JP2000134717A - 電動車両の動力装置 - Google Patents
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Abstract
と関係機構を改善し、電力消費量を節減且つ高速域の加
・減速度を向上する。 【構成】 車両内に蓄電装置を搭載し、チョッパ、リア
クトル等の制御主要素をを接触器で切り替えて電動加速
の降圧、回生減速の昇圧チョッパ制御及び受電電力の通
流・限流に兼用するよう構成した電子制御回路に、接触
器ブリッジを配して受電給電・充電及び電動・回生電力
の充放電処理を行なうよう電力制御回路を構成し、ま
た、電動機に全電圧連続と倍電圧短時の両定格を持た
せ、並列または全並列にて倍電圧で突入加負荷を伴う加
・減速をし、直列または直並列にて全電圧で軽負荷の高
速定常走行、あるいは、直並列にて全電圧で加・減速し
全直列にて半電圧で中速定常走行もするよう電動機回路
を構成する。
Description
の如き、電動機で走行する車両(以下、電動車両と呼
ぶ)の動力装置に関するものである。
行を原動機で、減速・制動を各車輪の摩擦ブレーキ(以
下、車輪ブレーキと呼ぶ)で行なっており、運行時間効
率を向上するため、走行速度を上げるとともに、加速・
減速を速やかに行なうよう、車体の軽量化と原動機の容
量及びブレーキの性能が増強され、電動車両は、その性
能が最も良いので、幹線や市街・近郊の主要線区に使用
されている。
発電ブレーキで減速・制動及び降坂・抑速が可能であ
り、また、その発電電力を架線・変電所に返流する回生
ブレーキも採用されるに至っている。
抗は小さいが慣性抵抗が大きいので、加速に大半の動力
を消費し、その動力で得た車両の運動のエネルギを減速
・制動では、車輪ブレーキの摩擦や発電ブレーキの制御
抵抗器で熱に変えて放散しており、その慣性抵抗による
エネルギ損失は、各駅停車の運転では特に大きく、各駅
間の運転サイクルの消費エネルギの大半に及び、また、
登坂力行では勾配抵抗で大きな動力を要し、その動力で
得た位置のエネルギを降坂抑速で、車輪ブレーキや発電
ブレーキで熱放散しており、そのエネルギ損失は中勾配
区間においても消費エネルギの大半に及ぶ。
の導体抵抗及び変電所の機器での電圧降下が大きく、特
に高密度運行の区間では定格電圧の20%以上に及ぶこ
とがあり、それが架線の電力損失として上記のエネルギ
損失に加わるとともに、車両の運転特性に影響し、回生
ブレーキにおいても同様に電力損失となるので、上述の
消費エネルギの大半を占める運動・位置のエネルギを効
率よく回収するに至っておらず、また、回生ブレーキの
返流電力の処理には、変電所に逆変換装置の併設が必要
である。
(例えば50km/hr)までで、高速域(例えば80〜1
25km/hr)へは界磁を弱めて(例えば60〜40%界
磁)加速するが、弱め界磁では電機子反作用による電機
子の過電流耐量の低下のため、加速トルクは速度の2乗
に逆比例の垂下特性となり、速度とともに増加する車両
の走行抵抗での減殺もあって加速度は急に小さくなり、
回生ブレーキによる減速トルクも、走行抵抗が加勢する
他は同様の垂下特性であり、加・減速距離が伸びるの
で、各駅停車の車両では運転速度を上げることができ
ず、その加・減速度を上げるには、電動機のみに留まら
ず架線や変電所の容量増大の必要あるいは損失増加に及
ぶ。
タと交流誘導電動機を持つ電動車両においても、電圧・
電流とも可変制御の強力な定トルク加速は、上記と同様
に中速までであり、全電圧・可変周波数制御の高速域で
は、最大トルク即ち過負荷耐量が速度の2乗に逆比例の
垂下特性となり、上記と同様の問題がある。
等で国内は勿論、主なエネルギ源を成す石油資源の枯渇
や、排気ガスによる環境汚染・温暖化及び原子力発電で
燃料使用後の処理等、地球規模の問題として電力消費の
低減が切実に求められ、その電力需要にかなりの割合を
占めている車両分野も同様である。
行−惰行−減速−停止または発進−加速−定常走行−減
速−停止の運転サイクルを、運行区間の登・降坂を伴っ
て繰り返すが、車両運転に伴う主な抵抗は、車輪の転が
り抵抗と車体の空気抵抗を合わせた走行抵抗Fv (な
お、曲線路では車輪のフランジとレールとの摩擦による
曲線抵抗が加わる)、加速・減速に伴う慣性抵抗Fi 及
び登・降坂に伴う勾配抵抗Fs であり、走行抵抗Fv は
常に正(+)の値を取るが、慣性抵抗Fi 及び勾配抵抗
Fs は加速時や登坂時に正(+)、減速時や降坂時に負
(−)の値を取り、走行距離Sにおいて、駅間の運転サ
イクル毎の慣性仕事量Wi =Σ(Fi *ΔS)は運動の
エネルギとして、運行区間の往復サイクル毎の登・降坂
仕事量Ws=Σ(Fs *ΔS)は位置のエネルギとし
て、それぞれ相殺されてゼロになる無効動力(交流電力
の無効成分に比喩)の如く働き、走行抵抗分の仕事量W
v =Σ(Fv *ΔS)が、車両の運転に最低限必須の実
効動力(交流電力の有効成分に比喩)として働くことに
なる。
中駅の乗降客や通勤・通学者の朝・夕の一方向移動があ
り、往復サイクル毎の登・降坂仕事量Ws は、載荷重の
不等分として正(+)あるいは負(−)の値が残るが、
その値は、車両の自重分に比べ遥かに小さく、全日サイ
クル(日毎の複数の往復サイクル)では、両方向移動と
して正・負相殺されると考えてよい。
動力とともに電動機の電動機能による牽引力Fd =Fi
+Fv で与えられ、負(−)側は、実効動力を差し引い
て電動機の発電機能による制動力Fb =Fi −Fv の回
生ブレーキで回収されるが、電動機や制御装置を含む車
両の電力回路及び架線や変電所の導体抵抗による電力損
失即ち銅損が、平地定常走行の実効動力に比し遥かに大
きな加・減速や登・降坂の無効動力において、電力回収
効率を損ずる主要因となる。
の時間を占める定常走行で、平坦路や緩勾配路では、電
動機や変電所は半負荷や4半負荷の如き著しい軽負荷の
ため銅損は小さいが、鉄損や励磁電力等の無負荷損失の
ため、電力効率はかなり低い。
動力装置の改善で以て、車両、架線及び変電所の総合効
率を向上し電力消費を低減するとともに、車両の運転性
能を向上するものである。
めに、本発明の電動車両の動力装置においては、車両内
に蓄電装置を配し、受電回路に逆流出阻止用ダイオード
を挿入して、発進・加速の過負荷には主に蓄電電力を、
加速終期及び力行の定常負荷は主に架線電力を当て、減
速・制動及び降坂抑速では回生ブレーキで、全回生電力
を蓄電装置に充電・回収するとともに、電動機に倍電圧
短時定格を付加して、定トルク域を高速側に倍増する機
構を提供する。
力単位毎に、まず、チョッパ及びそれを挟んで2個のリ
アクトルを制御主要素として配し、入力リアクトルとチ
ョッパとの接続点と負極線(接地線)との間に還流ダイ
オードと平滑コンデンサの直列回路を、出力リアクトル
の入力側と負極線との間に還流ダイオードを、それぞれ
配し、また、入力リアクトル用還流ダイオードに並列及
びチョッパと出力リアクトルとの間に、共通のアクチュ
エータ(Actuator)を持つ接触器(以下、主制御接触器
と呼ぶ)を、チョッパの出力側と負極線との間及び入力
リアクトル用還流ダイオードと平滑コンデンサとの接続
点と出力リアクトルの入力側との間に、共通のアクチュ
エータを持つ接触器(以下、副制御接触器と呼ぶ)を、
それぞれ配して電子制御回路を構成する。
アクトル用還流ダイオードの負極線側と、負極線との間
にに主制御接触器を挿入及び入力リアクトルの出力側と
の間に副制御接触器を配して成る切り替え回路で、上記
2個の高電力仕様の還流ダイオードを共通1個としても
よく、その場合は、後述の両リアクトルの過渡サージエ
ネルギ容量のダイオードを上記の還流ダイオードと同じ
結線で配し、主・副制御接触器の開閉時に過渡サージ消
去回路保持を要する。
失が極めて小さい制御素子で構成し、入・出力両リアク
トルは、突入過負荷電流においても昇・降圧チョッパ制
御に充分なリアクタンスを持ち且つ銅損及び鉄損が極め
て小さいものとし、なお、電子制御回路の入力側及び出
力側と負極線との間に、バリスタの如き過渡サージ電圧
吸収素子をそれぞれを配する。
ダイオード(以下、それぞれ受電接触器及び受電ダイオ
ードと呼ぶ)を介して架線電力の受電回路に接続し、ま
た、該電子制御回路の入力側及び出力側に各々2個の接
触器を配してブリッジ回路を形成し、各対角点(入力・
出力側両接触器の接続点)に蓄電回路及び電動機回路を
それぞれ高速回路遮断器を介して接続し(以下、それぞ
れ1対の両接触器を蓄電側・電機側接触器と呼ぶ)、電
力制御回路を構成する。
ッパ・ダイオード・リアクトル等の回路要素の単機容量
を考慮して構成し、電動客車では、動力車1両を1動力
単位とし、電気機関車では、車両毎あるいは特に大出力
の場合は台車毎等のように複数の動力単位に分割しても
よい。
度の充・放電においても、電力損失が極めて小さく劣化
しない大容量蓄電器の採用が望ましく、各々蓄電要素に
ヒューズ付き断路器を配してその複数組を並列接続し、
それに断路器を付して1蓄電単位を構成し、回路遮断器
を介して1動力単位に給電、なお、単位列車編成の全車
両に均圧線と断路器を配して、隣接動力単位の蓄電単位
と連結接続する。
で作動し且つ励磁制御の容易な直流分巻整流子電動機が
望ましく、短時倍電圧定格を有し、電機子の直・並列接
続の切り替え並びに界磁の励磁制御及び正逆転切り替え
回路を配して電動機回路を構成する。
列、直並列(2台直列の2群並列)及び全並列の接触器
群を配し、また、大出力の電気機関車では、電動機6台
の場合は直並列は3台直列と2台直列ができるが、台車
毎に2台の電機子の直列及び並列の接触器群を配するが
よく、いずれも電動機は、直並列や直列での全電圧連続
定格(基本定格)に、全並列や並列で倍電圧短時定格
(付属定格)を加える。
流無整流子電動機を使用する場合は、サイリスタ組の直
流側での直・並列接続及び電機子巻線のY・Δ接続の切
り替えを組み合わせた、Y直列(Y接続2台直列の2群
並列)、Y並列(Y接続全並列)及びΔ並列(Δ接続全
並列)の接触器群を配し、電動機はY並列で全電圧連続
定格(基本定格)、Δ並列で1.732 (3の平方根)倍電
圧短時定格(付属定格)とし、また、電気機関車のよう
に車輪の粘着性能が重要な電動機では、Y・Δ接続切り
替えのみあるいは電機子に2組の三相巻線を電気角30
度の位相差で施し、各々巻線組にサイリスタを組み合わ
せ、単機毎にY直列、Y並列及びΔ並列の接触器群を配
するのがよい。
み合わせた直流無整流子電動機を使用する場合は、上記
と同様に直流側での直・並列接続および電機子巻線のY
・Δ接続の切り替えを組み合わせた接触器群を配し、電
