動機、４，５は速度設定値を
生成する速度設定値生成回路、６は速度設定値生成回路
４または速度設定値生成回路５からの速度設定値に基づ
いた電圧，周波数の交流を電圧形インバータ主回路２か
ら出力させ、この交流により電動機３を可変速制御する
周知の技術で構成されたインバータ制御回路である。図
３は、図２に示した電圧形インバータの従来例に備える
速度設定値生成回路４の回路構成図を示す。
【０００４】この速度設定値生成回路４には速度指令値
として、タッチパネル４１から指令される値と、外部の
アナログ電圧指令器７１からのアナログ電圧指令による
値と、外部のアナログ電流指令器７２からのアナログ電
流指令値（例えば、４〜２０ｍＡ）を電流／電圧変換部
４２により電圧に変換した値と、アナログ電圧指令器７
１による値と電流／電圧変換部４２の出力による値とを
加算演算器４３で加算演算して得られる値と、外部の接
点７３が閉路することにより指令される速度増加信号と
外部の接点７４が閉路することにより指令される速度減
少信号とに基づく積分演算をＵＰ／ＤＯＷＮ制御部４４
で行うことにより得られる値と、速度パターン発生部４
５にタッチパネル４１などにより予め設定された速度パ
ターンによる値とを備えている。
【０００５】また速度設定値生成回路４に備える選定パ
ラメータ４６は、タッチパネル４１などにより予め設定
された値に基づき、タッチパネル４１からの経路，アナ
ログ電圧指令器７１からの経路，加算演算器４３からの
経路のうち、いずれか１つ経路が選定される。この選定
パラメータ４６により選定された経路の速度指令値と電
流／電圧変換部４２の出力による速度指令値とは、外部
の接点７５による切替信号に基づいて接点４７ａまたは
接点４７ｂのいずれかが閉路することにより後段に送出
される。
【０００６】また速度設定値生成回路４に備える切替パ
ラメータ４８は、タッチパネル４１などにより予め設定
された値に基づき、接点４７ａまたは接点４７ｂのいず
れかを介して送出される速度指令値と、ＵＰ／ＤＯＷＮ
制御部４４から得られた速度指令値とを切替えて出力す
る。
【０００７】さらに速度設定値生成回路４に備える切替
パラメータ４９は、タッチパネル４１などにより予め設
定された値に基づき、切替パラメータ４８を介して送出
される速度指令値と、速度パターン発生部４５からの速
度指令値とを切替えてインバータ制御回路６へ速度速度
値として出力する。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】従来の電圧形インバー
タに備える速度設定値生成回路４は、上述の如く、イン
バータ制御回路６に近いより後段の切替えが優先されて
いる。すなわち、タッチパネル４１から速度指令値，ア
ナログ電圧指令器７１からの速度指令値，加算演算器４
３からの速度指令値のいずれかを速度設定値としてイン
バータ制御回路６へ出力するためには、この経路に介在
する接点４７ａと切替パラメータ４８と切替パラメータ
４９とによる直列回路を閉路する必要がある。
【０００９】従って、この電圧形インバータを操作する
顧客がインバータ制御回路６に出力する速度設定値の発
生経路を変更する際には、タッチパネル４１などにより
予め設定される選定パラメータ４６，切替パラメータ４
８，切替パラメータ４９それぞれの値の変更作業を必要
とし、この変更作業には顧客の切替えミスを誘発する恐
れがあった。この発明の目的は、上記問題点を解決した
電動機制御用電力変換装置を提供することにある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】この第１の発明は速度設
定値に基づいて電動機を可変速制御する電動機制御用電
力変換装置において、速度指令値が設定もしくは入力さ
れるｎ（ｎ≧２）個の速度指令手段と、前記ｎ個の速度
指令手段のうちのいずれか１個をそれぞれ選定するｋ
（ｋ≦ｎ）個の選定手段と、外部からの選択信号に基づ
き、前記ｋ個の選定手段のうちのいずれか１個を選択
し、該選定手段が選定した速度指令手段の速度指令値を
前記速度設定値として出力する選択手段とを備えたこと
を特徴とする。
【００１１】また第２の発明は前記第１の発明の電動機
制御用電力変換装置において、前記速度指令手段には、
少なくとも、前記電力変換装置に備えた速度指令入力手
段から入力された値、外部から電圧の大きさで与えられ
る値、外部から電流の大きさで与えられる値、前記外部
から電圧の大きさで与えられる値と、前記外部から電流
大きさで与えられる値とを加算演算して得られる値、外
部から与えられる速度増加信号と速度減少信号とに基づ
く積分演算をして得られる値、前記電力変換装置に予め
設定された速度パターンによる値、のいずれかが設定さ
れることを特徴とする。
【００１２】この発明によれば、それぞれの選定手段に
は複数個の速度指令値のうち、他の選定パラメータとは
互いに異なる１個の速度指令値を選定する値が予め設定
され、外部からの選択信号に基づき前記選定手段のうち
のいずれか１個を選択することにより、前記速度設定値
として出力する速度指令値は複数個の速度指令値に対し
て並列に選定できる。
【００１３】
【発明の実施の形態】図１は、図２に示した電圧形イン
バータにおけるこの発明の実施例に備える速度設定値生
成回路５の回路構成図を示し、図３に示した従来例回路
と同一機能を有するものには同一符号を付している。
