JP2000134836A - 永久磁石形モータの回転子およびその製造方法 - Google Patents
永久磁石形モータの回転子およびその製造方法Info
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- JP2000134836A JP2000134836A JP10303516A JP30351698A JP2000134836A JP 2000134836 A JP2000134836 A JP 2000134836A JP 10303516 A JP10303516 A JP 10303516A JP 30351698 A JP30351698 A JP 30351698A JP 2000134836 A JP2000134836 A JP 2000134836A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】回転子鉄心に組み込まれた永久磁石が抜け落ち
るのを防止するとともに回転子鉄心に亀裂が生じたり、
回転子鉄心が分離してしまうのを防止する。 【解決手段】 回転子鉄心に設けられた複数個の貫通孔
に磁極形成用の永久磁石を組み込んで構成される回転子
からなり、前記貫通孔に組み込まれる永久磁石をそれぞ
れ長さの異なる複数枚の永久磁石片で構成する。
るのを防止するとともに回転子鉄心に亀裂が生じたり、
回転子鉄心が分離してしまうのを防止する。 【解決手段】 回転子鉄心に設けられた複数個の貫通孔
に磁極形成用の永久磁石を組み込んで構成される回転子
からなり、前記貫通孔に組み込まれる永久磁石をそれぞ
れ長さの異なる複数枚の永久磁石片で構成する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転子鉄心に永久
磁石を組み込んで構成される永久磁石形モータの回転子
およびその製造方法に関する。
磁石を組み込んで構成される永久磁石形モータの回転子
およびその製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、永久磁石形モータ特に埋め込み永
久磁石形モータの一例として、特開昭６３−１４０６４
４号、特開昭６３−１４０６４５号等があるが、これら
においては、回転子鉄心の貫通孔に挿入される永久磁石
の軸方向への抜けを防止する構造等については開示され
ていない。さらに、特開平９−３０８１４８号では、永
久磁石を回転子鉄心内に挿入後両端面をリベットにより
固定される端板で抑える方法が開示されている。
久磁石形モータの一例として、特開昭６３−１４０６４
４号、特開昭６３−１４０６４５号等があるが、これら
においては、回転子鉄心の貫通孔に挿入される永久磁石
の軸方向への抜けを防止する構造等については開示され
ていない。さらに、特開平９−３０８１４８号では、永
久磁石を回転子鉄心内に挿入後両端面をリベットにより
固定される端板で抑える方法が開示されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】これら従来のうち永久
磁石の抜止めが全く考慮されていない構成では、モータ
の組立時や実運転時に永久磁石の軸方向への移動が発生
し、モータ特性の低下あるいは永久磁石の抜け落ちまで
発生した場合にはモータ機能停止という事態も考えられ
る、また回転子端面を端板で抑えるものにおいては、そ
の端板取付作業が面倒であるとという問題点があった。
磁石の抜止めが全く考慮されていない構成では、モータ
の組立時や実運転時に永久磁石の軸方向への移動が発生
し、モータ特性の低下あるいは永久磁石の抜け落ちまで
発生した場合にはモータ機能停止という事態も考えられ
る、また回転子端面を端板で抑えるものにおいては、そ
の端板取付作業が面倒であるとという問題点があった。
【０００４】ここで、この種の永久磁石形モータの一例
を図８に示す。この図８で示すように、永久磁石形モー
タ１は、固定子２と、この固定子２の内部に回転可能に
設けられた回転子３から構成されている。前記固定子２
は、電磁鋼板等の積層鋼板からなる環状の固定子鉄心４