動機はY並列で全電圧連続定格(基本定格)、Δ並列で
1.732 倍電圧定格(付属定格)とし、電気機関車では上
記と同様にY・Δ切り替えのみあるいは電機子に2組の
三相巻線を電気角30度の位相差で施し、各々巻線組に
インバータを組み合わせ単機毎にY直列、Y並列及びΔ
並列とするのがよく、なお、1組のインバータで複数の
電動機を一括制御するよう構成してもよい。
Δ並列並びに1.732 倍電圧短時定格は、以下の説明にお
いては特記の他、それぞれ上述の整流子電動機の直列・
並列あるいは全直列、直並列及び全並列並びに倍電圧短
時定格に同様の機能とする。
で分岐して、チョッパ及び還流ダイオードを配し、電動
機界磁の励磁制御を行ない、また、該チョッパには、加
・減速時の垂下トルクの直巻特性及び定常走行時の定速
制御の分巻特性の界磁制御機能を付加する(誘導機方式
の場合はインバータ可変周波数制御で両者の特性を持
つ)。
ーを横に0、1、2、3の操作ノッチを有し、0ノッチ
は「切」、1ノッチは低速運転、2ノッチは中速運転、
3ノッチは高速運転に使用、1、2、3各速段ノッチと
も前に押して加速、後に引いて減速、中立で定常走行の
制御機能を、なお、該レバー頭部のボタンに高速短時倍
出力機能を、キーレバーは、「前進」、「切」、「後
進」の操作ノッチを、それぞれ持ち、また、車輪ブレー
キ操作用空気弁は、「制動」、「保持」、「解除」の操
作位置を持つ。
は、操作レバーは0、1、2として上記の0、2、3の
操作段に替え、1段は低・中速運転、2段は高速運転に
使用の他、上記と同様とする。
に、回路遮断器で分岐してインバータ及び変圧器を配
し、補機・照明用低圧交流、更に整流器及び蓄電池を配
して前照・信号灯、制御及び非常用低圧直流の車内電源
に供する。
各回路に電圧・電流センサを、車軸に速度センサを、そ
れぞれ制御及び表示用として配する。
動機回路と受電回路との間に、回生送出用接触器とダイ
オードを配することができる。
電回路に配した変圧整流器の直流側を、上述の受電接触
器を介して電力制御回路に接続する。
の車室内等に、ディーゼルエンジンやガスタービン等で
駆動される発電機(上述の2巻線の無整流子電動機と同
様な構成が望ましい)等の電源設備を搭載して受電回路
に接続し、非電化区間あるいは電化・非電化両区間を運
行の、気電動客車や気電動機関車の動力装置を構成する
こともできる。
力装置の作用につき、下記に説明する。
電子制御回路を経て蓄電回路及び電動機回路に給電され
るが、蓄電電力及び回生電力は、受電用ダイオードの逆
流阻止で架線に逆送出されないので、蓄電電圧は、架線
電圧変動あっても高めに充電・保持される。
ジの出力側隣辺接触器を経て直接に、受電電力とともに
対辺接触器と電子制御回路を経て、電動機回路に給電さ
れ電動機回路が電動作動して車両を牽引し、また、電動
機回路の発電作動で発生の回生電力は、同様に接触器ブ
リッジを経て、直接及び電子制御回路を経て蓄電回路に
充電され車両を制動する。
界磁の全励磁(以下、全界磁と呼ぶ)で、車両の緩発進
及び定トルク加速・減速を行ない、全電圧直接の給電・
充電と電動機の界磁制御で、垂下トルク加速・減速及び
定速定常走行を行なう。
力リアクトル、チョッパ及び出力リアクトルの直列回路
を形成し、降圧チョッパ制御により全界磁の電動機の電
機子電流を緩発進及び加速度に見合う値に制御(以下、
電動の電機子制御と呼ぶ)し、また、副制御接触器が閉
じて、チョッパの出力側を負極線に落とし、入力リアク
トル、還流ダイオード及び出力リアクトルの直列回路を
形成し、昇圧チョッパ制御して蓄電回路に充電し、全界
磁の電動機の電機子電流を減速度に見合う値に制御(以
下、回生の電機子制御と呼ぶ)する。
ち受電接触器を開き、減速に伴い電圧低下する電動機回
路及び電子制御回路に受電電力の流入を阻止し、また、
電動機回路電圧が電機子を含む主回路の導体抵抗降下値
まで低下すると回生ブレーキから発電ブレーキに移行
し、停止寸前の微速まで制動し、車輪ブレーキで所定位
置に停車する。
・減速及び定常走行)において、副制御用接触器を閉じ
昇圧チョッパ不作動即ち全電圧の受電電力を電動給電及
び蓄電充電するが、架線電圧の急昇あれば直ちに主制御
接触器に切り替わり、限流チョッパ作動で蓄電回路の過
大な突入充電を避ける。
で、降圧または昇圧チョッパ制御の回路を形成して給電
・充電調整し、架線電圧変動あっても蓄電電圧を定格値
に保持、あるいは勾配路の状況に応じて蓄電電圧を予め
低めまたは高めに調整することができる。
に伴う初期充電や、夜間休止の自己漏洩放電の回復充電
においては、電機側接触器で電動機回路を切り離し、主
制御接触器を閉じて降圧チョッパ制御で受電充電の突入
電流を抑え、蓄電電圧が受電電圧近くに回復した時、副
制御接触器に替え全電圧充電に戻す。
ずれの場合でも、チョッパの制御作動で断続電流を発生
するが、両リアクトルと平滑コンデンサ及び還流ダイオ
ードで受電、蓄電及び電動機の各回路の電流を平滑に
し、低波形率の断続電流による各回路の銅損増加を避け
るとともに、架線の併接通信線への誘導障害を防ぐ。
は電子制御回路を通るので、電動機の整流子(無整流子
電動機ではサイリスタ組)から発生のノイズ(Noise)
電流は上記の回路でろ波(Filt)され、減速時に は、
受電接触器や受電ダイオードで遮断されるので、通信線
への誘導障害は出ない。
う各回路遮断器の遮断時に、両リアクトルから発生及び
架線や電動機回路から来る高電圧の過渡サージエネルギ
は、それぞれリアクトルに接続のコンデンサ、ダイオー
ド及びバリスタが成す閉回路で吸収され、チョッパやダ
イオードを保護する。
ルの減速制動における回生電力での充電で、蓄電電圧が
架線電圧より高くなっているので、発進・加速初期には
蓄電電力が給電され、放電で蓄電電圧が架線電圧まで下
がると受電電力に移行し始めるが、蓄電回路の抵抗が架
線回路より著しく低いので、加速時の電動機の突入過負
荷は蓄電電力に大きく偏り、加速後期に達し受電電力で
の給電に緩やかに移行し、定常走行中に蓄電電圧が元の
架線電圧に復昇するまで補充電を続ける。
行時に最大であるが、電動機の突入過負荷により遥かに
軽負荷であり、補充電進行に従い減少し補充電終期に定
常走行負荷のみとなる。
し電動機回路電圧が蓄電・架線電圧より高くなって回生
ブレーキが働き、受電ダイオードで逆流を阻止されて架
線は無負荷になり、続いて前述の全界磁と昇圧チョッパ
制御で、回生電力を蓄電回路に返流して蓄電装置に充電
回収し、蓄電電圧は架線電圧よりも高くなる。
走行でも架線負荷は大きくなるが、定常走行負荷は勾配
に応じた速度のため電動機の全電圧定格以下であり、そ
れに上述のように加速時の蓄電電力消費の補充電を加え
たものが架線負荷となるが、加速時の突入過負荷より遥
かに軽い。
終期に回生ブレーキに移行し、続いて補充電で蓄電電圧
回復し、受電ダイオードで逆送出を阻止されて架線が無
負荷になり、定常走行中は回生電力での充電を続けるの
で、蓄電電圧は架線電圧よりも高くなり、続く平坦路や
登坂路では蓄電電力だけで走行し、架線電圧に戻ると受
電電力に移行する。
ッパ制御で絞り、勾配抵抗に応じた蓄電電力を引き出し
て受電電力に加え、上記の架線負荷を該登坂の半勾配の
定常走行抵抗近くまで低減・平準化するとともに蓄電電
圧を暫降し、帰途の降坂抑速の回生充電での蓄電電圧上
昇を相殺、あるいは、降坂手前の平坦・登坂路で受電接
触器を開き、蓄電電力だけの運転で蓄電電圧を予め下
げ、高落差急勾配路の降坂終期の過昇圧(過充電)を避
けることができる。
補充電あるいは夏季・冬季の冷・暖房負荷で、降坂抑速
の回生電力を幾らか消費するので、上記の如き充電調整
なく、通常の落差の勾配路に対応することができる。
電圧変動に拘らず有効な浮動充放電機能を持ち、車両の
加・減速における突入過負荷や急勾配の登・降坂におけ
る重負荷での急速放・充電にも、電圧昇降(充・放電電
圧差)やタイムラグ(Time Lag)なく即応し、電力損失
は極めて小さく、高頻度の繰り返しにも劣化しない。
とき、瞬時短絡電流でヒューズが確実に熔断して故障蓄
電要素を速やかに切り離し、短絡エネルギを局限してそ
の破裂・出火を抑え、隣接動力単位の蓄電回路と共働で
そのまま運転を再開・継続し、運転休止中に該動力単位
の断路器及び該ヒューズ付き断路器を開いて故障蓄電要
素及び熔断ヒューズを取り替え、回復充電の上、該ヒュ
ーズ付き断路器を閉じて復旧することができる。
の如き高周波数での作動においても損失は微小であり、
リアクトルは、そのような高周波において、小インダク
タンスでも高リアクタンスが得られるため、小形軽量且
つその巻線抵抗は極めて小さく、その電力損失(銅損+
鉄損)は、電動機のものに比べ遥かに小さくできる。
り、全直列で緩発進し、直並列、全並列に順次切り替え
て定トルク加速し、その上限速度で倍電圧界磁制御の垂
下トルク加速に移行し、所定の運転速度に達した時に直
並列に戻して全電圧界磁制御の定常走行に移行、また、
全並列で倍電圧界磁制御の垂下トルク減速し、その下限
速度で全界磁・昇圧チョッパ制御に移行し、直並列、全
直列に順次に切り替えて定トルク減速を行なう。
じ、全直列あるいは直並列までの加速・減速とし、全直
列のままあるいは全直列に戻して定常走行する。
1、2、3のいずれかの速段ノッチに進めると全直列で
微速発進、前に押すと加速し操作ノッチの終段(1ノッ
チでは全直列のまま、2ノッチでは直並列、3ノッチで
は全並列)まで速度に従い自動的に進段し、あるいは、
後に引くと減速し速度に従い自動的に戻段し、所定の速
度に達したとき該操作レバーを中立(走行)に戻すとそ
の速度を制御装置が記憶し、速度に見合う制御段(低・
中速では全直列、高速では直並列)に戻り、その記憶速
度に定速制御して定常走行、0ノッチに戻せば電動機回
路が切り離され惰行、再び速段ノッチに進めるとその時
の速度に定速制御する。
動的に戻段しながら減速を続け回生ブレーキから発電ブ
レーキに移行して停止寸前の微速に至り、中立に戻し微
速走行、所定位置で該操作レバーを0ノッチに戻し制動
空気弁を操作して車輪ブレーキで停車、なお、定常走行
中(低・中・高速)は、軌道勾配に応じ電動力行または
回生抑速に自動的に移行する。
の低・中速域と同様の電機子電流で、強力な定トルク加
・減速を行ない、弱め界磁40%の全電圧連続定格の最
高運転速度でも界磁は80%(Δ並列では70%)で電
動機トルクは強力であり、高速域での加速度を銅損増加
なく強化して、高速運転での加・減速時間・距離を著し
く短縮する。
度域で、蓄電回路の放・充電突入電流は直並列での2倍
(Δ並列ではY並列の1.732 倍)に達するが、蓄電器の
即応性と配線を含む極めて小さい導体抵抗により、大き