【００１４】すなわち図１において、この速度設定値生
成回路５ではインバータ制御回路６へ速度設定値として
出力する速度指令値は、前記ｎ＝６として、速度指令入
力手段としてのタッチパネル４１から指令される値と、
ポテンショメータなどの外部のアナログ電圧指令器７１
による値と、遠隔地から指令するのに好適な外部のアナ
ログ電流指令器７２の指令値に電流／電圧変換部４２を
介した値と、加算演算器４３の出力による値と、外部か
ら与えられる速度増加信号が発生したときには、その都
度、位時間当たりの増速値を現在の速度指令値に加算
し、また、外部から与えられる速度減少信号が発生した
ときには、その都度、単位時間当たりの減速値を現在の
速度指令値から減算するＵＰ／ＤＯＷＮ制御部４４の出
力による値と、この電圧インバータの動作の１サイクル
分の速度パターンを設定した速度パターン発生部４５の
出力による値とが与えられる。
【００１５】また速度設定値生成回路５に備える選定手
段としての選定パラメータ５１，５２は、前記ｋ＝２と
して、選定パラメータ５１はタッチパネル４１などによ
り予め設定された値に基づき前記ｎ＝６個のうち１個の
速度指令値を選定し、選定パラメータ５２はタッチパネ
ル４１などにより予め設定された値に基づき前記ｎ＝６
個のうち、選定パラメータ５１とは異なる１個の速度指
令値を選定する。
【００１６】さらに選定パラメータ５１および選定パラ
メータ５２により選定された経路の速度指令値それぞれ
は、選択手段としての外部の接点７６による選択信号に
基づいて接点５３ａまたは接点５３ｂのいずれかが閉路
することにより、この電圧形インバータの速度設定値と
してインバータ制御回路６へ送出される。
【００１７】なお図１に示した速度設定値生成回路５に
おいては、選定パラメータは２個（ｋ＝２）の例を図示
しているが、複数個の選択信号により最大６個の選定パ
ラメータのいずれか１個を選択することができ、また図
１においては、指令方法が互いに異なる６個の速度指令
値の例を図示しているが、例えば、指令値が互いに異な
る複数個のアナログ電圧指令器を備えてもよい。
【００１８】さらに図１に示した速度設定値生成回路５
においては、それぞれの速度指令値はアナログ信号の例
を示しているが、デジタル信号による複数個の速度指令
値、または、アナログ信号とデジタル信号とが混在した
速度指令値でもよい。
【００１９】
【発明の効果】この発明によれば、電動機を可変速制御
する際の速度設定値は複数個の速度指令値からそれぞれ
並列に選定でき、電動機制御用電力変換装置を操作する
顧客における前記速度指令値の選定作業は簡単になる。
【００２０】特に、各種産業機械の駆動源として使用さ
れる電動機に対する汎用の電動機制御用電力変換装置
（例えば、汎用インバータなど）として好適である。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の実施例を示す回路構成図
【図２】電動機制御用電力変換装置として代表的な電圧
形インバータのブロック構成図
【図３】従来例を示す回路構成図
【符号の説明】
１…交流電源、２…電圧形インバータ主回路、３…電動
機、４，５…速度設定値生成回路、６…インバータ制御
回路、４１…タッチパネル、４２…電流／電圧変換部、
４３…加算演算器、４４…ＵＰ／ＤＯＷＮ制御部、４５
…速度パターン発生部、４６…選定パラメータ、４７
ａ，４７ｂ…接点、４８，４９…切替パラメータ、５
１，５２…選定パラメータ、５３ａ，５３ｂ…接点、７
１…アナログ電圧指令器、７２…アナログ電流指令器、
７３〜７６…接点。
フロントページの続き (72)発明者 野村 哲也 神奈川県川崎市川崎区田辺新田１番１号 富士電機株式会社内 Ｆターム(参考） 5H576 BB10 CC05 HA02 HA07 HB02 KK01 KK04 KK10

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】速度設定値に基づいて電動機を可変速制御
    する電動機制御用電力変換装置において、 速度指令値が設定もしくは入力されるｎ（ｎ≧２）個の
    速度指令手段と、 前記ｎ個の速度指令手段のうちのいずれか１個をそれぞ
    れ選定するｋ（ｋ≦ｎ）個の選定手段と、 外部からの選択信号に基づき、前記ｋ個の選定手段のう
    ちのいずれか１個を選択し、該選定手段が選定した速度
    指令手段の速度指令値を前記速度設定値として出力する
    選択手段とを備えたことを特徴とする電動機制御用電力
    変換装置。
  2. 【請求項２】請求項１に記載の電動機制御用電力変換装
    置において、 前記速度指令手段には、少なくとも、 前記電力変換装置に備えた速度指令入力手段から入力さ
    れた値、 外部から電圧の大きさで与えられる値、 外部から電流の大きさで与えられる値、 前記外部から電圧の大きさで与えられる値と、前記外部
    から電流大きさで与えられる値とを加算演算して得られ
    る値、 外部から与えられる速度増加信号と速度減少信号とに基
    づく積分演算をして得られる値、 前記電力変換装置に予め設定された速度パターンによる
    値、のいずれかが設定されることを特徴とする電動機制
    御用電力変換装置。
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