と、この固定子鉄心４のスロット４ａ内に巻装された固
定子巻線５とから構成されている。
を図８に示す。この図８で示すように、永久磁石形モー
タ１は、固定子２と、この固定子２の内部に回転可能に
設けられた回転子３から構成されている。前記固定子２
は、電磁鋼板等の積層鋼板からなる環状の固定子鉄心４
と、この固定子鉄心４のスロット４ａ内に巻装された固
定子巻線５とから構成されている。
【０００５】一方、回転子３は、積層鋼板からなる回転
子鉄心６と、この回転子鉄心６に形成された例えば４個
の貫通孔７内に収納された４個の永久磁石８とから構成
されている。前記永久磁石８は、図８に示すように、そ
の厚み方向にＮ極、Ｓ極が分布している。また、前記回
転子鉄心６の中心部には回転軸９が挿入固定されてい
る。
子鉄心６と、この回転子鉄心６に形成された例えば４個
の貫通孔７内に収納された４個の永久磁石８とから構成
されている。前記永久磁石８は、図８に示すように、そ
の厚み方向にＮ極、Ｓ極が分布している。また、前記回
転子鉄心６の中心部には回転軸９が挿入固定されてい
る。
【０００６】しかしながら、この構成においては、永久
磁石モータの容量が小さいという問題がある。すなわ
ち、貫通孔７へ挿入する永久磁石８の容積が小さくかつ
一枚磁石の場合は比較的製作容易であるが、大きな平面
磁石の場合にはその製作が困難となる。
磁石モータの容量が小さいという問題がある。すなわ
ち、貫通孔７へ挿入する永久磁石８の容積が小さくかつ
一枚磁石の場合は比較的製作容易であるが、大きな平面
磁石の場合にはその製作が困難となる。
【０００７】その場合には、図９に示すように２枚以上
の複数枚からなる小磁石１０を用い、貫通孔７に挿入す
る構造をとらざるを得ない。この構成では図９で分かる
ように磁石の同一極が対向する形となるため、磁石間に
反発力がかかることになる。この反発力の作用により、
図１０に示すように積層鋼板で構成される回転子鉄心６
の一部に亀裂１１が発生し、ひどい時には積層鋼板が途
中から分離するという不具合が発生するという問題点が
ある。
の複数枚からなる小磁石１０を用い、貫通孔７に挿入す
る構造をとらざるを得ない。この構成では図９で分かる
ように磁石の同一極が対向する形となるため、磁石間に
反発力がかかることになる。この反発力の作用により、
図１０に示すように積層鋼板で構成される回転子鉄心６
の一部に亀裂１１が発生し、ひどい時には積層鋼板が途
中から分離するという不具合が発生するという問題点が
ある。
【０００８】そこで、本発明の目的は、永久磁石の製作
が容易にでき、かつ永久磁石の抜止めを確実に防止でき
るとともに回転子鉄心が亀裂を生じたり分離することが
ない永久磁石形モータの回転子およびその製造方法を提
供するにある。
が容易にでき、かつ永久磁石の抜止めを確実に防止でき
るとともに回転子鉄心が亀裂を生じたり分離することが
ない永久磁石形モータの回転子およびその製造方法を提
供するにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】回転子鉄心に設けられた
複数個の貫通孔に磁極形成用の永久磁石を組み込んで構
成される回転子からなり、前記貫通孔に組み込まれる永
久磁石をそれぞれ長さの異なる複数枚の永久磁石片で構
成したことを特徴とする。（請求項１） 上記構成の永久磁石形モータの回転子によれば、永久磁
石の製作が容易でかつその挿入作業も簡単であるという
効果を奏する。
複数個の貫通孔に磁極形成用の永久磁石を組み込んで構
成される回転子からなり、前記貫通孔に組み込まれる永
久磁石をそれぞれ長さの異なる複数枚の永久磁石片で構
成したことを特徴とする。（請求項１） 上記構成の永久磁石形モータの回転子によれば、永久磁
石の製作が容易でかつその挿入作業も簡単であるという
効果を奏する。
【００１０】また、上記構成の永久磁石形モータの回転
子において、複数個の貫通孔のうち少なくとも１個の貫
通孔に挿入される永久磁石片の挿入順序を他の貫通孔に
挿入される永久磁石片の挿入順序と異ならせたことを特
徴とする。（請求項２） このものによれば、永久磁石の抜止めを確実に行うこと