な架線負荷増加なく車両内で効率よく運動のエネルギを
処理する。
に比例するので、全並列の定トルク上限速度では倍電圧
(Δ並列では1.732 倍電圧)で鉄損は4倍(Δ並列では
3倍)達するが、その平均値は、加速中の突入電流によ
る銅損よりかなり小さく、全損失の増加率は小さく、短
時作動(1分以下)のため電機子の昇温はあまりない。
電圧で、低・中速域では全直列の電機子半電圧で、界磁
制御の定速運転を行ない、無負荷損失を成す鉄損及び励
磁電力を軽減して軽負荷(平坦・緩勾配路での高速運転
で略々半負荷、中速運転で略々4半負荷)の銅損との損
失協調で電動機の効率を稼ぐ。
で、発進及び減速終期を除き定トルク加・減速中のチョ
ッパ作動の降・昇圧制御率ε=Vm /Vc (Vm は電動
機回路電圧、Vc は蓄電回路電圧)を0.5〜1以内に
抑え、電子制御回路の電力損失を即ち制御損失を局限
し、また、垂下トルク加・減速及び定常走行時には受電
電力の通流のみとなり、接触器ブリッジで電動・回生電
力を直接授受ととなる。
ク域では、上述の如く電機子鉄損が増大し電動機は超鉄
機械状態になるが、全負荷電流では電機子全損失はあま
り増加しないため数分程度の短時運転は可能であり、操
作レバー頭部のボタンを押し全並列で数km程度の急勾
配路も高速走行のまま一気に走り抜けることもできる。
回路を倍電圧定格に設計すれば、減速制動は、界磁制御
の垂下トルク域及び全界磁の定トルク域で直並列続いて
全直列の過電圧回生電力を発生させ、制御C1モード降
圧チョッパ制御し、電動機回路電圧が蓄電電圧まで下が
った時、制御C2モードに替え昇圧チョッパ制御に移行
の作動ができる。
子電動機は、全電圧定格の定トルク域の10%強の周波
数で緩発進、インバータで電圧・周波数とも速度に比例
して上げながらΔあるいはΔ並列まで進めて電機子電流
一定の電動定トルク加速、その上限にて電圧一定で速度
に比例した周波数で電動垂下トルク加速(過負荷トルク
耐量は速度の2乗に反比例)し、所定の運転速度にてY
あるいはY並列に戻して励磁電力及び鉄損を下げ、周波
数制御で定速定常走行、ΔあるいはΔ並列に進め電圧一
定のまま周波数を下げながら回生垂下トルクで減速、そ
の下限にて電圧・周波数とも下げながら10%の周波数
近くまで回生定トルク減速、電機子起電力が主回路抵抗
による電圧降下にまで下がったとき発電ブレーキに移行
し、10%近くの微速まで減速する。
力な電動・回生トルクで加・減速を行ない、Y直列に戻
し電機子半電圧で励磁電力及び鉄損をなお下げて定常走
行することもでき、上記とともに、界磁制御が周波数制
御に代わる他は、前述の直流整流子電動機や同期機とサ
イリスタとを組み合わせた無整流子電動機の場合と同様
である。
別高落差の急勾配路に、逆電力処理機能を有する降坂で
は、定常走行で電機側接触器を開いて電力制御回路を切
り離し、回生送出接触器を閉じて抑速回生電力を架線に
直接送出できる。
回路の変圧整流器は、定常走行負荷と補充電が主とな
り、加速時の突入加負荷は大部分を、減速及び降坂抑速
負荷は全電力を蓄電回路で処理するため、前述の架線回
路と同様に軽負荷且つ軽債務であり、また、変圧器タッ
プを切り替えを加えて出力電圧を変え、蓄電電圧を定格
値に保持あるいは勾配路状況に応じ予め高めまたは低め
に調整することもできる。
は軽負荷・軽債務であり負荷に応じて電機子接続とエン
ジン回転数を変え、負荷全域に亘りエンジン・発電機と
も効率を稼ぎ、また、界磁制御で発電電圧を変えて、上
記と同様に蓄電電圧の保持あるいは調整することもでき
る。
動車を1動力単位とする電動客車を挙げ、図面を参照し
て説明する。
力は、集電器2、車間給電線3及び高速遮断器4より成
る受電回路5と、ダイオード6(前欄の受電ダイオー
ド)及び接触器7(前欄の受電接触器)を経て、下記の
リアクトル8(前欄の入力リアクトル)に至る。
個のリアクトル8、10(前欄の入力及び出力リアクト
ル)を配して制御主要素とし、リアクトル8の出力側と
負極線11との間に、ダイオード12(前欄の入力リア
クトル用還流ダイオード)とコンデンサ13(前欄の平
滑コンデンサ)の直列回路を、リアクトル10の入力側
と負極線11との間に逆極性にダイオード14(前欄の
出力リアクトル用還流ダイオード)をそれぞれ配し、ま
た、ダイオード12に並列及びチョッパ9とリアクトル
10との間に、共通のアクチュエータを持つ接触器15
(前欄の主制御接触器)を、チョッパ9の出力側と負極
線11との間及びダイオード12とコンデンサ13との
接続点とリアクトル10の入力側との間に共通のアクチ
ュエータを持つ接触器16(前欄の副制御接触器)を、
それぞれ配して、電子制御回路17を構成する。
側と負極線11との間に、それぞれ該回路電圧では漏洩
電流が微小且つ充分な過渡サージエネルギ吸収容量を持
つバリスタ18、19を配する。
0及び車輪21を介して、軌道22に接続・接地する。
力側及び出力側に各々2個の接触器23、24及び2
5、26をブリッジ形に付加して電力制御回路27を構
成し、その接触器ブリッジの対角点即ちそれぞれ入力側
と出力側の接触器対23・25(前欄の蓄電側接触器)
及び接触器対24・26(前欄の電機側接触器)の各接
続点に、高速回路遮断器28、30を介して蓄電回路2
9及び電動機回路31を接続する。
2及び蓄電単位33より成り、図2において、蓄電要素
34にヒューズ付き断路器35を直列に配し、その複数
組を並列接続して蓄電単位33を構成し、なお、単位列
車編成の各車両に均圧線36とその両端の断路器37及
び車両間のジャンパ線38、39を配し、各蓄電単位3
3を隣接のもの(点線図示)と接続する。
動機の電機子41(M1、M2、M3、M4)は分巻界
磁42(F)及び補極43(AP)を持ち、電機子41
は、接触器44、45を閉じて全直列(4台直列)、接
触器45、46を閉じて直並列(2台直列の2組を並
列)、接触器46、47を閉じて全並列(4台並列)の
3段の接続切り替えを行ない、界磁42は全直列接続さ
れ、接触器48、49で正・逆転切り替えし、チョッパ
50で励磁制御(他励)され、ダイオード51は還流ダ
イオードとして、界磁巻線42のリアクタンスと共働し
界磁電流If を平滑にする。
減速用直巻特性(電機子電流Ia に比例)及び定常走行
用分巻特性(定速制御)の励磁制御機能を付加する。
室に配した主幹制御器52の運転操作レバー53は、左
右・前後に交叉機構を有し、左から0、1、2、3のノ
ッチで「切」、「低速」、「中速」、「高速」の速段に
対応し、各速段ノッチで前に押して「加速」、後に引い
て「減速」、中立で「定速」及び該操作レバー53の頭
部にボタン54「倍力」の制御機能を持ち、なお、前押
し(加速)は自力戻り(Spring-Return )、後引き(減
速)は手戻し(Hand-Return )の機構を持たせる。
「後進」のノッチを、制動空気弁56は「制動」、「保
持」、「解放」のレバー位置をそれぞれ有し、なお、速
度計57、受電・蓄電電圧計58(2針表示)、受電・
蓄電電流計59(2針表示)、電動機電流計60及び制
動空気圧力計61を配する。
電回路29より分岐し、インバータ62で3相交流に変
換・降圧して車内補機・照明設備に給電するとともに、
整流器63で蓄電池64を充電して前照灯・信号灯、非
常用・制御用低圧直流電源とする。
示用として、電圧センサ65(受電Vt )、66(蓄電
Vc )、67(電機子群Vm )、電流センサ68(受電
It)、69(蓄電Ic )、70(電機子群Im )、7
1(界磁If )、72(低圧電源Iax)及び車軸21に
速度センサ73(走行速度v)を配する。
理機能(図示省略)または蓄電機能(例えば点線図示の
如き蓄電装置74を複数分散配置)を持つ特別高落差急
勾配区間を運行の車両では、電力制御回路27の電機側
に、点線図示のように、接触器75及びダイオード76
(前欄の回生送出接触器・ダイオード)を追設でき、そ
の場合は、電動機の整流子(無整流子電動機では、サイ
リスタ組)から発生のノイズ電流消去用リアクトル77
及びコンデンサ78が必要である。
例において、その作動及び諸特性を、概括した表1を図
面とともに参照して説明するに当たり、四則演算(加、
減、乗、除)記号は「+、−、*、/」を使用、平方及
び平方根はE^2 及び3^1/2 の如く表わす。
触器15が閉じてダイオード12を側路及びリアクトル
8−チョッパ9−リアクトル10の直列回路に、各接続
点と負極線11との間にコンデンサ13とダイオード1
4が入ったπ形回路を形成し(以下、これを制御C1モ
ードと呼ぶ)、チョッパ9の全通全電圧及び降圧制御
(以下、降圧チョッパ制御と呼ぶ)または限流制御(以
下、限流チョッパ制御と呼ぶ)、あるいは、接触器16
が閉じてリアクトル8−ダイオード12−リアクトル1
0の直列回路に、各接続点と負極線11との間にチョッ
パ9とダイオード14が入ったπ形回路を形成し(以
下、これを制御C2モードと呼ぶ)、チョッパ9の遮断
全電圧及び昇圧制御(以下、昇圧チョッパ制御と呼ぶ)
を行なう。
子制御回路17を通り、通常は制御C2モードでチョッ
パ遮断全電圧で充電するが、ダイオード6の逆流阻止に
より蓄電電圧Vc は架線電圧変動の高めに保持され、ま
た、架線電圧が急昇のときは直ちに制御C1モードに切
り替わり、限流チョッパ制御で過大な突入充電を避け
る。
触器23、26が閉じ(以下、運転Aモードと呼ぶ)、
制御C1モードで蓄電電力Pc 及び受電電力Pt を共に
降圧チョッパ制御し、続いて出力側の隣辺の接触器2
5、26が代わって閉じ(以下、運転Mモードと呼ぶ)
直接全電圧の蓄電電力Pc に、制御C2モードのチョッ
パ遮断全電圧の受電電力Pt を重累して、電動機回路3
1に給電し、電動作動で車両を牽引する。
中に、界磁を強めて電動機回路31の電機子群電圧Vm
を上げ直接全電圧で、続いて接触器ブリッジの対辺の接
触器24、25が閉じ(以下、運転Bモードと呼ぶ)、
制御C2モードで、減速に伴い低下する電機子群電圧V
m を昇圧チョッパ制御で上げ、電動機回路31が発電作
動して回生ブレーキが働き、回生電力Pm を蓄電回路2
9に返流・充電し車両を制動する。
を開き受電回路5を、減速に伴い回路電圧Vm が低下す
る電動機回路29及び電子制御回路17から切り離し、
また、減速終期に電動機回路電圧Vm が入力リアクトル
8を含む主回路導体の抵抗降下まで下がると発電ブレー
キに移行し、停止寸前の微速まで減速する。
・昇圧チョッパ制御による電機子制御とチョッパ50に
よる全励磁の界磁即ち全界磁で定トルク加・減速を行な
い、運転Mモードでは、電機子全電圧とチョッパ50に
よる励磁制御即ち界磁制御で直巻特性の垂下トルク加・
減速及び分巻特性の定速定常走行を行なう。