ができるとともに回転子鉄心が亀裂を生じたり分離する
ことがないものである。
子において、複数個の貫通孔のうち少なくとも１個の貫
通孔に挿入される永久磁石片の挿入順序を他の貫通孔に
挿入される永久磁石片の挿入順序と異ならせたことを特
徴とする。（請求項２） このものによれば、永久磁石の抜止めを確実に行うこと
ができるとともに回転子鉄心が亀裂を生じたり分離する
ことがないものである。
【００１１】また、上記構成の永久磁石形モータの回転
子において、永久磁石片の形状を回転子鉄心長さ相当の
楔形状としたことを特徴とする。（請求項３） このものによれば、永久磁石の抜止めを防止できるとと
もに回転子鉄心の圧入位置決めが行えるものである。
子において、永久磁石片の形状を回転子鉄心長さ相当の
楔形状としたことを特徴とする。（請求項３） このものによれば、永久磁石の抜止めを防止できるとと
もに回転子鉄心の圧入位置決めが行えるものである。
【００１２】また、上記構成の永久磁石形モータの回転
子において、永久磁石片の形状を回転子鉄心長さ相当の
楔形状としそれぞれを回転子鉄心の両側から貫通孔に挿
入したことを特徴とする。（請求項４） このものによれば、永久磁石の挿入作業が容易になるも
のである。
子において、永久磁石片の形状を回転子鉄心長さ相当の
楔形状としそれぞれを回転子鉄心の両側から貫通孔に挿
入したことを特徴とする。（請求項４） このものによれば、永久磁石の挿入作業が容易になるも
のである。
【００１３】また、上記構成の永久磁石形モータの回転
子において、樹脂を永久磁石片と回転子鉄心間に滴下す
ることにより永久磁石を回転子鉄心に固着することを特
徴とする。（請求項５） このものによれば、永久磁石を回転子鉄心により確実に
固着でき、永久磁石の確実な抜止めが図れるものであ
る。
子において、樹脂を永久磁石片と回転子鉄心間に滴下す
ることにより永久磁石を回転子鉄心に固着することを特
徴とする。（請求項５） このものによれば、永久磁石を回転子鉄心により確実に
固着でき、永久磁石の確実な抜止めが図れるものであ
る。
【００１４】また、上記構成の永久磁石形モータの回転
子において、回転子鉄心を樹脂内に浸漬することにより
永久磁石を回転子鉄心に固着することを特徴とする。
（請求項６） このものによれば、永久磁石の固着作業がより簡単なも
のとなる。
子において、回転子鉄心を樹脂内に浸漬することにより
永久磁石を回転子鉄心に固着することを特徴とする。
（請求項６） このものによれば、永久磁石の固着作業がより簡単なも
のとなる。
【００１５】また、回転子鉄心に設けられた複数個の貫
通孔に磁極形成用の永久磁石片を組み込んで構成される
回転子からなり、前記回転子鉄心に前記貫通孔とは別の
複数個の樹脂用貫通孔を設け、この回転子鉄心を樹脂内
に浸漬し、樹脂を樹脂用貫通孔から永久磁石片方向へ浸
透させることにより永久磁石片を回転子鉄心に固着する
ことを特徴とする。（請求項７） このものによれば、永久磁石の固着がより確実なもので
ある。
通孔に磁極形成用の永久磁石片を組み込んで構成される
回転子からなり、前記回転子鉄心に前記貫通孔とは別の
複数個の樹脂用貫通孔を設け、この回転子鉄心を樹脂内
に浸漬し、樹脂を樹脂用貫通孔から永久磁石片方向へ浸
透させることにより永久磁石片を回転子鉄心に固着する
ことを特徴とする。（請求項７） このものによれば、永久磁石の固着がより確実なもので
ある。
【００１６】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第１実施例を図１
乃至図３を参照して説明する。図１において、回転子３
は、積層鋼板からなる回転子鉄心６と、この回転子鉄心
６に形成された例えば４個の貫通孔７ａ乃至７ｄを有
し、この貫通孔７ａ乃至７ｄに挿入される永久磁石片１
２、１３から構成されている。図１に示す回転子鉄心６
の長さをＬとし、前記永久磁石片１２の長さをＬ1 、永
久磁石片１３の長さをＬ2 とした場合、Ｌ1 とＬ2 は、
少なくとも積層鋼板１枚分の厚みｔ以上長さを異ならせ
ている（Ｌ1 ＝Ｌ2 ±ｔ）。また、Ｌ1 とＬ2 との合計
は略Ｌに等しくなるものとする（Ｌ＝Ｌ1 ＋Ｌ2 ）。
乃至図３を参照して説明する。図１において、回転子３
は、積層鋼板からなる回転子鉄心６と、この回転子鉄心
６に形成された例えば４個の貫通孔７ａ乃至７ｄを有
し、この貫通孔７ａ乃至７ｄに挿入される永久磁石片１
２、１３から構成されている。図１に示す回転子鉄心６
の長さをＬとし、前記永久磁石片１２の長さをＬ1 、永
久磁石片１３の長さをＬ2 とした場合、Ｌ1 とＬ2 は、
少なくとも積層鋼板１枚分の厚みｔ以上長さを異ならせ
ている（Ｌ1 ＝Ｌ2 ±ｔ）。また、Ｌ1 とＬ2 との合計
は略Ｌに等しくなるものとする（Ｌ＝Ｌ1 ＋Ｌ2 ）。
【００１７】前記貫通孔７ａ乃至７ｄにそれぞれ永久磁
石片１２、１３を挿入する場合、例えば貫通孔７ａには
永久磁石片１３を挿入した後に永久磁石片１２を挿入
し、貫通孔７ｂには先に永久磁石片１２を挿入し、その
後に永久磁石片１３を挿入するようにする。
石片１２、１３を挿入する場合、例えば貫通孔７ａには
永久磁石片１３を挿入した後に永久磁石片１２を挿入
し、貫通孔７ｂには先に永久磁石片１２を挿入し、その
後に永久磁石片１３を挿入するようにする。
【００１８】他の貫通孔７ｃ、７ｄも同様に例えば貫通
孔７ｃには先に永久磁石片１２を挿入した後に永久磁石
片１３を挿入し、貫通孔７ｄには先に永久磁石片１３を
挿入した後に永久磁石片１２を挿入するようにしてい
る。
孔７ｃには先に永久磁石片１２を挿入した後に永久磁石
片１３を挿入し、貫通孔７ｄには先に永久磁石片１３を
挿入した後に永久磁石片１２を挿入するようにしてい
る。
【００１９】このように構成した場合、図３に示すよう
に例えば貫通孔７ａ乃至７ｄの中で、永久磁石片１２と
１３との当接部１４、１５の位置が異なるようになる。
この時永久磁石片１２と１３との間には反発力が発生す
るが、永久磁石片同士の反発力が作用する位置（当接
部）が上下に異なるため、回転子鉄心６を構成する積層
鋼板を分離しようとする力が分散し、回転子鉄心６の分
離や亀裂が発生するのを防止できる。
に例えば貫通孔７ａ乃至７ｄの中で、永久磁石片１２と
１３との当接部１４、１５の位置が異なるようになる。
この時永久磁石片１２と１３との間には反発力が発生す
るが、永久磁石片同士の反発力が作用する位置（当接
部）が上下に異なるため、回転子鉄心６を構成する積層
鋼板を分離しようとする力が分散し、回転子鉄心６の分
離や亀裂が発生するのを防止できる。
【００２０】なお、上記においては貫通孔７ａと７ｄに
は先に永久磁石片１３を挿入した後に永久磁石片１２を
挿入し、貫通孔７ｂと７ｃには先に永久磁石片１２を挿
入した後に永久磁石片１３を挿入することで説明した
が、これに限定されるものではなく、複数の貫通孔のう
ち１つの貫通孔において、他の貫通孔に挿入される永久
磁石の挿入順序と異なっていればよいものである。
は先に永久磁石片１３を挿入した後に永久磁石片１２を
挿入し、貫通孔７ｂと７ｃには先に永久磁石片１２を挿
入した後に永久磁石片１３を挿入することで説明した
が、これに限定されるものではなく、複数の貫通孔のう
ち１つの貫通孔において、他の貫通孔に挿入される永久
磁石の挿入順序と異なっていればよいものである。
【００２１】また、１つの貫通孔に挿入される永久磁石
片が２個ではなく例えば３個の場合でも上記説明と同じ
く、１つの貫通孔における当接部が他の貫通孔における
当接部と異なった位置にあれば同様の効果を奏すること
は勿論である。
片が２個ではなく例えば３個の場合でも上記説明と同じ
く、１つの貫通孔における当接部が他の貫通孔における
当接部と異なった位置にあれば同様の効果を奏すること
は勿論である。
【００２２】（第２実施例）第２実施例を図４を参照し
て説明する。図４において、１６ａ、１６ｂは楔形状を
なす永久磁石片で、その長さＬは回転子鉄心６の長さと
一致している。この永久磁石片１６ａ、１６ｂを回転子
鉄心６に設けた貫通孔７に先に永久磁石片１６ａを挿入
した後に永久磁石片１６ｂを挿入する。
て説明する。図４において、１６ａ、１６ｂは楔形状を
なす永久磁石片で、その長さＬは回転子鉄心６の長さと
一致している。この永久磁石片１６ａ、１６ｂを回転子