もチョッパ9の制御作動による断続電流は、リアクトル
8とコンデンサ13のろ波(Filting )作用及びリアク
トル10とダイオード14の還流(Freewheeling)作用
により、受電、蓄電及び電動機の各回路5、29及び3
1の電流It 、Ic 、Im を平滑にして、波形率が小さ
い断続流による銅損増加を抑えるとともに、架線1に併
行の通信線への誘導障害を防ぐ。
も電子制御回路17を通るが、電動機47の整流子(無
整流子電動機ではサイリスタ)から発生のノイズ(Nois
e )電流に対し、上記と同様にろ波作用が働き、運転モ
ードBでは接触器7で受電回路5を切り離すので、架線
1にはノイズ電流は出ない。
ード及び後述の電機子接続の切り替えにおける接触器の
開路並びに短絡等での回路遮断器の作動に伴うリアクト
ル8、10の過渡サージエネルギは、それぞれに接続の
コンデンサ13、ダイオード12、14及びバリスタ1
8、19が成す閉回路で、架線回路1及び電動機回路3
1からの外来サージエネルギはバリスタ18、19で、
それぞれ吸収し電子制御回路17の制御素子を保護す
る。
を等価回路に示せば、変電所79には電源電圧Es を持
つ変圧整流器のリアクタンスxs 及び巻線抵抗rsがあ
り、架線1には変電所79からの距離に応じて架 線抵
抗rt があって、架線負荷電流It に対しそれぞれ電圧
降下es 及びet を生じ、車両の受電点(集電子2)の
架線電圧Vt =Es −(es +et )で給電され、給電
効率はηt =Vt /Es である。
路27の電子制御回路17の回路抵抗rL (主にリアク
トル8、10の導体抵抗)を通って電圧降下eL を生
じ、電圧Vc またはVm で、接触器ブリッジの負荷側隣
辺の接触器24、26(Mモード)を経て蓄電回路29
に充電及び電動機回路31に給電され、該接触器24、
26で直接接続された蓄電回路29と電動機回路31
は、走行負荷に応じ受電電流It を重累した充・放電電
流Ic 及び電機子群電流Im で以て電力の授受を行な
い、それぞれ蓄電電圧Ec 及び導体抵抗rc による電圧
降下ec 、電機子群起電力Em 及び電機子群抵抗rm に
よる電圧降下em を持つ。
たはBモードで、電子制御回路17の抵抗rL を通り、
加速時(Aモード)では、 蓄電回路電圧Vc =Ec −ec =Vt =Vm +eL 電子制御回路電圧降下eL =(Ic +It )*rL (放
電・受電) 電動機回路電圧Vm =Em +em (電動) 減速時(Bモード)では、 蓄電回路電圧Vc =Ec +ec =Vm −eL 電子制御回路電圧降下eL =Ic *rL (充電) 電動機回路電圧Vm =Em −em (回生) の如き電圧勘定となり、車両内電力効率ηp は電動では
ηp =Em /Ec 、回生ではηp =Ec /Em であり、
突入過負荷を伴う加・減速時の電動・回生電力の処理に
おいて、車両内の電力制御回路27、蓄電回路29及び
電動機回路31のそれぞれの電圧降下eL 、ec 及びe
m が車両内の総合電力効率ηp の要因であり(車両内配
線は短く導体抵抗は著しく小さいので無視してよい)且
つそれらの電圧降下が電動・回生における電力の往復と
も存在するため、電力回収効率はηp^2となる。
は、運転Mモードで、蓄電回路29と電動機回路31と
の間で直接に電力授受が行なわれ、それらの電圧降下e
c 、em は、加・減速では上記と同様であるが、定常走
行では小さく、電子制御回路17では受電電流It のみ
でありその電圧降下eL も小さいが、電機子41の鉄損
pmi、界磁42の励磁電力pf 等の無負荷損失が、車両
内電力効率ηp 即ち電力回収効率ηp^2にかなり影響し
且つ定常走行は運転サイクルの大半(小駅通過の急行列
車では大部分)を占 めるので考慮を要する。
容量Cを持つ蓄電回路29の蓄電電気量Q(横軸)は蓄
電電圧Ec (縦軸)に比例即ちQ=C*Ec 、蓄電電力
量W(横軸)は蓄電電圧Ec の2乗に比例即ちW=C*
Ec^2の関係があり、定格電圧Eoの蓄電電力量Wo、蓄
電電圧昇降±δEに対し充放電電力量δW=Wo *(2
*δE±δE^2 )(絶対値)が利用でき、その平均値
は、定格電圧Eo より少し(δE^2 /2)高い蓄電電
圧Ecoを中央値としたWc =2*δE*Wo (絶対値)
である。
電的であるので加・減速時の突入過負荷に即応し且つそ
の対向及び引出し導体を含む回路抵抗rc は極めて小さ
いので、充・放電電流Ic に対し電圧降下ec 及び電力
損失wc は微小である。
(a)において、発車点で電機子制御により牽引力F
a を発生し、慣性力Fia=牽引力Fa −走行抵抗Fv で
加速度αc の略々直線的に即ち定トルクで加速し、その
上限速度vacに達した時に界磁制御に替わり、曲線α
d の垂下トルク加速、運転速度vに達した時d で走行
抵抗Fv の定常走行に切り替える。
b を発生し、慣性力Fib=制動力Fb +走行抵抗Fv
で、減速度βd の垂下トルク減速、界磁制御下限速度V
bcに達した時に電機子制御に替わり減速度βc の定ト
ルク減速、微速vw に達した時に車輪ブレーキに切り
替え停車点で停止する。
(略々一定)及び電動機を含む回転部の機械抵抗(速度
vに略々比例)と、空気抵抗(速度vの2乗に比例)よ
り成り、低・中速では軽少であるが高速ではかなり増加
する特性を持つ。
て、Fa 、Fv 及びFb のそれぞれ距離Sa 、Sv 及び
Sb について積分値Wa 、Wvv及びWb は加速、定常走
行及び減速の仕事量即ちエネルギであり、その内慣性力
Fia及びFibのそれぞれ距離Sa 及びSb についての積
分値Wia=Wib=Wi が運動のエネルギ(前欄の無効動
力)であり、Wv =Wva+Wv +Wvbが走行抵抗Fv に
消費する抵抗エネルギ(前欄の有効動力)であり、加速
・牽引での消費エネルギWa +Wvvに対する減速・制動
エネルギWb の割合即ち制動エネルギ率εbi=Wb /
(Wa +Wvv)が、エネルギ回収の目標値となる。
キが作動するので、車輪ブレーキの制動エネルギはWi
*(vw /v)^2 となって微小であり、なお、加・減
速において、電動機41の特性上、牽引力Fa =Fia+
Fv と制動力Fb =Fib−Fv とを等しくとるのが普通
であり、慣性力はFib=Fia+2*Fv 即ち減速の方が
大きいので、減速距離Sb は加速距離Sa より小さい。
(b)において、蓄電回路電圧Vc は、前サイクルの減
速・制動の回生電力を充電して架線電圧Vt よりδVだ
け高くなっているので、発進及び加速前期では電動負荷
Pma=放電電力Pc であり、放電で蓄電回路電圧Vc が
架線電圧Vt まで下がった時t 架線電力Pt に移行開
始し、加速後期では放電電力Pc =Pma−Pt は破線図
示のように下がり、定常走行に至って(時点d )電動
負荷Pmvが軽小になり、架線電力Pt は、破線図示の充
電電力Pc =Pt −Pmvを蓄電回路29に返流しながら
電動負荷Pmv(=走行抵抗負荷Pv /ηp )を受持ち、
蓄電回路電圧Vc が架線電圧Vt に回復すると電動負荷
Pmvだけになる。
に返流・充電(即ちPc =Pmb)ので、蓄電回路電圧V
m は架線電圧Vt より上がり、減速終期にはδVだけ高
くなる。
電力Pc 、受電電力Pt 、定常走行電動負荷Pmv、補充
電電力Pc 及び回生充電電力Pmb=Pc の、それぞれの
作動時間tについての積分値が加速電力量Wma、放電電
力量Wca、受電電力量Wt 、定常走行電電力量Wmv、補
充電電力量Wcv、及び回生充電電力量Wmb=Wcbであ
り、電力量勘定は Wma+Wmv=Wt +Wmb及びWca=Wcv+Wcb となり、前述[エネルギ勘定]から、上式はそれぞれ Wa /ηp +Wvv/ηp =Wt +Wb *ηp Wi /ηp =Wv /ηp +Wi *ηp となり、電力回収率εriは回生電力量Wmbの消費電力量
Wma+Wmvに対する割合として εri=Wmb/(Wma+Wmv)=Wcb/(Wca+Wcv)=
εbi*ηp^2 架線電力率εv は受電電力量Wt について同様に εv =Wt /(Wma+Wmv)=1−εri Wt =Wmv+Wma−Wmb=Wv/ηp+Wi*(1/ηp−
ηp) となり、実効エネルギを為す抵抗エネルギWv 及びその
片道処理に伴う損失wv=Wv *(1−ηp )と、無効
エネルギを為す慣性エネルギWi の往復処理に伴う損失
wi =Wi *(1/ηp −ηp )を受電電力量Wt で賄
うことを示している。
諸量の挙動を、表2に示す如く、標準的な列車編成に本
発明の動力方式を応用した電動客車について、表3に計
算値で示す。
行速度域50〜120km/hにおいて、[エネルギ勘定]
における制動エネルギ率εbiは約80〜57%、消費エ
ネルギの大部分から大半を占め、電力回収率は[電力量
勘定]における慣性エネルギの往復処理損失wi を減じ
即ちηp^2=0.802^2=0.643を乗じた値で約50〜3
6%となり、それだけ電力消費量を節減できるが、εbi
とεriとの間にはかなりの落差、即ち電動機41の突入
過負荷を伴う慣性エネルギWi が往復する電動機、電力
制御及び蓄電の各回路31、27及び29の電力損失w
i があり、それぞれの回路31、27及び29の効率η
m 、ηL 及びηc の積で成る総合効率(突入)ηp が重
要なことを示している。
d までのtt 秒間に架線電力Pt を受電し、加速終期
d に最大値(180〜660KW)となり、補充電終期
には定常走行負荷35〜332KWとなるが、電動機の
突入過負荷(軸負荷Pa =1200〜2166〜154
7KW)より遥かに軽く、架線負荷の著しい軽減・平準
化を示している。
サイクルの走行時間tの略々65〜80%を占め、電動
機負荷はPv =32〜300KW(軸負荷)、著しく〜
かなり軽負荷であることを示しており、鉄損pmiや励磁
電力等の無負荷損失の総合効率ηp への影響が無視でき
ない。
量Wの車両80が平坦路81から勾配s(o/oo)の登坂
路82及び降坂路83を通り再び平坦路84を走行する
場合(実線図示)あるいはその逆方向で降坂路85及び
登坂路86を走行するの場合(点線図示)において、図
8(b)のように、車両80の牽引力Fd は、平坦路8
1、84では走行抵抗Fv のみ、登・降坂路82、83
では勾配抵抗Fs =s*Wが加わってFd =Fv ±Fs
となり、勾配sが大きい即ちFs >Fv では、降坂路8
3ではFd が負(−)の値即ち制動力Fb =Fs −Fv
(絶対値)となり、走行速度vで同一勾配sの登・降坂
路82、83を走行した場合の牽引力行負荷をPd =F
d *v、抑速制動負荷をPb =F*vとすれば、その比