鉄心６に設けた貫通孔７に先に永久磁石片１６ａを挿入
した後に永久磁石片１６ｂを挿入する。
【００２３】この構成によれば、回転子鉄心６の貫通孔
７内で、永久磁石片１６ａ、１６ｂが重なり合いその重
なり部分で反発力が発生するが、その反発力は貫通孔７
の側面方向への分力として作用するので、その部分での
摩擦力が働き、回転子鉄心６を分離する方向の力を大き
く低減する。その結果、永久磁石片を挿入した場合の回
転子鉄心６の亀裂や分離の発生を無くすという効果を得
ることができる。
７内で、永久磁石片１６ａ、１６ｂが重なり合いその重
なり部分で反発力が発生するが、その反発力は貫通孔７
の側面方向への分力として作用するので、その部分での
摩擦力が働き、回転子鉄心６を分離する方向の力を大き
く低減する。その結果、永久磁石片を挿入した場合の回
転子鉄心６の亀裂や分離の発生を無くすという効果を得
ることができる。
【００２４】また、永久磁石片１６ａ、１６ｂを回転子
鉄心６の貫通孔７に挿入するとき、永久磁石片１６ａを
回転子鉄心６の下方から挿入し、永久磁石片１６ｂを回
転子鉄心６の上方から挿入するようにすれば、挿入作業
がより容易になるものである。
鉄心６の貫通孔７に挿入するとき、永久磁石片１６ａを
回転子鉄心６の下方から挿入し、永久磁石片１６ｂを回
転子鉄心６の上方から挿入するようにすれば、挿入作業
がより容易になるものである。
【００２５】（第３実施例）第３実施例を図５を参照し
て説明する。図５（ａ）において、回転子鉄心６の貫通
孔７に永久磁石片１２、１３を挿入した後に貫通孔７と
永久磁石片１２、１３との間に生じる隙間１８に回転子
鉄心６の上下から接着力のある樹脂を滴下して貫通孔７
と永久磁石片１２、１３間を橋絡し、この橋絡部１９の
接着力により貫通孔７と永久磁石片１２、１３の固着を
行う。
て説明する。図５（ａ）において、回転子鉄心６の貫通
孔７に永久磁石片１２、１３を挿入した後に貫通孔７と
永久磁石片１２、１３との間に生じる隙間１８に回転子
鉄心６の上下から接着力のある樹脂を滴下して貫通孔７
と永久磁石片１２、１３間を橋絡し、この橋絡部１９の
接着力により貫通孔７と永久磁石片１２、１３の固着を
行う。
【００２６】このようにすることにより、永久磁石片全
面に接着剤を塗布する工程を必要としていた従来に比
し、組立工程の大幅な低減が可能となるものである。 （第４実施例）第４実施例を図６を参照して説明する。
面に接着剤を塗布する工程を必要としていた従来に比
し、組立工程の大幅な低減が可能となるものである。 （第４実施例）第４実施例を図６を参照して説明する。
【００２７】図６において、２０は例えばエポキシ樹脂
等の樹脂２１を収納した容器で、この容器２０内に永久
磁石片が挿入された回転子鉄心６からなる回転子３を浸
漬することにより貫通孔と永久磁石片の固着を行うとと
もに積層鋼板からなる回転子鉄心６も強固に固着する。
等の樹脂２１を収納した容器で、この容器２０内に永久
磁石片が挿入された回転子鉄心６からなる回転子３を浸
漬することにより貫通孔と永久磁石片の固着を行うとと
もに積層鋼板からなる回転子鉄心６も強固に固着する。
【００２８】このようにすることにより、永久磁石片全
面に接着剤を塗布する工程を必要としていた従来に比
し、組立工程の大幅な低減が可能となるとともに回転子
鉄心に生ずる亀裂を防止でき回転子鉄心が分離するのも
防止できるものである。
面に接着剤を塗布する工程を必要としていた従来に比
し、組立工程の大幅な低減が可能となるとともに回転子
鉄心に生ずる亀裂を防止でき回転子鉄心が分離するのも
防止できるものである。
【００２９】（第５実施例）第５実施例を図７を参照し
て説明する。図７において、２２は回転子鉄心６に例え
ば４個設けられた樹脂用貫通孔で、この樹脂用貫通孔２
２は第４実施例のように回転子鉄心６を樹脂２１内に浸
漬したときに、樹脂がその内部に侵入しさらに積層鋼板
の隙間を浸透することにより貫通孔７内に挿入された永
久磁石片へ樹脂が達し永久磁石片と回転子鉄心間を強固
に固着させるためのものである。このようにすることに
より、永久磁石片の抜止めがより強固に図れるものであ
る。
て説明する。図７において、２２は回転子鉄心６に例え
ば４個設けられた樹脂用貫通孔で、この樹脂用貫通孔２
２は第４実施例のように回転子鉄心６を樹脂２１内に浸
漬したときに、樹脂がその内部に侵入しさらに積層鋼板
の隙間を浸透することにより貫通孔７内に挿入された永
久磁石片へ樹脂が達し永久磁石片と回転子鉄心間を強固
に固着させるためのものである。このようにすることに
より、永久磁石片の抜止めがより強固に図れるものであ
る。
【００３０】
【発明の効果】以上の説明によって明らかなように、請
求項１記載の永久磁石形モータの回転子によれば、永久
磁石の製作が容易でかつその挿入作業も簡単であるとい
う効果を奏する。
求項１記載の永久磁石形モータの回転子によれば、永久
磁石の製作が容易でかつその挿入作業も簡単であるとい
う効果を奏する。
【００３１】また、請求項２記載の永久磁石形モータの
回転子の製造方法によれば、永久磁石の抜止めを確実に
行うことができるとともに回転子鉄心が亀裂を生じたり
分離することがないものである。
回転子の製造方法によれば、永久磁石の抜止めを確実に
行うことができるとともに回転子鉄心が亀裂を生じたり
分離することがないものである。
【００３２】また、請求項３記載の永久磁石形モータの
回転子によれば、永久磁石の抜止めを防止できるととも
に回転子鉄心の圧入位置決めが行えるものである。ま
た、請求項４記載の永久磁石形モータの回転子の製造方
法によれば、永久磁石の挿入作業が容易になるものであ
る。
回転子によれば、永久磁石の抜止めを防止できるととも
に回転子鉄心の圧入位置決めが行えるものである。ま
た、請求項４記載の永久磁石形モータの回転子の製造方
法によれば、永久磁石の挿入作業が容易になるものであ
る。
【００３３】また、請求項５記載の永久磁石形モータの
回転子によれば、永久磁石を回転子鉄心により確実に固
着でき、永久磁石の確実な抜止めが図れるものである。
また、請求項６記載の永久磁石形モータの回転子によれ
ば、永久磁石の固着作業がより簡単になるものである。
また、請求項７記載の永久磁石形モータの回転子によれ
ば、永久磁石の固着がより確実なものである。
回転子によれば、永久磁石を回転子鉄心により確実に固
着でき、永久磁石の確実な抜止めが図れるものである。
また、請求項６記載の永久磁石形モータの回転子によれ
ば、永久磁石の固着作業がより簡単になるものである。
また、請求項７記載の永久磁石形モータの回転子によれ
ば、永久磁石の固着がより確実なものである。
【図１】 本発明の第１実施例を示す回転子の上面斜視
図、
図、
【図２】 回転子の上面図、
【図３】 回転子の断面図、
【図４】 本発明の第２実施例を示す図１相当図
【図５】 本発明の第３実施例を示す図２相当図、
【図６】 本発明の第４実施例を示す説明図、
【図７】 本発明の第５実施例を示す図１相当図、
【図８】 従来の永久磁石形モータの全体図、
【図９】 従来例を示す回転子の上面斜視図、
【図１０】 従来例を示す回転子の上面斜視図、
３…回転子、 ６…回転子鉄心、 ７ａ〜７ｄ…貫通
孔、１０…永久磁石、 １１…亀裂、 １２、１３…永
久磁石片、１４、１５…当接部、 １６ａ、１６ｂ…永
久磁石片、１９…橋絡部、 ２１…樹脂、 ２２…樹脂
用貫通孔。
孔、１０…永久磁石、 １１…亀裂、 １２、１３…永
久磁石片、１４、１５…当接部、 １６ａ、１６ｂ…永
久磁石片、１９…橋絡部、 ２１…樹脂、 ２２…樹脂
用貫通孔。
フロントページの続き (72)発明者 望月 資康 三重県三重郡朝日町大字繩生2121番地 株 式会社東芝三重工場内 Ｆターム(参考） 5H622 CA02 CA07 CA10 CA13 CB01 CB04 CB05 PP03 PP11 PP13 PP19 QA08
Claims (7)
- 【請求項１】 回転子鉄心に設けられた複数個の貫通孔
に磁極形成用の永久磁石を組み込んで構成される回転子
からなり、前記貫通孔に組み込まれる永久磁石をそれぞ
れ長さの異なる複数枚の永久磁石片で構成したことを特
徴とする永久磁石形モータの回転子。 - 【請求項２】 回転子鉄心に設けられた複数個の貫通孔
に磁極形成用の永久磁石を組み込んで構成される回転子