εbs=Pb /Pd は、勾配sにおける抑速動力率とな
る。
坦路81、84では、電動機負荷Pm は走行抵抗負荷P
v に電動機損失pv が加わってPmv=Pv +pv 、登坂
路80では勾配抵抗負荷Ps 及び電動機損失pd =pv
(走行抵抗分)+ps (勾配抵抗分)が加わってPmd=
Pd +pd で力行し、降坂路83では電動機損失pb=
ps −pv を差し引いて回生電力Pmb=Pb −pb (絶
対値)で抑速し、また、登坂路82ではPmd=Pd /η
p 、降坂路83ではPmb=Pb *ηp であり、電力回収
率εrs=Pmb/Pmd=Pb /Pd *ηp^2=εbs*ηp
^2となる。
動を、前述の表3と同様に、表4に計算値で示す。
は、各速度v(50〜100km/h)での直並列の電動機
全負荷限度の勾配s(o/oo)(太線下線)で約86〜2
8%、電力回収率εrsは約70〜22%、緩勾配(s=
10o/oo)でもεbsは約57〜28%、εrsは約42〜
22%であり、それだけ電力消費量を節減できるが、電
動機41の連続全負荷を伴う登・降坂で、位置のエネル
ギWs の往復処理において、εbsとεrsとの間にかなり
の落差即ち電力損失pb があり、前述の慣性抵抗のもの
と同様に、総合効率(定常)ηp が重要であることを示
している。
て、平坦路81及び登坂路82の走行では、電動負荷P
mdは受電電力Pt で賄うので蓄電電圧Vc =Vt は不変
であるが、降坂路83で回生電力Pmb=Pc で充電する
ので蓄電電圧Vc はVt +δVに上昇、平坦路84に入
り放電電力Pc だけ(Pt =0)で距離Sc =S*Pmb
/Pmvを走行し、δV=0(Vc =Vt )に戻って受電
電力Pt に移行、また、点線図示のように、平坦路84
から降坂路85に入ったときは、上記と同様に回生電力
Pmbで充電し蓄電電圧Vc =Vt +δVに上昇、登坂路
86ではVc =Vt に戻るまで放電電力Pc で走行して
受電電力Vt に移行し、登坂路82を走行の場合と同
様、Vc =Vt で走行する。
大きい場合は、δVが大きく蓄電電圧Vc がかなり上昇
するが、降坂路83の手前で受電接触器7を開路して蓄
電電力Pc だけで運転し、破線図示のように、Vc を予
め例えばδV/2だけ下げておき、降坂終期のVc の過
昇(過充電)を回避するのが運転操作及び電力制御が簡
単であり、また、受電電力Pt を降圧チョッパ制御で絞
り、勾配抵抗負荷Psに見合う放電電力Pc を消費し、
鎖線図示の如く蓄電電圧Vc をδVまで下げながら登坂
路82を力行し、降坂路83を充電電力Pc で抑速走行
し、受電電力Pt を平準化してもよい。
おける蓄電関係諸量及び運行標高差について、前述の慣
性抵抗関係のものとともに、表5に計算値を示す。
に伴う蓄電電圧の昇降δVi が、上述の降坂直前及び降
坂終期での蓄電電圧の昇降δVs に重なるので、それが
許容値±20%(電気鉄道基準)以内とするよう蓄電電
圧昇降値δVs =0.2 −δVi (絶対値)を採り、運行
限度標高差Hmax 及びその走破時間即ち充放電時間tc
を求めたもので、各速度vの限度勾配smax (太線下
線)ではHmax は約200〜270m、緩勾配s=10
o/ooでは約250m以上、通常の標高差の勾配線には充
分であるが、その勾配路の走破での充放電時間tc は限
度勾配smax では6分前後、倍電圧短時走破ではその半
分の如き極めて苛酷な充放電債務を示している。
坦路での無受電走行の合計距離倍数ΣSc /S=Pb /
Pv *ηp^2はかなりの値であり、前述の電力回収率ε
rsによる電力消費量節減がそれに現われている 訳であ
る。
て、それぞれ横軸の上側の電動・放電において、電機子
群の全直列、直並列及び全並列ついて、全界磁の電動域
即ち速度、及び以下では、運転Aモードでそれぞ
れ一定の限度電流Im =Ia、Im =2*Ia 及びIm
=4*Ia と一定の限度トルクTm を持つ定トルク域、
それ以上の速度〜d 、〜d 及び〜d では、
運転Mモードで界磁磁束Φc と共に電機子群電流Im も
整流限度のため速度に反比例して低下し、従ってトルク
Td が速度の2乗に反比例する直巻形の垂下トルク域と
なり、また、一定の定格電流Imf(全並列では点線図示
の短時定格、)でのトルクTf は、全界磁の電動域即ち
速度、及び以下では定トルク、それ以上〜f 、
〜f及び〜f では速度に反比例する定出力トル
クとなる。
以下では、電子制御回路17の出力側リアクトル10に
負荷されるが、入力側リアクトル8には速度vに比例す
る電流IL (=放電電流Ic またはそれに受電電流It
が加わる)が流入し、速度〜d 、〜d 及び〜
d では、放電電流Ic に電子制御回路17を通るIt
を重累して給電され、速度に反比例する電機子群電流I
m となる。
も、上記と同様即ち横軸について略々対称の図表とな
り、速度、及び以下では限度トルクTm の定トルク域、
それ以上の速度〜d 、〜d 及び〜d では速
度に反比例の電流Im と速度の2乗に反比例のトルクT
d の直巻形垂下トルク域、また、定格電流Imfでのトル
クTf は、速度、及び以下では定トルク、それ以
上〜d 、〜d 及び〜d では定出力トルクと
なり、なお、電機子群電流Im は、速度、及び以
下では、入力側リアクトル8に流入するが、出力側リア
クトル10には速度vに比例する電流IL =充電電流I
c が流れ、速度〜d 、〜d 及び〜d では、
上記と同様に速度に反比例する電機子群電流Im とな
る。
m =Im *rm のため、図9の速度v−電流I線図及び
図10の速度v−トルクT線図は、電動(横軸の上側)
では低速側にem %(=em /Vm )、回生側(横軸の
下側)では高速側にem %(=em /Em )の、それぞ
れ速度変動を持ち、発進時のリアクトル8の電流は、
IL =Im *em /Vm 、回生ブレーキ終点から電機
子電流Im を減じながら発電ブレーキが働く(実際に
は、速度変動em (%)には、電子制御回路17等関連
回路の電圧降下がそれぞれの負荷に応じて加わるが説明
の都合上省略)。
上述の速度v−トルクT特性線図に各軌道勾配s(o/o
o)及び平坦路(s=0)における加・減速度α、βを
重ねて示せば、全電圧連続定格の直並列では、速度
(例えばv=約45km/h)からf (例えばv=約12
5km/h)に加速する場合、速度vの2乗に反比例して急
に低下する垂下トルクTd では加速度αが急激に低下す
るが、倍電圧短時定格の全並列で加速すれば、速度の
倍速(v=約95km/h)まで強力なトルクTm で定ト
ルク加速、それ以上は垂下トルクTd でもf ではTd
=0.8*Tm で強力であり、両者のv−T線図と走行
抵抗線図(例えばs=0)が成す面積即ち加速度積分値
を比較すると、前者はBo ・B・Df ・Do 、後者はB
o ・B・C・D・Do となり、高速域の平均加速度が著
しい向上(倍増以上)を示しており、また、回生ブレー
キにおいても、平坦路(s=0)の走行抵抗負荷が制動
側に働く以外は、横軸について略々対称であり、加速度
αと同様な減速度βが得られる。
らのもので比較すると、直並列までではAo ・A・B・
Df ・Do 、全並列までではAo ・A・C・D・Do 、
後者は前者の1.5倍を上回る値になりそれだけ高速運
転での平均加速度が増したことになるので、逆に加・減
速トルク即ち突入過負荷をそれだけ軽減してもよく、電
力制御、蓄電及び電動機の各回路27、29及び31の
損失低減による効率ηpの向上、乗客の加速度感の軽減
及び加・減速度α、βの余裕を急勾配に利用できる。
km/h)まで加速して直並列に戻せば、界磁は40%Φ
(=50km/h/125km/h)となり、平坦路では電動機
41は略々半負荷で運転し銅損pmc=0.5^2 =25
%、鉄損pmi及び励磁電力Pfはそれぞれ全電圧連続定
格の100%及び0.4^2 =16%となり、無負荷損
失を負荷損失に協調して低減し軽負荷においても効率η
p を稼ぐ。
まで進段して加・減速し全直列に戻し、界磁制御を40
%Φ(=25km/h/60km/h)にして定常走行すれば、
緩勾配路(s=5o/oo)でも電動機41は略々4半負荷
以下、pmc=0.25^2 =6.3%、pmi=0.5^
2 =25%及びPf =0.4^2 =16%となり、無負
荷損失を更に低減して効率ηp を稼ぐ。
機子接続(直並列、全並列)で加・減速を行なうため、
その加速終期及び減速初期の垂下トルクTd は充分大き
いので、定常走行(全直列及び直並列)では余裕トルク
は小さくてもよく、界磁をもっと弱めて(例えば33
%)それぞれ全界磁の上限速度の3倍速(全直列で70
〜75km/h、直並列で130〜150km/h)まで増速可
能である。
従い自動的に界磁を強め速度vを下げて全負荷電流Imf
でのトルクTf 以内の負荷で運転するが、後述の操作で
1段上の電機子接続(直並列連続、全並列短時)のTf
領域を使用し、あるいはその勾配路が短距離であれば、
過負荷トルクTd 領域で短時運転し速度vを下げずに走
り抜けることができる。
(a)において、運転サイクルでの電機子群及び単電機
子の電圧Vm 、Va 、充放電の電圧Vc 及び電子制御回
路27の蓄電回路29側の電圧VL を示せば、運転Aモ
ードの定トルク加速〜においてVL =Vc (一
定)、〜ではVm =4*Va 、〜ではVm =2
*Va 、〜ではVm =Va でそれぞれ鋸歯状、運転
Mモード〜ではVc =Vm (一定)、その垂下トル
ク加速〜d では全並列でVm =Va 、定常走行d
〜d では直並列でVm =2*Va 、垂下トルク減速域
d 〜及び定トルク減速域の〜では、それぞれ
〜d 及び〜のものと同様であり、また、図11
(b)において、各々の電流Im 、Ia 、Ic 及びIL
は、前述の図9と同様である。
Ea については、鎖線図示(但しVa =Vm 及びIa =
Im の領域では実線表示)のように、運転Aモードの定
トルク加速〜及び運転Bモードの定トルク減速〜
ではVa は速度vに比例して昇降し、単電機子の連続
定格電圧をVao=Vt /2として、全直列、直並列及び
全並列のそれぞれ上限・、・及び・でVa
=Vao/2(半電圧)=Vc /4、Va =Vao(全電
圧)=Vc /2及びVa =2*Vao(倍電圧)=Vc と
なり、Ia は突入過負荷の一定値をとり、運転Mモード
〜では、垂下トルク加速〜d 及び減速d 〜
でVa =2*Vao(倍電圧)の一定値、Ia は突入過負
荷から速度vに反比例して減少、定常走行d 〜d で
はVa =Vao(全電圧)、Ia は定常走行負荷Pv に見
合う値で軽少な値をとる。