からなり、前記貫通孔に組み込まれる永久磁石をそれぞ
れ長さの異なる複数枚の永久磁石片で構成し、前記複数
個の貫通孔のうち少なくとも１個の貫通孔に挿入される
永久磁石片の挿入順序を他の貫通孔に挿入される永久磁
石片の挿入順序と異ならせたことを特徴とする永久磁石
形モータの回転子の製造方法。 - 【請求項３】 回転子鉄心に設けられた複数個の貫通孔
に磁極形成用の永久磁石を組み込んで構成される回転子
からなり、前記貫通孔に組み込まれる永久磁石を複数枚
の永久磁石片で構成し、その永久磁石片の形状を前記回
転子鉄心長さ相当の楔形状としたことを特徴とする永久
磁石形モータの回転子。 - 【請求項４】 回転子鉄心に設けられた複数個の貫通孔
に磁極形成用の永久磁石を組み込んで構成される回転子
からなり、前記貫通孔に組み込まれる永久磁石を複数枚
の永久磁石片で構成し、その永久磁石片の形状を前記回
転子鉄心長さ相当の楔形状としそれぞれを回転子鉄心の
両側から前記貫通孔に挿入したことを特徴とする永久磁
石形モータの回転子の製造方法。 - 【請求項５】 回転子鉄心に設けられた複数個の貫通孔
に磁極形成用の永久磁石片を組み込んで構成される回転
子からなり、樹脂を永久磁石片と回転子鉄心間に滴下す
ることにより永久磁石を回転子鉄心に固着することを特
徴とする永久磁石形モータの回転子。 - 【請求項６】 回転子鉄心に設けられた複数個の貫通孔
に磁極形成用の永久磁石片を組み込んで構成される回転
子からなり、この回転子鉄心を樹脂内に浸漬することに
より永久磁石片を回転子鉄心に固着することを特徴とす
る永久磁石形モータの回転子。 - 【請求項７】 回転子鉄心に設けられた複数個の貫通孔
に磁極形成用の永久磁石片を組み込んで構成される回転
子からなり、前記回転子鉄心に前記貫通孔とは別の複数
個の樹脂用貫通孔を設け、この回転子鉄心を樹脂内に浸
漬し、樹脂を樹脂用貫通孔から永久磁石片方向へ浸透さ
せることにより永久磁石片を回転子鉄心に固着すること
を特徴とする永久磁石形モータの回転子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10303516A JP2000134836A (ja) | 1998-10-26 | 1998-10-26 | 永久磁石形モータの回転子およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10303516A JP2000134836A (ja) | 1998-10-26 | 1998-10-26 | 永久磁石形モータの回転子およびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000134836A true JP2000134836A (ja) | 2000-05-12 |
Family
ID=17921932
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10303516A Pending JP2000134836A (ja) | 1998-10-26 | 1998-10-26 | 永久磁石形モータの回転子およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000134836A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1998
- 1998-10-26 JP JP10303516A patent/JP2000134836A/ja active Pending
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| JPWO2021205590A1 (ja) * | 2020-04-09 | 2021-10-14 | ||
| JP7386971B2 (ja) | 2020-04-09 | 2023-11-27 | 三菱電機株式会社 | 冷凍サイクル装置及び空気調和装置 |
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