電力Ea は、図11(a)に2点鎖線図示のように加速
及び力行(定常走行)即ち電動ではEa =Va −ea 、
減速及び抑速(降坂走行、図示省略)即ち回生ではEa
=Va +ea となる。
(c)において無負荷損失を代表する鉄損pmiは、主に
界磁強さΦと回転数Nm (速度v)との積即ち電機子起
電力Ea の2乗に比例するので、全電圧定格の鉄損をp
riとすれば、定トルク域〜及び〜において、発
進点及び回生下限ではpmi=0、全直列上限及び
では半電圧でpmi=pri/4、直並列上限及びで
は全電圧でpmi=pri、全並列上限及びでは倍電圧
でpmi=4*pri、垂下トルク域〜d 及び〜d
においては界磁制御でEa が倍電圧一定でpmi=4*p
ri、定常走行d 〜d では直並列でΦ、vとも一定の
全電圧でpmi=priとなり、また、負荷損失を代表する
銅損pmcは電機子電流Ia の2乗に比例するので、全負
荷電流での銅損をprc負荷率をλとすればpmc=prc*
λ^2 、定トルク〜では突入過負荷(例えばλ=
2.5)でpmcは大きく(6.25*prc)、垂下トル
ク域〜d では速度vに反比例のIa の2乗に反比例
のpmcとなり、定常走行d〜d ではλは小さく(例
えば半負荷)でpmcは著しく小さく(pmc=prc/4)
なる。
び直並列ではpmi=<priのため殆どが銅損pmcであ
り、全並列においてpmi>pri、定トルク加・減速上限
から垂下トルク域〜d 及びd 〜において鉄損p
miは最大値pmimax =4*priとなるがその発進から
の平均値は小さく、また、一般に電動機は、鉄芯材質の
向上もあり、過負荷トルクが大きな鉄機械においてもp
ri<prc(例えばpri=略々prc/2)であり、倍電圧
で全電圧定格の2倍の短時出力の割には、電機子損失p
m の増加率ε=pm4/pm3は小さく(例えば250%突
入過負荷の場合ε=1.22)、加・減速が短時(1分
程度)で終わるため電機子温度上昇をあまり増加させな
い。
ルク域では、電機子倍電圧のため、鉄損pmiは4*pri
に増すが、電機子電流Ia を全負荷値にとっても、全損
失pms(点線図示)は、pri=prc/2とすれば、定格
pr =pri+prcの2倍即ち全電圧定格での軸負荷14
0%(=2^1/2 )相当の熱負荷のため、数分間の運転
継続が可能、図10に点線図示の負荷トルクTf (短
時)以内で10km程度の急勾配路を高速のまま走り抜
けることができる。
おいて、電子制御回路17の制御C2モードでの降圧チ
ョッパ制御の主要素の回路を示せば、リアクトル8とコ
ンデンサ13はLC平滑回路を形成し入力電圧Vc 、電
流IL を受け、チョッパ9のon−off作動で周波数
f、周期t=1/f、通流幅ε=ton/tの断続電流I
chを、リアクトル10とダイオード14で平滑な出力電
圧Vm =ε*Vc 、電流Im =IL /εに変換するが、
リアクトル8、10はそれぞれインダクタンスL1 、L
2 及び巻線抵抗rL1、rL2を持ち、電流IL 、Im で損
失pL1、pL2を、ダイオード14は通流幅(1−ε)の
還流電流Id =Im で損失pd を、チョッパ9は後述の
損失pchを、それぞれ生ずる。
の昇圧チョッパ制御の主要素の回路を示せば、リアクト
ル8は、入力電圧Vm 、電流Im を受け、チョッパ9の
on−off作動で上記と同様に1−ε=ton/tの断
続電流Ichで電圧Vc を誘起し、ダイオード12の還流
及び逆流阻止作用でコンデンサ13に充電し、リアクト
ル10を通って平滑な出力電圧Vc =Vm /ε、電流I
c に変換するが、リアクトル8、10はそれぞれ電流I
m 、Ic で損失pL1、pL2を、ダイオード12は通流幅
εの還流電流Id =Im で損失pd を、チョッパ9は下
記の損失pchを、それぞれ生ずる。
Vch、電流Ichが上記の周波数f、周期t=1/f、通
流率ε=ton/tでon−off作動するとき、まず、
on状態では正方向電圧降下eon=約3V、電動・回生
出力が小さい加速初期及び減速終期を除きε=0.5〜
1.0、回路電圧Vc =1500Vとして、通流損失p
onは、 降圧チョッパ制御ではVch=Vc pon%=eon/Vc *ε=0.1〜0.2% 昇圧チョッパ制御ではVch=Vm =Vc *ε pon%=eon/Vc *(1−ε)/ε=0.2〜0% 次に、on、off転流時(tson 、tsoff)にVch、
Ichとも直線的に変化するものと概括すれば、瞬時転流
損失ptrはVch*Ich/(4*1.57)=Pch/6.28(近
似正弦波であり平均値は波高値の1/1.57)、1周期あ
たりの転流損失ptrは、転流時間計ts =tson +tso
ffとして、 降圧チョッパ制御ではVch=Vc 、Ich=IL /ε 昇圧チョッパ制御ではVch=Vc =Vm /ε、Ich=I
m いずれもptr=Pch/6.28*ts /t*1/ε となり、作動周波数f=1000Hzとすればt=1m
s、GTOサイリスタ(Gate Turn-Off Thirister)の
如き高速作動の制御素子では、ts =50μs程度であ
りいずれもptr/Pch=1.59〜0 .80%従って
チョッパ9の全損失pch(%)はponを加算し 降圧チョッパ制御ではpch=1.69〜1.00% 昇圧チョッパ制御ではpch=1.79〜0.80% となり、かなり高い周波数でも、制御素子の選定次第で
その損失を充分局限できる。
onは1.5V、損失pd %=eon/Vc =0.1%で無
視して差し支えなく、リアクトル8、10はf=100
0Hzの如き高い周波数では、小さいインダクタンスL
1 、L2 で充分なリアクタンスXL1=ω*L1 、XL2=
ω*L2 (ω=2*π*f)が得られ、鉄芯材料を適切
に選べば巻線抵抗rL1、rL2は極めて小さく製作でるの
で、チョッパ9に使用する制御素子との損失協調を考え
ながら、このような高い作動周波数fを選定するのが良
い。
充分な誘起電力効率を得るために、充分なXL1と極めて
小さいrL1が重要であるが、出力リアクトル10は、降
圧チョッパ制御で電機子41の損失増加を来さない範囲
において、多少の脈動率を許容できるのでXL2は多少下
げてもよく、それだけrL2もより小さくできる。
御器52の運転操作レバー53を0ノッチからいずれか
の速段のノッチに進めると、全直列の微速緩発進し、所
定の速段ノッチ(1、2、3)を選択して前に押すとそ
のノッチの終段(1ノッチでは全直列のまま、2ノッチ
では直並列、3ノッチでは全並列)まで自動的に進段加
速し、あるいは、後に引くと自動的に戻段減速、所定の
速度v(km/h)に達したとき、「中立」に戻すと、直並
列(3ノッチ)や全直列(2ノッチ)に自動的に戻り、
その時の速度vを制御装置(図示省略)が記憶し、その
記憶速度vに合わせ定速制御して定常走行する。
は電機子41、界磁42とも無電圧、電気的損失(鉄
損、銅損、励磁)ゼロ状態で惰行し、再び速段ノッチに
進めると上記と同様、その時の速度vを記憶しその速度
に定速制御する。
で自動的に戻段減速し、回生ブレーキから発電ブレーキ
に移行して停止寸前の微速に至り、所定の位置で該操作
レバーを0ノッチに戻しながら制動空気弁56を操作し
て車輪ブレーキで停止する。
(例えば5km/h)〜最高運転速度vmax とし、停車(v
=0)から速段ノッチに進めたとき、確実に且つ緩やか
に微速発進させ、定常走行中は、軌道勾配による走行負
荷の変動即ち電機子群電流Imの正(+)、負(−)に
応じ、定トルク域では運転A、Bモード及び制御C1、
C2モードを自動的に切り替え、垂下トルク域では運転
Mモードで界磁制御の特性的移行で切り替えなく、電動
牽引・回生抑速の定速制御が作動する。
は、操作レバー53の頭部のボタン54を押し全並列の
強力な短時全負荷トルクTf で、高速定常走行できる。
ク域即ち全直列で低・中速(25〜75km/h)、直並列
で中・高速(50〜150km/h)、全並列で短時高速
(100〜150km/h)を使用し、連結作業等の微速や
危険区域の徐行には、全直列の定トルク域(25km/h以
下)を使用し、それぞれ垂下トルク域の下限近く(例え
ば全直列で30km/h、直並列で60km/h)までの加速や
そこからの減速には、進段しても数秒で戻段となり、加
・減速距離Sa 、Sb はあまり稼げないので、加速終期
・減速初期に自動進・戻段しない速段(1ノッチや2ノ
ッチ)を選ぶのがよい。
ノッチの全直列と直並列と同様に、直並列と全並列の2
段の加・減速として制御作動を単純化し、また、2ノッ
チの全直列で定常走行中に軌道勾配による負荷に応じボ
タン54を押して直並列で走り抜けるよう関連制御回路
を構成してもよい。
素34は、その蓄電原理からタイムラグなく内部抵抗r
c が著しく小さいので、万一絶縁破壊等で内部短絡した
場合、その短絡電流が非常に大きく該要素の破裂・出火
に至るので、適当な単位容量に分割し、ヒューズ付き断
路器35で瞬時に故障蓄電要素34を切り離す。
介して隣接の各蓄電単位33を接続し、蓄電単位33の
間の容量不同による充・放電及び動力単位間の運転特性
不同を防ぎ、上記の蓄電要素34の故障あっても、支障
無く運転を継続する
電単位33において、断路器32及びヒューズ付き断路
器35を全て開き、故障蓄電要素34及び熔断ヒューズ
35を無電圧にして新替えし、車両基地備え付けの限流
充電器(図示省略)で急速充電し、蓄電回路29全体の
蓄電電圧Vc に達したとき、全ヒューズ付き断路器35
を閉じ、あるいは、該蓄電単位33の均圧線36の断路
器37を開き、断路器32及び新替えのヒューズ付き断
路器35を閉じ、電子制御回路17の限流チョッパ制御
で充電の上、全断路器32、37及びヒューズ付き断路
器35を閉じる。
蓄電電圧低下には、電子制御回路17の制御C1モード
の限流チョッパ作動で受電し、補充電を行なう。
の急勾配区間では、定常走行時に電力制御回路27の接
触器24、26を開き点線図示の接触器75を閉じて
「回生送出」に切り替え、降坂抑速の回生電力Pmbを、
ダイオード76及び受電回路5を経て、架線回路1に送
出でき、その途中の部分的な平坦路で電動牽引に移行し
たときは、ダイオード76で架線電力Pt の直接逆流入
を阻止し、既述のダイオード6、接触器7、電子制御回
路17を経て受電・給電される。
ク減速(d 〜)で回生直接充電の上、運転Bモード
と制御C1モードで、直並列にて〜を、全直列にて
〜を過電圧回生ブレーキとし、降圧チョッパ制御で
定トルク減速が可能であり、その下限に至って制御C
1モードに替え前述の昇圧チョッパ制御の定トルク減速
を行なうこともできる。
クトル8はコンデンサ12とともに平滑作用を為すので
そのXL1はあまり重要でなく、また、出力リアクトル1
0が還流ダイオード14とともに最大倍電圧からの降圧
変換を司るので脈流電流の平滑度が多少悪くなるが、蓄
電回路29の回路抵抗rc は極めて小さく損失pc の増
加は殆どなく、リアクトル10は半電流、銅損は4半値
となり、制御電力効率ηL が向上する。
・副接触器15、16を1個づつ増設し、図1のリアク
トル10の還流ダイオード14と、負極線11との間に
接触器15を、リアクトル8との間に接触器16をそれ
ぞれ配して制御C2モードでリアクトル8の還流ダイオ
ード12を兼用することができ、その場合は、図1のダ
イオード12、14と同じ接続でダイオード87、88
を配し、バリスタ18、19とともに、制御モードC
1、C2切り替え時の接触器15、16の開路において
リアクトル8、10から発生する過渡サージエネルギを
吸収する閉回路を形成する。
10の過渡サージエネルギ吸収のみを司るので小容量の
ものでよく、還流電流を持つ電力仕様のダイオード1
2、14を共通1個で済ませるので、動力単位容量が大
きい場合には経済的である。
(a)において、図1の電動機回路31に無整流子電動
機を使用した場合について、2組の静止整流子89をサ
イリスタの3相ブリッジ形インバータ90、リアクトル
91及び還流ダイオードの3相ブリッジ92でそれぞれ
構成し、直・並列切り替え接触器93、94を配して他
の2組(図示省略)と並列に接続し、それぞれY−Δ切
り替え接触器95、96を介して同期電動機97の電機
子98に接続、回転界磁99は図3で説明した如く正・
逆転切り替え接触器48、49を介してチョッパ50で
励磁制御し、軸端に配した分配器100で電機子98の
位相を検知し、サイリスタゲート制御装置(図示省略)
を介してインバータ90にゲートパルスを与え整流子作
用で電動作動し、還流ダイオードブリッジ92で回生電
力を電動と同一電圧極性で取り出す。
を行ない、Y直列で全電圧連続定格、Δ並列で1.732 倍
電圧短時定格とし、図3に示した直流整流子電動機4台
の全直列、直並列及び全並列と同様な特性と作動で定ト
ルク域を高速側に1.732 倍に拡大して、高速運転での加
・減速距離を著しく短縮し、高速運転ではY並列に、中
速運転ではY直列に戻し、軽負荷の定常走行において、
効率を稼ぐ。
の電気的位相がφ=30度転移するので、分配器100
またはゲートパルスの位相を転移し、負荷や界磁強さに
応じ電気子反作用を相殺するようゲートパルスの位相を
自動的に調整する機構を付加する。
を、1電機子に位相差ψ=30度を持つ2組の巻線98
に接続し、電動機毎にY直列、Y並列及びΔ並列の3段
切り替えを行ない、恰も12相交流から得た直流の如
く、脈動が極めて小さい軸トルクが得られるので、車輪
の粘着性能を要求される電気機関車に使用するのがよ
い。
同様に図14において、静止整流器89のインバータ9
0を共通の周波数発生回路(図示省略)で制御して可変
周波数の3相交流に変換し、電動機97を誘導機に替え
て無整流子電動機(界磁99及び分配器100は無し)
とし、Y直列で全電圧連続定格、Δ並列で1.732 倍電圧
短時定格を与え、界磁制御の代わりに周波数制御で上述
と同様なトルク特性が得られ、還流ダイオードブリッジ
92で回生電力を電動と同一の電圧極性で取り出すこと
ができる。
波数fとも可変の定トルク域とVa一定でf可変の垂下
トルク域を有し、垂下トルク域では、速度vに反比例即
ち定出力の全負荷トルクTf 及び速度vの2乗に反比例
の過負荷トルクTd の特性であり、前述の直流整流子電
動機及び上述の同期機使用の直流無整流子電動機と同様
に扱うことができる。
インバータ位相とは無関係のため、複数の電動機を共通
のインバータと組み合わせてもよく、例えば動力単位毎
に電力制御回路27とともに1組のインバータを配し、
4台の電動機の各々にY−Δ切り替え回路を付して並列
接続するのがよい。
や交・直流両区間を運行の車両は、図15(a)の如
く、変圧整流器101を受電回路に配し、整流器103
を平滑リアクトル(架線周波数脈流用)104を配し
て、直流受電の受電ダイオード6とともに、受電接触器
7を介し運転制御回路27に接続し、なお、変圧器10
2にはタップ105を配し、勾配路運行における蓄電電
圧Pc の昇降に協調し、受電電圧Vt (直流側)を調整
でき、なお、前述の如く加・減速時の突入過負荷を蓄電
回路29が受け持つので、変圧整流器101は軽債務の
ものでよい。
随車の床下や機関車室内にディーゼルエンジンやガスタ
ービン等107を原動機とする発電整流器106を配
し、その整流器109(3相ブリッジ形)を平滑リアク
トル110を上記と同様に受電接触器7を介し運転制御
回路27に接続し、また、発電機108には、電機子巻
線のY−Δ切り替えあるいは図14(b)の如き電機子
2巻線の整流器の直・並列切り替えを併用(Y直列・Y
並列・Δ並列)して、負荷に見合うエンジン回転数と電
機子接続と界磁制御により、低速から高速に至る全回転
数域において発電効率を稼ぎ、勾配負荷で充放電に伴う
蓄電電圧Vc の変動に協調して発電・給電し、勾配路運
転においても、発電機負荷を定常走行負荷に近い値によ
り軽減・平準化し、軽債務にすることができる。
り遥かに大きいため(前述の表2及び表3に示す例で
は、m/Fv =(46+40)/(0.107〜0.7
86)=803〜109)、慣性抵抗Fi 及び勾配抵抗
Fs が牽引・制動力の大部分を占めるので、本発明にお
いては、それ等が為す大きな運動のエネルギWi と位置
のエネルギWs を、駅間の加・減速を伴う運転サイクル
や運行区間の登・降坂を伴う往復サイクル毎に正・負相
殺される無効動力(交流回路のリアクタンスxが為す無
効電力に比喩)と考え、エネルギ可逆性を持つ電動機4
1と充放電機能を持つ蓄電要素34とで処理し、常に正
(+)の値をとる走行抵抗Fv が為す負荷Pv を実効動
力(交流回路の導体抵抗rが為す有効電力に比喩)と考
え、無効動力の処理に伴う電動機、蓄電及び制御回路の
電力損失とともに、架線1からの受電電力Pt で賄うこ
とにより、従来の車両が車輪ブレーキや発電ブレーキで
熱エネルギに戻して大気中に放散している無効動力の負
(−)の部分を回生電力Pm として蓄電要素に充電・回
収し、受電電力Pt とともに後続の正(+)の部分に活
用し、電力消費量を半減することを可能にするととも
に、下記の改善を伴うものである。
負荷Pi =Pm ±Pv を車両内の蓄電要素34で処理す
るため、架線回路1の負荷Pt は大幅に軽減・平準化さ
れ且つ電力流が一方向となるので、架線回路1の電力損
失pt 及び債務が著しく軽減され、変電所79の給電区
間の拡大や給電線銅量の節減とともに、直流から交流へ
の逆変換機能が不要となり、関連の電力系統へもその好
影響が及ぶ。
ることにより、高加・減速度運転のための動力強化は、
車両内設備だけで済み、架線1及び変電所79への影響
が軽微のため、電動機の短時倍電圧(倍出力)定格のよ
うに、大幅なものが可能となる。
構造及び強度の増大なく、電機子絶縁及び整流子の強化
で済み、発電ブレーキ採用に伴い既に実施されており、
本発明では、それを電機子群の直列接続で基本定格の全
電圧連続定格のものを並列接続で付属定格の倍電圧短時
定格としたもので、全界磁で強力且つ効率の良い定トル
ク域を高速側に倍増(例えば50km/hから100km/h
に)し、電動機の機・電両面の設計を変えずに高速域の
加・減速度を著しく向上して低・中速域と同等にし、乗
客の加速度感を増さずに、加・減速距離を著しく短縮し
て駅間の運転速度vを高め、運行効率を向上する。
ついて、運転サイクルでの諸量の挙動を表6に計算値を
示し全述の表3と比較すれば、加・減速に倍電圧短時定
格の使用により、定トルク域の加・減速度αc βc を増
さずに、より短い駅間距離で同じ平均速度vavを得てお
り、その効果は高速運転で著しい(v=100〜140
km/hでS=80〜50%)ので、車両の運行効率向上に
留まらず各駅停車と急行との運転協調に頗る好都合であ
る。
圧(中速)の定トルク域、またはそれを幾らか超える垂
下トルク域の強力なトルクで加・減速し、所定の速度v
で直並列全電圧(高速)あるいは全直列半電圧(中速)
に戻段した定常走行で、鉄損、銅損及び励磁電力を低減
して軽負荷での効率を稼ぎ、また、進段すれば強力なト
ルクで確実な加・減速ができるので、定常走行での余裕
トルクは小さくてもよく、従来の限度(一般に40%
Φ)を超えた弱め界磁で、定常走行速度域を更に高速側
に拡大(例えば33%Φで150km/h)できる。
鉄損が速度の2乗に比例して増し、その定トルク域上限
では基本定格のものの4倍(無整流子電動機では3倍)
で全負荷銅損をかなり上回る超鉄機械状態になるが、突
入過負荷の銅損に比べると遥かに小さいので、倍出力の
割には全損失はあまり増加せず、短時(垂下トルク域含
み1分以下)のため熱的には問題なく、また、全負荷電
流で数分程度の短時運転も可能のため、通常の標高差の
急勾配路ならば高速のまま走り抜けることができ、運行
効率上頗る好都合である。
蓄電電力で運転継続できるので、長時間の停電復旧を待
たず現場状況の視認や故障状況を通信確認の上、低・中
速で徐行運転して故障区間を脱出し、健全区間で速やか
に受電・補充電して平常運転を再開でき、運行上頗る好
都合である。
ョッパ9、2個のリアクトル8、10、コンデンサ13
及びダイオード12、13を接触器で切り替えて降圧・
昇圧チョッパ制御の両方に兼用し、接触器ブリッジで定
トルク加速(運転Aモード)、減速(運転Bモード)及
び垂下トルク加・減速及び定常走行(Mモード)の切り
替え、前2者ではチョッパ制御の電機子制御を短時間
(15〜30秒)に行ない、後者では蓄電回路29と電
動機回路31との間で直接即ち制御損失なく電力の授受
を行ない且つ電子制御回路17は平準化された受電電力
Pt の無制御通流となるので頗る軽債務である。
滑で波形率は1.0であり、架線回路1、蓄電回路2
9、電動機回路31のいずれにもチョッパ9の断続電流
による損失増加を来さず、また、受電電力Pt は常に電
子制御回路17を通り、そのろ波作用でチョッパ9の断
続電流は勿論、電機子41の整流子(無整流子電動機で
は静止整流子89)が発生するノイズ電流も抑えられ、
通信線誘導障害を防ぐ。
は、電動機回路31だけでなく、電力制御及び蓄電の各
回路27、29においても不可避であり、それが電動・
回生での往復で生ずるので、その低減は重要であり下記
の如く実現するものである。
は、チョッパ9の主要制御素子ののサイリスタ及び還流
ダイオード12、14の通流電圧降下は架線電圧に対し
極めて小さく、作動周波数f(Hz)を適切(例えばf=
1000Hz)に選べばチョッパ9の転流損失、平滑コ
ンデンサの誘電損失及びリアクトル8、10の鉄損・銅
損等を含む作動損失を電動機の全損失より遥かに低減且
つ車載用として小形軽量に製作が可能である。
負荷電流や数分の急速充放電に対して、即応的且つ損失
が極めて小さく劣化しない静電式の蓄電器が最適であ
り、そのような機能は、短時倍電圧倍出力を含み、基本
定格全負荷の数倍の突入過負荷においても、それを蓄電
回路29に集中して車両内処理を可能にする、本発明の
実現の鍵となるものである。
は、万一の絶縁破壊あると瞬時短絡電流が極めて大きい
ので、出火・破裂の危険防止として、単位容量を局限し
複数の蓄電要素をヒューズ付き断路器を介して並列接続
且つ単位編成の全蓄電単位を均圧線と断路器で接続し、
故障要素の瞬時切り離しで支障無く運転を継続し、新替
え及び充電復旧が簡単且つ安全に実施可能にする。
Vt での浮動充電且つ車両の運動・位置のエネルギを許
容電圧昇・降値δVの範囲で充・放電処理可能のもの、
例えば前述の表5に示す充放電力量(Wci+Wcs)に余
裕を見て充放電容量Wcmax=180MJ、これは33A
Hの小形乗用車用12V鉛蓄電池の125個直列(重量
は合計2ton 程度)に相当のものでよく、蓄電池機関車
や電気自動車の如き充電毎の走行距離や稼動時間に見合
う如き大容量を要しないので、小形・軽量の蓄電要素3
4の実現は充分可能と考える。
も可能であるが、蓄電原理が静電的且つ常温で作動する
静止機器の大容量蓄電器は、上述の如き高効率の急速充
放電及び浮動充電特性を持ち保守容易、車載用として最
適であり、低圧のもの(例えば120V、100F級)
は既に実現し、電気自動車等の電源に試用されている
が、本発明が対象とする架線電圧のもの(1500V、
蓄電単位に約100F)についても原理的には実現可能
であり、本発明の効果に鑑み関連科学技術の進歩を促
し、そのような蓄電要素の速やかな実現を切望する。
ー53をいずれかの運転ノッチ(1、2、3)に進める
と微速発進し、前に押せば加速、後に引けば減速、所定
の速度vに達した時中立に戻せばその速度vで定速の運
転となり、軌道勾配に応じ界磁制御の定速制御機構が働
き特性的自動的に電動・回生に対応し、0ノッチに戻せ
ば惰行、停止前の微速まで全てを操作レバー53で電気
的に行ない、停車のみ制動空気弁56を使用すればよ
く、頗る操作簡単である。
力戻り、後引き(減速)では手戻しの機構を有するの
で、運転士の睡魔等で手を離せば加速は進まず、減速は
微速まで続き、また、その操作時間即ち加・減速時間は
前述の表3に示す15〜54秒の如き短時間であり、疲
労防止及び安全上誠に好都合である。
に行なうので、車輪ブレーキの債務及び損耗は極めて軽
少、制動空気弁55による車輪ブレーキ系統は動力制御
系統とは独立で簡潔である。
間や交・直流両区間の運行が、あるいはエンジン駆動の
発電整流器を配せば、非電化区間の運行が、高加・減速
度で以て可能、架線及び変圧整流器あるいは発電整流器
は軽債務であり、鉄道全体のエネルギ効率及び運行効率
を著しく高めることができる。
に電化・非電化及び直流・交流架線の別あっても、電動
機、電力制御及び蓄電の各機器は共通にでき、また、電
動機についても整流子電動機、同期機や誘導機と半導体
制御素子と組み合わせた無整流子電動機のいずれも同様
に適用でき、標準化設計で全国的に適用すればかなりの
製造原価低減も期待できる。
路図である。
る。
る。
る。
回路を示す。
示す蓄電特性線図である。
おいて、横軸に時間及び距離をとって、慣性抵抗に係る
諸量の挙動を示す線図であり、(a)は走行速度・抵抗
等の如き機械的諸量を示し、(b)は電圧・電流等の電
気的諸量を示す。
て、勾配抵抗に係る諸量の挙動を示す線図であり、
(a)は登・降坂サイクルを、(b)は牽引力・制動力
等の機械的諸量を、(c)は電動・回生、放・充電等の
電気的諸量を、(d)は蓄電電圧を、(e)は受電電力
について、それぞれ示す。
磁磁束との関係を示す電動機の特性線図である。
び各勾配の走行抵抗トルクとの関係を示す電動機及び負
荷の特性線図である。
において、電圧・電流及び損失の挙動を示す線図であ
る。
制御特性を示し、(a)は降圧チョッパ制御の、(b)
は昇圧チョッパ制御の、それぞれ主要素回路図、(c)
はチョッパ作動の1周期において電圧・電流及び損失の
挙動を示す線図である。
回路図である。
機を使用する場合の電気回路図である。
て、(a)は交流架線の場合で変圧整流器を含む受電回
路を示し、(b)は気電動車両の場合で、発電整流器を
含む電源回路を示す電気回路図である。
流(減速) Imf 全負荷電機子群電流 Iaf 全負荷単電機子電流 Φf 界磁全磁束 Φc 界磁制御磁束 T 電動機トルク Tm 最大トルク Td 垂下トルク Tf 全負荷トルク、定格トルク s 軌道勾配(o/oo) α 加速度 β 減速度 Vao 定格電機子電圧 pri 定格電機子鉄損 prc 定格電機子銅損 λ 負荷率 pmi 電機子鉄損 pmc 電機子銅損 pm 電機子全損失 pm2、pm7 電機子全損失(全直列、加・減速) pm3、pm6 電機子全損失(直並列、加・減速) pm4、pm4 電機子全損失(全並列、加・減速) pm4d 、pm5d 電機子全損失(全並列、加速終期・減
速開始) pmv 電機子全損失(直並列・定常走行) pms 電機子全損失(全並列・短時定常走行) Vch チョッパ電圧 Ich チョッパ電流 f 作動周波数 t 作動周期 ton 通流幅 toff 遮断幅 ε 昇・降圧制御率 ts 転流時間 tson オン転流時間 tsoff オフ転流時間 Id 還流ダイオード電流 ptr 転流損失 pon 順電力損失 L1 インダクタンス L2 インダクタンス x リアクタンス rL1 巻線抵抗 rL2 巻線抵抗 pL1 リアクトル損失 pL2 リアクトル損失
Claims (8)
- 【請求項1】 車両内に蓄電装置を配し、受電回路に逆
流出阻止用ダイオードを挿入して、車両の加速・減速に
伴う運動のエネルギ及び登坂・降坂に伴う位置のエネル
ギを主に蓄電装置の放電・充電で処理し、加速時に低下
した蓄電電力の補充電と定常走行負荷を主に受電電力で
賄うよう、電力制御回路を構成した電動車両の動力装
置。 - 【請求項2】 チョッパ(9)とそれを挟んだ2個のリ
アクトル(8)(10)を配し、入力リアクトル(8)
とチョッパ(9)との接続点と負極線(11)との間に
還流ダイオード(12)と平滑コンデンサ(13)の直
列回路を、出力リアクトル(10)の入力側と負極線
(11)との間に還流ダイオード(14)をそれぞれ配
し、還流ダイオード(12)に並列及びチョッパ(9)
と出力リアクトル(10)との間に、共通のアクチュエ
ータを持つ接触器(15)を、チョッパ(9)の出力側
と負極線(11)との間及び還流ダイオード(12)と
平滑コンデンサ(13)との接続点と出力リアクトル
(10)の入力側との間に、共通のアクチュエータを持
つ接触器(16)を、それぞれ配して構成した、あるい
は、接触器(15)(16)を増設し、出力リアクトル
(10)に接続の還流ダイオード(14)と、負極線
(11)との間に接触器(16)を挿入及び入力リアク
トル(8)の出力側との間に接触器(16)配して成る
切り替え回路で、還流ダイオード(12)(14)を共
通1個で構成した、電動車両の動力装置の電子制御回路
(17)。 - 【請求項3】 請求項2の電子制御回路(17)の入力
側に、接触器(7)及びダイオード(6)を介して架線
電力の受電回路(5)に接続し、該電子制御回路(1
7)の入力側及び出力側に各々2個の接触器(23)
(24)と(25)(26)を配してブリッジ回路を形
成し、各々入力側接触器(23)(24)と出力側接触
器(25)(26)とのそれぞれ接続点に、蓄電回路
(29)及び電動機回路(31)を接続して構成した、
電動車両の動力装置の電力制御回路。 - 【請求項4】 各々蓄電要素(34)にヒューズ付き断
路器(35)を配し、その複数組を並列接続し、断路器
(32)を付して蓄電単位(33)を構成し、あるいは
それに加えて、単位列車編成の複数の蓄電単位(33)
を断路器(37)を介し均圧線(36)で並列に接続し
て構成した、電動車両の蓄電装置。 - 【請求項5】 2台あるいは偶数台の直流整流子電動機
の電機子の直列・並列あるいは全直列・直並列・全並列
の接続切り替え回路を配し、各々電動機に直列あるいは
直並列で全電圧連続定格、並列あるいは全並列で倍電圧
短時定格を持たせ、全界磁と電機子制御による定トルク
加速・減速の速度域を2倍に拡大し、所定の運転速度
で、直列あるいは直並列に戻して電機子全電圧と界磁制
御で高速定常走行するよう、あるいは直並列で加速・減
速し、全直列に戻して電機子半電圧と界磁制御で中速定
常走行も可能に、構成した電動車両の動力装置の電動機
回路。 - 【請求項6】 同期機にサイリスタを組み合わせた直流
無整流子電動機を使用し、Y−ΔあるいはY直列・Y並
列・Δ並列の接続切り替え回路を配し、各々電動機にY
あるいはY並列で全電圧連続定格、ΔあるいはΔ並列で
1.732倍電圧短時定格を持たせ、全界磁と電機子制御に
よる定トルク加速・減速の速度域を 1.732倍に拡大し、
所定の運転速度で、YあるいはY並列に戻して電機子全
電圧と界磁制御で高速定常走行するよう、あるいはY並
列で加速・減速し、Y直列に戻して電機子半電圧と界磁
制御で中速定常走行も可能に、構成した電動車両の動力
装置の電動機回路。 - 【請求項7】 誘導機に可変周波数のインバータを組み
合わせた直流無整流子電動機を使用し、Y−Δあるいは
Y直列・Y並列・Δ並列の接続切り替え回路を配し、各
々電動機にYあるいはY並列で全電圧連続定格、Δある
いはΔ並列で1.732倍電圧短時定格を持たせ、電圧・周
波数とも可変制御の定トルク加速・減速の速度域を 1.7
32倍に拡大し、所定の運転速度で、YあるいはY並列に
戻して電機子全電圧と可変周波数制御で高速定常走行す
るよう、あるいはY並列で加速・減速し、Y直列に戻し
て半電圧と可変周波数制御で中速定常走行も可能に、構
成した電動車両の動力装置の電動機回路。 - 【請求項8】 主幹制御器の操作レバーに「切」と複数
の速段ノッチを配し、「切」ノッチからいずれかの速段
ノッチに進めたとき微速で緩発進し、各段間の操作方向
と直角の各方向に押したとき、その速段の上限速度以内
で加速及び減速作動し、中立に戻したとき、その時の走
行速度に定速制御して定常走行作動するよう構成した、
電動車両の運転操作機構。
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